(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103178
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】議事録管理プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20230101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q10/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】26
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007370
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】505392916
【氏名又は名称】弁護士ドットコム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 幸徳
(72)【発明者】
【氏名】橘 大地
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L010AA20
5L049AA11
5L049AA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】複数の会議に跨がって議論された際の当該議論内容が記載された複数の文書情報を、所定の議題情報と関連付けて記憶し管理する技術を提供する。
【解決手段】プロセッサは、会議の議事録情報を記憶する議事録記憶ステップと、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップと、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップと、を実行する。文書記憶ステップは、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み、議題記憶ステップは、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに会議に関する議事録を管理させるための議事録管理プログラムであって、
前記プロセッサが、
会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップと、
前記会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、前記議事録記憶ステップにおいて記憶された前記議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップと、
議題に関する議題情報に、前記文書記憶ステップにおいて記憶された複数の前記文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップと、
を実行し、
前記文書記憶ステップは、
第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、
第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、
を含み、
前記議題記憶ステップは、前記第1議事録に関連付けられた前記第1文書情報と、前記第1議事録とは異なる前記第2議事録に関連付けられた前記第2文書情報を、1の前記議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、
議事録管理プログラム。
【請求項2】
前記プロセッサが、
前記議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対してアクセス権限情報を設定する議題設定ステップと、
ユーザから、前記議題記憶ステップにおいて前記所定の議題情報に関連付けて記憶された所定の文書情報に対するアクセス要求を受け付けるアクセス受付ステップと、
前記議題設定ステップにおいて設定された前記アクセス権限情報に基づき、前記アクセス受付ステップにおいて受け付けた前記アクセス要求に対するアクセス許否を判定するアクセス判定ステップと、
を実行する、
請求項1記載の議事録管理プログラム。
【請求項3】
前記議題設定ステップは、前記所定の議題情報に関連付けられた前記所定の文書情報が個人情報を含む場合に、アクセス権限情報の設定を促す通知を行うステップを含む、
請求項2記載の議事録管理プログラム。
【請求項4】
前記個人情報は、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データの少なくともいずれか1つ以上である、
請求項3記載の議事録管理プログラム。
【請求項5】
前記議題設定ステップは、前記所定の議題情報に関連付けられた前記所定の文書情報が個人情報を含む場合に、前記所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップである、
請求項2記載の議事録管理プログラム。
【請求項6】
前記議題設定ステップは、前記所定の議題情報に関連付けられた前記所定の文書情報が参照または引用する他の文書情報のアクセス権限情報に基づき、前記所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップである、
請求項2記載の議事録管理プログラム。
【請求項7】
前記プロセッサが、
前記議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議題提示ステップと、
を実行する、
請求項1記載の議事録管理プログラム。
【請求項8】
前記プロセッサが、
前記文書記憶ステップにおいて所定の議事録情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議事録提示ステップと、
を実行し、
前記アクセス受付ステップは、前記複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス要求を受け付けるステップであり、
前記アクセス判定ステップは、前記複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス許否を判定するステップであり、
前記議事録提示ステップは、前記複数の文書情報のうち、
前記アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可された1または複数の文書情報の内容を提示し、
前記アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の内容を提示しない、
ステップである、
請求項2記載の議事録管理プログラム。
【請求項9】
前記議事録提示ステップは、前記アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の見出しまたは概要を提示し、内容を提示しないステップを含む、
請求項8記載の議事録管理プログラム。
【請求項10】
前記議事録提示ステップは、前記アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の情報量を示す情報を提示し、内容を提示しないステップを含む、
請求項8記載の議事録管理プログラム。
【請求項11】
前記議事録提示ステップは、前記アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報について、当該1または複数の文書情報へアクセス可能なユーザを特定する情報を関連付けて提示するステップである、
請求項8記載の議事録管理プログラム。
【請求項12】
前記プロセッサが、
前記議題記憶ステップにおいて記憶された1の前記議題情報に、前記第1の会議を特定する第1会議識別情報と、前記第2の会議を特定する第2会議識別情報と、を関連付けて記憶する会議記憶ステップと、
を実行する、
請求項1記載の議事録管理プログラム。
【請求項13】
前記プロセッサが、
ユーザから、前記文書記憶ステップにおいて記憶された前記複数の文書情報のそれぞれに対する入力操作を受け付ける承認受付ステップと、
前記承認受付ステップにおいて受け付けた前記入力操作に応じて、前記複数の文書情報のそれぞれに、当該文書情報が前記ユーザにより承認されたことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップと、
を実行する、
請求項8記載の議事録管理プログラム。
【請求項14】
前記プロセッサが、
ユーザから、前記議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対する入力操作を受け付ける評価受付ステップと、
前記評価受付ステップにおいて受け付けた前記入力操作に応じて、前記所定の議題情報に、前記ユーザによる評価に関する評価情報を関連付けて記憶する評価記憶ステップと、
を実行する、
請求項1記載の議事録管理プログラム。
【請求項15】
前記評価受付ステップは、前記会議の開催中において前記ユーザによる会議システムに対する前記評価情報の入力操作を受け付けるステップである、
請求項14記載の議事録管理プログラム。
【請求項16】
前記評価記憶ステップは、前記所定の議題情報に、前記会議システムにおいて前記評価情報の入力操作を行ったユーザを特定するユーザ識別情報および前記評価情報を関連付けて記憶するステップである、
請求項15記載の議事録管理プログラム。
【請求項17】
前記評価受付ステップは、
前記ユーザから受け付けた前記入力操作の入力タイミングに応じて前記所定の議題情報を特定するステップと、
前記特定した前記所定の議題情報に対する前記入力操作を受け付けるステップと、
を実行する、
請求項15記載の議事録管理プログラム。
【請求項18】
前記文書記憶ステップは、前記会議システムにおいて参加者の発話内容に関するテキスト情報を、当該会議の開催中にリアルタイムで前記文書情報として記憶するステップであり、
前記評価受付ステップは、
前記文書記憶ステップにおける前記テキスト情報に基づき前記議題情報を特定するステップと、
前記テキスト情報に関する発話内容の発話期間と、前記入力タイミングとを比較することにより、前記所定の議題情報を特定するステップと、
を実行する、
請求項17記載の議事録管理プログラム。
【請求項19】
前記プロセッサが、
前記評価記憶ステップにおいて前記評価情報と関連付けて記憶された前記議題情報を、当該評価情報に基づき、他のユーザへ提示する共有ステップと、
を実行する、
請求項14記載の議事録管理プログラム。
【請求項20】
前記共有ステップは、
前記評価記憶ステップにおいて前記評価情報と関連付けて記憶された前記議題情報の評価指標値を、当該評価情報に基づき算定するステップと、
前記議題情報を、算定された前記評価指標値に基づき、他のユーザへ提示するステップと、
を含む、
請求項19記載の議事録管理プログラム。
【請求項21】
前記共有ステップは、
前記議題情報の評価指標値を、当該議題情報が議論されていた期間に含まれる入力タイミングで行われた前記入力操作に基づく前記評価情報に基づく影響が、当該議題情報が議論されていない期間に含まれる入力タイミングで行われた前記入力操作に基づく前記評価情報よりも大きくなるように算定するステップを含む、
請求項20記載の議事録管理プログラム。
【請求項22】
前記プロセッサが、
前記評価受付ステップにおいて受け付けた前記入力操作に基づき、前記ユーザ、または、前記議題に関するユーザを評価するユーザ評価ステップと、
を実行する、
請求項14記載の議事録管理プログラム。
【請求項23】
前記プロセッサが、
前記議題記憶ステップにおいて記憶された前記議題情報を、当該議題情報に関連付けられた前記文書情報または前記議事録情報の共起関係に基づき共起ネットワーク図を提示する可視化ステップと、
を実行する、
請求項1記載の議事録管理プログラム。
【請求項24】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサが、
会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップと、
前記会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、前記議事録記憶ステップにおいて記憶された前記議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップと、
議題に関する議題情報に、前記文書記憶ステップにおいて記憶された複数の前記文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップと、
を実行し、
前記文書記憶ステップは、
第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、
第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、
を含み、
前記議題記憶ステップは、前記第1議事録に関連付けられた前記第1文書情報と、前記第1議事録とは異なる前記第2議事録に関連付けられた前記第2文書情報を、1の前記議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、
情報処理装置。
【請求項25】
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、
前記情報処理装置に、請求項1から23のいずれか記載の議事録管理プログラムを提供するステップを含む、
情報処理システムの製造方法。
【請求項26】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記コンピュータが、
会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップと、
前記会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、前記議事録記憶ステップにおいて記憶された前記議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップと、
議題に関する議題情報に、前記文書記憶ステップにおいて記憶された複数の前記文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップと、
を実行し、
前記文書記憶ステップは、
第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、
第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、
を含み、
前記議題記憶ステップは、前記第1議事録に関連付けられた前記第1文書情報と、前記第1議事録とは異なる前記第2議事録に関連付けられた前記第2文書情報を、1の前記議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、議事録管理プログラム、情報処理装置、製造方法、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
会議の議事録を電子的に記憶し、管理する技術が知られている。
特許文献1には、会議の内容を資産化し、会議の運営を効率化する技術が開示されている。
特許文献2には、議事録を作成するための情報処理システム、情報処理装置およびプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019ー061594号公報
【特許文献2】特開2015ー232769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の会議に跨がって議論された際の当該議論内容が記載された複数の文書情報を、所定の議題情報と関連付けて記憶し管理することができていないという課題がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、複数の会議に跨がって議論された際の当該議論内容が記載された複数の文書情報を、所定の議題情報と関連付けて記憶し管理する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに会議に関する議事録を管理させるための議事録管理プログラムであって、プロセッサが、会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップと、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録記憶ステップにおいて記憶された議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップと、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップと、を実行し、文書記憶ステップは、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み、議題記憶ステップは、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、議事録管理プログラム。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、複数の会議に跨がって議論された際の当該議論内容が記載された複数の文書情報を、所定の議題情報と関連付けて記憶し管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】システム1の機能構成を示すブロック図である。
