(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103784
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】取引処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240725BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G07G1/12 301E
G07G1/01 301E
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024092313
(22)【出願日】2024-06-06
(62)【分割の表示】P 2020140029の分割
【原出願日】2020-08-21
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉川 実里
(57)【要約】
【課題】 取引品の登録に関わる操作者に、特定商品が取引品として登録されている状況を容易に把握させる。
【解決手段】 実施形態の取引処理装置は、登録手段、第1の表示手段及び取消手段を備える。登録手段は、指定された物品を取引品として登録する。第1の表示手段は、登録手段による登録の終了後に、取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの特定商品が取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる。取消手段は、取消指示に応じて、特定商品を取引品から取り消す。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段による登録の終了後に、前記取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの前記特定商品が前記取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる第1の表示手段と、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
を具備した取引処理装置。
【請求項2】
前記登録手段により前記取引品として登録された物品が前記特定商品である場合に、その時点で前記取引品として登録済みの物品のうちの前記特定商品の数を表した第2の画面を表示させる第2の表示手段、
を更に備える請求項1に記載の取引処理装置。
【請求項3】
前記取消手段は、前記取引品として登録済みの物品に含まれた前記特定商品の全てを前記取引品から取り消す、
請求項1又は請求項2に記載の取引処理装置。
【請求項4】
前記取消手段により前記取引品から取り消された物品のリストを表した第3の画面を表示させる第3の表示手段、
を更に備える請求項3に記載の取引処理装置。
【請求項5】
指定された物品が前記特定商品である場合に、指定された物品が前記特定商品であることを表した第4の画面を表示させる第4の表示手段、
を更に備え、
前記登録手段は、指定された物品が前記特定商品である場合に当該の物品を、前記第4の表示手段による前記第4の画面の表示の後に登録実行が指示されたことに応じて前記取引品として登録する、
請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の取引処理装置。
【請求項6】
取引処理装置に設けられたコンピュータを、
指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段による登録の終了後に、前記取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの前記特定商品が前記取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる表示制御手段と、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、取引処理装置及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商店等で販売される商品には、購買者が制限される特定商品が含まれることがある。20歳以上の購買者に限って販売が許容される酒類の商品が特定商品の一例である。
取引処理のために、購買者が購入しようとする商品を特定商品も含めて買上商品として登録した後に、購買者が特定商品の購買資格を有さないことが判明した場合は、特定商品を買上商品から取り消すことが必要となる。
このような事情から、買上商品などの取引品の登録に関わる操作者が、特定商品が取引品として登録されている状況を容易に把握できることが望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-215904号公報
【特許文献2】特開2009-20667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、取引品の登録に関わる操作者に、特定商品が取引品として登録されている状況を容易に把握させることができる取引処理装置及び情報処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の取引処理装置は、登録手段、第1の表示手段及び取消手段を備える。登録手段は、指定された物品を取引品として登録する。第1の表示手段は、登録手段による登録の終了後に、取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの特定商品が取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる。取消手段は、取消指示に応じて、特定商品を取引品から取り消す。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】一実施形態に係るPOS端末装置の要部回路構成を示すブロック図。
