(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104646
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】板材の固定方法及び見切り部材用アタッチメント
(51)【国際特許分類】
F16B 5/06 20060101AFI20240729BHJP
F16B 21/06 20060101ALI20240729BHJP
E04F 19/06 20060101ALI20240729BHJP
E04F 19/02 20060101ALI20240729BHJP
【FI】
F16B5/06 F
F16B21/06 A
E04F19/06 E
E04F19/02 T
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023008978
(22)【出願日】2023-01-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-29
(71)【出願人】
【識別番号】322013845
【氏名又は名称】株式会社レイテック
(74)【代理人】
【識別番号】100155158
【弁理士】
【氏名又は名称】渡部 仁
(72)【発明者】
【氏名】神谷 智洋
【テーマコード(参考)】
3J001
3J037
【Fターム(参考)】
3J001FA05
3J001GB01
3J001HA04
3J001HA07
3J001JC03
3J037AA02
3J037DA02
3J037DA12
3J037DB02
3J037DC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】見切り部材の位置調整を容易に行うことが可能で且つ床面や壁面への見切り部材の固定用の加工が不要な板材の固定方法を提供する。
【解決手段】見切り被覆部11及び見切り被覆部11の押し当て面14側の面から突出する一対の突起部12を有する被覆部材10と、見切り被覆部11との間で板材を固定するためのベースプレート30及びベースプレート30の支持面31sの上方に突出し突起部12を受ける受け部材20を有する取り付け基材3とを備える固定用部材1のうち被覆部材10と取り付け基材3とを連結せずに板材の設置面に取り付け基材3を固定せずに設置し、設置した取り付け基材3の支持面31sに第1板材を設置し、設置した取り付け基材3の支持面31sに第2板材を設置し、被覆部材10の一対の突起部12と設置した取り付け基材3の受け部材20とを連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の面に設けられた突起部を有する第1固定部材と、前記第1固定板との間で前記板材を固定するための第2固定板及び当該第2固定板の前記板材に当接する側の面から突出し前記突起部を受ける受け部を有する第2固定部材とを備える見切り部材のうち前記第1固定部材と前記第2固定部材を連結せずに前記板材の設置面に一方を固定せずに設置する工程と、
設置した前記一方の固定部材に第1板材を設置する工程と、
設置した前記一方の固定部材に第2板材を設置する工程と、
設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する工程とを含むことを特徴とする板材の固定方法。
【請求項2】
第1板材を設置する工程と、
隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の面に設けられた突起部を有する第1固定部材と、前記第1固定板との間で前記板材を固定するための第2固定板及び当該第2固定板の前記板材に当接する側の面から突出し突起部を受ける受け部を有する第2固定部材とを備える見切り部材のうち前記第1固定部材と前記第2固定部材を連結せずに一方を第1板材に設置する工程と、
設置した前記一方の固定部材に第2板材を配置する工程と、
設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する工程とを含むことを特徴とする板材の固定方法。
【請求項3】
隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の第1当接面に設けられた突起部を有する固定部材と、前記第1固定板の幅よりも狭い幅に構成され前記突起部を受ける受け部を有する受け部材とを備える見切り部材の前記受け部材の底面に取り付けられて、前記第1固定板とともに前記2つの板材を側縁部で固定可能な第2固定板を構成する見切り部材用アタッチメントであって、
平面視矩形板状で且つ前記受け部材の幅よりも広い幅を有するベースプレートを備え、
前記ベースプレートは、当該ベースプレートの幅方向中央に長手方向に沿って設けられた凹部と、当該凹部の内側底部に長手方向に沿って所定間隔を空けて複数形成された貫通孔とを有し、当該貫通孔を介して前記受け部材の底面に締結部材により取り付けられることで、前記第1当接面と対向する第2当接面を有する第2固定板を構成することを特徴とする見切り部材用アタッチメント。
【請求項4】
請求項3において、
前記ベースプレートと前記受け部材の底面との間に介挿可能で且つ前記受け部材の幅以下の幅を有する平面視矩形板状の1又は複数のライナープレートを備えることを特徴とする見切り部材用アタッチメント。
