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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102532
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】走行玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 17/00 20060101AFI20240724BHJP
【FI】
A63H17/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006483
(22)【出願日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】523022125
【氏名又は名称】株式会社明治維新商店
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松井 明治
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150CA06
2C150CA08
2C150DA06
2C150EB01
2C150EB36
2C150FA04
(57)【要約】
【課題】 自動車等の走行車輌における通常の走行状態とは異なる面白味のある走行をさせて楽しく遊ぶことができると共に、長期間楽しく遊び続けることのできる走行玩具10を提供する。
【解決手段】 底部に磁石を有する走行体11と、金属製の容器本体41を備えた缶容器31との組み合わせであって、前記容器本体41の胴部45には、当該胴部45を囲周するように走行経路51が描かれると共に、前記走行経路51に沿って複数の絵柄55及び/又は文字が前記容器本体41の胴部45の周囲に描かれている走行玩具10とする。
【選択図】 図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に磁石を有する走行体と、
金属製の容器本体を備えた缶容器との組み合わせであって、
前記容器本体の胴部には、当該胴部を囲周するように走行経路が描かれると共に、前記走行経路に沿って複数の絵柄及び/又は文字が前記容器本体の胴部に描かれていることを特徴とする走行玩具。
【請求項2】
前記容器本体の前記胴部には、少なくとも前記走行体の横幅と同一幅とされた上下方向幅において、前記容器本体の水平断面形状が上下方向において同一形状とされた環状胴部を備えることを特徴とする請求項1に記載した走行玩具。
【請求項3】
前記缶容器の基本色と前記走行体の基本色とが同色であることを特徴とする請求項1に記載した走行玩具。
【請求項4】
前記胴部に描かれている前記絵柄は風景や動物であり、前記文字は駅名や地名、建造物や構築物の名称であることを特徴とする請求項1に記載した走行玩具。
【請求項5】
前記走行体は、遊動輪と駆動輪とを有することを特徴とする請求項1に記載した走行玩具。
【請求項6】
前記走行経路は、前記容器本体の下端と平行に前記胴部において直線的に描かれていることを特徴とする請求項5に記載した走行玩具。
【請求項7】
前記走行経路は、前記走行体の幅に近似した幅として描かれていることを特徴とする請求項1に記載した走行玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行体と缶容器とを組み合わせた走行玩具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から車体の底部等に磁石を固定し、平坦面のみでなく、磁性体である鉄板等を用いた壁や天井をも走行可能とする走行玩具が、例えば特許文献1や特許文献2のように提案され、また、現実に提供されている。
【0003】
この車体の底部等に磁石を取り付けた走行玩具は、通常の自動車が走行不可能な壁や急角度の斜面、又は天井等を上下逆向きになった状態で走行することにより、奇抜で興味深い走行を行って面白味のある走行をさせることができ、奇抜な走行により、楽しく遊ぶことができるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭63-29593号公報
