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  • 特開-覚醒装置用アタッチメント 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024102934
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】覚醒装置用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A61H 23/02 20060101AFI20240725BHJP
   A61M 21/00 20060101ALN20240725BHJP
【FI】
A61H23/02 340
A61M21/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007016
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】502361979
【氏名又は名称】株式会社アワジテック
(74)【代理人】
【識別番号】100120318
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 朋浩
(74)【代理人】
【識別番号】100117101
【弁理士】
【氏名又は名称】西木 信夫
(72)【発明者】
【氏名】藤原 滿
【テーマコード(参考)】
4C074
【Fターム(参考)】
4C074AA03
4C074BB05
4C074CC01
4C074GG11
4C074HH01
(57)【要約】
【課題】たとえば夜尿症の治療に供される覚醒装置用のアタッチメントを提供すること。
【解決手段】アタッチメント10は、本体32と、刺激片33とを有する。これらは樹脂により一体的に成形される。刺激片33は、突起41~46を有する。各突起41~46の外形は所定の形状に形成され、各突起41~46は所定のレイアウトで配置される。覚醒装置が発生させる振動は、上記刺激片33を介して患者の皮膚に伝わる。各突起41~46は、上記振動を患者の皮膚に伝達し、この皮膚を異なる方向に同時に変位させる。この変位は、患者にとって不快な刺激となるように、各突起41~46が設計される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚に振動を与えることにより覚醒を促す覚醒装置に適用されるアタッチメントであって、
上記覚醒装置に取り付けられ、上記振動が伝達される本体と、
当該本体に設けられ、上記皮膚に接触し且つ上記振動に起因して同時に互いに異なる複数の方向に上記皮膚を変位させる刺激片とを備えている、覚醒装置用アタッチメント。
【請求項2】
上記本体は、上記覚醒装置に対して着脱自在に設けられている、請求項1に記載の覚醒装置用アタッチメント。
【請求項3】
上記本体は、上記刺激片を上記皮膚に均等に当接させるように湾曲している、請求項1または2に記載の覚醒装置用アタッチメント。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、振動により覚醒を促す覚醒装置に適用されるアタッチメントの構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
たとえば小児の夜尿症の治療は、排尿を直ちに本人に知らせることである。この治療は、睡眠中の患者を強制的に起こす(覚醒させる)ものであり、患者からすれば不快であることから、治療を係属することによって、患者は自然と寝ている最中の排尿を避けるようになる。従来、このような治療を行うための装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
図8は、従来の夜尿症の治療に使用される装置の概念図である。
【0004】
この装置は、患者が使用するオムツ1と、コネクタ2と、覚醒装置3とを有する。コネクタ2及び覚醒装置3は、無線通信が可能である。オムツ1は、排尿を検知する水分センサ4を内蔵している。水分センサ4は細長のシート状に形成されており、これにコネクタ2が取り付けられている。水分センサ4は、オムツ1の中央部に配置されており、尿を検知するための一対の電極5、6を備えている。これらは常時電気的に絶縁されているが、排尿により導通される。コネクタ2は、一対の電極5、6間に架け渡すように取り付けられており、両者が導通されることにより、尿検知信号を出力する。覚醒装置3は、尿検知信号を受信することにより警告音を発する。この警告音によって患者は睡眠から覚める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-55074号公報
