(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103340
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】シート状デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 5/01 20060101AFI20240725BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
A61B5/01 100
A61B5/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007618
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005810
【氏名又は名称】マクセル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142022
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 一晃
(72)【発明者】
【氏名】山本 智貴
(72)【発明者】
【氏名】辻 祥子
【テーマコード(参考)】
4C117
【Fターム(参考)】
4C117XB01
4C117XC15
4C117XC26
4C117XE03
4C117XE23
4C117XE76
(57)【要約】 (修正有)
【課題】簡単な構成によって、通信部を取り外すことができるシート状デバイスを実現する。
【解決手段】シート状デバイス1は、シート状の第1基材2と、第1基材2に対して、剥離可能に設けられたシート状の第2基材3と、第1基材2と第2基材3との間に位置する電源部5と、電源部5から供給される電力によって動作し、外部と無線通信可能な通信部6と、を有する。通信部6は、第2基材3における第1基材2側の面に設けられている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に取り付けられた状態で使用されるシート状デバイスであって、
シート状の第1基材と、
前記第1基材に対して剥離可能に設けられたシート状の第2基材と、
前記第1基材と前記第2基材との間に位置する電源部と、
前記電源部から供給される電力によって動作し、外部と無線通信可能な通信部と、
を有し、
前記通信部は、
前記第2基材における前記第1基材側の面に設けられている、
シート状デバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のシート状デバイスにおいて、
前記対象物の状態を検出する検出部をさらに有し、
前記検出部は、
前記第2基材における前記第1基材側の面に設けられていて、前記電源部から供給される電力によって動作し、
前記通信部は、
前記検出部による検出結果を外部に送信する、
シート状デバイス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のシート状デバイスにおいて、
前記電源部は、
前記第1基材における前記第2基材側の面に設けられている、
シート状デバイス。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のシート状デバイスにおいて、
前記電源部は、
少なくとも一部に空気孔を有する空気電池である、
シート状デバイス。
【請求項5】
請求項4に記載のシート状デバイスにおいて、
前記空気電池は、
正極側が前記第2基材に対向し、
前記第2基材は、
前記シート状デバイスを厚み方向に見て、前記空気電池の前記空気孔と重なる位置に孔部を有する、
シート状デバイス。
【請求項6】
請求項5に記載のシート状デバイスにおいて、
前記第2基材の前記孔部は、
防水性及び通気性を有する保護シートによって覆われている、
シート状デバイス。
【請求項7】
請求項4に記載のシート状デバイスにおいて、
前記第2基材に対して、前記第1基材側とは反対側に剥離可能に設けられたカバー部をさらに有し、
前記カバー部は、
前記第2基材に対して、前記シート状デバイスを厚み方向に見て、前記空気電池の前記空気孔と重なるように配置されている、
シート状デバイス。
【請求項8】
請求項4に記載のシート状デバイスにおいて、
前記空気電池の前記空気孔は、
防水性及び通気性を有する保護シートによって覆われている、
シート状デバイス。
【請求項9】
請求項1または請求項2に記載のシート状デバイスにおいて、
前記第1基材は、
厚み方向に積層された複数の層を含み、
前記電源部は、
前記第1基材の前記複数の層のうち、前記第2基材に最も近い層以外の層における前記第2基材側の面に設けられている、
シート状デバイス。
【請求項10】
請求項1または請求項2に記載のシート状デバイスにおいて、
前記第2基材は、
厚み方向に積層された複数の層を含む、
シート状デバイス。
【請求項11】
請求項1または請求項2に記載のシート状デバイスにおいて、
前記第1基材は、前記第2基材とは反対側の面に粘着部を有する、
シート状デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信機能を有し、対象物に取り付けられた状態で使用されるシート状デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
