(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104270
(43)【公開日】2024-08-02
(54)【発明の名称】入力管理装置、入力管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240726BHJP
【FI】
G06Q10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023106692
(22)【出願日】2023-06-29
(62)【分割の表示】P 2023008282の分割
【原出願日】2023-01-23
(71)【出願人】
【識別番号】516140214
【氏名又は名称】booost technologies株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100218958
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 剛志
(72)【発明者】
【氏名】永野 雄三
(72)【発明者】
【氏名】高塚 智敬
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA20
5L049AA20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】処理負担を低減しつつ、製品又はサービスの提供に携わる夫々の組織に対して個別に、製品又はサービス単位で温室効果ガス排出量等のデータの入力或いは製品又はサービスに関わる人権問題対策又は災害リスク対策の有無等のデータの入力を要求する入力管理装置、入力管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】入力管理装置が、ネットワークを介して複数の入力端末と通信する入力管理システムにおいて、入力管理装置は、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品又はサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける選択受付部と、前記選択受付部による選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する生成部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける選択受付部と、
前記選択受付部による選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する生成部と
を備える、入力管理装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの組織は第1組織及び第2組織を含み、
前記入力管理装置は、
前記第1組織に対して前記選択受付部により受け付けられた第1選択結果を複製して、前記第2組織に適用することを受け付ける複製受付部をさらに備え、
前記複製受付部が前記第1選択結果を前記第2組織にも適用することを受け付けた場合、前記生成部は、前記第1選択結果に基づいて、前記第1組織に対して入力を要求する少なくとも1つの第1指標を示す第1入力要求情報及び前記第2組織に対して入力を要求する前記少なくとも1つの第1指標を示す第2入力要求情報を生成する、請求項1に記載の入力管理装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの組織は、バイヤーに対して前記対象の製品を供給するサプライヤー及び前記バイヤーに対して前記対象の製品の製造に必要な物品を供給するサプライヤーの少なくとも一方を含み、
前記選択受付部は、
前記複数の指標のそれぞれについて、前記バイヤーによる入力を受け付けるか否か、前記サプライヤーによる入力を受け付ける否かの選択を受け付ける、請求項1に記載の入力管理装置。
【請求項4】
前記選択受付部は、
前記複数の指標のそれぞれについて、前記バイヤーに対する指標入力画面に表示するか否か、前記サプライヤーに対する指標入力画面に表示するか否かの選択をさらに受け付ける、請求項3に記載の入力管理装置。
【請求項5】
前記選択受付部は、
前記複数の指標のそれぞれについて、入力を必須にするか任意にするかの選択をさらに受け付ける、請求項3に記載の入力管理装置。
【請求項6】
前記複数の指標は、前記対象の製品の製造に関する活動により生じる温室効果ガスの排出量を導出するための指標を含む、請求項3から5の何れか1つに記載の入力管理装置。
【請求項7】
前記複数の指標は、前記対象の製品の製造に関わる人権問題対策及び災害リスク対策の少なくとも1つについての指標を含む、請求項3から5の何れか1つに記載の入力管理装置。
【請求項8】
選択受付部が、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける段階と、
生成部が、前記指標の選択を受け付ける段階での選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する段階と
を備える入力管理方法。
【請求項9】
対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける選択受付部と、
前記選択受付部による選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する生成部と
してコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力管理装置、入力管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、環境、社会及び企業のガバナンスの環境、社会及び企業のガバナンス(ESG)データに関する情報を交換するエコシステムが開示されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2022-135984号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一態様に係る入力管理装置は、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける選択受付部を備えてよい。入力管理装置は、前記選択受付部による選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する生成部を備えてよい。
【0004】
上記入力管理装置において、前記少なくとも1つの組織は第1組織及び第2組織を含んでよい。前記入力管理装置は、前記第1組織に対して前記選択受付部により受け付けられた第1選択結果を複製して、前記第2組織に適用することを受け付ける複製受付部をさらに備えてよい。前記複製受付部が前記第1選択結果を前記第2組織にも適用することを受け付けた場合、前記生成部は、前記第1選択結果に基づいて、前記第1組織に対して入力を要求する少なくとも1つの第1指標を示す第1入力要求情報及び前記第2組織に対して入力を要求する前記少なくとも1つの第1指標を示す第2入力要求情報を生成してよい。
