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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104135
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
H01R13/52 301F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008213
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】南野 祐也
(72)【発明者】
【氏名】曽根 隆
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087FF08
5E087GG02
5E087JJ01
5E087MM12
5E087RR25
(57)【要約】
【課題】バリの発生を低減して、充填剤の液面管理をしやすくしたコネクタを提供する。
【解決手段】丸ピン端子3は、丸ピン端子3の外側面において小端子部33及び大端子部34の間に設けられた第1段差部35を有する。ハウジング2の端子収容部23は、内側面において大収容部232及び小収容部233の間に設けられた第2段差部234と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状の端子収容部と、筒状の端子収容部の開口を覆う底部と、を有する絶縁性のハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、一端部が前記底部から前記端子収容部内に突出する端子と、
前記端子収容部内の前記底部上に充填された充填剤と、を備えた、
コネクタにおいて、
前記端子は、前記底部から離れた側に設けられ、断面積が小さい小端子部と、前記底部側に設けられ、断面積が大きい大端子部と、前記端子の外側面において前記小端子部及び前記大端子部の間に設けられた第1段差部と、を有し、
前記端子収容部は、前記底部から離れた側に設けられ、収容面積が大きい大収容部と、前記底部側に設けられ、収容面積が小さい小収容部と、前記端子収容部の内側面において前記大収容部及び前記小収容部の間に設けられた第2段差部と、を有する、
コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記第1段差部は、前記第2段差部より前記底部から離れた側に設けられている、
コネクタ。
【請求項3】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記充填剤は、前記底部から前記第1段差部及び前記第2段差部まで充填されている、
コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ、に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタとしては、例えば、筒状に設けられた端子収容部と、端子収容部の開口を覆う底部から端子収容部内に突出する端子と、を備えている。このようなコネクタは、例えば、液体や粉塵が底部と端子との隙間から入り込むことを防ぐため、底部上に充填剤が設けられていることがある(特許文献1)。
【0003】
しかしながら、従来のコネクタでは、端子収容部の内側面と、端子の外側面と、が直線形状であるため、表面張力の影響により充填剤が、端子収容部の内側面と、端子の外側面と、を伝って這い上がっていく。このため、充填剤の液面管理が難しく、同じ量を注入しても、充填剤の液面にばらつきが生じる、という課題があった。また、端子収容部の内側面、端子の外側面に沿って充填剤のバリが発生し、バリがめくれやすくなるため、充填剤のシール性に問題が発生する恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-152199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バリの発生を低減して、充填剤の液面管理をしやすくしたコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、特徴としている。
筒状の端子収容部と、筒状の端子収容部の開口を覆う底部と、を有する絶縁性のハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、一端部が前記底部から前記端子収容部内に突出する端子と、
前記端子収容部内の前記底部上に充填された充填剤と、を備えた、
コネクタにおいて、
前記端子は、前記底部から離れた側に設けられ、断面積が小さい小端子部と、前記底部側に設けられ、断面積が大きい大端子部と、前記端子の外側面において前記小端子部及び前記大端子部の間に設けられた第1段差部と、を有し、
前記端子収容部は、前記底部から離れた側に設けられ、収容面積が大きい大収容部と、前記底部側に設けられ、収容面積が小さい小収容部と、前記端子収容部の内側面において前記大収容部及び前記小収容部の間に設けられた第2段差部と、を有する、
コネクタであること。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、バリの発生を低減して、充填剤の液面管理をしやすくしたコネクタを提供することができる。
