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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104263
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】電流センサ
(51)【国際特許分類】
   G01R 15/20 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
G01R15/20 D
G01R15/20 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023018749
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】595176098
【氏名又は名称】甲神電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 毅尚
【テーマコード(参考)】
2G025
【Fターム(参考)】
2G025AA05
2G025AA07
2G025AA11
2G025AA15
2G025AB01
2G025AB02
2G025AC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】複数の電流検出相を有する電流センサにおいて、1対の磁電変換素子を有する磁気センサを用いて差動検出することで隣接する電流検出相からの影響を受けにくく、かつ狭ピッチ化された電流センサを提供する。
【解決手段】2つのスリットで形成される電流路5a、5bを有する導体1a、1bを、前記電流路5a、5bの幅寸法の中心線CLa、CLbを軸として、磁気シールド2a、2b、2cの幅寸法SWa、SWb、SWcが線対称になるように、X方向で挟み込むように配置されており、1対の磁電変換素子M1,M2を有する磁気センサ3aと、1対の磁電変換素子M3,M4を有する磁気センサ3bは、磁電変換素子M1、M2は中心線CLaを挟んで配置され、磁電変換素子M3、M4は中心線CLbを挟んで配置され、その感磁軸はX方向になる姿勢で、空隙AGa、AGbに配置されるように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのスリットを有して矩形形状で延伸し、前記2つのスリットにて形成される第1の電流路と第2の電流路を有する被検出電流が印加される第1の導体および第2の導体と、
平板形状の第1の磁気シールドと第2の磁気シールドおよび第3の磁気シールドと、前記第1の電流路を流れる被検出電流から生じる磁束を検出する第1の1対の磁電変換素子を有する第1の磁気センサと、
前記第2の電流路を流れる被検出電流から生じる磁束を検出する第2の1対の磁電変換素子を有する第2の磁気センサと、を具備し、
前記第1の導体と前記第2の導体は、矩形形状の長手方向の面が対向する姿勢で第1の方向に延伸し、
前記第1の電流路と前記第2の電流路は前記第1の方向に垂直な方向である第2の方向に延伸し、前記第1の電流路の前記第1の方向の幅寸法の仮想的な中心線である第1の中心線と、前記第2の電流路の前記第1の方向の幅寸法の仮想的な中心線である仮想的な第2の中心線が同一直線上にあるように配置され、
前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドは、それぞれ長手方向の寸法が前記第1の中心線を軸として線対称になる姿勢で、前記第1の電流路を挟んで対向して配置され、
前記第2の磁気シールドと前記第3の磁気シールドは、それぞれ長手方向の寸法が前記第2の中心線を軸として線対称になる姿勢で、前記第2の電流路を挟んで対向して配置され、
前記第1の磁気センサは、前記第1の1対の磁電変換素子が前記第1の中心線を挟んで対向して離間し、かつ前記第1の電流路の前記第2の方向に延伸する範囲内にあり、感磁軸が前記第1の方向と前記第2の方向と垂直方向である第3の方向になる姿勢で、前記第1の磁気シールドと前記第1の導体で形成される空隙に配置され、
前記第2の磁気センサは、前記第2の1対の磁電変換素子が前記第2の中心線を挟んで対向して離間し、かつ前記第2の電流路の前記第2の方向に延伸する範囲内にあり、感磁軸が前記第3の方向になる姿勢で、前記第2の磁気シールドと前記第2の導体で形成される空隙に配置されることを特徴とする電流センサ。
【請求項2】
前記第1の磁気センサと前記第2の磁気センサが有する1対の磁電変換素子は、その離間距離が2.0mm~3.0mmかつ、前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドと前記第3の磁気シールドの長手方向の寸法が10.0mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の電流センサ。
【請求項3】
