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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102788
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】スライドレール機構
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/45 20170101AFI20240724BHJP
【FI】
A47B88/45
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023093465
(22)【出願日】2023-06-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-10
(31)【優先権主張番号】112103214
(32)【優先日】2023-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】504297766
【氏名又は名称】川湖科技股▲分▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】513240939
【氏名又は名称】川益科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 庚金
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 石龍
(72)【発明者】
【氏名】趙 乙▲しゅえん▼
(72)【発明者】
【氏名】王 俊強
【テーマコード(参考)】
3B160
【Fターム(参考)】
3B160AA08
3B160AB48
3B160BA02
3B160CA02
3B160CA15
3B160DB41
3B160EA14
3B160EA32
3B160EA35
3B160EB83
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数のスライドレール組立体を備え、各操作で1つのスライドレール組立体のみを引き開けるスライドレール機構を提供する。
【解決手段】スライドレール機構は、キャビネット22に構成される。スライドレール機構は、第1スライドレール組立体26と、第2スライドレール組立体28と、作業部材とを含む。第1及び第2スライドレール組立体は、キャビネットに配置される。作業部材は、キャビネットに対してシフト可能である。第1スライドレール組立体の第2レール46が第1レール44に対して開かれると、第2スライドレール組立体28の第4レール50が第3レール48に対して後退位置から開かれることを防止するために、作業部材が横断方向に移動する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットに構成されるスライドレール機構であって、
前記キャビネットに配置されている第1スライドレール組立体と第2スライドレール組立体と、
前記キャビネットに対してシフト可能である第1作業部材とを備え、
前記第1スライドレール組立体は、第1レールと第2レールとを含み、前記第2レールは、前記第1レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第2スライドレール組立体は、第3レールと第4レールとを含み、前記第4レールは、前記第3レールに対して長手方向にシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、駆動されて第1横断方向にシフトし、前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止する、スライドレール機構。
【請求項2】
さらに、第3スライドレール組立体と第2作業部材とを備え、
前記第3スライドレール組立体は、前記キャビネットに配置され、第5レールと第6レールとを含み、前記第6レールは、前記第5レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第2作業部材は、前記キャビネットに対してシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第2作業部材は駆動されて第2横断方向にシフトし、前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第1横断方向は、前記第2横断方向と反対であり、
前記第1スライドレール組立体と、前記第2スライドレール組立体と、前記第3スライドレール組立体とは、前記キャビネットに横断方向に配列され、
前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、第1引き出しを保持するように構成され、前記第4レールは、第2引き出しを保持するように構成され、前記第6レールは、第3引き出しを保持するように構成され、第1付属品と、第2付属品と、第3付属品とが、それぞれ前記第1引き出しと、前記第2引き出しと、前記第3引き出しとに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第2作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第2横断方向にシフトし、前記第3引き出しの前記第3付属品をブロッキングして、前記第3引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項1記載のスライドレール機構。
【請求項3】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能な第1補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールが前記第1補助部材を駆動し、前記第1作業部材と前記第2作業部材とが、前記第1補助部材により駆動されてそれぞれ前記第1横断方向と前記第2横断方向とにシフトし、これにより、前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、さらに、前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第1補助部材は、第1端部と第2端部とを有し、第1伸長部材が前記第1補助部材の前記第1端部に配置され、第2伸長部材が前記第1補助部材の前記第2端部に配置され、これにより、前記第1補助部材は、前記第2伸長部材を介して前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに移動可能に取り付けられ、
前記第1作業部材は、第1端部と第2端部とを有し、第1駆動部材が前記第1作業部材の前記第1端部に配置され、前記第1駆動部材は、前記第1伸長部材の第1ガイド部とともに使用されるように構成された第1ガイド区間を有し、
前記第2作業部材は、第1端部と第2端部とを有し、第3駆動部材が前記第2作業部材の前記第1端部に配置され、前記第3駆動部材は、前記第1伸長部材の第2ガイド部とともに使用されるように構成された第2ガイド区間を有し、
前記第1補助部材は前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項2記載のスライドレール機構。
【請求項4】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能である第2補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第1補助部材を駆動し、前記第1作業部材は、前記第1補助部材により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、前記第2補助部材によって前記第2スライドレール組立体の前記第4レールをさらにブロッキングするために、前記第2補助部材の移動路をブロッキングし、さらに前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第2補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項3記載のスライドレール機構。
