(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103110
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】充電器貸し借り支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240725BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240725BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20240725BHJP
B60L 53/60 20190101ALI20240725BHJP
【FI】
G06Q50/10
H02J7/00 P
B60L53/14
B60L53/60
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007270
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】504093467
【氏名又は名称】トヨタホーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100161230
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 雅博
(72)【発明者】
【氏名】尾方 武
(72)【発明者】
【氏名】澤山 和正
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CA10
5G503FA06
5G503GD03
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC12
5H125AC24
5H125CC04
5H125CC07
5H125CD10
5H125DD02
5H125EE41
5H125EE61
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】住宅に付随して設置された車両用の充電器を貸し借り可能にすることで、充電器の有効利用を図るとともに、外出先での車両への充電スポットを確保し易くすることができる充電器貸し借り支援システムを提供する。
【解決手段】管理サーバ11の制御部17は、貸しユーザU1の端末14から、一時貸しする充電器22の登録を受け付けるとともに、充電器22に関する充電器情報として、一時貸し可能な期間の入力を受け付ける。また、登録を受け付けた充電器22である登録充電器と対応付けて充電器情報を記憶部18に記憶する。制御部17は、借りユーザU2の端末15から、一時借りに関する希望条件として、充電器22を一時借りする期間の入力を受け付ける。制御部17は、受け付けた希望条件と、記憶部18に記憶された複数の登録充電器の充電器情報とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器を検索し、それを借りユーザU2の端末に通知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅に付随して設けられた車両用の充電器を一時的に貸すことを希望する貸しユーザと、前記充電器を一時的に借りることを希望する借りユーザとの間の貸し借りを支援する充電器貸し借り支援システムであって、
前記貸しユーザの端末から、一時貸しする前記充電器の登録を受け付けるとともに、その充電器に関する充電器情報として、少なくとも一時貸し可能な期間の入力を受け付ける第1受付手段と、
登録を受け付けた前記充電器である登録充電器と対応付けて前記充電器情報を記憶部に記憶する記憶実施手段と、
前記借りユーザの端末から、前記充電器の一時借りするに関する希望条件として、少なくとも前記充電器を一時借りする期間の入力を受け付ける第2受付手段と、
受け付けた前記希望条件と、前記記憶部に記憶された複数の前記登録充電器の前記充電器情報とに基づき、前記借りユーザに一時貸しするのに適した前記登録充電器を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索した前記登録充電器を、その登録充電器の前記充電器情報とともに前記借りユーザの端末に通知する通知手段と、
前記借りユーザの端末から、前記通知手段により通知した前記登録充電器について一時借りの申し込みを受け付ける第3受付手段と、
を備える、充電器貸し借り支援システム。
【請求項2】
前記第1受付手段は、前記充電器情報として、一時貸しする前記充電器の設置場所の入力を受け付け、
前記第2受付手段は、前記希望条件として、一時借りする前記充電器の希望設置場所の入力を受け付ける、請求項1に記載の充電器貸し借り支援システム。
【請求項3】
前記第1受付手段は、前記充電器情報として、前記充電器を一時貸しする際の貸し料金の情報の入力を受け付け、
前記第2受付手段は、前記希望条件として、前記充電器を一時借りする際の希望借り料金の情報の入力を受け付ける、請求項1に記載の充電器貸し借り支援システム。
【請求項4】
前記第1受付手段は、前記充電器の前記充電器情報に加え、当該充電器が設置されている前記住宅が戸建て住宅であるか集合住宅であるかを示す住宅種別情報の入力についても受け付け、
