(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103384
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/22 20120101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q20/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007674
(22)【出願日】2023-01-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】真崎 洋輔
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA51
5L055AA51
(57)【要約】
【課題】後払いの支払い情報に基づく第2金額を確保等するための手法を提案する。
【解決手段】情報処理装置によって実行されるプログラムは、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、ユーザに関するユーザ情報とを情報処理装置の制御部によって取得することと、ユーザ情報に基づいて、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を情報処理装置の通信部によって送信することとが情報処理装置によって実行される。
【選択図】
図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、前記ユーザに関するユーザ情報とを前記情報処理装置の制御部によって取得することと、
前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、前記支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を前記情報処理装置の通信部によって送信することとが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報は、前記ユーザを識別可能な情報を含む。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報は、前記口座を管理する金融機関に関する情報を含む。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記ユーザ情報は、前記口座に関する情報を含む。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記後払いは、前記ユーザに関連付けられたクレジットカードによる支払いを含む。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1設定は、前記ユーザによる、前記第2金額の使用に関する設定を含む。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1設定は、前記第2金額の使用をロックすることに関する設定を含む。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1制御情報は、設定された日にち、または日時に前記通信部によって送信される。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムであって、
前記支払い情報は、第1支払い情報であり、
前記ユーザによって、前記後払いによる第2支払い情報を前記制御部によって取得することと、
前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの端末のユーザの口座に含まれる第1金額のうち、前記第1支払い情報と、前記第2支払い情報とに基づく第3金額に対して前記第1設定を行うための前記第1制御情報を前記情報処理装置の通信部によって送信することとが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項10】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1制御情報は、前記ユーザの第1入力に基づいて、前記通信部によって送信される。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のプログラムであって、
設定された日にち、または日時以降に前記第1制御情報を送信可能に前記制御部によって制御することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザによって設定された第1条件を満たす前記支払い情報を前記制御部によって取得することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項13】
請求項12に記載のプログラムであって、
前記ユーザによって設定された前記第1条件は、支払いの属性に関する設定を含む。
【請求項14】
請求項13に記載のプログラムであって、
前記支払いの属性は、固定費および変動費を含む。
【請求項15】
請求項1から請求項14のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ユーザによる第2入力に基づいて、前記第2金額に対して前記第1設定とは異なる第2設定を行うための第2制御情報を前記通信部によって送信することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項16】
請求項15に記載のプログラムであって、
前記第2設定は、前記第2金額を使用可能にする設定を含む。
【請求項17】
請求項15または請求項16のいずれか一項に記載のプログラムであって、
設定された第2条件を満たさない場合で、前記ユーザによって前記第2入力が行われた場合、前記第2制御情報を送信しない制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項18】
請求項15から請求項17のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第2入力に基づいて、前記第2設定が行われた前記第2金額に関する情報を前記ユーザの端末に前記通信部によって送信することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項19】
請求項1から請求項18のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1金額が前記第2金額よりも小さい金額の場合、前記口座の残高が足りないことを示す情報を前記ユーザの端末に送信する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項20】
請求項1から請求項19のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記口座に含まれる前記第1金額は、前記口座に含まれる金額が複数分割されたうちの一つの金額であり、
前記第1制御情報は、前記複数分割された前記第1金額のうちの前記第2金額を前記第1設定にするための情報を含む。
【請求項21】
請求項20に記載のプログラムであって、
前記口座に含まれる前記第1金額は、前記口座に含まれる金額が、前記ユーザによってカテゴリごとに分割されたうちの一つの金額である。
【請求項22】
情報処理装置の情報処理方法であって、
ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、前記ユーザに関するユーザ情報とを前記情報処理装置の制御部によって取得することと、
前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、前記支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を前記情報処理装置の通信部によって送信することとを含む。
【請求項23】
情報処理装置であって、
ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、前記ユーザに関するユーザ情報とを取得する制御部と、
前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、前記支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信する通信部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、後払いで商品やサービスを購入することが頻繁に行われている。例えば特許文献1には、商品の購買金額の決済を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、情報処理装置によって実行されるプログラムは、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、ユーザに関するユーザ情報とを情報処理装置の制御部によって取得することと、ユーザ情報に基づいて、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を情報処理装置の通信部によって送信することとが情報処理装置によって実行される。
本発明の第2の態様によると、情報処理装置の情報処理方法は、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、ユーザに関するユーザ情報とを情報処理装置の制御部によって取得することと、ユーザ情報に基づいて、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を情報処理装置の通信部によって送信することとを含む。
本発明の第3の態様によると、情報処理装置は、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、ユーザに関するユーザ情報とを取得する制御部と、ユーザ情報に基づいて、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信する通信部とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】実施例に係る通信システムの構成の一例を示す図。
【
図1-2】実施例に係る家計管理サーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-3】実施例に係る家計管理サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-4】実施例に係る家計管理ユーザ登録データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-5】実施例に係る家計管理ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-6】実施例に係るクレジットカード会社サーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-7】実施例に係るクレジットカード会社サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-8】実施例に係るクレジットカード決済ユーザ登録データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-9】実施例に係る提携銀行データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-10】実施例に係るクレジットカード決済ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-11】実施例に係る銀行サーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
【
図1-12】実施例に係る銀行サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図1-13】実施例に係る銀行口座ユーザ登録データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-14】実施例に係る提携クレジットカード会社データのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-15】実施例に係る銀行口座ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図1-16】実施例に係る端末の制御部により実現される機能の一例を示す図。
【
図1-17】実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報の一例を示す図。
【
図1-18】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-19】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-20】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図1-21】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-22】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-23】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図1-24】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図2-1】第2実施例に係る家計管理サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図2-2】第2実施例に係るロック要求情報送信条件データのデータ構成の一例を示す図。
【
図2-3】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-4】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-5】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-6】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図2-7】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図3-1】第3実施例に係るロック要求情報送信条件データのデータ構成の一例を示す図。
【
図3-2】第3実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-1】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-2】第4実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図4-3】第4実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図4-4】第4変形例に係る家計管理サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図4-5】第4変形例に係るロック解除要求情報送信条件データのデータ構成の一例を示す図。
【
図4-6】第4変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図5-1】第5実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図5-2】第5変形例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-1】第6実施例に係る銀行口座ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図6-2】第6実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-3】第6実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図6-4】第6実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-1】第7実施例に係る口座開設パターンの一例を示す図。
【
図7-2】第7実施例に係る銀行口座ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図7-3】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-4】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-5】第7実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図7-6】第7実施例に係る口座開設パターンの別例を示す図。
【
図7-7】第7実施例に係る銀行口座ユーザ管理データベースのデータ構成の別例を示す図。
【
図7-8】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-9】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-10】第7実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図7-11】第7実施例に係るクレジットカード決済ユーザ管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
【
図7-12】第7実施例に係る銀行口座ユーザ管理データベースのデータ構成の別例を示す図。
【
図7-13】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-14】第7実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図7-15】第7実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-1】第8実施例に係る口座開設パターンの一例を示す図。
【
図8-2】第8実施例に係る口座開設パターンの一例を示す図。
【
図8-3】第8実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-4】第8実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-5】第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-6】第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-7】第8実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-8】第8実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図8-9】第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8-10】第8実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図9-1】第9実施例に係るクレジットカード決済ユーザ管理データのデータ構成の一例を示す図。
【
図9-2】第9実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図9-3】第9実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図9-4】第9実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図9-5】第9実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図9-6】第9実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図10-1】第10実施例に係る銀行サーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
【
図10-2】第10実施例に係る一括振替処理要求情報送信条件データのデータ構成の一例を示す図。
【
図10-3】第10実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
【
図10-4】第10実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0012】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0013】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0014】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0015】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0016】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0017】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0018】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0019】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0020】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0021】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0022】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0023】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0024】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0025】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0026】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0027】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0028】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0029】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0030】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0031】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0032】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0033】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0034】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがトークルームでトークを行うようにすることができる。
【0035】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0036】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、OA事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービスの事業者と提携する事業者)とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0037】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「(OA(Official Account))」と称してもよく、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称してもよい。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、OA事業者ではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよいものとする。
【0038】
また、OA事業者も、限定ではなく例として、一般アカウントのユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにしてもよい。
【0039】
また、メッセージ(メッセージ情報)とは、限定ではなく例として、メッセージングサービスで用いられる送信元と送信先とが定められる情報であって、メッセージを識別するための識別情報(メッセージID)とメッセージコンテンツとで構成される情報としてもよい。
また、メッセージコンテンツとは、限定ではなく例として、メッセージIDを除くメッセージの中身を意味するものとしてもよい。メッセージコンテンツは、1または2以上のコンテンツとしてもよい。
【0040】
また、メッセージを識別するための識別情報として設定される情報を「メッセージID」と称する。
同じメッセージIDのメッセージに含まれるメッセージコンテンツは、このメッセージIDによって識別されると考えることもできる。よって、メッセージを識別するための識別情報は、メッセージコンテンツを識別するための識別情報と実質的に同義と考えることもできる。
なお、これとは異なり、メッセージコンテンツごとに個別の識別情報(メッセージコンテンツID)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0041】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0042】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0043】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0044】
なお、上記の定義とは異なり、メッセージの上位概念がコンテンツである、またはコンテンツとメッセージとは同義である、と定義してもよいし、そのように定義しなくてもよい。
【0045】
<実施形態>
クレジットカードを利用した決済(以下、「クレジットカード決済」と称する。)等による支払いが日常的に利用されている。
本実施形態は、このクレジットカード決済を含む後払いの決済に関する実施形態である。
【0046】
「後払い」とは、ユーザが商品やサービスを購入する場合に、購入の手続きは行ったものの、そのタイミングでは代金の支払いを行わず、それよりも後のタイミング、限定ではなく例として、設定された日、または設定された期日までに代金の支払いを行うサービスである。先に商品等をユーザが受け取り(または、先に商品等がユーザに発送され)、その後に、その代金を支払うようなものをこれに含めることができる。
【0047】
この後払いには、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかの支払い方法を含めてよい。
(1)クレジットカード決済
(2)ツケ払い
(3)電子マネーアプリケーションを用いた後払い
【0048】
(1)クレジットカード決済では、限定ではなく例として、月に1回などの設定された日にち(または設定された期日)に、設定された期間(限定ではなく例として、ひと月の期間)に行われた取引を対象として、クレジットカードに紐づけられた銀行口座からまとめて支払いを行う。
【0049】
(2)ツケ払いでは、限定ではなく例として、商品等をユーザが受け取ると(または、商品等がユーザに発送されると)、後日、支払い(後払い)に必要な請求書がユーザ宛に送付される。または、請求情報がユーザの端末20に送信される。そして、ユーザは、請求書等に記載された設定された日、または設定された期日までに、金融機関(口座引き落としを含む。)、コンビニエンスストア、電子マネーサービス等を利用して、請求書に記載された金額の支払いを行う。
【0050】
(2)ツケ払いには、限定ではなく例として、(2-1)一括ツケ払い、(2-2)都度ツケ払い、の2種類を含めてよい。
(2-1)一括ツケ払いは、限定ではなく例として、設定期間(限定ではなく例として、ひと月の期間)に行われた取引について、一括的に(まとめて)ツケ払いによる支払いを行う方法とすることができる。
(2-2)都度ツケ払いは、限定ではなく例として、取引が行われる都度、ツケ払いによる支払いを行う方法とすることができる。
【0051】
(3)電子マネーアプリケーションを用いた後払いは、限定ではなく例として、電子マネーによる支払いを行うことが可能な支払いアプリケーションを用いて、限定ではなく例として、事前の電子マネー口座への電子マネーのチャージを不要として支払いを行うことができ、利用金額が翌月等にまとめてユーザの口座から引き落とされるサービスとすることができる。
【0052】
また、本明細書では、端末のユーザにより、上記の後払いで購入された商品またはサービスの購入に関連する情報を「購入情報」と称する。「購入情報」は、商品またはサービスの購入となんらかの関係性を有する情報であればよく、少なくとも、ユーザによって後払いによって支払われる金額の情報(購入金額・利用金額の情報)が含まれるようにすることができる。
【0053】
なお、この他にも、購入情報には、以下の情報が含まれてもよい。
・後払いで商品またはサービスが購入されたことを示す情報
・後払いで購入された商品またはサービスの概要・細目(購入された商品やサービスの種類・種別を示す情報を含めてよい。)を示す情報
・後払いで商品またはサービスを購入したユーザに関する情報
【0054】
なお、端末が受信する購入情報と、クレジットカード会社のサーバや、後述する家計管理サービスのサーバ、メッセージングサービス・支払いサービス(決済サービス)のサーバ等のサーバで管理される購入情報とは、同じ情報としてもよいし、一部が異なる情報としてもよい。
【0055】
近年、家計を管理するためのサービス(以下、「家計管理サービス」と称する。)を用いた家計管理がユーザによって日常的に利用されている。
以下では、この家計管理サービスを実現するためのアプリケーションを「家計管理アプリケーション」と称する。
【0056】
「家計管理アプリケーション」では、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかのサービスと連携して利用することができる。
(1)クレジットカード決済のサービス
(2)銀行口座のサービス
【0057】
(1)家計管理アプリケーションにおけるクレジットカード決済のサービスでは、限定ではなく例として、前述したクレジットカード決済の利用に関する情報を家計管理アプリケーションに連携して利用することができる。
これにより、家計管理アプリケーションにおいて、連携しているクレジットカードに対応したクレジットカード決済に関する情報(決済日時、決済金額、決済店舗など)を、ユーザが確認することができる。
【0058】
(2)家計管理アプリケーションにおける銀行口座のサービスでは、限定ではなく例として、銀行口座の入出金に関する情報や残高に関する情報を家計管理アプリケーションに連携して利用することができる。
これにより、家計管理アプリケーションにおいて、連携している銀行口座の入出金や残高に関する情報を、ユーザが確認することができる。
【0059】
このように、家計管理アプリケーションを用いることによって、クレジットカード決済に関するお金の動きや銀行口座に関するお金の動きを、一元化して管理することができる。
【0060】
以下の実施例の一部では、この家計管理サービスを用いた実施例を主として説明する。
なお、家計管理サービスを用いることは必須ではなく、これを用いないようにしてもよい。詳細は後述する。
【0061】
また、以下の実施例では、後払いとして、限定ではなく例として(1)クレジットカード決済を適用する場合を主として説明する。ただし、(2)ツケ払いや(3)電子マネーアプリを用いた後払い等についても同様の手法を適用可能である。
【0062】
また、以下の実施例では、金融機関として、限定ではなく例として「銀行」を例示する。銀行には、店舗を有する銀行(郵政グループの銀行等も含む。)の他、限定ではなく例として、インターネット銀行(インターネットバンク)も含めることができる。
なお、金融機関として、銀行ではなく、中央金庫、信用金庫等の金融機関を適用することも可能である。
【0063】
また、以下の実施例では、支払い口座から支払い金額を引き落とすことを「口座引き落とし」と称する場合がある。「口座振替」と称してもよい。
【0064】
また、以下の実施例では、クレジットカード決済の支払いを行う銀行口座を「支払い口座」と称する場合がある。
なお、支払い口座は、引き落とし口座や振替口座等と称してもよい。
【0065】
また、以下の実施例では、クレジットカード決済で取引された商品またはサービスを、「購入品」や「購入商品」等と称する場合がある。
【0066】
<実施例>
クレジットカード決済等の後払いによって商品やサービスを購入するユーザによっては、詳細は後述するが、そのクレジットカードに紐付けられた金融機関の口座からクレジットカード決済での利用金額が引き落とされるときに、金融機関の口座の残高が不足してしまい、クレジットカード決済での利用金額を引き落とせなくなる場合があり得る。
このようなことが発生しないよう、限定ではなく例として、クレジットカード決済での利用金額を金融機関の口座から引き落とす前に、クレジットカード決済での利用金額分に対応する金融機関の口座の残高をユーザが使用することが困難となるようにすることが考えられる。
【0067】
以下の実施例では、大きく分けて以下の2つの手法を例示する。
(A)ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報(購入情報等)に基づく第2金額に対してロック設定等の設定を行うことによって、後払いの支払い金額をユーザが使用することを困難とする手法
(B)ユーザの第1口座に含まれる金額のうち、支払い情報に基づく第2金額を第1口座とは異なる第2口座に移動することによって、後払いの支払い金額をユーザが使用することを困難とする手法
【0068】
<第1実施例>
第1実施例は、上記(A)の手法を適用した基本的な実施例である。
第1実施例では、クレジットカード決済において、支払い口座の残高のうち、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額(商品やサービスの購入による購入金額に対応する金額等が含まれ得る。)をロックし、ユーザが残高のうちのその金額を使用することを困難とする。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0069】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1のシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1では、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、家計管理サーバ10と、1以上の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)と、店舗端末40と、クレジットカード会社サーバ50と、銀行サーバ60とが接続される。
【0070】
家計管理サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20、店舗端末40、クレジットカード会社サーバ50、銀行サーバ60等に、限定ではなく例として、前述した家計管理サービスを提供する機能を有する。
家計管理サーバ10は、家計管理サービスサーバ、資産管理サーバ、資産管理サービスサーバ、家計管理システムサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、限定ではなく例として、家計管理サーバ10のユーザを、家計管理サービスを提供する会社(家計管理サービスの事業者)とする。
【0071】
なお、家計管理サービスのシステムには、限定ではなく例として、家計管理サービスの事業者がユーザの代わりに銀行口座(インターネットバンキング等)やクレジットカード会社のホームページにログインして明細を取得、表示等する構成要素が含まれてもよい。
【0072】
なお、ネットワーク30に接続される家計管理サーバ10の数、端末20の数、店舗端末40の数、クレジットカード会社サーバ50の数、銀行サーバ60の数は、上記に限定されない。
【0073】
本実施例では、「家計管理サービス」とは、家計管理サービスを提供する会社(家計管理サーバ10)が提供するサービスであって、限定ではなく例として、ユーザ(ユーザの端末20)、クレジットカード会社(クレジットカード会社サーバ50)、銀行(銀行サーバ60)に提供される。
【0074】
以下では、家計管理サービスが提携している銀行を「提携銀行」と称し、その提携銀行のうち端末20のユーザによって家計管理サービスに連携された銀行を「連携銀行」と称する。また、家計管理サービスが提携しているクレジットカード会社を「提携クレジットカード会社」と称し、その提携クレジットカード会社のうち端末20のユーザによって家計管理サービスに連携された銀行を「連携クレジットカード会社」と称する。
【0075】
クレジットカード会社サーバ50は、ネットワーク30を介して、家計管理サーバ10、ユーザが所有する端末20、店舗端末40、銀行サーバ60等に、限定ではなく例として、後述するクレジットカード決済サービスを提供する機能を有する。
クレジットカード会社サーバ50は、クレジットカードサービスサーバ、クレジット支払い管理サーバ、クレジット決済サービスサーバ、クレジット決済管理サーバ、クレジット決済システムサーバ、クレジットサービスサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバ50のユーザを、クレジットカード会社(クレジット決済サービスの事業者)とする。
【0076】
なお、クレジットカード決済のシステムには、限定ではなく例として、ブランドホルダー(国際ブランド)、カード発行会社(イシュア)、加盟店管理会社(アクワイアラ)、決済代行会社、カード加盟店、オーソリゼーションネットワーク等の構成要素が含まれる。
本実施形態では、簡明化のため、カード発行会社と加盟店管理会社とを包括して「クレジットカード会社」と称する。
なお、カード発行会社と加盟店管理会社とは同じ会社としてもよいし、異なる会社としてもよい。
【0077】
本実施例では、「クレジット決済サービス」とは、クレジットカード会社(クレジットカード会社サーバ50)が提供するサービスであって、クレジット決済を実現するためのサービスである。このクレジット決済サービスは、限定ではなく例として、ユーザ(ユーザの端末20)、店舗(店舗端末40)、銀行(銀行サーバ60)、家計管理サービス(家計管理サーバ10)に提供される。
【0078】
以下では、クレジットカード会社が提携している銀行を「提携銀行」と称し、クレジットカード会社が提携している店舗を「提携店舗」と称する。
【0079】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0080】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0081】
ネットワーク30は、通信システム1を構成する各装置を接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0082】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0083】
家計管理サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20、クレジットカード会社サーバ50、銀行サーバ60等に対して、所定のサービス(本実施例では、家計管理サービス)を提供する機能を備える。家計管理サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。家計管理サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、家計管理サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。家計管理サーバ10と端末20とクレジットカード会社サーバ50と銀行サーバ60とを区別する必要がない場合は、家計管理サーバ10と端末20とクレジットカード会社サーバ50と銀行サーバ60とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0084】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1に含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0085】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0086】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、クレジットカード会社サーバ50等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0087】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0088】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0089】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0090】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0091】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0092】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0093】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0094】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0095】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0096】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0097】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global PositioningSystem)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0098】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0099】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0100】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0101】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0102】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0103】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0104】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0105】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0106】
(2)家計管理サーバのHW構成
図1-1には、家計管理サーバ10のHW構成の一例を示している。
家計管理サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、表示部13、時計部19を備える。家計管理サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、家計管理サーバ10のHWは、家計管理サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、家計管理サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0107】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0108】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0109】
記憶部15は、家計管理サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0110】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0111】
入出力部12は、家計管理サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、家計管理サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0112】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0113】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0114】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0115】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0116】
時計部19は、家計管理サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0117】
(3)クレジットカード会社サーバのHW構成
クレジットカード会社サーバ50のHW構成や、各機能部を構成する部品や回路等は、限定ではなく例として、家計管理サーバ10等と同様に構成してよいため、図示・説明を省略する。