対象物に取り付けられた状態で使用されるシート状のデバイスが知られている。例えば、特許文献1には、直接皮膚に貼り付けられた状態で使用されるデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、対象物に取り付けられた状態で使用されるデバイスは、使用後に、デバイスの使用者は持ち帰ることを希望する一方、デバイスの提供者は回収を望む場合がある。更に、使用者の希望如何に関わらず、例えば対象物の表面に粘着部が貼り付けられた状態で使用されるシート状のデバイスでは、使用後に、前記対象物の表面から前記デバイスを除去することが困難な場合がある。
【0005】
また、前記デバイスが、通信部及びセンサ等を有するようなデバイスの場合は、前記通信部及び前記センサ等を使用後のデバイスから回収して再利用することが望ましい。前記通信部及び前記センサ等回路周りの生産は、最もCO2排出量が多い。よって、前記通信部及び前記センサ等を回収することにより、環境負荷低減につなげることができる。すなわち、SDGsの目標12(持続可能な生産消費体系を確保する)および目標13(気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる)の達成に貢献することができる。
【0006】
よって、対象物に取り付けられた状態で使用されるシート状のデバイスにおいて、簡単な構成によって、前記対象物から通信部等を取り外すことができる構成が望まれている。
【0007】
本発明の目的は、簡単な構成によって通信部等を取り外すことができるシート状デバイスを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係るシート状デバイスは、対象物に取り付けられた状態で使用されるシート状デバイスである。このシート状デバイスは、シート状の第1基材と、前記第1基材に対して剥離可能に設けられたシート状の第2基材と、前記第1基材と前記第2基材との間に位置する電源部と、前記電源部から供給される電力によって動作し、外部と無線通信可能な通信部と、を有する。前記通信部は、前記第2基材における前記第1基材側の面に設けられている(第1の構成)。
【0009】
上述の構成では、前記第1基材に対して前記第2基材を剥離することにより、通信部は、前記第2基材とともに、前記第1基材に対して分離させることができる。これにより、対象物にシート状デバイスを取り付けて使用した後に、前記第1基材を前記対象物に残した状態で、前記通信部を前記第1基材から取り外すことができる。よって、簡単な構成によって、通信部を取り外すことができるシート状デバイスを実現できる。
【0010】
前記第1の構成に記載のシート状デバイスは、前記対象物の状態を検出する検出部をさらに有する。前記検出部は、前記第2基材における前記第1基材側の面に設けられていて、前記電源部から供給される電力によって動作する。前記通信部は、前記検出部による検出結果を外部に送信する(第2の構成)。
【0011】
この構成では、通信部及び検出部は、電源部から供給された電力によって動作する。前記検出部は、対象物の状態を検出することができる。前記通信部は、前記検出部によって検出された前記対象物の状態を外部に送信することができる。例えば、前記検出部がGPSセンサである場合、前記検出部は、シート状デバイスが貼り付けられた対象物の位置を検出できる。前記通信部は、前記対象物の位置情報を外部に送信することができる。また、例えば、前記検出部が温度センサである場合、前記検出部は、シート状デバイスが貼り付けられた対象物の温度を測定することができる。前記通信部は、前記対象物の温度を外部に送信することができる。このように、上述の構成を有するシート状デバイスによって、前記対象物から離れた場所で、前記対象物の状態を確認することができる。
【0012】
前記第1または前記第2の構成において、前記電源部は、前記第1基材における前記第2基材側の面に設けられている(第3の構成)。
【0013】
第2基材を第1基材から剥離することにより、前記第2基材に配置された通信部と、前記第1基材に配置された電源部とを分離することができる。これにより、第2基材を第1基材から剥離する動作によって、前記電源部から前記通信部への電力の供給を停止させることができる。
【0014】
前記第1または前記第2の構成において、前記電源部は、少なくとも一部に空気孔を有する空気電池である(第4の構成)。
【0015】
電源部を、空気によって放電を開始する空気電池によって構成することにより、前記空気電池の放電の開始タイミングを容易にコントロールすることができる。これにより、前記電源部から通信部への電力供給のタイミングを容易にコントロールすることができる。
【0016】
前記第4の構成において、前記空気電池は、正極側が前記第2基材に対向している。前記第2基材は、前記シート状デバイスを厚み方向に見て、前記空気電池の前記空気孔と重なる位置に孔部を有する(第5の構成)。
【0017】
これにより、第1基材と第2基材との間に空気電池を配置できるとともに、第2基材の孔部を介して空気電池に空気を供給することができる。よって、前記空気電池から通信部に電力を供給することができる。また、この構成により空気電池の正極に効率よく空気を供給することができる。
【0018】
前記第5の構成において、前記第2基材の前記孔部は、防水性及び通気性を有する保護シートによって覆われている(第6の構成)。
【0019】
