(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104709
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】係止状態検出装置
(51)【国際特許分類】
A62B 35/00 20060101AFI20240729BHJP
【FI】
A62B35/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009075
(22)【出願日】2023-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】000106287
【氏名又は名称】サンコー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111349
【弁理士】
【氏名又は名称】久留 徹
(72)【発明者】
【氏名】小柳 利朗
【テーマコード(参考)】
2E184
【Fターム(参考)】
2E184JA03
2E184KA11
2E184MA01
2E184MA09
(57)【要約】
【課題】ハーネス側のホルダーでフックが外されたことを検出できるようにした係止状態検出装置において、より安価、かつ、汎用的に使用することができる係止状態検出装置を提供する。
【解決手段】ハーネス1に対して着脱可能に取り付けられ、ランヤードの先端に設けられたフック5を係止させるための左右のホルダー21と、当該左右のホルダー21のそれぞれに設けられ、前記フック5が前記ホルダー21から外されたことを検出する検出部22と、当該左右のホルダー21に設けられた検出部材に導電ケーブルで接続され、前記検出部22によって、前記左右のホルダー21の少なくとも一つのホルダー21からフック5が外されたことを出力する出力部24b、および、バッテリー24aをユニット24に設けるようにする。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーネスに対して着脱可能に取り付けられ、ランヤードの先端に設けられたフックを係止させるための左右のホルダーと、
当該左右のホルダーのそれぞれに設けられ、前記フックが前記ホルダーから外されことを検出する検出部と、
当該左右のホルダーに設けられた検出部材に導電ケーブルで接続され、前記検出部によって、前記左右のホルダーからフックが外されたことを出力する単一の出力部と、
を備えた係止状態検出装置。
【請求項2】
前記出力部を内蔵するユニットを設け、
当該ユニットに、前記検出部および前記出力部に電源を供給するバッテリーを設けるようにした請求項1に記載の係止状態検出装置。
【請求項3】
前記導電ケーブルが、左右のホルダーを直接的あるいは間接的に連結する連結部材に取り付けられるものである請求項1に記載の係止状態検出装置。
【請求項4】
前記出力部をユニットに設け、
当該ユニットを、前記ハーネスの背中側に設けるようにした請求項1に記載の係止状態検出装置。
【請求項5】
ハーネスに対して着脱可能に設けられ、ランヤードの先端に設けられたフックを係止させるための左右のホルダーと、
当該左右のホルダーを直接的あるいは間接的に連結する連結部材と、
当該左右のホルダーのそれぞれに設けられ、前記フックが前記ホルダーから外されたことを検出する検出部と、
当該左右のホルダーに設けられた検出部材に導電ケーブルで接続され、前記検出部によって、前記左右のホルダーからフックが外されたことを出力する単一の出力部と、
前記連結部材の略中央位置を背中側に張引することによって、前記連結部材を背中側に左右対称に張引し、前記左右のホルダーの高さ位置を調整する調整手段を設けた係止状態検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業を行う際に使用されるランヤードのフックが、手摺や親綱などに係止される状態であるか否かを検出できるようにした係止状態検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、作業者が高所で作業を行う場合、身体に安全帯を取り付けて作業することが義務付けられている。この安全帯は、ハーネスにランヤードを取り付けてなるものであってあって、ランヤードを構成するロープの一端側を作業者のハーネスの背面側に取り付け、他方側のフックを作業場の手摺や親綱などに取り付けて、作業者の落下を防止できるようにしたものである。
【0003】
