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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010271
(43)【公開日】2024-01-24
(54)【発明の名称】会話補助装置
(51)【国際特許分類】
   H04R 25/00 20060101AFI20240117BHJP
   H04R 1/00 20060101ALI20240117BHJP
   H04R 25/02 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
H04R25/00 F
H04R1/00 317
H04R25/02 Z
H04R25/00 R
H04R25/00 P
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111511
(22)【出願日】2022-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】505408859
【氏名又は名称】コスモギア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(71)【出願人】
【識別番号】511019133
【氏名又は名称】有限会社泰栄産業
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(74)【復代理人】
【識別番号】100156410
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 輝和
(72)【発明者】
【氏名】中谷 任▲徳▼
(72)【発明者】
【氏名】川真田 博康
【テーマコード(参考)】
5D017
【Fターム(参考)】
5D017AB13
(57)【要約】
【課題】 利用者に応じて使用方法を変更可能であり、難聴者が会話を楽しむことが可能な会話補助装置を提供する。
【解決手段】 本体部3には振動デバイス5が接続される。振動デバイス5は、本体部3に対して連結部7で連結される。骨伝導デバイス5は、マイク9によって得られた音声が電気信号として入力され、この電気信号を機械的な振動に変換し、その振動を適切な位置から骨に与えて骨に振動を伝え、その振動により伝わる骨伝導音で音を認識させることが可能である。本体部3の内面側(振動デバイス5の振動面と同一方向の面側)には、装着部13が設けられる。装着部13には、使用者に対して本体部3を保持するための保持部材を脱着可能である。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨伝導を利用した会話補助装置であって、
本体部と、
前記本体部に対して接続される振動デバイスと、
を具備し、
前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、
前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、
保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、
保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを対象者に接触させて使用することが可能であることを特徴とする会話補助装置。
【請求項2】
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有することを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項3】
前記マイクは、前記本体部の一方の面に配置され、前記マイクの設置される部位が、前記本体部の当該面の他の部位よりも突出していることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項4】
前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知するセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられている状態では、前記制御部は会話補助装置を稼働させることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項5】
前記本体部には、外部入力端子が設けられ、外部入力端子に接続したデバイスからの音声情報を入力可能であり、
前記操作部によって、前記制御部は、外部入力端子に接続したデバイスからの音声情報と、前記マイクにより取得した音声情報のいずれかの選択又は合成を切り替えて、前記振動デバイスに音声情報を送信可能であることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耳の不自由な人とのコミュニケーションをとることが可能な会話補助装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば難聴者が会話をより効率よく行うために、補聴器が使用される。補聴器は、マイクで拾った音声を増幅して空気振動に変換して鼓膜に伝え、鼓膜の振動が耳の奥の中耳を通って、脳に音の情報が伝達され認識される仕組みを利用している。しかし、通常の補聴器は、マイクで拾った音声のボリュームを単に上げることで、難聴者に音声を伝達するイヤホンとして機能するに過ぎず、長時間の連続した使用は却って鼓膜を痛める要因にもなり、また、鼓膜の疲労感を感じるものも多い。
