(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104487
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】セレクタブルクラッチ
(51)【国際特許分類】
F16D 41/08 20060101AFI20240729BHJP
F16D 41/07 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
F16D41/08 A
F16D41/07 B
F16D41/07 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008717
(22)【出願日】2023-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】000003355
【氏名又は名称】株式会社椿本チエイン
(74)【代理人】
【識別番号】100153497
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 信男
(74)【代理人】
【識別番号】100138254
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 容子
(72)【発明者】
【氏名】花輪 優斗
(57)【要約】
【課題】カムの姿勢維持機能の向上を図りながら、付勢手段の構造の簡素化、動作モードの切替推力の低減を図ることが可能なセレクタブルクラッチを提供すること。
【解決手段】このセレクタブルクラッチ100は、内輪110と外輪120との間において、付勢手段150により噛み合い方向に付勢された状態で、ケージリング140により周方向に保持された複数のカム130の各々が、内輪110及び外輪120と噛み合う姿勢とされているときにエンゲージカムとして機能すると共にセレクタ160により傾倒されて内輪110または外輪120と非接触状態となる空転姿勢とされているときにディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心Gの位置が設定された構成とされる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
同軸上に相対回転可能に設けられている内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置されている複数のカムと、前記複数のカムを周方向に保持するケージリングと、前記複数のカムの各々を前記内輪及び前記外輪に接触させるように付勢する付勢手段と、前記複数のカムの各々を強制的に傾倒させることが可能に構成されたセレクタとを備えたセレクタブルクラッチであって、
前記複数のカムの各々は、前記内輪及び前記外輪と噛み合う姿勢においてエンゲージカムとして機能すると共に前記内輪または前記外輪と非接触状態となるよう傾倒された空転姿勢においてディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心の位置が設定されていることを特徴とするセレクタブルクラッチ。
【請求項2】
前記カム重心は、前記カムが前記内輪及び前記外輪と噛み合う姿勢とされているときに前記カムと前記外輪との外側接触点から延ばした法線に対し、前記カムと前記内輪との内側接触点と反対側に位置し、前記カムが空転姿勢とされているときに前記内側接触点と同一側に位置するように、設定されていることを特徴とする請求項1に記載のセレクタブルクラッチ。
【請求項3】
前記複数のカムの各々は、径方向中央部において周方向に凹んで形成されたくびれ部を有し、前記くびれ部より径方向外方側の頭部部分が前記ケージリングに保持されると共に、前記くびれ部より径方向内方側の脚部部分が前記セレクタにより保持されており、
前記カム重心が前記くびれ部より径方向外方側に位置されていることを特徴とする請求項1に記載のセレクタブルクラッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作モードを、内輪と外輪との間でトルク伝達可能な噛み合いモードと、内輪と外輪との間でのトルク伝達を遮断する空転モードとの間で、切り替え可能に構成されたセレクタブルクラッチに関する。
【背景技術】
【0002】
カムを係合子として用いたセレクタブルクラッチにあっては、カムが内輪及び外輪と接触するように適宜の付勢手段により付勢されており、カムが内輪及び外輪に接触する噛み合い姿勢となるように傾倒することで内輪及び外輪の間でかみ合ってトルクを伝達し、適宜のセレクタによりカムが内輪または外輪と非接触となるようにカムを強制的に傾倒させることで空転するように構成され、動作モードを噛み合いモードと空転モードとの間で切り替え可能になっている。このようなセレクタブルクラッチは、例えば特許文献1乃至特許文献3に提案されている。
【0003】
カムとしては、エンゲージタイプ及びディスエンゲージタイプのいずれのものであってもよく、一般に、セレクタブルクラッチの用途に応じて使い分けされている。
【0004】
エンゲージタイプのカムは、
