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特開2024-104462情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104462
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20240729BHJP
   G01C 21/36 20060101ALI20240729BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240729BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240729BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20240729BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240729BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G01C21/36
G06Q50/10
G16Y20/20
G16Y40/20
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008675
(22)【出願日】2023-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】501271479
【氏名又は名称】株式会社トヨタマップマスター
(71)【出願人】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】日栄 綾子
(72)【発明者】
【氏名】大崎 新太郎
【テーマコード(参考)】
2F129
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2F129AA03
2F129DD13
2F129DD15
2F129DD20
2F129DD39
2F129EE02
2F129EE52
2F129EE78
2F129EE79
2F129EE81
2F129EE93
2F129EE94
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF20
2F129FF32
2F129FF60
2F129FF62
2F129FF63
2F129FF65
2F129FF71
2F129HH20
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181KK01
5H181KK06
5H181KK10
5L049CC11
5L049CC13
5L050CC11
5L050CC13
(57)【要約】
【課題】施設のバリアフリー充実度を推定する報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得した第1情報に基づいて、施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御部と、点数制御部によって施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、
福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得部と、
前記第1取得部によって取得した第1情報に基づいて、前記施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御部と、
前記点数制御部によって前記施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、前記施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶部に記憶される地図情報には、道路地図に記録される前記施設の駐車場に、福祉車両を優先する優先駐車位置が記録され、
前記第1取得部は、福祉車両とは異なる他の車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第3情報を取得し、
前記点数制御部は、第3情報に基づいて他の車両が優先駐車位置に駐車したと推定する場合、前記施設に対する点数について所定の減点を行い、
前記記録制御部は、前記施設に対して減点された後の点数に基づいて、前記施設はバリアフリー充実度が相対的に高いかを判定する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
車両で生成される車両情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部で取得した車両情報と、バリアフリー設備を有する施設が記録された道路地図とに基づいて、所定期間内に所定回数以上、同一車両がバリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車したかを判定する判定部と、
前記判定部によって所定期間内に所定回数以上、同一車両がバリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車したと判定した場合、当該車両は福祉車両と推定する第1推定部と、
を備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
福祉車両の移動経路を案内する場合、第2情報が記録された地図情報を参照し、バリアフリー充実度が相対的に高い施設を優先的に案内する案内部を備える
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記点数制御部は、福祉車両に配されるバリアフリー機能が利用される際に、福祉車両が施設の駐車場に駐車する場合、当該施設に対する点数に所定の加点を行う
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記点数制御部は、複数の福祉車両が同一施設を訪問する回数が所定回数以上の場合、当該施設に対する点数に所定の加点を行う
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1取得部によって取得する第1情報には、福祉車両の走行位置に関する位置情報が含まれ、
位置情報に基づいて、福祉車両が施設の駐車場に駐車した位置を特定し、特定した当該位置を福祉車両の優先駐車位置と推定する第2推定部を備える
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得ステップと、
前記第1取得ステップによって取得した第1情報に基づいて、前記施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御ステップと、
前記点数制御ステップによって前記施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、前記施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶機能と、
福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得機能と、
前記第1取得機能によって取得した第1情報に基づいて、前記施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御機能と、
