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特開2024-103098情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103098
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240725BHJP
   G06Q 10/00 20230101ALI20240725BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007249
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】503376518
【氏名又は名称】東芝ライフスタイル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】金山 将也
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA21
5L049AA21
5L049CC12
5L050CC12
(57)【要約】
【課題】利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することである。
【解決手段】実施形態の情報処理システムは、レシピ登録部と、表示制御部とを備える。前記レシピ登録部は、第1レシピの登録を受け付けるとともに、前記第1レシピに関して題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、前記第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、前記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付ける。前記表示制御部は、前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、前記第1レシピを表示画面に表示させる場合に、前記第2レシピを表示させるための操作部を前記表示画面に表示させ、前記操作部の操作を含む所定の操作が行われた場合に、前記第2レシピを前記表示画面に表示させる。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レシピの登録を受け付けるとともに、前記第1レシピに関して題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、前記第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、前記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付けるレシピ登録部と、
前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、前記第1レシピを表示画面に表示させる場合に、前記第2レシピを表示させるための操作部を前記表示画面に表示させ、前記操作部の操作を含む所定の操作が行われた場合に、前記第2レシピを前記表示画面に表示させる表示制御部と、
を備えた情報処理システム。
【請求項2】
前記レシピ登録部は、前記第1レシピに関して2つ以上の題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記2つ以上の題目が設定される場合に、前記2つ以上の題目について異なるレシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付け可能である、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記題目は、料理の分量である、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記レシピ登録部は、前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付けることに応じて、前記第2レシピについて、レシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録を行う、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第2レシピとして複数のレシピが登録可能であり、
前記レシピ登録部は、前記第2レシピとして登録されたレシピごとに、レシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録または解除を受け付け可能である、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2レシピとして複数のレシピが登録可能であり、
前記レシピ登録部は、前記題目ごとに、前記複数のレシピがレシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録または解除を受け付け可能である、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記レシピ登録部は、前記第1レシピに対する前記第2レシピの関連付けの解除が可能であり、レシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録が行われた前記第2レシピについて前記第1レシピに対する関連付けが解除される場合は、前記第2レシピの非公開設定の登録を維持する、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項8】
レシピのお気に入り登録を受け付けるお気に入りレシピ管理部をさらに備え、
前記お気に入りレシピ管理部は、前記第2レシピのお気に入り登録を指示するユーザの操作が検出された場合において、前記第2レシピについてレシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録がある場合は前記第2レシピに代えて前記第1レシピのお気に入り登録を受け付け、前記第2レシピについて前記非公開設定の登録がない場合は前記第2レシピのお気に入り登録を受け付ける、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項9】
レシピのお気に入り登録を受け付けるお気に入りレシピ管理部をさらに備え、
前記お気に入りレシピ管理部は、前記第2レシピのお気に入り登録を指示するユーザの操作が検出された場合において、前記第2レシピについてレシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録がある場合は前記第2レシピに代えて前記第1レシピのお気に入り登録を行うとともに、前記第2レシピを表示中に行われたお気に入り登録であることを示す所定情報を記憶させ、次回以降、前記第1レシピを表示させる前記ユーザの操作が検出された場合、前記所定情報に基づき前記第2レシピを表示させる、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記第1レシピと関連付けられた前記第2レシピについては、前記第2レシピに関して題目が設定されることが制約され、前記第2レシピに別のレシピが関連付けされることが抑制される、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記第1レシピと関連付けられた前記第2レシピについては、前記第2レシピが関連付けられる先が1つに制約され、前記第1レシピに加えて別のレシピに前記第2レシピが関連付けされることが抑制される、
請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項12】
1つ以上のコンピュータが、
第1レシピの登録を受け付けるとともに、前記第1レシピに関して題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、前記第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、前記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付け、
前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、前記第1レシピを表示画面に表示させる場合に、前記第2レシピを表示させるための操作部を前記表示画面に表示させ、前記操作部の操作を含む所定の操作が行われた場合に、前記第2レシピを前記表示画面に表示させる、
ことを含む情報処理方法。
【請求項13】
情報処理システムと関連する端末装置で利用されるプログラムであって、
前記情報処理システムは、第1レシピの登録を受け付けるとともに、前記第1レシピに関して題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、前記第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、前記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付け、
前記端末装置であるコンピュータに、
前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、前記第1レシピを表示画面に表示させる場合に、前記第2レシピを表示させるための操作部を前記表示画面に表示させ、前記操作部の操作を含む所定の操作が行われた場合に、前記第2レシピを前記表示画面に表示させる表示制御部、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カレー風味やあっさり塩味などアレンジ情報を提供可能なレシピ提供システムが知られている。このような情報処理システムは、利便性のさらなる向上が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-102185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、利便性の向上を図ることができる情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理システムは、レシピ登録部と、表示制御部とを備える。前記レシピ登録部は、第1レシピの登録を受け付けるとともに、前記第1レシピに関して題目が設定可能であり、前記第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、前記第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、前記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付ける。前記表示制御部は、前記第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、前記第1レシピを表示画面に表示させる場合に、前記第2レシピを表示させるための操作部を前記表示画面に表示させ、前記操作部の操作を含む所定の操作が行われた場合に、前記第2レシピを前記表示画面に表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】第1実施形態のサービス提供システムの全体構成を示す図。