【特許文献2】特開2005-87426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
磁石を車体の底部等に設けて壁面等を走行可能とする走行玩具は、自動車の通常走行状態とは異なる面白味のある走行をさせて楽しく遊ぶことができるものではあるも、通常と異なる走行だけでは徐々に興味が薄れ、長期間楽しく遊び続けることができなかった。
【0006】
本発明は、この様な欠点を排し、長期間に亘って楽しく遊び続けることのできる走行玩具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る走行玩具は、底部に磁石を有する走行体と、金属製の容器本体を備えた缶容器との組み合わせであって、前記容器本体の胴部には、当該胴部を囲周するように走行経路が描かれると共に、前記走行経路に沿って複数の絵柄及び/又は文字が前記容器本体の胴部に描かれている走行玩具とするものである。
【0008】
そして、前記容器本体の前記胴部には、少なくとも前記走行体の横幅と同一幅とされた上下方向幅において、前記容器本体の水平断面形状が上下方向において同一形状とされた環状胴部を備えるものである。
【0009】
更に、この走行玩具としては、前記缶容器の基本色と前記走行体の基本色とが同色とされることがある。
【0010】
そして、前記胴部に描かれている前記絵柄は風景や動物であり、前記文字は駅名や地名、建造物や構築物の名称とする走行玩具である。
【0011】
更に、前記走行体は、遊動輪と駆動輪とを有することがある。
【0012】
そして、前記走行経路は、前記容器本体の下端と平行に前記胴部において直線的に描かれることがある。
【0013】
更に、前記走行経路は、前記走行体の幅に近似した幅として描かれることもある。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る走行玩具は、底部に磁石を有する走行体と、金属製缶容器とを組み合わせたものであるから、走行体を缶容器の胴部を周回させるように走行させることができ、缶容器の胴部には、胴部を囲周するように走行経路とこの走行経路に沿って絵柄や文字が描かれているため、走行体を走行経路に沿って走行させ、走行体を順次絵柄等の直近を通過させることにより、絵柄等によって思い出等を思い出し、懐かしく、且つ、楽しく遊ぶことができる。
【0015】
そして、容器本体の胴部に、少なくとも走行体の横幅と同一幅とされた上下方向幅において容器本体の水平断面形状が同一形状とされる環状胴部を備えるものとすれば、当該胴部に上下方向には直線形状とされる平坦面により水平方向には湾曲した曲面とされる環状胴部を形成することができ、走行体を胴部に沿って走行させるとき、環状胴部を走行させると安定した走行を行わせることができる。
【0016】
また、缶容器の基本色と走行体の基本色とを同色とすることにより、缶容器と走行体との一体感が増し、絵柄や文字と走行体との関連を強く感じさせることができる。
【0017】
そして、絵柄を風景とし、文字は駅名や地名、建造物の名称とすることにより、以前訪れた土地や駅、通過した場所や土地を容易に思い出すようにして、その場、その時の情景を連想することができ、絵柄を動物とする場合には、以前に出会った動物を思い出し、出会いの情景を連想することにより、楽しく遊ぶことができる。
【0018】
更に、走行体に遊動輪と駆動輪を設けることにより、駆動輪により走行体を走行させ、遊動輪により走行体を安定的に所定の方向に走行させて容器本体の胴部に描いた走行経路に沿って走行させることができる。
【0019】
そして、走行経路を容器本体の下端と平行に直線的に設けることにより、駆動輪を有する走行体を缶容器の胴部に沿って何周にも亘って周回を続けさせることができる。
【0020】
更に、走行経路の幅を走行体の幅に近似した幅とすることにより、走行体を走行経路に合わせて配置することを容易とし、走行経路に沿った走行を容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係る走行玩具の全体各部の一例を示す斜視図。
図2】本発明に係る走行玩具における走行体の底面の一例を示す図。
図3】本発明に係る走行玩具の走行状態の一例を示す図。