【0118】
(4)店舗端末のHW構成
店舗端末40は、店舗の事業者(以下、「店舗事業者」と称する。)が使用・管理する装置とすることができ、限定ではなく例として、サーバ、パソコン、端末(限定ではなく例として、携帯端末(スマートフォン、PDA等))等によって実現されるようにすることができる。
【0119】
なお、店舗端末40のHW構成については、端末20等と同様に構成してよいため、図示・説明を省略する。
【0120】
本実施形態における店舗事業者には、クレジットカード会社と提携しており、ユーザが商品やサービスの購入をクレジットカードで行うことができるように、クレジットカード決済のシステムを導入している店舗の事業者であって、限定ではなく例として、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ファストフード店、飲食店、薬局、百貨店など、種々の業態の事業者を含めることができる。
店舗事業者は、本開示における事業者の一例である。
【0121】
(5)銀行サーバのHW構成
銀行サーバ60のHW構成や、各機能部を構成する部品や回路等は、限定ではなく例として、家計管理サーバ10等と同様に構成してよいため、図示・説明を省略する。
【0122】
(6)その他
家計管理サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、家計管理サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0123】
本開示の各実施形態においては、端末20および/または家計管理サーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
他の装置についても同様である。
【0124】
なお、端末20の制御部21、および/または、家計管理サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0125】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。 記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0126】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0127】
家計管理サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
他の装置についても同様である。
【0128】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、家計管理サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。家計管理サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
他の装置についても同様である。
【0129】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
家計管理サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、家計管理サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、家計管理サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
家計管理サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、家計管理サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0130】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0131】
[各装置の機能構成]
(1)家計管理サーバの機能構成
図1-2は、本実施例において家計管理サーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶された家計管理処理プログラム151に従って家計管理処理を実行するための家計管理処理部111を機能部として含む。
【0132】
図1-3は、本実施例において家計管理サーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によって読み出され、家計管理処理として実行される家計管理処理プログラム151と、家計管理ユーザ登録データ153と、家計管理ユーザ管理データベース155とが記憶される。
【0133】
家計管理ユーザ登録データ153は、家計管理サービスを利用する端末20または端末20のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-4に示す。
家計管理ユーザ登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、青瓜ケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0134】
ユーザ名は、家計管理サービスを利用する端末20のユーザの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザが家計管理サービスを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0135】
アプリケーションIDは、家計管理サービスにおいてこのユーザを識別するための識別情報として機能するIDである。
この契約者IDは、好ましくはユーザごとに一意な値であり、限定ではなく例として、家計管理サーバ10によってユーザごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末のユーザに関連付けられた情報であり、端末のユーザに関する情報の一例である。
【0136】
その他登録情報は、このユーザのその他の登録情報であり、限定ではなく例として、以下の一部または全部の情報を含めることができる。
・住所(または居所):このユーザの住所(または居所)。ユーザが家計管理サービスを利用する際に登録する住所(または居所)が記憶される。
・電話番号:このユーザの電話番号。限定ではなく例として、端末20のユーザが家計管理サービスを利用する際に登録する電話番号(限定ではなく例として、端末20の電話番号である端末電話番号)が記憶される。
・メールアドレス:このユーザのメールアドレス。限定ではなく例として、端末20のユーザが家計管理サービスを利用する際に登録するメールアドレス(限定ではなく例として、端末20のメールアドレスである端末メールアドレス)が記憶される。
【0137】
なお、アプリケーションIDに代えて、電話番号・メールアドレス等の情報によってユーザを管理する手法を適用することも可能である。
【0138】
また、上記の各種のユーザ情報は、家計管理サーバ10が提供可能な他のサービスとクレジットカード決済サービスとで共通のユーザ情報としてクレジットカード会社サーバ50で記憶・管理するようにしてもよいし、別のユーザ情報としてクレジットカード会社サーバ50で記憶・管理するようにしてもよい。
【0139】
家計管理ユーザ管理データベース155は、家計管理ユーザ登録データ153に登録されているユーザに関する管理データを蓄積したデータベースであり、その一例である家計管理ユーザ管理データベース155のデータ構成の一例を
図1-5に示す。
家計管理ユーザ管理データベース155には、家計管理ユーザ登録データ153に記憶されているアプリケーションIDごとの管理データとして家計管理ユーザ管理データが記憶される。
【0140】
各々の家計管理ユーザ管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、ユーザ名と、その他情報と、連携クレジットカード管理データと、連携銀行口座管理データと、取引管理データと、入出金管理データとが記憶される。
【0141】
以下では、クレジットカード決済による商品やサービスの購入の取引のことを、単に「取引」や「クレジットカード取引」と称する場合がある。
【0142】
連携クレジットカード管理データは、このアプリケーションIDのユーザによって連携されたクレジットカードに関するデータであり、限定ではなく例として、クレジットカードIDと、クレジットカード会社名と、クレジットカード番号とが関連付けて記憶される。
【0143】
クレジットカードIDは、このアプリケーションIDのユーザによって連携されたクレジットカードを識別するためのIDであり、好ましくはクレジットカードごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0144】
クレジットカード会社名は、このクレジットカードIDに対応するクレジットカードの事業者名である。
なお、クレジット会社名には、限定ではなく例として、クレジットカード会社を識別するためのID(以下、適宜「CCID」と称する。)が割り当てられており、このCCIDは、好ましくはクレジットカード会社ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0145】
クレジットカード番号は、このアプリケーションIDのユーザによって連携されたクレジットカードを識別するための番号であり、好ましくはクレジットカードごとに一意な番号が設定されて記憶される。
【0146】
なお、ここでは、連携クレジットカード管理データに、クレジットカードIDと、クレジットカード番号とが記憶される例を示したが、これに限定されない。
連携クレジットカード管理データに、限定ではなく例として、クレジットカードIDと、クレジットカード番号との少なくともいずれか一方が記憶されるようにしてもよい。
【0147】
連携銀行口座管理データは、このアプリケーションIDのユーザによって連携された銀行口座に関するデータであり、限定ではなく例として、銀行口座IDと、銀行名と、銀行口座番号とが関連付けて記憶される。
【0148】
銀行口座IDは、このアプリケーションIDのユーザによって連携された銀行口座を識別するためのIDであり、好ましくは銀行口座ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0149】
銀行名は、この銀行口座IDに対応する銀行の名称である。
なお、銀行名には、限定ではなく例として、銀行を識別するためのID(以下、適宜「銀行ID」と称する。)が割り当てられており、この銀行IDは、好ましくは銀行ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0150】
銀行口座番号は、このアプリケーションIDのユーザによって連携された銀行口座を識別するための番号であり、銀行口座ごとに一意な番号が設定されて記憶される。
【0151】
銀行名(銀行ID)や銀行口座番号は、限定ではなく例として、端末20のユーザによる入力に基づいて端末20からその情報が送信され、これを受信して取得することによって記憶されるようにしてもよい。
また、クレジットカード会社サーバ50からこの情報が送信され、これを受信して取得するようにしてもよい。
【0152】
なお、ここでは、連携銀行口座管理データに、銀行口座IDと、銀行口座番号とが記憶される例を示したが、これに限定されない。
連携銀行口座管理データに、限定ではなく例として、銀行口座IDと、銀行口座番号との少なくともいずれか一方が記憶されるようにしてもよい。
【0153】
取引管理データは、このアプリケーションIDのユーザが連携したクレジットカードを用いた取引に関するデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、店舗IDと、購入情報とが関連付けて記憶される。
【0154】
取引IDは、このアプリケーションIDのユーザによる商品またはサービスの購入の取引を識別するためのIDであり、好ましくは取引ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0155】
店舗IDには、提携店舗データ(不図示)に記憶された店舗IDのうち、この取引IDの取引が行われた店舗に対応する店舗IDが記憶される。
【0156】
購入情報は、その取引での商品またはサービスの購入に関する情報であり、限定ではなく例として、購入日時、購入店舗、購入金額等の情報が記憶される。
【0157】
なお、家計管理サーバ10がクレジットカード決済の取引についてクレジットカード会社サーバ50から取得可能な情報には、限定ではなく例として、購入日時、購入店舗、購入金額の情報が含まれ得るが、購入された商品やサービスに関する情報は含まれない場合がある。
しかし、購入された商品やサービスに関する情報、限定ではなく例として、購入された商品やサービスの名称、購入数等の情報を店舗端末40から取得可能とし、これらの情報も併せて購入情報として取得して記憶させるようにしてもよい。また、クレジットカード会社サーバ50からこれらの情報も併せて購入情報として取得して記憶させるようにしてもよい。
【0158】
入出金管理データは、このアプリケーションIDのユーザが連携した銀行口座においてなされた入出金に関するデータであり、限定ではなく例として、入出金IDと、入出金情報とが関連付けて記憶される。
【0159】
取引IDは、このアプリケーションIDのユーザが連携した銀行口座の入出金を識別するためのIDであり、好ましくは入出金ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0160】
入出金情報は、その銀行口座での入金・出金に関する情報であり、限定ではなく例として、入出金日時、入出金の内容、入出金金額等の情報が記憶される。
【0161】
(2)クレジットカード会社サーバの機能構成
図1-6は、本実施例においてクレジットカード会社サーバ50が備える制御部51(
図1-1では図示を省略)によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部51は、限定ではなく例として、記憶部55に記憶されたクレジットカード決済管理処理プログラム551に従ってクレジットカード決済管理処理を実行するためのクレジットカード決済管理処理部511を機能部として含む。
【0162】
図1-7は、本実施例においてクレジットカード会社サーバ50の記憶部55(
図1-1では図示を省略)に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部55には、限定ではなく例として、制御部51によって読み出され、クレジットカード決済管理処理として実行されるクレジットカード決済管理処理プログラム551と、クレジットカード決済ユーザ登録データ553と、提携銀行データ555と、提携店舗データ557と、クレジットカード決済ユーザ管理データベース559とが記憶される。
【0163】
クレジットカード決済ユーザ登録データ553は、クレジットカード決済サービスを利用する端末20または端末20のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-8に示す。
クレジットカード決済ユーザ登録データ553には、限定ではなく例として、契約者氏名と、契約者ID(クレジットID)と、認証パスワードと、クレジットカード情報と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0164】
契約者氏名は、クレジットカード決済サービスを利用する端末20のユーザの氏名であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがクレジットカード決済を利用する際に登録する氏名が記憶される。
【0165】
契約者IDは、クレジットカード決済サービスを利用するユーザを識別するための識別情報として機能するIDである。
この契約者IDは、好ましくはユーザごとに一意な値であり、限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバ50によってユーザごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
契約者IDは、端末のユーザに関連付けられた情報であり、端末のユーザに関する情報の一例とすることができる。
【0166】
なお、限定ではなく例として、一のクレジットカード会社において、契約者1人につき1枚のみクレジットカードを利用可能であるものとしてもよい。
この場合、契約者を識別するためのIDである契約者IDをそのまま、契約者のクレジットカードを識別するための識別情報として機能するクレジットカードIDとして利用してもよい。
【0167】
また、限定ではなく例として、一のクレジットカード会社において、契約者1人につき複数枚のクレジットカードを利用可能であるものとしてもよい。
この場合、一の契約者IDに対して複数のクレジットカードIDが登録されるようにしてもよい。
【0168】
認証パスワードは、このユーザの端末20において、クレジットカード決済サービスの機能として設けられた各種の機能を利用する際に実行する認証処理で、端末20に入力を要求する認証用のパスワードであり、限定ではなく例として、ユーザによって設定されたパスワードが記憶される。
【0169】
クレジットカード情報は、この契約者IDのユーザのクレジットカードに関する情報であり、限定ではなく例として、クレジットカード番号、クレジットカードの有効期限、セキュリティコード等の情報がこれに含まれるようにすることができる。
【0170】
その他登録情報は、このユーザのその他の登録情報であり、限定ではなく例として、以下の一部または全部の情報を含めることができる。
・住所(または居所):このユーザの住所(または居所)。ユーザがクレジットカード決済サービスを利用する際に登録する住所(または居所)が記憶される。
・電話番号:このユーザの電話番号。限定ではなく例として、端末20のユーザがクレジットカード決済サービスを利用する際に登録する電話番号(限定ではなく例として、端末20の電話番号である端末電話番号)が記憶される。
・メールアドレス:このユーザのメールアドレス。限定ではなく例として、端末20のユーザがクレジットカード決済サービスを利用する際に登録するメールアドレス(限定ではなく例として、端末20のメールアドレスである端末メールアドレス)が記憶される。
【0171】
なお、契約者IDに代えて、クレジットカード情報や、電話番号・メールアドレス等の情報によってユーザを管理する手法を適用することも可能である。
【0172】
また、上記の各種のユーザ情報は、クレジットカード会社サーバ50が提供可能な他のサービスとクレジットカード決済サービスとで共通のユーザ情報としてクレジットカード会社サーバ50で記憶・管理するようにしてもよいし、別のユーザ情報としてクレジットカード会社サーバ50で記憶・管理するようにしてもよい。
【0173】
提携銀行データ555は、提携銀行の管理データであり、そのデータ構成の一例を
図1-9に示す。
提携銀行データ555には、限定ではなく例として、提携銀行名と、提携銀行IDと、提携銀行サーバURIと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0174】
提携銀行名には、この提携銀行の名称(限定ではなく例として、提携銀行の商号、愛称または通称等)が記憶される。
【0175】
提携銀行IDは、提携銀行または銀行サーバ60を識別するための識別情報として機能するIDである。この提携銀行IDには、限定ではなく例として、銀行コード、支店コード等の情報を含めることができる。
【0176】
提携銀行サーバURIには、提携銀行の銀行サーバ60へのアクセス方法やアクセス先を含むURI(Uniform Resource Identifier)(限定ではなく例として、URL(Uniform Resource Locator))が記憶される。
【0177】
その他登録情報は、この提携銀行IDを有する提携銀行のその他の登録情報であり、限定ではなく例として、提携銀行の住所、クレジットカード決済サービスにおいて使用される、提携銀行を記号化したアイコンの画像データである提携銀行アイコン画像等の情報がこれに含まれる。
【0178】
提携店舗データ557は、提携店舗の管理データであり、限定ではなく例として、提携店舗を識別するためのID(提携店舗ID)、提携店舗の名称、提携店舗の住所・連絡先等の情報が記憶される。
【0179】
クレジットカード決済ユーザ管理データベース559は、クレジットカード決済ユーザ登録データ553に登録されているユーザに関する管理データを蓄積したデータベースであり、その一例であるクレジットカード決済ユーザ管理データベース559のデータ構成の一例を
図1-10に示す。
クレジットカード決済ユーザ管理データベース559には、限定ではなく例として、クレジットカード決済ユーザ登録データ553に記憶されている契約者IDごとの管理データとしてクレジットカード決済ユーザ管理データが記憶される。
【0180】
各々のクレジットカード決済ユーザ管理データには、限定ではなく例として、契約者IDと、取引管理データと、登録銀行口座管理データとが記憶される。
【0181】
取引管理データは、この契約者IDのユーザが行った取引に関するデータであり、限定ではなく例として、取引IDと、店舗IDと、購入情報とが関連付けて記憶される。
なお、この他にも、与信照会結果の情報等を記憶させるようにしてもよい。
【0182】
取引IDは、この契約者IDのユーザによる商品またはサービスの購入の取引を識別するためのIDであり、好ましくは取引ごとに一意な値が設定されて記憶される。
【0183】
店舗IDには、提携店舗データ557に記憶された店舗IDのうち、この取引IDの取引が行われた店舗に対応する店舗IDが記憶される。
【0184】
購入情報は、その取引での商品またはサービスの購入に関する情報であり、限定ではなく例として、購入日時、購入店舗、購入金額等の情報が記憶される。
なお、前述したように、クレジットカード会社サーバ50がクレジットカード決済の取引について店舗から取得可能な情報に、購入日時、購入店舗、購入金額等の情報の他、限定ではなく例として、購入された商品やサービスに関する情報を含めてもよい。この情報は、限定ではなく例として、店舗端末40から取得可能としてよい。
【0185】
登録銀行口座データは、この契約者IDのユーザのクレジットカードと紐づけられた銀行口座に関するデータであり、限定ではなく例として、銀行口座IDと、口座引き落としトークンとが記憶される。
【0186】
銀行口座IDは、この契約者IDのユーザの銀行口座を識別するための情報である。
なお、ここでの銀行口座IDは、限定ではなく例として、家計管理ユーザ管理データにおける銀行口座IDと同様の情報であるが、銀行口座を識別するための識別番号の他、限定ではなく例として、銀行コード、支店コード、口座番号等の情報を含めてもよい。ここでの銀行口座IDによって、この契約者IDのユーザのクレジットカードと紐づけられた銀行口座が特定される。
【0187】
銀行コード、支店コード、口座番号等の情報により、クレジットカード会社サーバ50は、クレジットカードに紐づけられた銀行口座の情報を、クレジットカード会社のwebページ(限定ではなく例として、契約者の設定ページ)に表示させることで、このwebページにアクセスしたユーザに、クレジットカードに紐づけられた銀行口座の情報を確認させることができる。
【0188】
なお、口座番号の全ての桁数を記憶させる必要はなく、下3桁や下4桁など一部の桁数のみを記憶させるようにしてもよい。この場合は、記憶している一部の桁数のみを、webページに表示させるようにすることができる。
【0189】
口座引き落としトークンは、限定ではなく例として、対応する銀行口座IDの銀行口座について、この銀行口座を管理する提携銀行の銀行サーバ60によって発行される認証用の情報(データ)とすることができる。
本実施例において、家計管理サーバ10は、銀行サーバ60から与えられた口座引き落としトークンによって、そのアプリケーションIDのユーザの口座残高の情報等の情報を取得したり、口座引き落としを依頼する処理等の処理を、銀行サーバ60との間で行うようにすることができる。
【0190】
なお、口座引き落としトークンは、引き落としトークンやアクセストークン等のように表現してもよい。
【0191】
クレジットカード会社サーバ50は、限定ではなく例として、あらかじめ銀行サーバ60によって発行されて銀行サーバ60から通知された口座引き落としトークンと、口座引き落としを要求・依頼する金額(以下、「振替要求金額」と称する。)とに基づいて、この銀行口座IDによって識別される銀行口座による口座引き落としを銀行サーバ60に要求・依頼するようにすることができる。
【0192】
(3)銀行サーバの機能構成
図1-11は、本実施例において銀行サーバ60の制御部61(
図1-1では図示を省略)によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部61は、限定ではなく例として、記憶部65に記憶された銀行口座入出金管理処理プログラム651に従って銀行口座入出金管理処理を実行するための銀行口座入出金管理処理部611を機能部として含む。
【0193】
図1-12は、本実施例において銀行サーバ60の記憶部65(
図1-1では図示を省略)に記憶される情報等の一例を示す図である。
記憶部65には、限定ではなく例として、制御部61によって読み出され、銀行口座入出金管理処理として実行される銀行口座入出金管理処理プログラム651と、銀行口座ユーザ登録データ653と、提携クレジットカード会社データ655と、銀行口座ユーザ管理データベース659とが記憶される。
【0194】
銀行口座ユーザ登録データ653は、銀行口座サービスを利用する端末20または端末20のユーザの登録データであり、そのデータ構成の一例を
図1-13に示す。
銀行口座ユーザ登録データ653には、限定ではなく例として、契約者氏名と、契約者ID(銀行口座ID)と、認証パスワードと、銀行口座情報と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0195】
契約者氏名は、銀行口座サービスを利用する端末20のユーザの氏名であり、限定ではなく例として、端末20のユーザが銀行口座を利用する際に登録する氏名が記憶される。
【0196】
契約者IDは、銀行口座サービスを利用するユーザを識別するための識別情報として機能するIDである。
この契約者IDは、好ましくはユーザごとに一意な値であり、限定ではなく例として、銀行サーバ60によってユーザごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
契約者IDは、端末のユーザに関連付けられた情報であり、端末のユーザに関する情報の一例である。
【0197】
限定ではなく例として、一の銀行において、契約者1人につき1つのみの銀行口座を利用可能であるものとしてもよい。
この場合、契約者を識別するためのIDである契約者IDをそのまま、契約者の銀行口座を識別するための識別情報として機能する銀行口座IDとして利用してもよい。
【0198】
また、限定ではなく例として、一の銀行において、契約者1人につき複数個の銀行口座を利用可能であるものとしてもよい。
この場合、一の契約者IDに対して複数個の銀行口座IDが登録されるようにしてもよい。
【0199】
認証パスワードは、このユーザの端末20において、銀行口座サービスの機能として設けられた各種の機能を利用する際に実行する認証処理で、端末20に入力を要求する認証用のパスワードであり、限定ではなく例として、ユーザによって設定されたパスワードが記憶される。
【0200】
銀行口座情報は、この契約者IDのユーザの銀行口座に関する情報であり、限定ではなく例として、銀行口座番号、支店名、支店番号等の情報がこれに含まれる。
【0201】
その他登録情報は、このユーザのその他の登録情報であり、限定ではなく例として、以下の一部または全部の情報を含めることができる。
・住所(または居所):このユーザの住所(または居所)。ユーザが銀行口座サービスを利用する際に登録する住所(または居所)が記憶される。
・電話番号:このユーザの電話番号。限定ではなく例として、端末20のユーザが銀行口座サービスを利用する際に登録する電話番号(限定ではなく例として、端末20の電話番号である端末電話番号)が記憶される。
・メールアドレス:このユーザのメールアドレス。限定ではなく例として、端末20のユーザが銀行口座サービスを利用する際に登録するメールアドレス(限定ではなく例として、端末20のメールアドレスである端末メールアドレス)が記憶される。
【0202】
なお、契約者IDに代えて、銀行口座情報や、電話番号・メールアドレス等の情報によってユーザを管理する手法を適用することも可能である。
【0203】
また、上記の各種のユーザ情報は、銀行サーバ60が提供可能な他のサービスと銀行口座サービスとで共通のユーザ情報として銀行サーバ60で記憶・管理するようにしてもよいし、別のユーザ情報として銀行サーバ60で記憶・管理するようにしてもよい。
【0204】
提携クレジットカード会社データ655は、提携クレジットカード会社の管理データであり、そのデータ構成の一例を
図1-14に示す。
提携クレジットカード会社データ655には、限定ではなく例として、提携クレジットカード会社名と、提携クレジットカード会社IDと、提携クレジットカード会社サーバURIと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0205】
提携クレジットカード会社名には、この提携クレジットカード会社の名称(限定ではなく例として、提携クレジットカード会社の商号、愛称または通称等)が記憶される。
【0206】
提携クレジットカード会社ID(CCID)は、提携クレジットカード会社またはクレジットカード会社サーバ50を識別するための識別情報として機能するIDである。
【0207】
提携クレジットカード会社サーバURIには、提携クレジットカード会社のクレジットカード会社サーバ50へのアクセス方法やアクセス先を含むURI(Uniform Resource Identifier)(限定ではなく例として、URL(Uniform Resource Locator))が記憶される。
【0208】
その他登録情報は、この提携クレジットカード会社IDを有するクレジットカード会社銀行のその他の登録情報であり、限定ではなく例として、提携クレジットカード会社の住所、クレジットカード決済サービスにおいて使用される、提携クレジットカード会社を記号化したアイコンの画像データである提携クレジットカード会社アイコン画像等の情報がこれに含まれる。
【0209】
銀行口座ユーザ管理データベース659は、銀行口座ユーザ登録データ653に登録されているユーザに関する管理データを蓄積したデータベースであり、その一例である銀行口座ユーザ管理データベース659のデータ構成の一例を
図1-15に示す。
銀行口座ユーザ管理データベース659には、銀行口座ユーザ登録データ653に記憶されている契約者IDごとの管理データとして銀行口座ユーザ管理データが記憶される。
【0210】
各々の銀行口座ユーザ管理データには、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとが記憶される。
【0211】
登録クレジットカード管理データは、この契約者IDのユーザの銀行口座と紐づけられたクレジットカードに関するデータであり、限定ではなく例として、クレジットカードID等が記憶される。
【0212】
前述したように、クレジットカードIDは、この契約者IDのユーザのクレジットカードを識別するための情報である。
このクレジットカードIDによって、この契約者IDのユーザの銀行口座と紐づけられたクレジットカードが特定される。
【0213】
クレジット会社コード、クレジットカード番号等の情報により、銀行サーバ60は、銀行口座に紐づけられたクレジットカードの情報を、銀行のwebページ(限定ではなく例として、契約者の設定ページ)に表示させることで、このwebページにアクセスしたユーザに、銀行口座に紐づけられたクレジットカードの情報を確認させることができる。
【0214】
なお、クレジットカード番号の全ての桁数を記憶させる必要はなく、下3桁や下4桁など一部の桁数のみを記憶させるようにしてもよい。この場合は、記憶している一部の桁数のみを、webページに表示させるようにすることができる。
【0215】
銀行口座入出金管理データは、この契約者IDのユーザの銀行口座の入出金に関するデータであり、限定ではなく例として、残高と、ロック合計金額と、利用可能残高と、日時と、取引内容と、入出金金額等が記憶される。
【0216】
残高は、この契約者IDのユーザの銀行口座の残高に関する情報であり、限定ではなく例として、銀行口座の残高金額が記憶される。
【0217】
ロック合計金額は、限定ではなく例として、この契約者IDのユーザの銀行口座の残高のうちロックされている金額を合計した金額である。
【0218】
利用可能残高は、この契約者IDのユーザの銀行口座の残高のうち利用可能な金額に関する情報であり、限定ではなく例として、残高からロック金額を引いた金額が記憶される。
【0219】
本実施例では、1つの手法として、銀行口座の残高のうちロックされた金額は、銀行口座の契約者が使用することができないようにすることができる。
【0220】
しかし、ロックされた金額を契約者が使用することができるようにしてもよく、この場合、限定ではなく例として、残高のうちロックされていない金額を使用するときよりも困難な条件を設定することによって、銀行口座の残高のうちロックされた金額を使用することはできるものの、ロックされた金額を使用することに関して制限を課すようにしてもよい。
【0221】
(A)ロックされていない残高を使用するときの条件
(B)ロックされている残高を使用するときの条件
との組合せとして、限定ではなく例として、以下のいずれかの組合せを適用してよい。
「(A)一段階認証、(B)多段階認証」
「(A)日時制限なし、(B)日時制限あり」
「(A)手数料なし、(B)手数料あり」
【0222】
「(A)一段階認証、(B)多段階認証」とは、限定ではなく例として、(A)ロックされていない残高を利用するときは、銀行サーバ60から要求される認証は1回である一方で、限定ではなく例として、(B)ロックされている残高を利用するときは、銀行サーバ60から要求される認証は2回以上であるという条件の組合せとしてもよい。多要素認証としてもよい。
【0223】
「(A)日時制限なし、(B)日時制限あり」とは、限定ではなく例として、(A)ロックされていない残高を利用するときは、365日24時間受け付け可能である一方で、限定ではなく例として、(B)ロックされている残高を利用するときは、平日の9~17時の期間のみ受け付け可能であるという条件の組合せとしてもよい。
【0224】
「(A)手数料なし、(B)手数料あり」とは、限定ではなく例として、(A)ロックされていない残高を利用するときは、銀行から請求される手数料が無料である一方で、限定ではなく例として、(B)ロックされている残高を利用するときは、銀行から請求される手数料が有料(限定ではなく例として、300円)であるという条件の組合せとしてもよい。
【0225】
日時は、この契約者IDのユーザの銀行口座の入出金の日時に関する情報であり、限定ではなく例として、「年/月/日」等が記憶される。
【0226】
取引内容は、この契約者IDのユーザの銀行口座の入出金の取引内容に関する情報であり、限定ではなく例として、入出金の詳細な内容に関する情報等が記憶される。
【0227】
入出金金額は、この契約者IDのユーザの銀行口座の入出金の金額に関する情報であり、限定ではなく例として、入出金の金額に関する情報等が記憶される。
【0228】
(4)端末の機能構成
図1-16は、本実施例における端末20の制御部21により実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、主要な機能部として、限定ではなく例として、端末メイン処理部211を含む。
【0229】
端末メイン処理部211は、記憶部28に記憶されている端末メイン処理プログラム281に従って、各種の機能に基づく処理を行う機能を有している。
【0230】
図1-17は、本実施例における端末20の記憶部28に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、端末メイン処理として実行される端末メイン処理プログラム281が記憶される。
なお、図示は省略するが、記憶部28には、限定ではなく例として、制御部21によって読み出され、各種のアプリケーションについて、そのアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理プログラムや、そのアプリケーションに関するデータが記憶されるようにすることができる。
【0231】
<クレジットカード決済>
ここで、クレジットカード決済について説明する。
本実施例では、クレジットカード決済サービスが適用される場合として、限定ではなく例として、以下のいずれかが含まれるようにしてよい。
(A-1)端末20のユーザ(客)が、店舗でクレジットカードによる決済を行う場合
(A-2)端末20のユーザ(客)が、ECサイト(限定ではなく例として、商品やサービスを販売するウェブサイト)でクレジットカードによる決済を行う場合
【0232】
以下では、限定ではなく例として、(A-1)端末20のユーザ(客)が、店舗において店舗端末40を用いてクレジットカードによる決済の手続きを行った場合を例示する。
【0233】
先ず、(1)端末20のユーザが店舗で商品またはサービスを購入する際に、店舗のレジで、クレジットカード決済を行うための操作(ユーザの操作や店員の操作)を店舗端末40に対して行う。
【0234】
次いで、(2)店舗端末40は、取引に関する情報(限定ではなく例として、決済日時、決済店舗、商品名、サービス名、購入金額等)と、その購入金額の与信照会(与信照会処理)を行うようにクレジットカード会社に要求する情報とを、クレジットカード会社サーバ50に送信する。
【0235】
ここで、与信照会とは、「オーソリゼーション(略して「オーソリ」とも称される。)」や「仮請求」等とも称され、クレジットカード会社に対してカード利用者(ユーザ)の信用確認(クレジットカードの有効性の確認やクレジットカードの利用限度枠の確認)をすることをいう。以下では、このクレジットカード会社サーバ50が与信照会を行う処理のことを「与信照会処理」と称するものとする。
与信照会の結果がクレジットカード会社により「承認」された場合(以下では、「与信照会結果:承認」と称する。)、決済金額は一時的に(仮に)確保される。また、与信照会の結果がクレジットカード会社により「否認」された場合(以下では、「与信照会結果:否認」と称するものとする。)、決済金額は確保されない。
【0236】
次いで、(3)与信照会処理を実行したクレジットカード会社サーバ50は、与信照会の結果(「承認」または「否認」)の情報を店舗端末40に送信する。
【0237】
なお、与信照会処理を実行したクレジットカード会社サーバ50は、与信照会の結果の情報を店舗端末40に送信するようにしているが、これに限定されない。
与信照会の結果の情報を、端末20、店舗端末40、家計管理サーバ10のうち少なくともいずれか一つに送信してもよい。
【0238】
以下では、与信照会の結果が「承認」であった場合を説明する。
次いで、(4)与信照会結果の情報(与信照会結果:承認)を受信した店舗端末40のユーザ(店員)は、(1)で購入された商品またはサービスを端末20のユーザ(客)に提供する。
【0239】
次いで、(5)クレジットカード会社サーバ50は、その店舗に購入金額・決済金額を支払う。
ここで、クレジットカード会社サーバ50が店舗に決済金額を支払う手法として、クレジットカード会社が、店舗または店舗端末40に紐づいている銀行口座に振り込みを行う手法や、クレジットカード会社またはクレジットカード会社サーバ50に紐づいている銀行口座から店舗または店舗端末40に紐づいている銀行口座への振替を行う手法等が考えられる。
【0240】
次いで、(6)クレジットカード会社サーバ50は、クレジットカード会社サーバ50が店舗端末40に一時的に支払った決済金額の請求に係る情報(限定ではなく例として、商品購入情報、レシート情報等)と、この決済金額の支払いをいずれの銀行口座から行うかを設定するための情報(限定ではなく例として、クレジットカード会社のwebページへのリンク情報(限定ではなく例として、URI(URL等))とを含む請求情報を端末20に送信する。
【0241】
(7)クレジットカード会社サーバ50は、口座引き落としを提携銀行に要求(依頼)するタイミングで、支払い口座として設定された銀行口座を管理する提携銀行の銀行サーバ60に対して、口座引き落としを行うように要求する。
【0242】
これを受けて、(8)銀行サーバ60は、振替要求金額の口座引き落としを行い、振替要求金額をクレジットカード会社に支払う。
【0243】
<表示画面>
以下、表示画面例について説明する。
以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0244】
なお、以下説明する表示画面に示される日付や金額、履歴等は、データ構成の項目で説明するデータ中に示されるものとは必ずしも整合しておらず、あくまで表示画面の一例(表示画面例)に過ぎない。
これは、他の実施例や変形例についても同様である。
【0245】
また、以下説明する表示画面で用いる用語と、その後に説明する処理で用いる用語とで、用語が異なる場合がある(一部の用語が統一されていない場合がある)が、これは、ユーザの視点で表示画面について分かり易く説明するなどの目的であり便宜上のものに過ぎない。
これは、他の実施例や変形例についても同様である。
【0246】
以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0247】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行される。
【0248】
以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0249】
なお、1つの図面内、または複数の図面を跨いで、異なる端末20で表示される所定の画面を示して、画面の遷移の流れを説明する場合がある。この場合、限定ではなく例として、異なる端末20では、以下のうちの少なくともいずれかに基づいて(少なくともいずれかを契機として)、所定の画面が表示されることとしてもよいものとする。
・自動的に表示される
・端末20に対してなんらかの通知(プッシュ通知等を含む。以下同様。)が行われ、ユーザが通知に対する操作を行うと表示される
・端末20に対して通知は行われないが、ユーザがアプリケーションに対して所定の操作を行うと表示される
・端末20に対してなんらかの通知が行われ、ユーザが通知を行ったアプリケーションに対して所定の操作を行うと表示される
【0250】
図1-18は、本実施例において端末20A(ユーザA.Aの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図1-18左側には、端末20Aで不図示の家計管理アプリケーション処理プログラムが実行されることで表示される家計管理アプリケーションにおけるメイン画面の一例を示している。
画面最上部には、家計管理アプリケーションの名称(この例では「家計管理App」)と、その右側に、ユーザのアイコン画像(この例ではユーザA.Aのアイコン画像)およびユーザ名(この例ではユーザA.A)を含むアプリ情報表示領域が構成されている。
【0251】
その下には、ユーザが各種の項目を選択するための、複数の項目を含むタブ領域が構成されている。
タブ領域には、限定ではなく例として、「カード」(クレジットカード等を含む。)、「銀行」、「おしらせ」、「設定」等の複数の項目を含めてよい。
【0252】
この例では、ユーザA.Aによって項目「カード」がタッチ(タップとしてもよい。以下同様。)されて選択されたことに基づき、タブ領域のうち、「カード」の項目に対応する領域が、選択された態様(以下、「選択態様」と称する。)で表示されている。
【0253】
また、ユーザA.Aによって項目「カード」がタッチされて選択されたことに基づき、タブ領域の下に、ユーザA.Aが登録済みのカードに関する情報であるカード情報が表示されている。
ここでは、ユーザA.Aが、クレジットカード会社名「Xカード」のクレジットカード「Xカード」を登録済みであることに基づき、「Xカード」のカード情報が表示されている。また、この例では、カード情報には、限定ではなく例として、クレジットカード会社名(括弧書きで、家計管理アプリケーションにおけるカードID(CCID))と、このカードの当月利用額の情報とが含まれている。
【0254】
限定ではなく例として、この「Xカード」のカード情報がユーザによってタッチされて選択されると、限定ではなく例として、
図1-18右側の画面に表示が変わる。
この画面は、選択されたカードに関するより詳細な情報が表示されるカード画面であり、画面最上部のアプリケーションの名称等を含む領域の下には、1つ前の画面(この例では
図1-18左側の画面)に戻るための「<」のボタンと、「カード」のテキストとを含む領域が構成されている。
【0255】
その下には、カード情報表示領域が構成されており、この例では、「Xカード」を模したクレジットカード画像が表示されている。
クレジットカード画像には、限定ではなく例として、このクレジットカードの名称「Xカード」や、クレジットカード番号等の情報が印字されている。
【0256】
なお、クレジットカード番号は、限定ではなく例として下三桁や下四桁など、設定された桁の番号のみを示し、他の桁の番号は「*」等によって秘匿するようにしてもよい。
また、クレジットカード番号そのものを印字しないようにしてもよい。
また、クレジットカード画像そのものを表示しないようにしてもよい。
【0257】
また、この例では、カード画像の右に、このカードに関する各種の設定を行うための設定アイコンIC3が表示されている。
この設定アイコンIC3については後述する。
【0258】
また、この例では、カード画像の下に、このカードのショッピングやキャッシングの利用可能残額の情報が表示されている。
【0259】
また、この例では、利用可能残額の情報の下に、このカードの利用履歴(利用履歴情報)が表示されている。
この例では、「利用履歴」のテキストとともに、ユーザA.Aが「Xカード」を用いてクレジットカード決済をした、利用履歴(利用履歴情報)UH1を含む複数の利用履歴(利用履歴情報)が表示されている。
【0260】
また、この例では、各々の利用履歴には、その利用履歴の利用金額のロックの状態(ロック済/ロック)を示すロックアイコンIC1が表示されるように構成されている。
ロックアイコンIC1は、限定ではなく例として、南京錠を模した画像のアイコン(南京錠のアイコン)とされている。ロックアイコンIC1は、限定ではなく例として、ロック済である場合は南京錠が施錠された態様で表示され、未ロックである場合は南京錠が開錠された状態で表示されるように構成されている。なお、これはあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
この例では、利用履歴UH1に関連付けられたロックアイコンIC1は、ロック済みであることにより施錠された態様で表示されている。
【0261】
図1-19左側には、