【請求項5】
請求項3において、
前記ベースプレートの前記凹部は、幅方向中央に横断面が上下逆凹字状となるように前記第2当接面側に突出して形成されていることを特徴とする見切り部材用アタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、見切り部材を用いて隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための板材の固定方法及び見切り部材用アタッチメントに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、見切り部材を用いて床面や壁面に設置された板状の断熱材等の2つの板材を側縁部で固定する方法が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1には、矩形状の板状基部及び板状基部の幅方向中央で板状基部と直交して延びる壁部を有する断面逆T字状の本体部と、矩形状の押さえ部及び押さえ部の幅方向中央位置で押さえ部と直交して延びるステム部を有する断面T字状のカバーとを有する見切り部材の板状基部に連結具を取り付けて、この連結具によって見切り部材を壁面に固定する。そして、板状の断熱材の端部を、壁面に取付けられた見切り部材の本体の板状基部と、本体の壁部に設けられたスロットにステム部を挿入することによって本体に取付けられるカバーの押さえ部との間で挟持することにより、2つの板状の断熱材を側縁部で固定する板材の固定方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術では、床面や壁面に孔を設けこの孔を介して連結具によって見切り材を床面や壁面に固定するため、床駆体や壁駆体に孔を設けなければならない。また、連結具の突出部を孔に挿入して取り付けるため見切り材の板状基部を固定した後の位置調整が難しい。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、見切り部材の位置調整を容易に行うことが可能で且つ床面や壁面への見切り部材の固定用の加工が不要な板材の固定方法及び見切り部材用アタッチメントを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の板材の固定方法は、隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の面に設けられた突起部を有する第1固定部材と、前記第1固定板との間で前記板材を固定するための第2固定板及び当該第2固定板の前記板材に当接する側の面から突出し前記突起部を受ける受け部を有する第2固定部材とを備える見切り部材のうち前記第1固定部材と前記第2固定部材を連結せずに前記板材の設置面に一方を固定せずに設置する工程と、設置した前記一方の固定部材に第1板材を設置する工程と、設置した前記一方の固定部材に第2板材を設置する工程と、設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する工程とを含む。
【0006】
〔発明2〕 一方、上記目的を達成するために、発明2の板材の固定方法は、第1板材を設置する工程と、隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の面に設けられた突起部を有する第1固定部材と、前記第1固定板との間で前記板材を固定するための第2固定板及び当該第2固定板の前記板材に当接する側の面から突出し突起部を受ける受け部を有する第2固定部材とを備える見切り部材のうち前記第1固定部材と前記第2固定部材を連結せずに一方を第1板材に設置する工程と、設置した前記一方の固定部材に第2板材を配置する工程と、設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する工程とを含む。
【0007】
〔発明3〕 また、上記目的を達成するために、発明3の見切り部材用アタッチメントは、隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の第1当接面に設けられた突起部を有する固定部材と、前記第1固定板の幅よりも狭い幅に構成され前記突起部を受ける受け部を有する受け部材とを備える見切り部材の前記受け部材の底面に取り付けられて、前記第1固定板とともに前記2つの板材を側縁部で固定可能な第2固定板を構成する見切り部材用アタッチメントであって、平面視矩形板状で且つ前記受け部材の幅よりも広い幅を有するベースプレートを備え、前記ベースプレートは、当該ベースプレートの幅方向中央に長手方向に沿って設けられた凹部と、当該凹部の内側底部に長手方向に沿って所定間隔を空けて複数形成された貫通孔とを有し、当該貫通孔を介して前記受け部材の底面に締結部材により取り付けられることで、前記第1当接面と対向する第2当接面を有する第2固定板を構成する。
【0008】
〔発明4〕 さらに、発明4の見切り部材用アタッチメントは、発明3の見切り部材用アタッチメントにおいて、前記ベースプレートと前記受け部材の底面との間に介挿可能で且つ前記受け部材の幅以下の幅を有する平面視矩形板状の1又は複数のライナープレートを備える。
