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特開2024-10327情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024010327
(43)【公開日】2024-01-24
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20240117BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240117BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20240117BHJP
【FI】
G07B15/00 N
G06Q50/10
G08G1/14 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111606
(22)【出願日】2022-07-12
(71)【出願人】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】山内 順一
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA42
3E127CA22
3E127CA39
3E127CA45
3E127CA59
3E127EA04
3E127EA26
5H181AA01
5H181BB04
5H181KK01
5H181KK06
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】、需要に応じて駐車スペースの数を変動可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】
情報処理装置は、駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、第1利用形態及び第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部と、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、その設定に関する設定情報を記憶部に記憶する設定部と、を備え、設定部は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部と、
複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、当該設定に関する設定情報を前記記憶部に記憶する設定部と、を備え、
前記設定部は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、当該第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記設定部は、
第1利用形態の第1駐車スペースに対する料金体系を、第1時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定すると共に、
第1利用形態の第2駐車スペースに対する料金体系を、第1時間とは異なる第2時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、第1利用形態として、単位時間当たり第1金額の料金をユーザに請求する時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペースの利用形態が第2利用形態から第1利用形態に設定が変更されると、当該第2駐車スペースに対しては、単位時間当たり第1金額とは異なる第2金額の料金をユーザに請求する時間貸し第2料金体系を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
第1利用形態及び第2利用形態それぞれに設定される駐車スペースの利用状況に基づいて駐車スペースの将来の利用状況を予測する予測部を備え、
前記設定部は、前記予測部によって、第1利用形態に設定される第1駐車スペースの利用が相対的に多く、第2利用形態に設定される第2駐車スペースの利用が相対的に少ないと予測される場合、第1利用形態に変更した第2駐車スペースを、時間貸し第2料金体系を設定する
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、所定時刻以後に第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が有る場合、前記所定時刻前までは当該第2駐車スペースを第1利用形態に設定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記設定部は、第1利用形態として時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペースに第1利用形態が設定されると、前記所定時刻前までの前記第2駐車スペースに対しては、単位時間当たり第1金額よりも低い第3金額の料金をユーザに請求する時間貸し第3料金体系を設定する
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記設定部は、第2利用形態に設定した第2駐車スペースが複数ある場合、複数の第2駐車スペースのうち少なくとも1つを第1利用形態に設定する
請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記記憶部に記憶される設定情報に基づく、第2利用形態に設定可能な駐車スペースには、電気自動車に対して充電可能な設備を有する駐車スペースが含まれる
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記記憶部に記憶される設定情報に基づいて、駐車スペースの利用形態についての出力を行う出力制御部を備える
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、当該設定に関する設定情報を前記記憶部に記憶する第1設定ステップと、
第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、当該第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する第2設定ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶機能と、
複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、当該設定に関する設定情報を前記記憶機能に記憶する設定機能と、を実現させ、
前記設定機能は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、当該第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する、
