(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103612
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】肺炎球菌ワクチンにおける使用のための免疫原性組成物
(51)【国際特許分類】
A61K 47/64 20170101AFI20240725BHJP
A61K 39/09 20060101ALI20240725BHJP
A61P 11/00 20060101ALI20240725BHJP
A61P 31/04 20060101ALI20240725BHJP
A61P 37/04 20060101ALI20240725BHJP
C07K 1/107 20060101ALI20240725BHJP
C07K 14/34 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
A61K47/64
A61K39/09
A61P11/00
A61P31/04
A61P37/04
C07K1/107 ZNA
C07K14/34
C07K1/107
A61K47/64 ZNA
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024087127
(22)【出願日】2024-05-29
(62)【分割の表示】P 2021178430の分割
【原出願日】2021-11-01
(31)【優先権主張番号】63/109423
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100133927
【弁理士】
【氏名又は名称】四本 能尚
(74)【代理人】
【識別番号】100174447
【弁理士】
【氏名又は名称】龍田 美幸
(74)【代理人】
【識別番号】100185960
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 理愛
(72)【発明者】
【氏名】アナリーザ シビル アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】シーマ シュリダー ガンゴリ
(72)【発明者】
【氏名】カトリン ウテ ジャンセン
(72)【発明者】
【氏名】アッヴァリ クリシュナ プラサド
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ウィリアム プライド
(72)【発明者】
【氏名】イングリッド リー スカリー
(72)【発明者】
【氏名】ウェンディ ジョー ワトソン
(57)【要約】
【課題】コンジュゲートの数を制限しながら、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)、特に、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清群15に対する防御のための免疫原性組成物を提供すること。
【解決手段】したがって、本発明は、肺炎球菌ワクチンにおける使用のための新規免疫原性組成物、および前記免疫原性組成物を使用する、肺炎球菌感染に対する、ヒト対象、特に、乳児および高齢者のワクチン接種に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない組成物。
【請求項2】
組成物が、7~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
組成物の糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物と、情報リーフレットとを含むキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の目的は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清群15に対する防御のための免疫原性組成物を提供することである。本発明の免疫原性組成物は、典型的には、糖が肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)の血清型に由来するコンジュゲート化莢膜糖抗原(糖コンジュゲート)を含む。本発明は、肺炎球菌ワクチンにおける使用のための新規免疫原性組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
肺炎球菌によって引き起こされる感染症は、世界的の罹患と死亡の主な原因である。肺炎、熱性菌血症および髄膜炎は侵襲性肺炎球菌疾患の最も一般的な症状であるが、気道内での細菌拡散は、中耳感染、副鼻腔炎または反復性気管支炎をもたらし得る。侵襲性疾患と比較して、非侵襲性症状は通常、あまり重篤ではないが、かなりより一般的である。
【0003】
肺炎球菌疾患の原因菌である、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)(肺炎球菌)は、多糖莢膜によって取り囲まれた、グラム陽性被包性球菌である。この莢膜の組成における差異は、約91種の莢膜型間の血清学的差異を可能にし、その一部は肺炎球菌疾患と関連することが多いが、他は稀である。侵襲性肺炎球菌感染は、肺炎、髄膜炎および熱性菌血症を含む;中でも、一般的な非侵襲性症状は、中耳炎、副鼻腔炎および気管支炎である。
【0004】
肺炎球菌コンジュゲートワクチン(PCV)は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)(肺炎球菌)によって引き起こされる疾患に対して防御するために使用される肺炎球菌ワクチンである。現在、世界市場で利用可能な3種のPCVワクチンがある:PREVNAR(登録商標)(一部の国では、Prevenarと呼ばれる)(7価ワクチン)、SYNFLORIX(登録商標)(10価ワクチン)およびPREVNAR13(登録商標)(13価ワクチン)。
【0005】
PREVNAR13(登録商標)における13を超える疾患を引き起こす特定の血清型は、地域、集団によって変化し、抗生物質耐性の獲得、肺炎球菌ワクチン導入および未知の起源の長期的傾向に起因して時間と共に変化し得る。
【0006】
免疫原性組成物にコンジュゲートを追加することは、コンジュゲートを組み合わせて単一の多価注射にすると、結果として、異なる成分間での競合が生じることがあり、個々のコンジュゲートの免疫原性に有害な影響を及ぼしかねないため、一筋縄でいく過程ではない。
【0007】
この干渉の現象のために、多価ワクチンに含めることのできるコンジュゲートの数は、制限される場合がある。したがって、組成物中のコンジュゲートの数を制限しながらの、多数の血清型に対する防御は、かなりの意義があるにもかかわらず、実現するのは非常に難しくなり得る。
【0008】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清群15は、4つの血清型:15A、15B、15C、および15Fを含む。
【0009】
血清型15A、15B、および15Cが、特に懸念され、15Fは、医学的にそれほど懸念されないようである(例えばCui YAら、Hum Vaccin Immunother.2017;13(6):1~13を参照)。
【0010】
本発明の目的は、コンジュゲートの数を制限しながら、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)、特に、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する適切な防御を行うための免疫原性組成物またはワクチンスケジュールを提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】WO2019/139692
【特許文献2】WO2004/083251
【特許文献3】WO2006/110381
【特許文献4】WO2008/118752
【特許文献5】米国特許出願公開第2006/0228380号
【特許文献6】米国特許出願公開第2006/0228381号
【特許文献7】米国特許出願公開第2008/0102498号
【特許文献8】米国特許出願公開第2008/0286838号
【特許文献9】WO2006/110352
【特許文献10】WO2015/110942
【特許文献11】WO2005/033148
【特許文献12】WO00/56357
【特許文献13】WO93/15760
【特許文献14】WO95/08348
【特許文献15】WO96/129094
【特許文献16】国際特許出願第WO98/42721号
【特許文献17】米国特許出願公開第2007/184072
【特許文献18】米国特許出願公開第2007/0231340
【特許文献19】米国特許出願公開第2007/0184071
【特許文献20】WO2008/079653
【特許文献21】WO2008/143709
【特許文献22】WO2014/097099
【特許文献23】WO2014/027302
【特許文献24】CN103495161
【特許文献25】米国特許第4,709,017号
【特許文献26】米国特許第4,950,740号
【特許文献27】米国特許第5,917,017号
【特許文献28】米国特許第6,455,673号
【特許文献29】米国特許第5,843,711号
【特許文献30】WO2004/081515
【特許文献31】WO2006/032499
【特許文献32】WO00/37105
【特許文献33】WO00/39299
【特許文献34】WO01/98334
【特許文献35】WO03/054007
【特許文献36】WO2009/000826
【特許文献37】EP0372501
【特許文献38】EP0594610B
【特許文献39】EP0378881
【特許文献40】EP0427347
【特許文献41】WO93/17712
【特許文献42】WO94/03208
【特許文献43】WO98/58668
【特許文献44】EP0471177
【特許文献45】WO91/01146
【特許文献46】WO02/091998
【特許文献47】WO01/72337
【特許文献48】WO00/61761
【特許文献49】米国特許第5,614,382号
【特許文献50】WO90/03184
【特許文献51】WO96/11711
【特許文献52】WO00/48630
【特許文献53】WO98/36772
【特許文献54】WO00/41720
【特許文献55】WO2006/134423
【特許文献56】WO2007/026190
【特許文献57】WO00/07621
【特許文献58】WO99/44636
【特許文献59】GB-2220221
【特許文献60】EP0689454
【特許文献61】WO00/56358
【特許文献62】EP0835318
【特許文献63】EP0735898
【特許文献64】EP0761231
【特許文献65】WO99/52549
【特許文献66】WO01/21207
【特許文献67】WO01/21152
【特許文献68】WO00/62800
【特許文献69】WO00/23105
【特許文献70】WO99/11241
【特許文献71】WO98/57659
【特許文献72】米国特許第6,194,388号
【特許文献73】米国特許第6,207,646号
【特許文献74】米国特許第6,214,806号
【特許文献75】米国特許第6,218,371号
【特許文献76】米国特許第6,239,116号
【特許文献77】米国特許第6,339,068号
【特許文献78】WO2010/125480
【特許文献79】WO96/02555
【特許文献80】WO98/18810
【特許文献81】WO03/024480
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Cui YAら、Hum Vaccin Immunother.2017;13(6):1~13
【非特許文献2】Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96
【非特許文献3】Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247
【非特許文献4】Hestrin(1949)J.Biol.Chem.180:249~261
【非特許文献5】Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574
【非特許文献6】Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518
【非特許文献7】Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844
【非特許文献8】NichollsおよびYoule、Genetically Engineered Toxins、Frankel編、Maecel Dekker Inc.(1992)
【非特許文献9】Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713
【非特許文献10】Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824
【非特許文献11】Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887
【非特許文献12】Douglasら(1987)J.Bacteriol.169(11):4967~4971
【非特許文献13】Uchidaら(1971)Nature New Biology 233:8~11
【非特許文献14】Sjolanderら(1998)J.Leukocyte Biol.、64:713
【非特許文献15】Uhlmannら(1990)Chem.Rev.、90:543
【非特許文献16】S.Agrawal編、Humana Press、米国Totowa、1993
【非特許文献17】Crookeら(1996)Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol.、36:107~129
【非特許文献18】Hunzikerら、(1995)Mod.Synth.Methods、7:331~417
【非特許文献19】WHO、「Training Manual For Enzyme Linked Immunosorbent Assay For The Quantitation Of Streptococcus pneumoniae Serotype Specific IgG(Pn PS ELISA)」(https://www.vaccine.uab.edu/uploads/mdocs/ELISAProtocol(007sp).pdf
【非特許文献20】https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02955160
【非特許文献21】https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03313037
【非特許文献22】Huら(2005)、Clin Diagn Lab Immunol12:287~295
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
WO2019/139692は、血清群15全般にわたっての交差防御を試験している(例えば、133~134頁のExample42を参照)。WO2019/139692は、血清型15A、15B、または15C一価肺炎球菌コンジュゲートワクチンによる免疫化において、2回目後IgGおよびOPA力価が、それぞれ、同種および異種多糖および細菌株と同等であったことを開示している。WO2019/139692は、15Aコンジュゲート、15Bコンジュゲート、または15Cコンジュゲートで免疫化したウサギが、全て、各肺炎球菌多糖(15A、15B、および15C)に対する交差反応性を示したことを開示している(
図17参照)。WO2019/139692は、血清群15全般にわたってIgG力価に有意差はなく、また、全てのウサギ高免疫血清が、評価した各菌株に対して機能抗体を示し、細菌を死滅させたため、15A、15B、または15Cコンジュゲートで免疫化したウサギが、全て、各肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)細菌株(15A、15B、15C)に対して交差反応性を示したと結論を下している(
図18および134頁9~13行を参照)。WO2019/139692では、血清群15全般にわたって、OPA力価に有意差は見出されなかった。
【0014】
WO2019/139692が示唆することとは反対に、意外にも、ヒトでは、血清型15B多糖コンジュゲートが、血清型15Bに対して機能し得る反応性抗体を誘導するほかに、血清型15C分離株に対しても強力な交差機能性応答をさらに誘発し得るが、血清型15Aに対してはより弱い交差機能性応答しか誘発しないことが見出された。
【0015】
したがって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する最適な防御を実現するためには、血清型15B多糖コンジュゲートおよび血清型15A多糖コンジュゲートの両方、または血清型15C多糖コンジュゲートおよび血清型15A多糖コンジュゲートの両方によって対象を免疫化することが好ましい。
【0016】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する防御を実現するために、血清型15B多糖コンジュゲート、血清型15C多糖コンジュゲート、および血清型15A多糖コンジュゲートによって対象を免疫化することも可能である。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0018】
本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0019】
本発明はまた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0020】
本発明はまた、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0021】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0022】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まない、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0023】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、ならびに(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含む、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0024】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0025】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0026】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0027】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対してヒト対象を免疫化する方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象投与することを含む方法に関する。
【0028】
本発明は、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0029】
本発明は、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0030】
本発明はまた、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0031】
本発明はまた、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0032】
ある態様では、本発明は、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0033】
ある態様では、本発明は、ヒト対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まない、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0034】
ある態様では、本発明は、ヒト対象において血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するための、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、ならびに(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含む、一組の免疫原性組成物に関し、前記組成物は、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。
【0035】
ある態様では、本発明は肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0036】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0037】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象に投与することを含む方法に関する。
【0038】
ある態様では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法であって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む、免疫学的有効量の免疫原性組成物をヒト対象投与することを含む方法に関する。
【0039】
一態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、19F、および/または23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0040】
ある態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および/または23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0041】
ある態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および/または7F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0042】
ある態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび/または19A由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0043】
ある態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3、15B、22F、33F、12F、10A、11A、および/または8由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0044】
さらなる態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型2、15C、17F、および/または20由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0045】
ある態様では、上記免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型9N由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0046】
さらなる態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0047】
さらなる態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物の糖コンジュゲートは、CRM197に個別にコンジュゲートされている。
【0048】
一態様では、免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートは、存在する場合、PDに個別にコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートは、存在する場合、TTにコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートは、存在する場合、DTにコンジュゲートされている。
【0049】
一態様では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化化学を使用して調製される。一態様では、糖コンジュゲートは、CDAP化学を使用して調製される。
【0050】
免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、他の病原体からの抗原、および/または少なくとも1種のアジュバント、例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウムをさらに含む場合がある。
【0051】
ある態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.35μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15C多糖に結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘発し得る。
【0052】
ある態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも50%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘発し得る。
【0053】
ある態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する応答者の割合を、免疫化前の集団と比較して有意に増大させ得る。
【0054】
ある態様では、免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対するヒト対象のOPA力価を、免疫化前の集団と比較して有意に増大させ得る。
【0055】
一態様では、本発明は、本文書で開示する免疫原性組成物の、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによって引き起こされる感染症、疾患、もしくは状態を防止する、処置する、または寛解させるため、対象において血清型15A、15B、および15C肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染の防止に使用するため、または肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに罹りやすいヒトを前記免疫原性組成物の全身性もしくは粘膜経路による投与によって保護もしくは処置する方法において使用するための、医薬の製造への使用に関する。
【0056】
本発明はさらに、本明細書で開示する免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物と、情報リーフレットとを含み、前記情報リーフレットによって、組成物または一組の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能抗体を誘発する能力に言及する、キットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】15B莢膜多糖コンジュゲートを含有する投与ワクチン20vPnC、または15B莢膜多糖コンジュゲートを含有しない13vPnCからの血清パネルの、血清型15Cに対するOPA力価の逆累積分布曲線(実施例3)(研究B7471002(ClinicalTrials.gov識別名:NCT03313037))を示すグラフである。プロットは、OPA陽性力価を有する(すなわち、≧1:8である)血清のパーセントを表す。
【発明を実施するための形態】
【0058】
1 本発明の、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび/または15C由来の糖コンジュゲートならびに肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物
本発明の免疫原性組成物は、典型的には、コンジュゲート化莢膜糖抗原(糖コンジュゲートと名付けてもいる)を含み、糖は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の血清型に由来する。
【0059】
好ましくは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜糖の数は、2個の血清型(または「v」、価)~25個の異なる血清型(25v)の範囲であり得る。一実施形態では、2個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、3個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、4個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、5個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、6個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、7個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、8個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、9個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、10個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、11個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、12個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、13個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、14個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、15個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、16個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、17個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、18個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、19個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、20個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、21個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、22個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、23個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、24個の異なる血清型が存在する。一実施形態では、25個の異なる血清型が存在する。莢膜糖は、担体タンパク質にコンジュゲートされて、本明細書で以下に記載の糖コンジュゲートを形成する。
【0060】
タンパク質担体が組成物中で2つ以上の糖について同じである場合、糖を、タンパク質担体(2つ以上の異なる糖がそれにコンジュゲートされる担体分子)の同じ分子にコンジュゲートすることができる[例えば、WO2004/083251を参照されたい]。
【0061】
しかし、好ましい実施形態では、糖は、タンパク質担体の異なる分子にそれぞれ個別にコンジュゲートされる(1つの型の糖がそれにコンジュゲートされるタンパク質担体のそれぞれの分子のみ)。前記実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされると言われる。
【0062】
本発明の目的のために、用語「糖コンジュゲート」は、担体タンパク質に共有的に連結された莢膜糖を示す。一実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に直接連結される。第2の実施形態では、細菌糖は、スペーサー/リンカーを介してタンパク質に連結される。
【0063】
1.1 本発明の莢膜糖
本明細書を通して、用語「糖」は、多糖またはオリゴ糖を示してもよく、多糖とオリゴ糖の両方を含む。頻出する実施形態では、糖は、多糖、特に、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜多糖である。
【0064】
莢膜多糖は、当業者に公知の標準的な技術によって調製される。
【0065】
通常、莢膜多糖は、各肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型を、培地(例えば、大豆系培地)において増殖させることにより生産され、次いで、細菌培養物から多糖が調製される。本発明の糖コンジュゲートにおいて使用されるそれぞれの多糖を作製するために使用される肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)の細菌株を、確立された菌株保存機関または臨床標本から得ることができる。
【0066】
生物(それぞれの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型)の集団は、種バイアルから種ボトルへとスケールアップされることが多く、生産規模の発酵容量に達するまで、大容量の1または複数の種発酵器を介して継代される。増殖サイクルの終わりに、細胞を溶解させ、次いで、溶解ブロスを収穫して、下流にて(精製)加工する(例えば、WO2006/110381、WO2008/118752、ならびに米国特許出願公開第2006/0228380号、第2006/0228381号、第2008/0102498号、および第2008/0286838号を参照されたい)。
【0067】
個々の多糖を、典型的には、遠心分離、沈殿、限外濾過、および/またはカラムクロマトグラフィーによって精製する(例えば、WO2006/110352およびWO2008/118752を参照されたい)。
【0068】
精製された多糖は、本明細書においてさらに記載する通りに、活性化(例えば、化学的に活性化)させて、(例えば、担体タンパク質と直接、またはeTECスペーサーなどのリンカーを介して)反応できるようにし、次いで、本発明の糖コンジュゲートに組み込むことができる。
【0069】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜多糖は、最大で8個の糖残基を含有してもよい反復オリゴ糖単位を含む。
【0070】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、1つのオリゴ糖単位、または反復オリゴ糖単位の天然な長さよりも短い糖鎖であってもよい。ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、関連する血清型の1つの反復オリゴ糖単位である。
【0071】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖は、オリゴ糖であってもよい。オリゴ糖は、少数の反復単位(典型的には、5~15の反復単位)を有し、典型的には、合成的に、または多糖の加水分解によって誘導される。
【0072】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖、および本発明の免疫原性組成物中の全ての莢膜糖は、多糖である。高分子量の莢膜多糖は、抗原性表面上に存在するエピトープのため、ある特定の抗体免疫応答を誘導することができる。本発明のコンジュゲート、組成物、および方法において使用するには、高分子量莢膜多糖の単離および精製が企図されることが好ましい。
【0073】
ある実施形態では、コンジュゲーション前の精製された多糖は、5kDa~4,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、多糖は、10kDa~4,000kDa、50kDa~4,000kDa、50kDa~3,000kDa、50kDa~2,000kDa、50kDa~1,500kDa、50kDa~1,000kDa、50kDa~750kDa、50kDa~500kDa、100kDa~4,000kDa、100kDa~3,000kDa、100kDa~2,000kDa、100kDa~1,500kDa、100kDa~1,000kDa、100kDa~750kDa、100kDa~500kDa、100~400kDa、200kDa~4,000kDa、200kDa~3,000kDa、200kDa~2,000kDa、200kDa~1,500kDa、200kDa~1,000kDaの分子量を有する。一実施形態では、莢膜多糖は、200kDa~500kDaの分子量を有する。別の実施形態では、莢膜多糖は、100kDa~500kDaの分子量を有する。
【0074】
さらなる実施形態では、莢膜多糖は、5kDa~100kDa、7kDa~100kDa、10kDa~100kDa、20kDa~100kDa、30kDa~100kDa、40kDa~100kDa、50kDa~100kDa、60kDa~100kDa、70kDa~100kDa、80kDa~100kDa、90kDa~100kDa、5kDa~90kDa、5kDa~80kDa、5kDa~70kDa、5kDa~60kDa、5kDa~50kDa、5kDa~40kDa、5kDa~30kDa、5kDa~20kDa、または5kDa~10kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0075】
多糖は、通常の精製手順の間にサイズがわずかに減少するようになってもよい。加えて、コンジュゲート化する前に、多糖にサイジング技術を施してもよい。機械的または化学的サイジング技術を用いることができる。
【0076】
例えば、血清型15Bの糖を、機械的にサイジングすることができる(例えば、WO2015/110942を参照されたい)。血清型15Aの糖を、機械的にサイジングすることもできる(例えば、WO2019/139692、example15~16を参照されたい)。血清型15Cの糖を、機械的にサイジングすることもできる(例えば、WO2019/139692、example18~19を参照されたい)。
【0077】
血清型15Aの糖は、化学的にサイジングすることもできる。血清型15Cの糖も、化学的にサイジングすることができる。酢酸を使用して、化学的加水分解が行われる場合がある。血清型15Bの糖は、天然莢膜多糖中に見出される内容物に近いO-アセチル内容物を保存するために、化学的にサイジングしないことが好ましい。
【0078】
機械的サイジングは、高圧均質化せん断によって行われる場合がある。上記の分子量範囲は、コンジュゲーション前(例えば、活性化前)の精製された多糖を指す。
【0079】
好ましい実施形態では、精製多糖は、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、または33Fの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖であり、莢膜多糖は、本明細書で上述した通りの分子量範囲の1つに収まる分子量を有する。
【0080】
別の好ましい実施形態では、精製多糖は、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F、または35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖であり、莢膜多糖は、本明細書で上述した通りの分子量範囲の1つに収まる分子量を有する。
【0081】
本明細書で使用するとき、多糖、または担体タンパク質-多糖コンジュゲートの「分子量」という用語は、多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)と合わせたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって測定することのできる重量平均分子量(Mw)を指す。
【0082】
ある実施形態では、本発明の、血清型9V、18C、11A、15B、22F、および/または33F由来の肺炎球菌糖が、O-アセチル化される。ある実施形態では、本発明の、血清型9V、11A、15B、22F、および/または33F由来の肺炎球菌糖が、O-アセチル化される。好ましい実施形態では、本発明の、血清型18C由来の肺炎球菌糖が、脱O-アセチル化される。例えば、血清型18Cの糖は、酸処理によって、脱O-アセチル化することができる(例えば、WO2006/110381、37頁1~4行を参照されたい)。
【0083】
多糖のO-アセチル化の程度は、当業界で知られているいずれかの方法、例えば、プロトンNMRによって明らかにすることができる(例えば、Lemercinierら(1996)Carbohydrate Research 296:83~96、Jonesら(2002)J.Pharmaceutical and Biomedical Analysis 30:1233~1247、WO2005/033148、およびWO00/56357を参照されたい)。一般に使用されている別の方法は、Hestrin(1949)J.Biol.Chem.180:249~261に記載されている。O-アセチル基の存在は、イオンHPLC分析によって明らかにすることが好ましい。
【0084】
本明細書に記載の精製された多糖を化学的に活性化して、担体タンパク質と反応することができる糖にすることができる。これらの肺炎球菌コンジュゲートは、別々のプロセスによって調製され、以下に記載の単一用量製剤に製剤化される。
【0085】
1.2 本発明の糖コンジュゲート
精製された糖は、化学的に活性化されて、糖が、担体タンパク質と、直接またはリンカーを介して、反応し得るようになる(すなわち、活性化した糖)。活性化されたら、それぞれの莢膜糖を、担体タンパク質に別々にコンジュゲートして、糖コンジュゲートを形成させる。一実施形態では、それぞれの莢膜糖は、同じ担体タンパク質にコンジュゲートされる。糖の化学的活性化およびその後の担体タンパク質へのコンジュゲーションを、本明細書に開示される活性化およびコンジュゲーション方法によって達成することができる。
【0086】
肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、上で開示した通りに調製される。
【0087】
ある実施形態では、多糖を、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロホウ酸(CDAP)を用いて活性化して、シアン酸エステルを形成させる。次いで、活性化された多糖を、担体タンパク質(好ましくは、CRM197)上のアミノ基に直接的に、またはスペーサー(リンカー)基を介してカップリングする。例えば、スペーサーをシスタミンまたはシステアミンとすると、チオール化多糖を得ることができ、チオール化多糖は、マレイミド活性化担体タンパク質(例えば、N-[γ-マレイミドブチルロキシ]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用)と、またはハロアセチル化担体タンパク質(例えば、ヨードアセトイミド、ブロモ酢酸N-スクシンイミジル(SBA、SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SlAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(スルホ-SIAB)、ヨード酢酸N-スクシンイミジル(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロプリオネート(SBAP)を使用)と反応させた後に得られるチオエーテル結合によって、担体につなぐことができる。好ましくは、シアン酸エステル(CDAP化学によって作製されてもよい)は、ヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)とカップリングされ、アミノ誘導体化された糖は、タンパク質担体上のカルボキシル基を介してカルボジイミド(例えば、EDACまたはEDC)化学を使用して担体タンパク質(例えば、CRM197)にコンジュゲートされる。このようなコンジュゲートは、例えば、WO93/15760、WO95/08348、およびWO96/129094に記載されている。
【0088】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、および/または33F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製される。
【0089】
コンジュゲート化に適する他の技術では、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p-ニトロ安息香酸、N-ヒドロキシスクシンイミド、S-NHS、EDC、TSTUが使用される。多くが、国際特許出願第WO98/42721号に記載されている。コンジュゲート化には、糖の遊離ヒドロキシル基をCDIと反応させた後(Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574、Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518を参照されたい)、タンパク質と反応させてカルバメート結合を作ることにより生成され得るカルボニルリンカーが関与する場合がある。これは、アノマー末端の第一級ヒドロキシル基への還元、必要に応じた、第一級ヒドロキシル基の保護/脱保護、CDIカルバメート中間体を形成させるための第一級ヒドロキシル基とCDIとの反応およびCDIカルバメート中間体と、タンパク質上のアミノ基とのカップリングを含んでもよい。
【0090】
好ましい実施形態では、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、および33Fの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖の少なくとも1種が、(米国特許出願公開第2006/0228380号、第2007/184072号、第2007/0231340号、および第2007/0184071号、WO2006/110381、WO2008/079653、ならびにWO2008/143709に記載されているものなどの)還元的アミノ化によって、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0091】