これにより、第2基材の孔部を覆う保護シートによって、空気電池の空気孔および第2基材の孔部における浸水を防ぐことができる。したがって、シート状デバイスが被水する環境であっても、空気電池は空気を取り込むことができるため、空気電池から通信部へ安定して電力を供給することができる。さらに、空気電池が劣化することを防止することができる。よって、シート状デバイスの性能の低下を防止することができる。
【0020】
前記第4の構成のシート状デバイスは、前記第2基材に対して、前記第1基材側とは反対側に剥離可能に設けられたカバー部をさらに有する。前記カバー部は、前記第2基材に対して、前記シート状デバイスを厚み方向に見て、前記空気電池の前記空気孔と重なるように配置されている(第7の構成)。
【0021】
上述の構成において、第2基材からカバー部を剥離することにより、空気電池への空気の供給を開始することができる。これにより、簡単な構成によって、通信部への電源供給の開始をコントロールすることができる。
【0022】
前記第4に記載の構成において、前記空気電池の前記空気孔は、防水性及び通気性を有する保護シートによって覆われている(第8の構成)。
【0023】
これにより、空気電池をより確実に防水することができる。したがって、被水する環境であっても、シート状デバイスが安定して動作する。さらに、空気電池が劣化することをより確実に防止することができる。よって、シート状デバイスの性能の低下をより確実に防止することができる。
【0024】
前記第1または前記第2の構成において、前記第1基材は、厚み方向に積層された複数の層を含む。前記電源部は、前記第1基材の前記複数の層のうち、前記第2基材に最も近い層以外の層における前記第2基材側の面に設けられている(第9の構成)。
【0025】
これにより、第1基材の複数の層のうち、第2基材が剥離された際に露出する第1基材の露出面の層と、電源部が接続されている前記露出面以外の層とを、それぞれ別に製造することができる。これにより、例えば、前記第1基材の露出面の層と、前記露出面以外の層とを、異なる形状、サイズ等にしたり、異なる材料で構成したりすることができる。よって、前記第2基材が剥離された際に露出する前記第1基材の露出面のデザインの自由度を向上することができる。
【0026】
前記第1または前記第2の構成において、前記第2基材は、厚み方向に積層された複数の層を含む(第10の構成)。
【0027】
これにより、第2基材の複数の層のうち、シート状デバイスの使用時に外側に露出する第2基材の露出面の層と、通信部を有する前記露出面以外の層とを、それぞれ別に製造することができる。これにより、例えば、前記第2基材の露出面の層と、前記露出面以外の層とを、異なる形状、サイズ等にしたり、異なる材料で構成したりすることができる。よって、シート状デバイスの使用時に外側に露出する前記第2基材の露出面のデザインの自由度を向上することができる。
【0028】
前記第1または前記第2の構成において、前記第1基材は、前記第2基材とは反対側の面に粘着部を有する(第11の構成)。
【0029】
この構成により、シート状デバイスを対象物に貼り付けて使用することができる。また、前記シート状デバイスが前記対象物に貼り付けられた状態で、通信部を、前記第2基材とともに、前記第1基材に対して分離させることができる。すなわち、前記第1基材が前記対象物に貼り付けられた状態で、前記通信部を前記第1基材から取り外すことができる。よって、前記第1基材を対象物に残した状態で、前記第1基材から前記通信部を容易に取り外すことができるシート状デバイスを実現できる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の例示的な一実施形態によれば、前記第1基材から前記第2基材を剥離することにより、通信部を前記第1基材から容易に取り外すことができる。よって、簡単な構成によって、通信部を取り外すことができるシート状デバイスを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、実施形態1に係るシート状デバイスの概略構成を模式的に示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態1に係るシート状デバイスの第2基材を第1基材に対して剥離した状態を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態2に係るシート状デバイスの概略構成を模式的に示す図である。
【
図4】
図4は、空気電池の概略構成を模式的に示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態2に係るシート状デバイスを使用している状態を模式的に示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態2に係るシート状デバイスの使用後の状態を模式的に示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態2の変形例に係るシート状デバイスの概略構成を模式的に示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態3に係るシート状デバイスの概略構成を模式的に示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態3に係るシート状デバイスを使用している状態を模式的に示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態3に係るシート状デバイスの使用後の状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