前記記憶実施手段は、前記第1受付手段により受け付けた前記住宅種別情報を、当該第1受付手段により登録を受け付けた前記登録充電器と対応付けて前記記憶部に記憶し、
前記第2受付手段は、前記希望条件として、一時借りする前記充電器が設置されている住宅として戸建て住宅及び集合住宅のいずれを希望するかを示す希望住宅種別の入力を受け付け、
前記検索手段は、前記第2受付手段により受け付けた希望住宅種別と、前記記憶部に記憶されている前記各登録充電器の前記住宅種別情報と、に基づき、前記借りユーザに適した前記登録充電器を検索する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電器貸し借り支援システム。
【請求項5】
前記登録充電器の設置場所の周辺に設けられた店舗及び施設のうち少なくともいずれかの情報を含む周辺情報を取得する周辺情報取得手段を備え、
前記通知手段は、前記検索手段により検索した前記登録充電器を、その登録充電器の前記周辺情報とともに通知する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の充電器貸し借り支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器貸し借り支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ハイブリッド自動車や電気自動車が実用化されており、それらの車両に搭載された車載バッテリに対して自宅で充電ができるよう、自宅に車両充電用の充電器が設置されている場合がある(例えば、特許文献1参照)。また、マンションやアパート等の集合住宅では、各居住者共用の車両用充電器が設置されている場合がある。こうした車両用の充電器が住宅に付随して設置されている場合、夜間等、車両を使用しない時間帯に充電器を用いて車両に充電を行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
住宅に設置された上記の充電器は、居住者が車両で外出している時間帯等、使用されない時間帯がある。この場合、充電器の有効利用の点からすると好ましくない。
【0005】
また、車両で外出中に車両に充電を行う場合、充電スタンドに立ち寄って充電を行うことが考えられる。しかしながら、外出先で充電スタンドが見つからない場合も想定され、その場合、車両に充電を行うことができなくなってしまう。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、住宅に付随して設置された車両用の充電器を貸し借り可能にすることで、充電器の有効利用を図るとともに、外出先での車両への充電スポットを確保し易くすることができる充電器貸し借り支援システムを提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、第1の発明の充電器貸し借り支援システムは、住宅に付随して設けられた車両用の充電器を一時的に貸すことを希望する貸しユーザと、前記充電器を一時的に借りることを希望する借りユーザとの間の貸し借りを支援する充電器貸し借り支援システムであって、前記貸しユーザの端末から、一時貸しする前記充電器の登録を受け付けるとともに、その充電器に関する充電器情報として、少なくとも一時貸し可能な期間の入力を受け付ける第1受付手段と、登録を受け付けた前記充電器である登録充電器と対応付けて前記充電器情報を記憶部に記憶する記憶実施手段と、前記借りユーザの端末から、前記充電器の一時借りするに関する希望条件として、少なくとも前記充電器を一時借りする期間の入力を受け付ける第2受付手段と、受け付けた前記希望条件と、前記記憶部に記憶された複数の前記登録充電器の前記充電器情報とに基づき、前記借りユーザに一時貸しするのに適した前記登録充電器を検索する検索手段と、前記検索手段により検索した前記登録充電器を、その登録充電器の前記充電器情報とともに前記借りユーザの端末に通知する通知手段と、前記借りユーザの端末から、前記通知手段により通知した前記登録充電器について一時借りの申し込みを受け付ける第3受付手段と、を備える。
【0008】
第1の発明の充電器貸し借り支援システムは、住宅に付随して設けられた車両用の充電器(以下、単に充電器という)を一時的に貸すことを希望する貸しユーザと、かかる充電器を一時的に借りることを希望する借りユーザとの間の貸し借りを支援するシステムである。本システムによれば、貸しユーザの端末から、一時貸しする充電器の登録を受け付けるとともに、その充電器に関する充電器情報の入力を受け付ける。そして、登録を受け付けた充電器、つまり登録充電器と対応付けて充電器情報を記憶部に記憶する。このように、貸しユーザから充電器の登録を受け付ける度に、記憶部には登録充電器の充電器情報が記憶されるようになっている。
【0009】
一方、借りユーザの端末からは、充電器の一時借りに関する希望条件を受け付ける。そして、受け付けた借りユーザの希望条件と、記憶部に記憶された複数の登録充電器の充電器情報とに基づき、借りユーザに一時貸しするのに適した登録充電器を検索する。ここで、借りユーザの希望条件には、充電器を一時借りする期間(以下、一時借り希望期間という)が含まれ、各登録充電器の充電器情報には、充電器(登録充電器)を一時貸し可能な期間(以下、一時貸し可能期間という)が含まれている。そのため、借りユーザに適した登録充電器の検索にあたっては、借りユーザの一時借り希望期間と、各登録充電器の一時貸し可能期間とに基づき、検索が行われる。この場合、各登録充電器のうち、借りユーザの一時借り希望期間に一時貸しすることができる登録充電器を、借りユーザに適した登録充電器として検索することができる。検索された登録充電器は、その充電器情報とともに、借りユーザの端末に通知される。これにより、借りユーザは、通知された登録充電器について一時借りの申し込みを行うことで、当該充電器を一時借りすることができる。
