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特開2024-104748物体の挿抜と液体の注排出を利用した発電機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104748
(43)【公開日】2024-08-05
(54)【発明の名称】物体の挿抜と液体の注排出を利用した発電機
(51)【国際特許分類】
   F03B 17/02 20060101AFI20240729BHJP
【FI】
F03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】17
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2024018994
(22)【出願日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】P 2023008515
(32)【優先日】2023-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】511208014
【氏名又は名称】上坂 徹自
(72)【発明者】
【氏名】上坂 徹自
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA10
3H074AA12
3H074BB09
3H074CC03
(57)【要約】
【課題】物体の挿抜と液体の注排出の方法に適した発電方法とその装置を提示する。
【解決手段】液体に浮かぶ浮体を、物体の挿入と抜去あるいは液体の注入と排出によって上下運動に導き、浮体に設けた磁石をコイルに接近・離反させる。
この時コイルの磁界が変化し誘導電流が発生する。この原理を利用して「物体挿抜式発電機」とする。また、「先行技術の「推輓式間隙操作式浮体」「双代式間隙操作式浮体」を改良し「自立型間隙操作式浮体」とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
「物体挿抜式発電機」と「液体注排出式発電機」であって、容器と、該容器に収容された液体と、該液体に浮かぶ柱状の浮体と、物体と、該容器の一部あるいは該容器と繋がり該物体を挿入し抜去する空間である貯液部と、該物体を該貯液部に挿入し抜去する駆動装置と、コイルと、磁石と、の「組み合わせ」において、該駆動装置を駆動し、該液体の液位を増減し、該液体に浮かぶ該柱状の浮体を上下運動に導くことを特徴とする「液位増減方法」と、該磁石と該コイルの組み合わせにおいて、該磁石と該コイルのいずれか一方あるいは両者が動くこと、による電磁誘導によって発電することを特徴とする発電方法と、からなる「浮力式動力発生装置」を利用した発電機であって、
該「液位増減方法」は、
「物体の挿抜法」あるいは「液体の注排出法」と、
「極少流体の方法」と、
「浮体の鉛直拡大の方法」と、からなり、
浮体の上下運動が発する「発生動力」と、該「物体を該貯液部に挿入し抜去する装置」を駆動する「駆動動力」と、の比較において「発生動力>駆動動力」の関係を成立させること、を目的とすること、
前記「物体の挿抜法」は、
該駆動装置を利用し、該物体を該貯液部に挿入し抜去する操作によって、該液体の液位を増減し、該液体に浮かぶ該柱状の浮体を上下運動に導くこと、を目的とする方法であって、
前記「組み合わせ」において、該駆動装置を駆動し、該貯液部に該物体を挿入することによって液位を増加させ該柱状の浮体を上昇させること、該貯液部から該物体を抜去することによって液位を減少させ該柱状の浮体を下降させること、該駆動装置を駆動する動力は、重量が一定の物体を用いる場合には、一回ごとの該物体の挿入と抜去に必要な動力を一定に保つことが可能であること、すなわち「駆動動力一定」を特徴とすること、
「液体の注排出法」は、容器に液体を注入し、該容器から排出すること、によって、該液体の液位を増減し、該液体に浮かぶ該柱状の浮体を上下運動に導くこと、を目的とする方法であって、前記「組み合わせ」において、該駆動装置を駆動し、該容器に液体を注入することによって液位を増加させ該柱状の浮体を上昇させること、該容器から該液体を排出することによって液位を減少させ該柱状の浮体を下降させること、該駆動装置を駆動する動力は、一回ごとに注入する液体量が一定である場合に、一回ごとの該液体の注入と排出に必要な動力を一定に保つことが可能であること、すなわち「駆動動力一定」を特徴とすること、
前記「極少流体の方法」は、
前記「物体の挿入と抜去の方法」の実行において、該液体の液位の増減幅を効率的に拡大し、該液体に浮かぶ該柱状の浮体の上下運動幅を拡大すること、を目的とする方法であって、
前記「組み合わせ」において、該容器に収容される浮体の断面積をより大きくすること、換言すれば、該浮体の側面と該容器の内部側面との間隔を、より狭小に造作し、該間隔に存在する液体量を、より削減すること、によって、該「物体の挿入と抜去」あるいは「液体の注入と排出」による液位の増減幅をより拡大させ、該液体に浮かぶ該柱状の浮体の上下運動の幅をより拡大させることができること、を特徴とすること、
前記「浮体の鉛直拡大の方法」は、
前記より大きな浮体体積によるより大きな発生浮力によって、駆動動力を上回る発生動力を得ることを目的とした方法であって、より大きなエネルギー密度を得る目的において、浮体をより鉛直方向に拡大して浮体体積を拡大し、発生動力を増大させること、この駆動動力一定、発生動力増大の過程において、「発生動力>駆動動力」を具現することを特徴とすること、
該発電方法は、該磁石と該コイルとの組み合わせにおいて、浮体に搭載した磁石を上下に移動させて、磁石とコイルとの位置関係を変化させること、あるいは、浮体に搭載したコイルを上下に移動させて、磁石とコイルの位置関係を変化させること、によって、該コイルに誘導電流を生じさせること、を特徴とすること、前記「液位増減方法」と前記「発電方法」とによって発電することを特徴とする、「物体挿抜式発電機」。
【請求項2】
「自立型間隙操作式浮体」であって、容器と、液体と、浮体と、蛇腹上部と、基盤と、蛇腹下部と、蛇腹上部の天井と蛇腹下部の底部とを結ぶ連携具と、蛇腹上部に設けられた開口部と開口部開閉装置と、オプションとしての、浮体の上部に設けられたシャフトと、浮体の上下運動を回転運動に変換する装置と、変速ギヤと、発電モーターと、コイルと、電磁石と、からなる。
浮体の上には、浮力を失った浮体を下降させるに足る液圧を有する液体が存在する。
開口部開閉装置は、電磁弁と該電磁弁の開閉を制御する装置、あるいはレバーによって操作する開閉バルブとからなり、該開閉バルブには、浮体の上昇到達点において、該レバーと接触して該開閉バルブを閉じる用具、浮体の下降到達点において、該レバーと折衝して該開閉バルブを開放する用具とともに用いる。
