(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102678
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】太陽電池パネル設置用基礎部材
(51)【国際特許分類】
E04D 13/18 20180101AFI20240724BHJP
H02S 20/23 20140101ALI20240724BHJP
【FI】
E04D13/18 ETD
H02S20/23 B
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006735
(22)【出願日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】591089431
【氏名又は名称】株式会社サニックス
(74)【代理人】
【識別番号】100097179
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 一幸
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正俊
【テーマコード(参考)】
2E108
【Fターム(参考)】
2E108KK01
2E108LL01
2E108MM08
2E108NN07
(57)【要約】
【課題】 陸屋根の排水性を向上できる太陽電池パネル設置用基礎部材を提供する。
【解決手段】 陸屋根上に設置される太陽電池パネルを支持する太陽電池パネル設置用基礎部材8であって、平面視における外周が矩形をなす板体に、板体の厚さ方向に貫通する複数のボルト孔8g、8iを開設してなり、これらのボルト孔8g、8iがボルト止めされることにより、矩形の各辺が陸屋根の水勾配に斜交し、太陽電池パネルと、太陽電池パネル設置用基礎部材8とは、水平面内においてねじれた位置関係にある。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陸屋根上に設置される太陽電池パネルを支持する太陽電池パネル設置用基礎部材であって、
平面視における外周が矩形をなす板体に、前記板体の厚さ方向に貫通する複数のボルト孔を開設してなり、
前記複数のボルト孔のうち、少なくとも2つのボルト孔が選択され、且つ、これら選択された2つのボルト孔がボルト止めされることにより、前記矩形の各辺が前記陸屋根の水勾配に斜交し、
前記太陽電池パネルと、前記太陽電池パネル設置用基礎部材とは、水平面内においてねじれた位置関係にあることを特徴とする太陽電池パネル設置用基礎部材。
【請求項2】
アンカーが固定される中央ボルト孔が、中央に開設される水平な底部と、
前記底部の両端から垂直に起立する第1壁部及び第2壁部と、
前記第1壁部の上端部から水平外向きに延出する第1フランジと、
前記第2壁部の上端部から前記第1フランジとは逆の水平外向きに延出する第2フランジとを備え、
前記矩形は、前記第1フランジと前記第2フランジの外縁により形成され、且つ、前記第1フランジと前記第2フランジの対角部には、第1ボルト孔と第2ボルト孔とが、それぞれ開設される上側基礎部材を備える請求項1に記載の太陽電池パネル設置用基礎部材。
【請求項3】
前記上側基礎部材と前記陸屋根の間に介装される下側基礎部材をさらに備え、
前記下側基礎部材は、矩形をなすベース板と、前記ベース板の中央部に開設され、前記アンカーが螺合される中央螺子孔とを備え、前記ベース板の各辺が、前記陸屋根の水勾配に斜交する請求項1又は2記載の太陽電池パネル設置用基礎部材。
【請求項4】
前記上側基礎部材と前記陸屋根の間に介装される下側基礎部材をさらに備え、
前記下側基礎部材は、矩形をなすベース板と、前記ベース板の中央部に開設され、前記アンカーが螺合される中央螺子孔と、前記ベース板の端部に開設される複数のボルト孔とを備え、前記ベース板の各辺が、前記陸屋根の水勾配に斜交する請求項1又は2記載の太陽電池パネル設置用基礎部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陸屋根上に複数の太陽電池パネルを設置するための太陽電池パネル設置用基礎部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
