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特開2024-104459手提げ袋に対するワンポイントシルクスクリーン印刷の即時見積もりシステム
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  • 特開-手提げ袋に対するワンポイントシルクスクリーン印刷の即時見積もりシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104459
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】手提げ袋に対するワンポイントシルクスクリーン印刷の即時見積もりシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20230101AFI20240729BHJP
【FI】
G06Q30/02 450
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008672
(22)【出願日】2023-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】510280970
【氏名又は名称】ワークアップ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 周一
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB55
5L049BB55
(57)【要約】
【課題】容易な操作によって迅速に価格を表示し、見積りに関する作業を効率化するシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】印刷を施された包装用袋の即時見積もりシステムであって、包装用袋および印刷の仕様を指定して仕様情報を生成するための仕様入力手段と、受発注される包装用袋の数量を指定して数量情報を生成するための数量入力手段と、仕様情報および数量情報に基づいて、価格情報を生成するための価格算出手段と、仕様入力手段および数量入力手段と同一画面上に価格情報を表示するための見積もり画面生成手段と、仕様情報、数量情報および価格情報に基づいて、対応する商品ページに遷移するための商品ページ指定手段と、仕様情報、数量情報および価格情報に基づいて、見積書情報を生成するための見積書情報生成手段とを含む、即時見積もりシステムを提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷を施された包装用袋の即時見積もりシステムであって、
包装用袋および印刷の仕様を指定して仕様情報を生成するための仕様入力手段と、
受発注される包装用袋の数量を指定して数量情報を生成するための数量入力手段と、
前記仕様情報および前記数量情報に基づいて、価格情報を生成するための価格算出手段と、
前記仕様入力手段および前記数量入力手段と同一画面上に価格情報を表示するための見積もり画面生成手段と、
前記仕様情報、前記数量情報および前記価格情報に基づいて、対応する商品ページに遷移するための商品ページ指定手段と、
前記仕様情報、前記数量情報および前記価格情報に基づいて、見積書情報を生成するための見積書情報生成手段と
を含む、即時見積もりシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手提げ袋等の包装用袋に対する、ワンポイントシルクスクリーン印刷等の印刷についての即時見積もりシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
製品や販促資料等を販売または配布する際には、包装用袋に収容して販売または配布することが多く、携行における利便性から、把持部を有する手提げ袋が好まれる場合がある。このような包装用袋には、ブランドイメージの構築や宣伝効果を目的として、印刷を施したいという需要がある。
【0003】
包装用袋を購入したい企業等は、包装用袋に必要な寸法や機能を考慮し、価格を勘案しながら検討し、包装用袋の供給業者に発注することになる。この際、商品をウェブページ上で選定し、見積もりや購入手続きを行うことも多い。このような取引では、コンピュータの画面上に表示された情報に基づいて、購入商品を指定し、価格を確認する。しかしながら、商品の仕様に多数の選択肢があり、それに応じて価格が変動する場合、仕様の指定方法や価格を表示するプロセスがわかりやすくなければ、購入者が検討する際の障害となりうる。したがって、商品の特性に合わせた適切な見積もりシステムが必要である。
【0004】