図4】本発明に係る走行玩具の缶容器の他の例の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る走行玩具は、図1に示す様に、蓋体33及び容器本体41で構成する缶容器31と、自動車等の走行車輌を模した走行体11とを組み合わせた玩具10であり、走行体11を走行させないとき等の走行体11を使用しないときには、走行体11を缶容器31の内部に収納しておくことができるようにしているものある。
【0023】
この走行車輌を模した走行体11は、図2に示す様に、車体12の底部13に永久磁石17を有し、前輪とされた遊動輪23及び後輪とされた駆動輪21を有するものである。
【0024】
この後輪は、ゼンマイ等の駆動力により回転されるものであって、駆動輪21として走行体11を前進走行させるものであり、前輪は、車輪の向きを車体12の前方とする一定の方向に固定されて車軸を中心に回転自在とされることにより、走行体11を安定させて直線的に前方方向に走行させるものである。
【0025】
そして、缶容器31の容器本体41は、有底円筒状とされ、図1に示した様に上端を開口部47とし、この開口部47に蓋体33を被せることにより、通常は図3に示す様に蓋体33の上面35によって容器本体41を密閉状態とすることができるものである。
【0026】
更に、この容器本体41の円筒状とされた胴部45には、容器本体41の上端の開口部47や下端43の容器底部と平行とした直線状の走行経路51が描かれるものである。
【0027】
尚、容器本体41の胴部45は、図1図3に示す様に真円形の円筒形状に限るものでなく、楕円形の円筒形状とすることもあり、更に、胴部45の上端から下端までの全体を同一直径、又は、同一短径及び同一長径とする場合に限ることなく、少なくとも走行経路51を描いた部分の上端部分から下端部分の範囲は同一径とした環状胴部46とし、環状胴部46よりも上方や下方の胴部45はその直径又は短径及び長径を順次変化させることもある。
【0028】
そしてこの走行経路51は、走行体11の幅と略等しい幅として描かれることが好ましく、この容器本体41の胴部45に描かれた走行経路51に沿った胴部45には、更に風景等の絵柄55が複数描かれるものである。
【0029】
また、走行体11としては、例えばバス会社が運行する観光バスを連想させる模様及び色彩を備える走行体11とし、缶容器31の走行経路51に沿って描く絵柄55としては、その観光バスが巡回運行される観光地の風景を描くものであって、風景として名所や旧跡の情景、順路から見える建物等の建築物や建造物等を描くものである。
【0030】
尚、各絵柄55としては、当該観光バスが運行されるバスの順路に合わせた順番に風景等を描くことが望ましく、絵柄55と合わせて名称等の文字を描くこともある。
【0031】
また、缶容器31の少なくとも胴部45の地色を当該観光バスの主たる色と同色とし、缶容器31と走行体11との一体感を高めるものである。更に、缶容器31の胴部45のみでなく、蓋体33の上面35や周壁37も含み、缶容器31全体の基本色を走行体11の基本色と同色とすることもある。
【0032】
そして、この走行体11を用いて遊ぶときは、ゼンマイを巻き上げてエネルギーを蓄積させ、図3に示す様に、走行体11を走行経路51に合わせるように缶容器31における環状胴部46の位置へ磁石17によって吸着させ、ゼンマイの力を開放させて駆動輪21により走行体11を缶容器31の容器本体41における環状胴部46を周回させる様に走行させるものである。
【0033】
尚、駆動源としてはゼンマイに限るものでなく、走行体11に電池とモータとを組み込み、モータを駆動することにより駆動輪21を回転させ、走行体11を走行させるようにすることもある。
【0034】
また、遊動輪23は走行体11を前方へ直進させるように車輪の方向が固定されて回転自在に車体12に設けられているため、走行体11を安定させて走行経路51に沿った走行をさせて環状胴部46の周回を行わせることができる。
【0035】
この様にして、走行体11を走行経路51に沿って走行させることにより、走行経路51に沿って描かれた観光地の風景(例えばタワーや寺社仏閣等の建造物、橋梁や銅像等の構築物、河川や河原、山体、更には桜並木、銀杏並木、杉並木等の並木、お花畑や庭園等の景色や景観、等々)の絵柄55により、以前に観光地を巡ったことを思い出すことが容易となり、観光旅行等の思い出に浸って走行体11を走行させながら、楽しく遊ぶことができるものである。
【0036】