陸屋根には、水はけを確保するために幾分かの水勾配が付与されている。また、陸屋根上に設置される太陽電池パネル自身にも、東西南北の向きに配慮がなされつつ勾配が付与され、発電効率を向上させる工夫が凝らされる。
【0003】
特許文献1(特開2005-194771号公報)や特許文献2(特開2014-9569号公報)は、このような技術を例示する。ここで、太陽電池パネルに勾配角が付与される向きを前後方向とし、その低い側を前側、高い側を後ろ側と呼ぶことにする。これに加え、前後方向に直交する方向を左右方向とする。
【0004】
こうすると典型的には、特許文献2の
図1に示されるように、太陽電池パネルは、前後方向を向く縦レール13と、これに直交する横レール12とにより、支持されることとなる。さらに、これら縦レール13及び横レール12を陸屋根上に支持する基礎11も、縦レール13と横レール12との交点において、この直交平面内においてマトリックス状に配置されることになる。
【0005】
しかしながら、このようにすると、基礎11の各辺が水勾配に直交するか、又は平行になるかのいずれかとなる。その結果、基礎11のうち水勾配に直交する辺が水の流れを堰き止め、排水性が悪くなるという問題点がある。従来技術では、この問題点への対策がとられていない。
【特許文献1】特開2005-194771号公報
【特許文献2】特開2014-9569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、陸屋根の排水性を向上できる太陽電池パネル設置用基礎部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係る太陽電池パネル設置用基礎部材は、陸屋根上に設置される太陽電池パネルを支持する太陽電池パネル設置用基礎部材であって、平面視における外周が矩形をなす板体に、板体の厚さ方向に貫通する複数のボルト孔を開設してなり、複数のボルト孔のうち、少なくとも2つのボルト孔が選択され、且つ、これら選択された2つのボルト孔がボルト止めされることにより、矩形の各辺が陸屋根の水勾配に斜交する。したがって、太陽電池パネルと、太陽電池パネル設置用基礎部材とは、水平面内においてねじれた位置関係にある。
【0008】
この構成において、太陽電池パネルと、太陽電池パネル設置用基礎部材とは、水平面内においてねじれた位置関係にあるため、「背景技術」の項で述べたように、太陽電池パネルを、好ましい勾配角を付与された状態で支持することができるだけでなく、これと同時に、板体の外周が形成する矩形の各辺が陸屋根の水勾配に斜交するため、陸屋根上の水は、矩形の各辺に対し、直交もせず、平行となることもなく、水は、各辺をすり抜けて容易に流動できる。このように、太陽電池パネル設置用基礎部材が、水はけを阻害することがなくなり、排水性を向上することができる。
【0009】
第2の発明に係る太陽電池パネル設置用基礎部材は、第1の発明に加え、アンカーが固定される中央ボルト孔が、中央に開設される水平な底部と、底部の両端から垂直に起立する第1壁部及び第2壁部と、第1壁部の上端部から水平外向きに延出する第1フランジと、第2壁部の上端部から第1フランジとは逆の水平外向きに延出する第2フランジとを備え、矩形は、第1フランジと第2フランジの外縁により形成され、且つ、第1フランジと第2フランジの対角部には、第1ボルト孔と第2ボルト孔とが、それぞれ開設される上側基礎部材を備える。
【0010】
この構成において、第1壁部、第2壁部、第1フランジ及び第2フランジにより、底部よりも高い位置において、太陽電池パネルが取り付けられるレールを支持することができる。また、第1フランジと第2フランジとの対角部に存在する、第1ボルト孔と第2ボルト孔とを利用することにより、太陽電池パネルを支持するレールと、太陽電池パネル設置用基礎部材とが、水平面内においてねじれた位置関係となるように支持することができる。
【0011】
第3の発明に係る太陽電池パネル設置用基礎部材は、第2の発明に加え、上側基礎部材と陸屋根の間に介装される下側基礎部材をさらに備え、下側基礎部材は、矩形をなすベース板と、ベース板の中央部に開設され、アンカーが螺合される中央螺子孔とを備え、ベース板の各辺が、陸屋根の水勾配に斜交する。
【0012】
この構成によると、ベース板の中央螺子孔にアンカーを螺合し、且つ、アンカーを上側基礎部材の中央ボルト孔に螺合することにより、スラブ、下側基礎部材、及び上側基礎部材を、それぞれ固着することができる。