【請求項5】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能である第3補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第1補助部材を駆動し、前記第2作業部材は、前記第1補助部材により駆動されて前記第2横断方向にシフトし、前記第3補助部材によって前記第3スライドレール組立体の前記第6レールをさらにブロッキングするために、前記第3補助部材の移動路をブロッキングし、さらに前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第3補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項4記載のスライドレール機構。
【請求項6】
さらに、第4スライドレール組立体と第4補助部材とを備え、
前記第4スライドレール組立体と前記第1スライドレール組立体とは、前記キャビネットに縦方向に配置され、前記第4スライドレール組立体は、第7レールと第8レールとを含み、前記第8レールは、前記第7レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第4補助部材は、前記キャビネットに対してシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第4補助部材によって前記第4スライドレール組立体の前記第8レールをさらにブロッキングするために、前記第4補助部材の移動路をブロッキングして、前記第8レールが、前記第4スライドレール組立体の前記第7レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第4補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項5記載のスライドレール機構。
【請求項7】
前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、第1引き出しを保持するように構成され、前記第4レールは、第2引き出しを保持するように構成され、第1付属品と第2付属品とは、それぞれ前記第1引き出しと前記第2引き出しとに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、前記第2引き出しの前記第2付属品をブロッキングして、前記第2引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項1記載のスライドレール機構。
【請求項8】
さらに、第4スライドレール組立体と、第3作業部材と、補助部材と、第4作業部材とを備え、
前記第4スライドレール組立体は、第7レールと第8レールとを含み、前記第8レールは、前記第7レールに対してシフト可能であり、前記第8レールは、第4引き出しを保持するように構成され、第4付属品が、前記第4引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトし、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して高さ方向にシフトし、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトし、さらに前記第4引き出しの前記第4付属品をブロッキングして、前記第4引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項2記載のスライドレール機構。
【請求項9】
さらに、第5スライドレール組立体と第5作業部材とを備え、
前記第5スライドレール組立体は、第9レールと第10レールとを含み、前記第10レールは、前記第9レールに対してシフト可能であり、前記第10レールは、第5引き出しを保持するように構成され、第5付属品が、前記第5引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトし、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して前記高さ方向にシフトし、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトし、
前記第4作業部材は前記第5作業部材を駆動し、前記第5引き出しの前記第5付属品をブロッキングして、前記第5引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項8記載のスライドレール機構。
【請求項10】
さらに、第6スライドレール組立体と第6作業部材とを備え、
前記第6スライドレール組立体は、第11レールと第12レールとを含み、前記第12レールは、前記第11レールに対してシフト可能であり、前記第12レールは、第6引き出しを保持するように構成され、第6付属品が、前記第6引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトし、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して前記高さ方向にシフトし、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトし、
前記第4作業部材は前記第5作業部材を駆動し、前記第6作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトし、その結果、前記第6作業部材は前記第6引き出しの前記第6付属品をブロッキングして、前記第6引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項9記載のスライドレール機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライドレールシステム、特に、複数のスライドレール組立体を含み、各操作で1つのスライドレール組立体のみを引き開けるスライドレール機構に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、傾斜防止リンク機構が開示され、これは、複数の移動可能な引き出しを有する垂直キャビネットに適用される。垂直キャビネットは、ファイルキャビネット本体と、伸縮スライドレールと、2つ以上の引き出しとを含む。伸縮スライドレールは、ファイルキャビネット本体の内壁に取り付けられている。引き出しは、伸縮スライドレールを介してファイルキャビネット本体の内側に垂直に設置されている。1つの引き出しを引き開けた場合に、他の引き出しはファイルキャビネット本体から引き出せない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7520576号
【特許文献2】米国特許第5988778号
【特許文献3】米国特許第6296332号
【特許文献4】米国特許第6550876号
【特許文献5】米国特許第7320507号
【特許文献6】米国特許第7823992号
【発明の概要】
【0004】
ただし、特許文献1のリンク機構は、垂直に設置された2本以上のスライドレール(又は関連する引き出し)にのみ適している。市場競争を満たし、異なる操作要求を満たすリンク製品の構造は、制度設計の産業では重要な課題である。
【0005】
上記の欠点を解決するために、本発明は、複数のスライドレール組立体を備え、各操作で1つのスライドレール組立体のみを引き開けるスライドレール機構を提供する。
【0006】
請求項に記載した発明では、キャビネットに構成されるスライドレール機構を提供する。スライドレール機構は、キャビネットに配置されている第1スライドレール組立体と第2スライドレール組立体と;キャビネットに対してシフト可能である第1作業部材とを備え;第1スライドレール組立体は、第1レールと第2レールとを含み、第2レールは、第1レールに対して長手方向にシフト可能であり、第2スライドレール組立体は、第3レールと第4レールとを含み、第4レールは、第3レールに対して長手方向にシフト可能であり;第2レールが、第1スライドレール組立体の第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、第1作業部材は、駆動されて第1横断方向にシフトし、第4レールが、第2スライドレール組立体の第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止する。
【0007】
本発明のこれらの目的及びその他の目的は、様々な図及び図面に例示された、以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読んだ後に、当業者にとって疑いなく明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本出願の第1実施形態による、キャビネットと複数の引き出しとを含む家具の図である。