別の好ましい実施形態では、血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F、および35Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖の少なくとも1種が、還元的アミノ化によって担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0092】
本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0093】
本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3、6A、および19A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0094】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。本発明の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0095】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0096】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0097】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0098】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0099】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0100】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0101】
別の好ましい実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0102】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0103】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0104】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0105】
別の実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、2、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15A、15B、15C、17F、18C、19A、19F、20、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートが、全て、還元的アミノ化によって調製される。
【0106】
還元的アミノ化は、(1)多糖を酸化させ、(2)活性化した多糖および担体タンパク質を還元してコンジュゲートにするという、2つのステップを含む。多糖は、酸化の前に、場合により加水分解される。機械的または化学的加水分解が用いられる場合がある。化学的加水分解は、酢酸を使用して行われる場合がある。
【0107】
酸化ステップは、過ヨウ素酸イオンとの反応を含む場合がある。本発明の目的では、用語「過ヨウ素酸イオン」は、過ヨウ素酸イオンおよび過ヨウ素酸の両方を包含し、またメタ過ヨウ素酸イオン(IO4
-)とオルト過ヨウ素酸イオン(IO6
5-)の両方を包含し、過ヨウ素酸イオンの種々の塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムや過ヨウ素酸カリウム)も包含する。一実施形態では、莢膜多糖は、メタ過ヨウ素酸イオンの存在下、好ましくは、過ヨウ素酸ナトリウム(NaIO4)の存在下で酸化される。別の実施形態では、莢膜多糖は、オルト過ヨウ素酸イオンの存在下、好ましくは、過ヨウ素酸の存在下で酸化される。
【0108】
一実施形態では、酸化剤は、(WO2014/097099に記載されている通り)一級ヒドロキシルを選択的に酸化させる酸化体存在下における、ピペリジン-N-オキシまたはピロリジン-N-オキシ化合物などの、安定なニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物である。前記反応において、実際の酸化体は、触媒回路におけるN-オキソアンモニウム塩である。一態様では、前記安定なニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物は、ピペリジン-N-オキシまたはピロリジン-N-オキシ化合物である。一態様では、前記安定なニトロキシルまたはニトロキシドラジカル化合物は、TEMPO(2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ)またはPROXYL(2,2,5,5-テトラメチル-1-ピロリジニルオキシ)部分を有する。一態様では、前記安定なニトロキシルラジカル化合物は、TEMPOまたはその誘導体である。一態様では、前記酸化体は、N-ハロ部分を有する分子である。一態様では、前記酸化体は、N-クロロスクシンイミド、N-ブロモスクシンイミド、N-ヨードスクシンイミド、ジクロロイソシアヌル酸、1,3,5-トリクロロ-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオン、ジブロモイソシアヌル酸、1,3,5-トリブロモ-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオン、ジヨードイソシアヌル酸、または1,3,5-トリヨード-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオンである。一態様では、前記酸化体は、N-ハロ部分を有する分子である。一態様では、前記酸化体は、N-クロロスクシンイミド、N-ブロモスクシンイミド、N-ヨードスクシンイミド、ジクロロイソシアヌル酸、1,3,5-トリクロロ-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオン、ジブロモイソシアヌル酸、1,3,5-トリブロモ-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオン、ジヨードイソシアヌル酸、および1,3,5-トリヨード-1,3,5-トリアジナン-2,4,6-トリオンからなる群から選択される。前記酸化体は、N-クロロスクシンイミドであることが好ましい。
【0109】
好ましい実施形態では、血清型12F肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖が、還元的アミノ化によって担体タンパク質にコンジュゲートされ、酸化剤は、(WO2014/097099に記載されている通り)2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ(TEMPO)フリーラジカルおよび共酸化体(cooxidant)としてのN-クロロスクシンイミド(NCS)である。したがって、一態様では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートは、a)水性溶媒中で12F糖を2,2,6,6-テトラメチル-1-ピペリジニルオキシ(TEMPO)およびN-クロロスクシンイミド(NCS)と反応させて、活性化した糖を生成するステップと、b)活性化した糖を、1つまたは複数のアミン基を含む担体タンパク質と反応させるステップとを含む方法によって取得可能である(これ以降、前記方法を「TEMPO/NCS-還元的アミノ化」と呼ぶ)。
【0110】
場合により、失活剤(quenching agent)を加えることにより、酸化反応を失活させる。失活剤は、ビシナルジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、硫酸水素塩、亜ジオチン酸塩、メタ亜硫酸水素塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、または亜リン酸(例えば、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオール、ブタン-2,3-ジオール、アスコルビン酸)から選択される場合がある。
【0111】
多糖の酸化ステップの後、多糖は、活性化されるということであり、これ以下では、「活性化多糖」と呼ぶ。活性化された多糖および担体タンパク質を、独立に(個別凍結乾燥)または一緒に(同時凍結乾燥)、凍結乾燥(凍結-乾燥)することができる。一実施形態では、活性化多糖と担体タンパク質が、同時凍結乾燥される。別の実施形態では、活性化多糖と担体タンパク質が、別個に凍結乾燥される。
【0112】
一実施形態では、凍結乾燥は、非還元糖の存在下で実施され、考えられる非還元糖としては、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレチトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトール、およびpalatinitが挙げられる。
【0113】
コンジュゲート化工程の第2のステップは、還元剤を使用して、活性化多糖および担体タンパク質を還元して、コンジュゲートを生成すること(いわゆる還元的アミノ化)である。適切である還元剤には、シアノ水素化ホウ素塩(ブレンステッドまたはルイス酸存在下における、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、または水素化ホウ素ナトリウムもしくは亜鉛)、アミンボラン、例えば、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミンボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3、5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)、またはボロヒドリド交換樹脂が含まれる。一実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。
【0114】
一実施形態では、還元反応は、(例えば、6.0~8.5、7.0~8.0、または7.0~7.5のpHの、PBS、MES、HEPES、ビス-トリス、ADA、PIPES、MOPSO、BES、MOPS、DIPSO、MOBS、HEPPSO、POPSO、TEA、EPPS、ビシン、またはHEPBから選択される)水性溶媒中で実施され、別の実施形態では、反応は、非プロトン性溶媒中で実施される。ある実施形態では、還元反応は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。DMSOまたはDMF溶媒を使用して、凍結乾燥された活性化された多糖および担体タンパク質を再構成させることができる。
【0115】
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基があってもよく、これらのものを、好適なキャッピング剤を使用してキャップすることができる。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。コンジュゲート化(還元反応、および場合によりキャッピング)の後、糖コンジュゲートを、当業者に知られている様々な技術によって、精製(多糖-タンパク質コンジュゲートの量について富化)することができる。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、接線流濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。一実施形態では、糖コンジュゲートは、ダイアフィルトレーション、イオン交換クロマトグラフィー、またはサイズ排除クロマトグラフィーによって精製される。
【0116】
一実施形態では、糖コンジュゲートは、滅菌濾過される。
【0117】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0118】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0119】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aの糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0120】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3、6Aおよび19Aの糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0121】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0122】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19A由来の糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0123】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19Aの糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0124】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、8、9V、14、18C、19F、22F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CDAP化学を使用して調製され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3、6Aおよび19Aの糖コンジュゲートが、還元的アミノ化によって調製される。
【0125】
一実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、WO2014/027302に記載されているものなどの、eTECコンジュゲート化を使用して調製される。前記糖コンジュゲートは、1つまたは複数のeTECスペーサーを介して担体タンパク質に共有的にコンジュゲートされた糖を含み、糖は、eTECスペーサーに、カルバメート結合によって共有的にコンジュゲートされ、担体タンパク質は、eTECスペーサーに、アミド結合によって共有的にコンジュゲートされる。本発明のeTEC連結された糖コンジュゲートは、一般式(I)によって表すことができる。
【0126】
【化1】
式において、eTECスペーサーを構成する原子は、中央の囲み枠の中に含まれている。
【0127】
eTECスペーサーは、7個の線状原子(すなわち、-C(O)NH(CH2)2SCH2C(O)-)を含み、糖と担体タンパク質との間に安定なチオエーテルおよびアミド結合を提供する。eTEC結合糖コンジュゲートの合成は、チオール化された糖を提供するための糖へのカルバメート結合を形成する、糖の活性化されたヒドロキシル基と、チオアルキルアミン試薬、例えば、シスタミンもしくはシステインアミンまたはその塩のアミノ基との反応を含む。1つまたは複数の遊離スルフヒドリル基の生成は、活性化されたチオール化された糖を提供するための還元剤との反応によって達成される。活性化されたチオール化された糖の遊離スルフヒドリル基と、アミン含有残基上に1つまたは複数のα-ハロアセトアミド基を有する活性化された担体タンパク質との反応は、チオエーテル結合を生成してコンジュゲートを形成し、担体タンパク質は、アミド結合を介してeTECスペーサーに結合する。
【0128】
前記の本発明の糖コンジュゲートにおいて、糖は、多糖またはオリゴ糖である場合がある。担体タンパク質は、本明細書に記載する、または当業者に知られている、適切ないずれの担体から選択されてもよい。頻出する実施形態では、糖は、多糖である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。一部のそのような実施形態では、eTEC連結糖コンジュゲートは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F莢膜多糖を含む。
【0129】
特に好ましい実施形態では、eTEC連結糖コンジュゲートは、eTECスペーサーを介してCRM197に共有的にコンジュゲートされている肺炎球菌血清型33F(Pn33F)莢膜多糖を含む(血清型33F eTEC連結糖コンジュゲート)。
【0130】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、7F、9V、および/または18C由来の糖コンジュゲートが、O-アセチル化される。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、7F、および9V由来の糖コンジュゲートが、O-アセチル化され、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、脱O-アセチル化される。
【0131】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、5kDa~2,000kDaの分子量を有する糖を含む。他のそのような実施形態では、糖は、50kDa~1,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、70kDa~900kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、200kDa~600kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~500kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、100kDa~400kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、糖は、5kDa~100kDa、10kDa~100kDa、20kDa~100kDa、30kDa~100kDa、40kDa~100kDa、50kDa~100kDa、60kDa~100kDa、70kDa~100kDa、80kDa~100kDa、90kDa~100kDa、5kDa~90kDa、5kDa~80kDa、5kDa~70kDa、5kDa~60kDa、5kDa~50kDa、5kDa~40kDa、5kDa~30kDa、5kDa~20kDa、または5kDa~10kDaの分子量を有する。上記範囲のいずれかの内にある任意の自然整数が本開示の一実施形態であるとして企図される。一部のそのような実施形態では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0132】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、100kDa~15,000kDaの分子量を有する。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、100kDa~10,000kDaの分子量を有する。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、2,000kDa~10,000kDaの分子量を有する。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、3,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、3,000kDa~5,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、糖コンジュゲートは、500kDa~10,000kDaの分子量を有する。他の実施形態では、糖コンジュゲートは、1,000kDa~8,000kDaの分子量を有する。さらに他の実施形態では、糖コンジュゲートは、2,000kDa~8,000kDaまたは3,000kDa~7,000kDaの分子量を有する。
【0133】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0134】
本発明の糖コンジュゲートを特徴付けるための別の手段は、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数によるものであり、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる。多糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン修飾に関する証拠を、当業者に公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって得ることができる。コンジュゲート化の結果として、回収されるリシン残基の数は、コンジュゲート材料の生成に使用される担体タンパク質出発材料に比べて減少する。好ましい実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~13である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、5~10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、8~12である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約3である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約4である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約5である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約12である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約15である。好ましい実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0135】
本発明の糖コンジュゲートは、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.8である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.9である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.0である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.2である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.5である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.8である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.0である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.5である。ある実施形態では、糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約3.0である。他の実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.5~2.0である。他の実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.5~1.5である。さらなる実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲートにおける莢膜多糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0136】
本発明の糖コンジュゲートおよび免疫原性組成物は、担体タンパク質に共有的にコンジュゲートされていないが、それでも糖コンジュゲート組成物中に存在する、遊離糖を含んでいる場合がある。遊離糖は、糖コンジュゲートと非共有的に会合している(すなわち、糖コンジュゲートに非共有的に結合、吸着、またはその中にもしくはそれと一緒に封入されている)場合がある。
【0137】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、または15%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約25%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約20%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約15%未満の遊離多糖しか含まない。
【0138】
糖コンジュゲートは、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、小さい分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料属性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連付ける。
【0139】
好ましい実施形態では、少なくとも30%の糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも40%の糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%の糖コンジュゲートが、CL-4Bにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも60%の糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、50%~80%の糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、65%~80%の糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。
【0140】
糖鎖が担体タンパク質上のリシンに結合している頻度は、本発明の糖コンジュゲートを特徴付けるための、もう一つのパラメーターである。例えば、一部の実施形態では、担体タンパク質と、多糖との間の少なくとも1つの共有結合は、多糖の4糖反復単位毎に存在する。別の実施形態では、担体タンパク質と多糖との間の共有結合は、多糖の10糖反復単位毎に少なくとも1回存在する。別の実施形態では、担体タンパク質と多糖との間の共有結合は、多糖の15糖反復単位毎に少なくとも1回存在する。さらなる実施形態では、担体タンパク質と多糖との間の共有結合は、多糖の25糖反復単位毎に少なくとも1回存在する。
【0141】
頻出する実施形態では、担体タンパク質は、CRM197であり、CRM197と多糖との間のeTECスペーサーを介した共有結合は、多糖の4、10、15、または25糖反復単位毎に1つ存在する。
【0142】
他の実施形態では、コンジュゲートは、5~10糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、2~7糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、7~12糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、10~15糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、4~8糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、10~20糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、コンジュゲートは、2~25糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と糖との間の共有結合を含む。頻出する実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0143】
別の実施形態では、担体タンパク質と糖との間の少なくとも1個の結合は、多糖の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25糖反復単位毎に存在する。一実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0144】
1.4 本発明の担体タンパク質
本発明の糖コンジュゲートの成分は、糖がコンジュゲートされた担体タンパク質である。用語「タンパク質担体」または「担体タンパク質」または「担体」は、本明細書では互換的に使用することができる。担体タンパク質は、標準的なコンジュゲーション手順に適しているべきである。
【0145】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリア毒素)、TT(破傷風トキソイド)またはTTの断片C、CRM197(ジフテリア毒素の、非毒性であるが抗原性は同一である変異体)、ジフテリア毒素突然変異体CRM197のA鎖(CN103495161)、他のDT突然変異体(例えば、CRM176、CRM228、CRM45(Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844)、CRM9、CRM102、CRM103、CRM107;NichollsおよびYoule、Genetically Engineered Toxins、Frankel編、Maecel Dekker Inc.(1992)に記載されている他の突然変異;米国特許第4,709,017号および第4,950,740号で開示されている、欠失、またはGlu148がAsp、Gln、もしくはSerになるおよび/またはAla158がGIyになる突然変異、ならびに他の突然変異;米国特許第5,917,017号および第6,455,673号で開示されている少なくとも1つまたは複数の残基Lys516、Lys526、Phe530、および/またはLys534の突然変異、ならびに他の突然変異;または米国特許第5,843,711号で開示されている断片)、いくつかの方式で解毒されたもの、例えば、dPLY-GMBS(WO2004/081515およびWO2006/032499)やdPLY-ホルモールを含む肺炎球菌ニューモリシン(ply)(Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713)、PhtA、PhtB、PhtD、PhtEを含むPhtX(PhtA、PhtB、PhtD、またはPhtEの配列は、WO00/37105およびWO00/39299で開示されている)およびPhtタンパク質の融合物、例えば、PhtDE融合物、PhtBE融合物、PhtA-E(WO01/98334、WO03/054007、WO2009/000826)、OMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質-普通は髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)血清型Bから抽出される(EP0372501)、PorB(髄膜炎菌(N.meningitidis)由来)、PD(インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)タンパク質D、例えば、EP0594610Bを参照されたい)、またはこれらの免疫学的に機能し得る均等物、合成ペプチド(EP0378881、EP0427347)、熱ショックタンパク質(WO93/17712、WO94/03208)、百日咳タンパク質(WO98/58668、EP0471177)、サイトカイン、リンホカイン、成長因子またはホルモン(WO91/01146)、種々の病原体由来抗原からの複数のヒトCD4+T細胞エピトープを含む人工タンパク質(Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824)、例えば、N19タンパク質(Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887)、肺炎球菌表面タンパク質PspA(WO02/091998)、鉄取り込みタンパク質(WO01/72337)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の毒素AまたはB(WO00/61761)、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌付着タンパク質(PsaA)、組換え緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A(特に、その非毒性突然変異体(例えば、グルタミン酸553において置換を有する外毒素A(Douglasら(1987)J.Bacteriol.169(11):4967~4971))からなる群から選択される。オブアルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BSA)またはツベルクリンの精製されたタンパク質誘導体(PPD)などの他のタンパク質も、担体タンパク質として使用することができる。他の好適な担体タンパク質としては、コレラトキソイド(例えば、WO2004/083251に記載されている)、大腸菌(Escherichia coli)LT、大腸菌(E.coli)ST、および緑膿菌(P.aeruginosa)由来の外毒素Aなどの不活化細菌毒素が挙げられる。
【0146】
適切な別の担体タンパク質は、連鎖球菌(Streptococcus)由来のC5aペプチダーゼ(SCP)である。
【0147】
好ましい実施形態では、糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT突然変異体(CRM197など)、インフルエンザ菌(H.influenzae)タンパク質D、PhtX、PhtD、PhtDE融合物(特に、WO01/98334およびWO03/054007記載されているもの)、解毒されたニューモリシン、PorB、N19タンパク質、PspA、OMPC、C.ディフィシル(C.difficile)の毒素AまたはB、およびPsaAからなる群から独立に選択される。
【0148】
ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリアトキソイド)である。別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、TT(破傷風トキソイド)である。別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、連鎖球菌(Streptococcus)由来のC5aペプチダーゼ(SCP)である。一実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、酵素として不活性な連鎖球菌C5aペプチダーゼ(SCP)である。
【0149】
別の実施形態では、本発明の糖コンジュゲートの担体タンパク質は、PD(インフルエンザ菌(H.influenzae)タンパク質D;例えば、EP0594610Bを参照されたい)。
【0150】
CRM197タンパク質は、ジフテリア毒素の非毒性形態であるが、ジフテリア毒素と免疫学的に識別不可能である。CRM197は、毒素原性コリネファージベータのニトロソグアニジン突然変異誘発によって創出された非毒素原性ファージβ197tox-により感染したコリネバクテリウム・ジフテリア(Corynebacterium diphtheriae)によって産生される(Uchidaら(1971)Nature New Biology 233:8~11)。CRM197タンパク質は、ジフテリア毒素と同じ分子量を有するが、構造遺伝子中の単一の塩基変化(グアニンからアデニンへの)によってそれと異なる。この単一の塩基変化は、成熟タンパク質中のアミノ酸置換(グルタミン酸からグリシンへの)を引き起こし、ジフテリア毒素の有毒性を除去する。CRM197タンパク質は、糖のための安全かつ有効なT細胞依存的担体である。CRM197およびその産生に関するさらなる詳細は、例えば、米国特許第5,614,382号に見出すことができる。
【0151】
ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、CRM197タンパク質またはCRM197のA鎖にコンジュゲートする(CN103495161を参照されたい)。ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、遺伝子組換え大腸菌(E.coli)による発現を介して得られるCRM197のA鎖にコンジュゲートする(CN103495161を参照されたい)。好ましい実施形態では、本発明の莢膜糖は、CRM197にコンジュゲートされる。ある実施形態では、本発明の莢膜糖を、全てCRM197にコンジュゲートする。
【0152】
したがって、頻出する実施形態では、本発明の糖コンジュゲートは、CRM197を担体タンパク質として含み、莢膜多糖は、CRM197に共有的に連結される。
【0153】
1.5 本発明の血清型15B糖コンジュゲート
一実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートは、本セクションにおいて定義された通りである。
【0154】
血清型15Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、上述の通りに調製される(WO2015/110942も参照されたい)。
【0155】
ある実施形態では、多糖は、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート(CDAP)で活性化されて、シアン酸エステルが生成される。活性化された多糖は、次いで、担体タンパク質(好ましくは、CRM197)上のアミノ基に、直接またはスペーサー(リンカー)を介して、つなげられる。例えば、スペーサーをシスタミンまたはシステアミンとすると、チオール化多糖を得ることができ、チオール化多糖は、マレイミド活性化担体タンパク質(例えば、N-[γ-マレイミドブチルロキシ]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用)と、またはハロアセチル化担体タンパク質(例えば、ヨードアセトイミド、ブロモ酢酸N-スクシンイミジル(SBA、SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SlAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(スルホ-SIAB)、ヨード酢酸N-スクシンイミジル(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロプリオネート(SBAP)を使用)と反応させた後に得られるチオエーテル結合によって、担体につなぐことができる。(任意選択で、CDAP化学によって生成された)シアン酸エステルを、ヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)と結合させ、アミノ誘導体化された糖を、カルボジイミド(例えば、EDACまたはEDC)化学を使用して、担体タンパク質(例えば、CRM197)に、タンパク質担体上のカルボキシル基を介してコンジュゲート化することが好ましい。このようなコンジュゲートは、例えば、WO93/15760、WO95/08348、およびWO96/129094に記載されている。
【0156】
本発明の一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、CDAP化学を使用して調製される。
【0157】
コンジュゲーションのための他の好適な技術は、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p-ニトロ安息香酸、N-ヒドロキシスクシンイミド、S-NHS、EDC、TSTUを使用する。多くは、国際特許出願第WO98/42721号に記載されている。コンジュゲーションは、糖の遊離ヒドロキシル基と、CDIとの反応(Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574;Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518を参照されたい)、次いで、タンパク質と反応させてカルバメート結合を形成させることによって形成させることができるカルボニルリンカーを含んでもよい。これは、アノマー末端の第一級ヒドロキシル基への還元、必要に応じた、第一級ヒドロキシル基の保護/脱保護、CDIカルバメート中間体を形成させるための第一級ヒドロキシル基とCDIとの反応およびCDIカルバメート中間体と、タンパク質上のアミノ基とのカップリングを含んでもよい。
【0158】
好ましい実施形態では、血清型15Bの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、(米国特許出願公開第2006/0228380号、第2007/184072号、第2007/0231340号、および第2007/0184071号、WO2006/110381、WO2008/079653、WO2008/143709、WO2015/110942、ならびにWO2019/139692に記載されているものなどの)還元的アミノ化によって、担体タンパク質にコンジュゲートされる。したがって、好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、還元的アミノ化によって調製される。
【0159】
還元的アミノ化は、上述の通り、2つのステップを含む。
【0160】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、5kDa~2,000kDaの分子量を有する糖を含む。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~1000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~400kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。別の好ましい実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。より好ましい実施形態では、糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。
【0161】
さらなる実施形態では、糖は、5kDa~100kDa、10kDa~100kDa、20kDa~100kDa、50kDa~100kDa、または90kDa~100kDaの分子量を有する。上記範囲のいずれかの内にある任意の自然整数が本開示の一実施形態であるとして企図される。一部のそのような実施形態では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0162】
一部の実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、100kDa~20,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、200kDa~10,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、1000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、1500kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、500kDa~2,000kDaの分子量を有する。
【0163】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0164】
本発明の糖コンジュゲートを特徴付けるための別の手段は、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数によるものであり、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる。多糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン修飾に関する証拠を、当業者に公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって得ることができる。コンジュゲート化の結果として、回収されるリシン残基の数は、コンジュゲート材料の生成に使用される担体タンパク質出発材料に比べて減少する。好ましい実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~13である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~10である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~6である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~10である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~6である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、5~10である。ある実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、8~12である。好ましい実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約3である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約4である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約5である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約12である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約15である。好ましい実施形態では、本発明の15B糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0165】
本発明の糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、15B糖コンジュゲート中の多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3である。
【0166】
ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.4~2である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.8である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.9である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.0である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.2である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.5である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.8である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.0である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.5である。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約3.0である。他の実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.5~2.0である。他の実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.5~1.5である。さらなる実施形態では、糖の対担体タンパク質比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲートにおける莢膜多糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0167】
糖鎖が担体タンパク質上のリシンに結合している頻度は、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを特徴付けるための、もう一つのパラメーターである。例えば、ある実施形態では、15B糖の4糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合が存在する。別の実施形態では、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合は、15B糖の10糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。別の実施形態では、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合は、15B糖の15糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。さらなる実施形態では、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合は、15B糖の25糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。
【0168】
他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、5~10糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、2~7糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、7~12糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、10~15糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、4~8糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、10~20糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15B糖コンジュゲートは、2~25糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15B糖との間の共有結合を含む。頻出する実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0169】
別の実施形態では、担体タンパク質と糖の少なくとも1個の結合は、多糖の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25糖反復単位毎に存在する。ある実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。上記範囲のいずれかの内にある任意の自然整数が本開示の一実施形態であるとして企図される。
【0170】
好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5mMのアセテートを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.6mMのアセテートを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.65mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.7mMのアセテートを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.5mM~0.85mMのアセテートを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.6mM~0.85mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.7mM~0.85mMのアセテートを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.8mM~0.85mMのアセテートを含む。好ましい実施形態では、O-アセチル基の存在が、イオンHPLC分析によって明らかにされる。
【0171】
ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.2mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.8mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.9mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.6mM~1mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.7mM~1mMのグリセロールを含む。最も好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.8mM~1mMのグリセロールを含む。
【0172】
ある実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり0.5mM~0.7mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15B糖コンジュゲートは、血清型15B莢膜多糖1mMあたり約0.7mMのグリセロールを含む。
【0173】
好ましい実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、または15%未満の遊離多糖しか含まない。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約25%未満の遊離多糖しか含まない。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートは、多糖の総量と比較して、約20%未満の遊離多糖を含む。好ましい実施形態では、15B糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約15%未満の遊離多糖しか含まない。
【0174】
糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、小さい分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料属性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連付ける。
【0175】
好ましい実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、少なくとも40%の15B糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%の15B糖コンジュゲートが、CL-4Bにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、15B糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で0.3より低い、またはそれに等しいKdを有する。ある実施形態では、50%~80%の15B糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、65%~80%の15B糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。
【0176】
1.6 本発明の血清型15C糖コンジュゲート
一実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートは、本セクションにおいて定義された通りである。
【0177】
血清型15Cの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、上述の通りに調製される(WO2019/139692も参照されたい)。
【0178】
ある実施形態では、多糖は、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート(CDAP)で活性化されて、シアン酸エステルが生成される。活性化された多糖は、次いで、担体タンパク質(好ましくは、CRM197)上のアミノ基に、直接またはスペーサー(リンカー)を介して、つなげられる。例えば、スペーサーをシスタミンまたはシステアミンとすると、チオール化多糖を得ることができ、チオール化多糖は、マレイミド活性化担体タンパク質(例えば、N-[γ-マレイミドブチルロキシ]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用)と、またはハロアセチル化担体タンパク質(例えば、ヨードアセトイミド、ブロモ酢酸N-スクシンイミジル(SBA、SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SlAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(スルホ-SIAB)、ヨード酢酸N-スクシンイミジル(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロプリオネート(SBAP)を使用)と反応させた後に得られるチオエーテル結合によって、担体につなぐことができる。好ましくは、シアン酸エステル(CDAP化学によって作製されてもよい)は、ヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)とカップリングされ、アミノ誘導体化された糖は、タンパク質担体上のカルボキシル基を介してカルボジイミド(例えば、EDACまたはEDC)化学を使用して担体タンパク質(例えば、CRM197)にコンジュゲートされる。そのようなコンジュゲートは、例えば、WO93/15760、WO95/08348およびWO96/129094に記載されている。
【0179】
本発明のある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、CDAP化学を使用して調製される。
【0180】
コンジュゲート化に適する他の技術では、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p-ニトロ安息香酸、N-ヒドロキシスクシンイミド、S-NHS、EDC、TSTUが使用される。多くは、国際特許出願第WO98/42721号に記載されている。コンジュゲーションは、糖の遊離ヒドロキシル基と、CDIとの反応(Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574;Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518を参照されたい)、次いで、タンパク質と反応させてカルバメート結合を形成させることによって形成させることができるカルボニルリンカーを含んでもよい。これは、アノマー末端の第一級ヒドロキシル基への還元、必要に応じた、第一級ヒドロキシル基の保護/脱保護、CDIカルバメート中間体を形成させるための第一級ヒドロキシル基とCDIとの反応およびCDIカルバメート中間体と、タンパク質上のアミノ基とのカップリングを含んでもよい。
【0181】
好ましい実施形態では、血清型15Cの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、(米国特許出願公開第2006/0228380号、第2007/184072号、第2007/0231340号、および第2007/0184071号、WO2006/110381、WO2008/079653、WO2008/143709、WO2015/110942、ならびにWO2019/139692に記載されているものなどの)還元的アミノ化によって、担体タンパク質にコンジュゲートされる。したがって、好ましい実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、還元的アミノ化によって調製される。
【0182】
還元的アミノ化は、上述の通り、2つのステップを含む。
【0183】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、5kDa~2,000kDaの分子量を有する糖を含む。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~1000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~400kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。別の好ましい実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。より好ましい実施形態では、糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。
【0184】
さらなる実施形態では、糖は、5kDa~100kDa、10kDa~100kDa、20kDa~100kDa、50kDa~100kDa、または90kDa~100kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。一部のそのような実施形態では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0185】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、100kDa~20,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、200kDa~10,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、1000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、1500kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、500kDa~2,000kDaの分子量を有する。
【0186】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0187】
本発明の糖コンジュゲートを特徴付けるための別の方法は、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされるようになる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数によるものである。多糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン修飾に関する証拠を、当業者に公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって得ることができる。コンジュゲート化の結果として、回収されるリシン残基の数は、コンジュゲート材料の生成に使用される担体タンパク質出発材料に比べて減少する。好ましい実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~13である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~10である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~6である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~10である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~6である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、5~10である。ある実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、8~12である。好ましい実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約3である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約4である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約5である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約12である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約15である。好ましい実施形態では、本発明の15C糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0188】
本発明の糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、15C糖コンジュゲート中の多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3である。
【0189】
ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.4~2である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.8である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.9である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.0である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.2である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.5である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.8である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.0である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.5である。ある実施形態では、15C糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約3.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~1.5である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲートにおける莢膜多糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0190】
糖鎖が担体タンパク質上のリシンに結合している頻度は、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを特徴付けるための、もう一つのパラメーターである。例えば、ある実施形態では、15C糖の4糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合が存在する。別の実施形態では、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合は、15C糖の10糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。別の実施形態では、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合は、15C糖の15糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。さらなる実施形態では、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合は、15C糖の25糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。
【0191】
他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、5~10糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、2~7糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、7~12糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、10~15糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、4~8糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、10~20糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15C糖コンジュゲートは、2~25糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15C糖との間の共有結合を含む。頻出する実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0192】
別の実施形態では、担体タンパク質と糖との間の少なくとも1個の結合は、多糖の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25糖反復単位毎に存在する。ある実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。上記範囲のいずれかの内にある任意の自然整数が本開示の一実施形態であるとして企図される。
【0193】
ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.2mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.8mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.9mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり0.6mM~1mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり0.7mM~1mMのグリセロールを含む。最も好ましい実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり0.8mM~1mMのグリセロールを含む。
【0194】
ある実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり0.5mM~0.7mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15C糖コンジュゲートは、血清型15C莢膜多糖1mMあたり約0.7mMのグリセロールを含む。
【0195】
好ましい実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、または15%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、15C糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約25%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、15C糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約20%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、15C糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約15%未満の遊離多糖しか含まない。
【0196】
糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、小さい分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料属性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連付ける。
【0197】
好ましい実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも40%の15C糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%の15C糖コンジュゲートが、CL-4Bにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、少なくとも60%の15C糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、50%~80%の15C糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、65%~80%の15C糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。
【0198】
1.7 本発明の血清型15A糖コンジュゲート
ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートは、本セクションにおいて定義された通りである。
【0199】
血清型15Aの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、上述の通りに調製される(WO2019/139692も参照されたい)。
【0200】
ある実施形態では、多糖は、1-シアノ-4-ジメチルアミノピリジニウムテトラフルオロボレート(CDAP)で活性化されて、シアン酸エステルが生成される。活性化された多糖は、次いで、担体タンパク質(好ましくは、CRM197)上のアミノ基に、直接またはスペーサー(リンカー)を介して、つなげられる。例えば、スペーサーをシスタミンまたはシステアミンとすると、チオール化多糖を得ることができ、チオール化多糖は、マレイミド活性化担体タンパク質(例えば、N-[γ-マレイミドブチルロキシ]スクシンイミドエステル(GMBS)を使用)と、またはハロアセチル化担体タンパク質(例えば、ヨードアセトイミド、ブロモ酢酸N-スクシンイミジル(SBA、SIB)、N-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(SlAB)、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)アミノベンゾエート(スルホ-SIAB)、ヨード酢酸N-スクシンイミジル(SIA)、もしくはスクシンイミジル3-[ブロモアセトアミド]プロプリオネート(SBAP)を使用)と反応させた後に得られるチオエーテル結合によって、担体につなぐことができる。好ましくは、シアン酸エステル(CDAP化学によって作製されてもよい)は、ヘキサンジアミンまたはアジピン酸ジヒドラジド(ADH)とカップリングされ、アミノ誘導体化された糖は、タンパク質担体上のカルボキシル基を介してカルボジイミド(例えば、EDACまたはEDC)化学を使用して担体タンパク質(例えば、CRM197)にコンジュゲートされる。そのようなコンジュゲートは、例えば、WO93/15760、WO95/08348およびWO96/129094に記載されている。
【0201】
本発明のある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、CDAP化学を使用して調製される。
【0202】
コンジュゲート化に適する他の技術では、カルボジイミド、ヒドラジド、活性エステル、ノルボラン、p-ニトロ安息香酸、N-ヒドロキシスクシンイミド、S-NHS、EDC、TSTUが使用される。多くは、国際特許出願第WO98/42721号に記載されている。コンジュゲーションは、糖の遊離ヒドロキシル基と、CDIとの反応(Bethellら(1979)J.Biol.Chem.254:2572~2574;Hearnら(1981)J.Chromatogr.218:509~518を参照されたい)、次いで、タンパク質と反応させてカルバメート結合を形成させることによって形成させることができるカルボニルリンカーを含んでもよい。これは、アノマー末端の第一級ヒドロキシル基への還元、必要に応じた、第一級ヒドロキシル基の保護/脱保護、CDIカルバメート中間体を形成させるための第一級ヒドロキシル基とCDIとの反応およびCDIカルバメート中間体と、タンパク質上のアミノ基とのカップリングを含んでもよい。
【0203】
好ましい実施形態では、血清型15Aの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の莢膜多糖は、(米国特許出願公開第2006/0228380号、第2007/184072号、第2007/0231340号、および第2007/0184071号、WO2006/110381、WO2008/079653、WO2008/143709、WO2015/110942、ならびにWO2019/139692に記載されているものなどの)還元的アミノ化によって、担体タンパク質にコンジュゲートされる。したがって、好ましい実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、還元的アミノ化によって調製される。
【0204】
還元的アミノ化は、上述の通り、2つのステップを含む。
【0205】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、5kDa~2,000kDaの分子量を有する糖を含む。他のそのような実施形態では、糖は、20kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~1000kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~800kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~500kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~400kDaの分子量を有する。さらなるそのような実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。好ましい実施形態では、糖は、100kDa~350kDaの分子量を有する。別の好ましい実施形態では、糖は、100kDa~300kDaの分子量を有する。より好ましい実施形態では、糖は、150kDa~300kDaの分子量を有する。
【0206】
さらなる実施形態では、糖は、5kDa~100kDa、10kDa~100kDa、20kDa~100kDa、50kDa~100kDa、または90kDa~100kDaの分子量を有する。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。一部のそのような実施形態では、糖コンジュゲートは、還元的アミノ化を使用して調製される。
【0207】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、100kDa~20,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、200kDa~10,000kDaの分子量を有する。他のそのような実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、1000kDa~5,000kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、1500kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、2000kDa~4,500kDaの分子量を有する。さらなる実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、500kDa~2,000kDaの分子量を有する。
【0208】
糖コンジュゲートの分子量は、SEC-MALLSによって測定される。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0209】
本発明の糖コンジュゲートを特徴付けるための別の方法は、コンジュゲートされたリシンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けることができる、糖にコンジュゲートされるようになる担体タンパク質(例えば、CRM197)中のリシン残基の数によるものである。多糖への共有結合に起因する、担体タンパク質のリシン修飾に関する証拠を、当業者に公知の日常的な方法を使用するアミノ酸分析によって得ることができる。コンジュゲート化の結果として、回収されるリシン残基の数は、コンジュゲート材料の生成に使用される担体タンパク質出発材料に比べて減少する。好ましい実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~15である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~13である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~10である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~6である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~10である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、3~6である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、5~10である。ある実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、8~12である。好ましい実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、2~8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約3である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約4である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約5である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約6である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約8である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約10である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約12である。ある実施形態では、本発明の糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、約15である。好ましい実施形態では、本発明の15A糖コンジュゲートのコンジュゲーション度は、4~7である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0210】
本発明の糖コンジュゲートを、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けることもできる。一部の実施形態では、15A糖コンジュゲート中の多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~3である。
【0211】
ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.4~2である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.8である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.9である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.0である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.2である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.5である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.8である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.0である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.5である。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートにおける多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約3.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~2.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5~1.5である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8~1.2である。好ましい実施形態では、コンジュゲートにおける莢膜多糖の担体タンパク質に対する比は、0.9~1.1である。一部のそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0212】
糖鎖が担体タンパク質上のリシンに結合している頻度は、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを特徴付けるための、もう一つのパラメーターである。例えば、ある実施形態では、15A糖の4糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合が存在する。別の実施形態では、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合は、15A糖の10糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。別の実施形態では、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合は、15A糖の15糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。さらなる実施形態では、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合は、15A糖の25糖反復単位毎に少なくとも1回生じる。
【0213】
他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、5~10糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、2~7糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、7~12糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、10~15糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、4~8糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、10~20糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。他の実施形態では、15A糖コンジュゲートは、2~25糖反復単位毎に少なくとも1つの、担体タンパク質と15A糖との間の共有結合を含む。よくある実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。
【0214】
別の実施形態では、担体タンパク質と糖との間の少なくとも1個の結合は、多糖の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25糖反復単位毎に存在する。ある実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。上記の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0215】
ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.1mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.2mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.5mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.8mMのグリセロールを含む。ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり少なくとも0.9mMのグリセロールを含む。好ましい実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり0.6mM~1mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり0.7mM~1mMのグリセロールを含む。最も好ましい実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり0.8mM~1mMのグリセロールを含む。
【0216】
ある実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり0.5mM~0.7mMのグリセロールを含む。さらに好ましい実施形態では、本発明の血清型15A糖コンジュゲートは、血清型15A莢膜多糖1mMあたり約0.7mMのグリセロールを含む。
【0217】
好ましい実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、または15%未満の遊離多糖しか含まない。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約25%未満の遊離多糖しか含まない。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約20%未満の遊離多糖しか含まない。好ましい実施形態では、15A糖コンジュゲートは、多糖の総量に対して、約15%未満の遊離多糖しか含まない。
【0218】
糖コンジュゲートを、その分子サイズ分布(Kd)によって特徴付けることもできる。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)を使用して、コンジュゲートの相対分子サイズ分布を決定することができる。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布をプロファイリングするために重力送りのカラム中で使用される。媒体中の小孔から排除される大きい分子は、小さい分子よりも迅速に溶出する。画分収集装置を使用して、カラム溶出液を収集する。画分を、糖アッセイによる比色分析で試験する。Kdの決定のために、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を示す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するために、カラムを較正する。特定の試料属性に達する画分(Ve)を、式Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によってKdと関連付ける。
【0219】
ある実施形態では、本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートの少なくとも30%が、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、少なくとも40%の15A糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%の15A糖コンジュゲートが、CL-4Bにおいて0.3以下のKdを有する。ある実施形態では、15A糖コンジュゲートの少なくとも60%が、CL-4Bカラム中で0.3より低い、またはそれに等しいKdを有する。ある実施形態では、50%~80%の15A糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、65%~80%の15A糖コンジュゲートが、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。
【0220】
1.8 本発明の糖コンジュゲートの組合せ
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む。
【0221】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む。前記組成物は、組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0222】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0223】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む。前記組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まないことが好ましい。