【0013】
第4の発明に係る太陽電池パネル設置用基礎部材は、第2の発明に加え、上側基礎部材と陸屋根の間に介装される下側基礎部材をさらに備え、下側基礎部材は、矩形をなすベース板と、ベース板の中央部に開設され、アンカーが螺合される中央螺子孔と、ベース板の端部に開設される複数のボルト孔とを備え、ベース板の各辺が、陸屋根の水勾配に斜交する。
【0014】
この構成によると、ベース板の端部に開設される複数のボルト孔に、アンカーを螺合することにより、下側基礎部材を陸屋根に固定することができる。さらに、ベース板の中央螺子孔にアンカーを螺合し、且つ、アンカーを上側基礎部材の中央ボルト孔に螺合することにより、スラブ、下側基礎部材、及び上側基礎部材を、それぞれ固着することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、太陽電池パネルを、好ましい勾配角を付与された状態で支持するのと同時に、板体の外周が形成する矩形の各辺が陸屋根の水勾配に斜交し、陸屋根上の水は、太陽電池パネル設置用基礎部材に堰き止められることなく、板体の横をすり抜けて円滑に排水される。
【0016】
また、上側基礎部材を用いることにより、底部よりも高い位置において、太陽電池パネルを支持することができ、この場合にも、太陽電池パネルと太陽電池パネル設置用基礎部材とが、水平面内においてねじれた位置関係とすることができる。
【0017】
さらに、下側基礎部材を用いることにより、ベース板の中央螺子孔にアンカーを螺合し、アンカーを上側基礎の中央ボルト孔に螺合することにより、スラブ、下側基礎部材、及び上側基礎部材をそれぞれ、円滑に固着でき、この場合にも、太陽電池パネルと太陽電池パネル設置用基礎部材とが、水平面内においてねじれた位置関係とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における太陽電池発電設備を示す斜視図、
図2は、本発明の実施の形態2における太陽電池発電設備を示す斜視図である。
【0019】
図1、
図2に共通して、陸屋根1には、水勾配が付与される。この水勾配は、縦線2と平行であり、横線4とは直交する。また、縦線2に沿って、縦レール3の長手方向が設定され、横線4に沿って、縦レール3上に配置される横レール5の長手方向が設定される。ここで、「背景技術」の項で述べたように、太陽電池パネルP1~P4に勾配角が付与される向きを前後方向(縦線2の向き)とし、その低い側を前側、高い側を後ろ側と呼ぶことにする。これに加えて、前後方向に直交する方向(横線4の向き)を左右方向とする。
【0020】
図1に示される実施の形態1では、太陽電池パネルP1、P2の縦線2に関する中央部分が高い、いわゆる山型仕様の配置とされ、太陽電池パネルP1の後ろ側と太陽電池パネルP2の後ろ側とが、背中合わせに接触する。また、
図2に示される実施の形態2では、太陽電池パネルP3、P4とは、同じ傾斜をなし、太陽電池パネルP3の前側と太陽電池パネルP4の後ろ側とが、太陽電池パネルP3の前側が低く、太陽電池パネルP4の後ろ側が高い段違いの状態(いわゆる片側傾斜仕様)で接触する。
【0021】
図1、
図2とは異なる太陽電池パネルの配置(例えば、太陽電池パネルP1の後ろ側と太陽電池パネルP2の前側が接触する配置等)も考えられるが、いずれの配置を採るにしても、以下具体的に説明されるように、本願発明は同様に適用できるものであり、いずれの配置を採っても本願発明の保護範囲に属する点が理解されねばならない。
【0022】
さて、陸屋根の仕様は、種々存在するが、以下まず第1例を説明する。
【0023】
(第1例)
第1例は、陸屋根に塗布防水が施工され、スラブに接着系あと施工アンカーからなるアンカーを埋め込む場合である。第1例では、ベース板7が下側基礎部材に相当する。なお、第2例及び第3例とは異なり、ベース板7の周辺部には、ボルト孔が開設されない。
【0024】
図3は、本発明の第1例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す斜視図である。
図3に示すように、陸屋根1に塗布防水が施工されている場合、陸屋根1の縦線2と横線4の交点に、垂直な接着系あと施工アンカーであるアンカー6の底部を埋め込んでスラブにアンカー6を固定することにより、アンカー6の上部を陸屋根1よりも上方へ起立させる。また、ベース板7の中央部に開設される(第1例の中央螺子孔に相当する)円孔7aにアンカー6を螺合し、ベース板7の底面を陸屋根1に接地させる。ここで、ベース板7の各辺は、