図1-18左側の画面において、タブ領域のうちの「銀行」がユーザA.Aによってタッチされて選択されたことに基づいて表示される画面の一例を示している。
タブ領域のうち、「銀行」の項目に対応する領域が選択態様で表示されており、タブ領域の下には、ユーザA.Aが登録済みの銀行口座に関する口座情報が表示されている。
【0262】
ここでは、ユーザA.Aが、銀行名「A銀行」等の銀行の銀行口座を登録済みであることに基づき、この銀行口座の情報である口座情報が表示されている。また、この例では、口座情報には、限定ではなく例として、銀行名(括弧書きで、家計管理アプリケーションにおける銀行ID)と、この銀行口座の口座番号と、この銀行口座の口座残高(残高)の情報とが含まれている。
【0263】
限定ではなく例として、「A銀行」の口座情報がユーザによってタッチされて選択されると、限定ではなく例として、
図1-19中央の画面に表示が変わる。
この画面は、この口座に関するより詳細な情報が表示される口座画面であり、画面最上部のアプリ情報表示領域の下には、1つ前の画面(この例では
図1-19左側の画面)に戻るための「<」のボタンと、「銀行」のテキストとを含む領域が構成されている。
【0264】
その下には、口座情報表示領域が構成されており、この例では、この銀行口座のキャッシュカードを模したキャッシュカード画像が表示されている。
キャッシュカード画像には、限定ではなく例として、銀行名(この例では「A銀行」)行」)、口座番号等の情報が印字されている。
【0265】
なお、口座番号は、下三桁や下四桁など、設定された桁の番号のみを示し、他の桁の番号は「*」等で示して秘匿するようにしてもよい。
また、口座番号そのものを印字しないようにしてもよい。
また、キャッシュカード画像そのものを表示しないようにしてもよい。
【0266】
また、この例では、キャッシュカード画像の下に、口座残高に占めるロック金額の割合を示すための横長の帯グラフが表示されている。
この帯グラフは、限定ではなく例として、横幅全長が口座残高を示しており、左端を起点としてハッチングが施された部分的な領域(部分領域)が、ロック金額に対応する領域(以下、便宜的に「ロック領域」と称する。)LRとして示されている。ロック領域LRの横幅は、口座残高に占めるロック金額の割合に基づいて算出される。以下、帯グラフのうちロック領域LR以外の領域を、便宜的に「非ロック領域」と称し、この例では、ロック領域LRの右に非ロック領域NLRが表示されている。
また、この例では、帯グラフの右下の位置に、口座残高が表示されている。
【0267】
なお、ロック領域LRに、ロック金額の情報(金額の数値の情報)が表示されるようにしてもよい。また、非ロック領域NLRに、非ロック金額の情報(金額の数値の情報)が表示されるようにしてもよい。
また、ロック領域LRがユーザによってタッチされると、このロック領域LRと関連付けて、吹き出しやバブル等によってロック金額の数値が表示されるようにしてもよい。また、非ロック領域NLRがユーザによってタッチされると、この非ロック領域NLRと関連付けて、吹き出しやバブル等によって非ロック金額の数値が表示されるようにしてもよい。長押し操作等によって、これらの情報を表示させることができるようにしてもよい。
【0268】
その下には、この銀行口座の取引履歴(取引履歴情報)が表示されている。具体的には、限定ではなく例として、「取引履歴」のテキストとともに、ユーザA.Aがこの口座で取引を行った複数の取引履歴が表示されている。
この例では、取引履歴は、限定ではなく例として、この口座から取引が行われた日付と、その取引の内容(取引内容)と、入出金金額とが関連付けられたリスト形式で表示されている。なお、日付は日時としてもよい。
【0269】
また、取引履歴のうち、この口座に紐づけられたクレジットカード決済による取引に基づき利用金額がロックされた取引については、取引内容の欄に「ロック」と表示され、その横に、前述したロックアイコンIC1が表示されるように構成されている。
また、取引履歴の入出金金額の欄では、入金は「+」付きの金額で表示され、出金は「-」付きの金額で表示され、ロックはそのままの金額が表示されている。
【0270】
この例では、取引履歴のうち「2022年1月6日」の「20,000円」の金額がロックされたことが示されている。
【0271】
限定ではなく例として、帯グラフのロック領域LRがタッチされると、限定ではなく例として、
図1-19右側のような表示に変わる。
この例では、取引履歴のうち、取引内容が「ロック」とされているレコード(行)が、タッチされたロック領域LRと同じハッチングが施されて表示されている。
このようにすることで、ユーザは、帯グラフのロック領域LRと、取引履歴の取引との対応関係を一見して把握可能となる。
【0272】
同じカードで複数回の決済が行われて、各々の金額がロックされることが想定される。
この場合、帯グラフのロック領域LRは、限定ではなく例として、口座残高に対する、各々のロック金額を合算した金額が占める割合に基づく、1つのハッチングが施された領域としてもよい。
また、この場合、ロック領域LRがタッチされると、限定ではなく例として、取引履歴のうち、各々の取引に対応する欄が、そのハッチングが施された態様で表示されるようにしてもよい。
【0273】
なお、ここではハッチングで示しているが、これを色で示すようにしてもよい。
また、上記のように同じカードで複数回の決済が行われた場合において、帯グラフと取引履歴とにおいて、それぞれ異なるハッチングやそれぞれ異なる色で、対応する帯グラフの領域や、対応する取引履歴のレコードを表示させるようにしてもよい。
【0274】
図1-20は、
図1-19に対応する画面であって、ユーザA.Aが複数のクレジットカードを登録している場合の画面の一例を示す図である。
ここでは、限定ではなく例として、ユーザA.Aが、「Xカード」と「Yカード」の2枚のクレジットカードを登録しており、どちらのクレジットカードも、上記の「A銀行」の同じ口座に紐づけられている場合を例示する。
【0275】
図1-20左側には、
図1-19と同様の構成の画面が示されているが、帯グラフにおいて、ロック領域LRとして、「Xカード」に対応する第1ロック領域LR1と、「Yカード」に対応する第2ロック領域LR2との、2つのロック領域が構成されている。また、第1ロック領域LR1と、第2ロック領域LR2とは、それぞれ異なるハッチングが施されて表示されている。
また、取引履歴には、「Xカード」の取引情報の他、「Yカード」の取引情報が含まれている。
【0276】
限定ではなく例として、
図1-20中央の画面のように、第2ロック領域LR2がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図1-20右側のような表示に変わる。
この例では、取引履歴のうち、取引内容が「ロック」とされているレコードのうち、「Yカード」で決済が行われた取引のレコードが、第2ロック領域LR2と同じハッチングが施されて表示されている。
このようにすることで、同じ口座に紐づけて複数のカードを登録している場合であっても、ユーザは、各々のカードについて、帯グラフのロック領域LRと、取引履歴の取引との対応関係を一見して把握可能となる。
【0277】
なお、同じカードで複数回の決済が行われて、各々の金額がロックされることが想定されるが、この場合、前述した手法と同様の手法を適用してよい。
また、異なる複数のハッチングではなく、異なる複数の色を用いるようにしてもよい。
【0278】
<(1)第1パターン>
(1)第1パターンとして、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、店舗端末40(限定ではなく例として、店舗サーバ)によって家計管理サーバ10に送信され、そのクレジットカード決済に対応する金額をロックするように要求する情報が、家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることによって、クレジットカード決済に対応する金額がロックされる場合の処理を例示する。
この場合、限定ではなく例として、家計管理サービスの事業者およびクレジット会社と提携している店舗において、ユーザによってクレジットカード決済が行われた場合、その店舗の店舗端末40は、クレジットカード会社サーバ50と家計管理サーバ10とに対して、購入情報を送信するようにすることができる。この場合、限定ではなく例として、クレジットカード決済に関する処理において、クレジットカード会社サーバ50は、与信照会結果の情報を含む与信照会結果情報として、限定ではなく例として、与信照会の結果に関する情報の他に、その決済に対応するクレジットカードのクレジットカードID等の情報を含む与信紹介結果情報を店舗端末40に送信するなどすることができる。
【0279】
<処理>
図1-21→
図1-22は、本実施例の(1)第1パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図1-21では、左側から順に、店舗端末40の制御部(不図示)が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、銀行サーバ60の制御部61が実行する処理をそれぞれ示している。
また、
図1-22では、左側から順に、店舗端末40の制御部が実行する処理、ユーザA.Aの端末20の制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、銀行サーバ60の制御部61が実行する処理をそれぞれ示している。
【0280】
なお、
図1-21では、主に店舗端末40とクレジットカード会社サーバ50とで行われるクレジットカード決済に関する処理を示しており、端末20の制御部21が実行する処理に関しては図示を省略する。
【0281】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、店舗端末40によって家計管理サーバ10に送信され、そのクレジットカード決済に対応する金額をロックするように要求する情報が、家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることによって、クレジットカード決済に対応する金額がロックされる場合を例示する。
【0282】
なお、以下説明する処理は、本開示の手法を実現するための処理の一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
以下説明する処理に別のステップを追加してもよいし、以下説明する処理から一部のステップを省略(削除)してもよい。
本明細書で説明する各種の処理について同様である。
【0283】
最初に、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、ユーザA.Aによってクレジットカード決済の手続きが行われたか否かを判定する(T1010)。
ユーザA.Aによってクレジットカード決済の手続きが行われていないと判定する場合(T1010:NO)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、T1020のステップをスキップする。
【0284】
ユーザA.Aによってクレジットカード決済の手続きが行われていると判定する場合(T1010:YES)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、受け付けたクレジットカード情報と、その店舗でのその取引に関する情報(限定ではなく例として、購入日時、購入商品または購入サービスの名称、購入数、購入金額等の情報)と、その取引についての決済の与信照会処理を行うように要求する情報とを含む与信照会要求情報を、通信I/F(不図示)よってクレジットカード会社サーバ50に送信する(T1020)。
【0285】
クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、通信I/F(不図示)によって店舗端末40から与信照会要求情報を受信したか否かを判定する(C1010)。
通信I/Fによって店舗端末40から与信照会要求情報を受信しなかったと判定する場合(C1010:NO)、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、C1020~C1030のステップをスキップする。
【0286】
通信I/Fによって店舗端末40から与信照会要求情報を受信したと判定する場合(C1010:YES)、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、与信照会処理を実行する(C1020)。
与信照会処理において、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、クレジットカード決済ユーザ登録データ553を参照し、受信したクレジットカード情報に対応する契約者IDを特定し、クレジットカード決済ユーザ管理データベース559に記憶されるクレジットカード決済ユーザ管理データのうち、特定した契約者IDに対応するクレジットカード決済ユーザ管理データに基づいて、与信照会処理プログラムに従って、与信照会を行う。このとき、クレジットカード決済ユーザ管理データベース559に記憶されるクレジットカード決済ユーザ管理データのうち、特定した契約者IDに対応するクレジットカード決済ユーザ管理データの取引管理データに、受信した取引に関する情報を記憶させる。
【0287】
そして、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、与信照会結果の情報を含む与信照会結果情報を、通信I/Fによって店舗端末40に送信する(C1030)。この与信照会結果情報には、限定ではなく例として、与信照会の結果に関する情報の他に、その決済に対応するクレジットカードのクレジットカードIDに関する情報も含めてよい。
【0288】
店舗端末40の制御部は、通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から与信照会結果情報を受信したか否かを判定する(T1030)。
通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から与信照会結果情報を受信しなかったと判定する場合(T1030:NO)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、T1040のステップをスキップする。
【0289】
通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から与信照会結果情報を受信したと判定する場合(T1030:YES)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、受信した与信照会結果情報に基づいて、与信照会結果を表示部(不図示)に表示させる(T1040)。
【0290】
なお、クレジットカード会社サーバ50が、与信照会結果情報を端末20に対しても送信するようにしてもよいし、しなくてもよい。
この場合、通信I/F22によってクレジットカード会社サーバ50から与信照会結果情報を受信すると、制御部21は、受信した与信照会結果情報に基づいて、与信照会結果を表示部24に表示させるようにすることができる。
【0291】
本実施例では、与信照会結果が「承認」である場合と、与信照会結果が「否認」である場合とのいずれの場合であっても、与信照会結果を通知(報知)するために、クレジットカード会社サーバ50が与信照会結果情報を送信するようにすることができる。
ただし、これに限定されるものではない。
【0292】
店舗端末40の制御部は、通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から受信した与信照会結果情報に基づいて、与信照会結果が承認であったか否かを判定する(T1050)。
与信照会結果が承認ではない(非承認である)と判定する場合(T1050:NO)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、T1060のステップをスキップし、処理を終了する。
【0293】
与信照会結果が承認であると判定する場合(T1050:YES)、店舗端末40の制御部は、限定ではなく例として、与信照会結果情報に含まれるクレジットカードIDに関する情報と、購入金額の請求に関する情報(限定ではなく例として、購入者情報(クレジットカードID等)、商品購入情報、レシート情報、取引データ(取引ID、店舗ID等))等を含む購入情報を、通信I/Fによって家計管理サーバ10(およびクレジットカード会社サーバ50)に送信する(T1060)。
【0294】
家計管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって購入情報を受信したか否かを判定する(S1010)。
購入情報を受信しなかったと判定する場合(S1010:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1020のステップをスキップする。
【0295】
購入情報を受信したと判定する場合(S1010:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶された家計管理ユーザ管理データに含まれる連携クレジットカード管理データや連携銀行口座管理データ、それらが紐づけられたデータ等の各種のデータに基づいて、限定ではなく例として、クレジットカードIDに紐づけられた銀行の銀行名(銀行口座ID)と銀行口座番号とを特定する。そして、特定した銀行名(銀行ID)に基づき、ユーザA.Aの銀行口座の口座残高に対応する金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、購入情報に基づくクレジットカード決済の利用金額に対応する金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロック要求金額とし、限定ではなく例として、特定した銀行口座番号の情報と、ロック要求金額の情報とを含み、その銀行口座番号の銀行口座の口座残高のうち、ロック要求金額をロックするように要求するロック要求情報を、通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する(S1020)。
【0296】
銀行サーバ60の制御部(不図示)は、通信I/F(不図示)によって家計管理サーバ10からロック要求情報を受信したか否かを判定する(B1010)。
通信I/Fによって家計管理サーバ10からロック要求情報を受信しなかったと判定する場合(B1010:NO)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、B1020~B1030のステップをスキップする。
【0297】
通信I/Fによって家計管理サーバ10からロック要求情報を受信したと判定する場合(B1010:YES)、銀行サーバ60の制御部は、ロック処理(ロック設定)を実行する(B1020)。
ロック処理において、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、受信したロック要求情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データのロック金額のデータに、受信したロック要求金額を記憶させる。
【0298】
なお、限定ではなく例として、1人につき1つの口座しか所有することのできない銀行(金融機関)であれば、銀行口座番号を送信せずとも、ユーザの契約者氏名や連絡先情報等の情報を送信することによって、銀行サーバ60はユーザの口座を特定可能となる。
このため、ロック要求情報には、必ずしも銀行口座番号を含めなくてもよい。
【0299】
次いで、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、ロック処理の結果に関する情報を含むロック結果情報を、通信I/Fによって家計管理サーバ10に送信する(B1030)。
【0300】
家計管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって銀行サーバ60からロック結果情報を受信したか否かを判定する(S1030)。
通信I/F14によって銀行サーバ60からロック結果情報を受信しなかったと判定する場合(S1030:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1040のステップをスキップする。
【0301】
通信I/F14によって銀行サーバ60からロック結果情報を受信したと判定する場合(S1030:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、銀行サーバ60から受信したロック結果情報と同様のロック結果情報を、通信I/F14によって端末20に送信する(S1040)。
【0302】
端末20の制御部21は、通信I/F22によって家計管理サーバ10からロック結果情報を受信したか否かを判定する(A1010)。
通信I/F22によって家計管理サーバ10からロック結果情報を受信しなかったと判定する場合(A1010:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A1020のステップをスキップする。
【0303】
通信I/F22によって家計管理サーバ10からロック結果情報を受信したと判定する場合(A1010:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、受信したロック結果情報に基づいて、ロック結果を表示部24に表示させる(A1020)。
【0304】
<(2)第2パターン>
(2)第2パターンとして、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50によって家計管理サーバ10に送信され、そのクレジットカード決済に対応する金額をロックするように要求する情報が、家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることによって、クレジットカード決済に対応する金額がロックされる場合の処理を例示する。
【0305】
<処理>
図1-23は、本実施例の(2)第2パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートであり、
図1-21に続く部分を示したものである(
図1-21→
図1-23)。
この図では、左側から順に、ユーザA.Aの端末20の制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、銀行サーバ60の制御部61が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図1-22と同様である部分についての説明を省略する。
【0306】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50によって家計管理サーバ10に送信され、そのクレジットカード決済に対応する金額をロックするように要求する情報が、家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることによって、クレジットカード決済に対応する金額がロックされる場合を例示する。
【0307】
C1010:NO、または、C1030のステップの後、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、与信照会結果情報に基づいて、与信照会結果が承認であったか否かを判定する(C1040)。
与信照会結果が承認でないと判定する場合(C1040:NO)、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、C1050のステップをスキップし、処理を終了する。
【0308】
与信照会結果が承認であると判定する場合(C1040:YES)、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、与信照会結果情報に含まれるクレジットカードIDに関する情報と、購入金額の請求に関する情報(限定ではなく例として、購入者情報(クレジットカードID)、商品購入情報、レシート情報、取引データ(取引ID、店舗ID等))等を含む購入情報を、通信I/Fによって家計管理サーバ10に送信する(C1050)。
【0309】
<第1金額、第2金額について>
上記の処理では、ユーザの銀行口座の残高に対応する金額、つまり、ユーザの銀行口座の残高全部を第1金額とし、そのうち、後払いによる利用金額に対応する金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対してロック設定を行うこととした。
【0310】
しかし、これに限定されるものではなく、第1金額を、ユーザの銀行口座の残高のうちの一部の金額に対応する金額としてもよい。この場合、限定ではなく例として、ユーザの銀行口座の残高に対応する金額を複数分割し、複数分割された金額のうちの一つの金額を第1金額として、上記と同様の処理を行うようにしてもよい。つまり、第1金額は、ユーザの口座に含まれる金額であればよい。
【0311】
この場合、限定ではなく例として、ユーザの端末20に対する入力に基づいて、限定ではなく例として、家計管理サーバ10または銀行サーバ60が金額を複数分割し、そのうちの一つの金額を対象として、上記と同様の処理を行うようにしてもよい。ただし、ユーザの銀行口座が複数に分割されるわけではなく、あくまでその銀行口座の管理データにおいて、複数分割された金額に関するデータが記憶されて管理されるようにしてよい。
【0312】
また、同様に、第2金額を、利用金額のうちの一部の金額に対応する金額としてもよい。つまり、第2金額は、支払い情報に基づく金額であればよい。
この場合、限定ではなく例として、ユーザの端末20に対する入力に基づいて、限定ではなく例として、家計管理サーバ10によって第2金額とする金額が設定され、その金額の情報を含むロック要求情報が、家計管理サーバ10から銀行サーバ60に送信されるようにすることができる。
【0313】
<第1実施例の効果>
本実施例は、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、ユーザによるクレジットカード決済等の後払いにより支払われる少なくとも金額の情報を含む支払い情報(限定ではなく、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報の一例)と、そのユーザが所有する口座を管理する金融機関の情報や口座番号等の情報(限定ではなく、ユーザに関するユーザ情報の一例)とを制御部11によって取得する。そして、家計管理サーバ10は、取得したユーザ情報に基づいて、そのユーザの銀行等の金融機関の口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して、限定ではなく例としてロック設定(限定ではなく、第1設定の一例)を行うためのロック要求情報等の情報(限定ではなく、第1制御情報の一例)を通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、そのユーザに関するユーザ情報とを取得した上で、取得したユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報が送信されることによって、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行わせることができる。
【0314】
また、本実施例は、ユーザ情報は、ユーザを識別可能な情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザを識別可能な情報を含むユーザ情報を取得した上で、ユーザを識別可能な情報に基づいて、第1制御情報を送信することができる。
【0315】
また、本実施例は、ユーザ情報は、口座を管理する金融機関に関する情報を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、口座を管理する金融機関に関する情報を含むユーザ情報を取得した上で、口座を管理する金融機関に関する情報に基づいて、第1制御情報を送信することができる。
【0316】
また、この場合、ユーザ情報は、その金融機関のそのユーザの口座番号等の情報(限定ではなく、口座に関する情報の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、金融機関におけるユーザの口座に関する情報を含むユーザ情報を取得した上で、金融機関におけるユーザの口座に関する情報に基づいて、第1制御情報を送信することができる。
【0317】
また、本実施例は、後払いは、ユーザに関連付けられたクレジットカードによる支払いを含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザに関連付けられたクレジットカードにより支払われる支払い情報と、上記のユーザ情報とを取得した上で、ユーザ情報に基づいて、第1制御情報を送信することができる。つまり、クレジットカードによる支払いを対象として、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行わせることができる。
【0318】
また、本実施例は、第1設定は、ユーザによる、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロックすることによって、ユーザが使用できなくなるようにする設定(限定ではなく、第2金額の使用に関する設定の一例)を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる、第2金額の使用に関する設定を行わせることができ、ユーザによる第2金額の使用を制限するなどすることができる。
【0319】
また、本実施例は、第1設定は、第2金額の使用をロックすることに関するロック設定を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2金額の使用をロックすることに関する設定を行わせることができ、ユーザが第2金額を使用できないようにするなどすることができる。
【0320】
なお、ロック金額の一部をユーザが使用することができないようにするのであれば、ロック設定は、上記のユーザによる第2金額の使用に関する設定のうち、ユーザによる第2金額の使用の制限に関する設定と捉えてもよい。ロック金額の全部をユーザが使用することができないようにするのであれば、ロック設定は、上記のユーザによる第2金額の使用に関する設定のうち、ユーザによる第2金額の使用の禁止に関する設定と捉えてもよい
また、前述したようにロック金額をユーザが使用できるように構成してもよく、この場合、ロック設定は、上記のユーザによる第2金額の使用に関する設定のうち、ユーザによる第2金額の使用の許可に関する設定と捉えてもよい。
【0321】
また、本実施例は、ユーザの口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)は、口座に含まれる金額が複数分割されたうちの一つの金額であり、ロック要求情報等の情報(限定ではなく、第1制御情報の一例)は、複数分割された口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうちの支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロック設定にするための情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの口座に含まれる金額が複数分割されたうちの一つの金額を第1金額とし、この第1金額のうちの第2金額を第1設定にさせることができる。
【0322】
また、本実施例は、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、前述した支払い情報と、前述したユーザ情報とを制御部61によって取得する。
そして、銀行サーバ60は、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザの銀行等の金融機関の口座(限定ではなく、ユーザの口座、ユーザの第1口座の一例)に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して、限定ではなく例としてロック設定(限定ではなく、第1設定の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザの口座(第1口座)に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うことができる。
【0323】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、家計管理サーバ10が銀行サーバ60に対してロック設定を要求することとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバ50が銀行サーバ60に対してロック設定を要求するようにしてもよい。
【0324】
図1-24は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートであり、
図1-21に続く部分を示したものである(
図1-21→
図1-24)。ただし、
図1-21の家計管理サーバ10の処理は不要としてよい。
【0325】
C1040:YESと判定したならば、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、ユーザ情報に基づいて、ロック要求情報を通信I/Fによって銀行サーバ60に送信する(C1060)。
【0326】
B1030において銀行サーバ60の制御部61は、ロック結果情報を通信I/F14によってクレジットカード会社サーバ50に送信する。
【0327】
通信I/Fによって銀行サーバ60からロック結果情報を受信すると(C1070:YES)、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、そのロック結果情報を通信I/Fによって端末20Aに送信する(C1080)。
【0328】
なお、ロック結果情報が、銀行サーバ60から端末20Aに対して送信されるようにしてもよい。
【0329】
また、この他にも、限定ではなく例として、端末20Aから銀行サーバ60に対してロック設定要求情報を送信するようにしてもよい。
【0330】
<第1変形例(2)>
上記の実施例や変形例では、銀行サーバ60等の金融機関のサーバに、ユーザの口座残高に対して取得した支払い情報に基づく金額をロックする設定を行うように要求される場合を示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、ユーザの端末20にダウンロードされて使用されるアプリケーションであって、電子マネーによる決済を行う支払いアプリケーション(決済アプリケーション)を用いて、取得した支払い情報に基づく金額に対応する電子マネーをプール(蓄える、ためる)処理を行うなどしてもよい。
支払いアプリケーションでは、支払いサービスのサーバによって、ユーザが保有する電子マネーが、電子マネー口座のデータに記憶されて管理されるようにすることができる。
【0331】
この場合、限定ではなく例として、家計管理サーバ10の制御部11が、取得した支払い情報に基づく金額をプールするように要求する情報を、通信I/F14によって支払いサービスのサーバに送信する。そして、支払いサービスのサーバの制御部は、ユーザの電子マネー口座から、受信した情報に含まれる金額分の電子マネーを、そのユーザの電子マネー口座から減算し、その電子マネー口座に関連付けられた、そのユーザのプール用の電子マネー口座(以下、「プール用電子マネー口座」と称する。)に加算するようにしてもよい。
この場合、支払いサービスのサーバは、限定ではなく例として、プール用電子マネー口座に記憶された電子マネー残高は、支払いアプリケーションを用いた支払い(決済)で用いないようにすることができる。
【0332】
なお、一般的には電子マネーを法定通貨に変換することができない場合が多い可能性があるが、ユーザは、必要に応じて、支払いアプリケーションを用いて自身の電子マネー口座から電子マネー決済をすることで、クレジットカード決済での支払い分の法定通貨を使用しないように自身で調整することができる。
【0333】
<第1変形例(3)>
上記の実施例では、家計管理サーバ10が、ユーザ情報と、購入情報とに基づいて、ロック設定を行う場合の処理を示した。また、ユーザ情報には、前述したように、下記に例示する情報を含めてよいこととした。
・ユーザの契約者氏名の情報、連絡先情報
・ユーザが口座を所有する金融機関の情報(銀行ID等)
・ユーザが所有する金融機関の口座の情報(銀行口座ID等)(金融機関の情報も実質的に含まれる。)
【0334】
しかし、これに限定されるものではなく、家計管理サーバ10が、限定ではなく例として、家計管理アプリケーションでユーザ認証を行った後に取得される口座引き落としトークン(前述)等の情報と、購入情報とに基づいて、ロック設定を行うようにしてもよい。
【0335】
この場合、限定ではなく例として、家計管理サーバ10の記憶部15に記憶される家計管理ユーザ管理データベース155の家計管理ユーザ管理データ(限定ではなく例として
図1-5)に記憶される連携銀行口座管理データに、クレジットカード決済ユーザ管理データベース559のクレジットカード決済管理データ(
図1-10)に記憶される登録銀行口座管理データと同様に、銀行口座IDと、口座引き落としトークンとを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0336】
家計管理サーバ10は、限定ではなく例として、家計管理アプリケーションにおけるユーザ認証の認証結果が「OK」となり、家計管理アプリケーションでの銀行口座やクレジットカードの登録が完了した後、銀行サーバ60から口座引き落としトークンを取得し、銀行口座IDと関連付けて記憶させるようにすることができる。
なお、家計管理サーバ10が口座引き落としトークンをクレジットカード会社サーバ50から取得するようにしてもよい。
【0337】
この場合、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として
図1-22や
図1-23の処理のS1020のステップにおいて、口座引き落としトークンを含むロック要求情報を、通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する。そして、銀行サーバ60の制御部61は、受信した口座引き落としトークンに基づいて、ロック処理(ロック設定)を行うようにすることができる。
【0338】
また、家計管理サーバ10が、限定ではなく例として、取得したユーザの認証に関する情報と、取得した支払い情報とに基づいて、ロック設定を行わせるようにしてもよい。
【0339】
限定ではなく例として、同じ事業者によって、家計管理サービスと、銀行サービスとが提供される場合があり得る。限定ではなく例として、ある事業者が、家計管理サービスと、インターネット銀行等の銀行サービスとを提供するような場合があり得る。
【0340】
この場合、事業者のサーバとして、1または複数のサーバを構成し、上記と同様の処理を行うようにすることができる。
また、家計管理サービスと銀行サービスとを連携させ、これらのサービス(アプリケーション)で用いられるユーザ情報として共通の情報を用いるようにしてもよい。そして、この場合、ユーザ情報として、共通の情報を用いるようにしてもよい。
【0341】
この場合におけるユーザ情報として、限定ではなく例として、アカウント情報等のユーザの認証情報(個人認証情報)を用いるようにしてもよい。
そして、家計管理サーバ10は、個人認証情報をロック要求情報に含めて、その事業者の銀行サーバ60に送信するようにしてもよい。
【0342】
なお、このようなユーザの認証に関する情報は、ユーザを識別可能な情報の一種としてもよい。
また、前述した口座引き落としトークン等の情報も、ユーザを識別可能な情報の一種としてもよい。
【0343】
<第1変形例(4)
本発明における後払いにより支払われる支払い情報には、支払い金額として、限定ではなく例として、ユーザがクレジットカードを用いる場合における、クレジットカード会社が提供するショッピング枠に含まれる割賦枠(分割払いやリボ払い等)の金額やキャッシング枠の金額が含まれてもよい。
【0344】
<第2実施例>
第2実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額をロックするときの条件のうち日時に関する条件が設定される実施例である。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0345】
本実施例では、ロック対象金額をロックする条件(以下、適宜「ロック条件」と称する。)として、限定ではなく例として、以下のような日時に関する条件が設定されるようにすることができる。
“CT”:日時に関するロック条件
【0346】
このロック条件には、限定ではなく例として、さらに詳細なロック条件が設定されるようにしてよく、その詳細なロック条件を以下に例示する。
【0347】
「“CT”:日時に関するロック条件」とは、限定ではなく例として、クレジットカード決済による取引が行われた日時(取引日時)に関する条件としてよく、限定ではなく例として、以下のいずれかの条件を含めてよい。
「“CT01”:取引日時が直近の給料振込日から次の給料振込日3日前になるまでの期間(以下、適宜「T1」と称する。)であった場合」
「“CT02”:取引日時がT1以外の期間(以下、適宜「T2」と称する。)であり、現在日時が特定日時(特定日でもよい。以下同様。)となった場合」
【0348】
<データ構成>
図2-1は、本実施例において家計管理サーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
このデータ構成では、前述した
図1-7と同様の部分についての説明を省略する。
本実施例において、記憶部15には、限定ではなく例として、家計管理処理プログラム151と、家計管理ユーザ登録データ153と、家計管理ユーザ管理データベース155とに加えて、限定ではなく例として、ロック要求情報送信条件データ157が記憶される。
【0349】
ロック要求情報送信条件データ157は、ロック要求情報送信条件が設定されたデータであり、その一例であるロック要求情報送信条件データ157Aのデータ構成例を
図2-2に示す。
ロック要求情報送信条件は、限定ではなく例として、家計管理サーバ10が銀行サーバ60に対してロック要求情報を送信するための条件であり、前述したロック条件を具体化したものと捉えてもよい。
【0350】
ロック要求情報送信条件データ157Aには、限定ではなく例として、条件Noと、ロック要求送信条件とが関連付けて記憶される。
【0351】
ここでは、限定ではなく例として、ユーザの給料振込日が毎月「25日」であり、クレジットカードが「月末締め」(月末が締め日)であり、クレジットカードの口座引き落とし日が「翌月の10日」である場合を例示する。
ただし、これはあくまでも一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0352】
条件Noには、ロック要求情報送信条件に対応した番号(条件の識別情報)が設定される。
条件Noは、好ましくはロック要求情報送信条件ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、家計管理サーバ10によってロック要求情報送信条件ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0353】
本例では、条件No「CT01」:「取引日時がT1であった場合」の条件が設定されている。
「T1」は、限定ではなく例として、ユーザの直近の給料振込日(前月25日0時00分)から次の給料振込日3日前(今月22日0時00分)になるまでの期間とすることができる。
なお、「3日前」はあくまで一例に過ぎず、「1日前」や「2日前」等としてもよい。また、日を設定するのではなく、時間(X時間前)を設定するようにしてもよい。
【0354】
「取引日時がT1であった場合」とは、クレジットカード決済の取引がT1の期間に行われた場合とすることができる。この場合、家計管理サーバ10は、限定ではなく例として、クレジットカード決済の取引がT1の期間に行われた場合、クレジットカード会社サーバ50からその取引の購入情報を受信したタイミングで、即時にロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにすることができる。
より具体的には、家計管理サーバ10の制御部11は、クレジットカード会社サーバ50から受信した購入情報に含まれる購入日時(取引日時)に基づき、購入日時が、T1の期間に含まれると判定すると、ロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにすることができる。
【0355】
条件No「CT02」:「取引日時がT2であり、現在日時が特定日時となった場合」の条件が定められている。
「T2」は、限定ではなく例として、上記T1以外の期間(限定ではなく例として、ユーザの次の給料振込日3日前(今月22日0時00分)から次の給料振込日(今月25日0時00分)になるまでの期間)とすることができる。
【0356】
「取引日時がT2であり、現在日時が特定日時となった場合」とは、クレジットカード決済の取引がT2の期間に行われた場合であって、このデータを参照する処理(後述する
図2-7のS2030のステップ)を行っているタイミングが特定日時(限定ではなく例として、給料振込日の翌日0時00分、クレジットカードの口座引き落とし日の前日0時00分等)となった場合とすることができる。この場合、家計管理サーバ10は、限定ではなく例として、クレジットカード決済の取引がT2の期間に行われた場合、クレジットカード会社サーバ50からその取引の購入情報を受信したタイミングとは異なるタイミングで(時間差を設けて)、ロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにすることができる。
【0357】
なお、「0時00分」は「日にち」(特定日)を表すものとし、特定日の「0時00分」以外の時刻を「特定日時」と言ってもよい。限定ではなく例として、特定日の「3:00」、「6:00」、「9:00」、「12:00」、「15:00」、「18:00」、「21:00」といった時刻を特定日時としてもよい。
【0358】
より具体的には、家計管理サーバ10の制御部11は、クレジットカード会社サーバ50から受信した購入情報に含まれる購入日時(取引日時)に基づき、購入日時が、T2の期間に含まれると判定すると、すぐにロック要求情報を銀行サーバ60に送信するのではなく、その後、現在日時が特定日時となったタイミングで、ロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにすることができる。
【0359】
これらの条件は、限定ではなく例として、ユーザの行為に基づいて設定される(ユーザの端末20で設定される、ユーザの端末20から設定情報が送信されて家計管理サーバ10で設定される)ようにしてよい。便宜的に、この設定を「手動設定」と称する場合がある。