前記第1の導体の前記第3方向の幅寸法の第3の仮想的な中心線と前記第1の磁気シールドの端面間距離と、前記第2の導体の前記第3方向の幅寸法の第4の仮想的な中心線と前記第2の磁気シールドの端面間距離が8.25mm以下かつ、前記第3の仮想的な中心線と前記第2の磁気シールドの端面間距離と、前記前記第4の仮想的な中心線と前記第3の磁気シールドの端面間距離が3.75mm以下であることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
【請求項4】
前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドと前記第3の磁気シールドの長手方向の寸法は、それぞれ同一寸法であることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
【請求項5】
前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドと前記第3の磁気シールドの長手方向の寸法は、1つ以上が不同一寸法であることを特徴とする請求項2に記載の電流センサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外乱磁場の影響を低減可能な狭ピッチ化された電流センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のモーター駆動用インバータなどで使用される電流センサは、被検出電流が流れる導体を、磁性体で構成された一対の磁気シールドで挟み込むように配置し、外乱磁場の影響を低減し、被検出電流を検出する電流センサが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、被検出電流が印加される矩形形状の導体を、1対の磁気シールドを導体厚み方向で挟み込み、磁気シールド間の空隙に形成された収納空間に磁電変換素子を配置することで、導体幅方向から生じる外乱磁場の影響を低減することが可能な電流センサが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-194472
【特許文献2】特許6973221
【特許文献3】特開2019-164075
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の特許文献1の構成で、複数の電流検出相(たとえば3相)を持つ電流センサを構成した場合、導体の幅方向(長手方向)に横並びで構成されることから、電流検出相間の距離が大きくなり、電流センサの筐体が大きくなってしまう問題がある。
【0006】
これらの問題を解決する手段として、特許文献2や特許文献3のように、特許文献1と同様に構成された電流センサを90°回転させて、横並びで構成する手段が提案されているが、隣相影響を受けやすい(隣接する電流検出相から生じる磁束を検出しやすい)構成となってしまうため、電流検出に誤差が生じてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、上記の問題を鑑み、被検出電流が流れる導体を、磁性体で構成された一対の磁気シールドで挟み込んだ、複数の電流検出相を有する電流センサにおいて、小型化が可能で、かつ隣相影響受けにくい電流センサ構造を提案するものである。
【0008】
2つのスリットを有して矩形形状で延伸し、前記2つのスリットにて形成される第1の電流路と第2の電流路を有する被検出電流が印加される第1の導体および第2の導体と、平板形状の第1の磁気シールドと第2の磁気シールドおよび第3の磁気シールドと、前記第1の電流路を流れる被検出電流から生じる磁束を検出する第1の1対の磁電変換素子を有する第1の磁気センサと、前記第2の電流路を流れる被検出電流から生じる磁束を検出する第2の1対の磁電変換素子を有する第2の磁気センサと、を具備し、前記第1の導体と前記第2の導体は、矩形形状の長手方向の面が対向する姿勢で第1の方向に延伸し、前記第1の電流路と前記第2の電流路は前記第1の方向に垂直な方向である第2の方向に延伸し、前記第1の電流路の前記第1の方向の幅寸法の仮想的な中心線である第1の中心線と、前記第2の電流路の前記第1の方向の幅寸法の仮想的な中心線である第2の中心線が同一直線上にあるように配置され、前記第1の磁気シールドと前記第2の磁気シールドは、それぞれ長手方向の寸法が前記第1の中心線を軸として線対称になる姿勢で、前記第1の電流路を挟んで対向して配置され、前記第2の磁気シールドと前記第3の磁気シールドは、それぞれ長手方向の寸法が前記第2の中心線を軸として線対称になる姿勢で、前記第2の電流路を挟んで対向して配置され、前記第1の磁気センサは、前記第1の1対の磁電変換素子が前記第1の中心線を挟んで対向し、かつ前記第1の電流路の前記第2の方向に延伸する範囲内で離間し、感磁軸が前記第1の方向と前記第2の方向と垂直方向である第3の方向になる姿勢で、前記第1の磁気シールドと前記第1の導体で形成される空隙に配置され、前記第2の磁気センサは、前記第2の1対の磁電変換素子が前記第2の中心線を挟んで対向し、かつ前記第2の電流路の前記第2の方向に延伸する範囲内で離間し、感磁