情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駐車場の料金設定について、需要の大きさにより価格変動を実際の利用状況に応じて行う駐車場の料金設定システムがある(特許文献1)。その料金設定システムは、駐車場の混雑度合い及び近隣の交通量に基づいて、駐車料金の変更価格を決定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-002062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年の駐車場には、時間貸しの駐車スペースに加えて、予め駐車の予約を受け付けて、その予約に基づいて駐車を行う予約駐車スペースが配されるタイプがある。
上述した特許文献1は駐車場の料金を変更するのみであり、需要に応じて駐車スペースを増減できるものではない。
【0005】
本開示は、需要に応じて駐車スペースの数を変更可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部と、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、その設定に関する設定情報を記憶部に記憶する設定部と、を備え、設定部は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定するので、需要に応じて駐車スペースの数を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
図2】駐車場に配される駐車スペースの利用形態の一例について説明するための図である。(A)は駐車スペースの利用形態の第1例について説明するための図、(B)は駐車スペースの利用形態の第2例について説明するための図である。
図3】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図4】一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理装置100の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
図2は、駐車場200に配される駐車スペースの利用形態の一例について説明するための図である。図2(A)は駐車スペースの利用形態の第1例について説明するための図、図2(B)は駐車スペースの利用形態の第2例について説明するための図である。
【0011】
情報処理装置100は、例えば、駐車場200の利用形態を設定する設定装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、例えば、駐車場200の利用を促進する利用促進装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、例えば、駐車場200の利用形態をユーザに通知する通知装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、上述した一例の装置に限らず、種々の装置等を構成してもよい。
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。
【0012】
図1に例示する情報処理装置100は、設定情報を記憶する。設定情報は、例えば、駐車場200において車両300を駐車する複数の駐車スペースそれぞれと、駐車スペースの利用形態とを対応付けた情報等であってもよい。
駐車場200は、例えば、コインパーキング等の時間貸しの駐車場等であってもよい。また、駐車場200は、例えば、商業施設、テーマパーク及び公共施設等を始めとする種々の施設等に設置される駐車場等であってもよい。この場合、駐車場200は、複数の駐車スペースを有してもよい。複数の駐車スペースのうち少なくとも1つは、予約に応じて駐車可能な駐車スペース等を含んでいてもよい。駐車スペースは、例えば、車両300を駐車する駐車枠等であってもよい。
利用形態は、第1利用形態及び第2利用形態のうちいずれかの形態等であってもよい。第1利用形態は、車両300を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする形態等であってもよい。第2利用形態は、車両300を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする形態等であってもよい。
【0013】
情報処理装置100は、駐車場200の複数の駐車スペースそれぞれに対して利用形態を設定して(図2(A)参照)、その設定を設定情報として生成する。情報処理装置100は、例えば、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペース211に対して第1利用形態を設定する。また、情報処理装置100は、例えば、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペース211とは異なる第2駐車スペース212に対して第2利用形態を設定する。第1利用形態は、例えば、予約を受け付けずに駐車が可能な形態(例えば、一般駐車形態)等であってもよい。第2利用形態は、例えば、予約を受け付けて駐車が可能な形態(例えば、予約駐車形態)等であってもよい。
【0014】
情報処理装置100は、例えば、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペース212(213)の利用形態を第1利用形態に設定する(図2(B)参照)。すなわち、情報処理装置100は、第2駐車スペース213の利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更する。情報処理装置100は、第2駐車スペース213の利用形態を変更した場合、その変更後の設定を設定情報として生成してもよい。この場合、情報処理装置100は、例えば、時系列的に直前の設定情報を、利用形態を変更した後の設定情報に書き換えてもよい。
【0015】
[情報処理装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理装置100について詳細に説明する。
図3は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0016】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、予測部111、設定部112及び出力制御部113等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、予測部111、設定部112及び出力制御部113等)の機能を実現してもよい。
【0017】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、駐車場200に配される設備(例えば、管理設備221(図1参照))、車両300(図1参照)、ユーザ端末(図示せず)及びサーバ(図示せず)等であってもよい。
