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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102646
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】ボトル取付具
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/28 20060101AFI20240724BHJP
   B65D 47/24 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
B65D51/28 100
B65D47/24 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006672
(22)【出願日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000128175
【氏名又は名称】株式会社エフ・シー・シー
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】近藤 宏之
(72)【発明者】
【氏名】氏原 保明
(72)【発明者】
【氏名】村井 大樹
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CB02
3E084DA01
3E084DB12
3E084EA03
3E084FB01
3E084GA01
3E084GA08
3E084GB01
3E084GB12
3E084KB03
3E084LB02
3E084LB06
3E084LC01
3E084LD01
3E084LD16
(57)【要約】
【課題】所望の栄養素を任意選択的に摂取することができるボトル取付具を提供する。
【解決手段】所定量の飲料を収容可能なボトルBの開口部Baに取り付けられ、当該ボトルB内の飲料を吐出させて吸飲可能な吸飲口2aが形成されたボトル取付具1であって、ボトルBの開口部Baに脱着自在に取り付けられる本体部3と、本体部3に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域(α~γ)を有する収容部4と、本体部3に連結され、吸飲口2aが形成された吸飲部2と、収容部4の区画領域(α~γ)を選択可能とされ、選択された区画領域(α~γ)を介してボトルB内の飲料が吸飲口2aに流通して吐出可能とされた選択連通部5とを具備したものである。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定量の飲料を収容可能なボトルの開口部に取り付けられ、当該ボトル内の飲料を吐出させて吸飲可能な吸飲口が形成されたボトル取付具であって、
前記ボトルの開口部に脱着自在に取り付けられる本体部と、
前記本体部に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域を有する収容部と、
前記本体部に連結され、前記吸飲口が形成された吸飲部と、
前記収容部の区画領域を選択可能とされ、選択された区画領域を介して前記ボトル内の飲料が前記吸飲口に流通して吐出可能とされた選択連通部と、
を具備したことを特徴とするボトル取付具。
【請求項2】
前記区画領域は、前記ボトル内の飲料を前記区画領域に流入させる流入用開口と、前記区画領域内の飲料を前記吸飲口に流出させる流出用開口とがそれぞれ形成されるとともに、前記選択連通部は、選択された区画領域における前記流入用開口を前記ボトル内部に連通させつつ前記流出用開口を前記吸飲口に連通させることを特徴とする請求項1記載のボトル取付具。
【請求項3】
前記選択連通部は、前記流入用開口及び流出用開口に対応する第1連通開口及び第2連通開口を有するとともに、前記区画領域の前記流入用開口及び流出用開口と前記第1連通開口及び第2連通開口とがそれぞれ対峙することにより、当該選択連通部で選択された区画領域を介して前記ボトル内の飲料が前記吸飲口に流通可能とされたことを特徴とする請求項2記載のボトル取付具。
【請求項4】
前記選択連通部は、前記吸飲部と共に回転可能とされ、当該吸飲部の回転位置に応じて前記収容部の区画領域を選択可能とされたことを特徴とする請求項1記載のボトル取付具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定量の飲料を収容可能なボトルの開口部に取り付けられ、当該ボトル内の飲料を吐出させて吸飲可能な吸飲口が形成されたボトル取付具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