【0005】
いずれかの前記入力管理装置において、前記少なくとも1つの組織は、バイヤーに対して前記対象の製品を供給するサプライヤー及び前記バイヤーに対して前記対象の製品の製造に必要な物品を供給するサプライヤーの少なくとも一方を含んでよい。前記選択受付部は、前記複数の指標のそれぞれについて、前記バイヤーによる入力を受け付けるか否か、前記サプライヤ予備ーによる入力を受け付ける否かの選択を受け付けてよい。
【0006】
いずれかの前記入力管理装置において、前記選択受付部は、前記複数の指標のそれぞれについて、前記バイヤーに対する指標入力画面に表示するか否か、前記サプライヤーに対する指標入力画面に表示するか否かの選択をさらに受け付けてよい。
【0007】
いずれかの前記入力管理装置において、前記選択受付部は、前記複数の指標のそれぞれについて、入力を必須にするか任意にするかの選択をさらに受け付けてよい。
【0008】
いずれかの前記入力管理装置において、前記複数の指標は、前記対象の製品の製造に関する活動により生じる温室効果ガスの排出量を導出するための指標を含んでよい。
【0009】
いずれかの前記入力管理装置において、前記複数の指標は、前記対象の製品の製造に関わる人権問題対策及び災害リスク対策の少なくとも1つについての指標を含んでよい。
【0010】
本発明の一態様に係る入力管理方法は、選択受付部が、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける段階を備えてよい。入力管理方法は、生成部が、前記指標の選択を受け付ける段階での選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する段階を備えてよい。
【0011】
本発明の一態様に係るプログラムは、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う前記対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける選択受付部としてコンピュータを機能させてよい。プログラムは、前記選択受付部による選択結果に基づいて、前記少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する生成部として前記コンピュータを機能させてよい。
【0012】
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態に係る入力管理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る入力管理装置の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図3】対象の製品のバイヤー及びサプライヤーを登録する登録画面の一例である。
【
図4】サプライヤーに入力してもらう対象の製品に関する指標を選択する選択画面の一例を示す図である。
【
図5】サプライヤーに入力してもらう対象の製品の構成部品に関する指標を選択する選択画面の一例を示す図である。
【
図6】サプライヤーに入力してもらう対象の製品の素材製造の活動量に関する指標を選択する選択画面の一例を示す図である。
【
図7】サプライヤーに入力してもらう対象の製品の部品加工の活動量に関する指標を選択する選択画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
近年、製品またはサービスの提供に携わるそれぞれの組織に対して個別に、製品またはサービス単位で温室効果ガス排出量(GHG排出量)の入力を要求したり、製品またはサービスに関わる人権問題対策または災害リスク対策の有無の入力を要求したりすることが望まれている。
【0016】
しかしながら、製品またはサービスの提供に携わるそれぞれの組織に対して個別に、製品またはサービス単位の温室効果ガス排出量(GHG排出量)等のデータの入力を要求したり、製品またはサービスに関わる人権問題対策または災害リスク対策の有無等のデータの入力を要求したりするときに、入力項目のばらつきなどで、入力データを管理する装置の処理負担が大きくなることがある。また、それぞれの組織に対して個別に入力を要求する担当者の負担も大きくなる。
【0017】
そこで、本実施形態に係る入力管理装置は、処理負担を低減しつつ、製品またはサービスの提供に携わるそれぞれの組織に対して個別に、製品またはサービス単位で温室効果ガス排出量(GHG排出量)等のデータの入力、あるいは製品またはサービスに関わる人権問題対策または災害リスク対策の有無等のデータの入力を要求することを実現する。
【0018】
図1は、本実施形態に係る入力管理システム10の全体構成の一例を示す。入力管理システム10は、入力管理装置100と、複数の入力端末200とを備える。入力管理装置100は、ネットワーク50を介して複数の入力端末200と通信する。
【0019】
製品は、複数の製造工程を経て製造される。複数の製造工程は、それぞれ異なる組織により行われる場合がある。そこで、複数の入力端末200は、製品の製造に携わる複数の組織のそれぞれに割り当てられてよい。なお、本実施形態では、製品の製造に携わる複数の組織に複数の入力端末200が割り当てられるとしているが、他の実施形態においては製品の製造に携わらない複数の組織に割り当てられてもよい。例えば、完成品を納品する複数の仕入先に対し、複数の入力端末200が割り当てられてもよい。また、例えばサービスを提供する複数のサービス提供者に対し、複数の入力端末200が割り当てられてもよい。また、例えば、輸送・物流に関する複数のユーザに対し、複数の入力端末200が割り当てられてもよい。
【0020】
例えば、自動車を製造する場合、完成車の製造会社の配下に、部品を提供する複数の部品製造会社が存在する。自動車製造における企業間の取引構造は、いわゆるピラミッド構造を示す。ティア0は、完成品の製造会社を示す。ティア1は、完成品の製造会社に直接部品を提供する1次請負会社を示す。ティア2は、1次請負会社に直接部品または材料を提供する2次請負会社を示す。ティア3は、2次請負会社に直接部品または材料を提供する3次請負会社を示す。ここで、ティア0が、バイヤーに該当する。ティア1、ティア2、及びティア3がそれぞれサプライヤーに該当する。
【0021】
入力管理装置100は、複数の組織のそれぞれに、製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から選択された指標の入力を、それぞれの組織の入力端末200を介して要求する。
【0022】
