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特開2024-103416情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103416
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240725BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023007715
(22)【出願日】2023-01-21
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-12-18
(71)【出願人】
【識別番号】523024934
【氏名又は名称】株式会社コラボノ
(74)【代理人】
【識別番号】110003546
【氏名又は名称】弁理士法人伊藤IP特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 武典
(72)【発明者】
【氏名】榑谷 健太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC35
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】所定の業種に属する複数の事業体の間で利用可能な、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることができる技術を提供する。
【解決手段】本開示の情報処理装置は、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、第1ユーザによって作成された業務著作物を取得しデータベースに纏めて記憶させることと、第2ユーザから業務著作物の利用依頼を取得することと、第2ユーザに対して利用依頼に係る業務著作物を提供することと、第2ユーザに提供された業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、著作権利用料を第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を実行する制御部を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置であって、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
を実行する制御部を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記データベースに記憶された前記業務著作物を、前記複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体から取得し、
前記利用依頼に係る前記業務著作物を、該利用依頼をした前記第2ユーザが属する事業体に提供する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物と併せて該業務著作物の利用方法に関する所定のレクチャー情報を提供し、
前記利用依頼をした前記第2ユーザから、該利用依頼に係る前記業務著作物及び該業務著作物に関する前記レクチャー情報に対する評価を受付けることと、
前記評価に応じて、前記著作権利用料を前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を更に実行する、
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、知識情報の入手方法として、例えば、ユーザが所望する知識情報が収録された書籍等を購入する方法や、インターネット等の電気通信網を介してユーザが所望する知識情報が収録されたドキュメント等を入手する方法があった。
【0003】
ここで、インターネット等の電気通信網を介した種々のドキュメント提供に注目すると、近年、紙媒体を主体とするサービスからコンピュータを用いた情報管理へと移行された行政サービスにおいて、サービス提供の質が飛躍的に向上している。
【0004】
そして、特許文献1には、行政サービスに係るドキュメントについて、クライアント装置からの要求に応じて、蓄積しているドキュメントを、電気通信網を介して該クライアント装置に送信するシステムが開示されている。このシステムによれば、行政機関側にドキュメント提供装置を配置し、サーバにアクセス可能なクライアント装置を各所に配置すれば、パーソナルコンピュータ等のクライアント装置を持たない人々にもドキュメントの提供・交付サービスを行うことができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-32528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ノウハウや業務手順等の知識情報が所定の業種に特有なものである場合、従来までの書籍等を購入する方法や、インターネット等の電気通信網を介してドキュメント等を入手する方法では、ユーザは、所望する知識情報を得られないことがある。このような業種に特有な知識情報は、当該知識を保有する担当者を訪ねて収集したり、連絡をとって書類やデータ等により知識情報の提供を受けたりすることで取得し得るが、知識情報の保有者を見つけ出すことが困難であったり、当該知識情報が閲覧可能にドキュメント化されていない等の問題がある。
【0007】
例えば、地方自治体においては、国の制度が新設または変更された際の現場での対応業務や、地方創生推進交付金などの国による補助事業を地域で活用するための業務等、その業種に特有な業務が数多く存在する。一方で、地方自治体の公務員は、組織間での異動が多いため、このような業種に特有な知識情報を取得しようとしても、当該知識情報の保有者を見つけ出すことが困難になり得る。また、業務の改革への報償等が定義されておらず、仮に、業務の円滑化・効率化を可能にする取組み(例えば、知識情報のドキュメント化)を行った場合には、却って業務過多になってしまう事態が生じ得るため、このような取組みの実行への障壁が高くなっている。ここで、特許文献1には、電気通信網を介した行政サービスに係るドキュメントの提供・交付サービスが開示されている。しかしながら、これは、行政サービスの利用者に対する利便性向上を図ったものであって、行政サービスの提供者の業務の円滑化・効率化に貢献するものではない。
【0008】
本開示の目的は、所定の業種に属する複数の事業体の間で利用可能な、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の情報処理装置は、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置である。そして、この情報処理装置は、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を実行する制御部を備える。
