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特開2024-103042設備管理装置、設備管理方法、設備管理プログラム、記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103042
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】設備管理装置、設備管理方法、設備管理プログラム、記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】28
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007171
(22)【出願日】2023-01-20
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】592090555
【氏名又は名称】パシフィックコンサルタンツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121706
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128705
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147773
【弁理士】
【氏名又は名称】義村 宗洋
(72)【発明者】
【氏名】山中 明彦
(72)【発明者】
【氏名】湯岑 誠
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】管理対象設備を管理するためのシステムの操作性を向上する。
【解決手段】発明の設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備える。記録部は、銘板データを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である点群データとを記録する。関連付与部は、管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する点に関連付ける。表示制御部は、点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、点群データの表示部への表示を制御するとともに、銘板データの表示部への表示を制御する。もしくは、関連付与部は、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する3次元座標に関連付ける。表示制御部は、銘板データの表示部への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標に基づいて制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備える設備管理装置。
【請求項2】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて前記記録部に記録されている設備管理装置。
【請求項3】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備える設備管理装置。
【請求項4】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて前記記録部に記録されている設備管理装置。
【請求項5】
請求項1または2記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記投影情報が変更されたときは、前記銘板データごとに、関連付けた点の少なくとも1つは省略しないように前記表示部に表示する点群データの密度を下げる
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項6】
請求項1から4のいずれかに記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記銘板データを2次元データとして前記点群データに隠れないように表示する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項7】
請求項1または2記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項8】
請求項3または4記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項9】
請求項1から4のいずれかに記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する銘板データを選択する条件である銘板選択情報も取得し、前記銘板選択情報にもしたがって銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項10】
請求項1から4のいずれかに記載の設備管理装置であって、
前記投影情報は、前記空間内の視点の位置と当該視点からの視線の方向である視線方向とを含む情報である
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項11】
請求項1または2記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項12】
請求項3または4記載の設備管理装置であって、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項13】
請求項1から4のいずれかに記載の設備管理装置であって、
前記点群選択情報は、前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項14】
請求項1または2記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項15】
請求項3または4記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項16】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行する設備管理方法。
【請求項17】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行する設備管理方法。
【請求項18】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行する設備管理方法。
【請求項19】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行する設備管理方法。
【請求項20】
請求項1から4のいずれかに記載の設備管理装置としてコンピュータを機能させるための設備管理プログラム。
【請求項21】