【
図2】
図1中のプロセッサによる情報処理のフローチャート。
【
図3】
図1中のプロセッサによる情報処理のフローチャート。
【
図4】購入商品が登録されていない状態における登録画面の一例を示す図。
【
図6】購入商品が登録された状態における登録画面の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施の形態の一例について図面を用いて説明する。
図1は本実施形態に係るPOS(point-of-sale)端末装置100の要部回路構成を示すブロック図である。
POS端末装置100は、店舗における客に対する商品の販売のための処理を行う。商品の販売は、物品の一例である商品の取引の一例である。つまりPOS端末装置100は、取引処理装置の一例である。
【0008】
POS端末装置100は、いわゆる対面式であり、主に店員により操作される。POS端末装置100は、店員用のワークスペースに面する状態で店内等に設置される。客は、通常は、ワークスペースとは別に定められた待機スペースで待機する。そこで以下においては、POS端末装置100を基準に、ワークスペース側及び待機スペース側を、店員側及び客側とそれぞれ称することとする。
【0009】
POS端末装置100は、プロセッサ1、メイン記憶ユニット2、補助記憶ユニット3、店員側タッチパネル4、キーボード5、固定スキャナ6、ハンディスキャナ7、クレジットカードリーダ8、近接通信ユニット9、プリペイドカードリーダ/ライタ(プリペイドカードR/W)10、レシートプリンタ11、釣銭ユニット12、客側タッチパネル13、通信ユニット14及び伝送路15を含む。そしてプロセッサ1、メイン記憶ユニット2、補助記憶ユニット3、店員側タッチパネル4、キーボード5、固定スキャナ6、ハンディスキャナ7、クレジットカードリーダ8、近接通信ユニット9、プリペイドカードリーダ/ライタ(プリペイドカードR/W)10、レシートプリンタ11、釣銭ユニット12、客側タッチパネル13及び通信ユニット14は、伝送路15に接続されている。
【0010】
プロセッサ1、メイン記憶ユニット2及び補助記憶ユニット3が伝送路15で接続されて、POS端末装置100の制御に関する情報処理を実行するためのコンピュータが構成される。
【0011】
プロセッサ1は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ1は、メイン記憶ユニット2及び補助記憶ユニット3に記憶されたオペレーティングシステム、ミドルウェア及びアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムに基づく情報処理を実行することにより、POS端末装置100の各種の機能を実現するべくPOS端末装置100の各部を制御する。
【0012】
メイン記憶ユニット2は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メイン記憶ユニット2は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メイン記憶ユニット2は、不揮発性のメモリ領域では上記の情報処理プログラムを記憶する。またメイン記憶ユニット2は、プロセッサ1が各種の情報処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メイン記憶ユニット2は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ1によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
【0013】
補助記憶ユニット3は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶ユニット3は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disc drive)、SSD(solid state drive)などである。補助記憶ユニット3は、プロセッサ1が各種の情報処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ1での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶ユニット3は、上記の情報処理プログラムを記憶する場合もある。補助記憶ユニット3の記憶領域の一部は、商品テーブルTAAとして用いられる。商品テーブルTAAは、買上商品として登録済みの商品のリスト(以下、商品リストと称する)を表すデータテーブルである。なお、商品テーブルTAAは、メイン記憶ユニット2に記憶されてもよい。
【0014】
店員側タッチパネル4は、店員側に向けて設けられている。店員側タッチパネル4は、店員に対する情報提示のための画面を表示する。また店員側タッチパネル4は、店員による画面へのタッチ操作による指示を入力する。
