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特開2024-103203コイルユニットおよび内燃機関用の点火装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103203
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】コイルユニットおよび内燃機関用の点火装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 38/12 20060101AFI20240725BHJP
   F02P 15/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
H01F38/12 E
F02P15/00 303B
H01F38/12 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007407
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000217491
【氏名又は名称】ダイヤゼブラ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135013
【弁理士】
【氏名又は名称】西田 隆美
(72)【発明者】
【氏名】吉原 大貴
(72)【発明者】
【氏名】河口 栄二
【テーマコード(参考)】
3G019
【Fターム(参考)】
3G019KC01
(57)【要約】
【課題】1次ボビンの周囲に1次導線を巻回し始める際に、1次導線と1次ボビンとの間に生じ得る隙間を抑制できる技術を提供する。
【解決手段】1次コイルは、1次ボビン41に1次導線81が巻回されつつ積層されることにより形成される。1次ボビン41は、ボビン筒状部411と、第1フランジ部412と、第2フランジ部413とを有する。ボビン筒状部411の周囲には、1次導線81の一端と他端とを除く巻回部53が巻回される。第1フランジ部412は、ボビン筒状部411の軸方向一方側の端部から径方向外側へ拡がる。第2フランジ部413は、ボビン筒状部411の軸方向他方側の端部から径方向外側へ拡がる。第1フランジ部412は、第2フランジ部413と対向する対向面415に、テーパ面450を有する。テーパ面450は、1次導線81が巻回される方向へ向かうにつれて、第2フランジ部413に近付く。
【選択図】図7

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1次ボビンに1次導線が巻回されつつ、複数層に亘って積層されることにより形成された、1次コイルと、
2次ボビンに2次導線が巻回されることにより形成された、2次コイルと、
前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる、鉄心と、
を有し、
前記1次ボビンは、
前記鉄心のうちの軸方向に延びる部位の周囲において筒状に延び、前記1次導線の一端である巻回前被固定端部と他端である巻回後被固定端部とを除く巻回部が、周囲に巻回される、ボビン筒状部と、
前記ボビン筒状部の軸方向一方側の端部から径方向外側へ拡がる、第1フランジ部と、
前記ボビン筒状部の軸方向他方側の端部から径方向外側へ拡がる、第2フランジ部と、
前記1次導線の前記巻回前被固定端部が固定される巻回前固定部と、前記1次導線の前記巻回後被固定端部が固定される巻回後固定部と、を有する、1次導線固定部と、
を有し、
前記第1フランジ部は、前記ボビン筒状部の周囲に巻回される前記1次導線のうちの、少なくとも最も径方向内側の層に接触し、
前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部と対向する対向面にテーパ面を有し、
前記テーパ面は、前記1次導線が巻回される方向へ向かうにつれて、前記第2フランジ部に近付く、コイルユニット。
【請求項2】
請求項1に記載のコイルユニットであって、
前記対向面を軸方向に見た時に、前記テーパ面は、前記ボビン筒状部の中心軸を中心とした全周のうちの4分の1以上の角度を占める、コイルユニット。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットであって、
前記対向面を軸方向に見た時に、前記テーパ面は、前記ボビン筒状部の中心軸を中心とした全周のうちの4分の3以下の角度を占める、コイルユニット。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットであって、
前記ボビン筒状部は、前記ボビン筒状部の中心軸に沿う四角筒状の立体形状を有し、
前記テーパ面は、前記対向面のうちの、前記ボビン筒状部の前記四角筒状の立体形状の角部と軸方向に隣接する部位において、形成されている、コイルユニット。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットであって、
