(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103505
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】心耳の閉塞のためのデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/12 20060101AFI20240725BHJP
【FI】
A61B17/12
【審査請求】有
【請求項の数】44
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024076672
(22)【出願日】2024-05-09
(62)【分割の表示】P 2022108913の分割
【原出願日】2016-05-13
(31)【優先権主張番号】62/161,742
(32)【優先日】2015-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】チャールズ ジェイ.センター
(72)【発明者】
【氏名】アーロン ディー.フォックス
(72)【発明者】
【氏名】ネイサン シー.コーリー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード イー.ショー
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス エス.ウェブスター
(72)【発明者】
【氏名】ブレット ジェイ.ワム
(72)【発明者】
【氏名】ローク エヌ.ウルフ
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ジェイ.ゼラー
(57)【要約】
【課題】良好な閉塞に関連する装置などを提供すること。
【解決手段】本開示の種々の形態は、閉塞に関連する装置、方法、およびシステムを対象にする。ある態様において、装置、方法、およびシステムは、体内の脈管、付属器官、および開口に配置するためのデバイスを含むことができる。デバイスは、センターフレーム部分および複数の細長部材を含む面部分を有する単一のフレームを含むことができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームと、
前記単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記単一の自己拡張フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、予め組み込まれた平面形状と、(i)前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分と、(ii)前記センターフレーム部分から延びる複数の細長部材と、を有し、
前記複数の細長部材は、前記縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記単一の自己拡張フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答して、前記面部分の縦の動作を軽減する、デバイス。
【請求項2】
前記センターフレーム部分が内周および外周を有する穴であり、および前記複数の細長部材が前記センターフレーム部分の外周から放射状に外に延びている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記センターフレーム部分が、前記センターフレーム部分の前記内周の周りに配置された複数の弧をさらに含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記複数の細長部材の前記縦軸に対する厚さが前記センターフレーム部分の前記縦軸に対する厚さとほぼ等しい、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が前記縦軸に実質的に直交する第1の平面内に配置されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記膜がそこを通る流体の通路および血栓の通路を妨げるように構成されている閉塞性材料を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記膜が接着剤を使用して前記フレームに取り付けられている、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記膜が血栓の通路を妨げながら、そこを通る流体の通路を部分的に可能にするように構成された半閉塞性材料を含む請求項1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記半閉塞性材料が、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記単一の自己拡張フレームが、前記複数の細長部材と前記胴部分との間に配置された移行部分をさらに含み、および前記移行部分が前記胴部分に向かって前記複数の細長部材を移行させる湾曲を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記単一の自己拡張フレームが切断された管でできており、および前記センターフレーム部分が前記切断された管から扁平になっている、請求項1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記単一の自己拡張フレームが平面シートでできている、請求項1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記複数の細長部材が、第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記第1の曲線部および前記第3の曲線部が第1の方向の湾曲を含み、前記第2の曲線部が、第2の方向の湾曲を含み、および前記第1の方向が前記第2の方向と反対の方向である、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記面部分および前記胴部分は、前記圧縮力のない第1の形状および前記胴部分に掛けられた前記圧縮力に応答した第2の形状を含み、および前記面部分が前記第1の形状および前記第2の形状のそれぞれにおいてほぼ均一な表面を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記面部分が前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起のない表面を含む、請求項1~15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記センターフレーム部分が前記デバイスの送達のための付着点を提供するように構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記胴部分が第1の先細りになっている部分および第2の先細りになっている部分を含み、前記第1の先細りになっている部分が第1の割合で周囲が減少し、前記第2の先細りになっている部分が第2の割合で周囲が減少し、および前記第1の割合が前記第2の割合より小さい、請求項1~17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、請求項1~18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記複数のアンカーが第1の群のアンカーおよび第2の群のアンカーを含み、前記第1の群のアンカーのアームが第1の長さを含み、前記第2の群のアンカーのアームが第2の長さを含み、および前記第2の長さが前記第1の長さより大きく、ならびに、
前記第1の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第1の高さで配置されており、前記第2の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第2の高さで配置されており、および前記第1の高さが前記第2の高さより大きい、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
細長い形状および配置された形状を有する体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端および遠位末端を有するニチノールの切断された管フレームと、
前記ニチノールの切断された管フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記ニチノールの切断された管フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、前記近位末端に配置されおよびセンターフレーム部分の周囲に配置された複数の弧を含むセンターフレーム部分と、前記センターフレーム部分から伸びる複数の細長部材と、を有し、
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が実質的に均一な表面を形成し、および前記センターフレーム部分が前記デバイスのための送達システムのための付着点を提供するように構成されている、デバイス。
【請求項22】
前記センターフレーム部分が前記複数の細長部材の厚さにほぼ等しい厚さを含む、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記面部分が前記面部分の外部への突起のない表面を含む、請求項21または22に記載のデバイス。
【請求項24】
前記ニチノールの切断された管フレームがハブなしの面部分を含む、請求項21~23のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項25】
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、請求項21~24のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項26】
前記ニチノールの切断された管フレームが縦軸を含み、および前記複数の細長部材が縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記ニチノールの切断された管フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答し、前記面部分の縦の動作を軽減する、請求項21~25のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項27】
前記複数の細長部材が第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、請求項21~26のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項28】
前記細長い形状と前記配置された形状との間で移行する際に前記センターフレーム部分の周囲に歪みを分配するように構成された前記センターフレーム部分の周囲に前記複数の弧が配置されている、請求項21~27のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項29】
患者の左心耳の治療で栓形成を減らす方法であって、
前記左心耳の小孔を通して経カテーテル集成体を配置することと、
前記経カテーテル集成体からデバイスを配置することであって、前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームと、
前記単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記単一の自己拡張フレームは、前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分および前記センターフレーム部分から延びる複数の細長部材を有する面部分と、前記面部分に実質的に直交して配置された胴部分と、を含み、前記面部分および前記膜が前記デバイスの閉塞面を画定する、配置することと、
前記左心耳からの1種または2種以上の力を吸収することあって、それによって前記縦軸に直交する平面中の前記複数の細長部材を曲げて、それに応答して面部分の縦の動作を軽減する、吸収することと、
を含む、方法。
【請求項30】
前記左心耳から1種または2種以上の力を吸収することが実質的に平面閉塞面を維持することによって血栓形成を軽減することを含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出願に関連したクロスリファレンス
本願は、2015年5月14日出願の仮特許出願第62/161,742号明細書(参照によりそのすべてを本明細書中に取り込む)の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、患者内の開口、導管、空間、器官、および他の構造を塞ぐために使用することができるインプラント可能な医療用デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
心耳などの心臓の構造は、多くの心臓関連の病理と関連する心臓の血流の乱れに寄与する場合がある。例えば、付属器官内の血流の乱れにより生じおよび心房細動と関連した合併症は、塞栓性脳卒中に寄与する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の種々の形態は、心臓内の構造を含む患者内の開口、導管、空間、器官および他の構造を塞ぐのに使用できるインプラント可能な医療用デバイスを提供する。例えば、この開示は、患者の中に配置されることができる閉塞デバイスを提供する。種々の配置技術が考えられるが、配置は経カテーテル技術を使用して行われることができる。
【0005】
本開示の種々の形態と一致するデバイスは、患者の心耳の中へ配置されることができる。心臓は、左心耳および右心耳を有する。本開示の種々の形態は、生理的条件下で心耳壁と比較して、(閉塞面を含む)デバイスのフレームの高められた適合性を提供する閉塞デバイスを対象にする。さらに、本開示は、それらの小孔(ostium)の周りの付属器官の改善されたシーリングを含む付属器官のさらに完全および急速な閉鎖、減少した血栓形成を含む高められた臨床の結果、減少したオクルダー塞栓形成、より大きな適合性、および高められた臨床的使い心地、患者の安全、および全体的な有効性を提供できる閉塞デバイスを対象にする。
【0006】
本開示の種々の形態は、閉塞に関連する装置、方法、およびシステムを対象にする。ある態様において、体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスは、近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームを含むことができる。ある態様において、単一の自己拡張フレームは、予め組み込まれた平面形状および(i)近位末端に配置されたセンターフレーム部分および(ii)センターフレーム部分から伸びる複数の細長部材を有する面部分、および胴部分を含むことができる。ある態様において、デバイスは、単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜を含むことができる。ある態様において、複数の細長部材は、縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成されて、および単一の自己拡張フレームの胴部分に掛けられた圧縮力に応答して、面部分の縦の動作を軽減することができる。
【0007】
ある態様において、細長い形状および配置された形状を有する体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスは、近位末端および遠位末端を有するニチノールの切断された管フレームを含むことができる。ある態様において、ニチノールの切断された管フレームは、近位末端に配置されたセンターフレーム部分を有しおよびセンターフレーム部分の周囲に配置された複数の弧(arc)、およびセンターフレーム部分から伸びる複数の細長部材を含む面部分、および胴部分を含むことができる。ある態様において、デバイスはまた、ニチノールの切断された管フレームに取り付けられた膜を含むことができる。さらなるおよびある態様において、センターフレーム部分および複数の細長部材は、実質的に均一な表面を形成することができ、およびセンターフレーム部分は、デバイスのための送達システムのための付着点を提供するように構成されていることができる。
【0008】
ある態様において、患者の左心耳の治療で血栓形成を減らす方法は、左心耳の小孔を通して経カテーテル集成体を配置することを含むことができる。ある態様において、方法はまた、経カテーテル集成体からデバイスを配置することを含むことができ、デバイスは、近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームを含み、単一の自己拡張フレームは、近位末端に配置されたセンターフレーム部分およびセンターフレーム部分から伸びる複数の細長部材を有する面部分、面部分に実質的に直交して配置された胴部分、および単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜を含み、面部分および膜はデバイスの閉塞面を画定する。さらなるおよびある態様において、方法は、左心耳から1種または2種以上の力を吸収することを含むことができ、それによって縦軸に直交する平面中の複数の細長部材を曲げ、それに応答して面部分の縦の動作を軽減する。
【0009】
複数の態様が開示される一方で、本開示の依然他の態様は、本開示の具体的に説明された態様を示しおよび記載する、以下の詳細な記載から当業者に明らかになるであろう。したがって、図および詳細な記載は、本質的かつ制約なく具体的に説明されているとみなされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】
図1Aは、本開示の種々の形態による、送達システムが心臓のLAAの中へ閉塞デバイスの配置のために備えて配置された人間の心臓の断面図である。
【0011】
【
図1B】
図1Bは、本開示の種々の形態による、送達システムから配置され、およびLAA中に位置する閉塞デバイスを有する
図1Aの形態を示す。
【0012】
【
図1C】
図1Cは、本開示の種々の形態による、送達システムから配置され、および脈管中に位置する閉塞デバイスを有する
図1Aの形態を示す。
【0013】
【
図2】
図2は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのための例示的フレームの斜視図である。
【0014】
【
図3】
図3は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスの例示的面部分の具体的な説明の上面図である。
【0015】
【
図4A】
図4Aは、本開示の種々の形態による、力が掛けられる前の第1の形状の閉塞デバイスの例示的面部分の上面図の略図である。
【0016】
【
図4B】
図4Bは、本開示の種々の形態による、掛けられた力に応答して第2の形状にある
図4Aに示された例示的面部分の具体的な説明の上面図である。
【0017】
【
図5A】
図5Aは、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのもう一つの例示的フレームの具体的な説明の側面図である。
【0018】
【
図5B】
図5Bは、本開示の種々の形態による、面部分中の湾曲を有する閉塞デバイスの例示的フレームの側面図である。
【0019】
【
図6A】
図6Aは、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスと伴に含まれることができる例示的フレームおよびセンターフレーム部分の一部分の具体的な説明の上面図である。
【0020】
【
図6B】
図6Bは、本開示の種々の形態による、扁平になる前および送達システム中に装填された状態に類似する
図6Aに示された例示的フレームおよびセンターフレーム部分の斜視図である。
【0021】
【
図7】
図7は、本開示の種々の形態による、例閉塞デバイスの斜視図である。
【0022】
【
図8】
図8は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの斜視図である。
【0023】
【
図9A】
図9Aは、本開示の種々の形態による、形を設定した形状にある閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの斜視図である。
【0024】
【
図9B】
図9Bは、本開示の種々の形態による、形を設定した形状に変形する前の、
図9Aに示されたフレームのストラットカットパターンの側面図である。
【0025】
【
図10】
図10は、本開示の種々の形態による、シート材料を形成して閉塞デバイスのフレームを作るために使用されることができる例示的平面パターンである。
【0026】
【
図11】
図11は、本開示の種々の形態による、シート材料を形成して閉塞デバイスのフレームを作るために使用されることができるもう一つの例示的平面パターンである。
【0027】
【
図12】
図12は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスと伴に含まれることができる例示的センターフレーム部分の上面図である。
【0028】
【
図13】
図13は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのための例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0029】
【
図14】
図14は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0030】
【
図15】
図15は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0031】
【
図16】
図16は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0032】
【
図17】
図17は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0033】
【
図18】
図18は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレームの代わりの設計の斜視図である。
【0034】
本開示は種々の改変および代替の形態を受けることができるが、特定の実施形態は、図中の一例として記載されおよび下記に詳細に記載されている。しかし、本発明は、記載された特定の態様への開示に限定されない。これに対し、本開示は、付属の請求項によって規定された本開示の範囲内にあるすべての改変、均等、および代替を範囲内とすることを意図する。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1A~Bは、本開示の種々の形態による、送達システム20が心臓の付属器官18の中への閉塞デバイス30の配置のために備えて配置されている、人間の心臓10の断面図である。
図1A~Bは、心臓10の右心房14、左心房16、右心室32、および左心室34を含む描写を示す。図に示されているように、付属器官18は心臓10の左心房16中に位置し、したがって、この付属器官18は、左心耳18と考えることができる。以下の記載は左心耳18への閉塞デバイス30の配置に焦点を当てているが、閉塞デバイス30は、人間の心臓10内の他の付属器官もしくは開口中でまたは人間体内の他の場所中に配置されることができる。
【0036】
左心耳18は、心臓10の左心房16の前外側壁36から伸びる筋肉嚢と考えることができ、左心房16のための貯蔵脈管として機能する。通常の心臓周期では、左心耳18は、心臓10の収縮の間に左心房16の残りと伴に律動的に収縮できる。したがって、通常の心臓周期の間、左心耳18は、左心房16と伴に収縮し、およびそこから循環するために左心耳18中に寄せ集まるかまたは集めることができる血液を送り出す。しかし、不整脈(例えば、心房細動)により特徴づけられる心臓周期の間、左心耳18は、左心房16と伴に充分に収縮することができない場合があり、左心耳18内に血液をよどませる場合がある。心耳18内に停滞した血液は凝固し血栓を形成しやすく、心耳18から除去されて究極的に塞栓性脳卒中となる。本開示の種々の形態と一致する閉塞デバイス30は、左心耳18に送達されることができ、左心耳18内で血液停滞を予防しかつ作用することを助ける。
【0037】
図1A~B中の図に示されているある態様において、閉塞デバイス30は、最小限に侵襲的な経カテーテル手順を経て左心耳18に送達されることができる。さらに具体的に言うと、送達システム20は、大静脈12を通って、右心房14中へ、心房中隔15を通り、および左心房16中に付属器官18に向かって操作されることができる。いくつかの実施態様において、患者の血管への経皮的アクセスは、例えば、患者の大腿静脈におけることができる。当然のことながら、この例示的技術はただ1つの例であって、多くの他のアクセス技術はまた、本明細書中に提供された閉塞デバイスを配置するのに行われることができる。配置工程のこの点において、閉塞デバイスは、送達システム20の管腔中に含まれて、およびつぶれた目立たない送達形状で構成される。経カテーテルシステムは一般に示されおよび記載されているが、(例えば、胸腔鏡下の)他の送達システムをまた考えることができる。
【0038】
図1Bは、本開示の種々の形態による、送達システム20から配置されおよび左心耳18内に位置する閉塞デバイス30を有する
図1Aの配置を示す。示されているように、制御カテーテル22は、閉塞デバイス30に解放可能に連結していることができ、および送達システム20の管腔内に摺動自在に配置されている。制御カテーテル22は、臨床医のオペレーターによって使用されて、送達システム20から閉塞デバイス30を配置することができる。例えば、左心耳18の小孔38を通して閉塞デバイス30中に位置させた後で、臨床医のオペレーターは、制御カテーテル22に関して送達システム20を格納させて、閉塞デバイス30を鞘から抜いて配置することができる。小孔38は左心房16の前外側壁36の一部分と考えることができ、そこから先細りになって左心耳18の嚢状構造を形成する。閉塞デバイス30は、左心耳18の小孔38の近傍に配置された閉塞面40を含むことができる。(例えば、
図6A~Bを参照して)下記でさらに詳細を述べるように、制御カテーテル22は、ハブまたはセンターフレーム部分または閉塞デバイス300の閉塞面40中の中心に配置されたセンターフレーム部分中に挿入された栓(またはその同類のもの)を介して、閉塞デバイス30に解放可能に連結されていることができる。
【0039】
送達システム20の拘束閉じ込めから現れた後で、閉塞デバイス30は、広げられた形状を再構成できる。閉塞デバイス30は広がって、左心耳18中に画定された空間の輪郭にならうことができる。ある態様において、左心耳18の小孔38に対する閉塞デバイス30の位置は強化されることができ、および閉塞デバイス30は血栓が左心耳18から塞栓することを防ぐことを確かにする。さらに具体的に言うと、閉塞面40は左心耳18内に配置されることができ、閉塞面40は小孔38反対側上の前外側壁36の一部と接続して、実質的に均一表面を形成するようにする。ある態様において、閉塞面が左心耳18の小孔38に対して不均一(例えば、閉塞面の他の部分を超えて突出するハブを有するデバイス、凹面、部分的に凹面であるか、またはくぼみを含む閉塞面を有するデバイス、凹面、部分的に凹面であるか、または不均一な面の結果としてひだがあるかまたはしわであることができるそこに取り付けられたくぼみおよび被覆を含む閉塞面を有するデバイス)である場合か、または閉塞面が突起を含む場合、そこにインプラントされたデバイスの面に沿って血液は集まるかまたは停滞する場合がある。これらの態様において、不均一な表面は左心房18内の血液の流れを変える/乱す場合があるので、血栓は、閉塞デバイスの面に沿って生じる場合がある。したがって、閉塞デバイスが不適切な位置に配置することまたはデバイスの設計の結果として不均一な表面を含む場合、患者は血液凝固および血栓形成を受けやすいままである。
【0040】
閉塞デバイス30の適切な配置および送達後に、制御カテーテル22は閉塞デバイス30から切り離されることができ、および送達システム20および制御カテーテル22は患者から除去されることができる。示されているように配置された閉塞デバイス30では、左心耳18中に確定された空間は、閉塞デバイス30によって提供された物理的障害のために左心房16から本質的に分離されている。このように、凝固しやすくおよび血栓を形成しやすいLAA18内に停滞した血液は左心房16に入ることを妨げられることができ、およびそれによって塞栓性脳卒中を潜在的に生じさせることを予防される。さらに、左心耳18の小孔38に対して閉塞デバイス30の閉塞面40を位置させることは、閉塞デバイス30の面に沿って血液が集まるか、または停滞することを予防する助けとなることができる。
【0041】
上で述べたように、本明細書中に提供された閉塞デバイスは、体の多くの異なる領域中で使用されることができ、および左心耳18への閉塞デバイス30の配置は1つの例示的実施にすぎない。さらに具体的に言うと、
図1Cは、本開示の種々の形態による、送達システムから配置されおよび脈管の壁42の間の脈管内に位置する閉塞デバイス30を有する
図1Aの配置を示す。
【0042】
図2は、閉塞デバイスのための例示的フレーム200の斜視図である。示されているように、フレーム200は、近位末端202および遠位末端204を含むことができ、および単一かつ自己拡張であることができる。さらに、フレーム200は、複数の細長部材206およびフレーム200の近位末端202に配置されたセンターフレーム部分208を含むことができる。複数の細長部材206は、センターフレーム部分208から伸びることができる。共に、複数の細長部材206とセンターフレーム部分208との組み合わせは、面部分220を形成する。さらに、フレーム200は、胴部分214を含むことができる。複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208を含むフレーム200は、予め組み込まれた平面形状で示されている。ある態様においておよび
図5A~Bと比較してさらに詳細に述べるように、フレーム200は送達システム中に装填され、および送達システムから配置された結果として、わずかに曲がっている場合がある。予め組み込まれた平面形状においておよび示されているように、複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208(面部分220)は、実質的な平面(例えば、移行部分216から測定して0mm~1mmの外側への偏芯)を形成する。ある態様において、センターフレーム部分208は、内周および外周を有する孔であり、および複数の細長部材206は、センターフレーム部分208の外周から外側へ放射状に広がっている。
【0043】
面部分220は、センターフレーム部分208および複数の細長部材206によってできていることができる。面部分220の境界は、フレーム200の移行部分216にあると考えることができる。示されているように、移行部分216は、面部分220の外周の周りに配置されている。移行部分216は、複数の細長部材206間でフレーム200を移行し、胴部分214は、面部分220の外側にある。さらに具体的に言うと、フレーム200の胴部分214は複数の細長部材206から伸び、および移行部分216は、フレーム200の複数の細長部材206をフレーム200の胴部分214へ移行する。下記のさらなる詳細においてさらに述べるようにおよびある態様において、移行部分216は、付属器官または脈管の壁と接触するランディング区間として構成されていることができ、その中へフレーム200(閉塞デバイスの一部として)がインプラントされている。移行部分216は、付属器官または脈管の壁に対してフレーム200の一致性を高めることができる。
【0044】
胴部分214は任意の数の列およびセルを含むことができる。胴部分214は、二股に分かれて複数のセルを列で形成することができ、または胴部分214は、フレームの遠位末端204に直接延びることができる。ある態様において、胴部分214は、多角形、正方形、長方形、平行四辺形、ひし形、台形、ダイアモンド形、V字型、八角形、三角形、およびその同類のものなどであるがこれらに限られない、5つの辺を持つ形、6つの辺を持つ形、または他の形でできたセルを含むことができる。胴部分214の異なる形および配置を、例えば、
図13~18に示す。
【0045】
ある態様において、複数の細長部材206は曲がり、およびフレーム200の胴部分214に掛けられた圧縮力に応答して面部分220の(フレーム200の縦軸212に対する)縦の動作を軽減するように構成されている。いくつかの態様において、力は移行部分216に掛けられる。複数の細長部材206は、フレーム200に掛けられる1種または2種以上の力に応答して、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能性によりフレーム200の疲労抵抗を高めることができる。ある態様においておよび
図5A~Bに関して下記でさらに記載するように、複数の細長部材206は、平面から実質的に外側へ面部分220の動作を軽減するように構成されており、および平面から外側への動作は面部分220の外側へのゆがみを含むことができる。
【0046】
示されているように、面部分220は、複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208によって形成された、実質的に均一な(近位)表面である。複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208は、面部分220にわたる等しく一定の表面を含むことができる。さらに、複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208は、面部分220から外側への突起なしで形成されることができる。ある態様において、複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208は、面部分220にわたる(縦軸212に対して、)ほぼ等しい厚さを含むことができる。下記でさらに詳細に述べるように、実質的に均一な表面またはそこから外側への突起のない表面を有する面部分220は、血栓形成の機会を軽減することによってフレーム200を含む閉塞デバイスの性能を高めることができる。ある態様において、面部分220の実質的に均一な表面は、平面であることができる。
【0047】
上で述べたように、複数の細長部材206は、縦軸212に直交する(面部分220によって形成される)平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成されて、フレーム200の胴部分214に掛けられた圧縮力に応答して、面部分220の(フレーム200の縦軸212に対する)縦の動きを軽減する。この力は、圧縮力と考えることができ、および圧縮力は、フレーム200の胴部分214の1つまたは2つ以上の場所に掛けられることができる。ある態様において、圧縮力はフレーム200に対して不均一であることができ、および他の例において、力は放射状の力と考えることができ、これはフレーム200に対して1つまたは2つ以上の場所から内側に向かう力として、またはこの力の構成部分として規定されることができる。これらの例のすべてまたはいずれかにおいて、胴部分214上の1つまたは2つ以上の場所に掛けられた力は、胴部分214に沿って複数の細長部材206に向かって向かわせられる。複数の細長部材206は掛けられた力を吸収し、およびフレーム200のあらゆる場所に掛けられた力のバランスをとり、および/または共有することができる。結果として、複数の細長部材206は、縦軸212に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成されて、フレーム200に掛けられた力に応答して縦軸212に対して(複数の細長部材206とセンターフレーム部分208との組み合わせ)面部分220の動作を軽減する。さらなるおよびある態様において、複数の細長部材206は曲がって、フレーム200の胴部分214の形または配置と独立した面部分220の動作を軽減する。
【0048】
フレーム200の面部分220の動作の軽減は、体内の脈管または開口の中にインプラントされた場合、フレーム200の性能を高めることができる。さらに具体的に言うと、フレーム200(またはフレーム200を含む閉塞デバイス)が、例えば、左心耳中に画定された空間の輪郭中(例えば、
図1A~B中に示される左心耳18または
図1Cに示すような脈管内)に位置する場合、不均一な表面がデバイスの面にわたって血流を変える例において閉塞デバイスに沿って血栓形成が起こる。縦方向の面部分220の動作を軽減することは、血流の乱れを避けることによって血栓形成のための機会を減少させる。さらに、実質的に均一な表面またはそこから外側への突起のない表面を有する面部分220は同様に、血流の乱れを避けることによって性能を高める。さらに、くぼみ(例えば、閉塞面の内部への少なくとも一部での湾曲)を有する閉塞面を有する閉塞デバイスは、閉塞面に沿って血液をたまらせることによって血流を乱すことができるだけでなく、くぼみ内に血液が集まることができるであろう。これらのそれぞれの例は血栓形成に寄与する場合がある。ある態様において、閉塞面中にくぼみを含むそうしたデバイスは、均一な表面を提供することを試みるために、膜を利用できる。膜は不均一な表面の結果として、くぼみ中に入るか、またはしわとなる場合があり、したがって閉塞面にわたって血流を乱す。したがって、均一な面部分220を含みおよびフレーム200に掛けられた力に応答して面部分220の動作に対してまた軽減するフレーム200は、血栓形成のための機会を軽減することによってフレーム200を含む閉塞デバイスの性能を高めることができる。
【0049】
さらに、たわみおよび縦軸212に対して縦方向に面部分220の動作を軽減するように構成された複数の細長部材206は、フレーム200の適合性を高めることができる。さらに具体的に言うと、複数の細長部材206は、不規則な組織のトポグラフィーおよび/または動的に変化する組織のトポグラフィーに適合するフレーム200およびさらに特に胴部分214の能力を手助けできる。フレーム200が変化する組織のトポグラフィー中にインプラントされる場合、組織トポグラフィーから掛けられる力は、胴部分214および/または移行部分216上の1つまたは2つ以上の場所に向けられることができる。ある態様において、この力は複数の細長部材206に向かって胴部分214の長さに沿って向けられ、および複数の細長部材206は、掛けられた力を吸収し、およびフレーム200のあらゆる場所に掛けられた力のバランスを取りおよび/または共有する。結果として、変化する組織のトポグラフィーに接触するフレーム200の部分は、(変化する組織のトポグラフィーをフレームの形に適合することを強いるフレームとは対照的に)そこに適合することができる。さらに、フレーム200の移行部分216は、インプラントされた場合に、小孔の形に適合できる。ある態様において、(そこに付いた膜を含むことができる)フレーム200は、左心耳中に位置して、(例えば、
図1Bの上部に示されているように)血栓が左心耳から塞栓することを防ぐことを助けることができる。インプラントの後では、左心耳に接触しそこに適合するフレーム200の部分、および左心耳を介して掛けられた力は、複数の細長部材206によって吸収されることができる。心臓の生理的条件下で複数の細長部材206は、移行部分216および付属器官に接触する胴部分214の一部が付属器官の形に適合するように構成されているようにしながら、小孔を閉鎖する実質的に均一な表面を形成しおよび維持することを、左心耳の小孔の反対側上の面部分220が継続するように構成されている。
【0050】
そうした適合性の特性は、実質的な閉塞(シーリング)および耐久性のある閉塞を提供するのに好都合であることができる。適合性はまた、閉塞デバイスの疲労抵抗を高めることができる。さらに、実質的な適合性を有する閉塞デバイスは患者により外傷性でなくおよびより適合性でない閉塞デバイスより良好に原位置からの移動に抵抗する傾向があることができる。本明細書中に提供された閉塞デバイスのいくつかの態様において、デバイスのいくつかの部分は、同じデバイスの他の部分よりさらに適合性であるように設計されている。すなわち、1つの閉塞デバイスの適合性は、デバイスの種々の領域において異なるように設計されていることができる。さらに、いくつかの態様においてフレーム材料の選択、熱処理および他の処理は、適合性の所望の程度を達成するために使用できる。ある態様において、フレーム200は、ニチノール(NiTi)でできていることができる。ある特定の実施形態において、フレーム200は1つの単一片のニチノールでできていることができる。
【0051】
体内の場所にフレーム200を送達するために、フレーム200は、例えば、閉塞デバイスの経カテーテル配置に使用される(
図1-Bに示された制御カテーテル22などの)送達カテーテルの中へ装填されるための目立たない(細長い)形状に再構成されていることができる。送達システムの拘束閉じ込めから現れた後で、フレーム200は、
図2に示された形状に自己拡張および再構成するように構成されている。フレーム200は、例えば、広がって(例えば、
図1A~Bに示された左心耳18または
図1C示すように脈管に内の)体内の画定された空間の輪郭に適合することができる。上で述べたように、センターフレーム部分208は、閉塞デバイスの経カテーテル配置のための制御カテーテルへの連結点として機能できる。結果として、フレーム200(およびフレーム200を含む閉塞デバイス)は、ハブなしである面部分220を有することができる(例えば、センターフレーム部分208を超える追加の構造または要素がなく、センターフレーム部分208の厚さを超える追加の厚さがなく、縁なしであり、または複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208の最大の厚さを超える寸法がない)。(例えば、面部分220を超えて延びるなんらかの小穴(アイレット)などの)ハブのない面部分220は、複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208によって形成されたほぼ均一な表面を提供する。
【0052】
図2に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。さらに、
図2のいずれかに記載された構成部分の任意の1つまたは2つ以上は、態様において、そこに記載された種々の他の構成部分(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、
図2を参照して記載されたフレーム200は、(
図1A~Bに示された)送達システム20と連結して使用されることができる。さらに具体的に言うと、フレーム200は、(例えば、閉塞面40の一部分を形成する複数の細長部材206およびセンターフレーム部分208と伴に)閉塞デバイス30の一部分を形成することができる。さらに、フレーム200は、(例えば、
図7を参照して示されおよび記載されているように)そこに取り付けられた膜を含むことができる。
【0053】
図3は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスの例示的面部分300の具体的な説明の上面図である。面部分300は、複数の細長部材302およびセンターフレーム部分304を含む。示されているように、複数の細長部材302はセンターフレーム部分304から延びることができ、および面部分300内の共通の湾曲を含むことができ、共通の平面(例えば、示されているようなx-y平面)内に実質的に形成される。共通の湾曲は、面部分300内で重なり合わないように複数の細長部材302を提供することができる。ある態様において、複数の細長部材302は、(例えば、
図8に示すように)ジグザグパターンを有することができる。
【0054】
複数の細長部材302は、任意の数の湾曲または半湾曲パターンを含むことができる。他の湾曲パターンを、例えば、
図8~11中に示す。示されているように、複数の細長部材302のそれぞれは、複数の曲線部を含む。具体的に説明する目的のために、曲線部は、
図3中の複数の細長部材302の1つにおいて強調されている。複数の細長部材302は、第1の曲線部306、第2の曲線部308、および第3の曲線部310を含むことができる。ある態様において、第1の曲線部306および第3の曲線部310は第1の方向に曲がっており、および第2の曲線部308は、第1の方向と反対側の方向である第2の方向に曲がっている。結果として、複数の細長部材302は、第1の曲線部306と第2の曲線部308との間の第1の変曲点318、および第2の曲線部308と第3の曲線部310との間の第2の変曲点320を含むことができる。第1の変曲点318および第2の変曲点320は、複数の細長部材302の湾曲を変える。
【0055】
さらに、第1の曲線部306、第2の曲線部308、および第3の曲線部310のそれぞれは、共通の平面内に配置されている。したがって、複数の細長部材302、および第1の曲線部306、第2の曲線部308、および第3の曲線部310によって形成された湾曲は、実質的にx-y平面内に生じる。さらに具体的に言うと、第1の曲線部306、第2の曲線部308、および第3の曲線部310のそれぞれは、x-y平面内で湾曲している。センターフレーム部分304はまた、x-y平面内に配置されていることができる。面部分300が閉塞デバイス中に含まれる場合、複数の細長部材302およびセンターフレーム部分304は、共通の平面内に配置されていることができる。さらに面部分300は閉塞デバイスに含まれている場合、複数の細長部材302は、曲がり(例えば、
図2を参照して上記に記載したように)閉塞デバイスの別の部分に掛けられた圧縮力に応答して、面部分300の(x-y平面に直交する)縦の動作を軽減するように構成されている。複数の細長部材302は、x-y平面内で実質的に曲がるかまたはたわんで、面部分300の(x-y平面に直交する)縦の動作を軽減するように構成されている。
【0056】
ある態様において、第1の曲線部306、第2の曲線部308、および第3の曲線部310のそれぞれは等しい曲率半径を含むことができる。他の態様において、第1の曲線部306および第3の曲線部310は、第1の曲率半径を含むことができ、第2の曲線部308は、第2の(および異なる)曲率半径を含むことができる。第1の曲線部306および第3の曲線部310の(第1の)曲率半径は、第3の曲線部310の(第2の)曲率半径より大きいことができる。さらなるおよびある態様において、第1の曲線部306および第3の曲線部310は、ほぼ等しい長さを含むことができる。第2の曲線部308は、第1の曲線部306および第3の曲線部310以上である長さを含むことができる。さらに、第1の曲線部306および第3の曲線部310は、第2の曲線部308の長さ超の長さを含むことができる。示されているように、第2の曲線部308の長さは、長さで実質的に等しい第1の曲線部306および第3の曲線部310より大きい。
【0057】
上で述べたように、複数の細長部材302は、センターフレーム部分304から延びる。したがって、複数の細長部材302のための始点312は、センターフレーム部分304に配置されており、および複数の細長部材302のための終点314は、面部分300の外周に配置されている。具体的に説明する目的のために、始点312および終点314は、
図3中の複数の細長部材302の1つに示されている。ある態様において、始点312および終点314は、面部分300に対して対称的に配置されていることができる。さらに具体的に言うと、始点312と終点314との間に形成された接線316は、実質的に直線であることができる。複数の細長部材302の湾曲のパターンは対称であることができ、複数の細長部材302は、始点312から一方向へおよび終点314へ別の方向に戻る(1つまたは2つ以上の変曲点を有する)湾曲を含むようになっている。
【0058】
記載された態様において、面部分300は、10の複数の細長部材302を含む。いくつかの態様において、面部分300は、2、3、4、5、6、7、8、9、11、12、13、14、15、16、または16超の複数の細長部材302を含むことができる。さらに、センターフレーム部分304は、複数の細長部材302のそれぞれに対応する10のピーク322を含むように示されている。センターフレーム部分304は、面部分300中に含まれる複数の細長部材302の数と等しい数のピークを含むことができる。他の態様において、センターフレーム部分304は、実質的に円形の形を含むことができる。
【0059】
図3に示された具体的に説明される構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。面部分300は、本明細書中に記載された種々の他の閉塞デバイス(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、面部分300は、
図2に示されたフレーム200に関連して、使用されることができる。
【0060】
図4Aは、本開示の種々の形態による、力が掛けられる前の第1の形状の閉塞デバイスの例示的面部分400の上面図の略図である。面部分400は、複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404を含む。複数の細長部材402a~jは、センターフレーム部分404から延びる。センターフレーム部分404および複数の細長部材402a~jは、x-y平面内の配置されている。複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404単一のフレームでできていることができる。単一のフレームは、レーザー切断(例えば、管または平面シート)、エッチング、ワイヤー形成、または他の工程によって形成されることができる。
【0061】
さらに、面部分400は、実質的に均一な表面または厚さであることができる。複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404は、面部分400にわたる等しいおよび一定の表面を含むことができ、(例えば、z-軸に対して)面部分400は突起がないようになっている。実質的に均一な表面またはそこから外側への突起のない表面を有する面部分400は、面部分400にわたって血流の乱れを軽減しそれによって血栓形成のための機会を減らすことによって、フレーム400を含む閉塞デバイスの性能を高めることができる。
【0062】
具体的に説明する目的のために、面部分400の周囲の境界406が示されている。ある態様において、周囲の境界406は、複数の細長部材402a~jの終端部分によって形成された非物理的境界(例えば、
図2に示すような、移行部分216の周りに形成された面部分220)と考えることができる。他の態様において、周囲の境界406は、面部分400を形成するフレームの一部によって形成された物理的境界であることができる。いずれかの態様においておよび
図7を参照して下記で詳細に述べるように、面部分400は、そこに取り付けられた膜を含むことができる。血栓が付属器官または脈管を塞栓することへの障害を提供し、シーリングを高めるように膜が取り付けられる。使用のために好適な膜は、閉塞性または半閉塞性材料を含む。半閉塞性材料を有する態様は、血栓の通路を妨げながら、いくらかの流体/血液構成部分の通路を可能にできる。これらの態様において、周囲の境界406は、膜の境界によって形成されることができる。
【0063】
面部分400は、(例えば、
図2を参照して示されおよび上記に記載したフレーム200を介して)閉塞デバイスと伴に取り込まれることができる。面部分400を含む閉塞デバイスは、
図4Aに示されたz-軸と平行である縦軸を含むことができる。したがって、面部分400を含む閉塞デバイスは、閉塞デバイスの縦軸に直交する平面(x-y平面)中に配置されたセンターフレーム部分404および複数の細長部材402a~jを有する。(例えば、
図2に示すような)そうした閉塞デバイスの面部分400は、実質的に外部におよび/または面部分400およびx-y平面に直交して配置された閉塞デバイスの胴部分を有する閉塞デバイスの第1の部分と考えることができる。
【0064】
図4Aに示すように、複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404は、力がそこに掛けられていない初期の形状で配置されている。複数の細長部材402a~jは、第1の形状において重複しないことができ、および共通の湾曲を含むことができる。さらに、複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404は、x-y平面内で配置されているのに加えて均一である。
【0065】
図4Bは、本開示の種々の形態による、掛けられた力に応答した第2の形状の面部分400の具体的な説明の上面図である。(具体的に説明する目的のために示されている)掛けられた力に応答して、複数の細長部材402a~jは、曲がり、およびx-y平面に対して、面部分400の動作を軽減するように構成されている。さらに、複数の細長部材402a~jは、x-y平面内で実質的に曲がるかまたはたわんで、x-y平面に対する面部分400の縦の動作を軽減するように構成されている。上で述べたように、面部分400は、(例えば、
図2を参照して示されおよび上記に記載したフレーム200を介して)閉塞デバイスと伴に取り込まれることができる。
図4Bに示された掛けられた力は、x-y平面の外側に配置された閉塞デバイスの一部分に掛けられた圧縮力であることができる。種々の実施態様において、圧縮力は、組織の動作を含めて、デバイスが体の組織(例えば、心臓)に適合する部分と関連した圧縮力に相当する。圧縮力は、閉塞デバイスの1つまたは2つ以上の側から閉塞デバイスへ不均一に向けられることができる。さらに、圧縮力は、閉塞デバイスの1つまたは2つ以上の側からz-軸に対して角度を持って、閉塞デバイスに向かって向けられることができる。
【0066】
図4Bに示すようにおよび掛けられた力に応答して、複数の細長部材402a~jの1つまたは2つ以上は曲がる/たわむ。ある態様において、複数の細長部材402a~jは、圧縮力に最も近くに位置する複数の細長部材402a~jの1つまたは2つ以上が、そこから遠くに位置する複数の細長部材402a~jの1つまたは2つ以上より大きい度合いでたわむように構成されている。さらに具体的におよび示されているように、複数の細長部材402b~eは(x-y平面内で)曲がり/たわみ、一方複数の細長部材402aおよび402f~jは(x-y平面内で)より低い度合いで曲がる/たわむかまたは全く曲がらない/たわまない。複数の細長部材402aおよび402f~jは、掛けられた力をその長さに沿って伝えて、複数の細長部材402aおよび402f~jの中で掛けられた力を共有できる。結果として、複数の細長部材402a~jの屈曲は、x-y平面の外側にある複数の細長部材402a~jおよびセンターフレーム部分404(z方向またはx-y平面に垂直な方向で)の動作を軽減するために、実質的にx-y平面内で生じる。
【0067】
ある態様において、面部分400を含む閉塞デバイスは、変化する組織のトポグラフィー中にインプラントされることができる。組織トポグラフィーから掛けられた力は、1つまたは2つ以上の場所に向けられることができる。面部分400は、閉塞デバイスのフレームの一部として形成されることができ、変化する組織のトポグラフィーに従うことができる。ある態様において、閉塞デバイスは、(例えば、
図1Bに示されているように)左心耳に位置して左心耳から塞栓することを妨げることを助けることができる。インプラント後に、左心耳を介して掛けられた力は、複数の細長部材402a~jによって吸収されることができる。複数の細長部材402a~jは、いくつかの態様において、左心耳の小孔の反対側のx-y平面内に面部分400を維持して、面部分400の均一性を形成および維持して小孔を閉鎖し、一方閉塞デバイスの残りの部分を付属器官の形に適合させることができる。他の態様において、脈管または付属器官に接触する閉塞デバイスの胴部分の一部のみが適合するように構成されている。面部分400の周囲の境界406は、左心耳を介して掛けられた力に応答して、小孔の形に適合することができる。例えばおよび
図4Aおよび
図4Bを比較して示されているように、周囲の境界406は、閉塞デバイスに掛けられた力に応答して、その形を変えることができる。周囲の境界406は、左心耳の小孔の閉鎖を維持し、一方で複数の細長部材402a~jが面部分400の動作に対して軽減しおよびその均一性を維持して血栓形成を避ける。
【0068】
第1の形状(
図4A)および第2の形状(
図4B)のそれぞれにおいて、面部分400は、x-y平面内に実質的に均一な表面を維持する。ある態様において、面部分400はまた、x-y平面内で平面を維持する。複数の細長部材402a~jはまた、第1の形状(
図4A)および第2の形状(
図4B)のそれぞれと重複しないことができる。
【0069】
図4A~Bに示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。面部分400は、種々の他の閉塞デバイス本明細書中に記載された(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、面部分400は、
図2に示されたフレーム200に関連して、使用されることができる。
【0070】
図5Aは、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのもう一つの例示的フレーム500の具体的な説明の側面図である。フレーム500は、面部分(502aおよび502b)および胴部分504を含むことができる。示されていないが、面部分(502aおよび502b)は、センターフレーム部分および複数の細長部材を含むことができる。センターフレーム部分は、
図2~4または
図6A~Bを参照して示されおよび記載された形態と一致して形成されることができ、および複数の細長部材は、
図2~4を参照して示されおよび記載された形態と一致して形成されることができる。
【0071】
面部分502は、フレーム500の近位末端512に配置されることができ。さらに、面部分502aはフレーム500の縦軸516に垂直なまたは直交する平面518a中に配置されることができる。平面518aは、上限520aおよび下限522aを含むことができる。さらに、フレーム500は、面部分502a(および複数の細長部材)と胴部分504との間に配置された移行部分506をまた含むことができる。移行部分506は、フレーム500を平面518から胴部分504へ移行させる湾曲を含む。ある態様において、面部分502aは、(例えば、フレーム500の縦軸516に直交する)実質的に平面であることができる。さらに、面部分502aは、均一な表面を含むことができる。さらに具体的に言うと、面部分502aは、面部分502aに対して外部への突起のない表面を有する。
【0072】
ある態様においておよび
図5Bに示すように、フレーム500は、本開示の種々の形態により、面部分502b中に湾曲を含むことができる。湾曲は、(例えば、
図1A~Bに示されおよび記載されているように)フレーム500が送達システムの中へ装填されたおよび装填されていないことに起因することができる。
図5Aは、予め組み込まれた平面形状でのフレーム500を示す。いったん装填されおよび装填されていない、湾曲のピーク532は、移行部分506より約1mm~3mm高いかまたは低いことができる。
図5Aに示された予め組み込まれた平面形状において、面部分502aは、実質的に平面または平面(例えば、移行部分506から測定して1mm未満の湾曲のピーク)である。実質的に直交する面部分502bについて、面部分502bは平面518b内に配置されている。これらの態様において、平面518bは、面部分502bの湾曲のピーク532に平行であることができる。平面518bは、上限520bおよび下限522bを含むことができる。ある態様において、面部分502bの湾曲は、(示されているように)フレーム500から外に向いていることができ、または面部分502bの湾曲は内向きであることができる。面部分502aに類似して、面部分502bは、均一な表面を含むことができる。さらに具体的に言うと、面部分502bは、面部分502bに対して外部への突起のない表面を有する。さらに具体的に言うと、面部分502bは、湾曲を含む面部分502bの表面に対して突起がないことができる。
【0073】
面部分502aおよび面部分502bの両方は、複数の細長部材を含む。(例えば、
図2~4を参照して)上記で詳細に述べたように、複数の細長部材は、平面(518aおよび518b)内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されており、フレーム500の胴部分504に掛けられた圧縮力に応答して、縦軸516に対して面部分502aおよび面部分502bの動作を軽減する。ある態様において、複数の細長部材は、平面(518aおよび518b)内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されており、平面(518aおよび518b)から実質的に外側への面部分(502aまたは502b)の動作を軽減し、および平面(518aまたは518b)から外側への動作は、胴部分504の25%の圧縮に応答して、15%未満の外側へ(胴部分214の外径の15%)の面部分(502aまたは502b)の偏芯を含む。
【0074】
15%の外側へ偏芯は、平面(518aまたは518b)の上限(520aおよび520b)によって表される。さらに具体的に言うと、偏芯が上限(520aおよび520b)より大きい場合、面部分(502aおよび502b)は、平面(518aまたは518b)から外側へ偏向する。結果としておよびある態様において、複数の細長部材は、曲がりおよびフレーム500の胴部分504に掛けられた圧縮力に応答して、平面(518aまたは518b)から実質的に外側へ面部分(502aおよび502b)の動作を軽減するように構成されていて、面部分(502aまたは502b)が上限(520aおよび520b)および下限(522aおよび522b)内に維持されるようであることができる。
【0075】
力は、圧縮力と考えることができ、および圧縮力は、フレーム500の胴部分504上の1つまたは2つ以上の場所に掛けられることができる。ある態様において、圧縮力は、フレーム500に対して不均一であることができ、および他の態様において、力は、放射状力と考えることができ、これは胴部分504に対して、1つまたは2つ以上の場所から内部に向けられる力、または力の構成部分として規定されることができる。
【0076】
ある態様において、フレーム500は、患者の中にインプラントされることができる。さらに具体的に言うと、フレーム500(またはフレーム500を含む閉塞デバイス)が、例えば、左心耳(例えば、
図1A~Bに示された左心耳18)中で確定された空間の輪郭内に位置する場合、血栓は不均一な(例えば、突起を有する)表面がデバイスの面にわたって血流を変化させる例において、閉塞デバイスに沿って起こる場合がある。インプラント後に、左心耳を介してフレームの胴部分504に掛けられた力は、面部分(502aまたは502b)中に含まれる複数の細長部材によって吸収されることができる。複数の細長部材は、左心耳の小孔の反対側上に縦軸516に対する面部分(502aおよび502b)の縦方向の動作を軽減するように構成され、左心耳の小孔を閉鎖する実質的に突起のない表面を形成しおよび維持し、一方閉塞デバイスの残りの部分(例えば、胴部分504)を付属器官の形に適合させる。面部分(502aおよび502b)の縦方向への軽減する動作は、左心耳の小孔にわたり実質的に均一な表面を維持することによって血流の乱れに対して軽減することによって血栓形成のための機会を減らす。
【0077】
ある態様において、フレーム500の胴部分504は、遠位末端514に向かって先細りになっていることができる。幾つかの態様では、フレーム500の胴部分504は、第1の先細りになっている部分508および第2の先細りになっている部分510を含むことができる。第1の先細りになっている部分508および第2の先細りになっている部分510は、異なる割合で周囲を減少させることができる。例えば
図5Aおよび
図5Bに示すように、第1の先細りになっている部分508は、第2の先細りになっている部分510が先細りになる割合より小さい割合で減少している。第1の先細りになっている部分508は、面部分(502aおよび502b)から0~10°、または0~20°、または0~30°の角度で先細りになることができる。第2の先細りになっている部分510は、40~75°、30~80°、または30~85°の角度で先細りになることができる。フレーム500は、フレーム500を含む閉塞デバイスでの意図されたインプラントによって1つの先細りまたは複数の先細りになっている部分(第1の先細りになっている部分508および第2の先細りになっている部分510)を含むことができる。第1の先細りになっている部分508および第2の先細りになっている部分510は、製造されて、左心耳の具体的な組織のサイズであることができる。
【0078】
フレーム500のいくつかの態様は、ひだに耐性がある。例えば、本明細書中に提供された閉塞デバイスのある態様は、送達カテーテル中にデバイスを装填または再装填した場合に、一般的にひだへのさらなる耐性を示す。ひだは、構成されたデバイスを不均一にする、閉塞デバイス(例えば、先端の部分)の一部分の折りたたまれること、曲がっていること、よじれ、または重複などの一種の変形である。ひだは、閉塞デバイスに、構造的なもつれおよび/または損傷、装填に対する抵抗、不充分なシーリング性能、およびその同類のものの経験を生じさせる場合がある。「どんぐり(acorn」」形のフレーム500は、ひだに対するフレーム500の耐性を高める。これらのそうした態様は、どんぐり形、フレームの全部またはより全部を覆う膜、改善された適合性およびシーリング、より良好な疲労耐性、ならびに成長して高めるePTFE材料の被覆の部分的なお陰で患者の外傷の防止においてより良好であることができることが見出された。
【0079】
さらに、フレーム500の胴部分504は、円筒形、円錐形、円錐台形、半球形、球状キャップ形、ピラミッド形、角錐形、およびその同類のもの、ならびにそれらの組み合わせなどの別の形であることができる。そうした様々な形および様々な幾何学的形の任意のおよびすべての組み合わせおよび準組み合わせが、想定され、および本開示の範囲内にある。
【0080】
ある態様において、フレーム500の面部分(502aまたは502b)、胴部分504、および移行部分506は、単一のおよび自己拡張構造で形成されている。ある態様において、フレーム500は、単一片の材料でできていることができる。したがって、いくつかの態様においてフレーム500は、縫目のない構造を含むと言える。さらに、フレーム500の材料は、フレーム500の全部を通して1つの厚さおよび/または幅であることができる。いくつかの態様において、フレーム500の材料は、厚さおよび/または幅において変化でき、それらの具体的領域中のフレーム500によって及ぼされる放射状の力における変化を促進し、フレーム500の剛性または可撓性をある領域において増加または減少させ、移動抵抗を高め、および/またはフレーム500でできた閉塞デバイスの配置(および/または再位置付けおよび再配置)のために備えている送達カテーテル中へのフレーム500の装填(および/または再装填)の工程を制御するようにする。しかし、いくつかの態様においてフレーム500は、異なって作成されて、互いに別々に形成された2つまたは3つ以上の部分を含むようになっていることができる。
【0081】
さらに、ニチノール(NiTi)は、フレーム500(および本明細書中に記載されたフレームのいずれか)の材料として使用されることができるが、ステンレススチール、L605スチール、ポリマー、MP35Nスチール、ポリマーの材料、Pyhnox、Elgiloy、または任意の他の適当な生体適合性材料、およびそれらの組み合わせなどの他の材料はフレーム500の材料として使用されることができる。NiTiの超弾性特性および柔らかさは、フレーム500の適合性を高めることができる。さらに、NiTiは、所望の形に形を設定されることができる。すなわち、フレーム500が送達システムから配置された場合などのフレーム500が開放された場合に、フレーム500が所望の形に自己拡張する傾向があるように、NiTiは形を設定されることができる。さらに具体的に言うと、(NiTiでできた)フレーム500は、フレーム500が弾性的につぶれたまたは「押しつぶされて」(例えば、
図1Aを参照して示されおよび記載されているような)送達システム中での装填のための目立たない送達形状にされ、および送達システムから出現することで
図5Aおよび
図5Bに示すように、次に広げられた形状に再形成されるスプリング性を有することができる。フレーム500は、一般に適合性があり、疲労耐性があり、および弾性があることができ、閉塞デバイスが患者の中に配置された場合にフレーム500が周囲の組織のトポグラフィーに適合できるようになっている。ある態様において、例えば、生体吸収性または生体に吸収可能なポリマーを含む生体吸収性または生体に吸収可能な材料は、フレーム500またはその一部として使用されることができる。
【0082】
いくつかの態様において、フレーム500(および本明細書中に提供された他のデバイスのフレーム)のいくらか部分または全部は、高められたレントゲン写真での視認性のための放射線不透過性被膜で被覆(例えば、スパッタ被覆)されている。例えば、いくらかのそうした態様において、フレーム500の一部または全部は、タンタル、白金、およびその同類のものなどであるがこれらに限られない貴金属で被覆されていることができる。いくつかの態様においてフレーム500は、ニチノール管またはニチノールのシートでできている。
【0083】
いくつかの態様において、フレーム500は、種々の電解研磨技術を使用して加工されていることができる。いくつかの態様において、そうした電解研磨は、フレーム500が(直径の膨張前に)切断された菅形状にある間に行われる。いくつかの態様において、そうした電解研磨は、フレーム500の直径が広げられおよび形が設定された形状である間に行われる。いくつかの態様において、フレーム500は、種々の熱処理技術を使用して加工されることができる。そうした技術の使用は、増加した適合性、増加した疲労抵抗、およびデバイスから患者への外傷の減少などであるがこれらに限られない本明細書中に提供された閉塞デバイスのいくらかの望ましい性能特性を高めることができる。
【0084】
フレーム500は、胴部分504に配置された1つまたは2つ以上のアンカー524、526をまた含むことができる。
図5Aおよび
図5Bに示すように、フレームは、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526を含む。第1の群のアンカー524および第2の群のアンカーのそれぞれのたった1つが強調されているが、それぞれのアンカー524、526は、アンカー部分528(脈管または付属器官の壁と接触して、フレーム500および伴う閉塞デバイスを適所に保持することができる)およびアーム530を含む。ある態様において、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526は、遠位末端514に対して、フレーム500の周囲で同じ高さに配置されることができる。他の態様において、第1の群のアンカー524のアンカー部分528は、遠位末端514に対して第1の高さで配置され、および第2の群のアンカー526のアンカー部分528は、遠位末端514に対して、第2の高さで配置され、および第1の高さは第2の高さより高い。第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526のアンカー部分528の高さは、フレーム500上の異なる高さで第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526を配置することによって変更されることができる。他の態様において、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526のアンカー部分528の高さは、アーム530の長さを変えることによって変えることができる。さらに具体的におよび示されているように、第1の群のアンカー524のアーム530は、第2の群のアンカー526のアーム530より短いことができる。第1の群のアンカー524と第2の群のアンカー526との高さの違いは、第1の群のアンカー524のアーム530と第2の群のアンカー526のアーム530との長さの違いであることができる。ある態様において、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526およびフレーム500の残りの部分は、単一であることができる。さらに具体的に言うと、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526はまた、フレーム500の残りの部分と同じ単一片の材料で形成されることができる。
【0085】
ある態様において、第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526を交互に配列すると、(示されているように)配置された形状と送達システムを介した細長いまたは送達形状との間でフレーム500を移行させるのに必要な力の量を減らすことができる。フレームは、送達システムの一部(送達鞘)の中へフレーム500を閉じ込めることによって送達システム(例えば、
図1Aに示すように)中に位置することができる。フレーム500を送達システム中に閉じ込める工程において、(アンカーなどの)突起と接触する場合、送達システム内にフレーム500を配置するのに必要な力を増加させる。したがって、異なる高さで第1の群のアンカー524および第2の群のアンカー526を交互に配列することはまた、フレームの周りに同じ高さで位置する複数のアンカーと比較してほぼ半分に送達システム内にアンカー524および526に閉じ込めるのに必要な力の量を交互に配列している。
【0086】
図5Aおよび
図5Bに示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。フレーム500は、本明細書中に記載された(および/または具体的に説明されていない構成部分)種々の他の閉塞デバイスと統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、フレーム500は(例えば、
図7を参照して示されおよび記載されているように)、そこに取り付けられた膜を含むことができ、またはフレーム500は、閉塞デバイス700とともに含まれるフレーム708の代わりに使用されることができる。さらに、面部分220、300、400は、面部分(502aまたは502b)の代わりに取り込まれることができる。
【0087】
図6Aは、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスと伴に含まれることができる例示的フレーム600およびセンターフレーム部分602の一部分の具体的な説明の上面図である。フレーム600は、ある態様においてニチノール材料でできていることができる。さらに、フレーム600は、単一でありおよび自己拡張であることができる。センターフレーム部分602は、センターフレーム部分602の周囲に配置された複数の弧604を含むことができる。センターフレーム部分602は、本開示の種々の形態と一致する、閉塞デバイスと伴に使用されることができるフレーム600の中心部分として配置されることができる。フレーム600は、管などの単一の構造でできていることができる。管はフレーム600を形成するように切断されることができ、センターフレーム部分602および複数の弧604を含むことができる。フレーム600は、複数の細長部材606をまた含み、これは、フレーム600の面部分および胴部分を形成することができる。
【0088】
センターフレーム部分602および複数の細長部材606は、実質的に平面である。切断された管からフレーム600を形成することは、センターフレーム部分602を実質的に平面にする。管からセンターフレーム部分602および複数の細長部材606を平面形状配置するために、切断された管は、
図6Bに示すように製造された形状から扁平にされなければならない。下記でさらに詳細に述べるように、複数の弧604は、製造された形状から
図6Aに示すように扁平な形状に移行する際に、センターフレーム部分602の周囲に歪を分配するように構成されていることができる。複数の弧604は同様に、細長い形状(例えば、送達システム内に配置したフレーム600)および配置された形状からフレーム600に移行させる際にセンターフレーム部分602の周囲に歪を分配するように同様に構成されていることができる。配置された形状において、
図6Aに示されたフレーム600の部分は、面部分(例えば、
図2~4に示された面部分220、300、400)の中央部分であることができる。
【0089】
センターフレーム部分602は、患者中のターゲットの場所へフレーム600を含む閉塞デバイスを送達するための送達システム(例えば、
図1A~B中に記載された送達システム)を取り付けるように構成されていることができる。さらに、フレーム600は、
図6Aに示された配置された/扁平な形状から送達システム内の細長い形状に、センターフレーム部分602への取り付け具により、送達システム内に閉じ込められることができる。形状間の移行を通してフレームに掛けられた歪は、センターフレーム部分602の周囲に複数の弧604により分散されている。
【0090】
さらに、複数の細長部材606は、たわみ、および
図6Aに示された平面プロファイルから実質的に外側へセンターフレーム部分602および複数の細長部材606の動作を軽減するように構成されていることができる。複数の細長部材606の一部分のみが
図6A中に示されているが、複数の細長部材606は、センターフレーム部分602および複数の細長部材606の平面プロファイルの外の(示されていない)フレーム600の部分に掛けられていることができる力を吸収する湾曲を含むことができる。
【0091】
図6Bは、本開示の種々の形態による、扁平にする前の
図6Aに示されたフレーム600およびセンターフレーム部分602の斜視図である。フレーム600は、フレームが例えば、切断された管または平面シートで形成されて複数の弧604を含んだ後の、製造された形状で示されている。複数の弧604は、
図6Aに示された平面プロファイルに扁平になるフレーム600の能力を高める。複数の弧604は、管から扁平への移行の間に可撓性を提供できる。さらに、複数の弧604は、センターフレーム部分602の周囲に製造された形状からフレーム600を扁平にすることで生じる歪を移行させかつ分配することができる。応力は、ピークまたは複数の弧604におよび/または複数の弧604および複数の細長部材606の移行で蓄積する。複数の弧604の湾曲は、実質的に円形のまたは長方形の中心領域と比較して、応力を分散する最適化された領域を提供する。
【0092】
ある態様において、複数の弧604の湾曲は、
図6Aに示された湾曲と逆転することができる。さらに、複数の弧604の幅は、複数の細長部材606の幅と等しいことができる。他の態様において、複数の弧604の幅は、複数の細長部材606の幅より101%~160%大きいことができる。
【0093】
図6A~Bに示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。さらに、
図6A~Bのいずれかに記載された構成部分の任意の1つまたは2つ以上は、態様において、そこに記載された種々の他の構成部分(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、
図6A~Bを参照して記載されたフレーム600は、送達システム20に関連して使用されることができ、および、(例えば、複数の細長部材606およびセンターフレーム部分602が閉塞面40の一部分を形成する)
図1A~Bに示された閉塞デバイス30の一部分を形成する。さらに、フレーム200は、(例えば、
図7を参照して示されおよび記載されているように)そこに取り付けられた膜を含むことができる。
【0094】
図7は、本開示の種々の形態による、例示的閉塞デバイス700の斜視図である。閉塞デバイス700は、センターフレーム部分702、センターフレーム部分702から延びる複数の細長部材704、および胴部分706を含むことができる。センターフレーム部分702、複数の細長部材704、および胴部分706は、全体として閉塞デバイスのフレーム708を形成する。ある態様において、フレーム708は、単一の(例えば、1つの構造、または1片の材料できてきる)および自己拡張であることができる。さらに、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、閉塞デバイス700の縦軸712に直交する共通の平面中の配置されている。センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、x-y平面内にあることができる。しかし、フレーム708の胴部分706は、x-y平面の外側に配置されていることができる。ある態様において、複数の細長部材704は、たわみ、および胴部分706へ掛けられた圧縮力に応答して、x-yに対して、縦方向にセンターフレーム部分702および複数の細長部材704の動作を軽減することができる。示されているように、複数の細長部材704は、x-y平面内のフレーム708のセンターフレーム部分702から延びる共通の湾曲を含む。
【0095】
閉塞デバイス700は、フレーム708上に配置された膜をまた含むことができる。センターフレーム部分702および複数の細長部材704(フレーム708の面部分)と組み合わせた閉塞デバイス700は、閉塞デバイス700の閉塞面を共に画定することができる。さらに、共通の平面内に配置されたセンターフレーム部分702および複数の細長部材704は、膜710のそこへの取り付けを高めることができる。ある態様において、センターフレーム部分702および複数の細長部材は、平面であることができる。さらに、センターフレーム部分702および複数の細長部材704(フレーム708の面部分)は、実質的に均一な(近接した)表面であることができる。センターフレーム部分702および複数の細長部材704は等しいおよび一定の表面を含むことができる。さらに、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、そこから外側への突起なしで形成されていることができる。ある態様において、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、面部分220にわたって(y-軸に対して)ほぼ等しい厚さを含むことができる。実質的に均一な表面またはそこから外側への突起のない表面を有するセンターフレーム部分702および複数の細長部材704は、血栓形成のための機会を軽減することによって閉塞デバイス700の性能を高めることができる。
【0096】
示されているように、膜710は、センターフレーム部分702を覆うことができる。センターフレーム部分702は、(例えば、
図2~4および6Aに示すように)フレーム708中の開口であることができる。膜710は、センターフレーム部分702を覆うことができるかまたは部分的に覆うことができ、フレーム708の面部分を閉鎖する。膜710は、センターフレーム部分702内の部分的に延びてシーリングを提供できる。さらに、膜710は、フレーム700の外部の部分に取り付けられて、(例えば、ニチノールで構成されていることができるフレーム700が、生体内で血液または組織に曝されないように)フレーム700をすべて覆うことができる。
【0097】
上で述べたように、複数の細長部材704は、たわみ、および胴部分706に掛けられた圧縮力に応答して、縦方向に、センターフレーム部分702および複数の細長部材704の動作を軽減するように構成されていることができる。閉塞デバイス700が患者中にインプラントされている場合、複数の細長部材704は、不規則な組織トポグラフィーおよび/または動的に変化する組織のトポグラフィーに順応しおよび適合するフレーム708の能力を手助けすることができる。力は組織トポグラフィーから掛けられ、および胴部分706上の1つまたは2つ以上の場所に向けられることができる。ある態様において、この力は複数の細長部材704に向かって胴部分706の長さに沿って向けられ、および複数の細長部材704が変形し、および掛けられた力を吸収し、およびフレーム708中のあらゆる場所で掛けられた力のバランスを取りおよび/または共有する。ある態様において、閉塞デバイス700は、(例えば、
図1Bの上部に示されているように)左心耳内に位置して血栓が左心耳を塞栓することを妨げることを助けることができる。インプラント後に、閉塞デバイス700は左心耳に適合し、および左心耳を介して掛けられた力は、複数の細長部材704によって吸収されることができる。複数の細長部材704は、左心耳の小孔の反対側上に共通の平面中に平面閉塞面を維持する。胴部分706へ掛けられた力に応答して、複数の細長部材704のたわみは、(実質的に平面および/または突起のない)実質的に均一な表面を維持し、および小孔を閉鎖して、血栓が左心耳を塞栓することを、閉塞面に沿って血流を乱すことなく、妨げることを助ける。
【0098】
配置されたセンターフレーム部分702および複数の細長部材704および縦軸712に直交する共通の平面(例えば、平面)内に維持される曲がりまたはたわみは、閉塞デバイス700がインプラントされた場合に、膜710のために構造的な安定性を提供することができる。上で述べたように、血栓は、血流を変える不均一な表面による閉塞デバイス700の面に沿って生じることができる。上で述べたように、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、均一でありおよび突起を含まないことができる。突起がないことはまた、血流を変えないことにより血栓形成の軽減を助けることができる。したがって、閉塞デバイスが平面および/または均一な面を維持しない場合には患者は血液凝固および血栓形成を受けやすいままである場合がある。膜を支持するフレームが平面の面および/または均一な面を含まない場合、膜は非平面の面および/または不均一面に適合し、および突起を含む不均一な表面または面を有するデバイスを提供し、そこにわたって血流を変える場合がある。結果として、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、膜710の構造的な安定性を高めることができ、および閉塞デバイス700のための平面および/または均一な閉塞面を維持することができる。
【0099】
態様において、膜のための生体適合性材料が使用される。ある態様において、膜710は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ポリマーまたは延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)ポリマーなどのフルオロポリマーを含むことができる。いくつかの態様において、膜710は、ポリエステル、シリコーン、ウレタン、ポリエチレンテレフタレート、もしくは別の生体適合性ポリマー、またはそれらの組み合わせでできていることができる。いくつかの態様において、生体吸収性または生体に吸収可能な材料、例えば生体吸収性または生体に吸収可能なポリマーを使用できる。いくつかの態様において、膜710は、米国特許第7、049、380号明細書、米国特許第7、462、675号明細書、および米国特許第8、048、440号明細書(その内容を参照により本明細書中に取り込む)の1つまたは2つ以上に記載されているなどのフルオロポリマーを含むことができる。いくつかの態様において、膜710は、ダクロン、ポリオレフィン、カルボキシメチルセルロース布、ポリウレタン、または他の織布またはフィルムエラストマーを含むことができる。いくつかの態様において、膜710は、編物または繊維を含むことができる。例えばワイヤーを含む種々の態様において膜710は、織られているかまたは不織であることができる。いくつかの態様において、膜710は、フルオロポリマーのコポリマーまたはそれらのブレンドできていることができる。
【0100】
いくつかの態様において、膜710は、膜710を通る(血液および/または血栓などの)流体および/または材料の通路にあるか、ろ過するか、調節するか、または調節するように構成されている。いくつかの態様において、膜710は、そこでの急速な組織の内部成長を起こすように構成されている。ある態様では、膜710は膜を通して血液または身体上流体の流れを塞ぐが内部成長および内皮化を促進する血液または体液不浸透性の膜を提供する。膜710は、閉塞デバイス700の耐久性のある閉塞および補助アンカー強度のための組織の内部成長の足場(scaffold)を提供する微小孔性構造を有することができる。いくつかの態様において、膜710は、多孔質膜である。膜710の孔は、実質的に、またはいくつかの例において完全に、血液、他の身体上の流体、および塞栓の通路を妨げることを助けるようなサイズであることができる。いくつかの実施態様において、膜710は、膜710を通して血液、他の身体上流体、血栓、塞栓、または他の身体上材料の通路を妨げるかまたは実質的に妨げる。
【0101】
いくつかの態様において、膜710は、膜710を通る流体および/または血液構成部分の通路の所望の調節がただちになされおよび血栓症のプロセスによらないように構成されている。いくつかの態様において、膜710は、膜710のある物理的特性を高める1つまたは2つ以上の化学的または物理的工程によって改質されていることができる。例えば、親水性の被膜は膜710に適用されて膜710の湿潤性および音響不透過性を改善できる。いくつかの態様において、膜710は、内皮の細胞付着性、内皮の細胞移動、内皮の細胞増殖、および血栓形成に対する耐性の1つまたは2つ以上を促進する化学的部分で改質されていることができる。いくつかの態様において、膜710は、共有結合で結合したヘパリンで改質されるか、または生体内で解放されて外傷治癒を促進しまたは組織炎症を減少する1種または2種以上の薬物物質で含浸されることができる。いくつかの態様において、薬物は、コルチコステロイド、人間成長因子、抗有糸分裂薬、抗血栓症薬、またはデキサメタゾンリン酸ナトリウムであることができる。
【0102】
いくつかの態様において、膜710は予め穴あきであって膜710を通して流量を調節し、ろ過特性を生成し、および/または膜710への組織の内部成長の傾向に影響する。いくつかの態様において、膜710の一部または全ては膜710を弾性にするために処理される。例えば、いくつかの態様において、膜はシリコーンまたは弾性フルオロポリマーで処理されて膜710の一部または全てに弾性を提供する。いくつかの態様において、膜710は膜710を固くするかまたは表面織地を加えるように処理される。例えば、いくつかの態様において、膜710はフッ素化エチレンプロピレン(FEP)で処理されて、硬い膜710または膜710上にでこぼこにした表面を提供する。ほかの膜710材料処理技術はまた用いられて、有益な機械的な特性および相互作用に応答する組織を提供することができる。そうした材料および技術は、本明細書中に提供された閉塞デバイスのいずれかで使用されることができる。
【0103】
ある態様において、膜710はフレーム708の輪郭に適合する。いくつかの態様において膜710は、フレーム708の外側の外周に取り付けられおよび(ドラムスキンのように)その間に懸けられていることができる。
【0104】
いくつかの態様において、膜710は、フレーム708の選択された領域に取り付けられ、およびフレーム708の他の領域に取り付けられていない。この技術は、いくつかの態様において、インプラント部位における患者の組織のトポグラフィーおよび/または高められたカテーテル装填への閉塞デバイス700の高められた適合性を促進することができる。他の態様において、膜710は、フレーム708のすべての部分に取り付けられている。いくつかの態様において、膜710は、ひだ、折りたたみ、縮れ、開口、波形、およびその同類のものを含むことができる。他の態様において、膜710上のひだ、折りたたみ、またはその同類のものは、センターフレーム部分702および複数の細長部材704上において避けられ、その均一な表面の結果として、そこにわたる血流の乱れを最小化できる。いくつかの態様において、膜710は、弾性的に広がりおよび引っ込みフレーム708の拡張性および搭載性に適応できる弾性部材である。そうした特徴および技術はまた、本明細書中に提供された閉塞デバイスの他の態様と共に取り込まれることができる。
【0105】
いくつかの態様において、膜710は、接着剤を使用してフレーム708に取り付けられることができる。いくつかの態様において、FEPは接着剤として使用されて、膜710をフレーム708、またはその一部に取り付ける。例えば、FEP被膜は、フレーム708のいくらかまたはすべての部分に適用されることができ、およびFEPは結合試薬として機能して、膜710をフレーム708に接着する。
【0106】
図7に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。さらに、
図7のいずれかに記載された構成部分の任意の1つまたは2つ以上は、態様において、そこに記載された種々の他の構成部分(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。例えば、
図7を参照して記載された閉塞デバイス700は、閉塞デバイス30の代わりに(
図1A~Bに示された)送達システム20に関連して使用されることができる。さらに、センターフレーム部分702および複数の細長部材704は、
図2~4を参照して記載されたセンターフレーム部分および複数の細長部材で置き換えられることができる。さらに閉塞デバイス700は、(例えば、
図5A~Bに示すように)アンカーを含むことができる。さらにまた、センターフレーム部分702は、
図6A~Bに示すようにセンターフレーム部分602と置き換えられることができる。
【0107】
図8は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム800の斜視図である。フレーム800は、センターフレーム部分802および複数の細長部材804を含むことができる。センターフレーム部分802および複数の細長部材804は、フレーム800の縦軸(具体的に説明されていない)に垂直な共通の平面内に配置されている。
【0108】
フレーム800は、センターフレーム部分802および複数の細長部材804に関して非平面である部分806をまた含む。複数の細長部材804は、共通の構造を含むことができる。示されているように、複数の細長部材804は、ばね要素として機能しおよびフレーム800に掛けられた力を吸収しかつ分配するジグザグパターンを含む。複数の細長部材804は、フレーム800に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能によりフレーム800の疲労抵抗を高めることができる。複数の細長部材804は、共通の平面中でたわみ、フレーム800に掛けられた力に応答して、縦の平面中のセンターフレーム部分802および複数の細長部材804の動作を軽減するように構成されている。
【0109】
図9Aは、本開示の種々の形態による、形を設定した形状の閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム900の斜視図である。フレーム900は、センターフレーム部分902および複数の細長部材904を含むことができる。センターフレーム部分902および複数の細長部材904は、フレーム900の縦軸(具体的に説明されていない)に垂直な共通の平面内に配置されている。
図9Aに示すように、複数の細長部材904の隣接した細長部材904は重なっている。複数の細長部材904はそれぞれ、湾曲を含み、複数の細長部材904が共通の湾曲を形成して示された重複パターンを提供するようになっている。センターフレーム部分902および複数の細長部材904は、共通の平面内に配置されていると考えることができ、共通の平面はセンターフレーム部分902の厚さを境界としており、および複数の細長部材904はフレーム900の面を形成する。
【0110】
フレーム900は、センターフレーム部分902および複数の細長部材904に関して非平面である胴部分906をまた含む。胴部分906は、複数の細長部材904から延びることができる。複数の細長部材904は、ばね要素として機能しおよびフレーム900に掛けられた力を吸収することができる。複数の細長部材904は、フレーム900に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性として機能することによりフレーム900の疲労抵抗を高めることができる。複数の細長部材904は、共通の平面中でたわみ、フレームに900掛けられた力に応答して縦方向にセンターフレーム部分902および複数の細長部材904の動作を軽減するように構成されている。
【0111】
図9Bは、本開示の種々の形態による、形を設定した形状に変形する前の
図9Aに示されたフレーム900のストラットカットパターン908の側面図である。フレーム900を
図9Aに示された形を設定した形状に形成する前に、ストラットカットパターン908は、管をレーザー切断することによって形成されることができる。
図9Bに示すように、ストラットカットパターン908は、センターフレーム部分902、複数の細長部材904、および胴部分906を含む。ストラットカットパターン908を
図9Aに示された形状に形成する際に、胴部分906はどんぐり状の形に配置されることができ、および複数の細長部材904の隣接した組は相互に重なって
図9B中に矢印によって具体的に説明されたように形成される。
【0112】
図10は、本開示の種々の形態による、シート材料を形成して閉塞デバイスのフレームを作るために使用されることができる例示的平面パターン1000である。ニチノールシート材料は、利用されることができる。パターン1000は、フレームの外側の表面からセンターフレーム部分1004に関連して突起のない閉塞デバイスフレームとなる。平面パターン1000はまた、パターン1000の材料部分1002に対応するカーブした部分を有する複数の細長部材を形成するために使用されることができる。
図10に示された境界1006は、閉塞デバイスのフレームの面部分の境界に相当することができる。
【0113】
図10の平面パターン1000は、例えば、カーブした部分(および他の非直線の形)を含むパターン1000の材料部分1002に対応する複数の細長部材を形成するために使用されることができる。そうしたカーブした部分は、応力緩和特性、転置、屈曲および/または回転力およびその同類のものを吸収するように設計された部分、ならびにそうした特徴の組み合わせなどであるがこれらに限られない要素を提供することによって疲労抵抗を高めることに向けられることができる。平面パターン1000はまた、閉塞デバイスフレームを形成するために使用されることができる。それ故に、平面パターンを使用してシート材料を切断することによって、および上記の技術を使用することによって、広範な閉塞デバイスフレーム設計の特徴を達成できる。
【0114】
図11は、本開示の種々の形態による、シート材料を形成して閉塞デバイスのフレームを作るために使用されることができるもう一つの例示的平面パターン1100である。パターン1100は、フレームの外側の表面からセンターフレーム部分1104に関して突起のない閉塞デバイスフレームとなる。平面パターン1100はまた、パターン1100の材料部分1102に対応するカーブした部分を有する枝の細長部材を形成するために使用されることができる。
図10に示された境界1106は、閉塞デバイスのフレームの面部分の境界に相当することができる。
【0115】
例えば、
図11の平面パターン1100は、波状の部分(および他の非直線の形)を含むパターン1100の一部に対応する複数の細長部材を形成するために使用されることができる。そうした波状の部分は、応力緩和特性、転置、屈曲および/または回転力およびその同類のものを吸収するように設計された部分、ならびにそうした特徴の組み合わせなどであるがこれらに限られない要素を提供することによって疲労抵抗を高めるように向けられることができる。それ故に、平面パターンを使用してシート材料を切断することによって、および上記の技術を使用することによって、広範な閉塞デバイスフレーム設計の特徴を達成できる。
【0116】
図12は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスと伴に含まれることができる例示的センターフレーム部分1202の上面図である。センターフレーム部分1202は、フレーム1200によって画定された外側の表面から突出しない。むしろ、センターフレーム部分1202を画定するフレーム材料は、フレーム1200によって画定された外側の表面と同一平面である。ある態様においておよび示されているように、センターフレーム部分1202は、内周および外周を有する穴であり、および複数の細長部材1204は、センターフレーム部分1202の外周から放射状に外に延びている。したがって、フレーム1200は、センターフレーム部分1202を含み、一方、生体内流れの乱れおよび/または血栓形成の潜在性を開始するか、または寄与しない。
【0117】
いくつかの態様において、センターフレーム部分1202は、送達および/または回復デバイス(例えば、カテーテルおよびその同類のもの)がフレーム1200を解放可能に結合するために使用されることができる付着の場所を提供する。いくつかの態様において、センターフレーム部分1202は、(示されているように)円の通り穴を画定する。いくつかの態様において、センターフレーム部分1202は、たまご形、正方形、長方形、三角形、鍵穴形、腎臓形、およびその同類のもの、ならびにそれらの組み合わせなどであるがこれらに限られない異なる形を有する構造的な特徴を画定する。いくつかの態様において、センターフレーム部分1202は、スレッド、1つまたは2つ以上の鍵穴、タブ、変形可能な要素、およびその同類のもの、ならびにそれらの組み合わせを含むか、または画定することができる。
【0118】
いくつかの態様において、フレーム1200の内部側上の追加の構造は、送達および/または回復デバイスとの解放可能な付着のために使用できるセンターフレーム部分1202の領域において加えられることができる。例えば、フレーム1200の内部である、またはなるであろう中にセンターフレーム部分1202から先端に延びるカラー(または他の物理的部材、例えば、コイル状の部材、ソケット、スクリュー込みなど)が含まれることができ、一方でフレーム1200の均一な外部表面を維持する。そうしたカラーは、送達および/または回復デバイスとの解放可能な付着を促進するように、要望通りに種々の物理的形および特徴を有することができる。いくつかの態様において、貫通穴のないことは、閉塞デバイスフレーム1200の一部として含まれる。そうした特徴および技術はまた、本明細書中に提供された閉塞デバイスの他の態様と共に取り込まれる。
【0119】
図13~18に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。
図13~18は、上記の面部分(例えば、面部分220、300、400、502a、502b)の1つまたは2つ以上と伴に配置されることができる代わりの胴部分を記載および示す。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。さらに、
図13~18に記載した構成部分のいずれかの任意の1つまたは2つ以上は、態様において、そこに記載された種々の他の構成部分(および/または具体的に説明されていない構成部分)と統合されていることができ、そのすべては開示された主題の範囲内にあると考えられる。
【0120】
図13は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのための例示的フレーム1300の代わりの設計の斜視図である。フレーム1300は、第1の組のセル1302および第2の組のセル1304を含む。第1の組のセル1302および第2の組のセル1304は、実質的にダイアモンド形であることができる。さらに示されているように、第1の組のセル1302および第2の組のセル1304は相互に縦方向で重って、フレーム1300を形成することができる。第1の組のセル1302および第2の組のセル1304は等しい領域を含むことができ、または第1の組のセル1302および第2の組のセル1304の一方は、第1の組のセル1302および第2の組のセル1304のもう一方より大きい面積であることができる。
【0121】
フレーム1300は、面部分1306をまた含むことができる。面部分1306は、センターフレーム部分1308および複数の細長部材1310を含むことができる。
図2~5を詳細に参照して上記に記載したように、複数の細長部材1310は、第1の組のセル1302および/または第2の組のセル1304に掛けられた力に応答して転置、屈曲および/または回転力、ならびにその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1300の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1310は、平面内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1310およびセンターフレーム部分1308は、第1の組のセル1302および/または第2の組のセル1304に掛けられた力に応答して平面から実質的に外側へ、面部分1306の縦の動作を軽減するように配置されている。
【0122】
図13に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1306の代わりに取り込まれることができる。
【0123】
図14は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム1400の代わりの設計の斜視図である。フレーム1400は、その中に胴部分1408がインプラントされるターゲットの場所を閉鎖するのに使用される胴部分1408および面部分1406を含むことができる。示されているように、胴部分1408は、共に編まれた複数のストラットまたはワイヤーでできていることができる。
【0124】
面部分1406は、センターフレーム部分1404および複数の細長部材1402を含むことができる。
図2~5を参照して詳細に記載したように、複数の細長部材1402は、胴部分1408に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1400の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1402は、実質的に平面内で曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1402およびセンターフレーム部分1404が配置されて、胴部分1408の1つまたは2つ以上の部分に掛けられた力に応答して、平面から実質的に外側へ面部分1406の縦の動作を軽減する。
【0125】
図14に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1406の代わりに取り込まれることができる。
【0126】
図15は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム1500の代わりの設計の斜視図である。フレーム1500は、その中に胴部分1508がインプラントされるターゲットの場所を閉鎖するのに使用される胴部分1508および面部分1506を含むことができる。示されているように、胴部分1508は、ほぼ等しい領域を含むダイアモンド型のセルを有する複数のストラットまたはワイヤーによって形成された円筒型の形であることができる。
【0127】
面部分1506は、センターフレーム部分1504および複数の細長部材1502を含むことができる。
図2~5を参照して詳細に上記に記載したように、複数の細長部材1502は、胴部分1508に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1500の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1502は、平面内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1502およびセンターフレーム部分1504が配置されて、胴部分1508の1つまたは2つ以上の部分に掛けられた力に応答して平面から実質的に外側へ面部分1506の縦の動作を軽減する。
【0128】
図15に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1506の代わりに取り込まれることができる。
【0129】
図16は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム1600の代わりの設計の斜視図である。フレーム1600は、その中に胴部分1608がインプラントされるターゲットの場所を閉鎖するのに使用される胴部分1608および面部分1606を含むことができる。示されているように、胴部分1608は、胴部分1608の周囲にジグザグ形成を有する複数の列を有する複数のストラットまたはワイヤーによって形成された円筒型の形によって形成されることができる。
【0130】
面部分1606は、センターフレーム部分1604および複数の細長部材1602を含むことができる。
図2~5を参照して上記で詳細に記載したように、複数の細長部材1602は、胴部分1608に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1600の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1602は、平面内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1602およびセンターフレーム部分1604が配置されて、胴部分1608の1つまたは2つ以上の部分に掛けられた力に応答して平面から実質的に外側へ面部分1606の縦の動作を軽減する。
【0131】
図16に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1606の代わりに取り込まれることができる。
【0132】
図17は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム1700の代わりの設計の斜視図である。フレーム1700は、その中に胴部分1708がインプラントされるターゲットの場所を閉鎖するのに使用される胴部分1708および面部分1706を含むことができる。示されているように、胴部分1708は、それぞれの列中のほぼ異なる領域を含むほぼダイアモンド形のセルを有する複数のストラットまたはワイヤーによって形成された円筒型の形であることができる。
【0133】
面部分1706は、センターフレーム部分1704および複数の細長部材1702を含むことができる。
図2~5を参照して上記で詳細に記載したように、複数の細長部材1702は、胴部分1708に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1700の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1702は、平面内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1702およびセンターフレーム部分1704が配置されて、胴部分1708の1つまたは2つ以上の部分に掛けられた力に応答して平面から実質的に外側へ面部分1706の縦の動作を軽減する。
【0134】
図17に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1706の代わりに取り込まれることができる。
【0135】
図18は、本開示の種々の形態による、閉塞デバイスのためのもう一つの例示的フレーム1800の代わりの設計の斜視図である。フレーム1800は、その中に胴部分1808がインプラントされるターゲットの場所を閉鎖するのに使用される胴部分1808および面部分1806を含むことができる。示されているように、胴部分1808は、ダイアモンド形の列を形成する複数のストラットまたはワイヤーによって形成されていることができる。
【0136】
面部分1806は、センターフレーム部分1804および複数の細長部材1802を含むことができる。
図2~5を参照して上記で詳細に記載したように、複数の細長部材1802は、胴部分1808に掛けられた力に応答して、転置、屈曲および/または回転力、およびその同類のものを吸収する応力緩和特性としての機能により、フレーム1800の疲労抵抗を高めることができる。したがって、複数の細長部材1802は、平面内で実質的に曲がるかまたはたわむように構成されていることができ、複数の細長部材1802およびセンターフレーム部分1804が配置されて、胴部分1808の1つまたは2つ以上の部分に掛けられた力に応答して平面から実質的に外側へ面部分1806の縦の動作を軽減する。
【0137】
図18に示された具体的に説明された構成部分は、開示された主題の態様の使用または機能性の範囲についてなんらかの限界を示唆することを目的としない。具体的に説明された構成部分は、そこで具体的に説明されたなんらかの1つの構成部分または構成部分の組み合わせに関連したなんらかの依存性または要求を有するとして理解されるべきでもない。ある態様において、例えば、面部分220、300、400、502aまたは502bは、面部分1806の代わりに取り込まれることができる。
【0138】
一般に、本明細書中に提供された閉塞デバイスのある態様は、市販されている閉塞デバイスよりさらに適合する(より硬くない)ことが観察される。そうした高められた適合性は、より良好なシーリング(閉塞デバイスと周囲の組織との間のさらに一貫した接触)、改善された疲労抵抗、患者に対するより少ない外傷、およびより安定な位置を提供でき、いくつかの例示的利益を提供する。本明細書中に提供された閉塞デバイスの態様は、組織が閉塞デバイスと適合するように「強いる」ように設計されていないということがまたできる。むしろ、閉塞デバイスは、一般に周囲の組織の生来のトポグラフィーにそれ自身を適合させることを目的とする。
【0139】
本明細書中に提供された閉塞デバイスのある態様が周囲の組織に損傷を生じないで送達鞘の中へ再捕捉されおよび再装填されることがより可能であることを見出した。例えば、いくつかの態様において、閉塞デバイスのアンカー部材は、再捕捉されおよび再装填される間により偏芯できる。さらに、ある態様において、アンカー部材は、閉塞デバイスが閉塞デバイスおよび送達システムを損傷することなく送達システム中に完全に再装填することを可能にする。したがって、本明細書中に提供された閉塞デバイスの態様は、本質的に外傷なしで組織から除去されることができる。
【0140】
本明細書中に提供された閉塞デバイスのアンカーは、再捕捉されおよび再装填される間に外傷なしで偏芯できながら、アンカーは、安定な生体内での位置を提供する。アンカーのいくつかの幾何学的なパラメーターは、移動抵抗に関して意義深い。そうした因子は、閉塞デバイス上のアンカーの先端の角度、数、および長手アンカー部材の先端の長さ、幅および厚さを含む。
【0141】
LAA閉鎖の有効性は、造影注入によっておよび経食道心エコー(TEE)の間のカラーフロードプラーによって、評価されることができる。造影注入は、周囲の組織に関して閉塞デバイスの位置を主として評価するために手順通り使用されるが、LAA閉鎖の徴候を示すためにもまた利用される。造影剤がオクルダーを通過して漏れのサイズを定量化する蛍光透視測定が行われるが、しかし漏れの最大の直径は、この方法を用いて評価することは困難である場合がある。カラーフロードプラーは、LAAオクルダーを通過する漏れを測定するのに好ましい様式である。最大の漏れが見られるまで、TEEプローブ位置は変化する。画像がキャプチャーされ、および漏れの測定は、TEEワークステーションにおいて行われる。TEEに照らした「実質的な閉塞」および「実質的な閉鎖」は、閉塞デバイスを通るかまたはその周りの区別できる流れがないことを意味する。
【0142】
本願は、2015年5月14日に出願された仮特許出願第62/161、742明細書(参照によりそのすべてを本明細書中に取り込む)の優先権を主張する。さらに具体的に言うと、仮特許出願第62/161、742明細書の
図1~29は、例示的閉塞デバイスおよびその形態に関し、およびそれらの教示および関連した構造的な形態のために本明細書中に具体的に取り込まれる。
【0143】
(すぐ上に開示されたものなどの)測定の範囲に関して本明細書中で使用される用語について、記載された測定を含みおよび記載された測定に合理的に近い任意の測定をまた含む測定であるが、測定誤差、測定における違いおよび/または製造装置の較正、測定の読み取りおよび/または設定におけるヒューマンエラー、他の構成部分に関連した測定の違いを考慮して性能および/または構造的なパラメーターを最適化するのになされる調整、特別な実施シナリオ、人また機械による対象物の不正確な調整および/または取り扱い、および/またはその同類のものにおける違いのせいであると関連技術分野における通常のスキルを有する個人によって理解されるであろうし、および容易に確認されるなどの合理的に少量異なる場合がある測定を参照して、「約」および「ほぼ」を、交互に使用することができる。
【0144】
幾つかのインプラント可能な閉塞デバイスおよびフレーム態様が、本明細書中に記載された。当然のことながら、特別なデバイスに照らして記載された特徴の1つまたは2つ以上は、本明細書中に記載された任意の他のデバイスまたは複数のデバイスの1つまたは2つ以上の特徴と組み合わせることができる。つまり、本明細書中に記載された閉塞デバイスおよびフレームの特徴は、ハイブリッド閉塞デバイスおよびデバイスフレームの態様を提供するように混合されおよび組み合わされることができ、およびそうしたハイブリッド閉塞デバイスおよびデバイスフレームの態様は、本開示の範囲内にある。いくつかの例において、特別なデバイスまたはフレームに関して記載された1つまたは2つ以上の特徴は、別のデバイスまたはフレームの1つまたは2つ以上の特徴を置き換えるか、または置換することができる。いくつかの例において、特別なデバイスまたはフレームに関して記載された1つまたは2つ以上の特徴は、別のデバイスまたはフレームに追加されるかまたはそれとともに含まれることができる。また、本明細書中に記載された特徴のいずれかの種々の組み合わせまたは準組み合わせは、概して本明細書中に記載されたデバイスまたはフレームのいずれかと共に使用されることができる。当然のことながら、本明細書中に提供された閉塞デバイスおよび閉塞デバイスフレームは、広い範囲のサイズに拡張可能であり、閉塞デバイスは種々の異なる生体構造、インプラント部位、および種々の実施において使用されることができるようになっている。
【0145】
デバイスおよび/または方法の構造および機能の詳細と共に、種々の代替を含む幾つかの特徴的なおよび利点は上記記載に記述された。開示は具体的に説明することのみを目的とし、したがって余すところがないことを目的としない。特に本明細書中に記載された原理内の組み合わせを含む構造、材料、要素、構成部分、形、サイズ、および部分の配置に関して、付属の請求項が表されている、用語の広い、一般的な意味によって示される全範囲まで、種々の改質をなすことができることが当業者には明らかであろう。これらの種々の改質が付属の請求項の精神および範囲を出発点とする程度において、それらはそこに包含されることを意図する。図およびそれとともに含まれる図を含む本明細書中に記載されたすべての参照、出版物、および特許は、それらの全てを参照することにより取り込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0145
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0145】
デバイスおよび/または方法の構造および機能の詳細と共に、種々の代替を含む幾つかの特徴的なおよび利点は上記記載に記述された。開示は具体的に説明することのみを目的とし、したがって余すところがないことを目的としない。特に本明細書中に記載された原理内の組み合わせを含む構造、材料、要素、構成部分、形、サイズ、および部分の配置に関して、付属の請求項が表されている、用語の広い、一般的な意味によって示される全範囲まで、種々の改質をなすことができることが当業者には明らかであろう。これらの種々の改質が付属の請求項の精神および範囲を出発点とする程度において、それらはそこに包含されることを意図する。図およびそれとともに含まれる図を含む本明細書中に記載されたすべての参照、出版物、および特許は、それらの全てを参照することにより取り込まれる。
(態様)
(態様1)
体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームと、
前記単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記単一の自己拡張フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、予め組み込まれた平面形状と、(i)前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分と、(ii)前記センターフレーム部分から延びる複数の細長部材と、を有し、
前記複数の細長部材は、前記縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記単一の自己拡張フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答して、前記面部分の縦の動作を軽減する、デバイス。
(態様2)
前記センターフレーム部分が内周および外周を有する穴であり、および前記複数の細長部材が前記センターフレーム部分の外周から放射状に外に延びている、態様1に記載のデバイス。
(態様3)
前記センターフレーム部分が、前記センターフレーム部分の前記内周の周りに配置された複数の弧をさらに含む、態様2に記載のデバイス。
(態様4)
前記複数の細長部材の前記縦軸に対する厚さが前記センターフレーム部分の前記縦軸に対する厚さとほぼ等しい、態様1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様5)
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が前記縦軸に実質的に直交する第1の平面内に配置されている、態様1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様6)
前記膜がそこを通る流体の通路および血栓の通路を妨げるように構成されている閉塞性材料を含む、態様1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様7)
前記膜が接着剤を使用して前記フレームに取り付けられている、態様6に記載のデバイス。
(態様8)
前記膜が血栓の通路を妨げながら、そこを通る流体の通路を部分的に可能にするように構成された半閉塞性材料を含む態様1~5のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様9)
前記半閉塞性材料が、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む、態様8に記載のデバイス。
(態様10)
前記単一の自己拡張フレームが、前記複数の細長部材と前記胴部分との間に配置された移行部分をさらに含み、および前記移行部分が前記胴部分に向かって前記複数の細長部材を移行させる湾曲を含む、態様1~9のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様11)
前記単一の自己拡張フレームが切断された管でできており、および前記センターフレーム部分が前記切断された管から扁平になっている、態様1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様12)
前記単一の自己拡張フレームが平面シートでできている、態様1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様13)
前記複数の細長部材が、第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、態様1~12のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様14)
前記第1の曲線部および前記第3の曲線部が第1の方向の湾曲を含み、前記第2の曲線部が、第2の方向の湾曲を含み、および前記第1の方向が前記第2の方向と反対の方向である、態様13に記載のデバイス。
(態様15)
前記面部分および前記胴部分は、前記圧縮力のない第1の形状および前記胴部分に掛けられた前記圧縮力に応答した第2の形状を含み、および前記面部分が前記第1の形状および前記第2の形状のそれぞれにおいてほぼ均一な表面を含む、態様1~14のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様16)
前記面部分が前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起のない表面を含む、態様1~15のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様17)
前記センターフレーム部分が前記デバイスの送達のための付着点を提供するように構成されている、態様1~16のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様18)
前記胴部分が第1の先細りになっている部分および第2の先細りになっている部分を含み、前記第1の先細りになっている部分が第1の割合で周囲が減少し、前記第2の先細りになっている部分が第2の割合で周囲が減少し、および前記第1の割合が前記第2の割合より小さい、態様1~17のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様19)
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、態様1~18のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様20)
前記複数のアンカーが第1の群のアンカーおよび第2の群のアンカーを含み、前記第1の群のアンカーのアームが第1の長さを含み、前記第2の群のアンカーのアームが第2の長さを含み、および前記第2の長さが前記第1の長さより大きく、ならびに、
前記第1の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第1の高さで配置されており、前記第2の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第2の高さで配置されており、および前記第1の高さが前記第2の高さより大きい、態様19に記載のデバイス。
(態様21)
細長い形状および配置された形状を有する体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端および遠位末端を有するニチノールの切断された管フレームと、
前記ニチノールの切断された管フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記ニチノールの切断された管フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、前記近位末端に配置されおよびセンターフレーム部分の周囲に配置された複数の弧を含むセンターフレーム部分と、前記センターフレーム部分から伸びる複数の細長部材と、を有し、
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が実質的に均一な表面を形成し、および前記センターフレーム部分が前記デバイスのための送達システムのための付着点を提供するように構成されている、デバイス。
(態様22)
前記センターフレーム部分が前記複数の細長部材の厚さにほぼ等しい厚さを含む、態様21に記載のデバイス。
(態様23)
前記面部分が前記面部分の外部への突起のない表面を含む、態様21または22に記載のデバイス。
(態様24)
