(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102816
(43)【公開日】2024-07-31
(54)【発明の名称】半導体装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
H10B 12/00 20230101AFI20240724BHJP
H01L 29/41 20060101ALI20240724BHJP
H01L 29/417 20060101ALI20240724BHJP
【FI】
H10B12/00 601
H01L29/44 P
H01L29/50 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023209620
(22)【出願日】2023-12-12
(31)【優先権主張番号】10-2023-0008346
(32)【優先日】2023-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】李 泰潤
(72)【発明者】
【氏名】金 俊秀
(72)【発明者】
【氏名】文 大▲ひょん▼
【テーマコード(参考)】
4M104
5F083
【Fターム(参考)】
4M104AA01
4M104BB01
4M104CC01
4M104CC05
4M104DD34
4M104DD75
4M104EE03
4M104EE06
4M104EE16
4M104EE17
4M104GG16
5F083AD11
5F083GA27
5F083JA32
5F083JA38
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083NA01
5F083PR03
5F083PR21
5F083PR22
5F083PR40
(57)【要約】
【課題】電気的特性及び信頼性が向上された半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明による半導体装置は、第1方向に沿って延長される活性パターン、並びに、前記活性パターンを各々横切る第1ワードライン及び第2ワードラインを含み得る。前記活性パターンは、前記第1ワードラインと前記第2ワードラインとの間のセンター活性部を含み得る。前記センター活性部は、前記第1ワードラインから前記第2ワードラインまで延長されるセンター部、前記センター部の一側面から前記第1方向と交差する第2方向に突出された第1センター突出部、及び、前記センター部の他側面から前記第2方向の反対方向に突出された第2センター突出部を含み得る。前記第1センター突出部は、前記第1ワードラインから前記第1方向に沿って延長され得る。前記第2センター突出部は、前記第2ワードラインから前記第1方向の反対方向に沿って延長され得る。
【選択図】
図3B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向に沿って延長される活性パターンと、
前記活性パターンを各々横切る第1ワードライン及び第2ワードラインと、を含む、半導体装置であって、
前記活性パターンは、前記第1ワードライン及び前記第2ワードラインの間のセンター活性部を含み、
前記センター活性部は、
前記第1ワードラインから前記第2ワードラインまで延長されるセンター部と、
前記センター部の一側面から前記第1方向と交差する第2方向に突出された第1センター突出部と、
前記センター部の他側面から前記第2方向の反対方向に突出された第2センター突出部と、を含み、
前記第1センター突出部は、前記第1ワードラインから前記第1方向に沿って延長され、
前記第2センター突出部は、前記第2ワードラインから前記第1方向の反対方向に沿って延長されている、
装置。
【請求項2】
前記第1センター突出部は、前記第2ワードラインから離隔され、
前記第2センター突出部は、前記第1ワードラインから離隔されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1方向における前記センター部の長さは、前記第1センター突出部の長さ及び前記第2センター突出部の長さより長い、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記センター部、前記第1センター突出部、及び、前記第2センター突出部は、境界面なしで互いに連結されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記装置は、さらに、
前記活性パターンを囲む素子分離パターン、を含み、
前記素子分離パターンは、前記活性パターンの側面から前記活性パターンの内部に向かって突出される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記活性パターンは、さらに、前記センター活性部を介して互いに離隔された第1エッジ活性部及び第2エッジ活性部、を含み、
前記第1ワードラインは、前記センター活性部と前記第1エッジ活性部との間を横切り、
前記第2ワードラインは、前記センター活性部と前記第2エッジ活性部との間を横切り、
前記第1エッジ活性部は、第1エッジ部、前記第1エッジ部の端部を囲む第1ラウンド部、及び、前記第1エッジ部の一側から突出された第1エッジ突出部、を含み、
前記第2エッジ活性部は、第2エッジ部、前記第2エッジ部の端部を囲む第2ラウンド部、及び、前記第2エッジ部の一側から突出された第2エッジ突出部、を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1エッジ突出部は、前記第1ワードラインから前記第1方向の前記反対方向に沿って延長され、
前記第2エッジ突出部は、前記第2ワードラインから前記第1方向に沿って延長されている、
請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記活性パターンは、さらに、
前記第1ワードラインの下で前記センター活性部と前記第1エッジ活性部との間に介在する第1ミドル活性部、及び、
前記第2ワードラインの下で前記センター活性部と前記第2エッジ活性部との間に介在する第2ミドル活性部、を含む、
請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記第1ミドル活性部は、第1ミドル部、及び、前記第1ミドル部の一側から突出された第1ミドル突出部、を含み、
前記第2ミドル活性部は、第2ミドル部、及び、前記第2ミドル部の一側から突出された第2ミドル突出部、を含み、
前記第1ミドル突出部は、前記第1センター突出部と前記第1エッジ突出部とを連結し、
前記第2ミドル突出部は、前記第2センター突出部と前記第2エッジ突出部とを連結している、
請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記活性パターンの両側面の各々のプロファイルは、凹凸を有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記第1ワードラインの最下面、及び、前記第2ワードラインの最下面は、第1レベルに位置し、
前記第1センター突出部の最下面、及び、前記第2センター突出部の最下面は、第2レベルに位置し、
前記第2レベルは、前記第1レベルより高いレベルである、
請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1ワードラインの最下面、及び、前記第2ワードラインの最下面は、第1レベルに位置し、
前記第1レベルの下で前記活性パターンの一側面は、直線形のプロファイルを有する、
請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、
第1方向に沿って各々延長される活性パターンと、
前記活性パターンを囲む素子分離パターンと、を含み、
前記活性パターンは、
第1活性パターンと、
前記第1活性パターンから前記第1方向に離隔された第2活性パターンと、
前記第1活性パターン及び前記第2活性パターンから前記第1方向と交差する第2方向に離隔された第3活性パターンと、
前記第1活性パターン及び前記第2活性パターンから前記第2方向と反対方向に離隔された第4活性パターンと、を含み、
前記素子分離パターンは、
前記第1活性パターンと前記第4活性パターンとの間、及び、前記第2活性パターンと前記第3活性パターンとの間の第1素子分離パターンと、
前記第1活性パターンと前記第3活性パターンとの間、及び、前記第2活性パターンと前記第4活性パターンとの間の第2素子分離パターンと、を含み、
前記第1素子分離パターン及び前記第2素子分離パターンの各々は、隣接する活性パターンの側面から前記隣接する活性パターンの内部に向かって突出される、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記第1方向で、前記第1素子分離パターンの各々の長さは、前記第2素子分離パターンの各々の長さより長い、
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1素子分離パターン及び前記第2素子分離パターンの各々は、
SiO2、Si3N4、Al2O3、La2O3、AlN、及び、SiONの中で少なくとも1つを含む、
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、さらに、
前記活性パターンを横切るワードライン、を含み、
前記ワードラインは、前記第1素子分離パターンをさらに横切る、
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記素子分離パターンは、さらに、前記第1活性パターン、前記第2活性パターン、前記第3活性パターン、及び、前記第4活性パターンによって囲まれた第3素子分離パターン、を含み、
