IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ トリノ・ガーデン株式会社の特許一覧

特開2024-10263調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法
<>
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図1
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図2
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図3
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図4
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図5
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図6
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図7
  • 特開-調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010263
(43)【公開日】2024-01-24
(54)【発明の名称】調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240117BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111487
(22)【出願日】2022-07-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-03-15
(71)【出願人】
【識別番号】510143664
【氏名又は名称】トリノ・ガーデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】弁理士法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中谷 一郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】調理現場において、調理に関わる表示を調理者に対して適確に行うことで、調理を支援し、作業の効率化を図る。
【解決手段】本発明は、注文端末からの、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を受け付ける注文受付部11aと、注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部13と、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、注文の順番と合計数量とに基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部11bと、ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部11cと、表示データを生成する生成部11gと、表示データを、調理を担当する調理部門のディスプレイ端末に送信する送信部11hとを有するサーバ装置である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文端末及び調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と通信するサーバ装置であって、
前記注文端末からの、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文情報、メニュー情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、
全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、
前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、
前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、
前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する送信部と、を有する
サーバ装置。
【請求項2】
前記調理順番演算部は、コースの予約がある場合には、前記記憶部を参照して、コースのスケジュールに従って、前菜、副菜、主菜、デザートを設定された時間に提供することを前提としつつ、追加注文については、そのコースの中に取り込むように、調理の優先度順に調理対象、数量を並べる
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記調理部門の店員の調理の技量レベルに基づいて表示態様を選択する表示態様選択部、
を更に備え、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
前記調理態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
注文端末と調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末とサーバ装置とを有する調理支援システムであって、
前記注文端末は、
メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信する第1送信部、
を有し、
前記サーバ装置は、
前記注文端末からの注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、
全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、
前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、
前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、
前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する第2送信部と、
を有し、
前記ディスプレイ端末は、
前記表示データを受信する受信部と、
前記表示データに基づいて表示を行う表示部と、
を有する
調理支援システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
前記調理部門の店員の調理の技量レベルに基づいて表示態様を選択する表示態様選択部、
を更に備え、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
前記調理態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項4に記載の調理支援システム。
【請求項6】
店員又は座席に設けられた注文端末と、調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と、サーバ装置とを有する調理支援システムによる方法であって、
前記注文端末では、
第1送信部が、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置では、
注文受付部が、前記注文端末からの注文情報を受け付け、
記憶部が、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶し、
調理順番演算部が、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力し、
ステータス管理部が、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新し、
