(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104100
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】タオル、タオルを用いた応援方法及びメッセージ伝達方法並びにタオルの製造方法
(51)【国際特許分類】
A47K 10/02 20060101AFI20240726BHJP
G09F 7/00 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
A47K10/02 Z
G09F7/00 Z
A47K10/02 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008149
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】516279042
【氏名又は名称】共栄安全有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100163267
【弁理士】
【氏名又は名称】今中 崇之
(72)【発明者】
【氏名】酒井 孝之
(57)【要約】
【課題】イベント参加者の一体感を醸成することができるタオル、タオルを用いた応援方法並びにタオルの製造方法を提供する。
【解決手段】タオル10は、タオル生地102と、タオル生地102の縁に沿って設けられた第1のテープ28aと、第1のテープ28aに沿って設けられた第1のエレメント20aと、タオル生地102の第1のテープ28aとは反対の側の縁に沿って設けられた第2のテープ28bと、第2のテープ28bに沿って設けられた第2のエレメント20bと、を備え、タオル生地102に文字又は図柄を含む表示がなされ、第1のエレメント20aにスライダー22aが設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タオル生地と、
前記タオル生地の縁に沿って設けられた第1のテープと、
前記第1のテープに沿って設けられた第1のエレメントと、
前記タオル生地の前記第1のテープとは反対の側の縁に沿って設けられた第2のテープと、
前記第1のエレメントに対応し、前記第2のテープに沿って設けられた第2のエレメントと、を備え、
前記タオル生地に文字又は図柄を含む表示がなされ、
前記第1のエレメントにスライダーが設けられているタオル。
【請求項2】
請求項1記載のタオルにおいて、
前記表示が理解できるように正面視したとき、前記第1のエレメントの上端部に箱が設けられているタオル。
【請求項3】
請求項2記載のタオルにおいて、
前記第1のエレメントを背面側から覆う隠しテープを更に備え、
前記第1のエレメントが、該タオルと前記隠しテープとの間に挟まれたタオル。
【請求項4】
請求項2記載のタオルにおいて、
前記第1のエレメントが正面視して右側に配置されているタオル。
【請求項5】
複数の請求項1記載のタオルを準備するステップと、
前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントにより構成される線ファスナーを用いて前記複数のタオルを連結するステップと、
連結された前記タオルを掲げるステップと、を含む応援方法。
【請求項6】
請求項5記載の応援方法であって、
前記複数のタオルが、プレイヤーを囲むように無端状に連結される応援方法。
【請求項7】
請求項5記載の応援方法であって、
前記スライダーが途中まで引き下げられた状態で連結される応援方法。
【請求項8】
複数の請求項1記載のタオルを準備するステップと、
タオルハンガーを中に通した状態で、前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントを用いて前記複数のタオルを環状に連結するステップと、を含む応援方法。
【請求項9】
請求項1記載のタオルであって前記表示が一つのメッセージを構成するための分割された文字又は図形であるタオルを複数準備するステップと、
前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントを用いて複数の前記タオルをそれぞれ連結し、前記メッセージを表現するステップと、を含むメッセージ伝達方法。
【請求項10】
請求項3記載のタオルの製造方法であって、
前記第2のテープと前記隠しテープとを第1の縫い目にて互いに縫い合わせる第1の工程と、
前記第1の工程の後、前記第2のテープが縫い合わされた前記隠しテープの縁と前記タオル生地の縁とを合わせた状態で第2の縫い目にて互いに縫い合わせる第2の工程と、
前記第2の工程の後、前記隠しテープ及び前記第2のテープを共に第3の縫い目にて前記タオル生地に縫い合わせる第3の工程と、を含むタオルの製造方法。
【請求項11】
請求項10記載のタオルの製造方法であって、
前記第1の縫い目、前記第3の縫い目及び前記第2の縫い目がそれぞれ順に間隔を空けて形成され、