開口部開閉装置によって開口部を開放すると、浮体に浮力が生じて、該浮体は上昇する。上昇した浮体の開口部を閉鎖すると、浮体は浮力を失い、浮体の上に存在する液体の圧力によって浮体は下降する。
前記過程を反復して、浮体が連続して上下運動することを特徴とする。
前記浮体の上下運動を利用して発電する場合は、
上下運動を回転運動に変換する装置を用いて、浮体の上下運動を回転運動に変換し、変速ギヤを経て発電モーターを駆動する。
あるいは、シャフトに電磁石を設け、該磁石との組み合わせで電磁誘導を具現するに足る位置に設けられたコイルと、
あるいは、シャフトにコイルを設け、該コイルとの組み合わせで電磁誘導を具現するに足る位置に設けられた磁石と、の構成において、浮体の上下運動によって該シャフトを上下運動させ、これをもって該磁石とコイルとの位置関係を変化させて電磁誘導を生じさせること。
前記構成をもって発電することを特徴とする、
【請求項3】
請求項1の「物体挿抜式発電機」と、請求項1の「液体注排出式発電機」と、
請求項2の「自立型間隙操作式浮体」と、「推輓式間隙操作式浮体」と、「双代式間隙操作式浮体」の各「浮力式動力発生装置」群から選択された一つあるいは複数の「浮力式動力発生装置」を利用した動力装置であって、
該「浮力式動力発生装置」と、「往復式コンプレッサー」と、からなる「浮力式コンプレッサー・往復式」と
該「浮力式動力発生装置」と、「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と、「回転式コンプレッサー」と、の組み合わせからなる「浮力式コンプレッサー・回転式」と、
該「浮力式動力発生装置」と、浮体の上下運動によって駆動する「往復式流体ポンプ」と、からなる「往復式流体ポンプ」と、
該「浮力式動力発生装置」と、「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と、「回転式流体ポンプ」と、浮力式流体ポンプ・回転式と、
該「浮力式動力発生装置」と、「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と、「変速機」と、「タービン」と、からなる原動機と、
該「浮力式動力発生装置」と、「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と、「変速機」と、「発電モーター」と、からなる「発電機」と、
該「浮力式動力発生装置」と、前記「浮力式コンプレッサー」と、「管集約型圧縮空気ボンベ」あるいは」圧縮空気ボンベ」と、「吐出量を調整する装置」と、「タービン」と、「変速機」と、「発電モーター」と、からなる「発電機」と、
該「浮力式動力発生装置」と、前記「浮力式コンプレッサー」と、「管集約型圧縮空気ボンベ」あるいは」圧縮空気ボンベ」と、「吐出量を調整する装置」と、「タービン」と、「変速機」と、からなる「圧縮空気エンジン」と、
該「浮力式動力発生装置」と、前記「浮力式流体ポンプ」と、「タービン」と、「変速機」と、「発電モーター」と、からなる「流体発電機(水流発電機)」と、
該「浮力式動力発生装置」と、前記「浮力式流体ポンプ」と、「タービン」と、「変速機」と、からなる「流体エンジン」。
【請求項4】
「圧縮空気ボンベ」を改良した「管集約型圧縮空気ボンベ」であって、管をコイル状あるいは蛇行状あるいは球状あるいは任意の形状に集約したボンベであることを特徴とし、該ボンベに圧縮空気を収容すること、該ボンベは、回転体あるいは非回転体を用いること、該非回転体は、該ボンベを搭載する装置に、該装置の形状に合わせて造作し収容することができること、該ボンベの管は、素材として金属あるいは炭素繊維を含む繊維あるいは合成樹脂を利用すること、該ボンベの破裂を防止することを目的として、該ボンベに、破裂防止装置として、該ボンベより低圧の該「管集約型圧縮空気ボンベ」を、開閉弁によって接続し、ボンベの破裂を齎す可能性のある事態において、該開閉弁を開放して、該ボンベ内の空気を該破裂防止装置に収容すること、を特徴とする「管集約型圧縮空気ボンベ」。
【請求項5】
「浮力式動力発生装置」の、浮体の上下運動を利用した装置群であって、
該上下運動を回転運動に変換する装置として、
はずみ車と連接棒の組み合わせからなる装置と、
クランクシャフトと連接棒とはずみ車の組み合わせからなる装置と、
ラックとワンウェイベアリングとはずみ車の組み合わせからなる装置と、からなる「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」を利用することができること、
「浮力式装置」と「往復型コンプレッサー」と、からなり、該浮体の上下運動を利用して駆動する「浮力式往復型コンプレッサー」と、
「浮力式装置」と該「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と「回転型コンプレッサー」と、からなり、浮体の上下運動を回転運動に変えて「回転式コンプレッサー」を駆動する「浮力式回転型コンプレッサー」と、
「浮力式装置」と「往復型流体ポンプ」と、からなり、該浮体の上下運動を利用して駆動する「浮力式往復型流体ポンプ」と、
「浮力式装置」と「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と「回転型流体ポンプ」とからなり、浮体の上下運動を回転運動に変えて「回転型ポンプ」を駆動する「浮力式回転型流体ポンプ」と、
「浮力式装置」と「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」とオプションとしての「変速機」とからなり、浮体の上下運動を回転運動に変えて駆動する原動機と、
「浮力式装置」と「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」と「発電機」とオプションとして「変速機」と、からなり、浮体の上下運動を回転運動に変えて駆動する「発電機」と、
「浮力式装置」と前記「浮力式コンプレッサー」と「管集約型圧縮空気ボンベ」あるいは「圧縮空気ボンベ」と「吐出量を調整する装置」と「タービン」と「発電機」とオプションとしての「変速機」とからなる、「圧縮空気発電機」と、
【請求項6】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする、「交通機関と該交通機関に関連する設備あるいは装置」であって、
交通機関の電力供給設備であって、
浮揚式架線であって、電源と、架線と、架線支持ドローンと、架線支持具と、からなり、該架線支持ドローンは、架線から集電しつつ飛行し架線を支持すること、該架線支持具は、架線同士を隔離して接触を防止すること、を特徴として空中に敷設される浮揚式架線と、
固定式架線であって、地上あるいは建造物上に敷設される架線であって、架線と、該架線を支持する支柱と、前記架線支持具と、からなること、支柱は電信柱あるいは鉄塔を利用することができること、該架線のたわみを防止する目的で前記架線支持ドローンを利用することもできること、を特徴とする「固定式架線」と、
