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特開2024-104266車両用荷台およびこれを用いた自動荷下ろしシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104266
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】車両用荷台およびこれを用いた自動荷下ろしシステム
(51)【国際特許分類】
   B62D 33/04 20060101AFI20240726BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20240726BHJP
【FI】
B62D33/04 F
B65G61/00 530
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023025537
(22)【出願日】2023-02-21
(31)【優先権主張番号】P 2023007931
(32)【優先日】2023-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】591280485
【氏名又は名称】ソフトバンクグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】孫 正義
(57)【要約】
【課題】車両から荷物を下ろす作業および荷物を届け先にまで配送する作業を軽減する。
【解決手段】車両用荷台は、配送先情報が付与された複数の荷物を並列させて収容する複数の収容列を有する階層化された複数の収容部と、各階層の収容部に収容された荷物を下層に搬送する搬送路と、複数の荷物に付与された配送先情報を読み取るセンサと、収容列のそれぞれに収容された荷物を並び替え、かつ並び替えた順序で荷物を順次搬送路に移動する移動装置と、搬送路に移動されて最下層まで搬送された荷物を所定位置に受け渡す受け渡し部と、予め定められた配送ルートおよびセンサにより読み取った配送先情報に基づいて、収容列に収容された荷物を並べ替え、各階層の収容部に収容された荷物を並べ替えた順序で搬送路に移動して受け渡し部まで搬送させるよう、移動装置を制御する情報処理装置とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送先情報が付与された複数の荷物を並列させて収容する複数の収容列を有する階層化された複数の収容部と、
各階層の前記収容部に収容された前記荷物を下層に搬送する搬送路と、
前記複数の荷物に付与された前記配送先情報を読み取るセンサと、
前記収容列のそれぞれに収容された前記荷物を並び替え、かつ並び替えた順序で前記荷物を前記搬送路に移動する移動装置と、
前記搬送路に移動されて最下層まで搬送された前記荷物を所定位置に受け渡す受け渡し部と、
予め定められた配送ルートおよび前記センサにより読み取った配送先情報に基づいて、前記収容列に収容された前記荷物を並べ替え、各階層の前記収容部に収容された前記荷物を前記並べ替えた順序で前記搬送路に移動して前記受け渡し部まで搬送させるよう、前記移動装置を制御する情報処理装置とを備えた、車両用荷台。
【請求項2】
前記移動装置は、前記荷物を持ち上げて前記収容列に沿って移動する第1移動装置、前記収容列に収容された状態の荷物を前記収容列に沿って移動する第2移動装置、および前記収容列に収容された荷物を前記収容列に沿った方向に押すことにより移動する第3移動装置を有する請求項1に記載の車両用荷台。
【請求項3】
前記搬送路の少なくとも一部は、前記荷物を摺動落下させるスロープを有する請求項1に記載の車両用荷台。
【請求項4】
前記搬送路の少なくとも一部は、前記荷物を下層に搬送する搬送装置を有する請求項1に記載の車両用荷台。
【請求項5】
前記受け渡し部は、前記搬送路から連続して前記所定位置まで続く請求項1に記載の車両用荷台。
【請求項6】
前記搬送路は、前記複数の収容部の周囲にらせん状に設けられる請求項1に記載の車両用荷台。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用荷台を備えた自動運転車両と、
前記所定位置に停留され、前記受け渡し部により受け渡された前記荷物を受け取って配送先に配送するための配送用ロボットとを有する自動荷下ろしシステム。
【請求項8】
コンピュータを請求項1から6のいずれか1項に記載の車両用荷台の前記情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用荷台およびこれを用いた自動荷下ろしシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、自動運転機能を有する車両について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-035198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動運転機能を有する車両により荷物を配送する場合、車両から荷物を下ろす作業および荷物を届け先にまで配送する作業は人が行う必要があるため、人件費を要する。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、上記の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施態様によれば、車両用荷台が提供される。前記車両用荷台は、配送先情報が付与された複数の荷物を並列させて収容する複数の収容列を有する階層化された複数の収容部と、