特許文献1には、製造に必要な材料や加工工程を特定する情報に基づいて、見積もり額を算出するコスト見積もりシステムが開示されている。しかしながら、容易な操作によって迅速に価格を表示し、見積もりに関する作業を効率化するシステムが、依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-90660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
包装用袋の見積もりの際には、受発注される数量だけでなく、仕様を決定するための複数の選択肢を決定する必要がある。具体的には、袋の寸法、材料の種類、印刷の有無、印刷の色、印刷部の寸法などが挙げられる。このような項目の選択に応じて価格が変動するため、予算を勘案しながら検討することになる。したがって、価格が迅速に確認できなければ、購入者の意思決定プロセスに不都合を生じる。
【0007】
購入条件を検討した後、直ちには購入手続きを行わない場合がある。例えば、企業が購入する場合には、担当者が商品を検討した後、管理職等の承認を得てから発注を行うことがある。このような場合、購入者は、見積書を入手し、承認を得た後、見積書に従って仕様や数量の条件を再度入力することになる。この際、見積書発行が自動化されていなければ、供給業者が見積書を発行するのを待たなければならない。
【0008】
本発明は、容易な操作によって迅速に価格を表示し、見積もりに関する作業を効率化するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態では、
印刷を施された包装用袋の即時見積もりシステムであって、
包装用袋および印刷の仕様を指定して仕様情報を生成するための仕様入力手段と、
受発注される包装用袋の数量を指定して数量情報を生成するための数量入力手段と、
仕様情報および数量情報に基づいて、価格情報を生成するための価格算出手段と、
仕様入力手段および数量入力手段と同一画面上に価格情報を表示するための見積もり画面生成手段と、
仕様情報、数量情報および価格情報に基づいて、対応する商品ページに遷移するための商品ページ指定手段と、
仕様情報、数量情報および価格情報に基づいて、見積書情報を生成するための見積書情報生成手段と
を含む、即時見積もりシステムを提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、購入者は、容易な操作によって商品に関する条件を指定することができ、当該条件による価格を即時に確認することができる。したがって、購入に関する意思決定を迅速に行うことができる。一方、供給業者は、見積もりおよび受注に関する作業を自動化し、正確かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の即時見積もりシステムを示す概略図である。
図2】本発明に用いる情報処理装置の例示的なハード構成を示すブロック図である。
図3】本発明の即時見積もりシステムにおける、情報の送受信および処理のプロセスを示す図である。
図4】本発明の即時見積もりシステムにおける、ユーザ端末に表示される例示的な見積もり画面である。
図5】本発明の即時見積もりシステムにおける、商品ページおよび見積書を出力するためのプロセスを示す図である。
図6】本発明の即時見積もりシステムによって出力される、例示的な見積書を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照しながら、本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は特許請求の範囲によって規定され、本明細書に記載する実施形態は、本発明を不当に限定することを意図するものではない。
【0013】
本発明が対象とする包装用袋は、例えば、OPP(二軸延伸ポリプロピレン)、CPP(無延伸ポリプロピレン)、IPP(インフレーションポリプロピレン)、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)等を材料に使用して製造される。包装用袋の形状は、例えば、同型の2枚のフィルムが重なり合い、3辺が封止辺であり、1辺が開放辺である平面四角形である。このような包装用袋はさらに、使用者が手指を挿入して把持するための把持部として機能する切り抜き部を、開放辺の付近に有してもよい。
【0014】
本発明が対象とする包装用袋に施される印刷は、例えば、シルクスクリーン印刷によって行われる。シルクスクリーン印刷は、孔版を使用してインクを部分的に通過させる印刷技法である。従来の包装用袋への印刷はグラビア印刷が一般的であったが、グラビア印刷は版代が高額であり、大量発注でなければ対応できないという課題があった。シルクスクリーン印刷は、グラビア印刷等と比較して製版コストが安く、小ロットでも対応可能という利点がある。これによって、数百から数千程度のロットであっても、包装用袋に対してワンポイント印刷を施したいという需要に応えることができる。