〔発明5〕 さらに、発明5の見切り部材用アタッチメントは、発明3の見切り部材用アタッチメントにおいて、前記ベースプレートの前記凹部は、幅方向中央に横断面が上下逆凹字状となるように前記第2当接面側に突出して形成されている。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、発明1の板材の固定方法によれば、第1固定板及び第2固定板のいずれか一方を固定せずに第1板材及び第2板材を設置するようにしたので、設置面に孔を空ける等の加工が不要となる。加えて、固定しないことにより位置調整が容易となる。
発明2の板材の固定方法によれば、第1板材を設置した後に、第1固定板及び第2固定板のいずれか一方を設置するようにしたので見切り材の設置が容易となる。
発明3の見切り部材用アタッチメントによれば、例えば、市販の見切り材にベースプレートを固定することで、隣り合う2つの板材を側縁部で固定することが可能な見切り部材を構成することができる。
【0010】
発明4の見切り部材用アタッチメントによれば、板材の厚さに応じて、ライナープレートによって高さ調節ができるので同一の見切り部材により様々な厚さの板材に対応することができる。
発明5の見切り部材用アタッチメントによれば、第2当接面を形成するプレート部分をより薄く構成することができるとともに、凹部によって受け部材の高さを確保することができる。また、プレート部分を薄くできることで、板材の設置面と側縁部との段差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】(a)は、本実施の形態に係る固定用部材1の一構成例を示す分解正面図であり、(b)は、固定用部材1を構成する取り付け基材3の正面図であり、(c)は、固定用部材1の正面図である。
【
図2】(a)は、分離状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図であり、(b)は、一部結合状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図であり、(c)は、全結合状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図である。
【
図3】(a)及び(b)は、プレート部材を固定前の取り付け基材3の平面図及び底面図であり、(c)は、ライナープレート40の平面図であり、(d)は、プレート部材を固定後の取り付け基材3の底面図である。
【
図4】(a)~(e)は、板材の第1の固定手順を説明するための各手順を示す図である。
【
図5】(a)及び(b)は、第1板材100及び第2板材101の高さ位置と受け部材20の高さ位置とが整合している場合の第1側縁部100s及び第2側縁部101sの固定構成を示す図である。
【
図6】(a)~(e)は、板材の第2の固定手順を説明するための各手順を示す図である。
【
図7】(a)及び(b)は、ライナープレート40を介挿していない取り付け基材3Aを用いた場合で且つ第3板材102及び第4板材103の高さ位置と受け部材20の高さ位置とが整合していない場合の第3側縁部102s及び第4側縁部103sの固定構成を示す図である。
【
図8】(a)は、ベースプレート30Aの一構成例を示す正面図であり、(b)は、ベースプレート30Aの底面図であり、(c)は、取り付け基材3Bの一構成例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔構成〕
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1乃至
図6は、実施の形態を示す図である。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施の形態に特定するものではない。
【0013】
図1(a)は、本実施の形態に係る固定用部材1の一構成例を示す分解正面図であり、
図1(b)は、固定用部材1を構成する取り付け基材3の正面図であり、
図1(c)は、固定用部材1の正面図である。
また、
図2(a)は、分離状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図であり、
図2(b)は、一部結合状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図であり、
図2(c)は、全結合状態の被覆部材10及び取り付け基材3を示す側面図である。
【0014】
また、
図3(a)及び(b)は、プレート部材を固定前の取り付け基材3の平面図及び底面図であり、
図3(c)は、ライナープレート40の平面図であり、
図3(d)は、プレート部材を固定後の取り付け基材3の底面図である。
本実施の形態の固定用部材1は、
図1(a)~(c)及び
図2(a)~(c)に示すように、見切り部材2と、ベースプレート30と、ライナープレート40とを備えている。
見切り部材2は、被覆部材10と、受け部材20とを備えている。
【0015】
被覆部材10は、プラスチック等の樹脂部材から構成され、平面視矩形で且つ受け部材20の幅(例えば、17[mm])よりも広い幅(例えば、35[mm])の細長い板状の見切り被覆部11と、見切り被覆部11の幅方向(短手方向)の中央部に、同幅方向に所定間隔を空けて対向して突設された一対の突起部12とを備えている。各突起部12の幅方向外側の面には、略全体に鋸歯状の抜け止め部13が設けられている。また、見切り被覆部11は、突起部12とは反対側の面の上辺の横断面形状が上側に凸のなだらかな円弧状となっている(
