(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103090
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】コンセント装置
(51)【国際特許分類】
A62C 3/16 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
A62C3/16 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007235
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】393009079
【氏名又は名称】幸南工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112531
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 達也
(57)【要約】
【課題】 消火機能を備えたコンセント装置であって、しかも、あらゆるタイプのコンセント装置に適用可能であると共に、誰もが簡易に取付可能なコンセント装置を提供する。
【解決手段】 プラグの差込口を有するコンセント本体1と、コンセント本体1の差込口が露出するようにコンセント本体1の前側に設けられる装飾カバー部2と、装飾カバー部2を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部3と、装飾カバー部2又はカバー取付部3の上方に装飾カバー部2又はカバー取付部3と一体的に形成された消火具収容部4とを備えている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグの差込口を有するコンセント本体と、前記コンセント本体の差込口が露出するように該コンセント本体の前側に設けられる装飾カバー部と、前記装飾カバー部を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部と、前記装飾カバー部又は前記カバー取付部の上方に該装飾カバー部又は該カバー取付部と一体的に形成された消火具収容部とを備え、
前記消火具収容部は、外装体に消火剤が充填されている消火具を収容すると共に火炎によって該消火具から消化剤が落下し得るようにしたことを特徴とするコンセント装置。
【請求項2】
前記消火具収容部は、前記消火具を収容し得る体積を有すると共に、内部に前記消火具を収容し得る中空状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項3】
前記消火具収容部の下面には、開口が設けられていると共に、前記下面のうち前記開口を除く部分が前記消火具を載置する消火具支持部になっていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【請求項4】
前記消火具収容部の側方に前記消火具を出し入れする消火具挿入口が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンセント装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセント装置が発火した場合において、火災の発生を未然に防止し得る消火機能を備えたコンセント装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンセント装置は、屋内配線から電気器具等に電気を供給するため、電気器具のコードの先端に設けられたプラグの差し込み口として屋内の壁等に設置されているが、このコンセント装置の発火が原因となって火災が発生する場合がある。例えば、プラグがコンセント装置に長期間差し込まれたままの状態において、プラグとコンセント装置の間にホコリや異物が溜まると、そのホコリ等が空気中の湿気を吸収して放電することによって発火し(トラッキング現象)、これが火災につながってしまうケースがある。また、その他にも、コンセント装置の経年劣化、過剰な電気の供給等もコンセント装置の火災の原因となっている。
【0003】
そこで、コンセント装置の火災を未然に防止する手段として、例えば、下記特許文献1に示されているトラッキング火災用消火装置が存在している。この装置は、下方が開口された金属製の容器内にガス及び粉末消化剤が充填された合成樹脂製の密閉容器を内蔵してなり、火災時の温度上昇によって密閉容器が破裂すると、粉末消火剤が金属製容器の下方開口部から噴出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されたトラッキング火災用消火装置は、金属製の容器の存在を前提とした上で、金属製容器の下方開口部から粉末消火剤が噴出するように構成されており、実際にはコンセント装置の消火装置に適しているとは言い難い。すなわち、特許文献1記載の考案は、金属製容器の下方開口部から粉末消火剤が噴出するようになっている以上、少なくとも、当該金属製容器はコンセント装置の上方に位置させる必要がある。この点、一般的なコンセント装置は、コンセント本体が屋内の壁に埋設されており、壁の前方には装飾カバーのみが存在するように設置されている。従って、コンセント装置の上方には、そもそも金属製の容器からなるトラッキング火災用消火装置を載置するスペースは事実上存在していない。他方、トラッキング火災用消火装置をいわゆる露出形のコンセント装置に使用した場合、当該消火装置を載置する箇所は確保されるものの、次のような問題がある。すなわち、一般的な露出形のコンセント装置は、コンセント本体を収容させたボックス状の筐体からなり、このボックス状の筐体を壁等の外部に露出させて設置しているが、仮に、当該筐体の上面に金属製容器を載置したとしても、コンセント装置の発火後、コンセント装置を構成する筐体の上面が溶解しなければ、粉末消火剤が噴出しないことになる。そのため、粉末消火剤が噴出した時には、火炎の勢いが強くなっていて消火に手遅れになってしまう場合もあり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、コンセント装置が何らかの理由で発火した場合に、それが火災に至らないよう確実且つ未然に防止し得る消火機能を備えたコンセント装置であって、しかも、あらゆるタイプのコンセント装置に適用可能であると共に、誰もが簡易に取付可能なコンセント装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明に係るコンセント装置は、プラグの差込口を有するコンセント本体と、前記コンセント本体の差込口が露出するように該コンセント本体の前側に設けられる装飾カバー部と、前記装飾カバー部を装着可能に取付箇所に固定されるカバー取付部と、前記装飾カバー部又は前記カバー取付部の上方に該装飾カバー部又は該カバー取付部と一体的に形成された消火具収容部とを備え、前記消火具収容部は、外装体に消火剤が充填されている消火具を収容すると共に火炎によって該消火具から消化剤が落下し得るようにしたことを特徴としている。
【0008】
また、本発明に係るコンセント装置の前記消火具収容部は、前記消火具を収容し得る体積を有すると共に、内部に前記消火具を収容し得る中空状に形成されていることを特徴としている。
【0009】
さらに、本発明に係るコンセント装置の前記消火具収容部の下面には、開口が設けられていると共に、前記下面のうち前記開口を除く部分が前記消火具を載置する消火具支持部になっていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明に係るコンセント装置は、前記消火具収容部の側方に前記消火具を出し入れする消火具挿入口が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、仮にコンセント装置が何らかの理由で発火した場合であっても、それが火災につながってしまうことを未然に防止し得る。しかも、本発明の消火具収容部は、装飾カバー部又はカバー取付部の上方に一体的に設けられており、これら装飾カバー部やカバー取付部は、種々のコンセント装置において汎用的であることがほとんどであると共に、簡易に取り付け可能であることがほとんどである。従って、本発明に係るコンセント装置は、あらゆるタイプのコンセント装置に適用可能であり、且つ誰もが簡易且つ迅速に取付可能である。また、本発明の消火具収容部は、装飾カバー部又はカバー取付部に設けられているので、必ずしもコンセント装置全体を取り替える必要はなく、既に設置されているコンセント装置に利用可能であるという点においても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】コンセント装置のカバー取付フレーム(カバー取付部)の斜視図。
【
図4】コンセント装置のカバー取付フレーム(カバー取付部)の側面図及び側面断面図。
【
図5】コンセント装置のカバー取付フレーム(カバー取付部)の平面図、正面図、背面図、及び底面図。
【
図7】他の実施形態のコンセント装置の装飾カバーパネル(装飾カバー部)の斜視図。
【
図8】他の実施形態のコンセント装置の装飾カバーパネル(装飾カバー部)の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るコンセント装置の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本実施形態のコンセント装置の設置状態を示す斜視図、
図2は本実施形態のコンセント装置の分解斜視図、
図3は本実施形態のコンセント装置のカバー取付フレーム(カバー取付部)の斜視図である。ここで、本実施形態のコンセント装置は、プラグの差込口を有するコンセント本体1と、コンセント本体1の差込口が露出するように該コンセント本体1の前側に設けられる装飾カバーパネル(装飾カバー部)2と、装飾カバーパネル2を装着するために取付箇所である建物の壁面Wに固着されるカバー取付フレーム(カバー取付部)3と、カバー取付フレーム3の上方に該カバー取付フレーム3と一体的に形成された消火具収容部4とによって概略構成されている。そして、前述の消火具収容部4は、消火具5が収容可能に形成されている。ちなみに、この実施形態では、2本の金属製の刃と接地極を備えたタイプのプラグに使用されるコンセント装置を例とすると共に、建物内の壁面等に埋設するいわゆる埋込形コンセント装置を例として説明する。もっとも、ここでの説明は、あくまでも一例であり、本発明は、あらゆるタイプのプラグに使用されるコンセント装置に対し適用可能であると共に、いわゆる露出形のタイプのコンセント装置にも適用可能である。なお、この実施の形態で、「上」「下」「右」「左」とは、コンセント装置を壁面Wに装着した状態を基準とし、「前」「後」とは、コンセント装置の差込口側を「前」、その反対側を「後」として説明する。
【0014】
前記コンセント本体1は、
図2に示されているように、コンセント部10と、コンセント部10を囲繞するように設けられた取付枠体11とによって構成されている。このうち、コンセント部10は、合成樹脂製の箱状の部材を前後に組み合わせて直方体形状に形成されており、その内部には、図示はしないがプラグを接続させるプラグ挟持部材や端子板等の内装部品が収容されている。また、コンセント部10の前面には、プラグを差し込むための左右一対のプラグ差込口12がそれぞれ上下2箇所に設けられており、上下のそれぞれのプラグ差込口12,12の下方には接地極差込口13が設けられている。さらに、図示はしないがコンセント部10の左右それぞれの側面の上下それぞれの端部に取付枠体11を固着させるための凸部が設けられている。一方、取付枠体11は、金属製の矩形状の板材を枠状に形成した部材で、その中央部にコンセント部10の縦横の外寸よりもやや広い寸法の開口が形成されている。また、図示はしないが、取付枠体11の開口の左右それぞれの端面の上下端部に鈎状の掛止爪が形成されており、この掛止爪をコンセント部10の凸部にカシメることでコンセント部10と取付枠体11を一体化している。これにより、コンセント部10は、取付枠体11の開口内、すなわち、取付枠体11の中央に位置することになる。さらに、取付枠体11の上下端部のそれぞれに取付枠体11を壁面Wに固着するための取付孔15,15、取付枠体11をカバー取付フレーム3に螺着するための螺子孔16,16が穿設されている。
【0015】
前記装飾カバーパネル(装飾カバー部)2は、合成樹脂により縦長矩形状に形成されたパネル状の部材で、中央部にコンセント本体1のコンセント部10の前面を臨ませる窓開口20が開設されている。また、装飾カバーパネル2は、その縁部が外側端に向かって傾斜しており、外側端が中央部(窓開口20に隣接する箇所)よりも低くなっている。さらに、装飾カバーパネル2の裏面の左右端部には、それぞれ3つずつ合計6つの鉤状突起が設けられている(不図示)。なお、ここでは、装飾カバーパネルが合成樹脂により形成されている例を示したが、これに限られず、金属製、あるいは木製等、種々の材質を選択することが可能である。
【0016】
前記カバー取付フレーム(カバー取付部)3は、合成樹脂により縦長矩形状に形成されたパネル状の部材で、その縦横の外寸は、前述の装飾カバーパネル2の外寸と略一致する外寸になっている。また、カバー取付フレーム3の中央部には、装飾カバーパネル2の窓開口20の縦横の寸法よりも大きな寸法の矩形開口25が開設されている。さらに、カバー取付フレーム3の左右端部には、前述の装飾カバーパネル2の鉤状突起を掛止するためのスリット状孔26,26・・・がそれぞれ3つずつ合計6つ開設されている。また、カバー取付フレーム3の上下端部のそれぞれにカバー取付フレーム3を壁面Wに固着するための取着孔27,27が穿設されている。なお、ここでは、カバー取付フレームが合成樹脂により形成されている例を示したが、これに限られず、金属製、あるいは木製等、種々の材質を選択することが可能である。
【0017】
前記消火具収容部4は、カバー取付フレーム3の上部にカバー取付フレーム3と一体成形されており、内部が中空の横長箱状に形成されている。具体的には、消火具収容部4は、下面、上面、左右の側面を有する箱状に形成されており、この箱状の消火具収容部4がカバー取付フレーム3の上端に一体的に設けられていると共に、カバー取付フレーム11の上方から前方へ突出するように設けられている。また、
図1に示されているように、消火具収容部4の下面には矩形状の開口30が開設されており、消火具収容部4の下面のうち、開口30を除く部分、すなわち、下面の外縁部分が消火具5を載置する消火具支持部31になっている。さらに、消火具収容部4の左右のそれぞれの側面には矩形状の開口が開設されており、これらの開口は、消火具4を出し入れするための消火具挿入口32,32になっている。なお、ここでは、消火具収容部4がカバー取付フレーム3と一体成形されている例を示したが、これに限られず、例えば、消火具収容部とカバー取付フレームを別々に成形し、両者を結合して一体化しても本発明の目的を達成することができる。また、ここでは、消火具収容部の左右両側のそれぞれに消火具挿入口が設けられている例を示したが、左右のいずれか一方のみに設けてもよいし、消火具収容部の上面に設けてもよい。さらに、消火具収容部の下面の開口を消火具挿入口と兼用することも可能である。
【0018】
前記消火具5は、
図6に示されているように、平面視矩形状で高さのない直方体形状であり、いわゆるマッチ箱のように形成された外装体35の内部に消火剤を充填して構成されている。具体的には、消火具5は、ポリエチレン等の合成樹脂によって一方面側が開口する箱枠体に形成された外装体35の内部に消火剤を充填すると共に、これにポリエチレン等の合成樹脂フィルムを被覆して直方体形状に構成されている。なお、ここで使用される消火剤は、適正な消火機能を備えたものであれば、種々のものから選択可能である。また、ここでは、箱枠体をベースに外装体を形成しているが、これに限られず、消火剤を充填可能な外装体であり、前述の消火具収容部に収容可能なものであれば、例えば、ポリエチレン等のシート材を袋状に形成したもの等、種々の形態を採用可能である。また、外装体の素材についても、種々のものを選択可能である。
【0019】
以下、上記のように構成されたコンセント装置を取付箇所に組み付ける手順について説明する。まず、取付箇所である建物内の壁面Wの取付穴40にコンセント本体1を取り付ける。具体的には、コンセント本体1の取付枠体11の取付孔15,15のそれぞれに螺子41,41を挿通して壁面Wにコンセント本体1を螺着する。次に、カバー取付フレーム3の矩形開口25の内側にコンセント本体1が位置するようにした上で、カバー取付フレーム3の取着孔27,27、及びコンセント本体1の取付枠体11の透孔16,16に螺子42,42を挿通して壁面Wにカバー取付フレーム3を装着する。次いで、装飾カバーパネル2をカバー取付フレーム3の前面に重ね合わせてカバー取付フレーム3に押しつける。これにより、装飾カバーパネル2の鈎状突起が弾性変形してカバー取付フレーム3のスリット状孔26,26・・・に嵌まり込んで両者が結合する。ちなみに、装飾カバーパネル2の窓開口20は、コンセント本体1のコンセント部10の前面がちょうど嵌るサイズの縦長矩形状になっているため、装飾カバーパネル2が装着されると、コンセント本体1のコンセント部10のみが露出した状態となり、装飾カバーパネル2によって、コンセント本体1の見栄えの悪い箇所はすべて隠されることになる。後は、消火具収容部4の消火具挿入口31から消火具5を挿入して、消火具5を消火具収容部4の消火具支持部30に載置する。なお、取付箇所である壁面W等に既にコンセント装置が設置されている場合には、本実施形態におけるカバー取付フレーム3のみを交換すればよいことも多々ある。すなわち、壁面等に設置されているコンセント装置のカバー取付フレームは、規格の統一された汎用品であることが多いため、このような場合には、本実施形態におけるカバー取付フレームをそのまま利用できることができる。
【0020】
次に、本実施形態に係るコンセント装置の作用について説明する。仮にコンセント装置がトラッキング現象、その他の理由により発火した場合、その火炎は上方へ燃え上がることになる。この点、本実施形態のコンセント装置の上部には、コンセント装置の上部前方に張り出すように消火具収容部4があり、ここに消火具5が収容されている。従って、コンセント装置から発火した火炎は、消火具収容部4に載置された消火具5に到達する。そして、当該火炎が消火具5に被覆されているポリエチレン等の合成樹脂フィルムを溶解するため、消火具5の外装体35に充填されている消化剤が火炎に向かって落下し、火炎は消し止められることになる。このように、本実施形態のコンセント装置は、それが発火しても自動的に消火する機能を有しているため、仮にコンセント装置にプラグを差したまま長期間放置していても安全性を確保することができる。
【0021】
図7及び
図8は、コンセント装置の他の実施形態を示している。このうち、
図7に示すコンセント装置は、消火具収容部4を装飾カバーパネル2の上方に一体成形して構成されている。このように、消火具収容部4を装飾カバーパネル2の上方に形成しても、消火具5をコンセント装置の上方に位置させることができるため、本発明の目的を達成することができる。また、装飾カバーパネル2もカバー取付フレーム3と同様、規格の統一された汎用品であることが多いため、取付箇所である壁面W等にコンセント装置が既に設置されている場合には、本実施形態における装飾カバーパネル2のみを交換すればよいことも多々ある。
図8に示すコンセント装置は、消火具収容部4と装飾カバーパネル2を別体で成形し、これを結合することにより両者を一体化して構成されている。すなわち、消火具収容部4の下端部の左右2箇所に取付片部45,45を設け、これら取付片部45,45を装飾カバーパネル2の上端部に接着することで両者を一体化している。なお、両者を一体化する手段として、接着のみならず螺子等の止着部材を用いることも可能である。ちなみに、
図8においては、消火具収容部4を装飾カバーパネル2に結合させる例を示したが、消火具収容部4をカバー取付フレーム3に結合させて一体化することも可能である。
【0022】
なお、上記実施の形態では、消火具収容部の下面に矩形状の開口が開設されている例を示したが、これに限られない。すなわち、火炎によって消火具収容部に収容された消火具から消化剤が落下し易くなっていればよく、複数の円形状の開口をパンチ孔状に形成したり、消火具収容部の下面を格子状、あるいは網状に形成して複数の開口が形成されるようにしてもよい。また、消火具収容部の下面を薄肉状に形成して、火炎により容易に溶解するようにしてもよい。さらに、上記実施形態では、消火具収容部が直方体形状である例を示したが、これに限られない。すなわち、内部に消火具を収容するスペースがあれば、球形、多角形、あるいは動物の形状等にするなど、種々の形状にすることが可能である。
【符号の説明】
【0023】
1 コンセント本体
2 装飾カバーパネル(装飾カバー部)
3 カバー取付フレーム(カバー取付部)
4 消火具収容部
5 消火具