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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104268
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】景品取得ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20240726BHJP
【FI】
A63F9/30 502C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023081343
(22)【出願日】2023-05-17
(62)【分割の表示】P 2023008308の分割
【原出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100156605
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 彰彦
(72)【発明者】
【氏名】瀧川 里穂
(72)【発明者】
【氏名】深澤 光晴
(72)【発明者】
【氏名】御所園 空也
(72)【発明者】
【氏名】花房 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】福永 桃子
(57)【要約】
【課題】景品載置部の斜め配置を可能にする。
【解決手段】本発明に係る景品取得ゲーム装置は、収容空間に景品を載置して展示する展示部であって、前記収容空間に配置されることによって開口領域を形成する第1景品載置部と、前記収容空間に配置されることによって前記開口領域の一部を塞いで景品を落下させる落下口領域を形成する第2景品載置部とを有する展示部と、前記第2景品載置部を、前記第1景品載置部に対して、遊戯者から前記収容空間を見たときの前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした配置から、前記前後方向又は前記左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした配置への配置換え可能に支持する支持部とを備える。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
景品を収容する収容空間において前記景品を取得するゲームを遊戯者にプレイさせる景品取得ゲーム装置であって、
前記収容空間に景品を載置して展示する展示部であって、前記収容空間に配置されることによって開口領域を形成する第1景品載置部と、前記収容空間に配置されることによって前記開口領域の一部を塞いで景品を落下させる落下口領域を形成する第2景品載置部とを有する展示部と、
前記第2景品載置部を、前記第1景品載置部に対して、前記遊戯者から前記収容空間を見たときの前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした配置から、前記前後方向又は前記左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした配置への配置換え可能に支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置。
【請求項2】
前記第2景品載置部は、少なくとも5つの直線部に周りを囲われた多辺形状であり、
前記少なくとも5つの直線部は、互いに平行な第1直線部及び第2直線部と、前記第1直線部及び第前記2直線部のそれぞれと直交する第3直線部と、前記第3直線部に平行な第4直線部と、前記第1直線部と第3直線部が交わる頂点部に対向する第5直線部とを含み、
前記支持部は、前記頂点部と前記第5直線部とを支持することにより、前記第2景品載置部を前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項3】
前記第1直線部の長さと、前記頂点部から前記第5直線部に下した垂線の長さとが等しい、
ことを特徴とする請求項2に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項4】
前記支持部は、前記第2景品載置部を前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置させた場合に、前記第2景品載置部の前記頂点部と前記第5直線部を支持すると共に、前記第2景品載置部の載置面を下方から支持する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項5】
前記第2景品載置部には、前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置した場合に、前記前後方向の前側を示す目印が付されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項6】
前記第2景品載置部は、裏返しにして景品を載置可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項7】
前記第2景品載置部は、前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置された場合に、前記落下口領域以外の隙間領域が形成されないようにするための遮蔽部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の景品取得ゲーム装置。
【請求項8】
前記第2景品載置部は、前記遮蔽部が着脱可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の景品取得ゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、景品取得ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