【0010】
上記の情報処理装置では、業務著作物を作成した第1ユーザは、それが第2ユーザに利用された場合に著作権利用料を得ることができる、つまり、知識情報のドキュメント化等の業務の改革に対して報償が与えられることになる。そのため、このような取組みの実行への障壁が取り除かれることになり、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることが可能になる。なお、前記制御部は、前記データベースに記憶された前記業務著作物を、前記複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開してもよい。そうすると、所定の業種に特有な知識情報を取得しようとする第2ユーザは、閲覧及び検索可能に公開された業務著作物の中から所望する情報を取得することができる。そのため、知識情報の保有者を見つけ出す労力をかけることなく、業務の円滑化・効率化を可能にする情報を取得することが可能になる。
【0011】
そして、以上に述べた情報処理装置において、前記制御部は、前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体から取得し、前記利用依頼に係る前記業務著作物を、該利用依頼をした前記第2ユーザが属する事業体に提供してもよい。これによれば、事業体は、第1ユーザによる業務著作物の作成や、第2ユーザによる業務著作物の利用依頼を管理し易くなる。
【0012】
また、本開示の情報処理装置において、前記制御部は、前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物と併せて該業務著作物の利用方法に関する所定のレクチャー情報を提供してもよい。そして、この場合、前記制御部は、前記利用依頼をした前記第2ユーザから、該利用依頼に係る前記業務著作物及び該業務著作物に関する前記レクチャー情報に対する評価を受付けることと、前記評価に応じて、前記著作権利用料を前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を更に実行してもよい。これによれば、第2ユーザは、より効率的に業務著作物を利用することが可能になり、以て、業務の円滑化・効率化がより図られることになる。また、第1ユーザには、業務著作物及びレクチャー情報に対する評価に応じたインセンティブを付与することもでき、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザにより好適に動機付けすることが可能になるとともに、業務著作物の品質がより高められることになる。
【0013】
また、本開示は、コンピュータによる情報処理方法の側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理方法は、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理方法であって、コンピュータが、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を実行する。
【0014】
また、本開示は、情報処理プログラムの側面から捉えることができる。すなわち、本開示の情報処理プログラムは、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理プログラムであって、コンピュータに、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示によれば、所定の業種に属する複数の事業体の間で利用可能な、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】第1実施形態における、情報処理システムに含まれるサーバの構成要素をより詳細に示すとともに、サーバと通信を行うユーザ端末の構成要素を示した図である。
図3】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する第1の図である。
図4】複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開される、業務著作物データベースに記憶された業務著作物を例示する図である。
図5】第1実施形態における情報処理システムの動作の流れを例示する第2の図である。
図6】第1実施形態の変形例における情報処理システムの動作の流れを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
【0018】
<第1実施形態>
第1実施形態における情報処理システムの概要について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態における情報処理システムの概略構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、ネットワーク200と、サーバ300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。なお、本開示の情報処理システムは、所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理するシステムであって、該取引の管理がサーバ300によって実行される。また、上記の業種とは、例えば、地方公務、教育、医療であって、上記の事業体とは、例えば、市役所、警察署、小中学校、病院である。
【0019】
ネットワーク200は、例えば、IPネットワークである。ネットワーク200は、IPネットワークであれば、無線であっても有線であっても無線と有線の組み合わせであってもよく、例えば、無線による通信であれば、ユーザ端末400は、無線LANアクセスポイント(不図示)にアクセスし、LANやWANを介してサーバ300と通信してもよい。また、ネットワーク200は、これらの例に限られず、例えば、公衆交換電話網や、光回線、ADSL回線、衛星通信網などであってもよい。
【0020】
サーバ300は、ネットワーク200を介して、ユーザ端末400と接続される。なお、図1において、説明を簡単にするために、サーバ300は1台、ユーザ端末400は4台示してあるが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0021】