【0010】
以上のように、本システムによれば、貸しユーザと借りユーザとの間で充電器の貸し借りを行うことが可能となる。この場合、貸しユーザは、充電器を使用していない期間(一時貸し可能期間)に、その充電器を借りユーザに一時貸しすることで、充電器の有効利用を図ることができる。また、借りユーザにとっては、車両で外出する際に、充電スタンドだけでなく、住宅に設置された充電器を利用することが可能となる。そのため、外出先での車両への充電スポットを確保し易くすることができる。
【0011】
第2の発明の充電器貸し借り支援システムは、第1の発明において、前記第1受付手段は、前記充電器情報として、一時貸しする前記充電器の設置場所の入力を受け付け、前記第2受付手段は、前記希望条件として、一時借りする前記充電器の希望設置場所の入力を受け付ける。
【0012】
第2の発明によれば、貸しユーザから、充電器情報として、一時貸しする充電器の設置場所の入力を受け付ける。この場合、入力された設置場所が、登録充電器と対応付けて記憶部に記憶される。また、借りユーザの希望条件として、一時借りする充電器の希望設置場所の入力を受け付ける。この場合、受け付けた希望設置場所と、記憶部に記憶されている各登録充電器の設置場所とに基づき、借りユーザに一時貸しするのに適した登録充電器が検索される。そのため、この場合、借りユーザが希望する設置場所に設置されている登録充電器を検索し、それを借りユーザに通知することができる。これにより、借りユーザは、例えば外出先の近くにある充電器を希望することで、外出先近くの登録充電器を一時借りするといったことが可能となる。
【0013】
第3の発明の充電器貸し借り支援システムは、第1の発明において、前記第1受付手段は、前記充電器情報として、前記充電器を一時貸しする際の貸し料金の情報の入力を受け付け、前記第2受付手段は、前記希望条件として、前記充電器を一時借りする際の希望借り料金の情報の入力を受け付ける。
【0014】
第3の発明によれば、貸しユーザから、充電器情報として、充電器を一時貸しする際の貸し料金の情報の入力を受け付ける。この場合、受け付けた貸し料金の情報が、登録充電器と対応付けて記憶部に記憶される。また、借りユーザから、希望条件として、充電器を一時借りする際の希望借り料金の情報の入力を受け付ける。この場合、受け付けた希望借り料金情報と、記憶部に記憶されている各登録充電器の貸し料金情報とに基づき、借りユーザに一時貸しするのに適した登録充電器が検索される。そのため、この場合、貸し料金が借りユーザの希望借り料金以下となっている登録充電器を検索し、それを借りユーザに通知することができる。これにより、借りユーザは、希望の借り料金で一時借りすることが可能となる。
【0015】
第4の発明の充電器貸し借り支援システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記第1受付手段は、前記充電器の前記充電器情報に加え、当該充電器が設置されている前記住宅が戸建て住宅であるか集合住宅であるかを示す住宅種別情報の入力についても受け付け、前記記憶実施手段は、前記第1受付手段により受け付けた前記住宅種別情報を、当該第1受付手段により登録を受け付けた前記登録充電器と対応付けて前記記憶部に記憶し、前記第2受付手段は、前記希望条件として、一時借りする前記充電器が設置されている住宅として戸建て住宅及び集合住宅のいずれを希望するかを示す希望住宅種別の入力を受け付け、前記検索手段は、前記第2受付手段により受け付けた希望住宅種別と、前記記憶部に記憶されている前記各登録充電器の前記住宅種別情報と、に基づき、前記借りユーザに適した前記登録充電器を検索する。
【0016】
充電器を一時借りする借りユーザによっては、その充電器が設置されている住宅が戸建て住宅である場合、一時借りする際に居住者が在宅しているかどうかが気になるといった場合があると考えられる。また、充電器が設置されている住宅が集合住宅である場合には、敷地内が広いため充電器の場所がわかりづらいのではないか気になるといった場合があると考えられる。
【0017】
そこで、第4の発明では、こうした点に鑑み、貸しユーザが一時貸しする充電器の充電器情報を入力する際、その充電器が設置された住宅が戸建て住宅であるか集合住宅であるかを示す住宅種別情報を併せて入力するようにし、その入力された住宅種別情報を上記充電器(登録充電器)と対応付けて記憶するようにしている。そして、借りユーザが、希望条件を入力する際には、一時借りする充電器が設置された住宅として戸建て住宅及び集合住宅のいずれを希望するかを示す希望住宅種別を入力するようにし、借りユーザに適した登録充電器を検索する際には、上記入力された希望住宅種別と、記憶部に記憶されている各登録充電器の住宅種別情報とに基づき、検索を行うようにしている。この場合、借りユーザに適した登録充電器として、借りユーザの希望する住宅種別の住宅に設置された登録充電器を検索し、それを借りユーザに通知することができる。これにより、借りユーザは、希望する住宅種別の住宅に設置された充電器を一時借りすることが可能となる。