図1(a)及び(c)を参照)。また、少なくとも一対の突起部12は、可撓性を有する部材から構成されている。
【0016】
受け部材20は、プラスチック等の樹脂部材から構成され、底面視矩形で且つ細長い板状のベース部21と、ベース部21の上面の幅方向の両端部にそれぞれ立設する側面視矩形で且つ細長い板状の側壁部22とを備えている。受け部材20は、ベース部21及び一対の側壁部22によってレール状に構成されその内側に凹部24が形成される。また、側壁部22は、ベース部21に対して直立しており、外側の面は平坦面となっている。
さらに、各側壁部22の上端部の内側面には、
図1(a)に示す姿勢で一対の突起部12と凹部24とを対向させた場合に先端部が抜け止め部13の鋸歯(
図1の例では6本)とは斜め逆方向に突出する鋸歯(
図1の例では2本)を有する抜け止め受け部23が設けられている。すなわち、一対の突起部12を凹部24内に挿入することで、突起部12の抜け止め部13の鋸歯と、側壁部22の抜け止め受け部23の鋸歯とが噛み合って被覆部材10が受け部材20から抜けるのを阻止する。
【0017】
ここで、
図1(a)に示すように、一対の突起部12の鋸歯と抜け止め部13の鋸歯とは、凹部24内に挿入する際に上下方向に対向するように一対の突起部12の間隔が構成されている。そして、一対の突起部12は可撓性を有するため、凹部24内に挿入する際は、歯と歯とがぶつかる位置で内側へと撓みながら進入し噛み合う位置で元の形状に戻る。従って、被覆部材10を抜き取る方向の力だけでは一対の突起部12を内側に撓ませる力が生じないため、強固に噛み合った状態となる。
【0018】
一方、上記構成により、一対の突起部12は凹部24内に挿入する方向へは容易に進行できるとともに、例えば、
図1(c)並びに
図2(b)及び(c)に示すように、一対の突起部12の挿入位置をその鋸歯の数に応じて段階的に調整することができるようになっている(但し、一方通行)。この挿入位置を調節することで、固定対象の板材の厚さが受け部材20よりも高い場合の高さ調節(例えば、2~5[mm]の高さ調節)を行うことができるようになっている。
【0019】
なお、
図1(a)及び(c)に示すように、被覆部材10の一対の突起部12を受け部材20の凹部24内に挿入した状態において、見切り被覆部11の突起部12側の面の受け部材20よりも外側の平坦面によって、板材の側縁部に押し当てる押し当て面14が構成されている。
ベースプレート30は、例えば金属製又は樹脂製の部材から構成され、
図1(a)~(c)、
図2(a)~(c)並びに
図3(a)、(b)及び(d)に示すように、平面視矩形で細長い薄板状(例えば、厚さ1~2[mm])のプレート本体31を備えている。プレート本体31の幅は被覆部材10の幅(例えば、35[mm])よりも広い幅(例えば、60[mm])に構成されている。
【0020】
ライナープレート40は、固定対象の板材の厚さに対して受け部材20の高さが不足している場合に、その不足分を補うためのものである。例えば、被覆部材10の突起部12の挿入位置では調節できないほどに高さが不足している場合に、ライナープレート40によってベースプレート30の上面からの高さ調節を行う。
ライナープレート40は、例えば金属製又は樹脂製の部材から構成され、
図1(a)~(c)、
図2(a)~(c)及び
図3(c)に示すように、平面視矩形で細長い薄板状のプレート本体41を備えている。プレート本体41の幅は受け部材20の幅と同じ幅に構成されている。なお、ライナープレート40の幅は、安定性や耐久性を大きく損なわない程度に、受け部材20の幅未満の幅に構成してもよい。また、
図1の例では、2枚のライナープレート40で高さ調節をしているが、この構成に限らない。例えば、高さ調節が不要な場合は、ライナープレート40は不要となる。また、固定対象の板材の厚さに合わせて1枚で調節してもよいし、3枚以上で調節してもよい。また、ライナープレート40は、様々な厚さのものを用意しておき、固定対象の板材の厚さに合わせて適切な厚さのものを1枚用いるか、または複数枚を組み合わせて適切な厚さのものを構成するようにしてもよい。
【0021】
また、
図3(a)~(c)に示すように、受け部材20のベース部21と、ベースプレート30及びライナープレート40のプレート本体31及び41とには、ベースプレート30及びライナープレート40を受け部材20の底面に取り付けるための平面視円形で且つ同径の貫通孔25、33及び42がそれぞれ同心となる位置に設けられている。
また、プレート本体31の底面には、
図3(b)及び(d)に示すように、ベースプレート30をリベットやネジなどの締結部材で受け部材20に固定する場合に、これらの頭部がプレート本体31の底面から出っ張らないようにするための底面視円形の座繰り用の凹部32がそれぞれ各貫通孔33と同心に設けられている。なお、凹部32の径は、貫通孔33よりも大径に構成され、貫通孔33は凹部32の内側底部に設けられている。
【0022】
本実施の形態において、ベースプレート30及び2枚のライナープレート40は、
図1(b)及び
図1(c)並びに
図3(d)に示すように、リベット50によって受け部材20の底面に固定されている。