前記第3素子分離パターンは、前記活性パターンの内部に向かって突出されない、
請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記活性パターンの各々は、上部活性パターン及び下部活性パターンを含み、
前記第1素子分離パターン及び前記第2素子分離パターンの各々は、前記隣接する活性パターンの下部活性パターンの内部に向かって突出されない、
請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記装置は、
基板と、
前記基板上で前記基板の下面に平行である第1方向に沿って延長される活性パターンであり、 前記活性パターンは、第1エッジ活性部、第2エッジ活性部、及び、これらの間のセンター活性部を含む、
活性パターンと、
前記活性パターンを囲む素子分離パターンと、
前記第1エッジ活性部と前記センター活性部との間で前記活性パターンを横切る、第1ワードラインと、
前記第2エッジ活性部と前記センター活性部との間で前記活性パターンを横切る、第2ワードラインと、
前記活性パターン上で延長され、前記センター活性部に電気的に連結される、ビットラインと、
前記第1エッジ活性部及び前記第2エッジ活性部に各々電気的に連結される、ストレージノードコンタクトと、
前記ストレージノードコンタクトに各々電気的に連結される、データ格納パターンと、
を含み、
前記センター活性部は、
センター部と、
前記センター部から前記基板の下面に平行であり、前記第1方向と交差する第2方向に突出された、第1センター突出部と、
前記センター部から前記第2方向の反対方向に突出された、第2センター突出部と、
を含み、
前記第1センター突出部は、前記第1ワードラインから前記第1方向に沿って延長され、
前記第2センター突出部は、前記第2ワードラインから前記第1方向の反対方向に沿って延長されている、
請求項1に記載の装置。
【請求項20】
前記第1センター突出部は、前記第2ワードラインから離隔され、
前記第2センター突出部は、前記第1ワードラインから離隔されている、
請求項19に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体に関する。より具体的には、半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
小型化、多機能化、及び/又は、低い製造単価等の特性によって、半導体装置は、電子産業で重要な要素として脚光を浴びている。半導体装置は、論理データを格納する半導体メモリ装置、論理データを演算処理する半導体論理装置、及び、記憶要素と論理要素を含むハイブリッド(hybrid)半導体装置等に区分され得る。
【0003】
最近の電子機器の高速化、低消費電力化に応じて、これに内装される半導体装置も、やはり速い動作速度及び/又は低い動作電圧、等が要求されている。このような要求特性を充足させるために、半導体装置は、より高集積化されている。半導体装置の高集積化が深化されるほど、半導体装置の電気的特性及び信頼性が低下され得る。したがって、半導体装置の電気的特性及び信頼性を向上させるために多くの研究が進行している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第10,050、041号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が達成しようとする一技術的課題は、電気的特性及び信頼性が向上された半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
本発明が達成しようとする他の技術的課題は、生産性が向上された半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及された課題に制限されるものではなく、言及されないその他の課題は、以下の記載から該当技術分野で通常の知識を有する者により明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による半導体装置は、第1方向に沿って延長される活性パターン、及び前記活性パターンを各々横切る第1ワードライン及び第2ワードラインを含み得る。前記活性パターンは前記第1ワードライン及び前記第2ワードラインの間のセンター活性部を含み得る。前記センター活性部は、前記第1ワードラインから前記第2ワードラインまで延長されるセンター部、前記センター部の一側面から前記第1方向と交差する第2方向に突出された第1センター突出部、及び前記センター部の他側面から前記第2方向の反対方向に突出された第2センター突出部を含み得る。前記第1センター突出部は前記第1ワードラインから前記第1方向に沿って延長され得る。前記第2センター突出部は前記第2ワードラインから前記第1方向の反対方向に沿って延長され得る。
【0009】
本発明による半導体装置は、第1方向に沿って各々延長される活性パターン、及び、前記活性パターンを囲む素子分離パターンを含み得る。前記活性パターンは、第1活性パターン、前記第1活性パターンから前記第1方向に離隔された第2活性パターン、前記第1及び第2活性パターンから前記第1方向と交差する第2方向に離隔された第3活性パターン、及び、前記第1及び第2活性パターンから前記第2方向と反対方向に離隔された第4活性パターンを含み得る。前記素子分離パターンは、前記第1活性パターンと前記第4活性パターンとの間、及び、前記第2活性パターンと前記第3活性パターンとの間の第1素子分離パターン、並びに、前記第1活性パターンと前記第3活性パターンとの間、及び、前記第2活性パターンと前記第4活性パターンとの間の第2素子分離パターンを含み得る。前記第1素子分離パターン及び前記第2素子分離パターンの各々は、隣接する活性パターンの側面から前記隣接する活性パターンの内部に向かって突出され得る。
【0010】
本発明による半導体装置は、基板;前記基板上で前記基板の下面に平行である第1方向に沿って延長される活性パターン、前記活性パターンは第1エッジ活性部、第2エッジ活性部及びこれらの間のセンター活性部を含み、前記活性パターンを囲む素子分離パターン、前記第1エッジ活性部と前記センター活性部との間で前記活性パターンを横切る第1ワードライン、前記第2エッジ活性部と前記センター活性部との間で前記活性パターンを横切る第2ワードライン、前記活性パターン上で延長され、前記センター活性部に電気的に連結されるビットライン、前記第1エッジ活性部及び前記第2エッジ活性部に各々電気的に連結されるストレージノードコンタクト、及び、前記ストレージノードコンタクトに各々電気的に連結されるデータ格納パターンを含み得る。前記センター活性部は、センター部、前記センター部から前記基板の下面に平行であり、前記第1方向と交差する第2方向に突出された第1センター突出部、及び、前記センター部から前記第2方向の反対方向に突出された第2センター突出部を含み得る。前記第1センター突出部は、前記第1ワードラインから前記第1方向に沿って延長され得る。前記第2センター突出部は、前記第2ワードラインから前記第1方向の反対方向に沿って延長され得る。
【0011】
本発明による半導体装置の製造方法は、(a)基板を蝕刻して第1方向に各々延長される活性パターン及びこれらの間の活性トレンチ領域を形成すること、前記活性トレンチ領域は狭いトレンチ領域及び広いトレンチ領域を含むこと、(b)前記活性パターン及び前記活性トレンチ領域の内部を覆う犠牲膜を形成すること、(c)前記広いトレンチ領域内の前記犠牲膜を除去して前記活性パターンの一部を露出させること、及び、(d)前記活性パターンの前記露出された一部上に突出部を形成することを含み得る。前記(b)段階で前記犠牲膜は前記狭いトレンチ領域の内部を完全に満たすことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の概念によれば、活性パターンの突出部が、広いトレンチ領域に提供され得る。したがって、ビットラインコンタクト及びストレージノードコンタクトが活性パターンに容易に連結され得る。これと同時に、活性パターンの突出部は、狭いトレンチ領域に提供されなくともよい。したがって、活性パターンの歪みのような工程不良を防止することができ、漏洩電流が、最小化され得る。その結果、半導体装置の電気的特性、信頼性、及び、生産性が、向上され得る。
【0013】
また、本発明の一部の実施形態によれば、ワードラインWLと活性パターンACTとの間のフィン(Fin)構造が、効率的に形成され得る。その結果、半導体装置の電気的特性及び信頼性が、向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す平面図である。
【
図2A】本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、各々
図1のA-A’及びB-B’線に対応する断面図である。
【
図2B】本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、各々
図1のA-A’及びB-B’線に対応する断面図である。
【
図3A】
図1のP1領域に対応する図面であって、
図2Aの第1レベルより高いレベル及び低いレベルでの拡大図である。
【
図4A】
図1のP1領域に対応する図面であって、
図2Aの第1レベルより高いレベル及び低いレベルでの拡大図である。
【
図5】本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、
図1のA-A’に対応する断面図である。
【
図6】本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、