【0224】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および/または23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0225】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0226】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の8つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、(1、4、6B、9V、14、18C、19F、および23F)、(4、5、6B、9V、14、18C、19F、および23F)、または(4、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F)のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0227】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の10の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、5、4、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0228】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の11の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、(1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F)または(1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F)のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0229】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の12の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0230】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の13の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0231】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0232】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0233】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0234】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0235】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0236】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む。
【0237】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の2つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、
22Fおよび33F、
22Fおよび12F、
22Fおよび10A、
22Fおよび11A、
22Fおよび8、
33Fおよび12F、
33Fおよび10A、
33Fおよび11A、
33Fおよび8、
12Fおよび10A、
12Fおよび11A、
12Fおよび8、
10Aおよび11A、
10Aおよび8、または
11Aおよび8
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0238】
一実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の3つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、
22F、33F、および12F、
22F、33F、および10A、
22F、33F、および11A、
22F、33F、および8、
22F、12F、および10A、
22F、12F、および11A、
22F、12F、および8、
22F、10A、および11A、
22F、10A、および8、
22F、11A、および8、
33F、12F、および10A、
33F、12F、および11A、
33F、12F、および8、
33F、10A、および11A、
33F、10A、および8、
33F、11A、および8、
12F、10A、および11A、
12F、10A、および8、
12F、11A、および8、または
10A、11A、および8
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0239】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の4つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、
22F、33F、12F、および10A、
22F、33F、12F、および11A、
22F、33F、12F、および8、
22F、33F、10A、および11A、
22F、33F、10A、および8、
22F、33F、11A、および8、
22F、12F、10A、および11A、
22F、12F、10A、および8、
22F、12F、11A、および8、
22F、10A、11A、および8、
33F、12F、10A、および11A、
33F、12F、10A、および8、
33F、12F、11A、および8、
33F、10A、11A、および8、または
12F、10A、11A、および8
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0240】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の5つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、
22F、33F、12F、10A、および11A、
22F、33F、12F、10A、および8、
22F、33F、12F、11A、および8、
22F、33F、10A、11A、および8、
22F、12F、10A、11A、および8、または
33F、12F、10A、11A、および8
のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0241】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、次の6つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、22F、33F、12F、10A、11A、および8のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートを含む。
【0242】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型2由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0243】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型17F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0244】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型20由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0245】
上記免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。
【0246】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型2由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型17F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型20由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0247】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物の糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている。
【0248】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTに個別にコンジュゲートされている。
【0249】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされている。
【0250】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている。
【0251】
ある実施形態では、上記の免疫原性組成物のいずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートは、PDに個別にコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートは、TTにコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートは、DTにコンジュゲートされている。
【0252】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、2~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。
【0253】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、3個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、4個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、5個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、6個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、7個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、8個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、9個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、10個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、11個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、12個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、13個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、14個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、15個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、17個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、18個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、20個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、21個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、22個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、23個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、24個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、25個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16または20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。
【0254】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2”価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0255】
本発明の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。一実施形態では、本発明の免疫原性組成物の糖コンジュゲートは、CRM197に個別にコンジュゲートされている。一実施形態では、本発明の免疫原性組成物の糖コンジュゲートは、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている。
【0256】
1.9 本発明の一組の免疫原性組成物
本発明の一態様は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。
【0257】
別の実施形態では、本発明は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。
【0258】
別の実施形態では、本発明は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、ならびに(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。
【0259】
本発明の一態様は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0260】
別の実施形態では、本発明は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0261】
本発明の一実施形態は、(a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物に関する。好ましい実施形態では、前記免疫原性組成物は、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りである。好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。さらに好ましい実施形態では、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bは、セクション1.5において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cは、セクション1.6において定義された通りであり、前記肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aは、セクション1.7において定義された通りである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15C由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0262】
「同時投与」とは、単一の単位剤中での治療有効用量の第1および第2の免疫原性組成物の投与を意味する。
【0263】
「同時発生的投与」とは、同じアクセス部位を介するが、別個の単位剤形で、互いに短い期間内で、治療有効用量の第1および第2の免疫原性組成物を投与することを意味する。同時発生的投与は、本質的に、2つの免疫原性組成物を、ほぼ同時であるが別個の剤形で、同じアクセス部位を介して投与することである。第1および第2の免疫原性組成物の同時発生的投与は多くの場合、同じ医師の外来診療中に起こる。
【0264】
「併用的投与」とは、別個の単位剤形で、互いに短い期間内、異なる解剖学的部位で、治療有効用量の第1および第2の免疫原性組成物を投与することを意味する。併用的投与は、本質的に、2つの免疫原性組成物を、ほぼ同時であるが別個の剤形で、かつ異なる解剖学的部位に投与することである。第1および第2の免疫原性組成物の併用的投与は多くの場合、同じ医師の外来診療中に起こる。
【0265】
「連続的投与」とは、治療有効用量の第1または第2の免疫原性組成物の単独で投与し、次いで、少なくとも約1カ月の間隔後に治療有効用量の残りの免疫原性組成物を投与することを意味する。例えば、一実施形態では、第1の免疫原性組成物が単一剤形で投与され、その後、少なくとも約1カ月の間隔後に、第2の免疫原性組成物が別個の単一剤形で投与される。代替実施形態では、第2の免疫原性組成物が単一剤形で投与され、その後、少なくとも約1カ月の間隔後に、第1の免疫原性組成物が別個の単一剤形で投与される。第1および第2の免疫原性組成物の連続的投与は多くの場合、異なる医師の外来診療で起こる。
【0266】
1. 一実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0267】
2. 別の実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、上記事項1に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0268】
3. 別の実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、上記事項1または2に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートを含む。
【0269】
4. 別の実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、上記事項1、2、または3に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートを含む。
【0270】
5. 別の実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、上記事項1、2、3または4に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0271】
6. 別の実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、上記事項1、2、3、4、または5に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0272】
一実施形態では、前記第1の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8、10A、11A、12F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0273】
上記第1の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。
【0274】
上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第1の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0275】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの糖コンジュゲートが全て、CRM197に個別にコンジュゲートされている。
【0276】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされている。
【0277】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされている。
【0278】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている。
【0279】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている。
【0280】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0281】
一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7~20個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7つ個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、8個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、10個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、15個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、16個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、7価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0282】
一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0283】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0284】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0285】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0286】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0287】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0288】
一実施形態では、第1の免疫原性組成物は、以下でセクション4において開示する通りの1種または複数のアジュバントをさらに含む。
【0289】
一実施形態では、上記第1の免疫原性組成物は、以下でセクション5において開示する通りに製剤化される。
【0290】
1. 一実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0291】
2. 別の実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、上記事項1に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0292】
3. 別の実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、上記事項1または2に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートを含む。
【0293】
4. 別の実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、上記事項1、2、または3に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートを含む。
【0294】
5. 別の実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、上記事項1、2、3または4に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0295】
6. 別の実施形態では、前記第2の免疫原性組成物は、上記事項1、2、3、4、または5に加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートを含む。
【0296】
上記第2の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。
【0297】
上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記第2の免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0298】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている。
【0299】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされている。
【0300】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされている。
【0301】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている。
【0302】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている。
【0303】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物いずれかの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および/または23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0304】
一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7~20個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、8個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、10個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、15個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、16個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、7価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0305】
一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0306】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0307】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0308】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0309】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0310】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0311】
一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0312】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0313】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0314】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0315】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0316】
一実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物は、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む。
【0317】
一実施形態では、第2の免疫原性組成物は、以下でセクション4において開示する通りの1種または複数のアジュバントをさらに含む。
【0318】
ある実施形態では、上記第2の免疫原性組成物は、下記セクション5で開示されるように製剤化される。
【0319】
1.10 本発明の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する最適な防御を実現するための補完的ワクチン
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0320】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0321】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0322】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0323】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0324】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0325】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15B、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0326】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0327】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0328】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0329】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0330】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0331】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0332】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0333】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0334】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0335】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0336】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0337】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0338】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0339】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0340】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0341】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0342】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0343】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0344】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0345】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0346】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0347】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0348】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0349】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0350】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0351】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0352】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0353】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0354】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0355】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0356】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0357】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0358】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0359】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0360】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0361】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0362】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0363】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0364】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0365】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0366】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0367】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0368】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0369】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0370】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0371】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0372】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0373】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0374】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0375】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0376】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない。
【0377】
上記免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。
【0378】
上記免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。上記免疫原性組成物のいずれかの一実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている。
【0379】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。
【0380】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、3個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、4個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、5個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、6個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、7個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、8個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、9個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、10個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、11個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、12個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、13個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、14個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、15個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、17個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、18個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、20個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、21個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、22個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、23個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、24個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、25個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16または20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む。
【0381】
一実施形態では、上記免疫原性組成物は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。一実施形態では、上記免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0382】
本発明の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていることが好ましい。一実施形態では、本発明の免疫原性組成物の糖コンジュゲートは、CRM197に個別にコンジュゲートされている。一実施形態では、本発明の免疫原性組成物の糖コンジュゲートは、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている。
【0383】
本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する最適な防御を実現するために、先行技術のワクチンを補完するのにも特に有用である。
【0384】
特に、本セクションの免疫原性組成物は、Prevnar(登録商標)、Prevnar13(登録商標)、Synflorix(登録商標)などの先行技術のワクチンを補完して、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する最適な防御を実現するのに特に有用である。
【0385】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる10価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および23F由来の糖コンジュゲートは、PDにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートは、DTにコンジュゲートされている。
【0386】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0387】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる12価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0388】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0389】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる13価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0390】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0391】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる14価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0392】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0393】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる15価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0394】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0395】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる19価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0396】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンの補完に使用するためのものである。
【0397】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0398】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートからなる22価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、10A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0399】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートからなる23価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0400】
一実施形態では、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートからなる24価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。一実施形態では、前記の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33F、および35B由来の糖コンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされている。
【0401】
特定のワクチン「の補完に使用する」または「を補完する」とは、前記ワクチンが意味のある防御をもたらさない肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型に対して前記ワクチンの防御を広げるための免疫原性組成物の使用を意味する。特に、本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および/または15C、好ましくは、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する意味のある防御を実現するためにワクチンを補完するのに有用である。
【0402】
したがって、ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15C由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0403】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0404】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0405】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0406】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0407】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0408】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0409】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0410】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0411】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0412】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0413】
ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む本セクションの免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンの補完に使用するためのものである。