なお、リベット50により固定する構成に限らず、ネジやボルト及びナットなどで固定する構成としてもよい。但し、ベースプレート30の厚さは、設置面と板材との間の段差を小さくするために可能な限り薄い方が望ましいので、座繰り用の凹部32が比較的浅く構成される。そのため、低頭のネジやボルトを用いることが望ましい。
【0023】
以下、
図1(b)、
図2(a)及び
図3(d)に示すように、受け部材20の底面にベースプレート30及び2枚のライナープレート40が固定された状態のものを、「取り付け基材3」と称する。
図1(c)並びに
図2(b)及び
図2(c)に示すように、取り付け基材3と、被覆部材10とから固定用部材1が構成されており、ベースプレート30の上面の被覆部材10の押し当て面14と対向する面部分によって支持面31sが構成されている。
【0024】
かかる構成の固定用部材1にて、押し当て面14及び支持面31sによって複数の板材の隣り合う側縁部を挟持することで複数の板材を固定(連結)することができる。
〔板材の第1の固定手順〕
次に、上記説明した構成の固定用部材1を用いて、複数の板材を床面や壁面等の設置面に設置した状態で固定する場合の第1の固定手順について説明する。
図4(a)~(e)は、板材の第1の固定手順を説明するための各手順を示す図であり、
図5(a)及び(b)は、第1板材100及び第2板材101の高さ位置と受け部材20の高さ位置とが整合している場合の第1側縁部100s及び第2側縁部101sの固定構成を示す図である。なお、
図4(a)~(e)中の「前」は、車両前方側の方向を、「後」は、車両後方側の方向を示す。
図6(a)~(e)についても同様である。
【0025】
ここでは、
図4(a)~(e)に示すように、固定用部材1を用いて例えばワゴン車等の4輪自動車の車内の後部座席側の床面200(
図4中の一点鎖線で囲まれた領域)に、第1板材100及び第2板材101を設置した状態で側縁部で固定する場合を例に挙げて説明する。なお、床面200は、車体の床面を構成する剥き出しの金属部の上面であってもよいし、金属部を覆う内張りの上面であってもよいし、内張りの上に敷かれたカーペットの上面であってもよい。
【0026】
まず、床面200の設置位置の形状に対応した第1板材100及び第2板材101を用意するとともに、第1板材100及び第2板材101の設置時に隣り合わせとなる第1側縁部100s及び第2側縁部101sの辺の長さに対応する長さの固定用部材1を用意する。例えば、長尺の見切り部材1及びベースプレート30を側縁部の辺の長さに合わせて切断する等して用意する。また、厚さについては、見切り部材1の突起部12の挿入位置(噛み合わせ位置)での調整が難しい場合は、厚さに応じた枚数のライナープレート40を用意する。ライナープレート40についてもベースプレート30と同様に適切な長さのものを用意する。
【0027】
ここでは、
図1(c)に示す、2枚のライナープレート40によって高さ調節された構成の固定用部材1を用意したこととする。
一方、自動車の車室内はタイヤの真上部分にホイルハウスが形成されているため、
図4(a)に示すように、床面200の形状も、ホイルハウス部分によって車幅方向内側に凹んだ形状となっている。そのため、第1板材100の形状も、
図4(c)~(e)に示すように、ホイルハウス部分を避けるために長手方向の中央部が内側に凹んだ形状となっている。
【0028】
一方、第2板材101は、その設置対象の床面周囲の車体の内壁部に出っ張り等が無いため平面視矩形の形状となっている。ここで、第1板材100及び第2板材101は、木製、繊維製(例えば絨毯やカーペットなどが該当)、樹脂製又は金属製の部材から構成され、複数の薄い板材を積層して所望の厚さに構成したもの、所望の厚さの1枚の板材から構成したものなどが該当する。また、例えば、防音機能、断熱機能、耐火機能、耐水機能などを有する板材など特別な機能を有する板材から構成してもよい。
【0029】
また、説明の便宜上、床面200は平坦面であることとする。なお、床面200が平坦面ではない場合は、第1板材100及び第2板材101を床面の凹凸に合わせて加工するか、または床面側を例えばパテ等によって平坦面に加工するなどして対応する。
なお、床面200の周囲の車体の内壁部は、実際はホイルハウス以外にも内側に出っ張っている部分が他にもあり、もっと複雑な形状をしているが、ここでは説明の便宜上、簡略化した形状で説明する。
【0030】
以下、
図4(b)に示すように、固定用部材1の第1板材100の設置位置側の支持面31sを「支持面31s1」、第2板材101の設置位置側の支持面31sを「支持面31s2」と称する。また、
図4(c)に示すように、固定用部材1の第1板材100の設置位置側の側壁部22を「側壁部22a」、第2板材101の設置位置側の側壁部22を「側壁部22b」と称する。また、
図5(a)及び(b)に示すように、被覆部材10の第1板材100の設置位置側の押し当て面14を「押し当て面14a」、第2板材101の設置位置側の押し当て面14を「押し当て面14b」と称する。
【0031】
ここで、
図4(a)に示すように、同図中の点線よりも後方側の床面部201が第1板材100の設置位置となっており、同図中の破線よりも前方側の床面部202が第2板材101の設置位置となっている。また、