【0008】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1実施形態における本発明のコネクタの斜視図である。
図2図2は、図1のA-A線断面図である。
図3図3は、図2の部分拡大図である。
図4図4は、図3から充填剤を除いた図である。
図5図5は、第2実施形態における本発明のコネクタの斜視図である。
図6図6は、図5のB-B線断面図である。
図7図7は、図6の部分拡大図である。
図8図8は、図7から充填剤を除いた図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0011】
以下、説明の便宜上、図1図8に示すように、「前」、「後」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。
【0012】
(第1実施形態)
まず、第1実施形態のコネクタ1について説明する。図1に示すように、コネクタ1は、絶縁性の合成樹脂から構成されたハウジング2と、ハウジング2に収容される複数の丸ピン端子3と、充填剤4(図2参照)と、を備えている。まず、ハウジング2について説明する前に丸ピン端子3について説明する。丸ピン端子3は、前後方向に長尺な略円柱状に設けられている。丸ピン端子3は、前後方向両側に各々設けられた相手端子がネジ止めにより接続される前側接続部31及び後側接続部32を有している。
【0013】
前側、後側接続部31、32は、相手端子を上方から重ねやすくするため、上部が切りかかれ、上下方向に垂直な平面が形成されている。また、前側、後側接続部31、32には、ネジを通す上下方向に貫通したネジ通し穴311、321が設けられている。本実施形態では、複数の丸ピン端子3は、3つ設けられ、ハウジング2にインサート成形されて収容されている。
【0014】
ハウジング2は、壁部に取り付けられる平板状のベース21と、丸ピン端子3が収容される筒状の前側端子収容部22及び後側端子収容部23と、を有している。
【0015】
図2に示すように、ベース21には、3つの丸ピン端子3を通すために、前後方向に貫通する3つの貫通孔211が設けられている。本実施形態では、3つの貫通孔211は、左右方向に並べて設けられている。貫通孔211は、円柱状の丸ピン端子3の外径とほぼ同じ内径に設けられ、貫通孔211と丸ピン端子3との隙間は僅かである。前側端子収容部22は、3つの貫通孔211の周縁から前側に向かって突出して設けられている。前側接続部31は、前側端子収容部22よりも前側に突出して設けられている。
【0016】
後側端子収容部23は、3つの貫通孔211の周縁よりも外側から後側に向かって突出して設けられている。このため、後側端子収容部23の前側開口は、一部がベース21により覆われ、ベース21が底部212を構成する。丸ピン端子3は、後端部が底部212から後側端子収容部23内に突出される。
【0017】
また、後側端子収容部23を貫通孔211の周縁よりも外側から後側に向かって突出して設けることにより、丸ピン端子3の外側面と後側端子収容部23の内側面との間には隙間Sが生じる。この隙間Sに充填剤4を噴出するノズルを挿入して、底部212に向かって充填剤4を噴出することにより、後述する充填剤4が後側端子収容部23内の底部212上に充填される。また、丸ピン端子3の外側面には、リング状のパッキン5が嵌められていて、充填剤4よりも底部212から離れた側の隙間Sが塞がれている。
【0018】
図1に示すように、後側端子収容部23の外側面には、ゴムなどの弾性部材から構成されたリング状のパッキン6を収容する溝が設けられ、パッキン6が嵌められている。壁部に設けた3つの貫通孔に後側端子収容部23を挿入すると、パッキン6により壁部に設けた貫通孔と後側端子収容部23との隙間が塞がれて、壁部を通しての粉塵や水の浸入を防ぐことができる。
【0019】
次に、丸ピン端子3の詳細について説明する。図2図4に示すように、丸ピン端子3は、底部212から離れた側に設けられ、断面積が小さい小端子部33と、底部212側に設けられ、断面積が大きい大端子部34と、丸ピン端子3の外側面において小端子部33及び大端子部34の間に設けられた第1段差部35と、を有している。本実施形態では、小端子部33の外径は、大端子部34の外径よりも小さく設けられ、これにより小端子部33の断面積が大端子部34の断面積よりも小さく設けられている。第1段差部35は、後側端子収容部23内に配置され、丸ピン端子3の上下方向に沿った軸回り全周に亘って設けられている。
【0020】
次に、後側端子収容部23の詳細について説明する。図2図4に示すように、後側端子収容部23は、底部212から離れた側に設けられ、収容面積が大きい大収容部232と、底部212側に設けられ、収容面積が小さい小収容部233と、後側端子収容部23の内側面において大収容部232及び小収容部233の間に設けられた第2段差部234と、を有する。本実施形態は、大収容部232の内径は、小収容部233の内径よりも小さく設けられ、これにより大収容部232の収容面積が小収容部233の収容面積よりも小さく設けられている。第2段差部234は、後側端子収容部23の上下方向に沿った軸回り全周に亘って設けられている。
【0021】
本実施形態では、第2段差部234は、第1段差部35よりも底部212側に設けられている。
【0022】
