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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104161
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】施解錠制御システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20240726BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240726BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
G06Q10/083
E05B49/00 L
E05B65/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008248
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】300076563
【氏名又は名称】原 周平
(74)【代理人】
【識別番号】100081455
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100170966
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 正紀
(72)【発明者】
【氏名】原 周平
【テーマコード(参考)】
2E250
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
2E250AA02
2E250AA09
2E250AA18
2E250BB28
2E250DD07
2E250FF11
2E250FF37
2E250GG06
5L010AA16
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】 扉などのゲートの解錠を許可する情報を各配送ごとに1つ1つサーバ側に登録するといった負担をユーザに負わすことなく、ユーザ宛の配送作業に伴うゲートの解錠を円滑に行い、配送物を容易に受け取り可能とする施解錠制御システムを提供する。
【解決手段】 施解錠制御システムは、第三者によるセキュリティ空間への進入を規制するゲートGの施解錠を制御する施解錠装置10と、ゲートGの施解錠およびユーザへの配送に関する情報を管理するサーバ装置等の管理サーバ20と、ユーザが操作する情報処理装置であるユーザ端末30と、ユーザ宛の配送物を配送する配送業者の配送業務担当者が操作する情報処理装置である配送業者端末40と、ユーザ端末30に対してSNSなどのメッセージサービスを提供するメッセージサーバ50と、ユーザ宛の配送物を施錠状態で保管する収納装置60とを有して構成される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送業者がユーザ宛の配送物を該ユーザにより指定された場所へ配送するとき、該配送の指定場所への進入がゲートにより規制されている場合、該ゲートの施解錠を制御する施解錠制御システムであって、
前記配送業者により操作される配送業者端末と、
前記ユーザにより操作されるユーザ端末と、
前記配送に関する情報の送受信を行うサーバ装置と、
前記指定場所近傍の前記ゲートにより進入が規制されているセキュリティ空間の外側に設置され、前記ゲートの施解錠を行う施解錠装置とを有し、
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末から受信した情報に応じて、前記ゲートを解錠するための解錠コードを生成して前記配送業者端末へ送信し、
前記配送業者端末は、前記解錠コードを前記サーバ装置から受信すると、該受信した解錠コードを前記施解錠装置に入力し、
前記施解錠装置は、前記解錠コードが入力されると、前記ゲートを解錠することを特徴とする施解錠制御システム。
【請求項2】
前記配送業者端末は、前記ユーザに対して配送方法を問合せるメッセージを前記サーバ装置を介して前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、上記配送方法を問合せるメッセージに対する応答メッセージを入力し、該応答メッセージを前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末から受信した応答メッセージを前記配送業者端末へ送信することを特徴とする請求項1記載の施解錠制御システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、上記配送方法を問合せるメッセージを受信すると、前記解錠コードを前記配送業者端末へ送信することの有無を選択する解錠可否情報を入力し、該入力した解錠可否情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記解錠可否情報を前記ユーザ端末から受信すると、該受信した解錠可否情報の内容に基づいて解錠コードの生成を行うことを特徴とする請求項2記載の施解錠制御システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、前記応答メッセージを前記ユーザ端末から受信すると、該受信した応答メッセージにおいて指定されている配送方法と、前記配送の指定場所が前記セキュリティ空間の内外のいずれかを示す情報とに基づいて解錠コードの生成を行うことを特徴とする請求項2記載の施解錠制御システム。
【請求項5】
前記施解錠装置は、前記ユーザ端末へメッセージを送信するための連絡コードを表示し、
前記配送業者端末は、前記連絡コードを入力し、該入力した連絡コードの情報を、前記配送方法を問合せるメッセージとともに前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記配送業者端末から前記連絡コードの情報および前記配送方法を問合せるメッセージを受信すると、前記配送方法を問合せるメッセージを前記ユーザ端末へ送信することを特徴とする請求項2記載の施解錠制御システム。
【請求項6】
前記配送業者端末は、前記配送風景の画像を撮影し、該撮影画像を、前記配送方法を問合せるメッセージとともに前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記配送業者端末から前記撮影画像および配送方法を問合せるメッセージを受信すると、該受信した情報を前記ユーザ端末へ送信することを特徴とする請求項5記載の施解錠制御システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、個々の利用者にアカウントを付与して管理し、各利用者のアカウント間でメッセージの交換を制御し、前記ユーザの前記アカウントを生成し、前記配送業者端末から前記配送方法を問合せるメッセージを受信すると、前記配送方法を問合せるメッセージを前記ユーザ宛のメッセージとして前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末は、前記ユーザのアカウントに登録された前記配送方法を問合せるメッセージを前記サーバ装置から受信し、表示することを特徴とする請求項2記載の施解錠制御システム。
【請求項8】
前記サーバ装置は、前記施解錠装置をメッセージサービスの利用者とみなして前記施解錠装置のアカウントを生成し、前記配送業者端末から前記配送方法を問合せるメッセージを受信すると、前記施解錠装置のアカウントから前記ユーザのアカウントへ送られたメッセージとして、前記配送方法を問合せるメッセージを前記ユーザ端末へ送信することを特徴とする請求項7記載の施解錠制御システム。
【請求項9】
前記ユーザ端末は、前記解錠コードを格納しており、所定の操作により前記解錠コードを表示し、
前記施解錠装置は、前記解錠コードが入力されると、前記ゲートへ解錠信号を出力して解錠させることを特徴とする請求項1記載の施解錠制御システム。
【請求項10】
前記配送物を収納する施解錠可能な収納ボックスを備えた収納装置をさらに有し、
前記サーバ装置は、前記応答メッセージを前記ユーザ端末から受信すると、該受信した応答メッセージにおいて指定されている配送方法が前記収納装置への収納であった場合、前記収納ボックスを解錠し開扉するための開扉コードを生成して前記配送業者端末へ送信し、
前記配送業者端末は、前記開扉コードを前記サーバ装置から受信すると、該受信した開扉コードを前記収納装置に入力し、
前記収納装置は、前記開扉コードが入力されると、前記収納ボックスを解錠し開扉可能にすることを特徴とする請求項2記載の施解錠制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施解錠制御システムに関し、特に、配送時にゲートの解錠を行う施解錠制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、核家族化、未婚・晩婚者の増加や少子高齢化に伴う単身者の増加、さらには共働きの夫婦の増加等が進行し、そのライフスタイルが大きく変わってきている。
また、近年は、eコマースの隆盛に伴って、購入商品等の物品が各家庭に配送されることが多くなっている一方で、上記のとおり、夫婦の共働き等の割合の増加により家を留守にするケースが増えてきており、上記物品をスムーズに受け取ることのできる環境や設備が望まれている。
【0003】
上記のようなニーズに応えるように、近年、マンション等の集合住宅の共用部、店舗又は公共施設等には、いわゆる宅配ロッカー又は街中ロッカーと称される複数の収納ボックスを備えた収納装置が設置されることが多くなってきている。
この収納装置は、宅配便等により集合住宅の居住者宛等に配送された物品を、一時的に預かり、収納ボックスに施錠可能に収納することにより、当該居住者が不在の場合であっても、再配達を依頼することなく、当該収納装置から自身宛の配送物を取り出すことにより、スムーズに当該配送物を受け取ることができるというものである。
【0004】
一方で、配送物の急激な増加により、収納装置の収納ボックスに空きがなくなるケースも多々見られるようになったため、配送業者は、配送物を収納装置に入庫せずに、玄関前等に置いて配送作業を完了する、いわゆる「置き配」を行うことも多くなってきている。
【0005】
上記のような「置き配」に関する従来技術の1つとして、特許文献1が開示するところの自動ドア制御サーバが開示されている。
この特許文献1に開示される自動ドア制御サーバでは、ユーザは、ユーザ端末を用いて、自身が受取る予定の荷物の荷物特定情報を自動ドア制御サーバへ送信し、登録しておく。
その後、荷物の配送員がユーザの居住する建物に荷物を配送した際、その建物の外側に設置されている建物設置端末を用いて、配送する荷物の荷物特定情報を自動ドア制御サーバへ送信する。
自動ドア制御サーバは、配送員の操作により受信した荷物特定情報と、ユーザにより事前に登録済みの荷物特定情報とが一致するかどうか照合し、一致した場合には、自動ドアを解錠し、配送員に配送物の置き配を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2020-53047
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記の特許文献1の自動ドア制御サーバでは、配送方法の内容に応じて扉などの解錠が必要な場合、その解錠を許可する情報をユーザが各配送ごとに前もって登録するといった煩雑な作業が必要となる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、扉などのゲートの解錠を許可する情報を各配送ごとに1つ1つサーバ側に登録するといった負担をユーザに負わすことなく、ユーザ宛の配送作業に伴うゲートの解錠を円滑に行い、配送物を容易に受け取り可能とする施解錠制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため、本発明は、配送業者がユーザ宛の配送物をユーザにより指定された場所へ配送するとき、配送の指定場所への進入がゲートにより規制されている場合、ゲートの施解錠を制御する施解錠制御システムであって、配送業者により操作される配送業者端末と、ユーザにより操作されるユーザ端末と、配送に関する情報の送受信を行うサーバ装置と、指定場所近傍のゲートにより進入が規制されているセキュリティ空間の外側に設置され、ゲートの施解錠を行う施解錠装置とを有し、サーバ装置は、ユーザ端末から受信した情報に応じて、ゲートを解錠するための解錠コードを生成して配送業者端末へ送信し、配送業者端末は、解錠コードをサーバ装置から受信すると、受信した解錠コードを施解錠装置に入力し、施解錠装置は、解錠コードが入力されると、ゲートを解錠することを特徴とする。
【0010】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、配送業者端末は、ユーザに対して配送方法を問合せるメッセージをサーバ装置を介してユーザ端末へ送信し、ユーザ端末は、上記配送方法を問合せるメッセージに対する応答メッセージを入力し、応答メッセージをサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、ユーザ端末から受信した応答メッセージを配送業者端末へ送信することを特徴とする。
【0011】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、ユーザ端末は、上記配送方法を問合せるメッセージを受信すると、解錠コードを配送業者端末へ送信することの有無を選択する解錠可否情報を入力し、入力した解錠可否情報をサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、解錠可否情報をユーザ端末から受信すると、受信した解錠可否情報の内容に基づいて解錠コードの生成を行うことを特徴とする。
【0012】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、サーバ装置は、応答メッセージをユーザ端末から受信すると、受信した応答メッセージにおいて指定されている配送方法と、配送の指定場所がセキュリティ空間の内外のいずれかを示す情報とに基づいて解錠コードの生成を行うことを特徴とする。
【0013】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、施解錠装置は、ユーザ端末へメッセージを送信するための連絡コードを表示し、配送業者端末は、連絡コードを入力し、入力した連絡コードの情報を、配送方法を問合せるメッセージとともにサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、配送業者端末から連絡コードの情報および配送方法を問合せるメッセージを受信すると、配送方法を問合せるメッセージをユーザ端末へ送信することを特徴とする。
【0014】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、配送業者端末は、配送風景の画像を撮影し、撮影画像を、配送方法を問合せるメッセージとともにサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、配送業者端末から撮影画像および配送方法を問合せるメッセージを受信すると、受信した情報をユーザ端末へ送信することを特徴とする。
【0015】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、サーバ装置は、個々の利用者にアカウントを付与して管理し、各利用者のアカウント間でメッセージの交換を制御し、ユーザのアカウントを生成し、配送業者端末から配送方法を問合せるメッセージを受信すると、配送方法を問合せるメッセージをユーザ宛のメッセージとしてユーザ端末へ送信し、ユーザ端末は、ユーザのアカウントに登録された配送方法を問合せるメッセージをサーバ装置から受信し、表示することを特徴とする。