前記1次導線の外径は、前記2次導線の外径よりも大きい、コイルユニット。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットであって、
前記テーパ面の周方向における開始位置と終了位置との間の軸方向距離は、前記1次導線の外径の3分の2以上、かつ、3分の4以下である、コイルユニット。
【請求項7】
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットであって、
前記1次ボビンは樹脂製である、コイルユニット。
【請求項8】
内燃機関用の点火装置であって、
請求項1または請求項2に記載のコイルユニットと、
前記1次コイルの一端へ直流電圧を印加する電源装置と、
前記1次コイルの他端と接地点との間に介挿され、前記電源装置から前記1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能なスイッチング素子と、
前記スイッチング素子の切り替えを制御する制御部と、
前記2次コイルに誘起される高電圧に基づいてギャップにおいて放電することによって燃料に点火する、点火プラグと、
を有する、内燃機関用の点火装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルユニット、およびコイルユニットを備える内燃機関用の点火装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関用の点火装置には、電源装置から供給される低電圧を数千ボルトにまで昇圧する、コイルユニットが使用される。コイルユニットには、1次ボビンに1次導線が巻回されることによって形成された1次コイルと、2次ボビンに2次導線が巻回されることによって形成された2次コイルと、1次コイルと2次コイルとを電磁結合させるための鉄心と、が含まれる。従来のコイルユニットについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6448010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の内燃機関用点火装置(1)は、点火コイル(10)を有する。点火コイル(10)は、一次コイル(100)と、鉄心(300)と、二次コイル(200)と、から構成される。また、一次コイル(100)は、主一次コイル(110)および副一次コイル(120)を含む。鉄心(300)には、一次コイル(100)の磁界が作用して磁気誘導が生ずる。二次コイル(200)には、一次コイル(100)に生じた磁界が鉄心(300)を介して作用して放電エネルギーが発生する。主一次コイル(110)は、一次コイル用ボビン(130)にエナメル線等のマグネットワイヤが巻回されることによって構成される。また、主一次コイル(110)の外表面に内層絶縁シート(141)が装着され、さらに内層絶縁シート(141)の外側にマグネットワイヤが巻回されることによって副一次コイル(120)が構成される。
【0005】
一般に、1次コイルを構成する1次導線の外径は、2次コイルを構成する2次導線の外径よりも大きい。例えば、点火コイルの場合、2次導線の外径がφ0.05mm~φ0.1mm程度であるのに対し、1次導線の外径はφ0.4mm~φ1.0mm程度である。このため、1次導線を1次ボビンの形状に沿って巻回することは難しく、特に、1次ボビンの周囲に1次導線を巻回し始める段階には、1次導線と1次ボビンとの間に、隙間が生じる場合がある。この場合、その後さらに径方向外側から1次導線を巻回する時に、1次導線が当該隙間に入り込み、巻き乱れが生じる虞がある。
【0006】
本発明の目的は、1次ボビンの周囲に1次導線を巻回し始める段階において、1次導線と1次ボビンとの間に生じ得る隙間を抑制することによって、巻き乱れの発生を抑制できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、コイルユニットであって、1次コイルと、2次コイルと、鉄心と、を有する。前記1次コイルは、1次ボビンに1次導線が巻回されつつ、複数層に亘って積層されることにより形成される。前記2次コイルは、2次ボビンに2次導線が巻回されることにより形成される。前記鉄心は、前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる。前記1次ボビンは、ボビン筒状部と、第1フランジ部と、第2フランジ部と、1次導線固定部と、を有する。前記ボビン筒状部は、前記鉄心のうちの軸方向に延びる部位の周囲において筒状に延び、前記1次導線の一端である巻回前被固定端部と他端である巻回後被固定端部とを除く巻回部が、周囲に巻回される。前記第1フランジ部は、前記ボビン筒状部の軸方向一方側の端部から径方向外側へ拡がる。前記第2フランジ部は、前記ボビン筒状部の軸方向他方側の端部から径方向外側へ拡がる。前記1次導線固定部は、前記1次導線の前記巻回前被固定端部が固定される巻回前固定部と、前記1次導線の前記巻回後被固定端部が固定される巻回後固定部と、を有する。前記第1フランジ部は、前記ボビン筒状部の周囲に巻回される前記1次導線のうちの、少なくとも最も径方向内側の層に接触する。