景品を収容する収容空間において前記景品を取得するゲームを遊戯者にプレイさせる景品取得ゲーム装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-98076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の景品取得ゲーム装置は、景品を景品載置部に載置することで収容空間内に展示している。そして、景品載置部の配置換えを行うことで、景品を落下させる落下口領域の位置、形状、大きさを変更可能となっている。しかしながら、90度単位で景品載置部の向きを変えて配置できるものの、斜めに向きをずらした斜め配置が困難になっていた。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、景品載置部の斜め配置を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、
景品を収容する収容空間において前記景品を取得するゲームを遊戯者にプレイさせる景品取得ゲーム装置であって、
前記収容空間に景品を載置して展示する展示部であって、前記収容空間に配置されることによって開口領域を形成する第1景品載置部と、前記収容空間に配置されることによって前記開口領域の一部を塞いで景品を落下させる落下口領域を形成する第2景品載置部とを有する展示部と、
前記第2景品載置部を、前記第1景品載置部に対して、前記遊戯者から前記収容空間を見たときの前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした配置から、前記前後方向又は前記左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした配置への配置換え可能に支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す外観図である。
図2】本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す概略斜視図である。
図3】本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る移動部50の構成を示す概略図である。
図5】本実施形態に係る取得部20の構成を示す概略図である。
図6】本実施形態に係る展示部60の構成を示す概略斜視図である。
図7】本実施形態に係る展示部60の構成を示す平面図である。
図8】本実施形態に係る第2景品載置部63の構成を説明する図である。図8Aは、第2景品載置部63の構成を示す斜視図である。図8Bは、第2景品載置部63の構成を示す平面図である。
図9】第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第1構成例を示す概略斜視図である。
図10】第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第1構成例を示す平面図である。
図11】第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第2構成例を示す概略斜視図である。
図12】第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第2構成例を示す平面図である。
図13】第2景品載置部63が収納配置された展示部60の構成例を示す概略斜視図である。
図14】第2景品載置部63が収納配置された展示部60の構成例を示す平面図である。
図15】第2景品載置部63の変形例を説明する図である。図15Aは、第2景品載置部63の変形例を示す斜視図である。図15Bは、第2景品載置部63の変形例を示す平面図である。
図16】遮蔽部を有しない第2景品載置部63が斜め配置された展示部60を説明する図である。
図17】遮蔽部63aを着脱可能に構成された第2景品載置部63を説明する図である。
図18】マークMを付した第2景品載置部63を示す概略図である。
図19】第3支持部61cの変形例を示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
即ち、景品を収容する収容空間において前記景品を取得するゲームを遊戯者にプレイさせる景品取得ゲーム装置であって、
前記収容空間に景品を載置して展示する展示部であって、前記収容空間に配置されることによって開口領域を形成する第1景品載置部と、前記収容空間に配置されることによって前記開口領域の一部を塞いで景品を落下させる落下口領域を形成する第2景品載置部とを有する展示部と、
前記第2景品載置部を、前記第1景品載置部に対して、前記遊戯者から前記収容空間を見たときの前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした配置から、前記前後方向又は前記左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした配置への配置換え可能に支持する支持部と、
を備えたことを特徴とする景品取得ゲーム装置である。
このような景品取得ゲーム装置によれば、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置が可能となる。
【0009】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第2景品載置部は、少なくとも5つの直線部に周りを囲われた多辺形状であり、
前記少なくとも5つの直線部は、互いに平行な第1直線部及び第2直線部と、前記第1直線部及び第前記2直線部のそれぞれと直交する第3直線部と、前記第3直線部に平行な第4直線部と、前記第1直線部と第3直線部が交わる頂点部に対向する第5直線部とを含み、
前記支持部は、前記頂点部と前記第5直線部とを支持することにより、前記第2景品載置部を前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置させることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、双方を頂点部として支持せずに、一方を直線部として支持することによって、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置の安定性を向上させることが可能となる。
【0010】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第1直線部の長さと、前記頂点部から前記第5直線部に下した垂線の長さとが等しいこととしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、コンパクトな形状でありながらも、第2景品載置部の斜め配置への配置換えを実現できる。
