(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104719
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0241 20230101AFI20240729BHJP
【FI】
G06Q30/0241
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023136953
(22)【出願日】2023-08-25
(62)【分割の表示】P 2023008987の分割
【原出願日】2023-01-24
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】江田 哲平
(72)【発明者】
【氏名】下平 正人
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】出資者等が指定した内容をコンテンツの内容に反映できるようにする。
【解決手段】複数の構成要素を含むコンテンツである第1コンテンツを取得する第1取得部131と、ブロックチェーンに記録された、複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、該構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報に基づいて適用コンテンツを取得する第2取得部132と、第1コンテンツにおいて、権利情報に含まれる構成要素識別情報が示す構成要素に、第2取得部132が取得した適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成する生成部133と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得する第1取得部と、
ブロックチェーンに記録された、前記複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得する第2取得部と、
前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、前記第2取得部が取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成する生成部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記第2取得部は、前記構成要素についての権利を保有する保有者を示す前記適用コンテンツを取得し、
前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、前記第2取得部が取得した前記適用コンテンツが示す前記保有者の情報を適用した前記第2コンテンツを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記構成要素識別情報と、前記権利情報の取得時点における該構成要素識別情報が示す構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、を含む前記権利情報を取得する権利情報取得部をさらに有し、
前記第2取得部は、前記権利情報取得部が取得した権利情報に基づいて、前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツと、を取得し、
前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツと、を適用した第2コンテンツを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記構成要素識別情報と、前記権利情報の取得時点における該構成要素識別情報が示す構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、を含む前記権利情報を取得する権利情報取得部をさらに有し、
前記第2取得部は、前記権利情報取得部が取得した権利情報に基づいて、前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得し、
前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に適用される過去の保有者についての前記適用コンテンツを、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツで差し替えた第2コンテンツを生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記権利情報についての変更を受付ける受付部をさらに有し、
前記生成部は、前記受付部が前記権利情報の変更を受付けた場合に、前記第2コンテンツを生成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記権利情報についての変更を受付ける受付部をさらに有し、
前記生成部は、前記第2コンテンツを生成した後、前記第1コンテンツについての前記権利情報について、前記第1コンテンツに含まれる全ての構成要素のうち所定の割合以上の変更を受付けた場合に、前記第2コンテンツを生成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1取得部は、前記第2コンテンツを生成することを要求する情報である生成要求であって、前記構成要素に関する権利を保有する保有者を識別する保有者識別情報と、前記第1コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、を含む前記生成要求を受信し、前記生成要求を受信した場合に、前記生成要求に含まれる保有者識別情報が示す保有者を認証し、