図2は、本実施形態に係る入力管理装置100の機能ブロックの一例である。入力管理装置100は、制御部110と、通信部120と、記憶部130と、表示部140とを備える。制御部110は、CPUまたはMPU等のマイクロプロセッサ、MCU等のマイクロコントローラ等により構成されてよい。通信部120は、入力管理装置100内の各コンポーネント間の通信を管理する。加えて、通信部120は、インターネットなどのネットワーク50を介して、入力端末200などの外部のコンピュータと通信する。
【0023】
記憶部130は、入力端末200から入力された各種指標を組織に関連づけて記憶する。表示部140は、各種情報、例えば、製品の提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から所望の指標を選択する選択画面などを表示する。
【0024】
選択受付部112は、対象の製品またはサービスの提供に携わる少なくとも1つの組織が行う対象の製品またはサービスの提供に関する活動についての予め定められた複数の指標の中から、少なくとも1つの組織に対して入力を要求する指標の選択を受け付ける。選択受付部112は、複数の指標のそれぞれについて、入力を必須にするか任意にするかの選択を受け付けてよい。
【0025】
複数の指標は、対象の製品の製造に関する活動により生じる温室効果ガスの排出量を導出するための指標を含んでよい。複数の指標は、製品の製造に関する活動の活動量及び排出原単位などを含んでよい。複数の指標は、対象のサービスの提供に関する活動により生じる温室効果ガスの排出量を導出するための指標を含んでよい。
【0026】
複数の指標は、サービスの提供に関する活動の活動量及び排出原単位などを含んでよい。複数の指標は、素材製造の活動量、部品加工の活動量、輸送の活動量、及び廃棄の活動量の少なくとも1つを含んでよい。複数の指標は、1製品あたりの数量、数量の単位などを含んでよい。素材製造の活動量は、温室効果ガスを排出する素材の製造に関わる活動の規模を示す量である。素材製造の活動量に、素材の製造に対して割り当てられた排出原単位を乗算することで、GHG排出量を導出できる。部品加工の活動量は、温室効果ガスを排出する部品の加工に関わる活動の規模を示す量である。輸送の活動量は、部品の輸送に関わる活動の規模を示す量である。廃棄の活動量は、部品の廃棄に関わる活動の規模を示す量である。
【0027】
排出原単位は、対象製品の製造において排出されるGHG排出量の実測値に基づいて定めれる一次排出原単位と、対象製品が属する種別に対して国または地域ごとの業界標準値、中央値、平均値等に基づいて定められる二次排出原単位とを含む。一次排出原単位は、二次排出原単位より精度が高い。従って、各製造工程の排出原単位は、一次排出原単位であることが好ましい。対象製品で採用される各製造工程でのすべての排出原単位のうち一次排出原単位の割合が高いほど、対象製品に対するGHG排出量の精度が高いことを意味する。そこで、各請負会社から提供される複数の指標は、排出原単位が、一次排出原単位か、二次排出原単位かを示す情報を含んでよい。また、各製造工程のGHG排出量は、一次排出原単位または二次排出原単位に従って算定されてよい。この場合、複数の指標は、各製造工程のGHG排出量の算定に用いられる排出原単位のうち一次排出原単位及び二次排出原単位の少なくとも一方によって算定される割合を示す情報を含んでもよい。複数の指標は、各製造工程のGHG排出量の算定に用いられる排出原単位のうち一次排出原単位によって算定される割合を示す情報(PDS:一次データ比率)を含んでもよい。
【0028】
複数の指標は、対象の製品の製造またはサービスの提供に関する活動により生じる温室効果ガスの排出量の導出に付随する指標を含んでよい。複数の指標は、対象の製品の製品コード、対象の製品を構成する部品の部品レベル、部品構成メモを含んでよい。部品レベルは、製品を構成する部品の種類によって割り当てられてよい。製品の主構成部品を、レベル0、製品の副構成部品を、レベル1、製品の付随部品をレベル2としてよい。例えば、製品がボールペンの場合は、ボールペン本体がレベル0、グリップ、キャップ、及び芯などがレベル1、ボールペンの梱包容器がレベル2でよい。
【0029】
複数の指標は、対象の製品の製造に関わる人権問題対策及び災害リスク対策の少なくとも1つについての指標を含んでよい。人権問題対策は、対象の製品の製造において、児童労働が行われないような対策を行っているか否を示してよい。災害リスク対策は、災害が発生した場合に、対象の製品の製造に影響を与えないような対策を行っているか否かを示してよい。複数の指標には以上に挙げたもののほか、バイヤーがサプライヤーに入力を要求することを望む他のあらゆるものが含まれてよい。例えば、環境について、気候変動に関する製品またはサービスカーボンフットプリント、自然資源に関する生物多様性・土地利用・原材料調達、廃棄物処理に関する有害物資・廃棄物管理・包装材および家電等の廃棄物、環境規制物質に関する含有化学物質・大気汚染物質・水質および土壌汚染、その他環境に関する技術・エネルギー・騒音・振動・悪臭等の指標が含まれてよい。また、社会について、人的資源に関する人権(児童労働・強制労働・労働時間・賃金・労働権・差別等)・労働管理および安全衛生・人的資本、製品サービスの安全性に関する安全品質・各物質の安全性・プライバシーおよびデータセキュリティ、地域との関係、ダイバーシティとインクルージョン、ウェルビーイングとエンゲージメント、コンプライアンスと倫理、その他社会に関する指標が含まれてよい。また、ガバナンスについて、企業行動に関する倫理・法令遵守、腐敗防止、リスクマネジメント・災害対策、税の透明性、その他ガバナンスに関する指標が含まれてよい。また、上述の各指標に対するデューデリジェンスに関する指標が含まれてよい。
【0030】
対象の製品の提供に携わる少なくとも1つの組織は、バイヤーに対して対象の製品を供給するサプライヤー及びバイヤーに対して対象の製品の製造に必要な物品を供給するサプライヤーの少なくとも一方を含んでよい。この場合、選択受付部112は、複数の指標のそれぞれについて、バイヤーによる入力を受け付けるか否か、サプライヤーによる入力を受け付ける否かの選択を受け付けてよい。
【0031】
選択受付部112は、複数の指標のそれぞれについて、バイヤーに対する指標入力画面に表示するか否か、サプライヤーに対する指標入力画面に表示するか否かの選択をさらに受け付けてよい。
【0032】
生成部116は、選択受付部112による選択結果に基づいて、少なくとも1つの組織に対して入力を要求する少なくとも1つの指標を示す入力要求情報を生成する。入力要求情報は、選択受付部112で選択された少なくとも1つの指標を入力項目として含む入力画面情報でよい。生成部116は、入力要求情報を通信部120を介してそれぞれの組織の入力端末200に向けて送信してよい。
【0033】