【0011】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記支持部は、前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置させた場合に、前記頂点部と前記第5直線部を支持すると共に、前記第2景品載置部の載置面を下方から支持することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置の安定性をより向上させることが可能となる。
【0012】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第2景品載置部には、前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置した場合に、前記前後方向の前側を示す目印が付されていることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、サービス提供者(例えば、店員等)が目印を見ることで、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置を簡単に行うことができる。
【0013】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第2景品載置部は、裏返しにして景品を載置可能に構成されていることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置のバリエーションを増やすことができる。
【0014】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第2景品載置部は、前記第1景品載置部に対して前記傾斜方向にずらして配置された場合に、前記落下口領域以外の隙間領域が形成されないようにするための遮蔽部を有することとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、落下口領域以外の隙間領域を遮蔽部が隠すことで、第2景品載置部に景品を載置しやすくなる。
【0015】
また、かかる景品取得ゲーム装置であって、
前記第2景品載置部は、前記遮蔽部が着脱可能に構成されていることとしても良い。
このような景品取得ゲーム装置によれば、第1景品載置部に対する第2景品載置部の斜め配置の状況に応じて遮蔽部を使用することができる。
【0016】
===実施形態===
<<景品取得ゲーム装置1の構成について>>
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成例について、図1乃至図5を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す外観図である。図2は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示す概略斜視図である。なお、図2では、図1に示す開閉扉11、柱部12の一部、取得部20等を取り外した状態を示している。図3は、本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1の構成を示すブロック図である。図4は、本実施形態に係る移動部50の構成を示す概略図である。図5は、本実施形態に係る取得部20の構成を示す概略図である。なお、図5では、取得部20のデザインカバーを取り外した状態を示している。
【0017】
以下の説明では、各図に示すように各方向を定義する。すなわち、鉛直方向を「上下方向」とし、重力に従って「上」と「下」を定義する。また、景品取得ゲーム装置1に対峙してゲームプレイする遊戯者側から見たときを基準にして、手前側を「前」とし、奥側を「後」として「前後方向」定義する。また、上下方向及び前後方向に垂直な方向を「左右方向」とし、前記遊戯者側から見たときを基準にして、「右」と「左」を定義する。
【0018】
本実施形態に係る景品取得ゲーム装置1は、遊戯者が景品取得ゲームをプレイする際に用いられるものであり、1又は複数の景品を収容する収容部10と、収容部10の下方に設けられた基台部80を備えている。
【0019】
収容部10は、図1に示すように、その収容空間内に収容された景品を遊戯者が視認できるように前面及び左右側面が透明部材(例えば、透明な樹脂、ガラス等)によって形成されている。収容部10の前面には、開閉扉11が設けられており、サービス提供者(例えば、店員等)が景品の陳列や補充等を行うことができる。収容部10の四角には、柱部12が設けられている。
【0020】
収容部10によって囲われた収容空間は、遊戯者が景品取得ゲームをプレイするためのプレイフィールドとして用いられる。開閉扉11の両側にある柱部12を、鏡面状部材や透明部材で形成した場合には、視覚的に目立たせなくし、プレイフィールドを広く見せることができる。
【0021】
本実施形態における収容部10は、図1図2、及び図4に示すように、収容空間において景品の取得動作を行う取得部20と、収容空間において取得部20を移動させる移動部50と、収容空間において景品を展示するための展示部60を有している。
【0022】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、プレイフィールドを左右に区分した各プレイエリアに対応させて取得部20及び展示部60がそれぞれ配置されている。そのため、各々のプレイエリア内では、各々の取得部20が移動して各々の展示部60に展示された景品を取得できるように構成されている。
【0023】
取得部20は、収容部10に収容された景品(展示部60に展示された景品)をアームの開閉動作によって取得するためのものである。本実施形態における取得部20は、図1及び図4に示すように、3本のアームによって景品を把持できるように構成され、昇降部材52aの下端に連結されている。
【0024】
本実施形態に係る取得部20は、図5に示すように、昇降部材52aの下端に連結されるベース部21と、開閉動作を行う複数のアーム部25と、アーム部25を開閉駆動する駆動部35を有する。
【0025】
ベース部21は、鉛直方向に沿う中心軸を中心として3方向に120度間隔でずらした三つ又形状の突出部22を有している。