各階層の前記収容部に収容された前記荷物を下層に搬送する搬送路と、
前記複数の荷物に付与された前記配送先情報を読み取るセンサと、
前記収容列のそれぞれに収容された前記荷物を並び替え、かつ並び替えた順序で前記荷物を前記搬送路に移動する移動装置と、
前記搬送路に移動されて最下層まで搬送された前記荷物を所定位置に受け渡す受け渡し部と、
予め定められた配送ルートおよび前記センサにより読み取った前記配送先情報に基づいて、前記収容列に収容された前記荷物を並べ替え、各階層の前記収容部に収容された前記荷物を前記並べ替えた順序で前記搬送路に移動して前記受け渡し部まで搬送させるよう、前記移動装置を制御する情報処理装置とを備える。
【0007】
なお、本発明の車両用荷台においては、前記移動装置は、前記荷物を持ち上げて前記収容列に沿って移動する第1移動装置、前記収容列に収容された状態の荷物を前記収容列に沿って移動する第2移動装置、および前記収容列に収容された荷物を前記収容列に沿った方向に押すことにより移動する第3移動装置を有するものであってもよい。
【0008】
また、本発明の車両用荷台において、前記搬送路の少なくとも一部は、前記荷物を摺動落下させるスロープを有するものであってもよい。
【0009】
また、本発明の車両用荷台において、前記搬送路の少なくとも一部は、前記荷物を下層に搬送する搬送装置を有するものであってもよい。
【0010】
また、本発明の車両用荷台において、前記受け渡し部は、前記搬送路から連続して前記所定位置まで続くものであってもよい。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、自動荷下ろしシステムが提供される。前記自動荷下ろしシステムは、本発明の一実施形態による車両用荷台を備えた自動運転車両と、
前記所定位置に停留され、前記受け渡し部により受け渡された前記荷物を受け取って配送先に配送するための配送用ロボットとを有する。
【0012】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、本発明の車両用荷台の前記情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0013】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両の一部断面側面図である。
図2】荷台の構成を示す5面図である。
図3】移動装置を説明するための図である。
図4】第3移動装置の概略構成を示す図である。
図5】搬送路の搬送装置および第2移動装置を説明するための図である。
図6】荷物のスロープにおける摺動落下を説明するための図である。
図7】荷台の最下層の収容部の構成を示す平面図である。
図8】本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両の外観斜視図である。
図9】本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両の外観斜視図である。
図10】情報処理装置の機能構成の一例を概略的に示す図である。
図11】荷物の並べ替えを説明するための図である。
図12】荷物の並べ替えを説明するための図である。
図13】荷物の並べ替えを説明するための図である。
図14】荷物の並べ替えを説明するための図である。
図15】荷物の並べ替えを説明するための図である。
図16】情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。
図17】情報処理装置として機能するコンピュータハードウェアの一例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。図1は本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両10の一部断面側面図である。
【0016】
本実施形態に係る自動荷下ろしシステムに使用される自動運転車両10は、例えばLevel6の自動運転車両である。従来の非自動運転の車両ではステアリングホイールが備え付けられているが、Level6の自動運転車両ではステアリングホイールを必要とせず、車内の空間を広く設計することが可能となる。Level6とは自動運転を表すレベルであり、完全自動運転を表すLevel5よりもさらに上のレベルに相当する。Level5は完全自動運転を表すものの、それは人が運転するのと同等のレベルであり、それでも未だ事故等が発生する確率はある。Level6とは、Level5よりも上のレベルを表すものであり、Level5よりも事故が発生する確率が低いレベルに相当する。Level6は例えばナノ秒レベルでの制御によって実現される。