前記点数制御機能によって前記施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、前記施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駐車場を案内する装置が存在する。特許文献1に記載の装置は、駐車場に入場した車両の車種情報に基づいて、その車両の経済的価値に基づいて定められた車両区分毎、及び、駐車場が利用される状況に応じて定められた利用区分毎に集計し、駐車場を評価する。具体的には、装置は、車両価格が高価な車両が多く駐車される駐車場ほど、安心度の高い評価とする。また、装置は、駐車場を案内する場合には、ユーザが許容可能な駐車場の評価結果等が指定されると、指定された条件に合致する駐車場をユーザに提示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009-217601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
身体障害者及び高齢者等のユーザは、例えば、バリアフリー設備の利用を希望することが多い。施設が有するバリアフリー設備等は増改築等により整備される場合があり、また施設はバリアフリー設備を有していない場合等もある。また、バリアフリー設備を有する施設の従業員に対しても、バリアフリー設備、並びに、身体障害者及び高齢者等についての理解を促したり、その設備の適正な使用の理解を促したりする等の教育訓練が求められている。道路地図を整備する際には実地調査が行われる場合があるが、施設がバリアフリー設備を有するか否か関する調査は手間と時間がかかるものとなっている。
特許文献1に記載の装置は、駐車場の評価等に関するものであり、バリアフリー充実度に関する評価を行うことができない。
【0005】
本開示は、施設のバリアフリー充実度を推定する報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得した第1情報に基づいて、施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御部と、点数制御部によって施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
一態様によれば、施設のバリアフリー充実度を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図3】点数を加点及び減点する際の一例について説明するための図である。(A)は点数を加点する際の一例について示し、(B)は点数を減点する際の一例について示す。
図4】優先駐車位置を推定する際の処理の一例について説明するための図である。
図5】バリアフリー充実度が相対的に高い施設を案内する際に表示部に表示される案内画面の一例について説明するための図である。(A)は案内画面の第1例について示し、(B)は案内画面の第2例について示す。
図6】一実施形態に係る情報処理方法について説明するための第1のフローチャートである。
図7】一実施形態に係る情報処理方法について説明するための第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理装置100の概要]
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
【0011】
情報処理装置100は、例えば、身体障害者及び高齢者等の利用者が利用し易い設備(一例として、バリアフリー設備)等についてのバリアフリー充実度を推定する推定装置等として構成されてもよい。また、情報処理装置100は、例えば、身体障害者及び高齢者等が利用し易い設備を有する施設400(バリアフリー充実度)の情報を利用者に提供する提供装置等として構成されてもよい。情報処理装置100は、上述した一例の装置に限らず、種々の装置等を構成してもよい。
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。
【0012】
福祉車両201の利用者(例えば、身体障害者及び高齢者等)は、例えば、施設400を利用する際に、その利用者が利用し易い設備(一例として、バリアフリー設備等)を有する施設400を利用すると考えられる。したがって、より多くの福祉車両201が利用する施設400は、バリアフリーの充実度が相対的に高いと考えられる。
【0013】
そこで、情報処理装置100は、例えば、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する。第1情報は、例えば、福祉車両201で取得される、その福祉車両201の走行位置に関する位置情報等を含んでもよい。情報処理装置100は、例えば、地図情報及び第1情報に基づいて、福祉車両201が施設400に駐車していると推定した場合、その施設400に対する点数について所定の加点を行う。情報処理装置100は、例えば、1又は複数の福祉車両201に基づく複数の第1情報を利用した、同一の施設400に対する所定期間内の点数を集計する。情報処理装置100は、施設400に対する点数が閾値以上の場合、その施設400はバリアフリー充実度が相対的に高いと推定して地図情報に記録する。
【0014】
[情報処理装置100の詳細]
次に、一実施形態に係る情報処理装置100について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0015】
情報処理装置100は、例えば、通信部121、記憶部122、表示部123及び制御部110等を備える。通信部121、記憶部122及び表示部123は、出力部の一実施形態であってもよい。制御部110は、例えば、第1取得部111、点数制御部112、記録制御部113、案内部114、第2取得部115、判定部116、第1推定部117及び第2推定部118等を備える。制御部110は、例えば、情報処理装置100の演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部110(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部122等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、各部(例えば、第1取得部111、点数制御部112、記録制御部113、案内部114、第2取得部115、判定部116、第1推定部117及び第2推定部118等)の機能を実現してもよい。
【0016】
通信部121は、例えば、情報処理装置100の外部にある装置(外部装置)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、サーバ300、車両200及びユーザ端末等であってもよい。ユーザ端末は、据置型端末であってもよく、携帯型端末であってもよい。ユーザ端末の一例は、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0017】
記憶部122は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部122の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部122は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
【0018】
記憶部122は、施設400の情報が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する。施設400は、例えば、公共施設及び商業施設等を始めとする種々の施設等であってもよい。施設400は、福祉車両201及び一般車両202等の種々の車両200を駐車可能な駐車場401を有してもよい。施設400には、鉄道の駅等の公共交通機関の乗車場所が含まれてもよい。
【0019】