図2】本出願の第1実施形態による、キャビネットに適用されたスライドレール機構の図である。
図3】本出願の第1実施形態による、キャビネットと複数の引き出しとに適用されたスライドレール機構の図である。
図4図3に示す領域Aの拡大図である。
図5図3に示す領域Bの拡大図である。
図6図3に示す領域Cの拡大図である。
図7図3に示す領域Dの拡大図である。
図8】本出願の第1実施形態による、キャビネットと、1つの引き開けられた引き出しとの拡大図である。
図9図8に示す領域Eの拡大図である。
図10図8に示す領域Fの拡大図である。
図11図8に示す領域Gの拡大図である。
図12図8に示す領域Hの拡大図である。
図13】本出願の第2実施形態による、キャビネットと複数の引き出しとを含む家具の図である。
図14】本出願の第2実施形態による、キャビネットに適用されたスライドレール機構の図である。
図15】本出願の第2実施形態による、キャビネットの一部の図である。
図16図15に示す領域B’の拡大図である。
図17図15に示す領域A’の拡大図である。
図18図15に示す領域C’の拡大図である。
図19図15に示す領域D’の拡大図である。
図20図15に示す領域E’の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照するものとする。本出願の第1実施形態では、家具20はキャビネット22を含んでよい。図1に示す第1引き出し24a、第2引き出し24b、第3引き出し24c、第4引き出し24dのように、キャビネット22は、横断方向(側方方向など)に配置された複数の引き出しと、縦方向に配置された複数の引き出しとを含んでよい。その他は、簡略化のためここでは省略している。引き出しは引き開けられ、キャビネット22に押し込むことができる。
【0010】
図2図3を参照するものとする。スライドレール機構は、キャビネット22の内部に配置されてよい。スライドレール機構は、第1引き出し24a,第2引き出し24b,第3引き出し24c,及び第4引き出し24dをそれぞれ保持するように構成された、複数のスライドレール組立体を含んでよい。即ち、第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32を含んでよい。第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32のそれぞれは、互いに長手方向にシフト可能な少なくとも2つのスライドレールを含んでよい。実施形態では、長手方向はX軸方向として定義されてよい(又は、スライドレールの長さの方向又はシフト方向として解釈されてよい)。横断方向はY軸方向として定義されてよい(又は、スライドレールの側方方向として解釈されてよい)。縦方向はZ軸方向として定義されてよい(又は、スライドレールの高さ方向として解釈されてよい)。
【0011】
なお、第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32は、それぞれ対応する引き出しの左側と右側とに配置された一対のスライドレールとして構成されてよいことに留意するものとする。第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32などの、前述の一対のスライドレールの一部のみを、図2及び図3に図示することができる。
【0012】
キャビネット22は、第1側壁34、第2側壁36、第1中間壁38、第2中間壁40など、複数の立ち上がる壁を含んでよい。第1中間壁38と第2中間壁40とは、第1側壁34と第2側壁36との間に位置してよい。キャビネット22は、第1側壁34と第1中間壁38との間に位置するいくつかの第1空間K1を有してよい。第2引き出し24bは、第1空間K1のうちの1つの内部に収容されてよい。さらにキャビネット22は、第1中間壁38と第2中間壁40との間に位置するいくつかの第2空間K2を有してよい。第1引き出し24aと第4引き出し24dとは、第2空間K2のうちの2つの内部に収容されてよい。さらにキャビネット22は、第2中間壁40と第2側壁36との間に位置するいくつかの第3空間K3を有してよい。第3引き出し24cは、第3空間K3のうちの1つの内部に収容されてよい。
【0013】
第1スライドレール組立体26と、第2スライドレール組立体28と、第3スライドレール組立体30と、第4スライドレール組立体32とは、キャビネット22の内部に配置されてよい。第1スライドレール組立体26と、第2スライドレール組立体28と、第3スライドレール組立体30とは、キャビネット22の内部に横断方向に配置されてよい。これに加えて、第4スライドレール組立体32と第1スライドレール組立体26とは、キャビネット22の内部に縦方向に配置されてよい。
【0014】
第1スライドレール組立体26は、第1レール44、第2レール46を含んでよい。第2レール46は、第1レール44に対して長手方向にシフト可能であってよい。第2スライドレール組立体28は、第3レール48と第4レール50とを含んでよい。第4レール50は、第3レール48に対して長手方向にシフト可能であってよい。さらに、第3スライドレール組立体30は、第5レール52と第6レール54とを含んでよい。第6レール54は、第5レール52に対して長手方向にシフト可能であってよい。第4スライドレール組立体32は、第7レール56と第8レール58とを含んでよい。第8レール58は、第7レール56に対して長手方向にシフト可能であってよい。第1スライドレール組立体26の第1レール44と、第2スライドレール組立体28の第3レール48と、第3スライドレール組立体30の第5レール52と、第4スライドレール組立体32の第7レール56とは、固定するなどしてキャビネット22に取り付けてよい。第1スライドレール組立体26の第2レール46と、第2スライドレール組立体28の第4レール50と、第3スライドレール組立体30の第6レール54と、第4スライドレール組立体32の第8レール58とは、それぞれ第1引き出し24a,第2引き出し24b,第3引き出し24c,及び第4引き出し24dを保持するように構成されてよい。好ましくは、さらに第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32のそれぞれが、中間レールを含んでよい。即ち、第1スライドレール組立体26、第2スライドレール組立体28、第3スライドレール組立体30、及び第4スライドレール組立体32の全てが、3レール式のスライドレール組立体であってよい。例えば、第1スライドレール組立体26の中間レールは、第1レール44と第2レール46との間に移動可能に取り付けてよい。
【0015】
図3ないし図6を参照するものとする。スライドレール機構は、第1作業部材60をさらに含んでよく、好ましくは第2作業部材62をさらに含んでよい。可能な一例では、第1作業部材60と第2作業部材62とのそれぞれが、ロッドであってよく、第1作業部材60と第2作業部材62との配置方向は、スライドレールの横断方向と平行であってよく、第1作業部材60と第2作業部材62とは、キャビネット22に対してシフト可能であってよい。第1作業部材60と第2作業部材62とは、初期モードに設定してよい。例えば、第1作業部材60は第1作業位置J1に配置してよい。第2作業部材62は第1プリセット位置M1に配置してよい。
【0016】
好ましくは、第1作業部材60と第2作業部材62とは、キャビネット22に対して横断方向にシフト可能であってよい。従って、第1作業部材60と第2作業部材62との移動方向は、スライドレールの横断方向(又は側方方向)と実質的に同じであってよい。
【0017】
好ましくは、第1作業部材60と第2作業部材62とは、キャビネット22に対する第1作業部材60と第2作業部材62との運動安定性を高めるために、ケーシング(図示せず)を介してキャビネット22に取り付けられてよい。
【0018】
第1作業部材60と第2作業部材62とは、それぞれ2つの端部を含むことが好ましい。例えば、第1作業部材60は、互いに反対側の第1端部60aと第2端部60bとを含んでよく、第2作業部材62は、互いに反対側の第1端部62aと第2端部62bとを含んでよい。
【0019】
好ましくは、第1駆動部材64を、第1作業部材60の第1端部60aに配置し(図4に図示が可能)、第2駆動部材66を、第1作業部材60の第2端部60bに配置してよい(図5に図示が可能)。同様に、第3駆動部材68を、第2作業部材62の第1端部62aに配置し(図4に図示が可能)、第4駆動部材70を、第2作業部材62の第2端部62bに配置してよい(図6に図示が可能)。