【特許文献2】実開平7-2993号公報
【特許文献3】実開昭58-91188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記尿検知信号が発せられると、直ちに患者を睡眠から覚醒させる必要があるため、上記警告音は十分な音量が確保されなければならない。ところが、この警告音は、患者のみならず患者以外の人、たとえば患者が自宅にて上記装置を使用している場合には、同居の家族にも作用する。つまり、患者の治療のために、患者以外の人も夜中に突然に起こされるという不都合がある。
【0007】
他方、たとえば振動により覚醒を促す装置も提案されている(たとえば、特許文献2および特許分家3参照)。しかしながら、従来の振動タイプの覚醒装置は、単に振動を発するのみであり、夜尿症の治療のための装置として実質的な効果を発揮するものは無かった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、夜尿症の患者等の特定の人を睡眠から迅速に覚醒させるために、振動タイプの覚醒装置に適用されるアタッチメントを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 本発明に係る覚醒装置用アタッチメントは、皮膚に振動を与えることにより覚醒を促す覚醒装置に適用される。この覚醒装置用アタッチメントは、上記覚醒装置に取り付けられ、上記振動が伝達される本体と、当該本体に設けられ、上記皮膚に接触し且つ上記振動に起因して同時に互いに異なる複数の方向に上記皮膚を変位させる刺激片とを備えている。
【0010】
上記覚醒装置は、たとえば夜尿症の治療に使用される。上記覚醒装置用アタッチメントが患者の身体の一部に装着され、この患者の皮膚に接触する。上記覚醒装置が発生させる振動は、上記本体を介して上記刺激片に伝わる。この刺激片は、上記振動に起因して上記皮膚を同時に且つ互いに異なる複数の方向に変位させる。このような皮膚の変位は、患者にとって不快な刺激として感じられ、睡眠から速やかに覚める。しかも、この刺激は、音声を伴わないため、患者以外の人に不快感を与えることがない。
【0011】
(2) 上記本体は、上記覚醒装置に対して着脱自在に設けられているのが好ましい。
【0012】
この構成では、覚醒装置用アタッチメントが上記覚醒装置に対して着脱自在であるから、上記刺激片の形状が異なるバリエーションの覚醒装置用アタッチメントが用意される。したがって、患者の感覚の特性に応じた覚醒装置用アタッチメントが採用され得る。これにより、個々の患者にとって効果的な覚醒効果が奏される。
【0013】
(3) 上記本体は、上記刺激片を上記皮膚に均等に当接させるように湾曲しているのが好ましい。
【0014】
この構成では、上記刺激片が患者の皮膚に均等に当接する。したがって、上記振動が効果的に患者の身体に伝わり、上記覚醒効果がより発揮される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本発明の一実施形態に係るアタッチメント10を含む夜尿症治療システム11の外観図である。
図2図2は、夜尿症治療システム11のブロック図である。
図3図3は、アタッチメント10の斜視図である。
図4図4は、アタッチメント10の刺激片33の形状を示す図である。
図5図5は、本発明の第2実施形態に係るアタッチメント55の要部平面図である。
図6図6は、本発明の第3実施形態に係るアタッチメント65の要部平面図である。
図7図7は、本発明の第4実施形態に係るアタッチメント88の要部平面図である。
図8図8は、従来の夜尿症の治療に使用される装置の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態が、適宜図面が参照されつつ説明される。なお、本実施の形態は、本発明に係る覚醒装置用アタッチメントの一態様にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施態様が変更されてもよいことは言うまでもない。
【0017】
<システムの概略構成と特徴点>
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る覚醒装置用アタッチメント(以下、「アタッチメント」と称される。)10を含む夜尿症治療システム11の外観図である。同図は、アタッチメント10を備えた覚醒装置13の使用状態を示す。図2は、この夜尿症治療システム11のブロック図である。
【0019】