前記第1の縫い目が前記タオル生地の縁に最も近い位置にあるタオルの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タオル、タオルを用いた応援方法及びメッセージ伝達方法並びにタオルの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、大きさ(面積)や平面形状を自由に変えることのできるタオルが記載されている。このタオルは、タオル生地で形成された本体部と、本体部の縁に取り付けられたファスナーとを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、イベント参加者の一体感を醸成することができるタオル、タオルを用いた応援方法並びにタオルの製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、メッセージを効果的に表現できるタオル、タオルを用いたメッセージ伝達方法並びにタオルの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、タオル生地と、前記タオル生地の縁に沿って設けられた第1のテープと、前記第1のテープに沿って設けられた第1のエレメントと、前記タオル生地の前記第1のテープとは反対の側の縁に沿って設けられた第2のテープと、前記第1のエレメントに対応し、前記第2のテープに沿って設けられた第2のエレメントと、を備え、前記タオル生地に文字又は図柄を含む表示がなされ、前記第1のエレメントにスライダーが設けられているタオルである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のタオルにおいて、前記表示が理解できるように正面視したとき、前記第1のエレメントの上端部に箱が設けられている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のタオルにおいて、前記第1のエレメントを背面側から覆う隠しテープを更に備え、前記第1のエレメントが、該タオルと前記隠しテープとの間に挟まれている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2記載のタオルにおいて、前記第1のエレメントが正面視して右側に配置されている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、複数の請求項1記載のタオルを準備するステップと、前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントにより構成される線ファスナーを用いて前記複数のタオルを連結するステップと、連結された前記タオルを掲げるステップと、を含む応援方法である。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項5記載の応援方法であって、前記複数のタオルが、プレイヤーを囲むように無端状に連結される。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項5記載の応援方法であって、前記スライダーが途中まで引き下げられた状態で連結される。
【0012】
請求項8に記載の発明は、複数の請求項1記載のタオルを準備するステップと、タオルハンガーを中に通した状態で、前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントを用いて前記複数のタオルを環状に連結するステップと、を含む応援方法である。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項1記載のタオルであって前記表示が一つのメッセージを構成するための分割された文字又は図形であるタオルを複数準備するステップと、前記第1のエレメント及び前記第2のエレメントを用いて複数の前記タオルをそれぞれ連結し、前記メッセージを表現するステップと、を含むメッセージ伝達方法である。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項3記載のタオルの製造方法であって、前記第2のテープと前記隠しテープとを第1の縫い目にて互いに縫い合わせる第1の工程と、前記第1の工程の後、前記第2のテープが縫い合わされた前記隠しテープの縁と前記タオル生地の縁とを合わせた状態で第2の縫い目にて互いに縫い合わせる第2の工程と、前記第2の工程の後、前記隠しテープ及び前記第2のテープを共に第3の縫い目にて前記タオル生地に縫い合わせる第3の工程と、を含むタオルの製造方法である。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項10記載のタオルの製造方法であって、前記第1の縫い目、前記第3の縫い目及び前記第2の縫い目がそれぞれ順に間隔を空けて形成され、前記第1の縫い目が前記タオル生地の縁に最も近い位置にある。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、イベント参加者の一体感を醸成することができるタオル、タオルを用いた応援方法並びにタオルの製造方法を提供できる。