前記生成部は、前記第1取得部が前記生成要求に含まれる保有者識別情報が示す保有者を認証した場合に、前記第2コンテンツを生成する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2取得部は、前記権利情報に基づいて、前記ブロックチェーンに記憶されている前記適用コンテンツを取得する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第2取得部は、ブロックチェーンに記録された、前記複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、前記構成要素に関する権利を保有する保有者を識別するための保有者識別情報と、該構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生成部は、生成した前記第2コンテンツに関連付けられたトークンを示すトークン識別情報と、前記トークンの保有者を示す保有者識別情報と、を含む前記トークンを発行し、該トークンを前記ブロックチェーンに記録するための処理を実行し、
前記情報処理装置は、
前記第2コンテンツにより得られた収益を示す収益情報を取得する収益情報取得部と、
前記収益情報取得部が取得した前記第2コンテンツにより得られた収益に応じて、前記トークンに含まれる前記保有者識別情報が示す前記保有者に付与する金額を決定する収益付与部と、
をさらに有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2取得部は、前記構成要素についての販売額をさらに含む前記権利情報を取得し、
前記生成部は、前記第2取得部が取得した前記権利情報が示す前記構成要素についての販売額に基づいて前記第2コンテンツを販売する価格を決定する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する、
複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得するステップと、
前記複数の構成要素のいずれかを識別する構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報を、前記権利情報の変動を記録するためのブロックチェーンから取得するステップと、
前記権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得するステップと、
前記第1コンテンツにおいて、取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成するステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得するステップと、
前記複数の構成要素のいずれかを識別する構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報を、前記権利情報の変動を記録するためのブロックチェーンから取得するステップと、
前記権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得するステップと、
前記第1コンテンツにおいて、取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成するステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンテンツに設定された広告枠に広告を表示する権利を落札対象とするオークションが成立した場合に、コンテンツに設定された広告枠に広告コンテンツを組み込む技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンテンツの内容に製作者とは異なる出資者等が関与したいというニーズがあり、このようなニーズに沿ったコンテンツを生成するサービスが求められていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、コンテンツに関して権利を有する者が指定するコンテンツを、コンテンツの内容に反映できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報処理装置においては、複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得する第1取得部と、ブロックチェーンに記録された、前記複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得する第2取得部と、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、前記第2取得部が取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成する生成部と、を有する。
【0007】
前記第2取得部は、前記構成要素についての権利を保有する保有者を示す前記適用コンテンツを取得し、前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、前記第2取得部が取得した前記適用コンテンツが示す前記保有者の情報を適用した前記第2コンテンツを生成してもよい。
【0008】
前記構成要素識別情報と、前記権利情報の取得時点における該構成要素識別情報が示す構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、を含む前記権利情報を取得する権利情報取得部をさらに有し、前記第2取得部は、前記権利情報取得部が取得した権利情報に基づいて、前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツと、を取得し、前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての前記適用コンテンツと、を適用した第2コンテンツを生成してもよい。