【
図2】サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
【
図4】第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【
図6】議事録テーブル1013のデータ構造を示す図である。
【
図7】議題テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【
図8】文書テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【
図9】確認テーブル1021のデータ構造を示す図である。
【
図10】リアクションテーブル1022のデータ構造を示す図である。
【
図11】議事録作成処理の動作を示すフローチャートである。
【
図12】議事録閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
【
図13】議題閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
【
図14】会議処理の動作を示すフローチャートである。
【
図15】議事録作成処理の動作を示す画面例である。
【
図18】議事録閲覧処理の動作を示す画面例である。
【
図19】議題閲覧処理の動作を示す第一画面例である。
【
図20】議題閲覧処理の動作を示す第二画面例である。
【
図22】コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<システム1の構成>
本開示におけるシステム1は、会議にて議論された内容や取り決めなどを記録する議事録を記憶し、管理するための議事録管理サービスを提供するための情報処理システムである。
システム1は、ネットワークNを介して接続された、サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、オンライン会議システム40の情報処理装置を備える。
図1は、システム1の機能構成を示すブロック図である。
図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図3は、第1ユーザ端末20の機能構成を示すブロック図である。
図4は、第2ユーザ端末30の機能構成を示すブロック図である。
【0010】
各情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。サーバ10、第1ユーザ端末20、第2ユーザ端末30、オンライン会議システム40のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は省略する。
【0011】
<サーバ10の構成>
サーバ10は、議事録管理サービスを提供する情報処理装置である。
サーバ10は、記憶部101、制御部104を備える。
【0012】
<サーバ10の記憶部101の構成>
サーバ10の記憶部101は、アプリケーションプログラム1011、ユーザテーブル1012、議事録テーブル1013、議題テーブル1014、文書テーブル1015、確認テーブル1021、リアクションテーブル1022を備える。
【0013】
アプリケーションプログラム1011は、サーバ10の制御部104を各機能ユニットとして機能させるためのプログラムである。
アプリケーションプログラム1011は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
【0014】
ユーザテーブル1012は、サービスを利用する会員ユーザ(以下、ユーザ)の情報を記憶し管理するテーブルである。ユーザは、サービスの利用登録を行うことで、当該ユーザの情報がユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶される。これにより、ユーザは本開示にかかるサービスを利用できるようになる。
ユーザテーブル1012は、ユーザIDを主キーとして、ユーザID、ユーザ名、評価データのカラムを有するテーブルである。
図5は、ユーザテーブル1012のデータ構造を示す図である。
【0015】
ユーザIDは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。ユーザ識別情報は、ユーザごとにユニークな値が設定されている項目である。
ユーザ名は、ユーザの氏名を記憶する項目である。ユーザ名は、氏名ではなく、ニックネームなど任意の文字列を設定しても良い。
評価データは、ユーザ識別情報により特定されるユーザの人事考課等の評価情報を記憶する項目である。評価情報は、A、B、Cなどのランク、80点、70点などのスコア等を示す文字列、数値等を含む。
【0016】
議事録テーブル1013は、議事録に関する情報(議事録情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
議事録テーブル1013は、議事録IDを主キーとして、議事録ID、会議名、会議ID、開催日時、開催場所、参加者IDのカラムを有するテーブルである。
図6は、議事録テーブル1013のデータ構造を示す図である。
【0017】
議事録IDは、議事録を識別するための議事録識別情報を記憶する項目である。議事録識別情報は、議事録情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
会議名は、会議の名称を記憶する項目である。会議名は任意の文字列を設定することができる。例えば、会議名は、取締役会、株主総会等の会議を特定するための文字列を含む。
会議IDは、会議を識別するための会議識別情報を記憶する項目である。
開催日時は、会議の開始日時および終了日時を含む、開催期間に関する情報を記憶する項目である。
開催場所は、会議識別情報により特定される会議が開催される場所を記憶する項目である。例えば、開催場所には、会議室名、会議室番号が記憶される。また、開催場所には、オンラインミーティング等においては当該オンラインミーティング等が開催されるルームとよばれる仮想会議室を特定するためのURL等の文字列が記憶される。
参加者IDは、会議に参加した参加者を識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。参加者IDは、1または複数の参加者にかかるユーザ識別情報を記憶する。
【0018】
議題テーブル1014は、議題に関する情報(議題情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
議題テーブル1014は、議題IDを主キーとして、議題ID、議題内容、アクセス権限のカラムを有するテーブルである。
図7は、議題テーブル1014のデータ構造を示す図である。
【0019】
議題IDは、議題を識別するための議題識別情報を記憶する項目である。議題識別情報は、議題情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
議題内容は、議題の内容を説明するための文字列を記憶する項目である。具体的に、議題内容は、「製品開発」、「製品設計」、「マーケティング」等の議題を特定するための文字列を含む。
アクセス権限は、議題識別情報により特定される議題を閲覧、参照等するための権限に関する情報を記憶する項目である。
アクセス権限は、議題を閲覧、参照等可能なユーザを特定するためのユーザ識別情報を含む。
アクセス権限は、議題を閲覧、参照等可能なユーザが所属する部署、組織、会社等を特定するためのグループ情報を含む。グループ情報は、会社名、部署名、組織名等のグループを特定するための文字列が記憶される。
アクセス権限は、議題を閲覧、参照等可能なユーザの役職に関する情報(役職情報)を含む。役職情報は、課長、部長、室長、役員、執行役員、取締役等の役職を特定するための文字列が記憶される。
【0020】
文書テーブル1015は、文書に関する情報(文書情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
文書テーブル1015は、文書IDを主キーとして、文書ID、議事録ID、議題ID、見出しテキスト、文書データ、アクセス権限、開始日時、終了日時のカラムを有するテーブルである。
図8は、文書テーブル1015のデータ構造を示す図である。
【0021】
文書IDは、文書を識別するための文書識別情報を記憶する項目である。文書識別情報は、文書情報ごとにユニークな値が設定されている項目である。
議事録IDは、文書識別情報により特定される文書を関連づける議事録の議事録識別情報を記憶する項目である。
議題IDは、文書識別情報により特定される文書を関連づける議題の議題識別情報を記憶する項目である。1の文書情報に対して、複数の議題IDが関連付けられて記憶されても良い。
見出しテキストは、文書のタイトル(表題)を記憶する項目である。
文書データは、文書の本文にかかるテキスト情報を記憶する項目である。
具体的に、文書データには、会議において特定の議題に関する、議論された内容や取り決めなどの情報が記憶される。
文書データは、PDF(Portable Document Format)、Word、XML(ExtenSible Markup Language)などの任意のデータ形式の書類データを含む。
アクセス権限は、文書識別情報により特定される文書を閲覧、参照等するための権限に関する情報を記憶する項目である。議題テーブル1014におけるアクセス権限の項目と同様であるため説明を省略する。
なお、本開示においては議題ごとのアクセス権限と、文書ごとのアクセス権限をそれぞれ独立して設定することが可能である。なお、アクセス権限は、議題ごと、文書ごとの少なくともいずれかに対して設定可能である。
開始日時は、会議において議題についての議論が開始された開始日時を記憶する項目である。
終了日時は、会議において議題についての議論が終了した終了日時を記憶する項目である。
【0022】
確認テーブル1021は、所定のユーザにより文書情報が確認されたことを示す情報(確認情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
確認テーブル1021は、文書ID、確認者ID、確認日時のカラムを有するテーブルである。
図9は、確認テーブル1021のデータ構造を示す図である。
【0023】
文書IDは、文書識別情報を記憶する項目である。
確認者IDは、確認者を識別するためのユーザ識別情報を記憶する項目である。
確認日時は、確認者により文書情報が確認された日時を記憶する項目である。
【0024】
リアクションテーブル1022は、リアクションに関する情報(リアクション情報)を記憶し管理するためのテーブルである。
リアクションテーブル1022は、文書ID、議題ID、リアクションデータ、ユーザID、リアクション日時のカラムを有するテーブルである。
図10は、リアクションテーブル1022のデータ構造を示す図である。
【0025】
文書IDは、文書識別情報を記憶する項目である。
議題IDは、議題識別情報を記憶する項目である。
リアクションデータは、ユーザにより文書情報に対して付与された評価情報を記憶する項目である。評価情報は、いいね、1から5段階等のレーティング評価、ユーザの文書情報に対する感情を示すアイコンを特定するアイコン特定情報(スタンプ)、ユーザの文書情報に対する感情を示す文字列等の情報を含む。文書情報に対してリアクションデータを関連づけることにより、ユーザによる文書情報に対する意思、見解を表現することができる。
ユーザIDは、ユーザ識別情報を記憶する項目である。
リアクション日時は、ユーザにより文書に対するリアクションが行われた日時を記憶する項目である。
【0026】
<サーバ10の制御部104の構成>
サーバ10の制御部104は、ユーザ登録制御部1041、作成部1042、閲覧部1043を備える。制御部104は、記憶部101に記憶されたアプリケーションプログラム1011を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0027】
ユーザ登録制御部1041は、本開示に係るサービスの利用を希望するユーザの情報をユーザテーブル1012に記憶する処理を行う。
ユーザテーブル1012に記憶される情報は、ユーザが任意の情報処理端末からサービス提供者が運営するウェブページなどを開き、所定の入力フォームに情報を入力しサーバ10へ送信する。ユーザ登録制御部1041は、受信した情報をユーザテーブル1012の新しいレコードに記憶し、ユーザ登録が完了する。これにより、ユーザテーブル1012に記憶されたユーザはサービスを利用することができるようになる。
ユーザ登録制御部1041によるユーザ情報のユーザテーブル1012への登録に先立ち、サービス提供者は所定の審査を行いユーザによるサービス利用可否を制限しても良い。
ユーザIDは、ユーザを識別できる任意の文字列または数字で良く、ユーザが希望する任意の文字列または数字、もしくはユーザ登録制御部1041が自動的に任意の文字列または数字を設定しても良い。
【0028】
作成部1042は、議事録作成処理を実行する。詳細は、後述する。
【0029】
閲覧部1043は、一覧表示処理、議事録閲覧処理、議題閲覧処理を実行する。詳細は、後述する。
【0030】
<第1ユーザ端末20の構成>
第1ユーザ端末20は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第1ユーザ端末20は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第1ユーザ端末20は、記憶部201、制御部204、入力装置206、出力装置208を備える。
【0031】
<第1ユーザ端末20の記憶部201の構成>
第1ユーザ端末20の記憶部201は、第1ユーザID2011、アプリケーションプログラム2012を備える。
【0032】
第1ユーザID2011は第1ユーザのアカウントIDである。第1ユーザは、第1ユーザ端末20から第1ユーザID2011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第1ユーザID2011に基づき第1ユーザを識別し、本開示にかかるサービスを第1ユーザに対して提供する。なお、第1ユーザID2011には、第1ユーザ端末20を利用している第1ユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0033】
アプリケーションプログラム2012は、記憶部201に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム2012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム2012は、第1ユーザ端末20に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0034】
<第1ユーザ端末20の制御部204の構成>
第1ユーザ端末20の制御部204は、入力制御部2041、出力制御部2042を備える。制御部204は、記憶部201に記憶されたアプリケーションプログラム2012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0035】
<第1ユーザ端末20の入力装置206の構成>
第1ユーザ端末20の入力装置206は、カメラ2061、マイク2062、位置情報センサ2063、モーションセンサ2064、タッチデバイス2065を備える。
【0036】
<第1ユーザ端末20の出力装置208の構成>
第1ユーザ端末20の出力装置208は、ディスプレイ2081、スピーカ2082を備える。
【0037】
<第2ユーザ端末30の構成>
第2ユーザ端末30は、サービスを利用するユーザが操作する情報処理装置である。第2ユーザ端末30は、例えば、スマートフォン、タブレット等の携帯端末でもよいし、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであってもよい。また、HMD(Head Mount Display)、腕時計型端末等のウェアラブル端末であってもよい。
第2ユーザ端末30は、記憶部301、制御部304、入力装置306、出力装置308を備える。
【0038】
<第2ユーザ端末30の記憶部301の構成>
第2ユーザ端末30の記憶部301は、第2ユーザID3011、アプリケーションプログラム3012を備える。
【0039】
第2ユーザID3011は第2ユーザのアカウントIDである。第2ユーザは、第2ユーザ端末30から第2ユーザID3011を、サーバ10へ送信する。サーバ10は、第2ユーザID3011に基づき第2ユーザを識別し、本開示にかかるサービスを第2ユーザに対して提供する。なお、第2ユーザID3011には、第2ユーザ端末30を利用しているユーザを識別するにあたりサーバ10から一時的に付与されるセッションIDなどの情報を含む。
【0040】
アプリケーションプログラム3012は、記憶部301に予め記憶されていても良いし、通信IFを介してサービス提供者が運営するウェブサーバ等からダウンロードする構成としても良い。