軸が前記第3の方向になる姿勢で、前記第2の磁気シールドと前記第2の導体で形成される空隙に配置されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の検出相を有する電流センサ構造において、隣相影響を受けにくく、小型化された電流センサ構造を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1に関わる電流センサの概略図であり、図1(a)は電流センサの斜視図で、図1(b)は電流センサの正面視図で、図1(c)は電流センサの一方の導体形状を示す側面視図で、図1(d)は電流センサの他方の導体形状を示す側面視図で、図1(e)は電流センサの断面図で、図1(f)は電流センサの断面図で、図1(g)は電流センサの断面図である。
図2図1に示した電流センサに被検出電流を印加した場合の磁束経路を示す概略図で、図2(a)は、一方の検出相の導体に電流印加した場合の検出相側の磁電変換素子が検出する磁束の経路を示すもので、図2(b)は一方の検出相の導体に電流印加した場合の隣相の磁電変換素子が検出する磁束の経路を示すもので、図2(c)他方の検出相の導体に電流印加した場合の検出相側の磁電変換素子が検出する磁束の経路を示すもので、図2(d)他方の検出相の導体に電流印加した場合の隣相の磁電変換素子が検出する磁束の経路を示すものである。
図3図1に示した電流センサにおいて、シミュレーションに用いた寸法示す概略図であり、図3(a)はシミュレーションに用いた電流センサの正面視図で、図3(b)はシミュレーションに用いた電流センサの一方の導体形状を示す側面視図で、図3(c)はシミュレーションに用いた電流センサの他方の導体形状を示す側面視図で、図3(d)はシミュレーションに用いた電流センサの断面図で、図3(e)はシミュレーションに用いた電流センサの断面図で、図3(f)はシミュレーションに用いた電流センサの断面図である。
図4図4(a)~(h)は図3に示した電流センサの、検出相間での隣相影響のシミュレーション結果を示す表である。
図5図4(f)のシミュレーションにおける一方の検出相の磁電変換素子が検出する磁束密度量を示す表である。
図6図1に示した電流センサの磁気シールドを変化させた構成例を示す概略図である。
図7図1に示した電流センサの検出相数を変化させた電流センサの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100の概略図であり、図1(a)は実施の形態1に関わる電流センサ100の斜視図で、図1(b)は実施の形態1に関わる電流センサ100の正面視図で、図1(c)は実施の形態1に関わる電流センサ100の導体1aの形状を示す側面視図で、図1(d)は実施の形態1に関わる電流センサ100の導体1bの形状を示す側面視図で、図1(e)は図1(b)における断面B―Bの断面図で、図1(f)は図1(b)における断面C-Cの断面図で、図1(g)は図1(b)における断面D―Dの断面図である。また本発明では特に説明しない場合、正面視図から見た時、被検出電流が流れる導体の幅方向をX方向、高さ方向をY方向、導体に被検出電流が印加される方向をZ方向とし、図示矢印の方向を+(正)方向とし、実施の形態1とついては、各方向を同様に定義する。
【0012】
図1において、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100は、被検出電流である電流Aaが印加され、スリット4aとスリット4bを有して矩形形状で延伸し、スリット4a、4bにより形成される電流路5aを有する第1の導体である導体1aと、
被検出電流である電流Abが印加され、スリット4cとスリット4dを有して矩形形状で延伸し、スリット4c、4dにより形成される電流路5bを有する第2の導体である導体1bと、長手方向寸法が寸法SWaを有する平板形状の第1の磁気シールドである磁気シールド2aと、長手方向寸法が寸法SWbを有する平板形状の第2の磁気シールドである磁気シールド2bと、長手方向寸法が寸法SWcを有する平板形状の第3の磁気シールドである磁気シールド2cと、導体1aに印加される電流Aaから生じる磁束を検出する磁電変換素子であり、磁電変換素子間の距離が寸法MPaで離間する磁電変換素子M1と磁電変換素子M2と、磁電変換素子M1、M2が検出した磁束密度量に応じて出力される出力信号を、外部へと出力する外部端子であるリード3Laを有する磁気センサ3aと、