具体的には、ユーザが端末20で家計管理アプリケーションを起動して条件の設定入力を行い、その設定情報が家計管理サーバ10に送信されて、ロック要求情報送信条件データ157Aに記憶されるようにしてもよい。
【0360】
なお、ユーザによる設定入力を不要とし、これらの条件が家計管理サーバ10(または家計管理サーバ10のユーザ)によって設定されるようにしてもよい。便宜的に、この設定を「自動設定」と称する場合がある。
【0361】
また、手動設定で条件が設定される場合、ロック要求情報送信条件データは、ユーザと関連付けて記憶される、限定ではなく例として、家計管理ユーザ管理データベース155のうち、そのユーザのアプリケーションIDが記憶された家計管理ユーザ管理データに記憶されるようにしてもよい。
【0362】
<表示画面>
図2-3~
図2-6は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図2-3左側には、
図1-18中央と同様の画面が表示されており、この例では、設定アイコンIC3がユーザによってタッチされた状態が示されている。すると、限定ではなく例として、
図2-3中央のような画面に表示が変わる。
この画面は、カードに関する設定を行うためのカード設定画面の一例であり、この例では、設定の項目として、「ロックに関する設定」と、「その他の設定」とをそれぞれ選択可能に表示されている。
【0363】
限定ではなく例として、「ロックに関する設定」の表示領域がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-3右側のような表示に変わる。
この例では、「ロックに関する設定」のうちのより詳細の設定の項目として、限定ではなく例として、「ロック日に関する設定」と、「ロック項目に関する設定」とをそれぞれ選択可能に構成されている。
【0364】
限定ではなく例として、「ロック日に関する設定」の表示領域がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-4左側のような表示に変わる。
この例では、ロック日を変える日付を指定するようユーザに促すテキスト(この例では「ロック日を変える日付を指定してください」)が画面上部に表示されている。その下には、限定ではなく例として、日付をカレンダー上で指定するためのカレンダー(この例では「2022年1月のカレンダー」)が表示されている。
【0365】
また、カレンダーの日付のうち、限定ではなく例として、本日(この例では「2022年1月20日」)と、このクレジットカード(この例では「Xカード」)の締め日(この例では月末である「2022年1月31日」)と、ユーザA.Aの給料日(この例では「2022年1月25日」)とに、それぞれ印が付されて表示されている。給料日は、ユーザの給料が振り込まれる日にちである。給料日は、限定ではなく例として、ユーザが家計管理アプリケーションにあらかじめ登録しておくなどすることができる。
また、限定ではなく例として、カレンダーの右下の位置には、これらの印のインデックスが表示されている。
【0366】
限定ではなく例として、カレンダー上で、ユーザA.Aによって「2022年1月22日」と、「2022年1月23日」と、「2022年1月24日」との3つの日付がタッチされると、限定ではなく例として、
図2-4中央のように、指定された3つの日付が第1指定態様(この例では上向き角丸の矩形の印が付された態様)で表示される。
【0367】
この状態で、画面下部に表示された「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-4右側のような表示に変わる。
具体的には、ロックする日を指定するようユーザに促すテキスト(この例では「ロック日を指定してください」)が表示されている。他の表示は、
図2-4中央と同様である。
【0368】
限定ではなく例として、カレンダー上で、ユーザA.Aによって「2022年1月26日」の日付がタッチされると、限定ではなく例として、
図2-5左側のように、指定された日付が第2指定態様(この例では下向き角丸の矩形の印が付された態様)で表示される。
【0369】
この状態で、画面下部に表示された「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-5中央のような表示に変わる。
この例では、この内容で設定することをユーザに確認するテキスト(この例では「これで設定してよろしいですか?」)のテキストが表示されている。他の表示は、
図2-5左側と同様である。
【0370】
この状態で、画面下部に表示された「OK」ボタンBT3がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図2-5右側のような設定完了画面に表示が変わる。
【0371】
なお、この例において、
図2-4左側の画面においてユーザによってロック日を変える日付が指定されると、限定ではなく例として、指定された日付から当月の給料日1日前までの日付までの日付が一括で指定されるようにしてもよい。具体的には、限定ではなく例として、
図2-4左側において、ユーザによって「2022年1月22日」が指定されると、「2022年1月22日」~「2022年1月24日」までの3つの日付が一括で指定されるようにしてもよい。
【0372】
図2-6には、
図1-18中央と同様のカード画面を示している。
この例では、上記の設定を行った後、ユーザA.Aが、限定ではなく例として「2022年1月23日」に「Xカード」でクレジットカード決済を行い、その結果が反映された後に表示された画面の一例を示している。また、ここでは、このクレジットカード決済後、「2022年1月23日」~「2022年1月25日」の期間に画面が表示された場合を示している。
利用履歴には、「2022年1月23日」にユーザが「PPスーパー」でクレジットカード決済を行った利用履歴UHR3が新たに追加されて表示されている。そして、この例では、この利用履歴の利用金額が未ロックであることに基づき、対応するロックアイコンIC1(南京錠のアイコン)が開錠された態様で表示されている。これは、上記の例においてユーザがロック日として指定した「2022年1月26日」になっていないためである。
【0373】
なお、限定ではなく例として、ユーザの給料日(給料日の0時00分)の翌日(0時00分)や翌日の特定時刻をロック要求情報が送信されるタイミングとして設定可能としてもよいし、ユーザの給料日であって給料が振り込まれる時刻以降の時刻をロック要求情報が送信されるタイミングとして設定可能としてもよい。
【0374】
また、ユーザが、指定した日付における支払いのロックを来月分に繰り越したいと考えるような場合もあり得る。
この場合は、限定ではなく例として、
図2-4右側の画面において、ユーザは、ロックする日として、当月のクレジットカード決済の締め日よりも後の日付(この例では「2022年2月1日」以降の日付(限定ではなく例として「2022年2月1日」)や時刻を指定するようにすることができる。
【0375】
<処理>
図2-7は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートであり、限定ではなく例として
図1-23に対応する処理を示したものである。
【0376】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50によって家計管理サーバ10に送信される。そして、ロック要求情報条件が成立した場合に、ロック要求情報が家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信される場合を例示する。
【0377】
S1010:YESの場合、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、購入情報を受信したことを示すフラグの一種である購入情報受信フラグをセットする(S2010)。この購入情報受信フラグは、限定ではなく例として、所定の期間(限定ではなく例として、セットされてから1ヶ月間、次の口座引き落とし日までの期間等)が経過するまで継続してセットされてもよいものとする。
【0378】
S1010:NO、または、S2010の処理の後、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、購入情報受信フラグがセットされているか否かを判定する(S2020)。
購入情報受信フラグがセットされていないと判定する場合(S2020:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S2030~S2040の処理をスキップする。
【0379】
購入情報受信フラグがセットされていると判定する場合(S2020:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ロック要求情報送信条件データ157Aを参照し、ロック要求情報送信条件が成立しているか否かを判定する(S2030)。
ロック要求情報送信条件が成立していないと判定する場合(S2030:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S2040の処理をスキップする。
【0380】
ロック要求情報送信条件が成立していると判定する場合(S2030:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S1020に処理を進める。
【0381】
このように、家計管理サーバ10が購入情報を受信した場合に、購入情報受信フラグをセットし、その後も継続してセットすることによって、購入情報を受信したタイミングとは異なるタイミングでロック要求情報送信条件が成立し得る状況においても、家計管理サーバ10が購入情報を受信済みであることを把握することができる。そして、ロック要求情報送信条件が成立しているか否かの判定などを適確に行うことができる。
【0382】
<第2実施例の効果>
本実施例は、ロック要求情報等の情報(限定ではなく、第1制御情報の一例)は、限定ではなく例として、特定日(限定ではなく、設定された日にちの一例)、または特定日時(限定ではなく、設定された日時の一例)に家計管理サーバ10の通信I/F14によって送信される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された日にち、または日時に、ユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報が送信されるようにし、これによって、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行わせることができる。
【0383】
また、本実施例は、家計管理サーバ10は、限定ではなく例として、ユーザの給料が振り込まれる日(給料日)(限定ではなく、設定された日にちの一例)、またはユーザの給料が振り込まれる日時(限定ではなく、設定された日時以降の一例)に、ロック要求情報を送信可能に制御部11によって制御する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された日にち、または日時以降に、第1制御情報を送信可能に制御することができる。
【0384】
<第2変形例(1)>
上記の実施例では、家計管理サーバ10がクレジットカード会社サーバ50から1つの購入情報を受信する場合の処理を例示したが、複数の購入情報を受信する場合についても同様とすることができる。
【0385】
この場合、限定ではなく例として
図2-7の処理をループさせ、家計管理サーバ10が、購入情報を受信するごとに、S2010~S1040の処理を行うようにしてもよい。これは、購入(取引)ごとに、逐次的に、利用金額に対応する金額をロックさせる処理と考えてもよい。
つまり、家計管理サーバ10は、第1購入情報(限定ではなく、第1支払い情報の一例)を取得し、ユーザのユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した第1購入情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信して、第2金額に対してロック設定等の第1設定を行わせるようにしてもよい。
また、家計管理サーバ10は、第2購入情報(限定ではなく、第2支払い情報の一例)を取得し、ユーザのユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した第2購入情報に基づく第3金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信して、第3金額に対してロック設定等の第1設定を行わせるようにしてもよい。
【0386】
また、複数の購入情報に基づく金額をまとめてロックする設定を行わせるようにすることも可能である。
この場合、限定ではなく例として
図2-7のS2030のステップにおいて、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバ50から受信済みの複数の購入情報のうち、ロック要求情報送信条件が成立した購入情報を判定する。そして、ロック要求情報送信条件が成立した購入情報を対象として、各々の購入情報に含まれる購入金額を合算した金額(限定ではなく、第3金額の一例)を算出して合算ロック要求金額とする。そして、家計管理サーバ10の制御部11は、合算ロック要求金額を含むロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにしてもよい。
つまり、家計管理サーバ10は、第1購入情報(限定ではなく、第1支払い情報の一例)と、第2購入情報(限定ではなく、第2支払い情報の一例)とを取得する。
そして、家計管理サーバ10は、ユーザのユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した第1購入情報と、取得した第2購入情報とに基づく第3金額(限定ではなく例として、第1購入情報の第1購入金額と第2購入情報の第2購入金額とを加算した金額)に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信して、第3金額に対してロック設定等の第1設定を行わせるようにしてもよい。
【0387】
なお、これらの場合、限定ではなく例として
図2-7の処理において、クレジットカード会社サーバ50の制御部が、C1050のステップにおいて、1つの購入情報を送信するようにしてもよいし、複数の購入情報をまとめて送信するようにしてもよい。
そして、家計管理サーバ10の制御部11が、S1010のステップにおいて、1つの購入情報を受信したか否かを判定するようにしてもよいし、複数の購入情報をまとめて受信したか否かを判定するようにしてもよい。
【0388】
本変形例は、家計管理サーバ10は、後払いにより支払われる第1支払い情報の他、後払いにより支払われる第2支払い情報を制御部11によって取得する。そして、家計管理サーバ10の制御部11は、ユーザ情報に基づいて、そのユーザの銀行口座に含まれる口座残高のうち、第1支払い情報と、第2支払い情報とに基づく金額に対してロック設定を行うためのロック要求情報を、通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1支払い情報の他、ユーザによる、後払いによる第2支払い情報を取得した上で、ユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した第1支払い情報と、取得した第2支払い情報とに基づく第3金額に対して第1設定を行うための第1制御情報が送信されることによって、第1支払い情報と第2支払い情報とに基づく第3金額に対して第1設定を行わせることができる。これにより、限定ではなく例として、ユーザによる、第3金額の使用をまとめて制限に関する設定や、第3金額の使用をまとめてロックすることに関する設定等を行わせることができる。
【0389】
<第2変形例(2)>
上記の実施例で説明したロック要求情報送信条件は、あくまでも一例に過ぎず、これに限定されない。
得限定ではなく例として、ユーザが、自己の端末20に対して、ロック要求情報を送信するように家計管理サーバ10に依頼するためのロック依頼入力(限定ではなく、第1入力の一例)を行うことを可能とする。このロック依頼入力を受け付けた端末20は、ロックを依頼する情報(以下、「ロック依頼情報」と称する。)を通信I/F22によって家計管理サーバ10に送信する。そして、家計管理サーバ10は、端末20からロック依頼情報を受信したことを条件として、ロック要求情報を銀行サーバ60に送信するようにしてもよい。
【0390】
本変形例は、第1制御情報は、ユーザのロック依頼入力(限定ではなく、第1入力の一例)に基づいて、家計管理サーバ10の通信I/F14によって送信される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、ユーザの第1入力に基づいて、第1制御情報が送信されるようにし、これによって、支払い情報に基づく金額に対して第1設定を行わせることができる。
【0391】
<第3実施例>
第3実施例は、限定ではなく例として、クレジットカード決済による購入品の品目の種別等に関するロック条件が設定される実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0392】
本実施例では、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額をロックするときのロック条件として、限定ではなく例として、以下のような購入品の品目の種別に関する条件を設定しておくことができる。
“CI”:購入品の種別に関するロック条件
【0393】
このロック条件には、限定ではなく例として、さらに詳細なロック条件が設定されてもよく、その詳細なロック条件を以下に例示する。
【0394】
「CI:購入品の種別に関するロック条件」とは、限定ではなく例として、クレジットカード決済による取引が行われた購入品の品目の種別に関する条件とすることができ、限定ではなく例として、「CI01:購入品が第1種別の品目」を含めることができる。
「CI01:購入品が第1種別の品目」とは、限定ではなく例として、クレジットカード決済による取引が行われた購入品の品目の種別が第1種別である場合のこととすることができる。ここで第1種別とは、限定ではなく例として、食品や外食費などの種別としてよい。
【0395】
また、この他にも、「CI:購入品の種別に関するロック条件」には、限定ではなく例として、「CI02:購入品が第2種別の品目」を含めてもよい。
「CI02:購入品が第2種別の品目」とは、限定ではなく例として、クレジットカード決済による取引が行われた購入品の品目の種別が第2種別である場合のこととすることができる。ここで第2種別とは、限定ではなく例として、日用品などの種別としてよい。
【0396】
<データ構成>
図3-1は、本実施例におけるロック要求情報送信条件データ157の一例であるロック要求情報送信条件データ157Bを示す図である。
本例では、条件No「CI01」:「購入品が第1種別の品目」の条件が設定されている。
また、条件No「CT02」:「購入品が第2種別の品目」の条件が設定されている。
【0397】
これらの条件は、限定ではなく例として、前述したように、手動設定されるようにしてもよいし、自動設定されるようにしてもよい。
また、手動設定で条件が設定される場合、ロック要求情報送信条件データは、ユーザと関連付けて記憶される、限定ではなく例として、家計管理ユーザ管理データベース155のうち、そのユーザのアプリケーションIDが記憶された家計管理ユーザ管理データに記憶されるようにしてもよい。
【0398】
<表示画面>
図3-2には、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示している。
図3-2左側には、
図2-3右側と同様のカード設定画面の一例を示しており、ここでは、ユーザによって「ロック項目に関する設定」の表示領域がタッチされて選択された状態が示されている。すると、限定ではなく例として、
図3-2中央のような表示に変わる。
この例では、選択された「ロック項目に関する設定」として、限定ではなく例として、支出項目によるロック設定を行うための「支出項目指定」と、金額指定によるロック設定(第3変形例で後述)を行うための「金額指定」と、購入品の品目の種別ごとの個別指定によるロック設定を行うための「個別指定」との3種類の設定を選択可能に構成されている。
【0399】
限定ではなく例として、「支出項目指定」がユーザによってタッチされて選択されると、限定ではなく例として、
図3-2右側のような画面が表示される。
この画面は、ロックする支出項目を設定するための画面であり、「支出項目を指定してください」のテキストとともに、この例では、「変動費」と「固定費」との2つの支出項目が表示されている。
【0400】
ここでは、便宜的に、食費、日用品費等を含む包括的な支出項目を「変動費」と称し、家賃、光熱費等を含む包括的な支出項目を「固定費」としている。
【0401】
この例では、各々の支出項目にはラジオボタンが関連付けて表示されており、ラジオボタンをオンとすることで、対応する支出項目をロック設定として選択することができるように構成されている。
【0402】
この例では、「変動費」の項目に対応するラジオボタンがユーザによってオンとされた状態が示されている。この状態で、画面下部の「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、「変動費」の支出項目がロック対象として設定される。
【0403】
なお、限定ではなく例として、上記の「個別指定」の項目が選択された場合、限定ではなく例として、変動費のうちの「食費」や「日用品費」といった、変動費の下位の支出項目について同様の表示がされ、同様に設定を行うことができるようにしてもよい。固定費についても同様としてもよい。
さらに、限定ではなく例として、「食費」について食材購入、外食といったより具体的な指定をすることができるようにしてもよく、「日用品費」についても同様としてもよい。固定費についても同様としてもよい。
【0404】
<処理>
本実施例における各装置が実行する処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示を省略する。
この場合、限定ではなく例として
図2-7の処理において、購入情報受信フラグがセットされており、ロック要求情報送信条件が成立した場合に、家計管理サーバ10がロック要求情報を送信するようにすることができる。
【0405】
また、この場合、C1050のステップで、クレジットカード会社サーバ50の制御部51は、限定ではなく例として、クレジットカード決済による利用金額の情報の他、少なくとも支出項目を特定可能な情報を購入情報に含めて、家計管理サーバ10に送信するようにすることができる。
【0406】
そして、S1020のステップにおいて、ロック要求情報送信条件データ157Bのロック要求情報送信条件(
図3-1の“CI01”、“CI02”等)に設定されている種別の購入品に関する利用金額に対応するロック要求情報が、家計管理サーバ10から銀行サーバ60に送信されるようにすることができる。
逆に言えば、ロック要求情報送信条件データ157Bのロック要求情報送信条件(
図3-1の“CI01”、“CI02”等)に設定されていない種別の購入品に関する利用金額に対応するロック要求情報は、家計管理サーバ10から銀行サーバ60に送信されないようにすることができる。
【0407】
このように、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに応じてその月ごとに利用金額が変動し得る変動費である第1種別(食品)、第2種別(日用品)等の購入品に関する利用金額は、残高をロックすることによって、クレジットカード決済の銀行口座からの振替を確実に行うようにすることができる。
一方で、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに関わらずその月ごとに利用金額が固定されている種別の固定費(家賃、光熱費等)や、ユーザがイレギュラーに購入した高額になり得る種別の購入品(趣味の購入品等)に関する利用金額は、残高をロックしないことによって、ユーザが自由に利用できる銀行口座の残高をむやみに減らしてしまわないようにすることができる。
【0408】
<第3実施例の効果>
本実施例は、家計管理サーバ10は、限定ではなく例として
図3-1等のデータを参照し、ユーザによって設定されたロック条件(限定ではなく、第1条件の一例)を満たす購入情報を取得する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信する対象の支払い情報として選定することができる。
【0409】
また、この場合、上記のユーザによって設定されたロック条件は、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに応じてその月ごとに利用金額が変動し得る種別の変動費の属性や、ユーザの利用度合いに関わらずその月ごとに利用金額が固定されている種別の固定費の属性、ユーザがイレギュラーに購入した高額になり得る高額出費の属性といった、支払いの属性(支払いの種別、支払いの種類)に関する設定を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、支払いの属性に関する設定を含む、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信する対象の支払い情報として選定することができる。
【0410】
また、この場合、上記の支払いの属性は、固定費および変動費を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、固定費および変動費を含む支払いの属性に関する設定を含む、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報を送信する対象の支払い情報として選定することができる。
【0411】
<第3変形例(1)>
上記の実施例では、購入品の品目の種別等に関してロック条件が設定される例を示したが、このような例に限定されず、他の項目に関してロック条件が設定されてもよい。
【0412】
限定ではなく例として、クレジットカード決済の取引における購入品の購入金額に関してロック条件を設定してもよい。この場合、ロック条件には、限定ではなく例として、以下のような購入金額に関する条件を含めることができる。
“CM”:購入金額に関するロック条件
【0413】
このロック条件には、限定ではなく例として、以下の条件を含めてよい。
「CM01:購入金額が設定金額未満(または購入金額が設定金額以下)」
これは、比較的安価な取引がなされた場合に、その金額をロックする条件と捉えてもよい。
【0414】
なお、これとは逆に、限定ではなく例として、以下の条件を含めてもよい。
「CM02:購入金額が設定金額以上(または購入金額が設定金額超)」
これは、比較的高価な取引がなされた場合に、その金額をロックする条件と捉えてもよい。
【0415】
設定金額は、前述した条件と同様に、手動設定されるようにしてもよいし、自動設定されるようにしてもよい。
【0416】
また、条件「CM01」と条件「CM02」とで、設定金額として同じ金額を設定してもよいし、異なる金額を設定してもよい。
異なる金額を設定する場合、限定ではなく例として、条件「CM01」については、「10,000円」や「20,000円」といった第1設定金額を設定し、条件「CM02」については、第1設定金額よりも高い「100,000円」や「200,000円」といった第2設定金額を設定するようにしてもよい。
【0417】
また、限定ではなく例として、「変動費」や「固定費」といった包括的な支出項目について、どのくらいの金額以上(または超)のものはロック対象とするか、または、どのくらいの金額未満(または以下)のものはロック対象とするかを設定可能としてもよい。
また、限定ではなく例として、「変動費」のうちの「食費」や「日用品費」といった個別具体的な支出項目について同様の設定を行うことができるようにしてもよい。「固定費」についても同様としてもよい。
【0418】
<第4実施例>
第4実施例は、銀行口座の残高がロックされているときに、ロックを解除することに関する実施例である。
第4実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0419】
ここでは、銀行口座の残高のうちいずれかの金額がロックされているときに、ロックを解除することを要求する情報が、ユーザA.Aの端末20によって家計管理サーバ10に送信され、そのロックを解除することを要求する情報が家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることで、銀行サーバ60によってロックが解除される場合を例示する。
【0420】
<表示画面>
図4-1~
図4-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図4-1左側には、
図1-19中央と同様の画面を示しており、この例では、取引履歴のうち、「2022年1月6日」の取引内容に「ロック」が記憶された欄のロックアイコンIC1がユーザによってタッチされた状態が示されている。
【0421】
すると、限定ではなく例として、
図4-1中央のような表示に変わる。
この例では、この取引に対応するクレジットカード決済の利用金額のロックを解除するか否かをユーザに確認するためのテキスト(この例では「ロックを解除しますか?」)と、ロック解除を許諾するための「はい」ボタンと、ロック解除をキャンセルするための「キャンセル」ボタンとを含むロック解除確認情報ULIが、画面中央部にポップアップ表示されている。
【0422】
「はい」ボタンがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-1右側のような表示に変わる。
具体的には、取引履歴において、
図4-1左側の画面でタッチされた、施錠された南京錠の画像のロックアイコンIC1が、開錠された南京錠の画像のアイコンに変化して表示されている。
また、ロックが解除されたことに基づき、口座残高の帯グラフのロック領域が、ロックが解除された金額の割合分だけ横幅が縮められて表示されている。
【0423】
図4-2には、前述した家計管理アプリケーションのカード画面の一例を示しており、この例では、利用履歴のうち、「2022年1月23日」の取引内容のロックアイコンIC1がユーザによってタッチされた状態が示されている。
【0424】
すると、限定ではなく例として、
図4-2中央のような表示に変わる。
この例では、
図4-1中央の画面と同様に、この利用履歴に対応するクレジットカード決済の利用金額のロックを解除するか否かをユーザに確認するためのロック解除確認情報ULIが、画面中央部にポップアップ表示されている。
【0425】
「はい」ボタンがユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図4-2右側のような表示に変わる。
具体的には、利用履歴において、
図4-2左側の画面でタッチされた、施錠された南京錠の画像のロックアイコンIC1が、開錠された南京錠の画像のアイコンに変化して表示されている。
【0426】
つまり、この例では、限定ではなく例として、ユーザが「銀行」の取引履歴からロックを解除することができ、また、ユーザが「カード」の利用履歴からもロックを解除することができる場合を示している。
ただし、これはあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0427】
<処理>
図4-3は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順にユーザA.Aの端末20の制御部21が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、銀行サーバ60の制御部61が実行する処理をそれぞれ示している。
【0428】
本例では、クレジットカード決済が行われ、ユーザA.Aの銀行口座の残高の少なくとも一部の金額がロックされているときに、ロックを解除することを要求する情報が、ユーザA.Aの端末20によって家計管理サーバ10に送信される。そして、その後、その情報に関する情報が家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることで、銀行サーバ60によってロックが解除される場合を例示する。
【0429】
家計管理サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからロック解除要求情報を受信したか否かを判定する(S4010)。
受信しなかったと判定したならば(S4010:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S4020のステップをスキップする。
【0430】
通信I/F14によって端末20からロック解除要求情報を受信したと判定する場合(S4010:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ロック解除要求情報を、通信I/Fによって銀行サーバ60に送信する(S4020)。
ここでのロック解除要求情報は、限定ではなく例として、端末20から家計管理サーバ10に送信されるロック解除要求情報と同様の情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
【0431】
また、S4020のステップの処理の後、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F14によって銀行サーバ60からロック解除認証要求情報を受信したか否かを判定する(S4030)。
受信しなかったと判定する場合(S4030:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S4040のステップをスキップする。
【0432】
通信I/F14によって銀行サーバ60からロック解除認証要求情報を受信したと判定する場合(S4030:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ロック解除認証要求情報を、通信I/F14によって端末20に送信する(B4040)。
ここでのロック解除認証要求情報は、限定ではなく例として、銀行サーバ60から家計管理サーバ10に送信されるロック解除認証要求情報と同様の情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
【0433】
S4060のステップの処理の後、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F14によって端末20からロック解除認証情報を受信したか否かを判定する(S4050)。
受信しなかったと判定する場合(S4050:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S4060のステップをスキップする。
【0434】
通信I/F14によって端末20からロック解除認証情報を受信したと判定する場合(S4050:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ロック解除認証情報を、通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する(S4060)。
ここでのロック解除認証情報は、限定ではなく例として、端末20から家計管理サーバ10に送信されるロック解除認証情報と同様の情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
【0435】
S4060のステップの処理の後、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F14によって銀行サーバ60からロック解除結果情報を受信したか否かを判定する(S4070)。
受信しなかったと判定する場合(S4070:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、処理を終了する。
【0436】
通信I/F14によって銀行サーバ60からロック解除結果情報を受信したと判定する場合(S4070:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、ロック解除結果情報を、通信I/F14によって端末20に送信する(S4080)。
ここでのロック解除結果情報は、限定ではなく例として、銀行サーバ60から家計管理サーバ10に送信されるロック解除結果情報と同様の情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
そして、家計管理サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0437】
なお、本処理では、ロック解除を行うに際してユーザ認証を行っているが、これを行わないようにしてもよい。
具体的には、限定ではなく例として、A4030~A4060、S4030~S4060、B4020~B4040のステップを省略してもよい。
【0438】
また、本処理では、ロック設定によって設定されたロックを解除するロック解除設定を行う場合を例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、一時的なロックの解除の設定(以下、「一時ロック解除設定」と称する。)等を行うようにしてもよい。限定ではなく例として、ロック設定によってロックされた金額が、一時ロック解除設定を行ってから設定時間(限定ではなく例として、1時間~3時間の時間範囲の時間)だけユーザによって使用可能となり、設定時間が経過した後は、再びロック設定(再ロック設定)されるような設定を行うようにしてもよい。
【0439】
<第4実施例の効果>
本実施例は、家計管理サーバ10が、ユーザによるロック解除入力等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)に基づいて、ロック設定(限定ではなく、第1設定の一例)とは異なる設定であるロック解除設定や一時ロック解除設定等の設定(限定ではなく、第2設定の一例)を行うためのロック解除要求情報等の情報(限定ではなく、第2制御情報の一例)を通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる第2入力に基づいて、第2金額に対して第1設定とは異なる第2設定を行うための第2制御情報が送信されることによって、第1設定とは異なる第2設定を行わせることができる。
【0440】
また、この場合、上記の第2設定は、第2金額を使用可能にする設定を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2制御情報が送信されることによって、第2金額を使用可能にする設定を行わせることができる。
【0441】
また、本実施例は、家計管理サーバ10は、上記の第2入力に基づいて、ロック解除結果情報(ロック解除結果情報に含まれる金額の情報)(限定ではなく、第2設定が行われた第2金額に関する情報)をユーザの端末20に通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる第2入力に基づいて、第2設定が行われた第2金額に関する情報がユーザの端末に送信されることによって、第2設定が行われた第2金額に関する情報を端末のユーザに知らせることができる。
【0442】
<第4変形例(1)>
上記の実施例において、銀行口座の残高のうちいずれかの金額がロックされているときにユーザがロックを解除しようとする場合に、ロックを解除するための条件(ロック解除条件)が設定されるようにしてもよい。
【0443】
図4-4は、本変形例において家計管理サーバ10の記憶部15に記憶される情報等の一例を示す図である。
本実施例において、記憶部15には、限定ではなく例として、家計管理処理プログラム151と、家計管理ユーザ登録データ153と、家計管理ユーザ管理データベース155とに加えて、限定ではなく例として、ロック解除要求情報送信条件データ158が記憶される。
【0444】
ロック解除要求情報送信条件データ158は、限定ではなく例として、ロック解除条件の一種であり、ロック解除要求情報を送信するための条件であるロック解除要求情報送信条件が設定されたデータであり、そのデータ構成例を
図4-5に示す。
ロック解除要求情報送信条件データ158Aには、限定ではなく例として、条件Noと、ロック解除要求情報送信条件とが関連付けて記憶される。
【0445】
条件Noは、ロック解除要求情報送信条件に対応した番号(条件の識別情報)が設定される。
条件Noは、好ましくはロック解除要求情報送信条件ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、家計管理サーバ10によってロック解除要求情報送信条件ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0446】
本例では、条件No「CL01」:「現在日時が口座引き落とし日の前日ではない」の条件が設定されている。
「現在日時が口座引き落とし日の前日ではない」とは、限定ではなく例として、このデータを参照するタイミングが、クレジットカード決済の口座引き落とし日の前日(限定ではなく例として、口座引き落とし日の前日0時00分から口座引き落とし日の0時00分となるまでの期間)以外の日時である場合とすることができる。
【0447】
本変形例では、限定ではなく例として
図4-3の処理において、S4010のステップで端末20Aからロック解除要求情報を受信したと判定した場合に(S4010:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、ロック解除要求情報送信条件データ158を参照し、ロック解除要求情報送信条件が成立しているか否かを判定するようにすることができる。
そして、ロック解除要求情報送信条件が成立していないと判定した場合、家計管理サーバ10の制御部11は、S4020のステップをスキップし、ロック解除要求情報送信条件が成立していると判定した場合、家計管理サーバ10の制御部11は、S4020のステップを行うようにすることができる。
【0448】
本変形例は、家計管理サーバ10が、ロック解除要求情報送信条件(限定ではなく、設定された第2条件の一例)を満たさない場合で、ユーザによってロック解除入力等の入力(限定ではなく、第2入力の一例)が行われた場合、ロック解除要求情報等の情報(限定ではなく、第2制御情報の一例)を送信しない制御を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、設定された第2条件を満たさない場合で、ユーザによって第2入力が行われた場合、第2制御情報を送信しない制御が行われることによって、第1設定とは異なる第2設定が行われないようにすることができる。
【0449】
<第4変形例(2)>
上記の実施例や第4変形例(1)で説明した処理を、限定ではなく例として、端末20と銀行サーバ60との間で行うようにしてもよい。
【0450】
図4-6は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側に、ユーザA.Aの端末20の制御部21が実行する処理を示し、右側に、銀行サーバ60の制御部61が実行する処理を示しており、
図4-3に対応する処理を示している。
【0451】
本例では、クレジットカード決済が行われ、ユーザA.Aの銀行口座の残高の少なくとも一部の金額がロックされているときに、ロックを解除することを要求する情報が、ユーザA.Aの端末20によって銀行サーバ60に送信されることで、銀行サーバ60によってロックが解除される場合を例示する。
【0452】
最初に、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、ユーザA.Aによってロック解除入力(限定ではなく例として、ロック解除操作)が行われたか否かを判定する(A4010)。限定ではなく例として、端末20における銀行サービスに関するアプリケーション等でロックを解除するためのボタンなどがユーザによって操作なされたか否かを判定するようにしてもよい。
【0453】
なお、このロック解除入力には、限定ではなく例として、ロックされている金額のうちのいくらの金額のロックを解除するのかを設定する入力も含まれていてもよい。
【0454】
ユーザA.Aによってロック解除の操作が行われていないと判定する場合(A4010:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A4020のステップをスキップする。
【0455】
ユーザA.Aによってロック解除の操作が行われたと判定する場合(A4010:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、銀行口座IDに関する情報と、その銀行口座IDに対応する銀行口座のロックされている残高のロックを解除するように要求する情報とを含むロック解除要求情報を、通信I/F22によって銀行サーバ60に送信する(A4020)。
【0456】
なお、限定ではなく例として、前述したロックされている残高のうちのいくらの金額のロックを解除するのかを設定する操作がなされた場合には、この金額に関する情報がロック解除要求情報に含まれるようにしてもよい。
【0457】
銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、通信I/Fによって端末20からロック解除要求情報を受信したか否かを判定する(B4010)。
通信I/Fによって端末20からロック解除要求情報を受信しなかったと判定する場合(B4010:NO)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、B4020のステップをスキップする。
【0458】
通信I/Fによって端末20からロック解除要求情報を受信したと判定する場合(B4010:YES)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、銀行口座IDに関する情報と、ロックを解除する前に端末20のユーザが銀行口座IDの契約者(ユーザA.A)本人であるか否かを認証するための情報を含むロック解除認証要求情報を、通信I/Fによって端末20に送信する(B4020)。
【0459】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除認証要求情報を受信したか否かを判定する(A4030)。
通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除認証要求情報を受信しなかったと判定する場合(A4030:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A4040~A4060のステップをスキップする。
【0460】
通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除認証要求情報を受信したと判定する場合(A4030:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、受信したロック解除認証要求情報に基づいて、ロック解除認証要求情報を表示部24に表示させる(A4040)。