図1のB-B’に対応する断面図である。
【
図7A】
図1のP1領域に対応する図面であって、
図2Aの第1レベルより低いレベルでの拡大図である。
【
図8】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図9A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図9B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図10】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図11A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図11B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図12】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図13A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図13B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図14】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図15A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図15B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図16】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図17A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図17B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図18】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図19A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図19B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図20】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図21】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図22A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図22B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図23】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図24A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図24B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図25】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図26A】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【
図26B】本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明をより具体的に説明するために、本発明による実施形態を、添付図面を参照しながら、より詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す平面図である。
図2A及び
図2Bは、本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、各々
図1のA-A’及びB-B’線に対応する断面図である。
図3A及び
図4Aは、
図1のP1領域に対応する図面であって、各々
図2Aの第1レベルより高いレベル及び低いレベルでの拡大図である。
図3B及び
図4Bは、各々
図3A及び
図4Aの活性パターンを拡大した拡大図である。
【0017】
理解を助けるために、
図1の左側領域には後述する活性パターンACTの下に位置する構成の構造のみを図示した。したがって、図示していないが、
図1の左側領域また右側領域と同様に、後述する活性パターンACTより上に位置する構成が提供されることであると理解されるべきである。
【0018】
図1乃至
図2Bを参照すれば、基板100が提供され得る。基板100は、半導体基板、一例として、シリコン基板であり得る。
【0019】
素子分離パターンSTIが、基板100内に配置されてよく、活性パターンACTを定義することができる。活性パターンACTは、複数に提供され得る。一例として、活性パターンACTは、素子分離パターンSTIによって囲まれた基板100の一部を含み得る。説明の便宜のために、別の説明がない限り、本明細書において、基板100は、基板100の前記一部を除いた他の一部を指称することであると定義する。
【0020】
活性パターンACTは、第1方向D1及び第2方向D2に互いに離隔され得る。第1方向D1及び第2方向D2は、基板100の下面に平行であり、互いに交差(一例として、直交)することができる。活性パターンACTの各々は、第1方向D1に細長く、延長される形態であり得る。活性パターンACTは、基板100の下面に垂直になる第3方向D3に突出された形態であり得る。活性パターンACTは、基板100のような物質(一例として、シリコン)を含み得る。
【0021】
活性パターンACTは、第1エッジ活性部EA1、第1エッジ活性部EA1から第1方向D1に離隔された第2エッジ活性部EA2、及び、これらの間のセンター活性部CAを含み得る。第1エッジ活性部EA1及び第2エッジ活性部EA2は、第1方向D1に対する活性パターンACTの両端部であり得る。センター活性部CAは、活性パターンACTを横切る、後述するワードラインWLの間に介在され得る。第1及び第2エッジ活性部EA1、EA2、及びセンター活性部CA内には、不純物(例えば、n形又はp形不純物)が提供され得る。
【0022】
素子分離パターンSTIは、絶縁材料を含むことができ、一例として、シリコン酸化物又はシリコン窒化物、又は、これらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。素子分離パターンSTIは、単一の物質で成される単一膜又は2つ以上の物質を含む複合膜であり得る。本明細書で、“A又はB”、“A及びBの中で少なくとも1つ”、“A又はBの中で少なくとも1つ”、“A、B、又はC”、“A、B、及びCの中で少なくとも1つ”、及び“、A、B、又はCの中で少なくとも1つ”のような文句の各々は、その文句の中で該当する文句に共に羅列された項目の中でいずれか1つ、又は、それらのすべての可能な組合を含み得る。
【0023】
ワードラインWLが、活性パターンACTを横切ることができる。ワードラインWLは、複数に提供され得る。ワードラインWLは、第4方向D4に各々延長されることができ、第5方向D5に互いに離隔され得る。第4方向D4及び第5方向D5は、各々基板100の下面に平行であり、第1及び第2方向D1、D2に交差する方向であり得る。ワードラインWLは、活性パターンACT及び素子分離パターンSTI内に提供される、トレンチ内に配置され得る。一例として、第5方向D5に互いに隣接する一対のワードラインWLが、1つの活性パターンACTを横切ることができる。
【0024】
ワードラインWLの各々は、ゲート電極GE、ゲート誘電パターンGI、及びゲートキャッピングパターンGCを含み得る。ゲート電極GEは、活性パターンACT及び素子分離パターンSTIを、第4方向D4に貫通することができる。ゲート誘電パターンGIは、ゲート電極GEと活性パターンACTとの間、及び、ゲート電極GEと素子分離パターンSTIとの間に介在され得る。ゲートキャッピングパターンGCは、ゲート電極GE上で、ゲート電極GEの上面を覆うことができる。一例として、ゲート電極GEは、導電性物質を含み得る。一例として、ゲート誘電パターンGIは、シリコン酸化物及び高誘電物質の中で少なくとも1つを含み得る。一例として、ゲートキャッピングパターンGCは、シリコン窒化物を含み得る。
【0025】
ワードラインWLの最下面は、第1レベルLV1に位置することができる。活性パターンACTの各々は、第1レベルLV1より高いレベルで定義される上部活性パターンACTa、及び、低いレベルで定義される下部活性パターンACTbを含み得る。
【0026】
バッファパターン210が、基板100上に配置され得る。バッファパターン210は、活性パターンACT、素子分離パターンSTI、及びワードラインWLを覆うことができる。一例として、バッファパターン210は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物、又はこれらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。バッファパターン210は、単一の物質で構成される単一膜又は2つ以上の物質を含む複合膜であり得る。
【0027】