【0033】
なお、本明細書で使用する各図において、各構成部材の配置等は、本発明のシート状デバイスにおける各構成部材の相互関係を説明するために模式的に表したものであって、実際の寸法比率等とは、異なっている。
【0034】
以下の説明では、シート状デバイスの厚み方向を、厚み方向と称する。また、前記厚み方向において、第1基材に対して第2基材が位置する側を、厚み方向の他側、その反対側を、厚み方向の一側と称する。
【0035】
(実施形態1)
図1及び
図2を参照して、実施形態1に係るシート状デバイス1について説明する。シート状デバイス1は、対象物Mの表面に貼り付けられた状態で使用されるデバイスである。シート状デバイス1は、柔軟性を有する。シート状デバイス1は、使用後に廃棄される使い捨て型のデバイスであってもよい。シート状デバイス1が貼り付けられる対象物Mは、物であってもよいし、人または生き物であってもよい。対象物Mの表面は、硬くてもよいし、柔らかくてもよい。
【0036】
図1は、シート状デバイス1の概略構成を模式的に示す図である。
図1及び
図2に示すように、シート状デバイス1は、第1基材2と、第2基材3と、電源部5と、通信部6とを有する。
【0037】
第1基材2は、シート状である。第1基材2は、粘着部21を有する。粘着部21は、厚み方向の一側の面に設けられている。第1基材2は、粘着部21を介して対象物Mに貼り付けられる。粘着部21を対象物Mに貼り付けることにより、シート状デバイス1の通信部6が、対象物Mに取り付けられる。粘着部21は、第1基材2の厚み方向の一側の面全体に設けられていてもよいし、一部に設けられていてもよい。
【0038】
粘着部21は、粘着剤を含む。前記粘着剤は、例えば、シリコン系粘着剤、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤である。
【0039】
第1基材2の厚み方向の他側の面は、図示省略する剥離剤によってコーティングされている。
【0040】
第2基材3は、シート状である。第2基材3は、第1基材2に対して厚み方向の他側に位置している。第2基材3は、第1基材2に対して、厚み方向に重なっている。すなわち、第2基材3における厚み方向の一側の面は、第1基材2における厚み方向の他側の面と接触している。
【0041】
第2基材3における第1基材2側の面には、図示省略する前記粘着剤が塗付されている。第2基材3は、前記粘着剤によって第1基材2に接着されている。上述したように、第1基材2の第2基材3側の面は、剥離剤でコーティングされている。よって、第2基材3は、第1基材2に対して剥離可能である。
図2は、第2基材3を第1基材2に対して剥離した状態を示す図である。
【0042】
電源部5は、シート状デバイス1の電力供給源である。電源部5は、第1基材2と第2基材3との間に位置している。電源部5は、例えば、シート状に形成され且つ柔軟性を有する電池である。なお、電源部は、シート状デバイスの柔軟性を阻害しなければ、例えば、厚み寸法が小さいコイン型の電池であってもよい。電源部は、第1基材における厚み方向の他側の面に設けられていてもよいし、第2基材3における厚み方向の一側の面に設けられていてもよい。
【0043】
通信部6は、第2基材3における厚み方向の一側の面に設けられている。通信部6は、図示省略する配線によって電源部5に電気的に接続されている。通信部6は、電源部5から供給される電力によって動作する。なお、通信部6と電源部5とは、第2基材3に配置された配線パターンによって電気的に接続されていてもよい。
【0044】
通信部6は、外部と無線通信可能に構成されている。通信部6は、例えば、信号を外部に発信する発信機であってもよいし、外部からの信号を受信する受信機であってもよい。
【0045】
通信部6は、例えば、周囲に位置する複数のアンテナから電波を受信可能に構成されていてもよい。この場合、例えば、前記複数のアンテナからそれぞれ受信する電波の強さに基づいて、シート状デバイス1が貼られた対象物Mの位置を検出することができる。
【0046】
上述したように、第2基材3は、第1基材2に対して剥離可能である。したがって、外部との通信の必要がなくなった際に、第2基材3を第1基材2に対して剥離することにより、通信部6を、対象物Mから取り外すことができる。このように、シート状デバイス1では、通信部6を対象物Mから容易に取り外すことができる。なお、対象物Mから取り外された通信部6は、再利用してもよい。
【0047】
以上説明したように、本実施形態に係るシート状デバイス1は、対象物Mに貼り付けるための粘着部21を有するシート状デバイス1である。シート状デバイス1は、一方の面に粘着部21を有するシート状の第1基材2と、第1基材2に対して、粘着部21側とは反対側に剥離可能に設けられたシート状の第2基材3と、第1基材2と第2基材3との間に位置する電源部5と、電源部5から供給される電力によって動作し、外部と無線通信可能な通信部6と、を有する。通信部6は、第2基材3における第1基材2側の面に設けられている。
【0048】