【0003】
これに対し、骨伝導を利用した聴音装置が提案されている。骨伝導を利用した聴音装置は、電気信号として入力された音響信号を機械的な振動に変換し、その振動を適切な位置から骨に与えて骨に振動を伝え、その振動により伝わる骨伝導音で音を認識させるものである。この骨伝導を利用した聴音装置は、鼓膜の振動を利用しないことから、難聴の人でも音を認識することができ、補聴器等への利用も進められている(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平02-62199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、骨伝導を利用することで、鼓膜に負担をかけることなく、難聴者であっても会話等が可能となる。しかし、従来の骨伝導デバイスは、必ずしも利用者にとって使用しやすいものではなかった。例えば、通常の骨伝導デバイスは頭部に装着されて使用されるが、利用者ごとに、良好なフィット感や使用感を感じる装着方法は異なる。このため、一定の方法で装着可能な骨伝導デバイスは、ある人にとっては装着性が良好と感じても、他の者にとっては不快に感じる場合もある。すなわち、利用者は、自分に合った装着方法の骨伝導デバイスを見つける必要があり、選択の幅を狭める要因となっていた。
【0006】
また、病院や介護施設などにおいて、骨伝導デバイスの利用者(難聴者)が寝たきりの場合や、骨伝導デバイスを頭部へ装着することが困難である場合もある。このような場合、難聴者が介護士や看護師と会話する際に、その都度、介護士や看護師が骨伝導デバイスを難聴者の頭部に装着するのは、両者にとって負担となる。このため、より多くの利用者にとって使用しやすく、様々なシチュエーションにおいても、難聴者が会話を容易に行うことが可能なコミュニケーションツールが望まれる。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、利用者に応じて使用方法を変更可能であり、難聴者が会話を楽しむことが可能な会話補助装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明は、骨伝導を利用した会話補助装置であって、本体部と、前記本体部に対して接続される振動デバイスと、を具備し、前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを対象者に接触させて使用することが可能であることを特徴とする会話補助装置である。
【0009】
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有してもよい。
【0010】
前記マイクは、前記本体部の一方の面に配置され、前記マイクの設置される部位が、前記本体部の当該面の他の部位よりも突出していてもよい。
【0011】
前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知するセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられている状態では、前記制御部は会話補助装置を稼働させてもよい。
【0012】
前記本体部には、外部入力端子が設けられ、外部入力端子に接続したデバイスからの音声情報を入力可能であり、前記操作部によって、前記制御部は、外部入力端子に接続したデバイスからの音声情報と、前記マイクにより取得した音声情報のいずれかの選択又は合成を切り替えて、前記振動デバイスに音声情報を送信可能であってもよい。
【0013】
本発明によれば、本体部を保持部材に対して脱着可能とすることで、利用者に応じた保持部材に本体部を取り付けて使用することができる。例えば、カチューシャタイプの保持部材を用いて頭部に本体部を固定するができる。また、普段使用している帽子(キャップ)等の縁に本体部を取り付けることもできる。このため、自分に合った保持部材を選択して使用することができる。
【0014】
また、保持部材を用いずに、本体部を手にもって使用することもできる。このため、病院や介護施設などにおいて、例えば看護師や介護士が利用者へ話しかける際に、利用者の頭部等へ振動デバイスを密着させることで会話することもできる。
【0015】
また、振動デバイスと、マイクが内蔵された本体部とを弾性部材で連結することで、振動デバイスの振動がマイクに伝わることによるハウリング等を抑制することができる。また、連結部に、振動デバイスの位置調整機構を設けることで、確実に振動デバイスを利用者の対象部に接触させることができる。
【0016】
また、本体部に配置されるマイクを、他の部位よりも突出させることで、音声をより集めやすくなるだけでなく、本体部を手にもって使用した際に、指でマイク部分を誤って塞いでしまうことを抑制することができる。
【0017】
また、振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知するセンサを設け、振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、会話補助装置を待機状態とすることで、不使用時には不要な振動デバイスの動作を停止することができる。また、振動デバイスがある程度の押圧力で対象部に押し当てられた状態で稼働させることで、例えば手にもって相手方に接触させて使用する際に、押しあてる強さの加減を知ることが可能である。