【0009】
前記構成要素識別情報と、前記権利情報の取得時点における該構成要素識別情報が示す構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得するための情報と、を含む前記権利情報を取得する権利情報取得部をさらに有し、前記第2取得部は、前記権利情報取得部が取得した権利情報に基づいて、前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツを取得し、前記生成部は、前記第1コンテンツにおいて、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に適用される過去の保有者についての前記適用コンテンツを、前記権利情報取得部が取得した前記権利情報の取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての前記適用コンテンツで差し替えた第2コンテンツを生成してもよい。
【0010】
前記権利情報についての変更を受付ける受付部をさらに有し、前記生成部は、前記受付部が前記権利情報の変更を受付けた場合に、前記第2コンテンツを生成してもよい。
【0011】
前記権利情報についての変更を受付ける受付部をさらに有し、前記生成部は、前記第2コンテンツを生成した後、前記第1コンテンツについての前記権利情報について、前記第1コンテンツに含まれる全ての構成要素のうち所定の割合以上の変更を受付けた場合に、前記第2コンテンツを生成してもよい。
【0012】
前記第1取得部は、前記第2コンテンツを生成することを要求する情報である生成要求であって、前記構成要素に関する権利を保有する保有者を識別する保有者識別情報と、前記第1コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、を含む前記生成要求を受信し、前記生成要求を受信した場合に、前記生成要求に含まれる保有者識別情報が示す保有者を認証し、前記生成部は、前記第1取得部が前記生成要求に含まれる保有者識別情報が示す保有者を認証した場合に、前記第2コンテンツを生成してもよい。
【0013】
前記第2取得部は、前記権利情報に基づいて、前記ブロックチェーンに記憶されている前記適用コンテンツを取得してもよい。
【0014】
前記第2取得部は、ブロックチェーンに記録された、前記複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、前記構成要素に関する権利を保有する保有者を識別するための保有者識別情報と、該構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得してもよい。
【0015】
前記生成部は、生成した前記第2コンテンツに関連付けられたトークンを示すトークン識別情報と、前記トークンの保有者を示す保有者識別情報と、を含む前記トークンを発行し、該トークンを前記ブロックチェーンに記録するための処理を実行し、前記情報処理装置は、前記第2コンテンツにより得られた収益を示す収益情報を取得する収益情報取得部と、前記収益情報取得部が取得した前記第2コンテンツにより得られた収益に応じて、前記トークンに含まれる前記保有者識別情報が示す前記保有者に付与する金額を決定する収益付与部と、をさらに有してもよい。
【0016】
前記第2取得部は、前記構成要素についての販売額をさらに含む前記権利情報を取得し、前記生成部は、前記第2取得部が取得した前記権利情報が示す前記構成要素についての販売額に基づいて前記第2コンテンツを販売する価格を決定してもよい。
【0017】
本発明の第2の態様の情報処理方法においては、コンピュータが実行する、複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得するステップと、前記複数の構成要素のいずれかを識別する構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報を、前記権利情報の変動を記録するためのブロックチェーンから取得するステップと、前記権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得するステップと、前記第1コンテンツにおいて、取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成するステップと、を有する。
【0018】
本発明の第3の態様のプログラムにおいては、コンピュータに、複数の構成要素であって、第1コンテンツにおいて該構成要素に適用するための適用コンテンツを適用する箇所をそれぞれ示す、前記複数の構成要素を含むコンテンツである前記第1コンテンツを取得するステップと、前記複数の構成要素のいずれかを識別する構成要素識別情報と、該構成要素識別情報が示す構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報を、前記権利情報の変動を記録するためのブロックチェーンから取得するステップと、前記権利情報に基づいて前記適用コンテンツを取得するステップと、前記第1コンテンツにおいて、取得した前記権利情報に含まれる前記構成要素識別情報が示す前記構成要素に対応する箇所に、取得した前記適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、コンテンツについての権利の保有者が指定する内容をコンテンツの内容に反映できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明する図である。