【0018】
第5の発明の充電器貸し借り支援システムは、第1乃至第3のいずれかの発明において、前記登録充電器の設置場所の周辺に設けられた店舗及び施設のうち少なくともいずれかの情報を含む周辺情報を取得する周辺情報取得手段を備え、前記通知手段は、前記検索手段により検索した前記登録充電器を、その登録充電器の前記周辺情報とともに通知する。
【0019】
ところで、借りユーザが充電器を一時借りして車両に充電を行う場合、充電している間は暇になることが考えられる。そこで、第5の発明では、こうした点に鑑み、登録充電器の設置場所周辺に設けられた店舗や施設の情報を周辺情報として取得し、検索された登録充電器を借りユーザに通知する際には、取得した周辺情報を併せて通知するようにしている。これにより、借りユーザは、車両に充電している間、時間を潰せる店舗や施設が周辺にないかを考慮して、登録充電器を一時借りするか否か決めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】充電器貸し仮り支援システムの構成を示す図。
【
図2】貸しユーザの端末に表示された登録画面を示す図。
【
図3】記憶部に記憶されている複数の登録充電器の各種情報を示す図。
【
図4】借りユーザの端末に表示された希望条件の入力画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、
図1は、充電器貸し仮り支援システム10の構成を示す図である。
【0022】
充電器貸し借り支援システム10は、住宅に付随して設けられた車両用の充電器を一時的に他者に貸すことを希望する貸しユーザU1と、かかる車両用の充電器を一時的に借りることを希望する借りユーザU2との間の、充電器の貸し借りを支援するシステムである。
【0023】
図1に示すように、充電器貸し借り支援システム10は、当該システム10を統括管理する管理サーバ11を備える。管理サーバ11は、パーソナルコンピュータにより構成され、インターネット等の通信網12を介して、貸しユーザU1の端末14と借りユーザU2の端末15とにそれぞれ接続されている。各ユーザU1,U2の端末14,15は、ユーザU1,U2が携帯するスマートフォン等の携帯端末となっている。但し、各端末14,15は、ユーザが居住する住宅に設置された固定端末であってもよい。また、各ユーザU1,U2の端末14,15には、充電器貸し借り支援システム10を利用するための専用アプリが導入されている。
【0024】
管理サーバ11は、充電器の貸し借り支援に関する各種処理を行う制御部17と、それらの処理に必要な各種情報を記憶する記憶部18とを備える。制御部17は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。
【0025】
貸しユーザU1の居住する住宅21には、車両用の充電器22が設置されている。充電器22は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)等、車載バッテリを搭載した車両25の充電を行うものである。充電器22は、100V又は200Vの電圧で車両25の充電を行う普通充電器とされている。充電器22は、住宅21に隣接して設けられている。
【0026】
図1の例では、貸しユーザU1が複数存在しており、それらの貸しユーザU1には、戸建て住宅21Aに居住するものと、集合住宅21Bに居住するものとが含まれている。集合住宅21Bでは、充電器22が集合住宅21Bの各居住者の間で共用されるものとなっており、それら各居住者のいずれかが貸しユーザU1となっている。但し、貸しユーザU1は、必ずしも集合住宅21Bの居住者である必要はなく、例えば集合住宅21Bを管理する管理者であってもよい。
【0027】
管理サーバ11は、通信網12を介して地図情報提供機関27のサーバ28と接続されている。管理サーバ11は、地図情報提供機関27のサーバ28にアクセスすることにより、貸しユーザU1が一時貸しを希望する充電器22の設置場所周辺の地図情報(換言すると、貸しユーザU1の居住する住宅21周辺の地図情報)をサーバ28から取得可能となっている。地図情報には、充電器22の設置場所周辺の店舗情報や施設情報等が含まれている。
【0028】
続いて、充電器22を一時貸しする貸しユーザU1が、その充電器22を自身の端末14を用いて管理サーバ11に登録する際の処理について説明する。
図2は、貸しユーザU1の端末14に表示された登録画面を示す図である。
【0029】
まず、貸しユーザU1は、端末14のアプリを起動させ、管理サーバ11にアクセスする。また、アプリを起動させると、端末14のディスプレイには登録画面が表示される。
図2に示すように、登録画面には、充電器22に関する充電器情報を入力するための入力欄31~34と、充電器22が設置された住宅21(つまり、貸しユーザU1が居住する住宅21)の住宅種別情報を入力するための入力欄35とが設けられている。
【0030】
充電器情報用の入力欄31~34のうち、入力欄31には、充電器22を一時貸し可能な期間を入力可能となっている。具体的には、入力欄31には、充電器22の一時貸し可能期間を、「3月10日12:00~3月11日12:00」といった日時情報として入力可能となっている。また、入力欄32には、充電器22の設置場所を入力可能となっている。具体的には、入力欄32には、充電器22が設置された住宅21の住所を入力可能となっている。
