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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104077
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】パーツフィーダシステム
(51)【国際特許分類】
   B65G 27/32 20060101AFI20240726BHJP
   G05B 19/05 20060101ALI20240726BHJP
   G05B 19/042 20060101ALI20240726BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20240726BHJP
   H05K 13/02 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
B65G27/32
G05B19/05 L
G05B19/042
B65G47/14 101
H05K13/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008100
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】000102692
【氏名又は名称】NTN株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087941
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100112829
【弁理士】
【氏名又は名称】堤 健郎
(74)【代理人】
【識別番号】100155963
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100150566
【弁理士】
【氏名又は名称】谷口 洋樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142608
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 由佳
(74)【代理人】
【識別番号】100213470
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 真二
(72)【発明者】
【氏名】上野 健嗣
(72)【発明者】
【氏名】志村 洋一
【テーマコード(参考)】
3F037
3F080
5E353
5H220
【Fターム(参考)】
3F037BA01
3F037CC01
3F037CC05
3F080AA13
3F080AA24
3F080AA26
3F080BA01
3F080BA02
3F080CB02
3F080CB16
5E353HH48
5E353QQ05
5H220AA04
5H220BB01
5H220BB17
5H220CC03
5H220CC09
5H220CX05
5H220JJ04
5H220JJ12
(57)【要約】
【課題】パーツフィーダコントローラの入出力端子の機能を、ユーザにとって直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定できるパーツフィーダコントローラ、外部端末、入出力端子設定制御装置およびパーツフィーダ装置を提供する。
【解決手段】 パーツフィーダの制御を行い、外部端末からの入出力端子設定情報を記憶する専用の記憶部と、前記入出力端子設定情報に従って機能が設定される入出力端子とを有するパーツフィーダコントローラ。上記パーツフィーダコントローラに接続され、前記入出力端子の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成する外部端末。上記パーツフィーダコントローラと、上記外部端末とを備えた入出力端子設定制御装置。上記入出力端子設定制御装置と、前記パーツフィーダとを具備したパーツフィーダ装置。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーツフィーダの制御を行うパーツフィーダコントローラであって、
外部端末からの入出力端子設定情報を記憶する専用の記憶部と、
前記入出力端子設定情報に従って機能が設定される入出力端子と、
を有するパーツフィーダコントローラ。
【請求項2】
請求項1に記載のパーツフィーダコントローラに接続され、
前記入出力端子の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成する、
外部端末。
【請求項3】
請求項2に記載の外部端末であって、
前記入出力端子設定情報を保存する保存部を有する、
外部端末。
【請求項4】
請求項1に記載のパーツフィーダコントローラと、
請求項2に記載の外部端末と、
を備えたパーツフィーダコントローラの入出力端子設定制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の入出力端子設定制御装置と、