【0018】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0019】
記憶部122は、駐車場200において車両300を駐車する複数の駐車スペースと、第1利用形態及び第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する。
上述したように、駐車場200は、例えば、コインパーキング等の時間貸しの駐車場等であってもよい。また、駐車場200は、例えば、商業施設、テーマパーク及び公共施設等を始めとする種々の施設等に設置される駐車場等であってもよい。
【0020】
第1利用形態は、車両300を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする形態である。すなわち、第1利用形態は、例えば、駐車予約が無くとも駐車が可能な利用形態等であってもよい。一例として、第1利用形態は、時間貸しの形態であってもよい。
第2利用形態は、車両300を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする形態である。すなわち、第2利用形態は、例えば、予め駐車予約を行うことにより駐車が可能な利用形態等であってもよい。一例として、第2利用形態は、予約形態であってもよい。
【0021】
駐車予約は、例えば、情報処理装置100の制御部110等に配される予約部(図示せず)の動作に基づいて予約設定が行われてもよく、情報処理装置100の外部にある外部装置(例えば、駐車場200の管理設備221等)に配される予約装置(図示せず)の動作に基づいて予約設定が行われてもよい。
すなわち、一例として、制御部110の一機能としての予約部(又は、予約装置等)は、駐車場200の予約及び駐車場200の利用状況等を管理してもよい。予約部(又は、予約装置等)は、例えば、ユーザが使用するユーザ端末又は車両300に搭載される端末(一例として経路案内装置等)(図示せず)から、通信部121を介して駐車場200の予約(予約依頼情報)を受け付けると、予約依頼情報に記録される予約時間等に基づいて、駐車スペースの予約設定を行ってもよい。予約部(又は、予約装置等)は、例えば、予約設定を行うと、予約設定が完了した旨(予約した駐車場200に駐車可能な旨)の予約設定情報を、通信部121を介してユーザ端末等に送信してもよい。
【0022】
駐車スペースは、例えば、車両300を駐車する駐車枠等であってもよい。複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つは、電気自動車に対して充電を行うことができる充電設備を備える駐車スペース等であってもよい。この場合、充電設備を備える駐車スペースは、例えば、第2利用形態に設定可能な駐車スペース等であってもよい。すなわち、記憶部122に記憶される設定情報に基づく、第2利用形態に設定可能な駐車スペースには、電気自動車に対して充電可能な設備を有する駐車スペースが含まれてもよい。
【0023】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0024】
予測部111は、第1利用形態及び第2利用形態それぞれに設定される駐車スペースの利用状況に基づいて駐車スペースの将来の利用状況を予測する。すなわち、予測部111は、第1利用形態に設定される第1駐車スペース211についての将来の利用予測、及び、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212についての将来の利用予測を行ってもよい。
予測部111は、例えば、通信部121を介して、情報処理装置100の外部にある外部装置(例えば、駐車場200の管理設備221等)から駐車場200の利用状況を取得してもよい。駐車場200の利用状況は、第1利用形態に設定される駐車スペースの利用状況、及び、第2利用形態に設定される駐車スペースの利用状況等であってもよい。利用状況は、例えば、駐車スペースに車両300が駐車しているか、及び、駐車スペースに車両300が駐車していないか等であってもよい。予測部111は、例えば、駐車場200の現在の利用状況、及び、その駐車場200の過去の利用状況を取得してもよい。
【0025】
予測部111は、例えば、駐車場200の利用状況に基づき、現在の駐車場200内の1又は複数の第1駐車スペース211を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が相対的に多い場合、又は、現在の1又は複数の第1駐車スペース211を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が閾値以上の場合、第1駐車スペース211の将来の利用が相対的に多いと予測してもよい。換言すると、予測部111は、例えば、駐車場200の利用状況に基づき、現在の駐車場200内の1又は複数の第1駐車スペース211を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が相対的に少ない場合、又は、現在の1又は複数の第1駐車スペース211を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が閾値未満の場合、第1駐車スペース211の将来の利用が相対的に少ないと予測してもよい。
【0026】
同様に、予測部111は、例えば、駐車場200の利用状況に基づき、現在の駐車場200内の1又は複数の第2駐車スペース212を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が相対的に多い場合、又は、現在の1又は複数の第2駐車スペース212を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が閾値以上の場合、第2駐車スペース212の将来の利用が相対的に多いと予測してもよい。換言すると、予測部111は、例えば、駐車場200の利用状況に基づき、現在の駐車場200内の1又は複数の第2駐車スペース212を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が相対的に少ない場合、又は、現在の1又は複数の第2駐車スペース212を利用する車両300の数(又は、単位時間当たりの利用率等)が閾値未満の場合、第2駐車スペース212の将来の利用が相対的に少ないと予測してもよい。
【0027】
また、予測部111は、例えば、上述した予約部(又は、予約装置等)(図示せず)等によって管理される駐車場200の予約状況を取得してもよい。予約状況は、例えば、駐車スペースへの予約の有無、及び、駐車スペースに予約が有る場合には予約日時等の予約についての種々の状況であってもよい。予約状況は、上述した駐車スペースの利用状況の一概念として含まれてもよい。
【0028】
また、予測部111は、例えば、車両300で生成される車両走行情報をリアルタイム又は所定のタイミング毎に、通信部121を介して取得してもよい。車両走行情報は、例えば、プローブ情報、CAN情報、位置情報及び経路案内情報等を始めとする車両300で生成され又は取得される種々の情報であってもよい。予測部111は、車両走行情報に基づいて、駐車場200の近隣を現在走行する車両300の数、又は、駐車場200の近隣を過去に走行した車両300の数等を取得してもよい。