図4(a)中の点線と破線との間の床面部203が第1板材100及び第2板材101の間の隙間となっている。なお、床面部203の長さは、固定用部材1の受け部材20の幅と同じ又は略同じ長さに構成されている。
各種部材の用意が整ったら、第1の固定手順では、
図4(b)に示すように、最初に床面200の床面部203上に取り付け基材3を設置する。このとき、取り付け基材3は、その長手方向を床面200の幅方向(短手方向)に沿って設置されるとともに、無固定の状態で設置される。
【0032】
次に、
図4(c)に示すように、第1板材100を、床面200の床面部201上にその形状に合わせて設置するとともに、第1側縁部100sを取り付け基材3の側壁部22a側の支持面31s1上に設置する。このとき、第1板材100はホイルハウスを挟み込むように設置されるためクリアランス分しか位置修正はできないが、取り付け基材3は無固定の状態となっているので、第1板材100に対して位置ずれ等が生じていた場合は取り付け基材3を適切な位置に位置修正をすることができる。
【0033】
引き続き、
図4(d)に示すように、第2板材101を、床面200の床面部202上にその形状に合わせて設置するとともに、第2側縁部101sを取り付け基材3の側壁部22b側の支持面31s2上に設置する。このときも、取り付け基材3及び第2板材101は無固定の状態となっているので、位置ずれ等が生じていた場合は取り付け基材3及び第2板材101を適切な位置に位置修正をすることができる。
最後に、
図5(a)に示すように、被覆部材10の突起部12を、取り付け基材3の凹部24内に挿入するとともに、
図5(b)に示すように、見切り被覆部11の押し当て面14aを、第1側縁部100sの上から、押し当て面14bを第2側縁部101sの上からそれぞれ押し当てて、押し当て面14a及び14b並びに支持面31s1及び31s2の間に第1側縁部100s及び第2側縁部101sを挟持して、被覆部材10で床面部203(隙間位置)を被覆するとともに、第1板材100及び第2板材101を側縁部で固定する。これにより、
図4(e)に示すように、第1板材100及び第2板材101が、床面200上にて固定用部材1を介して連結された状態で固定される。
【0034】
〔板材の第2の固定手順〕
次に、上記説明した構成の固定用部材1を用いて、複数の板材を床面や壁面等の設置面に設置した状態で固定する場合の第2の固定手順について説明する。
図6(a)~(e)は、板材の第2の固定手順を説明するための各手順を示す図である。
第2の固定手順では、第1板材100と取り付け基材3の設置順番が上記第1の固定手順と異なる。それ以外は上記第1の固定手順と同様の手順となる。
すなわち、第2の固定手順では、
図6(a)に示す床面200に対して、
図6(b)に示すように、最初に、第1板材100を床面200の床面部201上にその形状に合わせて設置する。
【0035】
次に、
図6(c)に示すように、取り付け基材3を、床面部201に設置された第1板材100の第1側縁部100sの下側に取り付け基材3の支持面31s1が位置するように設置する。このとき、取り付け基材3は、上記第1の固定手順と同様に無固定の状態で設置する。
以降の
図6(d)~
図6(e)の手順については、上記第1の固定手順の
図4(d)~
図4(e)の手順と同様となるので説明を省略する。
これにより、
図6(e)に示すように、第1板材100及び第2板材101が、床面200上にて固定用部材1を介して連結された状態で固定される。
【0036】
〔実施の形態の効果〕
次に、実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態では、固定用部材1を、隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための見切り被覆部11及び見切り被覆部11の板材と当接する側の押し当て面14に設けられた一対の突起部12を有する被覆部材10と、突起部12を受ける凹部24を有する受け部材20とを備える見切り部材2の受け部材20の底面に、見切り被覆部11との間で板材を固定するための支持面31s並びに取り付け用の凹部32及び貫通孔33を有するベースプレート30を取り付けた構成とした。
【0037】
これにより、市販の見切り部材にベースプレート30を取り付けることで容易に固定用部材1を構成することができる。また、座繰り用の凹部32によって、連結部材の頭部を収容することができるので、ベースプレート30の底面側に頭部が出っ張らないようにすることができる。
また、本実施の形態では、固定用部材1の受け部材20とベースプレート30との間に1又は複数のライナープレート40を介挿することによって、板材の上面の高さ位置と受け部材20の上端の高さ位置とが整合するようにした。
【0038】
これにより、板材の厚さに応じて、ライナープレート40によって高さ調節ができるので同一の見切り部材によって様々な厚さの板材に対応することができる固定用部材1を構成することができる。