図3に示すように、縦線2及び横線4に斜交するように配置され、ベース板7の各角部は、縦線2又は横線4のいずれか上に位置することになる。その結果、水は、ベース板7の各辺の横をすり抜けて流動できることとなり、排水性を向上できる。
【0025】
さらに、
図4~
図5に示す上側基礎部材8をアンカー6に固定する。ここで、上側基礎部材8は、アンカー6が固定される中央ボルト孔8bが、中央に開設される水平な底部8aと、底部8aの両端から垂直に起立する第1壁部8c及び第2壁部8dと、第1壁部8cの上端部から水平外向きに延出する第1フランジ8eと、第2壁部8dの上端部から第1フランジ8eとは逆の水平外向きに延出する第2フランジ8fとを備える。
【0026】
図5に平面図で示すように、板体が外周によりなす矩形は、第1フランジ8eと第2フランジ8fの外縁により形成され、第1フランジ8eと第2フランジ8fの対角部には、中央ボルト孔8bを点対称の中心として、第1ボルト孔8gと第2ボルト孔8iとが、それぞれ開設される。ここで、図示した例では、位置調整を容易にするために、中央ボルト孔8bを長孔としているがこれは必須ではない。勿論これに代えて、円孔など当業者に周知の他の形状としても良い。
【0027】
上側基礎部材8の底部8aの中央ボルト孔8bに、アンカー6を挿通し、アンカー6にナット9を上方から下方へ締め込むと、
図6、
図7に示す位置関係となる。即ち、ベース板7の各辺のみならず、上側基礎部材8の外周をなす各辺も、同様に、縦線2及び横線4に斜交するように配置される。これにより、排水性を向上できる。しかも、この際、第1フランジ8eと第2フランジ8fの対角部には、第1ボルト孔8gと第2ボルト孔8iとが、それぞれ点対称に開設されているため、第1ボルト孔8gと第2ボルト孔8iとは、横線4上に位置している。詳細は
図16を参照しながら後述するが、この位置関係がとられるため、縦レール3を縦線2と平行にする(太陽電池パネル設置用基礎部材とがねじれの位置関係を形成する)ことができる。
【0028】
次に、陸屋根1がスラブそのものであり、スラブに直接ベース板を配置し、ベース板をアンカーでスラブに固定し、さらに、ベース板の、内部に雌ねじが形成されている中央螺子孔に、アンカーを螺合する場合(第2例及び第3例)を説明する。
【0029】
(第2例)
図8は、本発明の第2例におけるベース板(下側基礎部材)を示す斜視図である。第2例では、
図8に示すように、矩形の板状からなるベース板10を用意し、その中央に内部に雌ねじが形成される中央螺子孔10aを開設する。ベース板10は、第2例における下側基礎部材に相当する。また、ベース板10の両端部にも、第1ボルト孔10b、第2ボルト孔10c、第3ボルト孔10dを、それぞれ開設する。そして
図9に示すように、中央螺子孔10aに形成された雌ねじに、寸切りボルトの基端部の雄ねじが螺合され、ベース板10よりも上方へ起立し、第2例における寸切りボルトは、第1例のアンカー6に相当する部材として使用される。
【0030】
ベース板10をスラブ上に設置するには、水平面内の姿勢に関し、第1例とほぼ同様の要領による。即ち、
図9及び
図10(a)に示すように、ベース板10の2つの角部が横線4上に位置するように、縦線2及び横線4に斜交して配置する。なお、ベース板10の他の2つの角部は、縦線2及び横線4のいずれにも接しない。
図10に示す例では、第2ボルト孔10bが選択され、第2ボルト孔10bを介して、打ち込み式アンカーであるアンカーがスラブに打ち込まれ、且つ、固定される。
【0031】
さらに、
図11及び
図12に示すように、ベース板10から起立するアンカー6を第1例と同様に利用する。即ち、上側基礎部材8の底部8aの中央ボルト孔8bにアンカー6を挿通し、アンカー6にナット9を螺合して、アンカー6をナット9により固定する。その結果、
図12に平面図で示すように、ベース板10の各辺のみならず、上側基礎部材8の外周をなす各辺も、同様に、縦線2及び横線4に斜交するように配置される。これにより、水は、上側基礎部材8の各辺の横をすり抜けて流動できることとなり、排水性を向上できる。
【0032】
(第3例)
第3例は、第2例とほぼ近似している。
図13は、本発明の第3例におけるベース板(下側基礎部材)を示す斜視図である。ベース板15は、第3例における下側基礎部材に相当する。