【0029】
また、予測部111は、例えば、駐車場200の近隣で開催されるイベント等の開催状況(現在開催中又は開催予定等)を、サーバ(図示せず)等から取得してもよい。上述した車両300の数及びイベント等の開催状況は、上述した駐車スペースの利用状況の一概念として含まれてもよい。
【0030】
予測部111は、例えば、種々の状況等のグループから選択される少なくとも1つの状況に基づいて、第1利用形態及び第2利用形態それぞれに設定される駐車スペースの将来の利用状況を予測してもよい。種々の状況は、以下の(1)~(8)に挙げる例示の状況等であってもよく、これら以外の他の種々の状況等であってもよい。
(1)駐車場200の現在の利用状況(例えば、現在、駐車スペースに車両300が駐車しているか否か等の満空状況)
(2)駐車場200の予約状況(例えば、予約の有無等)
(3)駐車場200の周辺に有る他の一般駐車場の利用状況(例えば、他の駐車場に車両300が駐車しているか否か等の満空状況)
(4)駐車場200の近隣を走行する車両300の数(例えば、車両数が相対的に多いか等)
(5)駐車場200の近隣のイベントの開催状況(例えば、イベントが開催され及びイベントが開催予定か、並びに、祭り及び競技場等での試合等の定期的な年間イベント及び不定期なイベント等)
(6)天気予報等の天気の状況(例えば、花粉の状況及び開花の状況等を含んでもよい)
(7)行動制限の状況(例えば、コロナ禍等による行動制限の状況等)
(8)それらの過去又は将来の状況等であってもよい。
【0031】
ここで、予測部111は、例えば、近隣を走行する車両数が相対的に多い場合には、駐車スペースを利用する車両300が相対的に多くなると予測してもよい。又は、予測部111は、例えば、近隣を走行する車両数が相対的に少ない場合には、駐車スペースを利用する車両300が相対的に少なくなると予測してもよい。
また、予測部111は、例えば、イベントが開催予定の場合には、駐車スペースを利用する車両300が相対的に多くなると予測してもよい。
なお一例として、予測部111は、近隣を走行する車両300の数が相対的に多い場合には第1利用形態の第1駐車スペース211の利用が多くなると推定し、イベント等が開催予定の場合には第2利用形態の第2駐車スペース212の利用が多くなると推定してもよく、これ以外の種々の方法により第1利用形態及び第2利用形態それぞれに応じた駐車スペースの将来の利用状況を推定してもよい。
【0032】
また、予測部111は、例えば、過去の情報等を利用して、過去に駐車場200した車両数が相対的に多い状況(及び、相対的に少ない状況等)と、現在又は将来の状況とに基づいて、駐車スペースを利用する車両300が相対的に多くなるか又は相対的に少なくなるかを予測してもよい。この場合、予測部111は、例えば、種々の状況と、駐車スペースの利用台数とを学習した学習済モデルと、現在及び将来の状況とに基づいて、将来の駐車スペースの利用状況を予測してもよい。ここでの「状況」は、上述したグループとして記載した(1)~(8)の状況のうち少なくとも1つの状況等であってもよい。またここで、学習に利用する駐車スペース、及び、将来の利用状況を予測する駐車スペースは、例えば、第1利用形態及び第2利用形態それぞれに応じた駐車スペース等であってもよい。
又は、予測部111は、学習済モデルを利用する一例に限らず、種々の方法を利用して将来の駐車スペースの利用状況を予測してもよい。
【0033】
設定部112は、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペース211に対して第1利用形態を設定する。設定部112は、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペース211とは異なる第2駐車スペース212に対して第2利用形態を設定する。設定部112は、例えば、初期段階として、第1駐車スペース211及び第2駐車スペース212それぞれの数として、任意の数を適宜設定してもよい。初期段階は、例えば、通常の一般的な段階と言い換えてもよい。設定部112は、上述した第1利用形態及び第2利用形態それぞれの設定に関する設定情報を記憶部122に記憶する。
【0034】
設定部112は、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペース212(213)の利用形態を第1利用形態に設定する。
この場合、設定部112は、第2利用形態に設定した第2駐車スペース212が複数ある場合、複数の第2駐車スペース212のうち少なくとも1つを第1利用形態に設定して、もよい。すなわち、設定部112は、第2利用形態に設定した1又は複数の第2駐車スペース212のうちの少なくとも1つの設定を第1利用形態に変更して第2駐車スペース213としてもよい。換言すると、設定部112は、上述した初期段階としての第1駐車スペース211及び第2駐車スペース212から、その第2駐車スペース212のうちの少なくとも1つを第1利用形態に変更して、第2駐車スペース213とする。
駐車予約が無い場合とは、例えば、駐車予約が1つもない場合に限られず、駐車予約の数が相対的に少ない場合、駐車予約の数が予め設定される閾値未満の数の場合、その他の「無い」とみなすことができる種々の場合も含まれてもよい。閾値となる値は、例えば、第2駐車スペース212の数以下等の種々の値であってもよい。
一例として、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が無い場合は、当日中の駐車予約が無い場合等であってもよい。
【0035】
この場合、設定部112は、例えば、時系列的に第1時点において駐車予約が無い場合、複数の第2駐車スペース212(A:例えば、Aがn1個)のうちのいずれか1又は複数の第2駐車スペース212(B:例えば、Bがn2個)(Bの数n2<Aの数n1)の設定を第1利用形態に変更してもよい。また、設定部112は、例えば、時系列的に第1時点の後の所定期間が経過した後の第2時点において駐車予約が無い場合、残りの第2駐車スペース212(A)のうちいずれか1又は複数の第2駐車スペース213(C:例えば、Cがn3個)(Bの数n2+Cの数n3≦Aの数n1)の設定を第1利用形態に変更してもよい。
すなわち、設定部112は、例えば、時間経過に応じて、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が無い場合、その時間経過に応じた段階的にその第2駐車スペース212(213)の利用形態を第1利用形態に設定してもよい。この場合の「時間経過」は、例えば、「所定期間毎」等と言い換えてもよい。また、第2駐車スペース212の利用形態を第2利用形態から第1利用形態に段階的に変更する回数は、上述した一例の2回に限定されず、1回又は3回以上であってもよい。
【0036】