また、本実施の形態では、上記構成の固定用部材1を用いて、最初に第1板材100及び第2板材101の隙間位置となる床面200の床面部203に固定用部材1のうち取り付け基材3を固定せずに設置し、次に床面200の床面部201上に第1板材100を設置するとともに設置した取り付け基材3の支持面31s1上に第1板材100の第1側縁部100sを設置し、次に床面200の床面部202上に第2板材101を設置するとともに設置した取り付け基材3の支持面31s2に第2板材101の第2側縁部101sを設置し、最後に被覆部材10の一対の突起部12と設置した取り付け基材3の受け部材20とを連結することにより第1板材100及び第2板材101を第1側縁部100s及び第2側縁部101sで固定するようにした。
【0039】
これにより、床面200に孔を空ける等の加工が不要となる。加えて、取り付け基材3を固定しないことにより、第1板材100又は第2板材101の設置後の位置調整が容易となる。
また、本実施の形態では、上記構成の固定用部材1を用いて、最初に第1板材100を床面200の床面部201に設置し、次に固定用部材1のうち取り付け基材3を、設置した第1板材100の第1側縁部100sの下側に支持面31s1が配置されるように設置するとともに床面部203に固定せずに設置し、次に床面200の床面部202上に第2板材101を設置するとともに、設置した取り付け基材3の支持面31s2に第2板材101の第2側縁部101sを設置し、最後に被覆部材10の一対の突起部12と設置した取り付け基材3の受け部材20とを連結することにより第1板材100及び第2板材101を第1側縁部100s及び第2側縁部101sで固定するようにした。
【0040】
これにより、床面200に孔を空ける等の加工が不要となる。加えて、取り付け基材3を固定しないことにより、第1板材100又は第2板材101の設置後の位置調整が容易となる。また、第1板材100の設置位置に合わせて取り付け基材3を設置することができるので取り付け基材3の位置調整が容易となる。
〔対応関係〕
上記実施の形態において、固定用部材1は、発明1及び2の見切り部材及び見切り部材に発明3乃至5の見切り部材用アタッチメントを取り付けたものが対応し、被覆部材10は、発明1及び2の第1固定部材並びに発明3の固定部材に対応している。
【0041】
また、上記実施の形態において、取り付け基材3は、発明1及び2の第2固定部材並びに発明3の受け部材にベースプレートを取り付けたものが対応し、見切り被覆部11は、発明1乃至3の第1固定板に対応し、ベースプレート30は、発明1乃至3の第2固定板に対応している。
また、上記実施の形態において、押し当て面14は、発明1及び2の第1固定板の板材と当接する面及び発明3の第1当接面に対応し、支持面31sは、発明1及び2の第2固定板の板材と当接する面及び発明3の第2当接面に対応している。
【0042】
また、上記実施の形態において、ベースプレート30は、発明3の見切り部材用アタッチメントに対応し、ベースプレート30及びライナープレート40は、発明4の見切り部材用アタッチメントに対応している。
〔変形例〕
なお、上記実施の形態において、受け部材20の高さ位置をライナープレート40を用いて調節する構成を例に挙げて説明したが、この構成に限らない。ここで、
図7(a)及び
図7(b)は、ライナープレート40を介挿していない取り付け基材3Aを用いた場合で且つ第3板材102及び第4板材103の高さ位置と受け部材20の高さ位置とが整合していない場合の第3側縁部102s及び第4側縁部103sの固定構成を示す図である。
【0043】
例えば、
図7(a)の固定用部材1Aの取り付け基材3Aに示すように、受け部材20の底面とベースプレート30との間にライナープレート40を介挿せずに、ベースプレート30を受け部材20の底面に直接固定する構成としてもよい。
図7(b)の例では、固定対象である第3板材102及び第4板材103の上面の高さ位置が受け部材20の上端の高さ位置よりも僅かに高くなっており、被覆部材10の突起部12の挿入位置により高さ調節をすることで対応している。
【0044】
また、上記実施の形態及びその変形例において、ベースプレート30と受け部材20の底面との間にライナープレート40を介挿することで、受け部材20の高さ位置を調節する構成としたが、この構成に限らない。ここで、
図8(a)は、ベースプレート30Aの一構成例を示す正面図であり、
図8(b)は、ベースプレート30Aの底面図であり、
図8(c)は、取り付け基材3Bの一構成例を示す正面図である。
例えば、
図8(a)及び(b)のベースプレート30Aに示すように、プレート本体31Aの形状をその幅方向中央部が断面上下逆凹字状に支持面31As側に突出した形状に構成することで締結部材の頭部を収納するための凹部32Aを形成する構成としてもよい。このような構成とすることで、凹部32Aの凸面部32Aaに、ライナープレート40のような受け部材20の上端の高さ位置をかさ上げする機能を持たせることができる。なお、凹部32Aの幅は、受け部材20と同じ幅又は略同じ幅に構成することが望ましい。また、
図8(b)に示すように、プレート本体31Aの凹部32Aの凹面部32Abの天井部(底部)には所定間隔を空けて複数の貫通孔33Aが設けられている。
【0045】
ここで、ベースプレート30の場合は、板厚を薄くすればするほど凹部32の深さが浅くせざるを得なくなるが、ベースプレート30Aの場合は、プレート本体の厚さによらずに所望の深さの凹部を形成することができるので、