【0020】
好ましくは、第1作業部材60の大部分は、第1空間K1の内部に位置してよい。キャビネット22(又は第1中間壁38)は、第1空間K1と第2空間K2(図4に図示が可能)との間に接続された第1孔H1を含んでよい。第1作業部材60の他の部分(第1端部60a及び第1駆動部材64など)は、第1孔H1を通って第2空間K2に進入することができる。同様に、第2作業部材62の大部分は、第2空間K2の内部に位置してよい。キャビネット22(又は第2中間壁40)は、第2空間K2と第3空間K3(図6に図示が可能)との間に接続された第2孔H2を含んでよい。第2作業部材62の他の部分(第2端部62b及び第2駆動部材70など)は、第2孔H2を通って第3空間K3に進入することができる。
【0021】
好ましくは、スライドレール機構はさらに、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78を含んでよい。第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78は、それぞれロッドであってよい。可能な一例では、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78の配置方向は、スライドレールの高さ方向と平行であってよく、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78は、キャビネット22に対してシフト可能であってよい。
【0022】
第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78は、キャビネット22に対して縦方向にシフト可能であることが好ましい。即ち、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78の移動方向は、スライドレールの高さ方向と実質的に同じであってよい。
【0023】
好ましくは、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78は、少なくとも1つのケーシング(図示せず)を介してキャビネット22に取り付けられてよく、キャビネット22に対して、第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78の運動安定性を高める。
【0024】
第1補助部材72、第2補助部材74、第3補助部材76、及び第4補助部材78は、それぞれ2つの端部を含むことが好ましい。例えば、第1補助部材72は、互いに反対側の第1端部72aと第2端部72bとを含んでよく(図4に図示が可能)、第2補助部材74は、互いに反対側の第1端部74aと第2端部74bとを含んでよく(図5に図示が可能)、第3補助部材76は、互いに反対側の第1端部76aと第2端部76bとを含んでよく(図6に図示が可能)、第4補助部材78は、互いに反対側の第1端部78aと第2端部78bとを含んでよい(図7に図示が可能)。
【0025】
好ましくは、第1伸長部材80を、第1補助部材72の第1端部72aに配置し、第2伸長部材82を、第1補助部材72の第2端部72bに配置してよい(図4に図示が可能)。第3伸長部材84を、第2補助部材74の第1端部74aに配置し、第4伸長部材86を、第2補助部材74の第2端部74bに配置してよい(図5に図示が可能)。第5伸長部材88を、第3補助部材76の第1端部76aに配置し、第6伸長部材90を、第3補助部材76の第2端部76bに配置してよい(図6に図示が可能)。第7伸長部材92を、第4補助部材78の第1端部78aに配置し、第8伸長部材94を、第4補助部材78の第2端部78bに配置してよい(図7に図示が可能)。好ましくは、キャビネット22(又は第1中間壁38)は、2つの第2空間K2及びK2’の間に接続された第3孔H3を含んでよい(図7に図示が可能)。
【0026】
第1補助部材72の第1端部72aには、少なくとも1つのガイド部を配置することが好ましい。例えば、第1ガイド部96と第2ガイド部98とが、第1端部72aの第1伸長部材80に配置されてよく、第1ガイド部96と第2ガイド部98とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図4に図示が可能)であってよい。第1ガイド部96と第2ガイド部98との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。これに加えて、第1補助部材72は、第2伸長部材82を介して、第1スライドレール組立体26の第1レール44に移動可能に取り付けられてよい。さらに、第1補助部材72の第2端部72bに配置された第2伸長部材82の一部は、第1レール44に形成された第1プリセット空間Q1を通ることができる。第2伸長部材82は、第1拘束区間100を含んでよく、第1拘束区間100は、第1レール44の内壁に当接してブロッキングすることができるので、第1補助部材72は、第1レール44に対して末端位置までシフト可能であってよい。好ましくは、第2伸長部材82は、第1ガイド特徴部102を含んでよく、第1ガイド特徴部102は、第2レール46の第1対応特徴部104に適用されてよい。第1ガイド特徴部102と第1対応特徴部104とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図4に図示が可能)であってよい。第1ガイド特徴部102と第1対応特徴部104との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0027】
好ましくは、ガイド区間が、第1作業部材60の第1端部60aに配置されてよい。例えば、第1端部60aに配置された第1駆動部材64は、第1ガイド区間77を有してよい。第2作業部材62の第1端部62aにガイド区間を配置してよく、例えば、第1端部62aに配置された第3駆動部材68は、第2ガイド区間79を有してよい。第1ガイド区間77と第2ガイド区間79とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図4に図示が可能)であってよい。第1ガイド区間77と第2ガイド区間79との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0028】
好ましくは、少なくとも1つのガイド部が、第2補助部材74の第1端部74aに配置されてよい。例えば、第1端部74aに配置された第3伸長部材84は、第3ガイド部106を有してよい。第3ガイド部106は、傾斜型構造又は円弧型構造(図5に図示が可能)であってよい。第3ガイド部106の応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。これに加えて、第2補助部材74は、第4伸長部材86を介して、第2スライドレール組立体28の第3レール48に移動可能に取り付けられてよい。さらに、第2補助部材74の第2端部74bに配置された第4伸長部材86の一部は、第3レール48に形成された第2プリセット空間Q2を通ることができる。第4伸長部材86は、第2拘束区間108を含んでよく、第2拘束区間108は、第3レール48の内壁に当接してブロッキングすることができるので、第2補助部材74は、第3レール48に対して末端位置までシフト可能であってよい。好ましくは、第4伸長部材86は、第2ガイド特徴部110を含んでよく、第2ガイド特徴部110は、第4レール50の第2対応特徴部112に適用されてよい。第2ガイド特徴部110と第2対応特徴部112とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図5に図示が可能)であってよい。第2ガイド特徴部110と第2対応特徴部112との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0029】
好ましくは、ガイド区間が、第1作業部材60の第2端部60bに配置されてよい。例えば、第2端部60bに配置された第2駆動部材66は、第3ガイド区間81を含んでよく、第3ガイド区間81は、傾斜型構造又は円弧型構造(図5に図示が可能)であってよい。第3ガイド区間81の応用は、上記の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0030】