サーバ300は、データの取得、生成、更新等の演算処理及び加工処理のための処理能力のあるコンピュータ機器であればどの様な電子機器でもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、メインフレーム、その他電子機器であってもよい。すなわち、サーバ300は、CPUやGPU等のプロセッサ、RAMやROM等の主記憶装置、EPROM、ハードディスクドライブ、リムーバブルメディア等の補助記憶装置を有するコンピュータとして構成することができる。なお、リムーバブルメディアは、例えば、USBメモリ、あるいは、CDやDVDのようなディスク記録媒体であってもよい。補助記憶装置には、オペレーティングシステム(OS)、各種プログラム、各種テーブル等が格納されている。
【0022】
また、サーバ300は、本実施形態に係る情報処理システム100専用のソフトウェアやハードウェア、OS等を設けずに、クラウドサーバによるSaaS(Software as a Service)、Paas(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)を適宜用いてもよい。
【0023】
ユーザ端末400は、情報処理システム100を利用するユーザが保有する携帯端末等の電子機器であればよく、例えば、携帯端末、タブレット端末、スマートフォン、ウェアラブル端末、パーソナルコンピュータ等、その他端末機器であってもよい。
【0024】
次に、図2に基づいて、主にサーバ300の構成要素の詳細な説明を行う。図2は、第1実施形態における、情報処理システム100に含まれるサーバ300の構成要素をより詳細に示すとともに、サーバ300と通信を行うユーザ端末400の構成要素を示した図である。
【0025】
サーバ300は、機能部として通信部301、記憶部302、制御部303を有しており、補助記憶装置に格納されたプログラムを主記憶装置の作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各機能部等が制御されることによって、各機能部における所定の目的に合致した各機能を実現することができる。ただし、一部または全部の機能はASICやFPGAのようなハードウェア回路によって実現されてもよい。
【0026】
ここで、通信部301は、サーバ300をネットワーク200に接続するための通信インタフェースである。通信部301は、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。サーバ300は、通信部301を介して、ユーザ端末400やその他の外部装置と通信可能に接続される。
【0027】
記憶部302は、主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。主記憶装置は、制御部303によって実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが展開されるメモリである。補助記憶装置は、制御部303において実行されるプログラムや、当該制御プログラムが利用するデータが記憶される装置である。また、記憶部302は、ユーザ端末400等から送信されたデータを記憶し、記憶部302には、後述する業務著作物データベースや著作権利用料テーブルが記憶される。なお、サーバ300は、通信部301を介してユーザ端末400等から送信されたデータを取得することができる。
【0028】
制御部303は、サーバ300が行う制御を司る機能部である。制御部303は、CPUなどの演算処理装置によって実現することができる。制御部303は、更に、第1取得部3031と、第2取得部3032と、提供部3033と、課金処理部3034と、分配処理部3035と、の5つの機能部を有して構成される。各機能部は、記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
【0029】
第1取得部3031は、地方公務、教育、医療等の業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を業務著作物として取得する。なお、上記の業務著作物は、情報処理システム100を利用するユーザの中で、上記の業種に属する複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成されたものである。
【0030】
そして、このような業務著作物は、第1ユーザのユーザ端末400から送信され得る。第1取得部3031は、第1ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得することで業務著作物を取得し、これをサーバ300の記憶部302に記憶させる。そして、第1取得部3031が、複数の事業体の第1ユーザから業務著作物を取得することで、これらが業務著作物データベースとしてサーバ300の記憶部302に記憶されることになる。
【0031】
ここで、本実施形態におけるユーザ端末400は、機能部として通信部401、入出力部402、記憶部403を有している。通信部401は、ユーザ端末400をネットワーク200に接続するための通信インタフェースであり、例えば、ネットワークインタフェースボードや、無線通信のための無線通信回路を含んで構成される。入出力部402は、通信部401を介して外部から送信されてきた情報等を表示させたり、通信部401を介して外部に情報を送信する際に当該情報を入力したりするための機能部である。記憶部403は、サーバ300の記憶部302と同様に主記憶装置と補助記憶装置を含んで構成される。
【0032】
入出力部402は、更に、表示部4021、操作入力部4022、画像・音声入出力部4023を有している。表示部4021は、各種情報を表示する機能を有し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により実現される。操作入力部4022は、ユーザからの操作入力を受け付ける機能を有し、具体的には、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。画像・音声入出力部4023は、静止画や動画等の画像の入力を受け付ける機能を有し、具体的には、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-oxide-semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージセンサを用いたカメラにより実現される。また、画像・音声入出力部4023は、音声の入出力を受け付ける機能を有し、具体的には、マイクやスピーカーにより実現される。
【0033】
そうすると、第1ユーザは、このように構成されたユーザ端末400を用いて、業務著作物をサーバ300に送信することができる。ここで、サーバ300は、業務著作物を入力するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、第1ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースに情報を入力することで、業務著作物をサーバ300に送信することができる。