【0016】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、サーバ装置は、施解錠装置をメッセージサービスの利用者とみなして施解錠装置のアカウントを生成し、配送業者端末から配送方法を問合せるメッセージを受信すると、施解錠装置のアカウントからユーザのアカウントへ送られたメッセージとして、配送方法を問合せるメッセージをユーザ端末へ送信することを特徴とする。
【0017】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、ユーザ端末は、解錠コードを格納しており、所定の操作により解錠コードを表示し、施解錠装置は、解錠コードが入力されると、ゲートへ解錠信号を出力して解錠させることを特徴とする。
【0018】
また、本発明における施解錠制御システムによれば、配送物を収納する施解錠可能な収納ボックスを備えた収納装置をさらに有し、サーバ装置は、応答メッセージをユーザ端末から受信すると、受信した応答メッセージにおいて指定されている配送方法が収納装置への収納であった場合、収納ボックスを解錠し開扉するための開扉コードを生成して配送業者端末へ送信し、配送業者端末は、開扉コードをサーバ装置から受信すると、受信した開扉コードを収納装置に入力し、収納装置は、開扉コードが入力されると、収納ボックスを解錠し開扉可能にすることを特徴とする。
【0019】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0020】
上記サーバ装置は、後述の管理サーバ20およびメッセージサーバ50の全部または一部の機能を備えたサーバ装置である。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、ユーザ宛の配送作業に伴うゲートの解錠を円滑に行い、ユーザが配送物を容易に受け取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムの全体構成を示す図である。
図2】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置の設置位置の一例を示す図である。
図3】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置およびその周辺の外観を示す図である。
図4】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置の構成を示す図である。
図5】本発明の第1の実施の形態における管理サーバの構成を示す図である。
図6】本発明の第1の実施の形態における管理サーバの情報格納部が格納する各データベースを示す図である。
図7】本発明の第1の実施の形態におけるユーザDBのデータ構成の一例を示す図である。
図8】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置DBのデータ構成の一例を示す図である。
図9】本発明の第1の実施の形態における収納装置DBのデータ構成の一例を示す図である。
図10】本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末の構成を示す図である。
図11】本発明の第1の実施の形態における配送業者端末の構成を示す図である。
図12】本発明の第1の実施の形態におけるメッセージサーバの構成を示す図である。
図13】本発明の第1の実施の形態におけるメッセージサーバの情報格納部が格納する各データベースを示す図である。
図14】本発明の第1の実施の形態におけるアカウントDBのデータ構成の一例を示す図である。
図15】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるユーザ端末を用いたゲートの解錠動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図16】本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末に表示される解錠コードの一例を示す図である。
図17】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるメッセージIDの対応付け動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図18】本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末に表示される登録コードの一例を示す図である。
図19】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるグループ作成動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図20】本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末に表示されるグループコードの一例を示す図である。
図21】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる施解錠装置のアカウントの対応付け動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図22】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置に表示される装置コードの一例を示す図である。
図23】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる配送通知動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図24】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる配送通知動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図25】本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる配送通知動作の流れを示すシーケンスチャートである。
図26】本発明の第1の実施の形態における施解錠装置に表示される連絡コードの一例を示す図である。
図27】本発明の第1の実施の形態における配送業者端末に表示されるメッセージの入力画面情報の一例を示す図である。
図28】本発明の第1の実施の形態の配送業者端末におけるメッセージの入力画面情報の表示の一例を示す図である。
図29】本発明の第1の実施の形態のユーザ端末におけるメッセージ画面情報の表示の一例を示す図である。
図30】本発明の第1の実施の形態のユーザ端末におけるメッセージの入力画面情報の表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
<第1の実施の形態>
(第1の実施の形態の概要)
本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムは、ユーザのセキュリティ空間への進入を規制するゲートの施解錠を制御し、そのセキュリティ空間内へのユーザ宛の配送物の配送業務の許否を行うシステムである。
【0024】
セキュリティ空間とは、ゲートにより進入が制限される空間をいう。
例えば、セキュリティ空間には、ゲートおよび塀で囲まれた個人宅の敷地内、集合玄関等が施錠された集合住宅における共用部または各住人の居住空間、あるいはエントランスが施錠されたオフィスビルの各オフィスの空間などが含まれる。
【0025】
人間がセキュリティ空間へ進入するためには、ゲートを解錠し、当該ゲートから進入する必要がある。
以下、ゲートの内側とはセキュリティ空間を指し、ゲートの外側とはセキュリティ空間の外側の開放された空間(ゲートからの進入無しに到達できる空間)を指す。
【0026】
例えば、ユーザのセキュリティ空間およびゲートの組み合わせには、以下のものが含まれる。
ユーザのセキュリティ空間が集合住宅における共用部、各住戸またはその周辺の場合、ゲートは集合玄関、エレベータ扉またはその他、各住戸までの動線上の各扉等が含まれる。
ユーザのセキュリティ空間が塀に囲まれた個人宅の場合、ゲートはその塀の内側へ進入する門扉またはその他個人宅玄関までの動線上の各扉等が含まれる。
ユーザのセキュリティ空間が商業施設内のユーザの店舗、テナントまたはその周辺の場合、ゲートは商業施設の出入口、店舗/テナントの出入口またはその他各店舗/テナントまでの動線上の各扉等が含まれる。
ユーザのセキュリティ空間が各企業などのオフィス空間の場合、ゲートはオフィスビルの出入口、各オフィス空間の出入口またはその他各オフィス空間までの動線上の各扉等が含まれる。
ゲートは、扉のように物理的にセキュリティ空間内への進入を制限するものでもよいし、防犯用の赤外線システムのような進入を報知する装置であってもよい。
【0027】
(第1の実施の形態の構成)
〔1〕施解錠制御システムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムの全体構成を示す図である。
図に示すように、施解錠制御システムは、第三者によるセキュリティ空間への進入を規制するゲートGの施解錠を制御する施解錠装置10と、施解錠装置10によるゲートGの施解錠およびユーザへの配送に関する情報を管理するサーバ装置等の管理サーバ20と、ユーザが操作する情報処理装置であるユーザ端末30と、ユーザ宛の配送物を配送する配送業者の配送業務担当者が操作する情報処理装置である配送業者端末40と、ユーザ端末30に対してSNS(Social Network Service)などのメッセージサービスを提供するメッセージサーバ50と、ユーザ宛の配送物を施錠状態で保管する収納装置60とを有して構成される。
【0028】
施解錠制御システムは、施解錠装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30、配送業者端末40、メッセージサーバ50および収納装置60を通信可能に接続するインターネット又はLAN等のネットワーク100とを有する。
【0029】
なお、収納装置60はネットワーク100に接続されず、スタンドアローンの状態であってもよい。
また、施解錠制御システムは、収納装置60を有していない構成も取り得る。
【0030】
施解錠装置10および収納装置60が設置される建物は、例えば、個人宅、集合住宅、ビル、商業施設又は公共施設等である。
ユーザは、例えば、個人宅または集合住宅の居住者、オフィスビルの労働者、商業施設の店員又は公共施設の利用者等である。
以下、本実施の形態では、ユーザが個人宅の居住者であり、施解錠装置10および収納装置60が個人宅に設置される例を中心に説明を進める。
【0031】
配送業者は、配送業務を行う事業者であり、実際に配送業務を担当する従業員(配送業務担当者)が所属する。
配送業者は、狭義の配送会社の他、通販会社、ネットスーパー、クリーニング店、オークションサイトの運営会社、オークションの出品代理事業者又は各種店舗・会社の配送担当者、その他収納サービスを運営するサービス事業者等、ユーザの物品の配送を行うものであれば、特に限定されない。
【0032】
配送業者は、ユーザ宛の物品(配送物)を直接ユーザの住戸に配送する他、ユーザが不在時等の際には、ユーザの居住する集合住宅の共用部等に設置される収納装置60に入庫する。
例えば、配送業者が配送会社の場合は、物品はユーザが宛先である宅配物又は郵送物等である。
配送業者がクリーニング店の場合は、物品はユーザが依頼したクリーニング済みの衣類等である。
配送業者がオークションサイトの運営会社の場合は、物品はユーザがオークションサイトで落札した配送物等である。
また、通販会社、ネットスーパー、クリーニング店、オークションサイトの運営会社は、物品の配送業務を配送会社に委託することもある。
【0033】
以下、施解錠装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30、配送業者端末40、メッセージサーバ50および収納装置60の構成について詳細に説明する。
【0034】
〔2〕施解錠装置10の構成
(1)施解錠装置10の設置位置
図2は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置10の設置位置の一例を示す図である。
図の例では、ゲートGおよび塀に囲まれたセキュリティ空間内に家屋(個人宅)が建てられている。
図に示すように、施解錠装置10は、ゲートGにより進入が規制されているセキュリティ空間の外側に設置される。すなわち、ユーザおよび配送業者は、セキュリティ空間内へ進入することなく、施解錠装置10を操作することができる。
【0035】
図の例では、施解錠装置10は、周囲を塀で囲まれた個人宅の門扉(ゲートG)外側の近傍に設置される。
その他、例えば、施解錠装置10は、集合住宅のオートロック式の集合玄関の扉(ゲートG)、集合住宅内の各扉(ゲートG)またはエレベータ扉(ゲートG)の外側(乗り場)の近傍に設置されていてもよい。
また、例えば、施解錠装置10は、商業施設の各店舗または各テナントの扉(ゲートG)の外側の近傍に設置されていてもよい。
【0036】
図2の例では、収納装置60は、セキュリティ空間内に設置されているが、セキュリティ空間外に設置されていてもよく、また、内外いずれにも設置されていなくてもよい。
【0037】
(2)施解錠装置10の全体構成
図3は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置10およびその周辺の外観を示す図である。図3は、ゲートGの外側からの正面図である。
また、図4は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置10の構成を示す図である。
以下、これら図を用いて、施解錠装置10の構成について説明する。
【0038】
図に示すように、施解錠装置10は、CPU等から構成され施解錠装置10全体を制御する制御部11と、各種情報を格納する情報格納部12と、ネットワーク100を介して管理サーバ20と通信を行う通信部13と、各種情報を表示する表示部14と、各種キーを備え情報入力を行う操作部15と、ユーザ端末30または配送業者端末40に表示されたコード情報を読み取って入力するコード読取部16とを有して構成される。
各部11~16は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部11の制御のもと、種々の処理が実行される。
【0039】
施解錠装置10は、ゲートGと接続されている。
ゲートGは、施解錠装置10から出力される解錠信号が入力されると解錠し、ユーザ等はセキュリティ空間内への進入が可能となる。
【0040】
図3に示す例では、施解錠装置10は、門扉(ゲートG)横の門柱に設置されている。
ユーザまたは配送業務担当者は、セキュリティ空間内へ進入することなく、施解錠装置10を操作することができる。
【0041】
(3)制御部11の構成
制御部11は、施解錠装置10全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の電子回路やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により構成される。
制御部11は、情報格納部12から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部12に情報の書込みを実行する。
制御部11は、ゲートGの施解錠の制御、ゲートGの解錠の認証、および表示部14による画面表示の動作制御等の各処理を行う。
【0042】
制御部11は計時機能を備えており、所定の動作から経過した時間を計測することができる。
また、制御部11は、現在の日時を認識することができる。
【0043】
(4)情報格納部12の構成
情報格納部12は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部12は、制御部11で実行するプログラムを記憶する領域や制御部11が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部11は、その情報格納部12に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
【0044】
情報格納部12は、施解錠装置10個々を識別するための識別情報であり、各施解錠装置10を区別するための自装置固有の施解錠装置IDを格納している。
また、情報格納部12は、ゲートGを解錠する際の認証に用いられる解錠情報を格納している。
制御部11は、後述する解錠コードを解錠情報に復号し、当該復号した解錠情報と、上記情報格納部12に格納されている解錠情報とを照合して認証を行い、認証が成功した場合、ゲートGの解錠を許可し、認証が失敗した場合にはゲートGの解錠を許可しない。
【0045】
(5)通信部13の構成
通信部13は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ20との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部13は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
【0046】
(6)表示部14及び操作部15の構成
表示部14は、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等のディスプレイやLED等の発行素子によるランプ等の表示装置である。
制御部11は、情報格納部12から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部11は、上記生成した画像情報を表示部14へ出力する。
表示部14は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
【0047】
図3,4に示す例では、表示部14は、施解錠装置10本体内に設けられているが、有線又は無線を介して通信可能に接続された外部の表示装置であってもよい。
例えば、表示部14は、タブレット端末やディスプレイ装置であって、施解錠装置10本体の外部に設けられ、上記有線又は無線を介して制御部11から入力される画像情報を表示する。
【0048】
操作部15は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部14と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部15は、居住者等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部11等に出力する。
制御部11は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、その操作内容に応じた画面表示を表示部14に実行させる旨の制御信号を表示部14へ出力する。
表示部14は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
なお、上記表示部14と操作部15は一体に構成され、タッチパネルを形成してもよい。
【0049】
コード読取部16は、例えば、一般的な光学的なコードリーダの読取り機能を備えている。
【0050】
配送通知サービスは、配送業務担当者がユーザ宛の配送物の配送を行うとき、配送業務担当者がユーザの自宅等に到着したタイミングで、その配送をユーザに通知して配送方法(「対面(直接受取り)」、「置き配」、「収納装置」、または「応答しない(受取らない)」)を問い合わせ、ユーザがその配送方法の選択を行うことができるようにするサービスである。
本実施の形態では、配送通知サービスは、メッセージサーバ50が提供するメッセージサービスを利用してユーザおよび配送業者に対し提供される。
【0051】
ユーザは、配送通知サービスの利用を開始するとき、ユーザ端末30を用いて、所定の媒体に記録されたコード情報である登録コードを読み取って復号し、その復号した情報を管理サーバ20を介してメッセージサーバ50へ送信する。
このことにより、メッセージサーバ50は、ユーザが利用する施解錠装置10のメッセージサービスにおけるアカウントを生成し、当該生成した施解錠装置10のアカウントとユーザのアカウントを対応付けて、メッセージサービスにおいて当該ユーザと、施解錠装置10のアカウントを利用する配送業務担当者との間で配送通知サービスを利用することを可能にする。
【0052】
登録コードは、例えば、バーコード、2次元バーコード、文字情報または図形情報等のいずれか、あるいはそれらの組み合わせであり、メッセージサービスにおけるユーザのアカウントと施解錠装置10のアカウントを対応付けるコード情報であれば、特に限定されない。
【0053】
ユーザが、上記メッセージサービスにおけるアカウントを作成後に、配送通知サービスの利用を開始する場合、操作部15に備えられたキーを押下する等の所定の操作を行うと、表示部14は施解錠装置10の施解錠装置IDを含み、暗号化されたコード情報(装置コード)を表示する。
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、表示部14に表示された装置コードを読み取って復号し、その復号した情報を管理サーバ20を介してメッセージサーバ50へ送信することにより、ユーザが配送通知サービスを利用することが可能となる。
【0054】
装置コードは、例えば、バーコード、2次元バーコード、文字情報または図形情報等のいずれか、あるいはそれらの組み合わせであり、ユーザが配送通知サービスの利用開始を要求できるコード情報であれば、特に限定されない。
【0055】
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、所定の媒体に記録されたコード情報であるグループコードを読み取って復号し、その復号した情報を管理サーバ20を介してメッセージサーバ50へ送信することにより、家族等の複数のユーザをグループ化して配送通知サービスを利用することが可能となる。
グループ化された複数のユーザは、配送通知サービスにおける1人のユーザと配送業者との間のメッセージを共有することができるようになる。
グループコードは、例えば、バーコード、2次元バーコード、文字情報または図形情報等のいずれか、あるいはそれらの組み合わせであり、配送通知サービスにおける複数ユーザのグループ化を要求できるコード情報であれば、特に限定されない。
【0056】
配送業者の配送業務担当者が、ユーザ宛の配送物を配達しようとする場合、操作部15に備えられたキーを押下する等、所定の操作を行うと、表示部14は、配送業務担当者がユーザ宛の配送物の配送に関して、ユーザと連絡を取るためのコード情報(連絡コード)を表示する。
配送業務担当者は、配送業者端末40を用いて、表示部14に表示された連絡コードを読み取って入力することにより、ユーザ(ユーザ端末30)に対して配送方法を問合せるためのメッセージを送信することが可能となる。
連絡コードは、例えば、バーコード、2次元バーコード、文字情報または図形情報等であり、ユーザ(ユーザ端末30)に対して配送方法を問合せるためのメッセージを送信することが要求できるコード情報であれば、特に限定されない。
【0057】
コード読取部16は、ユーザ端末30の表示部34または配送業者端末40の表示部44に表示されたコード情報(解錠コード)を読み取って入力する。
制御部11は、その読み取られた解錠コードを解錠情報へ復号し、その復号した解錠情報に基づいてゲートGの解錠の可否を判断し、「許可」であると判断した場合には、ゲートを解錠し、ユーザまたは配送業務担当者によるセキュリティ空間への進入を許可する。
反対に、施解錠装置10は、「不許可」であると判断した場合には、ゲートを施錠したまま解錠せず、ユーザまたは配送業務担当者によるセキュリティ空間への進入を許可しない。
【0058】
なお、施解錠装置10は、復号した解錠情報を管理サーバ20へ送信し、管理サーバ20が、その施解錠装置10から受信した解錠情報に基づいて解錠の許否を判断し、その判断結果を施解錠装置10へ送信するようにしてもよい。
この場合、施解錠装置10は、管理サーバ20から受信した判断結果の内容に基づいてゲートの解錠の許否を決定する。
すなわち、施解錠装置10は、判断結果の内容が「許可」であると判断した場合には、ゲートを解錠し、ユーザまたは配送業務担当者によるセキュリティ空間への進入を許可する。
反対に、施解錠装置10は、判断結果の内容が「不許可」であると判断した場合には、ゲートを施錠したまま解錠せず、ユーザまたは配送業務担当者によるセキュリティ空間への進入を許可しない。
【0059】
なお、上記の各コード情報(登録コード、装置コード、グループコード、連絡コード、解錠コード)および後述の開扉コードは、上述した各情報を、現在時刻を用いて暗号化したコード情報であってもよい。
【0060】
〔3〕管理サーバ20の構成
(1)管理サーバ20の各構成
管理サーバ20は、施解錠装置10によるゲートの施解錠に関する情報およびユーザ宛の配送に関する情報等を管理するサーバ装置である。
管理サーバ20は、例えば、ユーザの要望に応えて施解錠装置10をゲート付近に設置する業者などである管理者等により管理される。
【0061】
図5は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ20の構成を示す図である。
図に示すように、管理サーバ20は、CPU等により構成され管理サーバ20全体を制御する制御部21と、ゲートGの施解錠に関する情報などを格納する情報格納部22と、ネットワーク100を介して施解錠装置10、ユーザ端末30、配送業者端末40、メッセージサーバ50または収納装置60と情報の送受信を無線又は有線を介して行う通信部23とを有して構成される。
各部21~23は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部21の制御のもと、種々の処理が実行される。
【0062】
制御部21は、管理サーバ20全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU等の電子回路やFPGA等の集積回路により構成される。
制御部21は、情報格納部22から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部22に情報の書込みを実行する。
【0063】
制御部21は計時機能を備えており、所定の動作から経過した時間を計測することができる。
また、制御部21は、現在の日時を認識することができる。
【0064】
情報格納部22は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部22は、制御部21で実行するプログラムを記憶する領域や制御部21が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部21は、その情報格納部22に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
【0065】
通信部23は、ネットワーク100を介して行うユーザ端末30、管理者端末40、メッセージサーバ50および収納装置60との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部23は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
【0066】
(2)管理サーバ20が管理するデータベース
図6には、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ20の情報格納部22が格納する各データベースが示されている。
図に示すように、情報格納部22は、施解錠装置10を利用する各ユーザの個人情報などを管理するユーザDB221と、1以上の施解錠装置10に関する情報を管理する施解錠装置DB222と、1以上の収納装置60に関する情報を管理する収納装置DB223とを格納する。
【0067】
図7は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザDB221のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、ユーザDB221は、メッセージサーバ50の提供するメッセージサービスの各アカウントに付与される各ユーザのメッセージIDと、メッセージサービスの複数のアカウントをまとめるグループIDと、その他各ユーザの個人情報(住所、連絡先など)と、ユーザの自宅等に設置される収納装置60がセキュリティ空間の内外のどちらに設置されているかを示す設置位置情報と、ユーザが置き配を指定したとき配送物をセキュリティ空間の内外のどちらに配送することを要求するかを示す置き配位置情報とを、各ユーザを識別するためのユーザIDに対応付けて管理している。
【0068】
ユーザDB221における設置位置情報は、上述のとおり、収納装置60がセキュリティ空間の内外のどちらに設置されているかを示す情報である。
設置位置情報が「内」側である場合は、収納装置60がセキュリティ空間内に設置され、ゲートGを解錠しなければ配送業務担当者などは収納装置60の設置位置へ到達できないことを示す。
一方、設置位置情報が「外」側である場合は、収納装置60がセキュリティ空間外に設置され、ゲートGを解錠しなくても配送業務担当者などは収納装置60の設置位置へ到達できることを示す。
なお、図の例では、収納装置60が設置されていない場合は、設置位置情報は「なし」に設定されている。
【0069】
ユーザDB221における置き配位置情報は、上述のとおり、ユーザが配送方法として「置き配」を指定したときに、配送物の置き配の配送場所がセキュリティ空間の内外のどちらであるかを示す情報である。
置き配位置情報が「内」側である場合は、配送物の置き配の配送場所がセキュリティ空間内であり、ゲートGを解錠しなければ配送業務担当者などがその配送場所へ到達できず、「置き配」の配送業務を完了できないことを示す。
一方、置き配位置情報が「外」側である場合は、配送物の置き配の配送場所がセキュリティ空間外であり、ゲートGを解錠しなくても配送業務担当者などがその配送場所へ到達でき、「置き配」の配送業務を完了できることを示す。
【0070】
また、図7に示すように、ユーザDB221は、さらに、解錠コードの自動送信の許否情報と、解錠コードの自動送信時の配送方法の情報とを、ユーザIDに対応付けて管理している。
【0071】
上記解錠コードの自動送信の許否情報とは、配送業務担当者が施解錠装置10を操作して配送方法についてユーザに対して問合せたときに(「対面」、「置き配」、「収納装置」または「応答しない」)、ユーザがその問合せに対して応答しないまま(「応答しない」も返信しないまま)所定の時間が経過した場合(タイムアウト)、管理サーバ20が解錠コードを自動的に配送業者端末40へ送信して、配送業務担当者がゲートGを解錠可能な状態にすることを許可するか否かを示す情報である。
ユーザDB221において、解錠コードの自動送信の許否情報が「○」の場合は、解錠コードの自動送信が「許可」されていることを示し、ユーザが応答しない場合でも、配送業務担当者は、ゲートGを解錠することができる。
一方、ユーザDB221において、解錠コードの自動送信の許否情報が「×」の場合は、解錠コードの自動送信が「拒否」されていることを示し、ユーザが応答しない場合は、配送業務担当者は、ゲートGを解錠することができない。この場合、配送業務担当者は、配送物を再配達する。
このように、解錠コードの自動送信の許否情報が「許可」に設定されている場合には、配送業務担当者から配送方法の問合せメッセージが届いたときに、ユーザが何らかの事情で応答できない場合であっても、自動的に解錠コードを配送業務担当者へ送ることができ、配送業務担当者は配送作業を進めることができ、配送業務の効率化が実現する。
【0072】
上記解錠コードの自動送信時の配送方法の情報とは、上記解錠コードの自動送信が行われ、配送業務担当者がセキュリティ空間への進入が可能となった場合に事前に指定されている配送方法を示す情報である。
【0073】
解錠コードの自動送信時の配送方法の情報は、ユーザDB221において、例えば、「対面」、「置き配」または「収納装置」のいずれかが設定される。
【0074】
例えば、解錠コードの自動送信時の配送方法の情報が「対面」に設定されている場合、配送業務担当者は、セキュリティ空間内のユーザの居住空間の玄関のドアベルを鳴動させるなどしてユーザを呼び出し、配送物をユーザに直接対面で手渡す。
【0075】
また、例えば、解錠コードの自動送信時の配送方法の情報が「置き配」に設定されている場合、配送業務担当者は、セキュリティ空間内の所定の位置(例えば、玄関前)に配送物を置いて配送作業を完了する。
【0076】
また、例えば、解錠コードの自動送信時の配送方法の情報が「収納装置」に設定されている場合、管理サーバ20は、施解錠装置10の解錠コードとともに、収納装置60の収納ボックスの開扉コードも生成し、配送業者端末40へ送信する。
配送業務担当者は、配送業者端末40に表示されている解錠コードを施解錠装置10に読み取らせてゲートGを解錠してセキュリティ空間へ進入する。
その後、配送業務担当者は、配送業者端末40に表示されている開扉コードを、セキュリティ空間内に設置されている収納装置60に読み取らせて、収納装置60の収納ボックスを解錠および開扉し、収納ボックス内に配送物を入庫して配送作業を完了する。
【0077】
ユーザDB221における「解錠コードの自動送信の許否情報」、「解錠コードの自動送信時の配送方法の情報」は、ユーザの希望に基づいて事前に登録されている。
【0078】
図8は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置DB222のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、施解錠装置DB222は、メッセージサービスにおける各施解錠装置10のアカウント固有のメッセージIDと、各施解錠装置10が施解錠を制御するゲートGを解錠するための解錠情報と、各施解錠装置10を利用するユーザのユーザIDとを、各施解錠装置10を識別する施解錠装置IDに対応付けて管理している。
【0079】
上記メッセージサーバ50が提供するメッセージサービスにおいて、各施解錠装置10にはそれぞれ固有のアカウントおよびメッセージIDが付与される。
配送業務担当者が、ユーザ宛の配送物を配送する目的で、当該ユーザ宅に設置される施解錠装置10を操作すると、当該施解錠装置10のアカウントを用いて、ユーザのアカウントとの間でメッセージの交換が可能となる。
つまり、配送業務担当者は、メッセージサービスにおける自身のアカウントを用意することなく、配送作業の都度、施解錠装置10のアカウントを借りて、ユーザに配送方法の問合せを容易に行うことが可能となる。
これにより、ユーザ側も、A配送会社、B配送会社、郵便局といった各配送業者ごとのアカウントをメッセージ交換可能なアカウントとして登録する必要がなく、煩雑な手間を省くことが可能となる。
【0080】
施解錠装置DB222に登録されている解錠情報は、ユーザが使用するものと配送業務担当者が使用するものは共通していてもよいし、互いに異なるものであってもよい。
【0081】
「各施解錠装置10を利用するユーザ」とは、施解錠装置10が設置されている建物に居住し、または建物を利用等するユーザをいう。
【0082】
図9は、本発明の第1の実施の形態における収納装置DB223のデータ構成の一例を示す図である。
図に示す例では、収納装置DB222は、各収納装置60の収納ボックスを解錠し開扉するための開扉情報と、各収納装置60を利用するユーザのユーザIDとを、各収納装置60を識別する収納装置IDに対応付けて管理している。
【0083】
「各収納装置60を利用するユーザ」とは、収納装置60が設置されている建物に居住し、または建物を利用等するユーザをいう。
【0084】
〔4〕ユーザ端末30の構成
ユーザ端末30は、ユーザが使用するスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、PC又はその他の端末である。
【0085】
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、自身宛の配送物の配送が行われる際に、メッセージサービスを利用した配送通知サービスにより、配送業務担当者からの配送通知を受取るとともに、配送業務担当者に対して配送方法(「対面」、「置き配」、「収納装置」または「応答しない」)を指示することができる。
【0086】
また、ユーザは、ユーザ端末30を用いて、ゲートGの解錠コードを表示させ、ゲートGを解錠してセキュリティ空間内へ進入することができる。
つまり、ユーザは、物理的な鍵を持ち運ぶことなく、自宅の門扉などのゲートGを用意に解錠することが可能となる。
【0087】
図10は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末30の構成を示す図である。
図に示すように、ユーザ端末30は、CPU等から構成されユーザ端末30全体の動作を制御する制御部31と、入力した情報やネットワーク100を介して受信した情報等を格納する情報格納部32と、ネットワーク100を介して情報の送受信を行う通信部33と、ディスプレイ等から構成され情報を画面表示する表示部34と、キーやマウス等から構成され情報の入力等を行う操作部35と、登録コードまたは装置コードを読取るコード読取部36とを有して構成される。
また、上記表示部34と操作部35は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部31~36は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部31の制御のもと、種々の処理が実行される。
【0088】
制御部31は、ユーザ端末30全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU等の電子回路やFPGA等の集積回路により構成される。
制御部31は、情報格納部32から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部32に情報の書込みを実行する。
【0089】
情報格納部32は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部32は、制御部31で実行するプログラムを記憶する領域や制御部31が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部31は、その情報格納部32に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
【0090】
情報格納部32は、ユーザのユーザIDおよびメッセージIDを格納している。
また、情報格納部32は、配送通知サービスおよびメッセージサービスを利用するためのアプリケーションおよび各種データを格納している。
【0091】
通信部33は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ20またはメッセージサーバ50との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部33は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
【0092】
表示部34は、ディスプレイやランプ等の表示装置である。
制御部31は、情報格納部32から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部31は、通信部33が管理サーバ20またはメッセージサーバ50から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部31は、上記生成した画像情報を表示部34へ出力する。
表示部34は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部31は、制御信号を表示部34へ出力し、表示部34が有するLED等のランプを点灯させることもできる。
【0093】
操作部35は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部34と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部35は、受注側等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部31等に出力する。
制御部31は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部34へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部34へ出力する。
表示部34は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
【0094】
コード読取部36は、例えば、一般的な光学的なコードリーダの読取り機能を備えている。
コード読取部36は、登録コードまたは施解錠装置10の表示部14に表示された装置コードを読取る。
【0095】
ユーザ端末30は、Webサーバとして機能する管理サーバ20、またはメッセージサーバ50から画面情報、例えばWebページを受信して表示することができる。
ユーザ端末30は、制御部31がユーザ側の要求に応じてHTTP要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈してユーザ側に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部32は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部31は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部34に表示したり、音声をユーザ端末30が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答をユーザ側に提示する。
【0096】
ユーザ端末30の制御部31は、メッセージサービスのアプリケーションを起動することによって、メッセージ画面情報を表示部34に表示することができる。
メッセージサービスは、本実施の形態におけるゲートGの解錠サービスおよび配送通知サービス専用のサービスであってもよいし、一般的なチャットサービス、メッセージングサービスまたはSNS(Social Network Service)であってもよい。
このメッセージ画面情報上では、配送業務担当者からの配送通知が表示されたり、ユーザによる配送方法の指示またはゲートGの解錠の許可を入力したりすることができる。
また、メッセージ画面情報は、一般的なチャットサービス、メッセージングサービスまたはSNSにおけるメッセージ交換画面と同様であってもよい。
【0097】
ユーザがユーザ端末30を用いて管理サーバ20から解錠コードを受信すると、表示部34は、上記受信された解錠コードを表示する。
ユーザは、その表示された解錠コードを施解錠装置10のコード読取部16に読み取らせることにより、ゲートGを解錠することができる。
【0098】
〔5〕配送業者端末40の構成
配送業者端末40は、配送業者に所属する配送業務担当者が使用するスマートフォン、携帯電話機、タブレット端末、PC又はその他の端末である。
【0099】
配送業務担当者は、配送業者端末40を用いて、配送通知サービスを利用して施解錠装置10の設置場所近傍にユーザ宛の配送物を持って訪れていることをユーザに対して伝えることができる。
【0100】
また、配送業務担当者は、配送業者端末40を用いて、ゲートGの解錠コードを管理サーバ20から取得し、ゲートGを解錠してセキュリティ空間内へ進入することができる。
【0101】
図11は、本発明の第1の実施の形態における配送業者端末40の構成を示す図である。
図に示すように、配送業者端末40は、CPU等から構成され配送業者端末40全体の動作を制御する制御部41と、入力した情報やネットワーク100を介して受信した情報等を格納する情報格納部42と、ネットワーク100を介して情報の送受信を行う通信部43と、ディスプレイ等から構成され情報を画面表示する表示部44と、キーやマウス等から構成され情報の入力等を行う操作部45と、施解錠装置10に表示される連絡コードを読取るコード読取部46とを有して構成される。
また、上記表示部44と操作部45は、一体に構成され、タッチパネルを構成してもよい。
各部41~46は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部41の制御のもと、種々の処理が実行される。
【0102】
制御部41は、配送業者端末40全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU等の電子回路やFPGA等の集積回路により構成される。
制御部41は、情報格納部42から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部42に情報の書込みを実行する。
【0103】
情報格納部42は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部42は、制御部41で実行するプログラムを記憶する領域や制御部41が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部41は、その情報格納部42に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
【0104】
通信部43は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ20との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部43は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
【0105】
表示部44は、ディスプレイやランプ等の表示装置である。
制御部41は、情報格納部42から画像を読み出し、画像出力処理を実行して画面情報を生成する。また、制御部41は、通信部43が管理サーバ20またはメッセージサーバ50から受信した画像情報に対して画像出力処理を実行して画面情報を生成する。
制御部41は、上記生成した画像情報を表示部44へ出力する。
表示部44は、上記入力した画像情報をディスプレイ等に画面表示する。
また、制御部41は、制御信号を表示部44へ出力し、表示部44が有するLED等のランプを点灯させることもできる。
【0106】
操作部45は、例えば各種キー等から構成される情報入力装置を備え、当該情報入力装置は表示部44と連携してポインティングデバイスを提供する。操作部45は、受注側等による各種操作を受け付けて、その操作内容を示す信号を制御部41等に出力する。
制御部41は、上記操作内容を示す信号を入力すると、当該信号の内容に応じて、表示部44へその操作内容に応じた画面表示を行う旨の制御信号を表示部44へ出力する。
表示部44は、その制御信号を入力すると、当該制御信号に応じて画面表示を行う。
【0107】
コード読取部46は、例えば、一般的な光学的なコードリーダの読取り機能を備えている。
コード読取部46は、施解錠装置10の表示部14に表示された連絡コードを読取る。
【0108】
配送業者端末40は、Webサーバとして機能する管理サーバ20から画面情報、例えばWebページを受信して表示することができる。
配送業者端末40は、制御部41が配送業務担当者側の要求に応じてHTTP要求を生成して送信する機能と、HTTP応答(応答の一例)を解釈して配送業務担当者側に提示する機能とを有する。
例えば、情報格納部42は、一例としてWebブラウザを格納する。
制御部41は、HTTP応答を解釈して画像データや音声データを生成し、表示部44に表示したり、音声を配送業者端末40が有するスピーカから出力したりすることで、HTTP応答を配送業務担当者側に提示する。
【0109】
配送業者端末40が管理サーバ20から解錠コードを受信すると、当該受信した解錠コードを表示する。
配送業務担当者は、その表示された解錠コードを施解錠装置10のコード読取部16に読み取らせることにより、ゲートGを解錠することができる。
【0110】
また、配送業者端末40が管理サーバ20から開扉コードを受信すると、当該受信した開扉コードを表示する。
配送業務担当者は、その表示された開扉コードを収納装置60に読み取らせることにより、収納装置60の収納ボックスを解錠し、開扉させることができる。
【0111】
〔6〕メッセージサーバ50の構成
(1)メッセージサーバ50の各構成
メッセージサーバ50は、ユーザに対しメッセージサービスを提供するサーバ装置である。
メッセージサーバ50は、例えば、メッセージサービスの運営会社等により管理される。
【0112】
メッセージサーバ50が格納し実行するメッセージサービスのソフトウェアは、管理サーバ20が格納し実行するWeb制御ソフトウェアとAPI(Application Programming Interface)により連携されている。
本実施の形態において採用されているAPIの技術については、一般的なAPIの技術内容と共通しているので、ここでは詳細な説明は省略する。
このAPIにより、管理サーバ20のWeb制御ソフトウェアと、メッセージサーバ50の配送通知サービスとが連携され、配送通知サービスが構成されている。
【0113】
図12は、本発明の第1の実施の形態におけるメッセージサーバ50の構成を示す図である。
図に示すように、メッセージサーバ50は、CPU等により構成されメッセージサーバ50全体を制御する制御部51と、メッセージサービスを利用するユーザの情報およびメッセージのログなどを格納する情報格納部52と、ネットワーク100を介して管理サーバ20またはユーザ端末30と情報の送受信を無線又は有線を介して行う通信部53とを有して構成される。
各部51~53は、内部のバスに接続され、このバスを介して種々の情報等が入出力され、制御部51の制御のもと、種々の処理が実行される。
【0114】
制御部51は、メッセージサーバ50全体の制御を司る処理部であり、例えば、CPU等の電子回路やFPGA等の集積回路により構成される。
制御部51は、情報格納部52から情報の読出しを実行するとともに、情報格納部52に情報の書込みを実行する。
【0115】
情報格納部52は、例えば、ハードディスク、メモリ又は半導体素子等の情報を格納する装置である。
情報格納部52は、制御部51で実行するプログラムを記憶する領域や制御部51が処理を実行する際に一時的に使用する作業領域等(RAM等)を有する。
制御部51は、その情報格納部52に格納されているプログラムを読み出し、上記作業領域に展開して各種の処理を実行する。
【0116】
通信部53は、ネットワーク100を介して行う管理サーバ20またはユーザ端末30との通信を制御するインターフェースであり、LANアダプタ等を有する。
通信部53は、無線送受信機を備え、無線通信を介してLANやインターネット等に接続されてもよいし、ケーブル等の有線を介して接続されてもよい。
【0117】
メッセージサーバ50は、配送業者端末40からのメッセージを管理サーバ20を介して受信すると、そのメッセージをユーザ端末30へ送信する。
また、メッセージサーバ50は、ユーザ端末30からのメッセージを受信すると、そのメッセージを管理サーバ20を介して配送業者端末40へ送信する。
【0118】
(2)メッセージサーバ50が管理するデータベース
図13には、本発明の第1の実施の形態におけるメッセージサーバ50の情報格納部52が格納する各データベースが示されている。
図に示すように、情報格納部52は、メッセージサービスを利用する各ユーザおよびユーザが利用する施解錠装置10のアカウントを管理するアカウントDB521と、メッセージサービス上で交換されるメッセージのログなどを管理するメッセージDB522とを格納する。
【0119】
図14は、本発明の第1の実施の形態におけるアカウントDB521のデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、アカウントDB521では、メッセージサービスにおける各種データを、メッセージサービスを利用するユーザとともに、配送通知サービスなどで利用される施解錠装置10を識別するためのメッセージIDに対応付けて管理している。
このように、本実施の形態におけるアカウントDB521では、施解錠装置10をあたかもユーザであるかのようにみなして、各施解錠装置10に対し、メッセージサービスのアカウントを付与し、管理している。
図に示す例では、アカウントDB521は、ユーザがメッセージサービスを利用する際に認証を行うためのパスワード等の認証情報と、上記メッセージIDに対応付けて、ユーザのアカウントか施解錠装置10のアカウントかを示すアカウントの種類と、複数のアカウント間でメッセージの共有が可能な各グループ固有の識別情報であるグループIDと、各ユーザの個人情報(住所、連絡先など)を含むその他のアカウントの情報とを管理する。
【0120】
〔7〕収納装置60の構成
収納装置60は、通常の宅配ロッカーと同様に、ユーザ宛の配送物をユーザが取出すまで一時預け入れる収納装置であって、複数の施錠可能な収納ボックスを備える。
また、ユーザが入庫した物品を配送業務担当者が取出すまでに一時預け入れる用途で使用することが可能であってもよい。
【0121】
収納装置60には、キーやボタン、または電磁的/光学的に情報を読取る装置などを備えた操作部が設けられており、ユーザまたは配送業務担当者は、収納装置60の操作部を用いて、収納ボックスを解錠し開扉するための開扉コードを入力し、収納装置60がその入力された開扉コードを開扉情報に復号し、その復号した開扉情報と、予め収納装置60に格納されている開扉情報とを照合し、その照合の結果、復号された開扉情報が正当なものであると判断すると、収納ボックスを解錠して開扉し、収納ボックスへ配送物を入庫したり、収納ボックスから配送物を取出したりすることが可能となる。
【0122】
収納装置60は、宅配便等の配送物の他、あらゆる物品を預け入れ、保管することができる。
例えば、収納装置60は、ユーザが受取りを希望している物品(配送物)を、配送業者が配送してからユーザが取出すまでの期間、一時的に保管する。
また、収納装置60は、ユーザが配送を希望した配送物、またはユーザが入庫したオークション等の配送物等を、配送業者が配送のために集荷し、取出すまでの期間、一時的に保管するよう使用されてもよい。
【0123】
ユーザは、「クリーニング」のサービス利用のために、収納装置60を使用することもできる。
ユーザは自身の衣類等の未クリーニングのクリーニング品を収納装置60に預け入れ、クリーニング業者がその預け入れられた衣服を回収してクリーニングを行う。
その後、クリーニング済みのクリーニング品を再度収納装置60に収納し、ユーザがそのクリーニング済みのクリーニング品を収納装置60から取り出すよう使用されてもよい。
【0124】
以上のように、収納装置60は、ユーザに関するあらゆる物品を一時的に保管することが可能である。
【0125】
収納装置60は、セキュリティ空間内外のいずれに設置してもよい。
【0126】
(第1の実施の形態の動作)
(1)ユーザによるゲートの解錠動作
ユーザは、ユーザ端末30を操作して、ユーザ端末30に解錠コードを表示させ、その解錠コードを施解錠装置10に読み取らせることにより、自宅等のゲートGを解錠させることができる。
図15は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるユーザ端末30を用いたゲートの解錠動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、上記のユーザによるゲートの解錠動作について説明を進める。
【0127】
ユーザは帰宅すると、閉扉状態のゲートG前においてユーザ端末30の操作部35を操作すると、制御部31はゲートGを解錠するための解錠コードの取得要求を生成し、通信部33はその生成された解錠コードの取得要求を管理サーバ20へ送信する(ステップS101)。
この解錠コードの取得要求には、当該ユーザのメッセージIDおよび認証情報が含まれる。
【0128】
管理サーバ20の通信部23は、上記解錠コードの取得要求をユーザ端末30から受信すると、当該受信した解錠コードの取得要求をメッセージサーバ50へ送信する(ステップS102)。
【0129】
メッセージサーバ50の通信部53が上記解錠コードの取得要求を管理サーバ20から受信すると、制御部51は、当該解錠コードの取得要求に含まれるメッセージIDおよび認証情報を抽出し、当該抽出したメッセージIDおよび認証情報と、アカウントDB521に登録されているメッセージIDおよび認証情報とを照合し、ユーザの認証を行う(ステップS103)。
例えば、制御部51は、抽出されたメッセージIDおよび認証情報と、アカウントDB521のメッセージIDおよび認証情報とが一致した場合には認証成功と判断し、一致しなかった場合には認証失敗と判断する。
【0130】
メッセージサーバ50の通信部53は、認証結果を管理サーバ20へ送信する(ステップS104)。
この認証結果には、ユーザのメッセージIDが含まれている。
【0131】
管理サーバ20の通信部23が認証結果を受信すると、制御部21は、その認証結果の内容が認証成功であるか否かを判断する(ステップS105)。
制御部51は、認証失敗と判断した場合には(ステップS105/No)、ステップS107の動作へ移行する。
一方、制御部51は、認証成功と判断した場合には(ステップS105/Yes)、ユーザDB221および施解錠装置DB222を参照し、認証結果に含まれるユーザのメッセージIDに基づいて、当該ユーザの施解錠装置10の解錠情報を抽出し、当該抽出した解錠情報を暗号化して解錠コードを生成する(ステップS106)。
【0132】
次に、管理サーバ20の通信部23は、認証結果をユーザ端末30へ送信する(ステップS107)。
認証結果が認証成功である場合には、通信部23は、認証結果とともに生成された解錠コードもユーザ端末30へ送信する(ステップS107)。
【0133】
ユーザ端末30の通信部33が認証結果を受信すると、制御部31は、その認証結果の内容が認証成功であるか否かを判断する(ステップS108)。
制御部31は、認証失敗と判断した場合には(ステップS108/No)、解錠コードを表示させることなく、そのまま動作を終了する。
一方、制御部31は、認証成功と判断した場合には(ステップS108/Yes)、表示部34は、認証結果とともに受信された解錠コードを表示する(ステップS109)。
【0134】
図16は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末30に表示される解錠コードの一例を示す図である。
図の例では、解錠コードは二次元バーコードである。
【0135】
次に、ユーザは、ゲート近傍に設置されている施解錠装置10の操作部15を操作して、解錠コードの読取り機能を起動させ、ユーザ端末30を施解錠装置10のコード読取部16に近付けると、コード読取部16は、表示部34に表示されている解錠コードを読み取って入力する(ステップS110)。
【0136】
施解錠装置10の制御部11は、コード読取部16により読み取られた解錠コードを解錠情報に復号する(ステップS111)。
この解錠情報は、ゲートGを解錠するための情報であり、例えば、パスワード等の文字列であってもよい。
【0137】
次に、制御部11は、上記復号した解錠情報と、情報格納部12に格納されている解錠情報とに基づいて、ゲートGの解錠の許否を判断する(ステップS112)。
例えば、ステップS112において、制御部11は、上記復号した解錠情報と、情報格納部12に格納されている解錠情報とを照合し、一致であれば解錠を許可し、不一致であれば解錠を禁止するようにして、ゲートGの解錠の許否を判断するようにしてもよい。
【0138】
ステップS112において、制御部11は、解錠を禁止すると判定した場合には(ステップS112/No)、そのままゲートGを解錠せず、動作を終了する。
【0139】
一方、ステップS112において、制御部11は、解錠を許可すると判定した場合には(ステップS112/Yes)、ゲートGへ解錠信号を出力し、ゲートGを解錠させる(ステップS113)。
ユーザは、解錠したゲートGを開扉して、セキュリティ空間内(自宅の敷地内など)へ進入する。
ユーザは、進入後にゲートGを閉扉すると、ゲートGは自動的に施錠するようにしてもよいし、ユーザによる操作により施錠されるようにしてもよい。
【0140】
以上のとおり、ユーザは自身が保持するユーザ端末30を操作して解錠コードを表示させてゲートGを解錠するので、ユーザは鍵などを持っていなくても自身のプライベート空間等のセキュリティ空間へ容易に進入することが可能となるとともに、第三者による進入を防ぎ、防犯上の効果も期待できる。
【0141】
(変形例:ユーザ端末30が解錠コードを格納)
上述のとおり、本実施の形態では、ユーザ端末30は、管理サーバ20から受信した解錠コードを用いてゲートGの解錠を行った。
本実施の形態の変形例として、ユーザ端末30の情報格納部32は、解錠コードを予め格納するようにしてもよい。
以下、特記しない限り、本変形例における構成および動作は、本実施の形態と共通しているものとする。
【0142】
本変形例において、解錠コードは、例えば、ユーザ端末30があらかじめ管理サーバ20からダウンロードして取得し格納したものであってもよいし、解錠サービスの運営側から配送された紙等に印刷された解錠コードを読み取って格納したものであってもよい。
解錠コードの取得方法については特に限定しない。
本変形例では、ユーザは、操作部35を操作して、情報格納部32に格納されている解錠コードを表示部34に表示させ、ゲートGの解錠を行う。
【0143】
(2)ユーザによるメッセージIDの対応付け動作
ユーザは、本実施の形態における配送通知サービスを利用するためには、メッセージサーバ50が提供するメッセージサービスにおいて、ユーザのメッセージIDと、施解錠装置10のメッセージIDの対応付けを行う必要がある。
【0144】
図17は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるメッセージIDの対応付け動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、ユーザのメッセージIDと施解錠装置10のメッセージIDとの対応付け動作について説明を進める。
【0145】
ユーザは、メッセージサーバ50が提供するメッセージサービスにおけるユーザ自身のメッセージIDをすでに保持している。
すなわち、メッセージサーバ50のユーザID521は、ユーザの個人情報であるユーザ情報とユーザ固有のメッセージIDとを互いに対応付けて格納している。
【0146】
まず、ユーザは、ユーザ端末30のコード読取部36を用いて、登録コードを読み取って入力する(ステップS201)。
この登録コードは、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDを暗号化した情報を少なくとも含むコード情報である。したがって、登録コードは、各施解錠装置10固有のコード情報である。
【0147】
図18は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末30に表示される登録コードの一例を示す図である。
図の例では、登録コードは二次元バーコードである。
登録コードは、例えば、ユーザに予め配布された所定の媒体に記録されており、紙などの媒体に印刷されていてもよい。
登録コードの入力方法はこれに限定されず、例えば、ユーザ端末30が、登録コードをメッセージサーバ50から受信するようにしてもよい。
また、ユーザ端末30以外のユーザが使用可能な他の端末が登録コードを受信し、他の端末がその受信した登録コードを表示し、ユーザ端末30がその表示された登録コードを読み取るようにしてもよい。
【0148】
次に、制御部31は、上記入力された登録コードを復号し、当該登録コードに含まれるメッセージIDの対応付け要求情報と、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDとを抽出する(ステップS202)。
また、制御部31は、情報格納部32に格納されている、ユーザ自身のメッセージIDを抽出する。
【0149】
次に、通信部32は、上記メッセージIDの対応付け要求情報と、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとをメッセージサーバ50へ送信する(ステップS203)。
【0150】
メッセージサーバ50の通信部53は、上記メッセージIDの対応付け要求情報と、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとをユーザ端末30から受信すると、制御部51は、アカウントDB521を参照し、上記受信した施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記受信したユーザのメッセージIDとを対応付けてユーザDB521に登録する(ステップS204)。
【0151】
次に、制御部51は、上記施解錠装置10とユーザのメッセージIDの対応付けの登録が完了したことを示す通知情報を生成し、通信部53は、その生成された通知情報をユーザ端末30へ送信する(ステップS205)。
【0152】
ユーザ端末30の通信部32は、上記通知情報をメッセージサーバ50から受信すると、表示部34は、当該受信された通知情報を表示する(ステップS206)。
ユーザは、表示部34に表示された通知情報を確認して、ユーザ自身のメッセージIDと、施解錠装置10のメッセージIDとが対応付けられて登録されたことを把握する。
通知情報には、施解錠装置10のメッセージIDが含まれており、制御部31は、その施解錠装置10のメッセージIDを情報格納部32に格納する。
【0153】
(3)ユーザによるグループ作成動作
上記の施解錠装置10とユーザのメッセージIDの対応付け動作の後、メッセージサービスにおけるグループを作成することにより、配送に関する情報を複数のユーザで共有することが可能となる。
例えば、父、母、子供の3人のユーザにより配送に関する情報を共有することができる。
【0154】
図19は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによるグループ作成動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、複数のユーザのアカウントと、施解錠装置10のアカウントとで情報の共有が可能なグループをメッセージサービスにおいて作成する動作について説明を進める。
【0155】
まず、ユーザは、ユーザ端末30のコード読取部36を用いて、グループコードを読み取って入力する(ステップS211)。
このグループコードは、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDとを暗号化した情報を少なくとも含むコード情報である。したがって、グループコードは、各施解錠装置10固有のコード情報である。
【0156】
図20は、本発明の第1の実施の形態におけるユーザ端末30に表示されるグループコードの一例を示す図である。
図の例では、グループコードは二次元バーコードである。
グループコードは、例えば、登録コードと同様に、ユーザに予め配布された所定の媒体に記録されており、紙などの媒体に印刷されていてもよい。
グループコードの入力方法はこれに限定されず、例えば、ユーザ端末30が、グループコードをメッセージサーバ50から受信するようにしてもよい。
また、ユーザ端末30以外の他の端末がグループコードを受信し、ユーザが使用可能な他の端末がその受信したグループコードを表示し、ユーザ端末30がその表示されたグループコードを読み取るようにしてもよい。
【0157】
次に、制御部31は、上記入力されたグループコードを復号し、当該グループコードに含まれるグループ作成要求情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDとを抽出する(ステップS212)。
【0158】
次に、ユーザは、操作部35を操作して、ユーザのアカウントと施解錠装置10のアカウントを含むグループに参加する他のユーザ(以下、「参加ユーザ」という。)を指定する(ステップS213)。
例えば、ユーザ端末30の情報格納部32は、メッセージサービスの他のユーザのアカウントのメッセージIDのリストを格納しており、表示部34がそのリストを表示して、ユーザが操作部35を操作してそのリストから1以上の他のユーザを参加ユーザとして選択することにより、ステップS213において参加ユーザを指定する。
例えば、参加ユーザは、ユーザの家族、会社の同僚、ユーザの属する組織に所属する人など、特に限定しない。
制御部31は、指定された参加ユーザのメッセージIDを情報格納部32より抽出する。
また、制御部31は、情報格納部32に格納されている、ユーザ自身のメッセージIDを抽出する。
【0159】
次に、通信部33は、上記グループ作成要求情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとを管理サーバ20へ送信する(ステップS214)。
【0160】
管理サーバ20の通信部23は、上記グループ作成要求情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとをユーザ端末30から受信すると、これら受信した情報をメッセージサーバ50へ送信する(ステップS215)。
【0161】
メッセージサーバ50の通信部53は、上記グループ作成要求情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとを管理サーバ20から受信すると、制御部51は、アカウントDB521を参照し、上記受信したユーザ、参加ユーザおよび施解錠装置10のメッセージIDに、同じく受信したグループIDを対応付けてアカウントDB521に登録する(ステップS216)。
【0162】
次に、制御部51は、アカウントDB521においてグループが作成されたことを示す通知情報であるグループ作成通知情報を生成し、通信部53は、当該グループ作成通知情報とともに、上記グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとを管理サーバ20へ送信する(ステップS217)。
【0163】
管理サーバ20の通信部23は、上記グループ作成通知情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとをメッセージサーバ50から受信すると、制御部21は、ユーザDB221を参照し、上記受信したユーザおよび参加ユーザのメッセージIDに、同じく受信したグループIDを対応付けてユーザDB221に登録する(ステップS218)。
【0164】
次に、通信部23は、上記グループ作成通知情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとをユーザ端末30へ送信する(ステップS219)。
【0165】
ユーザ端末30の通信部33は、上記グループ作成通知情報と、グループIDと、施解錠装置10のアカウントのメッセージIDと、上記参加ユーザのメッセージIDと、上記ユーザのメッセージIDとを管理サーバ20から受信すると、制御部31は、これらユーザ、参加ユーザおよび施解錠装置10が所属するグループリストを生成し、情報格納部32に格納する(ステップS220)。
以上で、グループ作成動作は終了する。
【0166】
上記のようにグループの作成動作が終了すると、ユーザと、他のユーザと、施解錠装置10との各アカウントをまとめて1つのグループとしてユーザ端末30、管理サーバ20およびメッセージサーバ50に登録することができる。
【0167】
(4)ユーザによる施解錠装置10のアカウントの対応付け動作
上記の施解錠装置10とユーザのアカウントの対応付け動作およびグループ作成動作に加えて、ユーザの自宅等に設置されている施解錠装置10自体と、施解錠装置10のアカウントとの対応付けを行うことにより、ユーザは、配送通知サービスを利用することが可能となる。
【0168】
図21は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる施解錠装置10のアカウントの対応付け動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、施解錠装置10のアカウントの対応付け動作について説明を進める。
本施解錠装置10のアカウントの対応付け動作では、後述のように、施解錠装置10の施解錠装置IDと、施解錠装置10のメッセージIDとの対応付けが行われる。
【0169】
まず、ユーザは、自宅などのゲートG近傍に設置されている施解錠装置10の操作部15を操作して、施解錠装置IDを含む装置コードの表示要求を入力する(ステップS251)。
【0170】
制御部11は、上記装置コードの表示要求が入力されると、装置コードを情報格納部12から抽出し、表示部14に表示させる(ステップS252)。
【0171】
図22は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置10に表示される装置コードの一例を示す図である。
図の例では、装置コードは二次元バーコードである。
この装置コードは、施解錠装置10の装置自体を識別する施解錠装置IDを暗号化した情報を少なくとも含むコード情報である。したがって、装置コードは、各施解錠装置10固有のコード情報である。
【0172】
次に、ユーザは、ユーザ端末30の操作部35を操作して、装置コードの読取り機能を起動させ、ユーザ端末30を施解錠装置10の表示部14に近付けると、コード読取部36は、表示部14に表示されている装置コードを読み取って入力する(ステップS253)。
【0173】
ユーザ端末30の制御部31は、コード読取部36により読み取られた装置コードを施解錠装置IDに復号する(ステップS254)。
【0174】
次に、制御部31は、上記メッセージサーバ50から受信した通知情報に含まれる、施解錠装置10のメッセージIDを情報格納部32から抽出し、通信部32は、当該抽出された施解錠装置10のメッセージIDと、上記復号された施解錠装置IDとを管理サーバ20へ送信する(ステップS255)。
【0175】
管理サーバ20の通信部23は、施解錠装置10の施解錠装置IDとメッセージIDをユーザ端末30から受信すると、制御部21は、当該受信された施解錠装置10の施解錠装置IDと施解錠装置10のメッセージIDとを互いに対応付けて、施解錠装置DB222に登録する(ステップS256)。
【0176】
次に、制御部21は、上記施解錠装置10の施解錠装置IDとメッセージIDの対応付けの登録が完了したことを示す通知情報を生成し、通信部23は、その生成された通知情報をユーザ端末30へ送信する(ステップS257)。
【0177】
ユーザ端末30の通信部32は、上記通知情報を管理サーバ20から受信すると、表示部34は、当該受信された通知情報を表示する(ステップS258)。
ユーザは、表示部34に表示された通知情報を確認して、施解錠装置10の施解錠装置IDとメッセージIDとが対応付けられて登録されたことを把握する。
【0178】
上記のように施解錠装置10のアカウントの対応付け動作が終了すると、ユーザは、メッセージサービスにおいて、施解錠装置10のアカウントを介して、ユーザ宛の配送物の配送作業を行う配送業務担当者とメッセージの交換を行うことが可能となる。
配送業務担当者からユーザ宛の配送物の配送方法について問合せがあった場合、ユーザ端末30の制御部31はメッセージサービスのアプリケーションを起動し、表示部34は上記グループに所属する施解錠装置10のアカウントから通知があったことを表示する。
ユーザは、ユーザ端末30を用いて、指定した配送方法を自身のアカウントから施解錠装置10のアカウントに対して返答することにより、配送業務担当者に対し、指定した配送方法の内容を伝えることができる。
このユーザと施解錠装置10のアカウント間のメッセージ交換の内容は、そのグループに所属する他の参加ユーザ(例えば家族など)もメッセージサービスのアプリケーションを介して自身の端末に表示することができ、配送物の配送に関する情報をグループに所属するユーザ間で容易に共有することができるようになっている。
【0179】
(5)配送業者による配送通知動作
次に、配送業者がユーザ宛の配送物を配送するためにユーザの自宅などに到着した際に、配送方法をユーザに問合せる配送通知動作について説明する。
図23~25は、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによる配送通知動作の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、本図に沿って、配送業者がユーザの自宅などのセキュリティ空間近傍に到着した際の配送通知動作について説明を進める。
【0180】
配送業者の配送業務担当者は、ユーザ宛の配送物を持って、ユーザの自宅などを訪れ、ゲートG外に設置されている施解錠装置10の操作部15を操作して、連絡コードの表示を要求する(ステップS301)。
【0181】
施解錠装置10の制御部11は、操作部15から連絡コードの表示要求を認識すると、連絡コードを生成し、表示部14は制御部11による制御の下、当該生成された連絡コードを表示する(ステップS302)。
ステップS302において、制御部11は、例えば、現在の日時を反映させた一時的に有効な認証情報を生成し、当該生成した認証情報と、自装置(施解錠装置10)の識別情報である施解錠装置IDと、URL(Uniform Resource Locator)などの管理サーバ20へアクセスするためのネットワーク上の位置情報とを暗号化して連絡コードを生成する。
【0182】
図26は、本発明の第1の実施の形態における施解錠装置10に表示される連絡コードの一例を示す図である。
図の例では、連絡コードは二次元バーコードである。
【0183】
ステップS301,S302において、配送業務担当者が操作部15に設けられている所定のキーまたはボタンを押下すると、表示部14が連絡コードを表示するようにしてもよいし、配送業務担当者が操作部15を用いてパスワードを入力し、制御部11がその入力されたパスワードによる認証が成功と判断した場合に、表示部14が連絡コードを表示するようにしてもよい。
【0184】