【0026】
アーム部25は、L字状に屈曲したアーム29と、アーム29をベース部21に対して着脱可能に連結するアーム連結部28と、アーム29の先端に着脱可能に取付けられた爪30を有する。
【0027】
アーム29は、第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cの3本からなり、突出部22の三つ又形状に合うように、ベース部21の中心軸を中心として3方向に120度間隔でずらした三つ又形状に延在する。
【0028】
駆動部35は、第1の駆動部35A、第2の駆動部35B、第3の駆動部35Cの3つからなり、アーム毎に設けられている。第1の駆動部35A、第2の駆動部35B、第3の駆動部35Cは、図5に示すように、第1のアーム29A、第2のアーム29B、第3のアーム29Cのそれぞれに対応して、別々に開閉駆動する。
【0029】
第1の駆動部35Aは、アーム開閉用モーター35Aaと、アーム開閉用モーター35Aaに連結されたギアボックス35Abを有する。ギアボックス35Abは、アーム開閉用モーター35Aaの回転力を減速して出力するものである。
【0030】
同様にして、第2の駆動部35Bは、アーム開閉用モーター35Baと、アーム開閉用モーター35Baに連結されたギアボックス35Bbを有し、また、第3の駆動部35Cは、アーム開閉用モーター35Caと、アーム開閉用モーター35Caに連結されたギアボックス35Cbを有する。
【0031】
本実施形態に係る取得部20では、例えば第1のアーム29Aが開いた状態の場合、アーム開閉用モーター35Aaが出力軸を所定方向に回転させると、ギアボックス35Abを介して第1のアーム29Aに動力が伝わり、第1のアーム29Aが閉じる方向に回動する。このとき、第2のアーム29B及び第3のアーム29Cも、アーム開閉用モーター35Ba及びアーム開閉用モーター35Caのそれぞれの駆動により、同様にして閉じる方向に回動する。
【0032】
移動部50は、収容部10によって形成されたプレイフィールド内で取得部20を移動させるものである。本実施形態における移動部50は、図3に示すように、水平移動部51と鉛直移動部52を有している。
【0033】
水平移動部51は、プレイフィールドにおいて水平方向(つまり、前後方向及び左右方向)に取得部20を移動させるものである。本実施形態における水平移動部51は、図4に示すように、左右移動部53と前後移動部54を有している。
【0034】
左右移動部53は、プレイフィールドにおいて左右方向に取得部20を移動させるものである。
【0035】
本実施形態における左右移動部53は、図4に示すように、左右方向に沿って延在する一対の固定レール53aと、左右移動用モーター53bと、不図示のエンコーダーと、不図示のリミットセンサーを有している。
【0036】
一対の固定レール53aは、左右方向に沿って互いに平行となるように収容部10の上部に固定されている。この一対の固定レール53aには、前後移動部54が左右方向に沿ってスライド自在に取付けられている。左右移動用モーター53bの駆動により、前後移動部54を固定レール53aに沿って左右方向に移動させることができる。
【0037】
エンコーダーは、左右移動用モーター53bの回転数を検出するものである。このエンコーダーの出力に基づき前後移動部54の左右方向における位置(つまり、取得部20の左右方向における位置)を検出することができる。
【0038】
リミットセンサーは、前後移動部54が左右方向における限界位置に到達したこと(つまり、取得部20が左右方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
【0039】
前後移動部54は、プレイフィールドにおいて前後方向に取得部20を移動させるものである。
【0040】
本実施形態における前後移動部54は、図4に示すように、前後方向に沿って延在する可動レール54aと、前後移動用モーター54bと、不図示のエンコーダーと、不図示のリミットセンサーを有している。
【0041】
可動レール54aには、鉛直移動部52が前後方向に沿ってスライド自在に取付けられている。前後移動用モーター54bの駆動により、鉛直移動部52を可動レール54aに沿って前後方向に移動させることができる。
【0042】
エンコーダーは、前後移動用モーター54bの回転数を検出するものである。このエンコーダーの出力に基づき鉛直移動部52の前後方向における位置(つまり、取得部20の前後方向における位置)を検出することができる。
【0043】
リミットセンサーは、鉛直移動部52が前後方向における限界位置に到達したこと(つまり、取得部20が前後方向における限界位置に到達したこと)を検出するためのものである。
【0044】
鉛直移動部52は、プレイフィールドにおいて鉛直方向(つまり、上下方向)に取得部20を移動させるものである。
【0045】
本実施形態における鉛直移動部52は、図4に示すように、上下方向に沿って伸縮自在に構成された昇降部材52aと、不図示のワイヤー巻取部と、不図示の上下移動用モーターと、不図示の上限センサーと、不図示の下限センサーを有している。
【0046】
昇降部材52aは、順次小径となる複数のパイプを入子式に摺動自在に嵌合させて構成されている。昇降部材52aの下端部には、パイプの内側を通過するワイヤーに接続された状態で取得部20が取付けられている。
【0047】
ワイヤー巻取部は、上下移動用モーターの駆動により、ワイヤーを巻き上げることによって上位のパイプに下位のパイプを順次収納しつつ取得部20を上昇させ、又は、ワイヤーを巻き戻すことによって上位のパイプから下位のパイプを順次送出させつつ取得部20を下降させる。
【0048】
上限センサーは、取得部20に接続されたワイヤーの巻き上げにより、取得部20の上昇が止まった状態か否かを検出するものである。
【0049】
下限センサーは、取得部20に接続されたワイヤーの張力変化に基づき、取得部20の下降が止まった状態か否かを検出するものである。
【0050】
展示部60は、収容部10において景品を展示するためのものであって、図1及び図2に示すように、プレイフィールドの底面を形成している。本実施形態における展示部60は、景品を景品載置部62、63に載置して展示できるように構成されている。その一方で、景品載置部62、63が配置されていない領域は、景品を落下させることのできる落下口領域72となる。