【0034】
第2取得部3032は、業務著作物データベースに記憶された任意の業務著作物の利用依頼を取得する。なお、上記の利用依頼は、情報処理システム100を利用するユーザの中で、上記の業種に属する複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼である。
【0035】
そして、このような利用依頼は、第2ユーザのユーザ端末400から送信され得る。サーバ300は、利用依頼を入力するためのインタフェースをユーザ端末400に提供してもよい。そうすると、第2ユーザは、ユーザ端末400を介して上記のインタフェースに情報を入力することで、利用依頼をサーバ300に送信することができる。そして、第2取得部3032は、第2ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得することで利用依頼を取得する。
【0036】
提供部3033は、利用依頼をした第2ユーザに対して、該利用依頼に係る業務著作物を提供する。ここで、提供部3033は、業務著作物データベースに格納された業務著作物の中から上記の利用依頼に係る業務著作物を第2ユーザのユーザ端末400に送信することで、利用依頼をした第2ユーザに対して業務著作物を提供することができる。
【0037】
課金処理部3034は、第2ユーザに提供された業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収する。ここで、サーバ300の記憶部302には、予め著作権利用料テーブルが記憶されていて、課金処理部3034は、提供する業務著作物の利用料テーブルに基づいて、上記の事業体に対して著作権利用料を課金することができる。
【0038】
分配処理部3035は、業務著作物に応じて徴収された著作権利用料を、該業務著作物を作成した第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配する。ここで、分配処理部3035は、予め定められた比率に基づいて、上記の著作権利用料を第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することができる。
【0039】
なお、制御部303が、第1取得部3031、第2取得部3032、提供部3033、課金処理部3034、および分配処理部3035の処理を実行することで、本開示に係る制御部として機能する。
【0040】
ここで、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れについて説明する。図3は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する第1の図である。図3では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。
【0041】
本実施形態では、先ず、第1ユーザのユーザ端末400に、業務著作物が入力される(S101)。ここで、第1ユーザは、所定のインタフェースを用いて、自身が従事する業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を業務著作物として入力することができる。そして、業務著作物は、第1ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0042】
サーバ300は、第1ユーザのユーザ端末400から送信された情報を取得し、それを業務著作物データベースに記憶させる(S102)。そして、サーバ300は、業務著作物データベースに記憶された業務著作物を、複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開する(S103)。
【0043】
ここで、図4は、複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開される、業務著作物データベースに記憶された業務著作物を例示する図である。なお、図4は、地方公務における業務著作物を例示するものである。情報処理システム100を利用するユーザは、ユーザ端末400に予めインストールされた所定のアプリを介して、またはユーザ端末400を用いてアクセス可能な所定のウェブサイトを介して、公開されている業務著作物を閲覧・検索することができる。サーバ300は、図4に例示するように、地方公務における業務著作物として、地方創生推進交付金の活用マニュアル、住民サービス向上ノウハウ、観光産業支援マニュアル等を、これらを作成した第1ユーザが所属する事業体(例えば、市の名称と所属組織)および著作権利用料と併せて公開する。
【0044】
なお、情報処理システム100を利用するユーザは、図4に例示するように一覧表示された業務著作物の中から所望する業務著作物を探索してもよいし、業務著作物の名称または事業体の名称から検索することで所望する業務著作物を探索してもよい。
【0045】
図3に戻って、本実施形態では、第2ユーザのユーザ端末400によって業務著作物が検索される(S104)。そして、第2ユーザのユーザ端末400を介して、業務著作物の利用依頼が入力される(S105)。このとき、第2ユーザは、例えば、上記の図4に示したインタフェースを介して、利用依頼リンクをクリックすることで業務著作物の利用依頼を入力することができる。そして、利用依頼は、第2ユーザのユーザ端末400からサーバ300に送信される。
【0046】
サーバ300は、第2ユーザのユーザ端末400から送信された利用依頼を取得する(S106)。そして、サーバ300は、取得した利用依頼に係る業務著作物を、該利用依頼をした第2ユーザのユーザ端末400に送信する(S107)。そうすると、第2ユーザのユーザ端末400が、サーバ300から送信された業務著作物を取得する(S108)。
【0047】
次に、サーバ300は、課金処理を実行する(S109)。ここで、サーバ300は、第2ユーザに提供された業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から著作権利用料を徴収する処理を行うことで、課金処理を実行することができる。なお、金銭を徴収する処理には、周知の技術を用いることができる。また、このような課金処理は、業務著作物の取引毎に実行されてもよいし、複数の業務著作物の取引を纏めて、例えば、月締めで実行されてもよい。
【0048】
次に、サーバ300は、分配処理を実行する(S110)。ここで、サーバ300は、業務著作物に応じて徴収された著作権利用料を、該業務著作物を作成した第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することで、分配処理を実行することができる。なお、金銭の支払い処理には、周知の技術を用いることができる。