【0018】
また、本体部に外部入力端子を設け、外部入力端子に接続したデバイスからの音声情報を入力可能とすることで、携帯電話の通話や音楽を聴くことも可能である。また、外部デバイスとしてマイクを接続可能とすることで、例えば銀行や役所などのパーテション等で仕切られた相手方との会話の際に、マイクのみをパーテションの反対側(相手方)に配置することで、より鮮明に相手の音声を聞くことが可能である。この際、本体部内蔵マイクと、外部入力端子からの音声情報とは、操作部によってどちらを聞くか選択可能としてもよく、それらを合成して聴音可能とすることもできる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、利用者に応じて使用方法を変更可能であり、難聴者が会話を楽しむことが可能な会話補助装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】会話補助装置1を示す図。
図2】(a)、(b)は、会話補助装置1の使用方法の一例を示す図。
図3】会話補助装置1の使用状態を示す図。
図4】会話補助装置1の他の使用状態を示す図。
図5】会話補助装置1の構成図。
図6】会話補助装置1の動作を示す図。
図7】会話補助装置1aを示す図。
図8】会話補助装置1aの構成図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る会話補助装置1を示す図である。骨伝導を利用した一対の会話補助装置1は、それぞれ本体部3、振動デバイス5等から構成される。
【0022】
本体部3は、マイク9と、会話補助装置1の操作を行う操作部11と、保持部材を脱着可能な装着部13と、会話補助装置1を制御する制御部等を有する。なお、会話補助装置1を駆動するバッテリーとしては、充電式であってもよく、乾電池やボタン電池等であってもよい。
【0023】
マイク9は、本体部3の一方の面に配置される。例えば、一対の本体部3におけるマイク9の配置は、互いに対称な配置となる。また、マイク9の設置される部位は、本体部3の当該面の他の部位よりも突出している。なお、マイクとしては、アナログマイクであることが望ましい。
【0024】
本体部3の他の面には、操作部11が設けられる。操作部11は、装置の電源やボリューム調整(振動出力の調整)等の種々の操作を行うことができる。なお、必要に応じて、電源のON/OFFや、電池残量等を示す表示部(ランプ)等を設けてもよい。
【0025】
本体部3には振動デバイス5が接続される。振動デバイス5は、本体部3に対して連結部7で連結される。連結部7は、金属又は樹脂製の弾性部材からなる。また、連結部7は、本体部3に対してスライド(伸縮)可能である(図中矢印A方向)。また、振動デバイス5の接触面の向きを調整可能である(図中矢印B方向)。すなわち、連結部7は、本体部3に対する振動デバイス5の位置及び方向の調整が可能な調整機構を有する。
【0026】
振動デバイス5は、マイク9によって得られた音声が電気信号として入力され、この電気信号を機械的な振動に変換し、その振動を適切な位置から骨に与えて骨に振動を伝え、その振動により伝わる骨伝導音で音を認識させることが可能である。なお、本発明においては、振動デバイス5における振動方式は、特に限定されるものではなく、音響電気信号を機械振動に変換できればよく、圧電式、電磁式、超磁歪など、従来から用いられている方法を採用することができる。
【0027】
本体部3の内面側(振動デバイス5の振動面と同一方向の面側)には、装着部13が設けられる。装着部13には、使用者に対して本体部3を保持するための保持部材を脱着可能である。
【0028】
図2(a)は、保持部材15を会話補助装置1に装着する方法を示す図である。図示した例では、保持部材15は、利用者の頭部に装着可能なカチューシャ状の弾性部材である。図2(b)に示すように、保持部材15の先端を装着部13に挿入することで、保持部材15と会話補助装置1とを接続可能である。また、装着部13から保持部材15を抜き取ることで、容易に分解することができる。
【0029】
なお、装着部13としては、例えば弾性変形可能なクリップ状であって、保持部材15の先端を挟み込んで固定可能としてもよく、または、開閉可能な構造として、開いた状態の装着部13へ保持部材15の先端を挿入後、装着部13を閉じて固定可能としてもよい。また、さらに、押し込みねじなどを設けて、保持部材15の先端を挿入後、押し込みねじをねじ込んで固定してもよい。また、装着部13に爪やピンなどを設けて、保持部材と固定可能としてもよい。
【0030】
また、保持部材15としては、図示したようなカチューシャタイプのみではなく、他の形態でもあってもよい。例えば、帽子(キャップ)の縁を装着部13に挿入して固定することで、帽子に会話補助装置1を取り付けることもできる。また、保持部材としては、その他、ヘアバンドのように、頭に巻き付けるような部材であってもよい。また、保持部材を装着部13に直接固定するのではなく、装着部13にアタッチメントを固定し、アタッチメントを介して保持部材と固定してもよい。いずれにしても、保持部材を装着部13に固定することで、会話補助装置1を利用者の頭部に保持することができる。
【0031】
