(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024103813
(43)【公開日】2024-08-01
(54)【発明の名称】会計装置
(51)【国際特許分類】
G07G 1/12 20060101AFI20240725BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20240725BHJP
【FI】
G07G1/12 321Z
G07G1/00 331A
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024093623
(22)【出願日】2024-06-10
(62)【分割の表示】P 2020022551の分割
【原出願日】2020-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 航太
(72)【発明者】
【氏名】内藤 英浩
(72)【発明者】
【氏名】川口 裕紀
(72)【発明者】
【氏名】矢嶋 信介
(72)【発明者】
【氏名】服部 大祐
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 孝浩
(57)【要約】
【課題】本発明が解決しようとする課題は、釣銭やレシートの取り忘れを防止可能な会計装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の会計装置は、筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、前記筐体内に、硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、を収納し、前記筐体の外部に排出された硬貨を受ける硬貨排出口と、レシートを前記筐体の外部に発行するレシート発行口を、前記筐体の前記顧客の同一視野内に配置する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、
前記筐体内に、
硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、
前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、
を収納し、
前記筐体の外部に排出された硬貨を受ける硬貨排出口と、レシートを前記筐体の外部に発行するレシート発行口を、前記筐体の前記顧客の同一視野内に配置した、
会計装置。
【請求項2】
前記硬貨排出口と前記レシート発行口を左右方向に近接させて並べて配置した、
請求項1に記載の会計装置。
【請求項3】
筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、
前記筐体内に、
硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、
前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、
を収納し、
前記筐体に、前記硬貨釣銭機から前記筐体の外部に釣銭として排出された硬貨と前記筐体の外部に発行されたレシートを受ける共通の排出口を備えた、
会計装置。
【請求項4】
前記会計処理に基づいて硬貨分の釣銭が存在するかを判断する釣銭判断手段と、
硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、前記レシートを前記排出口に排出した後に前記硬貨を前記排出口に排出させる排出制御手段と、を備えた、
請求項3に記載の会計装置。
【請求項5】
紙幣を収納し、前記会計処理に係る紙幣分の釣銭を払い出す紙幣釣銭機、をさらに備え、
前記排出口は、前記紙幣釣銭機から前記筐体の外部に釣銭として排出された紙幣を受ける、
請求項3に記載の会計装置。
【請求項6】
前記会計処理に基づいて紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在するかをそれぞれ判断する釣銭判断手段と、
硬貨分の釣銭のみが存在すると判断した場合には、前記レシート、前記硬貨分の釣銭の順に前記排出口に排出させ、紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、前記紙幣分の釣銭、前記レシート、前記硬貨分の釣銭の順に前記排出口に排出させる排出制御手段と、を備えた、
請求項5に記載の会計装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、会計装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セルフPOS(Point of Sales)、およびセミセルフPOSに含まれる会計装置は、顧客が自身で会計操作を行う。そして、顧客は、会計操作に伴う会計処理を実行した会計装置は、レシート発行口からレシートを発行し、釣銭排出口から釣銭を排出する。顧客は、発行されたレシートや排出された釣銭を受け取る。