生成部が、前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成し、
第2送信部が、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信し、
前記ディスプレイ端末では、
受信部が、前記表示データを受信し、
表示部が、前記表示データに基づいて表示を行う
調理支援方法。
【請求項7】
前記サーバ装置では、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
前記調理態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項6に記載の調理支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理支援システム、サーバ装置、及び調理支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、調理の現場では、調理に関わる各種表示を行うことで、スタッフによる調理作業の効率化が図られている。
【0003】
ここで、特許文献1では、サーバが、レシピ情報を記憶する記憶部と、ユーザの調理環境情報を所定の装置から取得する調理環境情報取得部と、記憶されたレシピ情報の中からユーザが指定したレシピ情報を選択するレシピ選択部と、取得した調理環境情報に応じて選択されたレシピ情報に基づく調理手順の指示情報を生成する指示情報生成部とを備える調理支援システムが開示されている。
【0004】
一方、特許文献2では、ハンバーガーの材料の候補となる材料候補群から、パテ、前記バンズ、及び任意にトッピングを選択する材料選択部と、材料選択部により選択された前記パテ、バンズ、及び任意のトッピングをプレートに並べた配置状態を調理者に説明する配置状態説明部と、パテ、バンズ、及び任意のトッピングの調理手順を説明する手順説明部とを備えるハンバーガー提供システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-056687号公報
【特許文献1】特開2022-007917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、特許文献2では、調理者に単に調理手順を表示するだけであり、複数のメニューについて注文を受けた場合の提供間隔をふまえた調理タイミングの教示等はなされていない。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、調理現場において、調理に関わる表示を調理者に対して適確に行うことで、調理を支援し、作業の効率化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係るサーバ装置は、注文端末及び調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と通信するサーバ装置であって、前記注文端末からの、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を受け付ける注文受付部と、前記注文情報、メニュー情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する送信部と、を有する。
【0009】
本発明の他の態様に係る調理支援システムは、注文端末と調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末とサーバ装置とを有する調理支援システムであって、前記注文端末は、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信する第1送信部、を有し、前記サーバ装置は、前記注文端末からの注文情報を受け付ける注文受付部と、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する第2送信部と、を有し、前記ディスプレイ端末は、前記表示データを受信する受信部と、前記表示データに基づいて表示を行う表示部と、を有する。
【0010】
本発明の他の態様に係る調理支援方法は、店員又は座席に設けられた注文端末と、調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と、サーバ装置とを有する調理支援システムによる方法であって、前記注文端末では、第1送信部が、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置では、注文受付部が、前記注文端末からの注文情報を受け付け、記憶部が、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶し、調理順番演算部が、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力し、ステータス管理部が、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新し、生成部が、前記調理順番演算部の出力情報に基づいて表示データを生成し、第2送信部が、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信し、前記ディスプレイ端末では、受信部が、前記表示データを受信し、表示部が、前記表示データに基づいて表示を行う。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、調理現場において、調理に関わる表示を調理者に対して適確に行うことで、調理を支援し、作業の効率化を図る技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る調理支援システムの構成図である。
図2】同システムのサーバ装置の構成図である。
図3】記憶部の各種テーブルの一例を示す図である。
図4】同システムの情報端末の構成図である。
図5】同システムによる調理順番演算に係る処理を示すフローチャートである。
図6】同システムによる表示切替に係る処理を示すフローチャートである。
図7】調理者のレベルを踏まえた表示切替の様子を示す画面表示例である。
図8】提供間隔に基づく作業タイミングを教示する画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
【0014】
図1には、本発明の実施形態に係る調理支援システムの構成を示し説明する。
【0015】
同図に示されるように、調理支援システムは、サーバ装置1と、座席に置かれた注文端末2と、店員の注文端末3と、キッチンディスプレイ端末4とが、インターネット等の通信網5を介して通信自在に接続され、構成されている。注文端末2,3としては、スマートフォンやタブレット端末等、各種のものを採用することができる。
【0016】
このような構成において、サーバ装置1は、注文端末2,3からの、メニューと数量及び座席番号を含む注文情報を受け付けると、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量を総合的に勘案して、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って調理順番演算結果を出力する。サーバ装置1は、キッチンディスプレイ端末4より調理の開始又は終了の指示を受けると、調理のステータス情報を更新し、調理順番演算結果に基づいて表示データを生成し、調理を担当する調理部門のキッチンディスプレイ端末4に送信する。キッチンディスプレイ端末4は、この表示データを受信すると、調理情報を表示する。
【0017】
また、サーバ装置1は、店員の調理の技量レベルが平均以下である場合、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、選択された表示態様の表示データを生成し、キッチンディスプレイ端末4に送信する。この場合、調理対象や材料、手順等がキャラクタで表示されるので、不慣れな店員にとっては、調理内容の理解を助けとなる。