図3は、利用者が会話補助装置1を装着した使用状態の一例を示す図である。保持部材15によって、一対の会話補助装置1の振動デバイス5の振動面が、利用者の頭部の一部に接触するように固定される。なお、振動デバイス5は、頭部の一部に接触可能であれば部位は特に限定されない。例えば、図示したように、こめかみ近傍であってもよく、耳の後ろ側であってもよい。
【0032】
また、図示した例では、それぞれの会話補助装置1のマイク9は、本体部3の前方(話し相手方向)に向けて配置されるが、これには限られない。例えば、それぞれの会話補助装置1の本体部3の両外面側に向けてマイク9を配置してもよい。また、本体部3の筐体へのマイク9の取付け部には、振動デバイス5からの振動や、利用者の発した音声による振動がマイク9に伝達しないように、柔軟な振動抑制部材を配置してもよい。
【0033】
前述したように、本体部3に収容された制御部は、マイク9で受けた音声情報に基づいて、振動デバイス5を振動させることが可能である。このため、相手方の音声がマイク9によって拾われると、制御部は、音声を電気信号に変換し、振動デバイス5を振動させる。振動デバイス5からの振動を骨伝導によって伝達することで、利用者は音声を聴くことができる。
【0034】
図4は、他の使用方法を示す図である。前述したように、会話補助装置1は、保持部材15を脱着することが可能である。したがって、保持部材15を装着部13から外した状態でも会話補助装置1を使用することができる。この場合には、使用者が本体部3を手にもって、振動デバイス5の振動面を対象者に接触させて使用することが可能である。
【0035】
例えば、利用者が寝たきりのような場合でも、介護者等が利用者の額などに振動デバイス5を接触させた状態で会話することで、利用者は骨伝導によって音声を容易に聴くことが可能である。このように、会話補助装置1は、保持部材を外した状態でも使用することができるため、利用者が、保持部材の装着が困難な場合でも対応することができる。
【0036】
なお、本体部3を手にもって使用する場合、本体部3が小さ過ぎると取り扱いが困難となる。例えば、本体部3の長辺側(図4の紙面に垂直な方向)のサイズとしては、48mm以上であることがより望ましい。このようにすることで、単4電池を使用することもでき、充電等の作業が不要となる。また、本体部3の長さが50mm近くになると、手にもって振動デバイス5を相手方に押し当てる取り扱いも容易となる。なお、図1に示す例では、本体部3の長手方向は、振動デバイス5との接続方向に対して垂直な方向であるが、本体部3の長手方向を振動デバイス5との接続方向に平行な向きとしてもよい。
【0037】
ここで、本体部3を手にもって使用する際に、指でマイク9を塞いでしまうと、マイク9で音声を十分に受けることができない。しかし、マイク9の部位が、他の部位よりも突出しているため、マイク9の位置を容易に把握することができるとともに、突起をよけて本体部3を手に持つことで、マイク9を指で塞ぐことを抑制することができる。
【0038】
次に、会話補助装置1の制御方法について詳細に説明する。図5は、会話補助装置1の構成を示す構成図である。なお、電源等の構成は省略する。前述したように、制御部8は、操作部11による操作に応じて、電源のオン/オフやボリューム等の各種設定を行うことができる。また、制御部8は、マイク9によって取得された音声情報(電気信号)を所定の方法で処理し、振動デバイス5に送信することができる。
【0039】
ここで、例えば図4に示すように、会話補助装置1を手にもって使用する場合には、振動デバイス5が利用者に押し当てられていない状態で振動デバイス5を振動させても無意味であり、電力を無駄に消費することになる。
【0040】
このため、振動デバイス5が所定以上の力で対象部に押し当てられているかどうかを検知するセンサ17を用いてもよい。図6は、振動デバイス5が所定以上の力で押し付けられた状態を示す図である。
【0041】
制御部8は、振動デバイス5が対象部に所定以上の力で押し当てられていない状態では、会話補助装置1を待機状態とする。すなわち、マイク9及び振動デバイス5の稼働を停止する。一方、振動デバイス5が対象部に所定以上の力で押し当てられている状態では、制御部8は会話補助装置1(マイク9及び振動デバイス5)を稼働させる。なお、このようなセンサ17としては、振動デバイス5の接触面における圧力を検知するセンサであってもよく、又は、弾性体である連結部7の変形量(撓み量)や応力を検知するセンサであってもよい。
【0042】
また、会話補助装置1を他人の頭部に押し当てる際には、どの程度の力で押し当てればよいかの判断が困難である。例えば、振動デバイス5の押し当てが不十分では、振動が骨に効率よく伝達せず、利用者が音声を聴きとりにくくなる。一方、強く押し当てすぎると、利用者にとって痛みや不快に感じる場合もある。
【0043】
そこで、センサ17によって、振動デバイス5を対象部に対して適切な力で押し当て、制御部8がマイク9及び振動デバイス5を稼働状態とした際には、その状態を示す表示部(ランプ等)を設けてもよい。また、押し付け力が強すぎる場合に、ランプの色を変化させるなどによって警告を発してもよい。このようにすることで、相手方に対しても適切な力で振動デバイス5を押し当てることができる。
【0044】
なお、保持部材15を装着している際にも、同様にセンサ17による稼働制御を行ってもよいが、装着部13に保持部材が装着された状態では、操作部11による電源のオン/オフによる操作を優先させてもよい。すなわち、装着部13には、保持部材が挿入されているかどうかを検出する他のセンサを設け、保持部材を使用している際には、振動デバイス5の押し当て力による稼働制御(センサ17による制御)を停止し、操作部11の操作によって稼働制御を行うようにしてもよい。