請求項20記載の設備管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理対象の設備である管理対象設備を管理するための設備管理装置、設備管理方法、設備管理プログラム、記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の3次元の点群データを用いて管理対象設備を管理するため設備管理技術として、特許文献1の技術などが知られている。3次元点群データをインフラ管理のプラットフォームシステムとして活用することは、これまでの写真画像、モデリング画像に比べて3次元基図構築における費用を安く抑えることができることから、3次元画像の利用用途が広がり、インフラ管理を3次元で行うことへのハードルを下げていく大きな変革となりメリットが大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-038803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、3次元点群データをインフラ管理のプラットフォームの基図として利用したシステムの場合、データ容量が非常に大きいことに起因した描画速度等の問題から、利用者が作業を行う際のストレスが非常に大きくなり、システムを普及させるための課題となっている。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、3次元点群データを用いてインフラ施設等の管理対象設備を管理するためのシステムの操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の設備管理装置は、管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて管理対象設備を管理するための設備管理装置である。本発明の設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備える。記録部は、空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である点群データとを記録する。関連付与部は、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける。表示部は、点群データと銘板データを表示する。表示制御部は、表示部に表示する点群データを選択する条件である点群選択情報と点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、点群選択情報と投影情報にしたがって点群データの表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの表示部への表示を制御する。もしくは、関連付与部は、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける。このときは、表示制御部は、銘板データの表示部への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標が投影情報にしたがって表示部に表示される位置に基づいて制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の設備管理装置によれば、点群データを1つの集合として扱った状態で、銘板データを管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける。よって、点群データと設備情報との関連付けが容易である。つまり、3次元点群データを無加工のままインフラ管理のプラットフォームシステムとして活用することができる。表示においては、点群データを、所望の範囲で所望の方向から表示した上で、銘板データを対応付けられた点に基づいて表示する。この方式により、表示する際の設備管理装置において、表示されている設備へのアクセスが容易となり、利用者のストレスを軽減できる。よって、3次元点群データを用いて管理対象設備を管理するためのシステムの操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の設備管理装置の機能構成例を示す図。
図2】関連付与の処理フローの例を示す図。
図3】表示部、表示制御部を備える場合の処理フロー例を示す図。
図4】表示部、表示制御部、関連変更部を備える場合の処理フロー例を示す図。
図5】表示制御部の処理フロー例を示す図。
図6】管理対象設備が配置されている部屋を表示した様子を示す図。
図7図6の部屋を反対側から表示した様子を示す図。
図8図6の送風機No.1付近を、視線を変更して表示した様子を示す図。
図9図6の点群データの密度を下げた様子を示す図。
図10図9から視点を前方に移動した様子を示す図。
図11】銘板データを選択して表示した様子を示す図。
図12】距離に応じて銘板データを囲む枠の太さを変更した例を示す図。
図13図6の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図。
図14図8の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図。
図15】中間部分の点群データのみを表示した様子を示す図。
図16】銘板データを関連付ける点を変更したときの様子を示す図。
図17】コンピュータの機能構成例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
【実施例0010】
まず、課題を具体的に整理すると以下のような課題がある。以下の課題のいずれかを解決できれば、システムの操作性を向上させることが期待できる。
(1)3次元での表示画面において、点群による施設の描画は室単位で1ファイル構成となっており、非常にデータ量の多い画像を画面上で自由に操作(直進、後退、上下、左右、回転等の移動操作)することが困難である。特に、システムの機能上、データを一度キャッシュメモリに取り込みキャッシュ内での描画処理を行うため、画面移動を継続的に行っているうちに処理能力の限界点に達すると画面フリーズの状態が起こる。大量のデータを扱う場合は、このフリーズ状態の頻度が多くなると利用者のストレスとなる。
【0011】
(2)また銘板についても、画面上で視認できる、設備を構成する点データに平面上(画面視覚範囲)で添付する仕組みであるため、銘板の添付箇所が多数になると銘板が重なって識別困難になることや、画面操作によって、銘板の添付面以外の別の方向からであれば銘板の識別ができないことや、銘板の遠近による識別ができない等の問題があり、操作者が対象設備と銘板との関連を即時に識別することが困難であり、そのためのストレスが生じる。そのため、銘板添付については、より自然に検索対象設備と銘板との一体的な動作体系を確保しておく必要がある。
【0012】