【0031】
入力欄33には、充電器22の充電能力(換言すると充電速度)を入力可能となっている。具体的には、入力欄33には、充電器22の充電能力として、充電器22の充電電圧(100V又は200V)を入力可能となっている。また、入力欄34には、充電器22を一時貸しする際の貸し料金の情報を入力可能となっている。具体的には、入力欄34には、貸し料金の情報として、単位時間当たり(例えば1時間当たり)の貸し料金を入力可能となっている。なお、貸し料金には、充電器22による充電料金も含まれている。
【0032】
入力欄35には、上述したように、住宅種別情報を入力可能となっている。住宅種別情報とは、充電器22が設置された住宅21が戸建て住宅21Aであるか集合住宅21Bであるかを示す情報である。入力欄35には、住宅種別情報として、戸建て住宅、又は集合住宅が入力されるようになっている。
【0033】
貸しユーザU1は、各入力欄31~34にそれぞれ充電器情報を入力し、入力欄35に住宅種別情報を入力する。入力後、貸しユーザU1は、登録画面の下部に設けられた送信ボタン37をクリックする。これにより、各入力欄31~35に入力された充電器情報及び住宅種別情報が端末14から管理サーバ11に送信される。
【0034】
続いて、管理サーバ11により実行される充電器22の登録処理について説明する。
【0035】
貸しユーザU1の端末14から送信された充電器22の充電器情報及び住宅種別情報は管理サーバ11の制御部17により受信される。すると、制御部17は、当該充電器22を一時貸し対象の充電器22として登録するとともに(以下、登録された充電器22を登録充電器22Xという)、その登録充電器22Xの充電器情報及び住宅種別情報を受け付ける。この場合、制御部17は、「第1受付手段」として機能する。また、制御部17は、受け付けた登録充電器22Xの充電器情報及び住宅種別情報をそれぞれ、当該登録充電器22Xと対応付けて記憶部18に記憶する。この場合、制御部17は、「記憶実施手段」として機能する。
【0036】
このようにして、制御部17は、複数の貸しユーザU1から、一時貸しする充電器22の登録を受け付けるとともに、その充電器22(登録充電器22X)の充電器情報及び住宅種別情報の入力を受け付ける。そして、制御部17は、登録を受け付けた登録充電器22Xごとに、登録充電器22Xに対応付けて充電器情報及び住宅種別情報を記憶部18に記憶する。これにより、記憶部18には、
図3に示すように、複数の登録充電器22Xの充電器情報及び住宅種別情報が記憶される。
【0037】
続いて、充電器22を一時借りする借りユーザU2が、端末15を用いて充電器22の一時借りを申し込む際の処理について説明する。
図4は、借りユーザU2の端末15に表示された希望条件の入力画面を示す図である。
【0038】
まず、借りユーザU2は、端末15のアプリを起動させ、管理サーバ11にアクセスする。また、アプリを起動させると、端末15のディスプレイには、充電器22の一時借りに関する希望条件を入力するための入力画面が表示される。
図4に示すように、入力画面には、各種希望条件を入力可能な入力欄41~45が設けられている。
【0039】
各入力欄41~45のうち、入力欄41には、借りユーザU2が充電器22を一時借りすることを希望する期間(以下、一時借り希望期間という)を入力可能となっている。具体的には、入力欄41には、一時借り希望期間を、「3月22日10時~3月22日15時」といった日時情報として入力可能となっている。また、入力欄42には、一時借りする充電器22の希望設置場所を入力可能となっている。具体的には、入力欄42には、充電器22の希望設置場所を地域名(例えば、○市内、○町内など)として入力可能となっている。
【0040】
入力欄43には、一時借りする充電器22の希望充電能力を入力可能となっている。具体的には、入力欄43には、充電器22の希望充電能力として、充電器22の希望充電電圧(100V又は200V)を入力可能となっている。また、入力欄44には、充電器22を一時借りする際の希望借り料金の情報を入力可能となっている。具体的には、入力欄44には、希望借り料金の情報として、単位時間当たり(例えば1時間当たり)の借り料金を入力可能となっている。なお、借り料金には、充電器22による充電料金も含まれている。
【0041】
入力欄45には、一時借りする充電器22が設置された住宅21として、戸建て住宅21A及び集合住宅21Bのいずれを希望するかを示す希望住宅種別を入力可能となっている。入力欄45には、希望住宅種別として、戸建て住宅、又は集合住宅が入力されるようになっている。
【0042】
借りユーザU2は、各入力欄41~45にそれぞれ希望条件を入力する。入力後、借りユーザU2は、入力画面の下部に設けられた送信ボタン47をクリックする。これにより、各入力欄41~45に入力された希望条件の情報が端末15から管理サーバ11に送信される。
【0043】
続いて、管理サーバ11の制御部17により実行される一時借り受付処理について
図5を用いながら説明する。
図5は、一時借り受付処理を示すフローチャートである。なお、本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。
【0044】