導体1bに印加される電流Abから生じる磁束を検出する磁電変換素子であり、磁電変換素子間の距離が寸法MPbで離間する磁電変換素子M3と磁電変換素子M4と、磁電変換素子M3、M4が検出した磁束密度量に応じて出力される出力信号を、外部へと出力する外部端子であるリード3Lbを有する磁気センサ3bと、を具備し、導体1a、1bは図1(a)に示すように矩形形状の長手方向の面が対向する姿勢でZ方向に延伸し、電流路5aは図1(c)に示すようにZ方向の幅寸法に寸法BWaを有して、Y方向に寸法BHaだけ延伸し、電流路5bは図1(d)に示すようにZ方向の幅寸法に寸法BWbを有して、Y方向に寸法BHbだけ延伸しており、図1(e)に示すようにY方向から見た時、寸法BWaの仮想的な第1の中心線である中心線CLaと、寸法BWbの仮想的な第2の中心線である中心線CLbが、同一直線上にあるように配置され、磁気シールド2a、2bは図1(e)に示すように、Y方向から見た時、寸法SWaと寸法SWbが、中心線CLaを軸として線対称になる姿勢で電流路5aを挟んで対向して配置され、磁気シールドは2b、2cは図1(e)に示すように、Y方向から見た時、寸法SWbと寸法SWcが中心線CLbを軸として線対称になる姿勢で電流路5bを挟んで対向して配置され、磁気センサ3aは、磁電変換素子M1、M2が図1(e)に示すように、Y方向から見た時に中心線CLaを挟んで対向し、かつ図1(f)に示すように、X方向から見た時に寸法BHaの範囲内にその感磁軸がX方向になる姿勢で、導体1aと磁気シールド2aの空隙である空隙AGaに配置され、磁気センサ3bは、磁電変換素子M3、M4が図1(e)に示すように、Y方向から見た時に中心線CLbを挟んで対向し、かつ図1(g)に示すように、X方向から見た時に寸法BHbの範囲内にその感磁軸がX方向になる姿勢で、導体1bと磁気シールド2bの空隙である空隙AGbに構成される。
【0013】
また本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100は、導体1aと導体1bにはそれぞれ異なる被検出電流である電流Aa、Abが印加されており、例えばインバータなどで用いられる3相交流電流を測定する場合の、3相のうちいずれかの異なる被検出電流であり、導体1aに印加される電流AaはZ+方向に印加され、導体1bに印加される電流AbはZ+方向に印加される。
【0014】
また本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100は図示しない樹脂筐体と、図示しない磁気検出手段と図示しないコネクタが実装された図示しないプリント基板を有し、磁気センサ3a、3bはリード3La、3Lbでプリント基板に接続されており、またプリント基板と、導体1a、1bと、磁気シールド2a、2b、2cは樹脂筐体に固定されている。
【0015】
磁電変換素子M1、M2はX方向に同極性の感磁軸を持ち、X方向から見た時に寸法BHaの範囲内に配置されていることから、導体1aに印加される電流Aaが電流路5aを流れる際に生じる磁束を検出しており、検出した磁束密度量に応じた出力信号が出力され、また磁電変換素子M3、M4はX方向に同極性の感磁軸を持ち、X方向から見た時に寸法BHbの範囲内に配置されていることから、導体1bに印加された電流Abが電流路5bを流れる際に生じる磁束を検出しており、検出した磁束密度量に応じた出力信号が出力され、それぞれ磁電変換素子M1、M2と磁電変換素子M3、M4から出力された出力信号は、磁気センサ3a、3bの有する図示しない増幅回路により増幅され、増幅された2つの出力信号は図示しない差動演算部により差動演算され、その差動演算値はリード3La、3Lbを通じ、プリント基板とコネクタを介して電流センサ100の外部に出力される。
【0016】
磁電変換素子M1、M2、M3、M4は、ホール効果素子、磁気抵抗効果素子などで構成され、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100では磁電変換素子M1、M2、M3、M4はホール効果素子が用いられている。
【0017】
また磁電変換素子M1、M2と磁電変換素子M3、M4はそれぞれ磁気センサ3a、3b内部の図示しない半導体チップに接続されており、熱硬化性樹脂により磁気センサ3a、3bの内部に封止される。この時、磁電変換素子の離間距離である寸法MPa、MPbが大きくなると、半導体チップ面積が大きくなることで、コストアップのデメリットが生じるため、寸法MPa、MPbは2.0mm~3.0mmで構成される。
【0018】
導体1a、1bは、非磁性材料の銅材もしくはアルミ材等で、単一もしくは複数の材料で形成され、Z方向に延伸している。
【0019】
磁気シールド2a、2b、2cは、磁性材料の珪素鋼板・フェライト・パーマロイ等で、単一もしくは複数の磁性材料で、平板や積層により構成されており、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100では、寸法SWa、SWb、SWcが同一寸法で構成されている。磁気シールド2a,2b、2cは同材料かつ同一形状のものを用いると部品の共用化が可能となり、コストメリットが生じる。
【0020】
また、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100は、電流路5a、5bがY方向から見た時、寸法BWa、BWbの仮想的な中心線である中心線CLa、CLbが同一直線上にあるように配置されていることから、磁気シールド2bを導体1a側と導体1b側で共用することが可能であり、磁気シールドの部品点数を削減することができるとともに、また導体1a、1b間の距離を縮めることが可能となり、小型化に寄与している。