運動中の水分補給は極めて重要であり、例えば自転車競技においては、飲料が収容されたボトルを自転車に取り付けておき、任意タイミングでボトル内の水分を摂取することが行われている。また、運動中の水分補給時、ビタミン等の所定の栄養素を水分と共に摂取することが望まれる競技もあり、従来、ボトルの開口部に取り付けられて所定の栄養素を含むサプリメントを吐出する水分に溶解させて吸飲させ得るボトル取付具が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2011-528647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、所定の栄養素を含むサプリメントを収容させた場合、そのサプリメントの栄養素のみ摂取可能であるため、他の栄養素を摂取することができないという不具合があった。また、従来技術においては、他の栄養素を摂取する場合、他の栄養素を含むサプリメントを収容した新たなボトル取付具と交換する必要があり、運動中において、任意選択的に栄養素を摂取するのが困難であった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、所望の栄養素を任意選択的に摂取することができるボトル取付具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、所定量の飲料を収容可能なボトルの開口部に取り付けられ、当該ボトル内の飲料を吐出させて吸飲可能な吸飲口が形成されたボトル取付具であって、前記ボトルの開口部に脱着自在に取り付けられる本体部と、前記本体部に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域を有する収容部と、前記本体部に連結され、前記吸飲口が形成された吸飲部と、前記収容部の区画領域を選択可能とされ、選択された区画領域を介して前記ボトル内の飲料が前記吸飲口に流通して吐出可能とされた選択連通部とを具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のボトル取付具において、前記区画領域は、前記ボトル内の飲料を前記区画領域に流入させる流入用開口と、前記区画領域内の飲料を前記吸飲口に流出させる流出用開口とがそれぞれ形成されるとともに、前記選択連通部は、選択された区画領域における前記流入用開口を前記ボトル内部に連通させつつ前記流出用開口を前記吸飲口に連通させることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のボトル取付具において、前記選択連通部は、前記流入用開口及び流出用開口に対応する第1連通開口及び第2連通開口を有するとともに、前記区画領域の前記流入用開口及び流出用開口と前記第1連通開口及び第2連通開口とがそれぞれ対峙することにより、当該選択連通部で選択された区画領域を介して前記ボトル内の飲料が前記吸飲口に流通可能とされたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のボトル取付具において、前記選択連通部は、前記吸飲部と共に回転可能とされ、当該吸飲部の回転位置に応じて前記収容部の区画領域を選択可能とされたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、ボトルの開口部に脱着自在に取り付けられる本体部と、本体部に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域を有する収容部と、本体部に連結され、吸飲口が形成された吸飲部と、収容部の区画領域を選択可能とされ、選択された区画領域を介してボトル内の飲料が吸飲口に流通して吐出可能とされた選択連通部とを具備したので、所望の栄養素を任意選択的に摂取することができる。
【0011】
請求項2の発明によれば、区画領域は、ボトル内の飲料を区画領域に流入させる流入用開口と、区画領域内の飲料を吸飲口に流出させる流出用開口とがそれぞれ形成されるとともに、選択連通部は、選択された区画領域における流入用開口をボトル内部に連通させつつ流出用開口を吸飲口に連通させるので、選択連通部で選択された区画領域のサプリメントをボトル内の飲料と確実に混合させつつ摂取させることができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、選択連通部は、流入用開口及び流出用開口に対応する第1連通開口及び第2連通開口を有するとともに、区画領域の流入用開口及び流出用開口と第1連通開口及び第2連通開口とがそれぞれ対峙することにより、当該選択連通部で選択された区画領域を介してボトル内の飲料が吸飲口に流通可能とされたので、選択連通部による区画領域の選択を円滑に行わせることができる。
【0013】