【0461】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、ユーザA.Aによって認証操作が行われたか否かを判定する(A4050)。
ここで、限定ではなく例として、端末20における銀行サービスに関するアプリケーション等の認証画面で認証パスワードなどがユーザによって入力なされたか否かを判定するようにしてもよい。
【0462】
ユーザA.Aによって認証操作が行われていないと判定する場合(A4050:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A4060のステップをスキップする。
【0463】
ユーザA.Aによって認証操作が行われたと判定する場合(A4050:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、銀行口座IDに関する情報と、ユーザA.Aによる認証操作に関する情報とを含むロック解除認証情報を、通信I/F22によって銀行サーバ60に送信する(A4060)。
このロック解除要求情報には、限定ではなく例として、ユーザA.Aによって入力された認証パスワードに関する情報が含まれてもよい。
【0464】
銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、通信I/Fによって端末20からロック解除認証情報を受信したか否かを判定する(B4030)。
通信I/Fによって端末20からロック解除認証情報を受信しなかったと判定する場合(B4030:NO)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、B4040~B4060のステップをスキップする。
【0465】
通信I/Fによって端末20からロック解除認証情報を受信したと判定する場合(B4030:YES)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、ロック解除認証されているか否かを判定する(B4040)。
ここで、銀行口座ユーザ管理データには、限定ではなく例として、事前にユーザによってロック解除用の認証パスワードが登録されているものとし、ロック解除認証情報を受信した銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、銀行口座IDに対応する銀行口座ユーザ管理データに含まれる認証パスワードを参照し、ロック解除認証情報に含まれるユーザA.Aによって入力された認証パスワードと整合しているか否かを判定するなどしてもよい。
【0466】
ロック解除認証されていないと判定する場合(B4040:NO)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、B4050のステップをスキップする。
【0467】
ロック解除認証されたと判定する場合(B4040:YES)、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、ロック解除処理(ロック解除設定)を実行する(B4050)。
ロック解除処理において、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、受信したロック解除認証情報に含まれる銀行口座IDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659のうち、その銀行口座IDに対応する銀行口座ユーザ管理データを特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データのロック金額のデータに、受信したロック解除要求情報に含まれるロック解除する金額に関する情報を記憶させる(ロック解除後のロック金額に更新させる)。
【0468】
そして、B4040:NO、または、B4050のステップの処理の後、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、ロック解除処理の結果に関する情報を含むロック解除結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する(B4060)。
このように、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、ロック解除認証情報を受信した場合(B4030:YES)、ロック解除認証のYESまたはNOに関わらず、ロック解除結果情報を端末20に送信している。
【0469】
この場合、ロック解除の認証がなされてロック解除処理が行われた場合、ロック解除結果情報には、限定ではなく例として、ロック解除の認証がなされたことに関する情報や、ロック解除処理が行われことに関する情報等の情報が含まれるようにしてもよい。ロック解除された金額の情報が含まれるようにしてもよい。
また、ロック解除の認証がなされずロック解除処理が行われなかった場合、ロック解除結果情報には、限定ではなく例として、ロック解除の認証がなされなかったことに関する情報や、ロック解除処理が行われなかったことに関する情報等の情報が含まれるようにしてもよい。ロック解除されなかった金額の情報が含まれるようにしてもよい。
そして、銀行サーバ60の制御部61は、処理を終了する。
【0470】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除結果情報を受信したか否かを判定する(A4070)。
通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除結果情報を受信しなかったと判定する場合(A4070:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A4080のステップをスキップする。
【0471】
通信I/F22によって銀行サーバ60からロック解除結果情報を受信したと判定する場合(A4070:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、受信したロック解除結果情報に基づいて、ロック解除結果情報を表示部24に表示させる(A4080)。
そして、端末20Aの制御部21は、処理を終了する。
【0472】
なお、第4変形例(1)に本処理を適用する場合、限定ではなく例として、
図4-5のロック解除要求情報送信条件データ158と同様のデータとして、ロック解除認証要求情報送信条件データを、銀行サーバ60の記憶部65に記憶させておく。
そして、限定ではなく例として
図4-6の処理において、銀行サーバ60の制御部61が、B4010のステップで端末20Aからロック解除要求情報を受信したと判定した場合(B4010:YES)、ロック解除認証要求情報送信条件データを参照し、ロック解除認証要求情報送信条件が成立しているか否かを判定するようにすることができる。
そして、銀行サーバ60の制御部61は、ロック解除認証要求情報送信条件が成立していないと判定した場合、B4020のステップをスキップし、ロック解除認証要求情報送信条件が成立していると判定した場合、B4020のステップを行うようにすることができる。
【0473】
<第5実施例>
第5実施例は、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額がロックされるときに、銀行口座の残高が不足する場合に関する実施例である。
第5実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0474】
以下、本実施例における銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額がロックされるときに銀行口座の残高が不足している場合における処理の一例を説明する。
【0475】
ここでは、(E1)第1パターンとして、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額をロックするための銀行口座の残高が不足しているときに、ロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する場合を例示する。
【0476】
<表示画面>
図5-1は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図5-1左側には、端末20AのOSの待ち受け画面(ロック画面)を示している。
この例では、待ち受け画面の上部に、家計管理サービス(家計管理サーバ10)を送信元とするプッシュ形式で通知される通知情報(プッシュ通知情報)であって、ロックする銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報の一例として、プッシュ通知情報PN1が表示されている。
【0477】
このプッシュ通知情報PN1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、端末20Aで家計管理アプリケーションが起動し、
図5-1右側のような家計管理アプリケーションのおしらせ画面が表示される。
このおしらせ画面では、「ロック未確認のおしらせ」として、限定ではなく例として、日付(この例では「2022年1月6日」)とともに、その日付におけるクレジットカード決済の決済金額(利用金額)が銀行口座の残高不足によりロックされなかった(ロックすることができなかった)ことを示すテキストが表示されている。また、この例では、限定ではなく例として、銀行口座の残高を確認するようユーザに促すテキストが併せて表示されている。
【0478】
なお、後述するが、この他にも、限定ではなく例として、ロックする予定であった金額(以下、「ロック予定金額」と称する。)や、銀行口座の残高、ロックを行うために不足している金額(不足金額)等の情報も併せて表示させるようにしてもよい。
【0479】
<処理>
本実施例の(E1)第1パターンにおける処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示を省略する。
【0480】
限定ではなく例として、
図1-23等の処理のB1020のロック処理において、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、B1030のロック結果情報に、限定ではなく例として、ロックするための銀行口座の残高が不足していたことをユーザに通知する通知情報を含めることができる。
【0481】
そして、銀行サーバ60や家計管理サーバ10によって送信された、このロックするための銀行口座の残高が不足していたことをユーザに通知する通知情報を含むロック結果情報を受信した端末20Aの制御部21によってロック結果情報が表示部24に表示されることによって、端末20のユーザA.Aはロックするための銀行口座の残高が不足していたことを認識できる。
【0482】
本実施例では、限定ではなく例として、銀行口座の残高が不足していたことによってクレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、ロック処理において、ロック予定金額について、限定ではなく例として、以下のような制御を行うようにしてもよい。
なお、以下では、限定ではなく例として、ロック予定金額のうち、ロックされた一部の金額を「ロック済金額」と称し、ロックされていない残りの金額を「ロック未済金額」と称する。
【0483】
“E1”:ロック予定金額のうちいずれの金額もロックせずに、残高がロック予定金額を超えたときにロック予定金額をロックする
“E2”:ロック予定金額のうち残高分の金額だけロックし、残高がロック未済金額を超えたときにそのロック未済金額をロックする
“E3”:ロック予定金額のうち残高分の金額だけロックし、残高が0円より多くなったときに残高分だけの金額をその都度ロックする
【0484】
“E1”は、限定ではなく例として、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、銀行口座の残高がロック予定金額を超えるまではロックせずに、銀行口座の残高がロック予定金額を超えたときにロック予定金額をロックする制御方法とすることができる。
【0485】
“E2”は、限定ではなく例として、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、ロック予定金額のうち残高分の金額だけロックし、銀行口座の残高がロック未済金額を超えたときに残りのロック未済金額をロックする制御方法とすることができる。
【0486】
“E3”は、限定ではなく例として、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、ロック予定金額のうち残高分の金額だけロックし、銀行口座の残高が0円よりも多くなったときにロック未済金額のうち残高分の金額をその都度ロックする制御方法とすることができる。
【0487】
<第5実施例の効果>
本実施例は、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、ユーザの銀行等の口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)が、支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)より小さい金額の場合、ロックするための口座残高が不足していることをユーザに通知する情報(限定ではなく、口座の残高が足りないことを示す情報の一例)をユーザの端末20に送信する制御を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1金額が第2金額よりも小さい金額の場合、口座の残高が足りないことを示す情報がユーザの端末に送信されることによって、口座の残高が足りないことを端末のユーザに知らせることができる。
【0488】
<第5変形例(1)>
上記の実施例において、(E2)第2パターンとして、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額をロックするための銀行口座の残高が不足しているときに、ロックするための銀行口座の残高が不足していることと、不足している金額とをユーザに通知するようにしてもよい。
【0489】
また、この(E2)第2パターンにおいて、限定ではなく例として、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額をロックするための銀行口座の残高が不足しているときに、ユーザが不足している残高を補うためのお金を借りることができるようにしてもよい。
【0490】
図5-2は、本変形例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図5-2左側には、
図5-1と同様の画面を示している。
図5-2右側には、
図5-1右側と同様の家計管理アプリケーションのおしらせ画面を示しているが、
図5-1右側に示した画面とは一部が異なっている。
【0491】
具体的には、
図5-2右側の画面では、前述した情報の他、前述したロック予定金額や、銀行口座の残高、不足金額等の情報が併せて表示されている。
【0492】
また、この例では、ユーザがキャッシングサービスを利用してキャッシングを行うことを可能とする情報として、限定ではなく例として、「キャッシングサービスを利用する」のテキストを含むボタンBT4が表示されている。
【0493】
キャッシングサービスは、限定ではなく例として、クレジットカード会社が提供するサービスとすることができ、ボタンBT4には、限定ではなく例として、クレジットカード会社のウェブサイト(外部サイト)のURL(限定ではなく例として、キャッシングページのURL)や、クレジットカード会社が提供するアプリケーション(クレジットカードアプリケーション)のページ情報(限定ではなく例として、クレジットカードアプリケーションのキャッシングページのページ情報)等のリンクが設定されるようにすることができる。そして、ボタンBT4がユーザによってタッチされると、端末20Aの表示部24には、上記のページが表示されるようにすることができる(不図示)。
なお、ボタンBT4ではなく、リンク付きのテキスト等としてもよい。
【0494】
この場合、限定ではなく例として、
図1-23等の処理のB1020のロック処理において、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、B1030のロック結果情報に、限定ではなく例として、ロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報と、その不足している金額に関する情報と、ユーザがお金を借りるための情報とを含めることができる。
【0495】
そして、このロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報と、その不足している金額に関する情報と、ユーザがお金を借りるための情報とを含むロック結果情報を受信した端末20Aの制御部21によって、ロック結果情報が表示部24に表示されることによって、端末20のユーザA.Aはロックするための銀行口座の残高が不足していることと、不足している金額とを認識できるとともに、不足している金額を補うためのお金を借りるための導線を確保することができ、ユーザのニーズにあったサービスを提供できる。
【0496】
<第4変形例(2)>
上記の実施例において、(E3)第3パターンとして、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における利用金額に対応する金額をロックするための銀行口座の残高が不足しているときに、ロックするための銀行口座の残高が不足していることが通知される際の条件が設定されるようにしてもよい。
【0497】
本変形例では、限定ではなく例として、ロック処理が行われたタイミングが特定日時であった場合、ロックするための銀行口座の残高が不足していることが即時にユーザに通知されず、限定ではなく例として、ロック処理が行われたタイミングが特定日時以外の日時であった場合、ロックするための銀行口座の残高が不足していることが即時にユーザに通知されるようにしてもよい。
【0498】
ここでの特定日時とは、限定ではなく例として、以下のような日(または日時)を含めるようにしてもよい。
・給料振込日の前日
・口座引き落とし日の翌日
・臨時収入日前の一週間
【0499】
給料振込日の前日は、限定ではなく例として、その翌日にユーザの銀行口座に給料が振り込まれることが予想されるため、給料振込日の前日にロックするための銀行口座の残高が不足していた場合であっても、そのことを即時にユーザに通知する必要性が低く、即時に通知することから除外するようにしてもよい。
この給料振込日は、限定ではなく例として、ユーザが銀行サーバ60の銀行口座ユーザ管理データなどに登録してもよいし、銀行サーバ60がユーザの毎月の取引内容を参照することによって算出し、銀行口座ユーザ管理データなどに登録するようにしてもよい。
【0500】
口座引き落とし日の翌日は、限定ではなく例として、その前日にユーザの銀行口座の残高からクレジットカード決済の振り替えが行われ、残高が減少していることが予想されるため、口座引き落とし日の翌日にロックするための銀行口座の残高が不足していた場合であっても、そのことを即時にユーザに通知する必要性が低く、即時に通知することから除外するようにしてもよい。
この口座引き落とし日は、限定ではなく例として、ユーザが銀行サーバ60の銀行口座ユーザ管理データなどに登録してもよいし、銀行サーバ60がユーザの毎月の取引内容を参照することによって算出し、銀行口座ユーザ管理データなどに登録するようにしてもよい。
【0501】
臨時収入日前の一週間は、限定ではなく例として、その数日後にユーザの銀行口座に臨時収入が振り込まれることが予想されるため、臨時収入日前の一週間にロックするための銀行口座の残高が不足していた場合であっても、そのことを即時にユーザに通知する必要性が低く、即時に通知することから除外するようにしてもよい。
この臨時収入日は、限定ではなく例として、ユーザが銀行サーバ60の銀行口座ユーザ管理データなどに登録してもよいし、銀行サーバ60がユーザの毎月の取引内容を参照することによって算出し、銀行口座ユーザ管理データなどに登録するようにしてもよい。
具体的には、毎月の取引内容のうち、限定ではなく例として、給料振込日以外で銀行口座の残高に「100,000円」以上の入金があった場合、この日を臨時収入日とするようにしてもよい。
【0502】
なお、ロック処理が行われたタイミングが特定日時であったとき、ロックするための銀行口座の残高が不足していることが即時にユーザに通知されなかった場合であって、その後の所定のタイミングでロック予定金額がロックされていない場合には、ロックするための銀行口座の残高が不足していることがユーザに通知されるようにしてもよい。
ここでの所定のタイミングとは、限定ではなく例として、以下のようなタイミングを含めるようにしてもよい。
・給料振込日以降のタイミング
・口座引き落とし日の一週間後以降のタイミング
・臨時収入日以降のタイミング
【0503】
給料振込日以降のタイミングは、限定ではなく例として、ユーザの銀行口座に給料が振り込まれた後であるため、このタイミングでロックするための銀行口座の残高が不足している場合は、クレジットカード決済の口座引き落としに関して問題が発生する可能性が高いので、ロックするための銀行口座の残高が不足していることを通知するようにしてもよい。
【0504】
口座引き落とし日の一週間後以降のタイミングは、限定ではなく例として、ユーザの銀行口座からクレジットカード決済の口座引き落としが終了し、一週間が経過した後であるため、このタイミングでロックするための銀行口座の残高が不足している場合は、クレジットカード決済の翌月の口座引き落としに関して問題が発生する可能性が高いので、ロックするための銀行口座の残高が不足していることを通知するようにしてもよい。
【0505】
臨時収入日以降のタイミングは、限定ではなく例として、ユーザの銀行口座に臨時収入が振り込まれた後であるため、このタイミングでロックするための銀行口座の残高が不足している場合は、クレジットカード決済の口座引き落としに関して問題が発生する可能性が高い。このため、ロックするための銀行口座の残高が不足していることを通知するようにしてもよい。
【0506】
この場合、限定ではなく例として、
図1-23等の処理のB1020のロック処理において、銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額をロックできなかった場合、B1030のロック結果情報に、限定ではなく例として、ロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報を含めることができる。
【0507】
ここで、限定ではなく例として、ロック処理が行われたタイミングが特定日時である場合、ロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報を含めないようにし、限定ではなく例として、ロック処理が行われたタイミングが特定日時でない場合、ロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報を含めるようにしてもよい。
【0508】
そして、ロック処理が行われたタイミングが特定日時でない場合、このロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報を含むロック結果情報を受信したユーザA.Aの端末20の制御部21によって、限定ではなく例として、ロック結果情報が表示部24に表示されることによって、ユーザA.Aはロックするための銀行口座の残高が不足していることを認識することができる。
一方で、ロック処理が行われたタイミングが特定日時である場合、このロックするための銀行口座の残高が不足していることをユーザに通知する通知情報を含まないロック結果情報を受信したユーザA.Aの端末20の制御部21によって、限定ではなく例として、ロック結果情報が表示部24に表示されることによって、ユーザA.Aはロックするための銀行口座の残高が不足していることを認識しないようにすることができる。
【0509】
<第6実施例>
第6実施例は、銀行口座の残高のうちクレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて、ロック可能な金額が設定される場合に関する実施例である。
第6実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0510】
本実施例では、クレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて、銀行口座の残高のうちロック可能な金額(以下、適宜「ロック上限金額」や「ロック可能金額」等と称する。)を設定することができるようにしてもよい。
【0511】
このロック上限金額は、限定ではなく例として、クレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて設定された金額であるものとしてもよい。
本例では、前述した第1種別(食品、外食費)の品目の購入品に対応するロック上限金額には、限定ではなく例として、第1設定金額が設定されるようにしてもよく、前述した第2種別(日用品)の品目の購入品に対応するロック上限金額には、限定ではなく例として、第2設定金額が設定されるようにしてもよい。
限定ではなく例として、第1設定金額として「50,000円」、第2設定金額として「30,000円」が設定されるようにしてもよい。これらのロック上限金額は、限定ではなく例として、ユーザが任意に決定できるようにしてもよいし、限定ではなく例として、ユーザが決定することはできず、家計管理サーバ10、クレジットカード会社サーバ50、または、銀行サーバ60のいずれかが任意に決定できるようにしてもよい。
【0512】
また、同じ種別の品目の購入品の購入金額の合計の金額を、限定ではなく例として、適宜「種別合計金額」と称し、この種別合計金額がロック上限金額を超える場合に、限定ではなく例として、ユーザによるクレジットカード決済の利用を制限するようにしてもよい。この制限方法として、限定ではなく例として、以下のようなものが含まれるようにしてもよい。
以下では、種別合計金額がロック上限金額を超える状態を、限定ではなく例として、適宜「超過状態」や「ロック上限超過状態」と称する。
【0513】
“F01”:超過状態であることをユーザに通知
“F01”は、限定ではなく例として、超過状態であることを示す情報をユーザに通知することによって、その超過状態に対応した種別の品目の購入品をユーザがこれ以上購入しないように促すようにする制限方法とすることができる。
【0514】
また、この場合、超過状態であることをユーザに通知するタイミングとして、限定ではなく例として、以下のようなタイミングを含めることができる。
“TF1”:超過状態となる前のタイミング
“TF2”:超過状態となるタイミング
“TF3”:超過状態となった後のタイミング
【0515】
“TF1”は、限定ではなく例として、一の種別の品目の商品をクレジットカード決済で購入すると、その種別のロック金額が超過状態となってしまう場合、その取引の最終的な決定がなされる前のタイミングとすることができる。
具体的には、その取引の最終的な決定がなされる前のタイミングとして、限定ではなく例として、ECサイト等において、その種別の商品に関する情報が表示されている商品画面を閲覧しているときや、その種別の商品を購入するための購入画面を閲覧しているとき等としてもよい。
【0516】
“TF2”は、限定ではなく例として、一の種別の品目の商品をクレジットカード決済で購入し、その種別のロック金額が超過状態となる場合、その取引の最終的な決定がなされるタイミングとすることができる。
具体的には、その取引の最終的な決定がなされるタイミングとして、限定ではなく例として、ECサイト等において、その種別の商品を購入し、クレジットカード決済が完了したことを通知するための決済完了画面を閲覧しているとき等としてもよい。
【0517】
“TF3”は、限定ではなく例として、一の種別の品目の商品をクレジットカード決済で購入し、その種別のロック金額が超過状態となった場合、その取引の最終的な決定がなされた後のタイミングとすることができる。
具体的には、その取引の最終的な決定がなされた後のタイミングとして、限定ではなく例として、ECサイト等においてその種別の商品を購入した翌日や、購入日から数日経過した後のクレジットカード決済の口座引き落とし日の前日等としてもよい。
【0518】
<データ構成>
本実施例における銀行口座ユーザ管理データベース659の一例である銀行口座ユーザ管理データベース6591のデータ構成の一例を
図6-1に示す。
このデータ構成では、前述した
図1-15と同様の部分についての説明を省略する。
【0519】
本実施例における銀行口座ユーザ管理データベース6591には、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとが記憶される。
本実施例における銀行口座入出金管理データには、限定ではなく例として、ロック合計金額と、そのロック合計金額に関する、購入品の品目の種別と、種別ロック金額と、ロック上限金額とが記憶される。
【0520】
ロック合計金額は、前述した
図1-15において説明したロック合計金額と同様とすることができる。
【0521】
種別は、この契約者IDのユーザのロック合計合計金額のうち購入品の品目の種別に関する情報である。
【0522】
種別ロック金額は、この契約者IDのユーザのロック合計金額のうち購入品の品目の種別に対応するロックされている合計の金額である。
【0523】
ロック上限金額は、この購入品の品目の種別に対応するロック可能な金額であり、任意の値が記憶される。
【0524】
このデータによれば、ユーザの銀行口座の口座残高に対応する金額(限定ではなく、第1金額の一例)が、購入品の品目の種別等のカテゴリに応じたロック上限金額によって概念的に複数分割され、このようにして複数分割された金額のうちの購入情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロック設定させるようにすることができる。
【0525】
<表示画面>
図6-2は、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図6-2左側には、
図1-19中央と同様の画面を示しており、「A銀行」の表示領域がユーザによってタッチされた状態が示されている。すると、限定ではなく例として、
図6-2中央のような画面が表示される。
【0526】
この画面では、前述した帯グラフが表示され、この帯グラフでは、食費と日用品費との2つについて前述したロック領域が表示されている。
便宜的に、食費に対応するロック領域を「第1種ロック領域」と称し、日用品費に対応するロック領域を「第2種ロック領域」と称する。
【0527】
第1種ロック領域の横幅は、食費について口座残高に占めるロック上限金額の割合を示しており、第1種ロック領域は、異なるハッチングの2つの領域LR11、NLR11に分けられている。
そして、第1種ロック領域のうち、左側の領域LR11の横幅は、食費について、口座残高に占めるロック金額の割合であって、ロック上限金額に占めるロック金額の割合を示している。
【0528】
同様に、第2種ロック領域の横幅は、日用品費について口座残高に占めるロック上限金額の割合を示しており、第1種ロック領域と同様に、第2種ロック領域も、異なるハッチングの2つの領域LR21、NLR21に分けられている。
そして、第2種ロック領域のうち、左側の領域LR21の横幅は、日用品費について、口座残高に占めるロック金額の割合であって、ロック上限金額に占めるロック金額の割合を示している。
【0529】
限定ではなく例として、第1種ロック領域のうちの領域LR11がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図6-2右側のような表示に変わる。
この例では、取引履歴のうち、取引内容が「ロック」とされているレコードであって、支出項目が「食費」であるレコードが、タッチされた領域と同じハッチングが施されて表示されている。
【0530】
図6-3には、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面であって、限定ではなく例として、
図3-2中央の画面等において、購入品の品目の種別ごとの個別指定によるロック設定を行うための「個別指定」が選択された場合に表示される画面の一例を示す図である。
【0531】
この画面では、支出項目として包括的な支出項目ではなく、個別具体的な支出項目についてロック上限金額を設定可能となっており、この例では、「食費」、「日用品費」といった個別具体的な支出項目が表示され、各々に関連付けて、ラジオボタンと、「上限指定」ボタンBT5とが表示されている。
【0532】
図6-3左側、中央の画面に示すように、「食費」に関連付けられたラジオボタンがオンとされ、「上限指定」ボタンBT5がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図6-3右側のような画面が表示される。
【0533】
この画面は、「食費」に関するロック上限金額を設定するための画面であり、この例では、「支出項目“食費”の上限金額を指定してください」のテキストが表示され、その下に、ユーザが入力した金額が表示される金額表示領域R5が構成されている。ユーザは、限定ではなく例として、OSのキーボードやアプリケーションのキーボードを立ち上げて金額を入力することができる。
【0534】
この例では、ユーザによって「50,000」の数字が入力されたことに基づき、金額表示領域には「50,000円」と表示されている。これは、食費のロック上限金額として「50,000円」が設定されたことを示している。この状態で、画面下部の「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると設定が完了する。
【0535】
図6-4には、本実施例において端末20Aの表示部24に表示される画面であって、超過状態(ロック上限超過状態)であることをユーザに通知するための通知画面の一例を示している。
図6-4左側には、
図5-2左側と同様のOSの待ち受け画面(ロック画面)を示している。
この例では、待ち受け画面の上部に、家計管理サービス(家計管理サーバ10)を送信元とするプッシュ形式で通知される通知情報(プッシュ通知情報)であって、クレジットカード決済の利用金額のロックにより、銀行口座のロック上限金額を超過したことをユーザに通知する通知情報として、プッシュ通知情報PN5が表示されている。
【0536】
プッシュ通知情報PN5がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、端末20Aで家計管理アプリケーションが起動し、
図6-4右側のような家計管理アプリケーションのおしらせ画面が表示される。
このおしらせ画面では、「ロック上限超過のおしらせ」として、クレジットカードの決済金額のロックにより、銀行口座のロック上限金額を超過した旨のテキストや、銀行口座の口座残高を確認するようユーザに促すテキストを含む通知情報が表示されている。
【0537】
<処理>
本実施例における処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示を省略する。
【0538】
この場合、限定ではなく例として、
図1-23等の処理のB1020のロック処理において、銀行サーバ60の制御部は、限定ではなく例として、受信したロック要求情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの種別、ロック金額、および、ロック合計金額のデータに、受信したロック金額に関する情報を記憶させる。
【0539】
そして、一の種別のロック金額がロック上限金額を超える場合(超過状態となる場合)、B1030のステップのロック結果情報に、限定ではなく例として、ロック金額が超過状態となることをユーザに通知する通知情報を含めることができる。
【0540】
このように、クレジットカード決済での取引により一の種別のロック金額が超過状態となる場合に、家計管理サーバ10や銀行サーバ60によって送信されたロック金額が超過状態となることをユーザに通知する通知情報を含むロック結果情報を受信したユーザA.Aの端末20の制御部21によって、限定ではなく例として、ロック結果情報が表示部24に表示されることによって、端末20のユーザA.Aにその種別のロック金額が超過状態となることを認識させることができ、その種別の品目の購入品をこれ以上購入することを抑制できる。
【0541】
<第6実施例の効果>
本実施例は、ユーザの口座に含まれる残高(限定ではなく、第1金額の一例)は、複数分割されたうちの一つの金額であり、ロック要求情報等の情報(限定ではなく、第1制御情報の一例)は、複数分割された口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうちの支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロック設定にするための情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの口座に含まれる金額が複数分割されたうちの一つの金額を第1金額とし、この第1金額のうちの第2金額を第1設定にさせることができる。
【0542】
また、この場合、ユーザの口座に含まれる第1金額は、口座に含まれる金額が、ユーザによって購入品の種別等のカテゴリごとに分割されたうちの一つの金額であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの口座に含まれる金額が、ユーザによってカテゴリごとに分割されたうちの一つの金額を第1金額とし、この第1金額のうちの第2金額を第1設定にさせることができる。
【0543】
<第7実施例>
以下、前述した(B)の手法を適用する場合の実施例について説明する。
なお、以下では、便宜的に、一般的に用いられる用語である「振替」と「振込」とを包括して「振替」と称する場合がある。つまり、便宜的に、「振込」を「振替」の一種として用いる場合がある。
【0544】
第7実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする実施例である。
第7実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0545】
以下、本実施例における、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、第1の銀行口座から第2の銀行口座に振替し、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とするいくつかのパターンについて、表示画面や処理を例示する。
【0546】
<(G1)第1パターン>
(G1)第1パターンとして、ユーザ(契約者)が2つの異なる銀行でそれぞれ銀行口座を開設している場合に、クレジットカード決済での利用金額を、ユーザ(契約者)の銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行う銀行口座である第1の銀行口座から、ユーザの銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行わない銀行口座である第2の銀行口座に振替を行う場合を例示する。
【0547】
本実施例では、限定ではなく例として、第1の銀行口座を、適宜「主口座」や「メイン口座」と称し、第2の銀行口座を、適宜「副口座」や「サブ口座」と称する。
主口座は、限定ではなく例として、給料が振り込まれたり、クレジットカード決済の振替口座として設定されていたり、契約者個人の資産を管理するためであったり、日常生活の主となる入出金の際に使用される銀行口座であってもよい。
一方で、副口座は、限定ではなく例として、副業での給料が振り込まれたり、家計や趣味に関する入出金など、契約者が任意に設定した目的のために使用される銀行口座であってもよい。
このような銀行口座の種別を、適宜「口座種別」と称する。
【0548】
<口座開設パターン>
図7-1は、本実施例の(G1)第1パターンにおけるユーザ(契約者)の銀行口座の開設パターン(以下、適宜「口座開設パターン」と称する。)71の一例を示す図である。
口座開設パターン71は、銀行口座サービスを利用する端末20または端末20のユーザの口座開設パターンであり、限定ではなく例として、契約者氏名と、契約者ID(銀行口座ID)と、銀行名と、口座種別とが関連付けられている。
【0549】
契約者氏名は、銀行口座サービスを利用する端末20のユーザの氏名であり、限定ではなく例として、端末20のユーザが銀行口座を利用する際に登録する氏名である。
【0550】
契約者ID(銀行口座ID)は、銀行口座サービスを利用するユーザを識別するための識別情報として機能するIDである。
【0551】
銀行名は、この契約者IDに対応した銀行の名称(限定ではなく例として、銀行の商号、愛称または通称等)である。
【0552】
口座種別は、この銀行口座IDに対応する銀行口座の種別を示した情報である。
【0553】
本例では、口座開設パターン71には、限定ではなく例として、契約者氏名として「****」と、その契約者氏名「****」が開設している契約者ID(銀行口座ID)として「UB0001」,「UB2033」と、契約者ID(銀行口座ID)「UB0001」に対応する、銀行名として「A銀行」,口座種別として「主口座」と、契約者ID(銀行口座ID)「UB2033」に対応する、銀行名として「B銀行」,口座種別として「副口座」とが示されている。
【0554】
<データ構成>
本実施例の(G1)第1パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース659の一例である銀行口座ユーザ管理データベース6592のデータ構成の一例を
図7-2に示す。
このデータ構成では、前述した
図1-15と同様の部分についての説明を省略する。
【0555】
本実施例の(G1)第1パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース6592には、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとに加えて、限定ではなく例として、他行口座管理データが記憶される。
【0556】
本実施例の(G1)第1パターンにおける銀行口座入出金管理データには、限定ではなく例として、前述した
図1-15と異なり、ロック金額と、利用可能残高とが記憶されていない。
【0557】
他行口座管理データは、この契約者IDのユーザの銀行口座と紐づけられた他の銀行の銀行口座に関するデータであり、限定ではなく例として、銀行口座IDと、銀行名とが記憶される。
なお、銀行口座IDと、銀行名については前述したものと同様であるので説明を省略する。
【0558】
前述したように、銀行口座IDは、この契約者IDのユーザの銀行口座を識別するための情報である。
この他行口座管理データの銀行口座IDによって、この契約者IDのユーザの銀行口座と紐づけられた他の銀行の銀行口座が特定される。
【0559】
<表示画面>
図7-3~
図7-4は、本実施例の(G1)第1パターンにおいて端末20M(ユーザM.Mの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
ここでは、ユーザM.Mが、A銀行とB銀行とにそれぞれ銀行口座を開設しており、クレジットカード決済に基づき、その利用金額が、A銀行の銀行口座からB銀行の銀行口座に振り込まれる場合を例示する。この例では、A銀行の銀行口座が「主口座」となり、B銀行の銀行口座が「副口座」となる。
【0560】
ここでは、端末20にダウンロードされて使用される銀行アプリケーションの画面の一例を示す。
【0561】
図7-3には、A銀行が提供する銀行アプリケーションの一例であるA銀行アプリケーションの画面の一例を示している。
画面最上部には、アプリケーションの名称である「A銀行App」と、ユーザM.Mのアイコン画像およびユーザ名とを含む領域が表示されている。
また、その下には、表示させる情報をユーザが選択するためのタブ領域が設けられており、この例では、「ホーム」と、「おしらせ」と、「設定」とを含むタブ領域が表示されている。そして、この例では、「ホーム」タブが選択された状態が示されている。
【0562】
その下には、ユーザM.MのA銀行の銀行口座に関する情報を表示する口座情報表示領域が構成されている。この例では、口座情報表示領域には、契約者氏名と、支店名と、銀行口座種別と、銀行口座番号とが表示されている。
また、この口座情報表示領域の下には、この銀行口座の口座残高(この例では「654,321円」)の情報を表示する口座残高表示領域が構成されている。
【0563】
その下には、ユーザが明細を確認するための「明細」ボタンBT9と、ユーザが各種の手続きをするための「各種手続き」ボタンと、ユーザが定期預金を行うための「定期預金」ボタンとが表示されている。
【0564】
限定ではなく例として、ユーザが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済を行ったとする。
【0565】
図7-3中央には、
図7-3左側と同様の画面を示しているが、上記のクレジットカード決済に基づき、口座残高が「654,321円」から「20,000円」減少して「634,321円」となった状態が示されている。これは、以下説明する取引履歴に示されるように、本口座(A銀行の銀行口座)からB銀行の銀行口座に「20,000円」が振り込まれたことに基づく。
【0566】
「明細」ボタンBT9がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-3右側の画面が表示される。
この画面は、ユーザが本口座の明細を確認するための明細画面であり、この例では、画面上部に口座残高が表示され、その下に、この銀行口座の取引履歴がリスト形式で表示されている。
【0567】
取引履歴には、限定ではなく例として、日付と、取引内容と、入出金金額とが関連付けられている。
上記のように、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済を行ったことに基づき、取引履歴の日付「2022/12/01」には、取引内容として「振込 B銀行」が、入出金金額として「-20,000円」がそれぞれ表示されている。
これは、本口座からB銀行の銀行口座に「20,000円」が送金された(振り込まれた)ことを示している。
【0568】
図7-4には、B銀行が提供する銀行アプリケーションの一例であるB銀行アプリケーションの画面の一例を示している。
画面最上部には、アプリケーションの名称である「B銀行App」と、ユーザM.Mのアイコン画像およびユーザ名とを含む領域が表示されている。
また、その下には、表示させる情報をユーザが選択するためのタブ領域が設けられており、この例では、「ホーム」と「設定」とを含むタブ領域が表示されている。そして、この例では、「ホーム」タブが選択された状態が示されている。
【0569】