図8(c)に示すように、頭部の比較的大きいボルト60とナット61にて受け部材20に取り付けることができる。すなわち、締結部材の選択自由度を向上することができる。また、様々な高さ(深さ)の凹部32Aを有する複数種類のベースプレート30Aを用意することで、様々な厚さの板材に対応することが可能となる。これにより、ライナープレート40を不要とすることが可能となる。また、ベースプレート30Aは、発明5の見切り部材用アタッチメントに対応している。
【0046】
また、上記実施の形態及びその変形例において、
図1に示す形状の見切り部材2の受け部材20にベースプレート30及びライナープレート40を取り付けて固定用部材1を構成したが、この構成に限らない。例えば、受け部材20の幅よりも広い幅の被覆部材10を有する見切り部材であれば、他の構成の見切り部材を用いて固定用部材1を構成してもよい。例えば、該当の構成の見切り部材が市販品にある場合は、その市販品にベースプレート30やライナープレート40等を取り付けて固定用部材を構成してもよい。
【0047】
また、上記実施の形態及びその変形例において、取り付け基材3を設置面等に設置し、その上から被覆部材10を取り付けることで2つの板材を側縁部で固定する構成としたが、この構成に限らない。例えば、被覆部材10の上面が平坦面となる構成の固定用部材1を用いて、被覆部材10を設置面等に設置し、その上から取り付け基材3を取り付けることで2つの板材を側縁部で固定する構成としてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例においては、2つの板材を床面に設置する場合を例に挙げて説明したが、この構成に限らず、2つの板材を壁面に設置する場合や、単に2つの板材を連結する場合にも適用することが可能である。
【0048】
また、上記実施の形態及びその変形例においては、2枚の板材を側縁部で連結して固定する場合を例に挙げて説明したが、3枚以上の板材を側縁部で連結して固定する構成としてもよい。この場合は、2つ以上の固定用部材1が必要となる。
【符号の説明】
【0049】
1,1A…固定用部材、 2…見切り部材、 3…取り付け基材、 10…被覆部材、 11…見切り被覆部、 12…突起部、 13…抜け止め部、 14,14a,14b…押し当て面、 20…受け部材、 21…ベース部、 22,22a,22b…側壁部、 23…抜け止め受け部、 24,32,32A…凹部、 30,30A…ベースプレート、 31,31A,41…プレート本体、 31s,31s1,31s2…支持面、 25,33,33A,42…貫通孔、 40…ライナープレート、 50…リベット、 50…リベット、 60…ボルト、 61…ナット、 100~103…第1~第4板材、 101s~103s…第1~第4側縁部、 200…床面、 201,202,203…床面部
【手続補正書】
【提出日】2023-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣り合う2つの板材を側縁部で固定するための第1固定板及び当該第1固定板の前記板材に当接する側の第1当接面に設けられた突起部を有する固定部材と、前記第1固定板の幅よりも狭い幅に構成され前記突起部を受ける受け部を有する受け部材とを備える見切り部材の前記受け部材の底面に取り付けられて、前記第1固定板とともに前記2つの板材を側縁部で固定可能な第2固定板を構成する見切り部材用アタッチメントであって、
平面視矩形板状で且つ前記受け部材の幅よりも広い幅を有するベースプレートを備え、
前記ベースプレートは、当該ベースプレートの幅方向中央に長手方向に沿って設けられた凹部と、当該凹部の内側底部に長手方向に沿って所定間隔を空けて複数形成された貫通孔とを有し、当該貫通孔を介して前記受け部材の底面に締結部材により取り付けられることで、前記第1当接面と対向する第2当接面を有する第2固定板を構成し、
前記ベースプレートと前記受け部材の底面との間に介挿可能で且つ前記受け部材の幅以下の幅を有する平面視矩形板状の1又は複数のライナープレートを備えることを特徴とする見切り部材用アタッチメント。
【請求項2】
請求項1記載の前記固定部材である第1固定部材と、請求項1記載の前記受け部材、前記ベースプレート及び前記1又は複数のライナープレートから構成される第2固定部材を連結せずに前記板材の設置面に一方を固定せずに設置する第1工程と、
設置した前記一方の固定部材に第1板材を設置する第2工程と、
設置した前記一方の固定部材に第2板材を設置する第3工程と、
設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する第4工程とを含むことを特徴とする板材の固定方法。
【請求項3】
第1板材を設置する第1工程と、
請求項1記載の前記固定部材である第1固定部材と、請求項1記載の前記受け部材、前記ベースプレート及び前記1又は複数のライナープレートから構成される第2固定部材を連結せずに一方を設置した前記第1板材に設置する第2工程と、
設置した前記一方の固定部材に第2板材を設置する第3工程と、
設置した前記一方の固定部材の突起部又は受け部と第1固定部材及び第2固定部材の他方の受け部又は突起部を連結することにより第1板材及び第2板材を側縁部で固定する第4工程とを含むことを特徴とする板材の固定方法。
【請求項4】
請求項2又は3において、
前記第1工程に先だって前記1又は複数のライナープレートによって前記受け部材の高さを調節する工程を含むことを特徴とする板材の固定方法。