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特開2024-103183店舗供給照会システム、店舗供給照会方法、及び店舗供給照会プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103183
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】店舗供給照会システム、店舗供給照会方法、及び店舗供給照会プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240725BHJP
   G06Q 10/087 20230101ALI20240725BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q10/087
B65G61/00 520
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007377
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大西 宏
(72)【発明者】
【氏名】角中 克哉
【テーマコード(参考)】
5L010
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA16
5L030BB58
5L049AA16
5L049BB58
(57)【要約】
【課題】自社の工場で製造した商品を店舗に供給する場合に、供給が不足している商品を早期に把握することが可能な店舗供給照会システム、信用情報照会方法、及び信用情報照会プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】本実施の形態に係る店舗供給照会システムは、店舗発注データ、店舗発注データ、及び出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会手段を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備え、自社の工場で製造した商品を店舗に出荷する場合に、店舗への供給状態を照会する店舗供給照会システムであって、
前記制御部は、
店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、
工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、
店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、
にアクセス可能に構成されており、
前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会手段を備えたことを特徴とする店舗供給照会システム。
【請求項2】
前記照会手段は、店舗識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を店舗識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を出荷先の店舗識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を店舗識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力することを特徴とする請求項1に記載の店舗供給照会システム。
【請求項3】
前記照会手段は、工場識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注数:前記店舗発注データの店舗発注数を工場識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を工場識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を工場識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力することを特徴とする請求項1に記載の店舗供給照会システム。
【請求項4】
前記照会手段は、前記達成率が所定値以下の場合にアラートを出力することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の店舗供給照会システム。
【請求項5】
前記照会手段は、前記店舗在庫数が所定値以上の場合又は所定値以下の場合にアラートを出力することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の店舗供給照会システム。
【請求項6】
前記商品は、食品を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の店舗供給照会システム。
【請求項7】
制御部を備えた情報処理装置が実行する店舗供給照会方法であって、
前記制御部は、
店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、
工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、
店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会工程を含むことを特徴とする店舗供給照会方法。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための店舗供給照会プログラムであって、
前記制御部は、
店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、
工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、
店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会工程を実行させるための店舗供給照会プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗供給照会システム、店舗供給照会方法、及び店舗供給照会プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自社工場を有し、賞味期限が長くない総菜・ケーキ等の食品を自社店舗で販売する食品製造小売企業では、店舗からの発注情報を基に生産計画を経て、発注量を満たすために工場側で供給生産を行うのが一般的である。そのため店舗からの発注に対してどれだけ供給できているかを把握することは重要である。