キーボード5は、多数のキーを、店員側からの店員による操作が簡易なように備える。キーボード5は、これらのキーの押下による店員の指示を入力する。
【0015】
固定スキャナ6は、店員側に向けられた読取窓を有する。固定スキャナ6は、読取窓の前に翳された商品を撮像した上で、当該商品に形成されたバーコードが表すバーコード情報を画像処理によって認識する。そして固定スキャナ6は、プロセッサ1へ出力する。なお、固定スキャナ6は、レーザ光の反射を利用して光学的にバーコードを読み取るような他のタイプの周知のデバイスを利用することもできる。また固定スキャナ6は、商品を撮像して得た商品自体の画像からオブジェクト認識技術を利用して商品を特定する機能を備えるタイプの周知のデバイスを利用することもできる。
ハンディスキャナ7は、店員の手に持って用いられ、読み取り口に対向されたバーコードを光学的に読み取る。ハンディスキャナ7は、読み取ったバーコードが表すバーコード情報をプロセッサ1へと出力する。
【0016】
クレジットカードリーダ8は、クレジットカードからカード情報を読み取る。
近接通信ユニット9は、近接された無線タグとの間で近接無線通信を行い、当該無線タグに記憶されたデータを取得する。また近接通信ユニット9は、上記の近接無線通信により、上記の無線タグに任意の情報を書き込む。
プリペイドカードリーダ/ライタ10は、プリペイドカードに記録されたカードデータを読み取る。またプリペイドカードリーダ/ライタ10は、プリペイドカードに対して任意のデータを書き込む。
【0017】
レシートプリンタ11は、レシート用紙に対してレシート又は売上票などの証票の画像をプリントする。レシートプリンタ11は、上記の画像をプリントしたレシート用紙をレシート排出口から外部へと排出する。
【0018】
釣銭ユニット12は、硬貨投入口から投入された硬貨を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。釣銭ユニット12は、収納庫に収容している硬貨を、硬貨排出口を介して硬貨トレイへと排出する。釣銭ユニット12は、紙幣投入口から投入された紙幣を、その金額を計数しつつ、内部の収納庫に収容する。釣銭ユニット12は、収納庫に収容している紙幣を紙幣排出口から排出する。紙幣排出口は、排出された紙幣を、その一部を外部に露出させた状態で保持する。
【0019】
客側タッチパネル13は、客側に向けて設けられている。客側タッチパネル13は、客に対する情報提示のための画面を表示する。また客側タッチパネル13は、客による画面へのタッチ操作による指示を入力する。
【0020】
通信ユニット14は、プロセッサ1が通信ネットワーク200を介して、例えばPOSサーバなどの任意の装置と各種データを授受するための通信処理を行う。通信ネットワーク200としては、典型的にはLAN(local area network)が用いられる。しかしながら通信ネットワーク200としては、LANの他に、インターネット、VPN(virtual private network)、公衆通信網、移動体通信網などを、単独又は適宜に組み合わせて用いることができる。通信ユニット14としては、通信ネットワーク200の通信方式に準じた周知のデバイスを用いることができる。
伝送路15は、アドレスバス、データバス及び制御信号線等を含む。伝送路15は、接続されている各部の間で授受されるデータ及び信号を伝送する。
【0021】
POS端末装置100の基本ハードウェアとしては、例えば既存の別のPOS端末装置のハードウェアを用いることができる。このときにPOS端末装置100の譲渡は一般に、後述する情報処理について記述した情報処理プログラムがメイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に記憶された状態にて行われる。しかし、上記の情報処理プログラムがメイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に記憶されない状態のPOS端末装置100のハードウェアと情報処理プログラムとが個別に譲渡されてもよい。そして、メイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に、POS端末装置100の管理者などの操作に応じて情報処理プログラムが書き込まれてもよい。あるいは、上記の情報処理プログラムとは別の情報処理プログラムがメイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に記憶された状態のPOS端末装置100のハードウェアと上記の情報処理プログラムとが個別に譲渡されてもよい。そして、メイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に既に記憶されている情報処理プログラムを置き換える形で、別途に譲渡された上記の情報処理プログラムが書き込まれてもよい。情報処理プログラムの譲渡は、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。
【0022】
次に以上のように構成されたPOS端末装置100の動作について説明する。
プロセッサ1は、POS端末装置100が登録及び決済のためのモードで起動されると、メイン記憶ユニット2又は補助記憶ユニット3に記憶された情報処理プログラムに従って、以下に説明する情報処理を行う。
【0023】
図2及び
図3はプロセッサ1による情報処理のフローチャートである。なお、以下に説明する処理の内容は一例であって、一部の処理の順序の変更、一部の処理の省略、あるいは別の処理の追加などは適宜に可能である。
