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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104155
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
B60K20/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008241
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】若園 拓也
【テーマコード(参考)】
3D040
【Fターム(参考)】
3D040AA01
3D040AA03
3D040AA22
3D040AB01
3D040AC07
3D040AF08
(57)【要約】
【課題】把持部の本体部に対するガタ付きを抑制する。
【解決手段】シフト装置のレバー16では、ノブ20の付勢板40の付勢力により、ノブ20に回動付勢力が作用されて、ノブ20の保持板42の保持凸部42Aがレバー本体18の保持孔32に保持されている。このため、ノブ20のレバー本体18に対するガタ付きを抑制できる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員が把持する把持部及び前記把持部が組付けられる本体部が設けられ、移動されてシフト位置が変更されるシフト体と、
前記把持部を付勢する付勢機構と、
前記付勢機構が前記把持部を付勢して前記把持部を前記本体部に保持させる保持機構と、
を備えるシフト装置。
【請求項2】
前記保持機構が前記把持部を前記本体部に係止させる請求項1記載のシフト装置。
【請求項3】
前記シフト体を収容し、内部に前記把持部が挿入される収容体を備える請求項1記載のシフト装置。
【請求項4】
前記付勢機構及び前記保持機構の少なくとも一方に設けられ、操作されて前記付勢機構の付勢又は前記保持機構の保持が解除される解除部を備える請求項1記載のシフト装置。
【請求項5】
前記シフト体を収容し、内部に前記解除部が配置される収容体を備える請求項4記載のシフト装置。
【請求項6】
前記収容体に設けられ、前記解除部に対向される対向孔を備える請求項5記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト体において把持部が本体部に組付けられるシフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のシフトレバーでは、レバー本体にノブが組付けられている。
【0003】
ここで、このシフトレバーでは、レバー本体の係合爪部がノブの係合孔部に係合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-255815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、把持部の本体部に対するガタ付きを抑制できるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様のシフト装置は、乗員が把持する把持部及び前記把持部が組付けられる本体部が設けられ、移動されてシフト位置が変更されるシフト体と、前記把持部を付勢する付勢機構と、前記付勢機構が前記把持部を付勢して前記把持部を前記本体部に保持させる保持機構と、を備える。
【0007】
本発明の第2態様のシフト装置は、本発明の第1態様のシフト装置において、前記保持機構が前記把持部を前記本体部に係止させる。
【0008】
本発明の第3態様のシフト装置は、本発明の第1態様又は第2態様のシフト装置において、前記シフト体を収容し、内部に前記把持部が挿入される収容体を備える。
【0009】
本発明の第4態様のシフト装置は、本発明の第1態様~第3態様の何れか1つのシフト装置において、前記付勢機構及び前記保持機構の少なくとも一方に設けられ、操作されて前記付勢機構の付勢又は前記保持機構の保持が解除される解除部を備える。
【0010】
本発明の第5態様のシフト装置は、本発明の第4態様のシフト装置において、前記シフト体を収容し、内部に前記解除部が配置される収容体を備える。
【0011】
本発明の第6態様のシフト装置は、本発明の第5態様のシフト装置において、前記収容体に設けられ、前記隙間に対向される対向孔を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1態様のシフト装置では、シフト体が移動されて、シフト位置が変更される。また、シフト体では、把持部が本体部に組付けられており、乗員が把持部を把持する。