入力を要求する指標は、複数の組織で共通な場合もある。そのような場合に、複数の組織について個別に指標を選択するのは、担当者にとって負担が大きい。そこで、複製受付部114は、すでに指標を選択済みの第1組織に対して選択受付部112により受け付けられた第1選択結果を複製して、第2組織に適用することを受け付けてよい。複製受付部114が第1選択結果を第2組織にも適用することを受け付けた場合、生成部116は、第1選択結果に基づいて、第1組織に対して入力を要求する少なくとも1つの第1指標を示す第1入力要求情報及び第2組織に対して入力を少なくとも1つの第1指標を示す要求する第2入力要求情報を生成してよい。
【0034】
選択受付部112は、複数の指標の中から選択された指標を、選択された複数の組織に一括して適用してよい。生成部116は、生成された入力要求情報を選択された複数の組織の入力端末200に向けて送信してよい。
【0035】
図3は、対象の製品のバイヤー及びサプライヤーを登録する登録画面の一例である。登録画面は、バイヤーを入力するフィールドF100、サプライヤーを入力するフィールドF101、サプライヤーの事業者コードを入力するフィールドF102、製造業等において下請け等のサプライヤーに対し対象の製品の内訳(製品を構成する部品等)ごとに排出原単位の入力を要求する場合の設定ボタンF103aを含むフィールドF103、サービス業等においてサービス提供者等のサプライヤーに対し活動量およびその排出原単位の入力を要求する場合の設定ボタンF104aを含むフィールドF104、及び金融業またはフランチャイズにおいて投資先またはフランチャイジー等のサプライヤーに対し投資先企業またはフランチャイズの単位で活動量およびその排出原単位の入力を要求する場合の設定ボタン105aを含むフィールドF105を有する。そのほか、卸売業等において仕入先等のサプライヤーに対し製品ごとの排出原単位の入力を要求する場合の設定ボタンを含むフィールドを設けてもよい。
【0036】
図4は、
図3の「製品-内訳」フィールドF103にて「対象」とされたサプライヤーに入力してもらう対象の製品に関する指標を選択する選択画面の一例である。選択画面は、対象の製品に関する指標(データ)の自社(バイヤー)による追加を許可するかどうかを設定するフィールドF200を含む。指標の追加には、例えば、対象の製品以外の他の製品の追加、対象の製品で既に登録されいる構成部品以外の他の構成部品の追加などを含む。選択画面は、対象の製品に関する指標のサプライヤーによる追加を許可するかどうかを設定するフィールドF201を含む。ここで例えば製品について入力を要求する指標(データ)をバイヤーのみが追加でき、サプライヤーは追加できないと設定した場合、バイヤーはサプライヤーに入力を要求する製品の指標(データ)を固定することができ、サプライヤーから収集する情報の管理がしやすくなる。一方、例えば入力を要求する製品の指標(データ)をサプライヤーが追加できるように設定した場合、バイヤーが要求していないものの入力すべき製品の指標(データ)についてサプライヤーが柔軟に追加することができる。
【0037】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の製品名を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可する(「編集」)か参照を許可する(「参照」)かを設定するフィールドF202を含む。
【0038】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の製品コードを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF203を含む。
【0039】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の数量の単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF204を含む。
【0040】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の製造工場名を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF205を含む。ここで、フィールドF205に示される通り、入力しない(図中で「利用しない」)を選択した場合、自社による入力、およびサプライヤーによる入力のいずれも「非表示」となる。
【0041】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の製造工場の所在地を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF206を含む。
【0042】
選択画面は、サプライヤーにより供給される製品の製品メモを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF207を含む。
【0043】
また、選択画面は、指標の選択結果を他のサプライヤーにも複製して適用することを指示するためのコピー実行ボタンB200をさらに含む。コピー実行ボタンB200を実行することで、指定された他のサプライヤーに指標の選択結果を反映させることができる。
【0044】
図5は、サプライヤーに入力してもらう対象の製品の構成部品に関する指標を選択する選択画面の一例である。選択画面は、対象の構成部品に関する指標の自社(バイヤー)による追加を許可するかどうかを設定するフィールドF300を含む。選択画面は、対象の製品の構成部品に関する指標のサプライヤーによる追加を許可するかどうかを設定するフィールドF301を含む。
【0045】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の構成部品名を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF302を含む。
【0046】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の部品コードを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF303を含む。
【0047】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の部品レベルを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF304を含む。
【0048】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の1製品あたりの数量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF305を含む。
【0049】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の数量の単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF306を含む。