【0003】
しかしながら、会計装置の操作に慣れていない顧客は、排出された釣銭や発行されたレシートに気づかずに、取り忘れる場合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、釣銭やレシートの取り忘れを防止可能な会計装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の会計装置は、筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、前記筐体内に、硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、を収納し、前記筐体の外部に排出された硬貨を受ける硬貨排出口と、レシートを前記筐体の外部に発行するレシート発行口を、前記筐体の前記顧客の同一視野内に配置する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は、実施形態に係るセルフPOS端末の外観を示す図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る会計装置の入出金部付近の構成を示す正面から見た説明図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る会計装置の入出金部付近の構成を示す上面から見た説明図である。
【
図4】
図4は、会計装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】
図5は、第2実施形態に係る会計装置の入出金部付近の構成を示す正面から見た説明図である。
【
図6】
図6は、第2実施形態に係る会計装置の入出金部付近の構成を示す上面から見た説明図である。
【
図7】
図7は、会計装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【
図8】
図8は、会計装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、第1実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態により、この発明が限定されるものではない。
【0008】
まず、セルフPOS端末100について説明する。セルフPOS端末100は、購入する商品に付されたシンボルを顧客自身の操作で読み取らせると、読み取られたシンボルを解析して取得した当該商品を特定する商品コードに基づいて、当該商品に係る商品情報(商品名、商品の価格、等)を読み出して、当該商品に係る商品データ処理を行う装置である。また、セルフPOS端末100は、顧客による会計操作により、売上登録処理を行った商品について会計処理を実行する装置である。
【0009】
ここで、商品データ処理とは、セルフPOS端末100が読み取ったシンボルを解析して取得した商品を特定する商品コードに基づいて、商品マスタ342(
図6を参照)から当該商品の商品情報(商品名、商品の価格、等)を読み出し、読み出した当該商品の商品情報を表示するとともに、商品情報を商品情報部331(
図4を参照)に記憶する処理をいう。会計処理とは、商品データ処理に伴い商品情報部331に記憶された商品情報に基づいて、当該取引に係る合計金額や税額の表示、顧客から預かった預り金に基づいて釣銭を計算して表示する処理をいう。
【0010】
図1は、第1実施形態にかかるセルフPOS端末100の外観を示す正面図である。
図1に示すように、セルフPOS端末100は、会計装置1と、籠置き棚2と、袋詰め棚3とを備えている。会計装置1は、入出金部4、読取部5、表示操作部6、および各部を制御する制御部300(
図4参照)等を備えている。
【0011】
会計装置1は、第1筐体11と第2筐体12とを備えている。第1筐体11は、開放および閉止可能な扉111を備える。扉111は、ヒンジ部111aを中心に上下方向に回動する。第1筐体11は、内部に、入出金部4を収納する。入出金部4は、硬貨釣銭機41および紙幣釣銭機42(いずれも
図4参照)を収納している。また、入出金部4は、制御部300が実行する会計処理に係るレシートを印字するプリンタ51を備えている。第2筐体12は、内部に、制御部300を収納している。
【0012】
読取部5は、商品を特定するために、商品の外観や商品に付されたシンボル(バーコードや二次元コード等)を読み取るコードリーダ50を備えている。また、読取部5は、制御部300が実行する決済処理に係るクレジットカードの読取りを行うカードリーダ52(
図4参照)を備えている。
【0013】