アプリケーションプログラム3012は、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを含む。
アプリケーションプログラム3012は、第2ユーザ端末30に記憶されているウェブブラウザアプリケーション上で実行されるJavaScript(登録商標)などのインタープリター型プログラミング言語を含む。
【0041】
<第2ユーザ端末30の制御部304の構成>
第2ユーザ端末30の制御部304は、入力制御部3041、出力制御部3042を備える。制御部304は、記憶部301に記憶されたアプリケーションプログラム3012を実行することにより、各機能ユニットが実現される。
【0042】
<第2ユーザ端末30の入力装置306の構成>
第2ユーザ端末30の入力装置306は、カメラ3061、マイク3062、位置情報センサ3063、モーションセンサ3064、タッチデバイス3065を備える。
【0043】
<第2ユーザ端末30の出力装置308の構成>
第2ユーザ端末30の出力装置308は、ディスプレイ3081、スピーカ3082を備える。
【0044】
<オンライン会議システム40の構成>
オンライン会議システム40は、複数のユーザが参加可能なオンライン会議サービスを提供する情報処理装置である。オンライン会議システム40は、本開示にかかる議事録管理サービスを提供する事業者とは異なる事業者が運営し提供する情報処理サービスであっても良い。
例えば、オンライン会議システム40は、Zoom、Teams、Google Meet等のオンライン会議サービスでも良い。
【0045】
<システム1の動作>
以下、システム1の各処理について説明する。
図11は、議事録作成処理の動作を示すフローチャートである。
図12は、議事録閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
図13は、議題閲覧処理の動作を示すフローチャートである。
図14は、会議処理の動作を示すフローチャートである。
図15は、議事録作成処理の動作を示す画面例である。
図16は、文書作成処理の動作を示す画面例である。
図17は、議題作成処理の動作を示す画面例である。
図18は、議事録閲覧処理の動作を示す画面例である。
図19は、議題閲覧処理の動作を示す第一画面例である。
図20は、議題閲覧処理の動作を示す第二画面例である。
図21は、会議処理の動作を示す画面例である。
【0046】
<議事録作成処理>
議事録作成処理は、会議において議事録を作成するユーザ(会議主催者、書記等)が議事録を作成するための処理である。
本開示においては、第1ユーザによる議事録作成処理を一例として説明する。なお、議事録作成処理を実行するユーザは第1ユーザに限られず、任意のユーザが実行できる構成としても構わない。
本開示においては、後述する会議処理の実行後に、議事録作成処理が実行される場合を主に説明するが、これに限られない。例えば、会議処理と並行してリアルタイムで議事録作成処理が実行される構成としても良い。また、議事録作成処理は、人手により実行されることを必ずしも要さず、後述する会議処理に伴い自動的に実行される構成としても構わない。
【0047】
<議事録作成処理の概要>
議事録作成処理は、議事録情報を作成し、文書情報を作成し、議題情報を作成し、議題情報ごとのアクセス権限を設定し、文書情報を議事録情報および議題情報に関連付けて記憶する一連の処理である
【0048】
<議事録作成処理の詳細>
以下に、議事録作成処理の詳細を説明する。
【0049】
ステップS101において、サーバ10の作成部1042は、会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に議事録作成処理を実行するためのページ(議事録作成ページ)のURLを入力し、議事録作成ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、議事録作成ページを開くためのリクエストを、サーバ10へ送信する。サーバ10の制御部104は、受信したリクエストに基づき、議事録作成ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議事録作成ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0050】
図15は、議事録作成処理の動作を示す画面例である。
議事録作成ページは、議事録作成画面D10を含む。議事録作成画面D10は、会議名D101、会議IDD102、開催日時D103、開催場所D104、参加者IDD105の入力欄、議事録作成ボタンD11を含む。
【0051】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、会議名D101の入力欄に会議の名称にかかる文字列を入力する。例えば、会議名D101には、会議の会議名、タイトル等の文字列が入力される。
【0052】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、会議IDD102に会議を識別するための会議識別情報にかかる数値または文字列を入力する。
会議IDD102には、本開示にかかる議事録管理サービスを提供する事業者とは異なる事業者が運営し提供する会議運営サービス等において、開催される会議ごとに割り振られるユニークな数値、文字列等が記憶される。
会議IDD102には、会議を特定するためのURL等の文字列を記憶しても良い。具体的に、会議がオンライン会議システム40により提供される場合には、ルームとよばれる仮想会議室に対して割り当てられたURL等の文字列を会議識別情報とすることができる。
【0053】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、開催日時D103に、会議の開始日時および終了日時を含む、開催期間に関する情報を入力する。なお、開催日時D103には、会議が開催された日付情報のみが入力されても良い。
【0054】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、開催場所D104に、会議室名、会議室番号等の会議の開催場所を特定する文字列を入力する。
なお、開催場所D104には、会議がオンライン会議システム40により提供される場合には、ルームとよばれる仮想会議室に対して割り当てられたURL等の文字列を入力しても良い。
【0055】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、参加者IDD105に、会議に参加するユーザのユーザ識別情報を入力する。ユーザ識別情報は、ユーザ名、ユーザIDを含む。会議に複数のユーザが参加する場合には、参加者IDD105には、複数のユーザ識別情報が入力される。
【0056】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議事録作成ボタンD11を押下する。これにより、第1ユーザ端末20の制御部204は、会議名D101、会議IDD102、開催日時D103、開催場所D104、参加者IDD105に入力された入力値、第1ユーザID2011を含む、議事録を作成するためのリクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の作成部1042は、リクエストを受信し受け付ける。サーバ10の作成部1042は、受信した会議名D101、会議IDD102、開催日時D103、開催場所D104、参加者IDD105を、それぞれ、議事録テーブル1013の新たなレコードの会議名、会議ID、開催日時、開催場所、参加者IDの項目に記憶し、議事録IDを新たに採番(インクリメント)する。これにより、議事録テーブル1013に、会議の議事録に関する議事録情報が記憶される。
【0057】
なお、本開示において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、会議名D101、会議IDD102、開催日時D103、開催場所D104、参加者IDD105に入力する構成を一例として開示したが、開催される会議に関する情報が記憶されたオンライン会議システム40、他の事業者が提供するカレンダーサービス等に記憶された情報を解析することにより自動的に入力される構成としても構わない。
この場合、会議の開催前、会議の開催中、会議の終了前、会議の開始時、会議の終了時、などの任意のタイミングに、議事録情報が議事録テーブル1013に記憶される構成としても構わない。これにより、ユーザによる明示的な議事録作成処理を実行することなしに、特定の会議の議事録情報が議事録テーブル1013に記憶される。
【0058】
サーバ10の作成部1042は、文書作成ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した文書作成ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0059】
ステップS102において、サーバ10の作成部1042は、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録記憶ステップにおいて記憶された議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップを実行する。
【0060】
図16は、文書作成処理の動作を示す画面例である。
文書作成ページは、文書作成画面D20を含む。文書作成画面D20は、文書情報入力欄D201、D202、D203・・・、議題ボタンD211、D212、D213、文書作成ボタンD25を含む。文書情報入力欄D201、D202、D203は、それぞれ、見出しテキストD2011、D2021、D2031、文書データD2012、D2022、D2032、アクセス権限D2013、D2023、D2033、開始日時D2014、D2024、D2034、終了日時D2015、D2025、D2035の入力欄を含む。
【0061】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、見出しテキストD2011、D2021、D2031に、文書の表題、タイトルに関する文字列を入力する。例えば、見出しテキストD2011、D2021、D2031には、「翌年度予算検討について」、「プロダクト開発計画について」、「マーケティング計画について」等の、会議において議論される複数の話題について、当該話題を示すタイトルに関する文字列が入力される。
【0062】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書データD2012、D2022、D2032に、議論された内容や取り決めなどの文字列を入力する。なお、文書データD2012、D2022、D2032は、PDF、Word、XMLなどの任意の文書ファイルを受け付け可能な入力欄としても良い。
【0063】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、アクセス権限D2013、D2023、D2033に、文書データのアクセス権限を規定する情報を入力する。例えば、アクセス権限D2013、D2023、D2033には、文書データを閲覧、参照可能なユーザを特定するためのユーザ識別情報、会社名、部署名、組織名等のグループを特定するための文字列、役職に関する情報(役職情報)等が入力される。
なお、アクセス権限D2013、D2023、D2033に対する入力を省略しても構わない。本開示においては、文書情報のアクセス権限は、文書情報に関連付けられた議題情報のアクセス権限に従い定まるものとしても良い。具体的に、文書情報のアクセス権限は、文書情報に関連付けられた議題情報のアクセス権限としても良い。なお、文書情報に複数の議題情報が関連付けられている場合には、全ての議題情報のアクセス権限の論理積、論理和にかかるアクセス権限を、文書情報のアクセス権限としても良い。
例えば、1の文書情報が議題A、議題Bに関連付けられている場合において、議題Aに対するアクセス権限として「法務部」、議題Bに関するアクセス権限として「部長以上」のアクセス権限が設定されている場合において、当該1の文書情報のアクセス権限を「法務部」かつ「部長以上」としても良い(論理積)。同様に、「法務部」または「部長以上」としても良い(論理和)。
その他、アクセス権限として、会議の主催者、参加者は文書情報に対するアクセス権限を自動的に有するものとして設定しても良い。
【0064】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、開始日時D2014、D2024、D2034、終了日時D2015、D2025、D2035に、それぞれ、会議において文書情報入力欄D201、D202、D203に入力された話題ごとの開始日時、終了日時を入力する。
【0065】
なお、本開示において、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書情報入力欄D201、D202、D203に含まれる各入力欄に入力する構成を一例として開示したがこれに限られない。
例えば、会議がオンライン会議システム40において実施される場合においては、当該オンライン会議システム40において行われる会議において参加者が発する音声データ、動画データ等を解析することにより、文書情報入力欄D201、D202、D203に含まれる各入力欄に自動的に入力される構成としても良い。
サーバ10の作成部1042は、音声データを解析することにより、音声データに含まれる複数の話題を特定する。サーバ10の作成部1042は、話題ごとの音声データを書き起こした複数のテキストデータのそれぞれを、文書データD2012、D2022、D2032に入力しても良い。なお、テキストデータの書き起こしは、音声データを入力データとして書き起こしテキストを出力する機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等を用いることができる。
サーバ10の作成部1042は、文書データD2012、D2022、D2032から自動的に表題、タイトルを抽出し、見出しテキストD2011、D2021、D2031に入力しても良い。例えば、文書データD2012、D2022、D2032の重要語を、見出しテキストD2011、D2021、D2031に入力しても良い。
サーバ10の作成部1042は、音声データ、動画データの内容を解析することにより、アクセス権限を推定し、アクセス権限D2013、D2023、D2033を入力しても良い。例えば、音声データ、動画データを入力データとして、アクセス権限を出力する機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等を用いて、アクセス権限D2013、D2023、D2033に対する入力値を推定する構成としても良い。
サーバ10の作成部1042は、特定した話題ごとの音声データ、動画データの開始日時、終了日時を、それぞれ、開始日時D2014、D2024、D2034、終了日時D2015、D2025、D2035に入力しても良い。
【0066】
ステップS102において、文書記憶ステップは、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書作成ボタンD25を押下する。これにより、第1ユーザ端末20の制御部204は、文書情報入力欄D201、D202、D203に入力された入力値、第1ユーザID2011を含む、議事録を作成するためのリクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の作成部1042は、リクエストを受信し受け付ける。サーバ10の作成部1042は、受信した文書情報入力欄D201、D202、D203に含まれる、見出しテキストD2011、D2021、D2031、文書データD2012、D2022、D2032、アクセス権限D2013、D2023、D2033、開始日時D2014、D2024、D2034、終了日時D2015、D2025、D2035、ステップS101において採番した議題IDを、それぞれ、文書テーブル1015の新たなレコードの見出しテキスト、文書データ、アクセス権限、開始日時、終了日時、議題IDの項目に記憶し、文書IDを新たに採番(インクリメント)する。これにより、文書テーブル1015に、会議において議論されたそれぞれの話題に関する文書情報が、議事録情報と関連付けて記憶される。
なお、本開示においては、1の文書情報は、1の議事録に関連付けて記憶される。つまり、第1文書情報は、第1の会議に関する第1議事録に関連付けられて記憶され、第1の会議とは異なる第2の会議に関する第2議事録には関連付けられない。同様に、第2文書情報は、第2の会議に関する第2議事録に関連付けられて記憶され、第2の会議とは異なる第1の会議に関する第1議事録には関連付けられない。
【0067】
ステップS102において、文書記憶ステップは、オンライン会議システムにおいて参加者の発話内容に関するテキスト情報を、会議の開催中にリアルタイムで文書情報として記憶するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の作成部1042は、会議がオンライン会議システム40において実施される場合においては、当該会議の開催中に参加者により発話された音声データを、会議開催中にリアルタイムで解析することにより、当該音声データを書き起こした、参加者の発話内容に関するテキストデータを特定しても良い。また、テキストデータを、会議の開催中に会議の終了を待たずに文書テーブル1015の文書データの項目に記憶しても良い。