【
図2】実施形態にかかる情報処理システムSの概要を説明する図である。
【
図4】権利情報取得部134が取得する権利情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図5】情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[情報処理システムSの概要]
図1及び
図2は、情報処理システムSの概要を説明する図である。情報処理システムSは、コンテンツに関する権利を取引し、取引された内容に基づいてコンテンツを生成するためのシステムである。コンテンツに関する権利は、取引対象のコンテンツにおいて権利の保有者が任意の情報を表示又は再生することができる権利である。情報処理システムSは、情報処理装置1、コンテンツサーバ2、ブロックチェーンBを有する。情報処理システムSはさらにコンテンツに関する権利を取引する取引者やコンテンツについての権利の保有者が使用する情報端末3を有してもよい。
【0022】
情報処理装置1は、コンテンツに関する権利を取引するためのマーケットプレイスを提供する。また、情報処理装置1は、ベースとなるコンテンツ(以下、第1コンテンツと言う)に、コンテンツについての権利の保有者が指定するコンテンツ(以下、適用コンテンツと言う)を適用したコンテンツ(以下、第2コンテンツと言う)を生成する。情報処理装置1は、例えばサーバである。
【0023】
第1コンテンツは、一例として、小説等のテキスト、静止画像、動画像等のコンテンツである。第1コンテンツは、複数の構成要素を含む。構成要素は、第1コンテンツにおいて、当該構成要素に対応する適用コンテンツを適用する箇所を示す。換言すれば、構成要素は、第1コンテンツにおいて、文字列、動画像、静止画像又は音等の適用コンテンツが表示又は再生される時刻、表示位置又はその両方を示す。適用コンテンツは、対応する構成要素に適用されるコンテンツである。適用コンテンツは、例えば、構成要素に対応する箇所に挿入される文字列、音、画像等である。
【0024】
第1コンテンツである映画のエンドクレジットに、適用コンテンツとして第1コンテンツについての権利の保有者の名称を表示する例を取り上げ、情報処理装置1が第2コンテンツを生成する処理の概要を説明する。第1コンテンツ(C1)においては、適用コンテンツを表示するための表示位置である構成要素(E1及びE2)が設定されている。情報処理装置1は、構成要素E1及びE2についての権利情報Dを取得する。権利情報Dは、構成要素に関する権利を有する保有者と、構成要素に適用する適用コンテンツ又はその取得方法(例えば適用コンテンツを取得するためのURI(Universal Resource Identifier))と、を関連付けた情報である。
【0025】
情報処理装置1は、取得した権利情報Dに基づいて適用コンテンツを取得する。
図1の例においては、構成要素E1に適用する適用コンテンツとして文字列「C」を、構成要素E2に適用する適用コンテンツとして文字列「D」を取得する。情報処理装置1は、取得した適用コンテンツを第1コンテンツにおける構成要素に適用する。
図1の例においては、適用コンテンツとして取得した文字列(「C」及び「D」)を、構成要素が示す箇所(E1及びE2)に挿入した第2コンテンツ(C2)を生成する。
【0026】
コンテンツサーバ2は、第1コンテンツ及び適用コンテンツを記憶し、情報処理装置1から取得した要求に応じて第1コンテンツ及び適用コンテンツを送信する。ブロックチェーンBは、ブロックチェーンを用いて権利情報Dを記録するためのプラットフォームである。ブロックチェーンBは、ブロックチェーンに参加する複数のノードで構成され、それぞれのノードは、権利情報Dの発生、変更または削除を記録した分散台帳を保有する。
【0027】
図2を参照し、情報処理システムSのユースケースについて説明する。保有者UAは、第1コンテンツの製作に出資をしたユーザである。保有者UAが使用する情報端末3Aは、権利情報Dの発行を情報処理装置1に依頼する(
図2における(1))。情報処理装置1は、保有者UAに対して第1コンテンツの構成要素を割当て、割り当てた構成要素についての権利情報DをブロックチェーンBに発行させ(
図2における(2))、ブロックチェーンBは、権利情報Dをブロックチェーンに記録する。権利情報Dは、一例として、ブロックチェーンBに記録されたトークンである。
【0028】
保有者UAは、情報処理装置1を介して他のユーザに第1コンテンツに関する権利を譲渡することができる。保有者UAは、保有者UBに対して第1コンテンツに関する権利を譲渡する(
図2における(イ))。情報端末3Aは、保有者UAが保有している第1コンテンツに関する権利を保有者UBに移転させるよう情報処理装置1に依頼する(
図2における(3))。情報処理装置1は、ブロックチェーンBに権利の移転を記録させる(
図2における(4))。権利が移転された場合は、権利情報Dの保有者又は適用コンテンツの取得方法が更新された権利情報DがブロックチェーンBに記録される。
【0029】
保有者UBが使用する情報端末3Bは、第2コンテンツの生成を情報処理装置1に依頼する生成要求を送信する(
図2における(5))。生成要求には、生成対象の第1コンテンツを示すコンテンツID(IDentification)(「コンテンツ識別情報」とも言う)が含まれる。情報処理装置1は、生成要求を送信した情報端末3Bに認証情報の送信を要求し、生成要求を送信した情報端末3Bのユーザが第1コンテンツに関する権利の保有者であるか否かを認証してもよい。