前記パーツフィーダと、
を具備したパーツフィーダ装置。
【請求項6】
請求項5に記載のパーツフィーダ装置であって、
さらに、前記パーツフィーダコントローラに接続されるプログラマブルロジックコントローラを具備した、
パーツフィーダ装置。
【請求項7】
請求項6に記載のパーツフィーダ装置であって、
前記プログラマブルロジックコントローラに接続されるべき入出力信号が、前記プログラマブルロジックコントローラに代えて、前記パーツフィーダコントローラに接続された、
パーツフィーダ装置。
【請求項8】
請求項1に記載のパーツフィーダコントローラに接続された外部端末で使用される外部端末プログラムであって、
前記入出力端子の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成する、
外部端末プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パーツフィーダコントローラ、外部端末、入出力端子設定制御装置およびパーツフィーダ装置を含むパーツフィーダシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
パーツフィーダは、多種多様なワーク(部品・部材等)を貯蔵し、整列して送出し供給を行う機器である。こうしたパーツフィーダは、高速で機能し、製造ライン、検査ライン等で使用されて生産性の向上に貢献している。具体的には、パーツフィーダは、大量のワークを、例えばボウルの振動や各案内機構の誘導等により同一の方向・姿勢に整列させて、組立、検査等の次工程に供給する。パーツフィーダでは、コントローラ(パーツフィーダコントローラ)によって、上記振動の周波数や強度の設定、制御等がなされる。
【0003】
従来技術として例えば、外負荷変動等による外乱に対しても安定的に動作する制御を行うパーツフィーダコントローラや(特許文献1)、電流検出回路の過電流検出の調整(特許文献2)に対応したパーツフィーダコントローラが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5795841号公報
【特許文献2】特許3815845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のパーツフィーダコントローラのうち、例えば工業製品に使用されるものでは、プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLCとも呼ぶ)やセンサ等と信号線で接続して制御状態を検出、確認するための(外部)入力端子と、動作状態をPLCに通知する目的や、エアシリンダ用のバルブをパーツフィーダの動作状態に応じて制御する目的等の(外部)出力端子を保有している。従来のパーツフィーダコントローラの各入出力端子の種類(制御信号入力、センサ入力、アラーム出力、制御信号出力等)や機能(所定のタイミング等で制御信号入力、センサ入力等を受け、外部機器を制御する出力信号を生成し、該信号を所定のタイミングで出力するなどの機能)は、装置のユーザ側の設定者が取扱説明書を理解した上で、例えば予め定められた設定値をファンクションNo.を指定して、ユニット前面のパネルの表示部を見ながらつまみやツイッチ等を操作して入力することで設定され、さらに動作開始条件や動作開始時間、信号のアクティブHigh、アクティブLow等の動作(以下、入出力端子の「種類」や「動作」を含めて「機能」と呼ぶ場合がある)が設定される(図1)。
【0006】
上記のような、パネル操作設定では、予め割り当てられた数値やアルファベットで表されたファンクションNo.や設定値に設定内容の意味を持たせており(図1右表参照)、それらの表記では情報量が不十分な場合がある。よって、こうした数値やアルファベットに割り当てられた設定内容は、取扱説明書を都度確認するか、設定者の記憶に頼ったものになるため、慣れていないと分かりにくく、直感的な操作で使うのは困難であり、また不正確な設定もおこりうる。加えて、設定値は予め定められた動作しか割り当てられていないため、設定の自由度が低い。なお上述の様に、パーツフィーダコントローラの入出力端子にPLCが接続される場合には(図2)、PLC上のラダープログラム等を使用してプログラミングすることにより設定の自由度は向上しうる。しかし、こうしたプログラミングは専門的で難しく、やはり慣れていないと分かりにくく、直感的な操作で使うのは困難である。上述の各特許文献には、こうしたことについて何ら開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、上述の課題を解決すべく、パーツフィーダコントローラの入出力端子の機能を、ユーザにとって直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定できるパーツフィーダコントローラ、外部端末、入出力端子設定制御装置およびパーツフィーダ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明にかかるパーツフィーダコントローラは、