記憶部122に記憶される地図情報には、道路地図に記録される施設400の駐車場401に、福祉車両201を優先する優先駐車位置402(図3参照)が記録されてもよい。優先駐車位置402は、身体障害者及び高齢者等の利用者が利用する車両200(福祉車両201)を、福祉車両201を除く一般車両202よりも優先して駐車させるスペース(優先駐車スペース)等であってもよい。
【0020】
表示部123は、例えば、種々の文字、記号及び画像等を表示することが可能なディスプレイである。
【0021】
第1取得部111は、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する。
第1取得部111は、例えば、通信部121を介して、外部装置から第1情報を取得してもよい。外部装置は、例えば、車両200及びサーバ300等であってもよい。
又は、第1取得部111は、例えば、第1情報が記憶された外部メモリ等が情報処理装置100のインターフェースに接続された場合、その外部メモリ等から第1情報を取得してもよい。
なお、第1取得部111は、例えば、身体障害者及び高齢者等が利用するユーザ端末(図示せず)から第1情報を取得してもよい。ユーザ端末は、例えば、携帯型端末等であってもよく、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。
【0022】
第1情報は、例えば、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する際に、その施設400の利便性について示す情報等であってもよい。第1情報は、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する場合、その施設400の利便性が相対的に高いことを推定する情報等であってもよい。具体的な一例として、第1情報には、福祉車両201の駐車位置、利用者が利用予定の施設400(目的地施設)から駐車位置までの距離、駐車場401での福祉車両への乗降のしやすさ、及び、福祉車両201に隣接する駐車車両等を始めとする障害物との距離等が関係する。乗降のしやすさは、例えば、サイドドア及び後部ドアの開閉の度合い、及び、駐車スペースに対する左右・後方のスペースの広さ等が関係してもよい。第1情報は、例えば、福祉車両201で取得される種々の情報(車両情報)であってもよい。具体的には、第1情報は、例えば、福祉車両201で取得される、その福祉車両201の走行位置等の位置情報を含んでもよい。また、第1情報は、例えば、福祉車両201が経路探索等を行う際に、目的地としての施設400を入力(検索・選択)した場合、目的地として設定された施設400の情報(施設検索情報)の情報を含んでもよい。この場合、施設検索情報は、例えば、施設の名称、並びに、住所及び経緯度の位置情報等を始めとする施設に関する種々の情報を含んでもよい。また、第1情報は、例えば、CAN情報及びプローブ情報等の車両走行情報等であってもよい。
【0023】
第1取得部111は、福祉車両201とは異なる他の車両が施設400の駐車場401に駐車する際の利便性に関する第3情報を取得してもよい。他の車両は、例えば、福祉車両201とは異なる、健常者等が主に利用する一般車両202等であってもよい。第3情報は、例えば、第1情報と同様に、一般車両202で取得される種々の情報(車両情報)であってもよい。具体的には、第3情報は、例えば、第1情報と同様に、位置情報及び施設検索情報のうち少なくとも一方を含んでもよい。
【0024】
図3は、点数を加点及び減点する際の一例について説明するための図である。図3(A)は点数を加点する際の一例について示し、図3(B)は点数を減点する際の一例について示す。
【0025】
図3(A)に例示するように、点数制御部112は、第1取得部111によって取得した第1情報に基づいて、施設400に対する点数について所定の加点を行う。点数制御部112は、例えば、第1情報に基づいて、福祉車両201が施設400(駐車場401)に駐車していると推定した場合、その施設400に対する点数について所定の加点を行う。一例として、点数制御部112は、記憶部122に記憶される地図情報等を参照し、第1情報(例えば、位置情報等)に基づき福祉車両201が施設400に駐車していると推定した場合、その施設400に対する点数について所定の加点を行ってもよい。また一例として、点数制御部112は、第1情報(例えば、施設検索情報等)に基づき、福祉車両201の移動経路の目的地として施設400が設定された場合、その施設400に対する点数について所定の加点を行ってもよい。
なお、点数制御部112は、例えば、ユーザ端末を使用する身体障害者及び高齢者が施設400を利用していると推定した場合、その施設400に対する点数について所定の加点を行ってもよい。
【0026】
点数制御部112は、複数の福祉車両201が同一施設400を訪問する回数(訪問回数)が所定回数以上の場合、その施設400に対する点数に所定の加点を行ってもよい。所定回数(閾値)の一例として、5回、10回、15回、20回及び30回等を始めとする種々の値が設定されてもよい。
【0027】
ここでの「訪問回数」は、例えば、実際に訪問した回数であってもよい。実際に訪問したかは、実際に施設400に訪問し、その訪問の際の滞在時間が相対的に長い時間(閾値(第1閾値)以上の時間)等であってもよい。滞在時間は、例えば、福祉車両201が施設400に到着してエンジンを停止してから、その後エンジンを再始動するまでの時間等であってもよい。又は、滞在時間は、例えば、エンジンをアイドリング状態にして停車していた時間(信号待ち等の一時停止の時間よりも長い時間)等であってもよい。
【0028】
又は、「訪問回数」は、例えば、実際に訪問した回数、及び、訪問予定の回数であってもよい。
「訪問予定の回数」は、例えば、訪問予定であったが、実際には訪問しなかった場合の回数等であってもよい。この場合は、例えば、施設400を検索してその施設を目的地として設定したが、途中で目的地を変更した場合等であってもよい。
もしくは、「訪問予定の回数」は、例えば、実際には訪問したが、その訪問の際の滞在時間が相対的に短い時間(閾値(第2閾値)以下の時間)であってもよい(短時間訪問)。短時間訪問の場合、例えば、バリアフリー設備が有るために福祉車両201が施設400に訪問したが、福祉車両201の利用者が希望する特定のバリアフリー設備が充実していなかった場合等が挙げられる。この場合、特定の利用者は、自身が希望するバリアフリー設備が充実している施設400に移動する可能性がある。
なお、第1閾値の値と第2閾値の値とは、例えば、異なる値(第2閾値<第1閾値)であってもよい。
なお、「訪問回数」としての「実際に訪問した回数」と「訪問予定の回数」とでは、閾値としての所定回数を変えてもよい。「実際に訪問した回数」に対応する閾値(所定回数)は、「訪問予定の回数」に対応する閾値(所定回数)よりも少なくしてもよく、同数であってもよい。
【0029】
加点の点数(値)は、例えば、適宜設定される点数(値)であってもよい。
なお、加点の点数(値)は、例えば、上述した「実際に訪問した回数」と「訪問予定の回数」とで同じ点数(値)であってもよく、異なる点数(値)であってもよい。一例として、「実際に訪問した回数」に応じた点数(値)を、「訪問予定の回数」に応じた点数(値)よりも大きな点数(値)としてもよい。
【0030】
点数制御部112は、福祉車両201に配されるバリアフリー機能が利用される際に、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する場合、その施設400に対する点数に所定の加点を行ってもよい。福祉車両201は、身体障害者及び高齢者のみではなく、健常者等の一般利用者も利用可能である。点数制御部112は、例えば、福祉車両201には複数のバリアフリー機能が搭載される場合があるが、複数のバリアフリー機能のうち少なくとも1つが利用される際には身体障害者及び高齢者が福祉車両201を利用していると推定してもよい。換言すると、点数制御部112は、例えば、複数のバリアフリー機能の全てが利用されていない場合、一般利用者が福祉車両201を利用していると推定してもよい。点数制御部112は、第1情報に含まれる種々の情報に基づいて、福祉車両201に配されるバリアフリー機能が利用されているか、すなわち、身体障害者及び高齢者が福祉車両201を利用しているかを推定してもよい。