図2】第1実施形態の機器管理サーバの機能構成を示すブロック図。
図3】第1実施形態のレシピ管理サーバの機能構成を示すブロック図。
図4】第1実施形態の代表レシピのレシピ情報を説明するための図。
図5】第1実施形態の関連レシピのレシピ情報を説明するための図。
図6】第1実施形態のお気に入りレシピDBを説明するための図。
図7】第1実施形態の端末装置の機能構成を示すブロック図。
図8】第1実施形態のレシピ登録画面の一例を説明するための図。
図9】第1実施形態のレシピ登録画面の別の一例を説明するための図。
図10】第1実施形態のレシピ登録時の制約を説明するための図。
図11】第1実施形態のレシピ登録時の別の制約を説明するための図。
図12】第1実施形態のレシピ表示画面の一例を説明するための図。
図13】第1実施形態のレシピ表示画面の別の一例を説明するための図。
図14】第1実施形態のお気に入りレシピに関する表示を説明するための図。
図15】第1実施形態のレシピを表示させる制御の流れを示すフローチャート。
図16】第1実施形態のレシピを表示させる制御の流れを示すシーケンス図。
図17】第2実施形態のレシピ登録画面の一例を説明するための図。
図18】第3実施形態のお気に入りレシピDBを説明するための図。
図19】第3実施形態のお気に入り登録の制御の流れを示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを、図面を参照して説明する。以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。本出願で「XXに基づく」とは、「少なくともXXに基づく」ことを意味し、XXに加えて別の要素に基づく場合も含み得る。また「XXに基づく」とは、XXを直接に用いる場合に限定されず、XXに対して演算や加工が行われたものに基づく場合も含み得る。本出願で「XXまたはYY」とは、XXとYYのうちいずれか一方の場合に限定されず、XXとYYの両方の場合も含み得る。これは選択的要素が3つ以上の場合も同様である。XXおよびYYは、任意の要素(例えば任意の情報)である。
【0008】
本出願で「取得」とは、送信要求を送信して能動的に取得する場合に限定されず、他の装置から送信される情報を受動的に受信することで取得する場合も含み得る。また「取得」とは、外部から得られた情報に対して演算または加工などを行い、目的の情報を生成することで目的の情報を得る場合も含み得る。また本出願では「データベース」を「DB」と表記する。
【0009】
(第1実施形態)
<1.サービス提供システムの全体構成>
図1は、第1実施形態のサービス提供システム1の全体構成を示す図である。サービス提供システム1は、例えば、調理用家電機器100、機器管理サーバ200、レシピ管理サーバ300、端末装置400の家電管理アプリAPP、および端末装置500を含む。後述するネットワークNWは、例えば、インターネット、セルラー網、Wi-Fi網、LPWA(Low Power Wide Area)、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、またはその他の公衆回線や専用回線などを状況に応じて利用すればよい。
【0010】
調理用家電機器100は、ユーザUによって利用される家電機器であり、ユーザUの住居内に配置される。調理用家電機器100は、例えば、ユーザUの住居内に設置された無線ルータWRおよびモデムMを介してネットワークNWと接続される。調理用家電機器100は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200と通信可能である。また、調理用家電機器100は、ネットワークNWを介して、またはBluetooth(登録商標)のような近距離無線通信を利用して直接に端末装置400と通信可能でもよい。調理用家電機器100は、オーブンレンジ、電子レンジ、トースター、または炊飯器などである。
【0011】
機器管理サーバ200は、調理用家電機器100を管理する管理サーバである。例えば、機器管理サーバ200は、調理用家電機器100に後述する調理設定情報を送信することで、調理用家電機器100の調理設定を管理する。機器管理サーバ200は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。機器管理サーバ200は、ネットワークNWを介して、調理用家電機器100、レシピ管理サーバ300、および端末装置400と通信可能である。機器管理サーバ200は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。機器管理サーバ200は、クラウドサーバに限定されず、ユーザUの住居にあるコンピュータでもよく、家庭内ルータ(例えば無線ルータWR)などでもよい。
【0012】
レシピ管理サーバ300は、レシピに関連するサービスを管理するサーバである。レシピ管理サーバ300は、1つまたは複数のサーバ装置(例えばクラウドサーバ)により構成される。レシピ管理サーバ300は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200、端末装置400、および端末装置500と通信可能である。レシピ管理サーバ300は、ネットワークNW中のルータに含まれる情報処理部など、エッジコンピューティングやフォグコンピューティングを行う情報処理部を含んでもよい。本実施形態では説明の便宜上、機器管理サーバ200とレシピ管理サーバ300とを独立した装置として説明する。しかしながら、機器管理サーバ200とレシピ管理サーバ300とは、1つの装置で実現されてもよい。
【0013】
端末装置400は、ユーザUが使用するコンピュータである。端末装置400は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末装置のような携帯端末装置である。ただし、端末装置400は、携帯端末装置に限定されず、パーソナルコンピュータなどでもよい。端末装置400は、例えば、表示装置401と、入力装置402と、通信部403とを有する。表示装置401は、種々の情報を表示可能な表示画面401aを有する。入力装置402は、ユーザUの入力を受け付け可能である。入力装置402は、例えば表示画面401aと重ねて設けられたタッチパネルである。入力装置402は、端末装置400に設けられたカメラやマイクなどを含み得る。通信部403は、無線通信可能な通信モジュールである。通信部403は、無線ルータWRおよびモデムMを介してまたは直接にネットワークNWと接続される。通信部403は、ネットワークNWを介して、機器管理サーバ200およびレシピ管理サーバ300と通信可能である。なお、通信部403は、上述したように、ネットワークNWを介して、またはBluetoothのような近距離無線通信を利用して直接に調理用家電機器100と通信可能でもよい。
【0014】
端末装置400には、アプリケーションプログラムPがインストールされ、以下に説明する機能がサポートされる。アプリケーションプログラムPは、例えば、調理用家電機器100を管理するとともに、レシピに関連するサービスを利用するためアプリケーションプログラムでもある。以下では、アプリケーションプログラムPが実行されることで起動されるアプリケーションソフトウェアを「家電管理アプリAPP」と称する。
【0015】
端末装置500は、レシピを提供するオペレータOPが使用するコンピュータである。端末装置500は、パーソナルコンピュータなどであるが、タブレット端末のような携帯端末装置でもよい。端末装置500は、例えば、表示装置501と、入力装置502と、通信部503とを有する。表示装置501は、種々の情報を表示可能な表示画面501aを有する。入力装置502は、オペレータOPの入力を受け付け可能な装置である。通信部503は、ネットワークNWを介して、レシピ管理サーバ300と通信可能である。
【0016】
本実施形態では、レシピ管理サーバ300と端末装置400の家電管理アプリAPPとにより「情報処理システム」の一例が実現される。なお本出願で言う「情報処理システム」は、上記例に限定されず、レシピ管理サーバ300単体で実現されてもよいし、端末装置400の家電管理アプリAPP単体で実現されてもよいし、調理用家電機器100、機器管理サーバ200、レシピ管理サーバ300、端末装置400の家電管理アプリAPP、および端末装置500のうち任意の2つ以上の組み合わせにより実現されてもよい。機器管理サーバ200、レシピ管理サーバ300、端末装置400、および端末装置500の各々は、「コンピュータ」の一例である。アプリケーションプログラムPは、「プログラム」の一例である。
【0017】
<2.機器管理サーバ>
次に、機器管理サーバ200について説明する。
図2は、機器管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。機器管理サーバ200は、例えば、機器登録部210、情報取得部220、調理設定送信部230、および記憶部290を有する。
【0018】
機器登録部210、情報取得部220、および調理設定送信部230は、機器管理サーバ200に搭載されたCPU(Central Processing Unit)のような1つ以上のハードウェアプロセッサがプログラムを実行することにより実現される。ただし、これら機能部の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現されてもよい。またこれら機能部のうち1つ以上は、機器管理サーバ200に代えて、調理用家電機器100、レシピ管理サーバ300、または端末装置400の家電管理アプリAPPに設けられてもよい。
【0019】
(機器登録部)
機器登録部210は、調理用家電機器100の機器登録を受け付ける。本出願で「機器登録」とは、調理用家電機器100と、当該調理用家電機器100を利用するユーザUとを対応付けることを意味する。例えば、機器登録は、ユーザUのアカウント(以下「ユーザID」と称する)と、ユーザUが使用する調理用家電機器100の識別情報(以下「機器ID」と称する)とを対応付けて機器登録DB291に登録することで行われる。
【0020】
(情報取得部)
情報取得部220は、調理用家電機器100または端末装置400から種々の情報を取得する。例えば、情報取得部220は、調理用家電機器100に所望の調理設定を送信させる要求(以下「調理設定送信要求」)を端末装置400から受信する。調理設定送信要求は、調理用家電機器100に設定させる調理設定の内容を示す情報(以下「調理設定情報」と称する)を含む。調理設定情報は、例えば、調理用家電機器100が実行する加熱制御の内容を示す情報であり、加熱方法、加熱強度、加熱温度、および加熱時間などのうち1つ以上を含む。調理設定情報は、例えば、ユーザUによって選択されたレシピに含まれる調理に対応する加熱制御の内容を含む。