(3)この他、3次元の特性上、対象施設内の設備数が過密になると設備間のスペースが狭くなり、設備を見る視点と設備の距離が近接してくると設備を識別することが困難となる。この原因は、点群データは点データが、ある一定の間隔で配置されて(mm単位)いる集合体として物体を構成していている。そのため近接して視認すると、点と点の間が透けてしまい、個体としての識別が困難となってくる。ある一定以上の距離をあけて遠方から視認することにより、点と点の隙間が埋まり個体を識別できるようになる。しかしながら遠方から視認する場合、設備が近接して設置されていると、視認したい設備の手前の設備が重複して視認されるため、設備を特定した視認が困難となる。そのため、設備が近接して設置されているときには、個々の設備を単体で識別することが困難なことも課題である。
【0013】
図1に実施例1の設備管理装置の機能構成例を示す。実施例1の設備管理装置100は、管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて管理対象設備を管理するための設備管理装置である。設備管理装置100は、少なくとも記録部190、表示部120、表示制御部130を備える。設備管理装置100は、関連付与部110と関連変更部140も備えてもよい。関連付与部110の処理は、設備管理装置100で管理対象設備を管理するための準備をする処理の一部であり、管理対象設備を管理する利用者とは異なる利用者が処理を実行することもある。したがって、管理対象設備の管理のみを行う利用者が設備管理装置100を使用する状況では、関連付与部110を備えていなくても構わない。ただし、その場合は、記録部190は、関連付与部110での処理が終わった状態の情報を記録しておく。「関連付与部110での処理が終わった状態の情報」については、後述する。
【0014】
関連付与部110を備える設備管理装置100の記録部190は、初期状態として、空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である点群データとを記録する。「空間」とは、例えば、管理対象設備が配置されている部屋などであり、スキャナなどによって3次元座標を有する点の集合である点群データを収集する単位である。「銘板データ」とは、管理対象設備を識別するための名称、番号などであり、利用者が理解しやすい名称などにすればよい。「属性」とは、管理対象設備に関する付加的な情報である。管理上の番号、設置場所の情報、製造メーカ、施工会社、建設年月日、最後に保守した年月日、寸法など、管理に必要な情報を適宜選択し、属性データとすればよい。3次元座標とは、例えば、X座標、Y座標、Z座標で表現された3次元での位置を示す座標である。ただし、X座標、Y座標、Z座標を用いた直交座標系に限定する必要はなく、空間、管理対象設備の形状に応じて円柱座標系や極座標系を用いてもよい。
【0015】
図2に関連付与の処理フローの例を示す。関連付与部110は、当該設備管理装置の利用者の指示にしたがって、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける(S110)。ステップS110では、まず利用者が銘板データを選択する(S111)。その後、利用者が表示部120に表示されている点群データの中から点を選択することで、銘板データを点に関連付ける(S112)。このとき、表示部120には3次元の点群データが2次元に投影された状態で表示されている。表示されている点には、当該2次元の表示を見ている視点からの距離が近い点と遠い点があり得る。そこで、例えば、関連付けするために選択する点は、利用者がマウスなどで指定している位置(表示部120の画面上の位置)から所定範囲内に存在する最も近い点を選択すればよい。なお、「所定範囲」は、点群データの間隔よりも広い範囲とすればよい。ステップS111,S112を、点群データに含まれているすべての管理対象設備の銘板データに対して実行する(S113)。選択する点の数は、原則は1つとすればよい。ただし、近傍の複数の点を選択してもよい。複数の点を選択したときは、例えば、関連付与部110が選択された点の座標を平均した座標を求めて最も近い点に関連付けてもよし、平均した座標に銘板データを関連付けてもよい。もしくは、後述する点群データの密度を下げて表示部120に点群データを表示する場合を考慮し、選択した複数の点の中のいずれか1つは表示されるように複数の点を選択しておいてもよい。
【0016】
関連付与部110では上述の処理を行うので、「関連付与部110での処理が終わった状態の情報」として、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて記録部190に記録される。つまり、関連付与部110を備えていない設備管理装置100の記録部190および関連付与部110での処理が終了した設備管理装置100の記録部190は、空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しており、かつ点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられている。本発明においては、点群データは、3次元座標を有する点を要素とする1つの集合であれば十分であり、点群データを管理対象設備ごとに分類する処理は必要ない。つまり、点群データを1つの集合として扱った状態で、銘板データを管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける。よって、点群データと設備情報との関連付けが容易である。
【0017】
図3に表示部120、表示制御部130を備える場合の処理フロー例、図4に表示部120、表示制御部130、関連変更部140を備える場合の処理フロー例を示す。表示制御部130は、点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、投影情報にしたがって点群データの表示部120への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの表示部120への表示を関連付けられた点に基づいて制御する(S130)。投影情報は、例えば、空間内の視点の位置(視点の3次元座標である視点座標)と当該視点からの視線の方向である視線方向とを含む情報とすればよい。点群データは、そのような投影情報に基づいて2次元化される。表示部120は、ディスプレイなどを備えており、2次元化された点群データと銘板データを表示する(S120)。「銘板データの表示部120への表示を関連付けられた点に基づいて制御する」とは、銘板データを表示する位置を関連付けられた点の表示部120での位置に基づいて決めることを意味する。例えば、銘板データの特定の位置が、銘板データに関連付けられた点と重なるように表示部120に表示すればよい。このように銘板データを表示するので、点群データを1つの集合として扱っても管理対象設備と設備情報との対応関係を利用者が理解しやすい。
【0018】