これにより、会議の開催中に会議の終了を待たずに、会議参加者は会議において議論された内容をテキスト情報として視覚的に確認し、共有することができる。具体的に、後述する会議処理の実行期間中において、文書作成処理が実行されても良い。
【0068】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題ボタンD211、D212、D213を押下することができる。議題ボタンD211、D212、D213が押下されると、それぞれの議題ボタンに応じた文書情報入力欄D201、D202、D203に関連付ける議題情報を選択、編集するための議題作成ページを表示するリクエストをサーバ10へ送信する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題ボタンD211、D212、D213を押下すると、押下された議題ボタンD211、D212、D213に応じた文書情報入力欄D201、D202、D203に対応する文書IDが選択され、サーバ10へ送信される。サーバ10は、後述する議題作成処理において関連付ける文書IDを受信し、受け付ける。
サーバ10の作成部1042は、議題作成ページを生成し第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議題作成ページを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0069】
ステップS103において、サーバ10の作成部1042は、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップを実行する。
【0070】
図17は、議題作成処理の動作を示す画面例である。
議題作成ページは、議題作成画面D30を含む。議題作成画面D30は、議題情報入力欄D301、D302、D303・・・、議題追加ボタンD35、議題選択ボタンD36、議題保存ボタンD37を含む。議題情報入力欄D301、D302、D303は、それぞれ、議題内容D3011、D3021、D3031、アクセス権限D3012、D3022、D3032の入力欄、保存ボタンD3013、D3023、D3033を含む。
【0071】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題追加ボタンD35を押下することにより新たな議題情報を入力するための議題情報入力欄D301、D302、D303を追加することができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題内容D3011、D3021、D3031に、議題の内容を説明するための文字列を入力することができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、アクセス権限D3012、D3022、D3032に、議題情報のアクセス権限を規定する情報を入力する。例えば、アクセス権限D3012、D3022、D3032には、議題情報に関連付けられた文書データを閲覧、参照可能なユーザを特定するためのユーザ識別情報、会社名、部署名、組織名等のグループを特定するための文字列、役職に関する情報(役職情報)等が入力される。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、保存ボタンD3013、D3023、D3033を押下する。第1ユーザ端末20の制御部204は、議題情報入力欄D301、D302、D303に入力された議題情報をサーバ10へ送信する。サーバ10の作成部1042は、受信した議題情報に含まれる議題内容D3011、D3021、D3031、アクセス権限D3012、D3022、D3032をそれぞれ、議題テーブル1014の新たなレコードの議題内容、アクセス権限の項目に記憶し、議題IDを新たに採番(インクリメント)する。これにより、議題テーブル1014に、議題に関する議題情報が記憶される。
なお、議題情報は、所定の権限を有する管理者ユーザのみが作成、編集を行える構成としても良い。例えば、管理者ユーザは、サーバ10が提供する議題編集ページ等にアクセスすることにより、サーバ10の議題テーブル1014に記憶された議題情報を作成、編集できる構成としても良い。
【0072】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題選択ボタンD36を押下する。第1ユーザ端末20の制御部204は、議題情報を選択するための議題選択ダイアログを第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、サーバ10に議題を取得するためのリクエストを送信する。サーバ10の作成部1042は、議題テーブル1014を検索することにより、議題ID、議題内容、アクセス権限を含む複数の議題情報を取得する。サーバ10の作成部1042は、取得した議題情報を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議題情報を選択可能な態様で議題選択ダイアログに一覧表示する。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題選択ダイアログに一覧表示された議題情報から所定の議題情報を選択する。第1ユーザ端末20の制御部204は、選択された議題情報に含まれる議題内容、アクセス権限を、議題情報入力欄D301、D302、D303の議題内容D3011、D3021、D3031、アクセス権限D3012、D3022、D3032に入力する。
なお、この場合、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題内容D3011、D3021、D3031、アクセス権限D3012、D3022、D3032の内容を編集し、保存ボタンD3013、D3023、D3033を押下することにより、議題テーブル1014における議題内容、アクセス権限の情報を更新(上書き)できる構成としても良い。
なお、第1ユーザ端末20の制御部204は、保存ボタンD3013、D3023、D3033は選択不可能な態様で第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示しても良い。つまり、第1ユーザは、サーバ10の議題テーブル1014に記憶された議題情報は編集できないものとしても構わない。
【0073】
ステップS103において、議題記憶ステップは、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題保存ボタンD37を押下する。これにより、第1ユーザ端末20の制御部204は、議題情報入力欄D301、D302、D303に入力された議題情報の議題IDを含むリクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の作成部1042は、リクエストを受信し受け付ける。サーバ10の作成部1042は、ステップS102において選択した文書IDに基づき、文書テーブル1015の文書IDを検索して特定されるレコードの議題IDの項目に、受信した議題IDを記憶する。これにより、ステップS102において選択した文書情報に、議題情報が関連付けて記憶される。
本開示においては、1の文書情報に対して複数の議題情報を関連付けて記憶することができる。また、1の議題情報に対して、異なる複数の会議における議事録情報に関連付けられた文書情報を関連付けることができる。
これにより、複数の会議に跨がって議論された共通の議論内容を所定の1の議題情報に関連付けて効率的に管理することができる。
【0074】
ステップS103において、サーバ10の作成部1042は、議題記憶ステップにおいて記憶された1の議題情報に、第1の会議を特定する第1会議識別情報と、第2の会議を特定する第2会議識別情報と、を関連付けて記憶する会議記憶ステップを実行する。
具体的に、議題IDは、文書テーブル1015において、文書IDと関連付けて記憶される。文書IDは、文書テーブル1015において議事録IDと関連付けて記憶される。議事録IDは、議事録テーブル1013において会議IDと関連付けて記憶される。これにより、議題IDにより特定される議題情報は、当該議題について議論された1または複数の会議の会議IDと関連付けて記憶される。
これにより、ユーザは、議題情報がどのような会議において議論された議論内容を含むのか容易に把握することができる。
【0075】
ステップS104において、サーバ10の作成部1042は、議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対してアクセス権限情報を設定する議題設定ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、アクセス権限D3012、D3022、D3032の内容を編集し、保存ボタンD3013、D3023、D3033を押下することにより、議題テーブル1014に記憶されている議題情報のアクセス権限の情報を更新できる。
なお、議題のアクセス権限の設定は、所定の権限を有する管理者ユーザのみが作成、編集を行える構成としても良い。例えば、管理者ユーザは、サーバ10が提供する議題編集ページ等にアクセスすることにより、サーバ10の議題テーブル1014に記憶された議題情報ごとのアクセス権限の情報を作成、編集できる構成としても良い。
【0076】
ステップS104において、議題設定ステップは、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が個人情報を含む場合に、アクセス権限情報の設定を促す通知を行うステップを含む。
具体的に、ステップS102において選択した文書情報が、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データ等の少なくともいずれか1つ以上の個人情報を含む場合に、第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に議題情報のアクセス権限情報の設定を促す通知を表示しても良い。
文書情報のうち、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データ等が記載された箇所に所定の個人情報ラベル、限定提供データラベルなどが設定されている場合に、第1ユーザ端末20の制御部204は、当該ラベルを識別し、第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に議題情報のアクセス権限情報の設定を促す通知を表示しても良い。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書情報が関連付けられた議題情報のアクセス権限D3012、D3022、D3032を編集しても良い。また、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書情報に対して、所定のアクセス権限が設定された議題情報を関連付けても良い。
また、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書情報から個人情報を含む箇所を削除することにより、文書情報から個人情報を除外しても良い。
なお、本開示において議題情報のアクセス権限を設定する構成としたが、文書テーブル1015において規定される文書情報に対するアクセス権限情報の設定を促す通知を実行する構成としても良い。例えば、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書テーブル1015においてステップS102において選択された文書情報のアクセス権限情報を直接、設定する構成としても良い。
【0077】
ステップS104において、議題設定ステップは、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が個人情報を含む場合に、所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の作成部1042は、ステップS102において選択した文書情報が、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データ等の少なくともいずれか1つ以上の個人情報を含む場合に、文書テーブル1015において関連付けられた議題IDに基づき特定される議題情報のアクセス権限を所定のアクセス権限に設定しても良い。
サーバ10の作成部1042は、文書情報のうち、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データ等が記載された箇所に所定の個人情報ラベル、限定提供データラベルなどが設定されている場合に、当該ラベルを識別し、文書テーブル1015において関連付けられた議題IDに基づき特定される議題情報のアクセス権限を所定のアクセス権限に設定しても良い。
例えば、サーバ10の作成部1042は、文書情報に個人情報等が含まれる場合は、文書情報が関連付けられた議題情報のアクセス権限を、「人事部所属のユーザのみ」、「部長以上のみ」等の個人情報を閲覧することが可能なユーザを特定する情報に自動的に設定しても良い。
これにより、個人情報等の秘匿性が高い情報を文書情報に含む議題に対して自動的に所定のアクセス権限が設定される。秘匿性の高い情報を含む議題に対するアクセス権限の設定を省略したり、アクセス権限の設定忘れなどを避けることができる。
なお、本開示において議題情報のアクセス権限を設定する構成としたが、文書テーブル1015において規定される文書情報に対するアクセス権限情報を自動的に設定する構成としても良い。例えば、サーバ10の作成部1042は、文書テーブル1015においてステップS102において選択された文書情報のアクセス権限情報を自動的に設定する構成としても良い。
【0078】
ステップS104において、議題設定ステップは、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が参照または引用する他の文書情報のアクセス権限情報に基づき、所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の作成部1042は、ステップS102において選択した文書情報が、他の文書情報を参照または引用する場合において、当該選択した文書情報が関連付けられた議題情報のアクセス権限を、当該他の文書情報に関連付けられた議題情報のアクセス権限に設定しても良い。例えば、サーバ10の作成部1042は、選択した文書情報に関連付ける議題情報として、当該文書情報が参照または引用する他の文書情報に関連付けられた議題情報を関連付けて記憶しても良い。これにより、選択した文書情報と、当該文書情報が参照または引用する他の文書情報のアクセス権限は同様のものとなる。
なお、本開示において議題情報のアクセス権限を設定する構成としたが、文書テーブル1015において規定される文書情報に対するアクセス権限情報を、当該文書情報が参照または引用する他の文書情報のアクセス権限情報に設定する構成としても良い。
これにより、個人情報等の秘匿性が高い情報を参照または引用する文書情報を含む議題に対して自動的に所定のアクセス権限が設定される。秘匿性の高い情報を含む議題に対するアクセス権限の設定を省略したり、アクセス権限の設定忘れなどを避けることができる。
【0079】
<一覧表示処理>
一覧表示処理は、ユーザが閲覧可能な議事録情報、議題情報、および、ユーザに対しておすすめの推奨議題情報を一覧表示する処理である。
本開示においては、第1ユーザによる一覧表示処理を一例として説明する。なお、一覧表示処理を実行するユーザは第1ユーザに限られず、任意のユーザが実行できる構成としても構わない。
【0080】
<一覧表示処理の概要>
一覧表示処理は、一覧表示ページにアクセスし、議事録情報を取得し、議題情報を取得し、推奨議題情報を取得し、取得した議事録情報、議題情報をユーザに対して提示する一連の処理である。
【0081】
<一覧表示処理の詳細>
以下に、一覧表示処理の詳細を説明する。
【0082】
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作し、ブラウザアプリケーション等を実行し、一覧表示処理を実行するためのウェブページ(一覧表示ページ)のURL等を入力することにより一覧表示ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、一覧表示ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストをサーバ10へ送信する。
【0083】
図18は、一覧表示処理における一覧表示画面の画面例である。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081には、一覧表示ページが表示される。一覧表示ページは、一覧表示画面D40を含む。一覧表示画面D40は、議事録一覧D41、議題一覧D42、推奨議題一覧D43を含む。
議事録一覧D41は、議事録D411、D412を含む。議事録D411、D412は、開催日時D4111、D4121、会議名D4112、D4122、議事録表示ボタンD4113、D4123を含む。
議題一覧D42は、議題D421、D422を含む。議題D421、D422は、最終更新日時D4211、D4221、議題内容D4212、D4222、議題表示ボタンD4213、D4223を含む。