本実施形態のシート状デバイス1では、第1基材2に対して第2基材3を剥離することにより、通信部6を第2基材3とともに第1基材2に対して分離させることができる。これにより、対象物Mにシート状デバイス1を貼り付けて使用した後に、第1基材2を対象物Mに残した状態で、通信部6を対象物Mから取り外すことができる。よって、簡単な構成によって、通信部6を取り外すことができるシート状デバイス1を提供できる。また、対象物Mから取り外された通信部6を再利用することができる。
【0049】
(実施形態2)
次に、
図3から
図6を参照して、実施形態2に係るシート状デバイス101について説明する。なお、シート状デバイス101では、実施形態1と同様に、第1基材102に対して第2基材103を剥離していない状態では、第2基材103における厚み方向の一側の面は、第1基材102における厚み方向の他側の面と接触しているが、各図では、説明のため、第2基材103を第1基材102に対して離した状態で示している。各図において、一点鎖線は、説明のため離した状態で示している部材同士を結んでいる。
【0050】
図3は、シート状デバイス101の概略構成を模式的に示す図である。
図3に示すように、シート状デバイス101は、第1基材102と、第2基材103と、電源部105と、通信部106と、検出部107と、第1カバー部122と、第2カバー部104とを有する。第1カバー部122、第1基材102、第2基材103及び第2カバー部104は、厚み方向に重なっている。
【0051】
第1基材102は、シート状である。第1基材102は、厚み方向の一側の面に粘着部121を有する。第1基材102の粘着部121は、第1カバー部122によって覆われている。
【0052】
第1カバー部122は、第1基材102の厚み方向の一側の面を覆っている。第1カバー部122の厚み方向の他側の面は、剥離剤でコーティングされている。よって、第1カバー部122は、第1基材102に対して剥離可能である。第1基材102に対して第1カバー部122を剥離することにより、粘着部121が露出する。
【0053】
第1基材102は、粘着部121を介して対象物Mに貼り付けられる。粘着部121を対象物Mに貼り付けることにより、シート状デバイス101の通信部106及び検出部107が、対象物Mに取り付けられる。
【0054】
第1基材102における厚み方向の他側の面には、電源部105が設けられている。
【0055】
第2基材103は、シート状である。第2基材103は、第1基材102に対して厚み方向に重なっている。
【0056】
第2基材103は、厚み方向に貫通する孔部131を有する。孔部131は、保護シート108によって覆われている。なお、
図3では、保護シート108は、第2基材103に対して厚み方向の他側に位置しているが、保護シートは、第2基材に対して厚み方向の一側に位置していてもよい。保護シートは、第2基材に対して厚み方向の一側及び他側に位置していてもよい。孔部131が設けられている位置については、後述する。
【0057】
保護シート108は、防水性及び通気性を有するフィルムである。前記フィルムは、例えば、PTFEなどのフッ素樹脂を含む。
【0058】
第2基材103における厚み方向の一側の面には、通信部106及び検出部107が設けられている。なお、第2基材103は、前記一側の面に図示しない配線パターンを有する基板を有していてもよい。この場合、通信部106及び検出部107は、前記基板上に設けられていてもよい。
【0059】
第2基材103は、実施形態1と同様に、第1基材102に対して剥離可能に設けられている。本実施形態では、第2基材103を第1基材102に対して剥離することにより、第2基材103とともに通信部106及び検出部107が第1基材102から分離される。これにより、通信部106及び検出部107が、対象物Mから取り外される。
【0060】
この時、通信部106及び検出部107が図示しない前記基板上に設けられている場合は、第2基材103を剥離することにより、前記基板ごと対象物Mから取り外される構成としてもよい。
【0061】
第2基材103の厚み方向の他側の面は、剥離剤でコーティングされている。第2基材103の厚み方向の他側の面は、第2カバー部104によって覆われている。
【0062】
第2カバー部104は、第2基材103の厚み方向の他側の面を覆っている。第2カバー部104の第2基材103側の面には、粘着剤が塗布されている。よって、第2カバー部104は、第2基材103に対して剥離可能である。第2カバー部104は、本発明のカバー部に対応する。
【0063】
電源部105は、第1基材102における厚み方向の他側の面に設けられている。電源部105は、通信部106及び検出部107に電力を供給する。本実施形態では、電源部105は、空気電池105aである。
【0064】
図4は、空気電池105aの概略構成を模式的に示す図である。空気電池105aは、シート状である。空気電池105aは、正極151と、負極152と、正極151と負極152との間に配置されたセパレータ153と、図示省略する電解液とを有する。正極151、負極152及びセパレータ153は、それぞれがシート状に形成されている。正極151、負極152、セパレータ153及び電解液は、正極側の外装体154及び負極側の外装体155によって密閉されている。
【0065】
正極側の外装体154には、空気孔154aが形成されている。正極151には、空気孔154aから、正極活物質である空気(酸素)が供給される。空気電池105aは、空気が供給されることにより、電池として機能する。
