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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103365
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】医療用器具の保持部材
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/00 20060101AFI20240725BHJP
   A61B 50/30 20160101ALI20240725BHJP
   B65D 73/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
A61M25/00
A61B50/30
B65D73/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007650
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】000000941
【氏名又は名称】株式会社カネカ
(74)【代理人】
【識別番号】110002837
【氏名又は名称】弁理士法人アスフィ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】近藤 太郎
(72)【発明者】
【氏名】藤本 充千
【テーマコード(参考)】
3E067
4C267
【Fターム(参考)】
3E067AA18
3E067AB83
3E067AC01
3E067BA18A
3E067BB01A
3E067BC04A
3E067EA22
3E067EB23
3E067EC03
3E067EC12
3E067EC13
3E067ED01
3E067FA01
4C267AA34
4C267BB31
4C267BB32
(57)【要約】
【課題】包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供する。
【解決手段】長手方向に延在するシートを有し、前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に延在するシートを有し、
前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、
前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、
前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、
前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
【請求項2】
前記フラップの前記自由端部は、前記第2側壁部に設けられた固定用スリットか、または前記第2側壁部において前記切込み線により形成された孔を介して前記第2側壁部に固定されている請求項1に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項3】
前記ベース部は、前記医療用器具が配置される表側面と、前記表側面とは反対側の裏側面を有し、
前記フラップは、前記ベース部の前記表側面に由来する面と前記裏側面に由来する面とを有し、
前記裏側面に由来する面のうち少なくとも一部は、前記ベース部の方を向いている請求項1または2に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項4】
前記切込み線は、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第1部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第2部と、
前記第1部と前記第2部を連結している第3部とを有している請求項1または2に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項5】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記ベース部の前記幅方向に延在している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項6】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部を横断しており、前記第3部は前記ベース部に位置している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項7】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部と前記第2側壁部を横断しており、前記第3部は前記第2側壁部に位置している請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項8】
前記第1部と前記第2部は、それぞれ第1の方向に延在しており、
前記第1の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい請求項4に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項9】
前記フラップは、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かうに従って前記切込み線から離れる方向である第2の方向に延在しており、
前記第2の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい請求項8に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項10】
前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているA1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているA2領域を有し、
前記A1領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立しており、
前記A2領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立している請求項1に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項11】
前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているB1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているB2領域を有し、
前記B1領域は、前記A1領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記一端部から前記他端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜しており、
前記B2領域は、前記A2領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記他端部から前記一端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜している請求項10に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項12】
前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているC1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているC2領域を有し、