【0024】
ACT1としてプロセッサ1は、商品リスト及び特定商品数をクリアする。プロセッサ1は例えば、商品テーブルTAAを、買上商品を1つも含まない状態の商品リストを表す状態に更新する。プロセッサ1は例えば、特定商品数をカウントするための変数を0にクリアする。
【0025】
ACT2としてプロセッサ1は、登録画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。登録画面は、買上商品の登録状況を店員に確認させるための画面である。プロセッサ1は、商品テーブルTAAが表す商品リストに基づいて、買上商品の登録状況を表した画面として登録画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。
【0026】
図4は登録画面SCAの一例を示す図である。
図4に示す登録画面SCAは、買上商品のそれぞれに関して、商品名、数量、単価、値割引及び金額をそれぞれ表す欄を有する。ただしこの時点では、商品リストはクリアされている。このためプロセッサ1は、これら買上商品に関する情報を何も表さない画面として登録画面SCAを生成する。ボタンBUAは、登録終了を店員が指示するためのソフトキーである。
【0027】
ACT3としてプロセッサ1は、買上商品の追加が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT4へと進む。
ACT4としてプロセッサ1は、買上商品の取消が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT5へと進む。
ACT5としてプロセッサ1は、買上商品の登録の終了が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT3へと戻る。
かくしてプロセッサ1は、ACT3乃至ACT5としては、買上商品の追加、買上商品の取消、あるいは登録の終了のいずれかが指示されるのを待ち受ける。
【0028】
客は、購入を希望する商品を売場でピックアップし、それら商品をPOS端末装置100の操作を担当する店員に渡す。店員は、客から渡された商品を買上商品として追加するよう指示するための操作を行う。当該の操作は、店員側タッチパネル4、キーボード5、固定スキャナ6又はハンディスキャナ7を用いた周知の操作であってよい。
【0029】
プロセッサ1は、上記のように商品を買上商品として追加するよう指示するための操作が行われたことに応じて、ACT3にてYESと判定し、
図3中のACT6へと進む。
ACT6としてプロセッサ1は、買上商品として追加するように指定された商品が特定商品であるか否かを確認する。本実施形態では、購買者の年齢制限が定められている商品を特定商品とする。そしてプロセッサ1は、追加指定された商品が特定商品ではないならばNOと判定し、ACT7へと進む。
【0030】
ACT7としてプロセッサ1は、追加指定された商品を買上商品として含むように商品リストを更新する。プロセッサ1は例えば、指定された商品の商品コードを商品テーブルTAAが含まないならば、当該の商品コードを商品テーブルTAAに書き込む。プロセッサ1は、追加指定された商品の商品コードを商品テーブルTAAが含むならば、当該商品の数量を増やす。なおプロセッサ1は、商品の指定とともに、数量の指定が行われた場合には、その指定を反映するように商品テーブルTAAに記録する商品の数量を更新する。買上商品は、販売の対象となる商品であるから、取引品に相当する。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは登録手段として機能する。
【0031】
プロセッサ1は、追加指定された商品が特定商品であるならば、ACT6にてYESと判定し、ACT8へと進む。
ACT8としてプロセッサ1は、登録確認画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。登録確認画面は、特定商品を買上商品として登録することを店員に確認させるための画面である。
【0032】
図5は登録確認画面SCBの一例を示す図である。
図5に示す登録確認画面SCBは、登録画面SCAが
図4に示す状態であるときに特定商品の登録が指定された場合の例である。
登録確認画面SCBは、
図4に示す登録画面SCAに重ねてポップアップウィンドウPWAを表した画面である。ポップアップウィンドウPWAは、文字メッセージMEA及びボタンBUB,BUCを表す。
【0033】
文字メッセージMEAは、指定された商品が特定商品であることを通知するとともに、その商品を買上商品として登録するか否かを店員に問い掛けるメッセージを表す。ボタンBUBは、登録することを店員が宣言するためのソフトキーである。ボタンBUCは、登録を中止することを店員が宣言するためのソフトキーである。
【0034】
登録確認画面SCBは、指定された物品としての商品が特定商品であることを表した第4の画面の一例である。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは、第4の画面としての登録確認画面SCBを表示させる第4の表示手段として機能する。
【0035】
店員は、登録すべきか否かを判断して、ボタンBUBにタッチするなどの予め定められた操作による登録宣言、またはボタンBUCにタッチするなどの予め定められた操作による中止宣言を行う。
【0036】