【0013】
ここで、付勢機構が把持部を付勢して、保持機構が把持部を本体部に保持させる。このため、把持部の本体部に対するガタ付きを抑制できる。
【0014】
本発明の第2態様のシフト装置では、保持機構が把持部を本体部に係止させる。このため、保持機構が把持部を本体部に効果的に保持させることができる。
【0015】
本発明の第3態様のシフト装置では、収容体がシフト体を収容しており、収容体内に把持部が挿入される。このため、シフト体の長さを短くできる。
【0016】
本発明の第4態様のシフト装置では、付勢機構及び保持機構の少なくとも一方の解除部が操作されて、付勢機構の付勢又は保持機構の保持が解除される。このため、付勢機構の付勢及び保持機構の保持の少なくとも一方を容易に解除できる。
【0017】
本発明の第5態様のシフト装置では、収容体がシフト体を収容しており、収容体内に解除部が配置される。このため、付勢機構の付勢及び保持機構の保持の少なくとも一方が不要に解除されることを抑制できる。
【0018】
本発明の第6態様のシフト装置では、収容体の対向孔が解除部に対向される。このため、対向孔を介して解除部を操作できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係るシフト装置を示す後斜め左方から見た斜視図である。
図2】(A)は、本発明の実施形態に係るシフト装置のレバーを示す後斜め左方から見た斜視図であり、(B)は、当該レバーの内部を示す上側から見た斜視図である。
図3】(A)は、本発明の実施形態に係るシフト装置のレバーの主要部を示す左方から見た側面図であり、(B)は、当該レバーの主要部の詳細を示す左方から見た側面図である。
図4】(A)及び(B)は、本発明の実施形態に係るシフト装置のレバー本体を示す図であり、(A)は、前斜め左方から見た斜視図であり、(B)は、後斜め左方から見た斜視図である。
図5】(A)は、本発明の実施形態に係るシフト装置のノブ本体を示す後斜め左方から見た斜視図であり、(B)は、当該ノブ本体の主要部を示す後斜め左方から見た斜視図であり、(C)は、当該ノブ本体の主要部を示す前斜め左方から見た斜視図である。
図6】(A)は、本発明の実施形態に係るシフト装置のノブ本体の保持板を示す前斜め左方から見た斜視図であり、(B)は、当該ノブ本体を示す下斜め左方から見た斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係るシフト装置におけるプレート内へのドライバーの挿入状況を示す後斜め左方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1には、本発明の実施形態に係るシフト装置10が後斜め左方から見た斜視図にて示されている。なお、図面では、シフト装置10の前方を矢印FRで示し、シフト装置10の右方を矢印RHで示し、シフト装置10の上方を矢印UPで示している。
【0021】
本実施形態に係るシフト装置10は、車両(自動車)のコンソール(図示省略)に設置されており、シフト装置10の前方、右方及び上方は、それぞれ車両の前方、右方及び上方に向けられている。コンソールの上壁には、開放孔(図示省略)が形成されており、開放孔は、コンソール内を上側に開放している。
【0022】
図1に示す如く、シフト装置10には、収容体としての略直方体形箱状のプレート12が設けられており、プレート12は、コンソール内に固定されると共に、後側部分の上側にコンソールの開放孔が配置されている。プレート12の左壁の後部には、円状の対向孔12Aが貫通形成されており、対向孔12Aは、プレート12内をプレート12の外側に開放させている。対向孔12Aには、工具としてのドライバー14(例えばマイナスドライバー、図7参照)の先端側部分が通過可能にされており、ドライバー14の先端側部分は、対向孔12Aを介してプレート12内に挿入可能にされている。
【0023】
プレート12の後側部分内には、シフト体としての略柱状のレバー16(図2(A)参照)が収容されており、レバー16は、上下方向に長尺にされている。レバー16の上部以外の部分は、本体部としてのレバー本体18にされると共に、レバー16の上部は、把持部としてのノブ20にされており、レバー本体18の上側にノブ20が組付けられている。
【0024】
レバー16(レバー本体18)の上下方向中間部には、被支持部としての円柱状の中心軸16Aが一対一体形成されており、一対の中心軸16Aは、左方と右方とに突出されると共に、互いに同軸上に配置されている。一対の中心軸16Aは、プレート12の左壁と右壁とに回転可能に支持されており、レバー16は、中心軸16Aを中心として、前後方向に所定範囲で回動(移動)可能にされている。レバー16は、プレート12の上壁の後側部分を回動可能に貫通しており、レバー16は、コンソールの開放孔に回動可能に貫通されている。
【0025】
レバー16のノブ20は、車室内に突出されており、車両の乗員(特に運転者)は、ノブ20を把持して、レバー16を回動操作可能にされている。レバー16は、シフト位置としてのH位置(ホーム位置)に配置されており、レバー16がH位置から前側に操作されて、レバー16がシフト位置としてのR位置(リバース位置)に配置されると共に、レバー16がH位置から後側に操作されて、レバー16がシフト位置としてのD位置(ドライブ位置)又はS位置(シーケンシャル位置)に配置される。
【0026】
レバー16のレバー本体18(図4の(A)及び(B)参照)の上部には、挿入部としての略矩形柱状の挿入柱22が設けられており、挿入柱22の軸方向は、上下方向にされている。レバー本体18には、挿入柱22の下側において、固定部としての略矩形柱状の固定柱24が設けられており、固定柱24は、挿入柱22と同軸上に配置されている。また、固定柱24の前後方向寸法及び左右方向寸法は、それぞれ挿入柱22の前後方向寸法及び左右方向寸法に比し大きくされている。
【0027】
固定柱24の前端部には、付勢機構26を構成する付勢部としての略矩形状の付勢孔28が形成されており、付勢孔28は、固定柱24を左右方向に貫通すると共に、固定柱24の前側に開放されている。付勢孔28の上面及び下面の後側部分は、上下方向に垂直に配置されており、付勢孔28の下面の前側部分は、前方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されている。固定柱24の後端部には、保持機構30を構成する保持部としての略矩形状の保持孔32が形成されており、保持孔32は、固定柱24を左右方向に貫通すると共に、固定柱24の後側に開放されている。保持孔32の下面の前側部分は、上下方向に垂直に配置されており、保持孔32の上面及び下面の後側部分は、後方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されている。
【0028】
ノブ20には、樹脂製のノブ本体34(図5の(A)~(C)、図6の(A)及び(B)参照)が設けられている。ノブ本体34の上側部分には、被挿入部としての略有底矩形筒状の挿入筒36が設けられており、挿入筒36の軸方向は、上下方向にされている。挿入筒36内は、下方に開放されており、挿入筒36内には、下側から、レバー本体18の挿入柱22が挿入されている。ノブ本体34の下側部分には、被固定部としての略有底矩形筒状の固定筒38が設けられており、固定筒38は、挿入筒36と同軸上に配置されると共に、内部が下方に開放されている。固定筒38の前後方向寸法及び左右方向寸法は、それぞれ挿入筒36の前後方向寸法及び左右方向寸法に比し大きくされており、固定筒38内は、挿入筒36内に連通されている。固定筒38内には、下側から、レバー本体18の固定柱24が挿入されている。ノブ本体34とレバー本体18とは、左右方向において嵌合されており、ノブ本体34は、レバー本体18に対し左右方向に変位不能にされている。また、ノブ本体34とレバー本体18とは、前後方向において嵌合されていない。
【0029】
固定筒38の前壁の下部より上側は、付勢機構26を構成する被付勢部としての略矩形板状の付勢板40が構成しており、付勢板40は、固定筒38の上壁から下方に延出されている。付勢板40の下端部には、台形柱状の付勢凸部40Aが一体形成されており、付勢凸部40Aは、後側に突出されると共に、左右方向に延在されている。付勢凸部40Aの上面は、後方へ向かうに従い下方へ向かう方向に傾斜されており、付勢凸部40Aの下面は、後方へ向かうに従い上方へ向かう方向に傾斜されている。付勢凸部40Aは、レバー本体18(固定柱24)の付勢孔28に前側から挿入されて、上面が付勢孔28の上側かつ前側の角部に当接(線接触)されており(図3の(A)及び(B)参照)、付勢板40は、前側に弾性変形されている。このため、付勢板40に下側かつ後側への付勢力(図3の(A)及び(B)の矢印A参照)が作用されて、ノブ本体34に付勢板40の位置において上側を中心とする下側かつ後側への回動付勢力が作用されている。
【0030】
固定筒38の後壁の下部より上側は、保持機構30を構成する被保持部としての略矩形板状の保持板42が構成しており、保持板42は、固定筒38の上壁から下方に延出されている。保持板42の下端部には、台形柱状の保持凸部42Aが一体形成されており、保持凸部42Aは、前側に突出されると共に、左右方向に延在されている。保持凸部42Aの上面は、前方へ向かうに従い上方へ向かう方向に傾斜されており、保持凸部42Aの下面は、前方へ向かうに従い上方へ向かう方向に傾斜されている。保持凸部42Aは、レバー本体18(固定柱24)の保持孔32に後側から挿入されており、保持板42は、上記付勢板40によるノブ本体34への回動付勢力により、上側かつ後側への付勢力(図3の(A)及び(B)の矢印B参照)を作用されている。このため、保持凸部42Aの上面が保持孔32の上面に当接(面接触、係止)されて、保持板42(保持凸部42A)が保持孔32に保持されている(図3の(A)及び(B)参照)。
【0031】
保持板42の後側かつ下側には、解除部としての略矩形板状の解除板44が一体に連結されており、解除板44は、左右方向に延在されている。解除板44は、固定筒38の後壁下部の後側に配置されており、解除板44と固定筒38の後壁下部との間には、隙間46が形成されている。解除板44の前面の左部には、傾斜面44Aが形成されており、傾斜面44Aは、左方へ向かうに従い後方へ向かう方向に傾斜されて、隙間46を後方に拡大させている。また、隙間46(解除板44を含む)の左方には、プレート12の対向孔12Aが対向されている。
【0032】
ノブ本体34の上側には、被覆体としてのカバー48(図2の(A)及び(B)参照)が設けられている。
【0033】
カバー48の上側部分には、略直方体形箱状のノブカバー48Aが設けられており、ノブカバー48A内は、下側に開放されている。ノブカバー48A内には、下側から、ノブ本体34の挿入筒36の下部以外の部分が挿入されており、ノブカバー48Aは、挿入筒36の下部以外の部分を被覆している。
【0034】
カバー48の下側部分には、略直方体形箱状のスライドカバー48Bが設けられており、スライドカバー48B内は、下側に開放されている。スライドカバー48Bの上壁中央には、下側から、ノブ本体34の挿入筒36の下部が貫通かつ固定されており、スライドカバー48Bは、挿入筒36の下部を被覆している。スライドカバー48Bは、上壁の前部及び後部がレバー16の回動方向に沿って湾曲されると共に、コンソールの開放孔の下側に配置されており、スライドカバー48Bは、レバー16の回動位置に拘らず、常に、ノブカバー48Aと開放孔の周面との間を下側から被覆する。
【0035】
次に、本実施形態の作用を説明する。
【0036】
以上の構成のシフト装置10のレバー16において、ノブ20がレバー本体18に組付けられる際には、ノブ20がレバー本体18に対し下側に移動されることで、ノブ20(ノブ本体34)の挿入筒36内及び固定筒38内にそれぞれ下側からレバー本体18の挿入柱22及び固定柱24が挿入される。これにより、固定筒38の付勢板40が付勢凸部40Aの固定柱24への当接によって前側に弾性変形された後に、付勢凸部40Aが付勢板40の後側への弾性復元力によって固定柱24の付勢孔28に挿入される。しかも、固定筒38の保持板42が保持凸部42Aの固定柱24への当接によって後側に弾性変形された後に、保持凸部42Aが保持板42の前側への弾性復元力によって固定柱24の保持孔32に挿入される。そして、付勢板40の付勢力により、付勢凸部40Aの上面が付勢孔28の上側かつ前側の角部に当接されて、ノブ20に回動付勢力が作用されることで、保持凸部42Aの上面が保持孔32の上面に当接されて、保持板42が保持孔32に保持される。
【0037】
このように、ノブ20がレバー本体18に対し下側に移動されるのみで、ノブ20がレバー本体18に組付けられる。このため、ノブ20をレバー本体18に容易に組付けることができる。
【0038】
また、ノブ20がレバー本体18から取外される際には、ドライバー14の先端側部分がプレート12の対向孔12Aを介してプレート12内に挿入されて、ドライバー14の先端部が保持板42の解除板44と固定筒38の後壁下部との隙間46に挿入される。さらに、ドライバー14によって解除板44が後側に移動(操作)されて、保持板42が後側に弾性変形されることで、保持板42の保持凸部42Aが固定柱24の保持孔32から離脱される。そして、ノブ20がレバー本体18に対し上側に移動されることで、付勢板40が前側に弾性変形されつつ、付勢板40の付勢凸部40Aが固定柱24の付勢孔28から離脱されて、ノブ20の挿入筒36内及び固定筒38内からそれぞれレバー本体18の挿入柱22及び固定柱24が離脱される。