前記第1フランジ部は、前記第2フランジ部と対向する対向面にテーパ面を有する。前記テーパ面は、前記1次導線が巻回される方向へ向かうにつれて、前記第2フランジ部に近付く。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明のコイルユニットであって、前記対向面を軸方向に見た時に、前記テーパ面は、前記ボビン筒状部の中心軸を中心とした全周のうちの4分の1以上の角度を占める。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明のコイルユニットであって、前記対向面を軸方向に見た時に、前記テーパ面は、前記ボビン筒状部の中心軸を中心とした全周のうちの4分の3以下の角度を占める。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明のコイルユニットであって、前記ボビン筒状部は、前記ボビン筒状部の中心軸に沿う四角筒状の立体形状を有し、前記テーパ面は、前記対向面のうちの、前記ボビン筒状部の前記四角筒状の立体形状の角部と軸方向に隣接する部位において、形成されている。
【0011】
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明のコイルユニットであって、前記1次導線の外径は、前記2次導線の外径よりも大きい。
【0012】
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明のコイルユニットであって、前記テーパ面の周方向における開始位置と終了位置との間の軸方向距離は、前記1次導線の外径の3分の2以上、かつ、3分の4以下である。
【0013】
本願の第7発明は、第1発明から第6発明までのいずれか1発明のコイルユニットであって、1次ボビンは樹脂製である。
【0014】
本願の第8発明は、内燃機関用の点火装置であって、第1発明から第7発明までのいずれか1発明のコイルユニットと、電源装置と、スイッチング素子と、制御部と、点火プラグと、を有する。前記電源装置は、前記1次コイルの一端へ直流電圧を印加する。前記スイッチング素子は、前記1次コイルの他端と接地点との間に介挿され、前記電源装置から前記1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能である。前記制御部は、前記スイッチング素子の切り替えを制御する。前記点火プラグは、前記2次コイルに誘起される高電圧に基づいてギャップにおいて放電することによって燃料に点火する。
【発明の効果】
【0015】
本願の第1発明~第8発明によれば、1次ボビンのボビン筒状部の周囲に1次導線を巻回し始める段階において、1次導線をテーパ面に接触させつつ、周方向に巻回することによって、1次導線を緩やかに曲げながら、第1フランジ部に沿わせることができる。これにより、1次導線と第1フランジ部との間に生じ得る隙間を抑制することによって、巻き乱れの発生を抑制できる。
【0016】
特に、本願の第2発明によれば、1次ボビンのボビン筒状部の周囲に1次導線を巻回し始める位置の付近において、第1フランジ部に十分な長さのテーパ面を設けることによって、1次導線と第1フランジ部との間に生じ得る隙間を十分に抑制できる。
【0017】
特に、本願の第6発明によれば、1次ボビンのボビン筒状部の周囲に1次導線を巻回し始める位置の付近において、軸方向の幅が1次導線の外径と同程度のテーパ面を設けることによって、テーパ面に沿って1次導線をより緩やかに曲げながら、第1フランジ部に沿わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】内燃機関用の点火装置の動作環境を模式的に示すブロック図である。
図2】コイルユニットの平面図である。
図3】コイルユニットの縦断面図である。
図4】1次ボビンの斜視図である。
図5】1次ボビンの上面図である。
図6】1次ボビンの側面図である。
図7】1次ボビンに1次導線を巻回する様子を示す斜視図である。
図8】1次ボビンに1次導線を巻回する様子を示す上面図である。
図9】1次ボビンに1次導線を巻回する様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
<1.点火装置の構成>
まず、本発明の第1実施形態であるコイルユニット103を備える内燃機関用の点火装置1の構成について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る点火装置1の動作環境を模式的に示すブロック図である。なお、後述のとおり、点火装置1に含まれるコイルユニット103の1次コイルL1と2次コイルL2とは、互いに積層される方向に配置されるが、図1では、理解容易のため、これらを隣接させて図示している。
【0021】