【0051】
取得部20によって取得後に落下された景品は、展示部60の落下口領域72を通過(落下)すると、プレイフィールドから基台部80へ移動したことになる。展示部60の落下口領域72から落下した景品は、光学センサーによって検出された後、誘導経路によって景品取出口96まで導かれる。光学センサーは、その誘導経路上に取付けられている発光部と受光部によって景品の有無を検出する。
【0052】
基台部80は、収容部10の下方に設けられた筐体のベース部分であって、遊戯者が起立した状態で正面を向いたままゲームプレイができるよう収容部10を高い位置に保持するものである。
【0053】
本実施形態における基台部80は、図1乃至図3に示すように、操作部90と、プレイ料金検出部93と、景品取出口96と、設定部100と、制御部110と、記憶部120を有している。
【0054】
操作部90は、遊戯者がゲーム操作を行うためのものである。本実施形態における操作部90は、図1及び図2に示すように、少なくともジョイスティック91と、操作ボタン92を有している。
【0055】
ジョイスティック91は、取得部20を水平方向に移動させるために遊戯者が用いる操作用レバーである。操作ボタン92は、水平方向における取得部20の位置を決定するために遊戯者が用いる操作用のボタンである。遊戯者によって操作ボタン92が押されると、その決定された位置で取得部20が下降し始める。
【0056】
プレイ料金検出部93は、遊戯者によるプレイ料金の支払いを検出するためのものである。本実施形態におけるプレイ料金検出部93は、コイン投入口94と、不図示のコイン検出センサーと、不図示のコイン通過経路、不図示のコインボックスを有している。
【0057】
本実施形態では、遊戯者によって所定枚数のコインがコイン投入口94から投入されることにより、景品取得ゲームが開始される。コイン投入口94から投入されたコインは、コイン検出センサーによって検出される。
【0058】
コイン検出センサーは、例えば光学式のセンサーであって、コイン通貨経路上に取付けられている発光部と受光部により、コイン投入口94から投入されたコインの有無を検出する。このようにしてコイン通貨経路を通過したコインは、コインボックスに収容される。
【0059】
景品取出口96は、基台部80の前面に設けられており、取得部20によって取得された景品が展示部60における開口領域から落下した際に、その落下した景品を取り出すためのものである。
【0060】
設定部100は、遊戯者がゲーム操作などを行う際、又は、サービス提供者が設定操作を行う際に利用するためのものである。本実施形態における設定部100は、図1乃至図3に示すように、設定操作部101と、表示部102を有している。
【0061】
設定操作部101は、操作入力を受け付けるためのものである。本実施形態における設定操作部101は、タッチパネルによって構成されており、その押圧位置から操作者の入力指示を受け付ける。
【0062】
タッチパネルは、表示部102の上に積層されており、画面に対するタッチ操作が行われると、その指先と導電膜との間での静電容量の変化に基づき押圧位置(接触位置)を検出することができる。
【0063】
表示部102は、ゲーム画面や設定画面などの各種画面を表示するものである。本実施形態における表示部102は、液晶ディスプレイによって構成されている。
【0064】
制御部110は、基台部80の内部に設けられており、景品取得ゲーム装置1の各種制御を行うための制御ユニットである。制御部110は、図3に示すように、CPU111と、メモリー112を少なくとも有する。
【0065】
CPU111は、ゲーム装置全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー112は、CPU111のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM等の記憶素子を有する。
【0066】
記憶部120は、制御部110がゲーム処理を実行するためのプログラムやデータを格納するユニットである。本実施形態では、読み取り専用の記憶領域であるROM等の記憶素子を有する。
【0067】
<<展示部60の構成について>>
本実施形態に係る展示部60の構成例について、図2図6乃至図8を用いて説明する。図6は、本実施形態に係る展示部60の構成を示す概略斜視図である。図7は、本実施形態に係る展示部60の構成を示す平面図である。図8は、本実施形態に係る第2景品載置部63の構成を説明する図である。図8Aは、第2景品載置部63の構成を示す斜視図である。図8Bは、第2景品載置部63の構成を示す平面図である。
【0068】
以下では、プレイフィールド(収容空間)における左右のプレイエリアは、いずれも大部分は同一の構造であるので、主に左側のプレイエリアに設けられた展示部60(図6参照)について具体的に説明する。
【0069】
本実施形態に係る展示部60は、収容空間に景品を載置して展示するものであり、図2及び図6に示すように、支持部61と、収容空間に配置されることによって開口領域71を形成する第1景品載置部62と、収容空間に配置されることによって開口領域71の一部を塞いで景品を落下させる落下口領域72を形成する第2景品載置部63を有する。
【0070】
支持部61は、収容空間において第1景品載置部62及び第2景品載置部63を配置可能に支持するものであって、図6及び図7に示すように、第1支持部61aと、第2支持部61bと、第3支持部61cを有する。
【0071】
第1支持部61aは、少なくとも前後方向に延存するフレーム部材を用いて構成されており、図6及び図7に示すように、第1景品載置部62の左右両端を下側から支持する。本実施形態では、第1景品載置部62を収容空間内で配置換えできないように固定して支持する。
【0072】
第2支持部61bは、図6及び図7に示すように、前後方向に沿って第1支持部61aに取付けられ、横断面がクランク形状に折り曲げられた形状の一対のレール部材を用いて構成されている。本実施形態の第2支持部61bは、一対のレール部材の一方又は両方によって下側から、第2景品載置部63を収容空間内で配置換え可能に支持する。なお、第2支持部61bは、スリット状のレール部材を用いて構成され、スリットに挟み込むようにして第2景品載置部63を支持してもよい。