【0030】
情報処理装置1は、情報端末3Bから送信された生成要求に含まれるコンテンツIDが示す第1コンテンツに関する権利情報DをブロックチェーンBから取得する(
図2における(6))。情報処理装置1は、第1コンテンツをコンテンツサーバ2から取得し、取得した権利情報Dに基づいて適用コンテンツをコンテンツサーバ2から取得する(
図2における(7))。情報処理装置1は、取得した第1コンテンツ及び適用コンテンツに基づいて第2コンテンツを生成し、情報端末3Bに送信する(
図2における(8))。
【0031】
このように情報処理システムSが構成されることで、特に第1コンテンツについての権利の保有者や当該保有者が指定する適用コンテンツが変動する場合において、第1コンテンツについての権利の保有者が指定する内容を第2コンテンツの内容に反映することができる。
【0032】
[情報処理装置1の構成]
図3は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、通信部11、記憶部12及び制御部13を有する。制御部13は、第1取得部131、第2取得部132、生成部133、権利情報取得部134、受付部135、収益情報取得部136及び収益付与部137を有する。
【0033】
通信部11は、ネットワークを介して他の装置とデータの送受信をするための通信インターフェースである。記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを予め記憶している。
【0034】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサである。制御部13は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、第1取得部131、第2取得部132、生成部133、権利情報取得部134、受付部135、収益情報取得部136及び収益付与部137として機能する。
【0035】
第1取得部131は、複数の構成要素を含むコンテンツである第1コンテンツを取得する。一例として、第1取得部131は、第2コンテンツの生成を要求する生成要求を取得する。第1取得部131は、コンテンツサーバ2から生成要求に含まれるコンテンツIDに対応する第1コンテンツを取得する。
【0036】
第1取得部131は、生成要求を送信した保有者を認証してもよい。この場合、記憶部12は、保有者を認証するための認証情報を記憶している。一例として、第1取得部131は、生成要求を取得すると、生成要求に含まれる保有者識別情報が示す保有者を認証する。具体的には、第1取得部131は、生成要求を送信した情報端末3に認証情報の送信を要求し、当該情報端末3から取得した認証情報が、記憶部12が記憶している認証情報と一致するかを検証する。情報処理装置は、当該情報端末3から取得した認証情報と、記憶部12が記憶している認証情報と、が一致する場合に、後続の処理を実行する。
【0037】
権利情報取得部134は、ブロックチェーンに記録された、複数の構成要素のいずれかを識別するための構成要素識別情報と、該構成要素に適用するための適用コンテンツを取得するための情報と、を含む権利情報Dを取得する。
図4は、権利情報取得部134が取得する権利情報Dのデータ構造の一例を示す図である。
図4に示す権利情報Dにおいては、「権利情報ID」、「コンテンツID」、「構成要素ID」、「保有者ID」、「取得先URI」及び「更新日時」を含む。「権利情報ID」は、権利情報Dを識別するためのIDである。「コンテンツID」は、当該権利情報が対象とする第1コンテンツを示すIDである。「構成要素ID」は、当該権利情報が対象とする構成要素を示すIDである。「保有者ID」は当該権利情報が対象とする構成要素についての権利の保有者を示すIDであり、一例として、ブロックチェーン参加者に付されたアドレスである。「取得先URI」は、当該権利情報が対象とする構成要素に対応する適用コンテンツを取得するためのURIである。「更新日時」は、当該権利情報が発行又は更新された日時を示す。
【0038】
第2取得部132は、権利情報Dに基づいて適用コンテンツを取得する。第2取得部132は、権利情報Dに含まれる取得先URIが示すリソースにアクセスし、適用コンテンツを取得する。なお、権利情報Dに含まれる適用コンテンツを取得するための情報が、当該権利情報に適用コンテンツが含まれていることを示す場合、当該権利情報Dに含まれる適用コンテンツを取得してもよい。
【0039】
生成部133は、第1コンテンツにおいて、権利情報Dに含まれる構成要素識別情報が示す構成要素に、第2取得部132が取得した適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成する。生成部133は、上述したように取得した適用コンテンツを構成要素に対応する箇所に挿入してもよいし、適用コンテンツが構成要素に対応する箇所において表示または再生されるように関連付けてもよい。生成部133は、生成した第2コンテンツを、生成要求を送信した情報端末3に送信してもよいし、記憶部12に記憶してもよい。
【0040】
情報処理装置1がこのように構成されることで、第1コンテンツについての権利の保有者が指定した内容を第2コンテンツに反映させることができる。
【0041】
一例として、適用コンテンツは例えば第1コンテンツについての権利の保有者や当該保有者の商品又はサービス等を示す文字列、ロゴ等の画像若しくは音、当該保有者を示すアイコン、アバター等の画像又は当該保有者が発した音声等であってもよい。この場合、第2取得部132は、構成要素についての権利を保有する保有者を示す適用コンテンツを取得する。そして、生成部133は、第1コンテンツにおいて、権利情報Dに含まれる構成要素識別情報が示す構成要素に、第2取得部132が取得した適用コンテンツが示す当該保有者の情報を適用した第2コンテンツを生成する。