表示操作部6は、表示部61と、操作部62とを備える。表示部61は、制御部300の制御に従って画像を表示する。操作部62は、表示部61の表面に設けられており、オペレータが触れた位置に基づく情報を制御部300に出力する、例えばタッチキーである。
【0014】
籠置き棚2は、籠内の商品を取り出して読取部5にかざす動作を行う際に、籠の置き場とする物置台である。籠置き棚2は、会計装置1の一側方に設けられている。
【0015】
袋詰め棚3は、シンボルが読み取られた商品を袋詰めするための台である。袋詰め棚3は、会計装置1の他側方(左右方向で籠置き棚2の反対側)に設けられている。
【0016】
次に、入出金部4について説明する。
図2は、会計装置1の入出金部4付近の構成を示す正面から見た説明図である。
図3は、会計装置1の入出金部4付近の構成を示す上面から見た説明図である。
【0017】
図2および
図3に示すように、入出金部4は、硬貨釣銭機41、紙幣釣銭機42、プリンタ51を備える。すなわち、硬貨釣銭機41、紙幣釣銭機42、プリンタ51は、第1筐体11の内部に収納される。硬貨釣銭機41は、硬貨釣銭機41としての筐体を有し(図示せず)、収納している硬貨から、釣銭金額のうち硬貨分の金額の硬貨を払い出す。会計装置1は、第1筐体11に硬貨を排出する硬貨排出口411を備える。硬貨排出口411は、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口そのものである場合と、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口とは異なる場合がある。硬貨排出口411が、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口そのものである場合には、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口が第1筐体11から外部に露出することで、第1筐体11に設けられた硬貨排出口411となる。硬貨排出口411が、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口とは異なる場合には、硬貨排出口411は、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口と通路によって連通している。硬貨排出口411は、硬貨釣銭機41の硬貨排出口から払い出され、連通している通路を通過して第1筐体11の外部に排出された硬貨を受ける。実施形態では、硬貨排出口411は、硬貨釣銭機41に設けられた硬貨排出口そのものである。
【0018】
紙幣釣銭機42は、紙幣釣銭機42としての筐体を有し(図示せず)、収納している紙幣から、釣銭金額のうち紙幣分の金額の紙幣を払い出す。会計装置1は、第1筐体11に紙幣を排出する紙幣排出口421を備える。紙幣排出口421は、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口そのものである場合と、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口とは異なる場合がある。紙幣排出口421が、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口そのものである場合には、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口が第1筐体11から外部に露出することで、第1筐体11に設けられた紙幣排出口421となる。紙幣排出口421が、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口とは異なる場合には、紙幣排出口421は、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口と通路によって連通している。紙幣排出口421は、紙幣釣銭機42の紙幣排出口から払い出され、連通している通路を通過して第1筐体11の外部に排出された紙幣を受ける。実施形態では、紙幣排出口421は、紙幣釣銭機42に設けられた紙幣排出口そのものである。
【0019】
また、プリンタ51は、プリンタ51としての筐体を有し(図示せず)、商品データ処理された商品の商品情報と、会計処理された商品の会計情報をレシートに印字する。会計装置1は、第1筐体11にレシート発行口511を備える。レシート発行口511は、プリンタ51に設けられたレシート発行口そのものである場合と、プリンタ51に設けられたレシート発行口とは異なる場合がある。レシート発行口511が、プリンタ51に設けられたレシート発行口そのものである場合には、プリンタ51に設けられたレシート発行口が第1筐体11から外部に露出することで、第1筐体11に設けられたレシート発行口511となる。レシート発行口511が、プリンタ51に設けられたレシート発行口とは異なる場合には、レシート発行口511は、プリンタ51に設けられたレシート発行口と通路によって連通している。レシート発行口511は、プリンタ51のレシート発行口から発行され、連通している通路を通過して第1筐体11の外部に発行されたレシートを発行する。実施形態では、レシート発行口511は、プリンタ51に設けられたレシート発行口そのものである。レシート発行口511は、プリンタ51によって印字されたレシートを第1筐体11の外部に発行する。