設備管理装置100が関連変更部140も備える場合、表示部120に点群データと銘板データを表示した状態で、関連変更を選択すると(S141)、関連変更部140は、銘板データを関連付ける点を、関連付けられている点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する(S142)。3次元の点群データは、2次元に変換(投影)されて表示部120に表示される。したがって、表示部120上では近い点でも、3次元空間では離れている場合もある。銘板データを関連付ける点を変更するとしても、同じ管理対象設備を示している点に変更する必要がある。そこで、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点の中で関連付けを変更すればよい。「あらかじめ定めた距離」は、管理対象設備の寸法、点群データの隣接する点同士の距離を考慮して定めればよい。
【0019】
図5は、表示制御部130の処理フロー例を示す図である。表示制御部130は、点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する(S131)。表示制御部130は、投影情報にしたがって点群データの表示部120への表示を制御する(S132)。「投影情報」は、点群データを2次元化する条件である。例えば、投影情報は、視点の3次元座標である視点座標と当該視点からの視線の方向である視線方向とを含む情報とすればよい。そして、表示制御部130は、視点から視線方向を見た様子となるように点群データを2次元化すればよい。また、表示制御部130は、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの表示部120への表示を制御する(S133)。表示制御部130は、銘板データを2次元データとして点群データに隠れないように表示する。例えば、表示制御部130は、ステップS132で点群データを2次元に投影して表示部120に表示した上で、ステップS133で2次元データである銘板データを上書きすることで、点群データに隠れないように銘板データを表示できる。
【0020】
図6は、管理対象設備が配置されている部屋を表示した様子を示した図である。図7は、図6の部屋を反対側から表示した様子を示した図である。図6図7には、「送風機No.1」、「送風機No.2」、「送風機No.3」、「送風電動機No.1」、「送風電動機No.2」、「送風電動機No.3」が配置されている。銘板データ211~216を2次元データとして点群データ210,220に隠れないように表示していることが分かる。
【0021】
図8は、図6の送風機No.1付近を、視線を変更して表示した図である。点群データ230では、管理対象設備として目視できるのは送風機No.1だけだが、送風機No.2と送風機No.3の点群データも2次元に投影されているので、銘板データ211だけでなく、銘板データ212,213も表示されている。図8では、銘板データ211のポイント231をクリックすることで、送風機No.1の属性データ235が表示された様子も示されている。
【0022】
図9は、図6の点群データの密度を下げた様子を示す図である。表示制御部130は、投影情報が変更されたときは、銘板データごとに、関連付けた点の少なくとも1つは省略しないようにしながら、表示部120に表示する点群データの密度を下げればよい。投影情報が変更されると点群データを2次元化する処理を行う必要があるので、表示制御部130の処理に負荷がかかる。処理の負荷を考慮して、例えば、点群データ240の密度は、点群データ210の密度の1/4もしくは1/10などに適宜変更すればよい。ただし、銘板データが関連付けられた点のすべてを省略してしまうと、銘板データの表示もできなくなってしまう。そこで、銘板データが関連付けられた点のすべてを省略しないように密度を制御する。例えば、ある銘板データが関連付けられた点が1つの場合は、当該点は省略しないように密度を制御する。ある銘板データが関連付けられた点が複数の場合は、いずれかの点は省略しないように密度を制御すればよい。また、図10は、図9から視点を前方に移動した様子を示す図である。図10の点群データ250では、送風機No.1と送風電動機No.1が表示から消えていることが分かる。送風機No.1と送風電動機No.1の点群データが表示されていないので、銘板データ211,214も表示されていない。大量の点群データを2次元化する処理において処理の負荷を軽減できるので、設備管理装置100がフリーズ状態となるリスクを低減できる。よって、利用者のストレスを軽減できる。
【0023】
ステップS131では、表示制御部130は、表示部120に表示する銘板データを選択する条件である銘板選択情報も取得してもよい。銘板選択情報も取得した場合は、ステップS133では、表示制御部130は、銘板選択情報にもしたがって銘板データの表示部120への表示を制御する。図11に、銘板データを選択して表示した様子を示す。点群データ210は図6と同じであるが、銘板データ211,214のみが示されている。例えば、図8のように点群データを目視できないときなどには、目視できていない管理対象設備の銘板データを表示しないという選択もあり得る。
【0024】
表示制御部130は、投影情報に対応する基準と銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて銘板データの表示を制御してもよい。「投影情報に対応する基準」とは、点群データ内の点までの距離の基準になる面、線、点などであり、例えば、視線方向を垂線とする視点を含んだ平面とすればよい。ただし、設備の構造に応じで「投影情報に対応する基準」は適宜変更すればよい。例えば、視点自体を基準として、視点からの距離に基づくように銘板データを表示してもよい。もしくは、視点を通る鉛直な直線を基準として、その直線からの距離に基づくように銘板データを表示してもよい。図12は、距離に応じて銘板データを囲む枠の太さを変更した例を示した図である。利用者が距離を意識できるように表示できることが望ましく、銘板データの濃淡を変更するようにしてもよいし、銘板データの大きさを変更するようにしてもよい。利用者が銘板データと関連付けられた点までの距離を認識できるので、点群データに複数の銘板データが表示されているときに、目視できる点群データと銘板データの関係を理解しやすい。
【0025】
ステップS131では、表示制御部130は、表示部120に表示する点群データを選択する条件である点群選択情報も取得してもよい。この場合は、ステップS132では、表示制御部130は、点群選択情報にもしたがって点群データの表示部120への表示を制御する。「点群選択情報」は、例えば、投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件とすればよい。図13図6の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図、図14図8の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図である。これらの図から分かるように、点群データとして表示されていない点に関連付けられた銘板データも表示されない。図15は、中間部分の点群データのみを表示した様子を示す図である。図15では、送風機No.1、送風電動機No.1の点群データが消えているので、送風機No.2、送風電動機No.2が視認できるように表示されている。また、送風機No.3、送風電動機No.3の点群データも表示されていないので、銘板データ213,216も表示されていない。点群データを選択して表示することで、銘板データも選択できるので、より自然に検索対象設備と銘板との一体的な動作体系を確保できる。また、前方の点群データで隠れてしまっている後方の点群データを選択することも可能なので、空間内の個々の設備を識別できる。