その下には、ユーザM.MのB銀行の銀行口座に関する情報が表示される口座情報表示領域が構成されている。この例では、口座情報表示領域には、契約者名と、支店名と、銀行口座種別と、銀行口座番号と、「明細」ボタンBT9とが表示されている。
また、この口座情報表示領域の下には、この銀行口座の口座残高(この例では「123,456円」)の情報を表示する口座残高表示領域が構成されている。
【0570】
図7-4中央には、
図7-4左側と同様の画面であって、前述したように「2022年12月1日」に、A銀行の銀行口座から本口座(B銀行の銀行口座)に「20,000円」が振り込まれた場合に表示される画面を示している。
口座残高が「123,456円」から「20,000円」増加して「143,456円」となった状態が示されている。
【0571】
「明細」ボタンBT9がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-4右側のような画面が表示される。
この画面は、本口座の取引履歴等をユーザが確認するための明細画面であり、上部には、この銀行口座の残高が表示されており、
図7-4中央の画面と同じ値の残高が表示されている。
【0572】
その下には、この銀行口座の取引履歴が表示されている。この例では、取引履歴は、日付と、取引内容と、入出金金額とが関連付けられてリスト形式で表示されている。
取引履歴の日付「2022/12/01」には、取引内容として「振込 A銀行」が、入出金金額として「+20,000円」が表示されている。
これは、A銀行から送金された「20,000円」が本口座で受金(着金)されたことを示している。
【0573】
<処理>
図7-5は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理、B銀行サーバ60Bの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図1-23と同様である部分についての説明を省略する。
【0574】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から購入情報を受信したか否かを判定する(BA7010)。この購入情報には、少なくともクレジットカード決済の利用金額の情報を含めることができる。
【0575】
購入情報を受信しなかったと判定する場合(BA7010:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA7020~BA7030のステップをスキップする。
【0576】
購入情報を受信したと判定する場合(BA7010:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、振替処理を実行する(BA7020)。
振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している主口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定し、その主口座としての銀行口座に紐付けられている副口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を減算して記憶させる。
【0577】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に基づいて、振替先であるユーザのB銀行の銀行口座IDに関する情報と、ユーザのA銀行の銀行口座からB銀行の銀行口座にクレジットカード決済での購入金額を振替することに関する情報とを含む振替情報を、B銀行サーバ60Bに送信する(BA7030)。
【0578】
B銀行サーバ60Bの制御部は、通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替情報を受信したか否かを判定する(BB7010)。
振替情報を受信しなかったと判定する場合(BB7010:NO)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、BB7020~BB7030のステップをスキップする。
【0579】
振替情報を受信したと判定する場合(BB7010:YES)、B銀行サーバ60Bの制御部は、振替処理を実行する(BB7020)。
振替処理において、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、受信した振替情報に含まれる、振替先であるB銀行の銀行口座IDに関する情報と、購入金額に関する情報とに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を加算して記憶させる。
【0580】
そして、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、B銀行サーバ60での振替処理の結果に関する情報を含む振替結果情報を、通信I/FによってA銀行サーバ60Aに送信する(BB7030)。
【0581】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替結果情報を受信したか否かを判定する(BA7040)。
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(BA7040:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA7050のステップをスキップする。
【0582】
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替結果情報を受信したと判定する場合(B7040:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、B銀行サーバ60Bから受信した振替結果情報と同様の振替結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する。
【0583】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したか否かを判定する(A7010)。
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(A7010:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A7020のステップをスキップする。
【0584】
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したと判定する場合(A7010:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、受信した振替結果情報に基づいて、振替結果情報を表示部24に表示させる(A7020)。
【0585】
なお、これらのステップの処理の後、
図7-5では図示を省略しているが、以下のような処理が実行されるようにしてもよい。
B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、クレジットカード決済がなされたときに、ユーザの主口座であるA銀行の銀行口座からユーザの副口座であるB銀行の銀行口座に振替された金額を、ユーザの主口座であるA銀行の銀行口座に再度振替を行う再振替処理を実行するための条件が成立しているか否かを判定する。
この条件には、限定ではなく例として、「現在日時がクレジットカードの口座引き落とし日の前日である」等を含めるようにしてもよい。
【0586】
この条件が成立していないと判定する場合には、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、前述した副口座から主口座への再振替処理をスキップする。
【0587】
この条件が成立したと判定する場合には、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、前述した副口座から主口座への再振替処理を実行する。
この再振替処理は、限定ではなく例として、前述した振替処理と同様であるので、説明を省略する。
【0588】
そして、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、再振替処理の実行結果に基づいて、振替先であるユーザのA銀行の銀行口座IDに関する情報と、ユーザのB銀行の銀行口座からA銀行の銀行口座にクレジットカード決済での購入金額を再度振替することに関する情報とを含む再振替情報を、A銀行サーバ60Aに送信する。
【0589】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってB銀行サーバ60Bから再振替情報を受信したか否かを判定する。
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから再振替情報を受信しなかったと判定する場合、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、以降のA銀行サーバ60Aによって実行される再振替処理に関する処理のステップをスキップする。
【0590】
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから再振替情報を受信したと判定する場合、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、再振替処理を実行する。
この再振替処理は、限定ではなく例として、前述した振替処理と同様であるので、説明を省略する。
【0591】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、A銀行サーバ60Aでの再振替処理の結果に関する情報を含む再振替結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する。
【0592】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから再振替結果情報を受信したか否かを判定する。
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから再振替結果情報を受信しなかったと判定する場合、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、再振替結果情報の表示に関する処理のステップをスキップする。
【0593】
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから再振替結果情報を受信したと判定する場合、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A銀行サーバ60Aから受信した再振替結果情報に基づいて、再振替結果情報を表示部24に表示させる。
【0594】
このように、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座であるユーザの主口座からクレジットカードの支払い口座でないユーザの副口座に振替を行うことによって、クレジットカードの引き落としを行うときの残高を確保することができ、クレジットカードの引き落としを確実に行うことができる。
【0595】
<(G2)第2パターン>
(G2)第2パターンとして、ユーザ(契約者)が1つの銀行で2つの銀行口座を開設している場合に、クレジットカード決済での利用金額を、ユーザ(契約者)の銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行う銀行口座である第1の銀行口座から、ユーザの銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行わない銀行口座である第2の銀行口座に振替を行う場合を例示する。
【0596】
ここで、1つの銀行において2つの銀行口座を開設する手法として、以下のようなものを含めることができる。
(X)1つの銀行口座IDに対応する2つの銀行口座
(Y)2つの銀行口座IDの各々に対応する2つの銀行口座
【0597】
(X)1つの銀行口座IDに対応する2つの銀行口座とは、限定ではなく例として、契約者1人に対して1つの銀行口座IDが割り当てられ、その契約者1人に対して2つの銀行口座が開設できるようにしてもよい。この2つの銀行口座のうち1つの銀行口座は、限定ではなく例として、一般的に銀行が契約者に提供する現実の銀行口座とは異なる仮想の銀行口座であってもよい。
以下では、限定ではなく例として、現実の銀行口座を、適宜「現実口座」や「現実銀行口座」等と称し、限定ではなく例として、仮想の銀行口座を、適宜「仮想口座」や「仮想銀行口座」等と称する。
【0598】
この仮想口座は、限定ではなく例として、現実口座の銀行口座IDに紐付いており、仮想口座用の銀行口座ID(以下、適宜「仮想口座ID」と称する。)が割り当てられてもよいものとする。
なお、一の現実口座の銀行口座IDに対して、2よりも多い複数の仮想口座が紐付けられてもよいものとする。
【0599】
この仮想口座は、限定ではなく例として、契約者が任意に開設することができ、限定ではなく例として、契約者の使途に応じて銀行口座を使い分けるようにしてもよい。
【0600】
(Y)2つの銀行口座IDの各々に対応する2つの銀行口座とは、限定ではなく例として、契約者1人に対して2つの銀行口座IDが割り当てられ、契約者1人に対してそれらの2つの銀行口座IDに対応する2つの銀行口座が開設できるようにしてもよい。この2つの銀行口座は、限定ではなく例として、一般的に銀行が契約者に提供する現実の銀行口座であってもよい。
【0601】
<口座開設パターン>
図7-6は、本実施例の(G2)第2パターンにおけるユーザ(契約者)の口座開設パターンの一例を示す図である。
口座開設パターン72は、銀行口座サービスを利用する端末20または端末20のユーザの口座開設パターンであり、このデータ構成では、前述した
図7-1と同様の部分についての説明を省略する。
【0602】
口座開設パターン72には、限定ではなく例として、契約者氏名と、契約者ID(銀行口座ID)と、銀行名と、口座種別とに加えて、仮想口座IDが関連付けられている。
【0603】
仮想口座IDは、銀行口座サービスの仮想口座を利用するユーザを識別するための識別情報として機能するIDである。
【0604】
本例では、口座開設パターン72には、限定ではなく例として、契約者氏名として「****」と、その契約者氏名「****」が開設している契約者ID(銀行口座ID)として「UB0001」と、契約者ID(銀行口座ID)「UB0001」に紐付けられている仮想口座IDとして「VB0001」、銀行名として「A銀行」,口座種別として「主口座」,「副口座」とが示されている。
ここでは、銀行口座ID「UB0001」のうち仮想口座が紐付けられていない銀行口座は、限定ではなく例として、ユーザの主口座としての現実口座であり、銀行口座ID「UB0001」のうち仮想口座が紐付けられている銀行口座は、限定ではなく例として、ユーザの副口座としての仮想口座である。
【0605】
<データ構成>
本実施例の(G2)第2パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース659の一例である銀行口座ユーザ管理データベース6593のデータ構成の一例を
図7-7に示す。
このデータ構成では、前述した
図7-2と同様の部分についての説明を省略する。
【0606】
本実施例の(G2)第2パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース6593には、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとに加えて、限定ではなく例として、仮想口座管理データベースが記憶される。
【0607】
仮想口座管理データベースは、銀行口座ユーザ登録データ653に登録されているユーザの仮想口座に関する管理データを蓄積したデータベースである。
【0608】
仮想口座管理データベースには、銀行口座ユーザ登録データ653に記憶されている契約者IDごとの仮想口座の管理データとして仮想口座管理データが記憶される。
【0609】
各々の仮想口座管理データには、限定ではなく例として、仮想口座IDと、仮想口座入出金データとが記憶される。
【0610】
仮想口座IDは、この契約者IDのユーザの銀行口座と紐づけられた仮想口座を識別するための識別情報として機能するIDである。
【0611】
仮想口座入出金管理データは、この仮想口座IDの銀行口座の入出金に関するデータであり、限定ではなく例として、残高と、日時と、取引内容と、入出金金額等が記憶される。
【0612】
残高は、この仮想口座IDの銀行口座の残高に関する情報であり、限定ではなく例として、仮想口座の残高金額が記憶される。
【0613】
日時は、この仮想口座IDの銀行口座の入出金の日時に関する情報であり、限定ではなく例として、「年/月/日」等が記憶される。
【0614】
取引内容は、この仮想口座IDの銀行口座の入出金の取引内容に関する情報であり、限定ではなく例として、入出金の詳細な内容に関する情報等が記憶される。
【0615】
入出金金額は、この仮想口座IDの銀行口座の入出金の金額に関する情報であり、限定ではなく例として、入出金の金額に関する情報等が記憶される。
【0616】
<表示画面>
図7-8~
図7-9は、本実施例の(G2)第2パターンにおいて端末20M(ユーザM.Mの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
ここでは、前述したA銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示す。
【0617】
図7-8には、A銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示しており、
図7-8左側に示すように、この例では、画面上部に「現実口座」のテキストを含む領域が構成され、その下に、この現実口座に関する情報が表示される現実口座情報表示領域R11が構成されている。
また、その下には、「仮想口座」のテキストを含む領域が構成され、その下に、この仮想口座に関する情報が表示される仮想口座情報表示領域R13が構成されている。
【0618】
現実口座情報表示領域R11には、限定ではなく例として、契約者名と、この現実口座の口座番号(この例では「****528」)と、この現実口座の口座残高(この例では「654,321円」)とが表示されている。
現実口座の口座番号は、ユーザM.MがA銀行に口座を開設した場合にA銀行の銀行サーバ60によって設定された現実の口座番号とされている。
【0619】
仮想口座情報表示領域R13には、限定ではなく例として、契約者名と、この仮想口座の口座番号(この例では「v***01」)と、この仮想口座の口座残高(この例では「123,456円」)とが表示されている。
仮想口座は現実口座に紐付けられ、仮想口座の口座番号は、A銀行の銀行サーバ60によって設定された仮想的な口座番号とされている。
【0620】
図7-8中央には、前述した
図7-3~
図7-4の例と同様に、「2022年12月1日」にユーザM.Mが「20,000円」のクレジットカード決済を行った場合に表示される画面を示している。
この例では、現実口座から仮想口座に「20,000円」を振り替える処理が行われ、その結果、現実口座情報表示領域R11の口座残高が「634,321円」に減少し、仮想口座情報表示領域R13の口座残高が「143,456円」に増加した状態が示されている。
【0621】
限定ではなく例として、仮想口座情報表示領域R13がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-8右側のような画面が表示される。
この画面は、A銀行アプリケーションの「ホーム」の画面であり、その構成は、限定ではなく例として
図7-3左側に示した画面と同様の画面となっている。
この例では、口座情報表示領域には、ユーザM.Mの現実口座の口座情報が表示されており、契約者名、支店名、銀行口座種別、銀行口座番号が表示されている。銀行口座番号は、現実口座の口座番号と同じ番号が表示されている。
【0622】
また、その下の残高情報表示領域には、
図7-8中央の画面において仮想口座情報表示領域E13がタッチされたことに基づき、仮想口座の口座残高(この例では「143,456円」)が表示されている。
【0623】
この状態で「明細」ボタンBT9がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-9左側の画面が表示される。
この画面は、仮想口座の明細画面であり、画面上部には、「仮想口座」のテキストとともに、この仮想口座の口座番号が表示される領域が構成されている。
また、その下には、この仮想口座の口座残高が表示される領域が構成されている。
【0624】
その下には、仮想口座の取引履歴が表示されており、日付と、取引内容と、入出金金額とが関連付けられたリスト形式で表示されている。
この例では、日付「2022/12/01」に、取引内容として「振替 A銀行 現実口座」が表示され、入出金金額として「+20,000円」と表示されている。
これは、現実口座から本口座(仮想口座)に「20,000円」が振り替えられたことを示している。
【0625】
<処理>
図7-10は、本実施例の(G2)第2パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図1-23と同様である部分についての説明を省略する。
【0626】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50からA銀行サーバ60Aに送信されたことに基づいて、そのクレジットカード決済に対応する金額が、ユーザの主口座であるA銀行の現実口座からユーザの副口座であるA銀行の仮想口座に振替される場合を例示する。
【0627】
この場合、BA7020の振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している主口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定し、その主口座としての銀行口座に紐付けられている副口座としての仮想口座(仮想口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を減算して記憶させるとともに、特定した仮想口座に対応する仮想口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を加算して記憶させる。
【0628】
図7-10に図示したステップの処理の後、
図7-5において説明したような再振替処理が実行されるようにしてもよい(不図示)。
この場合、ユーザの副口座であるA銀行の仮想口座からユーザの主口座であるA銀行の現実口座に再振替処理が実行されるようにすることができる。
【0629】
<(G3)第3パターン>
(G3)第3パターンとして、ユーザ(契約者)が2つの異なる銀行でそれぞれ銀行口座を開設している場合に、クレジットカード決済での利用金額を、ユーザの銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行わない銀行口座である第2の銀行口座から、ユーザ(契約者)の銀行口座であって、クレジットカード決済の振替を行う銀行口座である第1の銀行口座に振替を行う場合を例示する。
【0630】
<データ構成>
本実施例の(G3)第3パターンにおけるクレジットカード決済ユーザ管理データベース559の一例であるクレジットカード決済ユーザ管理データ5591のデータ構成の一例を
図7-11に示す。
このデータ構成では、前述した
図1-10と同様の部分についての説明を省略する。
【0631】
本実施例の(G3)第3パターンにおけるクレジットカード決済ユーザ管理データ5591には、限定ではなく例として、契約者IDと、取引管理データと、登録銀行口座管理データとが記憶される。
【0632】
本実施例の(G3)第3パターンにおける登録銀行口座管理データには、限定ではなく例として、このクレジットカードの支払い口座である銀行口座(支払い口座)に関する情報と、このクレジットカードの支払い口座でない銀行口座(以下、適宜「関連口座」と称する。)に関する情報とが記憶される。
【0633】
このクレジットカードの支払い口座である銀行口座に関する情報として、限定ではなく例として、銀行口座IDと、口座引き落としトークンとが記憶される。
また、このクレジットカードの支払い口座でない銀行口座に関する情報として、限定ではなく例として、銀行口座IDが記憶される。
【0634】
この登録銀行口座管理データの銀行口座IDによって、この契約者ID(クレジットカードID)と紐づけられたユーザの主口座および副口座の銀行口座が特定される。
【0635】
本実施例の(G3)第3パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース659の一例である銀行口座ユーザ管理データベース6594のデータ構成の一例を
図7-12に示す。
このデータ構成では、前述した
図7-2と同様の部分についての説明を省略する。
【0636】
本実施例の(G3)第3パターンにおける銀行口座ユーザ管理データベース6594には、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとに加えて、限定ではなく例として、他行口座管理データが記憶される。
【0637】
本実施例の(G3)第3パターンにおける他行口座管理データは、限定ではなく例として、銀行口座IDと、銀行名とに加えて、限定ではなく例として、登録クレジットカードIDが記憶される。
【0638】
登録クレジットカードIDは、限定ではなく例として、対応する銀行口座IDを支払い口座として登録しているクレジットカードのクレジットカードIDである。
【0639】
前述したように、銀行口座IDおよびクレジットカードIDは、この契約者IDのユーザの銀行口座を識別するための情報である。
この他行口座管理データの(登録)クレジットカードIDによって、この契約者ID(銀行口座ID)のユーザのクレジットカードと紐づけられた他の銀行の銀行口座(主口座)が特定される。
【0640】
<表示画面>
図7-13~
図7-14は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図7-13には、端末20Mの表示部24に表示されるB銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示しており、
図7-13左側に示すように、ユーザM.MのB銀行の銀行口座(関連口座)の口座残高として「123,456円」が表示されている。
【0641】
限定ではなく例として、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済を行ったことに基づき、
図7-13中央の画面では、ユーザM.Mの口座残高が「103,456円」に減少している。
【0642】
この状態で「明細」ボタンBT9がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-13右側の画面が表示される。
この画面は、B銀行の銀行口座の明細画面であり、取引履歴のうち、日付「2022/12/01」について、取引内容として「振込 A銀行」が、入出金金額として「-20,000円」が表示されている。
これは、本口座(ユーザM.Mの関連口座)からA銀行の銀行口座(ユーザM.Mの支払い口座)に対して「20,000円」が送金された(振り込まれた)ことを示している。
【0643】
図7-14には、端末20Mの表示部24に表示されるA銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示しており、
図7-14左側に示すように、ユーザM.MのA銀行の銀行口座(支払い口座)の口座残高として「654,321円」が表示されている。
【0644】
限定ではなく例として、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済を行ったことに基づき、
図7-14中央の画面では、このユーザM.MのA銀行の銀行口座の口座残高が「674,321円」に増加している。
【0645】
この状態で「明細」ボタンBT9がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図7-14右側の画面が表示される。
この画面は、A銀行の銀行口座の明細画面であり、取引履歴のうち、日付「2022/12/01」について、取引内容として「振込 B銀行」が、入出金金額として「+20,000円」が表示されている。
これは、B銀行の銀行口座(ユーザM.Mの関連口座)から送金された「20,000円」が本口座(ユーザM.Mの支払い口座)で受金されたことを示している。
【0646】
<処理>
図7-15は、本実施例の(G3)第3パターンおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、B銀行サーバ60Bの制御部が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図7-5と同様である部分についての説明を省略する。
【0647】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50によってユーザの副口座であるB銀行の銀行口座が開設されるB銀行サーバ60Bに送信されたことに基づいて、そのクレジットカード決済に対応する金額が、ユーザの副口座であるB銀行の銀行口座からユーザの主口座であるA銀行の銀行口座に振替される場合を例示する。
【0648】
B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、通信I/Fによってクレジットカード会社サーバ50から購入情報を受信したか否かを判定する(BB7410)。
購入情報を受信しなかったと判定する場合(BB7410:NO)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、BB7420~BB7430のステップをスキップする。
【0649】
購入情報を受信したと判定する場合(BB7410:YES)、B銀行サーバ60Bの制御部は、振替処理を実行する(BB7420)。
【0650】
振替処理において、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される他行口座管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応する、クレジットカードを振替口座として登録している主口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を減算して記憶させる。
【0651】
そして、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に基づいて、振替先であるユーザのA銀行の銀行口座IDに関する情報と、ユーザのB銀行の銀行口座からA銀行の銀行口座にクレジットカード決済での購入金額を振替することに関する情報とを含む振替情報を、通信I/FによってA銀行サーバ60Aに送信する(BB7430)。
【0652】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替情報を受信したか否かを判定する(BA7410)。
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替情報を受信しなかったと判定する場合(BA7410:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA7420~BB7430のステップをスキップする。
【0653】
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから振替情報を受信したと判定する場合(BA7410:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、振替処理を実行する(BA7420)。
振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した振替情報に含まれる、振替先であるA銀行の銀行口座IDに関する情報と、購入金額に関する情報とに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を加算して記憶させる。
【0654】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、A銀行サーバ60Aでの振替処理の結果に関する情報を含む振替結果情報を、通信I/FによってB銀行サーバ60Bに送信する(BA7430)。
【0655】
B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したか否かを判定する(BB7440)。
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(BB7440:NO)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、BB7450のステップをスキップする。
【0656】
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したと判定する場合(BB7440:YES)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、A銀行サーバ60Aから受信した振替結果情報と同様の振替結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する(BB7450)。
【0657】
なお、これらのステップの処理の後、(G1)第1パターンや(G2)第2パターンにおいて示したような、クレジットカードの利用に伴って、一の銀行口座から他の銀行口座に振替を行っていた利用金額を、元の銀行口座に再度振替を行う処理が実行されない。
(G3)第3パターンでは、限定ではなく例として、クレジットカードに利用に伴って、クレジットカードの支払い口座でない副口座からクレジットカードの支払い口座である主口座に、その利用金額の振替がなされるため、クレジットカードの引き落とし前に、その振替が行われた金額を元の銀行口座に再度振替を行う必要がない。
【0658】
このように、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座であるユーザの副口座からクレジットカードの支払い口座でないユーザの副口座に振替を行うことによって、クレジットカードの引き落としを行うときの残高を確保することができ、クレジットカードの引き落としを確実に行うことができる。
また、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座であるユーザの副口座からクレジットカードの支払い口座でないユーザの副口座に振替を行うことによって、再度振替を行う必要がなく、振替に係る手数料や振替に係る処理の負担を軽減化できる。
【0659】
なお、上記の処理では、ユーザの一の口座(第1口座)の残高に対応する金額、つまり、ユーザの第1口座の残高全部を第1金額とし、利用金額に対応する金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して振替等を行うための設定を行うこととした。
しかし、これに限定されるものではなく、第1実施例でも説明したように、第1金額を、ユーザの第1口座の残高のうちの一部の金額に対応する金額としてもよい。
同様に、第2金額を、利用金額のうちの一部の金額に対応する金額としてもよい。つまり、第2金額は、支払い情報に基づく金額であればよい。
【0660】
また、限定ではなく例として、銀行サーバ60が、クレジットカード会社サーバ50ではなく、店舗端末40や端末20から支払い情報を取得するようにしてもよい。
【0661】
<第7実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、後払いによる少なくとも利用金額の情報(限定ではなく、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報の一例)と、ユーザに関するユーザ情報とを制御部61によって取得する。
そして、銀行サーバ60は、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して、限定ではなく例として振替等を行うための設定(限定ではなく、第1設定の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うことができる。
【0662】
また、本実施例は、上記の第1設定は、ユーザの第1口座に含まれる金額のうち、取得した支払い情報に基づく金額を第1口座とは異なる第2口座に移動する設定を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、支払い情報に基づく第2金額を、第1口座とは異なる第2口座に移動する設定が行われることによって、限定ではなく例として、後払いによる支払いを行う分の金額を第2口座にプールさせるといったことが可能となる。
【0663】
また、この場合、第1口座と第2口座とは、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)で管理されている口座であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置で管理されている第1口座と第2口座とを用いて、上記の第1設定を行うことができるため、処理や管理を容易にすることができる。
【0664】
また、本実施例は、第2口座は、第1の銀行サーバ60とは異なる第2の銀行サーバ(第2銀行サーバが提供する銀行サービス)(限定ではなく、情報処理装置とは異なるサービスの一例)によって管理されている口座である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、情報処理装置とは異なるサービスによって管理されている第2口座を用いて、上記の第1設定を行うことができる。
【0665】
また、本実施例は、銀行サーバ60は、設定された日にち、または日時に基づいて、副口座等の口座(限定ではなく、第2口座の一例)に振り替えられた第2金額を、主口座等の口座に再振替することに関する制御(限定ではなく、第2口座に移動された第2金額を、第1口座に移動することに関する制御の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された日にち、または日時に基づいて、第2口座に移動された第2金額を、第1口座に移動することができる。これにより、限定ではなく例として、ユーザは、一旦振替等によって第2口座に移動させた金額を、口座引き落とし日の前日や数時間前等の日時に、第1口座に再び移動させるといったことが可能となる。
【0666】
<第7変形例(1)>
上記の実施例では、銀行サーバ60が、クレジットカード会社サーバ50から支払い情報を取得する場合を例示したが、これに限定されない。
限定ではなく例として、銀行サーバ60が、家計管理サーバ10から支払い情報を取得するようにしてもよい。
【0667】
この場合、限定ではなく例として、上記の処理において、家計管理サーバ10は、クレジットカード会社サーバ50等から購入情報を受信して取得する。
そして、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、家計管理アプリケーションで登録されるなどして取得したユーザ情報に基づいて、振替要求情報(限定ではなく、支払い情報に基づく第2金額をユーザの第1口座から第2口座に移動することに関する制御情報の一例)を銀行サーバ60に送信するようにすることができる。
【0668】
なお、ユーザ情報には、限定ではなく例として第1変形例(3)で示したような種々の情報を含めてよい。
【0669】
本変形例は、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、ユーザによるクレジットカード決済等の後払いにより支払われる少なくとも金額の情報を含む支払い情報と、そのユーザに関するユーザ情報とを制御部11によって取得する。
そして、家計管理サーバ10は、取得したユーザ情報に基づいて、そのユーザの銀行等の金融機関の口座(限定ではなく、ユーザの口座、ユーザの第1口座の一例)に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して、限定ではなく例として振替設定(限定ではなく、第1設定の一例)を行うための振替要求情報等の情報(限定ではなく、第1制御情報の一例)を通信I/F14によって送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報と、そのユーザに関するユーザ情報とを取得した上で、取得したユーザ情報に基づいて、そのユーザの口座に含まれる第1金額のうち、取得した支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うための第1制御情報が送信されることによって、支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行わせることができる。
【0670】
本変形例は、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、ユーザによるクレジットカード決済等の後払いにより支払われる少なくとも金額の情報を含む支払い情報と、そのユーザに関するユーザ情報とを制御部11によって取得する。
そして、家計管理サーバ10は、取得したユーザ情報に基づいて、そのユーザの銀行等の金融機関の第1口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)を第1口座から第2口座に移動することに関する振替要求情報等の情報(限定ではなく、制御情報の一例)を通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額を第1口座から第2口座に移動することに関する制御情報を送信することによって、第2金額を第1口座から第2口座に移動させることができる。
【0671】
<第7変形例(2)>
ユーザが複数のクレジットカードを所有しており、それぞれのクレジットカードに異なる銀行口座が紐づけられている場合があり得る。
この場合、限定ではなく例として、第1のクレジットカードのクレジットカード会社のサーバが、前述した
図7-5~
図7-15のいずれの処理と同様の処理によって、対応する銀行サーバ60に振替を要求し、第2のクレジットカードのクレジットカード会社のサーバが、前述した
図7-5~
図7-15のいずれの処理と同様の処理によって、対応する銀行サーバ60に振替を要求するようにしてもよい。
【0672】
また、この場合、各々のクレジットカード会社のサーバから銀行サーバ60に対して振替の要求を行うことは煩雑である場合があり得る。
そこで、第7変形例(1)のように、家計管理サーバ10を介在させ、各々のクレジットカード会社について、そのクレジットカード会社のクレジットカード決済による購入情報を取得する。そして、家計管理サーバ10の制御部11は、家計管理アプリケーションで登録されるなどして取得したユーザ情報に基づいて、対応する銀行の銀行サーバ60に対して、振替要求情報(限定ではなく、支払い情報に基づく第2金額をユーザの第1口座から第2口座に移動することに関する制御情報の一例)を送信するようにしてもよい。
【0673】
なお、ユーザ情報には、限定ではなく例として第1変形例(3)で示したような種々の情報を含めてよい。
【0674】
また、本変形例では、ユーザ情報には、(a)クレジットカード決済の支払い口座に関する情報や、(b)そのクレジットカード決済の支払い口座を管理するサービスに関する情報などが含まれるようにしてもよい。
以下では、このユーザ情報に含まれる情報の(a)や(b)を、限定ではなく例として、前述した(G1)~(G3)のパターンごとに例示する。
【0675】
(G1)第1パターン
(a):クレジットカードの支払い口座(主口座)に対応する銀行口座ID、銀行口座番号などの情報
(b):支払い口座(主口座)を管理する銀行に対応する銀行名、銀行IDなどの情報
【0676】
(G2)第2パターン
(a):クレジットカードの支払い口座(現実口座)に対応する銀行口座ID、銀行口座番号などの情報
(b):支払い口座(現実口座)を管理する銀行に対応する銀行名、銀行IDなどの情報
【0677】
(G3)第3パターン
(a):クレジットカードの支払い口座(主口座)に対応する銀行口座ID、銀行口座番号などの情報
(b):支払い口座(主口座)を管理する銀行に対応する銀行名、銀行IDなどの情報
【0678】
本変形例は、ユーザ情報は、後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座に関する情報、または後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座を管理するサービス(限定ではなく例として、第1口座を管理する銀行のサービス)に関する情報を含む。
そして、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、取得した、後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座に関する情報、または後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座を管理するサービスに関する情報を含むユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)を第1口座から第2口座に移動することに関する振替要求情報(限定ではなく、制御情報の一例)を通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、取得された、後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座に関する情報、または後払いにより支払いが行われるユーザの第1口座を管理するサービスに関する情報を含むユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額を第1口座から第2口座に移動することに関する制御情報を送信することによって、第2金額を第1口座から第2口座に移動させることができる。
【0679】
<第8実施例>
第8実施例は、異なるクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードがあるときに、これらのクレジットカードの支払い口座が共通の銀行口座である場合、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行う実施例である。
第8実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0680】
本実施例では、限定ではなく例として、クレジットカードに紐付けられた支払い口座としての銀行口座を、適宜「副口座」と称する。また、限定ではなく例として、クレジットカードに紐付けられた銀行口座であって、支払い口座とは異なる銀行口座を、適宜「主口座」と称する。