【0066】
図3に示すように、空気電池105aは、負極152側が第1基材102の厚み方向の他側の面に固定されている。空気電池105aの正極151側は、第2基材103に対向している。すなわち、空気電池105aの空気孔154aは、第2基材103側に位置している。
【0067】
上述したように、第2基材103は、孔部131を有する。厚み方向に見て、孔部131は、空気電池105aの空気孔154aと重なる位置に位置する。よって、第1基材102と第2基材103との間に空気電池105aが位置した状態でも、空気電池105aに空気を供給可能である。なお、第2基材は、厚み方向に見て空気孔のそれぞれと重なるように、空気孔と同じ数の孔部を有してもよいし、複数の空気孔と重なるように、空気孔よりも少ない数の孔部を有してもよい。
【0068】
上述したように、第2基材103の孔部131は、保護シート108によって覆われている。よって、空気電池105aに空気を供給できる一方、空気孔154aから空気電池105aの内部への水分の浸入が防止される。したがって、シート状デバイス101が被水する環境下であっても、空気電池105aは電気を供給することができ、さらに、空気電池105aが劣化することを防止できる。よって、シート状デバイス101の性能の低下を防止できる。
【0069】
なお、保護シートは、空気電池における正極と正極側の外装体の間に配置されていてもよいし、空気電池における正極側の外装体の外面に配置されていてもよい。これにより、空気電池をより確実に防水することができる。したがって、被水する環境下であっても、シート状デバイス101は安定に動作し、さらに、空気電池の劣化をより確実に防止することができる。よって、シート状デバイス101の性能の低下をより確実に防止することができる。
【0070】
通信部106は、第2基材103における厚み方向の一側の面に設けられている。通信部106は、図示省略する配線によって電源部105に電気的に接続されている。通信部106は、電源部105から供給される電力によって動作する。なお、通信部106と電源部105とは、第2基材103に配置された配線パターンによって電気的に接続されていてもよい。
【0071】
通信部106は、外部と無線通信可能に構成されている。本実施形態では、通信部106は、例えば、後述する検出部107によって検出された検出結果を、外部に送信可能である。
【0072】
検出部107は、第2基材103における厚み方向の一側の面に設けられている。検出部107は、図示省略する配線によって電源部105に電気的に接続されている。検出部107は、電源部105から供給される電力によって動作する。なお、通信部106と電源部105とは、第2基材103に配置された配線パターンによって電気的に接続されていてもよい。
【0073】
検出部107は、対象物Mの状態および対象物Mの周辺状況等を検出する。検出部107は、例えば、対象物Mの状態を検出するセンサである。検出部107は、例えば、位置情報を取得するGPSセンサ、対象物Mの温度を検出する温度センサ、近づく物体を検出する近接センサ等であってもよい。検出部107は、例えば、カメラを内蔵していてもよい。
【0074】
例えば、検出部107がGPSセンサである場合、検出部107は、シート状デバイス101が貼り付けられた対象物Mの位置を検出できる。通信部106は、対象物Mの位置情報を外部に送信することができる。また、例えば、検出部107が温度センサである場合、検出部107は、シート状デバイス101が貼り付けられた対象物Mの温度を測定することができる。通信部106は、対象物Mの温度を外部に送信することができる。
【0075】
上述したように、第2基材103は第2カバー部104によって覆われている。すなわち、第2基材103の孔部131は、第2カバー部104によって覆われている。よって、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離しない状態では、空気電池105aの空気孔154aに空気が供給されないため、空気電池105aは機能しない。
【0076】
一方、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離することにより、空気電池105aは機能する。すなわち、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離することにより、孔部131を介して空気電池105aの空気孔154aに空気が供給される。これにより、空気電池105aから通信部106及び検出部107に電力の供給を開始することができる。よって、簡単な構成により、通信部106及び検出部107の動作を開始させるタイミングをコントロールすることができる。
【0077】
図5に示すように、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離した際、保護シート108は、第2カバー部104の厚み方向の他側の面に残っている。これにより、空気電池105aの内部への水分の浸入が防止される。
【0078】
このように、第2カバー部104は、電源部105から通信部106及び検出部107への電力供給の開始スイッチとして機能する。
【0079】
上述の構成を有するシート状デバイス101では、第1カバー部122を第1基材102に対して剥離することにより、粘着部121が露出して、対象物Mにシート状デバイス101を装着することができる。第2カバー部104を第2基材103に対して剥離することにより、空気電池105aを機能させることができる。これにより、検出部107及び通信部106の動作を開始させることができる。