本実施形態の点火装置1は、例えば、自動車等の車体100に搭載され、内燃機関用の点火プラグ113に火花放電を発生させるための高電圧を印加する装置である。また、図1に示すように、車体100には、当該点火装置1に加え、当該点火プラグ113と、電源装置102(バッテリ)と、ECU105(Engine Control Unit)とが、備えられている。なお、広義の意味において、点火プラグ113と、電源装置102と、ECU105とは、点火装置1に含まれると見ることもできる。
【0022】
点火プラグ113は、内燃機関の燃焼室で着火動作を実現するための装置である。点火プラグ113は、コイルユニット103の後述する2次コイルL2の一端821に、導線を介して電気的に接続される。点火プラグ113は、2次コイルL2の一端821と接地点(グランド151)との間に介挿される。点火プラグ113は、中心電極141と接地電極142とを有する。コイルユニット103の2次コイルL2に高電圧が誘起され、この高電圧が中心電極141と接地電極142との間のギャップdにおける絶縁破壊電圧を超えると、ギャップdにおいて放電が起こり、火花が発生する。これにより、内燃機関に充填された燃料に点火される。
【0023】
電源装置102は、直流電力を充放電可能な蓄電池である。本実施形態では、電源装置102は、コイルユニット103の後述する1次コイルL1の一端811に、導線を介して電気的に接続される。以下では、電源装置102と1次コイルL1の一端811とを接続する当該導線を「電源線150」と称する。電源装置102は、コイルユニット103の1次コイルL1の一端811へ、電源線150を介して直流電圧を印加する。
【0024】
ECU105は、車体100のトランスミッションやエアバックの作動等を総合的に制御するコンピュータである。
【0025】
本実施形態では、点火装置1は、コイルユニット103、イグナイタ104、およびダイオード114を有する。
【0026】
図2は、コイルユニット103の平面図である。図3は、図2をI-I位置から見た時のコイルユニット103の縦断面図である。ただし、図3では、コイルユニット103の図示を一部簡略化および省略している。図2および図3に示すように、コイルユニット103は、ボビン40と、1次コイルL1と、2次コイルL2と、鉄心60と、を有する。
【0027】
ボビン40は、互いに連結可能な1次ボビン41および2次ボビン42を含む。1次ボビン41および2次ボビン42はそれぞれ、中心軸Bcに沿って筒状に延びる。また、1次ボビン41および2次ボビン42の材料にはそれぞれ、例えば、樹脂が用いられる。また、1次ボビン41は、ボビン筒状部411を有する。ボビン筒状部411は、中心軸Bcに沿って筒状に延び、周囲に1次導線81が巻回される部位である。1次ボビン41のより詳細な構造については、後述する。
【0028】
また、以下では、ボビン筒状部411の中心軸Bcと平行な方向を「軸方向」、ボビン筒状部411の中心軸Bcに直交する方向を「径方向」、ボビン筒状部411の中心軸Bcを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
【0029】
1次コイルL1は、1次ボビン41の外周面に、導線が中心軸Bcを中心とする周方向に巻回されつつ、径方向に複数層に亘って積層されることによって、形成される。以下では、1次ボビン41に巻回される当該導線を、「1次導線81」と称する。1次コイルL1において、1次導線81は、1次ボビン41の外周面に百数十回程度巻回されつつ径方向に積層される。1次導線81の外径は、例えば、φ0.4mm~φ1.0mm程度である。なお、1次導線81は、絶縁性を有する樹脂製の被膜に覆われた金属線であってもよい。
【0030】
1次コイルL1の形成が完了した後、1次コイルL1の外周面を覆うように、2次ボビン42が配置され、1次ボビン41に連結される。そして、2次ボビン42の外周面に、1次導線81とは別の導線が、中心軸Bcを中心とする周方向に巻回されつつ、径方向に複数層に亘って積層されることによって、2次コイルL2が形成される。以下では、2次ボビン42に巻回される当該別の導線を、「2次導線82」と称する。2次コイルL2において、2次導線82は、2次ボビン42の外周面に1万回程度巻回されつつ径方向に積層される。2次導線82の外径は、例えば、φ0.05mm~φ0.1mm程度である。
【0031】
このように、1次コイルL1と2次コイルL2とを互いに積層するように配置することによって、これらを含むコイルユニット103全体を小型化できる。ただし、1次コイルL1と2次コイルL2は、このように互いに積層されつつ巻回される場合のみでなく、図1のように互いに隣接しつつ配置されてもよい。
【0032】
鉄心60は、中心鉄心601と外周鉄心602とが組み合わさった構造を有する。中心鉄心601および外周鉄心602はそれぞれ、例えば、珪素鋼板が積層された積層鋼板により形成される。中心鉄心601は、ボビン40の中心軸Bcに沿って延びる。また、中心鉄心601は、1次ボビン41の径方向内側の空間400に挿通される。外周鉄心602は、2次ボビン42および2次導線82よりも径方向外側を通り、中心鉄心601の軸方向の両端部を繋ぐ。これにより、鉄心60は、1次コイルL1と2次コイルL2とを電磁結合させる閉磁路構造を形成する。
【0033】