【0017】
本実施形態に係る自動運転車両10は荷台1を有する。荷台1が本発明の車両用荷台の一例である。自動運転車両10は、荷台1の下方に後述する配送用ロボット15を収容するスペース2を有する。なお、本実施形態に係る自動運転車両は、例えば全長が4m、高さが1.8m、幅が1.9mであり、第2のスペース2の高さが80cmであるが、これに限定されるものではない。
【0018】
スペース2には、荷物Pを配送先に配送するための配送用ロボット15が所定位置2Aに停留されている。所定位置2Aは、後述するように荷台1から受け渡される荷物Pを受け取り可能な位置である。また、スペース2には、自動運転車両10を駆動するための駆動装置12および情報処理装置14が配置されている。駆動装置12は、バッテリ、モータおよび自動運転を制御するための制御装置等を含む。情報処理装置14については後述する。
【0019】
本実施形態において、荷台1は荷物を収容する階層化された収容部3A~3Cを有する。これにより、荷台1は上から順に3つの階層1A~1Cに分割されている。階層1A,1Bの収容部3A,3Bは、それぞれ複数の荷物を並列させて収容する5つの収容列4A~4Eを有する。最も下の階層(以下、最下層とする)1Cの収容部3Cは、後述するようにそれぞれ複数の荷物を並列させて収容する4つの収容列4A~4Dを有する。図1には、収容部3Aにのみ収容列4A~4Eの参照符号を付与している。
【0020】
図2は荷台1の構成を示す5面図である。本実施形態において、5面図とは6面図のうち底面図を除いた平面図、正面図、背面図、左側面図および右側面図をいう。図2に示すように、収容部3A~3Cの周囲には搬送路5が設けられている。搬送路5は収容部3A~3Cの周囲にらせん状に設けられ、上下に隣接する収容部3A~3Cを連結して、荷物Pを上の階層1A,1Bから、最下層1Cに搬送する。なお、図2においては、平面図の収容部3Aにのみ荷物Pが収容された状態を示している。また、図2においては、右側面図においてのみ後述する受け渡し部8を示している。
【0021】
搬送路5は、荷物Pを摺動落下させて下層へ搬送するスロープ5Aおよび収容部3A~3Cから荷物Pを受け取るための平坦部5Bを有する。スロープ5Aの表面は、平滑性を高めるために例えばフッ素加工されている。あるいは荷物Pとの接触面積を小さくするためにスロープ5Aの傾斜方向に沿ってリブ状の突起が並んだ凹凸が形成されていてもよい。
【0022】
スロープ5Aの四隅には、摺動落下する荷物Pの搬送方向を90度変更するためのRを有するコーナー6が形成されている。これにより、スロープ5Aを摺動落下する荷物Pの搬送方向がスムーズに変更される。なお、図示はしていないが、スロープ5Aの内側には柵が設けられている。スロープ5Aおよび平坦部5Bの外側は自動運転車両10の荷台1の壁が存在する。荷台1の壁と柵とにより、搬送される荷物Pは搬送路5からの落下が防止される。
【0023】
平坦部5Bは、収容部3A~3Cの各収容列4A~4Eから送り出される荷物Pをスロープ5Aに搬送するための搬送装置7を有する。搬送装置7は、例えばエンドレスベルトおよびモータ等の駆動源からなる。搬送装置7のエンドレスベルトは、荷物Pの滑りを防止するために、ゴム等の摩擦係数が高い材料から形成されている。
【0024】
また、収容部3A~3Cの各収容列4A~4Eには、複数のセンサ18が所定間隔で設置されている。例えば、最も上の階層1Aのためのセンサ18は荷台1の天井または壁に設置される。階層1Bおよび最下層1Cのためのセンサ18は、上の階層の収容列4A~4Eの下面に設置される。センサ18については後述する。
【0025】
また、収容列4A~4Eは、収容列4A~4Eのそれぞれに収容された荷物Pを並び替え、かつ並び替えた順序で荷物Pを搬送路5の平坦部5Bに移動するための移動装置を有する。図3は移動装置を説明するための図である。なお、図3図2における右側面図に相当し、収容列4A~4Eにおける荷物Pの出口が図3の左側に位置する。図3に示すように移動装置20は、第1移動装置21、第2移動装置22および第3移動装置23を有する。なお、図3においては、収容列4A~4Eには、その出口側から順に3つの荷物PA,PB,PCが収容されている。
【0026】
第1移動装置21は、最も上の階層1Aにおいては荷台1の天井に設置され、階層1Bおよび最下層1Cにおいては、収容部3B,3Cの天井に設置される。第1移動装置21は例えばクレーンであり、荷物Pを把持するためのアーム21A、アーム21Aを収容列4A~4Eに沿って案内するレール21B、およびアーム21Aを上下に移動し、アーム21Aを開閉し、かつアーム21Aをレール21Bに沿って移動するモータおよび駆動源等からなる駆動機構21Cを有する。アーム21Aは駆動機構21Cによってレール21Bにより案内されて、収容列4A~4Eに沿って往復移動する。また、アーム21Aは駆動機構21Cより上下に移動しかつ開閉することにより、荷物Pを把持して収容列4A~4Eから持ち上げたり、荷物Pを収容列4A~4Eに降ろしたりすることができる。
【0027】