【0080】
また、第2基材103を第1基材102に対して剥離することにより、第2基材103、検出部107及び通信部106を対象物Mから取り外すことができる。また、第2基材103を第1基材102に対して剥離することにより、空気電池105aと、検出部107及び通信部106とを分離することができる。これにより、検出部107及び通信部106の動作を停止させることができる。
【0081】
したがって、本実施形態の構成により、簡単な構成によって、通信部106の動作を開始させることができるとともに、停止させることができるシート状デバイス101を実現できる。
【0082】
(シート状デバイスの使用方法)
図3、
図5及び
図6を用いて、上述の構成を有するシート状デバイス101の一例としての使用方法を説明する。以下の説明では、シート状デバイス101の通信部106及び検出部107に電力が供給されている状態を、シート状デバイス101を使用している状態と称する。
【0083】
最初に、第1基材102の厚み方向の一側を覆っている第1カバー部122を第1基材102に対して剥離して、第1基材102の粘着部121を露出させる。次に、粘着部121を介して、第1基材102を対象物Mに貼り付ける。これにより、検出部107及び通信部106が対象物Mに取り付けられる。
【0084】
次に、
図5に示すように、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離する。これにより、空気電池105aの空気孔154aが露出して、空気電池105aへの空気が供給される。よって、通信部106及び検出部107に対する電力供給が開始される。すなわち、シート状デバイス101を使用している状態となる。なお、上述したように、保護シート108は、第2基材103の厚み方向の他側の面に残っている。したがって、保護シート108によって空気電池105aの内部への水分の浸入が防止される。
【0085】
シート状デバイス101の使用が終了すると、
図6に示すように、第2基材103を第1基材102に対して剥離する。第2基材103を第1基材102に対して剥離することにより、通信部106及び検出部107が、対象物Mから取り外される。また、通信部106及び検出部107が、空気電池105aから分離される。これにより、通信部106及び検出部107の動作が停止する。
【0086】
(実施形態2の変形例)
上述したシート状デバイス101では、第2基材103は、1つの層によって構成されている。しかしながら、シート状デバイス201の第2基材203は、
図7に示すように、複数の層を有してもよい。
【0087】
図7に示すように、例えば、シート状デバイス201の第2基材203は、検出部107が設けられている第1層203aと、通信部106が設けられている第2層203bとを有する。これにより、検出部107が設けられている第1層203aと、通信部106が設けられている第2層203bとをそれぞれ製造することができる。
【0088】
第2基材が複数の層を有する場合は、第2基材の複数の層のうち最も厚み方向の他側に位置する層が、シート状デバイスの使用時に外側に露出する。本変形例のように、第2基材が複数の層を有する場合、第2基材の複数の層のうち、最も厚み方向の他側に位置する層と、他の層とを、異なる形状、サイズ等にしたり、異なる材料で構成したりすることができる。よって、シート状デバイスの使用時に外側に露出する第2基材の厚み方向の他側の面におけるデザインの自由度を向上することができる。
【0089】
なお、本変形例では、第2基材203が、2つの層を有する場合について説明したが、第2基材は、3つ以上の層を有してもよい。
【0090】
(実施形態3)
次に、
図8から
図10を参照して、実施形態3に係るシート状デバイス301について説明する。以下では、実施形態2と同じ構成については、同じ符号を付して説明を省略する。なお、シート状デバイス301では、実施形態2と同様に、第1基材302に対して第2基材103を剥離していない状態では、第2基材103における厚み方向の一側の面は、第1基材302における厚み方向の他側の面と接触しているが、各図では、説明のため、第2基材103を第1基材302に対して離した状態で示している。各図において、一点鎖線は、説明のため離した状態で示している部材同士を結んでいる。
【0091】
図8は、シート状デバイス301の概略構成を模式的に示す図である。
図8に示すように、シート状デバイス301は、第1基材302と、第2基材103と、電源部105と、通信部106と、検出部107と、第1カバー部122と、第2カバー部104とを有する。第1カバー部122、第1基材302、第2基材103及び第2カバー部104は、厚み方向に重なっている。
【0092】
本実施形態では、シート状デバイス301の第1基材302は、厚み方向に積層された複数の層を有する。本実施形態では、第1基材302は、厚み方向の一側に位置する第1層302aと、厚み方向の他側に位置する第2層302bとを有する。なお、各図では、説明のため、第1層302aと第2層302bとを離して示しているが、実際は、第1層302aと第2層302bとは、間に他の部材が位置している部分では離れていて、それ以外の部分では離れていない。
【0093】