なお、設定部112は、予測部111によって、第1利用形態に設定される第1駐車スペース211の利用が相対的に多く、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212の利用が相対的に少ないと予測される場合、第2利用形態の第2駐車スペース212のうちの少なくとも1つを第1利用形態に変更してもよい。
【0037】
設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211に対する料金体系を、第1時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定する。第1時間は、例えば、10分、15分、20分、30分及び1時間等を始めとする単位時間の基準となる種々の時間等であってもよい。すなわち一例として、第1時間を基準とする単位時間は、上述した10分、15分、20分、30分及び1時間等であってもよく、これ以外の種々の時間であってもよい。設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211に対する料金体系を、任意の単位時間当たりの所定料金Aとして設定してもよい。所定料金Aは、例えば、適宜設定される種々の料金等であってもよい。
【0038】
設定部112は、第2利用形態の第2駐車スペース212に対する料金体系を、1回の予約当たり又は予約時間当たりの所定料金として設定してもよい。
又は、設定部112は、第2利用形態の第2駐車スペース212に対する料金体系を、第1時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定してもよい。
又は、設定部112は、第2利用形態の第2駐車スペース212に対する料金体系を、第1時間とは異なる第2時間(又は、第3時間)を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定してもよい。第2時間と第3時間は、それぞれ異なる任意の時間等であってもよい。第2時間は、第1時間よりも短い時間であってもよく、第1時間よりも長い時間であってもよい。第3時間は、第2時間とは異なり、第1時間よりも短い時間であってもよく、第1時間よりも長い時間であってもよく、第1時間と同じ時間であってもよい。
又は、設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211に対する料金体系を単位時間当たりの所定料金Aとして設定する場合、第2利用形態の第2駐車スペース212に対する料金体系を、任意の単位時間当たりの所定料金B(例えば、所定料金Aと所定料金Bとは異なってもよい)として設定してもよい。
【0039】
設定部112は、第1利用形態の第2駐車スペース213に対する料金体系を、第1時間とは異なる第2時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定する。第2時間は、任意の時間等であってもよい。第2時間は、第1時間よりも短い時間であってもよく、第1時間よりも長い時間であってもよい。
又は、設定部112は、第2利用形態の第2駐車スペース212に対する料金体系を、第3時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定すると共に、第1利用形態の第2駐車スペース213に対する料金体系を、第2時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定してもよい。第3時間の一例は、3時間、6時間、12時間及び12時間等の種々の時間であってもよい。第2時間の一例は、10分、15分、20分、30分及び1時間等の種々の時間であってもよい。第2時間は、例えば、第3時間より短い時間であってもよい。
【0040】
又は、設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211に対する料金体系を単位時間当たりの所定料金Aとして設定する場合、第1利用形態の第2駐車スペース213に対する料金体系を、任意の単位時間当たりの所定料金Cとして設定してもよい。所定料金Cは、上述した所定料金Aと異なっていてもよい。すなわち、所定料金Cは、上述した所定料金Aよりも低くてもよく、所定料金Aよりも高くてもよい。また、所定料金Cは、上述した所定料金Bと異なっていてもよく、所定料金Bと同じであってもよい。
【0041】
すなわち、設定部112は、第1利用形態として、単位時間当たり第1金額の料金(例えば、所定料金A等)をユーザに請求する時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペース212(213)の利用形態が第2利用形態から第1利用形態に設定が変更されると、その第2駐車スペース213に対しては、単位時間当たり第1金額とは異なる第2金額の料金(例えば、所定料金C等)をユーザに請求する時間貸し第2料金体系を設定してもよい。換言すると、設定部112は、利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更した第2駐車スペース213については、単位時間当たり所定料金Cの第2料金体系を設定してもよい。
【0042】
具体的な一例として、設定部112は、第1利用形態の料金体系として時間貸し料金体系が設定されると共に、第2利用形態として予約貸し料金体系が設定される場合、第2駐車スペース212(213)の利用形態を第2利用形態(予約貸し料金体系)から第1利用形態(時間貸し料金体系)に振り替えてもよい。この際、設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211を第1料金体系とすると、第1利用形態に変更した第2駐車スペース213を第2料金体系としてもよい。
【0043】
上述したように、第1金額(例えば、所定料金A等)及び第2金額(例えば、所定料金C等)それぞれは、適宜設定される金額であってもよい。第2金額は、例えば、第1金額よりも安くてもよく、第1金額よりも高くてもよい。
【0044】
設定部112は、例えば、第2金額を、予測部111によって予測される駐車の需要に応じて設定してもよい。ここでの需要は、駐車スペースの将来の利用状況等であってもよい。需要の具体的な一例は、第1駐車スペース211又は時間貸し駐車スペース等の将来の利用状況等であってもよい。
一例として、設定部112は、予測部111によって予測される駐車の需要が相対的に多い場合には、第2金額をより高くしてもよい。また一例として、設定部112は、予測部111によって予測される駐車の需要が相対的に少ない場合には、第2金額をより低くしてもよい。
又は、一例として、設定部112は、予測部111によって予測される駐車の需要が相対的に多い場合には、第2金額をより低くしてもよい。また一例として、設定部112は、予測部111によって予測される駐車の需要が相対的に少ない場合には、第2金額をより高くしてもよい。
【0045】
