(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104265
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション
(51)【国際特許分類】
A47G 5/00 20060101AFI20240726BHJP
F41H 5/08 20060101ALI20240726BHJP
A62B 29/00 20060101ALI20240726BHJP
A47B 13/00 20060101ALI20240726BHJP
A47B 17/00 20060101ALI20240726BHJP
A47B 96/04 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
A47G5/00 Z
F41H5/08
A62B29/00
A47B13/00 Z
A47B17/00 Z
A47B96/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023018752
(22)【出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】523045238
【氏名又は名称】株式会社大和
(72)【発明者】
【氏名】有木 宏行
【テーマコード(参考)】
2E185
3B053
【Fターム(参考)】
2E185AA09
3B053NP07
3B053NQ02
3B053NQ09
3B053NQ10
3B053SE10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ち、賊に襲われた時に防打、防刃機能を有する盾となり、身を守る即効性があり、かつ女性も簡単に取り扱うことができる防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションを提供する。
【解決手段】新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションを軽量でかつ防打、防刃機能を持つ強度(衝撃強度はアクリルの約40倍)を有する透明(厚さ5mmで光線透過率85%以上)な合成樹脂ポリカーボネート(厚さ3mm)で構成し、パーテイションの内側両端にコの字型形状の取手をパーテイションと一体となり簡単に外れないように、即座に握りやすい位置でかつ手を防御する位置に装着し、女性にも簡単に操作できるように軽量小型にするため、全体の重量を赤ちゃんの体重を意識して3.5kg前後に限定し、接客窓口に無理なく当てはまるようにオーダーメイドで製造することを原則としたものである。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションを軽量でかつ防打、防刃機能を持つ強度(衝撃強度は、アクリルの約40倍)を有する透明(厚さ5mmで、光線透過率85%以上)な合成樹脂ポリカーボネート(厚さ3mm)で構成した防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション。
【請求項2】
請求項1の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションにおいて、パーテイションの内側両端にコの字型形状の取手(丸棒で角ををとった形状、
図4参照)をパーテイションと取手が一体となり簡単に外れないように、即座に握りやすい位置でかつ手がやられないように手を防御する位置に左右2か所装着した防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション
【請求項3】
請求項2の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションにおいて、男性のみならず、女性にも簡単に操作できるように軽量小型にするため、全体の重量を赤ちゃんの体重を意識して3.5kg前後に限定することを主眼とした防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション。
【請求項4】
請求項3の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションにおいて、接客窓口に無理なく当てはまるようにオーダーメイドで製造することを原則とした防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、現金を取り扱う銀行員やレジ係、質屋等の接客において、近年発生した新型コロナウイルスや様々なウイルスの飛散防止と賊に襲われた場合に即座に身を守る器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、新型コロナウイルスの飛散防止を目的とした卓上パーテイションが考えられており、その代表的な事例として、実用新案文献1や意匠登録文献2があげられる。
また、賊に襲われた時に身を守る盾として、強化フィルムや透明または半透明の合成樹脂製の盾板が考案されており、その代表的な事例として、特許文献1や実用新案文献2があげられる。
ところが、新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションそのものが、賊に襲われた時に防打、防刃機能を有する盾が存在しなかった。特に、賊に襲われた時に即座に握りしめて身を守る即効性があり、かつ女性も簡単に取り扱うことができることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【実用新案文献1】
実用新案登録第3229988号
【実用新案文献2】
実用新案登録第3128827号
【意匠登録文献1】
意匠登録第1677620号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
よって本発明が解決しようとする課題は、新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションそのものが、賊に襲われた時に防打、防刃機能を有する盾となり、特に、賊に襲われた時に即座に取手を握りしめて身を守る即効性があり、かつ女性も簡単に取り扱うことができる防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願はこれを可能にするために発明したもので、▲1▼新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションを軽量でかつ防打、防刃機能を持つ強度(衝撃強度は、アクリルの約40倍)を有する透明(厚さ5mmで、光線透過率85%以上)な合成樹脂ポリカーボネート(厚さ3mm)で構成したこと、▲2▼前記のパーテイションの内側両端にコの字型形状の取手(丸棒で角ををとった形状、
図4参照)をパーテイションと取手が一体となり簡単に外れないように、即座に握りやすい位置でかつ手がやられないように手を防御する位置に左右2か所装着し、▲3▼男性のみならず、女性にも簡単に操作できるように軽量小型にするため、全体の重量を赤ちゃんの体重を意識して3.5kg前後に限定することを主眼とし、▲4▼接客窓口に無理なく当てはまるようにオーダーメイドで製造することを原則としたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、次のような効果が得られ、接客しやすくかつ安全な接客窓口を構成することができる。
(1)新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションを設置することにより、安心して接客できる。
(2)突如、賊に襲われた時に防打、防刃機能を有する盾となり、即座に取手を握りしめて身を守る即効性がある。
(3)男性のみならず女性の接客者にも無理のない取り扱いが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】 本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション代表例1を示す斜視図である。
【
図2】 本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション代表例2を示す斜視図である。
【
図3】 本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションを銀行の窓口に適用した状況を示す使用例である。
【
図4】 取手とポリカーボネート板が一体になった状態を示す斜視図と取手の断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションの最良の形態について、図面を参照して説明する。
【実施例0009】
図1は、本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション代表例1を示す斜視図である。1はポリカーボネート板、2は支持部、3は取手である。
【0010】
図2は、本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイション代表例2を示す斜視図である。1はポリカーボネート板、2は支持部、3は取手である。
【0011】
図3は、本願発明の防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションを銀行の窓口に適用した状況を示す使用例である。1はポリカーボネート板、2は支持部、3は取手、4は銀行の窓口である。
【0012】
図4は、取手とポリカーボネート板が一体になった状態を示す斜視図と取手の断面図である。1はポリカーボネート板、3は取手、5は取手の角をとった部分である。
こうすることにより、取手とポリカーボネート板が一体となり簡単に外れないためより安全性が向上する。もし取手が外枠のフレーム等についていた場合に、衝撃等でポリカーボネート板とフレーム等が分離し、防犯盾の役目を果たさない恐れがある。また、透明のポリカーボネート板の内側に、明らかに取手がついていることを、犯罪者に見せることにより、犯罪の意思を抑制する効果があると考えられる。
本発明により、新型コロナウイルスの飛散防止機能を持ったパーテイションそのものが、賊に襲われた時に防打、防刃機能を有する盾となり、特に賊に襲われた時に即座に取手を握りしめて身を守る即効性があり、かつ女性も簡単に取り扱うことができる防犯機能付き新型コロナウイルス防御用卓上パーテイションを提供することができ、接客しやすくかつ安全な接客窓口を構成することができる。特に金銭を取り扱う銀行、質屋及びコンビニ等のレジでの防犯効果に極めて高い効果を発揮するものである。