【0049】
以上に述べた処理によれば、地方公務に特有な知識情報を取得しようとする第2ユーザは、閲覧及び検索可能に公開された業務著作物の中から所望する情報を取得することができる。そのため、知識情報の保有者を見つけ出す労力をかけることなく、業務の円滑化・効率化を可能にする情報を取得することが可能になる。また、業務著作物を作成した第1ユーザは、それが第2ユーザに利用された場合に著作権利用料を得ることができる、つまり、知識情報のドキュメント化等の業務の改革に対して報償が与えられることになるため、このような取組みの実行への障壁が取り除かれることになり、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることが可能になる。
【0050】
なお、本実施形態では、地方公務における業務著作物の取引を例にして説明したが、本開示の業務著作物の取引は、教育や医療を対象としたものであってもよい。
【0051】
また、本開示において、サーバ300は、業務著作物を、該業務著作物を作成した第1ユーザが属する事業体から取得し、利用依頼に係る業務著作物を、該利用依頼をした第2ユーザが属する事業体に提供してもよい。
【0052】
図5は、本実施形態における情報処理システム100の動作の流れを例示する第2の図である。図5では、本実施形態における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、図5に示す各処理において、上記の図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0053】
図5に示す例では、S101の処理において、業務著作物が、第1ユーザのユーザ端末400から、該第1ユーザが属する事業体(第1事業体)のユーザ端末400に送信される。そうすると、第1事業体のユーザ端末400は、業務著作物を取得し(S201)、それをサーバ300に送信することができる(S202)。つまり、サーバ300は、業務著作物を第1事業体から取得することになる。
【0054】
そして、このように、業務著作物が第1事業体からサーバ300に送信されることによれば、第1事業体は、第1ユーザによる業務著作物の作成を管理し易くなる。また、このとき、第1事業体は、第1ユーザによって作成された業務著作物をサーバ300に送信するか否かを判定してもよい。
【0055】
そして、図5に示す例では、S107の処理において、業務著作物が、サーバ300から、利用依頼をした第2ユーザが属する事業体(第2事業体)のユーザ端末400に送信される。そうすると、第2事業体のユーザ端末400は、業務著作物を取得し(S203)、それを第2ユーザのユーザ端末400に送信することができる(S204)。つまり、サーバ300は、業務著作物を第2事業体に提供することになる。
【0056】
そして、このように、業務著作物がサーバ300から第2事業体に送信されることによれば、第2事業体は、第2ユーザによる業務著作物の利用依頼を管理し易くなる。また、このとき、第2事業体は、第2ユーザによる業務著作物の利用依頼の可否を判定してもよい。
【0057】
以上に述べた情報処理システム100によれば、所定の業種に属する複数の事業体の間で利用可能な、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることができる。
【0058】
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態の変形例について、図6に基づいて説明する。本変形例では、サーバ300は、利用依頼をした第2ユーザに対して、該利用依頼に係る業務著作物と併せて該業務著作物の利用方法に関する所定のレクチャー情報を提供する。そして、サーバ300は、利用依頼をした第2ユーザから、該利用依頼に係る業務著作物及び該業務著作物に関するレクチャー情報に対する評価を受付けることと、その評価に応じて、著作権利用料を第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を更に実行する。
【0059】
図6は、本変形例における情報処理システム100の動作の流れを例示する図である。図6では、本変形例における情報処理システム100におけるサーバ300とユーザ端末400との間の動作の流れ、およびサーバ300とユーザ端末400とが実行する処理を説明する。なお、図6に示す各処理において、上記の図3に示した処理と実質的に同一の処理については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0060】
図6に示す例では、上記の図3に示したS104の処理の後、上記の図3と同様に、第2ユーザのユーザ端末400を介して、業務著作物の利用依頼が入力される(S105)。このとき、本変形例では、利用依頼に係る業務著作物の利用方法に関する情報であるレクチャー情報を希望するか否かが、利用依頼と併せて入力される。
【0061】
そして、サーバ300は、第2ユーザのユーザ端末400から送信された上記の利用依頼を取得し(S106)、それを第1ユーザのユーザ端末400に送信する。
【0062】
そうすると、第1ユーザのユーザ端末400が上記の情報を取得し(S301)、第1ユーザは、業務著作物の利用依頼の内容を確認することができる。そして、利用依頼にレクチャー情報の希望が含まれている場合には、第1ユーザのユーザ端末400にレクチャー情報が入力される(S302)。ここで、レクチャー情報とは、例えば、業務著作物の解説動画である。また、レクチャー情報には、第1ユーザと面談を行うことができる面談チケットが含まれていてもよい。この場合、面談チケットによる第1ユーザとの面談時間は、著作権利用料に応じて定められ得る。
【0063】
そして、サーバ300は、第1ユーザのユーザ端末400から送信されたレクチャー情報を取得し(S303)、取得した利用依頼に係る業務著作物と併せて該業務著作物の利用方法に関するレクチャー情報を、該利用依頼をした第2ユーザのユーザ端末400に送信する(S304)。そうすると、第2ユーザのユーザ端末400が、サーバ300から送信された業務著作物及びレクチャー情報を取得する(S305)。
【0064】
本変形例では、更に、第2ユーザのユーザ端末400を介して、業務著作物及び該業務著作物に関するレクチャー情報に対する評価情報が入力される(S306)。そうすると、サーバ300が、第2ユーザのユーザ端末400から送信された上記の評価情報を取得する(S307)。
【0065】