好ましくは、少なくとも1つのガイド部が、第3補助部材76の第1端部76aに配置されてよい。例えば、第1端部76aに配置された第5伸長部材88は、第4ガイド部114を有してよい。第4ガイド部114は、傾斜型構造又は円弧型構造(図6に図示が可能)であってよい。第4ガイド部114の応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。これに加えて、第3補助部材76は、第6伸長部材90を介して、第3スライドレール組立体30の第5レール52に移動可能に取り付けられてよい。さらに、第3補助部材76の第2端部76bに配置された第6伸長部材90の一部は、第5レール52に形成された第3プリセット空間Q3を通ることができる。第6伸長部材90は、第3拘束区間116を含んでよく、第3拘束区間116は、第5レール52の内壁に当接してブロッキングすることができるので、第3補助部材76は、第5レール52に対して末端位置までシフト可能であってよい。好ましくは、第6伸長部材90は、第3ガイド特徴部118を含んでよく、第3ガイド特徴部118は、第6レール54の第3対応特徴部120に適用されてよい。第3ガイド特徴部118と第3対応特徴部120とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図6に図示が可能)であってよい。第3ガイド特徴部118と第3対応特徴部120との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0031】
好ましくは、ガイド区間が、第2作業部材62の第2端部62bに配置されてよい。例えば、第2端部62bに配置された第4駆動部材70は、第4ガイド区間83を含んでよく、第4ガイド区間83は、傾斜型構造又は円弧型構造(図6に図示が可能)であってよい。第4ガイド区間83の応用は、上記の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0032】
第4補助部材78の第1端部78aに配置された第7伸長部材92の一部は、第1スライドレール組立体26の第1レール44に形成された第1プリセット空間Q1を通ることができることが好ましい。第7伸長部材92には拘束区間122を配置してよく、第1レール44の内壁(図7に図示が可能)に対応してよい。好ましくは、第4補助部材78の第2端部78bに配置された第8伸長部材94は、第4ガイド特徴部124を含んでよく、第4ガイド特徴部124は、第8レール58の第4対応特徴部126に適用されてよい。第4対応特徴部126と第4ガイド特徴部124とは、傾斜型構造又は円弧型構造(図7に図示が可能)であってよい。第4対応特徴部126と第4ガイド特徴部124との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0033】
図4ないし図7を参照するものとする。第1補助部材72の第1端部72a(第1伸長部材80が配置された箇所)は、第1作業部材60の第1端部60a(第1駆動部材64が配置された箇所)と第2作業部材62の第1端部62a(第3駆動部材68が配置された箇所)との間のどこかに対応できる(図4に図示が可能)。第2補助部材74の第1端部74a(第3伸長部材84が配置された箇所)は、第1作業部材60の第2端部60bに配置されている第2駆動部材66に対応できる(図5に図示が可能)。第3補助部材76の第1端部76a(第5伸長部材88が配置された箇所)は、第2作業部材62の第2端部62b(第4駆動部材70が配置された箇所)に対応できる(図6に図示が可能)。
【0034】
図8に示すように、キャビネット22の全ての引き出しが、引き開けられ、またキャビネット22の中へ押し込まれるために、後退可能であってよい。即ち、キャビネット22の各スライドレール組立体のスライドレールが、後退可能な状態にセットされてよい。1つの引き出し(第1引き出し24a又は関連するスライドレール組立体のスライドレールなど)が作動方向Dに引き開けられた場合に、他の引き出し(第2引き出し24b,第3引き出し24c,第4引き出し24dなど)はスライドレール機構によってロックされることができ、キャビネット22に対して引き開けられることができない。
【0035】
図4ないし図6及び図9ないし図11に示すように、第2レール46(又は第1引き出し24a)が、第1スライドレール組立体26の第1レール44(又はキャビネット22)に対して第1後退位置(図4に示すように)から作動方向D(図9に図示が可能)にシフトされた場合に、第1作業部材60を駆動して第1横断方向T1(図9及び図10に図示が可能)にシフトすることができ、第2スライドレール組立体28の第4レール50が、第3レール48に対して第2後退位置から作動方向D(図10に図示が可能)にシフトされることを防止する。
【0036】
好ましくは、第2レール46が、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して第1後退位置(図4に図示が可能)から作動方向Dにシフトされた場合に、第2作業部材62を駆動して第1横断方向T1と反対の第2横断方向T2(図9及び図11に図示が可能)にシフトすることができ、第3スライドレール組立体30の第6レール54が、第3後退位置から作動方向(図11に図示が可能)に第5レール52に対してシフトされることを防止する。
【0037】
好ましくは、第2レール46が、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して第1後退位置から作動方向Dにシフトされた場合に、第1スライドレール組立体26の第2レール46は、第1補助部材72を駆動して第1作業部材60と第2作業部材62とをそれぞれ第1横断方向T1と第2横断方向T2とにシフトし(図9に図示が可能)、第2スライドレール組立体28の第4レール50が、第3レール48に対して第2後退位置(図10に図示が可能)から作動方向Dにシフトされることを防止する。さらに、第3スライドレール組立体30の第6レール54が、第5レール52に対して第3後退位置(図11に図示が可能)から作動方向Dにシフトされることを防止する。
【0038】
例えば、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して第2レール46を第1後退位置から作動方向Dにシフトした場合に、第1スライドレール組立体26の第2レール46は、第1補助部材72を駆動して第1伸長部材80の第1ガイド部96を第1作業部材60に配置された第1駆動部材64の第1ガイド区間77に当接させて力を発生させ、その後、第1作業部材60を駆動して第1横断方向T1(図9及び図10に図示が可能)にシフトすることができる。第1補助部材72はさらに、第1伸長部材80の第2ガイド部98を第2作業部材62に配置された第3駆動部材68の第2ガイド区間79に当接させて力を発生させ、その後、第2作業部材62を駆動して第2横断方向T2(図9及び図11に図示が可能)にシフトすることができる、第2スライドレール組立体28の第4レール50が、第3レール48に対して第2後退位置から作動方向Dにシフトされることを防止し(図10に図示が可能)、さらに第3スライドレール組立体30の第6レール54が、第5レール52に対して第3後退位置から作動方向Dにシフトされることを防止する(図11に図示が可能)。
【0039】
好ましくは、第2レール46が、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して、第1後退位置から作動方向Dにシフトした場合に(図9に図示が可能)、第1スライドレール組立体26の第2レール46は、第1対応特徴部104と第2伸長部材82の第1ガイド特徴部102との間の相対接触を利用して、第1補助部材72を駆動して第1高さ方向U1にシフトする力を発生させることができる。第1補助部材72は、第1作業部材60を駆動して第1横断方向T1(図9及び図10に図示が可能)にシフトして、第2補助部材74の移動路をブロッキングすることができる。例えば、第2補助部材74は、第1作業部材60に配置された第2駆動部材66によってブロッキングが可能であり、第1高さ方向U1(図10に図示が可能)にシフトすることができない。第2スライドレール組立体28の第4レール50は、第2補助部材74によってブロッキングが可能であり、第2スライドレール組立体28の第4レール50が、第3レール48に対して第2後退位置から作動方向Dにシフトされることを防止することができる。好ましくは、第1作業部材60が第1横断方向T1にシフトした場合に、第1作業部材60は、第2駆動部材66の第3ガイド区間81と第3伸長部材84の第3ガイド部106との相対接触を利用して、第2補助部材74を第1高さ方向U1と反対の第2高さ方向U2に押すことができる(図10に図示が可能)。