【0020】
ここで、硬貨排出口411は会計装置1の左側に寄せて配置し、レシート発行口511は会計装置1の右側に寄せて配置される。また、硬貨排出口411とレシート発行口511は、互いに、会計装置1を操作するために会計装置1付近に位置する顧客から見て、同一視野内に位置するように配置されている。同一視野内とは、例えば、硬貨排出口411に排出された硬貨を見る顧客が目線を動かさずに見ることができる範囲内をいう。また、例えば、レシート発行口511から発行されたレシートを見る顧客が目線を動かさずに見ることができる範囲内をいう。すなわち、硬貨排出口411とレシート発行口511が同一視野内に設けられている場合、硬貨排出口411に排出された硬貨を見る顧客は、視線を動かすことなくレシート発行口511から発行されるレシートを見ることができる。また、硬貨排出口411とレシート発行口511が同一視野内に位置するように設けられている場合、レシート発行口511から発行されるレシートを見る顧客は、視線を動かすことなく硬貨排出口411に排出された硬貨を見ることができる。硬貨排出口411とレシート発行口511が略同一高さの位置に近接して左右方向に並べて配置されることが、最も硬貨排出口411とレシート発行口511が同一視野内に位置するように設けられているための構成であると言える。実施形態の場合、硬貨排出口411のすぐ右側に隣接してレシート発行口511が並べて配置されている。
【0021】
なお、紙幣釣銭機42は硬貨釣銭機41の上方に位置し、紙幣排出口421は、硬貨排出口411の上方に(すなわち、紙幣排出口421を第1筐体11の左側に寄せて)配置することが望ましい。このように配置することで、会計装置1の右側内部に空間が生まれるため、硬貨釣銭機41に硬貨を投入するための投入口7を、空間の位置(すなわち、会計装置1の右側に寄せて)に配置することができる。人間は右利きの人が多いため、投入口7は会計装置1の右側に寄せて硬貨を投入し易い位置に配置することが望ましい。
【0022】
ここからは、第1実施形態に係る会計装置1のハードウェアについて説明する。
図4は、会計装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4に示すように、会計装置1は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、メモリ部34等を備えている。CPU31は制御主体となる。ROM32は各種プログラムを記憶する。RAM33はプログラムや各種データを展開する。メモリ部34は各種プログラムを記憶する。CPU31、ROM32、RAM33、メモリ部34は、互いにバス35を介して接続されている。CPU31とROM32とRAM33が、制御部300を構成する。すなわち、制御部300は、CPU31がROM32やメモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する会計装置1の制御処理を実行する。
【0023】
RAM33は、商品情報部331を備える。商品情報部131は売上登録処理された商品情報を記憶する。
【0024】
メモリ部34は、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等で構成されており、電源を遮断しても記憶内容を維持する。メモリ部34は、制御プログラム部341と商品マスタ342を備える。制御プログラム部341は会計装置1を制御するための制御プログラムを記憶する。商品マスタ342は、商品を特定する商品コードに対応付けて当該商品の商品名、商品の価格等の商品情報を記憶する。
【0025】
制御部300は、バス35とコントローラ36を介して、操作部62、表示部61、硬貨釣銭機41、紙幣釣銭機42、プリンタ51、カードリーダ52、コードリーダ50を接続する。表示部61は、会計装置1を操作する顧客に向けて商品情報や決済情報等の情報を表示する。操作部62は、終了キー621を含むタッチキーで構成された、表示部61上に設けられたキーボードである。終了キー621は、購入するすべての商品について商品データ処理が終了し、会計装置1による顧客の操作を終了する際に顧客が操作する。硬貨釣銭機41は、顧客から受け取った金銭のうち硬貨を収納するとともに、硬貨分の釣銭を払い出す。紙幣釣銭機42は、顧客から受け取った金銭のうち紙幣を収納するとともに、紙幣分の釣銭を払い出す。プリンタ51は、商品情報や決済情報等を印字したレシートを発行する。カードリーダ52は、クレジットカード等のカード情報を読み取る。コードリーダ50は、商品に付されたシンボルを読み取る。