該浮揚架線あるいは該固定式架線を利用する交通機関が具える集電ドローンであって、該交通機関からの有線による給電を利用して飛行すること、集電時は、センサーを具えた制御装置によって交通機関から架線に接近し探知し接触すること、非集電時は、該架線から離線し、該交通機関に移動すること、を特徴とする集電ドローンと、
「移動型有線式航空機」であって、該集電ドローンと、プロペラあるいは固定翼と、電動モーターと、蓄電池と、充電装置と、オプションとしての内燃機関と、を含み、該浮揚式架線あるいは該固定式架線から該集電ドローンによって受電し飛行すること、あるいは蓄電池によって飛行すること、プロペラによる水平離着陸、あるいは回転翼による垂直離着陸によって飛行すること、を特徴とする有線式航空機と、
「定位置型有線式航空機」であって、地上あるいは船舶を含む交通機関に具えた電源と、該電源と該航空機を結ぶ電線と、電動モーターと、回転翼と、を含み、該電線からの給電によって飛行すること、回転翼によって垂直離着陸できること、を特徴とする「定位置型有線式航空機」と、
前記「移動型有線式航空機」を利用したロケットの空中発射設備であって、
電源と、浮揚式架線と、集電ドローンを具えた「移動型有線式航空機」を利用した「ロケット空中発射装置」と、発射基地と、を含み、該「ロケット空中発射装置」がロケットを搭載し、該「浮揚式架線」から集電ドローンによって受電しつつ該ロケットを高空へ運搬し、空中発射させること、発車後は、該「浮揚式架線」から集電ドローンによって受電しつつ発射基地に帰還すること、を特徴とする、「ロケットの空中発射設備」と、
前記「移動型有線式航空機」を利用した、貨物としての自動車あるいはコンテナあるいは貨車あるいは船舶あるいはバージを含む運搬物の運搬設備であって、
電源と、浮揚式架線と、固定式架線と、集電ドローン具えた「移動型有線式航空機」を利用した運搬装置と、を含み、該「運搬装置」が該「運搬物」を搭載し、該「浮揚式架線」あるいは「固定式架線」から集電ドローンによって受電しつつ該「運搬物」を運搬すること、を特徴とする、「運搬物の運搬設備」と、
航空機の「離着陸補助設備」であって、
航空機の搭載と解放を容易にすることを目的とした「フック可変式面ファスナー」であって、フックとリングからなり、該フックは可変式であって、該フックを折り曲げて該リングと接着させ、該フックを伸ばして該リングから剥離すること、フックとリングの正しい接着位置を判断して接着を実行することを目的とした装置であって、フック側とリング側の一方又は両方に設けたセンサーの情報を利用し、フックを装着した物体をリング側の接着予定位置に移動させて接着させる装置、あるいは、リングを装着した物体をフック側の接着予定位置に移動させて接着させる装置、を利用すること、を特徴とする「フック可変式面ファスナー」と、
該「フック可変式面ファスナー」と回転翼とを具えた、垂直離着陸を特徴とする「離着陸補助航空機」であって、該浮揚式架線と、該集電ドローンと、電動モーターと、蓄電池と、内燃機関と、から選択された一つあるいは複数の装置を利用して飛行すること、オプションとしての、防風設備を具えた離着陸場と、該「フック可変式面ファスナー」を具えた航空機と、
離陸は、「離着陸補助航空機」が、該「フック可変式面ファスナー」を利用して被搭載航空機を搭載し、上昇し、該被搭載航空機を解放すること、着陸は、「離着陸補助航空機」が飛行しつつ、該「フック可変式面ファスナー」を利用して被搭載航空機を捕捉し、搭載し、下降し、着陸し、該被搭載飛行機を解放すること、を特徴とする、「離着陸補助設備」と、
請求項4に記載の「管集約型圧縮空気ボンベ」を利用する有人航空機あるいはドローンであって、該「管集約型圧縮空気ボンベ」を、搭載すること、あるいは該「管集約型圧縮空気ボンベ」で機体を造作すること、該「浮揚式架線」と、該「固定式架線」と、蓄電池と、電動モーターと、内燃機関と、該「管集約型圧縮空気ボンベ」と、から選択された一つあるいは複数の装置を利用して、プロペラあるいは回転翼を駆動すること、該「管集約型圧縮空気ボンベ」の空気噴射を利用して加速すること、オプションとしての、回転翼を包むネットのカバーを装備すること、を特徴とする「集約型圧縮空気航空機」と、
請求項4の「動力発生装置群」と、「内燃機関」と、からなる装置群の中から選択された、一つ又は複数の装置を、搭載しあるいは牽引して利用すること、アクセルペダルを用いずアクセル操作は手動操作の器具を用いること、該アクセル操作で一定の速度を設定することが可能であること、オプションとしての集電ドローンを具えること、を特徴とする自動車と、
請求項4の「動力発生装置群」と、「内燃機関」と、からなる装置群の中から選択された、一つ又は複数の装置を、搭載しあるいは牽引して利用すること、を特徴とする電車と、
請求項4の「動力発生装置群」と、「内燃機関」と、からなる装置群の中から選択された、一つ又は複数の装置を、搭載しあるいは牽引して利用すること、を特徴とする船舶あるいは潜水船であって、オプションとしての、積載物の品質低下を防止することを目的として、船倉を窒素で満たす装置を具えること、
「振動式自動車移動装置」であって、振動装置を利用し、自動車の車輪の一部又は全体を振動させることによって、該自動車の位置を任意の方向に回転あるいは移動させること、を特徴とする、「振動式自動車移動装置」と、
バージ曳航船舶とバージと潜水バージ曳航潜水船と潜水バージとからなるバージ曳航式輸送手段であって、バージ曳航船舶と潜水バージ曳航潜水船は、請求項3の「動力発生装置群」と、「内燃機関」と、からなる装置群の中から選択された一つ又は複数の装置を搭載あるいは牽引して、該バージあるいは潜水バージを曳航すること、を特徴とすること、
バージと潜水バージは、複数を連結することができること、自走装置を具えることができること、曳航される後続の「バージあるいは潜水バージ」の正面抵抗を減少させることを目的として、各バージ曳航式輸送手段は、後続の「バージあるいは潜水バージ」の正面に気泡を噴射する装置を具えることができること、オプションとしての、積載物の品質低下を防止することを目的として、船倉を窒素で満たす装置を具えること、
航空機あるいは飛行艇であって、
請求項4の「動力発生装置群」と、「内燃機関」と、からなる装置群の中から選択された、一つ又は複数の装置を利用し、固定翼あるいは回転翼あるいは固定翼と回転翼の併用、によって飛行すること、
A,請求項4の「圧縮空気ボンベ」を利用し、該「圧縮空気ボンベ」から吐出される圧縮空気の噴射、によって飛行する機能と、
B,請求項4の「フック可変式面ファスナー」を利用して、「圧縮空気ボンベ」あるいは「蓄電池」あるいは「燃料タンク」を「交換」して飛行を継続する機能と、
C,「定位置型有線式航空機」を利用した空中の「交換用基地」において、該「交換」を実行すること、あるいは地上の該「交換用基地」において、該「交換」を実行する機能と、