【0018】
図2には、調理支援システムのサーバ装置の構成を示し説明する。
【0019】
同図に示されるように、サーバ装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを有する。制御部11と、通信部12と、記憶部13とは、制御バス19を介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。
【0020】
通信部12は、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC;Network Interface Card)等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、注文端末2,3等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0021】
記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disc Drive)、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部13は、ユーザ情報記憶部14、メニュー情報記憶部15、注文情報記憶部16、店員情報記憶部17、及びシフト情報記憶部18を有する。
【0022】
ユーザ情報記憶部14は、ユーザIDと紐づけて、ユーザの氏名、会社名、住所、電話番号、メールアドレス等の属性情報や、過去の来店履歴情報等を記憶している。メニュー情報記憶部15は、図3(a)に示されるようなテーブル形式で、メニューIDと紐づけて、調理の名称、カテゴリ(前菜、副菜、主菜、デザート等)、調理方法や材料等の補助情報、調理時間、標準提供時間(注文から何分以内に提供するか)、残数/残量、及び適正在庫(数量等)等を記憶している。さらに、ユーザ情報記憶部14は、図3(b)に示されるようなテーブル形式で、コースIDと紐づけて、座席ID、開始時間、終了時間、前菜情報、副菜情報、主菜情報、デザート情報等を記憶している。前菜、副菜、主菜、デザートの各情報には、提供するメニューのメニューIDと、提供すべき時間(開始時間から何分経過後に提供するか)が含まれている。
【0023】
注文情報記憶部16は、図3(c)に示されるように、注文IDに紐づけて、メニューID、数量、座席ID、及びステータスを記憶している。
【0024】
店員情報記憶部17は、図3(d)に示されるように、店員IDと紐づけて、店員の氏名、調理ポジション、及び調理の熟練レベル等を記憶している。尚、熟練レベルについては、例えば、A~D等、レベルに応じた階級で定義してもよいし、その調理に関わっている年月により定義してもよい。そして、シフト情報記憶部18は、図3(e)に示されるように、シフトIDと紐づけて、店員ID、時間帯、調理ポジション、及びステータス(担当前、担当中など)を記憶している。
【0025】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等で実現され、記憶部13に記憶されているプログラムを実行することで、注文受付部11a、調理順番演算部11b、ステータス管理部11c、表示態様選択部11d、表示制御部11e、補充管理部11f、生成部11g、及び送信部11hとして機能する。制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Array)等の集積回路で構成されてよい。
【0026】
このような構成において、注文受付部11aは、注文端末2,3からの、メニューと数量、及び座席IDを含む注文情報を受け付ける。注文情報には、注文IDが付与され、注文情報記憶部16に記憶される。
【0027】
調理順番演算部11bは、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量を総合的に勘案して、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って調理順番演算結果を出力する。より具体的には、調理順番演算部11bは、予め定められた所定時間内に受け付けた注文を、注文情報記憶部16より読み出し、メニュー情報記憶部15を参照して、注文されたメニューのカテゴリ、標準提供時間、注文の順番、合計数量を総合的に勘案して、何をいくついつまでに調理すべきかを求め、それらを調理の優先度順に並べることになる。このとき、当該ユーザが、コースを予約している場合には、メニュー情報記憶部15を参照して、コースのスケジュールに従って、前菜、副菜、主菜、デザートを設定された時間に提供することを前提としつつ、追加注文については、そのコースの中に取り込むように、調理の優先度順に調理対象、数量を並べる。
【0028】
ステータス管理部11cは、キッチンディスプレイ端末4より調理の開始又は終了の指示を受けると、注文情報記憶部16のステータス情報を更新する。表示態様選択部11dは、店員情報記憶部17とシフト情報記憶部18を参照して、店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、平均より上である場合には、テキストデータにより提示する表示態様を選択する。表示制御部11eは、この選択された態様で、キッチンディスプレイ端末4側で表示するように表示態様を制御する。
【0029】
生成部11gは、表示データを生成し、送信部11hは、表示データを、調理を担当する調理部門のキッチンディスプレイ端末4に送信する。
【0030】
このほか、補充管理部11fは、メニュー情報記憶部15を定期的に参照して、残数/残量が適正在庫を下回った場合に、キッチンディスプレイ端末4に対して、在庫の補充を行うように指示をする。
【0031】
図4には、調理支援システムの情報端末2(3)、及びキッチンディスプレイ端末4の構成を示し、説明する。
【0032】
同図に示されるように、情報端末2(3,4)は、制御部21と、通信部22と、操作部23と、表示部24と、記憶部25とを有する。各部21~25は、制御バス26を介して通信自在に接続されている。通信部22は、例えば、NIC等により実現されるもので、インターネット等の通信網5と有線又は無線で接続され、サーバ装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0033】
操作部23は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部24は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部23と表示部24とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。記憶部25は、例えばRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部21で実行されるプログラムを記憶している。
【0034】
制御部21は、例えばCPUやMPU等で実現され、記憶部25に記憶されているプログラムを実行することで、受信部21a、表示制御部21b、及び送信部21cとして機能する。なお、制御部11は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。
【0035】
このような構成において、受信部21aは、サーバ装置1から送られてきた表示データを受信する。表示制御部21bは、表示データに基づいて、表示部24に表示を行うよう制御する。送信部21cは、注文情報等をサーバ装置1に送信する。
【0036】
以下、図5のフローチャートを参照して、調理支援システムによる調理順番演算に係る処理の流れを詳細に説明する。ここでは、図7(a)、図7(b)の画面表示例を適宜参照する。
【0037】