【0042】
コンテンツについての権利は転々流通し得る。そこで、第2コンテンツの生成する時点における第1コンテンツについて権利を保有する保有者の適用コンテンツのみならず、第1コンテンツについての過去に第1コンテンツについて権利を保有していた過去の保有者に関する適用コンテンツを適用した第2コンテンツを生成するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0043】
第2取得部132は、権利情報取得部134が取得した権利情報Dに基づいて、権利情報Dの取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての適用コンテンツと、を取得する。一例として、第2取得部132は、ブロックチェーンBに記録された同一のコンテンツIDを含む権利情報Dを取得する。この場合、第2取得部132は、同一の構成要素IDを含む、更新日時の異なる複数の権利情報Dを取得し得る。権利情報取得部134は、取得した権利情報Dそれぞれに含まれる取得先URIに基づいて、それぞれの権利情報Dに対応する適用コンテンツを取得する。
【0044】
生成部133は、第1コンテンツにおいて、権利情報取得部134が取得した権利情報Dに含まれる構成要素識別情報が示す構成要素に、権利情報取得部134が取得した権利情報Dの取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての適用コンテンツと、該構成要素に関する権利の過去の保有者についての適用コンテンツと、を適用した第2コンテンツを生成する。生成部133は、取得した同一の構成要素IDを含む権利情報Dそれぞれの保有者についての適用コンテンツそれぞれを当該構成要素に適用し、第2コンテンツを生成する。一例として、生成部133は、権利情報取得部134が取得した複数の権利情報Dそれぞれに基づいて取得した適用コンテンツを構成要素が示す箇所に権利情報Dの更新日の降順に表示されるよう適用した第2コンテンツを生成してもよい。生成部133は、取得した権利情報Dのうち同一の保有者IDを含む権利情報Dについては、更新日時が最新のものに基づいて取得した適用コンテンツのみを適用してもよい。
【0045】
コンテンツに関する権利が移転された場合、過去の保有者に関する適用コンテンツを新しい保有者の適用コンテンツで差し替えた第2コンテンツを生成するよう情報処理装置1が構成されてもよい。具体的には、生成部133は、第1コンテンツにおいて、権利情報取得部134が取得した権利情報Dに含まれる構成要素識別情報が示す構成要素に適用される過去の保有者についての適用コンテンツを、権利情報取得部134が取得した権利情報Dの取得時点における構成要素に関する権利の保有者についての適用コンテンツで差し替えた第2コンテンツを生成する。
【0046】
ところで、第1コンテンツに関する権利情報Dが変更された場合に第2コンテンツを生成するよう情報処理装置1が構成されてもよい。権利情報Dは、一例として、権利情報Dが譲渡等されることにより、コンテンツについて権利を有する保有者が変更される場合又は構成要素に適用する適用コンテンツ若しくはその取得方法が変更される場合に変更される。
【0047】
受付部135は、権利情報Dについての変更を受付ける。受付部135は、変更にかかる権利情報Dの「権利情報ID」、変更後の「保有者」又は変更後の「取得先URI」を含む変更依頼を、コンテンツについて権利を有する保有者が使用する情報端末3から受付ける。受付部135は、受付けた権利情報Dの変更依頼をブロックチェーンBに送信し、権利情報Dの変更を記録するよう依頼する。
【0048】
生成部133は、受付部135が権利情報Dの変更を受付けた場合に、第2コンテンツを生成する。生成部133は、受付部135が受付けた権利情報Dの変更がブロックチェーンBに記録されたことを契機に第2コンテンツを生成してもよい。すなわち、受付部135が権利情報Dの変更を受付けた後ブロックチェーンBから権利情報Dの変更が記録されたことを示す応答を取得した場合、第1取得部131は、変更に係る権利情報Dに含まれるコンテンツIDに対応する第1コンテンツをコンテンツサーバ2から取得し、権利情報取得部134は、当該第1コンテンツに含まれる構成要素の権利情報DをブロックチェーンBから取得する。第2取得部132は、取得した権利情報Dに基づいて適用コンテンツを取得する。そして、生成部133は、第1取得部131が取得した第1コンテンツ及び第2取得部132が取得した適用コンテンツに基づいて、第2コンテンツを生成する。
【0049】
権利の取引が活発なコンテンツにおいては、一定の割合の権利情報Dが示す権利の内容の変動があった場合に、第2コンテンツを生成するよう情報処理装置1が構成されてもよい。情報処理装置1がこのように構成されることで第2コンテンツが乱立することを抑制することができ、生成されたそれぞれの第2コンテンツの価値が低下することを抑制することができる。
【0050】
生成部133は、第2コンテンツを生成した後、第1コンテンツについての権利情報Dについて、第1コンテンツに含まれる全ての構成要素のうち所定の割合以上の変更を受付けた場合に、第2コンテンツを生成する。この場合、記憶部12は、第1コンテンツを構成する構成要素それぞれについての権利内容の変更有無を管理するテーブルを記憶する。受付部135は、第1コンテンツについて権利情報Dの変更を受付けた場合、記憶部12を参照し、第1コンテンツに含まれる構成要素の変動の割合を算出する。算出した変動の割合が閾値以上である場合、生成部133は、第2コンテンツを生成し、記憶部12が記憶する権利内容の変更有無を管理するテーブルをリセットする。算出した変動の割合が閾値未満である場合、記憶部12が記憶する権利内容の変更有無を管理するテーブルに当該構成要素について変更があったことを記録する。一例として、所定の割合は40%であり、第1コンテンツに含まれる構成要素の数が10であるものとする。この場合、全ての構成要素のうちの40%は4であるため、受付部135が受付けた変更により変更された権利情報Dの数が、既に変更された権利情報Dを含めて4以上となる場合、生成部133は、当該第1コンテンツについての第2コンテンツを生成する。