【0073】
図6及び図7では、レール部材の一方で第2景品載置部63を支持すると共に、図7において第2景品載置部63の破線で示した部位を、第1景品載置部62の下側に隠すようにして支持している。
【0074】
すなわち、本実施形態では、第1支持部61aに支持された第1景品載置部62の下方には、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63の少なくとも一部を隠すようにして収納可能な収納空間が形成されている。
【0075】
また、本実施形態の第2支持部61bは、第1景品載置部62の下側において、第2景品載置部63が摺動可能な状態で支持している。そのため、前後方向に第2景品載置部63をスライドさせることで、第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の配置換えを行い、景品を載置できる載置領域の形状や大きさを変えたり、落下口領域72の形状や大きさを変えたりすることができる。
【0076】
また、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63は、その配置が変わらないように係止されていることが好ましい。本実施形態では、ネジ等の係止部材を用いることで、第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の配置が変わらないように抑制することができる。
【0077】
例えば、第2景品載置部63に設けられた複数の貫通孔の位置と、第2支持部61bに設けられた複数のネジ孔のいずれかの位置とが一致したところにネジ止めすることで、第2景品載置部63を係止させる。なお、第2支持部61bのネジ孔を等間隔に設けておけば、当該間隔ごとに段階的な係止位置を設定することができる。
【0078】
第3支持部61cは、第2支持部61bが用いる一対のレール部材の間において、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63の下面を補助的に支持するものである。本実施形態の第3支持部61cは、図6及び図7に示すように、少なくとも左右方向に延存するフレーム部材を用いて構成されており、第2支持部61bが用いる一対のレール部材を繋ぐように取付けられている。
【0079】
第1景品載置部62は、図6に示すように、長辺に対応する長直線部621、622及び短辺に対応する短直線部623、624に周りを囲われた長方形状であり、原則として配置を変更することができないものとして、収容空間内に固定されている。収容空間内において第1景品載置部(固定景品載置部)が設けられていない領域(塞がれていない領域)は開口領域71である。
【0080】
なお、景品がその上に載置されることからすれば、第1景品載置部62の載置面(上面)が水平な平面であることが好ましい。しかし、これに限られることはなく、細かな段差が設けられていたり、僅かに傾斜が設けられていたりしても良い。
【0081】
第2景品載置部63は、収容空間内において配置換え可能に構成されており、開口領域71の一部を塞ぐように第2支持部61bに支持されることで、落下口領域72を形成する。
【0082】
本実施形態の第2景品載置部63は、図6及び図7に示すように、第1景品載置部62に対して前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした配置で第2支持部61bに支持されることで、落下口領域72を形成している。
【0083】
また、第2景品載置部63は、少なくとも5つの直線部に周りを囲われた多辺形状であり、少なくとも5つの直線部は、互いに平行な第1直線部及び第2直線部と、第1直線部及び第前記2直線部のそれぞれと直交する第3直線部と、第3直線部に平行な第4直線部と、第1直線部と第3直線部が交わる頂点部に対向する第5直線部とを含む。
【0084】
本実施形態の第2景品載置部63は、図8Bに示すように、7つの直線部に周りを囲われた多辺形状であり、互いに平行な第1直線部631及び第2直線部632と、第1直線部631及び第前記2直線部632のそれぞれと直交する第3直線部633と、第3直線部633に平行な第4直線部634と、第1直線部631と第3直線部633が交わる頂点部638に対向する第5直線部635と、第5直線部635と直交する第6直線部636と、第2直線部632と直交する第7直線部637に周りを囲われた多辺形状である。
【0085】
また、第2景品載置部63は、裏返しにして景品を載置可能に構成されている。図2及び図7では、プレイフィールド(収容空間)における左右のプレイエリアのうち、右側のプレイエリアに設けられた展示部60では、第2景品載置部63を裏返して使う場合が図示されている。
【0086】
なお、第2景品載置部63の表面と裏面の材質を、例えば、滑りやすい素材、滑りにくい素材とすることで、景品取得時の難易度を変えることができる。また、表面と裏面の色等を変えることで、展示部のデザインを変えることも可能である。
【0087】
<第2景品載置部63の斜め配置>
本実施形態に係る第2景品載置部63の斜め配置について、図8図9乃至図12を用いて説明する。図9は、第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第1構成例を示す概略斜視図である。図10は、第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第1構成例を示す平面図である。図11は、第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第2構成例を示す概略斜視図である。図12は、第2景品載置部63が斜め配置された展示部60の第2構成例を示す平面図である。
【0088】
なお、図9及び図11では、図1に示す開閉扉11、柱部12の一部、取得部20等を取り外した状態を示している。
【0089】
また、図9及び図10では、プレイフィールド(収容空間)における左右のプレイエリアのうち、右側のプレイエリアに設けられた展示部60では、図8に示す第2景品載置部63を裏返して使う場合が図示されている。
【0090】
その一方で、図11及び図12では、プレイフィールド(収容空間)における左右のプレイエリアのうち、左側のプレイエリアに設けられた展示部60では、図8に示す第2景品載置部63を裏返して使う場合が図示されている。