【0021】
前記のように構成された本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100に、被検出電流である電流Aa、Abが印加された場合の、磁電変換素子M1、M2と磁電変換素子M3、M4が検出する磁束の動きについて説明する。図2は、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100に被検出電流を印加した場合の磁束経路を示す概略図であり、図2(a)は、電流センサ100の導体1aに電流AaがZ+方向に印加された際、電流Aaが電流路5aを流れる際に生じる磁電変換素子M1、M2が検出する磁束の経路を示す図1(b)B-B断面図に相当する概略図であり、図2(b)は電流センサ100の導体1aに電流AaがZ+方向に印加された時の、電流Aaが電流路5aを流れる際に生じる磁電変換素子M3,M4が検出してしまう磁束の経路を示す図1(b)B-B断面図に相当する概略図であり、図2(c)は、電流センサ100の導体1bに電流AbがZ+方向に印加された時の、電流Abが電流路5bを流れる際に生じる磁電変換素子M3、M4が検出する磁束の経路を示す図1(b)B-B断面図に相当する概略図であり、図2(d)は電流センサ100の導体1bに電流AbがZ+方向に印加された時の、電流Abが電流路5bを流れる際に生じる磁電変換素子M1,M2が検出してしまう磁束の経路を示す図1(b)B-B断面図に相当する概略図である。
【0022】
導体1aに電流AaがZ+方向に印加された時、電流Aaが電流路5aを流れる際に生じる磁束は、図2(a)に示すように、磁気シールド2a、2bに磁気誘導されることで磁束6aを生じる。この時、磁気シールド2a、2bの寸法SWa、SWbが中心線CLaを軸として、線対称に配置されていることから、中心線CLaを境として、Z+方向ではX+方向の磁束が生じ、Z-方向ではX-方向の磁束が生じる。(その磁束密度量の分布はZ方向において、正負の逆転したシンメトリーな分布となる。)
【0023】
磁電変換素子M1、M2は、感磁軸がX+方向が+の出力となる姿勢で配置おり、それぞれ中心線CLaを挟んで対向して配置されていることから、図2(a)に示すように、磁電変換素子M1の検出する磁束はX+方向で、磁電変換素子M2が検出する磁束はX-方向となり、検出した磁束密度量に応じた出力信号が出力され、出力された出力信号は磁気センサ3aの有する図示しない増幅回路により増幅され、増幅された2つの出力信号は図示しない差動演算部により差動演算され、その差動演算値はリード3aを通じ、コネクタを介して電流センサ100の外部に出力される。
【0024】
また導体1aに被検出電流である電流Aaが印加された時、図2(b)に示すように磁束6bを生じることから、磁電変換素子M3、M4が磁束6bを検出してしまい、磁電変換素子M3、M4が本来検出するべき電流Abから生じる磁束(後述の磁束7a)に、磁束6bの磁束密度成分が加算されることで、出力信号に誤差が生じる。
【0025】
一方、導体1bに電流AbがZ+方向に印加された時、電流Abが電流路5bを流れる際に生じる磁束は、図2(c)に示すように、磁気シールド2b、2cに磁気誘導されることで磁束7aを生じる。この時、磁気シールド2b、2cの寸法SWb、SWcが中心線CLbを軸として、線対称に配置されていることから、中心線CLbを境として、Z+方向ではX+方向の磁束が生じ、Z-方向ではX-方向の磁束が生じる。(その磁束密度量の分布はZ方向において、正負の逆転したシンメトリーな分布となる。)
【0026】
磁電変換素子M3、M4は、感磁軸がX+方向が+の出力となる姿勢で配置おり、それぞれ中心線CLbを挟んで対向して配置されていることから、図2(c)に示すように、磁電変換素子M3の検出する磁束はX+方向で、磁電変換素子M4が検出する磁束はX-方向となり、検出した磁束密度量に応じた出力信号が出力され、出力された出力信号は磁気センサ3bの有する図示しない増幅回路により増幅され、増幅された2つの出力信号は図示しない差動演算部により差動演算され、リード3Lbを通じ、その差動演算値はコネクタを介して電流センサ100の外部に出力される。
【0027】
また導体1bに被検出電流である電流Abが印加された時、図2(d)に示すように磁束7bを生じることから、磁電変換素子M1、M2が磁束7bを検出してしまい、磁電変換素子M1、M2が本来検出するべき電流Aaから生じる磁束(磁束6a)に、磁束7bの磁束密度成分が加算されることで、出力信号に誤差が生じる。
【0028】
このように導体1aに印加される電流Aaと導体1bに印加される電流Abは、磁電変換素子M1、M2と磁電変換素子M3,M4の検出する磁束密度量に影響を及ぼしあうことで、その出力信号に誤差を生じることから、磁電変換素子M1、M2の検出する磁束7bと磁電変換素子M3,M4の検出する磁束6bは極力低減することが求められる。
【0029】