第2移動装置22は、収容部3A~3Cの下面に設置される。第2移動装置22は、例えばエンドレスベルトおよびモータ等の駆動源からなり、収容列4A~4Eに収容されている荷物Pをその上に載置した状態で収容列4A~4Eに沿って往復移動させる。第2移動装置22のエンドレスベルトは、荷物Pの滑りを防止するために、例えばゴム等の摩擦係数が高い材料から形成されている。なお、第2移動装置22としては、エンドレスベルトに限定されるものではなく、例えば、複数の搬送ローラを並列に配置したものであってもよい。
【0028】
第3移動装置23は、収容列4A~4Eにおいて搬送路5に面する出口側とは反対側に設置される。図4は第3移動装置の概略構成を示す図である。図4に示すように、第3移動装置23は、例えば押出機構23Aと、押出機構23Aの先端に取り付けられて荷物Pに当接する当接部23Bと、押出機構23Aを伸縮させる不図示の駆動装置とを備える。当接部23Bは荷物Pを損傷させないように、荷物Pと当接する部分が例えば平坦となるように構成されている。
【0029】
第3移動装置23の不使用時には、図4(A)に示すように、押出機構23Aは収縮した状態で第3移動装置23の筐体23Cに収容されている。後述するように荷物の位置を入れ替える際には、図4(B)に示すように、不図示の駆動装置により押出機構23Aが伸張される。これにより、当接部23Bが筐体23Cから収容列4A~4Eへ向けて飛び出して荷物Pを押すことにより、荷物Pを収容列4A~4Eの出口方向に移動する。
【0030】
なお、第3移動装置23としては、押出機構23Aを有するものに限定されるものではなく、例えば、荷物Pを押すバーおよびバーを駆動する駆動装置からなるものであってもよい。
【0031】
第1移動装置21、第2移動装置22および第3移動装置23を用いた荷物Pの並べ替えについては後述する。
【0032】
第2移動装置22は、収容列4A~4Eに収容された荷物Pを搬送路5に移動するためにも使用される。図5は、搬送路の搬送装置および第2移動装置を説明するための図である。 第2移動装置22はその駆動によりエンドレスベルトが矢印A方向に移動し、収容列4A~4Eに収容された荷物を平坦部5Bに向けて移動する。搬送装置7はその駆動によりエンドレスベルトが矢印B方向に移動し、収容列4A~4Eから移動された荷物Pを搬送路5のスロープ5Aに搬送する。
【0033】
なお、搬送装置7としては、エンドレスベルトに限定されるものではなく、例えばクレーンのように荷物Pを吊り下げて搬送するものであってもよい。また、搬送装置7は、複数の搬送ローラを並列に配置したものであってもよい。
【0034】
スロープ5Aに搬送された荷物Pは、図6に示すようにスロープ5Aを摺動落下し、矢印Cに示すようにコーナー6により搬送方向が90度変更され、1つ下の階層の搬送路5にある平坦部5Bに到達する。1つ下の階層の搬送路5の平坦部5Bは、これに続くスロープ5Aに荷物Pを搬送し、続けてスロープ5Aにより荷物Pがさらに下の階層に摺動落下される。そして、各層において同様に荷物Pが収容部から搬送路5に移動され、平坦部5Bおよびスロープ5Aにより搬送されて、荷台1の最下層1Cに荷物Pが搬送される。
【0035】
図7は荷台の最下層の構成を示す平面図である。図7に示すように、最下層1Cの収容部3Cは、収容部3A,3Bよりも1つ少ない4つの収容列4A~4Dを有し、搬送路5の平坦部5Bに連続する受け渡し部8が設けられている。受け渡し部8は、例えば搬送路5の平坦部5Bにより搬送された荷物Pを、スペース2の配送用ロボット15が停留された所定位置2Aに摺動落下させるためのスロープからなる。受け渡し部8は荷物Pの搬送方向を180度反転させるように構成されている。なお、受け渡し部8の搬送方向を反転させる部分には、搬送路5と同様にRを有するコーナー6が形成されている。これにより、受け渡し部8を摺動落下する荷物Pの方向がスムーズに変更される。
【0036】
図7に示すように、搬送路5の平坦部5Bに搬送された荷物Pは受け渡し部8に向けて矢印B方向に搬送され、受け渡し部8のスロープを矢印Dに示すように摺動落下して所定位置2Aに停留された配送用ロボット15に受け渡される。
【0037】
図8および図9は自動運転車両の外観斜視図である。図8に示すように、自動運転車両10の一側面には、スペース2を外部に解放するための扉13が、その下端部が回動可能に取り付けられている。なお、扉13は配送用ロボット15が停留されている所定位置2Aに取り付けられている。そして、図9に示すように扉13が開くと、扉13の上端部が地面に接触し、これにより扉13は配送用ロボット15が自動運転車両10に出入りするためのスロープとして機能する。
【0038】
配送用ロボット15は、例えば四足歩行または四輪走行するロボットであり、背面に荷物Pを載置するためのバスケット16を有する。配送用ロボット15は荷物Pを受け取ると、受け取った荷物Pの配送先に荷物Pを配送し、その後自動で自動運転車両10まで戻り、扉13によるスロープを上って所定位置2Aに停留する。
【0039】
なお、本実施形態においては、収容部3A~3Cへの荷物Pの収容は、荷物Pの配送ルートに拘わらず、適宜行われる。そして、荷物Pに付与された配送先情報をセンサ18により読み取ることにより、後述するように配送ルートに合わせた順序に収容部3A~3Cの収容列4A~4Eに収容された荷物Pが並べ替えられる。
