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特開2024-10269情報処理装置および商品情報提供システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010269
(43)【公開日】2024-01-24
(54)【発明の名称】情報処理装置および商品情報提供システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20240117BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111501
(22)【出願日】2022-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉本 崇
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ユーザ端末に登録されたユーザのスケジュールを活用することによって、商品を販売する店舗の売上向上に貢献することが可能な情報処理装置および商品情報提供システムを提供する。
【解決手段】商品情報提供システムにおいて、情報処理装置の一種であるサーバ装置3は、ユーザ端末2から、ユーザのスケジュールとしてユーザ端末にスケジュール登録されたイベント情報を取得する。そして、送信タイミング設定処理後、ユーザ端末2へ総品種別を送信し、ユーザ端末2により商品種別選択が行われ商品情報要求が送られると、商品情報を抽出し、抽出した商品情報をユーザ端末に出力する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのスケジュールとしてユーザ端末に登録されたイベントを示すイベント情報を取得する取得部と、
店舗が販売する商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部から、前記取得部が取得したイベント情報に関連する商品の商品情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した商品情報を、当該商品情報に関連するイベントが登録されたユーザ端末に出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記抽出部が抽出した商品情報に応じて、前記出力部が当該商品情報を出力するタイミングを設定する設定部をさらに備える、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、食料品の商品情報を出力するタイミングを非食料品の商品情報を出力するタイミングよりも遅く設定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記出力部は、商品情報として商品種別を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記出力部が出力した商品種別のうち、ユーザによって選択された商品種別が入力される入力部をさらに備え、
前記出力部は、前記入力部に入力された商品種別に属する商品の詳細情報を出力する、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザのスケジュールが登録されるユーザ端末と、前記ユーザ端末に通信可能に接続された情報処理装置と、を有する商品情報提供システムであって、
前記情報処理装置は、
前記ユーザ端末が出力した情報であって、ユーザのスケジュールとして設定されたイベントを示すイベント情報を取得する取得部と、
店舗が販売する商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部から、前記取得部が取得したイベント情報に関連する商品の商品情報を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した商品情報を、前記イベント情報を出力したユーザ端末に出力する出力部と、を備え、
前記ユーザ端末は、
前記出力部が出力した商品情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した商品情報を表示部に表示する表示制御部と、
を備える商品情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置および商品情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スマートフォンやPC(Personal Computer)などの機器には、これら機器を利用するユーザのスケジュールを管理する機能が備えられている。ユーザは、上記機器(以下、「ユーザ端末」ともいう)にスケジュールを登録することで、自身のスケジュールを管理することができる。
【0003】
ところで、ユーザ端末のスケジュール表にイベントが登録されると、当該イベントに関連する情報をSNS(Social Networking Service)サイトから抽出し、当該スケジュール表に登録するものが提案されている(例えば、特許文献1)。この従来技術のものは、ユーザの利便性を向上させることができるものの、登録されたユーザのスケジュールの活用という観点では充分といえるものではなかった。
【0004】
一方、消費者に対して商品やサービス(以下、総称して「商品」ともいう)を販売する店舗やネット販売等を行う事業者(以下、総称して「店舗」ともいう)は、販売促進活動として、当該消費者に商品情報を提供している。しかしながら、店舗の都合で消費者に商品情報を提供するだけでは、充分な効果を得ることは期待できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザ端末に登録されたユーザのスケジュールを活用することによって、商品を販売する店舗の売上向上に貢献することが可能な情報処理装置および商品情報提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、ユーザのスケジュールとしてユーザ端末に登録されたイベントを示すイベント情報を取得する取得部と、店舗が販売する商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部から、前記取得部が取得したイベント情報に関連する商品の商品情報を抽出する抽出部と、前記抽出部が抽出した商品情報を、当該商品情報に関連するイベントが登録されたユーザ端末に出力する出力部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態の商品情報提供システムの概略を示す図である。
図2図2は、実施形態のユーザ端末の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態のユーザ端末の記憶部に記憶されるイベントファイルのデータ構成を示す図である。
図4図4は、実施形態のユーザ端末の記憶部に記憶されるスケジュール管理ファイルのデータ構成を示す図である。
図5図5は、実施形態のユーザ端末の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態のサーバ装置の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態のサーバ装置の記憶部に記憶されるユーザマスタのデータ構成を示す図である。