また、本発明によれば、メッセージを効果的に表現できるタオル、タオルを用いたメッセージ伝達方法並びにタオルの製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るタオルを正面側から見た説明図である。
【
図3】同タオルの変形例であって、連結した状態の要部を背面側から見た説明図である。
【
図5】同タオルの変形例であって、背面側から見た縁部を示す説明図である。
【
図6】(A)~(C)は、それぞれ、同タオルの変形例の製造工程を示す説明図である。
【
図7】連結された同タオルの第1の使用方法を示す説明図である。
【
図8】連結された同タオルの第2の使用方法を示す説明図である。
【
図9】連結された同タオルの第3の使用方法を示す説明図である。
【
図10】連結された同タオルの第4の使用方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
【0019】
本発明の一実施の形態に係るタオル10は、
図1に示すような例えば矩形状のタオルであり、
図2に示すように、連結して使用することで、スポーツの試合やコンサート等のイベントにおいて参加者が応援をしたり、メッセージを伝えたりするために使用される。
【0020】
なお、タオル10のサイズは限定されるものではない。従って、例えば
図1及び
図7に示したタオルはいずれも縦横比が相違するが、同じタオル10として説明する。
また、タオル10の表面には、デザインとして、文字又は図柄を含む表示がなされている。以下、これらの文字や図柄を理解できるように正面視した状態に基づいて上下左右を定義し、この定義に従って説明する。
【0021】
タオル10は、
図1に示すように、例えば左右方向が長手となっており、背面側にはタグ12が取り付けられている。なお、タグ12の位置は任意でよい。
タオル10は、タオル生地102と、線ファスナーの一方の側を構成するための第1のテープ28a及び第1のエレメント20aと、線ファスナーの他方の側を構成するための第2のテープ28b及び第2のエレメント20bと、を備えている。
【0022】
タオル生地102は、例えば、縁部がメロー巻き(不図示)により処理されたシャーリング生地である。タオル生地102の表面には、例えばインクジェットプリンターを用いて、前述の文字や図柄を含む表示が印刷されている。
【0023】
第1のエレメント20aは、正面視して(表面側から見て)右側に、第2のエレメント20bは、正面視して(表面側から見て)左側に配置され、第1のエレメント20aは、第2のエレメント20bに対応している。すなわち、互いに異なるタオル10は、第1のエレメント20aと第2のエレメント20bが噛み合うことで連結される。
【0024】
第1のテープ28aは、正面から見てタオル生地102の右側の短辺の縁に沿って設けられている。第1のテープ28aは、例えば樹脂等の腰がある材質であることが好ましい。
第1のエレメント20aは、第1のテープ28aに沿って設けられている。第1のエレメント20aには、第1のエレメント20aに沿って移動するスライダー22aが設けられている。また、第1のエレメント20aの上端部には、他のタオル10の蝶棒が挿入される箱24aが設けられている。
第1のテープ28aと第1のエレメント20aとは一体的に形成されていてもよい。
【0025】
第2のテープ28bは、正面から見てタオル生地102の左側の短辺の縁(第1のテープ28aとは反対の側の縁)に沿って設けられている。第2のテープ28bは、例えば樹脂等の腰がある材質であることが好ましい。
第2のエレメント20bは、第2のテープ28bに沿って設けられている。第2のエレメント20bの上端部には、蝶棒26bが設けられている。
第2のテープ28bと第2のエレメント20bとは一体的に形成されていてもよい。
【0026】
このように、第1のテープ28a及び第2のテープ28bがそれぞれ左右両端に設けられているためにタオル10に張りが生まれ、後述するように複数のタオル10を連結した際に上下方向に折れ曲がりにくくする効果を奏する。
【0027】
次に、タオル10の連結方法について説明する。
第1のエレメント20aに他人の(他の)タオル10を連結する際には、左手で他人のタオル10に設けられた第2のエレメント20bの上端部にある蝶棒26bを箱24aに差し込み、右手でスライダー22aを引き下げて留めることができる。
【0028】
一方、第2のエレメント20bに他人の(他の)タオル10を連結する際には、左手で自分のタオル10に設けられた第2のエレメント20bの上端部にある蝶棒26bを、他人のタオル10に設けられた第1のエレメント20aの箱24aに差し込み、右手でスライダー22aを引き下げて留めることができる。
【0029】