前記C1領域は、前記B1領域の幅方向の端部のうち前記A1領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C1領域の幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C1領域の前記幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に近く、
前記C2領域は、前記B2領域の幅方向の端部のうち前記A2領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C2領域の幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C2領域の前記幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に近い請求項11に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項13】
前記ベース部は、前記幅方向の前記一端部から前記他端部に向かう方向に起立している第1フラップと、前記幅方向の前記他端部から前記一端部に向かう方向に起立している第2フラップとを有し、
前記第1フラップの固定基端部は、前記第2フラップの固定基端部よりも前記一端部に近い請求項1に記載の医療用器具の保持部材。
【請求項14】
前記医療用器具は、ハンドル部と前記ハンドル部の遠位部から延在している長尺状部とを有し、
前記第1フラップと前記第2フラップは、少なくとも前記長尺状部を覆うように保持している請求項13に記載の医療用器具の保持部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療用器具の保持部材に関する。
【背景技術】
【0002】
これまでに、ガイディングカテーテル等の医療用器具を所定形状で保持する保持台紙が知られていた。例えば特許文献1には、長尺のシャフトを有するカテーテルを保持する保持面を有する長尺なシート材で構成されたカテーテル保持台紙であって、カテーテルを保持するカテーテル保持部を備え、カテーテル保持部は、シート材の長手方向に沿って配置され、シャフトを保持面との間で挟持する複数のタブを有し、複数のタブには、シャフトが挟持された状態でシャフトに当接する位置にシャフトに沿うように第1切込みが形成されていることを特徴とするカテーテル保持台紙が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-18209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の長尺なシート材で構成されたカテーテル保持台紙は、細長い形状であるため、例えば包装袋、包装箱等の包装体を用いた包装、梱包の際や、使用時の包装体からの取り出し等の際に長尺方向に保持台紙が折れ曲がってしまう場合があった。一方、カテーテル保持台紙の剛性を向上させるために保持台紙に側壁を設けると、カテーテル保持台紙を包装体に出し入れする際に側壁が外側に向かって傾いてしまいカテーテル保持台紙を出し入れし難くなる場合があることが本発明者らの検討によりわかった。本発明は上記の様な問題に着目してなされたものであって、その目的は、包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る医療用器具の保持部材は、以下の通りである。
[1]長手方向に延在するシートを有し、
前記シートは、前記長手方向に延在するベース部と、
前記ベース部の幅方向の一端部に位置し、前記長手方向に延在している第1側壁部と、
前記ベース部の前記幅方向の他端部に位置し、前記長手方向に延在している第2側壁部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部とを横断する切込み線により形成され、前記第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、
前記フラップは、前記固定基端部から前記第2側壁部に向かって延在し、前記自由端部は前記第2側壁部に固定されている医療用器具の保持部材。
【0006】
上記構成により、シートの一部により形成されたフラップが、第1側壁部と第2側壁部を橋渡しするようにしてこれらを連結することができるため、第1側壁部と第2側壁部が外側に向かって傾き難くなる。更に、シートの一部によりフラップを形成すると、橋渡しに必要な長さのフラップに対応する孔がシートに形成されるため、シートとは別の部材により第1側壁部と第2側壁部を連結する場合に比べて軽量化することができる。その結果、包装体から出し入れし易くすることができる。
【0007】
実施の形態に係る医療用器具の保持部材は、以下の[2]~[14]のいずれかであることが好ましい。
[2]前記フラップの前記自由端部は、前記第2側壁部に設けられた固定用スリットか、または前記第2側壁部において前記切込み線により形成された孔を介して前記第2側壁部に固定されている[1]に記載の医療用器具の保持部材。
[3]前記ベース部は、前記医療用器具が配置される表側面と、前記表側面とは反対側の裏側面を有し、
前記フラップは、前記ベース部の前記表側面に由来する面と前記裏側面に由来する面とを有し、
前記裏側面に由来する面のうち少なくとも一部は、前記ベース部の方を向いている[1]または[2]に記載の医療用器具の保持部材。
[4]前記切込み線は、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第1部と、
少なくとも前記第1側壁部と前記ベース部を横断する第2部と、
前記第1部と前記第2部を連結している第3部とを有している[1]~[3]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[5]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記ベース部の前記幅方向に延在している[4]記載の医療用器具の保持部材。
[6]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部を横断しており、前記第3部は前記ベース部に位置している[4]または[5]に記載の医療用器具の保持部材。
[7]前記第1部と前記第2部は、それぞれ前記第1側壁部と前記ベース部と前記第2側壁部を横断しており、前記第3部は前記第2側壁部に位置している[4]または[5]に記載の医療用器具の保持部材。
[8]前記第1部と前記第2部は、それぞれ第1の方向に延在しており、
前記第1の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい[4]~[7]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[9]前記フラップは、前記第1側壁部から前記第2側壁部に向かうに従って前記切込み線から離れる方向である第2の方向に延在しており、
前記第2の方向は、前記長手方向の成分と、前記幅方向の成分とを有しており、前記長手方向の成分は、前記幅方向の成分よりも小さい[1]~[8]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[10]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているA1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているA2領域を有し、
前記A1領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立しており、