パーツフィーダの制御を行うパーツフィーダコントローラであって、
外部端末からの入出力端子設定情報を記憶する専用の記憶部と、
前記入出力端子設定情報に従って機能が設定される入出力端子と、
を有する。
【0009】
以上のように、本発明にかかるパーツフィーダコントローラは、前記入出力端子設定情報に従って機能が設定される入出力端子を有し、該入出力端子を各々設定するための入出力端子設定情報を外部端末から入手して記憶部に記憶するので、入出力端子の機能を、例えば後述するように外部端末によって、直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定することができる。
【0010】
本発明にかかる外部端末は、
上記パーツフィーダコントローラに接続され、
前記入出力端子の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成するものであってもよい。
また、本発明にかかる外部端末プログラムは、
上記パーツフィーダコントローラに接続された外部端末で使用される外部端末プログラムであって、
前記入出力端子の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成する。
以上のように、本発明にかかるパーツフィーダコントローラに接続された外部端末および外部端末プログラムは、入出力端子設定情報を出力する際、前記入出力端子の設定において、上記設定インタフェースで所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成するため、入出力端子の機能を直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定することができる。
なお、外部端末は、前記入出力端子設定情報を保存する保存部を有してもよい。これにより、複数の入出力端子設定情報を有することができ、また一の入出力端子設定情報をコピーして修正変更し、他の新たな入出力端子設定情報とできる。
【0011】
本発明にかかるパーツフィーダコントローラの入出力端子設定制御装置は、
上記パーツフィーダコントローラと、
上記外部端末と、
を備えるものであってもよい。
以上のように、本発明にかかる入出力端子設定制御装置は、上記効果を奏するパーツフィーダコントローラおよび外部端末を備えるため、入出力端子の機能を直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定することができる。
【0012】
本発明にかかるパーツフィーダ装置は、
上記入出力端子設定制御装置と、
前記パーツフィーダと、
を具備するものであってもよい。
以上のように、本発明にかかるパーツフィーダ装置は、上記効果を奏する入出力端子設定制御装置を具備するため、入出力端子の機能を直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定することができる。
前記パーツフィーダ装置は、前記パーツフィーダコントローラに接続されるプログラマブルロジックコントローラを具備してもよい。
この時、前記プログラマブルロジックコントローラに接続されるべき入出力信号が、前記プログラマブルロジックコントローラに代えて、前記パーツフィーダコントローラに接続されてもよい。
プログラマブルロジックコントローラで行っていた機能をパーツフィーダコントローラで実行できるので、本来、プログラマブルロジックコントローラに接続されるべき入出力信号が、該プログラマブルロジックコントローラに代えて、パーツフィーダコントローラに接続できる。この時、プログラマブルロジックコントローラとパーツフィーダコントローラとの間の配線を省略できるので、該配線省略によりパーツフィーダコントローラにはこの入出力信号を接続するための端子が確保できている。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかるパーツフィーダコントローラ、外部端末、入出力端子設定制御装置およびパーツフィーダ装置によれば、パーツフィーダコントローラの入出力端子の機能を、ユーザにとって直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】従来のパーツフィーダコントローラの入出力端子および機能の設定内容を示す概略図である。
図2】パーツフィーダコントローラの入出力端子とPLCとの接続を示す概略図である。
図3】本発明の一実施形態に係るパーツフィーダコントローラおよび外部端末等の周辺接続機器を含むパーツフィーダ装置の一例を示す図である。
図4】上記パーツフィーダコントローラの入出力端子の機能の一例を示す図である。
図5】上記外部端末における、入出力端子の設定を行うための設定インタフェースの一例を示す図である。