図8図8は、実施形態のサーバ装置の記憶部に記憶される商品情報管理ファイルのデータ構成を示す図である。
図9図9は、実施形態のサーバ装置の記憶部に記憶される商品設定ファイルのデータ構成を示す図である。
図10図10は、実施形態のサーバ装置の記憶部に記憶される送信タイミング設定ファイルのデータ構成を示す図である。
図11図11は、実施形態のサーバ装置の記憶部に記憶される送信情報管理ファイルのデータ構成を示す図である。
図12図12は、実施形態のサーバ装置の制御部の主たる機能構成を示すブロック図である。
図13図13は、実施形態の商品情報提供システムの動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図14図14は、実施形態のサーバ装置の制御部による送信タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。
図15図15は、実施形態のサーバ装置の制御部による商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
図16図16は、ユーザ端末の第1表示画面を示す図である。
図17図17は、ユーザ端末の第2表示画面を示す図である。
図18図18は、ユーザ端末の第3表示画面を示す図である。
図19図19は、ユーザ端末の第4表示画面を示す図である。
図20図20は、ユーザ端末の第5表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態の情報処理装置および商品情報提供システムについて説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。例えば、以下に説明する実施形態では、複数の店舗の商品情報を管理するサーバ装置を情報処理装置とした例について説明するが、これに限らない。情報処理装置は、1店舗の商品情報を管理する店舗サーバなどとしてもよい。
【0009】
図1は、商品情報提供システム1の概略を示す図である。本実施形態の商品情報提供システム1は、複数の店舗S、および複数の消費者(以下、「ユーザ」ともいう)を跨いで構築されている。商品情報提供システム1は、ユーザ端末2、サーバ装置3、および店舗サーバ4を有する。ユーザ端末2、サーバ装置3、および店舗サーバ4は、インターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能に接続される。なお、ユーザ端末2、サーバ装置3、店舗サーバ4、および店舗Sの数は図示の例に限るものではない。
【0010】
ユーザ端末2は、商品情報提供システム1のユーザが所有するスマートフォンなどの端末装置である。ユーザ端末2は、ユーザのスケジュール(予定)を登録して管理する機能を備えている。ユーザ端末2は、スケジュールとして登録されたイベントを示すイベント情報をサーバ装置3に送信する。イベント情報は、イベントの内容およびイベントが予定されている年月日を含む。
【0011】
また、ユーザ端末2は、送信したイベント情報が示すイベントに関連する商品情報をサーバ装置3から受信する。商品情報は、商品種別、商品名、商品を販売する店舗Sの店舗情報等を含むことが望ましいが、これらのいずれかのみであってもよい。ユーザ端末2は、受信した商品情報を表示する。ユーザは、ユーザ端末2に表示された商品情報を閲覧することにより、予定しているイベントに準備すべき商品を認識することができる。
【0012】
サーバ装置3は、ユーザから取得したユーザ情報を管理する。また、サーバ装置3は、各店舗Sから取得した商品情報を管理する。サーバ装置3は、ユーザ端末2からイベント情報を受信し、当該イベント情報に関連する商品情報を抽出する。例えば、受信したイベント情報によるイベントの内容が「旅行」である場合、サーバ装置3は、「スーツケース」、「バッグ」、「帽子」、「弁当」などの商品の情報を、管理する商品情報から抽出する。
【0013】
サーバ装置3は、抽出した商品情報をユーザ端末2に送信するタイミングを設定する。商品情報を送信するタイミングは、イベント情報に含まれるイベントが予定されている年月日(以下、「イベント予定日」ともいう)を基準に設定される。
【0014】
本実施形態では、サーバ装置3は、抽出された商品情報に応じて、ユーザ端末2に当該商品情報を送信するタイミングを設定する。具体的には、イベントに対して早めに用意することが望ましい商品の商品情報は、イベント予定日よりも比較的早いタイミングに送信タイミングが設定される。例えば、イベントが「旅行」である場合、非食料品である「スーツケース」、「バッグ」、「帽子」などの商品情報は、イベント予定日の1ヶ月程度前に送信タイミングが設定される。
【0015】
また、イベントが「旅行」である場合、食料品である「弁当」などの商品情報は、イベント予定日の直前、例えば前日~1週間程度前に送信タイミングが設定される。食料品は、イベントの直前に準備されることが想定されるため、早いタイミングで商品情報を送信してもユーザが忘れてしまう虞があるからである。また、特に「弁当」などは店舗Sが時期によってメニューを変更する場合があり、早い段階で送信された商品情報がイベント当日に対応していない虞もあるからである。
【0016】
なお、商品情報の送信タイミングは、抽出された商品情報によらず同じタイミングに設定されてもよい。サーバ装置3は、ユーザ端末2に対して、設定されたタイミングで商品情報を送信する。サーバ装置3は、情報処理装置の一例である。
【0017】
店舗サーバ4は、各店舗Sに設置される。店舗サーバ4は、店舗Sで販売される商品の商品情報をサーバ装置3に送信する。店舗サーバ4は、店舗Sで販売される商品に変化があった場合、商品情報を適宜サーバ装置3に送信する。
【0018】
次に、ユーザ端末2について詳細に説明する。図2は、ユーザ端末2の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末2は、制御部20と、記憶部21と、表示部22と、操作部23と、通信部24と、を備えている。制御部20、記憶部21、表示部22、操作部23、および通信部24は、バス25等を介して互いに接続されている。
【0019】
制御部20は、CPU201(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203を備えたコンピュータ構成となっている。CPU201、ROM202、およびRAM203は、バス25を介して互いに接続されている。
【0020】
CPU201はユーザ端末2の全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用され、ROM202や記憶部21に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶されてRAM203に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、ユーザ端末2の各種制御処理を実行する。
【0021】