【0050】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の素材製造の活動量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF307を含む。
【0051】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の部品加工の活動量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF308を含む。
【0052】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の輸送の活動量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF309を含む。
【0053】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の廃棄の活動量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF310を含む。
【0054】
選択画面は、サプライヤーにより供給される構成部品の構成部品メモを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF311を含む。
【0055】
また、選択画面は、指標の選択結果を他のサプライヤーにも複製して適用することを指示するためのコピー実行ボタンB300をさらに含む。コピー実行ボタンB300を実行することで、指定された他のサプライヤーに指標の選択結果を反映させることができる。
【0056】
図6は、サプライヤーに入力してもらう対象の製品の各構成部品の素材製造の活動量に関する指標を選択する選択画面の一例である。選択画面は、対象の製品の各構成部品の素材製造の活動量に関する指標の自社(バイヤー)による追加を許可するかどうかを設定するフィールドF400を含む。選択画面は、対象の製品の各構成部品の素材製造の活動量に関する指標のサプライヤーによる追加を許可するかどうかを設定するフィールドF401を含む。
【0057】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の材料種類を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するか、製品管理データベースと連携するかどうかを設定するフィールドF402を含む。製品管理データベースと連携した場合、材料種類が自動的に入力されることから作業を省力化できる。
【0058】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の材料名を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF403を含む。
【0059】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の材料コードを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF404を含む。
【0060】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材のリサイクル材の使用率を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF405を含む。
【0061】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の製造の排出係数(排出原単位)を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF406を含む。
【0062】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の製造の排出係数単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF407を含む。
【0063】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の使用量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF408を含む。
【0064】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の使用量単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF409を含む。
【0065】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の歩留まり率を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF410を含む。
【0066】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の投入量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF411を含む。ここで、素材の使用量は、活動に使用された量を示す。一方、素材の投入量は、活動のために投入された全量を示す。使用量は、投入量から歩留まり率を勘案した量を示す。例えば、100の投入量に対し、歩留まり率80%であれば、使用量は80である。つまり、無駄になった量が、20である。フィールドF411に示すように、投入量は、使用量および歩留まり率から自動計算されてもよい。使用量が、投入量および歩留まり率から自動計算されてもよい。歩留まり率が、使用量および投入量から自動計算されてもよい。
【0067】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の原単位種別(統計/個別)を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF412を含む。統計は、二次排出原単位に相当し、個別は、一次排出原単位に相当する。
【0068】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の活動量種別(簡易/実測)を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF413を含む。簡易は、統計などの情報から間接的に導出される活動量に相当し、実測は、活動を行う間に実際に計測センサで計測されて計測結果から直接的に導出される活動量に相当する。実測の活動量は、簡易の活動量より精度が高い。
【0069】
選択画面は、サプライヤーで製造される素材の資材製造メモを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF414を含む。
【0070】
また、選択画面は、指標の選択結果を他のサプライヤーにも複製して適用することを指示するためのコピー実行ボタンB400をさらに含む。コピー実行ボタンB400を実行することで、指定された他のサプライヤーに指標の選択結果を反映させることができる。