図5に示すように、カム重心Gがカム230と外輪軌道面121との外側接触点C1から延ばした法線Hに対し、カム230と内輪軌道面111との内側接触点C2と反対側(
図5において右側)にあり、遠心力による回転モーメントMがカム230を噛み合い方向に傾倒させる方向(
図5において反時計方向)に作用するように構成されている。
エンゲージタイプのカム230においては、カム230が噛み合い姿勢及び空転姿勢のいずれの姿勢とされた場合であっても、カム重心Gが外側接触点C1から延ばした法線Hに対し内側接触点C2と反対側にある状態が維持され、常時、内輪軌道面111及び外輪軌道面121と接触した状態が維持されるようになっている。
【0005】
一方、ディスエンゲージタイプのカムは、
図6に示すように、カム重心Gがカム230と外輪軌道面121との外側接触点C1から延ばした法線Hに対し内側接触点C2と同一側(
図6において左側)にあり、遠心力による回転モーメントMがカム230を噛み合い解除方向に傾倒させる方向(
図6において時計方向)に作用するように構成されている。
ディスエンゲージタイプのカム230においては、カム230が噛み合い姿勢及び空転姿勢のいずれの姿勢とされた場合であっても、カム重心Gが外側接触点C1から延ばした法線Hに対し内側接触点C2と同一側にある状態が維持され、遠心力が作用することでカム230が付勢手段(図示せず)による付勢力に抗って内輪軌道面111より離間するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011-231828号公報
【特許文献2】特開2021-141508号公報
【特許文献3】特開2022-045461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
而して、エンゲージタイプのカムを用いたセレクタブルクラッチにおいては、動作モードを空転モードとしたときに、付勢手段をカムが内輪軌道面と接触しないように維持可能な付勢力を有するものとすることが必要となる。また、カムが常時内輪及び外輪と接触した状態とされることから、セレクタブルクラッチの動作モードを空転モードに切り替える際に、大きな切替推力が必要である。
一方、ディスエンゲージタイプのカムを用いたセレクタブルクラッチにおいては、カムが内輪及び外輪と噛み合う時に、カムが遠心力の作用によって内輪軌道面から離間しないよう(浮かないよう)に、内輪軌道面との接触状態を維持するための付勢力が必要となる。また、セレクタブルクラッチの動作モードを切り替える際に、エンゲージタイプのカムを用いたセレクタブルクラッチに比して大きな切替推力が必要となる。
このようにいずれのタイプのカムを用いる場合であっても、付勢手段による付勢力及び動作モードの切り替えに要する切替推力に対する制約がある、というのが実情である。
【0008】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、カムの姿勢維持機能の向上を図りながら、付勢手段の構造の簡素化、動作モードの切替推力の低減を図ることが可能なセレクタブルクラッチを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、同軸上に相対回転可能に設けられている内輪及び外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置されている複数のカムと、前記複数のカムを周方向に保持するケージリングと、前記複数のカムの各々を前記内輪及び前記外輪に接触させるように付勢する付勢手段と、前記複数のカムの各々を強制的に傾倒させることが可能に構成されたセレクタとを備えたセレクタブルクラッチであって、前記複数のカムの各々は、前記内輪及び前記外輪と噛み合う姿勢においてエンゲージカムとして機能すると共に前記内輪または前記外輪と非接触状態となるよう傾倒された空転姿勢においてディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心の位置が設定された構成とすることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数のカムの各々が内輪及び外輪と噛み合う姿勢とされているときには、カムがエンゲージカムとして機能するようにカム重心が設定されていることにより、遠心力による回転モーメントは付勢手段による付勢力と同一方向に作用するので、高速噛み合い時においてカムを確実に内輪及び外輪に係合させることが可能となる。また、複数のカムの各々が内輪または前記外輪と非接触状態となるよう傾倒された空転姿勢とされているときには、カムがディスエンゲージカムとして機能するようにカム重心が設定されていることにより、遠心力による回転モーメントは、カムを内輪から離間させる方向に作用するので、カムが内輪と非接触となる状態を確実に維持することが可能となる。従って、カムの噛み合い姿勢及び空転姿勢の姿勢維持機能の向上を図ることができる。
また、カムが内輪及び外輪と噛み合う姿勢とされているときに、カムがエンゲージタイプのカムとして機能することで、ディスエンゲージタイプのカムにおける付勢手段の付勢力に対する制約がなく、遠心力の影響が少なくなるので、スプリング構造の簡素化や材料の小径化及び薄板化が可能になる。