配送業務担当者は、配送業者端末40の操作部45を操作して、コード情報の読取機能を有効化し、コード読取部46を用いて、施解錠装置10の表示部14に表示されている連絡コードを読み取る(ステップS303)。
例えば、配送業務担当者は、コード読取部46のカメラで連絡コードを撮像して表示部44に表示させながら、連絡コードを読み取らせる。
【0185】
配送業者端末40の制御部41は、読み取られた連絡コードを復号し、当該復号された連絡コードに含まれる施解錠装置IDと、認証情報と、ネットワーク上の位置情報とを抽出する(ステップS304)。
【0186】
配送業者端末40の通信部43は、上記抽出した施解錠装置IDと認証情報を、同じく抽出されたネットワーク上の位置情報により特定される管理サーバ20へ送信する(ステップS305)。
【0187】
管理サーバ20の通信部23は、施解錠装置IDと認証情報を配送業者端末40から受信すると、制御部21は、当該受信した施解錠装置IDと現在の日時とに基づいて、当該認証情報が有効か否かを判断する。
【0188】
例えば、制御部21は、現在の日時の情報と、認証情報に含まれる日時の情報を比較し、現在の日時が、認証情報の日時より経過した時間が所定時間以下である場合には、上記認証情報は有効であり、認証成功と判断してもよい。
また、制御部21は、現在の日時の情報と、認証情報に含まれる日時の情報を比較し、現在の日時が、認証情報の日時よりも所定時間以上経過したり、認証情報の日時よりも過去の日時であったりする場合には上記認証情報は無効であり、認証失敗と判断してもよい。
また、制御部21は、施解錠装置DB222を参照し、上記受信された施解錠装置IDが施解錠装置DB222に未登録の場合は、上記認証情報は無効であり、認証失敗と判断してもよい。
また、制御部21は、上記受信された認証情報と、情報格納部22に予め格納されている認証情報とを照合して認証を行ってもよい。
【0189】
制御部21は、当該認証情報が無効であると判断した場合には、当該無効である判断結果を配送業者端末40へ送信し、動作は終了する。
一方、制御部21は、上記認証情報が有効であると判断した場合には、メッセージの入力画面情報を生成し、通信部23は、当該生成されたメッセージの入力画面情報を配送業者端末40へ送信する(ステップS306)。
メッセージの入力画面情報とは、配送業務担当者が配送物の受取り側であるユーザに対して配送通知を行うための画面情報である。
【0190】
配送業者端末40の通信部43が上記メッセージの入力画面情報を管理サーバ20から受信後、表示部44は当該メッセージの入力画面情報を表示する。
図27は、本発明の第1の実施の形態における配送業者端末40に表示されるメッセージの入力画面情報の一例を示す図である。
図の例では、メッセージの入力画面情報には、配送の様子の撮影画像の添付フィールドと、配送業務担当者からユーザへのメッセージの入力欄とが示されている。
【0191】
次に、配送業務担当者は、操作部45を操作し、配送業者端末40のカメラを用いて、現在の配送の様子を撮影する(ステップS307)。
撮影された現在の配送の様子の画像は、情報格納部42に格納される。
当該配送の様子とは、現在、配送業務担当者が宛先(施解錠装置10の近傍)に到着したことを表す画像であり、例えば、ユーザの自宅などの宛先を背景に配送業務担当者が配送物を持った画像などである。
なお、本例では、配送業者端末40が上記メッセージの入力画面情報を受信し、表示した後に現在の配送の様子の撮影が行われていたが、配送業務担当者が配送物の宛先を訪れた後であれば、任意のタイミングで撮影してよい。
【0192】
次に、配送業務担当者は、操作部45を操作して、メッセージの入力画面情報において、配送のために宛先の住所に到着した旨のメッセージおよび上記配送の様子の撮影画像を入力する(ステップS308)。
【0193】
図28は、本発明の第1の実施の形態の配送業者端末40におけるメッセージの入力画面情報の表示の一例を示す図である。
図の例では、メッセージの入力画面情報において、配送車を背景に配送物を持った配送業務担当者の姿の撮影画像と、「お荷物が届きました。(置き配可能)」および「応答メッセージを下記より選択して下さい。」との配送業務担当者により入力されたメッセージとが表示されている。
【0194】
配送業者端末40の通信部43は、上記入力された配送の様子の撮影画像とメッセージを管理サーバ20へ送信する(ステップS309)。
この撮影画像およびメッセージは、入力ごとに管理サーバ20へ送信されてもよいし、ある程度まとめて、例えば所定時間ごとに管理サーバ20へ送信されてもよい。
また、配送業者端末40は、撮影画像およびメッセージの送信の際には、連絡コードを表示した施解錠装置10の施解錠装置IDも管理サーバ20へ送信する。
この施解錠装置IDは、例えば、ステップS304において、配送業者端末40が復号したものであってもよいし、ステップS306において、配送業者端末40がメッセージの入力画面情報とともに管理サーバ20から受信し取得したものであってもよい。
【0195】
管理サーバ20の通信部23が、メッセージの入力画面情報上で入力された撮影画像およびメッセージと、施解錠装置IDを配送業者端末40から受信すると、制御部21は、施解錠装置DB222を参照し、当該受信された施解錠装置IDに対応付けられている施解錠装置10のメッセージIDと、ユーザIDとを抽出する(ステップS310)。
また、制御部21は、ユーザDB221を参照し、当該抽出したユーザIDに対応付けられているユーザのメッセージIDを抽出する(ステップS310)。
【0196】
次に、管理サーバ20の通信部23は、上記抽出された施解錠装置10のメッセージIDと、ユーザのメッセージIDと、上記メッセージの入力画面情報上で入力された撮影画像およびメッセージとをメッセージサーバ50へ送信する(ステップS311)。
【0197】
次に、制御部21は、上記ステップS311における送信動作後に計時を開始する(ステップS312)。
制御部21は、このステップS312の計時開始後から、ユーザからの応答メッセージを受信しないまま所定時間が経過した場合、後述のとおり、自動的に解錠コードを配送業者端末40へ送信するか否かを判断する。
【0198】
メッセージサーバ50の通信部53は、上記メッセージ、撮影画像およびメッセージIDを管理サーバ20から受信すると、制御部51は、当該受信されたメッセージおよび撮影画像を、当該施解錠装置10のメッセージIDのアカウントから当該ユーザのメッセージIDのアカウントへ送られた画像およびメッセージとしてメッセージDB522に登録する。
その後、通信部53は、ユーザ端末30からの要求に応じて、上記撮影画像およびメッセージを上記ユーザのメッセージIDで特定されるユーザ端末30へ送信する(ステップS313)。
【0199】
ユーザ端末30の通信部33が上記メッセージおよび撮影画像をメッセージサーバ50から受信後、ユーザは操作部35を操作して、メッセージ画面情報を表示部34に表示させると、当該メッセージ画面情報には、上記メッセージサーバ50からユーザ端末30が受信したメッセージおよび撮影画像が表示される。
上記メッセージおよび撮影画像は、同一グループ内の全てのユーザのユーザ端末30へ送信され、これら全てのユーザが確認することができる。
【0200】
図29は、本発明の第1の実施の形態のユーザ端末30におけるメッセージ画面情報の表示の一例を示す図である。
図の例では、メッセージ画面情報において、ユーザ端末30がメッセージサーバ50などを介して配送業者端末40から受信した、配送車を背景に配送物を持った配送業務担当者の姿の撮影画像と、「お荷物が届きました。(置き配可能)」および「応答メッセージを下記より選択して下さい。」との配送業務担当者により入力されたメッセージとが表示されている。
【0201】
また、ユーザ端末30に表示されるメッセージ画面情報には、配送方法の応答メッセージの選択肢が表示されている。
図29の例において、配送方法の応答メッセージの選択肢は、「対面」、「置き配」、「収納装置」および「応答しない」の4つが示されている。
例えば、ユーザは、現在在宅しており、配送物を配送業務担当者から直接受取ることができる場合には、「対面」の配送方法の応答メッセージを選択する。
また、ユーザは、配送物を配送業務担当者から直接受取ることは希望しないが、セキュリティ空間への置き配を希望する場合には、「置き配」の配送方法の応答メッセージを選択する。
また、ユーザは、配送物を配送業務担当者から直接受取ることは希望しないが、ゲートG内外に設置される収納装置への入庫を希望する場合には、「収納装置」の配送方法の応答メッセージを選択する。
また、ユーザは、配送物の直接の受取り(「対面」)、セキュリティ空間への置き配(「置き配」)および収納装置への入庫(「収納装置」)のいずれも希望せず、再配送を希望する場合には、「応答しない」の配送方法の応答メッセージを選択する。
後述のように、ユーザは、ユーザ端末30の操作部35を操作して、これら応答メッセージの4つの選択肢から1つを選ぶと、メッセージの入力画面情報にその選んだ応答メッセージが表示されるとともに、配送業者端末40へ送信される。
【0202】
また、制御部31は、メッセージサーバ50から撮影画像およびメッセージが受信されると、ゲートGを解錠するためのコード情報である解錠コードの送信の有無をユーザが選択するためのメッセージ(以下、「解錠選択メッセージ」という。)を生成する。
表示部34は、当該生成された解錠選択メッセージをメッセージ画面情報に表示する。
図29の例では、解錠選択メッセージがメッセージの入力画面情報に表示され、ユーザに対しゲートGの解錠を許可するか否かの入力を促している。
【0203】
ユーザは、操作部35を操作して、メッセージ画面情報に表示されている、配送業務担当者からの配送方法の問合せ(要請)に応じて、応答メッセージを入力する(ステップS314)。
ステップS314において、ユーザは、操作部35を操作して、上述のとおりメッセージの入力画面情報に表示されている応答メッセージの選択肢から1つを選択することにより、応答メッセージを入力するようにしてもよいし、直接文字を入力してもよい。
また、ユーザは、操作部35を操作して、解錠選択メッセージにおいて解錠コードを配送業者端末40へ送信するか否かを選択する(ステップS314)。
【0204】
図30は、本発明の第1の実施の形態のユーザ端末30におけるメッセージの入力画面情報の表示の一例を示す図である。
図30のメッセージの入力画面情報は、図29のメッセージの入力画面情報をさらに下方に表示をスクロールさせた画面情報である。
図の例では、ユーザが選択し入力した「置き配」の応答メッセージがメッセージの入力画面情報に表示されている。
また、図の例では、解錠選択メッセージに応じて、解錠コードを送信することが表示されている。
【0205】
制御部31は、ユーザが入力した解錠コードの送信の可否に基づいて、ゲートGの解錠の可否を示す解錠可否情報を生成する。
次に、通信部33は、ユーザと施解錠装置10の各メッセージIDと、応答メッセージと、解錠可否情報とをメッセージサーバ50へ送信する(ステップS315)。
【0206】
メッセージサーバ50の通信部53は、上記ユーザと施解錠装置10の各メッセージIDと、応答メッセージと、解錠可否情報とをユーザ端末30から受信すると、これら受信した各情報を管理サーバ20へ送信する(ステップS316)。
【0207】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザによる応答メッセージおよび解錠許否情報などをメッセージサーバ50から受信したか否かを判断する(ステップS317)。
【0208】
上述のとおり、管理サーバ20の制御部21は、ステップS312において計時を開始してから継続している。
制御部21は、計時開始から所定時間を経過する前に、ユーザによる応答メッセージおよび解錠許否情報などをメッセージサーバ50から受信したと判断した場合には(ステップS317/Yes)、当該受信された解錠可否情報に基づいて、ユーザがゲートGの解錠を許可したか否かを判断する(ステップS319)。
【0209】
ここで、制御部21は、解錠可否情報がゲートGの解錠を許可しない旨の情報を含み、ユーザが解錠を許可していないと判断した場合は(ステップS319/No)、解錠コードを生成せずに、ステップS321の動作へ移行する。
【0210】
一方、制御部21は、解錠可否情報がゲートGの解錠を許可する旨の情報を含み、ユーザが解錠を許可したと判断した場合は(ステップS319/Yes)、ゲートGを解錠するための解錠コードを生成する(ステップS320)。
【0211】
次に、管理サーバ20の通信部23は、上記メッセージサーバ50から受信した応答メッセージをステップS309において撮影画像とメッセージを送信してきた配送業者端末40へ送信する(ステップS321)。
また、解錠コードが生成されていた場合には、通信部23は、ステップS321において、上記応答メッセージとともに当該解錠コードを配送業者端末40へ送信する。
【0212】
ここでステップS317に戻り、制御部21は、ユーザによる応答メッセージおよび解錠許否情報などをメッセージサーバ50から受信していないと判断した場合には(ステップS317/No)、ステップS312の計時開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS318)。
制御部21は、所定時間経過していないと判断した場合には(ステップS318/No)、ステップS317の動作を繰り返す。
【0213】
一方、制御部21は、ユーザによる応答メッセージおよび解錠許否情報などをメッセージサーバ50から受信しないまま所定時間経過したと判断した場合には(ステップS317/No,ステップS318/Yes)、上記応答メッセージとともに受信した、配送物の受取り側のユーザのユーザIDを抽出し、ユーザDB221において当該ユーザIDに対応付けられている「解錠コードの自動送信の許否情報」を参照し、当該ユーザが解錠コードの自動送信を許可しているか否かを判断する(ステップS331)。
【0214】
ステップS331において、制御部21は、当該ユーザが解錠コードの自動送信を許可していないと判断した場合には(ステップS331/No)、解錠コードを生成することなく動作を終了する。
この場合、管理サーバ20は、ユーザからの応答メッセージがないことを示す通知情報を生成し、配送業者端末40に対し送信するようにしてもよい。
配送業務担当者は、配送業者端末40を用いて当該通知内容を確認し、再配達等の配送作業に移行する。
【0215】
一方、ステップS331において、制御部21は、当該ユーザが解錠コードの自動送信を許可していると判断した場合には(ステップS331/Yes)、上記応答メッセージとともに受信した、配送物の受取り側のユーザのユーザIDを抽出し、ユーザDB221において当該ユーザIDに対応付けられている「解錠コードの自動送信時の配送方法の情報」を参照し、当該ユーザが解錠コードの自動送信時に指定している配送方法に基づいて、応答メッセージを生成する(ステップS332)。
ここで、制御部21は、「解錠コードの自動送信時の配送方法の情報」の内容を示す応答メッセージを生成する(例えば、制御部21は「置き配を希望します。」などの配送方法を示す応答メッセージを生成する)。
【0216】
次に、制御部21は、上記参照した「解錠コードの自動送信時の配送方法の情報」に基づいて、開扉コードの自動送信が必要か否かを判断する(ステップS333)。
ここで、制御部21は、ユーザDB221における「解錠コードの自動送信時の配送方法の情報」において、解錠コード自動送信時のユーザが指定の配送方法が「収納装置」である場合には開扉コードの自動送信が必要と判断し、「収納装置」以外の場合には不要と判断する。
【0217】
ステップS333において、制御部21は、開扉コードの自動送信が不要であると判断した場合には(ステップS333/No)、開扉コードを生成することなく、解錠コードのみを生成する(ステップS320)。