ビットラインコンタクトDCが、活性パターンACTの各々の上に提供されてよく、複数に提供され得る。ビットラインコンタクトDCは、活性パターンACTのセンター活性部CA上に、各々電気的に連結され得る。ビットラインコンタクトDCは、第4及び第5方向D4、D5に、互いに離隔され得る。ビットラインコンタクトDCは、各々活性パターンACTと、後述するビットラインBLとの間に介在され得る。ビットラインコンタクトDCは、ビットラインBLの中で、対応するビットラインBLと対応する活性パターンACTのセンター活性部CAとを電気的に連結することができる。
【0028】
ビットラインコンタクトDCは、第1リセス領域RS1内に各々配置され得る。第1リセス領域RS1は、活性パターンACTの上部及び活性パターンACTの上部に隣接する素子分離パターンSTIの上部に提供され得る。第1リセス領域RS1は、第4及び第5方向D4、D5に、互いに離隔され得る。
【0029】
埋め込み絶縁パターン250が、第1リセス領域RS1を各々満たすことができる。埋め込み絶縁パターン250は、第1リセス領域RS1の内部を満たすことができる。一例として、埋め込み絶縁パターン250は、第1リセス領域RS1の内面、及び、ビットラインコンタクトDCの側面の少なくとも一部(例えば、第1リセス領域RS1内ビットラインコンタクトDCの側面の少なくとも一部)を覆うことができる。埋め込み絶縁パターン250は、シリコン酸化物又はシリコン窒化物、又は、これらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。埋め込み絶縁パターン250は、単一の物質で構成される単一膜又は2以上の物質を含む、複合膜であり得る。
【0030】
ビットラインBLが、ビットラインコンタクトDC上に提供され得る。ビットラインBLは、第5方向D5に沿って延長され得る。ビットラインBLは、第5方向D5に沿って配置される、一列のビットラインコンタクトDC上に配置され得る。ビットラインBLは、複数に提供され得る。ビットラインBLは、第4方向D4に互いに離隔され得る。ビットラインBLは、金属物質を含み得る。一例として、ビットラインBLは、タングステン、ルビジウム、モリブデン、又はチタニウム、又は、これらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。
【0031】
ポリシリコンパターン310が、ビットラインBLとバッファパターン210との間に提供され得る。ポリシリコンパターン310は、複数に提供され得る。一例として、複数のポリシリコンパターン310の各々は、第4方向D4及び第5方向D5に、互いに離隔され得る。ポリシリコンパターン310の上面は、ビットラインコンタクトDCの上面と実質的に同一な高さに位置することができ、共面をなすことができる。ポリシリコンパターン310は、不純物がドーピングされたポリシリコンを含み得る。
【0032】
第1オーミックパターン320が、ビットラインBLとビットラインコンタクトDCとの間、及び、ビットラインBLとポリシリコンパターン310との間に介在され得る。第1オーミックパターン320は、ビットラインBLに沿って第5方向D5に延長され得る。第1オーミックパターン320は、複数に提供され得る。複数の第1オーミックパターン320は、第4方向D4に互いに離隔され得る。第1オーミックパターン320は、金属シリサイドを含み得る。第1バリアーパターン(図示せず)が、ビットラインBLとビットラインコンタクトDCとの間、及び、ビットラインBLとポリシリコンパターン310との間にさらに介在され得る。第1バリアーパターンは、チタニウム窒化物、タンタル窒化物のような導電性金属窒化物を含み得る。
【0033】
ビットラインキャッピングパターン350が、ビットラインBLの上面上に提供され得る。ビットラインキャッピングパターン350は、ビットラインBLの上面上で、第5方向D5に延長され得る。ビットラインキャッピングパターン350は、複数に提供され得る。複数のビットラインキャッピングパターン350は、第4方向D4に、互いに離隔され得る。ビットラインキャッピングパターン350は、ビットラインBLと垂直に重畳することができる。ビットラインキャッピングパターン350は、単一層又は複数層で構成され得る。一例として、ビットラインキャッピングパターン350は、順に積層された第1キャッピングパターン351、第2キャッピングパターン352、及び第3キャッピングパターン353を含み得る。第1乃至第3キャッピングパターン351、352、353は、シリコン窒化物を含み得る。他の例として、ビットラインキャッピングパターン350は、4層以上に積層されたキャッピングパターンを含み得る。
【0034】
ビットラインスペーサー360が、ビットラインBLの側面及びビットラインキャッピングパターン350の側面上に提供され得る。ビットラインスペーサー360は、ビットラインBLの側面及びビットラインキャッピングパターン350の側面を覆うことができる。ビットラインスペーサー360は、ビットラインBLの側面上で第5方向D5に沿って延長され得る。
【0035】
ビットラインスペーサー360は、複数のスペーサーを含み得る。一例として、ビットラインスペーサー360は、第1スペーサー362、第2スペーサー364、及び第3スペーサー366を含み得る。第3スペーサー366は、ビットラインBLの側面及びビットラインキャッピングパターン350の側面上に提供され得る。第1スペーサー362は、ビットラインBLと第3スペーサー366との間、及び、ビットラインキャッピングパターン350と第3スペーサー366との間に介在され得る。第2スペーサー364は、第1スペーサー362と第3スペーサー366との間に介在され得る。一例として、第1乃至第3スペーサー362、364、366の各々は、互いに独立的にシリコン窒化物、シリコン酸化物、又はシリコン酸窒化物、又は、これらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。他の例として、第2スペーサー364は、第1及び第3スペーサー362、366を離隔させる一種のエアギャップ(air gap)を含み得る。
【0036】
キャッピングスペーサー370が、ビットラインスペーサー360上に位置することができる。キャッピングスペーサー370は、ビットラインスペーサー360の側面の上部を覆うことができる。キャッピングスペーサー370は、一例として、シリコン窒化物を含み得る。
【0037】
ストレージノードコンタクトBCが、隣接するビットラインBLの間に提供され得る。一例として、ストレージノードコンタクトBCは、隣接するビットラインスペーサー360の間に介在され得る。ストレージノードコンタクトBCは、複数に提供され得る。複数のストレージノードコンタクトBCは、第4方向及び第5方向D4、D5に互いに離隔され得る。ストレージノードコンタクトBCは、ワードラインWL上のフェンスパターンFNによって、第5方向D5に、互いに離隔され得る。フェンスパターンFNは、隣接するビットラインBLの間に提供され得る。フェンスパターンFNは、複数に提供され得る。フェンスパターンFNは、第4方向及び第5方向D4、D5に、互いに離隔され得る。第4方向D4に互いに隣接するフェンスパターンFNはビットラインBLを介して互いに離隔され得る。第5方向D5に、互いに隣接するフェンスパターンFNは、ストレージノードコンタクトBCを介して、互いに離隔され得る。フェンスパターンFNは、一例として、シリコン窒化物を含み得る。
【0038】
ストレージノードコンタクトBCは、活性パターンACTの第1エッジ活性部EA1及び第2エッジ活性部EA2上に提供される第2リセス領域RS2を各々満たすことができる。ストレージノードコンタクトBCの各々は、対応する第1エッジ活性部EA1、又は、対応する第2エッジ活性部EA2の中でいずれか1つに、電気的に連結され得る。ストレージノードコンタクトBCは、不純物がドーピングされるか、或いは、ドーピングされないポリシリコン又は金属物質、又は、これらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。
【0039】
第2バリアーパターン410がビットラインスペーサー360、フェンスパターンFN、及びストレージノードコンタクトBCをコンフォーマルに覆うことができる。第2バリアーパターン410はチタニウム窒化物、タンタル窒化物のような金属窒化物を含み得る。第2オーミックパターン(図示せず)が第2バリアーパターン410とストレージノードコンタクトBCとの間にさらに介在され得る。第2オーミックパターンは金属シリサイドを含み得る。
【0040】
ランディングパッドLPがストレージノードコンタクトBC上に提供され得る。ランディングパッドLPは複数に提供され得る。複数のランディングパッドLPは第4及び第5方向D4、D5に互いに離隔され得る。ランディングパッドLPは対応するストレージノードコンタクトBCに連結され得る。ランディングパッドLPはビットラインキャッピングパターン350の上面を覆うことができる。ランディングパッドLPの下部領域はストレージノードコンタクトBCと垂直に重畳することができる。ランディングパッドLPの上部領域は下部領域から第4方向D4にシフトされ得る。ランディングパッドLPはタングステン、チタニウム、タンタル等のような金属物質を含み得る。
【0041】
充填パターン440がランディングパッドLPを囲むことができる。充填パターン440は互いに隣接するランディングパッドLPの間に介在され得る。平面視において、充填パターン440はランディングパッドLPによって貫通されるホールを含むメッシュ(mesh)形状を有することができる。一例として、充填パターン440はシリコン窒化物、シリコン酸化物、又はシリコン酸化窒化物、又はこれらの組合の中で少なくとも1つを含み得る。他の例として、充填パターン440は空気層を含む空き空間(即ち、エアギャップ(air gap))を含み得る。