図1に示すように、1次コイルL1の一端811には、上記の電源装置102から延びる導線である電源線150が接続される。1次コイルL1の他端812は、後述するイグナイタ104に接続される。イグナイタ104に制御されることによって、1次コイルL1の一端811に、電源装置102からの直流の低電圧が印加され、1次コイルL1に、次第に増加する1次電流が流れ始める。
【0034】
2次コイルL2の一端821は、点火プラグ113に接続される。上記のとおり、2次導線82の外径は、1次導線81の外径よりも小さい。また、2次コイルL2における2次導線82の巻き数(例えば、10000回)は、1次コイルL1における1次導線81の巻き数(例えば、100回)の100倍程度である。これにより、コイルユニット103は、1次電流の遮断時に、電源装置102から供給される直流の低電圧の電力を、数千V~数万Vにまで昇圧する。すなわち、2次コイルL2には高電圧が誘起される。そして、2次コイルL2は、誘起された高電圧の電力を、点火プラグ113ヘと供給する。これにより、点火プラグ113において電気火花を発生させて燃料を点火させる。
【0035】
イグナイタ104は、1次コイルL1に接続され、1次コイルL1に流れる電流を制御する半導体デバイスである。また、イグナイタ104は、ECU105と電気的に接続され、ECU105から信号(以下「EST信号」と称する)を受信する。イグナイタ104は、スイッチング素子70と、駆動IC71と、を有する。なお、イグナイタ104は、ECU105の電子回路と一体化されていてもよい。
【0036】
スイッチング素子70には、例えば、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられる。スイッチング素子70は、1次コイルL1の他端812と、接地点(グランド152)との間に介挿される。スイッチング素子70のC(コレクタ)は、1次コイルL1の他端812に接続される。スイッチング素子70のE(エミッタ)は、接地点(グランド152)に接続される。スイッチング素子70のG(ゲート)は、駆動IC71に接続される。
【0037】
これにより、スイッチング素子70は、電源装置102から1次コイルL1へ流れる1次電流の通電または遮断の切り替えが可能となる。スイッチング素子70が閉状態になると、電源装置102から1次コイルL1に1次電流が流れる。スイッチング素子70が開状態となると、1次コイルL1に流れる1次電流が遮断される。ただし、スイッチング素子70には、他の種類のトランジスタが用いられてもよい。
【0038】
駆動IC71は、ECU105から受信するEST信号に基づき、スイッチング素子70の切り替えを制御する制御部である。駆動IC71は、スイッチング素子70に接続された論理デバイスを有する。論理デバイスには、例えば、論理回路、プロセッサ、CPLD(complex programmablelogic device)、FPGA(field-programmable gate array)、またはASIC(application-specific integrated circuit)等が含まれる。論理デバイスは、点火装置1を動作させて点火プラグ113に点火するための演算処理を行う。
【0039】
なお、図1に示すように、本実施形態では、2次コイルL2のうち、点火プラグ113が接続される一端821とは反対側の他端822において、さらにダイオード114が、2次コイルL2と直列に接続される。ダイオード114は、2次コイルL2と接地点(グランド152)との間に、接地点(グランド152)へ向かって順方向となる向きで、介挿される。これにより、次第に増加する1次電流により2次コイルL2に誘起される電圧による誘導電流が、点火プラグ113へ逆方向に流れることが防止される。
【0040】
<2.点火装置の動作>
続いて、点火装置1の動作について説明する。上記のとおり、1次コイルL1の一端811には、電源装置102から直流電圧(例えば、12V)が電源線150を介して印加される。また、1次コイルL1の他端812は、スイッチング素子70に接続される。また、駆動IC71は、ECU105から受信するEST信号に基づき、スイッチング素子70の切り替えを制御する。
【0041】
点火装置1を動作させる際は、まず、ECU105から駆動IC71へ送信されるEST信号の信号レベルをLからHにする。すると、駆動IC71は、EST信号に基づき、スイッチング素子70を開状態から閉状態に切り替える。これにより、1次コイルL1を形成する1次導線81に1次電流が流れ、1次コイルL1に電荷が充電される。なお、このような、1次コイルL1に1次電流を流して充電する工程を「充電制御」と称する。また、1次コイルL1に通電磁束が生じ、通電磁束に応じた磁界が鉄心60へ作用する。
【0042】