D,該「圧縮空気ボンベ」あるいは「蓄電池」あるいは「燃料タンク」、を空中で交換すること、を目的とした航空機を利用し、飛行中に、該「交換」を実行する機能と、
E,該「飛行艇」は、噴射装置と該請求項3の「圧縮空気ボンベ」を利用し、離着水時に、機体が接触する海面に気泡を噴射する機能と、からなる前記AからEの機能の群から選択された、一つ又は複数の機能を具えること、を特徴とする、航空機あるいは飛行艇」と、
請求項3の「動力発生装置群」と請求項4の圧縮空気ボンベと、から選択された、一つ又は複数の装置を利用し、海洋資源開発を目的とする「潜水船」であって、請求項3の「動力発生装置群」から選択された、一つ又は複数の装置を利用した自家発電装置を具えること、工場の機能を具えること、海底資源を採掘し、該採掘した資源を加工すること、を特徴とする、「潜水船」と、
「集電ドローン」を具えたバス・トラックを含む電気自動車に給電することを目的とした架線であって、送電網との接続あるいは自家発電機による発電による電気を利用すること、上り坂を含む道路の特定区間に限定的に設置すること、信号機あるいは停留所に設置し、停車時と発車時に給電すること、を特徴とする電気自動車用架線と
自家発電機を利用した充電設備であって、請求項3の「動力発生装置群」を利用して発電し、自家発電機と、一つあるいは複数の充電器からなり、電動式の「交通手段」に充電することを目的とした、「充電設備」と、
自家発電機を利用した水素充填設備であって、請求項3の「動力発生装置群」を利用し、水の電気分解によって水素を製造し、水素を利用する「交通手段」に水素を充填することを目的とした、「水素充填設備」と、
自家発電機を利用した圧縮空気充填設備であって、請求項3の「動力発生装置群」を利用して、圧縮空気ボンベを利用する「交通手段」に圧縮空気を充填することを目的とした、「圧縮空気充填設備」と、
からなる、交通機関と該交通機関に関連する設備あるいは装置。
【請求項7】
請求項4の「動力発生装置群」から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、
を特徴とする「ドローン輸送システム」であって、ドローンと、請求項5の浮揚式架線あるいは固定式架線と、充電器を具えた充電基地と、からなる「ドローン輸送システム」。
【請求項8】
請求項4の「動力発生装置群」から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする、造水機であって、
大気中の水蒸気を凝縮して造水することを特徴とする造水機であって、熱交換器を利用した冷却機と、冷却された物体と、送風機と、からなり、該送風機によって大気を該冷却された物体に接触させ、大気中の水蒸気を凝縮させて造水すること、を特徴とする冷却式造水機と、
原水に加熱した気泡を注入し、原水を通過した水蒸気を含む熱気を冷却して造水することを特徴とする、造水機であって、原水と、原水を収容する容器と、原水に高温の気泡を注入する装置と、「原水の注入と排出を制御する装置」と、凝縮機と、からなり、該「原水の注入と排出を制御する装置」を利用して、該容器内の原水に高温の気泡を注入し、該原水を通過した水蒸気を含む空気を、凝縮機を利用して凝縮させることによって造水すること、を特徴とする、高温気泡注入式造水器」と、
該「高温気泡注入式造水器」の凝縮器を不使用あるいは廃し、濃縮あるいは乾燥させる対象物に高温の気泡を注入し、該対象物を通過した水蒸気を含む空気を排出し、該対象物を濃縮する「濃縮器」、あるいは該対象物の水分をすべて排出し乾燥させる「乾燥器」として用いること、を特徴とする、「高温気泡注入式濃縮器あるいは乾燥器」と、からなる造水機。
【請求項9】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする、「漁業の漁具と装置と設備」であって、
漁業用の有人航空機あるいはドローンであって、請求項 の圧縮空気ボンベと、蓄電池と、内燃機関と、陸上あるいは船舶あるいは航空機の電源から引かれる架線からの集電と、から選択された、一つ又は複数の動力源を利用すること、陸上あるいは船舶あるいは航空機からの遠隔操作が可能であること、魚類の探知装置と、網漁法漁具と、釣漁法漁具と、撒き餌漁法漁具と、生簀型漁獲物収容運搬装置と、から選択された一つあるいは複数の装置を具え、各業法を実行できること、を特徴とする漁業用ドローンと、
潜水漁船であって、漁船と結ぶ架線と、自家発電機と、音波による通信装置と、有線式の自走可能なシュノーケルと、有線式の自走可能なアンテナを具えた通信装置と、前記シュノーケルとアンテナを一体化した装置と、有線式で自走可能なカメラと、魚類の探知装置と、網漁法漁具と、釣漁法漁具と、撒き餌漁法漁具と、からなる装置群から選択された一つあるいは複数の装置を具えること、を特徴とする潜水漁船と、
漁船であって、前記「有人航空機あるいはドローン」あるいは前記「潜水漁船」あるいは両者と、連携して漁獲作業を実行する漁船であって、架線による前記「有人航空機あるいはドローン」あるいは「潜水漁船」への給電装置と、有人航空機あるいはドローンの離着陸基地設備と、を具えた漁船と、
海洋牧場の機能を有する漁礁であって、自家発電機と、吸気口と通信装置を具えたフロートと、該フロートと該漁礁を結ぶ通気管と電線と、マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置と、漁礁監視装置と、漁網あるいは魚類を閉じ込める閉鎖空間を作り出す機能を利用する魚類捕獲装置と、漁獲物を輸送する装置と、給餌あるいは撒き餌装置と、からなる装置群から選択された一つあるいは複数の装置を具えること、を特徴とする漁礁と、
曝気フロートであって、吸気口を具えたフロートと、マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置と、を具え、定位置においてマイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを海中に放出すること、を特徴とする曝気フロートと、
曝気船であって、マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置を具え、定位置においてあるいは移動してマイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを海中に放出すること、を特徴とする曝気船と、
からなる、「漁業の漁具と装置と設備」。
【請求項10】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする、「農業の装置と設備」であって、