【0042】
データ格納パターンDSPがランディングパッドLP上に提供され得る。データ格納パターンDSPは複数に提供され得る。複数のデータ格納パターンDSPは、第4及び第5方向D4、D5に、互いに離隔され得る。データ格納パターンDSPの各々は、対応するランディングパッドLP、及び対応するストレージノードコンタクトBCを通じて、対応する第1エッジ活性部EA1又は対応する第2エッジ活性部EA2の中でいずれか1つに電気的に連結され得る。
【0043】
データ格納パターンDSPは、一例として下部電極、誘電膜、及び上部電極を含むキャパシタであり得る。この場合、本発明による半導体メモリ素子は、DRAM(dynamic random access memory)であり得る。データ格納パターンDSPは、他の例として、磁気トンネル接合パターン(magnetic tunnel junction pattern)を含み得る。この場合、本発明による半導体メモリ素子は、MRAM(magnetic random access memory)であり得る。データ格納パターンDSPは、その他の例として、相変化物質又は可変抵抗物質を含み得る。この場合、本発明による半導体メモリ素子は、PRAM(phase-change random access memory)又はReRAM(resistive random access memory)であり得る。但し、これは例示的なものであり、本発明は、これに制限されることはなく、データ格納パターンDSPは、データを格納することができる様々な構造及び/又は物質を含み得る。
【0044】
以下では、3A乃至
図4Bを共に参照して、本発明の一部の実施形態による半導体装置の活性パターンACT、素子分離パターンSTI、及びワードラインWLの構造に関して、さらに詳細に説明する。
【0045】
図2A乃至
図4Bを参照すれば、一例として、活性パターンACTは、第1活性パターンACT1、第2活性パターンACT2、第3活性パターンACT3、及び、第4活性パターンACT4を含み得る。第2活性パターンACT2は、第1活性パターンACT1から第1方向D1に離隔され得る。第3活性パターンACT3は、第1活性パターン及び第2活性パターンACT1、ACT2から第2方向D2に離隔され得る。第4活性パターンACT4は、第1活性パターン及び第2活性パターンACT1、ACT2(又は、第3活性パターンACT3)から第2方向D2の反対方向に離隔され得る。一例として、第1活性パターンACT1、第3活性パターンACT3、第2活性パターンACT2、及び、第4活性パターンACT4は、反時計方向に沿って順に配置され得る。活性パターンACTの配置形態は、第1乃至第4活性パターンACT1、ACT2、ACT3、ACT4の配置形態が繰り返される形態であり得る。
【0046】
活性トレンチ領域ATが、活性パターンACTの間に提供されてよく、素子分離パターンSTIが、活性トレンチ領域ATを満たすことができる。一例として、素子分離パターンSTIは、第1素子分離パターンSTI1、第2素子分離パターンSTI2、及び、第3素子分離パターンSTI3を含むことができ、これらは、各々第1狭いトレンチ領域AT1、第2狭いトレンチ領域AT2、及び、広いトレンチ領域AT3を満たすことができる。
【0047】
一例として、第1狭いトレンチ領域AT1は、第1活性パターンACT1と第34活性パターンACT34との間、及び、第2活性パターンACT2と第43活性パターンACT43との間で定義されてよく、第1素子分離パターンSTI1は、これを満たすことができる。一例として、第2狭いトレンチ領域AT2は、第1活性パターンACT1と第43活性パターンACT43との間、及び、第2活性パターンACT2と第34活性パターンACT34との間で定義されてよく、素子分離パターンSTI2は、これを満たすことができる。一例として、広いトレンチ領域AT3は、第1乃至第4活性パターンACT1、ACT2、ACT3、ACT4、及び、第1素子分離パターン及び第2素子分離パターンSTI1、STI2によって囲まれた領域で定義されることができ、第3素子分離パターンSTI3は、これを満たすことができる。第1乃至第4活性パターンACT1、ACT2、ACT3、ACT4の配置形態が反復されることによって、第1乃至第3素子分離パターンSTI1、STI2、STI3の配置形態も、また、これらの間で反復され得る。
【0048】
第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2は、互いに同一な物質を含み得る。一例として、第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2の各々は、SiO2、Si3N4、Al2O3、La2O3、AlN、及びSiONの中で少なくとも1つを含み得る。第3素子分離パターンSTI3は、第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2と互いに同一であるか、或いは、他の物質を含み得る。一例として、第3素子分離パターンSTI3は、SiO2及びSiNの中で少なくとも1つを含み得る。第1乃至第3素子分離パターンSTI1、STI2、STI3の各々は、単一の物質で成される単一膜又は2つ以上の物質を含む複合膜であり得る。一例として、第1乃至第3素子分離パターンSTI1、STI2、STI3は、境界面なしで、互いに接することができる。他の例として、第1乃至第3素子分離パターンSTI1、STI2、STI3は、境界面を有し、互いに接することができる。
【0049】
第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2の各々は、隣接する活性パターンACTの側面から、その内部に向かって突出され得る。一例として、1つの第1素子分離パターンSTI1と1つの第2素子分離パターンSTI2が、1つの活性パターンACTの一側面に隣接するように、各々配置され得る。前記第1素子分離パターンSTI1及び前記第2素子分離パターンSTI2の各々は、前記活性パターンACTの前記一側面から、前記活性パターンACTの内部に向かって、突出され得る。他の例として、他の第1素子分離パターンSTI1と他の第2素子分離パターンSTI2が、前記活性パターンACTの他の側面に隣接するように、各々配置され得る。前記他の第1素子分離パターンSTI1と前記他の第2素子分離パターンSTI2の各々は、前記活性パターンACTの前記他の側面から、前記活性パターンACTの内部に向かって、突出され得る。第1方向D1での第1素子分離パターンSTI1の長さは、第2素子分離パターンSTI2の長さより短くてよい。第3素子分離パターンSTI3は、隣接する活性パターンACTの内部に向かって、突出されなくてもよい。
【0050】
第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2が、活性パターンACTの内部に向かって突出されることによって、活性パターンACTは、外部に向かって突出される突出部を有することができる。これによって、活性パターンACTの両側面の各々のプロファイルは、凹凸を有することができる。活性パターンACTの突出部の厚さは、0nmより大きく、5nm以下であり得る。活性パターンACTの突出部は、各々シリコンを含み得る。一例として、活性パターンACTの突出部は、各々単結晶シリコン及びポリシリコンの中で少なくとも1つを含み得る。以下では、上部活性パターンACTaと下部活性パターンACTbでの突出部の特徴を、各々分けて説明する。
【0051】
図3A及び
図3Bを参照すれば、一対のワードラインWLが、1つの活性パターンACT(詳細には、1つの活性パターンACTの上部活性パターンACTa)を第4方向D4に沿って横切ることができる。一例として、1つの活性パターンACTを、第1ワードラインWL1と第2ワードラインWL2が、横切ることができる。第1ワードラインWL1は、前記活性パターンACTのセンター活性部CAと第1エッジ活性部EA1との間で、これらを離隔させ得る。第2ワードラインWL2は、前記活性パターンACTのセンター活性部CAと第2エッジ活性部EA2との間で、これらを離隔させることができる。一例として、第1ワードラインWL1は、いずれか1つの第1素子分離パターンSTI1を横切ることができ、第2ワードラインWL2は、他の第1素子分離パターンSTI1を横切ることができる。他の例として、第1ワードラインWL1及び第2ワードラインWL2の各々は、第1素子分離パターンSTI1及び第3素子分離パターンSTI3を、交互に横切ることができる。
【0052】
センター活性部CAは、センター部CAa、第1センター突出部CAb、及び、第2センター突出部CAcを含み得る。
【0053】
センター部CAaは、第1ワードラインWL1から第2ワードラインWL2まで、延長され得る。一例として、センター部CAaは、第1ワードラインWL1から第2ワードラインWL2まで、第1方向D1に沿って、延長され得る。
【0054】
第1センター突出部CAbは、センター部CAaの一側面から第2方向D2に、突出され得る。第1センター突出部CAbは、第1ワードラインWL1から第1方向D1に沿って、延長され得る。第1センター突出部CAbは、第2ワードラインWL2から離隔され得る。一例として、第1センター突出部CAbは、素子分離パターンSTI(例えば、第1素子分離パターンSTI1)を介して、第2ワードラインWL2から離隔され得る。
【0055】
第2センター突出部CAcは、センター部CAaの他側面から第2方向D2の反対方向に、突出され得る。第2センター突出部CAcは、第2ワードラインWL2から第1方向D1の反対方向に沿って、延長され得る。第2センター突出部CAcは、第1ワードラインWL1から離隔され得る。一例として、第2センター突出部CAcは、素子分離パターンSTI(例えば、第12素子分離パターンSTI12)を介して、第1ワードラインWL1から離隔され得る。