本実施例における主口座は、限定ではなく例として、給料が振り込まれたり、契約者個人の資産を管理するためであったり、日常生活の主となる入出金の際に使用される銀行口座であってもよい。
一方で、本実施例における副口座は、限定ではなく例として、クレジットカードの支払い、家計や趣味に関する入出金など、契約者が任意に設定した目的のために使用される銀行口座であってもよい。
【0681】
本実施例では、第1のユーザ(契約者)が2つの異なる銀行でそれぞれ銀行口座を開設しており、一方の銀行口座(第1Aの銀行口座)を主口座とし、他方の銀行口座(第1Bの銀行口座)を副口座とする場合を例示する。
また、第2のユーザ(契約者)が1つの銀行で銀行口座を開設しており、その銀行口座を主口座(第2Aの銀行口座)とする場合を例示する。
【0682】
以下では、前述した第1のユーザ(契約者)の主口座である銀行口座(第1Aの銀行口座)と、第2のユーザ(契約者)の主口座である銀行口座(第2Aの銀行口座)とを、適宜「関連口座」等と称する。
また、前述した第1のユーザ(契約者)の副口座である銀行口座(第1Bの銀行口座)を、適宜「共通支払い口座」や「共通口座」等と称する。
【0683】
具体的には、第1のユーザ(契約者)が利用する第1のクレジットカードの関連口座は、限定ではなく例として、第1のユーザの主口座(第1Aの銀行口座)であり、第2のユーザ(契約者)が利用する第2のクレジットカードの関連口座は、限定ではなく例として、第2のユーザの主口座(第2Aの銀行口座)である。
【0684】
また、第1のユーザ(契約者)が利用する第1のクレジットカードの支払い口座と、第2のユーザ(契約者)が利用する第2のクレジットカードの支払い口座とは、限定ではなく例として、第1のユーザの副口座(第1Bの銀行口座)である。
【0685】
以下、本実施例における異なるクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードがあるときに、これらのクレジットカードの支払い口座が共通の銀行口座である場合、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行ういくつかのパターンについて、表示画面や処理を例示する。
【0686】
<(H1)第1パターン>
(H1)第1パターンとして、異なるクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードがあるときに、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、共通の支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行うように、クレジットカード会社サーバ50によって要求される場合を例示する。
【0687】
<口座開設パターン>
図8-1,
図8-2は、本実施例の(H1)第1パターンにおける第1のユーザ(契約者)と第2のユーザとの口座開設パターンの一例を示す図である。
【0688】
口座開設パターン73Aは、銀行口座サービスを利用する端末20Mまたは端末20Mのユーザの口座開設パターンであり、その口座開設パターンの一例を
図8-1に示す。このデータ構成では、前述した
図7-1と同様の部分についての説明を省略する。
【0689】
本例では、口座開設パターン73Aには、限定ではなく例として、契約者氏名として「**MM」と、契約者氏名「**MM」が開設している銀行口座の契約者ID(銀行口座ID)として「UB0001」と、この契約者ID(銀行口座ID)「UB0001」に対応する、銀行名として「A銀行」と、口座種別として「主口座」とが示されており、契約者氏名「**AA」が開設している銀行口座の契約者ID(銀行口座ID)として「UB3033」と、この契約者ID(銀行口座ID)「UB3033」に対応する、銀行名として「C銀行」と、口座種別として「副口座」とが示されている。
【0690】
口座開設パターン73Bは、銀行口座サービスを利用する端末20Nまたは端末20Nのユーザの口座開設パターンであり、その口座開設パターンの一例を
図8-2に示す。このデータ構成では、前述した
図7-1と同様の部分についての説明を省略する。
【0691】
本例では、口座開設パターン73Bには、限定ではなく例として、契約者氏名として「**NN」と、契約者氏名「**NN」が開設している銀行口座の契約者ID(銀行口座ID)として「UB2020」と、この契約者ID(銀行口座ID)「UB2020」に対応する、銀行名として「B銀行」と、口座種別として「主口座」とが示されている。
【0692】
本実施例の(H1)第1パターンにおけるデータ構成(システム構成)は、限定ではなく例として、前述した第7実施例の(G3)第3パターンで説明した構成を採用してもよい。
【0693】
<表示画面>
図8-3~
図8-4には、この場合に端末20の表示部24に表示される画面の一例を示している。
ここでは、ユーザM.Mが、A銀行とC銀行とにそれぞれ銀行口座を開設しており、ユーザN.Nが、B銀行に銀行口座を開設している場合を例示する。そして、ユーザM.Mによって行われたクレジットカード決済に基づき、その利用金額がA銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に振り込まれ、ユーザN.Nによって行われたクレジットカード決済に基づき、その利用金額がB銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に振り込まれる場合を例示する。
この例では、A銀行の銀行口座がユーザM.Mの「主口座」となり、B銀行の銀行口座がユーザN.Nの「主口座」となり、C銀行の銀行口座が名義をユーザM.Mとする2名の「副口座」となる。
また、ここでは、端末20の表示部24に表示される銀行アプリケーションの画面を例示する。
【0694】
図8-3には、端末20M(ユーザM.Mの端末20)の表示部24に表示されるA銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示している。
画面の構成は、限定ではなく例として
図7-3と同様とすることができ、この例では、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済を行ったことに基づき、
図8-3右側の明細画面における取引履歴のうち、日付「2022/12/01」について、取引内容として「振込 C銀行」が、入出金金額として「-20,000円」が表示されている。
【0695】
図8-4には、端末20N(ユーザN.Nの端末20)の表示部24に表示されるB銀行の銀行アプリケーションの画面の一例を示している。
画面の構成は、限定ではなく例として
図7-4と同様とすることができるが、
図7-4とは異なり、ユーザがユーザN.Nであるため、ユーザN.Nに関する情報が表示されている。
図8-4左側では、口座残高表示領域には、ユーザN.Nの本口座の口座残高として「332,211円」が表示されている。
この例では、ユーザN.Nが「2022年12月2日」に「10,000円」のクレジットカード決済を行ったことに基づき、
図8-4中央の画面では口座残高が「322,211円」に減少しており、
図8-4右側の明細画面における取引履歴のうちの日付「2022/12/02」について、取引内容として「振込 C銀行」が、入出金金額として「-10,000円」が表示されている。
【0696】
<処理>
図8-5は、本実施例の(H1)第1パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Mの制御部21が実行する処理、Xクレジットカード会社サーバ50Xの制御部が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理、C銀行サーバ60Cの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図7-5と同様である部分についての説明を省略する。
【0697】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、Xクレジットカード会社サーバ50XからユーザM.Mの主口座であるA銀行の銀行口座が開設されるA銀行サーバ60Aに送信されたことに基づいて、そのクレジットカード決済に対応する金額をユーザM.Mの主口座であるA銀行の銀行口座からユーザM.Mの副口座(共通口座)であるC銀行の銀行口座に振替する場合を例示する。
【0698】
また、
図1-21に示したように、店舗端末40と、クレジットカード会社サーバ50(限定ではなく例として、Xクレジットカード会社サーバ50X)とで、クレジットカード決済に関する処理が行われたものとする(不図示)。
【0699】
CX1040:YESの場合、Xクレジットカード会社サーバ50Xの制御部は、通信I/Fによって購入情報をA銀行サーバ60Aに送信する(CX1050)。
【0700】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってXクレジットカード会社サーバ50Xから購入情報を受信したか否かを判定する(BA8010)。
購入情報を受信しなかったと判定する場合(BA8010:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA8020~BA8030のステップをスキップする。
【0701】
購入情報を受信したと判定する場合(BA8010:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、振替処理を実行する(BA8020)。
【0702】
振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される他行口座管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応する、クレジットカードを振替口座として登録している共通口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を減算して記憶させる。
【0703】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に基づいて、振替先であるユーザのC銀行の銀行口座IDに関する情報と、ユーザのA銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座にクレジットカード決済での購入金額を振替することに関する情報とを含む振替情報を、通信I/FによってC銀行サーバ60Cに送信する(BA8030)。
【0704】
C銀行サーバ60Cの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替情報を受信したか否かを判定する(BC8010)。
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替情報を受信しなかったと判定する場合(BC8010:NO)、C銀行サーバ60Cの制御部は、限定ではなく例として、BC8020~BC8030のステップをスキップする。
【0705】
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから振替情報を受信したと判定する場合(BC8010:YES)、C銀行サーバ60Cの制御部は、限定ではなく例として、振替処理を実行する(BC8020)。
振替処理において、C銀行サーバ60Cの制御部は、限定ではなく例として、受信した振替情報に含まれる、振替先であるC銀行の銀行口座IDに関する情報と、購入金額に関する情報とに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信した購入金額に関する情報を加算して記憶させる。
【0706】
そして、C銀行サーバ60Cの制御部は、限定ではなく例として、C銀行サーバ60Cでの振替処理の結果に関する情報を含む振替結果情報を、通信I/FによってA銀行サーバ60Aに送信する(BC8030)。
【0707】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってC銀行サーバ60Cから振替結果情報を受信したか否かを判定する(BA8040)。
通信I/FによってC銀行サーバ60Cから振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(BA8040:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA8050のステップをスキップする。
【0708】
通信I/FによってC銀行サーバ60Cから振替結果情報を受信したと判定する場合(BA8040:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、C銀行サーバ60Cから受信した振替結果情報と同様の振替結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する(BA8050)。
【0709】
端末20Mの制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したか否かを判定する(A8010)。
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(A8010:NO)、端末20Mの制御部21は、限定ではなく例として、A8020のステップをスキップする。
【0710】
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから振替結果情報を受信したと判定する場合(A8010:YES)、端末20Mの制御部21は、限定ではなく例として、受信した振替結果情報に基づいて、振替結果情報を表示部24に表示させる(A8020)。
【0711】
なお、これらのステップの処理の後、前述した(G1)第1パターンや(G2)第2パターンで示したような、クレジットカードの利用に伴って、一の銀行口座から他の銀行口座に振替を行っていた利用金額を、元の銀行口座に再度振替を行う処理は実行されないようにすることができる。
これは、支払い口座でない関連口座からクレジットカードの支払い口座である共通口座にその利用金額の振替がなされるので、クレジットカードの引き落とし前に、その振替が行われた金額を元の銀行口座に再度振替をする必要がないためである。
【0712】
図8-6は、本実施例の(H1)第1パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Nの制御部21が実行する処理、Yクレジットカード会社サーバ50Yの制御部が実行する処理、B銀行サーバ60Bの制御部が実行する処理、C銀行サーバ60Cの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
【0713】
このフローチャートについては、以下のような対応関係で、前述した
図8-5と同様であるので説明を省略する。なお、以下では、「
図8-5に示す装置=
図8-6に示す装置」の関係であるものとする。
・Xクレジットカード会社サーバ50X=Yクレジットカード会社サーバ50Y
・A銀行サーバ60A=B銀行サーバ60B
・ユーザM.Mの端末20M=ユーザN.Nの端末20N
【0714】
このように、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座でない銀行口座からクレジットカードの支払い口座に振替を行うことによって、クレジットカードの引き落としを行うときの残高を確保することができ、クレジットカードの引き落としを確実に行うことができる。
また、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座からクレジットカードの支払い口座でない銀行口座に振替を行うことによって、再度振替を行う必要がなく、振替に係る手数料や振替に係る処理の負担を軽減化できる。
【0715】
<(H2)第2パターン>
(H2)第2パターンとして、異なるクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードがあるときに、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、共通の支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行うように、家計管理サーバ10によって要求される場合を例示する。
【0716】
<口座開設パターン>
本実施例の(H2)第2パターンにおける第1のユーザ(契約者)と第2のユーザとの口座開設パターンは、前述した
図8-1,
図8-2と同様であるものとしてもよいので、説明を省略する。
【0717】
本実施例の(H2)第2パターンにおけるデータ構成(システム構成)は、限定ではなく例として、前述した第7実施例の(G3)第3パターンで説明した構成を採用してもよい。
【0718】
<表示画面>
図8-7~
図8-8には、この場合に端末20の表示部24に表示される画面の一例を示している。
ここでは、ユーザM.Mが、A銀行とC銀行とにそれぞれ銀行口座を開設しており、ユーザN.Nが、B銀行に銀行口座を開設している場合を例示する。
そして、ユーザM.Mによって行われたクレジットカード決済に基づき、その利用金額がA銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に振り込まれ、ユーザN.Nによって行われたクレジットカード決済に基づき、その利用金額がB銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に振り込まれる場合を例示する。
また、ここでは、
図8-3~
図8-4とは異なり、端末20の表示部24に表示される家計管理アプリケーションの画面を例示する。
【0719】
図8-7には、端末20Mの表示部24に表示される家計管理アプリケーションの画面の一例を示しており、タブ領域の「銀行」タブが選択された状態が示されている。
この例では、タブ領域の「銀行」タブが選択された状態が示されており、タブ領域の下には、ユーザM.Mが家計管理アプリケーションに登録済みの銀行口座に関する情報として、A銀行に関する情報を表示する第1口座情報表示領域と、C銀行に関する情報を表示する第2口座情報表示領域とが構成されている。
【0720】
図8-7左側では、A銀行の口座残高が「654,321円」であるのに対し、前述した例と同様に、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に「20,000円」のクレジットカード決済をしたことに基づき、
図8-7中央では、A銀行の口座残高が「634,321円」に減少している。
【0721】
この状態でA銀行の口座情報表示領域がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図8-7右側のような画面が表示される。
この画面では、A銀行の銀行口座に関するより詳細な情報が表示されており、取引履歴のうち、日付「2022/12/01」には、取引内容として「振込 C銀行」が、入出金金額として「-20,000円」が表示されている。
これは、A銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に「20,000円」が送金された(振り込まれた)ことを示している。
【0722】
図8-8には、端末20Nの表示部24に表示される家計管理アプリケーションの画面の一例を示しており、タブ領域の「銀行」タブが選択された状態が示されている。
この例では、タブ領域の「銀行」タブが選択された状態が示されており、タブ領域の下には、ユーザN.Nが家計管理アプリケーションに登録済みの銀行口座に関する情報として、B銀行に関する情報を表示する口座情報表示領域が構成されている。
【0723】
図8-8左側では、B銀行の口座残高が「332,211円」であるのに対し、前述した例と同様に、ユーザN.Nが「2022年12月2日」に「10,000円」のクレジットカード決済をしたことに基づき、
図8-8中央では、B銀行の口座残高が「322,211円」に減少している。
この状態でB銀行の口座情報表示領域がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図8-8右側のような画面が表示される。
この画面では、B銀行の銀行口座に関するより詳細な情報が表示されており、取引履歴のうち、日付「2022/12/02」には、取引内容として「振込 C銀行」が、入出金金額として「-10,000円」が表示されている。
これは、B銀行の銀行口座からC銀行の銀行口座に「10,000円」が送金された(振り込まれた)ことを示している。
【0724】
<処理>
図8-9は、本実施例の(H2)第2パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Mの制御部21が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理、C銀行サーバ60Cの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図8-5と同様である部分についての説明を省略する。
【0725】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報がクレジットカード会社サーバ50等から家計管理サーバ10に送信され、その情報を受信した家計管理サーバ10によって、クレジットカード決済に対応する金額をユーザM.Mの主口座であるA銀行の銀行口座から、ユーザM.Mの副口座(共通口座)であるC銀行の銀行口座に振替するように要求する情報が送信される場合を例示する。
【0726】
また、
図1-21に示したように、店舗端末40と、クレジットカード会社サーバ50(限定ではなく例として、Xクレジットカード会社サーバ50X)との間で、クレジットカード決済に関する処理が行われたものとする(不図示)。
また、前述したように、クレジットカード決済に関する処理において、Xクレジットカード会社サーバ50Xの制御部は、限定ではなく例として、与信照会結果の情報を含む与信照会結果情報を、通信I/Fによって店舗端末40に送信する。
【0727】
家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、通信I/F14によって購入情報を受信したか否かを判定する(S8210)。
購入情報を受信しなかったと判定する場合(S8210:NO)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S8220のステップをスキップする。
【0728】
購入情報を受信したと判定する場合(S8210:YES)、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、購入情報に含まれるクレジットカードIDに紐付けられているA銀行の銀行口座(主口座=関連口座)の残高に対して利用金額に対応する金額を、C銀行の銀行口座(副口座=支払い口座)に振替するように要求する振替要求情報を、通信I/F14によってA銀行サーバ60Aに送信する(S8220)。
【0729】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/Fによって家計管理サーバ10から振替要求情報を受信したか否かを判定する(BA8210)。
通信I/Fによって家計管理サーバ10から振替要求情報を受信しなかったと判定する場合(BA8210:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA8020~BA8030のステップをスキップする。
【0730】
通信I/Fによって家計管理サーバ10から振替要求情報を受信したと判定する場合(BA8210:YES)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、BA8020~BA8030のステップに処理を進める。
【0731】
図8-10は、本実施例の(H2)第2パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Nの制御部21が実行する処理、家計管理サーバ10の制御部11が実行する処理、B銀行サーバ60Bの制御部が実行する処理、C銀行サーバ60Cの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
【0732】
このフローチャートについては、以下のような対応関係で、前述した
図8-9と同様であるので説明を省略する。なお、以下では、「
図8-9に示す装置=
図8-10に示す装置」の関係であるものとする。
・A銀行サーバ60A=B銀行サーバ60B
・ユーザM.Mの端末20M=ユーザN.Nの端末20N
【0733】
このように、クレジットカードIDの異なる2つのクレジットカードのそれぞれの決済において、それらのクレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座でない銀行口座からクレジットカードの支払い口座に振替を行うように、共通の家計管理サービスが要求することによって、クレジットカードの引き落としを行うときの残高を確保することができ、クレジットカードの引き落としを確実に行うことができる。
また、クレジットカードIDの異なる2つのクレジットカードのそれぞれの決済において、それらのクレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座でない銀行口座からクレジットカードの支払い口座に振替を行うように、共通の家計管理サービスが要求することによって、振替に係る手数料や振替に係る処理の負担を軽減化できる。
【0734】
<第9実施例>
第9実施例は、共通のクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードがあるときに、これらのクレジットカードの支払い口座が共通の銀行口座である場合、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行う実施例である。
第9実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0735】
本実施例では、このような共通のクレジットカードIDを有する複数のクレジットカードを、適宜「共通クレジットカード」、「共通カード」と称する。
一のクレジットカードIDに対応する共通クレジットカードは、限定ではなく例として、支払い口座として共通の銀行口座が設定される。
また、その共通クレジットカードは、限定ではなく例として、共通クレジットカードごとに、その共通クレジットカードを利用する契約者または契約者に属する人の銀行口座が紐付けられてもよい。ここでの共通クレジットカードに紐付けられる銀行口座は、限定ではなく例として、支払い口座として設定される銀行口座とは異なり、限定ではなく例として、共通クレジットカードを利用する契約者または契約者に属する人が支払い口座に振替を行うときなどに用いる銀行口座であるものとする。
【0736】
本実施例では、限定ではなく例として、共通クレジットカードに紐付けられた支払い口座としての銀行口座を「副口座」と称し、限定ではなく例として、共通クレジットカードに紐付けられた支払い口座とは異なる銀行口座を「主口座」と称する。
【0737】
共通クレジットカードとは、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
(A)法人クレジットカード
(B)家族クレジットカード
【0738】
(A)「法人クレジットカード」とは、限定ではなく例として、このクレジットカードの契約者が法人(限定ではなく例として、会社、個人事業主等)であり、このクレジットカードのユーザがその法人に属する人である場合に利用されるクレジットカードの一種である。
「法人クレジットカード」では、口座引き落としを行う銀行口座として法人の銀行口座やユーザ個人の銀行口座を設定することができる。
「法人クレジットカード」は、「会社クレジットカード」や、「コーポレートカード」、「ビジネスカード」等と称してもよい。
【0739】
(B)「家族クレジットカード」とは、限定ではなく例として、このクレジットカードの契約者と、このクレジットカードのユーザがその契約者の家族(限定ではなく例として、契約者と生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生をのぞく18歳以上)等)である場合に利用されるクレジットカードの一種である。
「家族クレジットカード」では、口座引き落としを行う銀行口座として契約者の銀行口座を設定することができる。
「家族クレジットカード」は、「ファミリーカード」等と称してもよい。
【0740】
以下、本実施例における共通クレジットカードの支払い口座が、共通の銀行口座である場合、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座の銀行口座とは異なる銀行口座から、支払い口座である銀行口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行ういくつかのパターンについて、表示画面や処理を例示する。
【0741】
<(I1)第1パターン>
(I1)第1パターンとして、共通クレジットカードのクレジットカード決済において、それぞれの共通クレジットカードに紐付けられた主口座から、共通の支払い口座である副口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行うように、クレジットカード会社サーバ50によって要求される場合を例示する。
【0742】
<口座開設パターン>
本実施例の(I1)第1パターンにおける第1のユーザ(契約者)と第2のユーザとの口座開設パターンは、前述した
図8-1,
図8-2と同様としてよいため、説明を省略する。
【0743】
<データ構成>
本実施例の(I1)第1パターンにおけるクレジットカード決済ユーザ管理データベース559の一例であるクレジットカード決済ユーザ管理データ5592のデータ構成の一例を
図9-1に示す。
このデータ構成では、前述した
図7-11と同様の部分についての説明を省略する。
【0744】
本実施例の(I1)第1パターンにおけるクレジットカード決済ユーザ管理データ5592には、限定ではなく例として、契約者IDと、取引管理データと、登録銀行口座管理データとに加えて、限定ではなく例として、共通クレジットカード管理データが記憶される。
【0745】
共通クレジットカード管理データには、限定ではなく例として、共通クレジットカードNo.と、銀行口座IDとが記憶される。
【0746】
共通クレジットカードNo.は、限定ではなく例として、このクレジットカードに対応する共通クレジットカードを識別するため識別情報として機能する番号である。
この共通クレジットカードNo.は、好ましくは発行された共通クレジットカードごとに一意な値であり、限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバ50によって共通クレジットカードごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0747】
銀行口座IDは、共通クレジットカードNo.に紐付けられた関連口座の銀行口座IDである。
この共通クレジットカード管理データの銀行口座IDによって、この契約者ID(クレジットカードID)の各共通クレジットカードと紐づけられたユーザの関連口座が特定される。
【0748】
<処理>
本実施例の(I1)第1パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートは、限定ではなく例として、前述した
図8-5,
図8-6と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0749】
但し、本実施例では、共通のクレジットカードIDを有する共通クレジットカードに関する処理であるので、クレジットカード会社サーバ50の制御部が行う処理は、限定ではなく例として、
図8-5,
図8-6いずれの場合も、Xクレジットカード会社サーバ50Xの制御部が行う処理であるものとしてよい。
【0750】
本例では、クレジットカードの契約者がユーザM.Mであり、そのクレジットカードに対応する共通クレジットカードをユーザM.MとユーザN.Nとが利用している。
そして、これらの共通クレジットカードの支払い口座として、限定ではなく例として、ユーザM.Mが契約者であるC銀行の銀行口座が設定されている。
また、共通クレジットカードNo.「001」の共通クレジットカードの関連口座として、限定ではなく例として、ユーザM.Mが契約者であるA銀行の銀行口座が設定されており、共通クレジットカードNo.「002」の共通クレジットカードの関連口座として、限定ではなく例として、ユーザN.Nが契約者であるB銀行の銀行口座が設定されている。
【0751】
<(I2)第2パターン>
(I2)第2パターンとして、共通クレジットカードのクレジットカード決済において、それぞれの共通クレジットカードに紐付けられた主口座から、共通の支払い口座である副口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行うように、家計管理サーバ10によって要求される場合を例示する。
【0752】
<口座開設パターン>
本実施例の(I2)第2パターンにおける第1のユーザ(契約者)と第2のユーザとの口座開設パターンは、前述した
図8-1,
図8-2と同様としてよいため、説明を省略する。
【0753】
本実施例の(I2)第2パターンにおけるデータ構成(システム構成)は、前述した(I1)第1パターンと同様としてよいため、説明を省略する。
【0754】
<処理>
本実施例の(I2)第2パターンにおいて各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートは、限定ではなく例として、前述した
図8-9,
図8-10と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0755】
但し、本実施例では、共通のクレジットカードIDを有する共通クレジットカードに関する処理であるので、クレジットカード会社サーバ50の制御部が行う処理は、限定ではなく例として、
図8-9,
図8-10いずれの場合も、Xクレジットカード会社サーバ50Xの制御部が行う処理であるものとしてよい。
【0756】
本例では、クレジットカードの契約者がユーザM.Mであり、そのクレジットカードに対応する共通クレジットカードをユーザM.MとユーザN.Nとが利用している。
そして、これらの共通クレジットカードの支払い口座として、限定ではなく例として、ユーザM.Mが契約者であるC銀行の銀行口座が設定されている。
また、共通クレジットカードNo.「001」の共通クレジットカードの関連口座として、限定ではなく例として、ユーザM.Mが契約者であるA銀行の銀行口座が設定されており、共通クレジットカードNo.「002」の共通クレジットカードの関連口座として、限定ではなく例として、ユーザN.Nが契約者であるB銀行の銀行口座が設定されている。
【0757】
<第9実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、共通の識別情報を有するクレジットカードの支払い口座が共通の口座である場合、それぞれのクレジットカードに紐付けられた支払い口座とは異なる口座から、支払い口座である口座に、クレジットカードにおける利用金額の振替を行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、共通カードなどの複数のユーザが使用可能なカードである場合であっても、第2金額を適切に第2口座に移動させることができる。
【0758】
<第9変形例(1)>
上記の実施例において、(I3)第3パターンとして、共通クレジットカードのクレジットカード決済において、いずれの銀行口座から支払い口座に対してクレジットカードにおける利用金額の振替を行うかの設定を行うことができるようにしてもよい。
【0759】
本変形例では、共通クレジットカードのクレジットカード決済において、いずれの銀行口座から支払い口座に対してクレジットカードにおける利用金額の振替を行うかを設定するための手法として、限定ではなく例として、以下のようなものを含めてよい。
(SA)基本設定
(SB)決済前ユーザ設定
(SC)決済時ユーザ設定
(SD)決済後ユーザ設定
【0760】
(SA)基本設定は、クレジットカード会社が提供する共通クレジットカードサービスの基本的な設定であり、限定ではなく例として、各共通クレジットカードを利用したユーザの関連口座から支払い口座に振替を行うように設定される手法とすることができる。
【0761】
(SB)決済前ユーザ設定は、共通クレジットカードを用いたクレジットカード決済を行う前に、いずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを事前に決定しておく手法でとすることができる。
具体的には、決済前ユーザ設定手法として、限定ではなく例として、以下のようなものを含めることができる。
(SB1)購入品の種別ごとに分類
(SB2)購入金額ごとに分類
【0762】
(SB1)購入品の種別ごとに分類は、ユーザが共通クレジットカードを用いて購入する商品やサービスの種別に応じて、いずれの銀行口座から支払い口座に振替を行うのかを事前に決定しておく手法とすることができる。
限定ではなく例として、第1種別(限定ではなく例として、食品,外食費,家賃等)の購入品を購入した場合は、第1の銀行口座(限定ではなく例として、夫の関連口座)から支払い口座に振替を行い、第2種別(限定ではなく例として、日用品,電気・光熱費等)の購入品を購入した場合は、第2の銀行口座(限定ではなく例として、妻の関連口座)から支払い口座に振替を行うものとしてもよい。
【0763】
(SB2)購入金額ごとに分類は、ユーザが共通クレジットカードを用いて購入する商品やサービスの購入金額に応じて、いずれの銀行口座から支払い口座に振替を行うのかを事前に決定しておく手法とすることができる。
限定ではなく例として、第1金額以上(限定ではなく例として、10,000円以上)を購入した場合は、第1の銀行口座(夫の関連口座)から支払い口座に振替を行い、第1金額未満(限定ではなく例として、10,000円未満)を購入した場合は、第2の銀行口座(妻の関連口座)から支払い口座に振替を行うものとしてもよい。
【0764】
(SC)決済時ユーザ設定は、共通クレジットカードを用いたクレジットカード決済を行うときに、いずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを決定する手法とすることができる。
具体的には、決済時ユーザ設定手法として、限定ではなく例として、クレジットカード決済を最終的に決定するためのボタンが表示されている画面において、この取引での購入金額をいずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを選択/決定するような情報が表示されるなどしてもよい。
【0765】
(SD)決済後ユーザ設定は、共通クレジットカードを用いたクレジットカード決済を行った後に、いずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを決定する手法とすることができる。
具体的には、決済後ユーザ設定手法として、限定ではなく例として、クレジットカード決済の取引が完了した後に、その共通クレジットカードを所有しているすべてのユーザに、その取引に関していずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを選択/決定させるための情報を含む情報が通知されることによって、その情報に基づいて、ユーザはいずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを選択/決定することができるなどしてもよい。この情報は、限定ではなく例として、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)等のチャットサービス(チャットアプリケーション)において通知されるものであってもよいし、家計管理サービスにおいて通知されるものであってもよい。
【0766】
また、この場合、上記の通知を受けたユーザ同士(限定ではなく例として、夫と妻、家族間)で、いずれの関連口座から支払い口座に振替を行うのかを、メッセージングアプリケーション等を用いたメッセージのやり取り(チャット)を行うことによって決定するようにしてもい。
【0767】
<表示画面>
以下、共通クレジットカードを用いて決済を行う場合の、前述したパターンのうちのいくつかのパターンを適用する場合の表示画面例を説明する。
以下では、支払い口座に対して振込を行う銀行口座を「振込元口座」として図示・説明する。
【0768】
図9-2~
図9-3は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図であり、上記の(SB)決済前ユーザ設定を適用する場合の画面の一例を示す図である。
これらの図では、端末20M(ユーザM.Mの端末20)の表示部24に表示される「Xカード」のクレジットカード会社が提供するクレジットカードアプリケーションの画面の一例を示している。
【0769】
図9-2左側には、「Xカード」のクレジットカードアプリケーションの振込元口座設定画面の一例を示しており、この例では、「支出項目指定」と、「金額指定」と、「個別指定」との3つの表示領域が構成されている。
【0770】
限定ではなく例として、「支出項目指定」の表示領域がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図9-2中央のような画面が表示される。
この例では、「支出項目を指定してください」のテキストとともに、この例では、「食費」の支出項目、「日用品費」の支出項目等の複数の支出項目が表示され、各々に関連付けて、その支出項目を選択するためのラジオボタンが設けられている。
また、各々の支出項目には、振込元の銀行口座の指定を行うための「振込元指定」ボタンBT10(「振込元設定」ボタン等としてもよい。以下同様。)が関連付けて設けられている。
【0771】
限定ではなく例として、「食費」の支出項目のラジオボタンがオンとされ、それに関連付けられた「振込元指定」ボタンBT10がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図9-2右側のような画面が表示される。
この画面は、支出項目「食費」について、振込元の銀行口座を指定するための振込元口座指定画面であり、「支出項目“食費”の振込を行う銀行口座を指定してくださ」のテキストとともに、この例では、「A銀行」、「B銀行」、「C銀行」の3つの銀行に対応するボタンBT11~BT13が表示されている。
【0772】
限定ではなく例として、「A銀行」のボタンBT11がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図9-3左側のような画面が表示される。
この画面は、
図9-2左側の画面に続く振込元口座指定画面であり、「支出項目“食費”の振込を行う銀行口座を指定してください」のテキストの下に、選択された「A銀行」のテキストと、ユーザによって入力された支店名が表示される支店名表示領域R15が構成されている。
支店名表示領域の右下の位置には、支店名を検索するための「検索」ボタンBT15が設けられており、この「検索」ボタンBT15を操作することによって、選択された「A銀行」の支店名が一覧表示され、その中からユーザが支店名を選択することができるように構成されている。なお、ユーザは、OSのキーボードやクレジットカードアプリケーションのキーボード等を用いて支店名を入力するようにしてもよい。
【0773】
このようにして支店名が入力され、その後、不図示の画面において銀行口座種別、銀行口座番号等の情報が入力され、画面下部の「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、
図9-3右側のような振込元口座設定完了画面が表示される。
【0774】
図9-4は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図であり、上記の(SC)決済時ユーザ設定を適用する場合の画面の一例を示す図である。
この図では、端末20Mの表示部24に表示されるショッピングアプリケーション(買い物アプリケーション)の画面の一例を示している。
【0775】
図9-4左側では、ユーザM.Mが、ある商品を、共通クレジットカードを用いて購入しようとしている場面が示されており、「こちらの内容で購入しますか」のテキストとともに、商品名、値段(価格)、商品画像等の情報を含む領域が表示されている。
また、その下には、振込元口座を設定するための、限定ではなく例として、「振込元口座の設定はこちら」のテキストと、「振込元指定」ボタンBT10とを含む振込元口座設定領域が表示されている。
【0776】
「振込元指定」ボタンBT10がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図9-4中央の画面が表示される。
この画面は、ショッピングアプリケーションにおける振込元口座設定画面であり、「こちらのお買い物で振替を行う銀行口座を指定してください」のテキストとともに、前述した例と同様に、「A銀行」、「B銀行」、「C銀行」の3つの銀行に対応するボタンBT11~BT13が表示されている。
【0777】
限定ではなく例として、「A銀行」のボタンBT11がユーザによってタッチされ、「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、
図9-4右側のような振込元口座設定完了画面が表示される。
【0778】
図9-5~
図9-6は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の一例を示す図であり、上記の(SD)決済後ユーザ設定を適用する場合の画面の一例を示している。
【0779】
図9-5には、端末20Mの表示部24に表示される画面の一例を示している。
図9-5左側には、端末20Mの表示部24に表示されるOSの待ち受け画面(ロック画面)を示しており、画面最上部には、メッセージングアプリケーションのプッシュ通知情報として「振込元口座の設定のおしらせ」のプッシュ通知情報PN7が表示されている。
【0780】
限定ではなく例として、プッシュ通知情報PN7がユーザによってタッチされると、端末20Mでメッセージングアプリケーションが起動し、限定ではなく例として、
図9-5中央の画面が表示される。
【0781】
この画面は、ユーザM.Mがメッセージングアプリケーションで友だちとして登録している「Xカード」の公式アカウントのトークルーム画面であり、向かって左側に、「Xカード」(Xカードのクレジットカード会社)を発信元とする、「振込元口座の設定のおしらせ」に関するメッセージが表示されている。
このメッセージには、ユーザM.Mが「2022年12月1日」に共通クレジットカードを用いて行ったクレジットカード決済の振込元口座を設定するように促すテキストと、そのクレジットカード決済の決済日時と、その利用金額と、振込元口座を設定するための「振込元指定」ボタンBT10とが含まれている。