請求項4の発明によれば、選択連通部は、吸飲部と共に回転可能とされ、当該吸飲部の回転位置に応じて収容部の区画領域を選択可能とされたので、別個の操作部材等を不要としつつ選択連通部による選択を行わせることができ、ボトル取付具の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係るボトル取付具を示す全体斜視図
図2】同ボトル取付具を示す3面図
図3図2におけるIII-III線断面図
図4図2におけるIV-IV線断面図
図5】同ボトル取付具を示す分解斜視図
図6】同ボトル取付具を示す分解斜視図
図7】同ボトル取付具における本体部を示す斜視図
図8】同本体部を示す3面図
図9】同ボトル取付具における収容部を示す2面図
図10図9におけるX-X線断面図
図11図9におけるXI-XI線断面図
図12図9におけるXII-XII線断面図
図13】同ボトル取付具における選択連通部を示す斜視図
図14】同ボトル取付具における選択連通部を示す斜視図
図15】同ボトル取付具における選択連通部を示す4面図
図16図15におけるXVI-XVI線断面図
図17】同ボトル取付具における吸飲部を示す3面図
図18図17におけるXVIII-XVIII線断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るボトル取付具1は、所定量の飲料を収容可能なボトルBの開口部Baに取り付けられ、当該ボトルB内の飲料を吐出させて吸飲可能とされたもので、図1~6に示すように、吸飲部2と、本体部3と、収容部4と、選択連通部5とを有して構成されている。ボトルBは、例えば水や炭酸水などの所定量の飲料を収容可能な容器から成り、その開口部Baには、ボトル取付具1が脱着可能に取り付けられている。
【0016】
本体部3は、ボトルBの開口部Baに脱着自在に取り付けられるもので、図7、8に示すように、中央に挿通孔3aが形成された筒状部材から成る。かかる挿通孔3aの周縁には、外径方向に突出形成された嵌入突出部3bが形成されており、当該嵌入突出部3bに吸飲部2が係止して連結されている。なお、本実施形態に係る本体部3は、開口部Baの周縁部に嵌合してボトルBに取り付けられているが、ボトルBの開口部Ba近傍にネジ形状が形成され、そのネジ形状に本体部3を螺合して取り付けるようにしてもよい。
【0017】
収容部4は、本体部3に接合等により連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域(第1区画領域α、第2区画領域β及び第3区画領域γ)を有するもので、図9~12に示すように、同心円状に複数(本実施形態においては3つ)の区画領域(α~γ)が形成された円筒状部材から成る。各区画領域(α~γ)は、上方に開口した凹形状から成り、隣接部に壁面が形成されて互いに画成された収容空間を構成している。なお、本実施形態においては、区画領域は3つとされているが、2つ又は4つ以上の区画領域を同心円状に形成するようにしてもよい。
【0018】
また、区画領域(α~γ)は、図9、10に示すように、ボトルB内の飲料を区画領域(α~γ)に流入させる流入用開口(α2、β2及びγ2)と、区画領域(α~γ)内の飲料を吸飲部2の吸飲口2aに流出させる流出用開口(α1、β1及びγ1)とがそれぞれ形成されている。なお、各区画領域(α~γ)の流入用開口(α2、β2及びγ2)及び流出用開口(α1、β1及びγ1)は、図10に示すように、上下方向に所定寸法離間して形成されている。
【0019】
さらに、収容部4の中央位置には、選択連通部5を挿通する挿通孔4aが形成されており、各区画領域(α~γ)の流入用開口(α2、β2及びγ2)及び流出用開口(α1、β1及びγ1)が当該挿通孔4aに向かって開口するとともに、挿通孔4aの周縁部には、選択連通部5に形成されたフランジ部5c(図5、6参照)を摺動させ得る摺動面4bが形成されている。
【0020】
吸飲部2は、図3、4に示すように、本体部3に連結されてボトル取付具1の上部を構成するもので、図17、18に示すように、その頂部に吸飲口2aが形成されるとともに、選択連通部5の上側筒状部5b(図5、6参照)を嵌合する嵌合部2bと、本体部3の嵌入突出部3bを嵌入して連結させる嵌入部2cと、側方に向かって所定寸法突出形成された凸部2dが形成されている。
【0021】
本実施形態に係る嵌入部2cは、選択連通部5における上側筒状部5bの外周形状(断面が小判形状)と合致する形状とされており、上側筒状部5bを嵌入部2cに合致させて嵌入させることにより、吸飲部2と選択連通部5とが回転方向に連結させることができるとともに、選択連通部5に対して吸飲部2が上下方向に独立して変位(移動)可能とされている。
【0022】