すなわち、スライダー22aを引き下げて留めることにより、引き上げて留める場合と比較して、スライダー22aが途中で止まってしまった状態であっても、タオル10の上部が持たれた際に線ファスナーが開いてしまう可能性が低減される。
【0030】
ここで、タオル10は、
図3に示すタオル10a(タオル10の変形例)として、
図5に示すように、更に背面側に隠しテープ30を備え、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bが、それぞれ、先端部を除いて隠しテープ30によって隠れるように構成されていてもよい。
隠しテープ30は、例えばポリエステル製のグログランテープであり、縦方向及び横方向の寸法は、それぞれ、第1のエレメント20a及び第1のテープ28a並びに第2のエレメント20b及び第2のテープ28bよりも大きい。
タオル10aの第1のエレメント20a及び第1のテープ28a並びに第2のエレメント20b及び第2のテープ28bは、それぞれ、タオル10よりも中央寄りとなるように内側にその取り付け位置がずらされた上、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bの先端部を除き、隠しテープ30によって覆われるようにして縫い合わされる。換言すると、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bは、先端部を除き、タオル10aと隠しテープ30との間に挟まれるようにして配置される。
隠しテープ30により、
図4に示すように、連結されたタオルの間に生じる隙間が低減される。
【0031】
タオル10aの製造工程(タオル生地102に対し、第2のエレメント20b及び第2のテープ28b並びに隠しテープ30を取り付ける縫製工程)は以下のとおりである。
なお、タオル生地102に第1のエレメント20a及び第2のテープ28a並びに隠しテープ30を取り付ける手順については同様であるために割愛する。
【0032】
(第1の工程)
タオル生地102を所定の大きさに裁断し、縁部をメロー巻きにより処理する。
図6(A)に示すように、第2のエレメント29bの先端が隠しテープ30の縁から予め決められた寸法だけ僅かに出た状態で、縫い目ST1にて、隠しテープ30が第2のテープ28bに縫い合わされる。
縫い目ST1は、隠しテープ30の縁から寸法W1だけ離れた位置にある。
【0033】
(第2の工程)
図6(B)に示すように、第2のテープ28bが縫い合わされた隠しテープ30の縁とタオル生地102の縁の位置を合わせた状態で、隠しテープ30の内側(タオル生地102の中央側)の縁に沿う縫い目ST2にて、隠しテープ30のみがタオル生地102に縫い合わされる。
縫い目ST2は、タオル生地102の縁(隠しテープ30の縁)から寸法W2だけ離れた位置にあり、寸法W2は、寸法W1よりも長い。
このように、隠しテープ30が、タオル生地102の縁から離れた位置にて縫い合わされることにより、ミシンの針がエレメントやスライダーに接触し、縫い合わせに失敗してしまう可能性が低減される。
【0034】
(第3の工程)
図6(C)に示すように、隠しテープ30及び第2のテープ28bが、縫い目ST3にて、共にタオル生地102に縫い合わされる。
縫い目ST3は、タオル生地102の縁(隠しテープ30の縁)から寸法W3だけ離れた位置にあり、寸法W3は、寸法W1よりも長く、寸法W2よりも短い。
なお、以上説明した第1~第3の工程により、縫い目ST1、縫い目ST3及び縫い目ST2がそれぞれ順に間隔を空けて形成され、第1の縫い目ST1が、タオル生地102の縁に最も近い位置にあることになる。
【0035】
(第4の工程)
図5に示すように、隠しテープ30及び第2のテープ28bの上端部が、それぞれ縫い目ST4、ST5の2箇所にて、共にタオル生地102に縫い合わされる。縫い目ST4、ST5は、縫い目ST1(同
図5において不図示)が延びる方向と交差する方向にそれぞれ間隔を空けて形成される。
隠しテープ30及び第1のテープの下端部についても同様に、それぞれ図示しない2箇所の縫い目にてタオル生地102に縫い合わされる。
【0036】
このように製造されたタオル10aは、正面側から見た場合には、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bがタオル生地102に隠れるように取り付けられているため、連結した際に表れる継ぎ目が目立ちにくくなる。一方で、背面側から見た場合であっても、隠しテープ30によって、第1のエレメント20a及び第1のテープ28a並びに第2のエレメント20b及び第2のテープ28bが目立ちにくくなるように覆われている。
【0037】
次に、タオル10の使用方法について説明する。タオル10の使用方法として、一般的なタオルとしての使用方法の他、例えば以下に示す第1~第5の使用方法が挙げられる。
なお、下記第1~第5の使用方法は、前述のタオル10a(タオル10の変形例)についても同様である。
【0038】