前記A2領域は、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に隣接し、且つ前記ベース部に対して起立している[1]~[9]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[11]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているB1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているB2領域を有し、
前記B1領域は、前記A1領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記一端部から前記他端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜しており、
前記B2領域は、前記A2領域の幅方向の端部のうち前記ベース部に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、且つ前記ベース部の前記他端部から前記一端部に向かうに従って前記ベース部に近づくように傾斜している[10]に記載の医療用器具の保持部材。
[12]前記第1側壁部は、前記長手方向に延在しているC1領域を有し、
前記第2側壁部は、前記長手方向に延在しているC2領域を有し、
前記C1領域は、前記B1領域の幅方向の端部のうち前記A1領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C1領域の幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C1領域の前記幅方向の端部のうち前記B1領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記一端部に近く、
前記C2領域は、前記B2領域の幅方向の端部のうち前記A2領域に隣接する端部とは反対側の端部に隣接し、前記C2領域の幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部とは反対側の端部は、前記C2領域の前記幅方向の端部のうち前記B2領域に隣接する端部よりも、前記ベース部の前記幅方向の前記他端部に近い[11]に記載の医療用器具の保持部材。
[13]前記ベース部は、前記幅方向の前記一端部から前記他端部に向かう方向に起立している第1フラップと、前記幅方向の前記他端部から前記一端部に向かう方向に起立している第2フラップとを有し、
前記第1フラップの固定基端部は、前記第2フラップの固定基端部よりも前記一端部に近い[1]~[12]のいずれか一項に記載の医療用器具の保持部材。
[14]前記医療用器具は、ハンドル部と前記ハンドル部の遠位部から延在している長尺状部とを有し、
前記第1フラップと前記第2フラップは、少なくとも前記長尺状部を覆うように保持している[13]に記載の医療用器具の保持部材。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、包装体から出し入れし易い医療用器具の保持部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図2図2は、図1の保持部材の底面図である。
図3図3は、図1の保持部材のA-A断面図である。
図4図4は、図1の保持部材のB-B断面図である。
図5図5は、図4の保持部材の変形例のB-B断面図である。
図6図6は、図1の保持部材のC-C断面図である。
図7図7は、図6の保持部材の変形例のC-C断面図である。
図8図8は、図1の保持部材の側面図である。
図9図9は、図8の保持部材の変形例の側面図である。
図10図10は、図1の保持部材の変形例の側壁部の平面図である。
図11図11は、図1の保持部材の変形例の側壁部の平面図である。
図12図12は、図1の保持部材のD-D断面図である。
図13図13は、第2の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図14図14は、図13の保持部材の底面図である。
図15図15は、図13の保持部材のE-E断面図である。
図16図16は、図13の保持部材のF-F断面図である。
図17図17は、第3の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。
図18図18は、図17の保持部材の底面図である。
図19図19は、図17の保持部材のG-G断面図である。
図20図20は、図17の保持部材のH-H断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
実施の形態に係る医療用器具の保持部材は、長手方向に延在するシートを有し、シートは、長手方向に延在するベース部と、ベース部の幅方向の一端部に位置し、長手方向に延在している第1側壁部と、ベース部の幅方向の他端部に位置し、長手方向に延在している第2側壁部と、少なくとも第1側壁部とベース部とを横断する切込み線により形成され、第1側壁部に位置する固定基端部と、自由端部とを有するフラップと、を有し、フラップは、固定基端部から第2側壁部に向かって延在し、自由端部は第2側壁部に固定されている。上記構成により、シートの一部により形成されたフラップが、第1側壁部と第2側壁部を橋渡しするようにしてこれらを連結することができるため、第1側壁部と第2側壁部が外側に向かって傾き難くなる。更に、シートの一部によりフラップを形成すると、橋渡しに必要な長さのフラップに対応する孔がシートに形成されるため、シートとは別の部材により第1側壁部と第2側壁部を連結する場合に比べて軽量化することができる。その結果、包装体から出し入れし易くすることができる。
【0012】
以下では、図1図12を参照しながら、第1の実施の形態に係る医療用器具の保持部材について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。図2は、図1の保持部材の底面図である。図3は、図1の保持部材のA-A断面図である。図4は、図1の保持部材のB-B断面図である。図5は、図4の保持部材の変形例のB-B断面図である。図6は、図1の保持部材のC-C断面図である。図7は、図6の保持部材の変形例のC-C断面図である。図8は、図1の保持部材の側面図である。図9は、図8の保持部材の変形例の側面図である。図10図11は、図1の保持部材の変形例の側壁部の平面図である。図12は、図1の保持部材のD-D断面図である。
【0013】
図1図2の一点鎖線は、ベース部の中心線を示している。図3図7図12では保持部材のシートのみ記載している。図10図11では保持部材の側壁部のみ記載している。
【0014】
図1に示す通り、医療用器具40の保持部材61は、長手方向1Xに延在するシート30を有している。シート30は、ベース部1と、第1側壁部10と、第2側壁部20と、フラップ30fとを有している。即ち、ベース部1と、第1側壁部10と、第2側壁部20と、フラップ30fとは、同じシートにより構成されている。具体的には、図1では、第1側壁部10と第2側壁部20は、シート30の幅方向30Wの端部が、幅方向30Wに折り曲げられることにより形成されており、ベース部1は、シート30のうち幅方向30Wに折り曲げられなかった部分により形成されている。更に図1のフラップ30fは、シート30に設けられた切込み線30sにより形成されている。
【0015】