【0040】
本実施形態に係る自動荷下ろしシステムは、スペース2に配置された情報処理装置14によりその駆動が制御される。
【0041】
図10は、本実施形態に係る情報処理装置の一例の概略図である。情報処理装置14は、上述したセンサ18と接続されている。
【0042】
センサ18は、自動運転車両10の荷台1に収容された荷物Pの位置を表す位置情報、およびスペース2にある扉13の開閉状態を表す情報等を取得する。センサ18としては、最高性能のカメラ、ソリッドステートLiDAR、マルチカラーレーザ同軸変位計、又はその他様々なセンサ群が採用され得る。また他には、センサ18としては、振動計、サーモカメラ、硬度計、レーダー、LiDAR、高画素・望遠・超広角・360度・高性能カメラ、ビジョン認識、微細音、超音波、振動、赤外線、紫外線、電磁波、温度、湿度、スポットAI天気予報、高精度マルチチャネルGPS、低高度衛星情報、又はロングテールインシデントAI data等が挙げられる。
【0043】
また、センサ18は、収容部3A~3Cの収容列4A~4Eに収容された荷物Pに付与された配送先情報を読み取る。配送先情報は例えば荷物Pの配送先の住所を表す2次元バーコードであり、センサ18は2次元バーコードとしての配送先情報を読み取る。なお、荷物Pに付与される配送先情報は2次元バーコードに限定されるものではない。配送先情報は郵便番号または住所そのもののテキスト情報であってもよい。
【0044】
情報処理装置14は、情報取得部140、制御部142および情報蓄積部144を備える。情報取得部140は、センサ18によって荷物Pから読み取られた配送先情報を含む各種情報を取得する。情報蓄積部144には、配送ルートおよび荷台1に収容された荷物の配送先情報等が保存される。なお、配送先情報は、配送ルートと対応付けられて情報蓄積部144に保存される。
【0045】
制御部142は、情報取得部140が取得した情報とAI(Artificial intelligence)とを用いて、搬送装置7、第1移動装置21、第2移動装置22および第3移動装置23の動作等を制御する。
【0046】
制御部142は、以下の処理を実行する。
(1)収容された荷物Pの2次元バーコードをセンサ18により読み取り、荷物Pの配送先情報を情報取得部140に取得させる。
(2)情報蓄積部144に保存された配送ルートおよび配送先情報に基づいて、収容列4A~4Eに収容された荷物Pを並べ替えるように移動装置20を駆動する。この際、配送ルートにおいて、先に配送すべき荷物Pが収容列4A~4Eの出口に近い位置となるように荷物Pを並べ替える。
(3)荷物Pを並べ替えた後、収容列4A~4Eに収容された荷物Pを搬送路5に移動させるように第2移動装置22を駆動する。
(4)搬送路5の平坦部5Bに移動された荷物Pをスロープ5Aに向けて搬送させるように、搬送装置7を駆動する。スロープ5Aに移動した荷物Pは摺動落下し、かつ平坦部5Bにより搬送されて荷台1の最下層1Cに移動され、受け渡し部8により所定位置2Aまで搬送されて、配送用ロボット15に受け渡される。
(5)配送用ロボット15が荷物Pを受け取ったことを検知して扉13を開く。
(6)配送用ロボット15が戻ったことを検知して扉13を閉じる。
【0047】
なお、上記(1)および(2)の処理は、荷物Pを荷台1に収容した後、最初の配送先に自動運転車両10が到着するまでの間に行われることが好ましい。
【0048】
図11図15は荷物の並べ替えを説明するための図である。ここで、図3に示すように、収容列において荷物PA,PB,PCが出口側からこの順に並んでいる状態を初期状態とする。また、以降の説明において、左右とは図11図15における左右を意味する。なお、左方向が収容列4A~4Eの出口方向、右方向が収容列4A~4Eの出口とは反対方向となる。まず、初期状態から荷物の順序をPA,PC,PBに並べ替える場合について説明する。図11に示すように、第1移動装置21により荷物PBを持ち上げ、図11の右方向に移動する。次いで、第3移動装置23を駆動して荷物PCを第2移動装置22上を左方向に押すことにより、荷物PCを荷物PBが収容されていたスペースに移動させる。そして、第1移動装置21により荷物PCが収容されていたスペースに荷物PBを降ろすことにより、荷物の入れ替えを完了する。
【0049】
次に初期状態から荷物の順序をPB,PA,PCに並べ替える場合について説明する。まず、図12に示すように、第1移動装置21により荷物PBを持ち上げ、図12の左方向に移動する。次いで、第3移動装置23を駆動して荷物PCを第2移動装置22上を左方向に押すことにより、荷物PCを荷物PBが収容されていたスペースに移動させる。さらに、第2移動装置22を駆動して、荷物PA,PCを図12の右方向に移動する。そして、第1移動装置21により荷物PAが収容されていたスペースに荷物PBを降ろすことにより、荷物の入れ替えを完了する。
【0050】