従来、工場から店舗に食品を供給するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-191618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、自社の工場で製造した商品を店舗に供給する場合に、供給が不足している商品を早期に把握するに関して何等記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、自社の工場で製造した商品を店舗に供給する場合に、供給が不足している商品を早期に把握することが可能な店舗供給照会システム、店舗供給照会方法、及び店舗供給照会プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備え、自社の工場で製造した商品を店舗に出荷する場合に、店舗への供給状態を照会する店舗供給照会システムであって、前記制御部は、店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、にアクセス可能に構成されており、前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記照会手段は、店舗識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を店舗識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を出荷先の店舗識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を店舗識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力することにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記照会手段は、工場識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注数:前記店舗発注データの店舗発注数を工場識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を工場識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を工場識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、前記照会手段は、前記達成率が所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、前記照会手段は、前記店舗在庫数が所定値以上の場合又は所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、前記商品は、食品を含むことにしてもよい。
【0012】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置が実行する店舗供給照会方法であって、前記制御部は、店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会工程を含むことを特徴とする。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための店舗供給照会プログラムであって、前記制御部は、店舗を識別するための店舗識別情報、納期、商品を識別するための商品識別情報、及び店舗発注数を含む店舗発注データと、工場を識別するための工場識別情報、出荷先の店舗識別情報、納期、商品識別情報、及び出荷数を含む出荷データと、店舗識別情報、納期と同日の棚卸日、商品識別情報、及び店舗在庫数を含む店舗在庫データと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において、前記店舗発注データ、前記店舗発注データ、及び前記出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、前記出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を出力する照会工程を実行させるための店舗供給照会プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、自社の工場で製造した商品を店舗に供給する場合に、供給が不足している商品を早期に把握することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、本実施の形態の店舗供給照会システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、商品マスタの構成例を示す図である。
図3図3は、店舗マスタの構成例を示す図である。
図4図4は、倉庫マスタの構成例を示す図である。
図5図5は、店舗発注データの構成例を示す図である。
図6図6は、出荷データの構成例を示す図である。
図7図7は、店舗在庫データの構成例を示す図である。
図8図8は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図9図9は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図10図10は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図11図11は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図12図12は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
図13図13は、本実施の形態における店舗供給照会システムの制御部の処理の具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0017】
[1.概要]
例えば、自社工場を有し、賞味期限が長くない総菜・ケーキ等の食品を自社店舗で販売する食品製造小売企業では、店舗からの発注情報を基に生産計画を経て、発注量を満たすために工場側で供給生産を行うのが一般的である。そのため店舗からの発注に対してどれだけ供給できているかを把握することは重要である。
【0018】
従来、「工場のためのシステム」、「配送のためのシステム」、「店舗のためのシステム」と分離されており、店舗発注~出荷(供給)までの一連の実績を早期に把握することが困難であった。
【0019】
また、工場側では店舗側の在庫情報をリアルタイムに把握できず、在庫不足の店舗に優先的に出荷を割り振ることも難しく、工場側・配送側の感覚で割振りを判断していたため、繁忙期に店舗側での販売機会を逃すことに繋がっていた。すなわち、発注と出荷情報を人の目及び感覚で判断をしていたので店舗の在庫が不足して販売機会を逃してしまっていた。
【0020】
そこで、本実施の形態では、店舗発注 ̄出荷(供給)までの一連の実績が同じ基盤の上で構築されていることを活かし、店舗側の納期ベースでの発注に対して、工場・配送側がどれだけ生産・供給をできているのかを「達成率」という指標でリアルタイムに確認できるようにすることで、供給が不足している商品の把握を早期に可能とした。すなわち、本実施の形態では、店舗発注のデータと工場の出荷データから供給の達成率を全社単位、店舗、出荷工場単位で可視化(見える化)する仕組みを提供する。
【0021】
また、供給が不足している商品の把握を早期に可能とすることで生産計画の見直し、並びに、店舗側での販売機会の損失を防止する。
【0022】
本実施の形態によれば、会社全体として供給が不足している商品を早期に把握することができ、全社的な生産計画の見直しに早期に繋げることができる。
【0023】
また、店舗毎・工場毎の供給が不足している商品を早期に把握することができ、エリアに依存する生産計画の見直しに早期に繋げることができる。
【0024】
全社の明細→同時期同一商品の店舗別/工場別の明細へドリルダウンしてより具体的な生産計画の見直しにつなげることができる。
【0025】
本発明は、自社の工場で製造した商品を店舗に供給する業界に広く適用可能である。以下の例では、商品として食品(例えば、総菜・ケーキ等)を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限られるものではなく、他の商品にも適用可能である。
【0026】
[2.構成]
本実施の形態に係る店舗供給照会システムの構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係る店舗供給照会システムの構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