夜尿症の患者(典型的には小児)はオムツ12を着用し、このオムツ12にコネクタ23が接続される。夜尿症治療システム11は、上記オムツ12及びコネクタ23並びに覚醒装置13を備える。この覚醒装置13は、コネクタ23と無線通信が可能である。夜尿症の患者が就寝中に排尿してしまった場合、コネクタ23が水分を検知して検知信号26(図2参照)を出力する。覚醒装置13は、この検知信号26を受信し、振動を発生させる。
【0020】
オムツ12に取り付けられるコネクタ23は、既知の構造である。図2が示すように、コネクタ23は、電源回路15と、IC(integrated circuit)16と、一対の電極針17、18と、アンテナ回路21と、エラー表示部22とを有する。電源回路15は電池14を備えており、IC16は、電池14から電源回路15を介して電力が供給される。
【0021】
オムツ12は、既知の構造である。図1が示すように、オムツ12は、吸水性シート29と、一対のセンサ電極19、20とを有する。これらセンサ電極19、20は、吸水性シート29に導電性接着剤を介して配置されている。吸水性シート29に水分が存在しない状態では、センサ電極19、20間は絶縁状態となる。この絶縁状態とは、完全に電気的に絶縁されている状態ではなく、センサ電極19、20間に所定の電気抵抗が生じている状態である。吸水性シート29が水分を吸収したとき(患者の排尿時)は、センサ電極19、20間が導通状態となる。
【0022】
図2が示すように、電極針17、18は、後述するようにオムツ12のセンサ電極19、20と接続される。IC16は、電極針17、18と接続されている。したがって、センサ電極19、20間の電位差、すなわち電極針17、18間(図2参照)の電位差がIC16に入力されている。
【0023】
IC16は、この電位差が変化した場合、つまり排尿により電極針17、18間の電気抵抗値が低下した場合に、アンテナ回路21を駆動して上記検知信号26を出力する。
【0024】
エラー表示部22は、赤色LED63及び緑色LED64を有し、これらはIC16と接続されている。IC16は、電極針17、18がセンサ電極19、20と電気的に接続された場合に、緑色LED64を一定時間点灯させた後に消灯する。他方、IC16は、電極針17、18がセンサ電極19、20と電気的に接続されなかった場合、たとえば、電極針17、18の少なくとも一方がセンサ電極19、20と電気的に接続されていない場合や、電極針17がセンサ電極19に接続されるべきところを誤ってセンサ電極20に接続された場合に、赤色LED63及び緑色LED64を交互に点滅させる。これにより、エラーが発生したことが表示される。
【0025】
覚醒装置13は、電池24を備えた電源回路25と、この電源回路25から電力が供給されるIC26と、これに接続されたアンテナ回路27と、発振機28とを有する。図1が示すように、覚醒装置13は筐体31を備えており、上記電池24、電源回路25、IC26、アンテナ回路27および発振機28は、筐体31内に収容されている。筐体31を構成する材料は典型的には樹脂が採用されるが、これに限定されるものではない。図2が示すように、アンテナ回路27が上記検知信号26を受信すると、IC26がこれを検知し、発振機28を作動させる。発振機28は、所定の振動を発生させ、後に詳述されるアタッチメント10を介して就寝中の患者に上記振動が伝わる。
【0026】
図1が示すように、筐体31は、装着ベルト38を備えている。この装着ベルト38が患者の腕や脚等に巻き付けられることにより、覚醒装置13が患者に常時接触する。なお、本実施形態では、2本の装着ベルト38が設けられている。本実施形態では、各装着ベルト38は、面ファスナーからなり、フックテープ39及びループテープ40を有する。
【0027】
本実施形態の特徴とするところは、この覚醒装置13にアタッチメント10が着脱自在に取り付けられている点、およびアタッチメント10は、患者の皮膚に接触する刺激片33を備えている点である。このアタッチメント10が設けられることにより、上記発振機28が発する振動が患者に対して不快感として伝達され、就寝中の患者は直ちに覚醒されるようになっている。
【0028】
<アタッチメント>
【0029】
図3は、アタッチメント10の斜視図である。
【0030】
このアタッチメント10は、典型的には樹脂から構成されるが、アタッチメント10の材質は特に限定されるものではない。このアタッチメントは、本体32と、刺激片33とを有する。本実施形態では、これらは一体的に成形されているが、別部材として構成され、本体32に対して刺激片33が取り付けられていてもよい。
【0031】