推奨議題一覧D43は、議題D431、D432を含む。議題D431、D432は、最終更新日時D4311、D4321、議題内容D4312、D4322、議題表示ボタンD4313、D4323を含む。
【0084】
サーバ10の閲覧部1043は、リクエストを受信すると、第1ユーザID2011に基づき議事録テーブルの参加者IDの項目を検索し、議事録ID、会議名、開催日時を取得する。
サーバ10の閲覧部1043は、取得した会議名、開催日時に基づき、議事録一覧D41の、会議名D4112、D4122、開催日時D4111、D4121の表示内容を生成する。これにより、第1ユーザが主催または参加した会議の議事録情報が一覧表示される。
【0085】
サーバ10の閲覧部1043は、リクエストを受信すると、第1ユーザID2011に基づき議題テーブル1014のアクセス権限の項目を検索し、第1ユーザがアクセス可能な議題情報に含まれる議題ID、議題内容を取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題IDに基づき、文書テーブル1015の議題IDを検索し、議題IDに関連付けられた文書情報のうち、最も新しい開始日時または終了日時(最終更新日時)を取得する。
サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題内容、最終更新日時に基づき、議題一覧D42の、議題内容D4212、D4222、最終更新日時D4211、D4221の表示内容を生成する。これにより、第1ユーザがアクセス可能な議題情報が一覧表示される。
【0086】
サーバ10の閲覧部1043は、評価記憶ステップにおいて評価情報と関連付けて記憶された議題情報を、評価情報に基づき、他のユーザへ提示する共有ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、リクエストを受信すると、第1ユーザID2011に基づき議題テーブル1014のアクセス権限の項目を検索し、第1ユーザがアクセス可能な議題情報に含まれる議題ID、議題内容を取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題IDに基づき、文書テーブル1015の議題IDを検索し、文書IDを取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した文書IDに基づき、リアクションテーブルの文書IDを検索し、リアクションデータ、ユーザID、リアクション日時を取得する。
サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報について、当該議題情報と関連付けられたリアクション情報に基づき、所定数の議題情報を推奨議題情報(おすすめの議題情報)として特定する。
例えば、サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報のうち、当該議題情報と関連付けられたリアクション情報の個数が所定個数以上の1または複数の議題情報、当該議題情報と関連付けられたリアクション情報の個数が多い順番に所定数の議題情報を、推奨議題情報としても良い。
これにより、様々なユーザにより評価された議題情報を推奨議題情報として、第1ユーザに提示することができる。
サーバ10の閲覧部1043は、取得した推奨議題情報に含まれる議題内容、更新日時に基づき、推奨議題一覧D43の、議題内容D4312、D4322、最終更新日時D4311、D4321の表示内容を生成する。これにより、第1ユーザに対して、リアクション情報に基づくおすすめの議題情報を提示することができる。具体的には、他のユーザからの評判が良い議題を推奨することができる。
【0087】
共有ステップは、評価記憶ステップにおいて評価情報と関連付けて記憶された議題情報の評価指標値を、評価情報に基づき算定するステップと、議題情報を、算定された評価指標値に基づき、他のユーザへ提示するステップと、を含む。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報のうち、当該議題情報と関連付けられたリアクション情報に基づき、議題情報ごとの評価指標値(スコア)を算定する。例えば、複数のリアクションデータのそれぞれに対して所定のポイントを割り当て、議題情報ごとに当該議題情報に関連付けられたリアクションデータに対して割り当てられたポイントの総和を当該議題情報の評価指標値としても良い。
例えば、リアクションデータが、1から5段階等のレーティング評価である場合には、レーティング評価の段階ごとに1から5のポイントを割り当てる。リアクションデータが、スタンプである場合には、スタンプごとに1から5のポイントを割り当てる。リアクションデータが文字列等の情報である場合には、文字列等の内容に応じてポジティブ度、ネガティブ度等の指標値を算定し、当該指標値をポイントして文字列等に割り当てることができる。
例えば、サーバ10の閲覧部1043は、議題情報に関連付けられたそれぞれの文書情報に関連付けられたリアクション情報のポイントが、「3、2、8、4」である場合に、当該議題情報の評価指標値を「3、2、8、4」の総和である「17」として算定する。
サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報のうち、当該議題情報の評価指標値が所定値以上の1または複数の議題情報、当該議題情報の評価指標値が大きい順番に所定個数の議題情報を、推奨議題情報としても良い。
これにより、議題情報ごとに様々なユーザにより評価されたリアクションデータの内容に応じて評価指標値に応じて、第1ユーザにより適した議題情報を推奨することができる。
【0088】
共有ステップは、議題情報の評価指標値を、議題情報が議論されていた期間に含まれる入力タイミングで行われた入力操作に基づく評価情報に基づく影響が、議題情報が議論されていない期間に含まれる入力タイミングで行われた入力操作に基づく評価情報よりも大きくなるように算定するステップを含む。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題IDに基づき、文書テーブル1015の議題IDを検索し、文書ID、開始日時、終了日時を取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した文書IDに基づき、リアクションテーブルの文書IDを検索し、リアクションデータ、ユーザID、リアクション日時を取得する。
サーバ10の閲覧部1043は、評価指標値を算定する際に、当該リアクション情報のリアクション日時が、リアクション情報が関連付けられた文書情報の開始日時から終了日時までの議題について議論されていた期間にリアクション日時が含まれるリアクションデータのポイントを、リアクション情報が関連付けられた文書情報の開始日時から終了日時までの議題について議論されていた期間にリアクション日時が含まれないリアクションデータのポイントよりも大きく評価しても良い。
例えば、サーバ10の閲覧部1043は、議題情報に関連付けられたそれぞれの文書情報に関連付けられたリアクション情報のポイントが、「3、2、8、4」である場合を考える。このうち、「3、8」のポイントにかかるリアクション情報のリアクション日時が、当該リアクション情報が関連付けられた文書情報の開始日時から終了日時までの期間に含まれる場合に、当該ポイントを2倍の「6、16」とする。サーバ10の閲覧部1043は、当該議題情報の評価指標値を「6、2、16、4」の総和である「28」として算定する。
【0089】
サーバ10の閲覧部1043は、生成された表示内容に基づく一覧表示画面D40を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した一覧表示画面D40を、第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
【0090】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議事録一覧D41の議事録表示ボタンD4113、D4123を押下することにより、押下した議事録表示ボタンD4113、D4123に応じた議事録情報(議事録ID)に基づき、後述する議事録閲覧処理を実行することができる。
【0091】
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題一覧D42の議題表示ボタンD4213、D4223を押下することにより、押下した議題表示ボタンD4213、D4223に応じた議題情報(議題ID)に基づき、後述する議題閲覧処理を実行することができる。
第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、推奨議題一覧D43の議題表示ボタンD4313、D4323を押下することにより、押下した議題表示ボタンD4313、D4323に応じた議題情報(議題ID)に基づき、後述する議題閲覧処理を実行することができる。
【0092】
<議事録閲覧処理>
議事録閲覧処理は、ユーザが議事録の内容を閲覧するための処理である。
本開示においては、第1ユーザによる議事録閲覧処理を一例として説明する。なお、議事録閲覧処理を実行するユーザは第1ユーザに限られず、任意のユーザが実行できる構成としても構わない。
【0093】
<議事録閲覧処理の概要>
議事録閲覧処理は、議事録閲覧ページにアクセスし、議事録情報を取得し、当該議事録情報に関連付けられた文書情報を取得し、議事録をユーザに表示する一連の処理である
【0094】
<議事録閲覧処理の詳細>
以下に、議事録閲覧処理の詳細を説明する。
【0095】
ステップS301において、サーバ10の閲覧部1043は、ユーザから、議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された所定の文書情報に対するアクセス要求を受け付けるアクセス受付ステップを実行する。アクセス受付ステップは、複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス要求を受け付けるステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に議事録閲覧処理を実行するためのページ(議事録閲覧ページ)のURLを入力し、議事録閲覧ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、議事録閲覧ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストを、サーバ10へ送信する。なお、URLには、議事録閲覧処理の対象となる議事録を特定するための議事録IDの文字列が含まれる。なお、議事録IDは直接URLに含まれていても良いし、所定の暗号化処理等により異なる文字列に変換したもの、その他、不図示のテーブル等に基づき議事録IDを特定可能な任意の文字列等を含んでも良い。
サーバ10の閲覧部1043は、第1ユーザ端末20から受信したリクエストを、議事録情報に関連付けて記憶された複数の文書情報に対するリクエストとして受信し、受け付ける。
なお、第1ユーザは、後述する会議処理におけるオンライン会議終了後に、第1ユーザが主催または参加した会議の議事録IDを含むURLが記載されたメッセージを受信する構成としても良い。この場合、第1ユーザは受信したメッセージに基づき議事録閲覧処理にかかるURLを特定することができる。
また、第1ユーザは、自身が主催または参加した会議の議事録IDが一覧表示された一覧表示画面D40から、閲覧対象となる議事録情報にかかる議事録IDにかかる議事録表示ボタンD4113、D4123を選択することにより、議事録閲覧処理にかかるURLを特定しても良い。
【0096】
ステップS302において、サーバ10の閲覧部1043は、受信したリクエストに基づき、議事録IDを特定する。サーバ10の閲覧部1043は、特定した議事録IDに基づき、議事録テーブル1013の議事録IDの項目を検索し、会議名、会議ID、開催日時、開催場所、参加者IDを取得する。
【0097】
ステップS303において、サーバ10の閲覧部1043は、特定した議事録IDに基づき、文書テーブル1015の議事録IDを検索し、議題ID、見出しテキスト、文書データ、アクセス権限の項目を取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題IDに基づき議題テーブル1014を検索し、議題内容、アクセス権限を取得する。
【0098】
ステップS303において、サーバ10の閲覧部1043は、議題設定ステップにおいて設定されたアクセス権限情報に基づき、アクセス受付ステップにおいて受け付けたアクセス要求に対するアクセス許否を判定するアクセス判定ステップを実行する。アクセス判定ステップは、複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス許否を判定するステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、文書テーブル1015から取得したアクセス権限、議題テーブル1014から取得したアクセス権限に基づき、文書情報ごとのアクセス権限を特定する。
例えば、文書情報に対するアクセス権限が設定されていない場合に、議題情報に対するアクセス権限を文書情報に対するアクセス権限としても良い。また、文書情報に対するアクセス権限が設定されている場合には、議題情報に対するアクセス権限を無視して文書情報に対するアクセス権限を特定しても良い。また、文書情報に対するアクセス権限、議題情報に対するアクセス権限の論理積、論理和を、文書情報のアクセス権限としても良い。
【0099】
サーバ10の閲覧部1043は、文書情報に対して特定したアクセス権限と、第1ユーザID2011に基づき特定される第1ユーザの情報(第1ユーザ情報)とを比較し、第1ユーザが文書情報に対するアクセス権限を有しているか否かを判定する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、第1ユーザID2011に基づき、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索し、ユーザ名、その他、不図示の所属組織、所属部署、役職情報等を取得する。第1ユーザの第1ユーザID2011、ユーザ名、所属組織、所属部署、役所情報等が、アクセス権限に含まれていない場合には、当該文書情報から見出しテキスト、文書データの項目を除外する。
【0100】
ステップS304において、サーバ10の閲覧部1043は、文書記憶ステップにおいて所定の議事録情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議事録提示ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、取得した議事録情報、文書情報、議題情報を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議事録情報、文書情報、議題情報を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
第1ユーザ端末20の制御部204は、議事録閲覧画面D50に、選択された議事録情報の議事録IDに関連付けて記憶された複数の文書情報D511、D512、D513を同時に提示する。
【0101】
図19は、議事録閲覧処理の動作を示す第一画面例である。
議事録閲覧ページは、議事録閲覧画面D50を含む。議事録閲覧画面D50は、会議名D501、会議IDD502、開催日時D503、開催場所D504、参加者名D505、文書情報D511、D512、D513・・・、承認ボタンD521、D522、D523を含む。
文書情報D511は、議題内容D5111、見出しテキストD5112、文書データD5113、開始日時D5114、終了日時D5115を含む。
文書情報D512は、議題内容D5121、開始日時D5124、終了日時D5125を含む。本開示において、第1ユーザは、文書情報D512のアクセス権限を有していないものとする。
文書情報D513は、議題内容D5131、見出しテキストD5132、文書データD5133、開始日時D5134、終了日時D5135を含む。
【0102】
議事録提示ステップは、複数の文書情報のうち、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可された1または複数の文書情報の内容を提示し、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の内容を提示しない、ステップを実行する。
第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザがアクセス権限を有している文書情報D511、D513を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示し、第1ユーザがアクセス権限を有していない文書情報D512については見出しテキスト、文書データの項目等、文書情報の内容に関する情報を除外して第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。なお、文書情報D512については、議事録閲覧画面D50に表示しない構成としても構わない。
【0103】
ステップS304において、議事録提示ステップは、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の見出しまたは概要を提示し、内容を提示しないステップを含む。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザがアクセス権限を有していない文書情報D512については文書データではなく、見出しテキストまたは文書データに概要に関する文字列を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
なお、音声データ、文書データを入力データとして、文書データの概要を出力する機械学習モデル、深層学習モデル、人工知能モデル等の学習モデル等を用いて、文書データの概要を特定しても良い。
これにより、ユーザは、アクセス権限を有さない文書情報について、詳細な文書情報の内容を確認することなしに、文書情報の概要を把握することができる。
【0104】
ステップS304において、議事録提示ステップは、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の情報量を示す情報を提示し、内容を提示しないステップを含む。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザがアクセス権限を有していない文書情報D512については文書データを表示せずに、第1ユーザがアクセス権を有している場合に当該文書データが表示されるべき領域に空白文字または空白領域を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
その他、文書データの文字数のほか、文書情報の情報量を示す数値、文字等を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示しても良い。
これにより、ユーザは、アクセス権限を有さない文書情報について、詳細な文書情報の内容を確認することなしに、文書情報の文量等の情報量を把握することができる。
【0105】
ステップS304において、議事録提示ステップは、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報について、1または複数の文書情報へアクセス可能なユーザを特定する情報を関連付けて提示するステップを実行する。
具体的に、第1ユーザ端末20の制御部204は、第1ユーザがアクセス権限を有していない文書情報D512については文書データを表示せずに、文書情報D512にアクセスすることが可能なユーザを特定する情報を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。例えば、「Aさんは閲覧可能」、「人事部は閲覧可能」、「部長以上は閲覧可能」等の情報を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示しても良い。第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示される情報は、「部長以上は閲覧可能」等の閲覧可能なユーザの権限レベルを示す情報を含んでも良い。なお、当該情報は、第1ユーザ端末20の制御部204が、文書情報に設定されたアクセス権限を解析することにより特定することができる。
【0106】
ステップS304において、サーバ10の閲覧部1043は、ユーザから、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報のそれぞれに対する入力操作を受け付ける承認受付ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、文書情報D511、D512に対応する承認ボタンD521、D523を押下することができる。なお、本開示において第1ユーザがアクセス権限を有さない、文書情報D512に対応する承認ボタンD522は押下不可能な態様で表示される。
第1ユーザが、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、承認ボタンD521、D523を押下すると、第1ユーザ端末20の制御部204は、承認ボタンD521、D523に対応する文書情報D511、D513の文書ID、第1ユーザID2011を含む承認リクエストをサーバ10へ送信する。
サーバ10の閲覧部1043は、承認リクエストを受信すると、文書情報D511、D513に対する承認にかかる承認リクエストを受信し、受け付ける。
【0107】
ステップS304において、サーバ10の閲覧部1043は、承認受付ステップにおいて受け付けた入力操作に応じて、複数の文書情報のそれぞれに、文書情報がユーザにより承認されたことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、受信した文書ID、第1ユーザID2011、現在日時を、それぞれ、確認テーブル1021の文書ID、確認者ID、確認日時の項目に記憶する。
これにより、これにより、ユーザは、議事録に含まれるそれぞれの文書情報ごとに議論内容の承認を独立して行うことができる。
【0108】
<議題閲覧処理>
議題閲覧処理は、ユーザが議題に含まれる文書を閲覧するための処理である。
本開示においては、第1ユーザによる議題閲覧処理を一例として説明する。なお、議題閲覧処理を実行するユーザは第1ユーザに限られず、任意のユーザが実行できる構成としても構わない。
【0109】
<議題閲覧処理の概要>
議題閲覧処理は、議題閲覧ページにアクセスし、議題情報を取得し、当該議題情報に関連付けられた文書情報を取得し、議題をユーザに表示する一連の処理である
【0110】
<議題閲覧処理の詳細>
以下に、議題閲覧処理の詳細を説明する。
【0111】
ステップS501において、サーバ10の閲覧部1043は、ユーザから、議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された所定の文書情報に対するアクセス要求を受け付けるアクセス受付ステップを実行する。アクセス受付ステップは、複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス要求を受け付けるステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、ウェブブラウザ等に議題閲覧処理を実行するためのページ(議題閲覧ページ)のURLを入力し、議題閲覧ページを開く。第1ユーザ端末20の制御部204は、議題閲覧ページを開くための第1ユーザID2011を含むリクエストを、サーバ10へ送信する。なお、URLには、議題閲覧処理の対象となる議題を特定するための議題IDの文字列が含まれる。なお、議題IDは直接URLに含まれていても良いし、所定の暗号化処理等により異なる文字列に変換したもの、その他、不図示のテーブル等に基づき議題IDを特定可能な任意の文字列等を含んでも良い。
サーバ10の閲覧部1043は、第1ユーザ端末20から受信したリクエストを、議題情報に関連付けて記憶された複数の文書情報に対するリクエストとして受信し、受け付ける。
なお、第1ユーザは、後述する会議処理におけるオンライン会議終了後に、第1ユーザが主催または参加した会議の議題IDを含むURLが記載されたメッセージを受信する構成としても良い。この場合、第1ユーザは受信したメッセージに基づき議題閲覧処理にかかるURLを特定することができる。
また、第1ユーザは、議題IDが一覧表示された一覧表示画面D40から、閲覧対象となる議題情報にかかる議題IDにかかる議題表示ボタンD4213、D4223を選択することにより、議題閲覧処理にかかるURLを特定しても良い。
【0112】
ステップS502において、サーバ10の閲覧部1043は、受信したリクエストに基づき、議題IDを特定する。サーバ10の閲覧部1043は、特定した議題IDに基づき、議題テーブル1014の議題IDの項目を検索し、議題内容、アクセス権限を取得する。
サーバ10の閲覧部1043は、取得したアクセス権限と、第1ユーザID2011に基づき特定される第1ユーザの情報(第1ユーザ情報)とを比較し、第1ユーザが議題情報に対するアクセス権限を有しているか否かを判定する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、第1ユーザID2011に基づき、ユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索し、ユーザ名、その他、不図示の所属組織、所属部署、役職情報等を取得する。第1ユーザの第1ユーザID2011、ユーザ名、所属組織、所属部署、役所情報等が、アクセス権限に含まれていない場合には、第1ユーザによる議題情報へのアクセスを拒否し議題閲覧処理を終了する。この場合、第1ユーザに対して、議題情報に対するアクセス権限を有していないことを示す情報を含むメッセージを提示しても良い。
第1ユーザの第1ユーザID2011、ユーザ名、所属組織、所属部署、役所情報等が、アクセス権限に含まれる場合は、ステップS503へ進む。
【0113】
ステップS503において、サーバ10の閲覧部1043は、議題テーブル1014から議題ID、議題内容、アクセス権限を取得し受け付ける。
【0114】
ステップS504において、サーバ10の閲覧部1043は、特定した議題IDに基づき、文書テーブル1015の議題IDを検索し、議事録ID、見出しテキスト、文書データ、アクセス権限の項目を取得する。
【0115】
ステップS505において、サーバ10の閲覧部1043は、議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議題提示ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、取得した議題情報、文書情報を第1ユーザ端末20へ送信する。第1ユーザ端末20の制御部204は、受信した議題情報、文書情報を第1ユーザ端末20のディスプレイ2081に表示する。
第1ユーザ端末20の制御部204は、議題閲覧画面D60に、選択された議題情報の議題IDに関連付けて記憶された複数の文書情報D611、D612、D613を同時に提示する。
【0116】
図20は、議題閲覧処理の動作を示す第二画面例である。
議題閲覧ページは、議題閲覧画面D60を含む。議題閲覧画面D60は、議題内容D601、文書情報D611、D612、D613・・・、リアクションボタンD62を含む。
文書情報D611、D612、D613は、見出しテキストD6112、D6122、D6132、文書データD6113、D6123、D6133、開始日時D6114、D6124、D6134、終了日時D6115、D6125、D6135を含む。
【0117】
ステップS505において、サーバ10の閲覧部1043は、ユーザから、議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対する入力操作を受け付ける評価受付ステップを実行する。サーバ10の閲覧部1043は、評価受付ステップにおいて受け付けた入力操作に応じて、所定の議題情報に、ユーザによる評価に関する評価情報を関連付けて記憶する評価記憶ステップを実行する。
具体的に、第1ユーザは、第1ユーザ端末20の入力装置206を操作することにより、議題閲覧画面D60に表示されたリアクションボタンD62を押下(リアクション操作)する。これにより、第1ユーザは、議題に関する自身の感情、意思、見解等を示すことができる。第1ユーザ端末20の制御部204は、議題ID、第1ユーザにより押下されたリアクションボタンD62に応じたリアクションデータ、第1ユーザID2011、送信日時(リアクション日時とする)を、サーバ10へ送信する。
サーバ10の閲覧部1043は、受信した議題ID、リアクションデータ、第1ユーザID2011、送信日時をリアクションテーブル1022の、議題ID、リアクションデータ、ユーザID、リアクション日時の項目に記憶する。これにより、第1ユーザによるリアクション操作が、議題情報に関連付けられて記憶される。
なお、本開示においては議題ごとにリアクションボタンD62によりリアクションを行える構成を一例として開示したが、文書情報D611、D612、D613ごとにリアクションボタンを設けることにより、文書情報ごとにリアクション操作を受け付け可能な構成としても構わない。
【0118】
ステップS505において、サーバ10の閲覧部1043は、評価受付ステップにおいて受け付けた入力操作に基づき、ユーザ、または、議題に関するユーザを評価するユーザ評価ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、リアクションテーブル1022に記憶された文書ID、議題ID、リアクションデータ、ユーザIDを取得する。サーバ10の閲覧部1043は、取得した文書ID、議題IDに基づき、当該文書情報、議題情報にかかる内容を発表するユーザ(プレゼンテーター)を不図示のテーブル等を参照して特定する。なお、発表者ではなく、議題情報にかかる業務を担当するユーザを不図示のテーブル等を参照して特定しても良い。例えば、文書情報、議題情報において言及されている業務内容の責任者、主担当者、担当者等のユーザ(業務を担当するユーザ)を特定する。
サーバ10の閲覧部1043は、取得したリアクションデータに基づき、当該議題に関するユーザの評価指標値を算定する。例えば、リアクションの個数を評価指標値としても良い。また、複数のリアクションデータのそれぞれに対して所定のポイントを割り当て、ユーザごとに当該リアクションデータに対して割り当てられたポイントの総和を当該ユーザの評価指標値としても良い。
サーバ10の閲覧部1043は、算定した評価指標値を、算定対象となるユーザのユーザIDに基づきユーザテーブル1012のユーザIDの項目を検索して特定されるレコードの評価データの項目に記憶する。これにより、ユーザの人事考課等の評価に、リアクションデータを用いることができる。
なお、議題に関するユーザではなく、リアクション操作を実行したユーザの評価を、リアクションデータに基づき実行しても良い。例えば、積極的に、様々な議題、文書等に対してリアクション操作を行っているユーザに対して、当該リアクションデータを当該ユーザの評価指標値として用いても良い。
【0119】
ステップS505において、サーバ10の閲覧部1043は、議題記憶ステップにおいて記憶された議題情報を、議題情報に関連付けられた文書情報、議事録情報の共起関係に基づき共起ネットワーク図を提示する可視化ステップを実行する。
具体的に、サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報を各頂点(ノード)として、共通して関連付けられた文書情報を有する複数の議題情報をリンクにより接続することにより、複数の議題情報間の関係を共起ネットワークとして描画することができる。
同様に、サーバ10の閲覧部1043は、複数の議題情報を各頂点(ノード)として、共通して関連付けられた議事録情報を有する複数の議題情報をリンクにより接続することにより、複数の議題情報間の関係を共起ネットワークとして描画することができる。
サーバ10の閲覧部1043は、共起ネットワークを議題閲覧画面D60に表示し、提示することができる。
【0120】
<会議処理>
会議処理は、複数のユーザが参加可能なオンライン会議を行う処理である。オンライン会議において、会議に参加しているユーザは議論している内容に対する意思、見解を表現するためのリアクション操作を実行することができる。
本開示においては、第2ユーザによる会議処理を一例として説明する。なお、会議処理を実行するユーザは第2ユーザに限られず、任意のユーザが実行できる構成としても構わない。
【0121】
<会議処理の概要>
会議処理は、主催者がオンライン会議の開催設定を行い、オンライン会議へユーザを招待し、オンライン会議を開催し、参加者にかかるユーザからのリアクション操作を受け付け、オンライン会議を終了する一連の処理である。
【0122】
<会議処理の詳細>
以下に、会議処理の詳細を説明する。
【0123】
ステップS701において、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、オンライン会議の開催設定を行う。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、ウェブブラウザ等に会議処理を実行するためのページ(会議開催ページ)のURLを入力し、会議開催ページを開く。第2ユーザ端末30の制御部304は、会議開催ページを開くためのリクエストを、オンライン会議システム40へ送信する。オンライン会議システム40は、受信したリクエストに基づき、会議開催ページを生成し第2ユーザ端末30へ送信する。第2ユーザ端末30の制御部304は、受信した会議開催ページを第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示する。
第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、会議開催ページに設けられた、オンライン会議のタイトル、会議内容の説明、開始日時、終了日時、参加者等の入力欄に入力し、オンライン会議システム40へ送信する。オンライン会議システム40は、受信したオンライン会議のタイトル、会議内容の説明、開始日時、終了日時、参加者等を含む会議情報を記憶部に記憶する。なお、参加者等の入力欄には、参加者にかかるユーザのメールアドレス等を入力しても良い。
本開示においては、一例として参加者にかかるユーザとして第1ユーザ、第2ユーザにかかるユーザが記憶部に記憶されるものとする。
【0124】
ステップS702において、オンライン会議システム40は、ステップS701において記憶された参加者に対して、オンライン会議へ招待するメッセージをメール等により送信する。具体的に、メッセージは、ルームとよばれる仮想会議室に対して割り当てられたURL等の文字列、タイトル、説明、開始日時、終了日時に関する会議情報を含む。
【0125】
ステップS703において、オンライン会議の開始日時において、参加者にかかるユーザは自身の情報処理端末を操作し、ウェブブラウザ等のアプリケーションを立ち上げ、メール等により受信したメッセージに記載されているURLを選択する。
具体的に、本開示において第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、仮想会議室に対して割れ当てられたURL等を選択することにより、オンライン会議室にかかる仮想会議室に入室する。なお、第1ユーザの他、ステップS702においてオンライン会議へ招待されたユーザは、仮想会議室へ入室することができる。
第2ユーザ端末30の制御部304は、会議画面D70を、第2ユーザ端末30のディスプレイ3081に表示する。
【0126】
図21は、会議処理の動作を示す画面例である。
会議画面D70は、オンライン会議に参加している複数の参加者の映像を映す参加者画像D701、D702、D703・・・、リアクションボタンD711を含む。
【0127】
本開示においては、オンライン会議の開始に伴い、議事録作成処理が実行される事例を一例として説明する。
具体的に、オンライン会議システム40は、ステップS701において入力された会議のタイトル、仮想会議室のURL、開始日時、終了日時をサーバ10へ送信する。サーバ10の作成部1042は、議事録作成処理のステップS101を実行する。サーバ10の作成部1042は、受信したタイトルを、議事録テーブル1013の新たなレコードの会議名の項目に記憶する。サーバ10の作成部1042は、受信したURLを、議事録テーブル1013の新たなレコードの会議ID、および、開催場所の少なくともいずれか1つに記憶する。サーバ10の作成部1042は、受信した開始日時、終了日時を議事録テーブル1013の新たなレコ-ドの開催日時の項目に記憶する。
これにより、ユーザは議事録作成処理を実行することなしに、ステップS701において入力した会議情報に基づき自動的に議事録情報を作成することができる。
【0128】
オンライン会議システム40は、オンライン会議において参加者が発する音声データ、動画データ等をサーバ10へ送信する。サーバ10の作成部1042は、音声データ、動画データ等を解析することにより、文書情報入力欄D201、D202、D203に含まれる各入力欄に自動的に入力する構成としても良い。サーバ10の作成部1042は、音声データを解析することにより、音声データに含まれる複数の話題を特定する。サーバ10の作成部1042は、話題ごとの音声データを書き起こしたテキストデータを、それぞれ、文書データD2012、D2022、D2032に入力する。
詳細は、議事録作成のステップS102において記載したため、説明を省略する。
【0129】
ステップS704において、評価受付ステップは、会議の開催中においてユーザによるオンライン会議システムに対する評価情報の入力操作を受け付けるステップを実行する。
具体的に、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、会議画面D70に表示されたリアクションボタンD711を押下(リアクション操作)する。これにより、第2ユーザは、オンライン会議において議論されている話題に関する自身の感情、意思、見解等を示すことができる。
第2ユーザ端末30の制御部304は、第2ユーザにより押下されたリアクションボタンD711に応じたリアクションデータ、第2ユーザID3011、送信日時(リアクション日時とする)、をオンライン会議システム40へ送信する。具体的に、リアクションデータは、いいね、1から5段階等のレーティング評価、ユーザの文書情報に対する感情を示すアイコンを特定するアイコン特定情報(スタンプ)、ユーザの文書情報に対する感情を示す文字列等の情報に関する評価情報を含む。
オンライン会議システム40は、受信したリアクションデータを、会議画面D70に表示することにより、特定の参加者が示したリアクションを、他の参加者が参照可能な態様で表示し、提示する。
【0130】
オンライン会議システム40は、第2ユーザ端末30から受信した第2ユーザID3011、リアクションデータ、リアクション日時をサーバ10へ送信する。サーバ10の作成部1042は、第2ユーザID3011、リアクションデータ(評価情報)、リアクション日時を受信し、受け付ける。
【0131】
ステップS704において、評価受付ステップは、ユーザから受け付けた入力操作の入力タイミングに応じて所定の議題情報を特定するステップと、特定した所定の議題情報に対する入力操作を受け付けるステップと、を実行する。評価記憶ステップは、所定の議題情報に、オンライン会議システムにおいて評価情報の入力操作を行ったユーザを特定するユーザ識別情報および評価情報を関連付けて記憶するステップを実行する。
評価受付ステップは、文書記憶ステップにおけるテキスト情報に基づき議題情報を特定するステップと、テキスト情報に関する発話内容の発話期間と、入力タイミングとを比較することにより、所定の議題情報を特定するステップと、を実行する。
具体的に、サーバ10の作成部1042は、リアクション日時(リアクションのタイミング)に基づき、当該リアクション日時において議論されていた話題に対応した文書情報を特定する。具体的に、サーバ10の作成部1042は、文書テーブル1015の開始日時、終了日時を検索し、開始日時から終了日時までの期間(文書情報に対応する音声データ、動画データの発話区間)にリアクション日時を含む文書情報を特定し、取得する。
サーバ10の作成部1042は、取得した文書情報の文書ID、リアクションデータ、第2ユーザID3011、リアクション日時を、リアクションテーブル1022の、文書ID、リアクションデータ、ユーザID、リアクション日時の項目に記憶する。これにより、リアクションデータが、リアクション操作を行ったユーザのユーザID、リアクション操作の対象となった話題に関する文書IDと関連付けて記憶される。
【0132】
なお、第2ユーザは、第2ユーザ端末30の入力装置306を操作することにより、会議開催中において、議事録作成処理のステップS103を実行することにより、文書情報に対して所定の議題を関連付けることができる。具体的に、文書テーブル1015において、文書IDに議題IDが関連付けて記憶される。なお、文書情報に関連付ける議題情報は、ユーザによる操作によることなく、文書情報の内容に基づき自動的に議題IDが特定され、文書情報に関連付けられる構成としても良い。
この場合、第2ユーザによりリアクション操作が行われると、当該リアクション操作が行われた文書情報に基づき、サーバ10の作成部1042は、当該文書情報に関連付けられた議題情報をリアクション操作が行われた議題情報として特定することができる。また、サーバ10の作成部1042は、議題情報に対してリアクション操作が実行されたと捉えることができる。そして、リアクションデータは、リアクションテーブル1022における文書ID、ユーザID、文書テーブル1015において当該文書IDに関連付けられた議題IDに基づき、議題情報、オンライン会議システムにおけるリアクション操作を行った第2ユーザID3011、リアクションデータが関連付けられてサーバ10の記憶部101に記憶される。
【0133】
<会議処理(変形例)>
本開示においては会議処理の一例として複数のユーザが仮想会議室等へ参加することにより実施されるオンライン会議にかかる会議処理を一例として記載したがそれに限られない。例えば、実際の会議室等において複数の参加者が参加することにより開催される会議に対しても適用可能である。
その場合、オンライン会議システムの代わりに、会議の参加者は、会議システムを実現するためのアプリケーションソフトウェアが予めインストールされたスマートフォン等の情報処理端末を会議机の上などの会議室内の所定の場所に配置する。情報処理端末は、マイク等の入力装置を介して、会議参加者の発話内容を集音することができる。
会議処理のステップS701、ステップS702を省略することができる。
会議処理のステップS703において、会議システムは、集音された音声に基づき、議事録作成処理が実行される構成としても良い。具体的には、集音された音声データに基づき書き起こした文書データを文書テーブル1015に記憶する構成としても良い。
会議システムは、集音された音声を、予めユーザごとに登録された音声パターン等と比較することにより、発話内容の文書情報とともに、当該文書情報を発話したユーザを特定できる構成としても良い。
会議システムは、会議に参加しているユーザがそれぞれ所有する情報処理端末を介して、評価情報の入力操作を受け付ける構成としても良い。これにより、オンライン会議ではない会議においても、会議処理のステップS704と同様に、ユーザからのリアクション操作を受け付けることができる。
なお、文書データはリアルタイムに書き起こされ、文書テーブル1015に記憶される構成としても良い。これにより、会議システムは会議開催中に、議題ごとにリアクションを受け付けることができる。
【0134】
<コンピュータの基本ハードウェア構成>
図22は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
【0135】
プロセッサ901とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ901は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0136】
主記憶装置902とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0137】
補助記憶装置903とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0138】
通信IF991とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0139】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータ90に分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりコンピュータ90を仮想的に実現することができる。このように、コンピュータ90は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0140】
<コンピュータ90の基本機能構成>
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(
図22)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
【0141】
なお、コンピュータ90が備える機能ユニットは、それぞれの機能ユニットの全部または一部を、ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータ90に分散して設けても実現することができる。コンピュータ90は、単一のコンピュータ90だけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
【0142】
制御部は、プロセッサ901が補助記憶装置903に記憶された各種プログラムを読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って処理を実行することにより実現される。制御部は、プログラムの種類に応じて様々な情報処理を行う機能ユニットを実現することができる。これにより、コンピュータは情報処理を行う情報処理装置として実現される。
【0143】
記憶部は、主記憶装置902、補助記憶装置903により実現される。記憶部は、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶する。また、プロセッサ901は、プログラムに従って記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置902または補助記憶装置903に確保することができる。また、制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶されたデータの追加、更新、削除処理を実行させることができる。
【0144】
データベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブル、マスタと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、マスタ、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル、マスタ同士の関係を設定し、関連づけることができる。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
【0145】
なお、本開示におけるデータベース、マスタは、情報が構造的に規定された任意のデータ構造体(リスト、辞書、連想配列、オブジェクトなど)を含み得る。データ構造体には、データと、任意のプログラミング言語により記述された関数、クラス、メソッドなどを組み合わせることにより、データ構造体と見なし得るデータも含むものとする。
【0146】
通信部は、通信IF991により実現される。通信部は、ネットワークを介して他のコンピュータ90と通信を行う機能を実現する。通信部は、他のコンピュータ90から送信された情報を受信し、制御部へ入力することができる。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、受信した情報に対する情報処理を実行させることができる。また、通信部は、制御部から出力された情報を他のコンピュータ90へ送信することができる。
【0147】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0148】
(付記1)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータに会議に関する議事録を管理させるための議事録管理プログラムであって、プロセッサが、会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップ(S101)と、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録記憶ステップにおいて記憶された議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップ(S102)と、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップ(S103)と、を実行し、文書記憶ステップ(S102)は、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み、議題記憶ステップ(S103)は、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、議事録管理プログラム。
これにより、所定の話題に関して複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議論内容が記載された複数の文書情報を、当該所定の議題情報と関連付けて記憶することができる。これにより、複数の会議に跨がって議論された共通の議論内容を所定の議題情報に関連付けて効率的に管理することができる。
例えば、特定の議題について複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議題についての議論内容等を議題ごとに内容を追跡し、確認することができる。
【0149】
(付記2)
プロセッサが、議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対してアクセス権限情報を設定する議題設定ステップ(S104)と、ユーザから、議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された所定の文書情報に対するアクセス要求を受け付けるアクセス受付ステップ(S301,S501)と、議題設定ステップにおいて設定されたアクセス権限情報に基づき、アクセス受付ステップにおいて受け付けたアクセス要求に対するアクセス許否を判定するアクセス判定ステップ(S303,S502)と、を実行する、付記1記載の議事録管理プログラム。
これにより、複数の会議に跨がって所定の話題に関して議論された議題に関して、議題ごとにアクセス権限を独立して設定することができる。個別文書へのアクセス権限を設定することなしに、議題単位でアクセス権限を効率的に設定することができる。
【0150】
(付記3)