処理を開始すると、注文受付部11aは、注文端末2,3からの、メニューと数量、及び座席IDを含む注文情報を受け付ける(S1)。注文情報には、注文IDが付与され、注文情報記憶部16に記憶される。
【0038】
続いて、調理順番演算部11bは、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間(注文から何分以内に提供すべきか)、注文順番、及び合計数量を総合的に勘案して、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って調理順番演算結果を出力する(S2)。より具体的には、調理順番演算部11bは、予め定められた所定時間内に受け付けた注文を、注文情報記憶部16より読み出し、メニュー情報記憶部15を参照して、注文されたメニューのカテゴリ、標準提供時間、注文の順番、合計数量を総合的に勘案して、何をいくついつまでに調理すべきかを求め、それらを調理の優先度順に並べることになる。このとき、当該ユーザが、コースを予約している場合には、メニュー情報記憶部15を参照して、コースのスケジュールに従って、前菜、副菜、主菜、デザートを設定された時間に提供することを前提としつつ、追加注文については、そのコースの中に取り込むように、調理の優先度順に調理対象、数量を並べる。そして、生成部11gが表示データを生成し、送信部11hが表示データをキッチンディスプレイ端末4に送信する(S3)。この表示データを受信したキッチンディプレイ端末4では、図7(a)や図7(b)に示されるような表示が行われる。
【0039】
すなわち、図7(a)に示される画面100では、領域100aに調理ポジションが表示され、領域100bに調理対象及び数量、並びにステータスが表示され、領域100cに各座席毎の注文内容が表示され、領域100dの一般/ビギナーボタンにより、自己のレベルに合わせた表示に切り替えることが可能となっている。図7(a)は調理ポジション「焼き場」の表示内容を示している。領域100bでは、先頭、2巡目、3巡目と調理に着手すべき調理対象とその数量が、全ての座席にわたりまとめた数量、及び優先順で列挙されている。図7(b)の画面101は、調理ポジション「揚げ場」の表示内容を示している。基本的な画面の構成は、図7(a)と同様である。
【0040】
そして、キッチンディスプレイ端末4より、調理の開始/終了の指示を受け付けると(S4をYesに分岐)、ステータス管理部11cは、注文情報記憶部16のステータス情報を更新する(S5)。そして、補充管理部11fは、メニュー情報記憶部15を参照して、残数/残量が適正在庫を下回った場合に、キッチンディスプレイ端末4に対して、在庫の補充を行うように指示をする(S6)。こうして一連の処理を終了する。
【0041】
次に、図6のフローチャートを参照して、調理支援システムによる表示切替に係る処理の流れを詳細に説明する。ここでは、図8(a)、図8(b)の画面表示例を適宜参照する。
【0042】
処理を開始すると、表示態様選択部11dは、シフト情報記憶部18を参照して、各調理ポジションを担当している店員を確認し(S11)、店員情報記憶部17を参照して担当している店員の技量レベルを確認し(S12)、店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、平均より上である場合には、テキストデータにより提示する表示態様を選択する。表示制御部11eは、この選択された態様で、キッチンディスプレイ端末4側で表示するように表示態様を制御する(S13)。そして、生成部11gが表示データを生成し、送信部11hが表示データをキッチンディスプレイ端末4に送信する(S14)。
【0043】
これにより、キッチンディスプレイ端末4では、図8(a)又は図8(b)に示されるような表示が行われる。即ち、図8(a)は一般的な表示画面102、図8(b)はビギナー向けの表示画面103を示している。ビギナー向けの表示画面103では、三角印をタップすることで補助情報が表示可能となっている。
【0044】
こうして、キッチンディスプレイ端末4側で補助情報の表示指示がなされると(S15をYesに分岐)、サーバ装置1では、表示制御部11eの制御の下、表示態様が制御されて、生成部11gが表示データを生成し、送信部11hが表示データをキッチンディスプレイ端末4に送信する(S16)。これにより、キッチンディスプレイ端末4側での表示が切り替えられることになる。こうして一連の処理を終了する。
【0045】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、注文順、及び調理対象及び数量に基づいて、優先して調理すべき対象を特定し、まとめて提示することができるので、調理現場において何を優先して調理すべきかが明確となり、調理の効率が向上する。さらに、担当する店員の技量レベルに基づいて、表示をテキスト/キャラクタで切り替えて表示できるようにしているので、ビギナーであれば、キャラクタで特定された調理の材料、手順等に基づいて、視覚的に理解しながら、調理を進めることが可能となる。
【0046】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0047】
例えば、上記実施形態では、調理者のレベルにより表示態様を切り替える実施形態を一例として示したが、これには限定されず、他のファクターにより表示態様を切り替えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1…サーバ装置、2…情報端末、3…情報端末、4…キッチンディスプレイ端末、5…通信網、11…制御部、11a…注文受付部、11b…調理順番演算部、11c…ステータス管理部、11d…表示態様選択部、11e…表示制御部、11f…補充管理部、11g…生成部、11h…送信部、12…通信部、13…記憶部、14…ユーザ情報記憶部、15…メニュー情報記憶部、16…注文情報記憶部、17…店員情報記憶部、18…シフト情報記憶部、21…制御部、21a…受信部、21b…表示制御部、21c…送信部、22…通信部、23…操作部、24…表示部、25…記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2022-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文端末及び調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と通信するサーバ装置であって、
前記注文端末からの、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、
全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、
前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、
前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力する補充管理部と、
前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、
前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する送信部と、を有する
サーバ装置。
【請求項2】
前記調理順番演算部は、コースの予約がある場合には、前記記憶部を参照して、コースのスケジュールに従って、前菜、副菜、主菜、デザートを設定された時間に提供することを前提としつつ、追加注文については、そのコースの中に取り込むように、調理の優先度順に調理対象、数量を並べる
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記調理部門の店員の調理の技量レベルに基づいて表示態様を選択する表示態様選択部、
を更に備え、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