第1層302aの厚み方向の一側の面には、粘着部121が設けられている。第1層302aの厚み方向の他側の面には、電源部105が設けられている。第2層302bの厚み方向の一側の面は、第1層302aと接着している。
【0094】
第2層302bは、厚み方向に貫通する孔部331を有する。孔部331は、保護シート308によって覆われている。厚み方向に見て、孔部331は、空気電池105aの空気孔154aと重なる位置に位置する。よって、第2層302b及び第1層302aの間に位置している空気電池105aに対して、孔部331を介して空気を供給することができる。
【0095】
この構成により、第1基材302の複数の層のうち、第1基材302に対して第2基材103が剥離された際に露出する第1基材302の第2層302bと、電源部105が配置された第1層302aとを、それぞれ別に製造することができる。これにより、例えば、第2層302bと、第1層302aとを、異なる形状、サイズ等にしたり、異なる材料で構成したりすることができる。よって、第2基材103が剥離された際に露出する第1基材302の厚み方向の他側の面におけるデザインの自由度を向上することができる。
【0096】
なお、本実施形態では、第1基材302が、2つの層を有する場合について説明したが、第1基材は、3つ以上の層を有してもよい。
【0097】
(シート状デバイスの使用方法)
図8から
図10を用いて、上述の構成を有するシート状デバイス301の一例としての使用方法を説明する。
【0098】
最初に、第1基材302の第1層302aの厚み方向の一側を覆っている第1カバー部122を第1基材302に対して剥離して、第1基材302の粘着部121を対象物Mに貼り付ける。これにより、検出部107及び通信部106が対象物Mに取り付けられる。
【0099】
次に、
図9に示すように、第2カバー部104を第2基材103に対して剥離する。これにより、シート状デバイス301を使用している状態となる。
【0100】
シート状デバイス301の使用が終了すると、
図10に示すように、第2基材103を第1基材302に対して剥離する。第2基材103を第1基材302に対して剥離することにより、通信部106及び検出部107が、対象物Mから取り外される。また、通信部106及び検出部107が、空気電池105aから分離される。これにより、通信部106及び検出部107の動作が停止する。
【0101】
本実施形態では、第2基材103を第1基材302から剥離することにより、第1基材302の第2層302bが、シート状デバイス301の外側に露出する。すなわち、本実施形態では、第2層302bの厚み方向の他側の面が、シート状デバイス301の使用後に外側に露出する。したがって、第2層302bにデザインを施すことにより、シート状デバイス301の使用後におけるデザイン性を向上することができる。
【0102】
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0103】
前記実施形態2、3では、シート状デバイス101、201、301は、第1カバー部122及び第2カバー部104を有する。しかしながら、シート状デバイスは、第1カバー部を有さなくてもよい。シート状デバイスは、第2カバー部を有さなくてもよい。
【0104】
前記各実施形態では、第1基材2、102、302は、対象物Mに取り付けるための粘着部21、121を有する。しかしながら、第1基材は、粘着部を有さなくてもよい。この場合、例えば、シート状デバイスは、対象物Mに該シート状デバイスを着脱可能に取り付けるための取付部を有してもよい。
【0105】
前記実施形態2、3では、第2カバー部104は、厚み方向に見て、第2基材103、203の孔部131と重なる位置以外も覆っている。しかしながら、第2カバー部は、厚み方向に見て、少なくとも空気電池の空気孔と重なるように配置されていればよい。
【0106】
前記実施形態2では、第2基材103、203の孔部131は、保護シート108によって覆われている。しかしながら、第2基材の孔部は、保護シートによって覆われていなくてもよい。なお、空気電池をより確実に防水するためには、第2基材の孔部は、保護シートによって覆われていることが好ましい。
【0107】
前記実施形態3では、第1基材302の第2層302bの孔部331は、保護シート308によって覆われている。しかしながら、第1基材の第2層の孔部は、保護シートによって覆われていなくてもよい。なお、空気電池をより確実に防水するためには、第1基材の第2層の孔部は、保護シートによって覆われていることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本発明は、対象物の表面に粘着部を貼り付けて使用するシート状のデバイスに利用可能である。
【符号の説明】
【0109】
1、101、201、301 シート状デバイス
2、102、302 第1基材
3、103、203 第2基材
5、105 電源部
6、106 通信部
21、121 粘着部
104 第2カバー部(カバー部)
105a 空気電池
107 検出部
108、308 保護シート
122 第1カバー部
131、331 孔部
151 正極
152 負極
153 セパレータ
154 正極側の外装体
154a 空気孔
155 負極側の外装体
203a 第2基材の第1層
203b 第2基材の第2層
302a 第1基材の第1層
302b 第1基材の第2層
M 対象物