ところで、このような作業者が安全帯を身体に装着して使用する場合、作業者によっては、その安全帯のフックを手摺などに掛けずに作業する場合がある。
【0004】
そこで、フックが手摺などに係止されたか否かを検出できるようにした装置が提案されている(特許文献1)。
【0005】
この装置は、フックの内側上部の湾曲部分を検出領域とする光センサーを設け、フックが手摺などに係止された場合に、手摺が光センサーの光軸を遮ることによって、フックが手摺などに係止されたことを検出できるようにしたものである。このように構成すれば、フックの係止状態を検出することができるため、安全な作業状態を検出することができるようになる。
【0006】
しかしながら、このようにフック側に係止状態検出機能を設けなくても、身体に装着されたハーネスのホルダー側で、フックがホルダーから外されたことを検出することができれば、その状態を以って、「フックが手摺などに係止される状態である」ことを推認して、作業時の安全性をある程度確保することができる。
【0007】
これに対して、下記の特許文献2には、フックがホルダーから外されたことを検出できるようにした装置が提案されている。
【0008】
この装置は、ハーネス側のホルダーに、スイッチなどを設けてなるものであって、フックが外されたことによってスイッチをオンにし、これを以って、フックが手摺などに係止させる状態であると推認できるようにしたものである。このような装置によれば、フック側に係止状態検出機能を設ける必要がなく、ホルダー側でフックの係止状態を推認することができるため、安価な安全装置を提供することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2022-25216公報
【特許文献2】特開2022-015389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このようにハーネス側のフックに係止状態検出機能を設けるようにした場合、ハーネスの左右に設けられたそれぞれのホルダーから外部端末に、フックがホルダーから取り外されたことを伝達するための通信装置やバッテリーなどを設けなければならず、コストが高くなる。
【0011】
また、ハーネスの左右両側にホルダーを設ける場合、それぞれのホルダーにバッテリーを取り付ける必要があるが、ホルダーを小型化させることに伴って、バッテリーも小型化させる必要がある。しかるに、バッテリーを小型化させると、駆動時間も短くなり、頻繁にバッテリーの充電状態を確認して充電しなければならないといった問題を生ずる。
【0012】
さらに、ホルダーをハーネスに取り付ける場合、ホルダーの取り付け位置が固定されていると、作業者によっては、ホルダーの高さ位置が合わず、フックにホルダーを係止させにくくなるといった問題もある。
【0013】
そこで、本発明は上記課題を解決するために、ハーネス側のホルダーでフックが外されたことを検出できるようにした係止状態検出装置において、より安価、かつ、汎用的に使用することができる係止状態検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、ハーネスに対して着脱可能に取り付けられ、ランヤードの先端に設けられたフックを係止させるための左右のホルダーと、当該左右のホルダーのそれぞれに設けられ、前記フックが前記ホルダーから外されたことを検出する検出部と、当該左右のホルダーに設けられた検出部に導電ケーブルで接続され、前記検出部によって、前記左右のホルダーからフックが外されたことを出力する出力部とを備えるようにしたものである。
【0015】
このように構成すれば、左右に設けられたホルダーの少なくともいずれか一方からフックが外されたことを単一の出力部から出力できるため、出力部を共通化して、コストを低減させることができるようになる。
【0016】
また、このような発明において、出力部を内蔵するユニットを設け、当該ユニットに、前記検出部および前記出力部に電源を供給するバッテリーを設けるようにする。
【0017】
このように構成すれば、ユニットにバッテリーを設けることで、バッテリーを大型化することができ、また、バッテリーを共通化することで、コストを低減させることができるようになる。
【0018】
さらに、前記導電ケーブルを、左右のホルダーを直接的あるいは間接的に連結する連結部材に取り付けるようにする。
【0019】