記憶部21は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部21は、制御プログラム211、イベントファイル212、スケジュール管理ファイル213、およびユーザID部214を記憶する。
【0022】
制御プログラム211は、入力されたスケジュールを登録して管理する機能、スケジュールとして登録されたイベントの情報をサーバ装置3に送信する機能、サーバ装置3から受信した商品情報を表示する機能、等を実現するプログラムである。
【0023】
イベントファイル212は、スケジュールとして入力されるイベントを設定したファイルである。図3は、イベントファイル212のデータ構成を示す図である。イベントファイル212は、コードとイベントとを対応付けて記憶する。これにより、操作部23からコードが入力されると、制御部20は、入力されたイベントを認識することができる。イベントファイル212は、サーバ装置3からの情報に基づいて更新されるようになっていてもよい。
【0024】
コードは、イベントを特定する情報である。イベントは、ユーザのスケジュールに登録されるイベントの内容を示す情報である。イベントとしては、例えば、「旅行」、「帰省」、「スポーツ」、「祭り」、「キャンプ」、「試験」、「病院」、「結婚式」、など多岐にわたるものが想定される。
【0025】
スケジュール管理ファイル213は、イベント情報、すなわち入力されたイベントの内容とイベント予定日とを対応付けた情報をスケジュールとして管理するファイルである。図4は、スケジュール管理ファイル213のデータ構成を示す図である。スケジュール管理ファイル213は、年月日とイベントとを対応付けて記憶する。
【0026】
年月日は、イベントが予定されている年月日、すなわちイベント予定日を示す情報である。イベントは、イベントの内容を示す情報である。ユーザが、操作部23を操作してイベントのコードおよび当該イベントの予定日を入力することによって、スケジュール管理ファイル213に年月日およびイベントに係る情報が登録される。
【0027】
ユーザID部214は、ユーザを特定するユーザIDを記憶する。ユーザIDは、例えば、ユーザがサーバ装置3にユーザ情報を登録した際に、当該サーバ装置3からユーザ端末2に送信される。ユーザIDは、ユーザ端末2がサーバ装置3に情報を送信する際に、当該情報に対応付けられて送信される。
【0028】
図2に戻って、ユーザ端末2のハードウェア構成について説明する。
【0029】
表示部22は、表示デバイスであり、液晶ディスプレイなどで構成される。表示部22は、制御部20の制御の下、各種情報を表示する。例えば、表示部22は、イベントのコードやイベント予定日を入力するための操作画面を表示する。また、表示部22は、サーバ装置3から受信した商品情報を表示する。
【0030】
操作部23は、入力デバイスであり、表示部22の表面に設けられたタッチパネルなどで構成される。操作部23は、ユーザの操作により入力された各種情報を制御部20に入力する。例えば、操作部23は、イベントのコードやイベント予定日を制御部20に入力する。
【0031】
通信部24は、サーバ装置3などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部20は、通信部24を介して外部装置と接続されることで、当該外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0032】
続いて、ユーザ端末2の制御部20の機能構成について説明する。図5は、ユーザ端末2の制御部20の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部20は、CPU201がROM202や記憶部21に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信部2001、入力部2002、登録部2003、および表示制御部2004として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアを用いて構成してもよい。
【0033】
送受信部2001は、サーバ装置3との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部2001は、スケジュール管理ファイル213に登録されたイベント情報をサーバ装置3に送信する。また、送受信部2001は、サーバ装置3から商品情報を受信する。言い換えれば、送受信部2001は、サーバ装置3にイベント情報を送信する送信部として機能するとともに、サーバ装置3から商品情報を受信する受信部として機能する。
【0034】
入力部2002には、操作部23から各種情報が入力される。例えば、入力部2002には、操作部23からイベントを特定するコードが入力される。また、入力部2002には、操作部23からイベント予定日を示す情報が入力される。
【0035】
登録部2003は、入力部2002に入力されたイベントに関する情報をスケジュール管理ファイル213に登録する。具体的には、登録部2003は、入力部2002に入力されたイベントのコードに対応するイベントをイベントファイル212から読み出してスケジュール管理ファイル213に登録する。また、登録部2003は、入力部2002に上記コードに対応付けて入力された年月日を示す情報をスケジュール管理ファイル213に登録する。
【0036】
表示制御部2004は、表示部22に各種情報を表示させる。例えば、表示制御部2004は、ユーザが入力部2002にイベントのコードやイベント予定日を入力するための操作画面を表示部22に表示させる。また、表示制御部2004は、送受信部2001がサーバ装置3から受信した商品情報を表示部22に表示させる。
【0037】
次に、サーバ装置3について詳細に説明する。図6は、サーバ装置3の主たるハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置3は、制御部30と、記憶部31と、表示部32と、操作部33と、通信部34と、を備えている。制御部30、記憶部31、表示部32、操作部33、および通信部34は、バス35等を介して互いに接続されている。
【0038】
制御部30は、CPU301、ROM302、RAM303を備えたコンピュータ構成となっている。CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス35を介して互いに接続されている。
【0039】
CPU301はサーバ装置3の全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムなどの各種プログラムや各種データを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用され、ROM302や記憶部31に記憶された各種プログラムや各種データを展開する。制御部30は、CPU301がROM302や、記憶部31に記憶されRAM303に展開された制御プログラムにしたがって動作することによって、サーバ装置3の各種制御処理を実行する。
【0040】
記憶部31は、HDDやフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。記憶部31は、制御プログラム311、ユーザマスタ312、商品情報管理ファイル313、商品設定ファイル314、送信タイミング設定ファイル315、および送信情報管理ファイル316を記憶する。