【0039】
このように、ドライバー14によって解除板44が後側に移動されて、ノブ20がレバー本体18に対し上側に移動されるのみで、ノブ20がレバー本体18から取外される。このため、ノブ20をレバー本体18から容易に取外すことができる。しかも、上述の如く、ノブ20をレバー本体18に容易に組付けることができるため、レバー本体18に組付けるノブ20を容易に交換できる。
【0040】
ここで、上述の如く、ノブ20(ノブ本体34)の付勢板40の付勢力により、ノブ20に回動付勢力が作用されて、ノブ20(ノブ本体34)の保持板42の保持凸部42Aがレバー本体18の保持孔32に保持されている。このため、ノブ20のレバー本体18に対するガタ付きを抑制できる。
【0041】
さらに、ノブ20(ノブ本体34)の保持板42の保持凸部42A上面がレバー本体18の保持孔32上面に係止されている(引掛けられている)。このため、保持凸部42Aを保持孔32に効果的に保持させることができ、ノブ20がレバー本体18に対し不要に上側に移動されることを制限できる。
【0042】
また、プレート12内にノブ20(特にノブ本体34)が挿入されている。このため、レバー16の長さを短くできる。
【0043】
さらに、ノブ20のノブ本体34とレバー本体18とによってノブ20がレバー本体18に組付けられている。このため、ノブ20をレバー本体18に組付けるための別部品(例えばクリップ)を不要にでき、ノブ20がレバー本体18に組付けられる際に別部品のプレート12内への落下による紛失をなくすことができると共に、コストを低減できる。
【0044】
また、ノブ20(ノブ本体34)において、保持板42の解除板44と固定筒38の後壁下部との間に隙間46が形成されている。このため、ドライバー14の先端部を隙間46に容易に挿入できて、解除板44を容易に移動させることができ、保持板42の保持凸部42Aを固定柱24の保持孔32から容易に離脱させることができて、ノブ20をレバー本体18から容易に取外すことができる。
【0045】
さらに、解除板44の傾斜面44Aが隙間46を拡大させている。このため、ドライバー14の先端部を隙間46に一層容易に挿入できて、解除板44を一層容易に移動させることができる。
【0046】
また、プレート12内に解除板44(隙間46を含む)が配置されている。このため、解除板44が不要に移動されることを抑制できて、ノブ20がレバー本体18から不要に取外されることを抑制できる。
【0047】
さらに、プレート12の対向孔12Aが解除板44(隙間46を含む)に対向されている。このため、ドライバー14の先端側部分を対向孔12Aを介してプレート12内に挿入してドライバー14の先端部によって解除板44を移動させることができて、ノブ20をレバー本体18から取外すことができる。
【0048】
なお、本実施形態では、ノブ20にスライドカバー48Bが設けられる。しかしながら、ノブ本体34にスライドカバー48Bが設けられなくてもよい。
【0049】
さらに、本実施形態では、保持板42に解除板44が設けられる。しかしながら、これと共に、又は、これに代えて、付勢板40に解除板44が設けられてもよい。
【0050】
また、本実施形態では、レバー本体18に付勢孔28が設けられると共に、ノブ本体34に付勢板40が設けられる。しかしながら、レバー本体18に付勢板40が設けられると共に、ノブ本体34に付勢孔28が設けられてもよい。
【0051】
さらに、本実施形態では、レバー本体18に保持孔32が設けられると共に、ノブ本体34に保持板42が設けられる。しかしながら、レバー本体18に保持板42が設けられると共に、ノブ本体34に保持孔32が設けられてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、レバー16(シフト体)が回動される。しかしながら、シフト体がスライド(移動)又は中心軸線周りに回転(移動)されてもよい。
【0053】
さらに、本実施形態では、シフト装置10が車両のコンソールに設置される。しかしながら、シフト装置10が車両の他の部分(インストルメントパネル又はステアリングコラム等)に設置されてもよい。
【符号の説明】
【0054】
10・・・シフト装置、12・・・プレート(収容体)、12A・・・対向孔、16・・・レバー(シフト体)、18・・・レバー本体(本体部)、20・・・ノブ(把持部)、26・・・付勢機構、30・・・保持機構、44・・・解除板(解除部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7