このように構成すれば、ホルダーにフックを係止させた場合、連結部材でフックやホルダーの重みを支えることができるため、ホルダーに接続された導電ケーブルが破断するようなことがなくなる。
【0020】
また、前記出力部をユニットに設け、当該ユニットを、前記ハーネスの背中側に設けるようにする。
【0021】
このように構成すれば、作業者の前面側にユニットが存在しないため、作業の邪魔になるようなことがなくなる。
【0022】
また、ハーネスに対して着脱可能に設けられ、ランヤードの先端に設けられたフックを係止させるための左右のホルダーと、当該左右のホルダーを直接的あるいは間接的に連結する連結部材と、当該左右のホルダーのそれぞれに設けられ、前記フックが前記ホルダーから外されたことを検出する検出部と、当該左右のホルダーに設けられた検出部に導電ケーブルで接続され、前記検出部によって、前記左右のホルダーからフックが外されたことを出力する出力部と、前記連結部材の略中央位置を背中側に張引することによって、前記連結部材を背中側に左右対称に張引し、前記左右のホルダーの高さ位置を調整する調整手段とを設けるようにする。
【0023】
このように構成すれば、連結部材を略中央位置から背中側に張引させることで、左右同時に、ホルダーの高さ位置を無段階的に調整することができるようになる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ハーネスに対して着脱可能に取り付けられ、ランヤードの先端に設けられたフックを係止させるための左右のホルダーと、当該左右のホルダーのそれぞれに設けられ、前記フックが前記ホルダーから外されたことを検出する検出部と、当該左右のホルダーに設けられた検出部に導電ケーブルで接続され、前記検出部によって、前記左右のホルダーからフックが外されたことを出力する出力部とを備えるようにしたので、左右のホルダーの少なくともいずれか一方のホルダーからフックが外されたことを単一の出力部から出力することができるため、出力部を共通化して、コストを低減させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施の形態における係止状態検出装置にフックを取り付けた前面図
【
図2】同形態における係止状態検出装置をハーネスに装着した背面図
【
図3】他の実施の形態における係止状態検出装置をハーネスに装着した背面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
この実施の形態における係止状態検出装置2は、高所作業を行う作業者が装着する安全帯のハーネス1に着脱可能に取り付けられるものであって、
図1や
図4に示すように、ランヤードを構成するロープ4の先端に取り付けられたフック5を係止させるための左右のホルダー21と、当該ホルダー21からフック5が外されたことを検出する検出部22(
図4参照)と、左右のフック5の検出部22に対して導電性ケーブル25を介して接続され、左右のホルダー21からフック5が外されたことを示す情報を出力する出力部24b(
図4参照)などを備えたユニット24(
図2および
図3参照)と、を設けるようにしたものである。そして、これによって、左右のホルダー21に対して単一の出力部24bを用いることで、コストを低減させるようにしたものである。以下、本実施の形態における係止状態検出装置2について詳細に説明する。
【0028】
まず、この係止状態検出装置2が取り付けられるハーネス1について説明する。
【0029】
このハーネス1は、市場に流通している高所作業用のハーネス1が使用されるものであって、例えば、
図1から
図3に示すように、背中部分でX字状にクロスさせたパッド11と、このパッド11の表面側の面ファスナー15を介して内側に通される帯ベルト12などを設けて構成されている。このうち、帯ベルト12は、背中側においてD環止13(
図2や
図3参照)でクロスさせるようになっており、そのD環止13にD環14を取り付け、そこに、図示しない一本あるいは二本のランヤードを取り付けるようになっている。また、この帯ベルト12の胸部側の位置には、図示しない胸ベルトが設けられており、また、帯ベルト12の下方側には、図示しない腰ベルトや脚ベルトなどが設けられて、落下時の衝撃に耐えられるようになっている。
【0030】
このように構成されたハーネス1に取り付けられる係止状態検出装置2は、
図1や
