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特開2024-102686車体フレーム構造及び原動機付自転車
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  • 特開-車体フレーム構造及び原動機付自転車 図1
  • 特開-車体フレーム構造及び原動機付自転車 図2
  • 特開-車体フレーム構造及び原動機付自転車 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102686
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】車体フレーム構造及び原動機付自転車
(51)【国際特許分類】
   B62K 11/00 20060101AFI20240724BHJP
【FI】
B62K11/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006746
(22)【出願日】2023-01-19
(71)【出願人】
【識別番号】000175766
【氏名又は名称】三恵技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109243
【弁理士】
【氏名又は名称】元井 成幸
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 良明
【テーマコード(参考)】
3D011
【Fターム(参考)】
3D011AG02
3D011AH02
3D011AK13
3D011AK16
(57)【要約】
【課題】低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。
【解決手段】低速で走行する原動機付自転車の車体フレーム構造であって、操作ハンドル7が取り付けられるヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から斜め下方に延設されたダウンチューブ3と、ダウンチューブ3の下端に設けられた曲がり部4と、曲がり部4から斜め上方に延設されたリアチューブ5とを備え、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5がシングルフレームで形成され、曲がり部4が、前輪軸101と後輪軸131とを結ぶ線分の中点Mを基準にして、中点Mの前側のホイールベースHの20%の範囲内から中点Mの後側のホイールベースHの20%の範囲内までの範囲に配置され、曲がり部4から局所的に左右に突出する足載せ部18が定置して設けられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車の車体フレーム構造であって、
操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから斜め下方に延設されたダウンチューブと、
前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、
前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとを備え、
前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブがシングルフレームで形成され、
前記曲がり部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置され、
前記曲がり部から局所的に左右に突出する足載せ部が定置して設けられていることを特徴とする車体フレーム構造。
【請求項2】
前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブが同一金属材の曲げパイプで形成されていることを特徴とする請求項1記載の車体フレーム構造。
【請求項3】
前記リアチューブの水平に対する傾斜角度を40°~50°とし、
前記曲がり部の最下端から350~400mmの高さの前記リアチューブに、シートが載置されるシート支持チューブが設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の車体フレーム構造。
【請求項4】
時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車であって、
操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、
前記ヘッドパイプから斜め下方に延設されたダウンチューブと、
前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、
前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとを備え、
前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブがシングルフレームで形成され、
前記曲がり部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置され、