栽培を目的として、地上あるいは浮体として水上に設置される設備であって、単層あるいは多層の構造であること、全体あるいは部分が密閉あるいは開放の構造であること、播種・散水・収穫を含む農作業を、自動あるいは手動で操作し実行することを特徴とする「農作業装置」と、気温と湿度と照明を管理する装置、土壌殺菌を含む土壌を管理する装置と、水耕栽培の装置と、獣害対策としての柵あるいは電気柵と、虫類を捕獲することを目的として、照明によって虫類を誘引し、吸引装置によって捕獲することを特徴とする「捕虫機」と、自家発電装置と、造水装置と、水上に設置される建築物を移動させる装置と、からなる装置群から選択された一つあるいは複数の装置を具えること、を特徴とする栽培用設備と、
畜産を目的として、地上あるいは浮体として水上に設置される設備であって、単層あるいは多層の構造であること、全体あるいは部分が密閉あるいは開放の構造であること、気温と湿度と照明と臭気を管理する装置を具えること、給餌・搾乳・清掃・排泄物の焼却あるいは亜臨界水による処理を含む畜産業務を実行する畜産業務装置と、獣害対策としての柵あるいは電気柵と、自家発電装置と、造水装置と、水上に設置された建築物を移動させる装置と、からなる装置群から選択された一つあるいは複数の装置を具えること、を特徴とする畜舎用設備と、
該「捕虫機」によって捕獲した虫類を飼料として利用し、養鶏を含む畜産の業務を実行すること、を特徴とする「捕虫機を利用した畜舎」と、
からなる、「農業の設備群」。
【請求項11】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用することを特徴とする「通信設備と通信機器とソフトウェア」であって、
「定位置型有線式航空機」を利用した基地局と、基地局の機能を具えた通信設備と、携帯電話と、スマートフォンと、通信機能を具えたコンピュータと、からなる「通信設備と通信機器」と、通信機能を有する機器に搭載され、「絵文字」と、該「絵文字」の辞書と、該「絵文字」を利用した「絵文字文」の作成の機能と、該「絵文字文」の発信と受信の機能と、該「絵文字文」の翻訳の機能と、を含む「絵文字を利用した表現と通信のソフトウェア」。
【請求項12】
請求項10の「絵文字を利用した表現と通信のソフトウェア」であって、
該「絵文字」は、
本願発明の発明者が絵柄と意味を定めた「絵文字」、を「正規絵文字」とすること、利用者が任意に絵柄を制作し、あるいは既成の絵柄を利用し、意味を定めた「絵文字」、を「任意絵文字」とすること、
該「絵文字」の意味は、自然言語と「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方あるいは両方を利用して表示することができること、
からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
該「絵文字」の辞書は、
該「正規絵文字」と該「任意絵文字」と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と、からなる表現の群から選択された一つ又は複数の表現を収納し、表示すること、
該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」の意味を、多種の自然言語から選択された自然言語と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方又は両方によって表示すること、
該自然言語の発音を収納し、発音すること、多種の自然言語から選択された自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換し表示すること、
からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
該「絵文字文」は、
該「正規絵文字」と該「任意絵文字」と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と数字と自然言語と、を利用することができること、
該「絵文字文」の構文は、本願発明の発明者が定めた規則に従って構成するものを「正規構文」とすること、
該「絵文字文」の構文は、利用者が任意に構成するものを「任意構文」とすること、
該「正規構文」の作成に利用する、自然言語によって表現された多種の構文のサンプル文を「正規サンプル構文」とすること、
からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
該「絵文字文」の作成の機能は、
該「辞書」を利用して、多種の自然言語から選択された自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換すること、
該「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
前記「正規サンプル構文」の各単語の部分に、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換したい自然言語の単語を入力することによって、該自然言語を「正規構文」による「絵文字文」に変換すること、
該「正規サンプル構文」における「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
発信者が構成した自然言語による文の単語群を、単語ごとに該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換して絵文字文を作成すること、
該「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
任意に表現を選択できること、
該「絵文字文」の「絵文字」の意味を、発信者が用意した自然言語と「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方又は両方を利用して表示させること、
該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換したい自然言語を音声入力することによって、該自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換して表示すること、前記音声入力によって、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
の前記機能の群から選択された一つ又は複数の機能からなること、
該「絵文字文」の発信と受信の機能は、
前記作成された「絵文字文」を発信する機能と、
発信された該「絵文字文」を受信し表示する機能と、
からなること、
該「絵文字文」の翻訳の機能は
該「絵文字文」の該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」を、該「辞書」を利用して、多種の自然言語から選択した自然言語に変換すること、
該「変換」において、複数の自然言語による意味が表示された場合に、任意に意味を選択できること、前記変換された自然言語を発音すること、受信した該「正規構文」あるいは「任意構文」による「絵文字文」を、該「辞書」を利用して、受信者が選択した自然言語に、自動と手動の一方又は両方によって翻訳すること、