図4の機能ブロック図に示すように、左右に設けられたホルダー21と、この左右のホルダー21からフック5が外されたことを検出する検出部22と、左右のホルダー21の検出部22に接続される導電性ケーブル25と、この導電性ケーブル25を介して、前記左右のホルダー21の少なくとも一つのホルダー21からフック5が外されたことを示す情報を出力する出力部24bと、この出力部24bやバッテリー24aなどを内蔵したユニット24などを備えて構成される。
【0031】
このうち、ホルダー21は、ランヤードのフック5を係止させるリング状に構成されるものであって、作業場所の移動時に、フック5を身体側に装着させられるように構成される。
【0032】
このホルダー21は、ランヤードのフック5がホルダー21から外されたことを検出する検出部22が設けられる。この検出部22は、金属で構成されたフック5がホルダー21から外されたことを検出できるように構成されており、ここでは、ホール素子とマグネットとを対向させて構成される。そして、このホール素子とマグネットとの間に、金属製のフック5を係止させることによって、磁束の変化を検出し、フック5が外されたことを検出できるようになっている。そして、フック5が外されたことを示す情報を、デジタル信号として、導電性ケーブル25を介してユニット24側の出力部24bに出力させるようにしている。
【0033】
ところで、このように導電性ケーブル25を左右のホルダー21に接続する場合、導電性ケーブル25が作業の邪魔になる場合があり、また、フック5の重みによって導電性ケーブル25が破断する可能性がある。このため、この実施の形態では、導電性ケーブル25を、ハーネス1のパッド11の内側に通してラミネートを用いて一体化させ、作業時に邪魔にならないようにするとともに、左右のホルダー21に連結部材を構成する帯ベルト23を連結させておき、その帯ベルト23に導電性ケーブル25を取り付けることで、導電性ケーブル25を保護できるようにしている。このとき、
図2に示すように、左右のホルダー21から帯ベルト23をユニット24の左右両端に連結させてもよく、あるいは、左右のホルダー21を一本の帯ベルト23で連結させ、その帯ベルト23の中央部分の表面側にユニット24を取り付けるようにしてもよい。
【0034】
このユニット24は、ハーネス1の背中側の首裏に設けられるものであって、
図4に示すように、バッテリー24aを収容するとともに、ホルダー21からフック5が外された状態を出力するための出力部24bなどを設けている。この出力部24bから出力を行う場合、例えば、ホルダー21からフック5が外された瞬間に、スピーカー24cから単発音を発する方法や、外部の管理端末にBluetooth(登録商標)などの通信部24dを介して出力し、管理端末側でその時間を記録させる方法などが考えられる。
【0035】
ところで、このような係止状態検出装置2をハーネス1に取り付ける場合、左右のフック5に取り付けられた帯ベルト12の長さが長いと、ホルダー21の位置が下がってしまい、身体の大きな作業者にとって、フック5をホルダー21に係止させにくくなる可能性がある。そこで、ここでは、左右のホルダー21の高さ位置を調整できるようにした調整手段3を設けている。
【0036】
この調整手段3として、第一の方法では、
図2に示すように、ユニット24から背中側に調整ベルト31を垂下させ、この調整ベルト31の下端側を、D環止13のスリット13aに止めて、その調整ベルト31の長さを調整できるようにする方法を用いることができる。このようにすれば、調整ベルト31の長さを短くすることで、帯ベルト12を左右同時に背中側に引っ張ることができ、ホルダー21の位置を高くすることができるようになる。
【0037】
また、第二の方法では、
図3に示すように、ユニット24から二本の調整ベルト31を斜め下方に垂下させ、パッド11に縫製された紐と調整ベルト31とを連結し、調整ベルト31の長さを調整できるようにした方法を用いることもできる。このように構成すれば、D環止13に調整ベルト31を通すためのスリットが設けられていない場合であっても、調整ベルト31をパッド11に連結させて、その長さを調整することができる。
【0038】
次に、このように構成された係止状態検出装置2を使用する方法、および、フック5を外して作業する際の作用について説明する。
【0039】
まず、ハーネス1に係止状態検出装置2を取り付ける場合、パッド11の面ファスナー15を外して内側面を開放させ、ユニット24を首裏の中央部分に合わせた状態で、ホルダー21に連結された帯ベルト23を収容する。
【0040】