【0056】
第1センター突出部及び第2センター突出部CAb、CAcが、各々センター部CAaから各々突出されることによって、センター活性部CAの両側面の各々のプロファイルは、凹凸を有することができる。一例として、センター活性部CAの一側面は、第2ワードラインWL2に隣接する領域で、センター活性部CAの内部に向かってリセスされ得る。他の例として、センター活性部CAの他側面は、第1ワードラインWL1に隣接する領域で、センター活性部CAの内部に向かってリセスされ得る。第1方向D1でのセンター部CAaの長さは、第1センター突出部CAbの長さ及び第2センター突出部CAcの長さより、長くてよい。一例として、センター部CAa、第1センター突出部CAb、及び第2センター突出部CAcは、境界面なしで、互いに連結され得るが、これに制限されることではない。
【0057】
第1エッジ活性部EA1は、第1エッジ部E1a、第1ラウンド部E1b、及び第1エッジ突出部E1cを含み得る。第1エッジ部E1aは、第1方向D1の反対方向に沿って、延長され得る。第1ラウンド部E1bは、第1エッジ部E1aの端部を囲むことができる。第1エッジ突出部E1cは、第1エッジ部E1aの一側面から突出され得る。第1エッジ突出部E1cは、第1エッジ部E1aの一側面上で、第1方向D1の反対方向に沿って延長され得る。素子分離パターンSTIが、第1ラウンド部E1bと第1ワードラインWL1との間、及び、第1ラウンド部E1bと第1エッジ突出部E1cとの間に介在され得る。一例として、第1素子分離パターンSTI1が、第1ラウンド部E1bと第1ワードラインWL1との間に介在されてよく、第2素子分離パターンSTI2が、第1ラウンド部E1bと第1エッジ突出部E1cとの間に介在され得る。第1エッジ部E1a、第1ラウンド部E1b、及び第1エッジ突出部E1cは、境界面なしで、互いに連結され得るが、これに制限されることではない。
【0058】
第2エッジ活性部EA2は、第2エッジ部E2a、第2ラウンド部E2b、及び第2エッジ突出部E2cを含み得る。第2エッジ部E2aは、第1方向D1に沿って延長され得る。第2ラウンド部E2bは、第2エッジ部E2aの端部を囲むことができる。第2エッジ突出部E2cは、第2エッジ部E2aの一側面から突出され得る。第2エッジ突出部E2cは、第2エッジ部E2aの一側面上で、第1方向D1に沿って延長され得る。素子分離パターンSTIが、第2ラウンド部E2bと第2ワードラインWL2との間、及び、第2ラウンド部E2bと第2エッジ突出部E2cとの間に介在され得る。一例として、第1素子分離パターンSTI1が、第2ラウンド部E2bと第2ワードラインWL2との間に介在されてよく、第2素子分離パターンSTI2が、第2ラウンド部E2bと第2エッジ突出部E2cとの間に介在され得る。第2エッジ部E2a、第2ラウンド部E2b、及び第2エッジ突出部E2cは、境界面なしで、互いに連結され得るが、これに制限されることではない。
【0059】
図4A及び
図4Bを参照すれば、下部活性パターンACTbは、ワードラインWLに関連された説明を除く、
図3A及び
図3Bを参照して説明した、上部活性パターンACTaの特徴と同一/類似であり得る。但し、上部活性パターンACTaとは異なり、下部活性パターンACTbは、第1ミドル活性部MA1及び第2ミドル活性部MA2を、さらに含み得る。
【0060】
第1ミドル活性部MA1は、センター活性部CAと第1エッジ活性部EA1との間でこ、れらを連結させることができる。第1ミドル活性部MA1は、第1ワードラインWL1の下に位置し得る。第1ミドル活性部MA1は、第1ミドル部M1a、及び、第1ミドル部M1aの一側から突出された第1ミドル突出部M1bを含み得る。第1ミドル部M1aは、センター部CAaと第1エッジ部E1aとを連結させることができる。第1ミドル突出部M1bは、第1センター突出部CAbと第1エッジ突出部E1cとを連結させることができる。
【0061】
第2ミドル活性部MA2は、センター活性部CAと第2エッジ活性部EA2との間で、これらを連結させることができる。第2ミドル活性部MA2は、第2ワードラインWL2の下に位置し得る。第2ミドル活性部MA2は、第2ミドル部M2a、及び、第2ミドル部M2aの一側から突出された第2ミドル突出部M2bを含み得る。第2ミドル部M2aは、センター部CAaと第2エッジ部E2aとを連結させることができる。第2ミドル突出部M2bは、第2センター突出部CAcと第2エッジ突出部E2cとを連結させることができる。
【0062】
再び
図2A乃至
図4Bを参照すれば、活性パターンACTの突出部は、第3素子分離パターンSTI3に向かって突出されてよく、第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2に向かって突出されなくともよい。言い換えれば、活性パターンACTの突出部は、広いトレンチ領域AT3に提供されてよく、狭いトレンチ領域AT1、AT2に提供されなくともよい。これによって、第4方向D4に沿って切断した断面から、素子分離パターンSTIの幅は、位置に応じて異なってよい。一例として、断面の観点で、第4方向D4での第3素子分離パターンSTI3の幅W1は、第2素子分離パターンSTI2の幅W2より小さいが、これに制限されることはない(
図2B参照)。
【0063】
平面視において、第2方向D2での活性パターンACTの幅は、突出部によって位置に応じて異なり得る。一例として、第2方向D2でのセンター活性部CAの最大幅W3は、第1エッジ活性部EA1の最大幅W4及び第2エッジ活性部EA2の最大幅W5より大きくてよい。
【0064】
本発明の概念によれば、活性パターンACTの突出部が、広いトレンチ領域AT3に提供され得る。したがって、ビットラインコンタクトDCが、活性パターンACTのセンター活性部CAに、ストレージノードコンタクトBCが、活性パターンACTの第1エッジ活性部EA1又は第2エッジ活性部EA2に、容易に連結され得る。その結果、半導体装置の電気的特性及び信頼性が向上され得る。
【0065】
以下では、
図5乃至
図7Bを参照して、本発明の他の実施形態について説明する。説明の簡易化のために、前述した内容と重複する内容の説明は省略し、前述した内容との相違点を主に説明する。
【0066】
図5は、本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、
図1のA-A’に対応する断面図である。
【0067】
図5を参照すれば、ワードラインWLの最下面が狭いトレンチ領域AT1、AT2内に提供され得る。ワードラインWLが、狭いトレンチ領域AT1、AT2内で深く提供されてよく、ワードラインWLと活性パターンACTとの間のフィン(Fin)構造が、効率的に形成され得る。言い換えれば、ワードラインWLが囲む活性パターンACTの面積が増大され得る。その結果、半導体装置の電気的特性及び信頼性が向上され得る。
【0068】
図6は、本発明の一部の実施形態による半導体装置を示す図面であって、
図1のB-B’に対応する断面図である。
図7Aは、
図1のP1領域に対応する図面であって、
図2Aの第1レベルより低いレベルでの拡大図である。
図7Bは、
図7Aの活性パターンを拡大した拡大図である。
【0069】
図6、
図7A、及び
図7Bを参照すれば、活性パターンACTの突出部の最下面が、第2レベルLV2に位置し得る。一例として、前記第1センター突出部CAbの最下面及び前記第2センター突出部CAcの最下面が、第2レベルLV2に位置し得る。第2レベルLV2は、第1レベルLV1より高いレベルであり得る。したがって、活性パターンACTの突出部は、第1レベルLV1より高いレベルに位置し得る。
【0070】
第2レベルLV2の下で、活性パターンACTは、突出部を含まないことがあり得る。一例として、第1レベルLV1の下で、下部活性パターンACTb、は突出部を含まないことがあり得る。したがって、第2レベルLV2の下で、活性パターンACTの両側面の各々は、直線形のプロファイルを有することができる。一例として、第1レベルLV1の下で、下部活性パターンACTbの両側面の各々は、直線形のプロファイルを有することができる。
【0071】
第2レベルLV2の下で、素子分離パターンSTIは、活性パターンACTに向かって突出されなくともよい。一例として、第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2は、隣接する活性パターンACTの上部活性パターンACTaの内部に向かって突出されてよく、下部活性パターンACTbの内部に向かって突出されなくともよい。
【0072】
第3素子分離パターンSTI3は、第2レベルLV2を基準に、上部第3素子分離パターンS3aと、下部第3素子分離パターンS3bとに区分され得る。断面の観点で、第3方向D3に沿って移動していくことにつれて、第3素子分離パターンSTI3の側面は、不連続的なプロファイルを有し得る。一例として、第3素子分離パターンSTI3の側面は、上部第3素子分離パターンS3aと下部第3素子分離パターンS3bとの間で、不連続的なプロファイルを有し得る。したがって、第3素子分離パターンSTI3の幅(例えば、第4方向D4での幅)も、また、上部第3素子分離パターンS3aと下部第3素子分離パターンS3bとの間で不連続的に変わり得る。
【0073】
断面の観点で、第3方向D3に沿って移動していくことにつれて、センター活性部CAの側面は、不連続的なプロファイルを有し得る。一例として、センター活性部CAの両側面の各々は、第2レベルLV2の各々上部活性パターンACTaと下部活性パターンACTbとの間で、不連続的なプロファイルを有することができる。したがって、センター活性部CAの幅(例えば、第4方向D4での幅)も、また、上部活性パターンACTaと下部活性パターンACTbとの間の第2レベルLV2で、不連続的に変わり得る。