本体32は、矩形の平板状に形成されている。本体32の肉厚37は、本実施形態では1.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。本体32に位置決めピン34及び係止ピン35が設けられている。これらは、本体32と一体的に成形されている。本実施形態では、アタッチメント10は、上記覚醒装置13の筐体31に着脱自在に取り付けられている。上記位置決めピン34および係止ピン35は、上記筐体31に設けられた位置決め孔および係止孔(不図示)と係合する。
【0032】
これら位置決め孔および係止孔並びに位置決めピン34および係止ピン35は、既知の構造ないし形状であり、その詳細な説明は省略される。上記位置決めピン34が上記位置決め孔に嵌め合わされ、上記係止ピン35が上記係止孔に嵌め合わされることにより、上記本体32が上記筐体31に取り付けられる。上記係止ピン35は、矢印36の方向に弾性的に変位することができ、この係止ピン35が変位されることにより簡単に上記係止孔から外れ、上記本体32が上記筐体31から取り外される。なお、この本体32が上記筐体31に対して着脱される構造は特に限定されるものではなく、他の既知のものが採用されてもよい。
【0033】
図4は、上記刺激片33の形状を示す図であり、同図(a)は上記アタッチメント10の要部平面図、同図(b)は同図(a)のB-矢視図である。
【0034】
刺激片33は、本実施形態では6つの突起41~46を備えている。これらは同じ形状であって、半楕円形に湾曲している。各突起41~46の高さ47は、本実施形態では3.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。各突起41~46の幅51は、本実施形態では5.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。突起41、42は第1突起対48を構成し、本体32の中心を基準として対称に配置されている。突起43および突起44は第2突起対49を構成し、突起45および突起46は第3突起対50を構成する。突起43および突起44、並びに突起45および突起46は、それぞれ、突起41および突起42と同様の位置関係となるように配置されている。上記第2突起対49および第3突起対50は、同図が示すように、上記第1突起対48の両側に対称に配置されている。
【0035】
<作用効果>
【0036】
夜尿症の治療において、前記覚醒装置13(図1参照)が、たとえば患者の脚に装着される。このとき、前記アタッチメント10の刺激片33が患者の皮膚に当接した状態で、前記装着ベルト38が患者の脚に巻き付けられる。図2が示すように、患者が就寝中に排尿した場合、コネクタ23が水分を検知して検知信号26を出力し、これを受信した覚醒装置13は、振動を発生させる。この振動は、上記本体32を介して上記刺激片33に伝わる。
【0037】
刺激片33は、突起41~46を備えており、これらは図3および図4が示すように湾曲した形状であり、同図が示すように本体32の上にレイアウトされている。このため、上記振動は、上記刺激片33を介して患者の皮膚を同時に且つ互いに異なる複数の方向に変位させる。このような皮膚の変位は、患者にとって不快な刺激として感じられ、睡眠から速やかに覚める。しかも、患者を覚醒される刺激は、音声を伴わない振動であるため、患者以外の人に不快感を与えることがない。
【0038】
本実施形態では、アタッチメント10が覚醒装置13の筐体31に対して着脱自在である。したがって、上記刺激片33の形状が設計変更され、さまざまな種類のアタッチメントが用意されることにより、患者の感覚の特性に応じたアタッチメント10に適宜交換することが可能になる。
【0039】
本実施形態では、アタッチメント10の本体32は平板からなるが、本体32は、患者の体の表面形状に対応して湾曲していてもよい。この場合、上記刺激片33は、患者の皮膚に均等に当接するので、上記振動が効果的に患者体に伝わる。
【0040】
<他の実施形態>
【0041】
図5は、本発明の第2実施形態に係るアタッチメント55の要部平面図である。同図(a)は、本実施形態に係る刺激片56の形状を示しており、同図(b)は同図(a)のB-矢視図である。
【0042】
このアタッチメント55が上記アタッチメント10と異なるところは、本体32に設けられた刺激片56の形状である。すなわち、上記アタッチメント10では、本体32に第1突起対48、第2突起対49および第3突起対50が設けられていたのに対し(図3及び図4参照)、アタッチメント55では、上記第1突起対48に代えて、第4突起対57および第5突起対58が設けられている。
【0043】