図6】上記外部端末における、入出力端子の設定を行うための設定インタフェースの他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図3に、本発明の一実施形態に係るパーツフィーダ装置の一例を示す。パーツフィーダ装置100は、少なくともボウルフィーダ等のパーツフィーダ200と入出力端子設定制御装置300とからなる。入出力端子設定制御装置300は、少なくとも後述のパーツフィーダコントローラ330と外部端末370とからなり、パーツフィーダコントローラ330の入出力端子331の設定に使用される。本実施形態のパーツフィーダ装置100は、さらにパーツフィーダコントローラ330に接続されるプログラマブルロジックコントローラ(PLC)400を具備している。
【0016】
パーツフィーダコントローラ330は、パーツフィーダ200の制御を行い、少なくとも外部端末370からの入出力端子331の設定情報(入出力端子設定情報)を格納する記憶部333sと、前記入出力端子設定情報に従って機能を設定することも可能な(外部)入出力端子331と、を有する。パーツフィーダコントローラ330の記憶部333sは例えばROMであり、記憶部333s内にはプログラムされた入出力端子331の動作状態を格納するエリア(例えば従来から存在する予め定められた入出力端子331の動作、機能等のプログラムされたデータを格納するエリア)と、上記入出力端子設定情報を格納する専用のエリアとが設けられている。なお記憶部333sは、上記入出力端子設定情報を記憶する専用の記憶部であってもよい。本実施形態のパーツフィーダコントローラ330は、後述の外部端末370の設定インタフェースIFで作成された入出力端子331の動作状態をファイル化して入出力端子設定情報として記憶部333sの後者のエリアに格納する。本実施形態では、記憶部333sはMCU(マイクロコントロールユニット)333に内蔵されているが、MCUの外部のROM等に内蔵されてもよい。本実施形態では、MCU333に対して上記入出力端子設定情報が読み書きされる構成である。なお、各入出力端子331の動作および機能は、動作条件に沿って、また上記プログラムされたデータまたは入出力端子設定情報のどちらかが選択されて、MCU333で実行される。
【0017】
本実施形態では、上記プログラムされたデータまたは入出力端子設定情報のうち、入出力端子設定情報が選択される例で説明する。パーツフィーダコントローラ330は、MCU333の各入出力端子331の動作設定を実行する際に、上記格納した入出力端子331の入出力端子設定情報を記憶部333sから読み出すことで、外部端末370で設定した各入出力端子331の設定(動作状態)を実現しうる。
【0018】
本実施形態の入出力端子331の機能は、図4に示すような、予め定められた動作が予め割り当てられた従来の入出力端子(例えば、図中のIN1,IN2等)と、入出力端子設定情報でユーザが設定した入出力端子(例えば、図中のX10,X11等)とで切り替え可能である。以下では、既述のように、ユーザが設定した入出力端子設定情報における入出力端子およびその機能について説明を行うと、入出力端子は図4のように例えばX10,X11,…,Y10,Y11,…等で表されている。すなわち、外部端末370の設定インタフェースIF(後述)を使用してユーザが行った設定(入出力端子設定情報)では、従来の上記IN1,IN2端子等の機能や種類を、他のユーザが設定可能な入出力端子として、外部端末370の入力部373で選択するだけで設定することができ、加えて、各入出力端子の動作(動作開始条件や動作開始時間等)も設定できる。すなわち、ユーザは所望の入出力端子を直感的に選択して、かつ所望の設定を行うことができる。
【0019】
外部端末370は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)やスマートホンなどの携帯情報端末であり、パーツフィーダコントローラ330に接続され得る。例えば、外部端末370は、パーツフィーダコントローラ330のUSBポート331u(図3)に接続されうる。外部端末370は、入出力端子331の設定を行うための設定インタフェースであって所望の入出力端子331を選択して所望の設定を行う設定インタフェースIFにより、前記入出力端子設定情報を作成する。本実施形態の外部端末370では、上述の様に入出力端子331の設定を行うために所望の入出力端子を選択して所望の設定を行う設定インタフェースにより前記入出力端子設定情報を作成するための外部端末プログラムがインストールされている。外部端末370は、少なくとも保存部371、キーボードやマウス等の入力部373、液晶ディスプレイ等の出力部375を有する。保存部371は、前記入出力端子設定情報を保存するメモリー等である。なお、入力部373および出力部375は、別体であっても、タッチパネル等の単一のデバイスであってもよい。
【0020】