選択連通部5は、収容部4の区画領域(α~γ)を選択可能とされ、選択された区画領域(α~γ)を介してボトルB内の飲料が吸飲口2aに流通して吐出可能とされたもので、図13~16に示すように、下側筒状部5aと、上側筒状部5bと、フランジ部5cと、閉止部5dとを有して構成されている。下側筒状部5a及び上側筒状部5bは、フランジ部5cを挟んで軸方向に延設された筒状の部位から成り、下側筒状部5aには、第1連通開口5aa及び第2連通開口5abが上下方向に所定寸法離間して形成されている。
【0023】
第1連通開口5aaは、選択連通部5が収容部4の挿通孔4aに挿通して組付けられた状態において、収容部4における流入用開口(α2、β2、γ2)に対応する開口から成り、図3に示すように、選択連通部5により選択された区画領域(α~γ)の流入用開口(α2、β2、γ2)と対峙可能とされている。また、下側筒状部5aの下端開口と第1連通開口5aaとの間には、ボトルB内の飲料を流通させ得る流路aが形成されており、第1連通開口5aaと流入用開口(α2、β2、γ2)とが合致して対峙すると、流路aに流れ込んだボトルB内の飲料が第1連通開口5aa及び流入用開口(α2、β2、γ2)を介して区画領域(α~γ)に流入するようになっている。
【0024】
第2連通開口5abは、選択連通部5が収容部4の挿通孔4aに挿通して組付けられた状態において、収容部4における流出用開口(α1、β1、γ1)に対応する開口から成り、図3に示すように、選択連通部5により選択された区画領域(α~γ)の流出用開口(α1、β1、γ1)と対峙可能とされている。また、上側筒状部5bの上端開口cと第2連通開口5abとの間には、区画領域(α~γ)内の飲料を流通させ得る流路bが形成されており、第2連通開口5abと流出用開口(α1、β1、γ1)とが合致して対峙すると、区画領域(α~γ)に流れ込んだ飲料が第2連通開口5ab及び流出用開口(α1、β1、γ1)を介して吸飲部2の吸飲口2aに流出するようになっている。
【0025】
なお、下側筒状部5aの下端開口には、図3~6に示すように、中央に流通孔Gaが形成された流通部材Gが取り付けられるようになっている。また、上側筒状部5bの上端には、図14、15に示すように、上方に突出した突出部dが形成されており、その基端に開口cが形成されるとともに、突端には閉止部5dが形成されている。かかる閉止部5dは、図3、4に示すように、吸飲部2の吸飲口2aに位置して当該吸飲口2aを閉止するとともに、吸飲者が吸飲部2を同図中上方に変位させることにより、吸飲口2aから離間して当該吸飲口2aを開口させ、飲料を吐出させ得るようになっている。
【0026】
そして、区画領域(α~γ)のそれぞれに予め所定の栄養素を含むサプリメントを収容させ、所望の飲料(水や炭酸水等)が収容されたボトルBの開口部Baに取り付けた後、任意タイミングで吸飲部2を回転させると、選択連通部5が吸飲部2と共に回転することとなり、第1連通開口5aa及び第2連通開口5abと対峙した流入用開口(α2、β2、γ2)及び流出用開口(α1、β1、γ1)を有する区画領域(第1区画領域α、第2区画領域β及び第3区画領域γの何れか1つ)が選択されることとなる。
【0027】
こうして選択連通部5にて区画領域が選択された状態において、吸飲部2を本体部3に対して上方へ変位させて吸飲口2aを開口させた後、ボトルB及びボトル取付具1を傾斜させることにより、選択された区画領域(第1区画領域α、第2区画領域β及び第3区画領域γの何れか1つ)を介してボトルB内の飲料が吸飲口2aに流通して吐出可能とされる。このとき、ボトルB内の飲料が選択された区画領域(第1区画領域α、第2区画領域β及び第3区画領域γの何れか1つ)を流通する過程において、当該区画領域に収容されたサプリメントが溶解して所定の栄養素が飲料に混入するので、その栄養素を含んだ飲料を摂取することができる。
【0028】
また、吸飲部2に形成された凸部2dは、区画領域(α~γ)に対する選択連通部5の回転位置を示す目印とすることができ、当該凸部2dの位置に応じて選択連通部5にて溶解させるサプリメントを任意に選択することができる。例えば、図9に示すように、第1区画領域αにサプリメントS1、第2区画領域βにサプリメントS2、第3区画領域γにサプリメントS3を収容させた際、以下のような使用方法とされる。
【0029】
凸部2dを目印として吸飲部2を第1角度まで回転させて、選択連通部5にて第1区画領域αを選択すると、第1区画領域αに収容したサプリメントS1が溶解してそのサプリメントS1が含有する栄養素と共に飲料を摂取することができる。また、凸部2dを目印として吸飲部2を第2角度まで回転させて、選択連通部5にて第2区画領域βを選択すると、第2区画領域βに収容したサプリメントS2が溶解してそのサプリメントS2が含有する栄養素と共に飲料を摂取することができる。さらに、凸部2dを目印として吸飲部2を第3角度まで回転させて、選択連通部5にて第3区画領域γを選択すると、第3区画領域γに収容したサプリメントS3が溶解してそのサプリメントS3が含有する栄養素と共に飲料を摂取することができる。なお、区画領域(α~γ)の何れかについて、サプリメントを収容させず空の状態とすることにより、その区画領域を選択連通部5にて選択すると、ボトルB内の飲料のみ摂取することができる。