第4突起対57は、突起59、60を有し、第5突起対58は、突起61、62を有する。これらは同じ形状であって、半楕円形に湾曲している。すなわち、突起59~62は、上記突起43~46と同様の形状であり、突起59、60の相対的な位置関係並びに突起61、62の相対的な位置関係は、上記突起43、44と同様である。ただし、本実施形態では、突起59~62は、上記突起43~46に対して平面視において相似形であり、上記突起43~46よりも小さく形成されている。もっとも、突起59~62が、上記突起43~46と同一形状に形成されてもよい。第4突起対57および第5突起対58は、本体32の中心を基準として対称に配置されている。ただし、第4突起対57および第5突起対58が対向する方向は、上記第2突起対49および第3突起対50が対向する方向と直交している。各突起突起59~60の高さ47は、上記突起43~46と同様に3.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。
【0044】
図6は、本発明の第3実施形態に係るアタッチメント65の要部平面図である。同図(a)は、本実施形態に係る刺激片66の形状を示しており、同図(b)は同図(a)のB-矢視図である。
【0045】
このアタッチメント65が上記アタッチメント10と異なるところは、本体32に設けられた刺激片66の形状である。
【0046】
刺激片66は、本実施形態では8つの突起71~78を備えている。これらは同じ形状であって、六角形の矢羽根形状に形成されている。各突起71~78の高さ47は、本実施形態では3.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。各突起71~78の幅79、長さ80、頂角θは、本実施形態では、それぞれ、12.0mm、10mm、90°(degree)に設定されているが、特に限定されるものではない。突起71、72は第6突起対を構成し、突起73、74は第7突起対を構成し、突起75、76は第8突起対を構成し、突起77、78は第9突起対を構成している。上記各突起対は、本体32の中心を基準として対称に配置されている。
【0047】
図7は、本発明の第4実施形態に係るアタッチメント88の要部平面図である。同図(a)は、本実施形態に係る刺激片89の形状を示しており、同図(b)は同図(a)のB-矢視図である。
【0048】
このアタッチメント88が上記アタッチメント10と異なるところは、本体32に設けられた刺激片89の形状である。
【0049】
刺激片89は、本実施形態で5つの突起81~85を備えている。これらは同じ形状であって、六角形の矢羽根形状に形成されている。各突起81~85の高さ47は、本実施形態では3.5mmに設定されているが、特に限定されるものではない。各突起81~85の幅79、長さ80、頂角θは、本実施形態では、それぞれ、12.0mm、10mm、90°(degree)に設定されているが、特に限定されるものではない。突起81、82は第9突起対を構成し、突起83、74は第10突起対を構成している。各突起対は、本体32の中心を基準として対称に配置されている。突起85は、上記第9突起対と第10突起対の中間位置に配置されており、本実施形態では、突起85の中心が上記本体32の中心と一致している。
【0050】
以上のように、上記各刺激片33、56、66、89が設計されるが、これらに限定されるものでないことは勿論である。たとえば、刺激片が円柱状の突起として設計されてもよいし、円錐形や角錐形に設計されてもよい。要するに、上記覚醒装置13が発する振動が刺激片を介して患者の皮膚に不快感として伝達されるように、刺激片の形状が設計されていればよい。
【符号の説明】
【0051】
10・・・アタッチメント
11・・・夜尿症治療システム
12・・・オムツ
13・・・覚醒装置
28・・・発振機
31・・・筐体
32・・・本体
33・・・刺激片
41・・・突起
42・・・突起
43・・・突起
44・・・突起
45・・・突起
46・・・突起
47・・・高さ
48・・・第1突起対
49・・・第2突起対
50・・・第3突起対
51・・・幅
55・・・アタッチメント
56・・・刺激片
57・・・第4突起対
58・・・第5突起対
59・・・突起
60・・・突起
61・・・突起
62・・・突起
65・・・アタッチメント
66・・・刺激片
71・・・突起
72・・・突起
73・・・突起
74・・・突起
75・・・突起
76・・・突起
77・・・突起
78・・・突起
79・・・幅
80・・・長さ
81・・・突起
82・・・突起
83・・・突起
84・・・突起
85・・・突起
88・・・アタッチメント
89・・・刺激片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8