【0021】
(調理設定送信部)
調理設定送信部230は、端末装置400から調理設定送信要求を受信する場合に、受信した調理設定送信要求に含まれる調理設定情報を調理用家電機器100に送信する。例えば、調理設定送信部230は、機器登録DB291に基づき、調理設定送信要求を送信した端末装置400のユーザUと対応付けて管理された調理用家電機器100に調理設定情報を送信する。これにより、ユーザUは、例えば調理用家電機器100に設けられた調理開始用の操作部を押すだけで、調理設定情報の入力操作を行うことなく、目的とする調理を調理用家電機器100に実行させることができる。
【0022】
(記憶部)
記憶部290は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、SSD(Solid State Drive)、またはHDD(Hard Disk Drive)などの組み合わせにより実現される。記憶部290は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部290は、機器登録DB291を記憶する。
【0023】
<3.レシピ管理サーバ>
次に、レシピ管理サーバ300について説明する。
図3は、レシピ管理サーバ300の機能構成を示すブロック図である。レシピ管理サーバ300は、例えば、レシピ登録部310、お気に入りレシピ管理部320、要求取得部330、レシピ提供部340、および記憶部390を有する。
【0024】
<3.1 レシピ登録部>
レシピ登録部310は、レシピの登録を受け付ける。例えば、レシピ登録部310は、オペレータOPの操作に基づく端末装置500からの要求に応じて、レシピの登録を受け付ける。なお上記に代えて/加えて、レシピ登録部310は、ユーザUの操作に基づく端末装置400からの要求に応じて、レシピの登録を受け付けてもよい。このため以下の説明において、「オペレータOP」は「ユーザU」と読み替えられてよく、「端末装置500」は「端末装置400」と読み替えられてもよい。レシピ登録部310は、例えば、記憶部390に記憶されるレシピDB391に各レシピのレシピ情報(例えば後述するレシピ情報RI)を登録することで当該レシピの登録を行う。
【0025】
本実施形態では、レシピ登録部310は、複数のレシピを登録可能である。また本実施形態では、1つ以上のレシピに後述する題目(テーマ)が設定可能である。レシピ登録部310は、あるレシピに設定された題目に基づき、複数のレシピを互いに関連付ける登録を受け付ける。例えば、レシピ登録部310は、レシピDB391に登録される複数のレシピの少なくとも一部として、代表レシピ(親レシピ)と、関連レシピ(子レシピ)とを登録可能である。
【0026】
「代表レシピ」は、後述する題目(テーマ)が設定され、当該題目に関連する1つ以上の別のレシピ(関連レシピ)の紐づけ先(関連付け先)となるレシピである。代表レシピは、当該代表レシピと1つ以上の関連レシピとで形成される1つのレシピ群において、主となるレシピである。「代表レシピ」は、「第1レシピ」の一例である。
【0027】
「関連レシピ」は、代表レシピに設定される題目に関連するレシピであり、代表レシピと関連付ける登録が行われるレシピである。関連レシピは、上記レシピ群において、従となるレシピである。「関連レシピ」は、「第2レシピ」の一例である。
【0028】
なお「代表レシピ」および「関連レシピ」という用語は、説明の便宜上のものである。本実施形態では、「代表レシピ」および「関連レシピ」はいずれもそれぞれ独立してレシピDB391に登録された個別のレシピである。「代表レシピ」または「関連レシピ」となる個々のレシピは、レシピDB391でレシピ同士の関連付けが行われる前までは、「代表レシピ」にもなり得るし、「関連レシピ」にもなり得る。本実施形態では、レシピDB391に登録されたレシピのなかで題目が設定されたレシピを「代表レシピ」と称し、レシピDB391に登録されたレシピのなかで代表レシピに関連付ける登録が行われたレシピを「関連レシピ」と称する。
【0029】
次に、代表レシピのレシピ情報RIであるレシピ情報RIAについて説明する。
図4は、代表レシピのレシピ情報RIAを説明するための図である。代表レシピのレシピ情報RIAは、例えば、レシピ識別情報S1、レシピ名情報S2、レシピ画像S3、食材情報S4、工程情報S5、調理設定情報S6、公開状態情報S7、および題目情報S8を含む。
【0030】
レシピ識別情報S1は、レシピを識別するための識別情報(以下「レシピID」と称する)を含む。レシピ名情報S2は、レシピの名称であるレシピ名を含む。レシピ画像S3は、レシピの一部として表示させる画像そのもの、または当該画像が記憶された保存先のアドレス情報を含む。レシピ画像S3は、例えばサムネイル画像を含むが、サムネイル画像に代えて/加えて、調理の各工程を説明するための画像を含んでもよい。
【0031】
食材情報S4は、レシピの料理に必要な食材を示す情報を含む。食材情報S4は、例えば、各食材の食材名、分量、単位、および説明文字列を含む。本実施形態では、レシピは、当該レシピが対応する人数分ごとに準備されて登録される。例えば、図4に例示するレシピ(A0001のレシピ)は、2人分に対応したレシピである。この場合、食材情報S4には、食材の分量として、2人分の分量が登録される。
【0032】
工程情報S5は、レシピの料理の調理工程を示す情報を含む。例えば、工程情報S5には、工程ごとに分けて料理の作り方を示す情報が登録される。
【0033】
調理設定情報S6は、調理用家電機器100を利用するレシピに追加される情報である。調理設定情報S6は、例えば、調理用家電機器100の加熱制御の設定に用いられる情報である。上述したように、調理設定情報S6は、調理用家電機器100が実行する加熱制御の内容を示す情報であり、加熱方法、加熱強度、加熱温度、および加熱時間などのうち1つ以上を含む。例えば、図4に例示する調理設定情報S6は、加熱方法がオーブンであり、加熱温度が中温であり、加熱時間が5分であること示す情報を含む。
【0034】
公開状態情報S7は、レシピの公開状態を示す情報として、「公開設定」または「非公開設定」のいずれかの登録を示す情報を含む。「公開状態」とは、例えば、複数のレシピが並べて表示されるレシピ一覧画面に当該レシピを表示させることに関する設定状態を意味する。本出願で「レシピ一覧画面」とは、キーワード若しくは食材などに基づくレシピの検索結果を表示する画面、レシピの閲覧履歴を表示する画面、お気に入り登録されたレシピの一覧を表示する画面、または季節またはその他のお薦めのレシピ一覧が表示される画面などである。ただし、「レシピ一覧画面」は、上記例に限定されず、複数のレシピが並べて表示される画面であればよい。
【0035】
「公開設定」は、レシピ一覧画面に当該レシピを表示させる登録である。「非公開設定」は、レシピ一覧画面に当該レシピが表示されることを抑制する登録である。本出願で「レシピが表示されることを抑制する」とは、例えばレシピ一覧画面に当該レシピを表示させないことであるが、上記例に限定されず、当該レシピの表示の優先度を下げること(例えば、他に表示させるレシピが存在しない場合に限り表示させること)なども該当し得る。
【0036】
題目情報S8は、当該レシピに関して題目が設定される場合にレシピ情報RIに追加される情報である。題目情報S8は、当該レシピに関して設定される1つ以上の題目(テーマ)に関する情報と、各題目に関連するレシピとして当該レシピと関連付ける登録が行われる1つ以上の関連レシピに関する情報とを含む。
【0037】
「題目」とは、複数のレシピを関連付けるために設定される項目である。「題目に関する情報」とは、例えば、題目の名称である題目名を含む情報である。本実施形態では、各レシピに関して、任意の題目が設定可能である。本出願で「任意の題目」とは、予め内容が固定された題目ではなく、内容が設定可能(変更可能)である題目を広く意味する。例えば、「任意の題目」とは、オペレータOPによって任意に入力される文字列(例えばフリーワードによって設定される題目)に限定されず、予め設定された複数の選択肢のなかからオペレータOPによって選択されることで設定される題目なども該当し得る。
【0038】
「題目」としては、例えば、「料理の分量(すなわち食材の分量)」または「類似のレシピ」などが設定される。「料理の分量」は、レシピが対応する人数(1人分や2人分など)を意味する。なお「料理の分量」は、上記例に限定されず、料理の大きさ(例えばピザやケーキの直径)なども該当し得る。「類似のレシピ」は、食材、風味、調理法などのうち1つ以上でレシピが類似することを意味する。ただし、「題目」は、上述した例に限定されず、種々の題目が自由に設定可能である。
【0039】
本実施形態では、複数のレシピで異なる題目が設定可能である。すなわち、レシピ1に関して題目Aが設定され、別のレシピであるレシピ2に関して題目Bが設定されてよい。また、1つのレシピに対して2つ以上の題目が設定可能である。
【0040】
「関連レシピに関する情報」は、例えば、代表レシピと関連付ける登録が行われる関連レシピのレシピIDと、当該関連レシピに関する説明とを含む。「関連レシピに関する説明」は、例えば、端末装置400の表示画面401aに代表レシピが表示される場合に、関連レシピの内容を示す説明として表示画面401aに表示される文字列である。
【0041】
例えば、題目が「料理の分量」である場合、関連レシピに関する説明としては、「1人分」、「2人分」のようなレシピが対応する人数を示す文字列が入力される。なお、関連レシピに関する説明は、上記例に代えて、「20cm」、「21cm」のような大きさが入力されてもよい。また、題目が「類似するレシピ」である場合、関連レシピに関する説明としては、「ポークカレー」、「シーフードカレー」、または「キーマカレー」のようなレシピ名を示す文字列が入力される。
【0042】
図4に示す例では、レシピIDがA0001である代表レシピに関して、3つの題目(「料理の分量」、「類似するレシピ」、および「アレルギー」)が設定されている。そして、第1題目である「料理の分量」に関しては、レシピが対応する人数が異なる4つのレシピと、当該4つのレシピの各々の説明とが対応付けて登録されている。第2題目である「類似するレシピ」に関しては、代表レシピに類似する2つのレシピと、当該2つのレシピの各々の説明とが対応付けて登録されている。第3題目である「アレルギー」に関しては、特定のアレルギー食材を使用しない2つのレシピと、当該2つのレシピの各々の説明とが対応付けて登録されている。
【0043】
次に、関連レシピのレシピ情報RIであるレシピ情報RIBについて説明する。
図5は、関連レシピのレシピ情報RIBを説明するための図である。関連レシピのレシピ情報RIBは、例えば、レシピ識別情報S1、レシピ名情報S2、レシピ画像S3、食材情報S4、工程情報S5、調理設定情報S6、公開状態情報S7、および関連先情報S9を含む。レシピ情報RIBにおけるレシピ識別情報S1、レシピ名情報S2、レシピ画像S3、食材情報S4、工程情報S5、調理設定情報S6、公開状態情報S7の各々は、代表レシピのレシピ情報RIAにおいて説明した内容と同じである。