(第1の使用方法)
第1の使用方法として、自分のタオル10の第1のエレメント20a(
図1参照)と、他のタオル10の第2のエレメント20bと、を組み合わせ、複数連結されたタオルを構成することができる。ここで、他のタオル10は、例えば、他人のタオルである。
【0039】
各タオル10に図柄や応援するスポーツチーム等へのメッセージの一部を分割して印刷し、各タオル10を連結した際に全体として一つの図柄やメッセージが表れるようにすることも可能である。
【0040】
なお、
図1に示すタグ12に、連結の順番を示す番号を表示することが好ましい。連結の順番を示す番号を表示するタグ12が設けられていることにより、例えば数十~数百以上の数のタオル10を滞りなく連結することができる。
【0041】
本使用方法によれば、例えば
図7(A)に示すように、タオル10に各自が応援するスポーツ選手の背番号や名前を表示し、これらを第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bにより構成される線ファスナーを用いて、
図7(B)に示すように連結して掲げることによって、イベント参加者による応援を盛り上げ、参加者同士の一体感を醸成することができる。
スポーツチームの応援の場合は、観客席にいる観客によって、複数のタオル10が、競技中のプレイヤーを囲むように環状(無端状)に連結されてもよい。
【0042】
(第2の使用方法)
第2の使用方法として、水平方向に延びる棒状部材を有するタオルハンガーを中に通した状態で、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bを用いて複数のタオル10を無端状に連結することによって、タオルハンガーから「落ちない」タオルを構成することができる。
従って、本使用方法によれば、例えば
図8(A)に示すように、各タオル10に「合格祈願」や「努力は実る」等のメッセージを表示することによって、
図8(B)に示すように、タオルハンガー40から落ちない縁起のよいタオルとなり、受験生を応援できる。
【0043】
(第3の使用方法)
第3の使用方法として、
図9(A)に示すように、各タオル10に世界各国の国旗が表示され、これらが
図9(B)に示すように連結されることにより、万国旗として構成することができる。
ここで、各タオル10を連結する際には、第1のエレメント20aと第2のエレメント20bとにより構成される線ファスナーは途中まで閉じられることが好ましい。このようにスライダー22aが途中まで引き下げられた状態で連結されることにより、線ファスナーが全て閉じられた場合と比較して、各タオルに、より大きな揺らめきが生じうる。
本使用方法によれば、例えば運動会の会場にタオル10による万国旗が掲げられることにより、効果的な演出がなされ、競技の場を盛り上げることを通じて参加者を応援することができる。
【0044】
(第4の使用方法)
第4の使用方法として、一つのメッセージを構成するための分割された文字又は図形がそれぞれ表示された複数のタオル10を準備し、これらを連結することで、そのメッセージを表現できる。
例えば
図10(A)に示すように、一方のタオル10に「JUST」の文字、「KEN」の文字及びハートの左半分を表示し、他方のタオル10に「MARRIED」の文字、「YURI」の文字及びハートの右半分を表示することで、連結されたタオル10によって、結婚したことを示すメッセージが効果的に表現される。
また、例えば
図10(B)に示すように、「JUST」の文字、ハートのマーク及び「MARRIED」の文字がメッセージとして表れるように、各タオル10に、一つの文字及び一つのマークを表示しておき、これらを順に連結することにより、メッセージが効果的に表現される。
【0045】
(第5の使用方法)
第5の使用方法として、第1のエレメント20aに対応するエレメントを備えたLED発光装置(不図示)を準備し、このLED発光装置をタオル10に装着した状態で発光させることにより、例えばスポーツ観戦やコンサート等のイベントにおける応援を盛り上げることができる。
なお、スライダーに孔が形成されており、この孔にチャームとしてLED発光装置が取り付けられても、同様に応援を盛り上げることができる。
【0046】
このように、本実施の形態に係るタオル10によれば、第1のエレメント20a及び第2のエレメント20bを備えているので、タオル10又はタオル10aを複数連結して掲げることにより、参加者によるイベントの応援を盛り上げ一体感を醸成できたり、メッセージを効果的に表現できたりする。
【0047】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
【符号の説明】
【0048】
10 タオル
12 タグ
20a 第1のエレメント
20b 第2のエレメント
22a スライダー
24a 箱
26b 蝶棒
28a 第1のテープ
28b 第2のテープ
30 隠しテープ
40 タオルハンガー
102 タオル生地