尚、絵柄55として描いた建造物や構築物の名称、更には河川の名称や地名等の名前を示す文字を絵柄55と合わせて描くこともある。
【0037】
そして、走行体11は、観光バスに似せた模様、色彩に限るものでなく、例えば東海道・山陽新幹線の先頭車両を連想させる模様及び色彩とすることもある。
【0038】
この場合は、走行経路51に沿って、東京から大阪まで、又は東京から博多までの間の主要駅の駅名を表示するものである。更に、駅名表示と併せ各地の名所となる情景や風景(例えば富士山、大井川、浜名湖、等々)又は有名な建物や著名な建造物(例えば東京タワーやスカイツリー、通天閣等のタワー、名古屋城や大阪城の様な城郭や城跡、広島原爆ドーム、地元名士の銅像、等々)を風景として描くこともある。
【0039】
また、東海道・山陽新幹線や他の新幹線、更には新幹線に限ることなく、JRの特急車両や私鉄の特急車両を連想させる走行体11とし、当該新幹線や特急車両が運行している都市間の駅名や、起点とされる都市と目的地となる観光地等の駅名及びその路線における主要駅の駅名を走行経路51に沿って表示し、合わせてこの路線に沿った風景、目的地となった観光地の風景等の絵柄55を描くこともある。
【0040】
尚、走行体11をJRの車両を模した走行体11とするときには、JR鉄道の地図記号(線路記号)の表記を走行経路51に沿って、又は走行経路51として描き、合わせて駅名を記載することもある。
【0041】
また、走行体11を鉄道車両を模した走行体11とするとき、風景等を描くことなく、環状胴部46に描いた走行経路51の中に、又は、走行経路51に沿った外側に、駅名や地名の文字のみを描くこともある。
【0042】
更に、走行体11は、観光バスや列車、電車等の公共交通機関に似せる場合に限ることなく、サファリパーク等の大規模動物園内の移動手段に使用される特殊車両とされた自動車等を模した走行体11とされることや、テーマパーク等の大規模遊園地や大規模水族館等の園内交通手段とされる例えばモノレール等を模した模様や色彩を施した走行体11とされることもある。
【0043】
この場合は、当該走行体11により連想される移動手段としての乗り物が運行されている遊園地等の行楽地において、展示されている動物、アトラクション、建造物、構築物、お花畑や庭園等の当該運行手段の運行場所に関連する情景や風景、展示物等の絵柄55を描くものである。
【0044】
従って、走行体11を走行経路51に沿って走行させ、走行経路51に沿って描いた絵柄55の近くを走行体11を通過させることにより、以前に行ったサファリパークや大規模水族館で出会った猛獣等の動物や魚類等の動物、テーマパークで楽しんだアトラクションや公園等の風景、等々を思い出し、旅行や行楽地の楽しさを思い出しながら走行体11を走行させて楽しく遊ぶことができる。
【0045】
更に、走行経路51は、容器本体41の上端や下端43と平行に描く場合のみでなく、図4に示す様に、胴部45の上端から下端43までが同一径とされる胴部45を有する容器本体41の場合、円筒状の胴部45全体を環状胴部46として胴部45に走行経路51を螺旋状に描くこともある。
【0046】
この場合は、螺旋状に描いた走行経路51に沿って環状胴部46を周回しつつ容器本体41を降下又は上昇させ、数多くの絵柄55の近くを通過させて各絵柄55によって多くの思い出等を思い出して楽しむことができる。
【0047】
また、螺旋状に走行経路51を描いた缶容器31と走行体11との組み合わせとするとき、走行体11には駆動輪21を設けることなく、3輪又は4輪の遊動輪23のみを設けるようにすることもある。
【0048】
この様に、駆動輪21を有しない走行体11と螺旋状の走行経路51を備えた缶容器31の組み合わせにおいても、走行経路51の向きに合わせて走行体11を容器本体41の上端近くに吸着させることにより、走行体11の自重によって走行体11を走行経路51に沿って缶容器31の環状胴部46を周回させつつ缶容器31の上方から下方に降下させるように周回走行させて遊ぶことができる。
【0049】
尚、走行経路51の幅は、走行体11の幅に合わせて描く場合に限ることなく、走行体11の幅よりも狭い幅とし、走行体11を走行させる方向の指標として描くこともある。
【0050】