そして、サーバ300は、S110の分配処理において、評価情報に応じて、著作権利用料を第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配する。このとき、サーバ300は、例えば、業務著作物及びレクチャー情報に対する評価が高いほど、第1ユーザに分配される比率が高くなるように、著作権利用料を分配してもよい。
【0066】
以上に述べた処理によれば、第2ユーザは、より効率的に業務著作物を利用することが可能になり、以て、業務の円滑化・効率化がより図られることになる。また、第1ユーザには、業務著作物及びレクチャー情報に対する評価に応じたインセンティブが付与されることになるため、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザにより好適に動機付けすることが可能になるとともに、業務著作物の品質がより高められることになる。
【0067】
そして、以上に述べた情報処理システム100によっても、所定の業種に属する複数の事業体の間で利用可能な、業務の円滑化・効率化を可能にする業務著作物の作成をユーザに動機付けすることができる。
【0068】
<その他の変形例>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
【0069】
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。例えば、第1取得部3031をサーバ300とは別の演算処理装置に形成してもよい。このとき当該別の演算処理装置はサーバ300と好適に協働可能に構成される。また、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
【0070】
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク・ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
【符号の説明】
【0071】
100・・・情報処理システム
200・・・ネットワーク
300・・・サーバ
301・・・通信部
302・・・記憶部
303・・・制御部
400・・・ユーザ端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-10-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地方公務に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置であって、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記地方公務に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ業務の改革に対する作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
を実行する制御部を備え
前記制御部は、
前記データベースに記憶された前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体の名称及び所属組織名と併せて、前記複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体から取得し、
前記利用依頼に係る前記業務著作物を、該利用依頼をした前記第2ユーザが属する事業体に提供する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
所定の業種に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理装置であって、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記業種に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
を実行する制御部を備え、
前記制御部は、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物と併せて該業務著作物の利用方法に関する所定のレクチャー情報を提供し、
前記利用依頼をした前記第2ユーザから、該利用依頼に係る前記業務著作物及び該業務著作物に関する前記レクチャー情報に対する評価を受付けることと、
前記評価に応じて、前記著作権利用料を前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、を更に実行する、
情報処理装置。
【請求項4】
地方公務に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理方法であって、
コンピュータが、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記地方公務に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ業務の改革に対する作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
前記データベースに記憶された前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体の名称及び所属組織名と併せて、前記複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開することと、
を実行する情報処理方法。
【請求項5】
地方公務に属する複数の事業体の間の取引を管理する情報処理プログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第1ユーザによって作成された、前記地方公務に特有なノウハウ又は/及び業務手順を含んだ業務の改革に対する作成物を、業務著作物として取得することと、
前記複数の事業体から取得した前記業務著作物を所定のデータベースに纏めて記憶させることと、
前記複数の事業体のうちの任意の事業体に属する第2ユーザからの利用依頼であって、前記データベースに記憶された任意の前記業務著作物の利用依頼を取得することと、
前記利用依頼をした前記第2ユーザに対して、該利用依頼に係る前記業務著作物を提供することと、
前記第2ユーザに提供された前記業務著作物に応じて、該第2ユーザが所属する事業体から所定の著作権利用料を徴収することと、
前記業務著作物に応じて徴収された前記著作権利用料を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザ及び該第1ユーザが所属する事業体に分配することと、
前記データベースに記憶された前記業務著作物を、該業務著作物を作成した前記第1ユーザが属する事業体の名称及び所属組織名と併せて、前記複数の事業体に属するユーザに対して閲覧及び検索可能に公開することと、
を実行させる情報処理プログラム。