【0040】
第2レール46は、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して作動方向D(図9に図示が可能)に第1後退位置からシフトした場合に、第1スライドレール組立体26の第2レール46は、第1対応特徴部104と第2伸長部材82の第1ガイド特徴部102との間の相対接触を利用して、第1補助部材72を駆動して第2作業部材62を第2横断方向T2(図9及び図11に図示が可能)にシフトする力を発生させ、さらに第3補助部材76の移動路をブロッキングすることができる。例えば、第3補助部材76は、第2作業部材62に配置された第4駆動部材70によってブロッキングされることができ、第1高さ方向U1(図11に図示が可能)にシフトすることができない。第3スライドレール組立体30の第6レール54は、第3補助部材76によってブロッキングされて、第3スライドレール組立体30の第6レール54が、第5レール52に対して第3後退位置から作動方向Dにシフトされることを防止することができる。好ましくは、第2作業部材62が第2横断方向T2にシフトした場合に、第2作業部材62は、第4駆動部材70の第4ガイド区間83と第5伸長部材88の第4ガイド部114との間の相対接触を利用して、第3補助部材76を第2高さ方向U2(図11に図示が可能)に押すことができる。
【0041】
図7及び図12に示すように、第2レール46(及び中間レール51)が、第1スライドレール組立体26の第1レール44に対して第1後退位置(図7に図示が可能)から作動方向Dにシフトされた場合に(図12に図示が可能)、第4補助部材78の移動路が、第1スライドレール組立体26の第2レール46によってブロッキングされることができる。例えば、第4補助部材78(又は第7伸長部材92)は、第1スライドレール組立体26の第2レール46又は中間レール51によってブロッキングされることができ、第1高さ方向U1(図12に図示が可能)にシフトすることができない。第4スライドレール組立体32の第8レール58は、第4補助部材78によってブロッキングされて、第4スライドレール組立体32の第8レール58が、第7レール56に対して第4後退位置から作動方向Dにシフトされることを防止することができる(図12に図示が可能)。
【0042】
図13及び図14に示すように、本出願の第2実施形態のスライドレール機構は、キャビネットに適用されてよい。第1実施形態では、スライドレール機構は、スライドレール組立体のレール(又は関連する引き出し)のモード切り替え機能を利用して、別のスライドレール組立体のレール(又は関連する引き出し)をロックしてよい。第2実施形態では、スライドレール機構は、引き出し(又は関連するレール)のモード切り替え機能を利用して、別の引き出し(又は関連するレール)をロックしてよい。
【0043】
本出願の第2実施形態では、家具200はキャビネット202を含んでよく、キャビネット202の内部に、横断方向(側方方向など)に、さらに縦方向に複数の引き出しを配置してよく、即ち、第1引き出し204a,第2引き出し204b,第3引き出し204c,第4引き出し204d,第5引き出し204e,及び第6引き出し204fを配置してよい。その他は簡略化のためここで省略する。引き出しは引き開けられてよく、キャビネット202に押し込んでよい。
【0044】
スライドレール機構は、キャビネット202の内部に配置してよく、第1引き出し204a,第2引き出し204b,第3引き出し204c,第4引き出し204d,第5引き出し204e,及び第6引き出し204fをそれぞれ保持するように構成された複数のスライドレール組立体を含んでよい。即ち、第1スライドレール組立体206,第2スライドレール組立体208,第3スライドレール組立体210,第4スライドレール組立体212,第5スライドレール組立体214,及び第6スライドレール組立体216を含んでよい。前述のスライドレール組立体206,208,210,212,214及び216は、キャビネット202の内部に配置してよく、前述のスライドレール組立体206,208,210,212,214及び216のそれぞれは、互いにシフト可能な少なくとも1つのレールを含んでよい。
【0045】
スライドレール機構は第1作業部材211を含んでよく、好ましくは、さらに第2作業部材213を含んでよい。第1作業部材211と第2作業部材213とは、キャビネット202に対してシフト可能であってよい。
【0046】
例えば、第1スライドレール組立体206は、第1レール218と第2レール220とを含んでよく、第2レール220は、第1レール218に対して長手方向にシフト可能であってよい。第2スライドレール組立体208は、第3レール222と第4レール224とを含んでよく、第4レール224は、第3レール222に対して長手方向にシフト可能であってよい。第3スライドレール組立体210は、第5レール226と第6レール228とを含んでよく、第6レール228は、第5レール226に対して長手方向にシフト可能であってよい。第4スライドレール組立体212は、第7レール230と第8レール232とを含んでよく、第8レール232は、第7レール230に対して長手方向にシフト可能であってよい。第5スライドレール組立体214は、第9レール234と第10レール236とを含んでよく、第10レール236は、第9レール234に対して長手方向にシフト可能であってよい。第6スライドレール組立体216は、第11レール238と第12レール240とを含んでよく、第12レール240は、第11レール238に対して長手方向にシフト可能であってよい。
【0047】
第1スライドレール組立体206の第2レール220と、第2スライドレール組立体208の第4レール224と、第3スライドレール組立体210の第6レール228と、第4スライドレール組立体212の第8レール232と、第5スライドレール組立体214の第10レール236と、第6スライドレール組立体216の第12レール240とは、それぞれ第1引き出し204a,第2引き出し204b,第3引き出し204c,第4引き出し204d,第5引き出し204e,及び第6引き出し204fを保持するように構成されてよい。
【0048】
好ましくは、第1付属品W1,第2付属品W2,第3付属品W3,第4付属品W4,第5付属品W5,及び第6付属品W6が、それぞれ第1引き出し204a,第2引き出し204b,第3引き出し204c,第4引き出し204d,第5引き出し204e,及び第6引き出し204fに配置されてよい。上記の各付属品は、同一又は類似の構造を有してよい。第1付属品W1の一例として、第1付属品W1は、第1引き出し204aの底部に位置することができ、第1ガイド部242と第2ガイド部244とを含む。第1ガイド部242と第2ガイド部244とは、傾斜型構造、又は円弧型構造であってよい。第1ガイド部242と第2ガイド部244との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する。
【0049】
好ましくは、スライドレール機構はさらに、第3作業部材246、補助部材248、第4作業部材250、第5作業部材252、及び第6作業部材254を含んでよく、これらは、第1作業部材211と第2作業部材213との少なくとも一方と連結されている。
【0050】
第1作業部材211、第2作業部材62、第3作業部材246、第4作業部材250、第5作業部材252、第6作業部材254、及び補助部材248の両端に、それぞれ第1駆動部材A1と第2駆動部材A2とを配置することが好ましい。第1駆動部材A1と第2駆動部材A2とは、それぞれ第1ガイド区間A11と第2ガイド区間A22とを有してよい。第1ガイド区間A11と第2ガイド区間A22とは、傾斜型構造、又は円弧型構造であってよい。第1ガイド区間A11と第2ガイド区間A22との応用は、前述の実施形態に限定されず、構造要求に依存する(図14に図示が可能)。また、図16及び図17に示すように、第1駆動部材A1を第1作業部材211の第1端部に配置してよく、第2駆動部材A2を第1作業部材211の第2端部に配置してよい。同様に、図17及び図18に示すように、第1駆動部材A1を第2作業部材213の第1端部に配置してよく、第2駆動部材A2を第2作業部材213の第2端部に配置してよい。
【0051】
引き出し204a,204b,204c,204d,204e及び204fをキャビネット202に押し込むと、第1作業部材211、第2作業部材62、第3作業部材246、第4作業部材250、第5作業部材252、第6作業部材254、及び補助部材248を、初期モードにセットすることができる。例えば、初期位置に配置することができる。初期モードでは、任意の引き出しを引き開けて、第1作業部材211を第1作業位置J1’に配置し、第2作業部材213を第1プリセット位置M1’に配置することができる。