【0091】
第2景品載置部63は、図7に示す基本配置から、第1景品載置部62に対して、前後方向又は左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした斜め配置への配置換えを行うことができる。
【0092】
本実施形態の第2景品載置部63は、図9乃至図12に示すように、第1景品載置部62に対して、前後方向又は左右方向と斜めに交差する傾斜方向にずらした斜め配置で第2支持部61bに支持されることで、落下口領域72を形成している。これにより、第1景品載置部62の載置面(上面)を水平に維持した状態で斜めに向きを変えることできるので、第1景品載置部に対する第2景品載置部の配置換えのバリエーションを増やすことが可能となる。
【0093】
第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の斜め配置では、第2支持部61bが、図10及び図12に示すように、第2景品載置部63の頂点部638と第5直線部635とを一対のレール部材によって支持する。また、第3支持部61cが、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63の載置面(第1景品載置部62と第3支持部61cの間で上下から挟まれた部位)を下方から支持する。そして、図10及び図12において第2景品載置部63の破線で示した部位が、第1景品載置部62の下側に隠れるように支持されている。
【0094】
本実施形態では、第2支持部61bのみで支持することによって第2景品載置部63の斜め配置が可能であるが、第3支持部61cが補助的に支持することによってその斜め配置の安定性を高めることができる。
【0095】
本実施形態の第2支持部61bは、第1景品載置部62の下側において、第2景品載置部63が摺動可能な状態で支持している。そのため、前後方向に第2景品載置部63を斜め配置のままスライドさせることで、第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の配置換えを行い、景品を載置できる載置領域の形状や大きさを変えたり、落下口領域72の形状や大きさを変えたりすることができる。
【0096】
<第2景品載置部63の収納配置>
本実施形態に係る第2景品載置部63の収納配置について、図8図13及び図14を用いて説明する。図13は、第2景品載置部63が収納配置された展示部60の構成例を示す概略斜視図である。なお、図13では、図1に示す開閉扉11、柱部12の一部、取得部20等を取り外した状態を示している。図14は、第2景品載置部63が収納配置された展示部60の構成例を示す平面図である。
【0097】
第2景品載置部63は、図7に示す基本配置、又は、図10及び図12に示す斜め配置から、第1景品載置部62に対して、前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした収納配置への配置換えを行うことができる。
【0098】
本実施形態の第2景品載置部63は、図13及び図14に示すように、第1景品載置部62に対して、前後方向又は左右方向と直交する直交方向にずらした収納配置(つまり、図7に示す基本配置から、第2景品載置部63を90°回転させて向きを変えた配置)で第2支持部61bに支持されることで、落下口領域72を形成している。
【0099】
なお、図14に示すように、このような収納配置では、第2景品載置部63が開口領域71の一部を塞いでいないため、開口領域71と同じ大きさの落下口領域72が形成されている。
【0100】
第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の収納配置では、第2支持部61bが、図13及び図14に示すように、第2景品載置部63の第3直線部633と第4直線部634とを一対のレール部材によって支持する。また、第3支持部61cが、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63の載置面を下方から支持する。そして、図14において第2景品載置部63の破線で示した部位が、第1景品載置部62の下側に隠れるように支持されている。
【0101】
本実施形態の第2支持部61bは、第1景品載置部62の下側において、第2景品載置部63が摺動可能な状態で支持している。そのため、第2景品載置部63を収納配置のまま前後方向の前側へスライドさせることで、第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の配置換えを行い、景品を載置できる載置領域の形状や大きさを変えたり、落下口領域72の形状や大きさを変えたりすることができる。
【0102】
また、本実施形態の第2景品載置部63は、図8Bに示すように、第1直線部631の長さL1と、頂点部638から第5直線部635に下した垂線の長さL2とが等しくなるように形成されている。そのため、図10及び図12に示す斜め配置への配置換えや、図14に示す収納配置への配置換えを行っても、第1景品載置部62を、第2支持部61bが備える一対のレール部材の間にコンパクトに収めることができる。
【0103】
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。すなわち、本発明は、上記の実施形態と以下に述べる実施形態を適宜組み合わせて構成することも可能である。
【0104】
また、上記の実施形態に開示されている複数の発明特定事項の適宜組み合わせて、種々の発明を構成することも可能である。例えば、上記の実施形態に開示される全発明特定事項からいくつかの発明特定事項を削除して発明を構成してもよいし、上記の実施形態に開示される全発明特定事項に対して以下に述べる実施形態に開示される発明特定事項を適宜組み合わせて発明を構成してもよい。
【0105】
<景品>
上記の実施形態では、収容部10に収容される景品には、遊戯者が直接的に獲得し得る物品(例えば、ぬいぐるみ等)に限らず、ゲームでの取得対象として収容された物品であって取得後に他の景品と交換可能な物品や、物品自体の提供は行わず得点や順位を競うために用いるものが含まれる。
【0106】
<アーム>