次に、上述したコネクタ1の製造過程について説明する。まず、丸ピン端子3をインサートした状態で、ハウジング2を成型する。次に、後側端子収容部23内に充填剤4を注入する。このとき、前側接続部31を下側に向け、後側接続部32を上側に向ける。そして、後側端子収容部23と丸ピン端子3との隙間Sにノズルを挿入して、底部212に向けてエポキシやシリコンポッティング材などの充填剤4を注入する。充填剤4は、表面張力の影響により後側端子収容部23の小収容部233の内側面、丸ピン端子3の大端子部34の外側面を伝って底部212から離れた側に進む。
【0023】
小収容部233の内側面を伝って底部212から離れた側に進んだ充填剤4は、第2段差部234に達すると、第2段差部234を伝って大収容部232の内側面に向かうが、充填材の量を調整することにより、第2段差部234を越えて大収容部232の内側面に達することを抑制できる。充填剤4が第2段差部234を伝っている間は、充填剤4の底部212からの高さは変化しない。
【0024】
同様に、大端子部34の外側面を伝って底部212から離れた側に進んだ充填剤4は、第1段差部35に達すると、第1段差部35を伝って小端子部33の外側面に向かうが、充填剤4の量を調整することにより、第1段差部35を越えて小端子部33の外側面に達することを抑制できる。充填剤4が第1段差部35を伝っている間は、充填剤4の底部212からの高さは変化しない。
【0025】
このように、第1段差部35、第2段差部234を設けることにより、充填剤4が第1段差部35、第2段差部234を越えないように充填剤4の量を調整することが容易となる。このため、バリの発生を低減できる。また、充填剤4が第1段差部35,第2段差部234を越えるのを低減でき、充填剤4は第1段差部35,第2段差部234まで充填されるため、充填剤4の液面のバラツキを抑えて、充填剤4の液面管理をしやすくすることができる。
【0026】
また、充填剤4は、絶縁性のハウジング2よりも金属製の丸ピン端子3に付着しやすいため、丸ピン端子3を伝って底部212から離れた側に進みやすい。本実施形態では、第1段差部35を第2段差部234よりも底部212から離れた位置に設けている。このため、第2段差部234より高い部分では充填剤4が丸ピン端子3を伝いにくく、より一層、充填剤4が第1段差部35を超えることを低減できる。
【0027】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のコネクタ1Bについて説明する。第2実施形態のコネクタ1Bは、第1実施形態の丸ピン端子3に代えて平タブ端子3Bを備えている。なお、図5図8において、上述した第1実施形態で既に説明した図1図4に示すコネクタ1と同等の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0028】
図5に示すように、コネクタ1Bは、絶縁性の合成樹脂から構成されたハウジング2Bと、ハウジング2Bに収容される複数の平タブ端子3Bと、充填剤4(図6参照)と、を備えている。まず、ハウジング2Bについて説明する前に平タブ端子3Bについて説明する。平タブ端子3Bは、平タブ端子3Bは、金属板を打ち抜き、折り曲げ加工して形成された平板状に設けられている。平タブ端子3Bは、丸ピン端子3と同様に、前後方向両側に各々設けられた、相手端子がネジ止めにより接続されている前側接続部31B及び後側接続部32Bを有している。
【0029】
前側端子収容部22Bは、前後方向に垂直に設けられている。後側接続部32Bは、上下方向に垂直に設けられている。前側、後側接続部31B,32Bは、ネジを通すネジ通し穴311B,321Bが設けられている。本実施形態では、複数の平タブ端子3Bは、3つ設けられ、ハウジング2Bにインサート成形されて収容されている。
【0030】
ハウジング2Bは、壁部に取り付けられる平板状のベース21Bと、平タブ端子3Bが収容される筒状の前側端子収容部22B及び後側端子収容部23Bと、を有している。
【0031】
図6に示すように、ベース21Bには、3つの平タブ端子3Bを通すための3つの貫通孔211Bが設けられている。本実施形態では、3つの貫通孔211Bは、左右方向に並べて設けられている。貫通孔211Bは、前側端子収容部22B及び後側端子収容部23Bの間を貫通するように設けられている。貫通孔211Bは、円柱状の平タブ端子3Bの外形よりも僅かに大きく設けられ、貫通孔211Bと平タブ端子3Bとの隙間はほぼない。前側端子収容部22Bは、3つの貫通孔211Bの周縁から前側に向かって突出して設けられている。前側接続部31Bは、前側端子収容部22Bよりも前側に突出して設けられている。
【0032】
後側端子収容部23Bは、第1実施形態と同様に、3つの貫通孔211Bの周縁よりも外側から後側に向かって突出して設けられている。このため、後側端子収容部23Bの前側開口は、一部がベース21Bにより覆われ、ベース21Bが底部212Bを構成する。平タブ端子3Bは、後端部が底部212Bから後側端子収容部23B内に突出される。
【0033】
また、後側端子収容部23Bを貫通孔211Bの周縁よりも外側から後側に向かって突出して設けることにより、第1実施形態と同様に、平タブ端子3Bの外側面と後側端子収容部23Bの内側面との間には隙間Sが生じる。
【0034】