【0044】
図5に例示する関連レシピ(A0002のレシピ)は、代表レシピに対して料理の分量が異なるレシピである。このため、当該関連レシピの食材情報S4の内容(食材の分量)は、代表レシピの食材情報S4の内容(食材の分量)と異なる。例えば、図5に例示する関連レシピは、1人分に対応したレシピである。この場合、当該関連レシピの食材情報S4には、食材の分量として、1人分の分量が登録される。また、当該関連レシピの調理設定情報S6には、1人分の分量に対応した調理設定情報が登録される。
【0045】
本実施形態では、レシピ登録部310は、1つの題目に関して1つ以上の関連レシピを代表レシピと関連付ける登録が行われる場合、当該1つ以上の関連レシピの全てについて、非公開状態の登録を自動的に行う。すなわち、レシピ登録部310は、関連レシピを代表レシピと関連付ける登録を受け付けることに応じて、オペレータOPの操作を伴わずに、当該関連レシピについて非公開状態の登録を行う。このため、各関連レシピのレシピ情報RIBでは、公開状態情報S7に非公開状態の登録が自動的に含まれる。
【0046】
なお上記例に代えて、レシピ登録部310は、関連レシピを代表レシピと関連付ける登録が行われる場合、関連レシピごとに、公開設定または非公開状態のいずれの登録を行うかを示すオペレータOPの指示を受け付けてもよい。また、レシピ登録部310は、非公開状態の登録が行われた関連レシピについて、関連レシピごとに、非公開状態の登録の解除(公開状態の登録への切り替え)を行うオペレータOPの指示を受け付けてもよい。
【0047】
本実施形態では、題目の設定は代表レシピに限られ、関連レシピに関する題目の設定はできないように制限されている。例えば、関連レシピのレシピ情報RIBは、題目情報S8を有しない。このため、当該関連レシピに別のレシピが関連付けされることが抑制される。
【0048】
また、関連レシピのレシピ情報RIBは、代表レシピのレシピ情報RIAと異なり、関連先情報S9を含む。関連先情報S9は、代表レシピに対する当該レシピの関連付けの登録が行われる場合にレシピ情報RIに追加される情報である。関連先情報S9には、例えば、当該関連レシピが関連付けられた代表レシピのレシピIDが1つのみ登録可能である。本実施形態では、関連先情報S9に登録可能な代表レシピのレシピID(関連レシピが関連付けされる先)が1つに制約されることで、当該関連レシピが複数の代表レシピに関連付けされることが抑制される。
【0049】
次に図3に戻り、レシピ登録部310の説明を続ける。以下では、代表レシピのレシピ情報RIAと、関連レシピのレシピ情報RIBとを区別する必要がない場合、単に「レシピ情報RI」と称する。
【0050】
本実施形態では、レシピ登録部310は、オペレータOPの操作に基づく端末装置500からの要求に応じて、第1レシピ(代表レシピとなるレシピ)の登録を受け付けるとともに、第1レシピに関して題目が設定可能である。レシピ登録部310は、第1レシピに関して題目が設定される場合、第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、上記題目に関連する第2レシピ(関連レシピとなるレシピ)を第1レシピと関連付ける登録を受け付ける。
【0051】
本出願で「第1レシピに関して題目が設定可能」とは、第1レシピの一部として題目が設定可能である場合に限定されず、第1レシピとは別に(すなわち第1レシピと関連付けられるがレシピDB391とは別のデータベースを用いて)題目が設定可能である場合なども該当し得る。例えば、上述した例では、レシピ登録部310は、代表レシピ(第1レシピ)のレシピ情報RIAに含まれる題目情報S8に題目を登録することで、代表レシピに関して題目を設定する。なお、題目を含む題目情報S8は、レシピ情報RIAの一部として管理されることに代えて、レシピ情報RIAとは独立して取り扱われる情報として管理されてもよい。
【0052】
本出願で「第1レシピの登録の一部として、第2レシピを第1レシピと関連付ける登録を受け付ける」とは、例えば、第2レシピが先に登録されており、第1レシピの登録と一体に第2レシピを第1レシピと関連付ける登録が行われる場合を意味する。一方で、本出願で「第1レシピの登録とは別の処理で、第2レシピを第1レシピと関連付ける登録を受け付ける」とは、例えば、第1レシピが先に登録され、第2レシピが後から登録され、その後に第2レシピを第1レシピと関連付ける登録が行われる場合を意味する。
【0053】
本出願で「第2レシピを第1レシピと関連付ける登録を受け付ける」とは、第1レシピの一部として第2レシピのレシピIDが登録される場合に限定されず、第1レシピとは別に(すなわち第1レシピと関連付けられるがレシピDB391とは別のデータベースを用いて)第2レシピのレシピIDが登録される場合なども該当し得る。例えば、上述した例では、レシピ登録部310は、代表レシピ(第1レシピ)のレシピ情報RIAに含まれる題目情報S8に関連レシピ(第2レシピ)のレシピIDを登録することで、関連レシピを代表レシピに関連付ける登録を行う。なお、関連レシピのレシピIDを含む題目情報S8は、レシピ情報RIAの一部として管理されることに代えて、レシピ情報RIAとは独立して取り扱われる情報として管理されてもよい。
【0054】
本実施形態では、レシピ登録部310は、第1レシピに関する2つ以上の題目が設定可能であり、第1レシピに関して2つ以上の題目が設定される場合に、2つ以上の題目それぞれについて別のレシピ(すなわち2つ以上の題目について異なるレシピ)を第1レシピと関連付ける登録を受け付け可能である。図4に示す例では、代表レシピに関して「料理の分量」、「類似するレシピ」、および「アレルギー」の3つの題目が設定され、各題目において1つ以上の関連レシピを代表レシピと関連付ける登録が行われている。
【0055】
本実施形態では、レシピ登録部310は、関連レシピとして登録されたレシピごとに、上記「非公開設定」の登録を行う。例えば、レシピ登録部310は、関連レシピのレシピ情報RIBに含まれる公開状態情報S7に「非公開設定」の登録を行うことで、当該レシピがレシピ一覧画面に表示されることを抑制する。
【0056】
本実施形態では、レシピ登録部310は、代表レシピに対する関連レシピの関連付けの解除が可能である。例えば、レシピ登録部310は、オペレータOPの操作に基づく端末装置500からの要求に応じて、代表レシピに対する関連レシピの関連付けの解除を行う。例えば、レシピ登録部310は、代表レシピのレシピ情報RIAの題目情報S8に含まれる関連レシピのレシピIDの登録を削除するとともに、関連レシピのレシピ情報RIBの関連先情報S9に含まれる代表レシピのレシピIDの登録を削除することで、代表レシピに対する当該関連レシピの関連付けの解除を行う。
【0057】
そして本実施形態では、レシピ登録部310は、非公開設定の登録が行われた関連レシピについて代表レシピに対する関連付けが解除された場合、当該関連レシピの非公開設定の登録を維持する。例えば、レシピ登録部310は、代表レシピに対する関連付けが解除された関連レシピについて、関連レシピのレシピ情報RIBに含まれる公開状態情報S7をそのまま維持することで、当該関連レシピの非公開設定の登録を維持する。
【0058】
本実施形態では、代表レシピと関連付けられた関連レシピについては、当該関連レシピに関して題目が設定されることが制約されることで、別のレシピが当該関連レシピと関連付けされることが抑制される。図5に示す例では、レシピ登録部310は、関連レシピが代表レシピと関連付けされることに応じて、関連レシピのレシピ情報RIBの関連先情報S9に代表レシピのレシピIDを登録する。そして、レシピ情報RIBは、関連先情報S9に代表レシピのレシピIDが登録された場合、題目情報S8の設定が制約されるデータ構造(例えば題目情報S8の設定が不可能になるデータ構造)を有する。このため、関連先情報S9に代表レシピのレシピIDが登録された場合、当該関連レシピは、当該関連レシピに関する題目が設定されることができなくなり、当該関連レシピに別のレシピを関連付けることができなくなる。
【0059】
なお、関連レシピに関して題目の設定を制約すること、または、関連レシピに別のレシピが関連付けされることを抑制することは、データ構造に代えて、レシピ登録部310の機能によって実現されてもよい。例えば、レシピ登録部310は、あるレシピのレシピ情報RIに関連先情報S9があるか否かを判定する。そして、レシピ登録部310は、レシピ情報RIに関連先情報S9がある場合は、当該レシピが関連レシピであると判定し、当該レシピに関して題目の設定を制約する。一方で、レシピ登録部310は、レシピ情報RIに関連先情報S9がない場合は、当該レシピが関連レシピでないと判定し、当該レシピに関して題目の設定を許容する。
【0060】
また、「関連レシピに別のレシピが関連付けされることを抑制する」ことは、別のレシピが関連レシピに完全に関連付けされないようにすることに限定されず、例えば関連レシピのレシピ情報RIBの公開状態情報S7に公開設定の登録である場合など所定の条件を満たす場合に限り、関連レシピに別のレシピが関連付けされることを許容する場合なども該当し得る。
【0061】
本実施形態では、代表レシピと関連付けられた関連レシピについては、当該関連レシピの関連付け先の数が1つに制約されることで、別のレシピ(例えば別の代表レシピまたは別の関連レシピ)に当該関連レシピが関連付けされることが抑制される。図5に示す例では、レシピ登録部310は、関連レシピが1つの代表レシピに関連付けされることに応じて、関連レシピのレシピ情報RIBの関連先情報S9に代表レシピのレシピIDを登録する。そして、レシピ情報RIBは、関連先情報S9に1つの代表レシピのレシピIDが登録された場合、関連先情報S9に追加の代表レシピのレシピIDを登録することが制約されるデータ構造(例えば代表レシピのレシピIDを追加で登録することが不可能になるデータ構造)を有する。このため、関連先情報S9に代表レシピのレシピIDが登録された場合、当該関連レシピは、別のレシピと関連付けさせることができなくなる。
【0062】
なお、関連レシピの関連付け先の数を1つに制約すること、または、別のレシピと関連付けされることを抑制することは、データ構造に代えて、レシピ登録部310の機能によって実現されてもよい。例えば、レシピ登録部310は、あるレシピのレシピ情報RIに関連先情報S9があるか否かを判定する。そして、レシピ登録部310は、レシピ情報RIに関連先情報S9がある場合は、当該レシピが関連レシピであると判定し、当該レシピが別のレシピと関連付けされることを抑制する。一方で、レシピ登録部310は、レシピ情報RIに関連先情報S9がない場合は、当該レシピが別のレシピと関連付けされることを許容する。
【0063】
また、「別のレシピと関連付けされることを抑制すること」ことは、関連レシピを別のレシピと完全に関連付けされないようにすることに限定されず、例えば関連レシピのレシピ情報RIBの公開状態情報S7に公開設定の登録である場合など所定の条件を満たす場合に限り、別のレシピに当該関連レシピを関連付けされることを許容する場合なども該当し得る。