前記曲がり部から局所的に左右に突出する足載せ部が定置して設けられていることを特徴とする原動機付自転車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原動機付自転車の車体フレーム構造及び原動機付自転車に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原動機付自転車の車体フレーム構造には、剛性の確保や高速走行時の安定性の確保の観点から、特許文献1に開示されているようなダブルフレーム構造が採用されている。この特許文献1の車体フレーム構造は、ヘッドパイプから延ばされたメインフレームと、メインフレームから二股に分かれて後方へ延ばされたリヤフレームと、ヘッドパイプから左右一対で垂下されたダウンチューブと、ダウンチューブを折り曲げて略水平に延ばされたロアーパイプと、ロアーパイプの後端から立上がるセンターフレームと、センターフレームとリヤフレームとを結ぶステーから構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4188136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、時速20km/h以下で走行する特定の原動機付自転車のような主に低速走行が想定される原動機付自転車の場合、車体の挙動が不安定となる低速で走行することから停止する機会が多くなる。そのため、運転者が容易に地面に足を着くことができる構造であることが望ましい。
【0005】
しかしながら、従来の原動機付自転車のダブルフレーム構造は、左右にフレームが張り出すように設けられているため、停止時に運転者は左右に張り出したフレームの外側で地面に足を着く必要があり、運転者が地面に足を着けることが容易でない構造になっている。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる車体フレーム構造及び原動機付自転車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の車体フレーム構造は、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車の車体フレーム構造であって、操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから斜め下方に延設されたダウンチューブと、前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとを備え、前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブがシングルフレームで形成され、前記曲がり部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置され、前記曲がり部から局所的に左右に突出する足載せ部が定置して設けられていることを特徴とする。
これによれば、ダウンチューブと曲がり部とリアチューブをシングルフレームで形成すると共に、局所的に左右に突出する足載せ部を前後方向の所定位置に配置された曲がり部に定置することにより、運転者は車体の左右両側の位置や足載せ部の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。また、ダウンチューブと曲がり部とリアチューブとで構成されるシングルフレームの車体フレーム構造とし、曲がり部及び足載せ部をシングルフレームの最低地上高付近に配置することにより、低身長の人や高齢者のような運転者でも容易にシングルフレームを跨いで原動機付自転車に乗降することができる。
【0008】
本発明の車体フレーム構造は、前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブが同一金属材の曲げパイプで形成されていることを特徴とする。
これによれば、車体フレーム構造の部品点数を削減し、部品コストや組立コストを低減することができると共に、溶接等の製造工程を削減し、製造工程の効率化を図ることができる。
【0009】
本発明の車体フレーム構造は、前記リアチューブの水平に対する傾斜角度を40°~50°とし、前記曲がり部の最下端から350~400mmの高さの前記リアチューブに、シートが載置されるシート支持チューブが設けられることを特徴とする。
これによれば、膝を垂直に曲げ、背筋を伸ばした楽な姿勢で運転者が原動機付自転車を運転できるように運転者のシートの位置を最適化することができ、運転者は原動機付自転車を楽な姿勢で快適に運転することが可能となる。
【0010】
本発明の原動機付自転車は、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車であって、操作ハンドルが取り付けられるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから斜め下方に延設されたダウンチューブと、前記ダウンチューブの下端に設けられた曲がり部と、前記曲がり部から斜め上方に延設されたリアチューブとを備え、前記ダウンチューブと前記曲がり部と前記リアチューブがシングルフレームで形成され、前記曲がり部が、前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点を基準にして、前記中点の前側のホイールベースの20%の範囲内から前記中点の後側のホイールベースの20%の範囲内までの範囲に配置され、前記曲がり部から局所的に左右に突出する足載せ部が定置して設けられていることを特徴とする。
これによれば、ダウンチューブと曲がり部とリアチューブをシングルフレームで形成すると共に、局所的に左右に突出する足載せ部を前後方向の所定位置に配置された曲がり部に定置することにより、運転者は車体の左右両側の位置や足載せ部の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。また、ダウンチューブと曲がり部とリアチューブとで構成されるシングルフレームの車体フレーム構造とし、曲がり部及び足載せ部をシングルフレームの最低地上高付近に配置することにより、低身長の人や高齢者のような運転者でも容易にシングルフレームを跨いで原動機付自転車に乗降することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、低速で走行する原動機付自転車の停止時に運転者が容易に地面に足を着けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明による実施形態の車体フレーム構造を備える原動機付自転車の側面図。