保持部材61により保持される医療用器具40としては、処置用カテーテル、ガイディングカテーテル、または穿刺デバイスが好ましい。処置用カテーテルとしては、例えばバルーンカテーテル、マイクロカテーテル、貫通用カテーテル、アブレーション用カテーテルが挙げられる。ガイディングカテーテルとしては、例えば処置用カテーテルを挿入して、処置用カテーテルを病変部に到達させることが可能なカテーテルが挙げられる。アブレーション用カテーテルとして、高周波電流を通電した電極を生体組織に接触させることにより生体組織を焼灼するものが挙げられ、生体組織として、心臓の一部、動脈瘤、静脈瘤等が挙げられる。穿刺デバイスとしては、例えば心房の中隔部分等の生体組織を穿刺する穿刺デバイスが挙げられる。穿刺デバイスは、遠位端部に高周波電流が通電される電極を有するものであることが好ましい。図1に示す通り、医療用器具40は、シート30のベース部1において保持されていることが好ましい。保持部材61は、医療用器具40を保持できるものであればよく、いわゆる台紙であることが好ましい。
【0016】
図1図2に示す通り、シート30は、長手方向1Xに延在するベース部1を有している。図1図2のベース部1は、保持部材61の底部に位置している。ベース部1は、医療用器具40が配置される表側面1Aと、表側面1Aとは反対側の裏側面1Bとを有している。表側面1Aに第1側壁部10と第2側壁部20が配置されていることが好ましい。これにより、医療用器具40は第1側壁部10と第2側壁部20により保護され易くなる。
【0017】
ベース部1は、平坦な部分であることが好ましい。これにより、使用者は医療用器具40をベース部1から取外しし易くなる。具体的には、ベース部1は、長手方向1Xの一端部から他端部に至るまで延在している折り目を有していないことが好ましい。更にベース部1は、幅方向1Yの一端部1aから他端部1bに至るまで延在している折り目を有していないことが好ましい。
【0018】
ベース部1の平面視における形状は、4角形、5角形、または6角形等の多角形であってもよいが、図1に示す通り、長方形であることが好ましい。また多角形は、少なくとも一つの角が角丸であってもよく、全ての角が角丸であってもよい。角丸であることにより、ベース部1による包装体の損傷を低減することができる。
【0019】
ベース部1の長手方向1Xの長さは、好ましくは10cm以上、より好ましくは50cm以上、更に好ましくは100cm以上であって、好ましくは300cm以下、より好ましくは200cm以下、更に好ましくは150cm以下である。
【0020】
ベース部1の幅方向1Yの長さは、好ましくは3cm以上、より好ましくは5cm以上、更に好ましくは7cm以上であって、好ましくは20cm以下、より好ましくは15cm以下、更に好ましくは10cm以下である。
【0021】
ベース部1の厚さは、0.1mm以上、5.0mm以下であることが好ましく、0.3mm以上、2.0mm以下であることがより好ましい。これにより、耐久性と軽量化を両立させ易くすることができる。
【0022】
図1に示す通り、第1側壁部10は、ベース部1の幅方向1Yの一端部1aに位置し、長手方向1Xに延在している。第2側壁部20は、ベース部1の幅方向1Yの他端部1bに位置し、長手方向1Xに延在している。第1側壁部10と第2側壁部20により、シート30の幅方向30Wの両端部の剛性を向上できるため、保持部材61を押し引きし易くなる。
【0023】
図1に示す通り、第1側壁部10は、長手方向1Xに延在しているA1領域11rを有していることが好ましい。第2側壁部20は、長手方向1Xに延在しているA2領域21rを有していることが好ましい。更に図3に示す通り、A1領域11rは、ベース部1の幅方向1Yの一端部1aに隣接し、且つベース部1に対して起立していることが好ましい。A2領域21rは、ベース部1の幅方向1Yの他端部1bに隣接し、且つベース部1に対して起立していることが好ましい。これによりシート30の幅方向30Wの両端部の剛性を向上できる。図3では、A1領域11rとA2領域21rの厚さ方向の断面形状は、直線状であるが曲線状であってもよい。A1領域11rとA2領域21rの断面形状が曲線状であることにより、各側壁部の高さ方向にかかる外部からの衝撃を吸収し易くなる。
【0024】
A1領域11rとベース部1に挟まれた角の角度は、好ましくは45度以上、90度以下であり、より好ましくは60度以上、85度以下である。A2領域21rとベース部1に挟まれた角の角度は、好ましくは45度以上、90度以下であり、より好ましくは60度以上、85度以下である。これによりシート30の幅方向30Wの両端部の剛性を向上できる。
【0025】
図1に示す通り、第1側壁部10は、長手方向1Xに延在しているB1領域12rを有していることが好ましい。第2側壁部20は、長手方向1Xに延在しているB2領域22rを有していることが好ましい。図3に示す通り、B1領域12rは、A1領域11rの幅方向11Wの端部のうちベース部1に隣接する端部11aとは反対側の端部11bに隣接し、且つベース部1の一端部1aから他端部1bに向かうに従ってベース部1に近づくように傾斜していることが好ましい。B2領域22rは、A2領域21rの幅方向21Wの端部のうちベース部1に隣接する端部21aとは反対側の端部21bに隣接し、且つベース部1の他端部1bから一端部1aに向かうに従ってベース部1に近づくように傾斜していることが好ましい。これによりシート30の幅方向30Wの両端部の剛性を一層、向上できる。図3では、B1領域12rとB2領域22rの厚さ方向の断面形状は、直線状であるが曲線状であってもよい。B1領域12rとB2領域22rの断面形状が曲線状であることにより、各側壁部の高さ方向にかかる外部からの衝撃を吸収し易くなる。
【0026】
第1側壁部10は、長手方向1Xに延在しているC1領域13rを有していることが好ましい。第2側壁部20は、長手方向1Xに延在しているC2領域23rを有していることが好ましい。図3に示す通り、C1領域13rは、B1領域12rの幅方向12Wの端部のうちA1領域11rに隣接する端部12aとは反対側の端部12bに隣接し、C1領域13rの幅方向13Wの端部のうちB1領域12rに隣接する端部13aとは反対側の端部13bは、C1領域13rの幅方向13Wの端部のうちB1領域12rに隣接する端部13aよりも、ベース部1の幅方向1Yの一端部1aに近いことが好ましい。即ち、端部13bは、端部13aよりも一端部1aに近いことが好ましい。C2領域23rは、B2領域22rの幅方向22Wの端部のうちA2領域21rに隣接する端部22aとは反対側の端部22bに隣接し、C2領域23rの幅方向23Wの端部のうちB2領域22rに隣接する端部23aとは反対側の端部23bは、C2領域23rの幅方向23Wの端部のうちB2領域22rに隣接する端部23aよりも、ベース部1の幅方向1Yの他端部1bに近いことが好ましい。即ち、端部23bは、端部23aよりも他端部1bに近いことが好ましい。これによりシート30の幅方向30Wの両端部の剛性を一層、向上できる。図3に示す通り、C1領域13rとC2領域23rの厚さ方向の断面形状は、直線状であることが好ましい。これによりC1領域13rとC2領域23rとをベース部1に固定し易くすることができる。C1領域13rとC2領域23rの厚さ方向の断面形状は、曲線状であってもよい。
【0027】
B1領域12rとC1領域13rに挟まれた角の角度は、好ましくは45度以上、90度以下であり、より好ましくは60度以上、85度以下である。B2領域22rとC2領域23rに挟まれた角の角度は、好ましくは45度以上、90度以下であり、より好ましくは60度以上、85度以下である。これにより第1側壁部10と第2側壁部20の起立状態を維持し易くなる。
【0028】
A1領域11rとB1領域12r、A2領域21rとB2領域22rは、それぞれシート30の一部が幅方向30Wに巻き折りされて形成されたものであることが好ましい。これにより、第1側壁部10と第2側壁部20の耐久性を向上させることができる。更に製造コストを低減することもできる。
【0029】