【0074】
断面の観点で、第3方向D3に沿って移動していくことにつれて、第1エッジ活性部EA1の一側面及び第2エッジ活性部EA2の一側面は、各々不連続的なプロファイルを有することができる。一例として、第1エッジ活性部EA1の一側面及び第2エッジ活性部EA2の一側面は、上部活性パターンACTaと下部活性パターンACTbとの間の第2レベルLV2で、不連続的なプロファイルを有し得る。したがって、第1エッジ活性部EA1及び第2エッジ活性部EA2各々の幅(例えば、第4方向D4での幅)も、また、上部活性パターンACTaと下部活性パターンACTbとの間の第2レベルLV2で、不連続的に変わり得る。
【0075】
以下では、
図8乃至
図26Bを参照して、本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法に対して説明する。説明の簡易化のために、前述した内容と重複する内容の説明は省略し、前述した内容との相違点を主に説明する。
【0076】
【0077】
図8乃至
図9Bを参照すれば、基板100が準備され得る。基板100に対する除去工程が進行されてよく、これを通じて、活性パターンACT及び活性トレンチ領域ATが形成され得る。活性トレンチ領域ATは、第1狭いトレンチ領域AT1、第2狭いトレンチ領域AT2、及び、広いトレンチ領域AT3を含み得る。第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2は、相対的に、近くに隣接する活性パターンACTの間に形成されてよく、広いトレンチ領域AT3は、相対的に遠く隣接する活性パターンACTの間に形成され得る。一例として、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2の各々の深さは、広いトレンチ領域AT3の深さと互いに異なり得るが、これに制限されない。
【0078】
前記除去工程は、露光工程を利用して、基板100上にマスクパターンを形成すること、及び、前記マスクパターンを蝕刻マスクとして利用して、基板100を蝕刻することを含み得る。一例として、前記露光工程及び前記蝕刻工程は、交互に複数回反復され得る。一例として、前記露光工程は、極紫外線(EUV、Extreme Ultraviolet)を利用した露光工程であり得る。
【0079】
図10乃至
図11Bを参照すれば、犠牲膜SLが、基板100の前面上に形成され得る。犠牲膜SLは、活性トレンチ領域ATの内部を覆うことができる。一例として、犠牲膜SLは、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2の内部を完全に満たすことができる。一例として、犠牲膜SLは、広いトレンチ領域AT3の内壁をコンフォーマルに覆うことができる。一例として、犠牲膜SLは、活性パターンACTの上面を、さらに覆うことができる。
【0080】
犠牲膜SLを形成することは、PVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、又は、ALD(Atomic Layer Deposition)工程を遂行することを含み得る。犠牲膜SLは、SiO2、Si3N4、Al2O3、La2O3、AlN、及びSiONの中で少なくとも1つを含み得る。
【0081】
犠牲膜SLの前記形成工程を通じて、第1犠牲リセス領域SR1が形成され得る。第1犠牲リセス領域SR1は、犠牲膜SLによって囲まれるリセス領域として定義され得る。一例として、第1犠牲リセス領域SR1は、広いトレンチ領域AT3内で犠牲膜SLによって囲まれた領域であり得る。第1犠牲リセス領域SR1は、複数に提供され得る。一例として、第1犠牲リセス領域SR1は、広いトレンチ領域AT3の内に各々形成され得る。
【0082】
図12乃至
図13Bを参照すれば、犠牲膜SLに対する除去工程が遂行され得る。前記除去工程は、犠牲膜SLに対して湿式蝕刻工程を遂行することを含み得る。前記湿式蝕刻工程を通じて、活性パターンACTの上面上の犠牲膜SLが除去され得る。さらに、蝕刻液が第1犠牲リセス領域SR1内に浸透することによって、第1犠牲リセス領域SR1を囲む犠牲膜SLが、さらに除去され得る。言い換えれば、犠牲膜SLが、広いトレンチ領域AT3内で除去されてよく。広いトレンチ領域AT3の内壁を構成する活性パターンACTの一部が、外部に露出され得る。
【0083】
前記除去工程が進行されても、犠牲膜SLの一部が、第1及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2内に残り得る。より詳しくは、蝕刻液が、相対的に狭い幅を有する第1及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2の内部に十分に浸透できず、したがって、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2内の犠牲膜SLは、除去されなくともよい。第1狭いトレンチ領域AT1内で残りの犠牲膜SLは、第1素子分離パターンSTI1を構成することができる。第2狭いトレンチ領域AT2内で残りの犠牲膜SLは、第2素子分離パターンSTI2を構成することができる。
【0084】
図14乃至
図15Bを参照すれば、活性パターンACTの突出部が形成され得る。活性パターンACTの突出部は、広いトレンチ領域AT3の内で露出された活性パターンACTの上に形成され得る。一例として、活性パターンACTの突出部を形成することは、広いトレンチ領域AT3の内の露出された活性パターンACT上で、選択的エピタキシャル成長(SEG、Selective Epitaxial Growth)工程を遂行することを含み得る。他の例として、活性パターンACTの突出部を形成することは、基板100の前面をコンフォーマルに覆うようにシリコン膜を蒸着すること、及び、前記シリコン膜を第1素子分離パターンSTI1及び第2素子分離パターンSTI2上で除去することを含み得る。但し、これに制限されるものではなく、様々な方法を通じて、活性パターンACTの突出部は、広いトレンチ領域AT3の内で、露出された活性パターンACTの上に形成され得る。
【0085】
図16乃至
図17Bを参照すれば、第3素子分離パターンSTI3が、広いトレンチ領域AT3の内に形成され得る。一例として、第3素子分離パターンSTI3は、広いトレンチ領域AT3の内部を満たすように形成され得る。一例として、第3素子分離パターンSTI3を形成することは、活性パターンACTの前記突出部の一部を酸化させることを含み得るが、これに制限されるものではない。他の例として、第3素子分離パターンSTI3を形成することは、PVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、又は、ALD(Atomic Layer Deposition)工程を遂行することを、さらに含み得る。
【0086】
ワードラインWLが、活性パターンACT及び素子分離パターンSTI(例えば、第1及び第3素子分離パターンSTI1、STI3)を横切るように形成され得る。ワードラインWLを形成することは、活性パターンACT及び素子分離パターンSTI上にマスクパターンを形成すること、マスクパターンを利用して異方性蝕刻工程を遂行してワードライントレンチを形成すること、及び、ワードライントレンチをワードラインWLで満たすことを含み得る。複数のワードラインWLは、活性パターンACT内で第4方向D4に沿って、各々延長されてよく、第5方向D5に、互いに離隔され得る。ワードラインWLを満たすことは、一例として、ワードライントレンチの内面上にゲート誘電パターンGIをコンフォーマルに蒸着させること、ワードライントレンチの内部を導電膜に満たすこと、導電膜に対するエッチバック及び/又は研磨工程を通じてゲート電極GEを形成すること、及び、ゲート電極GE上にワードライントレンチの残部を満たすゲートキャッピングパターンGCを形成すること、を含み得る。
【0087】
図18乃至
図19Bを参照すれば、活性パターンACT及び素子分離パターンSTIを覆うバッファ膜(図示せず)、及び、ポリシリコン膜(図示せず)が形成されてよく、活性パターンACT及び素子分離パターンSTIの各々の上に、第1リセス領域RS1が形成され得る。第1リセス領域RS1を形成する時に、バッファ膜及びポリシリコン膜が一部除去されることによって、バッファパターン210及びポリシリコンパターン310が形成され得る。
【0088】
ビットラインコンタクトDC、第1オーミックパターン320、ビットラインBL、及びビットラインキャッピングパターン350が、第1リセス領域RS1上に形成され得る。ビットラインコンタクトDC、第1オーミックパターン320、ビットラインBL、及びビットラインキャッピングパターン350を形成することは、第1リセス領域RS1を満たすビットラインコンタクト膜(図示せず)を形成すること、ビットラインコンタクト膜上に第1オーミック膜(図示せず)、ビットライン膜(図示せず)、及び、ビットラインキャッピング膜(図示せず)を順に形成すること、並びに、ビットラインコンタクト膜、第1オーミックバリアー膜、ビットライン膜、及び、ビットラインキャッピング膜を蝕刻して、ビットラインコンタクトDC、第1オーミックパターン320、ビットラインBL、及び、ビットラインキャッピングパターン350を形成すること、を含み得る。この時、ポリシリコンパターン310の一部が、さらに蝕刻され得る。この過程で、第1リセス領域RS1の一部が、再び外部に露出され得る。第1バリアーパターン(図示せず)が、ビットラインBLの形成過程で、ビットラインBLとビットラインコンタクトDCとの間、及び、ビットラインBLとポリシリコンパターン310との間にさらに形成され得る。
【0089】
再び
図1乃至
図2Bを参照すれば、埋め込み絶縁パターン250が形成されて、第1リセス領域RS1の残部を満たすことができる。ビットラインスペーサー360が、ビットラインBLの側面及びビットラインキャッピングパターン350の側面を覆うように形成され得る。ビットラインスペーサー360を形成することは、ビットラインBLの側面及びビットラインキャッピングパターン350をコンフォーマルに覆う第1スペーサー362、第2スペーサー364、及び、第3スペーサー366を順に形成すること、を含み得る。
【0090】
ストレージノードコンタクトBC及びフェンスパターンFNが、隣接するビットラインBLの間に形成され得る。ストレージノードコンタクトBC及びフェンスパターンFNは、第5方向D5に沿って、互いに交互に配列され得る。ストレージノードコンタクトBCを形成する前に、活性パターンACTの第1エッジ活性部及び第2エッジ活性部EA1、EA2の各々の上に、第2リセス領域RS2が形成され得る。ストレージノードコンタクトBCの各々は、第2リセス領域RS2を満たすことができ、第2リセス領域RS2で、対応する第1エッジ活性部EA1又は対応する第2エッジ活性部EA2の中でいずれか1つに、電気的に連結され得る。フェンスパターンFNは、ワードラインWLと垂直に重畳されるように、形成され得る。一例として、ストレージノードコンタクトBCが、先に形成され、これらの間に、フェンスパターンFNが形成され得る。他の例として、フェンスパターンFNが、先に形成され、これらの間に、ストレージノードコンタクトBCが形成され得る。
【0091】
ストレージノードコンタクトBCが形成される過程で、ビットラインスペーサー360の上部の中で、一部が除去され得る。したがって、キャッピングスペーサー370は、ビットラインスペーサー360が除去された位置に、さらに形成され得る。その後、第2バリアーパターン410が、ビットラインスペーサー360、キャッピングスペーサー370、及び、ストレージノードコンタクトBCをコンフォーマルに覆うように形成され得る。
【0092】
ランディングパッドLPが、ストレージノードコンタクトBC上に形成され得る。ランディングパッドLPを形成することは、ストレージノードコンタクトBCの上面を覆うランディングパッド膜(図示せず)及びマスクパターン(図示せず)を順に形成すること、及び、マスクパターンを蝕刻マスクとして利用した異方性蝕刻を通じて、ランディングパッド膜を、複数のランディングパッドLPに分離することを含み得る。蝕刻工程を通じて、第2バリアーパターン410の一部、ビットラインスペーサー360の一部、及び、ビットラインキャッピングパターン350一部が、さらに蝕刻されてよく、これらが、外部に露出され得る。ランディングパッドLPの上部は、ストレージノードコンタクトBCから第4方向D4にシフトされ得る。
【0093】
一部の実施形態によれば、ランディングパッド膜の蝕刻工程を通じて、第2スペーサー364が露出され得る。第2スペーサー364の露出された部分を通じて、第2スペーサー364に対する蝕刻工程が、さらに遂行されてよく、最終的に、第2スペーサー364は、エアギャップ(air gap)を含み得る。但し、本発明は、これに制限されない。
【0094】
その後、充填パターン440が、露出された部分を覆いランディングパッドLPの各々を囲むように形成されてよく、データ格納パターンDSPが、ランディングパッドLPの各々の上に形成され得る。
【0095】
本発明の概念によれば、活性パターンACTの突出部が、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2に提供されなくてもよい。したがって、活性パターンACTの突出部が形成されることによって、活性パターンACTに加えられるストレスを減少することができ、前記ストレスによる活性パターンACTの歪み(bending)のような工程不良が、防止され得る。結果的に、半導体装置の生産性が向上され得る。
【0096】
また、一部の実施形態によれば、活性パターンACTの突出部の中で、一部はポリシリコンを含み得る。活性パターンACTがポリシリコンを含む場合、多結晶性による漏洩電流が増加し得る。本発明の概念によれば、局部的な領域で活性パターンACTの突出部を形成することによって、ポリシリコンによる漏洩電流を最小化することができる。その結果、半導体装置の電気的特性及び信頼性が向上され得る。
【0097】
図20は、本発明の一部の実施形態による半導体装置の製造方法を示す図面である。以下では、
図20を参照して、
図5に対応する半導体装置の製造方法に関して説明する。
【0098】
図20を参照すれば、
図17Aを参照して説明したワードラインWLを形成する時に、ワードラインWLの最下面が、狭いトレンチ領域AT1、AT2内に形成され得る。活性パターンACTの突出部が、狭いトレンチ領域AT1、AT2の内に形成されない可能性があり、これによって、狭いトレンチ領域AT1、AT2の幅が、一定水準以上に確保され得る。したがって、ワードライントレンチの形成する時、狭いトレンチ領域AT1、AT2内に異方性蝕刻工程が効果的に進行され得る。結果的に、ワードライントレンチが、狭いトレンチ領域AT1、AT2内で深く形成されてよく、ワードラインWLの最下面が、狭いトレンチ領域AT1、AT2内に形成され得る。
【0099】
その後、先に説明した半導体装置の製造方法を利用して、
図5を参照して説明した半導体装置が、形成され得る。
【0100】
【0101】
図21乃至
図22Bを参照すれば、
図10乃至
図11Bとは異なり、犠牲膜SLが、広いトレンチ領域AT3の内部を完全に満たすことができる。狭いトレンチ領域AT1、AT2の内部は、広いトレンチ領域AT3より先に満たされ得る。これによって、広いトレンチ領域AT3が満たされる間に、犠牲膜SLは、活性パターンACT及び狭いトレンチ領域AT1、AT2上を、相対的に厚く覆うことができる。結果的に、第2犠牲リセス領域SR2が広いトレンチ領域AT3の上に形成され得る。第2犠牲リセス領域SR2は、活性パターンACT及び狭いトレンチ領域AT1、AT2上の犠牲膜SLによって囲まれた領域であり得る。
【0102】
図23乃至
図24Bを参照すれば、犠牲膜SLに対する除去工程が遂行され得る。前記除去工程は、犠牲膜SLの上部を除去すること、及び、犠牲膜SLに対する湿式蝕刻工程を遂行することを含み得る。
【0103】
犠牲膜SLの上部を除去することは、一例として、犠牲膜SLに対するエッチバック(Etch-back)工程を遂行することを含み得る。犠牲膜SLの上部を除去することによって、第2犠牲リセス領域SR2が、下に(例えば、広いトレンチ領域AT3の内部に)下降することができる。犠牲膜SLの上部を除去した後にも、犠牲膜SLは、広いトレンチ領域AT3の下部に残り得る。
【0104】
犠牲膜SLに対する湿式蝕刻工程を通じて、蝕刻液が、第2犠牲リセス領域SR2内に浸透することができ、第2犠牲リセス領域SR2を囲む犠牲膜SLが、除去され得る。これを通じて、広いトレンチ領域AT3の内壁を構成する活性パターンACTの一部が、外部に露出され得る。一例として、広いトレンチ領域AT3の内壁を構成する活性パターンACTの上部が、外部に露出され得る。前記湿式蝕刻工程の後にも、犠牲膜SLは、広いトレンチ領域AT3の下部に残り得る。広いトレンチ領域AT3で残りの犠牲膜SLは、下部第3素子分離パターンS3bを構成することができる。
【0105】
前記除去工程が進行されても、犠牲膜SLは、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2内に残り得る。一例として、前記除去工程が進行されても、犠牲膜SLは、第1狭いトレンチ領域及び第2狭いトレンチ領域AT1、AT2の内部を完全に満たすことができる。第1狭いトレンチ領域AT1内で残りの犠牲膜SLは、第1素子分離パターンSTI1を構成することができる。第2狭いトレンチ領域AT2内で残りの犠牲膜SLは、第2素子分離パターンSTI2を構成することができる。
【0106】
図25乃至
図26Bを参照すれば、活性パターンACTの突出部が形成され得る。活性パターンACTの突出部は、広いトレンチ領域AT3の内で露出された活性パターンACTの上に形成され得る。一例として、活性パターンACTの突出部は、広いトレンチ領域AT3の内で露出された活性パターンACTの上部上に形成され得る。活性パターンACTの突出部が形成されることによって、センター活性部CAの両側面、第1エッジ活性部EA1の一側面、及び、第2エッジ活性部EA2の一側面は、各々不連続的なプロファイルを有することができる。
【0107】
再び
図6乃至
図7Bを参照すれば、第3素子分離パターンSTI3が、広いトレンチ領域AT3の内に形成され得る。第3素子分離パターンSTI3を形成することは、上部第3素子分離パターンS3aを広いトレンチ領域AT3の上部に形成することを含み得る。第3素子分離パターンSTI3は、上部第3素子分離パターンS3a及び下部第3素子分離パターンS3bを含み得る。
【0108】
その後、先に説明した半導体装置の製造方法を利用して、
図6乃至
図7Bを参照して説明した半導体装置が形成され得る。
【符号の説明】
【0109】
ACT 活性パターン
CA センター活性部
MA1、MA2 第1ミドル活性部、第2ミドル活性部
EA1、EA2第1エッジ活性部、第2エッジ活性部
STI 素子分離パターン
WL ワードライン
AT1、AT2 第1狭いトレンチ領域、第2狭いトレンチ領域
AT3 広いトレンチ領域