【0031】
福祉車両201は、例えば、自車に配される種々のセンサを利用して、バリアフリー機能の利用を検知してもよい。福祉車両201は、センサによってバリアフリー機能の利用を検知した場合、検知結果を第1情報に含ませてもよい。
【0032】
また、福祉車両201は、車内カメラで車内を撮像することにより生成される画像情報を第1情報に含ませてもよい。制御部110に配される認識部(図示せず)は、例えば、第1取得部111で取得した第1情報(画像情報)に基づいて、種々の認識処理を行うことにより、福祉車両201に乗車した利用者が福祉車両201に配されるバリアフリー機能を利用しているかを推定してもよい。種々の認識処理の一例は、パターンマッチング及び学習済モデルを利用した認識等であってもよい。
認識部は、例えば、バリアフリー機能が利用される状態と、バリアフリー機能が利用されていない状態との比較(バリアフリー機能が利用される状態に合致したパターンマッチング)を行うことにより、バリアフリー機能の利用を認識(推定)してもよい。
又は、認識部は、例えば、バリアフリー機能が利用される状態と、バリアフリー機能が利用されない状態とを学習して生成される学習済モデルと、第1情報(画像情報)とに基づいて、画像情報に記録される内容がバリアフリー機能の利用状態かを認識(推定)してもよい。
【0033】
点数制御部112は、上述した一例のように、センサの検知結果に基づいてバリアフリー機能の利用を検知した場合、及び、画像情報(福祉車両201の車内の画像)に基づいてバリアフリー機能の利用を推定した場合のうち少なくとも一方の場合に、第1取得部111によって取得した第1情報に基づいて施設400に対する点数について所定の加点を行ってもよい。すなわち、点数制御部112は、上述した少なくとも一方の場合において、福祉車両201が施設400に駐車した際に、すなわち、施設400に実際に訪問した際及び施設400に訪問予定の際に、その施設400に対する点数について所定の加点を行ってもよい。
【0034】
図3(B)に例示するように、点数制御部112は、第3情報に基づいて他の車両(一般車両202)が優先駐車位置402に駐車したと推定する場合、施設400に対する点数について所定の減点を行ってもよい。記憶部122に記憶された地図情報(道路地図)には、駐車場401を含む施設400が登録されてもよい。道路地図に記録される駐車場401には、福祉車両201を優先して駐車させる優先駐車位置402が登録されてもよい。一例として、地図情報(道路地図)には、優先駐車位置402の位置情報が登録されてもよい。点数制御部112は、例えば、地図情報を参照し、第3情報(位置情報)に基づく一般車両202の駐車位置が優先駐車位置402の位置情報に対応するか、すなわち、一般車両202が優先駐車位置402に駐車しているかを推定してもよい。点数制御部112は、例えば、一般車両202が施設400の優先駐車位置402に駐車した場合、その施設400に対する点数について所定の減点を行う。減点の点数(値)は、例えば、適宜設定される点数(値)であってもよい。
【0035】
なおここで、上述したように、第1取得部111によって取得する第1情報には、福祉車両201の走行位置に関する位置情報が含まれてもよい。第2推定部118は、位置情報に基づいて、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車した位置を特定し、特定したその位置を福祉車両201の優先駐車位置402と推定する。地図情報には、上述したように優先駐車位置402の位置情報が記録される場合もあるが、優先駐車位置402の位置情報が記録されない場合もある。このため、第2推定部118は、例えば、地図情報に優先駐車位置402の位置情報が記録されない場合において、福祉車両201が施設400に駐車する際(又は、施設400の駐車場401に駐車する際)には、第1情報(位置情報)に基づいて、福祉車両201の駐車位置を優先駐車位置402(優先駐車スペース)と推定してもよい。なお、第2推定部118は、例えば、同一施設400の同一(又は、略同一)の位置に、所定回数以上の福祉車両201が駐車した場合、その位置を福祉車両201の優先駐車位置402と推定してもよい。
【0036】
図4は、優先駐車位置402を推定する際の処理の一例について説明するための図である。
【0037】
またこの場合、第2推定部118は、例えば、福祉車両201の駐車が駐車する位置(点)を囲む「面」としての領域(優先駐車領域)を推定してもよい。図4に一例を示すように、第2推定部118は、例えば、1又は複数の福祉車両201が駐車する位置210(駐車が集中する位置)(複数の位置210(点)の場合にはいずれか1つの位置210a等)を中心として全ての点(又は、いずれかの点)を囲むような「面」領域(例えば、その中心を基準に所定距離を半径とした円領域220)を設定し、その「面」領域を福祉車両201の優先駐車位置402(優先駐車スペース)と推定してもよい。
【0038】
第2推定部118は、例えば、施設400(施設の入口)と、優先駐車位置402とが相対的に離れている場合には、施設400と優先駐車位置402との間にバリアフリー通路(例えば、階段がない、及び、スロープがある等)が存在する可能性があると推定してもよい。
【0039】
記録制御部113は、点数制御部112によって施設400に対して加点された後の点数が閾値(第3閾値)以上の場合、施設400はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する。記録制御部113は、例えば、同一施設400に対して加点され及び減点された後の点数に基づいて、施設400はバリアフリー充実度が相対的に高いかを判定してもよい。すなわち、記録制御部113は、例えば、同一施設400に対する点数を集計し、集計後の点数が第3閾値以上の場合、その施設400はバリアフリー充実度が相対的に高いと推定してもよい。この場合、記録制御部113は、バリアフリー充実度が高い旨(第2情報)を、地図情報に記録されるその施設400に対応付けて登録してもよい。
【0040】
また、記録制御部113は、第2推定部118で推定した優先駐車位置402を地図情報に記録してもよい。すなわち、記録制御部113は、例えば、施設400のバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する場合、その施設400の優先駐車位置402を施設400(及び、第2情報)に対応付けてその地図情報に記録してもよい。
【0041】
制御部110は、例えば、通信部121を介して、第2情報が記録された地図情報を車両200のナビゲーション装置に送信してもよい。これにより、車両200のナビゲーション装置は、第2情報が登録された地図情報を利用して、施設検索、経路探索及び経路案内等を始めとする種々の案内を行うことが可能になる。
案内部114は、第2情報が記録された地図情報を参照して、種々の案内を行ってもよい。
案内部114は、例えば、車両200(福祉車両201及び一般車両202)のナビゲーション装置等に搭載されてもよい。
又は、案内部114は、例えば、制御部110に配されてもよい。この場合、案内部114は、例えば、通信部121を介してユーザ端末(図示せず)等からアクセスがあった場合、そのユーザ端末に対して種々の案内を行ってもよい。