【0052】
図15ないし図18に示すように、第1引き出し204aを作動方向Dにシフトした場合に(図15又は図17に図示が可能)、第1作業部材211を第1付属品W1で駆動して第1横断方向T1に第1作業位置J1’から第2作業位置J2’にシフトすることができる(図17及び図16に図示が可能)。第2引き出し204bの第2付属品W2を第1作業部材211に配置された第2駆動部材A2でブロッキングすることで、第2引き出し204bが作動方向Dにシフトされることを防止することができる(図15及び図16に図示が可能)。好ましくは、第2作業部材213を第1付属品W1で駆動して第1プリセット位置M1’から第2横断方向T2に第2プリセット位置M2’に移動させてよい(図17及び図18に図示が可能)。第3引き出し204cの第3付属品W3を第2作業部材213(図18に図示が可能)に配置された第2駆動部材A2でブロッキングすることで、第3引き出し204cが作動方向Dにシフトされることを防止することができる。
【0053】
第1作業部材211を第1横断方向T1に第2作業位置J2’にシフトした場合に、第1作業部材211は第3作業部材246(図16に図示が可能)を駆動することができ、その結果、補助部材248を高さ方向U(図19に図示が可能)にシフトし、第4作業部材250を第2横断方向T2(図20に図示が可能)にさらにシフトする。第4引き出し204dの第4付属品W4は、第4作業部材250(図13及び図14に図示が可能)に配置された第1駆動部材A1によってブロッキングされ、第4引き出し204dが作動方向Dにシフトされることを防止することができる。第4作業部材250が第2横断方向T2にシフトされた場合に、第4作業部材250は、第5作業部材252を駆動して第2横断方向T2にシフトすることができる。第5引き出し204eの第5付属品W5は、第5作業部材252(図15に図示が可能)に配置された第1駆動部材A1によってブロッキングされ、第5引き出し204eが作動方向Dにシフトされることを防止することができる。第5作業部材252が第2横断方向T2にシフトされた場合に、第5作業部材252は、第6作業部材254を第2横断方向T2にシフトすることができる。また、第6引き出し204fの第6付属品W6は、第6作業部材250(図15に図示が可能)に配置された第1駆動部材A1によってブロッキングされ、第6引き出し204fが作動方向Dにシフトされることを防止することができる。
【0054】
従って、本出願の実施形態によって提供されるスライドレール機構は、以下の特徴を有することができる。即ち、第1スライドレール組立体26の第2レール46(又は関連する第1引き出し24a)を引き開けた場合に、第1作業部材60を第1横断方向T1にシフトして、キャビネット22の第1側面の縦並びの列に配置された第2スライドレール組立体28の第4レール50(又は関連する第2引き出し24b)をブロッキング(又はロック)することが可能である。同様に、第1スライドレール組立体26の第2レール46(又は関連する第1引き出し24a)を引き開けた場合に、第2作業部材62を第2横断方向T2にシフトして、キャビネット22の第2側面の縦並びの列に配置された第3スライドレール組立体30の第6レール54(又は第3引き出し24c)をブロッキング(又はロック)することが可能である。
【0055】
本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更が行われる可能性があることを、当業者は、容易に観察するようになる。従って、上記の開示は、添付された請求項の内容及び範囲によってのみ制限されるものと解釈されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2023-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
米国特許第7520576号には、傾斜防止リンク機構が開示され、これは、複数の移動可能な引き出しを有する垂直キャビネットに適用される。垂直キャビネットは、ファイルキャビネット本体と、伸縮スライドレールと、2つ以上の引き出しとを含む。伸縮スライドレールは、ファイルキャビネット本体の内壁に取り付けられている。引き出しは、伸縮スライドレールを介してファイルキャビネット本体の内側に垂直に設置されている。1つの引き出しを引き開けた場合に、他の引き出しはファイルキャビネット本体から引き出せない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0003】
【特許文献1】米国特許第5988778号
【特許文献2】米国特許第6296332号
【特許文献3】米国特許第6550876号
【特許文献4】米国特許第7320507号
【特許文献5】米国特許第7823992号
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0004】
ただし、米国特許第7520576号のリンク機構は、垂直に設置された2本以上のスライドレール(又は関連する引き出し)にのみ適している。市場競争を満たし、異なる操作要求を満たすリンク製品の構造は、制度設計の産業では重要な課題である。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットに構成されるスライドレール機構であって、
前記キャビネットに配置されている第1スライドレール組立体と第2スライドレール組立体と、
前記キャビネットに対してシフト可能である第1作業部材とを備え、
前記第1スライドレール組立体は、第1レールと第2レールとを含み、前記第2レールは、前記第1レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第2スライドレール組立体は、第3レールと第4レールとを含み、前記第4レールは、前記第3レールに対して長手方向にシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、駆動されて直線的な第1横断方向にシフトし、前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
さらに、
前記第2レールが作動方向にシフトすることに応答して、前記第1横断方向と交差する所定直線方向にシフトするように構成されている第1ガイド部と、
前記第1作業部材に配置され、前記第1ガイド部に押圧されることで、前記第1作業部材を前記第1横断方向にシフトさせるように構成されている第1ガイド区間とを備えている、スライドレール機構。
【請求項2】
さらに、第3スライドレール組立体と第2作業部材とを備え、
前記第3スライドレール組立体は、前記キャビネットに配置され、第5レールと第6レールとを含み、前記第6レールは、前記第5レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第2作業部材は、前記キャビネットに対してシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第2作業部材は駆動されて第2横断方向にシフトし、前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第1横断方向は、前記第2横断方向と反対であり、
前記第1スライドレール組立体と、前記第2スライドレール組立体と、前記第3スライドレール組立体とは、前記キャビネットに横断方向に配列され、
前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、第1引き出しを保持するように構成され、前記第4レールは、第2引き出しを保持するように構成され、前記第6レールは、第3引き出しを保持するように構成され、第1付属品と、第2付属品と、第3付属品とが、それぞれ前記第1引き出しと、前記第2引き出しと、前記第3引き出しとに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第2作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第2横断方向にシフトし、前記第3引き出しの前記第3付属品をブロッキングして、前記第3引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項1記載のスライドレール機構。