具体的に本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100の導体1aと導体1bの隣相同士の相互干渉による影響について、シミュレーションを用いて説明する。図3はシミュレーションに用いた本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100の寸法を示す概略図であり、図3(a)はシミュレーションに用いた電流センサ100の正面視図で、図3(b)はシミュレーションに用いた電流センサ100の導体1aの形状を示す側面視図で、図3(c)はシミュレーションに用いた電流センサ100の導体1bの形状を示す側面視図で、図3(d)は図3(a)における断面E―Eの断面図で、図3(e)は図3(a)における断面F-Fの断面図で、図3(f)は図3(a)における断面G―Gの断面図である。
【0030】
また本シミュレーションは有限要素法電磁場解析ソフトを用いて行い、図3(a)~(f)に示すように、導体1aのX方向の幅寸法BXaは1.5mm、Y方向の高さ寸法BYaは10.0mm、導体1bのX方向の幅寸法BXbは1.5mm、Y方向の高さ寸法BYbは10.0mm、スリット4aのY方向の高さ寸法SLYaは6.0mm、スリット4bのY方向の高さ寸法SLYbは6.0mm、電流路5aのZ方向幅寸法である寸法BWaは5.0mm、電流路5aのY方向の高さ寸法である寸法BHaは2.0mm、スリット4cのY方向の高さ寸法SLYcは6.0mm、スリット4dのY方向の高さ寸法SLYdは6.0mm、電流路5bのZ方向幅寸法である寸法BWbは5.0mm、電流路5bのY方向の高さ寸法である寸法BHbは2.0mm、磁気シールド2aのY方向の高さ寸法SYaは11.0mm、磁気シールド2aのX方向の幅寸法SXaは1.5mm、磁気シールド2bのY方向の高さ寸法SYbは11.0mm、磁気シールド2bのX方向の幅寸法SXbは1.5mm、磁気シールド2cのY方向の高さ寸法SYcは11.0mm、磁気シールド2cのX方向の幅寸法SXcは1.5mm、導体1aのX方向の幅寸法BXaの仮想的な中心線である中心線CLcと磁気シールド2aのX-方向端面間である寸法X1は4.25mm、中心線CLcと磁気シールド2bのX+方向端面間である寸法X2は2.25mm、導体1bのX方向の幅寸法BXbの仮想的な中心線である中心線CLdと磁気シールド2bのX-方向端面間である寸法X3は4.25mm、中心線CLdと磁気シールド2cのX+方向端面間である寸法X4は2.25mm、中心線CLcから磁電変換素子M1、M2までのX方向の寸法MXaは2.5mm、中心線CLdから磁電変換素子M3、M4までのX方向の寸法MXbは2.5mm、スリット4bのY+方向の端面から磁電変換素子M1、M2までのY方向の寸法MYaは1.0mm(磁電変換素子M1、M2のY方向高さは、寸法BHaの中央位置)、スリット4dのY+方向の端面から磁電変換素子M3、M4までのY方向の寸法MYbは1.0mm(磁電変換素子M3、M4のY方向高さは、寸法BHbの中央位置)として、寸法MPa、MPbが2.0mm、2.5mm、3.0mmの構成で、寸法SWa、SWb、SWcを0.0mm(磁気シールド2a、2b、2cを除いた構成)、2.5mm、3.0mm、4.0mm、5.0mm、6.0mm、7.0mm、8.0mm、9.0mm、10.0mm、12.5mm、15.0mm、17.5mm、20.0mmにおいてシミュレーションを行った。また寸法BWa、BWbを2.5mmに変更した形状と、距離X1,X3を6.25mmと8.25mmに変更した形状と、距離X2、X4を3.75mmに変更した形状においても上記と同様のシミュレーションを行った。なお印加電流Aa、Abはそれぞれ100Aとし、導体1a、1bは銅材、磁気シールド2a、2b、2cはケイ素鋼板の材料設定とし、周辺空気の比透磁率は1.0、磁気センサ3a、3bの磁電変換素子M1,M2,M3,M4以外の部分は一般的に非磁性の材料が用いられるため、シミュレーションでは比透磁率は1.0とした。また磁電変換素子M1、M2が受ける隣相影響の算出方法は、(磁電変換素子M1、M2が検出する磁束7bのX方向の磁束密度量の差分)÷(磁電変換素子M1、M2が検出する磁束6aのX方向の磁束密度量の差分)×100とし、磁電変換素子M3、M4が受ける隣相影響の算出方法は(磁電変換素子M3、M4が検出する磁束6bのX方向の磁束密度量の差分)÷(磁電変換素子M3、M4が検出する磁束7aのX方向の磁束密度量の差分)×100とし、導体1bに電流Abを印加した場合に磁電変換素子M1,M2が受ける隣相影響と、導体1aに電流Aaを印加した場合に磁電変換素子M3,M4が受ける隣相影響のシミュレーションを行った。
【0031】
図4はシミュレーションにおいて、磁電変換素子M1,M2と、磁電変換素子M3,M4がそれぞれ磁束7bと磁束6bから受ける隣相影響を示す表であり、図4(a)~(e)は、磁電変換素子M1、M2が磁束7bから受ける影響率を示す表であり、図4(f)~(j)は、磁電変換素子M3、M4が磁束6bから受けるの影響率を示す表である。
【0032】