店舗供給照会システム100は、例えば、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータやワークステーション等である。
【0028】
店舗供給照会システム100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。店舗供給照会システム100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、店舗供給照会システム100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、店舗供給照会システム100と、店舗端末400・・・、工場(倉庫)端末500・・・やサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0030】
店舗端末400・・・は、各店舗(例えば、○○百貨店A店舗(関西)、△△百貨店A店舗(関西)等)の端末である。店舗供給照会システム100は、ネットワーク300を介して、店舗端末400・・・とデータ通信可能に構成されている。店舗供給照会システム100は、店舗端末400・・・から各店舗の店舗発注データや店舗在庫データを取得する。
【0031】
工場(倉庫)端末500・・・は、各工場(例えば、関西工場、関東工場等)の端末である。店舗供給照会システム100は、ネットワーク300を介して、工場端末500・・・とデータ通信可能に構成されている。店舗供給照会システム100は、工場端末500・・・から各工場の出荷データを取得する。
【0032】
例えば、店舗「○○百貨店 A店舗(関西)」には、工場「関西工場」から商品が出荷され、店舗「△△百貨店 B店舗(関東)」には、工場「関東工場」から商品が出荷される。
【0033】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0034】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。
【0035】
また、記憶部106は、商品マスタ106a、店舗マスタ106b、倉庫マスタ106c、店舗発注データ、出荷データ、及び店舗在庫データ等を格納する。図2は、商品マスタ106aの構成例を示す図である。図3は、店舗マスタ106bの構成例を示す図である。図4は、倉庫マスタ106cの構成例を示す図である。図5は、店舗発注データの構成例を示す図である。図6は、出荷データの構成例を示す図である。図7は、店舗在庫データの構成例を示す図である。
【0036】
商品マスタ106aは、図2に示すように、商品CDと商品名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。商品CD及び/又は商品名を、商品を識別するための商品識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、商品CD「S001」、商品名「ショートケーキ」、2行目は、商品CD「S002」、商品名「モンブラン」、3行目は、商品CD「S003」、商品名「フィナンシェ」となっている。商品マスタ106aは、商品CDと商品名を変換する際に制御部102により参照される。
【0037】
店舗マスタ106bは、図3に示すように、店舗CD、店舗名、当該店舗に出荷する出荷倉庫CDを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。店舗マスタ106bは、店舗CDと店舗名を変換する際に制御部102により参照される。
【0038】
店舗CD及び/又は店舗名を、店舗を識別するための店舗識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、店舗CD「TENP001」、店舗名「○○百貨店 A店舗(関西)」、出荷倉庫CD「SOK001」、2行目は、店舗CD「TENP002」、店舗名「△△百貨店 B店舗(関東)」、出荷倉庫CD「SOK002」となっている。この例では、「TENP001:○○百貨店 A店舗(関西)」には、「SOK001:関西工場」から商品が出荷される。「TENP002:△△百貨店 B店舗(関東)」には、「SOK002:関東工場」から商品が出荷される。
【0039】
倉庫(工場)マスタ106cは、図4に示すように、倉庫CD、倉庫名を関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。倉庫マスタ106cは、倉庫CDと倉庫名を変換する際に制御部102により参照される。倉庫は工場の倉庫であり、「工場から供給(出荷)する」と、「倉庫から供給する」は同様な意味で使用している。
【0040】
倉庫CD及び/又は倉庫名を、工場を識別するための工場識別情報と称する。同図に示す例では、1行目は、倉庫CD「SOK001」、倉庫名「関西工場」、2行目は、倉庫CD「SOK002」、倉庫名「関東工場」となっている。
【0041】
店舗発注データは、図5に示すように、発注No、店舗CD、納期、商品CD、店舗発注数を含んでいてもよい。同図に示す例では、1行目は、発注No「HC00001」、店舗CD「TENP001」、納期「2022/10/01」、商品CD「S001」、店舗発注数「10」となっている。
【0042】
出荷データは、図6に示すように、出荷No、倉庫CD、出荷先店舗CD、納期、商品CD、出荷数を含んでいてもよい。出荷No「SY00001」、倉庫CD「SOK001」、出荷先店舗CD「TENP001」、納期「2022/10/01」、商品CD「S001」、出荷数「10」となっている。
【0043】
店舗在庫データは、図7に示すように、店舗CD、棚卸日、商品CD、店舗在庫数を含んでいてもよい。「棚卸日」は、店舗発注データの「納期」と同日となっている。同図に示す例では、1行目は、店舗CD「TENP001」、棚卸日「2022/10/01」、商品CD「S001」、店舗在庫数「25」となっている。
【0044】
図1に戻り、制御部102は、店舗供給照会システム100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0045】
制御部102は、記憶部106に格納されている、商品マスタ106a、店舗マスタ106b、倉庫マスタ106c、店舗発注データ、出荷データ、及び店舗在庫データ等にアクセス可能に構成されている。なお、商品マスタ106a、店舗マスタ106b、倉庫マスタ106c、店舗発注データ、出荷データ、及び店舗在庫データ等は、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0046】
制御部102は、機能概念的に、データ取得部102a、照会部(アラート出力部)102b、マスタメンテ部102c、及び画面表示制御部102d等を備えている。
【0047】
データ取得部102aは、店舗端末400・・・から各店舗の店舗発注データや店舗在庫データを取得して記憶部106に格納する。また、データ取得部102aは、工場端末500・・・から各工場の出荷データを取得して記憶部106に格納する。
【0048】
照会部102bは、例えば、モニタ114に表示される店舗供給アラート画面(照会画面)上でのオペレータの操作に応じて、記憶部106に格納されている、店舗発注データ、店舗発注データ、及び出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力する。
【0049】
また、照会部102bは、店舗識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を店舗識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を出荷先の店舗識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を店舗識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力してもよい。
【0050】
また、照会部102bは、工場識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を工場識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を工場識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を工場識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力してもよい。
【0051】
また、照会部102bは、達成率が所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。
【0052】
また、照会部102bは、店舗在庫数が所定値以上の場合又は所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。
【0053】
マスタメンテ部102cは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、商品マスタ106a、店舗マスタ106b、及び倉庫マスタ106cに対して、データの入力・追加・削除・編集等の設定を行う。
【0054】
画面表示制御部102eは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、店舗供給アラート画面やマスタメンテ画面等)の表示及びその入力を制御する。
【0055】
[3.具体例]
図1図13を参照して、本実施の形態における店舗供給照会システム100の照会部102bにより実行される照会処理の具体例を説明する。図8図13は、本実施の形態に係る店舗供給照会システム100の照会部102bにより実行される照会処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。以下の説明では、上記図3図7の商品マスタ106a、店舗マスタ106b、倉庫マスタ106c、店舗発注データ、出荷データ、及び店舗在庫データのデータを使用して説明する。
【0056】
(3-1.照会処理)
照会部102bは、以下のような照会処理を実行する。照会処理では、店舗供給アラート画面において、(1)全社単位、(2)店舗単位、(3)工場出荷単位での達成率(=(工場出荷数÷店舗発注数)×100)の照会が可能となっている。
【0057】
(全社単位)
図8及び図9を参照して、全社単位で達成率を照会する場合を説明する。図8は、店舗供給アラート画面の表示例を示す図である。図9は、表示出力例を示す図である。
【0058】
照会部102bは、例えば、モニタ114に表示される店舗供給アラート画面(照会画面)上でのオペレータの操作に応じて、記憶部106に格納されている、店舗発注データ、店舗発注データ、及び出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力する。
【0059】
照会部102bは、達成率が所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。また、また、照会部102bは、店舗在庫数が所定値以上の場合又は所定値以下の場合にアラートを出力することにしてもよい。
【0060】
店舗供給アラート画面は、図8に示すように、商品、対象納期、達成率、店舗在庫数の抽出条件を指定する抽出条件指定エリアと、出力単位を指定する欄と、不図示の実行ボタンと、を備えている。抽出条件及び出力単位を指定して、不図示の実行ボタンを押下すると、指定される抽出条件に該当するデータが指定される出力単位で表示出力される。出力単位は、全社単位、店舗単位、又は出荷工場単位が選択可能となっている。
【0061】
抽出条件指定エリアでの指定は以下のようにして行う。抽出条件を指定していない項目は全指定として扱う。「商品」は、商品コードの範囲を指定する(例えば、S001~S003を指定する)。
【0062】
「対象納期」は、納期の期間を指定する(例えば、2022/10/01~2022/10/10を指定する)。例えば、繁忙期であれば3日単位で指定して達成率の推移を確認することにしてもよい。例えば、閑散期であれば、1か月単位で指定して達成率の推移を確認することにしてもよい。予測の為に前年同時期の対象納期の状況を確認してもよい。
【0063】
「達成率」は、所定%以下を指定する(例えば、90%以下を指定して、達成率90%以下の商品を抽出することができる)。店舗からの発注に対して供給が追い付いてない状況の商品を可視化(見える化)することができる。
【0064】
「店舗在庫数」は、所定個数以上(例えば、250以上を指定して在庫数が250個を上回っていて廃棄リスクの可能性を抽出)又は所定個数以下(例えば、30以下を指定して在庫数が30個を下回って在庫(供給)不足を抽出)を指定する。
【0065】
図8に示す例では、出力単位「全社単位」、対象納期「2022/10/01~2022/10/10」が指定されている。不図示の実行ボタンを押すと、図9に示すようなデータが抽出されて表示出力される。
【0066】
図9に示すように、商品(商品CD)毎に、納期別に、店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数が表示出力される。
【0067】
例えば、納期「2022/10/01」の商品「S002:モンブラン」の場合は、店舗発注数は「20(=10+10(図5の店舗発注データ))」、工場出荷数は、「15(=10+5(図6の出荷データ))」、達成率は、「75%(=10÷15×100)」、店舗在庫数は、「41(=35+6(図7の店舗在庫データ))」となっている。
【0068】
図9に示す例では、「S001:ショートケーキ」、「S003:フィナンシェ」は常に100%供給できていることが確認できる。「S002:モンブラン」は日々店舗からの発注があるにも関わらず、出荷(供給)不足が続いているが確認できる。
【0069】
達成率が所定%以下(例えば、90%以下)の場合に、識別表示(例えば、赤色で表示等)や、達成率が○○%を下回っているので注意してください」というメッセージの表示等のアラートを出力してもよい。同図に示す例では、「S002:モンブラン」の達成率にアラートを表示してもよい。
【0070】
(店舗単位)
図10及び図11を参照して、店舗単位で達成率を照会する場合を説明する。図10は、店舗供給アラート画面の表示例を示す図である。図11は、表示出力例を示す図である。
【0071】
照会部102bは、店舗識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を店舗識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を出荷先の店舗識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、前記店舗在庫データの店舗在庫数を店舗識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力してもよい。
【0072】
図10に示す例では、出力単位「店舗単位」、対象納期「2022/10/01~2022/10/10」が指定されている。不図示の実行ボタンを押すと、図11に示すようなデータが抽出されて表示出力される。
【0073】
図11に示すように、店舗(店舗CD)毎に、各商品(商品CD)を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を店舗(店舗CD)別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を出荷先の店舗(店舗CD)別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を店舗(店舗CD)別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数が表示出力される。
【0074】
例えば、納期「2022/10/01」の店舗「TENP002:△△百貨店 B店舗(関東)」の商品「S002:モンブラン」の場合は、店舗発注数は「10(図5の店舗発注データ)」、工場出荷数は、「10(図6の出荷データ))」、達成率は、「50%(=5÷10×100)」、店舗在庫数は、「6(図7の店舗在庫データ)」となっている。
【0075】
図11に示す例では、「S002:モンブラン」の供給が追い付いていないのは、「△△百貨店 B店舗(関東)」の関東エリア店舗であり、関東工場の供給力が追い付いていない等を確認することができる。また、「○○百貨店 A店舗」における「S003:フィナンシェ」の過剰在庫を確認することができる。例えば、「○○百貨店 A店舗」の「S003:フィナンシェ」の納期「2022/10/03」では、過剰在庫「250」の上に追加発注「10」が行われていることを確認でき、廃棄ロスのリスクを発見できる。
【0076】
(出荷工場単位)
図12及び図13を参照して、出荷工場単位で達成率を照会する場合を説明する。図12は、店舗供給アラート画面の表示例を示す図である。図13は、表示出力例を示す図である。
【0077】
照会部102bは、工場識別情報毎に、各商品識別情報を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を工場識別情報別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を工場識別情報別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を工場識別情報別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力してもよい。
【0078】
図12に示す例では、出力単位「工場出荷単位」、対象納期「2022/10/01~2022/10/10」が指定されている。不図示の実行ボタンを押すと、図13に示すようなデータが抽出されて表示出力される。
【0079】
図13に示すように、工場(倉庫CD)毎に、各商品を納期別に、店舗発注データの店舗発注数を工場(倉庫CD)別及び納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を工場(倉庫CD)別及び納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を工場(倉庫CD)別及び棚卸日別に合計した店舗在庫数が表示出力される。
【0080】
例えば、納期「2022/10/01」の工場「SOK002:関東工場」の商品「S002:モンブラン」の場合は、店舗発注数は「10(図5の店舗発注データ)」、工場出荷数は、「5(図6の出荷データ))」、達成率は、「50%(=5÷10×100)」、店舗在庫数は、「6(図7の店舗在庫データ)」となっている。
【0081】
図13に示す例では、「S002:モンブラン」の供給が追い付いていないのは、「SOK002:関東工場」であり、関東工場の供給力が追い付いていない等を確認することができる。また、関東工場圏で過剰在庫を確認することができる。例えば、「SOK002:関東工場」における納期「2022/10/03」の「S003:フィナンシェ」は、過剰在庫「250」の上に追加発注「10」が行われていることを確認でき、廃棄ロスのリスクを発見できる。
【0082】
以上説明したように、本実施の形態によれば、例えば、モニタ114に表示される店舗供給アラート画面(照会画面)上でのオペレータの操作に応じて、記憶部106に格納されている、店舗発注データ、店舗発注データ、及び出荷データを参照して、商品識別情報毎に、納期別に、前記店舗発注データの店舗発注数を納期別に合計した店舗発注数、出荷データの出荷数を納期別に合計した工場出荷数、(工場出荷数÷店舗発注数)×100で算出した達成率、店舗在庫データの店舗在庫数を棚卸日別に合計した店舗在庫数を表示出力する照会部102bを備えているので、自社の工場で製造した商品を店舗に供給する場合に、供給が不足している商品を早期に把握することが可能となる。
【0083】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0084】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0085】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0086】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0087】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0088】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0089】
また、店舗供給照会システム100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0090】
例えば、店舗供給照会システム100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて店舗供給照会システム100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0091】
また、このコンピュータプログラムは、店舗供給照会システム100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0092】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0093】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0094】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0095】
また、店舗供給照会システム100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、店舗供給照会システム100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0096】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0097】
100 店舗供給照会システム
102 制御部
102a データ取得部
102b 照会部
102c マスタメンテ部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 商品マスタ
106b 店舗マスタ
106c 倉庫マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
400 店舗端末
500 工場端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13