図5に示すように、まずステップS11では、借りユーザU2の端末15から送信される希望条件の情報を受信したか否かを判定する。希望条件の情報を受信した場合、ステップS12に進み、受信した希望条件を受け付ける。なお、本ステップS12の処理が「第2受付手段」に相当する。また、ステップS11で希望条件の情報を受信していない場合には、本処理を終了する。
【0045】
ステップS12の後のステップS13では、受け付けた借りユーザU2の希望条件(詳しくは、一時借り希望期間、希望設置場所、希望充電能力、希望借り料金及び希望住宅種別)と、記憶部18に記憶されている各登録充電器22Xの充電器情報(詳しくは、一時貸し可能期間、設置場所、充電能力及び貸し料金の各情報)及び住宅種別情報に基づき、借りユーザU2に一時貸しするのに適した登録充電器22Xを検索する検索処理を行う。なお、本ステップS13の検索処理が「検索手段」に相当する。
【0046】
検索処理では、以下の(a)~(e)の各処理を行う。
【0047】
(a)借りユーザU2の一時借り希望期間と、各登録充電器22Xの一時貸し可能期間とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する。具体的には、借りユーザU2の一時借り希望期間に一時貸し可能とされている登録充電器22Xを検索する。
【0048】
(b)借りユーザU2の希望設置場所と、各登録充電器22Xの設置場所とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する。具体的には、借りユーザU2の希望設置場所に設置されている登録充電器22Xを検索する。
【0049】
(c)借りユーザU2の希望充電能力(詳しくは希望充電電圧)と、各登録充電器22Xの充電能力(詳しくは充電電圧)とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する。具体的には、借りユーザU2の希望充電能力以上の充電能力を有する登録充電器22Xを検索する。
【0050】
(d)借りユーザU2の希望借り料金と、各登録充電器22Xの貸し料金とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する。具体的には、貸し料金が借りユーザU2の希望借り料金以下となっている登録充電器22Xを検索する。
【0051】
(e)借りユーザU2の希望住宅種別と、各登録充電器22Xの住宅種別とに基づき、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する。具体的には、借りユーザU2の希望住宅種別と同じ住宅種別の登録充電器22Xを検索する。
【0052】
また、本検索処理では、例えば(a)~(e)の処理の後、これら各処理のそれぞれで検索された登録充電器22Xを抽出し、その抽出した登録充電器22Xを最終的に借りユーザU2に適した登録充電器22Xとする(借りユーザU2に適した登録充電器22Xとして検索する)。また、(a)~(e)のそれぞれで検索された登録充電器22Xが存在しない場合には、(a)~(e)のうち、少なくとも(a)の処理を含む2~4つの処理のそれぞれで検索された登録充電器22Xを抽出し、それを最終的に借りユーザU2に適した登録充電器22Xとする。なお、本検索処理では、借りユーザU2に適した登録充電器22Xが一つだけ検索される場合もあるし、複数検索される場合もある。
【0053】
続くステップS14では、ステップS13の検索処理により検索された登録充電器22Xの設置場所周辺の地図情報を地図情報提供機関27のサーバ28から取得する。この場合、取得される登録充電器22Xの設置場所周辺の地図情報には、その設置場所周辺に設けられた店舗及び施設の情報(周辺情報に相当)が含まれている。このため、本ステップの処理は、「周辺情報取得手段」に相当する。また、取得される店舗情報には、店舗の種類(例えば飲食店、スーパー)や、登録充電器22Xの設置場所から店舗までの距離(例えば、店舗まで〇m、徒歩〇分)の情報等が含まれている。同様に、取得される施設情報には、施設の種類(例えば、図書館、美術館)や、登録充電器22Xの設置場所から施設までの距離(例えば、施設まで〇m、徒歩〇分)の情報等が含まれている。
【0054】
続くステップS15では、ステップS13で検索された登録充電器22Xを、その登録充電器22Xの充電器情報及び住宅種別情報とともに、借りユーザU2の端末15に通知する通知処理を行う。通知処理では、これらの情報を借りユーザU2の端末15に送信することにより通知する。これにより、借りユーザU2の端末15では、通知処理による通知内容がディスプレイに表示される。そのため、借りユーザU2は、通知された登録充電器22Xの充電器情報及び住宅種別情報を参照して、その登録充電器22Xを一時借りするか否か決めることができる。なお、本ステップS15の通知処理が「通知手段」に相当する。
【0055】
また、通知処理では、ステップS14で取得した登録充電器22X(つまり、ステップS13で検索された登録充電器22X)の設置場所周辺の店舗情報及び施設情報についても借りユーザU2の端末15に通知する。これにより、借りユーザU2は、通知された店舗情報及び施設情報を参照しながら、登録充電器22Xを一時借りするか否か決めることができる。
【0056】