【0041】
制御プログラム311は、ユーザから取得したユーザ情報を管理する機能、各店舗Sから取得した商品情報を管理する機能、ユーザ端末2からイベント情報を取得する機能、取得したイベント情報に関連する商品情報を商品情報管理ファイル313から抽出する機能、抽出した商品情報をユーザ端末2に送信する機能等を実現するプログラムなどである。
【0042】
ユーザマスタ312は、ユーザの情報を記憶するマスタファイルである。ユーザマスタ312は、ユーザが商品情報提供システム1の利用を申請する際に当該ユーザから取得する。ユーザは、商品情報提供システム1の利用を申請することによって、自身がスケジュールとしてユーザ端末2に登録したイベント情報がサーバ装置3に送信されることを承認したものとする。図7は、ユーザマスタ312のデータ構成を示す図である。ユーザマスタ312は、ユーザIDに対応付けて、氏名、地域、通知先、およびお気に入り店舗を記憶する。
【0043】
ユーザIDは、ユーザ毎に設定されたユニークな情報であって、ユーザを特定する情報である。氏名は、ユーザの氏名を示す情報である。地域は、ユーザが商品情報を希望する店舗Sが所在する地域を示す情報である。例えば、ユーザは、自宅が所在する地域を登録することによって自宅に近い店舗Sの商品情報を取得することができ、勤務先が所在する地域を登録することによって勤務先に近い店舗Sの商品情報を取得することができる。
【0044】
通知先は、例えばユーザが所有するユーザ端末2のメールアドレスである。お気に入り店舗は、ユーザが商品情報を希望する店舗Sを示す情報、例えば当該店舗Sの店舗IDである。お気に入り店舗は、必ずしも登録されていなくてもよい。お気に入り店舗が登録されている場合、ユーザは、店舗Sの所在地に関係なく、お気に入り店舗の商品情報を取得することができる。
【0045】
商品情報管理ファイル313は、各店舗Sから取得した商品情報を店舗S毎に管理するファイルである。商品情報管理ファイル313は、各店舗Sから商品情報を取得するたびに更新される。図8は、商品情報管理ファイル313のデータ構成を示す図である。商品情報管理ファイル313は、店舗IDに対応付けて、店舗名、店舗情報、商品名、メーカ、価格、商品種別、ジャンル、および特別情報を記憶する。商品情報管理ファイル313は、店舗Sが販売する商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部の一例である。
【0046】
店舗IDは、店舗Sを特定する情報である。店舗名は、店舗Sの名称を示す情報である。店舗情報は、店舗Sの所在地(住所)、地図データ、営業時間、定休日等を示す情報である。所在地は、ユーザマスタ312に登録される地域と対応付けられている。言い換えれば、サーバ装置3は、店舗Sの所在地によって当該店舗Sの地域を認識することができる。
【0047】
商品名は、店舗Sで販売される商品の名称を示す情報である。メーカは商品の製造メーカを示す情報である。なお、店舗Sがサービスを販売する店舗Sである場合、メーカの情報は登録されない。価格は、商品の価格を示す情報である。商品種別は、商品の種類を示す情報である。ジャンルは、商品のジャンル、具体的には食料品であるか非食料品であるかを示す情報である。特別情報は、店舗Sがユーザに通知したい情報であり、例えばセールの内容を示すセール情報などである。
【0048】
商品設定ファイル314は、イベントに関連する商品種別を予め設定したファイルである。商品設定ファイル314は、商品情報提供システム1を運営する事業者によって任意に設定される。図9は、商品設定ファイル314のデータ構成を示す図である。商品設定ファイル314は、イベントと商品種別とを対応付けて記憶する。
【0049】
イベントは、ユーザ端末2から受信したイベントの内容を示す情報である。商品種別は、上述のとおり商品の種類を示す情報である。なお、商品設定ファイル314は、必ずしも必要となるものではない。例えば、サーバ装置3が機械学習によってイベントに対応する商品種別を設定する場合、商品設定ファイル314は記憶されていなくてもよい。機械学習は、大量の学習データを使ってパターンを学習し、学習結果を使って未知のデータを推定する公知の技術である。上記の場合、機械学習を行う学習モデルは、入力されたイベントを示す情報に基づいて、当該イベントに関連する商品種別を推定するものとなる。
【0050】
また、サーバ装置3が外部のSNSサイトからイベントに関連する商品種別を検索する場合、商品設定ファイル314は記憶されていなくてもよい。この場合、サーバ装置3は、例えば、イベントの内容が「旅行」であると、キーワードを「旅行」としてSNSサイトを検索する。検索結果には商品種別以外のワードも含まれるため、サーバ装置3は、検索結果から商品種別を絞り込む。検索結果を商品種別に絞り込む方法は、機械学習を用いる方法や、商品情報管理ファイル313に登録された商品種別に絞り込む方法など、任意の方法を採用することができる。
【0051】
送信タイミング設定ファイル315は、サーバ装置3がイベント情報を受信したタイミングに応じて、ユーザ端末2に商品情報を送信するタイミングを設定するためのファイルである。送信タイミング設定ファイル315は、商品情報提供システム1を運営する事業者によって任意に設定される。図10は、送信タイミング設定ファイル315のデータ構成を示す図である。送信タイミング設定ファイル315は、パターンNoと送信タイミングとを対応付けて記憶する。
【0052】
パターンNoは、送信パターンを特定する情報である。送信タイミングは、商品のジャンル毎に設定される送信タイミングを示す情報である。本実施形態においては、サーバ装置3がイベント情報を受信したタイミングに応じて例えば送信パターン1が設定されると、当該イベント情報に対応する非食料品の商品情報はイベントの1ヶ月前に送信されることとなる。また、食料品の商品情報はイベントの1週間前に送信されることとなる。
【0053】
同様に、送信パターン2が設定されると、当該イベント情報に対応する非食料品の商品情報はイベント情報を受信した日に送信され、食料品の商品情報はイベントの1週間前に送信されることとなる。また、送信パターン3が設定されると、当該イベント情報に対応する非食料品の商品情報、および食料品の商品情報はイベント情報を受信した日に送信されることとなる。
【0054】
送信情報管理ファイル316は、ユーザ端末2に送信するための送信情報を管理するファイルである。サーバ装置3は、ユーザ端末2から受信したイベント情報に対応する商品種別を商品設定ファイル314から選定し、選定した商品種別を送信するタイミングを設定すると、送信情報管理ファイル316に情報を登録する。図11は、送信情報管理ファイル316のデータ構成を示す図である。送信情報管理ファイル316は、送信日に対応付けて、通知先、イベント、商品種別を記憶する。
【0055】
送信日は、商品種別を送信する日付を示す情報である。通知先は、送信先となるユーザ端末2のメールアドレスなどである。上述のとおり、イベントはユーザ端末2から受信したイベントの内容を示す情報であり、商品種別は商品の種類を示す情報である。
【0056】
図6に戻ってサーバ装置3のハードウェア構成について説明する。
【0057】
