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特開2024-103313選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法
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  • 特開-選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法 図1
  • 特開-選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法 図2
  • 特開-選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法 図3
  • 特開-選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法 図4
  • 特開-選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103313
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】選択的自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 1/10 20060101AFI20240725BHJP
   H04B 7/15 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
H04B1/10 L
H04B7/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007581
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】523024196
【氏名又は名称】ケー-ネッツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キョン フン オ
(72)【発明者】
【氏名】ヒ ク アン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ソク オ
(72)【発明者】
【氏名】ソン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】チョン ホ カン
【テーマコード(参考)】
5K052
5K072
【Fターム(参考)】
5K052BB01
5K052DD04
5K052FF02
5K052FF32
5K052FF33
5K072AA04
5K072BB27
(57)【要約】
【課題】本発明は、選択的自己相関除去器を使用することにより、狭帯域信号だけでなく、無信号入力時にも干渉信号のみを効果的に除去することを目的とする。
【解決手段】5Gネットワークで利用可能なICS中継器の干渉除去方法は、基準信号(x(n))を形成する工程、新しい基準信号(x’(n))を形成する工程、入力信号を用いて帯域情報を生成するステップ、帯域情報を利用してエラー信号(e(n))を一定時間遅延させた基準信号(x(n))および狭帯域信号の自己相関を除去した新しい基準信号(x'(n))のいずれかに対応する信号が送出されるように制御するステップ、新しい基準信号とエラー信号との相関関係を計算して干渉信号予測係数(w(n))を求めるステップ、基準信号(x(n))と干渉信号予測係数(w(n))をFIRフィルタに入力して予測軌道信号(y(n))を生成するステップ原信号(d(n))で予測信号y(n)を減算して干渉信号が除去されたエラー信号e(n)を出力するステップを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
5Gネットワークで利用可能なICS中継器の干渉除去方法は、
ICS中継器の干渉除去方法において、図1のように送信アンテナと受信アンテナとの間の干渉が除去されたエラー信号(e(n))を一定時間遅延させた基準信号(x(n))を形成する工程、
基準信号から狭帯域信号の特性を自己相関除去器で除去した新しい基準信号(x’(n))を形成する工程、
入力信号を用いて帯域情報を生成するステップ、
帯域情報を利用してエラー信号(e(n))を一定時間遅延させた基準信号(x(n))および狭帯域信号の自己相関を除去した新しい基準信号(x'(n))のいずれかに対応する信号が送出されるように制御するステップ、
新しい基準信号とエラー信号との相関関係を計算して干渉信号予測係数(w(n))を求めるステップ、
基準信号(x(n))と干渉信号予測係数(w(n))をFIRフィルタに入力して予測軌道信号(y(n))を生成するステップと、原信号(d(n))で予測信号y(n)を減算して干渉信号が除去されたエラー信号e(n)を出力するステップを含むことを特徴とする5Gネットワークで利用可能なICS中継器の干渉除去方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線ネットワークで使用可能なICS中継器に関し、より詳細にはICS中継器において選択的自己相関除去器を用いて干渉信号のみを効果的に除去する中継器及び除去方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特に、LTEまたはOFDM信号の副搬送波部分使用のように狭帯域の信号およびNB-IOTなどの狭帯域の信号が入力される場合には、入力信号の自己相関特性により干渉信号を効果的に除去しない。そうではなく、むしろ不要なノイズ信号が生成される。
【0003】
このような問題点を解決するために、他の従来技術では自己相関関係除去器を用いたICS中継器の干渉除去方法で、国内特許公開第10-2013-0054305号(ICS中継器の干渉除去方法)に掲示されている。
【0004】
このような従来技術は、自己相関除去器を利用するこの方法は、狭帯域信号の相関特性の影響を受けずに軌道信号の予測及び除去が可能であるが、特に無信号(白色雑音)入力時のノイズを増幅することにより新しい。基準信号(x'(n)を作り出すため、中継器出力信号のSNRの歪みを持たせ、これにより基地局受信側の不要なノイズを上昇させて基地局の容量を減少させる問題点があった。
【0005】
また、他の従来技術では、選択的平準化器を用いたICS中継器及び干渉除去方法で、国内特許第10-2203955号(選択的平準化器を用いたICS中継器の干渉除去方法)に掲示されている。
【0006】
このような従来技術は、平準化器を用いて入力信号の時間軸データを周波数軸のデータに変換し、変換されたデータのmagnitudeを平準化し、平準化されたデータを再び時間軸に変換することにより、平準化された新しい基準信号(x'(n))を求めることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、狭帯域信号によって発生した不要なノイズ信号を除去するために自己相関除去器を常に使用せず、選択的自己相関除去器を用いることにより狭帯域信号だけでなく、無信号(白色ノイズ)入力時にも干渉信号のみを効果的に除去し、5Gのような広帯域無線ネットワークでも使用可能なdelayを満たす選択的自己相関除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置及び方法を提供することにその目的がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】5Gスモールセルカバレッジ拡張リレー装置内部構成である。
図2】内部配置図である。
図3】製品形状である。
図4】回路図である。
図5】4G+5G分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、選択的自己相関除去器を用いたICS中継器の干渉除去装置および方法に関するものであり、狭帯域入力信号源に対して原信号の歪みなしに干渉信号のみを効果的に除去するために自己相関除去器を常に使用しない。選択的自己相関除去器を使用することにより、狭帯域信号だけでなく、無信号入力時にも干渉信号のみを効果的に除去することを目的とする。
【0010】
5Gネットワークで利用可能なICS中継器の干渉除去方法に関する。
【0011】
5Gネットワークで利用可能なICS中継器の干渉除去方法は、
ICS中継器の干渉除去方法において、図1のように送信アンテナと受信アンテナとの間の干渉が除去されたエラー信号(e(n))を一定時間遅延させた基準信号(x(n))を形成する工程、
基準信号から狭帯域信号の特性を自己相関除去器で除去した新しい基準信号(x’(n))を形成する工程、
入力信号を用いて帯域情報を生成するステップ、
帯域情報を利用してエラー信号(e(n))を一定時間遅延させた基準信号(x(n))および狭帯域信号の自己相関を除去した新しい基準信号(x'(n))のいずれかに対応する信号が送出されるように制御するステップ、
新しい基準信号とエラー信号との相関関係を計算して干渉信号予測係数(w(n))を求めるステップ、
基準信号(x(n))と干渉信号予測係数(w(n))をFIRフィルタに入力して予測軌道信号(y(n))を生成するステップと、原信号(d(n))で予測信号(y(n))を減算して干渉信号が除去されたエラー信号(e(n))を出力するステップを含むことを特徴とする。
【0012】
ICS中継器において狭帯域入力信号源によって発生した不要なノイズ信号を除去するために選択的自己相関除去器を使用することにより、干渉信号のみを効果的に除去したICS中継器設計が可能になる。
図1
図2
図3
図4
図5