次に初期状態から荷物の順序をPB,PC,PAに並べ替える場合について説明する。まず、図13に示すように、第1移動装置21により荷物PCを持ち上げ、図13の左方向に移動する。次いで、第2移動装置22を駆動して、荷物PA,PBを図12の右方向に移動する。そして、第1移動装置21により荷物PAが収容されていたスペースに荷物PCを降ろす。続いて、第1移動装置21により荷物PBを持ち上げ、図13の左方向に移動する。さらに、第2移動装置22を駆動して、荷物PC,PAを図13の右方向に移動する。そして、第1移動装置21により荷物PCが収容されていたスペースに荷物PBを降ろすことにより、荷物の入れ替えを完了する。
【0051】
次に初期状態から荷物の順序をPC,PA,PBに並べ替える場合について説明する。まず、図14に示すように、第1移動装置21により荷物PCを持ち上げ、図14の左方向に移動する。次いで、第2移動装置22を駆動して、荷物PA,PBを図14の右方向に移動する。そして、第1移動装置21により荷物PAが収容されていたスペースに荷物PCを降ろすことにより、荷物の入れ替えを完了する。
【0052】
次に初期状態から荷物の順序をPC,PB,PAに並べ替える場合について説明する。まず、図15に示すように、第1移動装置21により荷物PCを持ち上げ、図15の左方向に移動する。次いで、第2移動装置22を駆動して、荷物PA,PBを図15の右方向に移動する。そして、第1移動装置21により荷物PAが収容されていたスペースに荷物PCを降ろす。続いて、第1移動装置21により荷物PAを持ち上げ、図15の右方向に移動する。次いで、第3移動装置23を駆動して荷物PBを第2移動装置22上を左方向に押すことにより、荷物PBを荷物PAが収容されていたスペースに移動させる。そして、第1移動装置21により荷物PBが収容されていたスペースに荷物PAを降ろすことにより、荷物の入れ替えを完了する。
【0053】
なお、図11~15においては、荷物が3つの場合の入れ替えについて説明しているが、4以上の荷物が収容列4A~4Eに収容されている場合も、上記と同様に配送先に応じた順序となるように荷物Pを並べ替えることが可能である。
【0054】
また、上記実施形態においては、第1移動装置21のアーム21Aにより1つの荷物P0のみを把持して荷物の並べ替えを行っているが、アーム21Aにより複数の荷物P0を把持して荷物の並べ替えを行うようにしてもよい。
【0055】
図16は、情報処理装置によって実行される処理ルーチンの一例を概略的に示す図である。情報処理装置14は、収容部3A~3Cに収容された荷物Pを所定位置2Aまで搬送する場合、図16に示されているフローチャートを繰り返し実行する。
【0056】
ステップS100において、情報取得部140はセンサ18が読み取った荷物Pの配送先情報を取得する。
【0057】
ステップS102において、制御部142は、配送ルートおよび配送先情報に基づいて収容列4A~4Eに収容された荷物Pを並べ替える。
【0058】
ステップS104において、情報取得部140は、センサ18によって検知された、配送すべき荷物Pの位置情報を取得する。
【0059】
ステップS106において、制御部142は、ステップS104で取得された荷物Pの位置情報とAIとを用いて、第2移動装置22を駆動することにより荷物Pを搬送路5の平坦部5Bに移動させる。
【0060】
ステップS108において、制御部142は、搬送装置7を駆動することにより荷物Pを平坦部5Bからスロープ5Aに移動させる。
【0061】
ステップS110において、制御部142は、荷台1の最下層1Cの平坦部5Bの搬送装置7を駆動して、荷物Pを受け渡し部8に移動して所定位置2Aに荷物を搬送して、配送用ロボット15に荷物Pを受け渡す。
【0062】
配送用ロボット15は、落下された荷物Pが載置されると、扉13が解放されることにより設置されるスロープを降りて荷物Pを配送先に届け、その後自動運転車両10に戻ってくる。
【0063】
本実施形態によれば、収容部3A~3Cに収容された荷物Pは、搬送路5により荷台1の最下層1Cに搬送され、さらに受け渡し部8により所定位置2Aまで搬送されて配送用ロボット15に受け渡される。配送用ロボット15は荷物Pを配送先に届け、その後、自動運転車両10に戻ってくる。このため、荷物Pの車両からの荷下ろしを自動で行うことができ、かつ荷物Pの配送を自動で行うことができる。したがって、作業のための人件費を節約できる。
【0064】
また、荷物Pの配送先情報を取得し、予め定められた配送ルートおよび配送先情報に基づいて収容列4A~4Eに収容された荷物Pを並べ替え、並べ替えた順序で荷物を搬送路に移動して受け渡し部まで搬送させることにより、配送先を考慮することなく荷物Pを適当な順序で荷台1に収容しても、配送ルートの順に荷物Pが収容部3A~3Cから搬送路に移動して搬送することができる。
【0065】
また、スペース2に扉13を設け、扉13を配送用ロボット15が自動運転車両10に出入りするためのスロープとして機能させるようにした。このため、自動運転車両10の防犯対策に加えて、配送用ロボット15の出入りを容易に行うことができる。
【0066】