【0414】
2 免疫原性組成物の投薬量
2.1 多糖量
それぞれの用量中の糖コンジュゲートの量は、典型的なワクチン接種を受けた者において顕著な有害副作用なしに免疫保護応答を誘導する量として選択される。そのような量は、どの特定の免疫原を用いるか、およびそれをどのように提示するかに応じて変動する。
【0415】
免疫原性組成物中の特定の糖コンジュゲートの量は、そのコンジュゲートの全多糖(コンジュゲートしたものおよびコンジュゲートしていないもの)に基づいて計算することができる。例えば、20%の遊離多糖を含む糖コンジュゲートは、100μgの多糖用量において、コンジュゲートされた多糖約80μgと、コンジュゲートされていない多糖約20μgを含む。糖コンジュゲートの量は、連鎖球菌血清型に応じて様々となり得る。糖濃度は、ウロン酸アッセイによって求めることができる。
【0416】
免疫原性組成物中の様々な多糖構成成分の「免疫原性量」は発散していてよく、それぞれ、約1.0μg、約2.0μg、約3.0μg、約4.0μg、約5.0μg、約6.0μg、約7.0μg、約8.0μg、約9.0μg、約10.0μg、約15.0μg、約20.0μg、約30.0μg、約40.0μg、約50.0μg、約60.0μg、約70.0μg、約80.0μg、約90.0μg、または約100.0μgの任意の特定の多糖抗原を含み得る。
【0417】
一般に、それぞれの用量は、所与の血清型の多糖を、0.1μg~100μg、具体的には0.5μg~20μg、より具体的には1μg~10μg、さらに具体的には2μg~5μg含む。上記範囲のいずれかの内にある任意の自然整数が本開示の一実施形態として企図される。
【0418】
ある実施形態では、それぞれの用量は、所定の血清型について1μg、2μg、3μg、4μg、5μg、6μg、7μg、8μg、9μg、10μg、15μg、または20μgの多糖含む。
【0419】
2.2 担体量
一般に、それぞれの用量は、5μg~150μgの担体タンパク質、具体的には10μg~100μgの担体タンパク質、より具体的には15μg~100μgの担体タンパク質、より具体的には25~75μgの担体タンパク質、より具体的には30μg~70μgの担体タンパク質、より具体的には30~60μgの担体タンパク質、より具体的には30μg~50μgの担体タンパク質、さらに具体的には40~60μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。
【0420】
ある実施形態では、それぞれの用量は、約25μg、約26μg、約27μg、約28μg、約29μg、約30μg、約31μg、約32μg、約33μg、約34μg、約35μg、約36μg、約37μg、約38μg、約39μg、約40μg、約41μg、約42μg、約43μg、約44μg、約45μg、約46μg、約47μg、約48μg、約49μg、約50μg、約51μg、約52μg、約53μg、約54μg、約55μg、約56μg、約57μg、約58μg、約59μg、約60μg、約61μg、約62μg、約63μg、約64μg、約65μg、約66μg、約67μg、68μg、約69μg、約70μg、約71μg、約72μg、約73μg、約74μg、または約75μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。
【0421】
3 さらなる抗原
本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)糖抗原(糖コンジュゲート)を含む。本発明の免疫原性組成物はまた、他の病原体由来、特に、細菌および/またはウイルス由来の抗原をさらに含む場合もある。好ましいさらなる抗原は、ジフテリアトキソイド(D)、破傷風トキソイド(T)、通常は無細胞(Pa)である百日咳抗原(P)、B型肝炎ウイルス(HBV)表面抗原(HBsAg)、A型肝炎ウイルス(HAV)抗原、コンジュゲート化インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型莢膜糖(Hib)、不活性化ポリオウイルスワクチン(IPV)から選択される。
【0422】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Paを含む。一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-Hib、D-T-Pa-IPV、またはD-T-Pa-HBsAgを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPVまたはD-T-Pa-HBsAg-Hibを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPV-Hibを含む。
【0423】
4 アジュバント
ある実施形態では、本明細書で開示する免疫原性組成物は、少なくとも1種のアジュバント(例えば、1種、2種、または3種のアジュバント)をさらに含む場合もある。用語「アジュバント」とは、抗原に対する免疫応答を増強させる化合物または混合物を指す。抗原は、主に送達系として作用し得る、主に免疫変調剤として作用し得る、または両方の強力な特長を有し得る。適切なアジュバントとしては、ヒトを含めた哺乳動物における使用に適したものが挙げられる。
【0424】
ヒトにおいて使用することのできる既知の適切な送達系型のアジュバントの例としては、限定はしないが、ミョウバン(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、水酸化アルミニウム)、リン酸カルシウム、リポソーム、水中油エマルジョン、例えばMF59(4.3%w/vスクアレン、0.5%w/vポリソルベート80(Tween(商標)80)、0.5%w/vトリオレイン酸ソルビタン(Span85))、油中水エマルジョン、例えばMontanide、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)(PLG)マイクロ粒子またはナノ粒子が挙げられる。
【0425】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとしてアルミニウム塩(ミョウバン)を含む(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、または水酸化アルミニウム)。好ましい実施形態では、本明細書で開示する免疫原性組成物は、リン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムをアジュバントとして含む。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、0.1mg/mL~1mg/mLまたは0.2mg/mL~0.3mg/mLの元素アルミニウムをリン酸アルミニウムの形態で含む。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、約0.25mg/mLの元素アルミニウムをリン酸アルミニウムの形態で含む。
【0426】
ヒトにおいて使用することができる既知の適切な免疫変調型アジュバントの例としては、それだけには限定されないが、アクイラ(Aquilla)樹木の樹皮から抽出したサポニン(QS21、Quil A(登録商標))、MPL(モノホスホリル脂質A)、3DMPL(3-O-脱アシル化MPL)、またはGLA-AQ等のTLR4アゴニスト、LT/CT突然変異体、様々なインターロイキン(例えば、IL-2、IL-12)またはGM-CSF等のサイトカインなどが挙げられる。
【0427】
ヒトにおいて使用することができる、送達および免疫変調の特長の両方を有する既知の適切な免疫変調型アジュバントの例としては、それだけには限定されないが、ISCOMS(例えば、Sjolanderら(1998)J.Leukocyte Biol.、64:713、WO90/03184、WO96/11711、WO00/48630、WO98/36772、WO00/41720、WO2006/134423、およびWO2007/026190を参照)、またはTLR4アゴニストと水中油エマルジョンとの組合せであるGLA-EMが挙げられる。
【0428】
それだけには限定されないが動物実験を含めた獣医学的応用には、完全フロイントアジュバント(CFA)、フロイント不完全アジュバント(IFA)、Emulsigen、N-アセチル-ムラミル-L-スレオニル-D-イソグルタミン(thr-MDP)、N-アセチル-nor-ムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(CGP 11637、nor-MDPと呼ばれる)、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミニル-L-アラニン-2-(1’-2’-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホリルオキシ)-エチルアミン(CGP 19835A、MTP-PEと呼ばれる)、ならびに、細菌から抽出した3つの構成成分であるモノホスホリル脂質A、トレハロースジミコレート、および細胞壁骨格(MPL+TDM+CWS)を2%のスクアレン/TWEEN(商標)80エマルジョン中に含有するRIBIを使用することができる。
【0429】
本明細書に開示される肺炎球菌ワクチンの有効性を増強させるためのさらなる例示的なアジュバントとしては、それだけには限定されないが、(1)例えば、(a)サブミクロンエマルジョンへと微小流動化した、またはボルテックスをかけてより大きな粒径のエマルジョンを作製した、10%のスクワラン、0.4%のTWEEN(商標)80、5%のプルロニック(商標)ブロックポリマーL121、およびthr-MDPを含有するSAF、ならびに、(b)2%のスクアレンと、0.2%のTWEEN(商標)80と、モノホスホリル脂質(monophosphoryl lipid)A(MPL)、トレハロースジミコレート(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)などの1つまたは複数の細菌細胞壁構成成分、好ましくはMPL+CWS(DETOX(商標))を含有する、RIBI(商標)アジュバント系(RAS)(Ribi Immunochem、モンタナ州Hamilton)などの、水中油エマルジョン製剤(ムラミルペプチド(以下参照)または細菌細胞壁構成成分などの他の特定の免疫賦活剤を含むまたは含まない)、(2)QS21、STIMULON(商標)(Cambridge Bioscience、マサチューセッツ州Worcester)、ABISCO(登録商標)(Isconova、スウェーデン)、またはISCOMATRIX(登録商標)(Commonwealth Serum Laboratories、オーストラリア)などのサポニンアジュバントを使用し得る、または、ISCOMs(免疫刺激複合体)などのそれから作製された粒子であり、ISCOMSは追加の洗剤を欠いていてよい(例えばWO00/07621)、(3)完全フロイントアジュバント(CFA)および不完全フロイントアジュバント(IFA)、(4)インターロイキンなどのサイトカイン(例えば、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-12(WO99/44636))、インターフェロン(例えばガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)など、(5)必要に応じて、肺炎球菌糖と共に使用した場合はミョウバンの実質的な非存在下の、モノホスホリル脂質A(MPL)または3-O-脱アシル化MPL(3dMPL)(例えば、GB-2220221、EP0689454を参照)(例えばWO00/56358を参照)、(6)3dMPLと、例えばQS21および/または水中油エマルジョンとの組合せ(例えば、EP0835318、EP0735898、EP0761231を参照)、(7)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル(例えばWO99/52549を参照)、(8)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤(WO01/21207)、またはオクトキシノールなどの少なくとも1つの追加の非イオン性界面活性剤と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルもしくはエステル界面活性剤(WO01/21152)、(9)サポニンおよび免疫賦活性オリゴヌクレオチド(例えばCpGオリゴヌクレオチド)(WO00/62800)、(10)免疫賦活剤および金属塩粒子(例えばWO00/23105を参照)、(11)サポニンおよび水中油エマルジョン、例えばWO99/11241、(12)サポニン(例えばQS21)+3dMPL+IM2(必要に応じて+ステロール)、例えばWO98/57659、(13)免疫賦活剤として作用して組成物の有効性を増強させる他の物質が挙げられる。ムラミルペプチドとしては、N-アセチル-ムラミル-L-スレオニル-D-イソグルタミン(thr-MDP)、N-25アセチル-ノルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(nor-MDP)、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミニル-L-アラニン-2-(1’-2’-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホリルオキシ)-エチルアミンMTP-PE)などが挙げられる。
【0430】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、CpGオリゴヌクレオチドをアジュバントとして含む。本明細書で使用される場合、CpGオリゴヌクレオチドとは免疫賦活性CpGオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)を指し、したがって、別段に指定しない限りは、これらの用語は互換性があるように使用される。
【0431】
免疫賦活性CpGオリゴデオキシヌクレオチドは、場合により、ある特定の好ましい基本コンテキスト内で、メチル化されていないシトシン-グアニンジヌクレオチドである1つまたは複数の免疫賦活性CpGモチーフを含んでいる。CpG免疫賦活性モチーフのメチル化状態とは、一般に、ジヌクレオチド中のシトシン残基を指す。少なくとも1つのメチル化されていないCpGジヌクレオチドを含有する免疫賦活性オリゴヌクレオチドは、リン酸結合によって3’グアニンに連結された5’非メチル化シトシンを含有しており、トール様受容体9(TLR-9)との結合を通じて免疫系を活性化させるオリゴヌクレオチドである。別の実施形態では、免疫賦活性オリゴヌクレオチドは、TLR9を通じて免疫系を活性化させるが、CpGモチーフがメチル化されていない場合ほど強力ではない、1つまたは複数のメチル化されたCpGジヌクレオチドを含有し得る。CpG免疫賦活性オリゴヌクレオチドは1つまたは複数の回文構造を含んでいてよく、回文構造はCpGジヌクレオチドを包含していてよい。CpGオリゴヌクレオチドは、米国特許第6,194,388号、第6,207,646号、第6,214,806号、第6,218,371号、第6,239,116号、および第6,339,068号を含めた、いくつかの発行された特許、公開特許出願、および他の出版物中に記載されている。
【0432】
本発明のある実施形態では、本明細書で開示される免疫原性組成物は、WO2010/125480の3頁22行~12頁36行に記載されているCpGオリゴヌクレオチドのいずれかを含む。
【0433】
様々なクラスのCpG免疫賦活性オリゴヌクレオチドが同定されている。それらは、A、B、C、およびPクラスと呼ばれ、WO2010/125480の3頁22行~12頁36行においてより記載されている。本発明の方法は、これらの様々なクラスのCpG免疫賦活性オリゴヌクレオチドの使用を包含する。
【0434】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、AクラスCpGオリゴヌクレオチドを含む。本発明のある実施形態では、本明細書で開示される免疫原性組成物は、BクラスCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【0435】
本発明のBクラスCpGオリゴヌクレオチド配列は、上で大まかに記載したもの、ならびに発行されているWO96/02555、WO98/18810、米国特許第6,194,388号、第6,207,646号、第6,214,806号、第6,218,371号、第6,239,116号、および第6,339,068号で開示されているようなものである。例示的な配列としては、それだけには限定されないが、これらの後者の出願および特許中に開示されているものが挙げられる。
【0436】
ある実施形態では、本発明の「Bクラス」CpGオリゴヌクレオチドは以下の核酸配列を有する:
5’TCGTCGTTTTTCGGTGCTTTT 3’(配列番号1)、または
5’TCGTCGTTTTTCGGTCGTTTT 3’(配列番号2)、または
5’TCGTCGTTTTGTCGTTTTGTCGTT 3’(配列番号3)、または
5’TCGTCGTTTCGTCGTTTTGTCGTT 3’(配列番号4)、または
5’TCGTCGTTTTGTCGTTTTTTTCGA 3’(配列番号5)。
【0437】
これらの配列のいずれかにおいて、全ての連結は、全てホスホロチオエート結合であり得る。別の実施形態では、これらの配列のいずれかにおいて、連結の1つまたは複数が、リン酸ジエステル、好ましくはCpGモチーフの「C」と「G」との間のものであってよく、半軟CpGオリゴヌクレオチドを作る。これらの配列のいずれかにおいて、エチル-ウリジンまたはハロゲンが5’Tを置換し得る。ハロゲン置換の例としては、それだけには限定されないが、ブロモ-ウリジンまたはヨード-ウリジン置換が挙げられる。
【0438】
Bクラスオリゴヌクレオチドの一部の非限定的な例としては、以下が挙げられる:
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*T*C*G*G*T*G*C*T*T*T*T 3’(配列番号6)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*T*C*G*G*T*C*G*T*T*T*T 3’(配列番号7)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T 3’(配列番号8)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T 3’(配列番号9)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T*T*T*T*T*T*C*G*A 3’(配列番号10)
[式中、「*」はホスホロチオエート結合を指す]。
【0439】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、CクラスCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【0440】
本発明のある実施形態では、本明細書で開示される免疫原性組成物は、PクラスCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【0441】
一実施形態では、オリゴヌクレオチドは少なくとも1つのホスホロチオエート連結を含む。別の実施形態では、オリゴヌクレオチドの全てのヌクレオチド間連結がホスホロチオエート連結である。別の実施形態では、オリゴヌクレオチドは少なくとも1つのリン酸ジエステル様連結を含む。別の実施形態では、リン酸ジエステル様連結はリン酸ジエステル連結である。別の実施形態では、親油性基がオリゴヌクレオチドにコンジュゲートされている。一実施形態では、親油性基はコレステロールである。
【0442】
ある実施形態では、本明細書に開示されるCpGオリゴヌクレオチドの全てのヌクレオチド間連結がリン酸ジエステル結合である(WO2007/026190に記載の「軟」オリゴヌクレオチド)。別の実施形態では、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは分解に対して耐性を与えられている(例えば安定化されている)。「安定化オリゴヌクレオチド」とは、in vivo分解(例えばエキソまたはエンドヌクレアーゼを介したもの)に対して比較的耐性であるオリゴヌクレオチドを指す。核酸の安定化は、主鎖修飾を介して達成することができる。ホスホロチオエート連結を有するオリゴヌクレオチドが最大の活性を提供し、オリゴヌクレオチドを細胞内エキソまたはエンドヌクレアーゼによる分解から保護する。
【0443】
免疫賦活性オリゴヌクレオチドは、リン酸ジエステルとホスホロチオエート連結との組合せを有するキメラ主鎖を有し得る。本発明の目的のために、キメラ主鎖とは、少なくとも1つのヌクレオチド間連結がリン酸ジエステルまたはリン酸ジエステル様であり、少なくとも1つの他のヌクレオチド間連結が安定化ヌクレオチド間連結であり、少なくとも1つのリン酸ジエステルまたはリン酸ジエステル様連結と少なくとも1つの安定化連結とが異なる、部分的に安定化された主鎖を指す。リン酸ジエステル連結がCpGモチーフ内に優先的に位置する場合は、そのような分子は、WO2007/026190に記載のように「半軟」と呼ばれる。
【0444】
他の修飾オリゴヌクレオチドとしては、リン酸ジエステル、ホスホロチオエート、メチルホスホネート、メチルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、および/またはp-エトキシ連結の組合せが挙げられる。
【0445】
混合主鎖修飾ODNは、WO2007/026190に記載のように合成し得る。
【0446】
CpGオリゴヌクレオチドの大きさ(すなわち、オリゴヌクレオチドの長さに沿ったヌクレオチド残基の数)もオリゴヌクレオチドの刺激活性に寄与し得る。細胞内への取り込みを容易にするために、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、好ましくは、最小で6個のヌクレオチド残基の長さを有する。より大きなオリゴヌクレオチドは細胞内で分解されるため、十分な免疫賦活性モチーフが存在する場合は、6個ヌクレオチドより大きい任意の大きさのオリゴヌクレオチドが(多数kbの長さでさえも)、免疫応答を誘導することができる。ある特定の実施形態では、CpGオリゴヌクレオチドは、6~100個のヌクレオチドの長さ、優先的には8~30個のヌクレオチドの長さである。重要な実施形態では、本発明の核酸およびオリゴヌクレオチドはプラスミドまたは発現ベクターではない。
【0447】
ある実施形態では、本明細書に開示されるCpGオリゴヌクレオチドは、WO2007/026190の段落番号第134~147に記載の塩基および/または糖などのように、置換または修飾を含む。
【0448】
ある実施形態では、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは化学修飾されている。化学修飾の例は公知であり、例えば、Uhlmannら(1990)Chem.Rev.、90:543、S.Agrawal編、Humana Press、米国Totowa、1993、Crookeら(1996)Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol.、36:107~129、およびHunzikerら、(1995)Mod.Synth.Methods、7:331~417に記載されている。本発明によるオリゴヌクレオチドは1つまたは複数の修飾を有していてよく、それぞれの修飾は、特定のリン酸ジエステルヌクレオシド間橋、および/または特定のβ-D-リボース単位、および/または、天然のDNAもしくはRNAから構成される同じ配列のオリゴヌクレオチドを比較して特定の天然ヌクレオシド塩基位置に位置する。
【0449】
本発明の一部の実施形態では、CpG含有核酸は、当業者に公知の方法に従って、単に免疫原性担体と混合してもよい(例えばWO03/024480を参照)。
【0450】
本発明の特定の実施形態では、本明細書で開示する免疫原性組成物はいずれも、2μg~100mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは、0.1mg~50mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは、0.2mg~10mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは、0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは、0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチド、なお好ましくは、0.5mg~2mgのCpGオリゴヌクレオチド、なお好ましくは、0.75mg~1.5mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。好ましい実施形態では、本明細書で開示する免疫原性組成物はいずれも、約1mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【0451】
5 製剤
本発明の免疫原性組成物は、液体形態(すなわち、溶液もしくは懸濁液)に、または凍結乾燥形態に製剤化される場合がある。液体製剤は、都合よく、その包装された形態から直接投与することができ、したがって、本発明の凍結乾燥組成物には別途必要となる、水性媒質中での復元の必要のない注射に理想的である。
【0452】
本発明の免疫原性組成物の製剤化は、当分野で認められている方法を使用して実現することができる。例えば、個々の肺炎球菌コンジュゲートは、生理的に許容されるビヒクルを用いて製剤化して組成物を調製することができる。そのようなビヒクルの例としては、それだけには限定されないが、水、緩衝食塩水、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)、およびデキストロース溶液が挙げられる。
【0453】
本開示により、本明細書で開示する糖コンジュゲートと、薬学的に許容できる賦形剤、担体、または希釈剤からなる組合せのいずれかを含む免疫原性組成物が提供される。
【0454】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、液体形態、好ましくは、水性液体形態である。
【0455】
本開示の免疫原性組成物は、緩衝剤、塩、二価カチオン、非イオン性界面活性剤、糖などの凍結保護剤、およびフリーラジカルスカベンジャーやキレート化剤などの酸化防止剤の1つもしくは複数、またはこれらの任意の複合的な組合せを含む場合がある。
【0456】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、緩衝剤を含む。ある実施形態では、前記緩衝剤は約3.5~約7.5のpKaを有する。一部の実施形態では、緩衝剤は、ホスフェート、スクシネート、ヒスチジン、またはシトレートである。ある特定の実施形態では、緩衝剤は、1mM~10mMの最終濃度のスクシネートである。特定の一実施形態では、スクシネート緩衝剤の最終濃度は約5mMである。
【0457】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、塩を含む。一部の実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、およびその組合せからなる群から選択される。特定の一実施形態では、塩は塩化ナトリウムである。特定の一実施形態では、塩は、塩化ナトリウムである。特定の一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、150mMの塩化ナトリウムを含む。
【0458】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、界面活性剤を含む。ある実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20(TWEEN(商標)20)、ポリソルベート40(TWEEN(商標)40)、ポリソルベート60(TWEEN(商標)60)、ポリソルベート65(TWEEN(商標)65)、ポリソルベート80(TWEEN(商標)80)、ポリソルベート85(TWEEN(商標)85)、TRITON(商標)N-1 01、TRITON(商標)X-100、オクストキシノール40、ノノキシノール-9、トリエタノールアミン、トリエタノールアミンポリペプチドオレエート、ポリオキシエチレン-660ヒドロキシステアレート(PEG-15、Solutol H15)、ポリオキシエチレン-35-リシノレート(CREMOPHOR(登録商標)EL)、大豆レシチン、およびポロキサマーからなる群から選択される。特定の一実施形態では、界面活性剤はポリソルベート80である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート80の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート80の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート80の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は0.02%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は0.01%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.03%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.04%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.05%のポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、1%のポリソルベート80(w/w)である。
【0459】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート20の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート20の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート20の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.02%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.03%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.04%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.05%のポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、1%のポリソルベート20(w/w)である。
【0460】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート40である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート40の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート40の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート40の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート40(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、1%のポリソルベート40(w/w)である。
【0461】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート60である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート60の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート60の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート60の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート60(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、1%のポリソルベート60(w/w)である。
【0462】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート65である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート65の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート65の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート65の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート65(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、1%のポリソルベート65(w/w)である。
【0463】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート85である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%のポリソルベート85の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%のポリソルベート85の重量対重量(w/w)である。一部の前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%のポリソルベート85の重量対重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%のポリソルベート85(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、1%のポリソルベート85(w/w)である。
【0464】
ある特定の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、5.5~7.5のpH、より好ましくは、5.6~7.0のpH、さらに好ましくは、5.8~6.0のpHを有する。
【0465】
一実施形態では、本発明は、本明細書に開示される免疫原性組成物のいずれかで満たされた容器を提供する。一実施形態では、容器は、バイアル、シリンジ、フラスコ、発酵槽、バイオリアクター、バッグ、広口瓶、アンプル、カートリッジ、および使い捨てのペンからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、容器はシリコン処理されている。
【0466】
ある実施形態では、本発明の容器は、ガラス、金属(例えば、スチール、ステンレス鋼、アルミニウムなど)、および/またはポリマー(例えば、熱可塑性、エラストマー、熱可塑性エラストマー)から作られる。ある実施形態では、本発明の容器はガラスから作られる。
【0467】
一実施形態では、本発明は、本明細書に開示される免疫原性組成物のいずれかで満たされたシリンジを提供する。ある特定の実施形態では、シリンジは、シリコン処理されているおよび/またはガラスから作られる。
【0468】
注射用の本発明の免疫原性組成物の典型的な用量は、0.1mL~2mL、より好ましくは、0.2mL~1mLの体積、さらに好ましくは、約0.5mLの体積である。
【0469】
したがって、上で定義した通りの容器またはシリンジには、本明細書で規定する免疫原性組成物のいずれかが、0.1mL~2mL、より好ましくは、0.2mL~1mLの体積、さらに好ましくは、約0.5mLの体積で充填される。
【0470】
6 本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物が交差反応性抗体を誘導し得る能力
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15C多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。
【0471】
ELISA(酵素結合免疫吸着検定法)方法では、ワクチン接種した対象の血清由来の抗体を、固体支持体に吸着させた多糖と共にインキュベートする。結合した抗体を、酵素にコンジュゲート化させた二次検出抗体を使用して検出する。
【0472】
ある実施形態では、前記ELISAアッセイは、WHOが「Training Manual For Enzyme Linked Immunosorbent Assay For The Quantitation Of Streptococcus pneumoniae Serotype Specific IgG(Pn PS ELISA)」(https://www.vaccine.uab.edu/uploads/mdocs/ELISAProtocol(007sp).pdfにおいて入手可能、2020年6月16日にアクセス)において定義している通りの標準化されたELISAアッセイである。
【0473】
ELISAは、ヒト血清中に存在する型特異的IgG抗肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)莢膜多糖(PS)抗体を測定する。ヒト血清の希釈液を型特異的莢膜PSをコーティングしたマイクロタイタープレートに加えた際、その莢膜PSに特異的な抗体がマイクロタイタープレートに結合する。プレートに結合した抗体を、ヤギ抗ヒトIgGアルカリホスファターゼで標識した抗体、次いでp-ニトロフェニルリン酸基質を使用して検出する。有色の最終産物光学密度は、血清中に存在する抗莢膜PS抗体の量に比例する。
【0474】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.05μg/ml、0.1μg/ml、0.2μg/ml、0.3μg/ml、0.35μg/ml、0.4μg/ml、または0.5μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.3μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.35μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。
【0475】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.05μg/ml、0.1μg/ml、0.2μg/ml、0.3μg/ml、0.35μg/ml、0.4μg/ml、または0.5μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.3μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.35μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。
【0476】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.05μg/ml、0.1μg/ml、0.2μg/ml、0.3μg/ml、0.35μg/ml、0.4μg/ml、または0.5μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.3μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ELISAアッセイによって判定したとき、少なくとも0.35μg/mlの濃度で、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C多糖を結合することのできるIgG抗体をヒトにおいて誘導し得る。
【0477】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)(実施例1を参照されたい)によって求めたとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cを死滅させることのできる機能抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)によって求めたとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aを死滅させることのできる機能抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)によって求めたとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bを死滅させることのできる機能抗体をヒトにおいて誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)によって求めたとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cを死滅させることのできる機能抗体をヒトにおいて誘導し得る。
【0478】
機能的抗体および補体の存在下で食作用エフェクター細胞による肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)細胞の死滅を測定する、肺炎球菌オプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)は、肺炎球菌ワクチンの有効性を評価するための重要な代理方法とみなされている。
【0479】
in vitroオプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)は、肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)細胞、試験する熱不活性化ヒト血清、分化HL-60細胞(食細胞)、および外因性補体供給源(例えば、仔ウサギ補体)からなる混合物を一緒にインキュベートすることにより実施できる。オプソノファゴサイトーシスがインキュベーション中に進行し、抗体および補体でコーティングされた細菌細胞はオプソノファゴサイトーシスの際に死滅させられる。アッセイ混合物を平板培養することによって、オプソノファゴサイトーシスを回避した生存細菌のコロニー形成単位(cfu)が決定される。OPA力価は、試験血清なしの対照ウェルに対して細菌数の50%の低下をもたらす希釈率の逆数として定義される。OPA力価は、この50%の死滅カットオフを包含する2つの希釈率から内挿される。
【0480】
1:8以上のエンドポイント力価が、これら死滅型OPAにおける陽性結果とみなされる。
【0481】
一実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一式の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも50%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも60%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。
【0482】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも80%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも90%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも95%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。
【0483】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、in vitroオプソノファゴサイトーシス死滅アッセイ(OPA)によって求めたとき、対象の少なくとも98%において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対して少なくとも1:8の力価を誘導し得る。
【0484】
ある実施形態では、対象は、例えば、(例えば成人対象の場合における)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)への自然曝露により、肺炎球菌ワクチン接種より前に、血清型特異的OPA力価を有する場合がある。
【0485】
したがって、本発明の免疫原性組成物による免疫化前と後の血清のOPA活性の比較を行い、血清型15A、15B、および15Cに対するそれらの応答について比較して、応答者の潜在的な増加を評価することができる(実施例1を参照されたい)。
【0486】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物によって、応答者(すなわち、in vitro OPAによって求められる力価が少なくとも1:8である血清を有する個体)の割合が、免疫化前の集団に比べて有意に増加する。
【0487】
したがって、ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する応答者(すなわち、in vitro OPAによって求められる力価が少なくとも1:8である血清を有する個体)の割合を、免疫化前の集団に比べて有意に増大させ得る。
【0488】
本発明の免疫原性組成物による免疫化前と後の血清のOPA活性の比較は、OPA力価の潜在的な増大を比較することにより行ってもよい。
【0489】
したがって、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物による免疫化前と後の血清のOPA活性の比較を行い、血清型15A、15B、および15Cに対するそれらの応答について比較して、OPA力価が増大する潜在的可能性を評価することができる(実施例1を参照されたい)。
【0490】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、ヒト対象のOPA力価を、免疫化前の集団に比べて有意に増大させ得る。
【0491】
したがって、ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対するヒト対象のOPA力価を、免疫化前の集団に比べて有意に増大させ得る。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも3.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも4.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも3.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも4.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも2.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも3.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率は、少なくとも4.0である。
【0492】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対するヒト対象のOPA力価を、免疫化前の集団に比べて有意に増大させ得る。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、7.5、または8.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも2.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも3.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも3.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも3.0である。ある実施形態では、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも4.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも4.0であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Cに対するOPA力価の上昇倍率が、少なくとも4.0である。
【0493】
7 本発明の免疫原性組成物および一組の免疫原性組成物の使用
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、医薬として使用される。
【0494】
特に、本明細書に記載の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるために使用し得る。
【0495】
したがって、一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法を提供する。
【0496】
一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の一組の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)に関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法を提供する。
【0497】
一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法を提供する。
【0498】
一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の一組の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法を提供する。
【0499】
一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する免疫応答を誘導する方法を提供する。
【0500】
一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の一組の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する免疫応答を誘導する方法を提供する。
【0501】
一態様では、本発明の免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによって引き起こされる感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための方法において使用するためのものである。
【0502】
一態様では、本発明の一組ずつの免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによって引き起こされる感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための方法において使用するためのものである。
【0503】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対して対象を免疫化する方法において使用するためのものである。
【0504】
ある実施形態では、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物はいずれも、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対して対象を免疫化する方法において使用するためのものである。
【0505】
一態様では、本発明は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによって引き起こされる感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための医薬を製造するための、本明細書に開示される免疫原性組成物の使用を対象とする。
【0506】
一態様では、本発明は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによって引き起こされる感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための医薬を製造するための、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物の使用を対象とする。
【0507】
ある実施形態では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対して対象を免疫化するための医薬を製造するための、本明細書に開示される免疫原性組成物の使用を対象とする。
【0508】
ある実施形態では、本発明は、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cによる感染に対して対象を免疫化するための医薬を製造するための、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物の使用を対象とする。
【0509】
一態様では、本発明は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する免疫応答を誘導するための方法を提供する。ある実施形態では、前記方法は、本明細書に開示される免疫原性組成物を対象に投与することを含む。別の実施形態では、前記方法は、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物を対象に投与することを含む。
【0510】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンである。ある実施形態では、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物は、一組のワクチンである(すなわち、一組の免疫原性組成物の免疫原性組成物は、ワクチンである)。
【0511】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。ある実施形態では、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。より具体的には、本明細書に記載の免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、対象において血清型15A、15B、および15C肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)感染症を防止するために使用し得る。したがって、一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物を対象に投与することを含む、対象において血清型15A、15B、および15C肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染症を防止する方法を提供する。一部のそのような実施形態では、感染症は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、および脳膿瘍からなる群から選択される。一部のそのような実施形態では、感染症は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、または脳膿瘍である。一態様では、ワクチン接種される対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。好ましくは、前記対象はヒト対象である。
【0512】
一態様では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させる方法において使用するためのものである。一部のそのような実施形態では、感染症、疾患、または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、および脳膿瘍からなる群から選択される。一部のそのような実施形態では、感染症、疾患、または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、または脳膿瘍である。一態様では、対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。好ましくは、前記対象はヒト対象である。
【0513】
ある態様では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、対象において血清型15A、15B、および15Cの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染症を防止する方法において使用するためのものである。一部のそのような実施形態では、感染症は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、および脳膿瘍からなる群から選択される。一態様では、ワクチン接種される対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。好ましくは、前記対象はヒト対象である。
【0514】
一態様では、本発明は、対象において肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに関連する感染症、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための医薬を製造するための、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物の使用を対象とする。好ましくは、前記対象はヒト対象である。一部のそのような実施形態では、感染症、疾患、または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、および脳膿瘍からなる群から選択される。一部のそのような実施形態では、感染症、疾患、または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、または脳膿瘍である。
【0515】
ある態様では、本発明は、対象において血清型15A、15B、および15Cの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)による感染症を防止するための医薬を製造するための、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物の使用を対象とする。一部のそのような実施形態では、感染症は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、胸腔蓄膿、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂窩織炎、軟組織感染症、および脳膿瘍からなる群から選択される。一態様では、ワクチン接種される対象は、ヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシ、またはイヌなどの哺乳動物である。好ましくは、前記対象はヒト対象である。
【0516】
本発明の免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物は、免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物を全身性または粘膜経路によって投与することよって、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15C感染症に罹りやすいヒトを保護または処置するために使用することができる。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内、または皮下経路によって投与される。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内、または皮下注射によって投与される。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、筋肉内または皮下注射によって投与される。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、筋肉内注射によって投与される。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、皮下注射によって投与される。
【0517】
8 本発明の免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物で処置される対象
本明細書に開示されるように、本明細書に記載の免疫原性組成物または一組ずつの免疫原性組成物は、対象における細菌感染、疾患、または状態を防止する、処置する、または寛解させるための種々の治療的または予防的方法において使用し得る。
【0518】
好ましい実施形態では、前記対象はヒトである。最も好ましい実施形態では、前記対象は新生児(すなわち、3カ月齢未満)、乳児(すなわち、3カ月齢~1歳)、または幼児(すなわち、1歳~4歳)である。
【0519】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。
【0520】
そのような実施形態では、ワクチン接種される対象は1歳未満であり得る。例えば、ワクチン接種される対象は、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、または約12カ月齢であり得る。ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、約2、4、または6カ月齢である。別の実施形態では、ワクチン接種される対象は2歳未満である。例えば、ワクチン接種される対象は約12~約15カ月齢であり得る。一部の事例では、少なければ1回用量の本発明による免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物のみが必要であるが、一部の状況下においては、2回目、3回目、または4回目の用量を与え得る(下記セクション9を参照)。
【0521】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される対象は、50歳以上のヒト成人、より好ましくは55歳以上のヒト成人である。ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、65歳以上、70歳以上、75歳以上、または80歳以上のヒト成人である。
【0522】
ある実施形態では、ワクチン接種される対象は、免疫無防備状態の個体、特にヒトである。免疫無防備状態の個体は、一般に、感染性因子によって誘発される、正常な液性または細胞性の防御を開始する能力が減弱または低下しているヒトとして定義される。
【0523】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、免疫系を損なわせ、肺炎球菌疾患に対して保護するまたはそれを処置するためには不十分な抗体応答をもたらす疾患または状態を患っている。
【0524】
ある実施形態では、前記疾患は原発性免疫不全障害である。好ましくは、前記原発性免疫不全障害は、複合TおよびB細胞免疫不全、抗体欠損、明確に定義された症候群、免疫調節不全疾患、食細胞障害、自然免疫不全、自己炎症性障害、および補体欠損からなる群から選択される。ある実施形態では、前記原発性免疫不全障害は、複合TおよびB細胞免疫不全、抗体欠損、明確に定義された症候群、免疫調節不全疾患、食細胞障害、自然免疫不全、自己炎症性障害、または補体欠損である。ある実施形態では、前記原発性免疫不全障害は、WO2010/125480の第24頁、第11行から第25頁、第19行に開示されているものから選択される。
【0525】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、HIV感染症、後天性免疫不全症候群(AIDS)、がん、慢性心臓または肺障害、鬱血性心不全、真性糖尿病、慢性肝疾患、アルコール依存症、硬変、髄液漏、心筋症、慢性気管支炎、気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脾臓機能不全(鎌状赤血球症など)、脾臓機能欠如(無脾症)、血液悪性腫瘍、白血病、多発性骨髄腫、ホジキン病、リンパ腫、腎不全、ネフローゼ症候群、および喘息からなる群から選択される疾患を患っている。
【0526】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は栄養失調を患っている。
【0527】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、感染症に対する身体の耐性を下げる薬物または処置を受けている。ある実施形態では、前記薬物は、WO2010/125480の第26頁、第33行から第26頁、第4行に開示されているものから選択される。
【0528】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は喫煙者である。
【0529】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、5×109個の細胞/リットル未満、または4×109個の細胞/リットル未満、または3×109個の細胞/リットル未満、または2×109個の細胞/リットル未満、または1×109個の細胞/リットル未満、または0.5×109個の細胞/リットル未満、または0.3×109個の細胞/リットル未満、または0.1×109個の細胞/リットル未満の白血球数(ロイコサイト数)を有する。
【0530】
白血球数(ロイコサイト数):血液中の白血球(WBC)の数。WBCは通常、CBC(全血球数)の一部として測定される。白血球は、血液中の感染と闘う細胞であり、赤血球として知られる赤い(酸素運搬)血液細胞とは明確に異なる。様々な種類の白血球が存在し、好中球(多形核ロイコサイト、PMN)、桿状核細胞(わずかに未成熟な好中球)、T型リンパ球(T細胞)、B型リンパ球(B細胞)、単球、好酸球、および好塩基球が挙げられる。全種類の白血球が白血球数に反映される。白血球数の正常範囲は通常、1立方ミリメートルの血液あたり4,300~10,800個の細胞である。これはロイコサイト数とも呼ぶことができ、国際単位で4.3~10.8×109個の細胞/リットルとして表すことができる。
【0531】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は好中球減少症を患っている。本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、2×109個の細胞/リットル未満、または1×109個の細胞/リットル未満、または0.5×109個の細胞/リットル未満、または0.1×109個の細胞/リットル未満、または0.05×109個の細胞/リットル未満の好中球数を有する。
【0532】
低い白血球数または「好中球減少症」とは、循環血液中の異常に低いレベルの好中球によって特徴付けられる状態である。好中球は、感染症を防止してそれと闘うことを助ける、特殊な種類の白血球である。がん患者が好中球減少症を経験する最も一般的な原因は、化学療法の副作用としてである。化学療法誘導性好中球減少症は、患者の感染症の危険性を増加させ、がん処置を乱す。
【0533】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種される免疫無防備状態の対象は、500/mm3未満のCD4+細胞数、または300/mm3未満のCD4+細胞数、または200/mm3未満のCD4+細胞数、100/mm3未満のCD4+細胞数、75/mm3未満のCD4+細胞数、または50/mm3未満のCD4+細胞数を有する。
【0534】
CD4細胞試験は通常、mm3中の細胞数として報告される。正常なCD4数は500~1600であり、CD8数は375~1100である。CD4数はHIVを有する人において劇的に下落する。
【0535】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫無防備状態の対象のいずれかは、男性のヒトまたは女性のヒトである。本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫無防備状態の対象のいずれかは、男性のヒトである。本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫無防備状態の対象のいずれかは、女性のヒトである。
【0536】
9 本発明の免疫原性組成物の投与レジメン
一部の事例では、少なければ1回用量の本発明による免疫原性組成物のみが必要であるが、より高い免疫不全の状態などの一部の状況下においては、2回目、3回目、または4回目の用量を与え得る。初回ワクチン接種の後、対象は、十分に間隔をあけた1回または数回のブースター免疫化を受けることができる。
【0537】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種スケジュールは単一用量である。特定の実施形態では、前記単一用量スケジュールは、少なくとも2歳の健康な人用である。
【0538】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種スケジュールは、複数用量スケジュールである。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズ、または約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。
【0539】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、または約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。
【0540】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量、または約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。
【0541】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、1歳で少なくとも1回の用量(例えば、1回、2回、または3回の用量)、次いで少なくとも1回の幼児用量からなる。
【0542】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)2回または3回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。ある実施形態では、前記複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約1~2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)3回用量シリーズ、次いで12~15カ月齢での幼児用量からなる。別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。
【0543】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2、4、6、および12~15カ月齢でのワクチンの4回用量シリーズからなる。
【0544】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、1つまたは複数のブーストを、約2~約24週間の範囲である間隔、好ましくは4~8週間の投薬間隔で与える。
【0545】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、ブーストを約3カ月後に与える。
【0546】
10.本発明の一組の免疫原性組成物の免疫化スケジュール
一部の事例では、少なければ1回用量の本発明による一組の免疫原性組成物のみが必要であるが、より高い免疫不全や免疫未成熟の状態などの一部の状況下においては、2回目、3回目、または4回目の用量の用量を与え得る。初回ワクチン接種の後、対象は、十分に間隔をあけた1回または数回のブースター免疫化を受けることができる。
【0547】
ある実施形態では、本発明による一組の免疫原性組成物のワクチン接種スケジュールは単一用量である。特定の実施形態では、前記単一用量スケジュールは、少なくとも2歳の健康な人用である。
【0548】
ある実施形態では、本発明による一組の免疫原性組成物のワクチン接種スケジュールは複数用量スケジュールである。複数用量スケジュールは、多くの場合、免疫不全(ヒトの高齢者もしくはヒトの免疫無防備状態の個体など)または免疫未成熟(ヒトの新生児(すなわち3カ月齢未満)、乳児(すなわち3カ月齢~1歳)、もしくは幼児(すなわち1歳~4歳など))等の状態において使用する。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。
【0549】
別のある実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。
【0550】
特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。
【0551】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。
【0552】
特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。
【0553】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約4カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。
【0554】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。
【0555】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、1歳で少なくとも1回の用量(例えば、1回、2回、または3回の用量)、次いで少なくとも1回の幼児用量からなる。
【0556】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)2回または3回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。ある実施形態では、前記複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)3回用量シリーズ、次いで12~15カ月齢での幼児用量からなる。別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。
【0557】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2、4、6、および12~15カ月齢でのワクチンの4回用量シリーズからなる。
【0558】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、1つまたは複数のブースター用量を、用量間が約2~約24週間の範囲である間隔、好ましくは4~8週間の投薬間隔で与える。
【0559】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、ブーストを約3カ月後に与える。
【0560】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。
【0561】
特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1、2、3、4、5、または6カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズ、またはそれぞれの用量が約2カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。
【0562】
本発明のある態様は、第2の免疫原性組成物との同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のための、本発明の任意の一組の免疫原性組成物に関係する。
【0563】
本発明のある態様では、本発明による一組の免疫原性組成物の第1の免疫原性組成物が、第2の免疫原性組成物と同時に、同時発生的に、併用的に、または連続的に投与される。
【0564】
本発明のある態様では、本発明による一組の免疫原性組成物の第1の免疫原性組成物が、第2の免疫原性組成物と同時に投与される。
【0565】
本発明のある態様では、本発明による一組の免疫原性組成物の第1の免疫原性組成物が、第2の免疫原性組成物と同時発生的に投与される。
【0566】
本発明のある態様では、本発明による一組の免疫原性組成物の第1の免疫原性組成物が、第2の免疫原性組成物と併用的に投与される。
【0567】
本発明のある態様では、本発明による一組の免疫原性組成物の第1の免疫原性組成物が、第2の免疫原性組成物と連続的に投与される。
【0568】
一部の事例では、少なければ1回用量の免疫原性組成物のそれぞれのみが必要であるが、一部の状況下においては、2回目、3回目、または4回目の用量の、免疫原性組成物の1つまたはそれぞれを与え得る。初回ワクチン接種の後、対象は、十分に間隔をあけた1回または数回のブースター免疫化を受けることができる。
【0569】
ある実施形態では、本発明は、第1および第2の免疫原性組成物の併用的投与における使用のための、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物に関係する。
【0570】
ある実施形態では、前記併用的投与のワクチン接種スケジュールは単一用量である(第1および第2の免疫原性組成物の投与は、別個の単位剤形であるが、免疫化スケジュールを定義する目的のために単一用量としてみなされる)。特定の実施形態では、前記単一用量スケジュールは少なくとも2歳の健康な人用である。
【0571】
ある実施形態では、前記併用的投与のワクチン接種スケジュールは複数用量スケジュールである(第1および第2の免疫原性組成物の投与は、別個の単位剤形であるが、免疫化スケジュールを定義する目的のために単一用量としてみなされる)。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。
【0572】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。
【0573】
特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約2カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。
【0574】
別の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約4カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズ、次いで1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。
【0575】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、1歳で少なくとも1回の用量(例えば、1回、2回、または3回の用量)、次いで少なくとも1回の幼児用量からなる。
【0576】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)2回または3回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。ある実施形態では、前記スケジュールは、2カ月齢で開始する、それぞれの用量が約1カ月~約2カ月の間隔によって隔てられている(例えば用量間が28~56日間である)3回用量シリーズ、次いで12~15カ月齢での幼児用量からなる。別の実施形態では、前記スケジュールは、2カ月齢で開始する、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズ、次いで12~18カ月齢での幼児用量からなる。
【0577】
ある実施形態では、複数用量スケジュールは、2、4、6、および12~15カ月齢で投与するワクチンの4回用量シリーズからなる。
【0578】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、1つまたは複数のブースター用量を、約2~約24週間の範囲である間隔、好ましくは4~8週間の投薬間隔で与える。
【0579】
ある実施形態では、プライム用量を0日目に与え、ブーストを約3カ月後に与える。
【0580】
別の実施形態では、本発明は、第1および第2の免疫原性組成物の同時発生的投与における使用のための、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物に関係する。
【0581】
ある実施形態では、前記同時発生的投与のワクチン接種スケジュールは単一用量である(第1および第2の免疫原性組成物の投与は、別個の単位剤形であるが、免疫化スケジュールを定義する目的のために単一用量としてみなされる)。特定の実施形態では、前記単一用量スケジュールは少なくとも2歳の健康な人用である。
【0582】
ある実施形態では、前記同時発生的投与のワクチン接種スケジュールは、複数用量スケジュール、特に、併用的投与について上記に開示されている複数スケジュールのいずれかである。
【0583】
ある実施形態では、本発明は、第1および第2の免疫原性組成物の連続的投与における使用のための、本明細書に開示される一組の免疫原性組成物に関係する。
【0584】
ある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目に投与され、第2の免疫原性組成物が2回目に投与される。別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目に投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目に投与される。
【0585】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、2回、3回、4回、5回、6回、7回、または8回用量シリーズからなる。
【0586】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、2回用量シリーズからなる。ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、4回用量シリーズからなる。ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、6回用量シリーズからなる。ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、8回用量シリーズからなる。
【0587】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、2回用量シリーズからなる。ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、約1カ月~約12カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約1カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数用量スケジュールは、約2カ月の間隔によって隔てられている2回用量シリーズからなる。
【0588】
前記2回用量スケジュールのある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目に投与され、第2の免疫原性組成物が2回目に投与される。別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目に投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目に投与される。
【0589】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、3回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている3回用量シリーズからなる。
【0590】
前記3回用量スケジュールのある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が最初の2回の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目の用量として投与される。
【0591】
前記3回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が最初の2回の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目の用量として投与される。
【0592】
前記3回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目の用量として投与される。
【0593】
前記3回用量スケジュールのさらに別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目の用量として投与される。
【0594】
前記3回用量スケジュールのさらに別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目および3回目の用量として投与される。
【0595】
前記3回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目および3回目の用量として投与される。
【0596】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、4回用量シリーズからなる。
【0597】
特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている4回用量シリーズからなる。
【0598】
前記4回用量スケジュールのある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が最初の3回の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0599】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が最初の3回の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0600】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目および2回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目および4回目の用量として投与される。
【0601】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目および2回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目および4回目の用量として投与される。
【0602】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目および2回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0603】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目および2回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0604】
前記4回用量スケジュール別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目、3回目、および4回目の用量として投与される。
【0605】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目、3回目、および4回目の用量として投与される。
【0606】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0607】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0608】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が3回目および4回目の用量として投与される。
【0609】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が3回目および4回目の用量として投与される。
【0610】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が2回目および3回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0611】
前記4回用量スケジュールの別の実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が2回目および3回目の用量として投与され、第2の免疫原性組成物が4回目の用量として投与される。
【0612】
ある実施形態では、前記連続的投与のワクチン接種スケジュールは、5回用量シリーズからなる。
【0613】
特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている5回用量シリーズからなる。
【0614】
前記5回用量スケジュールのある実施形態では、第1の免疫原性組成物(以下の表中で第1のICと示す)および第2の免疫原性組成物(以下の表中で第2のICと示す)は以下の順序で投与される。
【0615】
【0616】
上記表は、様々な用量について第1および第2の免疫原性組成物(それぞれ第1のICおよび第2のICと示す)の投与順序を提供し、例えば、スケジュール番号1は以下のように読む:前記5回用量スケジュールの実施形態では、第2の免疫原性組成物が1回目、2回目、3回目、および4回目の用量として投与され、本発明による第1の免疫原性組成物が5回目の用量として投与される。
【0617】
好ましい実施形態では、第1および第2の免疫原性組成物の投与の順序は、スケジュール1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、16、17、18、19、20、または21に従うものである。
【0618】
ある実施形態では、前記連続的用量のワクチン接種スケジュールは、6回用量シリーズからなる。
【0619】
特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている6回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている6回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている6回用量シリーズからなる。
【0620】
前記6回用量スケジュールのある実施形態では、第1の免疫原性組成物および第2の免疫原性組成物は、5回用量スケジュールについて提供した30個のスケジュールのいずれかに従った順序(上記表参照、スケジュール1~30)、次いで6回目の用量で投与される。ある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物は6回目の用量として投与される。別の実施形態では、第2の免疫原性組成物は6回目の用量として投与される。
【0621】
ある実施形態では、前記連続的用量のワクチン接種スケジュールは、7回用量シリーズからなる。
【0622】
特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている7回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている7回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている7回用量シリーズからなる。
【0623】
前記7回用量スケジュールのある実施形態では、第1の免疫原性組成物および第2の免疫原性組成物は、6回用量スケジュールについて提供したスケジュールのいずれかに従った順序(上記参照)、次いで7回目の用量で投与される。ある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物は7回目の用量として投与される。別の実施形態では、第2の免疫原性組成物は7回目の用量として投与される。
【0624】
ある実施形態では、前記連続的用量のワクチン接種スケジュールは、8回用量シリーズからなる。
【0625】
特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約12カ月の間隔によって隔てられている8回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1カ月~約6カ月の間隔によって隔てられている8回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記スケジュールは、それぞれの用量が約1~約2カ月の間隔によって隔てられている8回用量シリーズからなる。
【0626】
前記8回用量スケジュールのある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物および第2の免疫原性組成物は、7回用量スケジュールについて提供したスケジュールのいずれかに従った順序(上記参照)、次いで8回目の用量で投与される。ある実施形態では、本発明による第1の免疫原性組成物は8回目の用量として投与される。別の実施形態では、第2の免疫原性組成物は8回目の用量として投与される。
【0627】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は筋肉内注射によって投与される。ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は皮下注射によって投与される。
【0628】
ある実施形態では、免疫原性組成物は大腿または腕への筋肉内注射によって投与される。ある実施形態では、注射部位は大腿前外側筋または三角筋である。
【0629】
ある実施形態では、免疫原性組成物は大腿または腕への皮下注射によって投与される。ある実施形態では、注射部位は、大腿前外側筋の上部の脂肪組織または三頭筋の上部の脂肪組織である。