【0045】
前述したように、保持部材は各種選択可能であり、使用する保持部材によって振動デバイス5の配置も異なる。このため、頭部の接触部位によって、振動デバイス5の適切な押し当て力が異なる場合がある。一方、前述したように、連結部7は位置や方向を調整可能な調整機構を有するため、調整機構を調整することで、利用者自身が適切な押し当て力となるように調整することが可能である。また、保持部材を頭部に装着している状態は、通常は会話補助装置1を使用している状態であるため、常に稼働状態であることが望ましい。このため、センサによる自動稼働制御を行う必要はなく、保持部材を頭部から外した際に、操作部11を操作して電源をオフにすればよい。
【0046】
なお、会話補助装置1に、振動センサ又は加速度センサ等を配置し、会話補助装置1が所定時間以上動かされないときには自動で電源をオフ(待機状態)とし、手で持ち上げるなど、会話補助装置1が動いた際に、自動で電源をオン(稼働状態)としてもよい。このようにすることで、電源の切り忘れの際にも、電気の消費を抑制することができる。また、上述した各種センサによる稼働制御は、互いに組わせてもよい。
【0047】
以上、第1の実施の形態の会話補助装置1によれば、骨伝導を利用しているため、難聴者にとってもストレスなく会話を行うことが可能である。また、保持部材を脱着可能としているため、利用者にあった保持部材を選択して装着することができる。
【0048】
また、保持部材を外した状態において、会話補助装置1を単体で使用することもできるため、寝たきり等によって、頭部に保持部材を装着することが困難な場合でも利用することができる。この際、本体部3のサイズをあえて所定サイズ以上として、略直方体(操作部の面を除き、手でつかむことが可能な互いに対向する少なくとも一対の面を有する形状)とすることで、本体部3を手にもって取り扱うことが容易となり、また、乾電池を使用することも可能である。
【0049】
また、マイク9を本体部3の表面から突出させることで、手に持った際にマイク9の位置を容易に把握することができるとともに、指でマイク9を誤って塞いでしまうことを抑制することができる。
【0050】
また、連結部7に、振動デバイス5の位置及び方向を調整可能な調整機構を設けることで、利用者に適した位置に振動デバイス5を配置することができる。また、連結部7が弾性部材で構成されるため、振動デバイス5の振動が本体部3のマイク9に伝わり、ハウリングを起こすことを抑制することができる。
【0051】
また、センサ17によって、待機状態と稼働状態を切り替えることで、使用していない状態では待機状態として電気の消費を抑え、使用時には自動的に稼働状態とすることができる。また、センサ17によって、振動デバイス5が適切な押し当て力で対象部に押し当てられているかどうかを検知することができ、押し当て状態を表示部に表示させることで、相手方の額等に対して適切な力で振動デバイス5を押し付けることが可能である。
【0052】
次に、第2の実施形態について説明する。図7(a)、図7(b)は、第2の実施形態に係る会話補助装置1aの使用方法を示す図である。なお、以下の説明において、第1の実施形態と同様の機能を奏する構成については、図1図6と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0053】
第2の実施形態は、第1の実施形態と略同様の構成であるが、本体部3に外部入力端子21が設けられる点で異なる。外部入力端子21には、デバイス19を接続可能である。なお、一対の会話補助装置1aの一方にのみ外部入力端子21が設けられてもよいが、両方の会話補助装置1aに外部入力端子21が設けられることが望ましい。
【0054】
デバイス19としては、携帯端末や音楽プレーヤーなどのほか、外部マイクであってもよい。デバイス19を本体部3に接続することで、デバイス19からの音声情報を会話補助装置1aに入力し、振動デバイス5に出力することができる。
【0055】
図8は、この状態での会話補助装置1aの構成を示す図である。この場合、マイク9からの音声情報とデバイス19からの音声情報とが制御部8に入力される。この際、操作部11の切り替えによって、制御部8は、外部入力端子21に接続したデバイス19からの音声情報と、マイク9により取得した音声情報のいずれかを選択して振動デバイス5に出力することができる。
【0056】
また、操作部11の切り替えによって、外部入力端子21に接続したデバイス19からの音声情報と、マイク9により取得した音声情報を合成して、振動デバイス5に合成された音声情報を送信することも可能である。例えば、デバイス19として携帯電話での通話を行いながら、周囲の音をマイク9で聴くことが可能である。同様に、デバイス19により音楽を聴きながら、周囲の音をマイク9で聴くことが可能である。
【0057】
また、デバイス19が外部マイクである場合には、マイク9とデバイス19(外部マイク)とを切り替えて使用してもよいし、合成してもよい。例えば、銀行や役所などでは、担当者との間がパーテションで区切られており、マイク9で相手の音声を聴くことが困難である場合もある。しかし、ボリュームを上げてしまうと、周囲の音も大きくなってしまい、ノイズによってかえって聞き取りにくくなるおそれがある。