A1領域11rとB1領域12rとC1領域13r、A2領域21rとB2領域22rとC2領域23rは、それぞれシート30の一部が幅方向30Wに巻き折りされて形成されたものであることが好ましい。これにより、各領域が元の位置に戻ろうとする力が大きくなるため、第1側壁部10と第2側壁部20は、それぞれ起立状態を維持し易くなる。更に製造コストを低減することもできる。
【0030】
図1図2に示す通り、フラップ30fは、少なくとも第1側壁部10とベース部1とを横断する切込み線30sにより形成されている。図4に示す通り、フラップ30fは、第1側壁部10に位置する固定基端部30fbと、自由端部30faとを有している。更に、フラップ30fは、固定基端部30fbから第2側壁部20に向かって延在し、自由端部30faは第2側壁部20に固定されている。このように第1側壁部10と第2側壁部20をフラップ30fが橋渡しするようにして連結することにより、第1側壁部10と第2側壁部20が外側に向かって傾き難くなる。このような橋渡し構造は、例えばフラップ30fの自由端部30faを、ベース部1の裏側面1Bから第1側壁部10を経由して第2側壁部20に向かう方向に移動させて、フラップ30fを固定基端部30fbで第2側壁部20に向かって折り曲げて、引き延ばし、フラップ30fの自由端部30faを第2側壁部20に固定することにより形成することができる。
【0031】
フラップ30fは、図1に示す通り、幅方向の長さよりも延在方向の長さの方が長い帯状部を有していることが好ましい。図1に示す通り、フラップ30fの幅方向の長さは、一定であることが好ましい。例えば、フラップ30fの外縁は、長方形の一辺を除いた形状であることが好ましい。当該形状において角は角丸であってもよい。またフラップ30fの外縁は、直線状部、湾曲状、またはこれらの組み合わせを含んでいてもよいが、複数の直線状部からなることが好ましい。またフラップ30fは、幅方向の長さが異なる複数の部分を有してもよい。またフラップ30fの外縁は、テーパ部、段差部等を含んでいてもよい。
【0032】
図1に示す通り、フラップ30fは、ベース部1の幅方向1Yに延在していることが好ましい。これにより第1側壁部10と第2側壁部20とを橋渡しするフラップ30fの長さを低減することができる。
【0033】
図4に示す通り、フラップ30fの自由端部30faは、第2側壁部20において切込み線30sにより形成された孔30hを介して第2側壁部20に固定されていることが好ましい。このようにフラップ30fの形成により生じる孔30hを、フラップ30fの自由端部30faを挿入する挿入用孔として利用することにより、挿入用孔を別途形成する必要が無くなる。
【0034】
一方、図5に示す通り、フラップ30fの自由端部30faは、第2側壁部20に設けられた固定用スリット20sを介して第2側壁部20に固定されていてもよい。固定用スリット20sは、長手方向1Xに延在していることが好ましい。これにより、フラップ30fの自由端部30faを固定用スリット20sに挿入し易くすることができる。また固定用スリット20sは、第2側壁部20のA2領域21rとB2領域22rの間、またはA2領域21rに位置することが好ましい。これにより、フラップ30fが第2側壁部20に固定され易くなる。
【0035】
図示していないが、フラップ30fの自由端部30faは、他の部分よりも幅が広い幅広部を有していてもよい。幅広部により孔30hまたは固定用スリット20sからのフラップ30fの自由端部30faの脱離を防止し易くなる。幅広部は、シート30を構成する素材とは異なるシート材から構成された幅広部材を、フラップ30fの自由端部30faに固定することにより形成してもよいし、シート30を構成する素材と同じ素材により形成してもよい。幅広部材は、例えばフラップ30fの自由端部30faに接着剤、両面テープ、ホッチキス等を用いて固定すればよい。これらは単独で用いてもよく、2つ以上併用して用いてもよい。
【0036】
フラップ30fの自由端部30faは、孔30hまたは固定用スリット20sを介して第2側壁部20の内部に配置され、接着剤、両面テープ、ホッチキス等により第2側壁部20の内部に固定されていてもよい。これにより強固にフラップ30fの自由端部30faを第2側壁部20の内部に固定することができる。これらは単独で用いてもよく、2つ以上併用して用いてもよい。
【0037】
図1図2に示す通り、切込み線30sは、少なくとも第1側壁部10とベース部1を横断する第1部31sと、少なくとも第1側壁部10とベース部1を横断する第2部32sと、第1部31sと第2部32sを連結している第3部33sとを有していることが好ましい。第1部31s、第2部32s、および第3部33sは、直線状であることが好ましいが、これらの部のうち一つ以上が湾曲状部を含んでいてもよい。具体的には切込み線30sは、長方形の一辺を除いた形状であることが好ましい。当該形状において角は角丸であってもよい。
【0038】
第1部31sの延在方向と第2部32sの延在方向とがなす角の角度は、±10度以下であることが好ましく、±5度以下であることがより好ましく、±2度以下であることが更に好ましい。これによりフラップ30fが取り扱い易い形状になる。
【0039】
図1図2に示す通り、第1部31sと第2部32sは、それぞれ第1側壁部10とベース部1と第2側壁部20を横断しており、第3部33sは第2側壁部20に位置していることが好ましい。これにより、第1側壁部10と第2側壁部20とを橋渡しするのに必要なフラップ30fの長さを確保し易くすることができる。
【0040】
第1部31sと第2部32sは、それぞれベース部1の幅方向1Yに延在していることが好ましい。これにより第1側壁部10と第2側壁部20とを橋渡しするのに必要なフラップ30fの長さを低減することができる。
【0041】
図5に示す通り、第1部31sと第2部32sは、それぞれ第1側壁部10とベース部1を横断しており、第3部33sはベース部1に位置していてもよい。これにより、切込み線30sにより形成されるフラップ30fの長さを低減することができる。図5に示すように第2側壁部20に孔30hが形成されない場合には、第2側壁部20に固定用スリット20sを設けて、固定用スリット20sを介してフラップ30fの自由端部30faを第2側壁部20内に挿入して固定すればよい。なお自由端部30faは、接着剤、両面テープ、ホッチキス等を用いて、第2側壁部20の外側面に固定されていてもよい。これらは単独で用いてもよく、2つ以上併用して用いてもよい。
【0042】
図4図5に示す通り、ベース部1は、医療用器具40が配置される表側面1Aと、表側面1Aとは反対側の裏側面1Bを有し、フラップ30fは、ベース部1の表側面1Aに由来する面30fcと裏側面1Bに由来する面30fdとを有していることが好ましい。更に、裏側面1Bに由来する面30fdのうち少なくとも一部は、ベース部1の方を向いていることが好ましい。当該構成により、フラップ30fが元の位置に戻ろうとする力が第2側壁部20に作用して、第2側壁部20が起立状態を維持し易くなる。
【0043】
図2図6に示す通り、ベース部1は、長手方向1Xに延在する部分を有する側壁部固定用第1切込み1sを有していることが好ましい。図6に示す通り、B1領域12rは、側壁部固定用第1切込み1sを通じてベース部1の医療用器具40が配置される表側面1Aとは反対側の裏側面1Bに露出している第2凸部12pを有していることが好ましい。同様に、B2領域22rは、側壁部固定用第1切込み1sを通じて裏側面1Bに露出している第2凸部22pを有していることが好ましい。第2凸部12p、22pが、それぞれ側壁部固定用第1切込み1sに挿入されていることにより、B1領域12rとB2領域22rは動き難くなる。第2凸部12pは、B1領域12rの切込み12sにより形成されていることが好ましい。第2凸部22pは、B2領域22rの切込み22sにより形成されていることが好ましい。