【0042】
図5は、バリアフリー充実度が相対的に高い施設400を案内する際に表示部(例えば、123等)に表示される案内画面の一例について説明するための図である。図5(A)は案内画面の第1例について示し、図5(B)は案内画面の第2例について示す。
【0043】
案内部114は、福祉車両201の移動経路を案内する場合、第2情報が記録された地図情報を参照し、バリアフリー充実度が相対的に高い施設400を優先的に案内する。すなわち、案内部114は、例えば、点数が相対的に高い施設400についてはバリアフリー充実度が高いと推定して、福祉車両201については、バリアフリー充実度が高い施設400を優先して、種々の案内を行ってもよい。この場合、案内部114は、例えば、施設検索の検索結果として複数の施設400が得られた場合、複数の施設400それぞれに対する点数に基づいて、より点数が高い施設400を優先して(例えば、より点数が高い施設400から順に検索結果を並べて)、表示部(例えば、表示部123等)に表示してもよい。ここでの表示部は、情報処理装置100に配される表示部123、案内部114が車両200に搭載される場合には車両表示部、又は、ユーザ端末に配される端末表示部等の、案内の出力先に応じた表示部であってもよい。
【0044】
図5(A)に一例を示すように、案内部114は、所定の検索条件に従って検索された施設411を、点数に応じたバリアフリー充実度の指標412と共に表示部(例えば、表示部123)に表示してもよい。この場合、案内部114は、バリアフリー充実度が高い順に並べて、検索結果としての施設400を表示部(例えば、表示部123等)に表示してもよい。
【0045】
また、図5(B)に一例を示すように、案内部114は、施設400の駐車場401の位置(優先駐車位置402)を表示部(例えば、表示部123等)に表示してもよい。
【0046】
また、案内部114は、優先駐車位置402が記録された地図情報を参照し、福祉車両201について経路探索を行う場合にはその優先駐車位置402(又は、優先駐車位置402の入口等を始めとする優先駐車位置402付近)を目的地として設定して、出発地からその目的地(優先駐車位置402)までの経路を案内してもよい。
【0047】
次に、福祉車両201を特定する処理内容(機能)について説明する。
【0048】
第2取得部115は、車両200で生成される車両情報を取得する。第2取得部115は、例えば、通信部121を介して、外部装置から車両情報を取得してもよい。ここでの外部装置は、例えば、車両200及びサーバ300等であってもよい。車両情報は、車両200で取得される位置情報、並びに、施設検索及び経路探索の際の施設検索情報を含んでもよい。また、車両情報は、例えば、CAN情報及びプローブ情報等の車両走行情報を含んでもよい。車両200は、例えば、車両情報を生成すると、その車両情報を情報処理装置100又はサーバ300等に送信する。
【0049】
なお、第2取得部115は、例えば、種々のユーザが使用するユーザ端末(図示せず)から、端末情報を取得してもよい。端末情報は、例えば、ユーザ端末で取得される位置情報、並びに、端末アプリを利用した施設検索及び経路探索の際の施設検索情報を含んでもよい。以下の判定部116及び第1推定部117においては車両情報を挙げて説明するが、「端末情報」を利用しても同様に、身体障害者及び高齢者が利用するユーザ端末を推定してもよい。
【0050】
判定部116は、第2取得部115で取得した車両情報と、バリアフリー設備を有する施設400が記録された道路地図とに基づいて、所定期間内に所定回数以上、同一車両がバリアフリー設備を有する施設400の駐車場401に駐車したかを判定する。道路地図は、例えば、記憶部122に記録される地図情報等であってもよい。バリアフリー設備の一例には、多目的トイレ等の種々の設備があるが、福祉車両201の優先駐車位置402等が含まれてもよい。判定部116は、例えば、地図情報を参照し、車両情報(位置情報等)に基づいて、同一の車両200について、所定期間内に所定回数以上、バリアフリー設備を有する施設400の駐車場401に駐車したかを判定してもよい。
【0051】
判定部116は、例えば、地図情報を参照し、車両情報(施設検索情報等)に基づいて、同一の車両200について、所定期間内に所定回数以上、バリアフリー設備を有する施設400を検索(選択)したかを判定してもよい。したがって、上述した「バリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車したか」には、例えば、「バリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車する可能性があるか」の内容が含まれてもよい。
【0052】
判定の対象となる「バリアフリー設備を有する施設」は、例えば、同一の施設であってもよく、又は、異なる施設であってもよい。
判定の基準となる「所定期間」は、例えば、適宜設定される期間であってもよい。
判定の基準となる「所定回数」は、例えば、適宜設定される回数であってもよい。
なお、判定の基準となる「所定回数」には、例えば、バリアフリー設備を有する施設400への駐車回数(又は、検索(選択)回数)と、全ての施設400への駐車回数(又は、検索(選択)回数)とに基づく、駐車回数(又は、検索(選択)回数)に関する「割合」等が含まれてもよい。その判定の基準となる「割合」(「判定回数」)には、例えば、全ての施設400への駐車回数(検索(選択)回数)のうち、バリアフリー設備を有する施設400への駐車回数(検索(選択)回数)が相対的に多いことを示す割合の値(所定割合)が適宜設定されてもよい。
【0053】
第1推定部117は、判定部116によって所定期間内に所定回数以上、同一車両200がバリアフリー設備を有する施設400の駐車場401に駐車したと判定した場合、その車両200は福祉車両201であると推定する。すなわち、第1推定部117は、例えば、車両200がバリアフリー設備を有する施設400に相対的に多く駐車した(駐車する可能性があった)ので、その車両200は福祉車両201であると推定してもよい。
【0054】
[情報処理方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0055】
まず、施設400のバリアフリー充実度を推定する処理の流れについて説明する。
図6は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するための第1のフローチャートである。
【0056】
ステップST101において、第1取得部111は、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する。
【0057】
ステップST102において、点数制御部112は、ステップST101で取得した第1情報に基づいて、施設400に対する点数について所定の加点を行う。点数制御部112は、複数の福祉車両201が同一施設400を訪問する回数(訪問回数)が所定回数以上の場合、その施設400に対する点数に所定の加点を行ってもよい。なお、点数制御部112は、福祉車両201に配されるバリアフリー機能が利用される際に、福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車する場合、その施設400に対する点数に所定の加点を行ってもよい。
【0058】
ステップST103において、第2推定部118は、ステップST101で取得した第1情報に含まれる福祉車両201の位置情報に基づいて、その福祉車両201が施設400の駐車場401に駐車した位置を特定し、特定したその位置を福祉車両201の優先駐車位置402と推定する。
【0059】
ステップST104において、第1取得部111は、福祉車両201とは異なる他の車両(一般車両202)が施設400の駐車場401に駐車する際の利便性に関する第3情報を取得する。