【0026】
また、制御部300は、バス35を介して、通信インタフェース(I/F)53と接続している。通信インタフェース53は、会計装置1の上位機器である店舗サーバ(図示せず)と、情報を送受信可能に接続している。
【0027】
このような構成の第1実施形態において、制御部300は、商品の購入金額と顧客から預かった金額とに基づいて釣銭を算出する。そして制御部300は、紙幣の釣銭がある場合は、当該金額データを紙幣釣銭機42に送信する。紙幣釣銭機42は、金額データを受信した場合には、金額データ分の紙幣を第1筐体11の外部に位置する紙幣排出口421に、
図3の矢印Y3方向に払い出す。また、制御部300(または紙幣釣銭機42)は、硬貨の釣銭がある場合は、当該金額データを硬貨釣銭機41に送信する。硬貨釣銭機41は、金額データを受信した場合には、金額データ分の硬貨を第1筐体11の外部に位置する硬貨排出口411に
図3の矢印Y2方向に払い出す。また、制御部300は、会計処理した商品に係る商品情報や会計情報をプリンタ51に送信する。プリンタ51は、商品情報や会計情報を印字したレシートを第1筐体11の外部に位置するレシート発行口511に矢印Y1方向排出する。
【0028】
このように外部に排出された硬貨は硬貨排出口411が受ける。また、レシートはレシート発行口511に排出される。そして、硬貨排出口411とレシート発行口511は、左右方向に隣接して並べて配置されているため、顧客が硬貨の釣銭やレシートの取り忘れを防止することができる。すなわち、硬貨排出口411とレシート発行口511は、顧客の同一視野内に配置されている。
【0029】
(第2実施形態)
ここからは、第2実施形態について説明する。第1実施形態では、釣銭としての硬貨を硬貨排出口411に払い出し、レシートをレシート発行口511から排出するようにし、硬貨排出口411とレシート発行口511を同一視野内に配置した。第2実施形態では、釣銭としての硬貨とレシートを、一つの共通の排出口8(顧客の同一視野内)に排出するようにした。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成については第1実施形態と同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、
図1に係る会計装置1の構成は、第2実施形態も同じである。また、
図4に示した会計装置1のハードウェア構成は、第2実施形態も同じである。制御部300は、CPU31がROM32やメモリ部34に記憶されRAM33に展開された制御プログラムに従って動作することによって、後述する会計装置1の制御処理を実行する。
【0030】
図5は、第2実施形態に係る会計装置1の入出金部4付近の構成を示す正面から見た説明図である。
図6は、会計装置1の入出金部4付近の構成を示す上面から見た説明図である。
【0031】
図5および
図6に示すように、入出金部4は、硬貨釣銭機41、紙幣釣銭機42、プリンタ51を備える。すなわち、硬貨釣銭機41、紙幣釣銭機42、プリンタ51は、第1筐体11の内部に収納される。紙幣釣銭機42は、紙幣釣銭機42としての筐体を有し(図示せず)収納している紙幣から、釣銭金額のうち紙幣分の金額の紙幣を払い出す。紙幣釣銭機42の上部には紙幣釣銭機42が配置される。硬貨釣銭機41は、硬貨釣銭機41としての筐体を有し(図示せず)収納している硬貨から、釣銭金額のうち硬貨分の金額の硬貨を払い出す。また、紙幣釣銭機42の右隣にはプリンタ51が配置される。プリンタ51は、プリンタ51としての筐体を有し(図示せず)、売上登録処理された商品の商品情報と、会計処理された商品の会計情報をレシートに印字する。
【0032】
また、会計装置1は、第1筐体11に排出口8を備える。排出口8は紙幣釣銭機42に近接して配置される。釣銭としての紙幣は、紙幣釣銭機42から払い出され、連通している通路を矢印Y6方向に搬送され排出口8に排出される。排出口8は排出された紙幣を受ける。排出口8に排出された紙幣は、紙面を上下方に向けて水平に、かつ紙幣の長手方向を矢印Y6と直交方向に向けて排出される。
【0033】
また、釣銭としての硬貨は、硬貨釣銭機41から払い出され、連通している通路を矢印Y5方向に搬送され排出口8に上方から排出される。排出口8は排出された硬貨を受ける。
【0034】
また、レシートは、プリンタ51から発行され、連通している通路を矢印Y4方向に搬送され排出口8に排出される。排出口8に排出されたレシートは、紙面を上下方に向けて水平に、かつ紙幣の長手方向を矢印Y4と平行方向に向けて排出される。排出口8は排出されたレシートを受ける。すなわち、紙幣の排出方向Y6とレシートの排出方向Y4は、略直交方向である。よって、排出口8に排出された紙幣とレシートは、長手方向が同一の方向を向いている。すなわち、排出口8に排出された紙幣とレシートは、長手方向が揃っている。
【0035】
また、第2実施形態において、硬貨のみの釣銭がある(紙幣の釣銭がない)場合には、まずレシートを排出口8に排出させ、その後に硬貨を上方からレシート上に排出する。このようにすることで、レシートの上に硬貨が乗った状態となる。顧客は、レシートと釣銭としての硬貨を、排出口8から同時に取り去ることができる。
【0036】
また、紙幣のみの釣銭がある(硬貨の釣銭がない)場合には、まず紙幣を排出口8に排出させ、その後にレシートを排出する。このようにすることで、紙幣の上にレシートが乗った状態となる。顧客は、紙幣とレシートを、排出口8から同時に取り去ることができる。
【0037】
また、紙幣の釣銭と硬貨の釣銭がある場合には、まず紙幣を排出口8に排出させ、その後にレシートを排出口8に排出する。さらにその後に硬貨を排出口8に排出する。このようにすることで、紙幣の上にレシートが乗り、レシートの上に硬貨が乗った状態となる。顧客は、紙幣とレシートと硬貨を、排出口8から同時に取り去ることができる。
【0038】
なお、硬貨釣銭機41は紙幣釣銭機42の上方に配置することが望ましい。このように配置することで、会計装置1の右側に空間が生まれるため、硬貨釣銭機41に硬貨を投入するための投入口7を、空間に(すなわち、会計装置1の右側に寄せて)配置することができる。人間は右利きの人が多いため、投入口7は会計装置1の右側に寄せて硬貨を投入し易い位置に配置することが望ましい。
【0039】
ここからは、第2実施形態に係る会計装置1の機能構成について説明する。
図7は、会計装置1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、会計装置1の制御部300は、制御プログラム部341に記憶され、RAM33に展開された制御プログラムに従うことで、釣銭判断手段301、排出制御手段302として機能する。
【0040】
釣銭判断手段301は、会計処理に基づいて硬貨分の釣銭が存在するかを判断する。また、釣銭判断手段301は、会計処理に基づいて紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在するかをそれぞれ判断する。具体的には、釣銭判断手段301は、売上登録処理した商品の合計金額データと顧客から受け取った預り金に係る預り金データ基づいて、釣銭が硬貨だけか、釣銭が硬貨と紙幣を含むか、を判断する。
【0041】
排出制御手段302は、硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、レシートを排出口8に排出させた後に硬貨を排出口8に排出させる。また、排出制御手段302は、紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、紙幣分の釣銭、レシート、硬貨分の釣銭の順に排出口8に排出させる。
【0042】
ここからは、第2実施形態に係る会計装置1の制御について説明する。
図8は、会計装置1の制御処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、会計装置1の制御部300は、商品に付されたバーコードがコードリーダ50によって読み取られたかを判断する(S11)。バーコードが読み取られたと判断した場合には(S11のYes)、制御部300は、当該バーコードを解析して取得した商品コードに基づいて商品マスタ342を検索し、読み取った商品情報を商品情報部331に記憶する。そして制御部300は、S11に戻る。
【0043】
また、バーコードの読み取りではないと判断した場合には(S11のNo)、制御部300は、終了キー621が操作されたかを判断する(S21)。終了キー621が操作されたと判断した場合には(S21のYes)、制御部300は、商品情報部331に記憶されている商品情報に基づいて、会計処理を実行する(S22)。
【0044】
次に釣銭判断手段301は、会計処理の結果に基づいて、紙幣の釣銭があるかを判断する(S23)。紙幣の釣銭があると判断した場合には(S23のYes)、排出制御手段302は、紙幣釣銭機42が釣銭分の紙幣を排出口8に排出するように紙幣釣銭機42を制御する(S24)。
【0045】
紙幣の釣銭はないと判断した場合には(S23のNo)、およびS24の処理を実行した後に、排出制御手段302は、プリンタ51を駆動して、S22で会計処理したデータ(商品情報や会計情報)を印字したレシートを発行させて、排出口8に排出させる(S25)。
【0046】
次に釣銭判断手段301は、会計処理の結果に基づいて、硬貨の釣銭があるかを判断する(S26)。硬貨の釣銭があると判断した場合には(S26のYes)、排出制御手段302は、硬貨釣銭機41が釣銭分の硬貨を排出口8に上方から排出するように硬貨釣銭機41を制御する(S27)。そして制御部300は、S11に戻る。なお、終了キー621の操作ではないと判断した場合(S21のNo)、および硬貨の釣銭はないと判断した場合には(S26のNo)、制御部300は、S11に戻る。