【0044】
図2図6に示す通り、ベース部1は、長手方向1Xに延在する部分を有する側壁部固定用第2切込み2sを有していることが好ましい。図6に示す通り、C1領域13rは、側壁部固定用第2切込み2sを通じてベース部1の医療用器具40が配置される表側面1Aとは反対側の裏側面1Bに露出している第3凸部13pを有していることが好ましい。同様に、C2領域23rは、側壁部固定用第2切込み2sを通じて裏側面1Bに露出している第3凸部23pを有していることが好ましい。第3凸部13p、23pが側壁部固定用第2切込み2sに挿入されていることにより、C1領域13rとC2領域23rは動き難くなる。第3凸部13pは、C1領域13rと同じ素材により構成されていることが好ましい。第3凸部23pは、C2領域23rと同じ素材により構成されていることが好ましい。
【0045】
図2図6に示す通り、側壁部固定用第2切込み2sは側壁部固定用第1切込み1sよりも幅方向1Yの外側に配置されていることが好ましい。第2凸部12p、22pは、それぞれ幅方向1Yの外側から内側に向かう方向に突出していることが好ましい。一方、図2図6図8に示す通り、第3凸部13p、23pは、それぞれ幅方向1Yの内側から外側に向かう方向に突出していることが好ましい。これにより、第1側壁部10と第2側壁部20は幅方向1Yに動き難くなるため、形状を維持し易くなる。
【0046】
図2に示す通り、ベース部1の側壁部固定用第1切込み1sと側壁部固定用第2切込み2sは、それぞれ長手方向1Xに延在する部分、即ち長手部分を有していればよい。図2に示す通り、第1切込み1sと第2切込み2sは、それぞれ長手部分の両端から長手方向1Xとは異なる方向に延在する他の部分を有していてもよい。
【0047】
図7図9に示す通り、A1領域11rは、長手方向1Xに延在する部分を有する切込み11sを有していることが好ましい。この場合、C1領域13rは、切込み11sを通じてA1領域11rの外側面11oに露出している第1凸部11pを有していることが好ましい。このように第1凸部11pが切込み11sに挿入されていることにより、C1領域13rは動き難くなる。A1領域11rの切込み11sは、上述した側壁部固定用第2切込み2sと一体化して一つの切込みを形成していてもよい。この場合、第1凸部11pは、上述した第3凸部13pと同じ凸部であってもよい。
【0048】
図7に示す通り、A2領域21rは、長手方向1Xに延在する部分を有する切込み21sを有していることが好ましい。この場合、C2領域23rは、切込み21sを通じてA2領域21rの外側面21oに露出している第1凸部21pを有していることが好ましい。このように第1凸部21pが切込み21sに挿入されていることにより、C2領域23rは動き難くなる。A2領域21rの切込み21sは、上述した側壁部固定用第2切込み2sと一体化して一つの切込みを形成していてもよい。この場合、第1凸部21pは、上述した第3凸部23pと同じ凸部であってもよい。
【0049】
ベース部1の側壁部固定用第1切込み1sと側壁部固定用第2切込み2sの個数は、それぞれ1個以上、20個以下であることが好ましく、2個以上、10個以下であることがより好ましい。第1凸部11p、21p、第2凸部12p、22p、第3凸部13p、23pの個数は、それぞれ1個以上、20個以下であることが好ましく、2個以上、10個以下であることがより好ましい。
【0050】
図3に示す通り、第1側壁部10と第2側壁部20は、それぞれ中空三角柱形状部または中空角丸三角柱形状部を有していることが好ましい。これにより第1側壁部10と第2側壁部20は、高さ方向にかかる外部からの衝撃を吸収し易くなる。
【0051】
第1側壁部10の側面視における形状は、4角形、5角形、または6角形等の多角形が挙げられる。図8に示す通り、第1側壁部10の側面視における形状は、長方形が好ましい。
【0052】
図示していないが、第1側壁部10は、A1領域11rを有し、B1領域12rとC1領域13rを有していなくてもよい。更に、第2側壁部20は、A2領域21rを有し、B2領域22rとC2領域23rを有していなくてもよい。この場合、製造コストを低減することができる。
【0053】
図示していないが、第1側壁部10は、A1領域11rとB1領域12rを有し、C1領域13rを有していなくてもよい。更に、第2側壁部20は、A2領域21rとB2領域22rを有し、C2領域23rを有していなくてもよい。この場合、図示していないがB1領域12rとB2領域22rは、それぞれ凸部を有していることが好ましく、ベース部1は、長手方向1Xに延在する部分を有する側壁部固定用切込みを複数有していることが好ましい。各凸部がそれぞれ側壁部固定用切込みに挿入されていることにより、第1側壁部10は動き難くなる。凸部は、B1領域12rとB2領域22rと同じ素材により構成されていることが好ましい。
【0054】
図9図10に示す通り、第1側壁部10は、側面視において、長手方向1Xに延在しており高さが一定である延在部15と、延在部15に隣接し長手方向1Xの端部に向かって高さが低くなるテーパ部14を有していることが好ましい。これにより保持部材61を包装体から出し入れする際に側壁部10が包装体に引っ掛かり難くなる。第1側壁部10は長手方向1Xの両端部にテーパ部14を有していることが好ましい。また具体的には、第1側壁部10のA1領域11rとB1領域12rが、それぞれ長手方向1Xの両端部にテーパ部14を有していることが好ましい。テーパ部14の傾斜面の外縁は、テーパ部14の側面視において、直線状であってもよく、曲線状であってもよい。
【0055】
図11に示す通り、A1領域11rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離は、B1領域12rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離よりも長いことが好ましい。これにより、第1側壁部10の長手方向1Xの端部に親指を配置し易くなるため、保持部材61を押し引きし易くなる。また長手方向1Xにおいて、A1領域11rの両端部は、B1領域12rの両端部よりも外側に位置することが好ましい。
【0056】
図11に示す通り、A1領域11rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離は、B1領域12rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離よりも長く、且つC1領域13rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離よりも長いことが好ましい。これにより、第1側壁部10の長手方向1Xの端部に親指を一層、配置し易くなるため、保持部材61を押し引きし易くなる。また長手方向1Xにおいて、A1領域11rの両端部は、B1領域12rの両端部とC1領域13rの両端部よりも外側に位置することが好ましい。
【0057】
図11に示す通り、C1領域13rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離は、B1領域12rの長手方向1Xの一端から他端に至るまでの最大直線距離よりも長いことが好ましい。これにより、C1領域13rのベース部1に対する摩擦力が向上して、C1領域13rがベース部1に対してスライドし難くなる。また長手方向1Xにおいて、C1領域13rの両端部は、B1領域12rの両端部よりも外側に位置することが好ましい。
【0058】
図1に示す通り、長手方向1Xにおいて、第1側壁部10の両端は、ベース部1の長手方向1Xの両端よりも内側に位置することが好ましい。これによりベース部1の長手方向1Xの端部が掴み易くなる。