該「翻訳」において、複数の自然言語の意味が表示された場合に、任意に意味を選択できること、前記翻訳された自然言語を、音声で出力すること、
の前記機能群から選択された一つ又は複数の機能からなること、
該「ソフトウェア」のオプションの機能は、
該「絵文字」と、該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と、数字と、自然言語と、を、動かすこと、あるいは彩色すること、あるいは拡大すること、あるいは縮小すること、
該「絵文字文」を用いた文書の画面に広告を表示すること、
該「正規絵文字」と該「正規構文」を利用して作成された、多種の文書の「雛形」を利用できること、
該「絵文字文」を利用した私文書あるいは公文書は、偽造を防止することを目的として、電子署名と電子認証を利用できること、
該「絵文字文」を利用した契約書を、契約の当事者の希望によって、通信事業者がデータベースに保存すること、
該契約書を該当事者の申し出によって公開すること、
該「正規絵文字」と該「正規構文」と該「雛形」を利用して作成された契約書を、公正証書とすること、
の前記機能群から選択された一つ又は複数の機能を有すること、
を特徴とする、「絵文字を利用した表現と通信のソフトウェア」。
【請求項13】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする飲食業共同店舗と、請求項6の「ドローン輸送システム」を利用した食材と料理の配送業務であって、
建物内に、食材店と、席と、複数の料理店と、が設置され、客は、任意に席を利用し、料理店を選択し料理を注文し、料理店は注文に応じて建物内の食材店あるいは建物外の食材点から食材を仕入れ、調理し、販売する。料理店は、客の利用した席の使用料と食材費を支払うことを特徴とする、飲食業共同店舗と、
多種の食材を在庫し多種の料理を調理する調理センターと、多数の飲食店と、の組み合わせであり、飲食店は自店で用意できない食材あるいは料理をセンターに発注し、請求項6の「ドローン輸送システム」を利用して受け取り、調理あるいは販売することを特徴とする、食材・調理の集中管理センター。
【請求項14】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を利用すること、を特徴とする「環境装置」であって、
二酸化炭素の回収装置と、廃棄物処理を目的とする亜臨界水処理装置あるいは超臨界水処理装置と、溶融炉と、焼却炉と、
回収した二酸化炭素あるいは亜臨界水処理装置あるいは超臨界水処理装置の製造物から得た二酸化炭素と、水を電気分解して得た水素と、を利用した合成燃料の製造設備と、
亜臨界水処理装置と超臨界水処理装置の生産物から資源を回収する亜臨界水資源再生装置・超臨界水処理装置と、
水質浄化を目的とした、マイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを発生させる「曝気装置」と、からなる「環境装置」群。
【請求項15】
請求項11の「絵文字文を利用した表現と通信のソフトウェア」を利用した業務群、であって、通信販売と、オークション運営と、広告業と、新聞業と、出版業と、インターネットサイト運営と、マニュアル作成と、を含む、「絵文字文を利用した表現と通信のソフトウェア、を利用した業務群」。
【請求項16】
請求項4の「動力発生装置群」、から選択された、一つ又は複数の装置を自家発電装置として利用すること、請求項6のドローン輸送システムを利用すること、を特徴とする建造物あるいは建造物群である、立体的人工地盤と、倉庫と、住宅であって、
立体的人工地盤は、鉄材あるいはアルミニューム材を利用して、多層階に組み立てる人工地盤であり、昇降機と、空調設備と、駐車場設備と、通信設備と、生産設備と、防火設備と、防犯設備と、免震装置であって、基礎に設置することあるいは、水槽と懸吊設備からなり、該立体的人工地盤を該水槽に浮かべ、該懸吊機構で支持することを特徴とする懸吊式免震装置であることを特徴とする免震装置と、浮揚式架線と、固定式架線と、航空機の離発着設備と、請求項8の造水機と、河川水を浄化して生活用水とする装置と、請求項14の環境設備と、排水処理設備と、焼却炉を含む廃棄物処理設備と、屎尿処理設備と、からなる群から選択された一つあるいは複数の装置を利用すること、
倉庫は、保管物の品質低下を防止する目的で、倉庫内を窒素で満たす窒素製造装置を具えること、前記立体的人工地盤に収納することも可能であること、
住宅は、分離独立した各部屋が組み合わされて構成されること、火災発生の場合は、火元の部屋内でスプリンクラーの作動、さらに独部屋を散水で包み込むこと、集合住宅も、各戸を分離独立構造とし、集合的に組み立てること、前記立体的人工地盤に収納することも可能であること、
【請求項17】
前記「浮力式動力発生装置」群の中から選択された一つあるいは複数の「浮力式動力発生装置」を利用する製鉄とアルミニウム精錬の方法であって、
製鉄は、前記「浮力式動力発生装置」によって水を電気分解し、得られた水素を利用して製鉄する、水素還元製鉄の方法と、
前記「浮力式動力発生装置」によって発電した電気によってアルミニウムを精錬する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浮体を浮かべる容器内の液体の液位を、該液体に物体を挿抜することによって、あるいは液体を該容器に注排出することによって増減し、該浮体を上下運動に導き、該上下運動を利用して発電する浮力式動力発生装置に関する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【特許文献1】特許第5789231号
【特許文献2】特許第6232530号
【非特許文献1】特願2022-006038号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
1 先行技術・特許第5789231号・特許第6232530号の、「液位増減方法」における「物体の挿入と抜去」「液体の注入と排出」を利用した動力発生方法に適する発電方法を提示する。
【0004】
2 先行技術・特願2022-006038の「推輓式間隙操作式浮体」「双代式間隙操作式浮体」を改良し、浮体が自立的に上下運動する構成を提示する。
該「推輓式間隙操作式浮体」・「双代式間隙操作式浮体」では、推輓(押し引き)の操作や、一方の浮体の上昇によって他方の浮体を下降させるが、本願発明では、特に前記操作を用いることなく、水圧(液圧)によって自然に浮体が下降する。
【0005】
3 前記課題1と2の動力発生装置を利用した利用発明を提示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