【0071】
図7は、サプライヤーに入力してもらう対象の製品の部品加工の活動量に関する指標を選択する選択画面の一例である。選択画面は、対象の製品の部品加工の活動量に関する指標の自社(バイヤー)による追加を許可するかどうかを設定するフィールドF500を含む。選択画面は、対象の製品の部品加工の活動量に関する指標のサプライヤーによる追加を許可するかどうかを設定するフィールドF501を含む。
【0072】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工の工程名称を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF502を含む。
【0073】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工が内製か外製かを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF503を含む。
【0074】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの種類を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、製品管理データベースと連携するかどうか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF504を含む。製品管理データベースと連携した場合、エネルギー種類が自動的に入力されることから作業を省力化できる。
【0075】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの詳細を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF505を含む。
【0076】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの排出係数を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF506を含む。
【0077】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの排出係数単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF507を含む。
【0078】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの使用量を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF508を含む。
【0079】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工に使用するエネルギーの使用量単位を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF509を含む。
【0080】
選択画面は、サプライヤーでの加工部品の原単位種別(統計/個別)を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF510を含む。
【0081】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工の活動量種別(簡易/実測)を入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF511を含む。
【0082】
選択画面は、サプライヤーでの部品加工の部品加工メモを入力するかどうか、入力を必須にするか任意にするか、自社(バイヤー)による入力を許可するか参照を許可するかどうか、さらにサプライヤーによる入力を許可するか参照を許可するかを設定するフィールドF512を含む。
【0083】
また、選択画面は、指標の選択結果を他のサプライヤーにも複製して適用することを指示するためのコピー実行ボタンB500をさらに含む。コピー実行ボタンB500を実行することで、指定された他のサプライヤーに指標の選択結果を反映させることができる。
【0084】
以上のとおり、本実施形態に係る入力管理装置100によれば、処理負担を低減しつつ、製品またはサービスの提供に携わるそれぞれの組織に対して個別に、製品またはサービス単位で温室効果ガス排出量(GHG排出量)の入力、あるいは製品またはサービスに関わる人権問題対策または災害リスク対策の有無の入力を要求することを実現できる。
【0085】
図8は、本実施形態の態様を全体的または部分的に具現化し得るコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたは全てに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0086】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0087】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR-ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
【0088】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0089】
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0090】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0091】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0092】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM(登録商標))、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0093】
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0094】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0095】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0096】
10 入力管理システム
50 ネットワーク
100 入力管理装置
110 制御部
112 選択受付部
114 複製受付部
116 生成部
120 通信部
130 記憶部
140 表示部
200 入力端末
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM