IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 大正製薬株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104737
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】マンギフェリン含有飲料
(51)【国際特許分類】
   A23L 2/52 20060101AFI20240729BHJP
   A23L 2/70 20060101ALI20240729BHJP
   A23L 33/105 20160101ALI20240729BHJP
   A23L 29/00 20160101ALI20240729BHJP
   A61K 36/22 20060101ALN20240729BHJP
   A61K 31/352 20060101ALN20240729BHJP
   A61K 47/24 20060101ALN20240729BHJP
【FI】
A23L2/52
A23L2/00 K
A23L2/00 F
A23L33/105
A23L29/00
A61K36/22
A61K31/352
A61K47/24
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024004247
(22)【出願日】2024-01-16
(31)【優先権主張番号】P 2023008616
(32)【優先日】2023-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000002819
【氏名又は名称】大正製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】儘田 大
(72)【発明者】
【氏名】小出 万由
(72)【発明者】
【氏名】松山 基輝
【テーマコード(参考)】
4B018
4B035
4B117
4C076
4C086
4C088
【Fターム(参考)】
4B018LB08
4B018MD08
4B018MD09
4B018MD23
4B018MD42
4B018MD52
4B018ME03
4B018ME08
4B018ME14
4B018MF01
4B018MF02
4B018MF10
4B035LC04
4B035LE03
4B035LG04
4B035LG16
4B035LG17
4B035LG32
4B035LK19
4B035LP21
4B035LP22
4B035LP56
4B117LC04
4B117LC09
4B117LC13
4B117LG01
4B117LK11
4B117LK16
4B117LP01
4C076DD63E
4C076FF15
4C086BA05
4C086MA02
4C086MA04
4C086NA20
4C088AB21
4C088BA08
(57)【要約】
【課題】マンギフェリンに由来する濁りが抑制された飲料を提供すること。
【解決手段】
マンギフェリン、及びビタミンB2類を含有することを特徴とする飲料。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マンギフェリン、及びビタミンB2類を含有することを特徴とする飲料。
【請求項2】
ビタミンB2類がリボフラビン、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、及びリボフラビン酪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
マンギフェリンの濃度が0.01~0.3w/w%である請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項4】
ビタミンB2類の濃度が、リボフラビン換算で0.0005~1.0w/w%である請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項5】
pHが2.0~5.0である請求項1又は2に記載の飲料。
【請求項6】
マンギフェリン含有飲料にビタミンB2類を含有させて濁りを抑制する、及び/又はマンギフェリンの溶解性を向上させる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンギフェリンを含有した飲料に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場が拡大している(非特許文献1)。カフェインは、覚醒作用や利尿作用などがあり、人によっては摂取量や体質により睡眠への影響等が広く知られている。これまで、妊娠中や授乳中の女性からの需要が市場の基盤となっていたが、カフェインを摂取する機会を減らして1日の総摂取量をコントロールしたいというニーズや質の良い睡眠をとるために夕方以降はカフェイン量の少ない飲料を飲みたいというニーズなど、新たな需要が広がっている。
【0003】
併せて、カフェイン代替素材の開発が進んでいる。その候補素材の1つとして、マンゴー(Mangifera indica L.)葉抽出物に、カフェイン類似作用が認められ、注目を集めている(非特許文献2)。マンゴー葉抽出物の主成分は、マンギフェリンであり、マンギフェリンには、抗糖尿病や抗がん、抗酸化作用、免疫調節など様々な薬理作用が知られている(非特許文献3)。また、マンギフェリンにはアルコール飲料に含有させることにより、アルコールに起因する苦味や刺激感、酸の渋み低減させることが知られている(特許文献1)。マンギフェリンは難水溶性のため、飲料に含有されると、分散安定性の悪い沈殿物や濁りが生じるといった課題があり、飲料として商品性が損なわれる場合がある。特許文献3に記載のように、一般的に、難水溶性成分の溶媒に対する溶解性が向上すると、濁りが抑制される。
【0004】
通常、植物抽出物を配合した液剤において、沈殿や濁り等を生じることはよくあり、それらを抑制する方法として、界面活性剤を添加する方法が知られている(特許文献2)。しかしながら、界面活性剤の添加は、製造時の泡立ちや、経時的な風味劣化等を生じることが知られているため、界面活性剤の添加以外の方法で沈殿や濁りを抑制する方法が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2016-036318
【特許文献2】特開平8-198762
【特許文献3】特開2022-076231
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】富士経済「デカフェ・カフェインレス(ゼロ)市場の現状とポテンシャル探索調査2018」
【非特許文献2】食品と開発,Vol.54,No.2,P.99~105
【非特許文献3】European Journal of Pharmacology 513(2005)47-55
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
マンギフェリンに由来する濁りが抑制された、または、マンギフェリンの溶解性が向上した飲料を提供すること。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、マンギフェリンを含有する飲料にビタミンB2類を配合すると、マンギフェリンに由来する濁りが抑制されること、さらにはマンギフェリンの溶解性が向上することを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)マンギフェリン、及びビタミンB2類を含有することを特徴とする飲料、
(2)ビタミンB2類がリボフラビン、リボフラビンリン酸エステルナトリウム、及びリボフラビン酪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種である、(1)に記載の飲料、
(3)マンギフェリンの濃度が0.01~0.3w/w%である(1)又は(2)に記載の飲料、
(4)ビタミンB2類の濃度が、リボフラビン換算で0.0005~1.0w/w%である(1)~(3)のいずれかに記載の飲料、
(5)pHが2.0~5.0である(1)~(4)のいずれかに記載の飲料、
(6)マンギフェリン含有飲料にビタミンB2類を含有させて濁りを抑制する、及び/又はマンギフェリンの溶解性を向上させる方法、
である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、マンギフェリンを含有する飲料のマンギフェリン由来の濁りを抑制及び/又はマンギフェリンの溶解性が向上した飲料を提供することが可能となった。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明におけるマンギフェリンとは、別名1、3、6、7-テトラヒドロキシキサントンC2-β-D-グルコシドで示される化合物であり、抗糖尿病や抗がん、抗酸化作用、免疫調節など、様々な薬理作用が知られている。
【0011】
本発明においては、マンギフェリンの由来は特に限定されず、市販のマンギフェリン(例えば、陝西NHKテクノロジー有限公司製のマンギフェリン)や、マンギフェリンを含有する植物からの抽出物、マンギフェリンを含有する植物であって良い。マンギフェリンは、様々な植物種に含有されており、例えば、マンゴー、サラシア、ハニーブッシュ、ハナスゲ等に含まれ、特に、マンゴーには多く含まれる。例えば、マンゴー葉抽出物であるNektium Pharma S.L.社製のZynamite(登録商標)には、マンギフェリンが60%以上含まれており、それを使用することもできる。
【0012】
マンギフェリン含有量は、例えば、第十八改正日本薬局方の「白虎加人参湯エキス」に記載のマンギフェリン定量法を用いて定量することができる。本発明におけるマンギフェリンの含有量は、特に限定されないが、マンギフェリン由来の濁りが十分に抑制されるという観点から、本発明の飲料中に、0.01w/w%以上が好ましく、0.01~0.3w/w%がより好ましく、0.01w/w%~0.25w/w%がさらに好ましい。
【0013】
本発明におけるビタミンB2類は、ビタミンB2若しくはその誘導体又はそれらの塩であり、食品、医薬部外品、医薬品などに通常使用されるものであれば、特に限定されない。本発明におけるビタミンB2類とは、例えば、リボフラビン、リン酸リボフラビン、酪酸リボフラビン及びそれらの塩などを挙げることができる。本発明におけるビタミンB2類は、公知の方法により製造できるものであり、市販品であるDSM株式会社製のリボフラビンやリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム等を用いることができる。ビタミンB2類のうち、好ましいものとしては、リボフラビン、リボフラビン5’-リン酸エステルナトリウムである。
【0014】
本発明におけるビタミンB2類の含有量は、特に限定されないが、マンギフェリン由来の濁りを十分に抑制するという観点から、本発明の飲料中に、リボフラビン換算で0.0005w/w%~1.5w/w%が好ましく、0.001w/w%~1.0w/w%がより好ましく、0.001w/w%~0.5w/w%がさらに好ましく、0.001w/w%~0.1w/w%がよりさらに好ましく、0.002w/w%~0.1w/w%が特に好ましい。
【0015】
本発明におけるビタミンB2類の含有量は、特に限定されないが、マンギフェリン1質量部に対してリボフラビン換算で、0.001質量部~2000質量部が好ましく、0.003質量部~1000質量部がより好ましく、0.005質量部~500質量部がさらに好ましく、0.005質量部~100質量部がよりさらに好ましい。
【0016】
本発明の飲料のpHは、特に限定されないが、マンギフェリン由来の濁りを十分に抑制するという観点から、pH2.0~5.0が好ましく、pH2.0~3.5がより好ましい。また、本発明の飲料のpH調整は、通常使用されるpH調整剤を使用することができる。具体的なpH調整剤としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、酢酸、マレイン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、アジピン酸、グルタミン酸、フマル酸等の有機酸又はそれらの塩類、リン酸、塩酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の無機塩基等が使用でき、好ましいpH調整剤は、クエン酸、クエン酸塩、リンゴ酸、リンゴ酸塩、塩酸、水酸化ナトリウムである。
【0017】
また、本発明の飲料には、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の成分として、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB6、ナイアシン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム等のミネラル類、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン、シトルリン等のアミノ酸類またはその塩類、生薬類、生薬抽出物類、ローヤルゼリー、カフェイン等を適宜に配合することができる。
【0018】
さらに、本発明の飲料には、本発明の効果を損なわない範囲で、抗酸化剤、着色料、香料、矯味剤、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保存料、甘味料、酸味料等の添加物を適宜配合することができる。
【0019】
本発明の飲料としては、特に限定されるものではなく、液体飲料、ゼリー飲料、アイススラリーのような凍結飲料であって良く、医薬品、医薬部外品、又は食品(機能性表示食品や栄養機能食品、特定保健用食品も含む)であり得る。医薬品及び医薬部外品としては、例えば内服液剤、ドリンク剤等が挙げられる。食品としては、健康飲料、清涼飲料、炭酸飲料、スポーツ・機能性飲料、ノンアルコール飲料、ゼリー飲料等があげられ、特に健康飲料、清涼飲料、炭酸飲料、機能性飲料に有用である。また、そのまま飲用可能である点で容器詰め飲料であることが好ましい。容器詰め飲料の容器とは、特に限定されず、具体的には、ビン、缶、PETボトル、パウチ容器、紙パックなどが挙げられる。容量や重量についても特に限定されず、具体的には、10ml~500mlや10g~300gが好ましい。
【0020】
本発明の飲料は、従来公知の方法により製造することができる。本発明の飲料を清涼飲料とする場合、例えば、全量の60%の水に、マンギフェリンとビタミンB2類を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加し、更に水を加え容量調整する。マンギフェリンはマンギフェリンを含有する植物や植物エキスであって良い。必要に応じてpHの調整やろ過、加熱殺菌を施し、容器に充填して、適宜殺菌して製造することができる。
【0021】
さらに、本発明の飲料を炭酸飲料とする場合、例えば、全量の30%の水に、マンギフェリンとビタミンB2類を添加し、更に所望により前述した他の成分を添加し、飲料原液を調製する。必要に応じてpHの調整や加熱殺菌、ろ過をしてから冷却した後、二酸化炭素を圧入(カーボネーション)し、容器に充填して、適宜殺菌して製造することができる。そのガスボリュームは0.5~4.0であることが好ましい。前記ガスボリュームとは、標準状態(1気圧、20℃)において、溶媒である液体1に対しそれに溶けている二酸化炭素の体積比である。なお、炭酸飲料の製法には、プレミックス法とポストミックス法とがあるが、本発明においてはいずれを採用してもよい。
【実施例0022】
以下に、実施例、比較例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例、比較例では、マンギフェリンは東京化成工業株式会社製のMangiferin(マンギフェリン含量97.2%、または97.1%)とNektium Pharma S.L.社製のZynamite(登録商標)(マンギフェリン含量61.5%のマンゴー葉抽出物)、ビタミンB2類はDSM株式会社製のリボフラビンとDSM株式会社製のリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウム、塩酸は富士フイルム和光純薬株式会社製の1mol/L塩酸や5mol/L塩酸、水酸化ナトリウムは富士フイルム和光純薬株式会社製の0.1mol/L水酸化ナトリウム溶液や1mol/L水酸化ナトリウム溶液を用いた。
【0023】
飲料の調製:
下記表1~5に記載の処方を、次の方法に従い、飲料を調製した。まず、全量の60%の常温の精製水に、MangiferinまたはZynamite(登録商標)を添加した後、実施例にはリボフラビンまたはリボフラビン5’-リン酸エステルナトリウムを添加し、十分に撹拌した。その後、精製水にて全量まで重量調整し、必要に応じて、塩酸及び/又は水酸化ナトリウムを添加してpH調整を行い、十分に撹拌後、飲料を得た。
【0024】
濁りの評価:
次の方法に従い、濁りの評価を行った。紫外可視分光光度計(島津製作所株式会社製、UV-1800)を用いて、測定セルに光路長10mmの石英セルを使用し、ブランク溶液は精製水とし、攪拌しながら3.5ml採取した各飲料を石英セルに分注し、660nmの波長にて透過率(%T)を測定した。透過率の測定は3回行い、平均値および標準誤差は小数点以下第2位を四捨五入して、小数点以下第1位までとし、透過率の平均値(n=3)として算出した。評価結果を表1~3に記載した。
【0025】
マンギフェリンの溶解性の向上比:
次の方法に従い、マンギフェリンの溶解性の評価を行った。調製した飲料中の溶解したマンギフェリン量を、HPLC(液体クロマトグラフィー)法を用いてn=3で測定した。リボフラビンを含まない飲料中の溶解したマンギフェリン量の平均値に対する、リボフラビンを含む飲料中の溶解したマンギフェリン量の平均値を算出し、マンギフェリンの溶解性の向上比として算出した(実施例8-1、8-2は比較例8-1に対して、実施例9-1は比較例9-1に対して、実施例10-1~10-3は比較例10-1に対して、実施例11-1~11-3は比較例11-1に対して算出)。算出結果を表4および5に記載した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
表1で示すように、マンギフェリン又はリボフラビンがいずれの濃度でも、マンギフェリンのみを配合した場合よりも、マンギフェリンとビタミンB2類をともに配合した場合の透過率が高く、濁りが抑制されたことが示された。
【0032】
また、表2で示すように、いずれのpHでも、マンギフェリンのみを配合した場合よりも、マンギフェリンとビタミンB2類をともに配合した場合の透過率が高くなり、濁りが抑制されたことが示された。
【0033】
さらに、表3で示すように、マンギフェリンを含む原料(マンゴー葉抽出物)であるZynamite(登録商標)のみを配合した場合よりも、Zynamite(登録商標)とビタミンB2類をともに配合した場合の透過率が高く、濁りが抑制されたことが示された。
【0034】
表4で示すように、マンギフェリンのみを配合した場合よりも、マンギフェリンとビタミンB2類をともに配合した場合のほうが、マンギフェリンの溶解性が向上した。
【0035】
また、比較例9-1、実施例9-1に関する濁りの評価結果は以下の通りであり、マンギフェリンとビタミンB2類をともに配合した場合の透過率が高くなり、濁りが抑制されたことが示された。
【0036】
比較例9-1の透過率(%T±SD)=0.5±0.0
実施例9-1の透過率(%T±SD)=90.7±0.1
【0037】
表5で示すように、マンギフェリンを含む原料(マンゴー葉抽出物)であるZynamite(登録商標)のみを配合した場合よりも、Zynamite(登録商標)とビタミンB2類をともに配合した場合のほうが、マンギフェリンの溶解性が向上した。
【0038】
したがって、マンギフェリン又はマンギフェリンを含む原料に、ビタミンB2類を配合することでマンギフェリンが可溶化されることが示唆された。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明により、マンギフェリン由来の濁りが抑制され、また、マンギフェリンが可溶化された液剤を製造でき、商品性に優れたマンギフェリン含有飲料を提供することが可能となった。ゆえに、マンギフェリンを含有する安全性の高い素材であるマンゴー葉抽出物等を配合した食品、飲料、医薬品、医薬部外品を提供することにより、これらの産業の発達が期待できる。