ACT9としてプロセッサ1は、登録が宣言されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、上記のように登録が宣言されたならばYESと判定し、ACT10へと進む。
ACT10としてプロセッサ1は、ACT7と同様に商品リストを更新する。
【0037】
ACT11としてプロセッサ1は、特定商品数を更新する。プロセッサ1は例えば、指定商品に関してACT10で商品リストにて増加した数量を特定商品数に加算するよう、変数を更新する。そしてプロセッサ1はこの後、ACT12へと進む。
なおプロセッサ1は、登録確認画面SCBの表示に対して上記のように中止が宣言されたならば、ACT9にてNOと判定し、ACT10及びACT11をパスしてACT12へと進む。またプロセッサ1は、ACT7を終えた後にもACT12へと進む。
ACT12としてプロセッサ1は、登録画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。
【0038】
図6は購入商品が登録された状態における登録画面SCAの一例を示す図である。
図6に示す登録画面SCAは、商品名が「EEEE」である商品が1つ、最後に買上商品として登録され、それ以前に商品名が「AAAA」「BBBB」「CCCC」及び「DDD」である商品が、1つ、2つ、1つ及び1つ、買上商品として登録済みであることを表している。またマークMAA,MABは、商品名が「AAAA」及び「EEEE」である商品が特定商品であることを表している。文字列TSAは、買上商品として登録済みの商品数が6点であり、その内の2点が特定商品であることを表している。この文字列TSAのうちの「2」は、特定商品数としての変数の値に基づく。ボタンBUAは、登録終了を店員が指示するためのソフトキーである。
【0039】
文字列TSAのうちの「2」は、最も新しく買上商品として登録された商品が特定商品である場合に更新されるから、これを表した登録画面SCAは、特定商品が取引品としての買上商品として登録された時点での取引品として登録済みの物品のうちの特定商品の数を表した第2の画面の一例である。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは第2の画面を表示させる第2の表示手段として機能する。
【0040】
図6に示す登録画面SCAを目視することで店員は、文字列TSAから、これまでに登録済みの特定商品の数を確認できる。
そしてプロセッサ1は、登録画面SCAを表示させた状態で、
図2中のACT3乃至ACT5の待受状態に戻る。
【0041】
店員は、買上商品として登録済みの商品の購入を取り止めることが客から申しつけられたならば、該当する商品を買上商品から取り消すよう、店員側タッチパネル4及びキーボード5などでの予め定められた操作によって指示する。
プロセッサ1は、上記のように買上商品からの取り消しを指示するための操作が行われたことに応じて、
図2中のACT4にてYESと判定し、
図3中のACT13へと進む。
【0042】
ACT13としてプロセッサ1は、取り消しが指定された商品を商品リストから除外するように商品リストを更新する。プロセッサ1は例えば、指定された商品に関して、既に買上商品として登録された数量よりも少ない数の取り消しが指示されているならば、取り消しが指定された商品の商品コードに関連付けて商品テーブルTAAに記録されている数量を減ずる。プロセッサ1は例えば、指定された商品に関して、既に買上商品として登録された数量の全ての取り消しが指示されているならば、取り消しが指定された商品の商品コードに関連付けて商品テーブルTAAに記録されている取消フラグをセットする。あるいはプロセッサ1は、指定された商品に関して、既に買上商品として登録された数量の全ての取り消しが指示された場合には、取り消しが指定された商品の商品コードを商品テーブルTAAから削除する。
【0043】
ACT14としてプロセッサ1は、買上商品から取り消すように指定された商品が特定商品であるか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、取消指定された商品が特定商品であるならばYESと判定し、ACT15へと進む。
ACT15としてプロセッサ1は、特定商品数を更新する。プロセッサ1は例えば、指定商品に関してACT13で商品リストから減じた数量を特定商品数から減ずるよう、変数を更新する。そしてプロセッサ1はこの後、ACT16へと進む。
なおプロセッサ1は、指定商品が特定商品ではないならば、ACT14にてNOと判定し、ACT15をパスしてACT16へと進む。
【0044】
ACT16としてプロセッサ1は、登録画面SCAを生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。プロセッサ1は、ACT13にて更新済みの商品テーブルTAAが表す商品リストに基づいて、買上商品の登録状況を表した画面として登録画面SCAを生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。そしてプロセッサ1はこの後、
図2中のACT3乃至ACT5の待受状態に戻る。
【0045】
店員は、客が購入を希望する商品の全てを買上商品として登録し終えたならば、例えば登録画面SCAのボタンBUAにタッチするなどの予め定められた操作により登録の終了を指示する。
プロセッサ1は、上記のように登録の終了を指示するための操作が行われたことに応じて、