図2】実施形態の車体フレーム構造におけるヘッドパイプ、ダウンチューブ、曲がり部及びリアチューブの側面図。
図3】(a)は実施形態の車体フレーム構造におけるヘッドパイプ、ダウンチューブ、曲がり部及びリアチューブの平面図、(b)は同図(a)のA-A拡大端面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
〔実施形態の車体フレーム構造及び原動機付自転車〕
本発明による実施形態の車体フレーム構造は、時速20km/h以下の低速で走行する原動機付自転車1の車体フレーム構造であり、原動機付自転車1の車体フレーム構造は、図1図3に示すように、ヘッドパイプ2と、ヘッドパイプ2から斜め下方に延設されたダウンチューブ3と、ダウンチューブ3の下端に設けられた曲がり部4と、曲がり部4から斜め上方に延設されたリアチューブ5を備え、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、平面視で一直線状に延びる略筒状のシングルフレームで形成されている。本実施形態におけるダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、例えばステンレス、アルミニウム合金或いはアルミ・カーボン・スチール等の同一金属材の曲げパイプで形成されている。
【0014】
シングルフレームで構成されるダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5は、時速20km/hの低速で走行する原動機付自転車1の車体フレーム構造として必要とされる所要強度を有する。また、車体フレームとして所要強度を確保する観点と運転者が停止時に地面に足を着けることをより容易にする観点から、ダウンチューブ3と曲がり部4の左右の横幅は好適には350mm~450mm、より好適には350mm~400mmで形成し、又、リアチューブ5の左右の横幅は好適には600mm~700mm、より好適には600mm~650mmで形成するとよい。
【0015】
ヘッドパイプ2の上側には筒状のハンドルポスト6が設けられ、嵌着或いは溶接等でヘッドパイプ2に固定されており、ハンドルポスト6の上端には平面視略U字形で筒状の操作ハンドル7が設けられている。即ち、ヘッドパイプ2には、ハンドルポスト6を介して操作ハンドル7が取り付けられている。操作ハンドル7の先端の握り部には、運転者100が原動機付自転車1の駆動、停止、減速、加速等を操作する操作部8が設けられている。ヘッドパイプ2の下側にはフロントフォーク9が設けられ、嵌着或いは溶接等でヘッドパイプ2に固定されており、フロントフォーク9の下端部に前車輪10が回転可能に軸支されている。
【0016】
曲がり部4の後側には筒状のリアステー11が設けられており、リアステー11は、溶接等で曲がり部4の後側に固定されていると共に、略水平で後方に延びるように設けられている。リアチューブ5の上寄りの位置には後方に向かって斜め下方に延びるシートステー12の上端が溶接等で固定され、シートステー12とリアステー11は側面視で略V字状に配置されている。シートステー12の後端部とリアステー11の下端部の交点部分には、後車輪13が回転可能に軸支されていると共に、後車輪13の駆動、停止、減速、加速等を制御して動作させるモーター装置14が設けられている。モーター装置14と、操作部8は、操作ハンドル7、ハンドルポスト6、ヘッドパイプ2、ダウンチューブ3、曲がり部4、リアステー11の内部を通して配線される接続線で接続されている(図示省略)。
【0017】
リアチューブ5のシートステー12の固定箇所よりも上寄りの位置には、略水平で後方に向かって僅かに斜め下方に傾斜するようにしてシート支持チューブ15が設けられている。シート支持チューブ15は、平面視で左側に位置する左コ字形パイプ材151と平面視で右側に位置する右コ字形パイプ材152とから構成され、後側に配置されている左コ字形パイプ材151の一端と右コ字形パイプ材152の一端とが同一高さでリアチューブ5に溶接等で固定されている。そして、前側に配置されている左コ字形パイプ材151の他端と右コ字形パイプ材152の他端とが相互に嵌合されて、載置して固定されるシート17を支持する平面視略矩形のシート支持チューブ15が構成されている。
【0018】
シート支持チューブ15の前端下側は側面視略く字状の左支持ステー161と右支持ステー162とで支持されている。下側に配置されている左支持ステー161の一端と右支持ステー162の一端は、シートステー12の固定箇所より下寄りのリアチューブ5の中間位置において、同一高さでリアチューブ5に溶接等で固定されている。上側に配置されている左支持ステー161の他端は左コ字形パイプ材151の下側に溶接等で固定され、上側に配置されている右支持ステー162の他端は右コ字形パイプ材152の下側に溶接等で固定されている。
【0019】
本実施形形態では、リアチューブ5の水平に対する傾斜角度が好適には40°~50°、より好適には40°~45°となっており、このリアチューブ5の曲がり部4の最下端から好適には300mm~450mm、より好適には400mm~450mmの高さにシート支持チューブ15が設けられ、この高さに設置されたシート支持チューブ15に側面視略L字形のシート17が載置されている。
【0020】
そして、原動機付自転車1の車体フレーム構造における曲がり部4は、前車輪10の前輪軸101と後車輪13の後輪軸131とを結ぶ線分の中点Mを基準にして、中点Mの前側のホイールベースの20%の長さの範囲内から中点Mの後側のホイールベースの20%の長さの範囲内までの範囲に配置され、図2の曲がり部配置設定領域Rの範囲内に配置される。また、シート17の座面後端171から後述する足載せ部18の前後方向の長さの中央点までの距離Lは、好適には400mm~500mm、より好適には425mm~475mmとするとよい。