【0060】
ステップST105において、点数制御部112は、ステップST104で取得した第3情報に基づいて、一般車両202が優先駐車位置402に駐車したと推定する場合、施設400に対する点数について所定の減点を行う。
【0061】
ステップST106において、記録制御部113は、ステップST102で施設400に対して加点された後の点数、及び、ステップST105で施設400に対して減点された後の点数に基づいて、同一施設400に対するバリアフリー充実度が相対的に高いかを判定する。すなわち、記録制御部113は、同一施設400に対する点数(加点及び減点を集計した後の点数)が閾値以上の場合、その施設400はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する。なお、記録制御部113は、ステップST103で推定された優先駐車位置402を、地図情報に登録してもよい。
【0062】
ステップST107において、案内部114は、ステップST106で第2情報(及び、優先駐車位置402)が記録された地図情報を利用して、施設検索、経路探索及び経路案内等を始めとする種々の案内を車両200に対して行う。この場合、案内部114は、福祉車両201の移動経路を案内する場合、第2情報(及び、優先駐車位置402)が記録された地図情報を参照し、バリアフリー充実度が相対的に高い施設400を優先的に案内してもよい。
【0063】
次に、福祉車両201を推定する処理の流れについて説明する。
図7は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するための第2のフローチャートである。
【0064】
ステップST201において、第2取得部115は、車両200で生成される車両情報を取得する。
【0065】
ステップST202において、判定部116は、ステップST201で取得した車両情報と、バリアフリー設備を有する施設400が記録された道路地図(地図情報)とに基づいて、所定期間内に所定回数以上、同一車両200がバリアフリー設備を有する施設400の駐車場401に駐車したかを判定する。
【0066】
ステップST203において、第1推定部117は、ステップST202で所定期間内に所定回数以上、同一車両200がバリアフリー設備を有する施設400の駐車場401に駐車したと判定した場合、その車両200は福祉車両201と推定する。
【0067】
[実施例]
次に、一実施例について説明する。
【0068】
(実施例1)
まず、バリアフリー充実度の点数について加点及び減点を行う際の一実施例について説明する。
【0069】
制御部110は、福祉車両201が一般目的を除く非日常目的での移動先で利用した施設400を特定する。非日常目的は、例えば、観光等であってもよい。一般目的は、例えば、日常的な利用目的であり、自宅付近での買い物等を目的とした走行、及び、仕事目的での走行等であってもよい。
この場合、制御部110(点数制御部112)は、例えば、福祉車両201の第1情報(例えば、位置情報等)に基づいて、所定期間内で、走行頻度が相対的に多い走行位置(走行領域)を特定してもよい。制御部110(点数制御部112)は、例えば、走行頻度が相対的に多い走行領域での走行は、例えば、一般目的の走行と推定してもよい。換言すると、制御部110(点数制御部112)は、例えば、走行頻度が相対的に多い走行領域を除く他の領域での走行は、例えば、非日常目的の走行と推定してもよい。なお、制御部110(点数制御部112)は、例えば、他の領域にある施設400を検索する場合にも、他の領域での走行と推定してもよい。
【0070】
制御部110(点数制御部112)は、例えば、第1情報(例えば、位置情報及び施設検索情報等)に基づいて、他の領域にある施設400に駐車した場合、及び、他の領域にある施設400を検索(選択)した場合、その施設400は福祉車両201の利用者が自ら調べて選んだバリアフリー充実度が相対的に高い施設400を推定してもよい。施設400の一例は、宿泊施設、飲食店及び観光スポット等を始めとする種々の施設であってもよい。また、施設400の一例には、「鉄道に乗り換える」という目的での訪問回数(駐車回数)がより多い場合に、バリアフリー充実度の点数について所定の加点を行うために、鉄道の駅等の公共交通機関の乗り場が含まれてもよい。
制御部110(点数制御部112)は、福祉車両201の利用者が選択した施設400に対し、バリアフリー充実度の点数について所定の加点を行う。
【0071】
制御部110(認識部(図示せず))は、例えば、第1情報に記録される種々のセンサ情報及び画像情報等を利用して、福祉車両201に搭載されるバリアフリー機能が利用されているかを認識(推定)してもよい。バリアフリー機能は、例えば、福祉車両201に搭載される、座席のターン(回転)、座席のチルト(前にせり出す)、及び、座席の昇降等を始めとする種々の機能であってもよい。制御部110(認識部)は、例えば、福祉車両201のバリアフリー機能が利用者によって利用されている場合、その利用者は身体障害者及び高齢者等を推定することが可能である。この場合、制御部110は、その利用者が利用する施設400はバリアフリー設備を有していると推定することが可能である。
制御部110(点数制御部112)は、例えば、認識部によって福祉車両201のバリアフリー機能が利用されていると認識(推定)した場合、その福祉車両201が駐車した施設400、及び、その福祉車両201の利用者によって検索(選択)された施設400はバリアフリー充実度が相対的に高いと推定し、その施設400に対するバリアフリー充実度の点数に所定の加点を行ってもよい。
【0072】
制御部110(点数制御部112)は、例えば、異なる複数の福祉車両201の第1情報に基づいて、異なる複数の福祉車両201が同一の施設400に訪問(駐車)した回数を集計してもよい。また、制御部110(点数制御部112)は、例えば、福祉車両201及び一般車両202を含む全ての車両200の第1情報及び第3情報に基づいて、同一施設400に訪問(駐車)した全車両200のうち福祉車両201が訪問(駐車)した回数の割合を集計してもよい。
【0073】
制御部110(点数制御部112)は、例えば、所定期間内に、異なる複数の福祉車両201が同一施設400に訪問(駐車)した回数が相対的に多ければ、その施設400のバリアフリー充実度の点数により高得点の加点を行ってもよい。この場合、制御部110(点数制御部112)は、例えば、同一施設400に訪問(駐車)する異なる福祉車両201の台数について多段階の閾値を設定し、その閾値としての台数がより多いほど、バリアフリー充実度に関してより高得点の加点を行ってもよい。
【0074】
また、制御部110(点数制御部112)は、例えば、所定期間内において、同一施設400に訪問(駐車)した全車両200の訪問回数(駐車回数)うち福祉車両201の訪問回数(駐車回数)がより多い場合(福祉車両201の訪問回数(駐車回数)の割合がより多い場合)、その施設400のバリアフリー充実度に関しより高得点の加点を行ってもよい。この場合、制御部110(点数制御部112)は、例えば、福祉車両201の訪問回数(駐車回数)(割合)について多段階の閾値を設定し、その閾値としての福祉車両201の訪問回数(駐車回数)(割合)がより多いほど、バリアフリー充実度に関しより高得点の加点を行ってもよい。
【0075】
また、制御部110(点数制御部112)は、例えば、施設400とその施設400の駐車場401(福祉車両201を優先して駐車させる優先駐車位置402)との情報が地図情報に記録される場合、施設400と優先駐車位置402との距離がより近い場合、その施設400のバリアフリー充実度の点数についてより高特定の加点を行ってもよい。この場合、制御部110(点数制御部112)は、例えば、施設400と優先駐車位置402との距離について多段階の閾値を設定し、その閾値としての距離がより近いほど、バリアフリー充実度に関しより高得点の加点を行ってもよい。