【0026】
図16は、銘板データを関連付ける点を変更したときの様子を示す図である。送風電動機No.3の銘板データ216が、銘板データ216-2の位置に移動していることが分かる。関連変更部140を備えておけば、銘板データ同士が重なり合うような状況のときに、目視しやすい位置に銘板データを移動させることが可能である。また、関連変更部140は、銘板データを関連付ける点を、その点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更するので、異なる管理対象設備に銘板データを関連付けてしまうことを防ぐこともできる。
【0027】
設備管理装置100によれば、点群データを1つの集合として扱った状態で、銘板データを管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける。よって、点群データと設備情報との関連付けが容易である。表示においては、点群データを、所望の範囲で所望の方向から表示した上で、銘板データを対応付けられた点に基づいて表示する。表示する際の設備管理装置への負荷を軽減できるため、利用者のストレスを軽減できる。よって、3次元点群データを用いてインフラ施設等の管理対象設備を管理するためシステムの操作性を向上でき、より高度な作業環境を提供できる。
【0028】
[変形例1]
図1は、変形例1の設備管理装置の機能構成例も示している。変形例1の設備管理装置100’も、管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて管理対象設備を管理するための設備管理装置である。設備管理装置100’は、少なくとも記録部190、表示部120、表示制御部130’を備える。設備管理装置100’は、関連付与部110’と関連変更部140’も備えてもよい。実施例1の設備管理装置100では、関連付与部110は、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けた。変形例1では、関連付与部110’は、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける(S110’)。そのため、表示制御部130’は、銘板データの表示部120への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標が投影情報にしたがって表示部120に表示される位置に基づいて制御する(S133’)。以下では、変更点と変更点に関連する部分の説明を行う。記載を省略している部分は、実施例1と同じである。
【0029】
図2に関連付与の処理フローの例を示す。関連付与部110’は、当該設備管理装置の利用者の指示にしたがって、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける(S110’)。ステップS110’では、まず利用者が銘板データを選択する(S111)。その後、利用者が表示部120に表示されている点群データの中から点を選択することで、銘板データをその点が有する3次元座標に関連付ける(S112’)。実施例1と同様に、例えば、関連付けするために選択する点は、利用者がマウスなどで指定している位置(表示部120の画面上の位置)から所定範囲内に存在する最も近い点を選択すればよい。ステップS111,S112’を、点群データに含まれているすべての管理対象設備の銘板データに対して実行する(S113)。選択する点の数は、原則は1つとすればよい。ただし、近傍の複数の点を選択してもよい。複数の点を選択したときは、例えば、関連付与部110’が選択された点の座標を平均した座標を求めて最も近い点の3次元座標に銘板データを関連付けてもよし、平均した座標(3次元座標)に銘板データを関連付けてもよい。
【0030】
関連付与部110’では上述の処理を行うので、「関連付与部110’での処理が終わった状態の情報」として、点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて記録部190に記録される。つまり、関連付与部110’を備えていない設備管理装置100’の記録部190および関連付与部110’での処理が終了した設備管理装置100’の記録部190は、空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しており、かつ点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられている。本発明においては、点群データは、3次元座標を有する点を要素とする1つの集合であれば十分であり、点群データを管理対象設備ごとに分類する処理は必要ない。つまり、点群データを1つの集合として扱った状態で、銘板データを管理対象設備もしくはその付近の3次元座標に関連付ける。よって、点群データと設備情報との関連付けが容易である。
【0031】
図3に表示部120、表示制御部130’を備える場合の処理フロー例、図4に表示部120、表示制御部130’、関連変更部140’を備える場合の処理フロー例を示す。表示制御部130’は、点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、投影情報にしたがって点群データの表示部120への表示を制御するとともに、銘板データの表示部120への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標が投影情報にしたがって表示部120に表示される位置に基づいて制御する(S130’)。投影情報は、例えば、空間内の視点の位置(視点の3次元座標である視点座標)と当該視点からの視線の方向である視線方向とを含む情報とすればよい。点群データは、そのような投影情報に基づいて2次元化される。表示部120は、ディスプレイなどを備えており、2次元化された点群データと銘板データを表示する(S120)。「銘板データの表示部120への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標が投影情報にしたがって表示部120に表示される位置に基づいて制御する」とは、銘板データを表示する位置が、関連付けられた3次元座標が表示部120に表示される位置に基づくことを意味する。例えば、銘板データの特定の位置が、3次元座標が表示部120に表示される位置と重なるように表示部120に表示すればよい。このように銘板データを表示するので、点群データを1つの集合として扱っても管理対象設備と設備情報との対応関係を利用者が理解しやすい。なお、表示制御部130’は、投影情報が変更されたときは、表示部120に表示する点群データの密度を下げればよい。設備管理装置100’がフリーズ状態となるリスクを低減できる。よって、利用者のストレスを軽減できる。