図13~
図15に示すように、矩形の板状からなるベース板15を用意し、その中央に内部に雌ねじが形成される中央螺子孔15aを開設する。また、ベース板15の端部にも、ボルト孔15b~15eを開設する。なお第3例では、ボルト孔は二段構成となっているが、単段でもよいし三段以上としても良い。中央螺子孔15aに形成される雌ねじには、寸切りボルトの基端部の雄ねじが螺合され、ベース板15よりも上方へ起立する寸切りボルトは、第1例のアンカー6に相当する部材として使用される。また、ボルト孔15b~15eを介して、コンクリート用ビスであるアンカーがスラブに打ち込まれ、且つ、スラブに固定される。その余の点は、第2例と同様であるため省略する。
【0033】
第1例から第3例のいずれにおいても、
図7、
図12に示すように、上側基礎部材8の第1ボルト孔8g、第2ボルト孔8iは、横線4に沿って配置されることとなる。また、
図16に示すように、横線4に沿うこれらのボルト孔8g、8iに、固定具20の通しボルト20aを通し、さらに、固定具20に縦レール3の左右両縁部3aを挟持させる。ここで、縦レール3の左右両縁部3a(横線4と平行)は、縦レール3の長手方向に直交するから、縦レール3の長手方向は、横線4と直交する。言い換えると、縦レール3の長手方向は、縦線2と平行になる。つまり、縦レール3を縦線2と平行に支持することができ、さらに、縦レール3上の横レール5を横線4と平行に支持することができる。しかもこの際、太陽電池パネルと太陽電池パネル設置用基礎部材とは、水平面内においてねじれた位置関係にあるものである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係る太陽電池パネル設置用基礎部材は、例えば、陸屋根上に太陽電池パネルを設置する分野等において好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明の実施の形態1における太陽電池発電設備を示す斜視図
【
図2】本発明の実施の形態2における太陽電池発電設備を示す斜視図
【
図3】本発明の第1例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す斜視図
【
図4】本発明の第1例における上側基礎部材を示す斜視図
【
図5】本発明の第1例における上側基礎部材を示す平面図
【
図6】本発明の第1例における上側基礎部材と下側基礎部材の設置状態を示す斜視図
【
図7】本発明の第1例における上側基礎部材と下側基礎部材の設置状態を示す平面図
【
図8】本発明の第2例におけるベース板(下側基礎部材)を示す斜視図
【
図9】本発明の第2例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す斜視図
【
図10】(a)本発明の第2例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す平面図 (b)本発明の第2例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す断面図
【
図11】本発明の第2例における上側基礎部材と下側基礎部材の設置状態を示す斜視図
【
図12】本発明の第2例における上側基礎部材と下側基礎部材の設置状態を示す平面図
【
図13】本発明の第3例におけるベース板(下側基礎部材)を示す斜視図
【
図14】本発明の第3例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す斜視図
【
図15】本発明の第3例におけるベース板(下側基礎部材)の設置状態を示す平面図
【
図16】本発明の各例における縦レールの支持状態を示す側面図
【符号の説明】
【0036】
1 陸屋根
2 縦線
3 縦レール
4 横線
5 横レール
6 アンカー
7 ベース板(下側基礎部材)
7a 円孔
8 上側基礎部材
8a 底部
8b 中央ボルト孔
8c 第1壁部
8d 第2壁部
8e 第1フランジ
8f 第2フランジ
8g 第1ボルト孔
8i 第2ボルト孔
9 ナット
10、15 ベース板(下側基礎部材)
10a、15a 中央螺子孔
10b 第1ボルト孔
10c 第2ボルト孔
10d 第3ボルト孔
11 打ち込み式アンカー
16 コンクリート用ビス
15b~15e ボルト孔