【0030】
本実施形態によれば、ボトルBの開口部Baに脱着自在に取り付けられる本体部3と、本体部3に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域を有する収容部4と、本体部3に連結され、吸飲口2aが形成された吸飲部2と、収容部4の区画領域(α~γ)を選択可能とされ、選択された区画領域(α~γ)を介してボトルB内の飲料が吸飲口2aに流通して吐出可能とされた選択連通部5とを具備したので、所望の栄養素を任意選択的に摂取することができる。
【0031】
特に、選択連通部5にて選択するタイミングをずらすことにより、異なる栄養素を順次摂取することができるので、運動中の序盤、中盤及び終盤に分けて異なる栄養素を順次摂取することができる。これにより、運動過程に応じた栄養素を順次適切に摂取することができる。また、特定の区画領域(α~γ)にサプリメントを収容しない場合、その区画領域を選択すれば、ボトルB内の飲料だけ摂取することができ、栄養素を摂取したくない時間帯において水分補給を行うことができる。
【0032】
また、区画領域(α~γ)は、ボトルB内の飲料を区画領域(α~γ)に流入させる流入用開口(α2、β2、γ2)と、区画領域(α~γ)内の飲料を吸飲口2aに流出させる流出用開口(α1、β1、γ1)とがそれぞれ形成されるとともに、選択連通部5は、選択された区画領域(α~γ)における流入用開口(α2、β2、γ2)をボトルB内部に連通させつつ流出用開口(α1、β1、γ1)を吸飲口2aに連通させるので、選択連通部5で選択された区画領域(α~γ)のサプリメントをボトルB内の飲料と確実に混合させつつ摂取させることができる。
【0033】
さらに、選択連通部5は、流入用開口(α2、β2、γ2)及び流出用開口(α1、β1、γ1)に対応する第1連通開口5aa及び第2連通開口5abを有するとともに、区画領域(α~γ)の流入用開口(α2、β2、γ2)及び流出用開口(α1、β1、γ1)と第1連通開口5aa及び第2連通開口5abとがそれぞれ対峙することにより、当該選択連通部5で選択された区画領域(α~γ)を介してボトルB内の飲料が吸飲口2aに流通可能とされたので、選択連通部5による区画領域(α~γ)の選択を円滑に行わせることができる。
【0034】
またさらに、選択連通部5は、吸飲部2と共に回転可能とされ、当該吸飲部2の回転位置に応じて収容部4の区画領域(α~γ)を選択可能とされたので、別個の操作部材等を不要としつつ選択連通部5による選択を行わせることができ、ボトル取付具1の構成を簡素化することができる。
【0035】
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば吸飲部2に別個の操作部を形成し、その操作部の操作によって選択連通部5による区画領域(α~γ)の選択が可能とされたものであってもよい。また、また、第1区画領域α、第2区画領域β及び第3区画領域γに収容するサプリメントは、固形状や半固形状のものの他、粉末状又は液状のものであってもよい。なお、本実施形態に係るボトル取付具1は、ボトルBの開口部Baに脱着自在に取り付けられているが、当該開口部Baに固着されたものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0036】
ボトルの開口部に脱着自在に取り付けられる本体部と、本体部に連結され、所定の栄養素を含むサプリメントをそれぞれ収容可能な複数の区画領域を有する収容部と、本体部に連結され、吸飲口が形成された吸飲部と、収容部の区画領域を選択可能とされ、選択された区画領域を介してボトル内の飲料が吸飲口に流通して吐出可能とされた選択連通部とを具備したボトル取付具であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
1 ボトル取付具
2 吸飲部
2a 吸飲口
2b 嵌合部
2c 嵌入部
2d 凸部
3 本体部
3a 挿通孔
3b 嵌入突出部
4 収容部
4a 挿通孔
4b 摺動面
5 選択連通部
5a 下側筒状部
5aa 第1連通開口
5ab 第2連通開口
5b 上側筒状部
5c フランジ部
5d 閉止部
B ボトル
Ba 開口部
G 流通部材
Ga 流通孔
α 第1区画領域
α1 流出用開口
α2 流入用開口
β 第2区画領域
β1 流出用開口
β2 流入用開口
γ 第3区画領域
γ1 流出用開口
γ2 流入用開口
a、b 流路
c 開口
d 突出部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18