また、鉄心60を介して1次コイルL1と電磁結合された2次コイルL2の両端821,822において、相互誘導作用により、電位差(以下「ON時電圧」と称する)が生じる。本実施形態では、この時、2次コイルL2の他端822に掛かる電圧の最大値は正の値(例えば、数百V程度)となり、2次コイルL2の一端821に掛かる電圧の最小値は負の値(例えば、マイナス数百V程度)となる。なお、当該ON時電圧の最大値は、電源装置102から電源線150を介して1次コイルL1の一端811へ印加される直流電圧の電圧値に、1次コイルL1の巻き数に対する2次コイルL2の巻き数の比率を掛けることによって、算出される。
【0043】
ここで、上記のとおり、2次コイルL2の他端822において、接地点(グランド152)へ向かって順方向となるダイオード114が、2次コイルL2と直列に接続されている。このため、1次コイルL1に1次電流を流した際に、2次コイルL2の一端821に掛かる電圧に対して、2次コイルL2の他端822に掛かる電圧が、大きな値になる場合でも、ダイオード114が介挿されているため、接地点(グランド152)側から2次コイルL2の他端822を介して一端821側へ向けて電流(2次電流)が流れてしまうことを抑制できる。これにより、ON時電圧の発生時に、点火プラグ113において、異常タイミングにて、放電が起こることを抑制できる。
【0044】
充電制御を行った後、続いて、ECU105から駆動IC71へ送信されるEST信号の信号レベルをHからLにする。すると、駆動IC71は、スイッチング素子70を閉状態から開状態に切り替えて、電源装置102から1次コイルL1へ流れる1次電流を遮断する。これにより、鉄心60を介して1次コイルL1と電磁結合された2次コイルL2において、相互誘導作用により、誘導起電力が誘起される。本実施形態では、2次コイルL2の他端822に、負の高電圧が誘起される。この時、2次コイルL2の他端822に掛かる電圧値(2次電圧の値)は、接地点(グランド151)に対して、マイナス数千V~数万Vに及ぶ。
【0045】
また、2次コイルL2の他端822に誘起される負の高電圧の絶対値は、点火プラグ113のギャップdにおける絶縁破壊電圧を超える。これにより、点火プラグ113のギャップdにおいて絶縁破壊が生じる。そして、接地点(グランド151)から、点火プラグ113の接地電極142を介して点火プラグ113の中心電極141へ向かい(図1参照)、さらに2次コイルL2を流れ、かつ、ダイオード114を順方向に流れる電流が生じる。
【0046】
この結果、点火プラグ113のギャップdにおいて放電が起こることによって、火花が発生し、内燃機関に充填された燃料に点火される。すなわち、点火プラグ113は、2次コイルL2の他端822に誘起される負の高電圧に基づいて、ギャップdにおいて放電することによって、燃料に点火する。なお、このようにスイッチング素子70を開状態に切り替えて、1次コイルL1へ流れる1次電流を遮断し、2次コイルL2の他端822に高電圧を誘起させることによって、点火プラグ113のギャップdにおいて放電させる工程を「放電制御」と称する。その後、2次コイルL2の他端822に誘起される負の高電圧の絶対値が、点火プラグ113のギャップdにおける絶縁破壊電圧を下回ると、点火プラグ113のギャップdにおける放電が終了する。
【0047】
<3.1次ボビンのより詳細な構造>
続いて、1次ボビン41のより詳細な構造について説明する。
【0048】
図4は、1次ボビン41の斜視図である。図5は、図4中のD1方向から見た1次ボビン41の上面図である。図6は、図4中のD2方向から見た1次ボビン41の側面図である。図4図6に示すように、1次ボビン41は、ボビン筒状部411と、第1フランジ部412と、第2フランジ部413と、1次導線固定部414と、を有する。なお、図5では、説明容易のため、1次ボビン41に固定される1次導線81の一部を1点鎖線で図示している。
【0049】
上記のとおり、ボビン筒状部411は、中心軸Bcに沿って筒状に延びる部位である。ボビン筒状部411は、鉄心60のうちの軸方向に延びる部位である中心鉄心601の周囲において筒状に延びる。また、本実施形態のボビン筒状部411は、ボビン筒状部411の中心軸Bcに沿う四角筒状の立体形状を有する。ボビン筒状部411の周囲には、1次導線81の一端である巻回前被固定端部51と他端である巻回後被固定端部52とを除く巻回部53が、巻回される。なお、巻回前被固定端部51および巻回後被固定端部52は、上記の1次コイルL1の一端811および他端812に相当する。
【0050】
第1フランジ部412は、1次ボビン41の軸方向一方側において、径方向に環状に拡がる部位である。第1フランジ部412は、ボビン筒状部411の軸方向一方側の端部から径方向外側へ拡がる。第2フランジ部413は、1次ボビン41の軸方向他方側において、径方向に環状に拡がる部位である。第2フランジ部413は、ボビン筒状部411の軸方向他方側の端部から径方向外側へ拡がる。
【0051】