【0064】
<3.2 お気に入りレシピ管理部>
お気に入りレシピ管理部320は、ユーザUによるレシピのお気に入り登録を受け付け、受け付けたお気に入り登録を管理する。「お気に入り登録」とは、ユーザUによって所定の指定が行われたレシピであることを示す登録である。お気に入りレシピ管理部320は、お気に入り登録を受け付けたレシピのレシピIDを、記憶部390に記憶されるお気に入りレシピDB392に登録することで、お気に入り登録が行われたレシピ(以下「お気に入りレシピ」)を管理する。お気に入りレシピは、例えば、複数のお気に入りレシピのみが集められた所定のレシピ一覧画面(お気に入りレシピ一覧画面)に表示される。
【0065】
図6は、お気に入りレシピDB392を説明するための図である。お気に入りレシピDB392では、お気に入りレシピのレシピIDが登録されて管理される。
【0066】
次に図3に戻り、お気に入りレシピ管理部320の説明を続ける。
本実施形態では、お気に入りレシピ管理部320は、代表レシピに関連付けされた関連レシピを表示中に当該関連レシピのお気に入り登録を指示するユーザUの操作が検出された場合(例えば端末装置400に対する操作が後述する操作受付部430により検出された場合)に、関連レシピのレシピ情報RIBに基づき、当該関連レシピの非公開設定の登録の有無を判定する。
【0067】
そして、お気に入りレシピ管理部320は、上記判定で関連レシピの非公開設定の登録がある場合は、関連レシピに代えて、当該関連レシピの関連付け先の代表レシピのお気に入り登録を受け付ける。例えば、お気に入りレシピ管理部320は、関連レシピのレシピ情報RIBに基づき、当該関連レシピの関連付け先の代表レシピのレシピIDを取得し、取得した代表レシピのレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録することで、当該代表レシピをお気に入りレシピとして登録する。
【0068】
一方で、お気に入りレシピ管理部320は、上記判定で関連レシピの非公開設定の登録がない場合(公開設定の登録がある場合)は、関連レシピのお気に入り登録を受け付ける。例えば、お気に入りレシピ管理部320は、関連レシピのレシピ情報RIBに基づき、関連レシピのレシピIDを取得し、取得した関連レシピのレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録することで、当該関連レシピをお気に入りレシピとして登録する。
【0069】
<3.3 要求取得部>
要求取得部330は、レシピに関する要求を端末装置400から取得する。端末装置400から取得される要求は、例えば、レシピ一覧画面に表示させる複数のレシピの簡易情報(例えばレシピID、レシピ名、およびサムネイル画像のみを含む情報)を送信させる要求(以下「レシピ一覧情報取得要求」と称する)、およびユーザUによって指定されたレシピのレシピ情報RIを送信させる要求(以下「レシピ詳細情報取得要求」と称する)などである。
【0070】
<3.4 レシピ提供部>
レシピ提供部340は、要求取得部330により取得された要求に応じて、レシピに関する情報を端末装置400に送信することでレシピに関する情報をユーザUに提供する。例えば、レシピ提供部340は、レシピ一覧情報取得要求が取得された場合、要求に応じた複数のレシピの簡易情報をレシピDB391から取得し、取得した複数のレシピの簡易情報を端末装置400に送信する。また、レシピ提供部340は、ユーザUによって指定された所望のレシピのレシピ詳細情報取得要求が取得された場合、要求に応じた所望のレシピのレシピ情報RIをレシピDB391から取得し、取得した所望のレシピのレシピ情報RIを端末装置400に送信する。
【0071】
<3.5 記憶部>
記憶部390は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、SSD、またはHDDなどの組み合わせにより実現される。記憶部390は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部390は、レシピDB391と、お気に入りレシピDB392とを記憶する。
【0072】
<4.ユーザUの端末装置>
次に、ユーザUの端末装置400について説明する。
図7は、端末装置400の機能構成を示すブロック図である。端末装置400は、例えば、情報取得部410、表示制御部420、操作受付部430、調理設定送信部440、および記憶部490を有する。
【0073】
情報取得部410、表示制御部420、操作受付部430、および調理設定送信部440は、端末装置400に搭載されたCPUのような1つ以上のハードウェアプロセッサがアプリケーションプログラムPを実行することにより実現される。言い換えると、情報取得部410、表示制御部420、操作受付部430、および調理設定送信部440は、家電管理アプリAPPに含まれるソフトウェア機能部である。これら機能部のうち1つ以上は、家電管理アプリAPPに代えて、機器管理サーバ200またはレシピ管理サーバ300に設けられてもよい。
【0074】
<4.1 情報取得部>
情報取得部410は、機器管理サーバ200またはレシピ管理サーバ300と通信を行うことで、機器管理サーバ200またはレシピ管理サーバ300から各種情報を取得する。例えば、情報取得部410は、後述する操作受付部430により検出されたユーザUの操作に基づき、レシピ一覧情報取得要求またはレシピ詳細情報一覧要求をレシピ管理サーバ300に送信し、送信した要求に対する応答として、レシピに関する情報(例えば、複数のレシピの簡易情報、または所望のレシピのレシピ情報RI)を取得する。情報取得部410は、レシピ管理サーバ300から取得したレシピに関する情報(例えば、複数のレシピの簡易情報、または所望のレシピのレシピ情報RI)を、レシピ関連情報491として少なくとも一時的に記憶部490に保持させる。
【0075】
<4.2 表示制御部>
表示制御部420は、端末装置400の表示装置401を制御することで、表示装置401の表示画面401aに表示される内容を制御する。以下に説明する表示画面401aに表示される内容は、表示制御部420の処理により実現される。表示制御部420の処理の具体例については、後述する。
【0076】
<4.3 操作受付部>
操作受付部430は、家電管理アプリAPPに関連して入力装置402に対して行われるユーザUの操作を受け付ける。後述する表示画面401a上に表示される各種操作部に対するユーザUの操作は、操作受付部430により受け付けられる。操作受付部430は、操作受付部430による受け付けられた各種操作に応じた情報または信号を、機器管理サーバ200またはレシピ管理サーバ300に送信する。
【0077】
<4.4 調理設定送信部>
調理設定送信部440は、レシピ情報RIに含まれる調理設定情報S6を調理用家電機器100に送信する。例えば、調理設定送信部440は、表示画面401aに表示された後述する操作部B25(図12参照)に対するユーザUの操作に基づき、表示画面401aに表示されたレシピに対応する調理設定情報S6を機器管理サーバ200に送信する。
【0078】
<4.5 記憶部>
記憶部490は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、またはSSDなどの組み合わせにより実現される。記憶部490は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部490は、アプリケーションプログラムPと、レシピ関連情報491とを記憶する。
【0079】
<5.表示例>
次に、端末装置400および端末装置500に表示される表示例について説明する。
【0080】
<5.1 レシピ登録時の表示例>
<5.1.1 代表レシピのレシピ登録時の表示例>
図8は、レシピ登録画面D10の一例を説明するための図である。レシピ登録画面D10は、オペレータOPによるレシピの登録時に、端末装置500の表示画面501aに表示される画面である。図8は、代表レシピが登録される場合のレシピ登録画面D10の例(以下では区別のためこの場合の画面を「レシピ登録画面D11」と称する)である。
【0081】
レシピ登録画面D11は、例えば、識別情報表示領域A11、レシピ名入力領域A12、公開状態入力領域A13、サムネイル画像入力領域A14、食材入力領域A15、工程入力領域A16、および題目入力領域A17を含む。
【0082】
識別情報表示領域A11には、レシピ管理サーバ300により与えられたレシピIDが表示される。レシピ名入力領域A12には、例えば、レシピ名の入力を受け付ける文字入力ボックスC12が表示される。公開状態入力領域A13は、レシピの公開状態として「公開設定」の登録を行うか「非公開設定」の登録を行うかを選択する操作部B13が表示される。サムネイル画像入力領域A14には、サムネイル画像の入力を受け付ける入力部C14が表示される。食材入力領域A15には、食材に関する入力を受け付ける複数の文字入力ボックスC15が表示される。工程入力領域A16には、調理工程に関する入力を受け付ける複数の文字入力ボックスC16が表示される。
【0083】
題目入力領域A17は、例えば、第1題目に関する入力を受け付ける第1題目入力部A171と、第2題目に関する入力を受け付ける第2題目入力部A172と、題目を追加するための操作部B17とを含む。オペレータOPによって操作部B17が操作される(例えば押される)ことで、第1題目入力部A171と同じセットの題目入力部が題目入力領域A17に追加される。
【0084】
第1題目入力部A171は、第1題目の入力を受け付ける文字入力ボックスC171aと、第1題目に関連するレシピとして代表レシピと関連付けされる関連レシピのレシピIDの入力を受け付ける1つ以上の文字入力ボックスC171bと、関連レシピの内容の説明の入力を受け付ける1つ以上の文字入力ボックスC171cと、第1題目に関連するレシピとして代表レシピと関連付けされる関連レシピを追加するための操作部B181aと、第1題目の設定を削除するための操作部B181bと、代表レシピに対する関連レシピの関連付けの解除を行うための操作部B181cを含む。
【0085】
同様に、第2題目入力部A172は、第2題目の入力を受け付ける文字入力ボックスC172aと、第2題目に関連するレシピとして代表レシピと関連付けされる関連レシピのレシピIDの入力を受け付ける1つ以上の文字入力ボックスC172bと、関連レシピの内容の説明の入力を受け付ける1つ以上の文字入力ボックスC172cと、第2題目に関連するレシピとして代表レシピと関連付けされる関連レシピを追加するための操作部B182aと、第2題目の設定を削除するための操作部B182bと、代表レシピに対する関連レシピの関連付けの解除を行うための操作部B182cを含む。
【0086】
端末装置500は、レシピ登録時に、端末装置500の表示画面501aにレシピ登録画面D10を表示させる。端末装置500は、レシピ登録画面D10に通じてオペレータOPにより入力された情報をレシピ管理サーバ300に送信する。
【0087】
<5.1.2 関連レシピのレシピ登録時の表示例>