通信部23は、上記生成した応答メッセージおよび解錠コードをステップS309において撮影画像とメッセージを送信してきた配送業者端末40へ送信する(ステップS321)。
【0218】
一方、ステップS333において、制御部21は、開扉コードの自動送信が必要であると判断した場合には(ステップS333/Yes)、開扉コードを生成する(ステップS334)。
この開扉コードは、収納装置60の収納ボックスを解錠し開扉可能にする開扉情報を暗号化した情報を少なくとも含むコード情報である。したがって、開扉コードは、各収納装置60固有のコード情報である。
制御部21は、開扉コードを生成するとともに、解錠コードを生成する(ステップS320)。
通信部23は、上記生成した応答メッセージ、解錠コードおよび開扉コードをステップS309において撮影画像とメッセージを送信してきた配送業者端末40へ送信する(ステップS321)。
【0219】
次に、ステップS321以降の動作の説明を進める。
配送業者端末40の通信部43は、応答メッセージなどを管理サーバ20から受信すると、制御部41は、当該応答メッセージとともに解錠コードを管理サーバ20から受信したか否かを判断する(ステップS322)。
【0220】
ここで、制御部41は、解錠コードが受信されなかったと判断した場合には(ステップS322/No)、表示部44は、ユーザからの応答メッセージのみを表示する。
この応答メッセージは、例えば、「置き配」または「応答しない」などの配送方法が示されており、配送業務担当者は、その配送方法に応じて配送作業を行う。
ここで、例えば、配送業務担当者は、「置き配」の配送方法の場合はセキュリティ空間外の所定の位置に配送物の置き配を行う。
また、例えば、配送業務担当者は、「応答しない」の配送方法の場合は再配送の作業に移行する。
【0221】
一方、制御部41は、解錠コードが受信されたと判断した場合には(ステップS322/Yes)、表示部44は、当該受信した応答メッセージとともに、解錠コードを表示する(ステップS323)。
【0222】
図30は、本発明の第1の実施の形態の配送業者端末40に表示された解錠コードの一例を示す図である。
図の例では、二次元バーコードの解錠コードとともに、ユーザが配送方法として「置き配」を指定した応答メッセージが示されている。
【0223】
次に、配送業務担当者は、施解錠装置10の操作部15を操作して、解錠コードの読取り機能を起動させ、配送業者端末40を施解錠装置10のコード読取部16に近付けると、コード読取部16は、表示部44に表示されている解錠コードを読み取って入力する(ステップS324)。
【0224】
施解錠装置10の制御部11は、コード読取部16により読み取られた解錠コードを解錠情報に復号し、当該復号した解錠情報と、情報格納部12に格納されている解錠情報とに基づいて、ゲートGの解錠の許否を判断し、解錠を許可すると判定した場合には、ゲートGへ解錠信号を出力し、ゲートGを解錠させる(ステップS325)。
配送業務担当者は、解錠されたゲートGを開扉して配送業務を行う。
例えば、配送業務担当者は、直接配送物をユーザに対面で手渡したり、セキュリティ空間内に置き配をしたりといった配送作業を行う。
【0225】
次に、制御部41は、当該応答メッセージとともに開扉コードを管理サーバ20から受信したか否かを判断する(ステップS326)。
【0226】
ここで、制御部41は、開扉コードが受信されなかったと判断した場合には(ステップS326/No)、そのまま動作を終了する。
例えば、ユーザが配送方法として「対面」または、セキュリティ空間内の「置き配」を指定していた場合は、収納装置60の収納ボックスの開扉は不要である。このような場合は、配送業者端末40は開扉コードを受信しない。
【0227】
一方、制御部41は、開扉コードが受信されたと判断した場合には(ステップS326/Yes)、表示部44は、当該受信した開扉コードを表示する(ステップS327)。
配送業務担当者は、この表示された開扉コードを収納装置60に入力することにより、収納装置60の収納ボックスを解錠して開扉し、ユーザ宛の配送物を収納ボックスへ入庫した後に収納ボックスを閉扉および施錠し、配送作業を終了する。
【0228】
このように、配送業務担当者がユーザ宛の配送物の配送を行うとき、ユーザのセキュリティ空間近傍に到着した時点で、配送業者端末40および施解錠装置10を用い、メッセージサービスを利用してユーザに対して配送方法の問合せを行うので、ユーザは現時点で最適の配送方法をリアルタイムで選択することが可能となる。
【0229】
ユーザは、メッセージサービスを利用して、ゲートGの解錠コードを配送業者端末40へ送信するので、ユーザが不在の場合であっても、ゲートGを解錠して、配送業務担当者にセキュリティ空間における配送作業を継続させることが可能となる。
【0230】
また、ユーザは、メッセージサービスを利用して、収納装置60の収納ボックスの開扉コードを配送業者端末40へ送信するので、ユーザが不在の場合であっても、収納ボックスを解錠して開扉させ、配送業務担当者に対し配送物を収納装置60へ入庫させることが可能となる。
【0231】
また、管理サーバ20は、ユーザからの応答がないまま所定時間が経過し、解錠コードの自動送信が設定されている場合には、ユーザからの指示がなくても解錠コードを生成し、配送業者端末40へ送信するので、ユーザが配送業務担当者からの配送通知に気付かなかったり、所用で対応できなかったりした場合でも、ユーザが事前に指定した内容の配送作業を継続させることが可能となる。
【0232】
また、配送業務担当者は、配送業者端末40を用いて連絡コードを読取り、メッセージサービスにおける施解錠装置10のアカウントを利用して配送方法の問合せを行うので、自らアカウントを作成する手間が省け、容易にユーザに配送通知を行うことが可能となる。
【0233】
また、管理サーバ20は解錠コードとともに開扉コードを配送業者端末40へ送信するので、ユーザは配送通知を受けた際に収納装置60の収納ボックスの開扉についてわざわざ許可する手間を省くことができるとともに、配送業務担当者はわざわざ収納装置60開扉の許可を申請する手間を省くことができ、配送作業を円滑に行うことが可能となる。
【0234】
また、配送業者端末40は配送に関するメッセージとともに、配送の様子を示す撮影画像を管理サーバ20およびメッセージサーバ50を介してユーザ端末30へ送信するので、ユーザは、自身宛の配送作業の内容を容易に把握することが可能となる。
【0235】
(変形例:管理サーバ20が配送方法等に基づいて解錠コード送信を判断)
上述のとおり、本実施の形態では、メッセージ画面情報には、配送方法の応答メッセージの選択肢とともに、解錠コードの送信の有無をユーザが選択するための解錠選択メッセージが表示される。
ステップS314において、ユーザは、メッセージ画面情報上で、配送業務担当者にからの配送方法の問合せに応じて配送方法の応答メッセージを入力するとともに、解錠コードを配送業者端末40へ送信するか否かを選択する。
つまり、以上説明した本実施の形態では、ユーザがどの配送方法を選択したかによらず、解錠コードの送信の有無をユーザに選択させていた。
これに対し、本実施の形態の変形例では、ユーザ自ら解錠コードの送信の有無を選択する必要がなく、管理サーバ20が、ユーザの選択した配送方法の内容に応じて、解錠コードの送信の有無を判断し、必要であれば自動的に解錠コードを生成し、配送業者端末40へ送信する。
【0236】
本変形例では、ステップS313において、ユーザ端末30は、メッセージおよび撮影画像をメッセージサーバ50から受信すると、メッセージ画面情報を表示するが、このメッセージ画面情報上には解錠選択メッセージを表示しない。
ユーザは、操作部35を操作して、メッセージ画面情報上で配送方法のみを選択し、解錠コードの送信の有無は選択しない。
【0237】
管理サーバ20は、ステップS317において、応答メッセージなどをユーザ端末30からメッセージサーバ50を介して受信したと判断すると、制御部21は、応答メッセージに含まれる、ユーザにより指定された配送方法の情報に基づいて、解錠コードを配送業者端末40へ送信することの要否を判断する。
【0238】
以下、本変形例における当該解錠コード送信の要否の判断処理について具体的に説明する。
特記しない限り、本変形例における構成および動作は、本実施の形態と共通しているものとする。
ユーザ端末30の通信部33が上記メッセージおよび撮影画像をメッセージサーバ50から受信後、ユーザは操作部35を操作して、メッセージおよび撮影画像を含むメッセージ画面情報を表示部34に表示させる点は、上記説明した本実施の形態と共通しているが、本変形例では、当該メッセージ画面情報には、解錠コードの送信の有無をユーザが選択するための解錠選択メッセージが含まれない点が異なる。
ユーザは、操作部35を操作して、メッセージ画面情報上で、配送方法の応答メッセージを入力するが、解錠コードの送信の要否については入力しない。
【0239】
管理サーバ20は応答メッセージおよびユーザのメッセージID等をメッセージサーバ50を介してユーザ端末30から受信すると、制御部21は、ユーザDB221を参照し、当該ユーザのメッセージIDに対応付けられている当該ユーザの設置位置情報および置き配位置情報に基づいて、ユーザが選択した配送方法が「収納装置」または「置き配」の場合に解錠コードの送信が必要か否かを判断する。
【0240】
図7のユーザDB221の例において、ユーザからの応答メッセージにおいて選択された配送方法が「収納装置」であり、設置位置情報が「内」側である場合は、収納装置60がセキュリティ空間内に設置されており、ゲートGを解錠しなければ収納装置60の設置位置へ到達できないので、制御部21は解錠コードを生成する。
一方、選択された配送方法が「収納装置」であり、ユーザDB221の設置位置情報が「外」側である場合は、収納装置60がセキュリティ空間外に設置されており、ゲートGを解錠しなくても収納装置60への入庫が可能であるので、制御部21は解錠コードを生成しない。
【0241】
図7のユーザDB221の例において、ユーザからの応答メッセージにおいて選択された配送方法が「置き配」であり、置き配位置情報が「内」側である場合は、配送物の配送場所がセキュリティ空間内であり、ゲートGを解錠しなければその配送場所へ到達できないので、制御部21は解錠コードを生成する。
一方、選択された配送方法が「置き配」であり、ユーザDB221の置き配位置情報が「外」側である場合は、配送物の配送場所がセキュリティ空間外であり、ゲートGを解錠しなくてもその配送場所へ到達できるので、制御部21は解錠コードを生成しない。
【0242】
ユーザからの応答メッセージにおいて選択された配送方法が「対面」である場合は、配送物の配送場所がセキュリティ空間内であるため、ゲートGを解錠しなければその配送場所へ到達できないので、制御部21は解錠コードを生成する。
【0243】
以上のように、本変形例では、管理サーバ20は、ユーザ端末30からメッセージサーバ50を介して解錠可否情報を受信せず、ユーザの指定した配送方法、ユーザDB221における設置位置情報または置き配位置情報に基づいて、解錠コードの送信の要否を判断するので、ユーザは、応答メッセージ送信時にわざわざ解錠コードの送信の要否を選択する手間を省くことが可能となる。
【0244】
<実施の形態のまとめ>
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態における施解錠制御システムによれば、配送業者端末40は、配送方法を問合せるメッセージをユーザ端末30へ送信したとき、セキュリティ空間への進入を規制するゲートGを解錠するための解錠コードをユーザ端末30から取得するので、配送業務担当者は、セキュリティ空間へ容易に進入できるようになり、配送業務を円滑に行うことが可能となる。
【0245】
本実施の形態によれば、ユーザ端末30は解錠コードを表示し、施解錠装置10はユーザ端末30に表示された解錠コードが入力されると、ゲートGを解錠し、セキュリティ空間への進入を許可するので、ユーザは自宅敷地内へ進入するときなど、一般的な鍵を携帯する必要がなくなり、鍵の管理の手間を省くことが可能となる。
【0246】
本実施の形態によれば、配送業務担当者がユーザ宛の配送物の配送目的で、ゲートGに到着したとき、配送業者端末40は、施解錠装置10に表示された連絡コードを入力し、配送方法を問合せるメッセージとともに管理サーバ20へ送信すると、管理サーバ20は、メッセージサーバ50を介してそのメッセージをユーザ端末30へ送信するので、ユーザは、配送業務担当者がユーザの自宅等の配送先に到着したタイミングで、自身のスケジュールに合った最適の配送方法を決定することが可能となる。
【0247】
本実施の形態によれば、ユーザ端末30は、登録コードとともに、施解錠装置10に表示された装置コードを入力し、管理サーバ20を介してメッセージサーバ50へ送信することにより、メッセージサーバ50は、メッセージサービスにおける施解錠装置10のアカウントを作成するので、ユーザは、メッセージサービスを介して施解錠装置10を用いた自身宛の配送に関するメッセージの通知を容易に受けることが可能となる。
また、配送業務担当者は、その施解錠装置10のアカウントを自身のアカウントであるかのように使用して、ユーザとの間で配送に関するメッセージのやり取りを行うことができるので、配送業務担当者はわざわざ自身のアカウントを作成する手間を省くことができるとともに、ユーザは、異なる配送業者が配送するごとにわざわざ各配送業者のアカウントとメッセージ交換が可能な状態に登録することが不要となる。
【0248】
上記の施解錠装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30、配送業者端末40、メッセージサーバ50、収納装置60およびゲートGは、主にCPUとメモリにロードされたプログラムによって実現される。ただし、それ以外の任意のハードウェアおよびソフトウェアの組合せによってこの装置またはサーバを構成することも可能であり、その設計自由度の高さは当業者には容易に理解されるところである。
【0249】
また、上記の施解錠装置10、管理サーバ20、ユーザ端末30、配送業者端末40、メッセージサーバ50、収納装置60またはゲートGをソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
【0250】
なお、上記の実施の形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施の形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能となる。
例えば、上記実施の形態では、施解錠制御システムは管理サーバ20およびメッセージサーバ50の2つのサーバ装置を有していたが、代わりに、これら2つのサーバ装置を統合した1つのサーバ装置を有するよう構成されていてもよい。
また、上記2つのサーバ装置の各機能の一部を交換してもよいし、上記2つのサーバ装置の各機能を分散して3つ以上のサーバ装置を構成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0251】
10 施解錠装置
11,21,31,41,51 制御部
12,22,32,42,52 情報格納部
13,23,33,43,53 通信部
14,34,44 表示部
15,35,45 操作部
16,36,46 コード読取部
20 管理サーバ
30 ユーザ端末
40 配送業者端末
50 メッセージサーバ
60 収納装置
100 ネットワーク
221 ユーザDB
222 施解錠装置DB
223 収納装置DB
551 アカウントDB
552 メッセージDB
G ゲート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30