議題設定ステップ(S104)は、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が個人情報を含む場合に、アクセス権限情報の設定を促す通知を行うステップを含む、付記2記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、個人情報等の秘匿性が高い情報を含む議題を確認することができ、必要に応じてアクセス権限を設定することができる。
【0151】
(付記4)
個人情報は、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データの少なくともいずれか1つ以上である、付記3記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、人物の氏名、個人番号、個人識別情報、および、限定提供データ等の秘匿性が高い情報を含む議題を確認することができ、必要に応じてアクセス権限を設定することができる。
【0152】
(付記5)
議題設定ステップ(S104)は、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が個人情報を含む場合に、所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップである、付記2記載の議事録管理プログラム。
これにより、個人情報等の秘匿性が高い情報を文書情報に含む議題に対して自動的に所定のアクセス権限が設定される。秘匿性の高い情報を含む議題に対するアクセス権限の設定を省略したり、アクセス権限の設定忘れなどを避けることができる。
【0153】
(付記6)
議題設定ステップ(S104)は、所定の議題情報に関連付けられた所定の文書情報が参照または引用する他の文書情報のアクセス権限情報に基づき、所定の議題情報に対して所定のアクセス権限情報を設定するステップである、付記2記載の議事録管理プログラム。
これにより、個人情報等の秘匿性が高い情報を参照または引用する文書情報を含む議題に対して自動的に所定のアクセス権限が設定される。秘匿性の高い情報を含む議題に対するアクセス権限の設定を省略したり、アクセス権限の設定忘れなどを避けることができる。
【0154】
(付記7)
プロセッサが、議題記憶ステップにおいて所定の議題情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議題提示ステップ(S505)と、を実行する、付記1記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、会議ごとではなく、会議において議論される複数の話題のそれぞれの議題ごとに、複数の会議に跨がって議論された議論内容を一度に確認することができる。
【0155】
(付記8)
プロセッサが、文書記憶ステップにおいて所定の議事録情報に関連付けて記憶された複数の文書情報を同時に提示する議事録提示ステップ(S304)と、を実行し、アクセス受付ステップ(S301)は、複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス要求を受け付けるステップであり、アクセス判定ステップ(S303)は、複数の文書情報のそれぞれに対するアクセス許否を判定するステップであり、議事録提示ステップ(S304)は、複数の文書情報のうち、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可された1または複数の文書情報の内容を提示し、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の内容を提示しない、ステップである、付記2記載の議事録管理プログラム。
これにより、所定の会議に関する議事録情報に含まれる複数の文書情報のそれぞれのアクセス権限は、当該複数の文書情報のそれぞれが関連付けられた議題情報に対するアクセス権限情報に従って設定される。ユーザは、議事録情報に含まれるそれぞれの文書情報に対するアクセス権限の設定を省略したり、アクセス権限の設定忘れなどを避けることができる。
【0156】
(付記9)
議事録提示ステップ(S304)は、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の見出しまたは概要を提示し、内容を提示しないステップを含む、付記8記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、アクセス権限を有さない文書情報について、詳細な文書情報の内容を確認することなしに、文書情報の概要を把握することができる。
【0157】
(付記10)
議事録提示ステップ(S304)は、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報の情報量を示す情報を提示し、内容を提示しないステップを含む、付記8記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、アクセス権限を有さない文書情報について、詳細な文書情報の内容を確認することなしに、文書情報の文量等の情報量を把握することができる。
【0158】
(付記11)
議事録提示ステップ(S304)は、アクセス判定ステップにおいてアクセスすることが許可されなかった1または複数の文書情報について、当該1または複数の文書情報へアクセス可能なユーザを特定する情報を関連付けて提示するステップである、付記8記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、アクセス権限を有さない文書情報について、誰が当該文書情報に対してアクセスすることができるのか確認することができる。例えば、当該アクセスすることができるユーザに文書情報の内容等について問合せすることができる。
なお、アクセス可能なユーザを特定する情報は、所定の役職以上(例えば、部長以上)がアクセス可能であることを示す情報、当該所定の議事録に関する会議の参加者であればアクセス可能であることを示す情報等を含む。
【0159】
(付記12)
プロセッサが、議題記憶ステップにおいて記憶された1の議題情報に、第1の会議を特定する第1会議識別情報と、第2の会議を特定する第2会議識別情報と、を関連付けて記憶する会議記憶ステップ(S103)と、を実行する、付記1記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、議題情報がどのような会議において議論された議論内容を含むのか容易に把握することができる。
【0160】
(付記13)
プロセッサが、ユーザから、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報のそれぞれに対する入力操作を受け付ける承認受付ステップ(S304)と、承認受付ステップにおいて受け付けた入力操作に応じて、複数の文書情報のそれぞれに、当該文書情報がユーザにより承認されたことを示す情報を関連付けて記憶する承認記憶ステップ(S304)と、を実行する、付記8記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、議事録に含まれるそれぞれの文書情報ごとに議論内容の承認を行うことができる。
【0161】
(付記14)
プロセッサが、ユーザから、議題記憶ステップにおいて記憶された所定の議題情報に対する入力操作を受け付ける評価受付ステップ(S505)と、評価受付ステップにおいて受け付けた入力操作に応じて、所定の議題情報に、ユーザによる評価に関する評価情報を関連付けて記憶する評価記憶ステップ(S505)と、を実行する、付記1記載の議事録管理プログラム。
これにより、どの議題にユーザの興味、関心が集中しているのか評価情報に基づき把握することができる。会議単位ではなく、議題単位でユーザの興味、関心の程度を把握することができる。
【0162】
(付記15)
評価受付ステップ(S704)は、会議の開催中においてユーザによる会議システムに対する評価情報の入力操作を受け付けるステップである、付記14記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザは、Zoom、Teams、Google Meet等のオンライン会議サービスにおいて行ったリアクション等の反応を評価情報として議題に関連付けて記憶することができる。
【0163】
(付記16)
評価記憶ステップ(S704)は、所定の議題情報に、会議システムにおいて評価情報の入力操作を行ったユーザを特定するユーザ識別情報および評価情報を関連付けて記憶するステップである、付記15記載の議事録管理プログラム。
これにより、誰が評価情報の入力操作を実行したのか、評価情報ごとに入力操作を行ったユーザを特定することができる。
【0164】
(付記17)
評価受付ステップ(S704)は、ユーザから受け付けた入力操作の入力タイミングに応じて所定の議題情報を特定するステップと、特定した所定の議題情報に対する入力操作を受け付けるステップと、を実行する、付記15記載の議事録管理プログラム。
これにより、ユーザがオンライン会議サービスにおいて行ったリアクション等の反応を行うと、当該リアクション等を行ったタイミングに応じて自動的に議題が特定され、当該評価情報を議題に関連付けて記憶することができる。ユーザは、議題情報の選択操作等をすることなしに、当該議題情報に対するリアクションを評価情報として記憶することができる。
【0165】
(付記18)
文書記憶ステップ(S102)は、会議システムにおいて参加者の発話内容に関するテキスト情報を、当該会議の開催中にリアルタイムで文書情報として記憶するステップであり、評価受付ステップ(S704)は、文書記憶ステップにおけるテキスト情報に基づき議題情報を特定するステップと、テキスト情報に関する発話内容の発話期間と、入力タイミングとを比較することにより、所定の議題情報を特定するステップと、を実行する、付記17記載の議事録管理プログラム。
これにより、オンライン会議の開催中に行われた発話内容が自動的にテキスト情報として書き起こされ、文書情報として記憶される。テキスト情報に基づき自動的に議題が特定され、当該議題に対する
【0166】
(付記19)
プロセッサが、評価記憶ステップにおいて評価情報と関連付けて記憶された議題情報を、当該評価情報に基づき、他のユーザへ提示する共有ステップと、を実行する、付記14記載の議事録管理プログラム。
これにより、リアクション等の評価が活発な議題について、他のユーザへ推奨(レコメンド)等を行うことができる。例えば、活発な議論が行われた良い議題を、社内の他のメンバーへ共有することができる。他のメンバーは良い議題の内容を確認できるとともに、当該議題が議論された会議等を把握することができる。
【0167】
(付記20)
共有ステップは、評価記憶ステップにおいて評価情報と関連付けて記憶された議題情報の評価指標値を、当該評価情報に基づき算定するステップと、議題情報を、算定された評価指標値に基づき、他のユーザへ提示するステップと、を含む、付記19記載の議事録管理プログラム。
これにより、リアクション等の評価に応じて算定された評価指標値に基づき、他のユーザへ推奨等を行う議題を特定することができる。また、議題自体の有用性等を評価指標値によりスコアリングすることができる。
【0168】
(付記21)
共有ステップは、議題情報の評価指標値を、当該議題情報が議論されていた期間に含まれる入力タイミングで行われた入力操作に基づく評価情報に基づく影響が、当該議題情報が議論されていない期間に含まれる入力タイミングで行われた入力操作に基づく評価情報よりも大きくなるように算定するステップを含む、付記20記載の議事録管理プログラム。
議題の評価指標値を算定する際に、会議に参加しているユーザによるリアクションの影響を、会議に参加せず後から内容を確認したユーザによるリアクションよりも大きくすることにより、会議への積極的な参加を促すことができる。また、会議においてリアクションによる反響があった議題についてより高く評価することができる。
【0169】
(付記22)
プロセッサが、評価受付ステップにおいて受け付けた入力操作に基づき、ユーザ、または、議題に関するユーザを評価するユーザ評価ステップ(S505)と、を実行する、付記14記載の議事録管理プログラム。
これにより、会議において積極的にリアクション等の反応を行っているユーザを、会議に積極的に参加しているユーザとしてポジティブな評価を行うことができる。
【0170】
(付記23)
プロセッサが、議題記憶ステップにおいて記憶された議題情報を、当該議題情報に関連付けられた文書情報または議事録情報の共起関係に基づき共起ネットワーク図を提示する可視化ステップ(S505)と、を実行する、付記1記載の議事録管理プログラム。
これにより、議題同士の関係性を共起ネットワーク図に基づき視覚的に俯瞰することができる。特定の議題に対して関連性が高い他の議題を参照し、確認することができる。
【0171】
(付記24)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置であって、プロセッサが、会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップ(S101)と、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録記憶ステップにおいて記憶された議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップ(S102)と、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップ(S103)と、を実行し、文書記憶ステップ(S102)は、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み、議題記憶ステップ(S103)は、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、情報処理装置。
これにより、所定の話題に関して複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議論内容が記載された複数の文書情報を、当該所定の議題情報と関連付けて記憶することができる。これにより、複数の会議に跨がって議論された共通の議論内容を所定の議題情報に関連付けて効率的に管理することができる。
例えば、特定の議題について複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議題についての議論内容等を議題ごとに内容を追跡し、確認することができる。
【0172】
(付記25)
プロセッサと、記憶部とを備える情報処理装置を含む情報処理システムの製造方法であって、情報処理装置に、付記1から23のいずれか記載の議事録管理プログラムを提供するステップを含む、情報処理システムの製造方法。
これにより、所定の話題に関して複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議論内容が記載された複数の文書情報を、当該所定の議題情報と関連付けて記憶することができる。これにより、複数の会議に跨がって議論された共通の議論内容を所定の議題情報に関連付けて効率的に管理することができる。
例えば、特定の議題について複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議題についての議論内容等を議題ごとに内容を追跡し、確認することができる。
【0173】
(付記26)
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータにより実行される情報処理方法であって、コンピュータが、会議の議事録に関する議事録情報を記憶する議事録記憶ステップ(S101)と、会議において議論された複数の話題のそれぞれに関連した複数の文書情報を、議事録記憶ステップにおいて記憶された議事録情報に関連付けて記憶する文書記憶ステップ(S102)と、議題に関する議題情報に、文書記憶ステップにおいて記憶された複数の文書情報を関連付けて記憶する議題記憶ステップ(S103)と、を実行し、文書記憶ステップ(S102)は、第1の会議に関する第1議事録に第1文書情報を関連付けるステップと、第2の会議に関する第2議事録に第2文書情報を関連付けるステップと、を含み、議題記憶ステップ(S103)は、第1議事録に関連付けられた第1文書情報と、第1議事録とは異なる第2議事録に関連付けられた第2文書情報を、1の議題情報に関連付けて記憶するステップを含む、情報処理方法。
これにより、所定の話題に関して複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議論内容が記載された複数の文書情報を、当該所定の議題情報と関連付けて記憶することができる。これにより、複数の会議に跨がって議論された共通の議論内容を所定の議題情報に関連付けて効率的に管理することができる。
例えば、特定の議題について複数の会議に跨がって議論された場合において、当該議題についての議論内容等を議題ごとに内容を追跡し、確認することができる。
【符号の説明】
【0174】
1 システム、10 サーバ、101 記憶部、104 制御部、106 入力装置、108 出力装置、20 第1ユーザ端末、201 記憶部、204 制御部、206 入力装置、208 出力装置、30 第2ユーザ端末、301 記憶部、304 制御部、306 入力装置、308 出力装置、40 オンライン会議システム、401 記憶部、404 制御部、406 入力装置、408 出力装置