図9は、レシピ登録画面D10の別の一例を説明するための図である。図9は、関連レシピが登録される場合のレシピ登録画面D10の例(以下では区別のためこの場合の画面を「レシピ登録画面D12」と称する)である。
【0088】
レシピ登録画面D12は、例えば、識別情報表示領域A11、レシピ名入力領域A12、公開状態入力領域A13、サムネイル画像入力領域A14、食材入力領域A15、工程入力領域A16、および題目入力領域A17を含む。
【0089】
ここで本実施形態では、代表レシピに関連レシピが関連付けされることに応じて、関連レシピの公開状態としては「非公開設定」の登録がレシピ管理サーバ300によって自動的に行われる。このため、レシピ登録画面D12の公開状態入力領域A13には、公開状態の登録を行うための操作部B13が表示されない。なお上記に代えて、レシピ登録画面D12の公開状態入力領域A13には、操作部B13が無効状態(例えばグレーアウトされた状態)で表示されてもよい。
【0090】
<5.1.3 レシピ登録時の制約1>
図10は、レシピ登録時の制約を説明するための図である。本実施形態では、関連レシピは、題目の設定が制約される。このため、レシピ登録画面D12の題目入力領域A17において題目を追加するための操作部B17がオペレータOPによって操作された場合(例えば押された場合)、例えばレシピ登録画面D12と重畳されて所定の表示N1が表示画面401aに表示される。
【0091】
表示N1は、例えば、当該レシピが関連レシピであるため、当該レシピに関する題目の設定ができないことを示すポップアップ表示である。表示N1は、例えば、操作部B17が操作されたことを示す信号が端末装置500からレシピ管理サーバ300に送信され、その応答としてレシピ管理サーバ300から端末装置500が受信した信号に基づいて表示される。なお上記例に代えて、レシピ登録画面D12の題目入力領域A17では、題目を追加するための操作部B17は表示されなくてもよく、無効状態(例えばグレーアウトされた状態)で表示されてもよい。
【0092】
<5.1.4 レシピ登録時の制約2>
図11は、レシピ登録時の別の制約を説明するための図である。本実施形態では、関連レシピの関連付け先は、1つの代表レシピに制約される。このため、レシピ登録画面D11の題目入力領域A17の文字入力ボックスC171bに、別の代表レシピに既に関連付けられた関連レシピのレシピIDが入力された場合、例えばレシピ登録画面D11と重畳されて所定の表示N2が表示画面401aに表示される。
【0093】
表示N2は、例えば、当該レシピが既に別の代表レシピに関連付けされた関連レシピであるため、当該レシピを関連レシピとして設定することができないことを示すポップアップ表示である。表示N2は、例えば、文字入力ボックスC171bに入力されたレシピIDが端末装置500からレシピ管理サーバ300に送信され、その応答としてレシピ管理サーバ300から端末装置500が受信した信号に基づいて表示される。
【0094】
<5.2 レシピ利用時の表示例>
<5.2.1 代表レシピの表示例>
図12は、レシピ表示画面D20の一例を説明するための図である。レシピ表示画面D20は、ユーザUによるレシピの閲覧時に、端末装置400の表示画面401aに表示される画面である。端末装置400は、ユーザUによって選択されたレシピのレシピ情報RIの送信を要求するレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信し、その応答としてレシピ管理サーバ300から受信するレシピ情報RIに基づき、レシピ表示画面D20を表示させる。図12は、代表レシピのレシピ情報RIAを表示させるレシピ表示画面D20の例(以下では区別のためこの場合の画面を「レシピ表示画面D21」と称する)である。
【0095】
レシピ表示画面D21は、例えば、サムネイル画像表示領域A21、レシピ名表示領域A22、食材表示領域A23、工程表示領域A24、調理設定送信領域A25、および関連レシピ選択領域A26を含む。サムネイル画像表示領域A21、レシピ名表示領域A22、食材表示領域A23、工程表示領域A24、および調理設定送信領域A25は、例えばこの順に上方から並べて配置される。関連レシピ選択領域A26は、例えば、レシピ名表示領域A22と、食材表示領域A23との間に配置される。
【0096】
サムネイル画像表示領域A21には、レシピ情報RIに含まれるサムネイル画像と、所定の操作部B21とが表示される。所定の操作部B21は、ユーザUにより操作(例えば押される)ことで、当該レシピをお気に入りレシピとして登録するための操作部である。操作受付部430は、操作部B21を操作するユーザUの操作を検出した場合、お気に入り登録を行うための所定の要求をレシピ管理サーバ300に送信する。上記所定の要求は、お気に入り登録を行うレシピのレシピIDを含む。本実施形態では、代表レシピが表示された状態でお気に入り登録を行う場合、上記所定の要求は代表レシピのレシピIDを含む。一方で、関連レシピが表示された状態でお気に入り登録を行う場合、上記所定の要求は関連レシピの関連先である代表レシピのレシピIDを含む。
【0097】
レシピ名表示領域A22には、レシピ情報RIに含まれるレシピ名が表示される。食材表示領域A23には、レシピ情報RIに含まれる食材情報S4が表示される。工程表示領域A24には、レシピ情報RIに含まれる工程情報S5が表示される。
【0098】
調理設定送信領域A25には、レシピ情報RIに含まれる調理設定情報S6を機器管理サーバ200に送信させるための調理設定送信操作部B25が表示される。ユーザUによって調理設定送信操作部B25が操作されたこと(例えば押されたこと)が操作受付部430によって検出された場合、調理設定送信部440は、表示中のレシピのレシピ情報RIに含まれる調理設定情報S6を機器管理サーバ200に送信する。
【0099】
次に、関連レシピ選択領域A26について説明する。
本実施形態では、表示制御部420は、関連レシピを代表レシピと関連付ける登録が行われた場合において、代表レシピを表示画面401aに表示させる場合に、関連レシピを表示させるための操作部B26を表示画面401aに表示させ、操作部B26の操作を含む所定の操作が行われた場合に、関連レシピを表示画面401aに表示させる。例えば、表示制御部420は、操作部B26の操作を含む所定の操作が行われた場合に、表示画面401aに表示させるレシピとして、代表レシピの表示を関連レシピの表示に切り替える。なお本出願で「関連レシピを表示させるための操作部」とは、1回の操作で関連レシピを表示させる操作部に限定されず、例えば、当該操作部を操作することで表示される別の操作部を操作することにより関連レシピを表示させる操作部も該当し得る。「操作部(例えば操作部B26)を操作することで表示される別の操作部(例えば後述する操作部B27)を操作すること」は、「所定の操作」の一例である。
【0100】
図12に示す例では、表示制御部420は、関連レシピ選択領域A26に、表示画面401aに表示させるレシピを切り替えるための操作部B26を表示させる。操作部B26は、例えば、設定された題目の題目名を示すとともに、当該題目に関するレシピとして代表レシピと関連付けられた関連レシピを選択するための操作部B27を表示させるための操作部である。図12に示す例では、操作部B27は、設定された題目に関する関連レシピの説明の一覧をリスト形式で含む操作部である。
【0101】
表示制御部420は、操作部B26がユーザUによって操作される(例えば押される)ことで、切替先の関連レシピを選択するための操作部B27を表示させる。操作部B27は、例えば、関連レシピの内容の説明(例えば文字入力ボックスC171cに入力されてレシピ情報RIの題目情報S8に含まれる情報)を含むとともに、切替先の関連レシピを選択するための操作部B27aを含む。なお、操作部B27は、例えばレシピ表示画面D21にポップアップ表示により表示されるが、別の態様(例えば画面遷移を伴う態様)により表示されてもよい。
【0102】
切替先のレシピを選択する操作部B27aがユーザUにより操作されたことが操作受付部430により検出された場合、情報取得部410は、切替先のレシピのレシピ情報RIを要求するレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信し、その応答としてレシピ管理サーバ300から切替先のレシピのレシピ情報RIを取得する。そして、表示制御部420は、取得された切替先のレシピのレシピ情報RIに基づき、レシピ表示画面D20に表示されるレシピを切り替える。
【0103】
なお図12は、説明の便宜上、題目が1つだけ設定された代表レシピが表示される例を示す。1つの代表レシピに複数の題目が設定された場合、表示制御部420は、関連レシピ選択領域A26に、複数の題目に対応する複数の操作部B26を表示させる。各操作部B26は、各操作部B26に対応する題目を示すとともに、操作された場合に当該題目に関するレシピとして代表レシピと関連付けられた関連レシピを選択するための操作部B27を表示させる。
【0104】
<5.2.2 関連レシピの表示例>
図13は、レシピ表示画面D20の別の一例を説明するための図である。図13は、関連レシピのレシピ情報RIBを表示させるレシピ表示画面D20の例(以下では区別のためこの場合の画面を「レシピ表示画面D22」と称する)である。
【0105】
レシピ表示画面D22は、例えば、サムネイル画像表示領域A21、レシピ名表示領域A22、食材表示領域A23、工程表示領域A24、調理設定送信領域A25、および関連レシピ選択領域A26を含む。
【0106】
本実施形態では、表示制御部420は、関連レシピのレシピ情報RIBを表示画面401aに表示させる場合、先に取得されてレシピ関連情報491の一部として記憶部490に保存された代表レシピのレシピ情報RIAに基づき、レシピを切り替えるための操作部B26および操作部B27を表示させる。なおこれに代えて、表示制御部420は、関連レシピのレシピ情報RIBを表示画面401aに表示させる場合、代表レシピを表示させるレシピ表示画面D21に戻るための操作部を表示画面401aに表示させてもよい。
【0107】
<5.3 お気に入りレシピに関する表示例>
次に、お気に入りレシピに関する表示例について説明する。
図14は、お気に入りレシピに関する表示を説明するための図である。図14中の(a)は、分量が4人分に対応する関連レシピが表示されたレシピ表示画面D22を示す。レシピ表示画面D22が表示された状態でお気に入り登録を行うための操作部B21がユーザUに操作された場合、お気に入り登録の要求として、表示中の関連レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信する。
【0108】