【0032】
設備管理装置100’が関連変更部140’も備える場合、表示部120に点群データと銘板データを表示した状態で、関連変更を選択すると(S141)、関連変更部140’は、銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する(S142’)。銘板データを関連付ける3次元座標を変更するとしても、同じ管理対象設備付近の3次元座標に変更する必要がある。そこで、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更すればよい。「あらかじめ定めた距離」は、管理対象設備の寸法、点群データの隣接する点同士の距離を考慮して定めればよい。
【0033】
図5は、表示制御部130’の処理フロー例を示す図である。表示制御部130’は、点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する(S131)。表示制御部130’は、投影情報にしたがって点群データの表示部120への表示を制御する(S132)。そして、表示制御部130’は、視点から視線方向を見た様子となるように点群データを2次元化すればよい。また、表示制御部130’は、銘板データの表示部120への表示を、銘板データが関連付けられた3次元座標が投影情報にしたがって表示部120に表示される位置に基づいて制御する(S133’)。表示制御部130’は、銘板データを2次元データとして点群データに隠れないように表示する。例えば、表示制御部130’は、ステップS132で点群データを2次元に投影して表示部120に表示した上で、ステップS133’で銘板データを2次元データとして上書きすることで、点群データに隠れないように銘板データを表示できる。
【0034】
設備管理装置100’においても、ステップS131では、表示制御部130’は、表示部120に表示する銘板データを選択する条件である銘板選択情報も取得してもよい。銘板選択情報も取得した場合は、ステップS133’では、表示制御部130’は、銘板選択情報にもしたがって銘板データの表示部120への表示を制御する。図11に、銘板データを選択して表示した様子を示す。点群データ210は図6と同じであるが、銘板データ211,214のみが示されている。例えば、図8のように点群データを目視できないときなどには、目視できていない管理対象設備の銘板データを表示しないという選択もあり得る。
【0035】
表示制御部130’は、投影情報に対応する基準と銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて銘板データの表示を制御してもよい。「投影情報に対応する基準」とは、点群データ内の点までの距離の基準になる面、線、点などであり、例えば、視線方向を垂線とする視点を含んだ平面とすればよい。ただし、設備の構造に応じで「投影情報に対応する基準」は適宜変更すればよい。例えば、視点自体を基準として、視点からの距離に基づくように銘板データを表示してもよい。もしくは、視点を通る鉛直な直線を基準として、その直線からの距離に基づくように銘板データを表示してもよい。図12は、距離に応じて銘板データを囲む枠の太さを変更した例を示した図である。利用者が距離を意識できるように表示できることが望ましく、銘板データの濃淡を変更するようにしてもよいし、銘板データの大きさを変更するようにしてもよい。利用者が銘板データと関連付けられた点までの距離を認識できるので、点群データに複数の銘板データが表示されているときに、目視できる点群データと銘板データの関係を理解しやすい。
【0036】
設備管理装置100’においても、ステップS131では、表示制御部130’は、表示部120に表示する点群データを選択する条件である点群選択情報も取得してもよい。この場合は、ステップS132では、表示制御部130’は、点群選択情報にもしたがって点群データの表示部120への表示を制御する。さらに、ステップS133’では、表示制御部130’は、点群選択情報にしたがって、銘板データの表示部120への表示を制御する。具体的には、表示制御部130’は、銘板データが関連付けられている3次元座標が点群選択情報において選択されている範囲に該当する場合のみ、銘板データを表示すればよい。つまり、表示制御部130’は、点群選択情報にもしたがって、点群データの表示部120への表示と銘板データの表示部120への表示を制御する(S132,S133’)。「点群選択情報」は、例えば、投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件とすればよい。図13図6の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図、図14図8の近い距離の点群データのみを表示した様子を示す図である。これらの図から分かるように、点群データとして選択されていない3次元座標に関連付けられた銘板データも表示されない。図15は、中間部分の点群データのみを表示した様子を示す図である。図15では、送風機No.1、送風電動機No.1の点群データが消えているので、送風機No.2、送風電動機No.2が視認できるように表示されている。また、送風機No.3、送風電動機No.3の点群データも表示されていないので、銘板データ213,216も表示されていない。点群データを選択して表示することで、銘板データも選択できるので、より自然に検索対象設備と銘板との一体的な動作体系を確保できる。また、前方の点群データで隠れてしまっている後方の点群データを選択することも可能なので、空間内の個々の設備を識別できる。
【0037】
設備管理装置100’によれば、点群データを1つの集合として扱った状態で、銘板データを管理対象設備に対応する3次元座標に関連付ける。よって、点群データと設備情報との関連付けが容易である。表示においては、点群データを、所望の範囲で所望の方向から表示した上で、銘板データを対応付けられた3次元座標に基づいて表示する。表示する際の設備管理装置への負荷を軽減できるため、利用者のストレスを軽減できる。よって、3次元点群データを用いてインフラ施設等の管理対象設備を管理するためシステムの操作性を向上でき、より高度な作業環境を提供できる。
【0038】
[プログラム、記録媒体]
上述の各種の処理は、図17に示すコンピュータ2000の記録部2020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部2010、入力部2030、出力部2040、表示部2050などを動作させることで実施できる。