図2中のACT5にてYESと判定し、ACT17へと進む。
【0046】
ACT17としてプロセッサ1は、登録済みの買上商品に特定商品が含まれるか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、特定商品が含まれるならばYESと判定してACT18へと進む。
ACT18としてプロセッサ1は、販売確認画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。販売確認画面は、買上商品に特定商品が含まれることを店員に確認させるための画面である。また販売確認画面は、特定商品の処理方法を店員に選択させるための画面である。
【0047】
図7は販売確認画面SCCの一例を示す図である。
図7に示す販売確認画面SCCは、登録画面SCAが
図6に示す状態であるときにボタンBUAへのタッチにより登録の終了が指示された場合の例である。
販売確認画面SCCは、
図6に示す登録画面SCAに重ねてポップアップウィンドウPWBを表した画面である。ポップアップウィンドウPWBは、文字メッセージMEB及びボタンBUD,BUE,BUFを表す。
【0048】
文字メッセージMEBは、買上商品に含まれる特定商品の数量を表す。文字メッセージMEB中の「2」は、特定商品数としての変数の値に基づく。文字メッセージMEBは、特定商品を買上商品から一括で取り消すか、あるいは特定商品を買い上げ商品としたままで取引の処理を続行するか、を店員に問い掛けるメッセージを表す。ボタンBUDは、取引の続行を店員が指示するためのソフトキーである。ボタンBUEは、特定商品の一括での取り消しを店員が指示するためのソフトキーである。ボタンBUFは、買上商品の登録に戻ることを店員が指示するためのソフトキーである。
【0049】
販売確認画面SCCは、いくつの特定商品が買上商品に含まれるかを表した第1の画面の一例である。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは、第1の画面としての販売確認画面SCCを表示させる第1の表示手段として機能する。
【0050】
店員は、販売確認画面SCCを目視することにより、買上商品に特定商品が含まれること、並びにその特定商品の数量を確認できる。そして店員は、特定商品を販売することができるかどうかを確認する。店員は、販売可能であると判断したならば、例えばボタンBUDにタッチするなどの予め定められた操作により続行を指示する。また店員は、販売できないと判断したならば、例えばボタンBUEにタッチするなどの予め定められた操作により取り消しを指示する。なお店員は、何らかの事情により購入商品の登録を再開すべきときには、例えばボタンBUFにタッチするなどの予め定められた操作により戻りを指示する。
【0051】
プロセッサ1は、販売確認画面SCCを表示させた状態で、ACT19乃至ACT21の待受状態に移行する。
ACT19としてプロセッサ1は、戻りが指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT20へと進む。
ACT20としてプロセッサ1は、取り消しが指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT21へと進む。
ACT21としてプロセッサ1は、続行が指示されたか否かを確認する。そしてプロセッサ1は、該当の指示を確認できないならばNOと判定し、ACT19へと戻る。
かくしてプロセッサ1はACT19乃至ACT21の待受状態においては、戻り、取り消し及び続行のいずれかが指示されるのを待ち受ける。
プロセッサ1は、店員が前述のように戻りを指示すると、ACT19にてYESと判定し、ACT3乃至ACT5の待受状態に戻る。
【0052】
プロセッサ1は、店員が前述のように取り消しを指示すると、ACT20にてYESと判定し、ACT22へと進む。
ACT22としてプロセッサ1は、全ての特定商品を買上商品から取り消すように商品リストを更新する。プロセッサ1は例えば、特定商品の商品コードに関連付けて商品テーブルTAAに記録されている取消フラグをセットする。あるいはプロセッサ1は、特定商品の商品コードを商品テーブルTAAから削除する。このようにプロセッサ1は、取消の指示に応じて、特定商品を買上商品から取り消す。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは取消手段として機能する。
ACT23としてプロセッサ1は、取消画面を生成し、店員側タッチパネル4に表示させる。取消画面は、一括での取消の結果を店員に確認させるための画面である。
【0053】
図8は取消画面SCDの一例を示す図である。
図8に示す取消画面SCDは、販売確認画面SCCが
図7に示す状態であるときにボタンBUEへのタッチにより取消が指示された場合の例である。
取消画面SCDは、
図6に示す登録画面SCAに重ねてポップアップウィンドウPWCを表した画面である。ポップアップウィンドウPWCは、文字メッセージMEC及びボタンBUGを表す。
【0054】
文字メッセージMECは、ACT22における一括での取消の結果を、取り消した商品の商品名、単価及び点数を含めて表したメッセージである。ボタンBUGは、取消の結果を確認したことを店員が宣言するためのソフトキーである。
取消画面SCDは、買上商品から取り消された商品のリストを文字メッセージMECにより表すのであり、第3の画面の一例である。かくして情報処理プログラムに基づく情報処理をプロセッサ1が実行することによって、プロセッサ1を中枢部分とするコンピュータは、第3の画面を表示させる第3の表示手段として機能する。
【0055】
店員は、文字メッセージMECによる案内に従い、客が購入を希望する商品から特定商品を取り除くことで、客に渡す商品を決定する。そして店員は、ボタンBUGへのタッチなどの予め定められた操作により、確認したことを宣言する。
【0056】
ACT24にてプロセッサ1は、確認したことが宣言されるのを待ち受ける。そしてプロセッサ1は、上述のように確認したことが店員により宣言されたならばYESと判定し、ACT25へと進む。なおプロセッサ1は、買上商品に特定商品が含まれない場合はACT17にてNOと判定して、また販売確認画面SCCでのボタンBUDへのタッチなどの予め定められた操作により続行が指示された場合はACT21にてYESと判定して、いずれもACT22乃至ACT24をパスしてACT25へと進む。
【0057】
ACT25としてプロセッサ1は、決済処理を実行する。プロセッサ1は例えば、商品リストに基づいて買上商品の売り渡しのための対価を算出し、当該対価を決済するための予め定められた処理を実行する。この決済処理は、例えば既存の別のPOS端末装置で行われている処理と同様に、クレジットカードリーダ8、近接通信ユニット9、プリペイドカードリーダ/ライタ10及び釣銭ユニット12を適宜に用いて行われる。そしてプロセッサ1は、決済処理を終えたならば、ACT1へと戻り、次の取引に関する処理に備える。
【0058】
以上のようにPOS端末装置100によれば、販売確認画面SCCの表示により、買上商品に特定商品が含まれること、並びにその特定商品の数量を店員に確認させることができる。つまり、取引品である買上商品の登録に関わる操作者である店員に、特定商品が取引品として登録されている状況を容易に把握させることができる。
【0059】
またPOS端末装置100は、一括での取消の指示に応じて、全ての特定商品を買上商品から取り消す。従って、複数の特定商品が買上商品として登録した後に、それら特定商品を販売することができないことが判明した場合には、それら特定商品を個々に買上商品から取り消すための操作を店員が行う必要がない。
【0060】
またPOS端末装置100は、買上商品として登録済みの特定商品の数を登録画面SCAに表している。これにより、買上商品を登録する作業中にも、買上商品として登録済みの特定商品の数を店員に認識させることができる。
【0061】
またPOS端末装置100は、買上商品から取り消した特定商品がどの商品であるかを表した取消画面SCDを表示する。これにより店員は、客に渡す商品を決定するために、客が購入を希望する商品から取り除くべき商品を容易に特定できる。
【0062】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
プロセッサ1は、販売確認画面SCCを店員側タッチパネル4に表示するのに代えて、特定商品の購入資格があるか否かを客に宣言させるための画面を客側タッチパネル13に表示させてもよい。そしてこの場合にプロセッサ1は、購入資格があることを宣言するための予め定められた操作が客側タッチパネル13で行われたことに応じてACT21にてYESと判定し、購入資格がないことを宣言するための予め定められた操作が客側タッチパネル13で行われたことに応じてACT20にてYESと判定する。
【0063】
プロセッサ1は、販売確認画面SCCを表示させたのちにおける複数の特定商品の買上商品からの取消は、特定商品毎の取消指示に応じて行ってもよい。
【0064】
キャッシュレジスタ、あるいはセミセルフタイプのチェックアウトシステム用の登録装置など、POS端末装置100以外の形態の取引処理装置として実施することも可能である。
【0065】
処理の対象とする取引は、商品の販売には限らない。
【0066】
特定商品は、例えば会員に限って提供する商品などのように、購買者の年齢が制限される商品には限らない。
【0067】
特定商品を購入商品として登録する毎に特定商品数をカウントするのではなく、商品リストを検索して購入商品に含まれる特定商品の数を求めるなど、特定商品数の判定手法は任意であってよい。
【0068】
商品リストは、商品テーブルTAAとは別の形態のデータにより管理してもよい。
【0069】
登録画面SCA、登録確認画面SCB、販売確認画面SCC及び取消画面SCDのうちの一部又は全てを、店員側タッチパネル4とは別の表示デバイスに表示させてもよい。この場合に表示デバイスは、POS端末装置100に設けられたものでなくてもよい。
【0070】
情報処理によりプロセッサ1が実現する各機能は、その一部又は全てをロジック回路などのようなプログラムに基づかない情報処理を実行するハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各機能のそれぞれは、上記のロジック回路などのハードウェアにソフトウェア制御を組み合わせて実現することも可能である。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0072】
1…プロセッサ、2…メイン記憶ユニット、3…補助記憶ユニット、4…店員側タッチパネル、5…キーボード、6…固定スキャナ、7…ハンディスキャナ、8…クレジットカードリーダ、9…近接通信ユニット、10…プリペイドカードリーダ/ライタ、11…レシートプリンタ、12…釣銭ユニット、13…客側タッチパネル、14…通信ユニット、15…伝送路、100…POS端末装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段により前記取引品として登録された物品が特定商品である場合に、その時点で前記取引品として登録済みの物品のうちの前記特定商品の数を表した第2の画面を表示させる第2の表示手段と、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