【0630】
併用的投与の場合、1回目の注射を一方の大腿に行い、2回目を他方の大腿に行うことができる(好ましくは大腿前外側筋中)。または、1回目の注射を一方の腕に行い、2回目を他方の腕に行うことができる(好ましくは三角筋中)。また、1回目の注射を大腿に行い、2回目を腕に行う、または1回目の注射を腕に行い、2回目を大腿に行うこともできる。
【0631】
ある態様では、本発明は、上記に開示されている免疫化スケジュールのいずれかにおいて使用するための、本発明の一組の免疫原性組成物に関係する。
【0632】
11 キットおよびプロセス
ある実施形態では、本発明は、本明細書に開示される免疫原性組成物または一組の免疫原性組成物と、情報リーフレットとを含むキットを対象とする。
【0633】
ある実施形態では、前記情報リーフレットは、組成物または一組の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する。
【0634】
ある実施形態では、前記情報リーフレットは、組成物または一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する。
【0635】
ある実施形態では、前記情報リーフレットは、組成物または一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する。
【0636】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、前記組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0637】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、前記一組の免疫原性組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0638】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0639】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0640】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0641】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する、方法を対象とする。
【0642】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、
-前記組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0643】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、
-前記一組の免疫原性組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0644】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、
-組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0645】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、
-一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0646】
ある実施形態では、本発明は、免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の免疫原性組成物を生産するステップ、
-組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0647】
ある実施形態では、本発明は、一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-本開示の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、
-一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法を対象とする。
【0648】
12 本発明はまた、以下の番号付きのパラグラフ1~361に定義した以下の実施形態も提供する。
【0649】
1.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲート、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲート、および肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【0650】
2.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【0651】
3.組成物中に肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートが存在するとき、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、パラグラフ2の免疫原性組成物。
【0652】
4.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【0653】
5.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まない、パラグラフ4の免疫原性組成物。
【0654】
6.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【0655】
7.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まない、パラグラフ6の免疫原性組成物。
【0656】
8.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および/または23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0657】
9.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0658】
10.次の10の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、5、4、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0659】
11.次の12の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0660】
12.次の13の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23Fのそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0661】
13.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~12のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0662】
14.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~13のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0663】
15.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8の少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~14のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0664】
16.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10Aの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~15のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0665】
17.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11Aの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~16のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0666】
18.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~17のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0667】
19.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33Fの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0668】
20.次の6つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型、すなわち、22F、33F、12F、10A、11A、および8のそれぞれの少なくとも1つの糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ1~7のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0669】
21.全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ1~20のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0670】
22.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~21のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0671】
23.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~22のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0672】
24.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~23のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0673】
25.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~24のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0674】
26.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~25のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0675】
27.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~26のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0676】
28.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~27のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0677】
29.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~28のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0678】
30.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~29のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0679】
31.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~30のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0680】
32.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~31のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0681】
33.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~32のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0682】
34.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ1~33のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0683】
35.全ての糖コンジュゲートがCRM197に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ1~34のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0684】
36.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および23F由来の糖コンジュゲートがPDに個別にコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートがTTにコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートがDTにコンジュゲートされている、パラグラフ1~24のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0685】
37. 8個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0686】
38. 9個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0687】
39. 10個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0688】
40. 11個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0689】
41. 12個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0690】
42. 13個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0691】
43. 14個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0692】
44. 15個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0693】
45. 16個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0694】
46. 17個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0695】
47. 18個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0696】
48. 19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0697】
49. 20個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0698】
50. 21個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0699】
51. 22個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0700】
52. 23個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0701】
53. 24個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0702】
54. 2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0703】
55. 16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0704】
56. 19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0705】
57. 20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0706】
58. 21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0707】
59. 21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0708】
60. 22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0709】
61. 23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0710】
62. 24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ1~36のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0711】
63.免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ1~63のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0712】
64.糖コンジュゲートがCRM197に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ1~64のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0713】
65.糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている、パラグラフ1~64のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0714】
66. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0715】
67.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ66の一組の免疫原性組成物。
【0716】
68. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、および(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0717】
69.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ68の一組の免疫原性組成物。
【0718】
70. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物、ならびに(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物を含み、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0719】
71.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ70の一組の免疫原性組成物。
【0720】
72. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0721】
73.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ72の一組の免疫原性組成物。
【0722】
74. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の莢膜糖を含まず、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0723】
75.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ74の一組の免疫原性組成物。
【0724】
76. (a)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含む第1の免疫原性組成物と、(b)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含む第2の免疫原性組成物とからなり、同時、同時発生的、併用的、または連続的投与のためのものである、一組の免疫原性組成物。
【0725】
77.同時発生的、併用的、または連続的投与のための、パラグラフ76の一組の免疫原性組成物。
【0726】
78.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~77のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0727】
79.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78の一組の免疫原性組成物。
【0728】
80.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78~79のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0729】
81.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78~80のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0730】
82.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78~81のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0731】
83.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78~82のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0732】
84.前記第1の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8、10A、11A、12F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ78~81のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0733】
85.第1の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ78~84のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0734】
86.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0735】
87.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~86のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0736】
88.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~87のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0737】
89.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~88のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0738】
90.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~88のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0739】
91.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~90のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0740】
92.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~91のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0741】
93.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~92のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0742】
94.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~93のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0743】
95.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ78~94のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0744】
96.第1の免疫原性組成物の糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている、パラグラフ78~95のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0745】
97.存在する場合、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされており、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされており、第1の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている、パラグラフ78~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0746】
98.第1の免疫原性組成物が、7~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0747】
99.第1の免疫原性組成物が、7個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0748】
100.第1の免疫原性組成物が、7個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0749】
101.第1の免疫原性組成物が、8個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0750】
102.第1の免疫原性組成物が、10個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0751】
103.第1の免疫原性組成物が、11個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0752】
104.第1の免疫原性組成物が、12個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0753】
105.第1の免疫原性組成物が、13個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0754】
106.第1の免疫原性組成物が、14個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0755】
107.第1の免疫原性組成物が、15個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0756】
108.第1の免疫原性組成物が、16個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0757】
109.第1の免疫原性組成物が、17個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0758】
110.第1の免疫原性組成物が、18個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0759】
111.第1の免疫原性組成物が、19個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0760】
112.第1の免疫原性組成物が、20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0761】
113.第1の免疫原性組成物が、21個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0762】
114.第1の免疫原性組成物が、22個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0763】
115.第1の免疫原性組成物が、23個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0764】
116.第1の免疫原性組成物が、24個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0765】
117.第1の免疫原性組成物が、7価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0766】
118.第1の免疫原性組成物が、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0767】
119.第1の免疫原性組成物が、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0768】
120.第1の免疫原性組成物が、10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0769】
121.第1の免疫原性組成物が、11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0770】
122.第1の免疫原性組成物が、12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0771】
123.第1の免疫原性組成物が、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0772】
124.第1の免疫原性組成物が、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0773】
125.第1の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0774】
126.第1の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0775】
127.第1の免疫原性組成物が、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0776】
128.第1の免疫原性組成物が、18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0777】
129.第1の免疫原性組成物が、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0778】
130.第1の免疫原性組成物が、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0779】
131.第1の免疫原性組成物が、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0780】
132.第1の免疫原性組成物が、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0781】
133.第1の免疫原性組成物が、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0782】
134.第1の免疫原性組成物が、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0783】
135.第1の免疫原性組成物が、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~97のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0784】
136.第1の免疫原性組成物が、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0785】
137.第1の免疫原性組成物が、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0786】
138.第1の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0787】
139.第1の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0788】
140.第1の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0789】
141.第1の免疫原性組成物が、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bまたは15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~85のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0790】
142.第1の免疫原性組成物が、セクション4で開示された1つまたは複数のアジュバンドをさらに含む、パラグラフ66~141のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0791】
143.第1の免疫原性組成物が、セクション5で開示されるように製剤化される、パラグラフ66~142のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0792】
144.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0793】
145.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ144の一組の免疫原性組成物。
【0794】
146.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ144~145のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0795】
147.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ144~146のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0796】
148.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ144~147のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0797】
149.前記第2の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ144~148のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0798】
150.第2の免疫原性組成物の全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ66~149のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0799】
151.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~150のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0800】
152.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、5、および7F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~151のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0801】
153.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型6Aおよび19A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~152のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0802】
154.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型3由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~153のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0803】
155.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型22F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~154のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0804】
156.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型33F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~155のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0805】
157.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型10A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~156のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0806】
158.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型11A由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~157のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0807】
159.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型12F由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~158のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0808】
160.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型8由来の糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ66~153のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0809】
161.第2の免疫原性組成物の糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている、パラグラフ66~160のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0810】
162.存在する場合、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および23F由来の糖コンジュゲートが、PDに個別にコンジュゲートされており、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の糖コンジュゲートが、TTにコンジュゲートされており、第2の免疫原性組成物の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の糖コンジュゲートが、DTにコンジュゲートされている、パラグラフ66~150のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0811】
163.第2の免疫原性組成物が、7~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0812】
164.第2の免疫原性組成物が、7~20個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0813】
165.第2の免疫原性組成物が、7個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0814】
166.第2の免疫原性組成物が、8個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0815】
167.第2の免疫原性組成物が、10個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0816】
168.第2の免疫原性組成物が、15個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0817】
169.第2の免疫原性組成物が、16個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0818】
170.第2の免疫原性組成物が、20個の異なる血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0819】
171.第2の免疫原性組成物が、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0820】
172.第2の免疫原性組成物が、7価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0821】
173.第2の免疫原性組成物が、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0822】
174.第2の免疫原性組成物が、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0823】
175.第2の免疫原性組成物が、10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0824】
176.第2の免疫原性組成物が、11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0825】
177.第2の免疫原性組成物が、12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0826】
178.第2の免疫原性組成物が、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0827】
179.第2の免疫原性組成物が、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0828】
180.第2の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0829】
181.第2の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0830】
182.第2の免疫原性組成物が、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0831】
183.第2の免疫原性組成物が、18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0832】
184.第2の免疫原性組成物が、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0833】
185.第2の免疫原性組成物が、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0834】
186.第2の免疫原性組成物が、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0835】
187.第2の免疫原性組成物が、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0836】
188.第2の免疫原性組成物が、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0837】
189.第2の免疫原性組成物が、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0838】
190.第2の免疫原性組成物が、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ66~162のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0839】
191.第2の免疫原性組成物が、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0840】
192.第2の免疫原性組成物が、14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0841】
193.第2の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0842】
194.第2の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0843】
195.第2の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0844】
196.第2の免疫原性組成物が、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0845】
197.第2の免疫原性組成物が、9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0846】
198.第2の免疫原性組成物が、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0847】
199.第2の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および22F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0848】
200.第2の免疫原性組成物が、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0849】
201.第2の免疫原性組成物が、17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0850】
202.第2の免疫原性組成物が、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物であり、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートに加えて、前記組成物が、CRM197に個別にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、18C、19A、19F、23F、22F、および33F由来の糖コンジュゲートをさらに含む、パラグラフ66~143のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0851】
203.第2の免疫原性組成物が、セクション4で開示される1つまたは複数のアジュバンドをさらに含む、パラグラフ66~202のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0852】
204.第2の免疫原性組成物が、セクション5で開示されるように製剤化される、パラグラフ66~203のいずれか1つの一組の免疫原性組成物。
【0853】
205.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0854】
206.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0855】
207.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0856】
208.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0857】
209.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0858】
210.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0859】
211.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15B、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0860】
212.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0861】
213.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0862】
214.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0863】
215.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0864】
216.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型4、6B、9V、14、15A、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0865】
217.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0866】
218.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0867】
219.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0868】
220.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15B、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0869】
221.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15C、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0870】
222.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、15A、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0871】
223.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0872】
224.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、19A、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0873】
225.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0874】
226.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0875】
227.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0876】
228.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0877】
229.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0878】
230.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0879】
231.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0880】
232.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0881】
233.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0882】
234.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0883】
235.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0884】
236.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0885】
237.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0886】
238.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0887】
239.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0888】
240.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0889】
241.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0890】
242.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0891】
243.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0892】
244.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0893】
245.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0894】
246.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0895】
247.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0896】
248.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0897】
249.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0898】
250.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0899】
251.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0900】
252.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0901】
253.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0902】
254.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0903】
255.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0904】
256.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0905】
257.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0906】
258.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0907】
259.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15C、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0908】
260.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0909】
261.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0910】
262.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含み、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含まない免疫原性組成物。
【0911】
263.糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ205~262のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0912】
264.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ205~263のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0913】
265.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ205~264のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0914】
266.存在する場合、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートがCRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ205~265のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0915】
267. 2~25個の異なる血清型の肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~266のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0916】
268. 2個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0917】
269. 3個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0918】
270. 7個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0919】
271. 8個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0920】
272. 9個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0921】
273. 10個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0922】
274. 11個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0923】
275. 12個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0924】
276. 13個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0925】
277. 14個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0926】
278. 15個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0927】
279. 16個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0928】
280. 17個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0929】
281. 18個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0930】
282. 19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0931】
283. 19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0932】
284. 19個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0933】
285. 20個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0934】
286. 21個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0935】
287. 22個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0936】
288. 23個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0937】
289. 24個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0938】
290. 25個の異なる肺炎球菌血清型由来の糖コンジュゲートを含む、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0939】
291. 2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0940】
292. 2価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0941】
293. 3価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0942】
294. 4価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0943】
295. 5価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0944】
296. 6価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0945】
297. 7価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0946】
298. 8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0947】
299. 9価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0948】
300. 10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0949】
301. 11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0950】
302. 12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0951】
303.13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0952】
304. 14価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0953】
305. 15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0954】
306. 16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0955】
307. 17価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0956】
308. 18価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0957】
309. 19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0958】
310. 20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0959】
311. 21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0960】
312. 22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0961】
313. 23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0962】
314. 24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、パラグラフ205~267のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0963】
315.全ての糖コンジュゲートが、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ205~314のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0964】
316.糖コンジュゲートがCRM197に個別にコンジュゲートされている、パラグラフ205~314のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0965】
317.糖コンジュゲートが、CRM197に全て個別にコンジュゲートされている、パラグラフ205~314のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0966】
318.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0967】
319.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる10価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0968】
320.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、および23F由来の前記糖コンジュゲートがPDにコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型18C由来の前記糖コンジュゲートがTTにコンジュゲートされており、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型19F由来の前記糖コンジュゲートがDTにコンジュゲートされている、パラグラフ305の使用のための免疫原性組成物。
【0969】
321.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0970】
322. CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる12価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0971】
323.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0972】
324. CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来の糖コンジュゲートからなる13価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0973】
325.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0974】
326. CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる14価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0975】
327.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0976】
328. CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる15価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0977】
329.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0978】
330. CRM197にコンジュゲートされた肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる19価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0979】
331.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートを含むワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0980】
332.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の糖コンジュゲートからなる20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205~317のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0981】
333.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来の前記糖コンジュゲートが、CRM197にコンジュゲートされている、パラグラフ318の使用のための免疫原性組成物。
【0982】
334.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Bおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ210、216、222、228、234、240、246、252、または260のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0983】
335.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ208、214、220、226、232、238、244、250、または258のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0984】
336.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15Aおよび15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ209、215、221、227、233、239、245、251、または259のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0985】
337.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ207、213、219、225、231、237、243、249、254、257、または262のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0986】
338.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ207、213、219、225、231、237、243、249、254、257、または262のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0987】
339.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ207、213、219、225、231、237、243、249、254、257、または262のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0988】
340.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ206、212、218、224、230、236、242、248、または256のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0989】
341.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ206、212、218、224、230、236、242、248、または256のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0990】
342.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ206、212、218、224、230、236、242、248、または256のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0991】
343.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートおよび肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205、211、217、223、229、235、241、247、253、255、または261のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0992】
344.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15B由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205、211、217、223、229、235、241、247、253、255、または261のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0993】
345.肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C由来の糖コンジュゲートを含むが、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A由来の糖コンジュゲートを含まない肺炎球菌コンジュゲートワクチンを補完する方法において使用するための、パラグラフ205、211、217、223、229、235、241、247、253、255、または261のいずれか1つの免疫原性組成物。
【0994】
346.パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物またはパラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物と、情報リーフレットとを含むキット。
【0995】
347.前記情報リーフレットは、組成物または一組の免疫原性組成物が、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力が言及される、パラグラフ346のキット。
【0996】
348.前記情報リーフレットにおいて、組成物または一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力が言及される、パラグラフ346または347のキット。
【0997】
349.前記情報リーフレットにおいて、組成物または一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力が言及される、パラグラフ346~348のいずれか1つのキット。
【0998】
350.免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、前記組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する、方法。
【0999】
351.パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、前記一組の免疫原性組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する、方法。
【1000】
352.パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する、方法。
【1001】
353.パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する、方法。
【1002】
354.パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する、方法。
【1003】
355.パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、および
-前記一組の免疫原性組成物と情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含み、前記情報リーフレットは、一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する、方法。
【1004】
356.免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、
-前記組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1005】
357.一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物を生産するステップ
-前記一組の免疫原性組成物が肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能的抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1006】
358.免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、
-組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1007】
359.一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ66~204のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物を生産するステップ、
-一組の免疫原性組成物が、0.35μg/mL以上の濃度で、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する抗莢膜抗体を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1008】
360.免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の免疫原性組成物を生産するステップ、
-組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1009】
361.一組の免疫原性組成物と情報リーフレットとを含むキットを生産する方法であって、
-パラグラフ1~65のいずれか1つに記載の一組の免疫原性組成物を生産するステップ
-一組の免疫原性組成物が、ヒト集団において、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対してOPA力価を誘発する能力に言及する情報リーフレットを印刷するステップ、ならびに
-前記一組の免疫原性組成物と前記情報リーフレットを同一キットにまとめるステップ
を含む方法。
【1010】
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記述された濃度範囲、時間枠、分子量、温度またはpHなどの、統計的に意味のある値の範囲内にあることを意味する。そのような範囲は、所与の値または範囲の1桁分以内、典型的には、20%以内、より典型的には、10%以内、さらにより典型的には、5%以内または1%以内であってもよい。時には、そのような範囲は、所与の値または範囲の測定および/または決定のために使用される標準的な方法に典型的な実験誤差以内であってもよい。用語「約」によって包含される許容可能な変動は、試験下の特定の系に依存し、当業者であれば容易に理解できる。本出願内である範囲が記載される場合はいつでも、その範囲内の全整数も、本開示の実施形態として企図される。
【1011】
本明細書における用語「含む(comprising)」、「含む(comprise)」および「含む(comprises)」は、全ての例において、それぞれ、用語「からなる(consisting of)」、「からなる(consist of)」および「からなる(consists of)」と置換可能であってもよいことが本発明者らによって意図される。
【1012】
本特許明細書内で引用される全ての参考文献または特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【1013】
本発明は、添付の実施例に例示される。以下の実施例は、そうでなければ詳細に説明される場合を除いて、当業者には周知であり、日常的である標準的な技術を使用して実行される。実施例は、例示的であるが、本発明を限定するものではない。
【実施例1014】
(実施例1)
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)の血清群15内での交差反応性オプソノファゴサイトーシス免疫応答の評価
材料および方法
血清
20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(20vPnC)でワクチン接種された成人からの血清を、OPAアッセイにおいて、血清型15B、15C、および15Aについて試験した。
【1015】
血清は、それぞれ、米国臨床試験B7471001(N=33、ワクチン接種から1カ月後)およびB7471002(N=84、一致させたワクチン接種前および後)から集めた。
【1016】
研究B7471001(ClinicalTrials.gov識別名:NCT02955160)は、2群並行設計の、第1相、ヒト初回、無作為化、対照、観察者盲検研究であった。年齢が18~49歳である健康な成人が、1回の筋肉内用量の20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン、または認可された破傷風、ジフテリア、無細胞百日咳混合ワクチン(Tdap)(対照群)のいずれかを受けている(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02955160参照、2020年9月22日にアクセス)。
【1017】
研究B7471002(ClinicalTrials.gov識別名:NCT03313037)は、2群並行設計の、第2相、無作為化、二重盲検研究であった。年齢が60~64歳である健康な成人が、1回の筋肉内用量の20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチンに続いて1カ月後に1用量の食塩水、またはPrevnar13(13vPnC)に続いて1カ月後に1用量のPPSV23(対照群)のいずれかを受けている(https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT03313037を参照、2020年9月22日にアクセス)。
【1018】
これらの研究において試験した20価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(20vPnC)は、ジフテリア交差反応性材料197(CRM197)担体タンパク質に個別にコンジュゲートされた肺炎球菌血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33F由来のコンジュゲートを含有するものであった。
【1019】
試験した13価の肺炎球菌コンジュゲートワクチン(13vPnC)は、ジフテリア交差反応性材料197(CRM197)担体タンパク質に個別にコンジュゲートされた肺炎球菌血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、および23F由来のコンジュゲート(Prevenar13(登録商標))を含有するものであった。
【1020】
微小コロニーオプソノファゴサイトーシスアッセイ(mcOPA)手順
オプソノファゴサイトーシスアッセイ(OPA)を使用して、ヒト血清中の、肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15A、15B、および15Cに対する機能抗体を測定する。試験血清は、莢膜多糖特異的免疫グロブリンが、細菌をオプソニン化し、補体沈着を誘発することによって、食細胞による細菌のファゴサイトーシスおよび死滅を容易にする能力を測定するアッセイ反応において設定される。OPA力価は、試験血清を含まない対照ウェルと比較して細菌数の50%の減少をもたらす希釈率の逆数と定義される。OPA力価は、この50%死滅カットオフを包含する2つの希釈率から内挿される。
【1021】
OPA手順は、Huら(2005)、Clin Diagn Lab Immunol12:287~295に記載の方法に基づくものである。
【1022】
微小コロニーオプソノファゴサイトーシスアッセイでは、試験血清を含んだ微小コロニーOPA(mcOPA)反応における細菌生存を測定することにより、機能し得る抗肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)抗体が定量的に評価される。熱不活性化血清の段階希釈液(2.5倍)を、アッセイプレートの中の標的細菌に加え、振とうしながら30分間インキュベートした。次いで、子ウサギ補体(3~4週齢、12.5%最終濃度)および分化したHL-60細胞を、200:1のおおよそのエフェクター対標的比で各ウェルに添加し、振とうしながら37℃でインキュベートした。反応を終結させるために、80μLの0.9%NaClを全てのウェルに添加し、反応溶液を混合し、10μLアリコートを、200μLの水を含有するMillipore MultiScreenHTS HVフィルタープレートのウェルに移した。液体を真空下でプレートを通して濾過し、150μLのHySoy培地を各ウェルに添加、濾過した。
【1023】
濾過後、フィルタープレートを37℃、5%CO2で一晩インキュベートした後、Destain Solution(Bio-Rad)で固定した。次いで、プレートをクーマシーブルーで染色し、1回脱色した。コロニーを画像化し、Cellular Technology Limited(CTL)ImmunoSpot Analyzer(登録商標)上で計数した。血清を含有しなかった細菌-エフェクター細胞-補体対照ウェルと比較したとき、細菌コロニー数の50%の減少をもたらす、最も低い血清希釈率の逆数として、OPA抗体力価を求めた。
【1024】
(実施例2)
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15B、15C、15A交差機能性OPA
機能活性、例えば、オプソノファゴサイトーシス活性を有する交差反応性抗体は、交差機能性と呼ばれる。肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15A、15B、および15C間の交差機能性応答を評価した。オプソノファゴサイトーシスアッセイを、血清型15A、血清型15B、および血清型15C株に対して展開した。臨床試験B7471001およびB7471002(実施例1参照)からの血清を評価すると、15B莢膜多糖コンジュゲートを含有するワクチンでの免疫化によって、血清型15C分離株に対して強い交差機能性応答が誘発されたが、血清型15Aに対しては軽微な交差機能性応答しか誘発されなかったことが示された。
【1025】
結果-15B、15C、および15AにおけるOPA応答者
20vPnCまたはTdapのいずれかで免疫化された成人からの免疫血清の、血清型15B、15C、および15Aに対する交差機能性応答が、それぞれの微小コロニーオプソノファゴサイトーシスアッセイ(mcOPA)において、血清型15Bに対する相同的機能応答と共に評価された。
【1026】
20vPnCまたはTdapで免疫化された成人からの血清パネル(研究B7471001(上記参照))を、血清型15Bに対する相同的応答について、また抗15B抗体の血清型15Cおよび15Aに対する交差反応性について、OPAで評価した。
【1027】
表1に示す通り、20vPnCで免疫化された対象からの血清は、両方の15C株の死滅を誘発することができた。20vPnCで免疫化された対象からの血清は、両方の15A株の死滅も多少誘発することができたが、しかし、力価は低かった。
【1028】
【1029】
(実施例3)
肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15Bおよび15C交差機能性応答
実施例2で分かった結果をより大きいサンプルセットで確認するために、15B莢膜多糖コンジュゲートを含有する20vPnC、または15B莢膜多糖コンジュゲートを含有しない13vPnCが投与されたワクチン被接種者からの血清を使用して、交差機能性15C OPAを行った。研究の2群について、GMTおよび95%相関係数を求めた。GMR(幾何平均比)も算出して、2つの群を比較した。20vPnC群についての15C OPA GMTは、164であり、13vPnC群については、14であった(表2)。群間のGMRは、11.9であり(表2)、15B含有20vPnCによって、15Cに対する交差機能性免疫応答を誘導されたことが示唆された。15C OPA力価逆累積分布曲線(RCDC)においても、20vPnC群と13vPnC群とには隔たりがある(
図1)。
【1030】
【表3】
略語:GMR=幾何平均比、GMT=幾何平均力価、OPA=オプソノファゴサイトーシス活性
a. n=所与の血清型に対するOPA力価が明確である対象の数
b. GMTは、指定の採血についての利用可能なデータを有する全ての対象を使用して算出した。
c. CIは、力価の平均対数についてのスチューデントt分布に基づくCIの逆変換値である。
d. GMTの比(20vPnC/食塩水対13vPnC/PPSV23)は、対数目盛上でのワクチン序列間のGMTの平均差を逆変換することにより算出した。
e. 比についてのCIは、測定値の対数の平均差(20vPnC/食塩水マイナス13vPnC/PPSV23)についてのスチューデントt分布に基づくCIの逆変換値である。
【1031】
結論
2つの肺炎連鎖球菌(Streptococcus pneumoniae)血清型15A株および2つの肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)血清型15C株について、十分に特徴付けられたOPAを展開した。15B莢膜多糖含有ワクチンである20vPnCで免疫化された対象からの血清は、両方の15C株に対して交差機能性OPA活性を誘発した。この交差機能性活性を、単一の15C株に対して、より大きいサンプルセットを用いて確認した。20vPnCで免疫化された対象からの血清は、試験した肺炎連鎖球菌(S.pneumoniae)15A株に対して、力価は低いとはいえ、多少の交差機能性活性を誘発した。
【1032】
本明細書に記載された全ての刊行物および特許出願は、本発明が属する当業者のレベルを示す。全ての刊行物および特許出願は、あたかもそれぞれ個々の刊行物または特許出願が、参照により組み込まれると具体的かつ個別的に示されたのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【1033】
前記発明を明確に理解するために図表および例によっていくらか詳細に記載してきたが、ある特定の変化および改変を、添付の特許請求の範囲内で実施することができる。