【0782】
「振込元指定」ボタンBT10がユーザによってタッチされると、限定ではなく例として、端末20Mで「Xカード」のクレジットカードアプリケーションが起動し、限定ではなく例として、
図9-5左側のような画面が表示される。
この画面は、「Xカード」のクレジットカードアプリケーションにおける振込元口座設定画面であり、この例では、「振込を行う銀行口座を指定してください」のテキストとともに、前述した例と同様に、「A銀行」、「B銀行」、「C銀行」の3つの銀行に対応するボタンBT11~BT13が表示されている。
【0783】
限定ではなく例として、「A銀行」のボタンがユーザによってタッチされ、画面下部の「決定」ボタンBT1がユーザによってタッチされると、振込元口座の設定が完了する。
【0784】
図9-6には、端末20N(ユーザN.Nの端末20)の表示部24に表示される画面の一例を示している。ユーザN.Nは、限定ではなく例として、ユーザM.Mと夫婦の関係や家族の関係にあるユーザ等とすることができる。
この画面では、
図9-5と同様の画面が表示されている。つまり、この例では、ユーザM.Mが共通クレジットカードを用いて行ったクレジットカード決済に関する購入通知が、ユーザM.MとユーザN.Nとの両方に送信されている。
【0785】
<処理>
本実施例では、銀行サーバ60に対して振替要求等を行う情報処理装置(限定ではなく例として、家計管理サーバ10やクレジットカード会社サーバ50等の装置)は、ユーザの端末20に対する入力に基づきユーザの端末20から送信された振込元口座の情報(振込元口座を特定可能な情報)を含むユーザ情報に基づいて、振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)を設定・記憶するようにすることができる。そして、情報処理装置は、このようにして設定(記憶)した振込元口座の情報を含むユーザ情報に基づいて、銀行サーバ60に対して振替要求等を行うようにすることができる。
【0786】
また、本実施例では、銀行サーバ60に対して振替要求等を行う情報処理装置(限定ではなく例として、家計管理サーバ10やクレジットカード会社サーバ50等の装置)は、第1ユーザの端末20に対する入力に基づき第1ユーザの端末20から送信された振込元口座の情報(振込元口座を特定可能な情報)を含むユーザ情報、または、第2ユーザの端末20に対する入力に基づき第2のユーザの端末20から送信された振込元口座の情報(振込元口座を特定可能な情報)を含むユーザ情報に基づいて、振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)を設定・記憶するようにすることができる。そして、情報処理装置は、このようにして設定(記憶)した振込元口座の情報を含むユーザ情報に基づいて、銀行サーバ60に対して振替要求等を行うようにすることができる。
なお、この場合、第1ユーザと第2ユーザとは、上記のように、限定ではなく例として、共通クレジットカードを所有するユーザ等としてもよい。
【0787】
<第9実施例の効果>
本実施例は、ユーザ情報は、ユーザによって設定された振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)の情報を含む。
そして、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザの振込元口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対して振替等を行うための設定(限定ではなく、第1設定の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、取得された、ユーザによって設定された第1口座の情報を含むユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行うことができる。
【0788】
本実施例は、ユーザ情報は、ユーザによって設定された振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)の情報を含む。
そして、家計管理サーバ10(限定ではなく、情報処理装置の一例)は、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザの振込元口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)を振込元口座から支払い口座(限定ではなく、第2口座の一例)に移動することに関する振替要求情報を通信I/F14によって銀行サーバ60に送信する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、取得された、ユーザによって設定された第1口座の情報を含むユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額を第1口座から第2口座に移動することに関する制御情報を送信することによって、第2金額を第1口座から第2口座に移動させることができる。
【0789】
また、本実施例は、ユーザ情報は、第1ユーザの端末20、または第1ユーザとは異なる第2ユーザの端末20から送信された振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの端末、またはこのユーザとは異なるユーザの端末から送信された第1口座に関する情報に基づいて、上記のように、取得された支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行ったり、取得された支払い情報に基づく第2金額を第1口座から第2口座に移動させるなどすることが可能となる。
【0790】
また、本実施例は、ユーザ情報は、クレジットカード決済の後(限定ではなく、後払いの後の一例)に、ユーザの端末20から送信された情報に基づき選択された振込元口座(限定ではなく、第1口座の一例)の情報を含む構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、後払いの後に、ユーザの端末から送信された情報に基づき選択された第1口座の情報に基づいて、上記のように、取得された支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行ったり、取得された支払い情報に基づく第2金額を第1口座から第2口座に移動させるなどすることが可能となる。
【0791】
<第10実施例>
第10実施例は、クレジットカード決済を利用した場合に、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座の残高に対してそのクレジットカードの利用金額をロックし、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座から第2の銀行口座に対してそのロックした金額の振替を行う実施例である。
第10実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0792】
以下、本実施例におけるクレジットカード決済を利用した場合に、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座の残高に対してそのクレジットカードの利用金額をロックし、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座から第2の銀行口座に対してそのロックした金額の振替を行ういくつかのパターンについて、表示画面や処理を例示する。
【0793】
本実施例では、限定ではなく例として、クレジットカード決済を利用した場合に、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座の残高に対してそのクレジットカードの利用金額をロックするようにクレジットカード会社サーバ50によって要求され、クレジットカードに紐付けられた第1の銀行口座から第2の銀行口座に対してそのロックした金額の振替を行う場合を例示する。
【0794】
<データ構成>
図10-1は、本実施例において銀行サーバ60の記憶部65に記憶される情報等の一例を示す図である。このデータ構成では、前述した
図1-12と同様の部分についての説明を省略する。
【0795】
本実施例における記憶部65には、限定ではなく例として、銀行口座入出金管理処理プログラム651と、銀行口座ユーザ登録データ653と、提携クレジットカード会社データ655と、銀行口座ユーザ管理データベース659とに加えて、限定ではなく例として、一括振替処理要求情報送信条件データ657が記憶される。
【0796】
一括振替処理要求情報送信条件データ657は、限定ではなく例として、銀行サーバ60が他の銀行サーバ60に一括振替処理要求情報を送信するときにおいて参照されるデータであり、そのデータ構成の一例として一括振替処理要求情報送信条件データ6571を
図10-2に示す。
【0797】
一括振替処理要求情報送信条件データ6571には、限定ではなく例として、条件No.と、一括振替処理要求情報送信条件とが関連付けて記憶される。
【0798】
条件Noは、一括振替処理要求情報送信条件に対応した番号(条件の識別情報)が設定される。
条件Noは、好ましくは一括振替処理要求情報送信条件ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、銀行サーバ60によって一括振替処理要求情報送信条件ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0799】
本例では、条件No「CIT01」:「現在日時がクレジットカードの口座引き落とし日の前日」の条件などが設定されている。
「現在日時がクレジットカードの口座引き落とし日の前日」とは、限定ではなく例として、このデータを参照する処理(後述する
図10-4のBB9040のステップの処理)を行っているタイミングがクレジットカードの口座引き落とし日の前日(限定ではなく例として、口座引き落とし日の前日0時00分から口座引き落とし日の0時00分となるまでの期間)となる場合である。
【0800】
<表示画面>
図10-3は、本実施例において端末20Mの表示部24に表示される画面の一例を示す図である。
図10-3左側には、端末20Mの表示部24に表示されるA銀行の銀行アプリケーションのうちの明細画面が表示された状態が示されている。
この明細画面は、限定ではなく例として、画面上部に口座残高が表示される領域が構成され、その下に、
図1-19等と同様の、ロック領域LRと非ロック領域NLRとで構成される帯グラフが表示されている。
図10-3左側の画面は、限定ではなく例として、「2022年1月6日」にクレジットカード決済が行われた場合の画面であり、取引履歴の日付「2022年1月6日」には、取引内容としてロックアイコンIC1および「ロック」の文字が、入出金金額として「20,000円」が表示されている。
【0801】
図10-3中央の画面は、その後、限定ではなく例として、「2022年1月10日」にクレジットカード決済が行われた場合の画面であり、取引履歴の日付「2022年1月10日」には、取引内容としてロックアイコンIC1および「ロック」の文字が、入出金金額として「30,000円」が表示されている。
【0802】
図10-3右側の画面は、その後、限定ではなく例として、口座引き落とし日「2022年2月10日」の前日である「2022年2月9日」に一括振込が行われた場合の画面であり、取引履歴の日付「2022年2月9日」には、取引内容として「振込 B銀行」が、入出金金額として「-80,000円」がそれぞれ表示されている。
【0803】
<処理>
図10-4は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20の制御部21が実行する処理、クレジットカード会社サーバ50の制御部51が実行する処理、A銀行サーバ60Aの制御部が実行する処理、B銀行サーバ60Bの制御部が実行する処理をそれぞれ示している。
このフローチャートについては、前述した
図7-5と同様である部分についての説明を省略する。
【0804】
本例では、クレジットカード決済が行われた後に、そのクレジットカード決済に関する情報が、クレジットカード会社サーバ50からユーザの主口座であるA銀行のA銀行サーバ60Aに送信されたことに基づいて、ユーザの主口座であるA銀行の銀行口座の残高からそのクレジットカード決済に対応する金額をロックし、所定のタイミングでそのロックされた金額を、ユーザの主口座であるA銀行の銀行口座からユーザの副口座であるB銀行の銀行口座に振替する場合を例示する。
【0805】
BA7010で購入情報を受信しなかったと判定する場合(BA7010:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA9010~BA9020のステップをスキップする。
【0806】
購入情報を受信したと判定する場合(BA7010:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、ロック処理を実行する(BA9010)。
このロック処理は、前述したB1020のステップにおいて説明した処理と同様とすることができるため、説明を省略する。
【0807】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報と、ロック処理の結果とに基づいて、ロック処理が実行されたことを示すフラグの一種であるロック済フラグをセットする(BA9020)。
【0808】
このロック済フラグは、限定ではなく例として、所定の期間(限定ではなく例として、次のクレジットカードの口座引き落とし日までの期間、後述する一括振替要求情報が送信されるまでの期間等)が経過するまで継続してセットされてもよいものとする。
【0809】
また、このロック済フラグは、限定ではなく例として、ロック処理が実行される度にセットされるフラグであり、実行されたロック処理に対応するように一意なロック済フラグがセットされもよいものとする。
具体的には、第1のロック処理が実行された後にセットされるロック済フラグを、限定ではなく例として、第1ロック済フラグとし、第1のロック処理とは異なる第2のロック処理が実行された後にセットされるロック済フラグを、限定ではなく例として、第2ロック済フラグとするようにしてもよい。
【0810】
また、これらのロック処理に対応するロック済フラグには、限定ではなく例として、ロック処理の結果に関する情報が含まれるようにしてもよい。
具体的には、第1ロック済フラグには、限定ではなく例として、第1のロック処理の結果として、第1のロック処理に対応するロック金額などが含まれるようにしてもよく、第2ロック済フラグには、限定ではなく例として、第2のロック処理の結果として、第2のロック処理に対応するロック金額などが含まれるようにしてもよい。
【0811】
BA9020のステップの処理、または、BA7010:NOのステップの処理の後、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、少なくともいずれか一つのロック済フラグがセットされているか否かを判定する(BA9030)。
ロック済フラグがセットされていないと判定する場合には(BA9030:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA9040~BA9050の処理をスキップし、そのまま処理を終了する。
【0812】
ロック済フラグがセットされたと判定する場合には(BA9030:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、一括振替処理要求情報送信条件データ657を参照し、一括振替処理要求情報送信条件が成立しているか否かを判定する(BA9040)。
一括振替処理要求情報送信条件が成立していないと判定する場合には(BA9040:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA9050の処理をスキップする。
【0813】
一括振替処理要求情報送信条件が成立したと判定する場合には(BA9040:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、一括振替処理を実行する。
この一括振替処理振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している主口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定し、その主口座としての銀行口座に紐付けられている副口座としての銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、セットされているロック済フラグに含まれるロック金額の合計を一括して減算して記憶させる。
【0814】
そして、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に基づいて、振替先であるユーザのB銀行の銀行口座IDに関する情報と、ユーザのA銀行の銀行口座からB銀行の銀行口座にロック金額の合計を一括して振替することに関する情報とを含む一括振替情報を、B銀行サーバ60Bに送信する(BA9060)。
【0815】
B銀行サーバ60Bの制御部(不図示)は、限定ではなく例として、通信I/F(不図示)によってA銀行サーバ60Aから一括振替情報を受信したか否かを判定する(BB9010)。
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから一括振替情報を受信しなかったと判定する場合(BB9010:NO)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、BB9020~BB9030のステップをスキップする。
【0816】
通信I/FによってA銀行サーバ60Aから一括振替情報を受信したと判定する場合(BB9010:YES)、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、一括振替処理を実行する(BB9020)。
一括振替処理において、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、受信した一括振替情報に含まれる、振替先であるB銀行の銀行口座IDに関する情報と、ロック金額の合計に関する情報とに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの残高のデータに、受信したロック金額の合計に関する情報を一括して加算して記憶させる。
【0817】
そして、B銀行サーバ60Bの制御部は、限定ではなく例として、B銀行サーバ60での一括振替処理の結果に関する情報を含む一括振替結果情報を、通信I/FによってA銀行サーバ60Aに送信する(BB9030)。
【0818】
A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、通信I/FによってB銀行サーバ60Bから一括振替結果情報を受信したか否かを判定する(BA9070)。
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから一括振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(BA9070:NO)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA9080のステップをスキップする。
【0819】
通信I/FによってB銀行サーバ60Bから一括振替結果情報を受信したと判定する場合(BA9070:YES)、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、B銀行サーバ60Bから受信した一括振替結果情報と同様の一括振替結果情報を、通信I/Fによって端末20に送信する(BA9080)。
【0820】
端末20の制御部21は、限定ではなく例として、通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから一括振替結果情報を受信したか否かを判定する(A9010)。
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから一括振替結果情報を受信しなかったと判定する場合(A9010:NO)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、A9020のステップをスキップする。
【0821】
通信I/F22によってA銀行サーバ60Aから一括振替結果情報を受信したと判定する場合(A9010:YES)、端末20の制御部21は、限定ではなく例として、受信した一括振替結果情報に基づいて、一括振替結果情報を表示部24に表示させる(A9020)。
【0822】
このように、クレジットカードを用いた決済において、クレジットカードの利用金額を、クレジットカードの支払い口座でない銀行口座の残高の方で一旦ロックしておき、クレジットカードの口座引き落とし日が近くなるなどしたタイミングで、ロック金額の合計をクレジットカードの支払い口座でない銀行口座からクレジットカードの支払い口座に一括して振替を行うことによって、クレジットカードの引き落としを行うときの残高を確保することができ、クレジットカードの引き落としを確実に行うことができるとともに、振替に係る手数料や振替に係る処理の負担を軽減化できる。
【0823】
<第10実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、後払いによる利用金額の情報(限定ではなく、ユーザによって、後払いにより支払われる支払い情報の一例)と、ユーザに関するユーザ情報とを制御部61によって取得する。
そして、銀行サーバ60は、取得したユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)のうち、取得した支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)に対してロック設定等の設定(限定ではなく、第1設定の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、取得されたユーザ情報に基づいて、ユーザの第1口座に含まれる第1金額のうち、取得された支払い情報に基づく第2金額に対してロック設定を行うことができる。
【0824】
また、この場合、銀行サーバ60は、上記のような第2金額に対してロック設定等の第1設定が行われた後、設定された日にち、または日時に基づいて、後払いの支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)を第1口座から第2口座に振り替える処理(限定ではなく、第2金額を第1口座から第2口座に移動する処理の一例)を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2金額に対して第1設定が行われた後、設定された日にち、または日時に基づいて、第2金額を第1口座から第2口座に移動することができる。
【0825】
また、この場合、上記の第1設定は、ユーザによる、取得した支払い情報(限定ではなく、支払い情報の一例)に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)をロックするなどすることによって、ユーザが使用できなくなるようにする設定(限定ではなく、第2金額の使用に関する設定の一例)を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによる、第2金額の使用に関する設定を行うことができ、第1口座から第2口座に移動する第2金額のユーザにより使用を制限するなどすることができる。
【0826】
また、この場合、上記の第1設定は、第2金額の使用をロックすることに関するロック設定を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第2金額の使用をロックすることに関する設定を行わせることができ、第1口座から第2口座に移動する第2金額の使用をロックすることができる。
【0827】
<第11実施例>
第11実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする実施例に、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額をロックするときの条件のうち日または日時に関する条件が設定される実施例を適用した実施例である。つまり、第11実施例は、前述した第7実施例に第2実施例を適用した実施例と捉えることができる。
第11実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0828】
<データ構成>
本実施例では、銀行サーバ60の記憶部15には、限定ではなく例として、銀行口座入出金管理処理プログラム651と、銀行口座ユーザ登録データ653と、提携クレジットカード会社データ655と、銀行口座ユーザ管理データベース659に加えて、限定ではなく例として、振替処理実行条件データ(不図示)が記憶される。
【0829】
振替処理実行条件データは、振替処理実行条件が設定されたデータとすることができる。振替処理実行条件は、限定ではなく例として、銀行サーバ60が振替処理を実行するための条件とすることができる。
【0830】
振替処理実行条件データには、限定ではなく例として、条件Noと、振替処理実行条件とが関連付けて記憶される。
【0831】
条件Noには、振替処理実行条件に対応した番号(条件の識別情報)が設定される。
条件Noは、好ましくは振替処理実行条件ごとに一意な値であり、限定ではなく例として、銀行サーバ60によって振替処理実行条件ごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0832】
この場合、振替処理実行条件データの一例として、限定ではなく例として、前述した
図2-2のロック要求情報送信条件データと同様の情報が含まれるようにしてもよい。
【0833】
<処理>
本実施例における各装置が実行する処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを組み合わせることによって実現可能であるため、図示を省略する。
【0834】
この場合、限定ではなく例として、前述した
図7-5の処理において、BA7010:YESのステップの後に、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、前述した
図2-7のS2010のステップと同様の処理を実行するようにすることができる(BA7012)。
【0835】
BA7010:NOのステップ、または、BA7012のステップの後に、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、前述した
図2-7のS2020~S2030のステップと同様の処理を実行するようにすることができる(BA7014、BA7016)
ここで、BA7016のステップの処理では、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、振替処理実行条件データを参照し、振替処理実行条件が成立しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0836】
次いで、BA7016:YESの場合、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA7020のステップの処理を実行するようにしてもよい。
【0837】
また、BA7016:NOの場合、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、BA7020以降のステップの処理をスキップするようにしてもよい。
【0838】
このように、銀行サーバ60が購入情報を受信した場合に、購入情報受信フラグをセットし、その後も継続してセットすることによって、購入情報を受信したタイミングとは異なるタイミングで振替処理実行条件が成立し得る状況においても、銀行サーバ60が購入情報を受信済みであることを把握することができる。そして、振替処理実行条件が成立しているか否かの判定などを適確に行うことができる。
【0839】
<第11実施例の効果>
本実施例は、前述した第1設定は、ユーザの給料が振り込まれる日(給料日)(限定ではなく、設定された日にちの一例)が経過した後、またはユーザの給料が振り込まれる日時(限定ではなく、設定された日時以降の一例)が経過した後に行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、設定された日にち、または日時が経過した後に、第1設定が行われるようにすることができる。
【0840】
また、この場合、設定された日にち、または日時は、ユーザの給料が振り込まれる日にち、または日時に関連するようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの給料が振り込まれる日にちに関連する日にちが経過した後、またはユーザの給料が振り込まれる日時に関連する日時が経過した後に、第1設定が行われるようにすることができる。
【0841】
<第12実施例>
第12実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする実施例に、クレジットカード決済による購入品の品目の種別等に関するロック条件が設定される実施例を適用した実施例である。つまり、第12実施例は、前述した第7実施例に第3実施例を適用した実施例と捉えることができる。
第12実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0842】
<データ構成>
本実施例では、銀行サーバ60の記憶部15には、限定ではなく例として、銀行口座入出金管理処理プログラム651と、銀行口座ユーザ登録データ653と、提携クレジットカード会社データ655と、銀行口座ユーザ管理データベース659に加えて、限定ではなく例として、振替処理実行条件データ(不図示)が記憶される。
【0843】
本実施例における振替処理実行条件データの一例として、限定ではなく例として、前述した
図3-1のロック要求情報送信条件データと同様の情報が含まれるようにしてもよい。
【0844】
<処理>
本実施例における各装置が実行する処理の流れは、前述した第11実施例のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示および説明を省略する。
【0845】
このように、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに応じてその月ごとに利用金額が変動し得る変動費である第1種別(食品)、第2種別(日用品)等の購入品に関する利用金額を、クレジットカードの支払い口座に振込することによって、クレジットカード決済の銀行口座からの振替を確実に行うようにすることができる。
一方で、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに関わらずその月ごとに利用金額が固定されている種別の固定費(家賃、光熱費等)や、ユーザがイレギュラーに購入した高額になり得る種別の購入品(趣味の購入品等)に関する利用金額を、クレジットカードの支払い口座に振込しないことによって、ユーザが自由に利用できる銀行口座の残高をむやみに減らしてしまわないようにすることができる。
【0846】
<第12実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60は、ユーザによって設定された振替処理実行条件(限定ではなく、第1条件の一例)を満たす購入情報を制御部61によって取得する構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行う対象の支払い情報として選定することができる。
【0847】
また、この場合、ユーザによって設定された振替処理実行条件は、限定ではなく例として、ユーザの利用度合いに応じてその月ごとに利用金額が変動し得る種別の変動費の属性や、ユーザの利用度合いに関わらずその月ごとに利用金額が固定されている種別の固定費の属性、ユーザがイレギュラーに購入した高額になり得る高額出費の属性といった、支払いの属性(支払いの種別、支払いの種類)に関する設定を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、支払いの属性に関する設定を含む、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行う対象の支払い情報として選定することができる。
【0848】
また、この場合、上記の支払いの属性は、固定費および変動費を含むようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、固定費および変動費を含む支払いの属性に関する設定を含む、ユーザによって設定された第1条件を満たす支払い情報を、その支払い情報に基づく第2金額に対して第1設定を行う対象の支払い情報として選定することができる。
【0849】
<第13実施例>
第13実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする場合に、その振替金額を元に戻すことに関する実施例を適用した実施例である。つまり、第13実施例は、前述した第7実施例に第4実施例と類似した構成を適用した実施例と捉えることができる。
第13実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0850】
<処理>
本実施例における各装置が実行する処理の流れは、前述した
図4-3のフローチャートの処理と同様の処理を適用可能であるため、図示を省略する。
【0851】
この場合、
図4-3の各ステップの処理における“ロック”を、限定ではなく例として“振替”に変更するものとしてもよい。
これに対応して各ステップの処理の内容も、“ロック”に関するものから“振替”に関するものに変更されるものとしてもよい。
【0852】
限定ではなく例として、クレジットカード決済が行われたことに基づいて、ユーザA.Aの一の銀行口座から、そのクレジットカード決済の利用金額が他の銀行口座に振替されたときに、振替を解除(キャンセル)することを要求する情報が、ユーザA.Aの端末20によって家計管理サーバ10に送信される。そして、その後、その情報に関する情報が家計管理サーバ10によって銀行サーバ60に送信されることで、銀行サーバ60(限定ではなく例として、A銀行サーバ60A)によって振替が解除(キャンセル)される場合などが考えられる。
【0853】
本実施例におけるS4080のステップに対応する処理において、家計管理サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、振替解除処理の結果に関する情報を含む振替解除結果情報を、通信I/F14によって端末20に送信する。
ここでの振替解除結果情報は、限定ではなく例として、銀行サーバ60から家計管理サーバ10に送信される振替解除結果情報と同様の情報であってもよいし、異なる情報であってもよい。
【0854】
<第13実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60が、ユーザの銀行等の金融機関の口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)が、購入情報(限定ではなく、支払い情報の一例)に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)より小さい金額の場合、振替を行うための口座残高が不足していることをユーザに通知する情報(限定ではなく、口座の残高が足りないことを示す情報の一例)をユーザの端末20に送信する制御を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1金額が第2金額よりも小さい金額の場合、口座の残高が足りないことを示す情報がユーザの端末に送信されることによって、口座の残高が足りないことを端末のユーザに知らせることができる。
【0855】
<第14実施例>
第14実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする場合に、振替を行う第1の銀行口座の残高が不足する場合の実施例である。つまり、第14実施例は、前述した第7実施例に第5実施例と類似した構成を適用した実施例と捉えることができる。
第14実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0856】
<処理>
本実施例における処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示を省略する。
【0857】
限定ではなく例として、
図7-5等の処理のBA7020の振替処理において、A銀行の銀行口座の残高が不足していたことによって、クレジットカード決済の利用金額を振替できなかった場合、限定ではなく例として、A銀行サーバ60Aの制御部は、BA7030~BA7040の処理をスキップして、BA7050の処理を実行するようにして、限定ではなく例として、BA7050の振替結果情報に、振替するための銀行口座の残高が不足していたことをユーザに通知する通知情報を含めることができる。
【0858】
そして、A銀行サーバ60Aによって送信された、この振替するための銀行口座の残高が不足していたことをユーザに通知する通知情報を含む振替結果情報を受信した端末20Aの制御部21によって振替結果情報が表示部24に表示されることによって、端末20のユーザA.Aは振替するための銀行口座の残高が不足していたことを認識できる。
【0859】
<第14実施例の効果>
本実施例は、銀行サーバ60(限定ではなく、情報処理装置の一例)が、ユーザの口座に含まれる金額(限定ではなく、第1金額の一例)が、支払い情報に基づく金額(限定ではなく、第2金額の一例)より小さい金額の場合、振替するための口座残高が不足していることをユーザに通知する情報(限定ではなく、口座の残高が足りないことを示す情報の一例)をユーザの端末20に送信する制御を制御部61によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1金額が第2金額よりも小さい金額の場合、口座の残高が足りないことを示す情報がユーザの端末に送信されることによって、口座の残高が足りないことを端末のユーザに知らせることができる。
【0860】
<第15実施例>
第15実施例は、クレジットカード決済の利用金額に対応する金額を、クレジットカード決済の支払いを行う第1の銀行口座から、クレジットカード決済の支払いを行わない第2の銀行口座に振替し、クレジットカードの口座引き落としが完了するまで、ユーザが第1の銀行口座の残高のうちその金額を使用することを困難とする場合に、クレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて、一の銀行口座から他の銀行口座に振替可能な金額が設定される場合に関する実施例である。つまり、第15実施例は、前述した第7実施例に第6実施例と類似した構成を適用した実施例と捉えることができる。
第15実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
【0861】
本実施例では、クレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて、振替可能な金額(以下、適宜「振替上限金額」や「振替可能金額」等と称する。)を設定することができるようにしてもよい。
【0862】
この振替上限金額は、限定ではなく例として、クレジットカード決済における購入品の品目の種別に応じて設定された金額であるものとしてもよく、限定ではなく例として、第6実施例に示したロック上限金額と同様に、振替上限金額が設定されもよい。
【0863】
<データ構成>
本実施例における銀行口座ユーザ管理データベース659の一例である銀行口座ユーザ管理データには、限定ではなく例として、契約者IDと、登録クレジットカード管理データと、銀行口座入出金管理データとが記憶される。
本実施例における銀行口座入出金管理データには、限定ではなく例として、振替合計金額と、その振替合計金額に関する、購入品の品目の種別と、種別振替金額と、振替上限金額とが記憶される。
【0864】
振替合計金額は、限定ではなく例として、この契約者IDのユーザの銀行口座から他の銀行口座に振替されている金額を合計した金額である。
【0865】
種別は、この契約者IDのユーザの振替合計金額のうち購入品の品目の種別に関する情報である。
【0866】
種別振替金額は、この契約者IDのユーザの振替合計金額のうち購入品の品目の種別に対応する振替されている合計の金額である。
【0867】
振替上限金額は、この購入品の品目の種別に対応する振替可能な金額であり、任意の値が記憶される。
【0868】
このデータによれば、ユーザの銀行口座の口座残高に対応する金額が、購入品の品目の種別等のカテゴリに応じた振替上限金額によって概念的に複数分割され、このようにして複数分割された金額のうちの購入情報に基づく金額を振替設定させるようにすることができる。
【0869】
<処理>
本実施例における処理の流れは、前述した各種のフローチャートの処理の流れを同様に適用可能であるため、図示を省略する。
【0870】
この場合、限定ではなく例として、
図7-5等の処理のBA7020の振替処理において、A銀行サーバ60Aの制御部は、限定ではなく例として、受信した購入情報に含まれるクレジットカードIDに基づいて、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される登録クレジットカード管理データのうち、そのクレジットカードIDに対応するクレジットカードを振替口座として登録している銀行口座(銀行口座ID)を特定する。そして、銀行口座ユーザ管理データベース659に記憶される銀行口座ユーザ管理データのうち、特定した銀行口座に対応する銀行口座入出金管理データの振替合計金額、種別、種別振替金額のデータに、受信した購入金額(振替金額)に関する情報を記憶させる。
【0871】
そして、一の種別の振替金額が振替上限金額を超える場合(超過状態となる場合)、BA7050のステップの振替結果情報に、限定ではなく例として、振替金額が超過状態となることをユーザに通知する通知情報を含めることができる。
【0872】
このように、クレジットカード決済での取引により一の種別の振替金額が超過状態となる場合に、銀行サーバ60によって送信された振替金額が超過状態となることをユーザに通知する通知情報を含む振替結果情報を受信したユーザA.Aの端末20の制御部21によって、限定ではなく例として、振替結果情報が表示部24に表示されることによって、端末20のユーザA.Aにその種別の振替金額が超過状態となることを認識させることができ、その種別の品目の購入品をこれ以上購入することを抑制できる。
【0873】
<第15実施例の効果>
本実施例は、ユーザの口座に含まれる残高(限定ではなく、第1金額の一例)は、複数分割されたうちの一つの金額である構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの口座に含まれる金額が複数分割されたうちの一つの金額を第1金額とし、この第1金額のうちの第2金額に対して第1設定を行うことができる。
【0874】
また、この場合、ユーザの口座に含まれる第1金額は、口座に含まれる金額が、ユーザによって購入品の種別等のカテゴリごとに分割されたうちの一つの金額であるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、ユーザの口座に含まれる金額が、ユーザによってカテゴリごとに分割されたうちの一つの金額を第1金額とし、この第1金額のうちの第2金額に対して第1設定を行うことができる。
【0875】
<その他>
上記の実施例で説明した情報処理装置は、サーバに限定されず、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(personal digital assistant)などの情報処理端末であってもよい。
【0876】
また、上記の実施例で説明した手法を、複数のシステムとして構成して実現してもよい。限定ではなく例として、家計管理サーバとクレジットカード会社サーバとで構成される第1システム(家計管理システム・クレジットカード会社システム)を構成し、限定ではなく例として、第1システムの家計管理サーバから送信される情報に基づいて、銀行サーバがロックや振替の設定・処理を行うようにするなどしてもよい。
また、家計管理サーバと銀行サーバとで構成される第2システム(家計管理システム・銀行システム)を構成し、限定ではなく例として、クレジットカード会社サーバから送信される購入情報に基づいて家計管理サーバが情報を銀行サーバに送信し、銀行サーバがロックや振替の設定・処理を行うようにするなどしてもよい。
【0877】
また、上記の実施例でサーバの制御部が行うこととして説明した処理のうちの少なくとも一部の処理を、端末の制御部が行うようにしてもよい。
【0878】
また、上記の実施例において、各種のアプリケーション(家計管理アプリケーション、クレジットカードアプリケーション、銀行アプリケーション、メッセージングアプリケーション、支払いアプリケーション等のアプリケーション)を配信する用のサーバ(端末がアプリケーションをダウンロードするサーバ)を、対応するサービス(アプリケーション)を提供するサーバ等とは異なるサーバとして構成してもよい。つまり、アプリケーションを配信する用のサーバと、上記の実施例等で説明したアプリケーション管理処理等を行うサーバ等とを物理的に分離されたサーバとして構成してもよいし、1つのサーバとして構成してもよい。
【0879】
また、アプリケーションには、各種のアプリケーションのプログラムに限らず、限定ではなく例として、おおもととなるアプリケーションの一機能として他のサービスの機能を持たせるためのプログラム(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの一機能として支払いサービスの機能を持たせるためのプログラム、またはその逆)や、おおもととなるアプリケーションのアップデート用のプログラム等を含めてもよい。また、アプリケーションプログラムで活用されるデータ(アプリケーションのアップデート用のデータ等も含めてもよい。)を含めてもよい。
【0880】
また、上記の実施例では、限定ではなく例として、本発明をクライアントサーバシステムによって実現する手法を説明したが、これに限定されない。前述したように、分散システムなど、サーバやサーバシステムの機能を端末に持たせるシステムによって実現してもよい。限定ではなく例として、上記の実施例で説明したフローチャートで、サーバやサーバシステムが行うこととして説明した処理を、端末が行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0881】
1 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
40 店舗端末
50 クレジットカード会社サーバ
60 銀行サーバ