そして、面ファスナー15を閉じ、ある程度パッド11と帯ベルト23との間に摩擦を生じさせた状態で、ユニット24に取り付けられた調整ベルト31の長さを調整し、帯ベルト23を全体的に背中側に張引させて、ホルダー21の高さ位置を調整する。
【0041】
このようにハーネス1に取り付けられた係止状態検出装置2を用いる場合、作業者は、左右のフック5を左右のホルダー21に係止させた状態で作業現場に向かう。このとき、ユニット24に図示しない加速度センサーを設けておき、この加速度センサーが動きを検出することによって、バッテリー24aからの電源供給を開始する。
【0042】
そして、電源をオンにした状態で作業を行う場合、作業者は、片側のホルダー21からフック5を外し、親綱や手摺などの被係止部に係止させながら移動、もしくは、作業を行う。
【0043】
このとき、フック5がホルダー21から外されると、ホルダー21のホール素子に対する磁束密度が低くなり、これによって出力電圧の低下が検出されて、フック5がホルダー21から外されたことを検出することができる。そして、この状態をデジタル信号として、導電性ケーブル25を介して、出力部24bに出力する。
【0044】
出力部24bでは、このデジタル信号を受信すると、ユニット24に内蔵されたスピーカー24cから単発音を発するとともに、通信部24dから外部の管理端末に対して無線で出力し、フック5がホルダー21から外された時間を記録する。
【0045】
そして、例えば、足場の支柱躯体などを超えて左右方向に作業現場を移動する場合、そのフック5を支柱躯体の一方側の親綱に係止させている状態で、もう片方のフック5をホルダー21から外し、そのフック5を支柱躯体の反対側の親綱に係止させる。そして、元のフック5を親綱から外して、ハーネス1側のホルダー21に戻す。このときも同様に、ホルダー21からフック5が外された場合に、出力部24bから単発音を発するとともに、外部の管理端末にその旨の信号を出力する。
【0046】
そして、これらの係止情報を管理端末で時系列に記録し、作業者によるフック5の係止状態を確認して、安全に作業しているか否かを確認する。
【0047】
このように上記実施の形態によれば、ハーネス1に対して着脱可能に取り付けられ、ランヤードの先端に設けられたフック5を係止させるための左右のホルダー21と、当該左右のホルダー21のそれぞれに設けられ、前記フック5が前記ホルダー21から外されたこを検出する検出部22と、当該左右のホルダー21に設けられた検出部22に導電ケーブルで接続され、前記検出部22によって、前記左右のホルダー21からフック5が外されたことを出力する出力部24bとを備えるようにしたので、左右に設けられたホルダー21からフック5が外されたことを単一の出力部24bで出力することができ、出力部24bを共通化して、コストを低減させることができるようになる。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0049】
例えば、上記実施の形態では、左右のホルダー21との間に連結部材として帯ベルト23を設けるようにしたが、伸縮不能なワイヤーや、あるいは、紐などで連結するようにしてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、出力部24bを介して外部の管理端末に出力するようにしたが、作業者が保持している携帯端末などにその情報を出力し、携帯端末から管理端末に出力するようにしてもよい。
【0051】
また、上記実施の形態では、検出部22としてホール素子とマグネットなどを用いて係止状態を検出するようにしたが、静電容量式センサーや光センサーなどを用いてもよく、あるいは、接点式のスイッチを用いるようにしてもよい。
【0052】
さらに、上記実施の形態では、ホルダー21側に検出部22を設けるようにしたが、ユニット24側に、各ホルダー21の係止状態を検出する共通の検出部22を設けておき、ホルダー21からフック5が外されたことをユニット24側で検出するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1・・・ハーネス
11・・・パッド
12・・・帯ベルト
13・・・D環止
13a・・・スリット
14・・・D環
15・・・面ファスナー
2・・・係止状態検出装置
21・・・ホルダー
22・・・検出部
23・・・帯ベルト
24・・・ユニット
24a・・・バッテリー
24b・・・出力部
25・・・導電性ケーブル
3・・・調整手段
31・・・調整ベルト
4・・・ロープ
5・・・フック