【0047】
このように、硬貨の釣銭のみがある場合、制御部300は、S23の判断でNo→S25の処理→S26の判断でYes→S27の処理を行い、排出口8にレシートを排出させた後に当該レシート上に硬貨を排出させる。すなわち、排出口8において、レシート、硬貨の順に下から重なる。また、紙幣の釣銭のみがある場合、制御部300は、S23の判断でYes→S24の処理→S25処理→S26の判断でNoの処理を行い、排出口8に紙幣を排出させた後に当該紙幣上にレシートを排出させる。すなわち、排出口8において、紙幣、レシートの順に下から重なる。また、紙幣と硬貨の釣銭がある場合、制御部300は、S23の判断でYes→S24の処理→S25の処理→S26の判断でYes→S27の処理を行い、排出口8に紙幣を排出させた後に当該紙幣上にレシートを排出させ、さらに当該レシート上に硬貨を排出させる。すなわち、排出口8において、紙幣、レシート、硬貨の順に下から重なる。
【0048】
このような第2実施形態によれば、会計装置1は、第1筐体11を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置1であって、第1筐体11内に、硬貨を収納し、会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機41と、会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するプリンタ51と、を収納し、第1筐体11に、硬貨釣銭機41から第1筐体11の外部に釣銭として排出された硬貨と第1筐体11の外部に排出されたレシートを受ける共通の排出口8を備える。このような会計装置1は、排出口8に釣銭としての硬貨とレシートが排出される。そのため、釣銭やレシートの取り忘れを防止することができる。
【0049】
また、第2実施形態によれば、会計装置1は、会計処理に基づいて硬貨分の釣銭が存在するかを判断する釣銭判断手段301と、硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、レシートを排出口8に排出した後に硬貨を排出口8に排出させる排出制御手段302を備える。このような会計装置1は、排出口8には、レシートが排出された後に当該レシート上に硬貨が上方から排出される。すなわち、排出口8には、レシート、硬貨の順に下から重なる。そのため、レシートと釣銭の硬貨を排出口8から確実に取り去ることができる。
【0050】
また、実施形態では、紙幣を収納し、会計処理に係る紙幣分の釣銭を払い出す紙幣釣銭機42、をさらに備え、排出口8は、紙幣釣銭機42から第1筐体11の外部に釣銭として排出された紙幣を受ける。このような会計装置1は、排出口8に釣銭としての紙幣と硬貨とレシートが排出される。そのため、釣銭やレシートの取り忘れを防止することができる。
【0051】
また、第2実施形態によれば、会計装置1は、会計処理に基づいて紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在するかをそれぞれ判断する釣銭判断手段301と、硬貨分の釣銭のみが存在すると判断した場合には、レシート、硬貨分の釣銭の順に排出口8に排出させ、紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、紙幣分の釣銭、レシート、硬貨分の釣銭の順に排出口8に排出させる排出制御手段302を備える。このような会計装置1は、排出口8には、紙幣が排出された後に当該紙幣上にレシートが発行され、さらにレシート上に硬貨が上方から排出される。すなわち、排出口8には、紙幣、レシート、硬貨の順に下から重なる。そのため、排出口8に排出された釣銭としての紙幣、レシート、釣銭としての硬貨を排出口8から確実に取り去ることができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0053】
例えば、実施形態では、硬貨釣銭機41と紙幣釣銭機42を用いて説明した。しかしながらこれに限らず、紙幣釣銭機42はなくてもよい。
【0054】
また、実施形態ではセルフPOS端末100の会計装置1を会計装置として説明した。しかしながらこれに限らず、例えばセミセルフ型のPOS端末における会計装置を本願発明の会計装置としてもよい。
【0055】
なお、実施形態の会計装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0056】
また、実施形態の会計装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、実施形態の会計装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0057】