電磁誘導の基本的な方法のひとつは、ファラデーの発見による「コイルを磁石のそばにおき,その磁石を動かす」方法である。発生する誘導電流の大きさは、コイルの巻数・磁石の強さ・磁石の動きの速さによって決定される。すると、可能な限り巻数の多いコイルと強力な磁石を用い、可能な限り磁石の動きを早くすることによって、大きな電力が得られることになる。
【0007】
前記方法では、磁石をコイルに近づける時だけではなく、コイルから遠ざける時にも発電がなされる。あるいは、コイルを磁石に近づけ遠ざける方法でもよい。
【0008】
実験器具のレベルでは単に電磁誘導の確認にとどまるが、巨大なコイルと大きく且つ強力な磁石を用い、大きな動力によって磁石あるいはコイル動かすことで実用的な電力を得ることは可能である。
【0009】
本願発明では、コイルあるいは磁石を動かす方法として、先行技術の「物体の挿入と抜去の方法」(物体挿抜法)を用いる。この方法を利用した発電装置を「物体挿抜式発電機」とする。すなわち、
液体を収容した容器に錘を載せた浮体を浮かべる。
浮体側面と容器内部側面との間隔をできるだけ狭小にする。言い換えれば、容器内の浮体の断面積を可能な限り大きくする。(先行技術「極少流体」の原理)図1において、浮体1と、液体2と、貯液部3とつながった容器と、物体4を挿入し抜去することによって容器内の液位を増減し、これをもって液体に浮かぶ浮体を上下運動に導く。浮体の上部に磁石5を設け、該上下運動によって容器の上方に設けたコイル6の内部で上下に移動させること、あるいは逆に、浮体上部にコイルを設け、容器の上部に設けた磁石をコイルの内部で上下に移動させる方法によって電磁誘導による発電が行われる。
【0010】
前記「物体挿抜法」に加えて、容器内の液体を注排出して液位を増減させる「液体注排出法」も同様の効果がある。
【0011】
大きな浮力を発生させようとする場合、アルキメデスの原理に則れば、F=ρVgにおいて、流体の密度ρを大きくすること、浮体の体積Vを大きくすること、の2つの方法がある。
流体密度ρの拡大・・・重液あるいは水銀を利用する。
浮体体積V=ahの拡大・・・断面積aと高さhを大きくする。
【0012】
浮体体積V=ahの拡大・・・浮体断面積aの拡大と浮体高hの拡大
容器内の浮体の断面積sを拡大すると、浮体側面と容器内部側面との間隔が狭くなる。しかし、該間隔が極めて狭小であっても、浮力はアルキメデスの原理通りに発生する。したがって、容器に収容する浮体の断面積sと高さhを、可能な限り拡大して浮体の体積V=ahを拡大し、発生する浮力F=ρVgを増大させることによって、より大きなコイルあるいは磁石を支えることができる。
【0013】
この場合、エネルギー密度の観点から、断面積aを拡大するより、高さを拡大して浮体体積を拡大し、浮力を増大させるほうが効率的である。物体を挿入して、液位がh上昇したとする。この場合、錘gを載せて浮かぶ高さbの浮体もh上昇する。この上昇幅hはより縦長の浮体も用いても同一である。
高さb・断面積a体積ab錘g・・・上昇幅h
高さ2b・断面積a体積2ab錘2g・・・上昇幅h
高さ3b・断面積a体積3ab錘3g・・・上昇幅h
となる。すなわち、体積が拡大して載せた錘が重くなっても、常に同じ物体の挿入で同じ幅だけ上昇させることができる。
【0014】
「物体挿抜法」・「液体注排出法」に用いる動力が「駆動動力」である。「物体挿抜法」では、物体を抜去する場合に動力が必要となる。挿入は自然落下であって動力は不要である。「液体注排出法」では、液体として容器より高い位置にあって位置エネルギーを持つ液体を落下させて利用する場合、必要な動力は注排水弁の操作のみであって僅少である。自然の流水を利用して弁の操作を実行する機構を用いれば、エネルギー・コストを0にすることも可能である。ここから、「駆動動力が一定」の条件のもとにおいて、より縦長の浮体を用いて該「駆動動力」を上回る浮力を得ることにより、「発生動力>駆動動力」を成立させることは可能である。
【0015】
2 「自立型間隙操作式浮体」
先行技術・特願2021-006829の「推輓式間隙操作式浮体」図2「双代式間隙操作式浮体」図3を改良して「自立型間隙操作式浮体」図4とする。
【0016】
「推輓式間隙操作式浮体」図2
A浮体7と、蛇腹上部8と、蛇腹上部に設けられた開口部9と、基盤10と、蛇腹下部11と、蛇腹下部を上下に押し引きする推輓装置12と、からなる装置を液体中に沈める。
B開口部9を開放すると、液圧が蛇腹内に導通し、浮体7に浮力が生じて浮体は上昇する。この時伸長する蛇腹上部に液体が流入13(←)する。
C浮体が上昇し切ったところで、推輓装置で蛇腹下部を上方に押すと、蛇腹上部に流入した液体が排出14(→)される。
D」開口部を閉鎖して浮力を消滅させ、推輓装置で蛇腹下部を下方に引くと、液体が蛇腹上部から蛇腹下部に移動しつつ、浮体は下降し、Aの状態に戻る。
開口部の開閉には、開口部開閉装置を用いる。
【0017】
「双代式間隙操作式浮体」図3
浮体15と、蛇腹上部16と、該蛇腹上部に設けられた開口部17と、基盤18と、蛇腹下部19と、蛇腹上部の天井と蛇腹下部の底部とを結ぶ連携具20と、双方の連携具を繋ぐロープ状の器具21と、からなる。
右の開口部17を開放し、左の開口部22を閉鎖すると、蛇腹上部16に液圧が導通し、浮体15に浮力が生じて浮体15は上昇する。この時、蛇腹上部16は伸長し、蛇腹下部19は連携具20に引かれて収縮する。同時にロープ状の器具によって左の浮体が下降する。次に左の開口部を開放し、右の開口部を閉鎖すると、左が上昇しロープ状の器具が右を下降させる。この操作を反復する。
開口部の開閉には、開口部開閉装置を用いる。
【0018】
「自立型間隙操作式浮体」図4
前記「双代式間隙操作式浮体」の一方の装置のみを、水中深く沈める。ここで、浮体上部に下向きに作用する水圧をAとし、浮体底部に上向きに作用する水圧をBとする。
左の装置は、開口部23を閉鎖した状態では、浮体上部に水圧Aがかかっているが、浮体底部に上向きに作用する水圧が遮断される。すなわち浮力が生じない。
開口部23を開放すると、浮体上部には水圧A・浮体底部には上向きの水圧Bが作用する。水圧の比較はA<B であって、ここで浮力による上昇力が生じ、浮体が上昇して右の状態になる。蛇腹上部24と下部25は、基盤に導通孔があり、内部の水が相互に移動できる(⇔)。蛇腹上部24は浮体の上昇に伴って伸長し、連携具に上向きに引っ張られた蛇腹下部25は収縮する。したがって、上下の蛇腹内の総水量は常に一定である。
開口部を閉鎖すると、浮体底部に作用していた水圧Bが遮断され、浮力が消滅する。この時、浮体の上部に水圧Aが下向きに作用しており、抗力の無い蛇腹上部が収縮して浮体が下降すると同時に、連携具によって下向きに押された蛇腹下部は伸長し、左の状態に戻る。
前記開口部の開閉を反復すると、浮体は上下移動を反復する。
【0019】
実用的な装置の構成としては、開口部の開閉に、レバー式の開閉弁あるいは電磁弁を用いる。
【0020】
1 レバーを操作して開口部を開放すると、浮体は上昇する。上昇到達点でレバーを操作して開口部を閉鎖すると浮体は下降する。