【請求項3】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能であり、前記第1ガイド部を有する第1補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールが前記第1補助部材を駆動し、前記第1作業部材と前記第2作業部材とが、前記第1補助部材により駆動されてそれぞれ前記第1横断方向と前記第2横断方向とにシフトし、これにより、前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、さらに、前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第1補助部材は、第1端部と第2端部とを有し、第1伸長部材が前記第1補助部材の前記第1端部に配置され、第2伸長部材が前記第1補助部材の前記第2端部に配置され、これにより、前記第1補助部材は、前記第2伸長部材を介して前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに移動可能に取り付けられ、
さらに、前記第2伸長部材に配置され、前記第2レールが作動方向にシフトすることに応答して、前記第1補助部材を前記所定直線方向にシフトさせるシフト手段を備え、
前記第1作業部材は、第1端部と第2端部とを有し、第1駆動部材が前記第1作業部材の前記第1端部に配置され、前記第1駆動部材は、前記第1伸長部材の前記第1ガイド部とともに使用されるように構成された前記第1ガイド区間を有し、
前記第2作業部材は、第1端部と第2端部とを有し、第3駆動部材が前記第2作業部材の前記第1端部に配置され、前記第3駆動部材は、前記第1伸長部材の第2ガイド部とともに使用されるように構成された第2ガイド区間を有し、
前記所定直線方向は、縦方向ある、請求項2記載のスライドレール機構。
【請求項4】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能である第2補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第1補助部材を駆動し、前記第1作業部材は、前記第1補助部材により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、前記第2補助部材によって前記第2スライドレール組立体の前記第4レールをさらにブロッキングするために、前記第2補助部材の移動路をブロッキングし、さらに前記第4レールが、前記第2スライドレール組立体の前記第3レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第2補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項3記載のスライドレール機構。
【請求項5】
さらに、前記キャビネットに対してシフト可能である第3補助部材を備え、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第1補助部材を駆動し、前記第2作業部材は、前記第1補助部材により駆動されて前記第2横断方向にシフトし、前記第3補助部材によって前記第3スライドレール組立体の前記第6レールをさらにブロッキングするために、前記第3補助部材の移動路をブロッキングし、さらに前記第6レールが、前記第3スライドレール組立体の前記第5レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第3補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項4記載のスライドレール機構。
【請求項6】
さらに、第4スライドレール組立体と第4補助部材とを備え、
前記第4スライドレール組立体と前記第1スライドレール組立体とは、前記キャビネットに縦方向に配置され、前記第4スライドレール組立体は、第7レールと第8レールとを含み、前記第8レールは、前記第7レールに対して長手方向にシフト可能であり、前記第4補助部材は、前記キャビネットに対してシフト可能であり、
前記第2レールが、前記第1スライドレール組立体の前記第1レールに対して作動方向にシフトした場合に、前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、前記第4補助部材によって前記第4スライドレール組立体の前記第8レールをさらにブロッキングするために、前記第4補助部材の移動路をブロッキングして、前記第8レールが、前記第4スライドレール組立体の前記第7レールに対して作動方向にシフトすることを防止し、
前記第4補助部材は、前記キャビネットに対して縦方向にシフト可能である、請求項記載のスライドレール機構。
【請求項7】
前記第1スライドレール組立体の前記第2レールは、第1引き出しを保持するように構成され、前記第4レールは、第2引き出しを保持するように構成され、第1付属品と第2付属品とは、それぞれ前記第1引き出しと前記第2引き出しとに配置され、
前記第1付属品は、前記第1ガイド部を有し、前記所定直線方向は、前記第2レールの作動方向であり、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、前記第2引き出しの前記第2付属品をブロッキングして、前記第2引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項1記載のスライドレール機構。
【請求項8】
さらに、第4スライドレール組立体と、第3作業部材と、補助部材と、第4作業部材とを備え、
前記第4スライドレール組立体は、第7レールと第8レールとを含み、前記第8レールは、前記第7レールに対してシフト可能であり、前記第8レールは、第4引き出しを保持するように構成され、第4付属品が、前記第4引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトさせ、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して方向にシフトさせ、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトさせ、さらに前記第4引き出しの前記第4付属品をブロッキングして、前記第4引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項2記載のスライドレール機構。
【請求項9】
さらに、第5スライドレール組立体と第5作業部材とを備え、
前記第5スライドレール組立体は、第9レールと第10レールとを含み、前記第10レールは、前記第9レールに対してシフト可能であり、前記第10レールは、第5引き出しを保持するように構成され、第5付属品が、前記第5引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトさせ、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して前記方向にシフトさせ、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトさせ
前記第4作業部材は前記第5作業部材を駆動し、前記第5引き出しの前記第5付属品をブロッキングして、前記第5引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項8記載のスライドレール機構。
【請求項10】
さらに、第6スライドレール組立体と第6作業部材とを備え、
前記第6スライドレール組立体は、第11レールと第12レールとを含み、前記第12レールは、前記第11レールに対してシフト可能であり、前記第12レールは、第6引き出しを保持するように構成され、第6付属品が、前記第6引き出しに配置され、
前記第1引き出しが作動方向にシフトした場合に、前記第1作業部材は、前記第1付属品により駆動されて前記第1横断方向にシフトし、
前記第1作業部材は、前記第3作業部材を駆動して前記第1横断方向にシフトさせ、その結果、前記第3作業部材は、前記補助部材を駆動して前記方向にシフトさせ、前記第4作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトさせ
前記第4作業部材は前記第5作業部材を駆動し、前記第6作業部材を駆動して前記第2横断方向にシフトさせ、その結果、前記第6作業部材は前記第6引き出しの前記第6付属品をブロッキングして、前記第6引き出しが作動方向にシフトすることを防止する、請求項9記載のスライドレール機構。