【0015】
本発明による見積もりシステムでは、購入者がウェブサイト上で複数の候補から希望する仕様や数量等の条件を選択することによって、条件に対応する価格情報をウェブサイト上に即時に表示することができる。さらに、購入者がウェブサイト上で操作を行うことによって、指定された条件に対応する商品の商品ページが生成され、この商品ページを通じて見積書の発行および購入を行うことができる。
【0016】
<システム構成>
図1は、本発明の即時見積もりシステムを示す概略図である。情報提供データベース101には、包装用袋に関する各種情報が格納される。具体的には、選択可能な材料の寸法、選択可能な材料の色、選択可能な材料の種類、特定の寸法に対応する各材料の原価、選択可能な商品の数量、選択可能な印刷色数、印刷に要する加工賃、製版費用、割引情報および消費税率等を含む、画面生成および価格決定に関する情報が格納される。
【0017】
見積書データベース102には、見積書を出力するための情報が格納される。具体的には、見積書情報を生成した日時、発注者に関する情報、指定された商品に関する情報、見積もられた価格、受注者に関する情報、見積書を所定の形式で出力するためのフォーマットなどが格納される。
【0018】
情報提供データベース101および見積書データベース102は、情報提供サーバ103と接続され、情報の送受信が可能である。接続の方法は、インターネットまたはイントラネットのような有線または無線通信であってもよく、あるいは、情報提供サーバ103がデータベース機能を備え、情報提供データベース101および見積書データベース102の全体または一部を内蔵してもよい。
【0019】
情報提供サーバ103は、ユーザ端末104からの情報提供請求に応じて、画面生成情報および見積もり情報の生成、生成した情報の提供などを行う。情報提供サーバ103とユーザ端末104とは、インターネットを介して、必要に応じて情報の送受信が可能となる。ユーザ端末104は、例えば、購入者となりうる個人または法人が保有するPC(パーソナルコンピュータ)、スマートフォン、タブレット等の通信機器を指す。
【0020】
情報提供サーバ103はコンピュータプログラムを実行して、情報提供データベース101、見積書データベース102、またはユーザ端末104との間で情報を送受信し、その際に必要となる情報の処理を行う。このプログラムは、仕様入力手段105、数量入力手段106、価格算出手段107、見積もり画面生成手段108、商品ページ指定手段109および見積書情報生成手段110を備える。
【0021】
情報提供サーバ103またはユーザ端末104として用いられうる情報処理装置の例示的なハード構成を、図2に示す。情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)201、入力装置202、主記憶装置203、出力装置204、補助記憶装置205、クロック装置206、および通信装置209を備える。
【0022】
CPU201は中央処理装置とも呼ばれ、システム内の各装置に命令を送り、その動作を制御する制御装置207と、デジタルデータの演算処理を行う演算装置208とを備える。
【0023】
CPU201は、主記憶装置203または補助記憶装置205に記憶されているプログラムと共働して、本発明の各手段として機能する。さらに、CPU201は、主記憶装置203や補助記憶装置205に情報を格納する格納手段や、これらに格納されている情報を更新する更新手段として機能する。
【0024】
制御装置207は、クロック装置206が発するクロックのタイミングに従い、入力装置202から入力されたデータ、または主記憶装置203に予め与えられた手順(例えばプログラムやソフトウエア)を読み込む。入力されたデータおよび読み込んだ内容は、演算装置208の制御に基づいて、主記憶装置203、出力装置204、および補助記憶装置205等の内部の機器や外部の機器等に送信される。
【0025】
入力装置202は、各種データを入力するための装置であり、例えばキーボード、マウス、ポインティングディバイス、タッチパネル、マウスパッド、CCDカメラ、各種記憶媒体の読み取り装置等が挙げられる。
【0026】
主記憶装置203は、一般にメモリと呼ばれる装置であり、処理装置および内部記憶装置において、命令を実行するために使われるアドレス可能な記憶空間を指す。主記憶装置203は、主として半導体記憶素子により構成され、入力したプログラムやデータを格納、保持する。また、制御装置207の指示に従って、この格納保持されているデータを、例えばレジスタに読み出す。主記憶装置203を構成する半導体記憶素子としては、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)が挙げられる。
【0027】