この場合、レシピ管理サーバ300のお気に入りレシピ管理部320は、表示中の関連レシピのレシピ情報RIBに基づき当該関連レシピの公開状態を判定し、関連レシピの非公開登録がある場合、表示中の関連レシピに代えて、当該関連レシピが関連付けされた代表レシピ(例えば分量が1人分に対応するレシピ)のレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録する。一方で、お気に入りレシピ管理部320は、関連レシピの非公開登録がない場合(公開登録がある場合)、表示中の関連レシピのレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録する。
【0109】
なお上記処理に代えて、関連レシピの公開状態を判定は、端末装置400の操作受付部430により行われてもよい。この場合、操作受付部430は、関連レシピの非公開登録がある場合、お気に入り登録の要求として、当該関連レシピが関連付けされた代表レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信してもよい。一方で、操作受付部430は、関連レシピの非公開登録がない場合、お気に入り登録の要求として、当該関連レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信してもよい。
【0110】
図14中の(b)は、図14中の操作が行われた場合の表示例を示す。図14中の(b)は、お気に入りレシピの一覧が表示されるお気に入りレシピ表示画面D30の一例を示す。本実施形態では、表示制御部420は、所定の操作部が操作されることに応じて、お気に入り登録が行われたレシピの一覧を表示させるお気に入りレシピ表示画面D30を表示画面401aに表示させる。本実施形態では、関連レシピ(例えば分量が4人分に対応するレシピ)が表示画面401aに表示された状態で操作部B21が操作された場合、当該関連レシピの関連付け先の代表レシピのお気に入り登録が行われ、当該代表レシピの表示B31がお気に入りレシピ表示画面D30に表示される。この表示B31がユーザUによって操作された(例えば押された場合)、代表レシピのレシピ情報RIが情報取得部410により取得され、取得された代表レシピのレシピ情報RIが表示制御部420により表示画面401aに表示される。
【0111】
<6.制御の流れ>
次に、制御の流れについて説明する。
図15は、端末装置400にレシピを表示させる制御の流れを示すフローチャートである。まず、例えばレシピ一覧画面で表示された複数のレシピのなかから1つのレシピを選択するユーザUの操作が操作受付部430により検出された場合、情報取得部410は、当該レシピのレシピIDを含むレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信し、その応答として当該レシピのレシピ情報RIをレシピ管理サーバ300から取得する(S101)。情報取得部410により取得されたレシピ情報RIは、記憶部490のレシピ関連情報491の一部として、少なくとも家電管理アプリAPPの起動状態が終了されるまでの間、保持される。
【0112】
次に、表示制御部420は、取得されたレシピ情報RIからレシピに関する情報(例えば、レシピ名情報S2、レシピ画像S3、食材情報S4、および工程情報S5)を抽出し、抽出した情報を表示用情報に組み込む(S102)。
【0113】
次に、表示制御部420は、取得されたレシピ情報RIに題目情報S8が存在するか否かを判定する(S103)。表示制御部420は、取得されたレシピ情報RIに題目情報S8が存在する場合(S103:YES)、題目情報S8に含まれる題目、関連レシピのリスト、および関連レシピの内容の説明を表示用情報に組み込む(S104)。
【0114】
一方で、表示制御部420は、取得されたレシピ情報RIに題目情報S8が存在しない場合(S103:NO)、レシピ情報RIの関連先情報S9に基づき、当該関連レシピの関連付け先である代表レシピのレシピIDを取得する。そして、表示制御部420は、代表レシピのレシピIDに基づき、記憶部490に保存されたレシピ関連情報491から代表レシピのレシピ情報RIAに含まれる題目情報S8を取得する。表示制御部420は、取得した題目情報S8に含まれる題目、関連レシピのリスト(代表レシピを含む)、および関連レシピの内容の説明(代表レシピの内容の説明を含む)を表示用情報に組み込む(S105)。
【0115】
次に、表示制御部420は、調理設定情報送信用の操作部B25の表示を表示用情報に組み込む(S106)。そして、表示制御部420は、上記のようにして生成された表示用情報を表示画面401aに表示させる(S107)。
【0116】
図16は、端末装置400にレシピを表示させる制御の流れを示すシーケンス図である。まず、端末装置400の情報取得部410は、例えばレシピ一覧画面で表示された複数のレシピのなかから1つのレシピを選択するユーザUの操作が操作受付部430により検出された場合、当該レシピのレシピIDを含むレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信する(S201)。レシピ管理サーバ300は、端末装置400からレシピ詳細情報取得要求を受信した場合、その応答としてレシピ詳細情報取得要求に含まれるレシピIDに基づき、レシピDB391から当該レシピのレシピ情報RIを抽出し、抽出したレシピ情報RIを端末装置400に送信する(S202)。端末装置400の表示制御部420は、レシピ管理サーバ300から受信するレシピ情報RIに基づき、レシピの表示用情報を生成し、表示画面401aに表示させる(S203)。
【0117】
端末装置400の操作受付部430は、レシピを切り替えるための操作部B27を操作するユーザUの操作を受け付ける(S210)。端末装置400の情報取得部410は、レシピを切り替えるための操作部B27が操作された場合、切替先のレシピのレシピIDを含むレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信する(S211)。レシピ管理サーバ300は、端末装置400からレシピ詳細情報取得要求を受信した場合、その応答としてレシピ詳細情報取得要求に含まれるレシピIDに基づき、レシピDB391から当該レシピのレシピ情報RIを抽出し、抽出したレシピ情報RIを端末装置400に送信する(S212)。端末装置400の表示制御部420は、レシピ管理サーバ300から受信するレシピ情報RIに基づき、レシピの表示用情報を生成し、生成した表示用情報を表示画面401aに表示することで、表示画面401aの表示を切り替える(S213)。
【0118】
端末装置400の操作受付部430は、調理設定を送信させる操作部B25を操作するユーザUの操作を受け付ける(S220)。端末装置400の調理設定送信部440は、表示画面401aに表示された操作部25がユーザUによって操作された場合、表示画面401aに表示されたレシピに対応する調理設定情報S6を含む調理設定送信要求を機器管理サーバ200に送信する(S221)。機器管理サーバ200は、端末装置400から調理設定送信要求を受信した場合、受信した調理設定送信要求に含まれる調理設定情報S6を調理用家電機器100に送信する(S222)。調理用家電機器100は、調理設定情報S6に基づく調理設定を行った場合、調理設定の設定結果を機器管理サーバ200に送信する(S223)。機器管理サーバ200は、調理用家電機器100から調理設定の設定結果を受信した場合、受信した調理設定の設定結果を端末装置400に送信する(S224)。
【0119】
<7.利点>
本実施形態では、情報処理システムは、レシピ登録部310と、表示制御部420とを有する。レシピ登録部310は、第1レシピの登録を受け付けるとともに、第1レシピに関して題目が設定可能であり、第1レシピに関して題目が設定される場合に、第1レシピの登録の一部としてまたは別の処理で、上記題目に関連する第2レシピを第1レシピと関連付ける登録を受け付ける。表示制御部420は、第2レシピを第1レシピと関連付ける登録が行われた場合において、第1レシピを表示画面401aに表示させる場合に、第2レシピを表示させるための操作部B26を表示画面401aに表示させる。表示制御部420は、操作部B26の操作を含む所定の操作が行われた場合に、第2レシピを表示画面401aに表示させる。
【0120】
このような構成によれば、設定された題目に基づくことで複数のレシピの関連付けを行うことができ、その結果、レシピの食材の一部変更または料理の特性の変更などに限られず、分量違いのレシピや、類似するレシピや、カテゴリ(辛い、和風、または目的など)が同じ別のレシピを提示することができる。例えば、題目が自由に設定可能であると、特定の内容に限らず汎用的に関連レシピを設定することができる。このため、ユーザUは、気になるレシピの情報を容易に入手しやすくなる。これにより、ユーザUの利便性が向上する。
【0121】
本実施形態では、レシピ登録部310は、第1レシピに関して2つ以上の題目が設定可能であり、第1レシピに関して2つ以上の題目が設定される場合に、上記2つ以上の題目それぞれについて別のレシピ第1レシピと関連付ける登録を受け付け可能である。このような構成によれば、1つのレシピに対して複数の観点で関連レシピを設定することができる。これにより、ユーザUの利便性がさらに向上する。
【0122】
本実施形態では、上記題目は、食材の分量である。このような構成によれば、分量違いのレシピの情報を容易に入手しやすくなる。これにより、ユーザUの利便性がさらに向上する。
【0123】
本実施形態では、レシピ登録部310は、第2レシピを第1レシピと関連付ける登録を受け付けることに応じて、第2レシピについて、レシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録を行う。このような構成によれば、レシピ一覧画面において優先度の低いレシピ(例えば単に分量が異なるだけの複数のレシピ)が表示されることで、所望するレシピを探すときに優先度の低いレシピの表示が邪魔になることを抑制することができる。また上記非公開設定の登録がレシピ登録部310により自動的に行われることで、オペレータOPの作業負担を軽減することができる。
【0124】
本実施形態では、第2レシピとして複数のレシピが登録可能であり、レシピ登録部310は、第2レシピとして登録されたレシピごとに、上記非公開設定の登録または解除を受け付けてもよい。このような構成によれば、レシピごとに公開設定と非公開設定とを登録することができるため、きめ細かな管理が可能になる。
【0125】
ここで、ある代表レシピAに関連付けされた関連レシピBについて、レシピ提供者は関連付けを解除して別の関連レシピCに入れ替えたい場合が想定される。関連付けを解除する場合、そのレシピが公開される方が良いのか、非公開とする方が良いのかを判定する必要が生じる。一般的に関連付けされたときに非公開設定の登録が行われたレシピは、内容がほぼ同じ別のレシピが存在している場合が多いため、関連付けが解除後も非公開とする方が好ましい。一方、関連付けされたときに公開設定が登録されたレシピは独立したレシピであり関連付けの解除後に公開状態となっていても支障がないと想定される。このため、関連付けの解除が行われたレシピは、関連付けが行われた状態の公開状態を引き継ぐことが運用上好ましい。
【0126】