なお、上記本実施形態においては、搬送路5をスロープ5Aと平坦部5Bとにより構成し、スロープ5Aにおいて荷物Pを摺動落下させて搬送しているが、これに限定されるものではない。平坦部5Bと同様に、エンドレスベルトを有する搬送装置または複数の搬送ローラを並列に配置した搬送装置によりスロープ5Aを構成して、荷物Pを下層に搬送するようにしてもよい。また、平坦部5Bに代えてスロープ5Aを使用し、荷物Pを摺動落下のみにより搬送するように搬送路5を構成してもよい。
【0067】
また、上記実施形態においては、受け渡し部8を所定位置2Aまで荷物Pを摺動落下させて搬送するスロープとしているが、これに限定されるものではない。受け取り部8をエンドレスベルトを有する搬送装置により構成し、エンドレスベルトにより荷物Pを所定位置2Aまで搬送するようにしてもよい。
【0068】
図17は、情報処理装置14として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、および/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつか又は全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0069】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、およびグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、およびICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブおよびDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブおよびソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230およびキーボードのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0070】
CPU1212は、ROM1230およびRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0071】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/又はプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0072】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、および/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0073】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0074】
例えば、通信がコンピュータ1200および外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0075】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0076】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本発明の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0077】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0078】
本実施形態におけるフローチャートおよびブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表してよい。特定の段階および「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、およびプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、および他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0079】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0080】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0081】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0082】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0083】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0084】
1 荷台、2 スペース、3A~3C 収容部、4A~4E 収容列、5 搬送路、5A スロープ、5B 平坦部、7 搬送装置、8,28 受け渡し部、10 自動運転車両、12 駆動装置、13 扉、14 情報処理装置、15 配送用ロボット、18 センサ、20 移動装置、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17