前記ニチノールの切断された管フレームがハブなしの面部分を含む、態様21~23のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様25)
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、態様21~24のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様26)
前記ニチノールの切断された管フレームが縦軸を含み、および前記複数の細長部材が縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記ニチノールの切断された管フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答し、前記面部分の縦の動作を軽減する、態様21~25のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様27)
前記複数の細長部材が第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、態様21~26のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様28)
前記細長い形状と前記配置された形状との間で移行する際に前記センターフレーム部分の周囲に歪みを分配するように構成された前記センターフレーム部分の周囲に前記複数の弧が配置されている、態様21~27のいずれか一項に記載のデバイス。
(態様29)
患者の左心耳の治療で栓形成を減らす方法であって、
前記左心耳の小孔を通して経カテーテル集成体を配置することと、
前記経カテーテル集成体からデバイスを配置することであって、前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する単一の自己拡張フレームと、
前記単一の自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記単一の自己拡張フレームは、前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分および前記センターフレーム部分から延びる複数の細長部材を有する面部分と、前記面部分に実質的に直交して配置された胴部分と、を含み、前記面部分および前記膜が前記デバイスの閉塞面を画定する、配置することと、
前記左心耳からの1種または2種以上の力を吸収することあって、それによって前記縦軸に直交する平面中の前記複数の細長部材を曲げて、それに応答して面部分の縦の動作を軽減する、吸収することと、
を含む、方法。
(態様30)
前記左心耳から1種または2種以上の力を吸収することが実質的に平面閉塞面を維持することによって血栓形成を軽減することを含む、態様29に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する自己拡張フレームと、
前記自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記自己拡張フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、予め組み込まれた平面形状と、(i)前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分と、(ii)前記センターフレーム部分から延びる複数の細長部材と、を有し、
前記複数の細長部材は、前記縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記自己拡張フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答して、前記面部分の縦の動作を軽減し、
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が前記縦軸に実質的に直交する第1の平面内に配置されており、および
前記自己拡張フレームは単一物でありかつ前記センターフレーム部分および前記細長部材には前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起がない、デバイス。
【請求項2】
前記センターフレーム部分が内周および外周を有する穴であり、および前記複数の細長部材が前記センターフレーム部分の外周から放射状に外に延びており、および前記自己拡張フレームが切断された管でできており、および前記センターフレーム部分が前記切断された管から扁平になっている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記センターフレーム部分が、前記センターフレーム部分の前記内周の周りに配置された複数の弧をさらに含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記複数の細長部材の前記縦軸に対する厚さが前記センターフレーム部分の前記縦軸に対する厚さとほぼ等しい、請求項1~3のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記膜がそこを通る流体の通路および血栓の通路を妨げるように構成されている閉塞性材料を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記膜が接着剤を使用して前記フレームに取り付けられている、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記膜が血栓の通路を妨げながら、そこを通る流体の通路を部分的に可能にするように構成された半閉塞性材料を含む請求項1~4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記半閉塞性材料が、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記の自己拡張フレームが、前記複数の細長部材と前記胴部分との間に配置された移行部分をさらに含み、および前記移行部分が前記胴部分に向かって前記複数の細長部材を移行させる湾曲を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記自己拡張フレームが平面シートでできている、請求項1~8のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記複数の細長部材が、第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第1の曲線部および前記第3の曲線部が第1の方向の湾曲を含み、前記第2の曲線部が、第2の方向の湾曲を含み、および前記第1の方向が前記第2の方向と反対の方向である、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記面部分および前記胴部分は、前記圧縮力のない第1の形状および前記胴部分に掛けられた前記圧縮力に応答した第2の形状を含み、および前記面部分が前記第1の形状および前記第2の形状のそれぞれにおいてほぼ均一な表面を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記面部分が前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起のない表面を含む、請求項1~13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記センターフレーム部分が前記デバイスの送達のための付着点を提供するように構成されている、請求項1~14のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項16】
前記胴部分が第1の先細りになっている部分および第2の先細りになっている部分を含み、前記第1の先細りになっている部分が第1の割合で周囲が減少し、前記第2の先細りになっている部分が第2の割合で周囲が減少し、および前記第1の割合が前記第2の割合より小さい、請求項1~15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、請求項1~16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記複数のアンカーが第1の群のアンカーおよび第2の群のアンカーを含み、前記第1の群のアンカーのアームが第1の長さを含み、前記第2の群のアンカーのアームが第2の長さを含み、および前記第2の長さが前記第1の長さより大きく、ならびに、
前記第1の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第1の高さで配置されており、前記第2の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第2の高さで配置されており、および前記第1の高さが前記第2の高さより大きい、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端、遠位末端、および縦軸を有する自己拡張フレームと、
前記自己拡張フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記自己拡張フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、予め組み込まれた平面形状と、(i)前記近位末端に配置されたセンターフレーム部分と、(ii)前記センターフレーム部分から伸びる複数の細長部材と、を有し、
前記複数の細長部材は、前記縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記自己拡張フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答して、前記面部分の縦の動作を軽減し、
前記自己拡張フレームは単一物でありかつ前記センターフレーム部分および前記細長部材には前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起がなく、
前記複数の細長部材が、第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、
、デバイス。
【請求項20】
前記センターフレーム部分が内周および外周を有する穴であり、および前記複数の細長部材が前記センターフレーム部分の外周から放射状に伸びており、および前記自己拡張フレームが単一である、請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記センターフレーム部分が、前記センターフレーム部分の前記内周の周りに配置された複数の弧をさらに含む、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記複数の細長部材の前記縦軸に対する厚さが前記センターフレーム部分の前記縦軸に対する厚さとほぼ等しい、請求項19~21のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項23】
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が前記縦軸に実質的に直交する第1の平面内に配置されている、請求項19~22のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項24】
前記膜がそこを通る流体の通路および血栓の通路を妨げるように構成されている閉塞性材料を含む、請求項19~23のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項25】
前記膜が接着剤を使用して前記フレームに取り付けられている、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記膜が血栓の通路を妨げながら、そこを通る流体の通路を部分的に可能にするように構成された半閉塞性材料を含む請求項19~23のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項27】
前記半閉塞性材料が、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)を含む、請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
前記自己拡張フレームが、前記複数の細長部材と前記胴部分との間に配置された移行部分をさらに含み、および前記移行部分が前記胴部分に向かって前記複数の細長部材を移行させる湾曲を含む、請求項19~27のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項29】
前記自己拡張フレームが切断された管でできており、および前記センターフレーム部分が前記切断された管から扁平になっている、請求項19~28のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項30】
前記自己拡張フレームが平面シートでできている、請求項19~28のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項31】
前記第1の曲線部および前記第3の曲線部が第1の方向の湾曲を含み、前記第2の曲線部が、第2の方向の湾曲を含み、および前記第1の方向が前記第2の方向と反対の方向である、請求項19~30のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項32】
前記面部分および前記胴部分は、前記圧縮力のない第1の形状および前記胴部分に掛けられた前記圧縮力に応答した第2の形状を含み、および前記面部分が前記第1の形状および前記第2の形状のそれぞれにおいてほぼ均一の表面を含む、請求項19~31のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項33】
前記面部分が前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起のない表面を含む、請求項19~32のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項34】
前記センターフレーム部分が前記デバイスの送達のための付着点を提供するように構成されている、請求項19~33のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項35】
前記胴部分が第1の先細りになっている部分および第2の先細りになっている部分を含み、前記第1の先細りになっている部分が第1の割合で周囲が減少し、前記第2の先細りになっている部分が第2の割合で周囲が減少し、および前記第1の割合が前記第2の割合より小さい、請求項19~34のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項36】
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、請求項19~35のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項37】
前記複数のアンカーが第1の群のアンカーおよび第2の群のアンカーを含み、前記第1の群のアンカーのアームが第1の長さを含み、前記第2の群のアンカーのアームが第2の長さを含み、および前記第2の長さが前記第1の長さより大きく、ならびに、
前記第1の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第1の高さで配置されており、前記第2の群のアンカーのアンカー部分が前記遠位末端に対して第2の高さで配置されており、および前記第1の高さが前記第2の高さより大きい、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
細長い形状および配置された形状を有する体内の脈管、付属器官、および開口中に配置するためのデバイスであって、
前記デバイスは、
近位末端および遠位末端を有するフレームと、
前記フレームに取り付けられた膜と、
を含み、
前記フレームは、面部分と、胴部分と、を含み、
前記面部分は、前記近位末端に配置されおよびセンターフレーム部分の周囲に配置された複数の弧を含むセンターフレーム部分と、前記センターフレーム部分から伸びる複数の細長部材と、を有し、
前記センターフレーム部分および前記複数の細長部材が実質的に均一の表面を形成し、および前記センターフレーム部分が前記デバイスのための送達システムのための付着点を提供するように構成されており、
前記フレームは単一物でありかつ前記センターフレーム部分および前記細長部材には前記近位末端に対して前記面部分から外側への突起がなく、
前記複数の細長部材が第1の曲線部、第2の曲線部、および第3の曲線部、前記第1の曲線部と前記第2の曲線部との間の第1の変曲点、および前記第2の曲線部と前記第3の曲線部との間の第2の変曲点を含む、デバイス。
【請求項39】
前記センターフレーム部分が前記複数の細長部材の厚さにほぼ等しい厚さを含み、前記フレームがニチノールの切断された管フレームである、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記面部分が前記面部分の外部への突起のない表面を含む、請求項38または39に記載のデバイス。
【請求項41】
前記フレームがハブなしの面部分を含む、請求項38~40のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項42】
前記胴部分が複数のアンカーをさらに含み、および前記複数のアンカーのそれぞれがアンカー部分およびアームを含む、請求項38~41のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項43】
前記フレームが縦軸を含み、および前記複数の細長部材が縦軸に直交する平面において実質的にたわむかまたは曲がるように構成され、および前記フレームの前記胴部分に掛けられた圧縮力に応答し、前記面部分の縦の動作を軽減する、請求項38~42のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項44】
前記細長い形状と前記配置された形状との間で移行する際に前記センターフレーム部分の周囲に歪みを分配するように構成された前記センターフレーム部分の周囲に前記複数の弧が配置されている、請求項38~43のいずれか一項に記載のデバイス。
【外国語明細書】