借りユーザU2は、通知された登録充電器22Xを一時借りする場合、端末15から一時借りの申し込み処理を行う。通知された登録充電器22Xが複数ある場合には、いずれか一の登録充電器22Xを選択し、一時借りの申し込み処理を行う。申し込み処理が行われた場合、端末15から管理サーバ11(制御部17)に申込情報が送信される。
【0057】
ステップS16では、借りユーザU2の端末15から申込情報を受信したか否かを判定する。つまり、本ステップでは、借りユーザU2により一時借りの申し込みがあったか否かを判定する。一時借りの申し込みがあった場合、ステップS17に進み、申し込みを受け付ける。この場合、ステップS17の処理が「第3受付手段」に相当する。一方、ステップS16において一時借りの申し込みがない場合には、申し込みがあるまでステップS16の処理を繰り返す。そして、所定期間(例えば30分)が経過しても申し込みがない場合には本処理を終了する。
【0058】
ステップS17において一時借りの申し込みを受け付けた場合、続くステップS18において申し込みが完了した旨の通知(申込完了通知)を借りユーザU2の端末15に対して行う。この際、借りユーザU2が一時借りする際に必要な情報等も通知する。また、借りユーザU2に登録充電器22Xを一時貸しすることになった貸しユーザU1に対しては、一時貸しすることになった旨を端末14に対して通知する。その後、本処理を終了する。
【0059】
借りユーザU2は、申込完了通知が通知されることにより、申し込みを行った登録充電器22Xを一時借りすることが可能となる。つまり、借りユーザU2は、一時借り希望期間に登録充電器22Xを一時借りして車両25への充電を行うことが可能となる。登録充電器22Xを一時借りした後、借りユーザU2は、登録充電器22Xの貸しユーザU1に対して借り料金を支払う。借り料金は、貸しユーザU1に直接支払ってもよいし、本システム10を管理するサービス会社を通じて支払ってもよい。
【0060】
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
【0061】
貸しユーザU1の端末14から、一時貸しする充電器22の登録を受け付けるとともに、その充電器22に関する充電器情報の入力を受け付ける。そして、登録を受け付けた登録充電器22Xと対応付けて充電器情報を記憶部18に記憶する。このように、貸しユーザU1から充電器22の登録を受け付ける度に、記憶部18には登録充電器22Xの充電器情報が記憶される。
【0062】
一方、借りユーザU2の端末15からは、充電器22の一時借りに関する希望条件を受け付ける。そして、受け付けた借りユーザU2の希望条件と、記憶部18に記憶された複数の登録充電器22Xの充電器情報とに基づき、借りユーザU2に一時貸しするのに適した登録充電器22Xを検索する。ここで、借りユーザU2の希望条件には、充電器22を一時借りする期間(以下、一時借り希望期間という)が含まれ、各登録充電器22Xの充電器情報には、登録充電器22Xを一時貸し可能な期間(以下、一時貸し可能期間という)が含まれている。そのため、借りユーザU2に適した登録充電器22Xの検索にあたっては、借りユーザU2の一時借り希望期間と、各登録充電器22Xの一時貸し可能期間とに基づき、検索が行われる。この場合、各登録充電器22Xのうち、借りユーザU2の一時借り希望期間に一時貸しすることができる登録充電器22Xを、借りユーザU2に適した登録充電器22Xとして検索することができる。検索された登録充電器22Xは、その充電器情報とともに、借りユーザU2の端末15に通知される。これにより、借りユーザU2は、通知された登録充電器22Xについて一時借りの申し込みを行うことで、当該充電器22Xを一時借りすることができる。
【0063】
以上のように、本実施形態の充電器貸し借り支援システム10によれば、貸しユーザU1と借りユーザU2との間で充電器22の貸し借りを行うことが可能となる。この場合、貸しユーザU1は、充電器22を使用していない期間(一時貸し可能期間)に、その充電器22を借りユーザU2に一時貸しすることで、充電器22の有効利用を図ることができる。また、借りユーザU2にとっては、車両25で外出する際に、充電スタンドだけでなく、住宅21に設置された充電器22を利用することが可能となる。そのため、外出先での車両25への充電スポットを確保し易くすることができる。
【0064】
貸しユーザU1から、充電器情報として、一時貸しする充電器22の設置場所の入力を受け付ける。この場合、入力された設置場所が、登録充電器22Xと対応付けて記憶部18に記憶される。また、借りユーザU2の希望条件として、一時借りする充電器22の希望設置場所の入力を受け付ける。この場合、受け付けた希望設置場所と、記憶部18に記憶されている各登録充電器22Xの設置場所とに基づき、借りユーザU2に一時貸しするのに適した登録充電器22Xが検索される。そのため、この場合、借りユーザU2が希望する設置場所に設置されている登録充電器22Xを検索し、それを借りユーザU2に通知することができる。これにより、借りユーザU2は、例えば外出先の近くにある充電器22を希望することで、外出先近くの登録充電器22Xを一時借りするといったことが可能となる。
【0065】