磁電変換素子M1、M2が磁束7bから受ける影響率と、磁電変換素子M3、M4が磁束6bから受ける影響率は大きく差があり、磁電変換素子M3、M4が磁束6bから受ける影響の方が大きい。これは磁電変換素子M3、M4から電流路5aまでの距離が磁電変換素子M1、M2から電流路5bまでの距離よりも近いことから、その影響を受けやすいことに起因する。
【0033】
シミュレーションの結果より、磁気シールド2a、2b、2cのZ方向の寸法である寸法SWa、SWb、SWcが隣相影響に最も大きく関わる要因であり、シミュレーションの結果より、寸法MPa、MPbが2.0mm~3.0mmでは、寸法SWa、SWb、SWcは10.0mm以上とすることで、相互の影響率は大きく低減することが可能である。
【0034】
寸法BWa、BWbを変化させると、その影響率は変化しているものの、その変化量は寸法SWa、SWb、SWcの寸法値の変化と比べると軽微である。影響率の変化量が軽微な理由は、寸法BWa、BWbが小さくなると、電流路5a、5bに電流密度が集中することから、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が増加するが、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束7bのX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束6bから検出するX方向の磁束密度量も併せて増加するため影響率の変化は軽微である。よって寸法BWa、BWbは任意の寸法値を用いて良いが、好適には寸法BWa、BWbはより小さく構成することで、電変換素子M1、M2の検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と磁電変換素子M3、M4の検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が増加するため、磁気センサ3a、3bの増幅率を低下させることができる。
【0035】
寸法X1、X3を変化させると、その影響率は変化しているものの、その変化量は寸法SWa、SWb、SWcの寸法値の変化と比べると軽微である。影響率の変化量が軽微な理由は、寸法X1、X3が大きくなると、磁気シールド2a、2b、2cに集磁される磁束が減り、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が減少するが、磁電変換素子M1、M2と電流路5bの距離と、磁電変換素子M3、M4と電流路5aの距離も大きくなるため、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束7bから検出するX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束6bから検出するX方向の磁束密度量も減少するため影響率の変化は軽微である。よって、寸法X1、X3は任意の寸法値を用いて良いが、好適には寸法X1、X3はより小さく構成することで、磁電変換素子M1、M2の検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と磁電変換素子M3、M4の検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が増加するため、磁気センサ3a、3bの増幅率を低下させることができる。
【0036】
また寸法X2、X4を変化させると、その影響率は変化しているものの、その変化量は寸法SWa、SWb、SWcの寸法値の変化と比べると軽微である。影響率の変化量が軽微な理由は、寸法X2、X4を変化させると、磁気シールド2a、2b、2cに集磁される磁束が減り、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が低下するが、磁電変換素子M1、M2と電流路5bの距離と、磁電変換素子M3、M4と電流路5aの距離も大きくなるため、磁電変換素子M1、M2が検出する磁束7bから検出するX方向の磁束密度量と、磁電変換素子M3、M4が検出する磁束6bから検出するX方向の磁束密度量も減少するため影響率の変化は軽微である。よって寸法X2、X4は任意の寸法値を用いて良いが、好適には寸法X2、X4はより小さく構成することで、磁電変換素子M1、M2の検出する磁束6aのX方向の磁束密度量と磁電変換素子M3、M4の検出する磁束7aのX方向の磁束密度量が増加するため、磁気センサ3a、3bの増幅率を低下させることができる。
【0037】
寸法SWa、SWb、SWcが10.0mm以上とすることで、その影響率が大きく低減される要因について、図4(f)のシミュレーション結果を基に説明を行う。(ここでは影響率のより大きい導体1b側の構成例を抜粋した。)
【0038】
図5図4(f)の結果における、磁電変換素子M3,M4が検出しているX方向の磁束密度量を示す表であり、図5(a)は磁電変換素子M3,M4が磁束7aから検出するX方向の磁束密度量を示す表であり、図5(b)は磁電変換素子M3,M4が磁束6bから検出するX方向の磁束密度量を示す表である。