【0059】
以上では、第1側壁部10の構造について詳しく説明したが、第2側壁部20は第1側壁部10と同様の構造を有していることが好ましい。更に第2側壁部20は、ベース部1の長手方向1Xに延びる仮想線を通り且つベース部1の表面に垂直な仮想平面に対して、第1側壁部10と面対称となるように配置されていることが好ましい。仮想平面は、ベース部1の中心線を通ることが好ましい。
【0060】
図1に示す通り、保持部材61は、ベース部1の長手方向1Xの両端部において、幅方向1Yに延在する側壁部を有していないことが好ましい。このようにベース部1の長手方向1Xの両端部に側壁部が形成されていない領域が存在することにより、例えば保持部材61が包装袋に収容されている場合に包装袋を介してベース部1を掴み易くなる。そのため、例えば保持部材61が包装袋に収容されている場合に包装袋を介してベース部1の長手方向1Xの両端部を掴み易くなる。
【0061】
図1に示す通り、ベース部1は、幅方向1Yの一端部1aから他端部1bに向かう方向に起立している第1フラップ1fと、幅方向1Yの他端部1bから一端部1aに向かう方向に起立している第2フラップ2fとを有していることが好ましい。第1フラップ1fの固定基端部1fbは、第2フラップ2fの固定基端部2fbよりも一端部1aに近いことが好ましい。このような第1フラップ1fと第2フラップ2fにより、医療用器具40を保持することができる。第1フラップ1fと第2フラップ2fの個数は、それぞれ1個以上、20個以下であることが好ましく、2個以上、10個以下であることがより好ましい。
【0062】
図1に示す通り、第1フラップ1fと第2フラップ2fは、ベース部1の幅方向1Yの他端部1bよりも一端部1aに近い側1Cに配置されていることが好ましい。これにより、第1側壁部10に近い位置で医療用器具40を保持できるため、医療用器具40は、第1側壁部10により保護され易くなる。
【0063】
第1フラップ1fと第2フラップ2fの外縁の形状は、それぞれ、U字形、V字形、コの字形、またはS字形であることが好ましく、U字形またはV字形であることがより好ましく、U字形であることが更に好ましい。コの字形とは、4角形の4辺のうち1辺を除いた形である。
【0064】
図1に示す通り、医療用器具40は、ハンドル部41とハンドル部41の遠位部41bから延在している長尺状部42とを有していることが好ましい。第1フラップ1fと第2フラップ2fは、少なくとも長尺状部42を覆うように保持していることが好ましい。これにより長尺状部42は、ベース部1に保持され易くなる。図1の第1フラップ1f、第2フラップ2fは、それぞれベース部1のフラップ形成用切込み5s、6sにより形成され、表側面1Aで起立している状態であり、これにより長尺状部42を覆うように保持できる。
【0065】
図12に示す通り、保持部材61は、更に、ハンドル部41をベース部1に固定するベルト50を有していることが好ましい。ベルト50によりハンドル部41を強固に固定することができる。
【0066】
図2図12に示す通り、ベース部1は、長手方向1Xに延在する部分を有するベルト固定用第1切込み3sとベルト固定用第2切込み4sとを有していることが好ましい。ベルト固定用第1切込み3sとベルト固定用第2切込み4sはベース部1の幅方向1Yにおいて対向していることが好ましい。これによりベース部1の幅方向1Yに延在するようにベルト50をベース部1に固定することができる。図2に示す通り、固定用第1切込み3sとベルト固定用第2切込み4sは、それぞれ長手方向1Xに延在する長手部分と、長手部分の両端から互いに離れる方向に延在する他の部分を有していてもよい。
【0067】
ベルト50は、ベルト固定用第1切込み3sを通じてベース部1の医療用器具40が配置される表側面1Aとは反対側の裏側面1Bに露出している固定用第1フラップ51fと、ベルト固定用第2切込み4sを通じて裏側面1Bに露出している固定用第2フラップ52fとを有していることが好ましい。これによりベルト50をベース部1に固定し易くなる。固定用第1フラップ51fと固定用第2フラップ52fは、ベルト50に形成された切込みにより形成されていることが好ましい。
【0068】
固定用第1フラップ51fは、幅方向1Yの一端部1aから他端部1bに向かう方向に突出するように配置されていることが好ましい。一方、固定用第2フラップ52fは、幅方向1Yの他端部1bから一端部1aに向かう方向に突出するように配置されていることが好ましい。これによりベルト50は幅方向1Yに動き難くなる。
【0069】
図1図12に示す通り、ベルト50はハンドル部41に巻きつけられていることが好ましい。更にベルト50は固定用第3フラップ53fと固定用第4フラップ54fを有していることが好ましい。固定用第3フラップ53fと固定用第4フラップ54fは、ベルト50に形成された切込みにより形成されていることが好ましい。固定用第3フラップ53fは、固定用第4フラップ54fの起立により形成された孔に挿入されていることが好ましい。固定用第4フラップ54fは、固定用第3フラップ53fの起立により形成された孔に挿入されていることが好ましい。固定用第3フラップ53fは、幅方向1Yの一端部1aから他端部1bに向かう方向に突出するように配置されていることが好ましい。一方、固定用第4フラップ54fは、幅方向1Yの他端部1bから一端部1aに向かう方向に突出するように配置されていることが好ましい。これによりベルト50は巻回状態を維持し易くなる。
【0070】
図示していないが、ハンドル部41は、ベルト50を用いずに、第1フラップ1fと第2フラップ2fによりベース部1に固定されていてよいし、ベース部1に設けられた他のフラップによりベース部1に固定されていてもよい。
【0071】
シート30、ベース部1、第1側壁部10、第2側壁部20、ベルト50は、それぞれ、樹脂層、紙層、またはこれらの積層体を含むことが好ましく、樹脂層からなることがより好ましい。上記積層体は、樹脂層と紙層とをそれぞれ1層以上含んでいてもよく、樹脂層を2層以上含んでいてもよく、紙層を2層以上含んでいてもよい。樹脂層は発泡体であってもよい。
【0072】
樹脂層としては、ポリオレフィン層、フッ素樹脂層、ポリエステル層、ポリウレタン層、ポリスチレン層、ポリカーボネート層、シリコーン層、ポリアミド層、ポリイミド層が好ましく、ポリオレフィン層、フッ素樹脂層がより好ましく、ポリオレフィン層が更により好ましい。これらは1種のみ用いてもよく、2種類以上、併用して用いてもよい。ポリオレフィン層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはこれらの混合物を含むことが好ましく、ポリエチレンを含むことがより好ましく、ポリエチレンからなることが更に好ましい。フッ素樹脂層は、ポリテトラフルオロエチレンを含むことが好ましい。ポリエステル層は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、またはこれらの混合物を含むことが好ましい。ポリウレタン層はポリウレタンを含むことが好ましい。ポリスチレン層はポリスチレンを含むことが好ましい。ポリカーボネート層はポリカーボネートを含むことが好ましい。シリコーン樹脂層はシリコーン樹脂を含むことが好ましい。ポリアミド層はナイロンを含むことが好ましい。ポリイミド層はポリエーテルイミドを含むことが好ましい。紙層としては、上質紙、中質紙、クラフト紙、片艶クラフト紙、ラテックス含浸紙、またはこれらの積層体が好ましい。
【0073】
ベルト50はシート30と同じ素材により構成されていることが好ましいが、異なる素材により構成されていてもよい。
【0074】