前記表示態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項1又は請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
注文端末と調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末とサーバ装置とを有する調理支援システムであって、
前記注文端末は、
メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信する第1送信部、
を有し、
前記サーバ装置は、
前記注文端末からの注文情報を受け付ける注文受付部と、
前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、
全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、
前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、
前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力する補充管理部と、
前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、
前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する第2送信部と、
を有し、
前記ディスプレイ端末は、
前記表示データを受信する受信部と、
前記表示データに基づいて表示を行う表示部と、
を有する
調理支援システム。
【請求項5】
前記サーバ装置は、
前記調理部門の店員の調理の技量レベルに基づいて表示態様を選択する表示態様選択部、
を更に備え、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
前記表示態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項4に記載の調理支援システム。
【請求項6】
店員又は座席に設けられた注文端末と、調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と、サーバ装置とを有する調理支援システムによる方法であって、
前記注文端末では、
第1送信部が、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置では、
注文受付部が、前記注文端末からの注文情報を受け付け、
記憶部が、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶し、
調理順番演算部が、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力し、
ステータス管理部が、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新し、
補充管理部が、前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力し、
生成部が、前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成し、
第2送信部が、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信し、
前記ディスプレイ端末では、
受信部が、前記表示データを受信し、
表示部が、前記表示データに基づいて表示を行う
調理支援方法。
【請求項7】
前記サーバ装置では、
前記記憶部は、各店員の調理の技量レベルを更に記憶しており、
表示態様選択部は、前記記憶部を参照して、前記店員の調理の技量レベルが平均以下である場合には、調理対象、材料、及び調理手順を、所定のキャラクタにより提示する表示態様を選択し、
前記生成部は、前記選択された表示態様の表示データを生成する
請求項6に記載の調理支援方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るサーバ装置は、注文端末及び調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と通信するサーバ装置であって、前記注文端末からの、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を受け付ける注文受付部と、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、全ての座席にわたり、メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力する補充管理部と、前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する送信部と、を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明の他の態様に係る調理支援システムは、注文端末と調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末とサーバ装置とを有する調理支援システムであって、前記注文端末は、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信する第1送信部、を有し、前記サーバ装置は、前記注文端末からの注文情報を受け付ける注文受付部と、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶する記憶部と、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力する調理順番演算部と、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新するステータス管理部と、前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力する補充管理部と、前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成する生成部と、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信する第2送信部と、を有し、前記ディスプレイ端末は、前記表示データを受信する受信部と、前記表示データに基づいて表示を行う表示部と、を有する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本発明の他の態様に係る調理支援方法は、店員又は座席に設けられた注文端末と、調理部門ごとに設けられたディスプレイ端末と、サーバ装置とを有する調理支援システムによる方法であって、前記注文端末では、第1送信部が、メニューと数量、及び座席番号を含む注文情報を前記サーバ装置に送信し、前記サーバ装置では、注文受付部が、前記注文端末からの注文情報を受け付け、記憶部が、前記注文情報、及びステータス情報を少なくとも記憶し、調理順番演算部が、全ての座席にわたり、前記メニュー及び数量の合計数量を算出し、各メニューの調理を担当する調理部門ごとに、少なくとも注文されたメニューのカテゴリに基づく優先度、標準提供時間、注文順番、及び合計数量に基づいて、調理対象に関わるメニュー及び合計数量を優先順に従って出力し、ステータス管理部が、前記ディスプレイ端末より調理の開始又は終了の指示を受けると、前記調理の前記ステータス情報を更新し、補充管理部が、前記記憶部を参照して、前記メニューの残数又は残量が適正在庫を下回った場合に、在庫補充指示を出力し、生成部が、前記調理順番演算部の出力情報、又は前記補充管理部の出力情報に基づいて表示データを生成し、第2送信部が、前記表示データを、調理を担当する調理部門の前記ディスプレイ端末に送信し、前記ディスプレイ端末では、受信部が、前記表示データを受信し、表示部が、前記表示データに基づいて表示を行う。