【0058】
この場合には、外部マイクを外部入力端子21に接続し、外部マイクをパーテションの隙間から相手方の方に向けて配置することで、パーテションの影響を抑えて、より効率よく相手の音声を聴きとりやすくなる。この場合には、マイク9を切って、外部マイクのみとしてもよいし、マイク9と外部マイクの音声情報を合成してもよい。
【0059】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、外部入力端子21によってデバイス19を接続することで、マイク9以外の音声情報を聴くことが可能である。この際、外部マイクを用いることで、様々なシチュエーションでの会話を効率よく行うことができる。
【0060】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0061】
1、1a………会話補助装置
3………本体部
5………振動デバイス
7………連結部
8………制御部
9………マイク
11………操作部
13………装着部
15………保持部材
17………センサ
19………デバイス
21………外部入力端子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-06-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨伝導を利用した会話補助装置であって、
本体部と、
前記本体部に対して接続される振動デバイスと、
を具備し、
前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、
前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、
保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、
保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを対象者に接触させて使用することが可能であり、
前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知するセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられている状態では、前記制御部は会話補助装置を稼働させ、
会話補助装置が稼働状態の際に、その状態を示す表示部を有することを特徴とする会話補助装置。
【請求項2】
前記振動デバイスの、対象部への押し付け力が強すぎる場合には、前記表示部により警告が発せられることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項3】
前記装着部に保持部材が装着されているかどうかを検出する他のセンサを有し、
前記装着部に保持部材が装着された状態では、前記操作部によるオン・オフの操作が、前記振動デバイスの、対象部への押し付け力を検知する前記センサによる稼働制御に対して優先されることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項4】
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有し、
前記本体部は、前記操作部が配置される面を除き、手でつかむことが可能な互いに対向する少なくとも一対の面を有し、長辺側のサイズが48mm以上であることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項5】
前記装着部がクリップ状であり、保持部材の端部を挟み込んで固定可能であることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明は、骨伝導を利用した会話補助装置であって、本体部と、前記本体部に対して接続される振動デバイスと、を具備し、前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを対象者に接触させて使用することが可能であり、前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知するセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられている状態では、前記制御部は会話補助装置を稼働させ、会話補助装置が稼働状態の際に、その状態を示す表示部を有することを特徴とする会話補助装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記振動デバイスの、対象部への押し付け力が強すぎる場合には、前記表示部により警告が発せられてもよい。
前記装着部に保持部材が装着されているかどうかを検出する他のセンサを有し、前記装着部に保持部材が装着された状態では、前記操作部によるオン・オフの操作が、前記振動デバイスの、対象部への押し付け力を検知する前記センサによる稼働制御に対して優先されてもよい。