次に、平タブ端子3Bの詳細について説明する。図6図8に示すように、平タブ端子3Bは、底部212Bから離れた側に設けられ、断面積が小さい小端子部33Bと、底部212B側に設けられ、断面積が大きい大端子部34Bと、平タブ端子3Bの外側面において小端子部33B及び大端子部34Bの間に設けられた第1段差部35Bと、を有している。本実施形態では、小端子部33Bの幅、厚さは、大端子部34Bの幅、厚さよりも小さく設けられ、これにより小端子部33Bの断面積が大端子部34Bの断面積よりも小さく設けられている。第1段差部35Bは、後側端子収容部23B内に配置され、平タブ端子3Bの上下方向に沿った軸回り全周に亘って設けられている。
【0035】
次に、後側端子収容部23Bの詳細について説明する。図6図8に示すように、後側端子収容部23Bは、底部212Bから離れた側に設けられ、収容面積が大きい大収容部232Bと、底部212B側に設けられ、収容面積が小さい小収容部233Bと、後側端子収容部23Bの内側面において大収容部232B及び小収容部233Bの間に設けられた第2段差部234Bと、を有する。本実施形態は、大収容部232Bの左右方向の幅、上下方向の高さは、小収容部233Bの左右方向の幅、上下方向の高さよりも小さく設けられ、これにより大収容部232Bの収容面積が小収容部233Bの収容面積よりも小さく設けられている。第2段差部234Bは、後側端子収容部23Bの上下方向に沿った軸回り全周に亘って設けられている。
【0036】
本実施形態でも同様に、第2段差部234Bは、第1段差部35Bよりも底部212B側に設けられている。
【0037】
上述したコネクタ1Bの製造過程は第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。第2実施形態で説明したように、コネクタ1Bは、第1段差部35B,第2段差部234Bが設けられているため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0039】
上述した実施形態によれば、第1段差部35,35Bは、第2段差部234,234Bより底部212,212Bから離れた側に設けられていたが、これに限ったものではない。第1段差部35,35Bと第2段差部234,234Bとは、底部212,212Bからの距離が同じであってもよい。
【0040】
上述した実施形態によれば、コネクタ1,1Bには丸ピン端子3,平タブ端子3Bが収容されていたが、これに限ったものではない。コネクタに収容される端子の形状はどんな形状であってもよい。
【0041】
ここで、上述した本発明に係るコネクタの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
筒状の端子収容部(23,23B)と、筒状の端子収容部(23,23B)の開口を覆う底部(212,212B)と、を有する絶縁性のハウジング(2,2B)と、
前記ハウジング(2,2B)内に収容され、一端部が前記底部(212,212B)から前記端子収容部(23,23B)内に突出する端子(3,3B)と、
前記端子収容部(23,23B)内の前記底部(212,212B)上に充填された充填剤(4)と、を備えた、
コネクタ(1,1B)において、
前記端子(3,3B)は、前記底部(212,212B)から離れた側に設けられ、断面積が小さい小端子部(33,33B)と、前記底部(212,212B)側に設けられ、断面積が大きい大端子部(34,34B)と、前記端子(3,3B)の外側面において前記小端子部(33,33B)及び前記大端子部(34,34B)の間に設けられた第1段差部(35,35B)と、を有し、
前記端子収容部(23,23B)は、前記底部(212,212B)から離れた側に設けられ、収容面積が大きい大収容部(232,232B)と、前記底部(212,212B)側に設けられ、収容面積が小さい小収容部(233,233B)と、前記端子収容部(23,23B)の内側面において前記大収容部(232,232B)及び前記小収容部(233,233B)の間に設けられた第2段差部(234,234B)と、を有する、
コネクタ(1,1B)であること。
【0042】
上記[1]の構成によれば、第1段差部(35,35B)及び第2段差部(234,234B)を設けることにより、バリの発生を低減して、充填剤(4)の液面管理がしやすくなる。
【0043】
[2]
[1]に記載のコネクタ(1,1B)において、
前記第1段差部(35,35B)は、前記第2段差部(234,234B)より前記底部(212,212B)から離れた側に設けられている、
コネクタ(1,1B)であること。
【0044】
上記[2]の構成によれば、より一層、バリの発生を低減して、充填剤(4)の液面管理がしやすくなる。
【0045】
[3]
[1]に記載のコネクタ(1,1B)において、
前記充填剤(4)は、前記底部(212,212B)から前記第1段差部(35,35B)及び前記第2段差部(234,234B)まで充填されている、
コネクタ(1,1B)であること。
【0046】
上記[3]の構成によれば、より一層、バリの発生を低減して、充填剤(4)の液面管理がしやすくなる。
【符号の説明】
【0047】
1,1B コネクタ
2,2B ハウジング
3 丸ピン端子(端子)
3B 平タブ端子(端子)
4 充填剤
23,23B 端子収容部
33,33B 小端子部
34,34B 大端子部
35,35B 第1段差部
212,212B 底部
232,232B 大収容部
233,233B 小収容部
234,234B 第2段差部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8