貸しユーザU1から、充電器情報として、一時貸しする充電器22の充電能力の入力を受け付ける。この場合、入力された充電能力が、登録充電器22Xと対応付けて記憶部18に記憶される。また、借りユーザU2の希望条件として、一時借りする充電器22の希望充電能力の入力を受け付ける。この場合、受け付けた希望充電能力と、記憶部18に記憶されている各登録充電器22Xの充電能力とに基づき、借りユーザU2に一時貸しするのに適した登録充電器22Xが検索される。そのため、この場合、借りユーザU2が希望する充電能力を有する登録充電器22Xを検索し、それを借りユーザU2に通知することができる。これにより、借りユーザU2は、例えば充電能力が高く、車両25への充電時間を短くできる登録充電器22Xを一時借りするといったことが可能となる。
【0066】
貸しユーザU1から、充電器情報として、充電器22を一時貸しする際の貸し料金の情報の入力を受け付ける。この場合、受け付けた貸し料金の情報が、登録充電器22Xと対応付けて記憶部18に記憶される。また、借りユーザU2から、希望条件として、充電器22を一時借りする際の希望借り料金の情報の入力を受け付ける。この場合、受け付けた希望借り料金情報と、記憶部18に記憶されている各登録充電器22Xの貸し料金情報とに基づき、借りユーザU2に一時貸しするのに適した登録充電器22Xが検索される。そのため、この場合、貸し料金が借りユーザU2の希望借り料金以下となっている登録充電器22Xを検索し、それを借りユーザU2に通知することができる。これにより、借りユーザU2は、希望の借り料金で一時借りすることが可能となる。
【0067】
充電器22を一時借りする借りユーザU2によっては、その充電器22が設置されている住宅21が戸建て住宅21Aである場合、一時借りする際に居住者が在宅しているかどうかが気になるといった場合があると考えられる。また、充電器22が設置されている住宅21が集合住宅21Bである場合には、敷地内が広いため充電器22の場所がわかりづらいのではないか気になるといった場合があると考えられる。
【0068】
そこで、本実施形態では、こうした点に鑑み、貸しユーザU1が一時貸しする充電器22の充電器情報を入力する際、その充電器22が設置された住宅21が戸建て住宅21Aであるか集合住宅21Bであるかを示す住宅種別情報を併せて入力するようにし、その入力された住宅種別情報を上記充電器22(登録充電器22X)と対応付けて記憶するようにしている。そして、借りユーザU2が、希望条件を入力する際には、一時借りする充電器22が設置された住宅21として戸建て住宅21A及び集合住宅21Bのいずれを希望するかを示す希望住宅種別を入力するようにし、借りユーザU2に適した登録充電器22Xを検索する際には、上記入力された希望住宅種別と、記憶部18に記憶されている各登録充電器22Xの住宅種別情報とに基づき、検索を行うようにしている。この場合、借りユーザU2に適した登録充電器22Xとして、借りユーザU2の希望する住宅種別の住宅21に設置された登録充電器22Xを検索し、それを借りユーザU2に通知することができる。これにより、借りユーザU2は、希望する住宅種別の住宅21に設置された充電器22を一時借りすることが可能となる。
【0069】
ところで、借りユーザU2が充電器22を一時借りして車両25に充電を行う場合、充電している間は暇になることが考えられる。そこで、本実施形態では、こうした点に鑑み、登録充電器22Xの設置場所周辺に設けられた店舗や施設の情報を周辺情報として取得し、検索された登録充電器22Xを借りユーザU2に通知する際には、取得した周辺情報を併せて通知するようにしている。これにより、借りユーザU2は、車両25に充電している間、時間を潰せる店舗や施設が周辺にないかを考慮して、登録充電器22Xを一時借りするか否か決めることが可能となる。
【0070】
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
【0071】
・上記実施形態では、ステップS13の検索処理の際、(a)~(e)の各処理を行ったが、(b)~(e)の処理のうち少なくともいずれかについては行わないようにしてもよい。この場合でも、少なくとも(a)の処理については行われるため、借りユーザU2が一時借りしたい期間(一時借り希望期間)に一時貸しすることができる登録充電器22Xを検索し、それを借りユーザU2に通知することができる。そのため、この場合にも、貸しユーザU1と借りユーザU2との間の充電器22の貸し借りが可能となる。
【0072】
・集合住宅21Bに設置された充電器22については、集合住宅21Bの各居住者が携帯するカードやキーによる利用を可能としてもよい。例えば、キャッシュカードやプリペイドカード、部屋鍵やカードキー等による利用が考えられる。また、借りユーザU2に充電器22を一時貸しする場合に、その借りユーザU2に対してカードによる充電器22の利用を可能としてもよい。例えば、キャッシュカードやプリペイドカードによる利用が考えられる。
【0073】
・集合住宅21Bの充電器22を一時借りする借りユーザU2が、集合住宅21Bの入居者エリアに車両25で進入するのを防ぐため、充電器22による充電エリアと入居者エリアとの間をフェンス等で区画してもよい。なお、集合住宅21Bとしては、寮や社宅、賃貸マンション等も考えられる。
【0074】
・充電器22として、車両25から住宅21への給電が可能なV2H(Vehicle To Home)充電器を用いてもよい。
【符号の説明】
【0075】
10…充電器貸し借り支援システム、11…管理サーバ、14…端末、15…端末、17…制御部、18…記憶部、21…住宅、22…充電器、U1…貸しユーザ、U2…借りユーザ。