さらにまた、付勢手段として付勢力の小さいものを用いることが可能となることで、カムを傾倒させて動作モードを切り替える際に必要とされる切替推力を低減させることができ、切替動力の電動化や小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明のセレクタブルクラッチの一構成例を示す、軸心に垂直な平面で切断した断面図である。
【
図2】カムが噛み合い姿勢とされているときの状態を示す模式図である。
【
図3】カムが空転姿勢となるように傾倒された状態を示す模式図である。
【
図4】本発明のセレクタブルクラッチの他の構成例を示す、軸心に垂直な平面で切断した断面図である。
【
図5】エンゲージタイプのカムの一構成例を示す模式図である。
【
図6】ディスエンゲージタイプのカムの一構成例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明のセレクタブルクラッチについて、図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明のセレクタブルクラッチの一構成例を示す、軸心に垂直な平面で切断した断面図である。
このセレクタブルクラッチ100は、同一軸上に相対回転可能に設けられた内輪110及び外輪120と、内輪軌道面111と外輪軌道面121との間の環状空間に配置された複数のカム130と、複数のカム130を周方向に間隔をあけて保持するケージリング140と、複数のカム130の各々を内輪110及び外輪120に接触するように付勢する付勢手段150と、複数のカム130の各々を強制的に傾倒させることが可能に構成されたセレクタ160とを備える。
【0014】
カム130は、
図2に示すように、軸方向からの平面視において、径方向中央部にくびれ部131を有し、ひょうたん形形状をなすよう構成されている。くびれ部131より径方向内方側の脚部部分132は、内輪側係合面133を有し、内輪側係合面133に滑らかに連続しセレクタ160に接する両側面が円弧に沿った曲面として形成されている。また、くびれ部131より径方向外方側の頭部部分134は、外輪側係合面135を有し、外輪側係合面135に滑らかに連続しケージリング140に接する両側面が円弧に沿った曲面として形成されている。
【0015】
ケージリング140は、外輪軌道面121と間隔を空けて内輪110及び外輪120と同軸上に位置されるよう内輪110及び外輪120間の環状空間に配置され、外輪120と一体に回転されるように外輪120に固定されている。
ケージリング140は、カム130の頭部部分134を受容してカム130を回動自在に保持するカム保持部を有する。カム保持部は、例えば周方向に等間隔で並ぶように設けられている。
【0016】
付勢手段150は、例えばリボンスプリングにより構成されている。付勢手段150は、カム130を噛み合い方向に付勢可能な弾性体であればよく、例えばガータスプリングであってもよい。また、付勢手段150は複数のカム130の各々に共通のものである必要はなく、複数のカム130の各々に対応する例えば複数の板バネ又はねじりバネなどにより構成されていてもよい。
【0017】
セレクタ160は、内輪110及び外輪120の回転とは独立して例えば周方向に移動可能に設けられ、これにより、セレクタブルクラッチ100の動作モードを、内輪110と外輪120との間で正逆いずれか一方向にトルク伝達可能な一方向噛み合いモードと、内輪110と外輪120との間でのトルク伝達を遮断する両方向空転モードとの間で切り替え可能となっている。セレクタ160は、内輪110及び外輪120の回転とは独立して軸方向に移動可能に構成されていてもよい。
セレクタ160は、カム130の脚部部分132を受容して保持するカム保持部を有する。カム保持部は、例えば周方向に等間隔で並ぶように設けられている。
【0018】
而して、本実施形態に係るセレクタブルクラッチ100においては、カム130が内輪110及び外輪120と噛み合う姿勢とされているときに、複数のカム130の各々がエンゲージカムとして機能すると共に、カム130が内輪110または外輪120と非接触状態となるよう傾倒された空転姿勢とされているときに、複数のカム130の各々がディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心Gの位置が設定されている。
【0019】
具体的に説明すると、本実施形態に係るセレクタブルクラッチ100においては、動作モードが一方向噛み合いモードとされているときに、
図2に示すように、カム重心Gがカム130の外輪側係合面135と外輪軌道面121との外側接触点C1から延ばした法線Hに対し、カム130と内輪110との内側接触点C2と反対側(
図2において右側)にあり、遠心力による回転モーメントMがカム130を噛み合い方向に傾倒させる方向(
図2において反時計方向)に作用する状態にある。すなわち、カム130は、エンゲージタイプのカムとして機能する。このため、遠心力による回転モーメントMは、付勢手段150による付勢力と同一方向に作用するので、高速噛み合い時においてカム130を確実に内輪110及び外輪120に係合させることができるようになっている。
【0020】
セレクタ160を駆動すると、
図3に示すように、カム130の内輪側係合面133が内輪軌道面111から離間してカム130が内輪110と非接触状態となる空転姿勢にカム130が傾倒し、セレクタブルクラッチ100の動作モードが一方向噛み合いモードから両方向空転モードに切り替えられる。
動作モードが両方向空転モードとされているときには、カム重心Gがカム130の外輪側係合面135と外輪軌道面121との外側接触点C1から延ばした法線Hに対し、カム130と内輪110とが噛み合うときの内側接触点C2と同一側(
図3において左側)にあり、遠心力による回転モーメントMがカム130を噛み合い解除方向に傾倒させる方向(
図3において時計方向)に作用する状態にある。すなわち、カム130は、ディスエンゲージタイプのカムとして機能する。このため、遠心力による回転モーメントMは、カム130を内輪110から離間させる方向に作用するので、カム130が内輪110と非接触となる状態を確実に維持することができるようになっている。
【0021】
カム重心Gは、くびれ部131より径方向外方側(ケージリング140側)に位置されており、これにより、カム130の姿勢維持機能の向上を一層確実に図ることができる。
【0022】
而して、本実施形態に係るセレクタブルクラッチ100によれば、複数のカム130の各々が内輪110及び外輪120と噛み合う姿勢とされているときには、カム130がエンゲージカムとして機能し、複数のカム130の各々が内輪110と非接触状態となる空転姿勢とされているときには、カム130がディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心Gの位置が設定されていることにより、カム130の姿勢維持機能の向上を図ることが可能である。
また、カム130が内輪110及び外輪120と噛み合う姿勢とされている場合には、カム130がエンゲージタイプのカムとして機能することで、ディスエンゲージタイプのカムにおける付勢手段150の付勢力に対する制約がなく、遠心力の影響が少なくなるので、付勢手段150におけるスプリング構造の簡素化や材料の小径化及び薄板化が可能となる。
さらにまた、付勢手段150として付勢力の小さいものを用いることが可能となることで、カム130を傾倒させて動作モードを切り替える際に必要とされる切替推力を低減させることができ、切替動力の電動化や小型化が可能となる。
【0023】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、一方向噛み合いモードと両方向空転モードとの2つのモード間で、動作モードを切り替え可能に構成されたセレクタブルクラッチについて説明したが、本発明に係るセレクタブルクラッチは、さらに正逆両方向にトルク伝達可能な両方向噛み合いモードを含む3つのモード間で、動作モードが切り替え可能に構成されていてもよく、また、正転方向にトルク伝達可能な一方向噛み合いモード及び逆転方向にトルク伝達可能な一方向噛み合いモードを含む4つのモード間で、動作モードが切り替え可能に構成されていてもよい。
動作モードが両方向噛み合いモード、一方向噛み合いモード及び両方向空転モードの3つのモード間で切り替え可能に構成されたセレクタブルクラッチの一構成例を
図4に示す。
【0024】
このセレクタブルクラッチ100においては、内輪110及び外輪120に対する噛み合い方向が互いに異なる第1カム130a及び第2カム130bを有する。第1カム130a及び第2カム130bは、例えば互いに同一の外形形状を有し、第1カム130aを表裏反転させたものを第2カム130bとして用いている。
セレクタ160は、例えば、内輪110及び外輪120とは独立して軸方向に移動可能に設けられ、カム保持部の開口形状が、セレクタ160を軸方向に段階的に移動することで第1カム130aの姿勢変更及び第2カム130bの姿勢変更を独立して行うことができるように構成されている。これにより、動作モードを3つのモード間で切り替え可能となっている。
第1カム130a及び第2カム130bの各々は、内輪110及び外輪120と噛み合う姿勢においてエンゲージカムとして機能すると共に内輪110または外輪120と非接触状態となるよう傾倒された空転姿勢においてディスエンゲージカムとして機能するように、カム重心の位置が設定されている。
【0025】
このセレクタブルクラッチ100においても、カム130の姿勢維持機能の向上を図りながら、付勢手段150におけるスプリング構造の簡素化、動作モードの切替推力の低減を図ることが可能である。
【0026】
以上において、本発明に係るセレクタブルクラッチにおいては、内輪を固定し、外輪を回転する構成、外輪を固定して、内輪を回転する構成及び内輪及び外輪がともに回転する構成のいずれの構成であってもよい。
【符号の説明】
【0027】
100 ・・・ セレクタブルクラッチ
110 ・・・ 内輪
111 ・・・ 内輪軌道面
120 ・・・ 外輪
121 ・・・ 外輪軌道面
130,230 ・・・ カム
130a ・・・ 第1カム
130b ・・・ 第2カム
131 ・・・ くびれ部
132 ・・・ 脚部部分
133 ・・・ 内輪側係合面
134 ・・・ 頭部部分
135 ・・・ 外輪側係合面
140 ・・・ ケージリング
150 ・・・ 付勢手段
160 ・・・ セレクタ