【0039】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
【0040】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD-ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0041】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0042】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
100,100’ 設備管理装置 110,110’ 関連付与部
120 表示部 130,130’ 表示制御部
140,140’ 関連変更部 190 記録部
210,220,230,240、250 点群データ
211-216 銘板データ
231 ポイント 235 属性データ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-05-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項2】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項3】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項4】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項5】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項6】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項7】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項8】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項9】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項10】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項11】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項12】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項13】
請求項1,2,5,6のいずれかに記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項14】
請求項3,4,7,8のいずれかに記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項15】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項16】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項17】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項18】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項19】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項20】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項21】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項22】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項23】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更ステップと
を有する設備管理方法。
【請求項24】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更ステップ
を実行することを特徴とする設備管理方法。
【請求項25】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更ステップと
を有する設備管理方法。
【請求項26】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更ステップ
を実行することを特徴とする設備管理方法。
【請求項27】
請求項1から12のいずれかに記載の設備管理装置としてコンピュータを機能させるための設備管理プログラム。
【請求項28】
請求項2記載の設備管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項2】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項3】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項4】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項5】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項6】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項7】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項8】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
を備え、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられて前記記録部に記録されており、
前記表示制御部は、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理装置。
【請求項9】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項10】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項11】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項12】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置であって、
前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録する記録部と、