図1に示す通り、医療用器具40は、長尺状部42の遠位部に配置された電極43を有していることが好ましい。長尺状部42は、長手方向に延在するチューブを有していることが好ましい。チューブの内腔には電線44が配置されていることが好ましい。このような構成によれば、例えば、高周波電流通電用の電源から、電線44を介して電極43に高周波電流を通電させることにより体内組織を焼灼することができる。
【0075】
医療用器具40を保持している保持部材61は、包装袋内に配置されていてもよい。包装袋により医療用器具40が保護され易くなる。また保持部材61は、上記構成により、包装袋で包装しても操作し易いため、包装箱等に出し入れし易い。
【0076】
以下では、図13図16を参照しながら、第2の実施の形態に係る医療用器具の保持部材について説明する。なお、第1の実施の形態に係る医療用器具の保持部材と重複する部分の詳細な説明は省略する。図13は、第2の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。図14は、図13の保持部材の底面図である。図15は、図13の保持部材のE-E断面図である。図16は、図13の保持部材のF-F断面図である。
【0077】
図13図14の一点鎖線は、ベース部の中心線を示している。図15図16では保持部材のシートのみ記載している。
【0078】
図13図14に示す通り、第2の実施の形態に係る医療用器具40の保持部材62において、切込み線30sは、少なくとも第1側壁部10とベース部1を横断する第1部31sと、少なくとも第1側壁部10とベース部1を横断する第2部32sと、第1部31sと第2部32sを連結している第3部33sとを有していることが好ましい。
【0079】
第1部31sと第2部32sは、それぞれ第1の方向31Dに延在しており、第1の方向31Dは、長手方向1Xの成分と、幅方向1Yの成分とを有しており、長手方向1Xの成分は、幅方向1Yの成分よりも小さいことが好ましい。これにより、幅方向1Yに対してフラップ30fを傾斜させて延在させることができるため、フラップ30fの自由端部30faを、フラップ30fの形成により生じた孔30hとは異なるスリット等に挿入して固定することができる。更に、長手方向1Xよりも幅方向1Yに近い方向にフラップ30fを傾斜させることにより、フラップ30fの長さを低減することができる。
【0080】
第1の方向31Dにおいて、幅方向1Yの成分の長さは、長手方向1Xの成分の長さの1.1倍以上、6.0倍以下であることが好ましく、1.5倍以上、5.0倍以下であることがより好ましく、2.0倍以上、4.0倍以下であることが更に好ましい。
【0081】
フラップ30fの自由端部30faは、第2側壁部20に設けられた固定用スリット20sを介して第2側壁部20に固定されていることが好ましい。更に固定用スリット20sは、長手方向1Xに延在していることが好ましい。これによりフラップ30fの幅方向1Yの動きを抑制し易くすることができる。
【0082】
図13に示す通り、フラップ30fは、第1側壁部10から第2側壁部20に向かうに従って切込み線30sから離れる方向である第2の方向32Dに延在していることが好ましい。更に、第2の方向32Dは、長手方向1Xの成分と、幅方向1Yの成分とを有しており、長手方向1Xの成分は、幅方向1Yの成分よりも小さいことが好ましい。これにより、幅方向1Yに対してフラップ30fを傾斜させて延在させることができるため、フラップ30fの自由端部30faを、フラップ30fの形成により生じた孔30hとは異なるスリット等に挿入して固定することができる。更に、長手方向1Xよりも幅方向1Yに近い方向にフラップ30fを傾斜させることにより、フラップ30fの長さを低減することができる。
【0083】
第2の方向32Dにおいて、幅方向1Yの成分の長さは、長手方向1Xの成分の長さの1.1倍以上、6.0倍以下であることが好ましく、1.5倍以上、5.0倍以下であることがより好ましく、2.0倍以上、4.0倍以下であることが更に好ましい。
【0084】
以下では、図17図20を参照しながら、第3の実施の形態に係る医療用器具の保持部材について説明する。なお、第1と第2の実施の形態に係る医療用器具の保持部材と重複する部分の詳細な説明は省略する。図17は、第3の実施の形態に係る医療用器具の保持部材の平面図である。図18は、図17の保持部材の底面図である。図19は、図17の保持部材のG-G断面図である。図20は、図17の保持部材のH-H断面図である。
【0085】
図17図18の一点鎖線は、ベース部の中心線を示している。図19図20では保持部材のシートのみ記載している。
【0086】
図17に示す通り、第3の実施の形態に係る医療用器具40の保持部材63は、長手方向1Xに延在するシート30を有している。シート30は、ベース部1と、第1側壁部10と、第2側壁部20と、フラップ30fとを有している。フラップ30fは、固定基端部30fbから第2側壁部20に向かって延在し、自由端部30faは第2側壁部20に固定されている。このような構成は、フラップ30fの自由端部30faを、ベース部1の表側面1Aから第2側壁部20に向かって引き延ばし、フラップ30fの自由端部30faを第2側壁部20に固定することにより形成される。
【0087】
図19図20に示す通り、第1側壁部10は壁部を構成する領域としてA1領域11rのみ有していてもよい。更に第2側壁部20は壁部を構成する領域としてA2領域21rのみ有していてもよい。これにより、製造コストを低減することができる。
【0088】
この場合、第2側壁部20は、長手方向1Xに延在する固定用スリット20sを有していることが好ましい。更にフラップ30fの自由端部30faは、第2側壁部20に設けられた固定用スリット20sを介して第2側壁部20を貫通し、貫通した部分は折り曲げられていることが好ましい。これにより固定強度を向上させることができる。
【0089】
以上、保持部材の様々な実施の形態を示して説明したが、上述した実施の形態の様々な構成は、単独で使用し、又は組み合わせて使用することができる。更に、本明細書で説明されていない他の構成を組み合わせて使用することもできる。
【符号の説明】
【0090】
1 ベース部
1A 表側面
1B 裏側面
1C 一端部に近い側
1X 長手方向
1Y 幅方向
1a 一端部
1b 他端部
1f、2f 第1フラップ、第2フラップ
1fb、2fb 固定基端部
1s、2s 側壁部固定用第1切込み、側壁部固定用第2切込み
3s、4s ベルト固定用第1切込み、ベルト固定用第2切込み
5s、6s フラップ形成用切込み
10 第1側壁部
11a、12a、13a 端部
11b、12b、13b 反対側の端部
11r、12r、13r A1領域、B1領域、C1領域
11W、12W、13W 幅方向
11o 外側面
11p、12p、13p 第1凸部、第2凸部、第3凸部
11s、12s 切込み
14 テーパ部
15 延在部
20 第2側壁部
20s 固定用スリット
21r、22r、23r A2領域、B2領域、C2領域
21a、22a、23a 端部
21b、22b、23b 反対側の端部
21W、22W、23W 幅方向
21s、22s 切込み
21p、22p、23p 第1凸部、第2凸部、第3凸部
30 シート
30s 切込み線
31s、32s、33s 第1部、第2部、第3部
31D、32D 第1の方向、第2の方向
30h 孔
30W 幅方向
30f フラップ
30fa 自由端部
30fb 固定基端部
30fc 表側面に由来する面
30fd 裏側面に由来する面
40 医療用器具
41 ハンドル部
41b 遠位部
42 長尺状部
43 電極
44 電線
50 ベルト
51f、52f、53f、54f 固定用第1フラップ、固定用第2フラップ、固定用第3フラップ、固定用第4フラップ
61、62、63 保持部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16
図17
図18
図19
図20