また、実施形態の会計装置1で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0058】
1 会計装置
4 入出金部
5 読取部
6 表示操作部
7 投入口
8 排出口
11 第1筐体
12 第2筐体
21 操作部
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 メモリ部
41 硬貨釣銭機
42 紙幣釣銭機
50 コードリーダ
51 プリンタ
61 表示部
62 操作部
100 セルフPOS端末
131 商品情報部
300 制御部
301 釣銭判断手段
302 排出制御手段
331 商品情報部
341 制御プログラム部
342 商品マスタ
411 硬貨排出口
421 紙幣排出口
511 レシート発行口
【先行技術文献】
【特許文献】
【0059】
【手続補正書】
【提出日】2024-06-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、
前記筐体内に、
硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、
紙幣を収納し、前記会計処理に係る紙幣分の釣銭を払い出す紙幣釣銭機と、
前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、
を収納し、
前記筐体の外部に排出された硬貨を受ける硬貨排出口と、レシートを前記筐体の外部に発行するレシート発行口を、前記筐体の前記顧客の同一視野内に配置した、
会計装置。
【請求項2】
前記硬貨排出口と前記レシート発行口を、略同一高さの位置に左右方向に近接させて並べて配置した、
請求項1に記載の会計装置。
【請求項3】
前記硬貨釣銭機の上に前記紙幣釣銭機を配置した、
請求項2に記載の会計装置。
【請求項4】
前記会計操作を行う前記顧客に向けて商品情報や決済情報を表示する表示部と、
前記硬貨釣銭機と前記紙幣釣銭機を、前記筐体内の幅方向の左側に寄せて配置し、
前記レシートプリンタを前記筐体内の幅方向の右側に寄せて、前記硬貨釣銭機と略同一高さに並べて配置し、
前記硬貨釣銭機と前記紙幣釣銭機と前記レシートプリンタの配置によって前記筐体内の右側に形成される空間に前記硬貨釣銭機に硬貨を投入する投入口、を配置した、
請求項3に記載の会計装置。
【請求項5】
筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、
前記筐体内に、
硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、
紙幣を収納し、前記会計処理に係る紙幣分の釣銭を払い出す紙幣釣銭機と、
前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、
を収納し、
前記紙幣釣銭機の上に硬貨釣銭機を配置し、
前記筐体に、前記硬貨釣銭機から前記筐体の外部に釣銭として排出された硬貨と前記紙幣釣銭機から前記筐体の外部に釣銭として排出された紙幣と前記筐体の外部に発行されたレシートを受ける共通の排出口を備えた、
会計装置。
【請求項6】
前記会計操作を行う前記顧客に向けて商品情報や決済情報を表示する表示部と、
前記硬貨釣銭機と前記紙幣釣銭機を、前記筐体内の幅方向の左側に寄せて配置し、
前記レシートプリンタを前記筐体内の前記幅方向の右側に寄せて配置し、
配置された前記硬貨釣銭機と前記紙幣釣銭機と前記レシートプリンタの配置によって前記筐体内の右側に形成される空間に前記硬貨釣銭機に硬貨を投入する投入口、を配置した、
請求項5に記載の会計装置。
【請求項7】
前記会計処理に基づいて紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在するかをそれぞれ判断する釣銭判断手段と、
硬貨分の釣銭のみが存在すると判断した場合には、前記レシート、前記硬貨分の釣銭の順に前記排出口に排出させ、紙幣分の釣銭と硬貨分の釣銭が存在すると判断した場合には、前記紙幣分の釣銭、前記レシート、前記硬貨分の釣銭の順に前記排出口に排出させる排出制御手段と、を備え、
前記排出制御手段は、前記紙幣の長手方向と前記レシートの長手方向を同一方向に向けて排出させる、
請求項6に記載の会計装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
実施形態の会計装置は、筐体を有し、商品の購入に係る会計操作を顧客自身が行うことで会計処理を実行する会計装置であって、前記筐体内に、硬貨を収納し、前記会計処理に係る硬貨分の釣銭を払い出す硬貨釣銭機と、紙幣を収納し、前記会計処理に係る紙幣分の釣銭を払い出す紙幣釣銭機と、前記会計処理に係る情報を印字したレシートを発行するレシートプリンタと、を収納し、前記筐体の外部に排出された硬貨を受ける硬貨排出口と、レシートを前記筐体の外部に発行するレシート発行口を、前記筐体の前記顧客の同一視野内に配置した。