1次導線固定部414は、巻回前固定部61と、巻回後固定部62と、を含む。巻回前固定部61および巻回後固定部62はそれぞれ、1次ボビン41における軸方向他方側の端部付近において、径方向外側へ柱状に突出する。また、巻回前固定部61および巻回後固定部62は、互いに逆向きに突出する。また、図4に示すように、巻回前固定部61および巻回後固定部62は、それぞれの柱状の立体形状において凹凸構造を有する。巻回前固定部61の当該凹凸構造には、1次導線81の一端である巻回前被固定端部51が絡げられる。これにより、巻回前固定部61に巻回前被固定端部51が固定される。巻回後固定部62の当該凹凸構造には、1次導線81の他端である巻回後被固定端部52が絡げられる。これにより、巻回後固定部62に巻回後被固定端部52が固定される。ただし、巻回前固定部61および巻回後固定部62の形状や位置は、これに限定されない。
【0052】
次に、1次ボビン41に1次導線81を巻回する手順について説明する。図7は、1次ボビン41に1次導線81を巻回する様子を示す斜視図である。図8は、図7中のD1方向から見た上面図である。図9は、図7中のD2方向から見た側面図である。ただし、図7図9では、1次導線81のうち、巻回前被固定端部51から、ボビン筒状部411の周囲に巻回され始める部位の付近までのみを図示し、当該部位よりも巻回後被固定端部52に近い部位については、図示を省略している。
【0053】
図7図9に示すように、1次ボビン41に1次導線81を巻回する際には、まず、1次導線81の一端である巻回前被固定端部51を、巻回前固定部61の凹凸構造に絡げることによって固定する。そして、1次導線81を、1次ボビン41に這わせつつ、第1フランジ部412よりも軸方向一方側まで移動させる。そして、図9に示すように、第1フランジ部412に設けられた隙間である巻回入口410を介して、第1フランジ部412の僅かに軸方向他方側へ、再び移動させる。
【0054】
さらに、1次導線81を、第1フランジ部412における第2フランジ部413と対向する対向面415に接触させて沿わせながら、ボビン筒状部411の外周面に巻回する。また、本実施形態では、1次導線81を、ボビン筒状部411の外周面に、軸方向他方側から見た時に時計周りとなる方向に巻回する。
【0055】
そして、1次導線81を、ボビン筒状部411の周囲に1周分巻回する毎に、軸方向他方側へずらしながら、ボビン筒状部411の外周面に隙間なく巻回していく。そして、1次導線81を、ボビン筒状部411の外周面に、第2フランジ部413に到達するまで巻回すると、1次コイルL1における最も径方向内側の層が形成される。すなわち、第1フランジ部412は、対向面415において、ボビン筒状部411の周囲に巻回される1次導線81のうちの、少なくとも最も径方向内側の層に接触する。
【0056】
次に、上記の1次コイルL1における最も径方向内側の層の周囲において、1次導線81を、同じく軸方向他方側から見た時に時計周りとなる方向に巻回する。また、1次導線81を、1周分巻回する毎に、第1フランジ部412へ向けて軸方向一方側へずらす。このような手順で、1次導線81を、ボビン筒状部411の周囲に巻回しながら、第1フランジ部412と第2フランジ部413との間を複数回移動させて、径方向に複数層、積層する。そして最後に、1次導線81の他端である巻回後被固定端部52を、巻回後固定部62の凹凸構造に絡げることによって固定すると、1次コイルL1の形成が完了する。
【0057】
ここで、上記のとおり、1次導線81をボビン筒状部411の周囲に巻回し始める時には、まず、1次導線81を、第1フランジ部412の巻回入口410を介して、軸方向他方側へ移動させる。そして、1次導線81を、ボビン筒状部411の周囲に1周分巻回する毎に、軸方向他方側へずらしながら、ボビン筒状部411の外周面に隙間なく巻回していく。より具体的には、1次導線81を、軸方向に対して完全に直交する径方向よりも少し斜めに曲げながら、軸方向他方側へ向けるように、巻回していく。ここで、上記のとおり、1次導線81は、その外径が2次導線82の外径よりも大きい。これにより、1次導線81を1周分巻回する毎に軸方向他方側へずらす量は、2次導線82の場合よりも、はるかに大きい。
【0058】
このため、仮に、第1フランジ部412が、軸方向に対して完全に直交する径方向に拡がる場合、1次導線81を最初の1周分巻回する際に、1次導線81が第1フランジ部412に対して軸方向に浮き上がり、隙間が発生する虞がある。また、その後、1次導線81を、軸方向他方側へずらしながら、ボビン筒状部411の外周面に巻回していくと、隣接する1次導線81同士の間に隙間が発生することにも繋がる。そうすると、その後さらに径方向外側から1次導線81を巻回しようとすると、その1次導線81が、これらの隙間に入り込むことにより、巻き乱れが生じる虞がある。この結果、1次コイルL1としての製品の不良となる虞がある。
【0059】
そこで、本発明では、図8に示すように、対向面415において、テーパ面450が形成されている。テーパ面450は、第1フランジ部412の、1次導線81が巻回される方向(軸方向他方側から見た時に時計周りとなる方向)における、巻回入口410の直ぐ下流側に形成されている。また、本実施形態では、テーパ面450は、対向面415のうちの、ボビン筒状部411の四角筒状の立体形状の角部(図8および図9における角部C1)と軸方向に隣接する部位において、形成されている。テーパ面450は、1次導線81が巻回される方向へ向かうにつれて、第2フランジ部413に近付く。