【0076】
なお、制御部110(点数制御部112)は、施設400の優先駐車位置402に福祉車両201を除く一般車両202が駐車する場合であって、優先駐車位置402に駐車する一般車両202の台数が閾値以上の場合、その施設400のバリアフリー充実度について所定の減点を行ってもよい。制御部110(点数制御部112)は、優先駐車位置402の位置が記録された地図情報を参照し、福祉車両201の第1情報及び一般車両202の第3情報(例えば、位置情報等)に基づいて、施設400の優先駐車位置402に駐車する全車両200の台数と、その優先駐車位置402に駐車する福祉車両201の台数との割合(例えば、駐車率等)を集計し、その割合がより低い場合、すなわち、優先駐車位置402に駐車する全車両200のうち福祉車両201が相対的により少ない場合、その施設400のバリアフリー充実度の点数について所定の減点を行ってもよい。この場合、制御部110(点数制御部112)は、例えば、割合(例えば、駐車率等)について多段階の閾値を設定し、その閾値としての割合がより少ないほど、バリアフリー充実度に関しより値の大きい減点を行ってもよい。
制御部110(点数制御部112)は、例えば、施設400の優先駐車位置402に一般車両202がより多く駐車する場合、その優先駐車位置402の不適正利用を防止する取り組みが甘いと推定し、その施設400のバリアフリー充実度の点数について減点を行う。
【0077】
制御部110(記録制御部113)は、点数制御部112によって行われた同一施設400に対する加点及び減点後のバリアフリー充実度の点数が閾値以上の場合、その施設400はバリアフリー充実度が相対的に高いと推定し、バリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する。
【0078】
また、制御部110(記録制御部113)は、例えば、バリアフリー充実度の点数を、施設400に対応付けて地図情報に記録してもよい。この場合、制御部110(記録制御部113)は、例えば、施設400の第2情報を地図情報に記録する場合に、その施設400のバリアフリー充実度の点数を対応付けて地図情報に記録してもよい。又は、制御部110(記録制御部113)は、例えば、全ての施設400に対して付されたバリアフリー充実度の点数を各施設400に対応付けて地図情報に記録してもよい。
【0079】
(実施例2)
次に、バリアフリー充実度の点数が付された施設400の案内を行う際の一実施例について説明する。
【0080】
制御部110(案内部114)は、福祉車両201において施設検索及び経路探索を行う場合、上述した実施例1のように第2情報(及び、バリアフリー充実度の点数)が記録された地図情報を用いて処理を実行してもよい。
この場合、制御部110(案内部114)は、例えば、福祉車両201で施設検索を行う場合、地図情報に記録された第2情報を参照し、第2情報が付された施設400を、第2情報が付されていない施設400よりも優先して案内(推奨)してもよい。また、制御部110(案内部114)は、例えば、福祉車両201で施設検索を行う場合、地図情報に付されたバリアフリー充実度の点数を参照し、点数がより高い施設400を優先した案内(推奨)してもよい。優先した案内(推奨)としては、表示部123に表示される順序をより上位にする等であってもよい。
また、制御部110(案内部114)は、例えば、福祉車両201で施設検索を行って検索結果を表示部123に表示する場合、地図情報に付されたバリアフリー充実度の点数を施設400に対応付けて表示してもよい。
【0081】
(実施例3)
次に、福祉車両201を特定する際の一実施例について説明する。
【0082】
制御部110(判定部116)は、例えば、車両200から取得するプローブ情報(車両情報)に基づいて、その車両200が訪問(駐車)した施設400(利用施設)と駐車位置とを特定する。
ここでの施設400(利用施設)は、利用者が一般目的で車両200を利用する場合に、優先駐車位置402の位置が判明している施設等であってもよい。一般目的は、例えば、日常的な利用目的であり、自宅付近での、役所、公共施設、病院及び買い物等へ行くことを目的とした走行、及び、仕事目的での走行等であってもよい。すなわち、施設400(利用施設)は、例えば、施設選択の余地が相対的に少なく、繰り返し利用する可能性がある施設等であってもよい。
また、その施設400(利用施設)は、例えば、優先駐車位置402を含む相対的に多くの車両200を駐車可能な(収容台数が相対的に多い)駐車場401を有していることが好ましい。すなわち、施設400(利用施設)は、例えば、駐車位置に選択の余地がある施設等が好ましい。
【0083】
制御部110(第1推定部117)は、上述した特定の結果に基づいて、車両200が福祉車両201かを推定してもよい。すなわち、制御部110(第1推定部117)は、例えば、複数の施設400においても優先駐車位置402に駐車した車両200は福祉車両201と推定してもよい。
なお、制御部110は、優先駐車位置402を通過して、施設400の入口から相対的に離れた位置(駐車スペース)に駐車した車両200は福祉車両201ではないと推定することが可能である。
【0084】
ここで、福祉車両201の利用者が、例えば、施設400として鉄道の駅を利用する場合、その駅は、駅員による介助を依頼しやすい、駐停車しやすい、駐停車位置からプラットホームまでの段差が相対的に少ない等の特徴があると推定可能である。
また、福祉車両201の利用者が、例えば、施設400として宿泊施設を利用する場合、その宿泊施設は、館内に利用しやすい設備がある(出入口の間口が相対的に広い、スロープがある、バリアフリートイレがある)等の特徴があると推定可能である。
また、福祉車両201の利用者が、例えば、施設400として飲食店を利用する場合、その飲食店は、飲食に利用しやすい設備がある(出入口の間口が相対的に広い、スロープがある、上階(例えば、2階以上)に行く場合に階段のみではない(エレベータがある)、固定の椅子でない等の特徴があると推定可能である。
【0085】
[機能及び回路について]
次に、上述した情報処理装置100の機能及び回路について説明する。
情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の第1取得部111、点数制御部112、記録制御部113、案内部114、第2取得部115、判定部116、第1推定部117及び第2推定部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等による第1取得機能、点数制御機能、記録制御機能、案内機能、第2取得機能、判定機能、第1推定機能及び第2推定機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の第1取得部111、点数制御部112、記録制御部113、案内部114、第2取得部115、判定部116、第1推定部117及び第2推定部118(制御部110)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1取得回路、点数制御回路、記録制御回路、案内回路、第2取得回路、判定回路、第1推定回路及び第2推定回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能及び表示機能(出力機能)として実現されもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路及び表示回路(出力回路)として実現されてもよい。また、情報処理装置100の通信部121、記憶部122及び表示部123(出力部)は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置及び表示装置(出力装置)として構成されてもよい。