表示部32は、例えば液晶パネルで構成されており、各種情報を表示する。表示部32は、例えば、ユーザマスタ312、商品情報管理ファイル313、商品設定ファイル314、送信タイミング設定ファイル315、および送信情報管理ファイル316に記憶された情報などを必要に応じて表示する。
【0058】
操作部33は、制御部30に情報を入力するためのもので、キーボード、タッチパネル、マウスなどで構成される。
【0059】
通信部34は、ユーザ端末2、店舗サーバ4などの外部装置と通信するためのインターフェイスである。制御部30は、通信部34を介して外部装置と接続されることで、外部装置と情報(データ)の送受信が可能となる。
【0060】
続いて、サーバ装置3の制御部30の機能構成について説明する。図12は、サーバ装置3の制御部30の主たる機能構成を示すブロック図である。制御部30は、CPU301がROM302や記憶部31に記憶された制御プログラムにしたがって動作することで、送受信部3001、入力部3002、データ管理部3003、および設定部3004として機能する。なお、これら各機能を専用回路等のハードウェアで構成してもよい。
【0061】
送受信部3001は、ユーザ端末2および店舗サーバ4との間で各種情報を送受信する。例えば、送受信部3001は、ユーザ端末2に登録されたイベント情報を当該ユーザ端末2から受信する。送受信部3001は、ユーザ端末2に登録されたイベントを示すイベント情報を取得する取得部として機能する。そして、送受信部3001は、受信したイベント情報に対応する商品情報例えば商品種別を、当該イベント情報の送信元であるユーザ端末2に送信する。送受信部3001は、設定部3004で設定された送信日に上記商品種別を送信する。送受信部3001は、商品情報を当該商品情報に関連するイベントが登録されたユーザ端末2に出力する出力部として機能する。
【0062】
送受信部3001は、ユーザ端末2に送信した商品種別の中からユーザによって選択された商品種別に属する商品についての商品情報要求を、当該ユーザ端末2から受信する。そして、送受信部3001は、データ管理部3003が商品情報管理ファイル313から読み出した商品情報を、商品情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する。商品情報要求に応じて送信される商品情報は、商品種別に属する商品の商品名、価格帯、製造メーカ等を含む情報である。
【0063】
送受信部3001は、ユーザ端末2に送信した商品情報の中からユーザによって選択された商品の詳細商品情報要求を、当該ユーザ端末2から受信する。そして、送受信部3001は、データ管理部3003が商品情報管理ファイル313から読み出した商品詳細情報を、詳細商品情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する。詳細商品情報要求に応じて送信される商品詳細情報は、ユーザによって指定された商品を販売する店舗S、各店舗Sでの価格等を含む情報である。
【0064】
送受信部3001は、ユーザ端末2に送信した商品詳細情報の中からユーザによって選択された店舗Sの店舗情報要求を、当該ユーザ端末2から受信する。そして、送受信部3001は、データ管理部3003が商品情報管理ファイル313から読み出した店舗情報を、店舗情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する。店舗情報要求に応じて送信される店舗情報は、ユーザによって指定された店舗Sの所在地や地図情報を含む情報である。商品種別、商品名、商品の価格、商品の製造メーカ、商品を販売する店舗Sの店舗情報等は、送受信部3001がユーザ端末2に送信する商品情報の一例である。
【0065】
送受信部3001は、各店舗Sの店舗サーバ4から、これら店舗Sが販売する商品の商品情報や店舗情報等を受信する。また、送受信部3001は、ユーザ端末2から、ユーザ情報を受信する。
【0066】
入力部3002には、操作部33から各種情報が入力される。例えば、入力部3002には、商品設定ファイル314や送信タイミング設定ファイル315に登録される各種情報が入力される。
【0067】
データ管理部3003は、記憶部31に記憶される情報を管理する。ここで、情報を管理するとは、必要に応じて記憶部31に情報を記憶すること、あるいは記憶部31から情報を読み出すことをいうものとする。
【0068】
データ管理部3003は、送受信部3001がユーザ端末2からイベント情報を受信すると、商品設定ファイル314から当該イベント情報に含まれるイベントに対応する商品種別を読み出す。また、データ管理部3003は、送受信部3001がユーザ端末2から商品情報要求、詳細商品情報要求、店舗情報要求等を受信すると、商品情報管理ファイル313から必要な情報を読み出す。データ管理部3003は、店舗Sが販売する商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部(商品情報管理ファイル313)から、取得部(送受信部3001)が取得したイベント情報に関連する商品の商品情報を抽出する抽出部として機能する。
【0069】
データ管理部3003は、設定部3004によって商品情報の送信日が設定されると、送信情報を送信情報管理ファイル316に記憶する。本実施形態においては、送受信部3001は、まず商品種別をユーザ端末2に送信し、その後に商品情報要求、詳細商品情報要求、店舗情報要求を順次受信する仕組みとなっている。このため、送信情報管理ファイル316は、送受信部3001がユーザ端末2に最初に送信する情報である商品種別を記憶しているが、これに限らない。送受信部3001がユーザ端末2に最初に商品情報、商品詳細情報、店舗情報等の各種情報を送信する場合、送信情報管理ファイル316は、商品種別に代えて、あるいは加えてこれら各種情報を記憶してもよい。
【0070】
設定部3004は、抽出部(データ管理部3003)が抽出した商品情報について、出力部(送受信部3001)が出力するタイミングを設定する。具体的には、設定部3004は、送受信部3001がイベント情報を受信したタイミングに応じて商品情報を出力するタイミングを設定する。
【0071】
詳細には、設定部3004は、送受信部3001が受信したイベント情報に含まれるイベント予定日が、当該イベント情報の受信日から1ヶ月以上後である場合、図10に示す送信パターン1の送信タイミングを設定する。また、設定部3004は、上記イベント予定日が、上記イベント情報の受信日から1週間以上後かつ1ヶ月未満である場合、図10に示す送信パターン2の送信タイミングを設定する。さらに、設定部3004は、上記イベント予定日が、上記イベント情報の受信日から1週間未満である場合、図10に示す送信パターン3の送信タイミングを設定する。
【0072】
次に、上記構成の商品情報提供システム1の動作の概略について説明する。図13は、商品情報提供システム1の動作の流れを示すシーケンスチャートである。
【0073】
ユーザが自身のスケジュールを管理するためにユーザ端末2にスケジュールを入力すると、ユーザ端末2は入力されたスケジュールを登録する(ステップS101)。ユーザ端末2は、スケジュールとして登録されたイベントの内容およびイベント予定日を含むイベント情報をサーバ装置3に送信する(ステップS102)。
【0074】
サーバ装置3は、受信したイベント情報に基づいて送信タイミング設定処理を実行する(ステップS103)。サーバ装置3は、送信タイミング設定処理によって、ユーザ端末2から受信したイベントの内容に関連する商品種別を抽出し、当該抽出した商品種別をユーザ端末2に送信するタイミングを設定する。送信タイミング設定処理の詳細については後述する。
【0075】
サーバ装置3は、送信タイミング設定処理で設定されたタイミングで、ユーザ端末2に商品種別を送信する(ステップS104)。送信される商品種別は、送信タイミング設定処理で抽出された商品種別である。ユーザ端末2は、受信した商品種別を表示する。表示された商品種別のいずれかをユーザが選択すると、ユーザ端末2には商品種別選択が入力される(ステップS105)。ユーザ端末2は、選択された商品種別の商品について、商品情報要求をサーバ装置3に送信する(ステップS106)。例えば、選択された商品種別がスーツケースである場合、商品情報要求は、各店舗Sで販売されているスーツケースの商品情報を要求するものである。
【0076】
サーバ装置3は、商品情報要求に対応して商品情報を抽出する(ステップS107)。サーバ装置3は、抽出した商品情報をユーザ端末2に送信する(ステップS108)。例えば、サーバ装置3は、商品種別がスーツケースである複数の商品について、メーカ名、商品名、価格帯などを含む商品情報をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信した商品情報を表示する。表示された商品情報のいずれかをユーザが選択すると、ユーザ端末2には商品選択が入力される(ステップS109)。ユーザ端末2は、選択された商品について、詳細商品情報要求をサーバ装置3に送信する(ステップS110)。
【0077】
サーバ装置3は、詳細商品情報要求に対応して詳細商品情報を抽出する(ステップS111)。サーバ装置3は、抽出した詳細商品情報をユーザ端末2に送信する(ステップS112)。例えば、サーバ装置3は、ユーザによって選択された商品について、当該商品を販売する店舗、当該店舗における販売価格、当該店舗における当該商品の特売情報などを含む詳細商品情報をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2は、受信した詳細商品情報を表示する。表示された詳細商品情報のいずれかをユーザが選択すると、ユーザ端末2には店舗選択が入力される(ステップS113)。ユーザ端末2は、選択された店舗の情報を要求する店舗情報要求をサーバ装置3に送信する(ステップS114)。
【0078】
サーバ装置3は、店舗情報要求に対応して店舗情報を抽出する(ステップS115)。サーバ装置3は、抽出した店舗情報をユーザ端末2に送信する(ステップS116)。例えば、サーバ装置3は、ユーザによって選択された店舗について、店舗名、所在地、営業時間、定休日などを含む店舗情報をユーザ端末2に送信する。
【0079】
ユーザ端末2は、サーバ装置3から受信した各種情報を表示することで、ユーザに対して、当該ユーザが登録したイベント情報に関連する商品を知らしめることができる。これによって、ユーザは、イベントに関連する、例えばイベントに必要と思われる商品を認識することができ、イベント予定日までに当該商品を準備することが可能となる。また、ユーザが商品を必要としていると考えられるタイミングで当該ユーザに商品情報が提供されるので、当該商品を販売する店舗Sは売上向上が期待できる。
【0080】
なお、図13のシーケンスチャートにおいて、ステップS104~ステップS116に係る処理のうち、サーバ装置3が実行する処理を商品情報送信処理という。商品情報送信処理の詳細は後述する。
【0081】
次に、サーバ装置3が実行する送信タイミング設定処理について説明する。図14は、サーバ装置3の制御部30による送信タイミング設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0082】
制御部30は、送受信部3001がイベント情報を取得したか否か判断し(ステップS11)、取得しなければ(ステップS11のN)、ステップS11の処理に戻って待機する。制御部30は、送受信部3001がいずれかのユーザ端末2からイベント情報を受信したか否かを判断することによってステップS11の処理を実行する。
【0083】
送受信部3001がユーザ端末2からイベント情報を受信すると(ステップS11のY)、データ管理部3003は、イベントに対応する商品種別を抽出する(ステップS12)。具体的には、データ管理部3003は、上記イベント情報が示すイベントに対応する商品種別を商品設定ファイル314から読み出す。
【0084】
次いで、設定部3004は、送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1ヶ月以上前か否か判断する(ステップS13)。言い換えると、設定部3004は、イベント予定日がユーザによってイベントが登録した日よりも1ヶ月以上先であるか否か判断する。
【0085】
送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1ヶ月以上前であると(ステップS13のY)、設定部3004は、送信タイミングとして送信パターン1を設定する(ステップS14)。
【0086】
続いて、データ管理部3003は、送信情報管理ファイル316に送信情報を登録する(ステップS15)。具体的には、データ管理部3003は、送信日、通知先、イベント、および商品種別を対応付けた送信情報を送信情報管理ファイル316に登録する。送信日は、ステップS14の処理で設定された送信パターン1による送信タイミング(送信日)である。通知先は、イベント情報とともにユーザ端末2から送信されたユーザIDに対応してユーザマスタ312に登録された通知先である。イベントは、イベント情報が示すイベントである。商品種別は、ステップS12の処理にて商品設定ファイル314から読み出した商品種別である。そして、制御部30は送信タイミング設定処理を終了する。
【0087】
ステップS13の処理において、送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1ヶ月以上前でないと(ステップS13のN)、設定部3004は、送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1週間以上前か否か判断する(ステップS16)。言い換えると、設定部3004は、イベント予定日がユーザによってイベントが登録した日から1ヶ月以内かつ1週間以上先であるか否か判断する。
【0088】
送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1週間以上前であると(ステップS16のY)、設定部3004は、送信タイミングとして送信パターン2を設定する(ステップS17)。そして、制御部30は、ステップS15の処理に移行する。
【0089】
送受信部3001がイベント情報を受信した日が、当該イベント情報に含まれるイベント予定日よりも1週間以上前でないと(ステップS16のN)、設定部3004は、送信タイミングとして送信パターン3を設定する(ステップS18)。そして、制御部30は、ステップS15の処理に移行する。
【0090】
上記送信タイミング設定処理によって、ユーザ端末2に送信する商品情報に適した送信タイミングを設定することができる。
【0091】
次に、サーバ装置3が実行する商品情報送信処理について説明する。商品情報送信処理は、定期的に、例えば毎日定められた時間に実行される。図15は、サーバ装置3の制御部30による商品情報送信処理の流れを示すフローチャートである。
【0092】
データ管理部3003は、送信タイミングになった商品種別を抽出する(ステップS21)。次いで、送受信部3001は、抽出された商品種別を対応するユーザ端末2に送信する(ステップS22)。具体的には、データ管理部3003は、送信情報管理ファイル316から配信日が当日である情報(商品種別、通知先、イベント)を読み出す。そして、送受信部3001は、データ管理部3003が読み出した通知先を宛先として、イベントおよび商品種別を送信する。
【0093】
このとき、ユーザ端末2の表示部22には、商品情報提供システム1用のアプリケーションプログラムの動作によって、図16に示す第1表示画面が表示される。第1表示画面では、通知表示部221がポップアップ表示される。通知表示部221には、イベント予定日、イベントの内容、おすすめの商品情報を含むメッセージが表示される。例えば、通知表示部221には、「○月○日の旅行のおすすめ商品情報があります。」などのメッセージが表示される。
【0094】
ユーザが通知表示部221をタップすると、表示部22の表示は図17に示す第2表示画面に切換わる。第2表示画面では、複数の商品種別表示部222と取消ボタン223が表示される。図17の例では、商品種別表示部222には、サーバ装置3から送信された3種類の商品種別である「スーツケース」、「バッグ」、「帽子」が表示されている。取消ボタン223は、商品情報の表示を取消すための操作子である。
【0095】
図15に戻って、制御部30は、送受信部3001が商品情報要求をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS23)。商品情報要求は、図17の第2表示画面において、ユーザがいずれかの商品種別表示部222をタップして商品種別を指定することによって、ユーザ端末2からサーバ装置3に送信される。このとき、ユーザは複数の商品種別を指定することができる。商品情報要求には、ユーザによって指定された商品種別が含まれる。
【0096】
送受信部3001が商品情報要求を受信すると(ステップS23のY)、データ管理部3003は、商品情報要求に含まれる商品種別に対応する商品情報を商品情報管理ファイル313から抽出する(ステップS24)。ここで、抽出される商品情報は、例えば商品名、メーカ、価格などである。送受信部3001は、抽出された商品情報を商品情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する(ステップS25)。
【0097】
このとき、ユーザ端末2の表示部22には、図18に示す第3表示画面が表示される。第3表示画面には、複数の商品情報表示部224と取消ボタン223が表示される。図18の例では、図17の第2表示画面において「スーツケース」の商品種別表示部222がタップされた場合を示している。商品情報表示部224は、サーバ装置3から受信した商品情報を商品名毎に表示する。
【0098】
図15に戻って、制御部30は、送受信部3001が詳細商品情報要求をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS26)。詳細商品情報要求は、図18の第3表示画面において、ユーザがいずれかの商品情報表示部224をタップして商品を指定することによって、ユーザ端末2からサーバ装置3に送信される。このとき、ユーザは複数の商品を指定することができる。詳細商品情報要求には、ユーザによって指定された商品名が含まれる。
【0099】
送受信部3001が詳細商品情報要求を受信すると(ステップS26のY)、データ管理部3003は、詳細商品情報要求に含まれる商品名に対応する詳細商品情報を商品情報管理ファイル313から抽出する(ステップS27)。このとき、データ管理部3003は、ユーザマスタ312の地域の情報と商品情報管理ファイル313の店舗情報の所在地とに基づいて、抽出される詳細商品情報を絞り込む。言い換えると、データ管理部3003は、商品情報管理ファイル313において詳細商品情報要求に含まれる商品名に対応する詳細商品情報のうち、ユーザマスタ312の地域に対応する店舗Sの情報を抽出する。また、データ管理部3003は、商品情報管理ファイル313において詳細商品情報要求に含まれる商品名に対応する詳細商品情報のうち、ユーザマスタ312のお気に入り店舗に対応する店舗Sの情報も抽出する。
【0100】
ここで、抽出される詳細商品情報は、例えば商品を販売する店舗名、価格、特別情報などである。また、サーバ装置3は、詳細商品情報として送信する店舗名にユーザのお気に入り店舗の店舗名が含まれている場合、店舗名とお気に入り店舗であることを示す情報とを対応付けてユーザ端末2に送信する。送受信部3001は、抽出された詳細商品情報を詳細商品情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する(ステップS28)。
【0101】
このとき、ユーザ端末2の表示部22には、図19に示す第4表示画面が表示される。第4表示画面には、複数の詳細商品情報表示部225と取消ボタン223が表示される。図19の例では、図18の第3表示画面において「C社 ZZZ」の商品情報表示部224がタップされた場合を示している。詳細商品情報表示部225は、サーバ装置3から受信した詳細商品情報を店舗名毎に表示する。なお、ユーザ端末2は、ユーザのお気に入り店舗であることを示す情報が対応付けられた店舗名をサーバ装置3から受信した場合、当該店舗名に係る詳細商品情報を最上位の詳細商品情報表示部225に表示する。言い換えると、ユーザ端末2は、ユーザのお気に入り店舗の情報を優先的に表示するということができる。
【0102】
図15に戻って、制御部30は、送受信部3001が店舗情報要求をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS29)。店舗情報要求は、図19の第4画面において、ユーザがいずれかの詳細商品情報表示部225をタップして店舗を指定することによって、ユーザ端末2からサーバ装置3に送信される。このとき、ユーザは複数の店舗を指定することができる。店舗情報要求には、ユーザによって指定された店舗名が含まれる。
【0103】
送受信部3001が店舗情報要求を受信すると(ステップS29のY)、データ管理部3003は、店舗情報要求に含まれる店舗名に対応する店舗情報を商品情報管理ファイル313から抽出する(ステップS30)。送受信部3001は、抽出された店舗情報を店舗情報要求の送信元であるユーザ端末2に送信する(ステップS31)。そして、制御部30は商品情報送信処理を終了する。
【0104】
このとき、ユーザ端末2の表示部22には、図20に示す第5表示画面が表示される。第5表示画面には、商品表示部226と店舗情報表示部227が表示される。図20の例では、図19の第4表示画面において「××店」の詳細商品情報表示部225がタップされた場合を示している。商品表示部226は、ユーザによって選択された店舗Sの商品情報を表示する。店舗情報表示部227は、ユーザによって選択された店舗Sの店舗情報を表示する。具体的には、店舗情報表示部227は、店舗Sの所在地、営業時間、定休日、および近隣の地図を表示する。
【0105】
なお、図15に示すステップS23の処理において、送受信部3001が商品情報要求を受信しない場合(ステップS23のN)、制御部30は、送受信部3001が取消通知をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS32)。言い換えると、制御部30は、図17の第2表示画面において取消ボタン223が操作されたか否かを判断する。
【0106】
送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信すると(ステップS32のY)、制御部30は商品情報送信処理を終了する。送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信しないと(ステップS32のN)、制御部30はステップS23の処理に戻る。
【0107】
ステップS26の処理において、送受信部3001が詳細商品情報要求を受信しない場合(ステップS26のN)、制御部30は、送受信部3001が取消通知をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS33)。言い換えると、制御部30は、図18の第3表示画面において取消ボタン223が操作されたか否かを判断する。
【0108】
送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信すると(ステップS33のY)、制御部30は商品情報送信処理を終了する。送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信しないと(ステップS33のN)、制御部30はステップS26の処理に戻る。
【0109】
ステップS29の処理において、送受信部3001が店舗情報要求を受信しない場合(ステップS29のN)、制御部30は、送受信部3001が取消通知をユーザ端末2から受信したか否か判断する(ステップS34)。言い換えると、制御部30は、図19の第4表示画面において取消ボタン223が操作されたか否かを判断する。
【0110】
送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信すると(ステップS34のY)、制御部30は商品情報送信処理を終了する。送受信部3001がユーザ端末2から取消通知を受信しないと(ステップS34のN)、制御部30はステップS29の処理に戻る。
【0111】
上記商品情報送信処理により、サーバ装置3は、ユーザ端末2に登録されたイベントに関連する商品の商品情報を当該ユーザ端末2に送信することができる。これにより、ユーザは、イベントに関連する商品の準備を行うことができる。また、商品を販売する店舗Sは、商品の売上向上が期待できる。なお、上記商品情報送信処理では、商品情報を段階的にユーザ端末2に提供するようにしたが、一度に提供するようにしてもよい。例えば、サーバ装置3は、イベント情報を受信した場合、図20に示す第5表示画面を表示するための情報を直ちにユーザ端末2に送信するようにしてもよい。
【0112】
以上説明したとおり、実施形態のサーバ装置3は、ユーザのスケジュールとしてユーザ端末2に登録されたイベントを示すイベント情報を取得する送受信部3001と、店舗Sが販売する商品の商品情報を記憶する商品情報管理ファイル313から、送受信部3001が取得したイベント情報に関連する商品の商品情報を抽出するデータ管理部3003と、データ管理部3003が抽出した商品情報を、当該商品情報に関連するイベントが登録されたユーザ端末2に出力する送受信部3001とを備える。
【0113】
これにより、サーバ装置3は、ユーザ端末2に登録されたユーザのスケジュールを活用することによって、商品を販売する店舗Sの売上向上に貢献することが可能となる。また、サーバ装置3は、ユーザに対して当該ユーザが予定しているイベントに関連する商品の情報を提供するとともに、店舗情報を提供することによって、店舗への来店を促し、店舗の集客効果を高めることができる。このため、店舗は、イベントに関連する商品以外の商品についても売上向上が期待できる。
【0114】
また、実施形態のサーバ装置3は、データ管理部3003が抽出した商品情報に応じて、送受信部3001が当該商品情報を出力するタイミングを設定する設定部3004をさらに備える。
【0115】
これにより、サーバ装置3は、ユーザにとって適切と思われるタイミングで商品情報をユーザ端末2に送信することができる。例えば、サーバ装置3は、イベント予定日に対して早めに用意した方がよいと考えられる商品については早い段階で、イベント予定日に近い時期に用意した方がよいと考えられる商品については遅い段階で、それぞれ商品情報をユーザ端末2に送信することができる。
【0116】
さらに、実施形態のサーバ装置3において、設定部3004は、食料品の商品情報を出力するタイミングを非食料品の商品情報を出力するタイミングよりも遅く設定する。
【0117】
これにより、サーバ装置3は、早い時期に準備することが望ましい非食料品については、早い段階でユーザに対して商品の準備を促すことができ、イベントに近い時期に準備することが望ましい食料品については、イベントに近い時期にユーザに対して商品の準備を促すことができる。
【0118】
加えて、実施形態のサーバ装置3において、送受信部3001は商品情報として商品種別を送信し、当該商品種別のうちユーザによって選択された商品種別に属する商品の詳細情報を送信する。
【0119】
これにより、サーバ装置3は、ユーザ端末2が段階的に商品情報の表示することを可能とする。このため、ユーザは、サーバ装置3から提供された商品情報が見やすくなる。
【0120】
なお、上記実施形態において、ユーザ端末2、サーバ装置3、および店舗サーバ4の各装置で実行される制御プログラムは、CD-ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上記各装置で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、さらには、インターネット等のネットワーク経由で提供するように構成しても良い。
【0121】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0122】
1 商品情報提供システム
2 ユーザ端末
3 サーバ装置(情報処理装置)
313 商品情報管理ファイル(商品情報記憶部)
2001 送受信部(受信部)
2004 表示制御部
3001 送受信部(取得部、出力部)
3003 データ管理部(抽出部)
3004 設定部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0123】
【特許文献1】特開2015-90594号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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