そして、図3図4に示した缶容器31は、一定直径の真円形円筒形状であるも、短径及び長径を有する楕円形円筒形状の胴部45とすることもあり、更に、図面に示した様に缶容器31の高さが胴部45の直径や短径及び長径の大きさよりも大きい場合に限ることなく、缶容器31の高さが胴部45の直径や短径及び長径よりも小さな扁平円筒形状の缶容器31とされることもある。
【0051】
更に、胴部45は、容器本体41の上端から下端43までが同一直径、同一短径及び同一長径とされる場合に限ることなく、少なくとも走行体11の幅と同一の上下幅における胴部45の部分は同一径とする環状胴部46として、この環状胴部46に走行体11の幅に合わせた又は走行体11の幅よりも狭い走行経路51を描き、胴部45における走行部分とする環状胴部46よりも上方や下方における胴部45の直径、又は、短径及び長径を順次縮小することもある。
【0052】
この胴部45における直径等を順次縮小して胴部45の上端近傍や下端近傍を環状胴部46の径よりも小さくする場合、走行経路51よりも上方において胴部45の径を小さくするとき、蓋体33を半球形状等のお椀形状とし、環状胴部46の上端よりも上方の胴部45の上方部分及び蓋体33を滑らかな湾曲面に形成して缶容器31の上方部分を半球形状や半ラグビーボール形状とするようにして、半球形状等の蓋体33を容器本体41に被せるようにすることがある。
【0053】
また、環状胴部46よりも下方部分の径を縮小させるときは、容器本体41の下端43に平坦な底部を残すようにして、この底部と平行に走行経路51を描く環状胴部46を設け、環状胴部46よりも下方の胴部45の径を順次縮小させるものである。
【0054】
尚、上下方向の所定領域における直径、又は短径及び長径を一定とする所定幅の環状胴部46を有することなく、胴部45の上端から下端の全域において、直径又は短径及び長径を順次変化させる球形形状等の缶容器31においても、その胴部45に線状又は走行体11の幅に合わせた帯状の走行経路51を描くと共に走行経路51に沿って絵柄55や文字を描くこともある。
【0055】
更に、容器本体41における環状胴部46の上面視平面形状は、真円形、楕円形に限るものでなく、角を大きく丸めた四角形や五角形等の多角形体形状、又は、角を滑らかにするように大きな円弧形状として全体が凹凸状に湾曲する曲線で形成した三つ葉のクロバーや四つ葉のクロバーに近似する形状などとすることもある。
【0056】
この様に、本発明に係る走行玩具10は、缶容器31と走行体11とを組み合わせた走行玩具10であって、走行体11の底部13に磁石17を備えて缶容器31の胴部45を周回走行可能とし、又は走行経路51に沿って胴部45を周回降下し、缶容器31の胴部45には走行経路51に沿って風景等の絵柄55や文字を描いているため、走行体11を走行経路51に沿って走行させるとき、走行体11が垂直な壁面を周回走行する奇抜さと合わせ、走行経路51に沿った絵柄55等により、以前に訪ねた観光地や観光施設、以前に行った旅行などを思い出すことができ、楽しい思い出の時間として、長期間に亘って遊び続けることのできる走行玩具10とすることができるものである。
【0057】
尚、この缶容器31は、その環状胴部46において走行体11を走行可能とする充分な大きさの容器本体41とし、走行体11を走行させて遊ばないときは缶容器31と走行体11とを常に一組をして缶容器31内に収納しておくことができるものであると共に、この缶容器31にはキャンディーやクッキーなどのお菓子をも封入し、観光地や観光施設のお土産として販売するお土産品とすることもできるものである。
【産業上の利用可能性】
【0058】
この様に、本発明に係る走行玩具10は、お菓子と共に走行体11を缶容器31に収納しておき、走行体11を缶容器31から取り出して缶容器31の胴部45を周回させるように走行させて遊ぶことができる玩具であり、胴部45の走行経路51に沿って絵柄55や文字を描いているため、以前の旅行や観光での楽しかった思い出を思い出して長期間に亘って楽しく遊ぶことができる走行玩具10であって、絵柄55や文字に関連する土地でのお土産品として販売することもできる玩具である。
【符号の説明】
【0059】
10 走行玩具
11 走行体
12 車体 13 底部
17 磁石 21 駆動輪
23 遊動輪
31 缶容器
33 蓋体 35 上面
37 周壁
41 容器本体
43 下端 45 胴部
46 環状胴部 47 開口部
51 走行経路 55 絵柄
図1
図2
図3
図4