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有し、前記本体部は、前記操作部が配置される面を除き、手でつかむことが可能な互いに対向する少なくとも一対の面を有し、長辺側のサイズが48mm以上であってもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記装着部がクリップ状であり、保持部材の端部を挟み込んで固定可能であってもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-10-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨伝導を利用した会話補助装置であって、
本体部と、
前記本体部に対して接続される振動デバイスと、
を具備し、
前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、
前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、
保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、
保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを使用者以外の対象者に接触させて前記マイクで受けた音声情報に基づいて前記対象者の骨に振動を伝達することが可能であり、
前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知する第1のセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられて、前記振動デバイスが前記対象者の骨部に効率よく振動を伝達可能な適切な力で押し当てられると、前記制御部は会話補助装置を稼働させ、
会話補助装置が稼働状態であって前記振動デバイスが前記対象者に適切な力で押し当てられた際に、その状態を前記使用者へ示す表示部を有することを特徴とする会話補助装置。
【請求項2】
前記振動デバイスの、対象部への押し付け力が強すぎる場合には、前記表示部により前記使用者へ警告が発せられることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項3】
前記装着部に保持部材が装着されているかどうかを検出する第2のセンサを有し、
前記装着部に保持部材が装着された状態では、前記操作部によるオン・オフの操作が、前記振動デバイスの、対象部への押し付け力を検知する前記第1のセンサによる稼働制御に対して優先されることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項4】
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有し、
前記本体部は、前記操作部が配置される面を除き、手でつかむことが可能な互いに対向する少なくとも一対の面を有し、長辺側のサイズが48mm以上であることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【請求項5】
前記装着部がクリップ状であり、保持部材の端部を挟み込んで固定可能であることを特徴とする請求項1記載の会話補助装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前述した目的を達成するため、本発明は、骨伝導を利用した会話補助装置であって、本体部と、前記本体部に対して接続される振動デバイスと、を具備し、前記本体部は、マイクと、会話補助装置を制御する制御部と、会話補助装置の操作を行う操作部と、使用者に対して前記本体部を保持するための保持部材を脱着可能な装着部と、を有し、前記制御部は、前記マイクで受けた音声情報に基づいて、前記振動デバイスを振動させることが可能であり、保持部材を前記装着部に装着した状態では、前記本体部は、保持部材によって使用者の頭部に保持され、前記振動デバイスを使用者の頭部の一部に接触させることが可能であり、保持部材を前記装着部から外した状態では、使用者が前記本体部を手にもって、前記振動デバイスを使用者以外の対象者に接触させて前記マイクで受けた音声情報に基づいて前記対象者の骨に振動を伝達することが可能であり、前記振動デバイスが対象部に押し当てられたことを検知する第1のセンサを有し、前記振動デバイスが対象部に押し当てられていない状態では、前記制御部は会話補助装置を待機状態とし、前記振動デバイスが対象部に押し当てられて、前記振動デバイスが前記対象者の骨部に効率よく振動を伝達可能な適切な力で押し当てられると、前記制御部は会話補助装置を稼働させ、会話補助装置が稼働状態であって前記振動デバイスが前記対象者に適切な力で押し当てられた際に、その状態を前記使用者へ示す表示部を有することを特徴とする会話補助装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記振動デバイスの、対象部への押し付け力が強すぎる場合には、前記表示部により前記使用者へ警告が発せられてもよい。
前記装着部に保持部材が装着されているかどうかを検出する第2のセンサを有し、前記装着部に保持部材が装着された状態では、前記操作部によるオン・オフの操作が、前記振動デバイスの、対象部への押し付け力を検知する前記第1のセンサによる稼働制御に対して優先されてもよい。
前記振動デバイスは、前記本体部に対して連結部で連結され、前記連結部は、弾性部材からなり、前記本体部に対する前記振動デバイスの位置及び方向の調整が可能な調整機構を有し、前記本体部は、前記操作部が配置される面を除き、手でつかむことが可能な互いに対向する少なくとも一対の面を有し、長辺側のサイズが48mm以上であってもよい。