点群データと銘板データを表示する表示部と、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御部と、
前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部と
を備える設備管理装置。
【請求項13】
請求項1,2,5,6のいずれかに記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項14】
請求項3,4,7,8のいずれかに記載の設備管理装置であって、
さらに、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更部
も備える設備管理装置。
【請求項15】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項16】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記銘板データ示ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた点との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項17】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項18】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記銘板データ示ステップは、前記投影情報に対応する基準と前記銘板データが関連付けられた3次元座標との距離に基づいて前記銘板データの表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項19】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項20】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記情報取得ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、
前記点群表示ステップは、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項21】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
を実行し、
前記表示制御ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示と前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項22】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記情報取得ステップは、前記表示部に表示する点群データを選択する条件かつ前記投影情報に対応する基準に基づいた3次元座標での距離を利用した条件である点群選択情報も取得し、
前記点群表示ステップは、前記点群選択情報にもしたがって、前記点群データの前記表示部への表示を制御し、
前記銘板データ表示ステップは、前記点群選択情報にもしたがって、前記銘板データの前記表示部への表示を制御する
ことを特徴とする設備管理方法。
【請求項23】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を関連付けられた点に基づいて制御する表示制御ステップと、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更ステップと
を有する設備管理方法。
【請求項24】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
表示する点群データの中の点に関連付けられた銘板データの前記表示部への表示を、関連付けられた点に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける点を、前記点からの3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の点に変更する関連変更ステップ
を実行することを特徴とする設備管理方法。
【請求項25】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、関連付与部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記関連付与部を用いて、前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データを、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付ける関連付与ステップと、
前記表示制御部が、前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得し、前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御するとともに、前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する表示制御ステップと、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更ステップと
を有する設備管理方法。
【請求項26】
管理対象の設備である管理対象設備を含んだ空間の点群データを用いて前記管理対象設備を管理するための設備管理装置を用いた設備管理方法であって、
前記設備管理装置は、記録部、表示部、表示制御部、関連変更部を備えており、
あらかじめ記録部に、前記空間に存在する管理対象設備を識別するための銘板データと前記管理対象設備の属性を示す属性データとを含む設備情報と、3次元座標を有する点の集合である前記点群データとを記録しておき、
前記点群データに含まれている管理対象設備の銘板データは、当該管理対象設備に対応する少なくとも1つの点に対応する3次元座標に関連付けられており、
前記表示制御部が、
前記点群データを2次元化する条件である投影情報を取得する情報取得ステップ、
前記投影情報にしたがって点群データの前記表示部への表示を制御する点群表示ステップ、
前記銘板データの前記表示部への表示を、前記銘板データが関連付けられた3次元座標が前記投影情報にしたがって前記表示部に表示される位置に基づいて制御する銘板データ表示ステップ
を実行し、
前記関連変更部が、前記銘板データを関連付ける3次元座標を、3次元座標での距離があらかじめ定めた距離以内の3次元座標に変更する関連変更ステップ
を実行することを特徴とする設備管理方法。
【請求項27】
請求項1から12のいずれかに記載の設備管理装置としてコンピュータを機能させるための設備管理プログラム。
【請求項28】
請求項27記載の設備管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。