【0021】
曲がり部4には、局所的に左右に突出する足載せ部18が定置して設けられている。本実施形態では、曲がり部4に係止棒19が左右方向に突出して設けられ、図示例では一連の筒状の係止棒19が曲がり部4の貫通穴に挿通するようにして設けられている。係止棒19は曲がり部4の貫通穴の周縁に溶接等して固定され、曲がり部4からの左右の突出長さが一定となるように固定されており、この係止棒19に足載せ部18が取り付けられている。
【0022】
本実施形態における足載せ部18は、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182とで構成されている。上側足載せ半体181には下側に点状に突出する係合突部1811が形成され、下側足載せ半体182には上側に点状に突出する係合突部1821が形成されている。また、係止棒19の上側には係止穴で構成される点状の上側係合部191が形成され、係止棒19の上側係合部191に対応する位置の下側には係止穴で構成される点状の下側係合部192が形成されている。
【0023】
上側足載せ半体181は係合突部1811を係止棒19の上側係合部191に係合して位置決めされ、下側足載せ半体182は係合突部1821を係止棒19の下側係合部192に係合して位置決めされ、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182を合わせるようにして配置される。そして、上側足載せ半体181と下側足載せ半体182が着脱自在にボルト20でボルト締結されて足載せ部18が形成される。
【0024】
本実施形態によれば、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5をシングルフレームで形成すると共に、局所的に左右に突出する足載せ部18を前後方向の所定位置に配置された曲がり部4に定置することにより、運転者100は原動機付自転車1の車体の左右両側の位置や足載せ部18の前後の位置で足着きを容易に行うことが可能となり、原動機付自転車1の停止時に運転者100が容易に地面に足を着けることができる。また、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5とで構成されるシングルフレームの車体フレーム構造とし、曲がり部4及び足載せ部18をシングルフレームの最低地上高付近に配置することにより、低身長の人や高齢者のような運転者100でも容易にシングルフレームを跨いで原動機付自転車1に乗降することができる。
【0025】
また、ダウンチューブ3と曲がり部4とリアチューブ5を同一金属材の曲げパイプで形成することにより、車体フレーム構造の部品点数を削減し、部品コストや組立コストを低減することができると共に、溶接等の製造工程を削減し、製造工程の効率化を図ることができる。
【0026】
また、好適には、リアチューブ5の水平に対する傾斜角度を40°~50°とし、曲がり部4の最下端から350~400mmの高さのリアチューブ5に、シート17が載置されるシート支持チューブ15を設けることにより、膝を垂直に曲げ、背筋を伸ばした楽な姿勢で運転者100が原動機付自転車1を運転できるように運転者100のシート17の位置を最適化することができ、運転者100は原動機付自転車1を楽な姿勢で快適に運転することが可能となる。
【0027】
〔本明細書開示発明の包含範囲〕
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
【0028】
例えば本発明のシングルフレームで構成されるダウンチューブと曲がり部とリアチューブの材料は、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、例えばカーボン等を用いることも可能である。また、シングルフレームで構成されるダウンチューブと曲がり部とリアチューブは異なる金属材で形成することも可能であり、又、シングルフレームで構成されるダウンチューブと曲がり部とリアチューブの一部を溶接等で接合したものとすることも可能である。
【0029】
また、本発明におけるシート支持チューブ、シートの構成は上記実施形態のシート支持チューブ15、シート17に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で適宜であり、又、本発明における足載せ部の構成は上記実施形態の足載せ部18に限定されず、本発明の趣旨の範囲内で適宜である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、低速で走行する原動機付自転車やその車体フレーム構造として利用することができる。
【符号の説明】
【0031】
1…原動機付自転車 2…ヘッドパイプ 3…ダウンチューブ 4…曲がり部 5…リアチューブ 6…ハンドルポスト 7…操作ハンドル 8…操作部 9…フロントフォーク 10…前車輪 101…前輪軸 11…リアステー 12…シートステー 13…後車輪 131…後輪軸 14…モーター装置 15…シート支持チューブ 151…左コ字形パイプ材 152…右コ字形パイプ材 161…左支持ステー 162…右支持ステー 17…シート 171…シート座面後端 18…足載せ部 181…上側足載せ半体 1811…係合突部 182…下側足載せ半体 1821…係合突部 19…係止棒 191…上側係合部 192…下側係合部 20…ボルト 100…運転者 M…前輪軸と後輪軸とを結ぶ線分の中点 H…ホイールベース R…曲がり部配置設定領域 L…シートの座面後端から足載せ部の前後方向の長さの中央点までの距離
図1
図2
図3