【0086】
情報処理装置100は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0087】
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
【0088】
(態様1)
一態様の情報処理装置は、施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部と、福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得部と、第1取得部によって取得した第1情報に基づいて、施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御部と、点数制御部によって施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御部と、を備える。
これにより、情報処理装置は、点数に基づいて、施設のバリアフリー充実度を推定することができる。
また、情報処理装置は、第2情報を地図情報に記録するので、その地図情報を参照して、福祉車両の利用者に施設検索及び経路探索等の案内を提供することができる。すなわち、情報処理装置は、第2情報が記録された地図情報を利用することにより、利用者が不慣れな外出先等であっても、バリアフリー充実度が相対的に高い施設をその利用者に案内することができる。換言すると、福祉車両の利用者は、バリアフリー充実度が相対的に高い施設が選択しやすくなり、その施設を利用することができる。
また、情報処理装置は、第2情報を地図情報に登録して、バリアフリー充実度が相対的に高い施設を案内することが可能になるため、バリアフリー設備の充実と共に、施設従業員の教育訓練の推進を施設に促すことができる。
【0089】
(態様2)
一態様の情報処理装置は、記憶部に記憶される地図情報には、道路地図に記録される施設の駐車場に、福祉車両を優先する優先駐車位置が記録され、第1取得部は、福祉車両とは異なる他の車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第3情報を取得し、点数制御部は、第3情報に基づいて他の車両が優先駐車位置に駐車したと推定する場合、施設に対する点数について所定の減点を行い、記録制御部は、施設に対して減点された後の点数に基づいて、施設はバリアフリー充実度が相対的に高いかを判定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、バリアフリー充実度の点数について減点を行うことにより、優先駐車位置を一般車両が利用するなどの不適正利用を抑制するよう施設に対して促すことができる。
【0090】
(態様3)
一態様の情報処理装置は、車両で生成される車両情報を取得する第2取得部と、第2取得部で取得した車両情報と、バリアフリー設備を有する施設が記録された道路地図とに基づいて、所定期間内に所定回数以上、同一車両がバリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車したかを判定する判定部と、判定部によって所定期間内に所定回数以上、同一車両がバリアフリー設備を有する施設の駐車場に駐車したと判定した場合、その車両は福祉車両と推定する第1推定部と、を備える。
これにより、情報処理装置は、推定した福祉車両の第1情報を利用して、施設のバリアフリー充実度をさらに推定することができる。
【0091】
(態様4)
一態様の情報処理装置は、福祉車両の移動経路を案内する場合、第2情報が記録された地図情報を参照し、バリアフリー充実度が相対的に高い施設を優先的に案内する案内部を備えることとしてもよい。
福祉車両の利用者にとっては、駐車場の利便性と共に、施設内のバリアフリー充実度も外出先を決める重要な要素となっている。したがって、情報処理装置は、第2情報が記録された地図情報を利用して施設の案内を行うので、利用者が外出先を決める要素を提供することができる。
【0092】
(態様5)
一態様の情報処理装置では、点数制御部は、福祉車両に配されるバリアフリー機能が利用される際に、福祉車両が施設の駐車場に駐車する場合、その施設に対する点数に所定の加点を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置は、福祉車両を健常者が利用する場合を除き、福祉車両を身体障害者及び高齢者が利用している場合に、バリアフリー充実度を推定することができる。すなわち、情報処理装置は、身体障害者及び高齢者等の利用者に適したバリアフリー充実度を推定することができる。
【0093】
(態様6)
一態様の情報処理装置では、点数制御部は、複数の福祉車両が同一施設を訪問する回数が所定回数以上の場合、その施設に対する点数に所定の加点を行うこととしてもよい。
これにより、情報処理装置は、例えば、ノイズ等を取り除いて、バリアフリー充実度をより適切に推定することができる。
【0094】
(態様7)
一態様の情報処理装置は、第1取得部によって取得する第1情報には、福祉車両の走行位置に関する位置情報が含まれ、位置情報に基づいて、福祉車両が施設の駐車場に駐車した位置を特定し、特定したその位置を福祉車両の優先駐車位置と推定する第2推定部を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置は、地図情報に施設の優先駐車位置が記録されていない場合でも、施設に優先駐車位置が有ることを推定することができる。情報処理装置は、例えば、優先駐車位置を地図情報に登録することにより、次回以降に経路探索を行う場合、福祉車両の利用者にとって利便性を向上した位置(優先駐車位置)に目的地を設定して、経路を案内することができる。
【0095】
(態様8)
一態様の情報処理方法では、施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得ステップと、第1取得ステップによって取得した第1情報に基づいて、施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御ステップと、点数制御ステップによって施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【0096】
(態様9)
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、施設が記録される道路地図に関する地図情報を記憶する記憶機能と、福祉車両が施設の駐車場に駐車する際の利便性に関する第1情報を取得する第1取得機能と、第1取得機能によって取得した第1情報に基づいて、施設に対する点数について所定の加点を行う点数制御機能と、点数制御機能によって施設に対して加点された後の点数が閾値以上の場合、施設はバリアフリー充実度が相対的に高い旨の第2情報を地図情報に記録する記録制御機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0097】
100…情報処理装置、110…制御部、111…第1取得部、112…点数制御部、113…記録制御部、114…案内部、115…第2取得部、116…判定部、117…第1推定部、118…第2推定部、121…通信部、122…記憶部、123…表示部、200…車両、201…福祉車両、202…一般車両、400…施設、401…駐車場、402…優先駐車位置(優先駐車スペース)
図1
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図7