そこで本実施形態では、レシピ登録部310は、第1レシピに対する第2レシピの関連付けの解除が可能であり、非公開設定の登録が行われた第2レシピについて第1レシピに対する関連付けが解除される場合、第2レシピの非公開設定の登録を維持する。また、レシピ登録部310は、公開設定の登録が行われた第2レシピについて第1レシピに対する関連付けが解除される場合、第2レシピの公開設定の登録を維持する。
【0127】
ここで本実施形態では、例えば題目が「分量」である場合で、レシピAに関連付けされたレシピBは強制的に非公開となる。この状況でレシピBに題目として「類似レシピ」を設定して別のレシピCをレシピBと関連付ける場合、レシピBは公開しなければレシピ提供サービスが成り立たないが、分量違いのレシピは一覧に表示しない、という運用と矛盾が発生する。
【0128】
そこで本実施形態では、第1レシピと関連付けられた第2レシピについては、第2レシピに関して題目が設定されることが制約されることで、第2レシピに別のレシピが関連付けされることが抑制される。このような構成によれば、上述したような運用の矛盾が生じることを避けることができ、ユーザUまたはオペレータOPにとってより使いやすいサービスを提供することができる。
【0129】
ここで、関連レシピが複数の代表レシピと関連付けが可能である場合、レシピAとの関連ではレシピBは非公開であり、レシピCとの関連ではレシピBは公開、という矛盾を発生し得る。
【0130】
そこで本実施形態では、第1レシピと関連付けられた第2レシピについては、第2レシピが関連付けられる先が1つに制約されることで、別のレシピに第2レシピが関連付けされることが抑制される。このような構成によれば、上述したような運用の矛盾が生じることを避けることができ、ユーザUまたはオペレータOPにとってより使いやすいサービスを提供することができる。
【0131】
ここで、レシピ提供サービスとして、レシピのお気に入り登録の機能が用意されるとユーザUの利便性が高まる。そのようなシステムにおいて、あるレシピAの題目に関連付けされたレシピBをお気に入り登録の一覧に表示すべきかどうかが課題となる。レシピBが単にレシピAの分量違いであれば重複したレシピを見せると邪魔になるので表示したくない。一方、関連レシピがレシピAの類似レシピということであれば、そのレシピは独立したレシピなので一覧に表示したい場合もある。
【0132】
そこで本実施形態では、お気に入りレシピ管理部320は、第2レシピのお気に入り登録を指示するユーザUの操作が検出された場合において、第2レシピについて非公開設定の登録がある場合は第2レシピに代えて第1レシピのお気に入り登録を受け付け、第2レシピについて非公開設定の登録がない場合は第2レシピのお気に入り登録を受け付ける。このような構成によれば、第1レシピと第2レシピの関連性に基づき、お気に入りレシピの一覧画面に適切なレシピを表示することができる。
【0133】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、関連レシピの「公開設定」および「非公開設定」の登録または解除が題目ごとに設定可能である点で第1実施形態と異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。
【0134】
図17は、第2実施形態のレシピ登録画面D11の一例を説明するための図である。本実施形態では、1つの代表レシピに対して複数の関連レシピの関連付けの登録が可能である。そして、レシピ登録部310は、題目ごとに、関連レシピとして登録された複数のレシピがレシピの一覧画面に表示されることを抑制する非公開設定の登録を受け付け可能である。
【0135】
例えば図17に示す例では、題目入力領域A17には、第1題目に関連する全ての関連レシピについて一括してレシピの公開状態として「公開設定」の登録を行うか「非公開設定」の登録を行うかを選択する操作部B181dが表示され、第2題目に関連する全ての関連レシピについて一括してレシピの公開状態として「公開設定」の登録を行うか「非公開設定」の登録を行うかを選択する操作部B182dが表示される。
【0136】
このような構成によれば、例えば分量が異なるだけのレシピであればレシピ一覧画面の表示に入れたくないが、例えば類似レシピを題目とする場合には、関連レシピもレシピ一覧画面に表示させたい、というようにレシピ一覧画面への公開状態を複数の関連レシピで纏めて設定することができる。このような構成によれば、レシピの公開状態の管理が容易になる。
【0137】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、関連レシピについてもお気に入り登録に関連した管理が行われる点で第1実施形態と異なる。なお以下に説明する以外の構成は、第1実施形態と同じである。
【0138】
本実施形態では、お気に入りレシピ管理部320は、第2レシピ(関連レシピ)のお気に入り登録を指示するユーザUの操作が検出された場合において、第2レシピについて非公開設定の登録がある場合は第2レシピに代えて第1レシピ(代表レシピ)のお気に入り登録を行うとともに、第2レシピを表示中に行われたお気に入り登録であることを示す所定情報を記憶部390に記憶させる。そして、お気に入りレシピ管理部320は、次回以降、お気に入り登録が行われた第1レシピを表示させるユーザUの操作が検出された場合、上記所定情報に基づき第2レシピを表示させる。
【0139】
図18は、第3実施形態のお気に入りレシピDB392を説明するための図である。お気に入りレシピDB392では、お気に入りレシピのレシピIDが登録されるとともに、各お気に入りレシピについて、どのレシピが表示中であったかを示す付加情報DIが対応付けて記憶される。付加情報DIは、「所定情報」の一例である。
【0140】
図19は、お気に入り登録の制御の流れを示すシーケンス図である。まず、表示画面401aに関連レシピが表示された状態でお気に入り登録を行うための操作部B21に対するユーザUの操作が行われた場合、端末装置400の操作受付部430は、当該ユーザUの操作を検出する(S301)。操作受付部430は、上記ユーザUの操作を検出した場合、お気に入り登録の要求として、表示中の関連レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信する(S302)。
【0141】
レシピ管理サーバ300のお気に入りレシピ管理部320は、上記お気に入り登録の要求を端末装置400から受信した場合、要求に含まれるレシピIDを持つ関連レシピのレシピ情報RIBに基づき、当該関連レシピの非公開設定の登録の有無を判定する。
【0142】
お気に入りレシピ管理部320は、上記判定で関連レシピの非公開設定の登録がない場合(公開設定の登録がある場合)は、関連レシピのお気に入り登録を受け付ける。例えば、お気に入りレシピ管理部320は、関連レシピのレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録することで、当該関連レシピをお気に入りレシピとして登録する。
【0143】
一方で、お気に入りレシピ管理部320は、上記判定で関連レシピの非公開設定の登録がある場合は、関連レシピに代えて、当該関連レシピの関連付けられた代表レシピのお気に入り登録を受け付ける。例えば、お気に入りレシピ管理部320は、関連レシピのレシピ情報RIBに基づき、当該関連レシピの関連付け先の代表レシピのレシピIDを取得し、取得した代表レシピのレシピIDをお気に入りレシピDB392に登録することで、当該代表レシピをお気に入りレシピとして登録する。このとき、お気に入りレシピ管理部320は、代表レシピのレシピIDに付加情報DIとして関連レシピのレシピIDを対応付けて登録する(S303)。そして、お気に入りレシピ管理部320は、お気に入り登録完了の通知を端末装置400に送信する(S304)。
【0144】
なお上記処理に代えて、関連レシピの公開状態を判定は、端末装置400の操作受付部430により行われてもよい。この場合、操作受付部430は、関連レシピの非公開登録がある場合、お気に入り登録の要求として、当該関連レシピが関連付けされた代表レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信してもよい。一方で、操作受付部430は、関連レシピの非公開登録がない場合、お気に入り登録の要求として、当該関連レシピのレシピIDを含む要求をレシピ管理サーバ300に送信してもよい。
【0145】
お気に入りレシピの閲覧時には、端末装置400の操作受付部430は、レシピ一覧画面に表示された代表レシピを選択するユーザUの操作を受け付ける。この場合、操作受付部430は、ユーザUにより選択された代表レシピのレシピIDを含むレシピ詳細情報取得要求をレシピ管理サーバ300に送信する(S311)。
【0146】
レシピ管理サーバ300のお気に入りレシピ管理部320は、レシピ詳細情報取得要求を端末装置400から受信した場合、付加情報DIに基づき、要求に含まれる代表レシピのレシピIDに対応して関連レシピのレシピIDが登録されているか否かを判定する(S312)。レシピ提供部340は、上記判定で関連レシピのレシピIDが登録されていない場合、レシピ詳細情報取得要求に対する応答として、代表レシピのレシピ情報RIAを端末装置400に送信する。一方で、レシピ提供部340は、上記判定で関連レシピのレシピIDが登録されている場合、レシピ詳細情報取得要求に対する応答として、上記関連レシピのレシピ情報RIBを端末装置400に送信する(S313)。
【0147】
このような構成によれば、お気に入りレシピを閲覧するときに、ユーザUが見たい関連レシピ(例えばユーザUが見たい分量のレシピ)を記憶し、当該関連レシピをユーザUが容易に見ることができる状態にすることができる。
【0148】
以上、いくつかの実施形態について説明したが、実施形態は上記例に限定されない。例えば、第2実施形態と第3実施形態とは組み合わされて実現されてもよい。
【0149】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、情報処理システムは、レシピ登録部と、表示制御部とを備える。レシピ登録部は、第1レシピの登録を受け付けるとともに、第1レシピに関して題目が設定可能であり、第1レシピに関して前記題目が設定される場合に、上記題目に関連する第2レシピを前記第1レシピと関連付ける登録を受け付ける。表示制御部は、第1レシピを表示画面に表示させる場合に、第2レシピを表示させるための操作部を表示画面に表示させる。このような構成によれば、利便性の向上を図ることができる。
【0150】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0151】
1…サービス提供システム、100…調理用家電機器、200…機器管理サーバ、300…レシピ管理サーバ、310…レシピ登録部、320…お気に入りレシピ管理部、330…要求取得部、340…レシピ提供部、400…端末装置、410…情報取得部、420…表示制御部、430…操作受付部、440…調理設定送信部、500…端末装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19