出力装置204は、演算装置208の演算結果等を出力するための装置であり、例えばPC用ディスプレイ装置、スマートフォンやタブレットが備える表示画面、プリンタなどの印刷装置、音声出力装置等が該当する。
【0028】
補助記憶装置205は、主記憶装置203の記憶容量を補うための装置であり、例えば磁気ディスク装置、光ディスク装置、半導体ディスク装置等による、フロッピーディスク、ハードディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO等が該当する。補助記憶装置205は、各種データベースを構築するためのデータを格納するための記憶手段として機能する。
【0029】
通信装置209は、外部装置と通信を行うための装置であり、接続されるネットワークに応じて適宜データの送受信やデジタル-アナログ変換等を行う。ここで、上記各装置は、アドレスバスまたはデータバスにより相互に接続されている。
【0030】
<価格算出に関する情報処理プロセス>
本発明の即時見積もりシステムにおける、情報の送受信および処理のプロセスを図3に示す。ステップ301において、ユーザ端末104は、情報提供サーバ103に対して、仕様および数量を指定するための商品の見積もり画面提供請求を送信する。このステップは、例えば、購入者がユーザ端末104を用いて、所定のウェブページにアクセスする操作によって実行される。
【0031】
ステップ302において、情報提供サーバ103は情報提供データベース101から、当該商品の商品情報を取得する。商品情報の例としては、選択可能な材料の寸法、選択可能な材料の色、選択可能な材料の種類、特定の寸法に対応する各材料の原価、選択可能な商品の数量、選択可能な印刷色数、印刷に要する加工賃、製版費用、割引情報および消費税率等を含む、画面生成および価格決定に関する情報が挙げられる。
【0032】
ステップ303において、情報提供サーバ103は見積もり画面生成手段108によって、取得した商品情報に基づいて見積もり画面情報を生成する。次いで、ステップ304において、情報提供サーバ103は、見積もり画面情報をユーザ端末104に送信する。
【0033】
ステップ304における情報提供を受けて、ユーザ端末に表示される見積もり画面の例を図4に示す。この見積もり画面上で、購入者は、包装用袋の仕様、および受発注される包装用袋の数量を指定する。図4の例では、包装用袋の仕様として、袋の寸法、生地色、素材、必要枚数、印刷色、リピートか否かが指定される。
【0034】
仕様および数量の指定には、例えば、プルダウンメニュー、ラジオボタンおよびチェックボックスを用いることができる。これらは見積もり画面において、仕様入力手段105または数量入力手段106のユーザインターフェースとして機能する。
【0035】
プルダウンメニューとは、所定の領域に対する、マウスによるクリックまたはタッチパネルへのタップなどの操作に応じて、選択肢が展開表示される入力形式である。表示された選択肢のうちのいずれかにクリックまたはタップ等を行うことによって、対応する選択肢が指定される。
【0036】
ラジオボタンとは、所定の領域に対する、マウスによるクリックまたはタッチパネルへのタップなどの操作を行わせ、複数の選択肢のうちのいずれか1つを選択させるための入力形式である。同時に複数の選択肢を選択することはできず、新たな選択肢が選択されると、それ以前の選択は無効化される。ラジオボタンを利用することで、ユーザは、エラー等が生じない入力を少ない動作で行うことができる。
【0037】
チェックボックスとは、所定のマウスによるクリックまたはタッチパネルへのタップなどの操作に応じて、入力のオン/オフが切り替わる選択形式である。1つの項目について、オンまたはオフのいずれかが指定されることになる。
【0038】
購入者が包装用袋の仕様および受発注される包装用袋の数量を指定したことに応じて、ステップ305において、情報提供サーバ103は、包装用袋の仕様情報および数量情報を取得する。ステップ306において、情報提供サーバ103は、価格算出手段107によって見積もり価格を算出し、価格情報を生成する。
【0039】
ステップ307において、情報提供サーバ103は、生成した価格情報をユーザ端末104に送信する。これによって、ユーザ端末104において、見積もり画面上に価格が表示される。購入者が包装用袋の仕様または受発注される包装用袋の数量を変更すると、自動的にステップ305~ステップ307が実行される。したがって、購入者が仕様または数量を変更する度に、新たな価格情報が自動的に生成および送信され、見積もり価格が即時に更新される。
【0040】