【0039】
図5(a)に示すように、寸法SWa、SWb、SWcの寸法値を大きくすると、磁電変換素子M3,M4が磁束7aから検出するX方向の磁束密度量は、指数的に増加し、10.0mmでその磁束密度量の増加がほぼ頭打ちとなる。対して図5(b)に示すように、寸法SWa、SWb、SWcの寸法値を大きくすると、磁電変換素子M3,M4が磁束6bから検出するX方向の磁束密度量は、指数的に減少し、10.0mmでその磁束密度量の抑制がほぼ頭打ちとなる。よって寸法SWa、SWb、SWcを10.0mm以上とすることで、磁束7aから検出可能なX方向の磁束密度量のほぼすべてを検出することが可能となることと、磁束6bから低減可能なX方向の磁束密度量のほぼすべてを低減することが起因して、影響率を大きく低減することが可能となる。
【0040】
また隣り合う電流検出相の検出電流値の片側が大きな電流値の場合(例えば電流Aaが100Aで、電流Abが200Aなど)、検出電流値の大きな電流検出相側から検出電流値の小さな電流検出相側への影響が大きくなってしまうが、寸法SWa、SWb、SWcを10.0mmよりさらに大きくすることで、その影響は低減することが可能となる。(例えば寸法SWa、SWb、SWcの寸法値が20.0mm以上。)
【0041】
また本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100は、寸法MPa、MPbが2.0mm~3.0mm、かつ磁気シールド2a、2b、2cの長手寸法である寸法SWa、SWb、SWcが10.0mm以上であれば、隣相影響の低減効果を有することから、平板形状に付随する形状を有していてもよく、また電流検出相も3相以上で構成されていてもよい。
【0042】
図6は、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100における磁気シールド2a、2b、2cの構成例を示すもので、図6(a)は磁気シールド2a、2b、2cの寸法SWa、SWb、SWcの寸法を変化させた構成例を図1(b)B-B断面図に相当する図で示すもので、図6(b)(c)は磁気シールド2a、2b、2cの形状を変化させた構成例を図1(a)に相当する図で示すものである。
【0043】
図7は、図1において、本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100における、3相以上の検出相を有する構成例を示すものである。
【0044】
本発明の実施の形態では、磁気シールド2a、2b、2cは幅寸法SWa、SWb、SWcはすべて同一寸法で構成されているが、図6(a)に示す磁気シールド2a1、2b1、2c1ように、幅寸法SWa1、SWb1、SWc1が不同一寸法であってもよく、また図6(b)(c)に示す磁気シールド2a2、2b2、2c2や磁気シールド2a3、2b3、2c3のように、平板形状を有していれば、凸形状や凹形状を有していてもよい。
【0045】
また本発明の実施の形態1に関わる電流センサ100では導体1a、導体1bの2つの電流検出相で構成されているが、図7に示すように、電流センサ100のX-方向に、1対の磁電変換素子を有し、外部端子であるリード3Lcを有する磁気センサ3cと、被検出電流が印加され、導体1a、1bと同様の形状と、同様の構成配置を有する導体1cと、第4の磁気シールド2dが配置されている電流センサ101のように、電流検出相が3相以上で構成されていてもよく、例えば2つの3相交流電流と1つの直流電流を測定する場合は7相で構成されてもよく、3つの3相交流電流と2つの直流電流を検出する場合は11相でもよい。
【符号の説明】
【0046】
1a 導体
1b 導体
2a 磁気シールド
2b 磁気シールド
2c 磁気シールド
2d 磁気シールド
2a2 磁気シールド
2b2 磁気シールド
2c2 磁気シールド
2a3 磁気シールド
2b3 磁気シールド
2c3 磁気シールド
3a 磁気センサ
3b 磁気センサ
3c 磁気センサ
3La リード
3Lb リード
3Lc リード
4a スリット
4b スリット
4c スリット
4d スリット
5a 電流路
5b 電流路
6a 磁束
6b 磁束
7a 磁束
7b 磁束
Aa 電流
Ab 電流
AGa 空隙
AGb 空隙
BHa 寸法
BHb 寸法
BXa 寸法
BXb 寸法
BYa 寸法
BYb 寸法
BWa 寸法
BWb 寸法
CLa 中心線
CLb 中心線
CLc 中心線
CLd 中心線
M1 磁電変換素子
M2 磁電変換素子
M3 磁電変換素子
M4 磁電変換素子
MPa 寸法
MPb 寸法
MYa 寸法
MYb 寸法
SLYa 寸法
SLYb 寸法
SLYc 寸法
SLYd 寸法
SXa 寸法
SXb 寸法
SXc 寸法
SYa 寸法
SYb 寸法
SYc 寸法
SWa 寸法
SWb 寸法
SWc 寸法
X1 寸法
X2 寸法
X3 寸法
X4 寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7