指定された物品が前記特定商品である場合に、指定された物品が前記特定商品であることを表した第4の画面を表示させる第4の表示手段と、
を具備し、
前記登録手段は、指定された物品が前記特定商品である場合に当該の物品を、前記第4の表示手段による前記第4の画面の表示の後に登録実行が指示されたことに応じて前記取引品として登録する、
取引処理装置。
【請求項2】
前記登録手段による登録の終了後に、前記取引品として登録済みの物品に前記特定商品が複数含まれる場合に、いくつの前記特定商品が前記取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる第1の表示手段、
を更に備える請求項1に記載の取引処理装置。
【請求項3】
前記取消手段は、前記取引品として登録済みの物品に含まれた前記特定商品の全てを前記取引品から取り消す、
請求項1又は請求項2に記載の取引処理装置。
【請求項4】
前記取消手段により前記取引品から取り消された物品のリストを表した第3の画面を表示させる第3の表示手段、
を更に備える請求項3に記載の取引処理装置。
【請求項5】
取引処理装置に設けられたコンピュータを、
指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段により前記取引品として登録された物品が特定商品である場合に、その時点で前記取引品として登録済みの物品のうちの前記特定商品の数を表した第2の画面を表示させる第2の表示手段、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
指定された物品が前記特定商品である場合に、指定された物品が前記特定商品であることを表した第4の画面を表示させる第4の表示手段と、
して機能させ、
さらに前記登録手段には、指定された物品が前記特定商品である場合に当該の物品を、前記第4の表示手段による前記第4の画面の表示の後に登録実行が指示されたことに応じて前記取引品として登録させる、
情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
実施形態の取引処理装置は、登録手段、第2の表示手段、取消手段及び第4の表示手段を備える。登録手段は、指定された物品を取引品として登録する。第2の表示手段は、登録手段により取引品として登録された物品が特定商品である場合に、その時点で取引品として登録済みの物品のうちの特定商品の数を表した第2の画面を表示させる。取消手段は、取消指示に応じて、特定商品を取引品から取り消す。第4の表示手段は、指定された物品が特定商品である場合に、指定された物品が特定商品であることを表した第4の画面を表示させる。登録手段はさらに、指定された物品が特定商品である場合に当該の物品を、第4の表示手段による第4の画面の表示の後に登録実行が指示されたことに応じて取引品として登録する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1] 指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段による登録の終了後に、前記取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの前記特定商品が前記取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる第1の表示手段と、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
を具備した取引処理装置。
[付記2] 前記登録手段により前記取引品として登録された物品が前記特定商品である場合に、その時点で前記取引品として登録済みの物品のうちの前記特定商品の数を表した第2の画面を表示させる第2の表示手段、
を更に備える付記1に記載の取引処理装置。
[付記3] 前記取消手段は、前記取引品として登録済みの物品に含まれた前記特定商品の全てを前記取引品から取り消す、
付記1又は付記2に記載の取引処理装置。
[付記4] 前記取消手段により前記取引品から取り消された物品のリストを表した第3の画面を表示させる第3の表示手段、
を更に備える付記3に記載の取引処理装置。
[付記5] 指定された物品が前記特定商品である場合に、指定された物品が前記特定商品であることを表した第4の画面を表示させる第4の表示手段、
を更に備え、
前記登録手段は、指定された物品が前記特定商品である場合に当該の物品を、前記第4の表示手段による前記第4の画面の表示の後に登録実行が指示されたことに応じて前記取引品として登録する、
付記1乃至付記4のいずれか一項に記載の取引処理装置。
[付記6] 取引処理装置に設けられたコンピュータを、
指定された物品を取引品として登録する登録手段と、
前記登録手段による登録の終了後に、前記取引品として登録済みの物品に特定商品が複数含まれる場合に、いくつの前記特定商品が前記取引品に含まれるかを表した第1の画面を表示させる表示制御手段と、
取消指示に応じて、前記特定商品を前記取引品から取り消す取消手段と、
して機能させるための情報処理プログラム。