価格算出のために、例えば、印刷前の包装用袋について、寸法、色および素材の各組み合わせ毎に、価格が指定されていてもよい。同様に、印刷を行う色数、作製が必要な版数に応じて、印刷費用および版の作製費用が指定されていてもよい。合計金額は、例えば、印刷前の包装用袋の単価と1枚当たりの印刷費用との和に指定された数量を乗じて、製版費用を加算することによって、算出することができる。ただし、必ずしも数量に比例した価格設定にしなくてもよい。例えば、数量が大きくなるにつれて、割引率が上昇する価格設定であってもよい。また、特殊なインクを使用する場合には、インク費用を追加で加算してもよい。さらに、その他の理由による追加料金および割引等が設定されてもよい。
【0041】
なお、見積もり画面が最初に表示された時点で、所定の初期値としての仕様および数量が選択されており、その仕様および数量に対応する見積もり価格が、ユーザ端末104に表示されてもよい。
【0042】
<商品ページおよび見積書に関する情報処理プロセス>
ステップ307において見積もり価格が算出された後、商品ページへの遷移または見積書出力を行うためのプロセスを図5に示す。ステップ501において、情報提供サーバ103は、ユーザ端末104からの見積もり情報登録請求を受信する。このステップは、例えば、見積もり画面上の「注文ボタン」をクリックまたはタップすることによって実行することができる。
【0043】
ステップ502において、情報提供サーバ103は、その時点で指定されている仕様情報、数量情報および価格情報を、一群のデータとして見積書データベース102に格納する。この際、見積書データベース102に格納される一群のデータには、見積もり情報が登録された日付、時刻、参照番号等を含んでもよい。
【0044】
ステップ503において、情報提供サーバ103は情報提供データベース101から、ステップ305において取得した仕様情報および数量情報、ならびにステップ306において算出した価格情報に対応する、商品ページを構成するための情報を取得する。商品ページを構成するための情報とは、商品ページに対応するURL、ユーザ端末104のブラウザにおいてウェブページとして表示するためのテキスト、フォーマット、画像等を指す。
【0045】
次いで、ステップ504において、情報提供サーバ103は商品ページ指定手段109によって、商品ページを構成するための情報をユーザ端末104に送信する。これによって、ユーザ端末104の表示画面が、見積もり画面から、指定された見積もり内容に対応する商品ページに遷移する。
【0046】
購入者は、商品ページにおいて、当該商品を購入するための手続きを行うことができる。さらに、商品ページまたは商品ページから遷移可能な購入手続きのためのページのいずれかにおいて、見積書出力請求を行うことができる。具体的には、例えば、「見積書発行ボタン」をクリックまたはタップすることによって実行することができる。
【0047】
ステップ505において、情報提供サーバ103はユーザ端末104から、見積書出力請求を受信する。この際、見積書発行ボタンに近接するテキスト入力欄を設け、発注者名などの発注者に関する情報を入力させてもよい。次いで、ステップ506において、情報提供サーバ103は見積書データベース102から、商品ページに対応する一群のデータを取得する。
【0048】
ステップ507において、情報提供サーバ103の見積書情報生成手段110は、ステップ506において取得したデータに基づいて、仕様情報、数量情報および価格情報を含む見積書情報を生成する。見積書情報には、ユーザ端末104において見積書の形式で表示するためのフォーマットを含む。ステップ505において発注者名等の情報を取得している場合、これらの情報も見積書情報に含んでもよい。
【0049】
ステップ508において、情報提供サーバ103はユーザ端末104に、見積書情報を送信する。これによって、ユーザ端末104に、電子データ形式の見積書が送信される。ユーザ端末104は、見積書を印刷して、またはPDF等の電子データの形式で使用することができる。図6に、ユーザ端末104に送信される見積書の例を示す。
【0050】
<他の実施形態>
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出すことによっても、達成されることはいうまでもない。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実行されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0051】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることはいうまでもない。
【0052】
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図3および図5に示すプロセスを実行するプログラムコード、ならびに図4および図6に示す画面のデータを作成するプログラムコードが格納されることになる。
【0053】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6