【0060】
これにより、1次導線81を、第1フランジ部412の巻回入口410を介して、軸方向他方側へ移動させた後、テーパ面450に接触させて沿わせながら、ボビン筒状部411の外周面に巻回することによって、1次導線81を1周分巻回する毎の軸方向他方側へのずらし量に合わせて、1次導線81を緩やかに曲げることができ、第1フランジ部412に1次導線81を沿わせることができる。この結果、1次導線81が第1フランジ部412に対して軸方向に浮き上がることに起因する、1次導線81と第1フランジ部412との間に隙間が生じることを抑制できる。また、その後、隣接する1次導線81同士の間に隙間が生じることも抑制できる。さらに、その後、径方向外側から1次導線81を巻回する際に、当該1次導線81が当該隙間に入りこんで巻き乱れが生じることを抑制できる。
【0061】
また、本実施形態では、対向面415を軸方向に見た時に、テーパ面450は、ボビン筒状部411の中心軸Bcを中心とした全周のうちの、4分の1以上で、かつ、4分の3以下の角度を占める。このように、1次導線81をボビン筒状部411の周囲に巻回し始める位置の付近において、第1フランジ部412に十分な長さのテーパ面450を設けることによって、1次導線81と第1フランジ部412との間に生じ得る隙間を十分に抑制できる。
【0062】
また、図5に示すように、本実施形態では、1次導線81が巻回される方向(軸方向他方側から見た時に時計周りとなる方向)における、テーパ面450の上流側の端部(以下「開始位置tb」と称する)と下流側の端部(以下「終了位置te」と称する)との間の軸方向距離twは、1次導線81の外径の3分の2以上、かつ、3分の4以下である。すなわち、テーパ面450の周方向における開始位置tbと終了位置teとの間の軸方向距離twは、1次導線81の外径の3分の2以上、かつ、3分の4以下である。このように、1次導線81をボビン筒状部411の周囲に巻回し始める位置の付近において、軸方向の幅が1次導線81の外径と同程度のテーパ面450を設けることによって、テーパ面450に沿って1次導線81をより緩やかに曲げながら、第1フランジ部412に沿わせることができる。この結果、1次導線81と第1フランジ部412との間に生じ得る隙間を十分に抑制できる。
【0063】
<4.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態には限定されない。
【0064】
上記の実施形態では、1次導線81を、第1フランジ部412の僅かに軸方向他方側へ移動させた後、第1フランジ部412における第2フランジ部413と対向する対向面415に接触させて沿わせながら、ボビン筒状部411の外周面に巻回していた。しかしながら、1次導線81をボビン筒状部411の外周面に巻回し始める位置および巻回する方向は、これに限定されない。例えば、1次導線81を、第2フランジ部413の僅かに軸方向一方側へ移動させた後、第2フランジ部413における第1フランジ部412と対向する対向面に接触させて沿わせながら、ボビン筒状部411の外周面に巻回してもよい。この場合、上記の実施形態におけるテーパ面450と同等の構造を有するテーパ面を、第2フランジ部413の当該対向面に形成すればよい。
【0065】
本発明の点火装置は、自動車等の車両のみならず、発電機等の様々な装置や産業機械に搭載されて、内燃機関の点火プラグに電気火花を発生させて燃料を点火させるために使用されるものであればよい。また、本発明のコイルユニットは、点火装置のみならず、様々な変圧器に使用されるものであればよい。
【0066】
上記のコイルユニットおよび点火装置の細部の形状や構造は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更してもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 点火装置
41 1次ボビン
42 2次ボビン
51 (1次導線の)巻回前被固定端部
52 (1次導線の)巻回後被固定端部
53 (1次導線の)巻回部
60 鉄心
61 (1次ボビンの)巻回前固定部
62 (1次ボビンの)巻回後固定部
70 スイッチング素子
71 駆動IC(制御部)
81 1次導線
82 2次導線
102 電源装置
103 コイルユニット
104 イグナイタ
105 ECU
113 点火プラグ
114 ダイオード
410 (1次ボビンの)巻回入口
411 (1次ボビンの)ボビン筒状部
412 (1次ボビンの)第1フランジ部
413 (1次ボビンの)第2フランジ部
414 (1次ボビンの)1次導線固定部
415 (第1フランジ部の)対向面
450 (第1フランジ部の)テーパ面
811 1次コイルの一端
812 1次コイルの他端
821 2次コイルの一端
822 2次コイルの他端
Bc 中心軸
C1 (ボビン筒状部の)角部
L1 1次コイル
L2 2次コイル
tb (テーパ面の)開始位置
te (テーパ面の)終了位置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9