【0051】
ところで生成した第2コンテンツについてのNFT(Non-Fungible Token)を発行し、生成した第2コンテンツについて販売などの収益があった場合に、第2コンテンツについてのNFTの保有者に収益が分配されるように情報処理装置1が構成されてもよい。
【0052】
生成部133は、生成した第2コンテンツに関連付けられたトークンを示すトークン識別情報(トークンIDとも言う)と、該トークンの保有者を示す保有者識別情報(保有者IDとも言う)と、を含むトークンを発行し、該トークンをブロックチェーンに発行させるための処理をする。具体的には、生成部133は、トークンID、対象となる第2コンテンツを示すコンテンツID及びトークンの保有者の保有者IDを含むトークンを発行するようブロックチェーンBに依頼する。第2コンテンツのトークンの保有者は、一例として、第2コンテンツの生成時点において第1コンテンツに関連付けられた権利情報Dに含まれる保有者IDが示す保有者である。生成部133は、発行されたトークンをブロックチェーンBから取得し、発行されたトークンの保有者に送信してもよい。
【0053】
収益情報取得部136は、第2コンテンツにより得られた収益を示す収益情報を取得する。収益情報は、第2コンテンツの販売や視聴等により得られた販売金額又は利益額である。収益情報取得部136は、記憶部12に記憶された収益情報を取得してもよいし、不図示の外部装置から収益情報を取得してもよい。
【0054】
収益付与部137は、収益情報取得部136が取得した第2コンテンツにより得られた収益に応じて、トークンに含まれる保有者識別情報が示す保有者に付与する金額を決定する。収益付与部137は、定期的に又は要求があった場合に、ブロックチェーンBに記録された当該第2コンテンツのコンテンツIDに関連づけられたトークンの保有者IDを取得し、取得したトークンの保有者IDが示す保有者に付与する金額を決定する。一例として、収益付与部137は、収益情報が示す金額に所定の係数を乗算し、トークンの保有者に付与する金額を決定する。収益付与部137は、決定した金額を、第2コンテンツについてのトークンの保有者に送金するよう決済サーバ(不図示)に依頼してもよい。
【0055】
一例として、権利情報Dについて取引される金額が高額な場合は第2コンテンツへの期待が高く、第2コンテンツの収益性が高いと考えられる。このようなことから、権利情報Dの取引額に応じて第2コンテンツの販売額を決定するよう情報処理装置1が構成されてもよい。
【0056】
この場合、権利情報Dにおいては権利情報Dが取引された販売額がさらに関連付けられていてもよい。第2取得部132は、当該構成要素についての販売額をさらに含む権利情報Dを取得する。
【0057】
生成部133は、第2取得部132が取得した権利情報Dが示す構成要素についての販売額に基づいて第2コンテンツを販売する価格を決定する。一例として、記憶部12においては、権利情報Dが示す構成要素の販売額と第2コンテンツの価格を関連付けた価格決定テーブルを記憶していてもよい。生成部133は、記憶部12が記憶する価格決定テーブルを参照し、権利情報Dが示す構成要素の販売価格に対応する価格を特定する。第1コンテンツが複数の構成要素を含む場合、複数の権利情報Dそれぞれが示す構成要素の販売額の合計額、平均額又は各構成要素の販売額のうちの最高額に基づいて第2コンテンツの価格を決定してもよい。
【0058】
[情報処理装置1における処理の流れ]
図5は、情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートは、第2コンテンツの生成を要求する生成要求を取得する時点から開始している。
【0059】
第1取得部131は、生成要求を取得する(S01)。第1取得部131は、生成要求に含まれるコンテンツIDに対応する第1コンテンツを取得する(S02)。権利情報取得部134は、生成要求に含まれるコンテンツIDに関連付けられた権利情報Dを取得する(S03)。
【0060】
第2取得部132は、取得した権利情報Dに含まれる取得先URIに基づいて、適用コンテンツを取得する(S04)。生成部133は、取得した第1コンテンツと、適用コンテンツとに基づいて、第2コンテンツを生成する(S05)。そして、情報処理装置1は、処理を終了する。
【0061】
[情報処理装置1による効果]
以上説明したように、情報処理装置1においては、コンテンツについての権利の保有者が指定する内容をコンテンツの内容に反映できるようにすることができる。
【0062】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0063】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0064】
1 情報処理装置
2 コンテンツサーバ
3 情報端末
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
131 第1取得部
132 第2取得部
133 生成部
134 権利情報取得部
135 受付部
136 収益情報取得部
137 収益付与部