本実施形態の外部端末370では、設定インタフェースIFにより、パーツフィーダコントローラ330の入出力端子331の機能を、所望の入出力端子331を選択したり値を入力したりする等して、ユーザにとって直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定できる上、入出力端子の1点ずつに対して、ユーザが所望するカスタマイズを行なう事ができる。これにより、外部入力でパーツフィーダコントローラ330に取り込んだ信号について、これまで以上にトリガとしての利用価値を拡大できる一面もある上、今まで設定できなかった入力に対する外部出力の制御が可能となり、自由度が高い状態で設定できる。以上のように、本実施形態の入出力端子331の設定方法では、単に設定内容を選択することにより実現できるため、さらにあってもせいぜい値を入力すること等により実現できるため、いずれにしてもユーザが直感的に操作(設定)することができる。また本実施形態の入出力端子331の設定方法では、外部端末370で設定内容をファイルとして保存部371に保存できる。このため、ファイルの内容をコピーして使用することで、システム構築の際にコピーファイルを編集、変更すれば、簡単に同じようなシステムを構築できる。
【0021】
上記のような設定が可能となることで、これまでPLC400で行っていた機能を、一部パーツフィーダコントローラ330側で行うことができる。すなわち、これまでではPLC400に接続されていた入出力信号を、PLC400に代えてパーツフィーダコントローラ330に接続して、パーツフィーダコントローラ330側で上記一部機能を実行することができる。よって、これまで上記PLC400に接続されていた上記入出力信号を使用した機能を、パーツフィーダコントローラ330側で、PLC400を経由しないで実現できるため、該入出力信号をパーツフィーダコントローラ330に直接入力させることができ、これにより、パーツフィーダコントローラ330―PLC400間にこれまで接続されていた上記入出力信号のような配線を削減できる。パーツフィーダコントローラ330では、この配線の削減により、この配線が接続されていた入出力端子が解放されるため、上記の本来PLC400に接続されるべき入出力信号を解放された上記入出力端子に直接接続することができる。
【0022】
図5図6に外部端末370の出力部375に表示された、入出力端子331の設定を行うための設定インタフェースIFの例を示す。図5は入力端子の設定画面(設定インタフェースIF)、図6は出力端子の設定画面(設定インタフェースIF)を示す。これらの設定には、入力部373が使用される。
【0023】
図5の設定インタフェースIFでは、符号Aで示すエリアで、各入力端子X10~X13の入力が有効となる条件を選択できる(ディジタル信号で、H[high]で有効か(アクティブハイ)/L[Low]で有効か(アクティブロー))。符号Bのエリアでは、各入力端子X10~X13の入力の使用条件。すなわち、パーツフィーダコントローラ330に保存されている従来通りのパーツフィーダコントローラ330側の設定で行った設定情報を使用するか(ファンクション設定)、本実施形態の設定インタフェースIFを使用した設定で行った設定情報を使用するか(PCツール設定)選択できる。符号Cのエリアは、例えば所定の設定(同図では設定X1)を使用するか否か、センサ入力を使用するのか否かが選択でき、入力端子X10~X13の入力信号をどのように論理的に組み合わせて使用するかが選択的に設定できる。
【0024】
図6の設定インタフェースIFでは、符号Dで示すエリアで、出力端子Y10~Y13のうちどの端子を使用するか(どの端子から出力信号がドライブされるか)を選択できる。符号Eのエリアでは、各出力端子Y10~Y13の出力の使用条件。すなわち、パーツフィーダコントローラ330に保存されている従来通りのパーツフィーダコントローラ330側の設定で行った設定情報を使用するか(ファンクション設定)、本実施形態の設定インタフェースIFを使用した設定で行った設定情報を使用するか(PCツール設定)選択できる。符号Fのエリアは、例えば所定の出力信号(同図では出力信号Y11)を動作させる条件、すなわち各入力端子における入力信号が有効になってからまたは有効でなくなってから何秒後に出力するかの条件(この条件は複数設定できて、これらを論理的に複合させてもよい)を選択的に設定できる(数値はキーボード入力等する)。
【0025】
上述のような設定インタフェースIFを使用することで、単に設定内容を選択するため、さらにあってもせいぜい値を入力すること等で済むため、入出力端子331の機能を、取扱説明書がない状態でも設定内容が容易に理解でき、ユーザにとって直感的な操作でかつ自由度が高い状態で設定できる。
【0026】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0027】
100 パーツフィーダ装置
200 パーツフィーダ
300 入出力端子設定制御装置
330 パーツフィーダコントローラ
331 入出力端子
333s 格納部
370 外部端末
371 保存部
400 プログラマブルロジックコントローラ
IF 設定インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6