すなわち、設定部112は、予測部111によって、第1利用形態に設定される第1駐車スペース211の利用が相対的に多く、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212の利用が相対的に少ないと予測される場合、第1利用形態に変更した第2駐車スペース213を、時間貸し第2料金体系を設定してもよい。
予測部111は、上述したように、第1駐車スペース211についての将来の利用予測、及び、第2駐車スペース212についての将来の利用予測を行う。換言すると、予測部111は、時間貸しの料金体系の駐車スペースの需要予測と、予約貸し料金体系の駐車スペースの需要予測とを行う。
一例として、設定部112は、予測部111による時間貸し料金体系の駐車スペースの需要予測が閾値以上の場合、予約貸し料金体系から時間貸し料金体系に変更した駐車スペース(第2利用形態から第1利用形態に変更した第2駐車スペース213)の単位時間当たりの金額を、第1利用形態の第1駐車スペース211の単位時間当たりの金額よりも高値(又は、低値)に設定してもよい。
設定部112は、予測部111による需要予測に応じて、第2駐車スペース212(213)の利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更すると共に、第1利用形態に変更した第2駐車スペース213を時間貸し第2料金体系に設定してもよい。
【0046】
なお、時間経過に応じた現在では第2利用形態に設定した第2駐車スペース212の利用が相対的に少ないが、時間経過に応じた将来では第2利用形態に設定した第2駐車スペース212の利用が相対的に多くなる場合がある。これは、例えば、予測部111等により予測してもよく、予約部(図示せず)の動作に基づく予約状況に応じて設定部112が推定してもよい。この場合、設定部112は、現在から、第2利用形態に設定した第2駐車スペース212の利用が相対的に多くなる前までは、第2駐車スペース212(213)の利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更してもよい。すなわち、設定部112は、所定時刻以後に第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が有る場合、その所定時刻前まではその第2駐車スペース212(213)を第1利用形態に設定してもよい。
【0047】
このような、駐車スペースの次の予約開始時刻までに退場する条件付きの時間貸し料金体系の場合、設定部112は、所定時刻前まで第1利用形態に変更した第2駐車スペース213の利用料金を、第1利用形態に設定した第1駐車スペース211の利用料金よりも低くしてもよい。すなわち、設定部112は、第1利用形態として時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペース213に第1利用形態が設定されると、所定時刻前までの第2駐車スペース213に対しては、単位時間当たり第1金額よりも低い第3金額の料金をユーザに請求する時間貸し第3料金体系を設定してもよい。第3金額は、例えば、上述した第2金額と同じであってもよく、第2金額と異なっていてもよい。また、第3金額は、例えば、第2金額よりも低くてもよい。
【0048】
ここで、設定部112は、例えば、種々の状況及び駐車スペースの利用台数により駐車需要実績と、駐車料金とを学習した学習済モデルと、現在及び将来の状況(又は、現在及び将来の状況に応じて予測部111で予測される駐車需要等)とに基づいて、駐車需要に応じた駐車料金を設定してもよい。ここでの「状況」は、上述したグループとして記載した(1)~(8)の状況のうち少なくとも1つの状況等であってもよい。また、学習済モデルを利用して設定される「駐車料金」は、上述した第2金額及び第3金額等であってもよい。
【0049】
なお、設定部112は、時間の経過等に応じて、第1利用形態に設定した第1駐車スペース211(又は、時間貸し料金体系の駐車スペース)の利用が相対的に少なくなった場合、又は、第1利用形態に設定した第1駐車スペース211の利用台数が閾値未満になった場合、第1利用形態に設定した第2駐車スペース213を第2利用形態に変更してもよい。この場合、設定部112は、例えば、第1利用形態に設定した第2駐車スペース213が利用されていない場合(現在、駐車車両がない場合)、その第2駐車スペース213を第2利用形態に変更してもよい。また、設定部112は、例えば、第1利用形態に設定した第2駐車スペース213が利用されている場合(現在、駐車車両がある場合)、その駐車車両が駐車場200から退場した後に、第2駐車スペース213を第2利用形態に変更してもよい。
【0050】
また、設定部112は、予測部111によって駐車の需要のピークが既に過ぎていると推定される場合には、第2利用形態に設定した第2駐車スペース212を第1利用形態に変更しなくともよい。
【0051】
また、設定部112は、第2駐車スペース212に対する予約を受け付けた場合、その予約の開始時刻(予約時刻)の所定時間前になると、第1利用形態に設定した第2駐車スペース213を第2利用形態に変更してもよい。
【0052】
出力制御部113は、記憶部122に記憶される設定情報に基づいて、駐車スペースの利用形態についての出力を行う。すなわち、出力制御部113は、例えば、第2駐車スペース212(213)の利用形態が第2利用形態から第1利用形態に変更された場合等の設定情報に基づいて、駐車スペースの利用形態について出力を行うよう出力部を制御してもよい。出力部は、例えば、通信部121、記憶部122及び表示部123等であってもよい。
【0053】
一例として、出力制御部113は、第2駐車スペース212(213)の利用形態が変更された旨の情報を外部装置に送信するよう通信部121を制御してもよい。外部装置は、例えば、駐車場200に配される設備(例えば、管理設備221等)、車両300、ユーザ端末(図示せず)及びサーバ(図示せず)等であってもよい。
管理設備221は、例えば、第2駐車スペース212(213)の利用形態が変更された旨の表示を行うよう、駐車場200内のディスプレイ(電光掲示板等の駐車場表示部)(図示せず)を制御してもよい。この場合、管理設備221は、変更後の料金体系(金額)等を始めとする種々の内容もディスプレイに表示させてもよい。
また、車両300は、利用形態が変更された駐車場200付近を走行する車両等であってもよい。この場合、出力制御部113は、例えば、駐車場200の位置情報と、車両300の位置情報(車両走行情報)とに基づいて、駐車場200から所定距離内を走行する車両300、駐車場200から所定距離内に経路案内の目的地が設定される車両300、現在から所定期間前までに駐車場200から所定距離内を走行した車両300、及び、その他種々の車両300に対して、第2駐車スペース212(213)の利用形態が変更された旨の情報を送信するよう通信部121を制御してもよい。ここで、出力制御部113は、駐車場200の位置情報、及び、変更後の料金体系等を車両300にさらに送信してもよい。一例として、利用形態が変更された駐車スペースを備える駐車場200付近を目的地として設定している車両300は、経路案内装置(例えば、ナビゲーション装置等)において、その駐車場200を「空きあり」等として表示し、利用条件を含めてユーザに通知してもよい。
【0054】
また一例として、出力制御部113は、第2駐車スペース212(213)の利用形態が変更された旨の情報を記憶するよう記憶部122を制御してもよい。
また一例として、出力制御部113は、第2駐車スペース212(213)の利用形態が変更された旨を表示するよう表示部123を制御してもよい。
【0055】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図4は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0056】
ステップST101において、設定部112は、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペース211に対して第1利用形態を設定する。設定部112は、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペース211とは異なる第2駐車スペース212に対して第2利用形態を設定する。第2利用形態に設定可能な駐車スペースには、充電設備を備える駐車スペースが含まれてもよい。設定部112は、上述した第1利用形態及び第2利用形態それぞれの設定に関する設定情報を記憶部122に記憶する。
【0057】
ステップST102において、予測部111は、第1利用形態及び第2利用形態それぞれに設定される駐車スペースの利用状況に基づいて駐車スペースの将来の利用状況を予測する。
【0058】
ステップST103において、設定部112は、ステップST102にて、第1利用形態に設定される第1駐車スペース211の利用が相対的に多く、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212の利用が相対的に少ないと予測される場合、第2利用形態の第2駐車スペース212のうちの少なくとも1つを第1利用形態に変更して、第2駐車スペース213としてもよい。設定部112は、利用形態を変更した後の設定情報を記憶部122に記憶してもよい。
【0059】
この場合、設定部112は、第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペース212(213)の利用形態を第1利用形態に設定する。設定部112は、第2利用形態に設定した第2駐車スペース212が複数ある場合、複数の第2駐車スペース212のうち少なくとも1つを第1利用形態に設定してもよい。駐車予約が無い場合とは、例えば、駐車予約が1つもない場合に限られず、駐車予約の数が相対的に少ない場合、駐車予約の数が予め設定される閾値未満の数の場合、その他の「無い」とみなすことができる種々の場合も含まれてもよい。
【0060】
設定部112は、第1利用形態の第1駐車スペース211に対する料金体系を、第1時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定する。また、設定部112は、第1利用形態の第2駐車スペース213に対する料金体系を、第2時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定する。
【0061】
設定部112は、第1利用形態として、単位時間当たり第1金額の料金をユーザに請求する時間貸しの第1料金体系が設定してもよい。この場合、設定部112は、利用形態が第2利用形態から第1利用形態に設定を変更された第2駐車スペース213に対しては、単位時間当たり第2金額の料金をユーザに請求する時間貸し第2料金体系を設定してもよい。
【0062】
なお、設定部112は、所定時刻以後に第2利用形態に設定される第2駐車スペース212に対する駐車予約が有る場合、その所定時刻前まではその第2駐車スペース212(213)を第1利用形態に設定してもよい。この場合、設定部112は、その所定時刻前まで第1利用形態に設定された第2駐車スペース213に対しては、単位時間当たり第1金額よりも低い第3金額の料金をユーザに請求する時間貸し第3料金体系を設定してもよい。
【0063】
ステップST104において、出力制御部113は、ステップST103で設定部112が行う処理(例えば、設定情報)に基づいて、駐車スペースの利用形態について種々の出力を行う。
【0064】
上述した情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の予約部(図示せず)、予測部111、設定部112及び出力制御部113(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による予約機能、予測機能、設定機能及び出力制御機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の予約部(図示せず)、予測部111、設定部112及び出力制御部113(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する予約回路、予測回路、設定回路及び出力制御回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0065】
情報処理装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0066】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0067】
(態様1)
一態様の情報処理装置は、駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部と、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、その設定に関する設定情報を記憶部に記憶する設定部と、を備え、設定部は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する。
一例として、情報処理装置は、時間貸し駐車スペース(第1利用形態に設定した第1駐車スペース)に予約駐車スペース(第2利用形態に設定した第2駐車スペース)が併設された駐車場において、時間貸し駐車スペースが満車になっても、予約駐車スペースが空いているときは、その予約駐車スペースの料金体系を変更し(時間貸し(第1利用形態)に変更し)、ユーザに通知する。
又は一例として、情報処理装置は、時間貸し駐車スペースが満車になる見込みがあり、予約駐車スペースが空いているときは、その予約駐車スペースの料金体系を変更し(時間貸し(第1利用形態)に変更し)、ユーザに通知する。
これにより、情報処理装置は、第2利用形態に設定した第2駐車スペースの駐車予約に応じて、第2駐車スペースの利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更することができる。すなわち、情報処理装置は、第1利用形態に設定した第1駐車スペースの利用状況と、第2利用形態に設定した第2駐車スペースの利用状況とに応じて、第2駐車スペースの利用形態を第2利用形態から第1利用形態に変更するので、駐車スペースの需要に応じてその駐車スペース(利用形態に応じた駐車スペース)の数を変更することができる。
また、情報処理装置は、第2駐車スペースの稼働率を向上でき、第2利用形態の第2駐車スペースの設置を促進できる。
【0068】
(態様2)
一態様の情報処理装置では、設定部は、第1利用形態の第1駐車スペースに対する料金体系を、第1時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定すると共に、第1利用形態の第2駐車スペースに対する料金体系を、第1時間とは異なる第2時間を基準とする単位時間当たりの所定料金として設定することとしてもよい。
すなわち、情報処理装置は、第1利用形態の第1駐車スペースに対する料金体系と、第1利用形態の第2駐車スペースに対する料金体系とをそれぞれ異なる料金体系に設定することができる。これにより、情報処理装置は、駐車スペースの需要に応じて料金体系を変更できる。
【0069】
(態様3)
一態様の情報処理装置では、設定部は、第1利用形態として、単位時間当たり第1金額の料金をユーザに請求する時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペースの利用形態が第2利用形態から第1利用形態に設定が変更されると、その第2駐車スペースに対しては、単位時間当たり第1金額とは異なる第2金額の料金をユーザに請求する時間貸し第2料金体系を設定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、駐車スペースの需要に応じて料金体系を変更できる。
【0070】
(態様4)
一態様の情報処理装置は、第1利用形態及び第2利用形態それぞれに設定される駐車スペースの利用状況に基づいて駐車スペースの将来の利用状況を予測する予測部を備え、設定部は、予測部によって、第1利用形態に設定される第1駐車スペースの利用が相対的に多く、第2利用形態に設定される第2駐車スペースの利用が相対的に少ないと予測される場合、第1利用形態に変更した第2駐車スペースを、時間貸し第2料金体系を設定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、駐車スペースの需要に応じて料金体系を変更できる。
【0071】
(態様5)
一態様の情報処理装置では、設定部は、所定時刻以後に第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が有る場合、所定時刻前まではその第2駐車スペースを第1利用形態に設定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、駐車スペースの需要に基づいて、利用形態に応じた駐車スペースの数を変更することができる。また、情報処理装置は、第2駐車スペースについて所定時刻以後は第2利用形態に変更するので、駐車予約を優先させることができる。
【0072】
(態様6)
一態様の情報処理装置では、設定部は、第1利用形態として時間貸しの第1料金体系が設定される場合、第2駐車スペースに第1利用形態が設定されると、所定時刻前までの第2駐車スペースに対しては、単位時間当たり第1金額よりも低い第3金額の料金をユーザに請求する時間貸し第3料金体系を設定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、終了の期限がある駐車を行うユーザとっては不便な面もあるので、そのユーザの不便さも考慮して、駐車スペースの需要に応じた料金体系に設定できる。
【0073】
(態様7)
一態様の情報処理装置では、設定部は、第2利用形態に設定した第2駐車スペースが複数ある場合、複数の第2駐車スペースのうち少なくとも1つを第1利用形態に設定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、駐車スペースの需要に基づいて、利用形態に応じた複数の駐車スペースの数を変更することができる。
【0074】
(態様8)
一態様の情報処理装置では、記憶部に記憶される設定情報に基づく、第2利用形態に設定可能な駐車スペースには、電気自動車に対して充電可能な設備を有する駐車スペースが含まれることとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、電気自動車に充電を行う予約が無い場合等の充電予約状況に応じて、充電可能な駐車スペースを一般の車両の駐車に利用することができる。
【0075】
(態様9)
一態様の情報処理装置は、記憶部に記憶される設定情報に基づいて、駐車スペースの利用形態についての出力を行う出力制御部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、駐車場を探しているユーザ等の利便性を向上できる。
【0076】
(態様10)
一態様の情報処理方法では、駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、その設定に関する設定情報を記憶部に記憶する第1設定ステップと、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する第2設定ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏してもよい。
【0077】
(態様11)
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、駐車場において車両を駐車する複数の駐車スペースと、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けずに利用可能とする第1利用形態、及び、車両を駐車スペースに駐車する際に予め駐車予約を受けて利用可能とする第2利用形態のうちいずれかの利用形態と、を対応付けて設定した設定情報を記憶する記憶機能と、複数の駐車スペースのうちの少なくとも1つの第1駐車スペースに対して第1利用形態を設定すると共に、複数の駐車スペースのうち第1駐車スペースとは異なる第2駐車スペースに対して第2利用形態を設定して、その設定に関する設定情報を記憶機能に記憶する設定機能と、を実現させ、設定機能は、第2利用形態に設定される第2駐車スペースに対する駐車予約が無い場合、その第2駐車スペースの利用形態を第1利用形態に設定する。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏してもよい。
【符号の説明】
【0078】
100 情報処理装置
110 制御部
111 予測部
112 設定部
113 出力制御部
121 通信部
122 記憶部
123 表示部
200 駐車場
211 第1駐車スペース
212 第2駐車スペース
213 第1利用形態の第2駐車スペース
221 管理設備
300 車両
図1
図2
図3
図4