上記の実施形態では、3本のアーム部25を有する取得部20を一例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明は、2本以下のアーム部25を有する取得部20や、4本以上のアーム部25を有する取得部20にも適用できる。
【0107】
<第2景品載置部の多辺形状>
上記の実施形態では、7つの直線部に周りを囲われた多辺形状である第2景品載置部63(図8参照)を一例として説明したが、これに限られるものではなく、少なくとも5つの直線部に周りを囲われた多辺形状であれば良い。以下では、第2景品載置部63の変形例について図15を用いて説明する。図15は、第2景品載置部63の変形例を説明する図である。図15Aは、第2景品載置部63の変形例を示す斜視図である。図15Bは、第2景品載置部63の変形例を示す平面図である。
【0108】
例えば、第2景品載置部63は、図15に示すように、5つの直線部、すなわち、互いに平行な第1直線部631及び第2直線部632と、第1直線部631及び第前記2直線部632のそれぞれと直交する第3直線部633と、第3直線部633に平行な第4直線部634と、第1直線部631と第3直線部633が交わる頂点部638に対向する第5直線部635に周りを囲われた多辺形状であっても良い。
【0109】
第2景品載置部63が図15に示す多辺形状である場合でも、第2支持部61bが第2景品載置部63の頂点部638と第5直線部635とを一対のレール部材によって支持することによって、第1景品載置部62に対する第2景品載置部63の斜め配置が可能となる。
【0110】
<第2景品載置部の遮蔽部>
上記の実施形態では、図8Aに示すように、第2景品載置部63は遮蔽部63aを有する。以下では、第2景品載置部63の遮蔽部63aについて図16及び図17を用いて説明する。図16は、遮蔽部を有しない第2景品載置部63が斜め配置された展示部60を説明する図である。図17は、遮蔽部63aを着脱可能に構成された第2景品載置部63を説明する図である。
【0111】
図16に示すように、遮蔽部63aを有しない第2景品載置部63(図15参照)が第1景品載置部62に対して斜め配置された場合には、開口領域71において落下口領域72以外の隙間領域73が形成される場合がある。隙間領域73は、景品載置の妨げになるおそれがある。そのため、図8Aに示すように、第2景品載置部63に遮蔽部63aを設けることによって、その隙間領域73を隠すことができる。
【0112】
なお、第2景品載置部63の遮蔽部63aは、図17に示すように、本体に対して着脱可能に構成された別パーツにすることも可能である。これにより、斜め配置の状況に応じて隙間領域73が生じた場合に限り、第2景品載置部63に遮蔽部63aを取り付けることができる。
【0113】
<第2景品載置部の目印>
上記の実施形態では、第2景品載置部63を斜め配置しやすくするために、前後方向の前側を示す目印を第2景品載置部63に付しても良い。以下、第2景品載置部63の目印について図18を用いて説明する。図18は、マークMを付した第2景品載置部63を示す概略図である。
【0114】
第2景品載置部63を斜め配置する際に、第2支持部61bに対してどの向きに取付けるべきか分かりにくい場合がある。そこで、図18に示すように、斜め配置されたときの第2景品載置部63の前後方向の前側部位を示すマークMを、第2景品載置部63の第1直線部631側に付すようにする(又は、第4直線部634側でも良い)。なお、このマークMを、第2景品載置部63の表側と裏側の両方に付しても良い。これにより、サービス提供者(例えば、店員等)は、第2景品載置部63のマークMが前後方向の前側にくるように配置すれば、簡単に第2景品載置部63を斜め配置することができる。
【0115】
<第3支持部>
上記の実施形態では、第3支持部61cが、図6及び図7に示すように、第2支持部61bが用いる一対のレール部材を繋ぐように取付けられている場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、第2支持部61bが用いる一対のレール部材の間において、第2支持部61bに支持された第2景品載置部63の下面を補助的に支持するものであれば良い。以下では、第3支持部61cの変形例について図19を用いて説明する。図19は、第3支持部61cの変形例を示す概略斜視図である。
例えば、第3支持部61cは、図19に示すように、左右方向に延存するフレーム部材において前後方向の前側へ突出させた部位を用いて構成されても良い。これにより、第2景品載置部63を基本配置(図7参照)や斜め配置(図10図12参照)する場合に、第3支持部61cが第2景品載置部63の下面を補助的に支持することによって安定性を高めることができる。
【符号の説明】
【0116】
1 景品取得ゲーム装置
10 収容部
11 開閉扉
12 柱部
20 取得部
21 ベース部
22 突出部
25 アーム部
28 アーム連結部
29 アーム
29A 第1のアーム
29B 第2のアーム
29C 第3のアーム
30 爪
35 駆動部
35A 第1の駆動部
35Aa アーム開閉用モーター
35Ab ギアボックス
35B 第2の駆動部
35Ba アーム開閉用モーター
35Bb ギアボックス
35C 第3の駆動部
35Ca アーム開閉用モーター
35Cb ギアボックス
50 移動部
51 水平移動部
52 鉛直移動部
52a 昇降部材
53 左右移動部
53a 固定レール
53b 左右移動用モーター
54 前後移動部
54a 可動レール
54b 前後移動用モーター
60 展示部
61 支持部
61a 第1支持部
61b 第2支持部
61c 第3支持部
62 第1景品載置部
63 第2景品載置部
63a 遮蔽部
71 開口領域
72 落下口領域
73 隙間領域
80 基台部
90 操作部
91 ジョイスティック
92 操作ボタン
93 プレイ料金検出部
94 コイン投入口
96 景品取出口
100 設定部
101 設定操作部
102 表示部
110 制御部
111 CPU
112 メモリー
120 記憶部
621 長直線部
622 長直線部
623 短直線部
624 短直線部
631 第1直線部
632 第2直線部
633 第3直線部
634 第4直線部
635 第5直線部
636 第6直線部
637 第7直線部
638 頂点部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19