2 次に、下降到達点でレバーを操作し、開口部を開放すると浮体は上昇する。
3 前記1と2の操作を反復すると、浮体は上下移動を継続する。
【0021】
図5 したがって、浮体の上昇到達地点と下降到達地点に、レバー26と接触して弁を開閉する器具(ストッパー)27を設け、上昇到達地点で弁を閉じて開口部を閉鎖し、下降到達地点で弁を開けて開口部を開放すると、浮体は自立的に往復運動を反復する。
このレバーとストッパーの組み合わせは、前記「双代式間隙操作式浮体」においても利用可能である。
【0022】
電磁弁を用いる場合は「開閉を制御する装置」を利用して、上昇到達地点で弁を閉じ、下降到達地点で弁を開放する。
【0023】
前記「推輓式間隙操作式浮体」・「双代式間隙操作式浮体」・「自立型間隙操作式浮体」は、前記「極少流体」の原理を利用する必要は無く、容器を用いずに、水槽・河川内・湖中・海中等に設置して用いることもできる。
【0024】
3 前記「物体挿抜式発電機」「流体注排出式発電機」「自立型間隙操作式浮体」「推輓式間隙操作式浮体」「双代式間隙操作式浮体」の「浮力式動力発生装置」群を利用した利用発明。
【0025】
利用発明に用いる先行技術・特願2022-006038の装置
○「ラックとワンウェイベアリングとはずみ車」・・・浮体に取り付けたラックが上昇すると、噛み合せたワンウェイベアリングが回転して動力を伝える。浮体が下降するときは、該ベアリングは空転する。このように常に同じ方向にベアリングが回転する。
○「フック可変式面ファスナー」 ・・・平面ファスナーの改良であり、強靭な素材を用いた大型のフックとリングからなり、フックは折り曲げができる。
曲げた状態でフックと接着し、伸ばすことによってフックから剥離する。重量物の運搬に利用できる。
○「管集約型圧縮空気ボンベ」・・・管をコイル状あるいは蛇行状あるいは球状あるいは任意の形に集約して造作したボンベであることを特徴とする。該ボンベは、搭載する装置に該装置の形状に合わせて造作し収容することができる。
該ボンベの管は、素材として金属あるいは炭素繊維を含む繊維あるいは合成樹脂を利用すること、該ボンベの破裂を防止することを目的として、該ボンベに、破裂防止装置として、該ボンベより低圧の該「管集約型圧縮空気ボンベ」を、開閉弁によって接続し、ボンベの破裂を齎す可能性のある事態において、該開閉弁を開放して、該ボンベ内の空気を該破裂防止装置に収容することを特徴とする。
【0026】
前記(0024)「浮力式動力発生装置」群を利用した装置の様々な構成例
構成要素と機能
○浮力式コンプレッサー・往復式
「浮力式装置」・「往復式コンプレッサー」
浮体の上下運動によって「往復式コンプレッサー」を駆動する
○浮力式コンプレッサー・回転式
「浮力式装置」・「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」・「回転式コンプレッサー」
浮体の上下運動を回転運動に変えて「回転式コンプレッサー」を駆動する。
○浮力式流体ポンプ・往復式
「浮力式装置」・「往復式流体ポンプ」
浮体の上下運動によって駆動する「往復式流体ポンプ」
○浮力式流体ポンプ・回転式
「浮力式装置」・「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」・「回転式流体ポンプ」
浮体の上下運動を回転運動に変えて「回転式ポンプ」を駆動する。
○原動機
「浮力式装置」・「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」・「変速機」・「タービン」からなる。電動モーターと同様に用いることができる。回転数は、変速機と浮体の回転速度で調整できる。タービンは素材にファインセラミックスを用いることで軽量化できる。
○発電機
「浮力式装置」・「浮体の上下運動を回転運動に変換する装置」・「変速機」・「発電機」
回転運動で「発電機」を駆動する。
○「圧縮空気発電機」
前記「浮力式コンプレッサー」・「管集約型圧縮空気ボンベ」あるいは」圧縮空気ボンベ」・「吐出量を調整する装置」・「タービン」・「変速機」・「発電機」
空気の吐出によって「タービン」・「発電機」を駆動する。「変速機」を加えてもよい。
○「圧縮空気エンジン」
前記「浮力式コンプレッサー」・「管集約型圧縮空気ボンベ」あるいは」圧縮空気ボンベ」・「吐出量を調整する装置」・「タービン」・「変速機」
空気の吐出によってタービンを駆動し、「圧縮空気エンジン」として用いる。
○「流体発電機(水流発電機)」
前記「浮力式流体ポンプ」・「タービン」・「変速機」・「発電機」
「浮力式流体ポンプ」による水等の吐出によって「タービン」・「発電機」を駆動する。「変速機」を加えてもよい。
○「流体エンジン」
前記「浮力式流体ポンプ」・「タービン」・「変速機」
「浮力式流体ポンプ」による水等の吐出によって「タービン」を駆動し、「流体エンジン」として用いる。タービンは素材にファインセラミックスを用いることで軽量化できる。
【0027】
以下、「交通機関に関連する設備あるいは装置」あるいは「浮力式動力発生装置」群を利用する「交通機関」。搭載用の装置としては「双代式間隙操作式浮体」が適する。
【0028】
「交通機関に関連する設備あるいは装置」
1動力源としての、電源(蓄電池を含む)・圧縮空気ボンベ・水素ボンベ・燃料タンク
2充電・圧縮空気や燃料充填に関連する設備あるいは装置「
3フック可変式面ファスナー」
4電源に関連する架線設備・集電装置(集電ドローンなど)
5融雪に関連する設備あるいは装置
【0029】
2充電・充填装置
充電設備・・・前記「浮力式動力発生装置」群を利用して発電し、電気自動車等の電動式「交通機関」の蓄電池に充電する。
○水素充填設備・・・前記「浮力式動力発生装置」群を利用し、水の電気分解によって水素を製造し、水素を利用する「交通機関」のボンベに充填する
○圧縮空気充填設備・・・前記「浮力式動力発生装置」群を利用し、「圧縮空気ボンベ」「管集約型圧縮空気ボンベ」を利用する「交通機関」のボンベに圧縮空気を充填する
【0030】
4架線設備・集電装置
地上、海上、空中に架線を敷設し、ドローンを利用した集電装置(集電ドローン)を利用して集電し、電動の交通機関に給電する。架線は、交流・直流に対応する。(先行技術・特許第6232530号(0058)以降)
【0031】
浮揚式架線
空中に敷設する架線である。電源と、直流・交流・三相交流に対応する2本あるいは3本の電線からなる架線と、架線同士を隔離し接触を防止するストッパーとしての架線支持具と、架線支持ドローンと、からなる。
【0032】
該架線支持ドローン
浮揚式架線に間隔をおいて配置し、空中で該架線から集電し、回転翼で静止飛行しつつ架線を支持する。給電対象は主に航空機。該架線支持ドローンの保守点検の際は、自ら架線を離脱して整備場へ飛行しつつ移動することもできる。
【0033】
固定式架線
地上、建物上に敷設する。電源と、2本あるいは3本の電線からなる架線と、該架線を支持する支柱と、前記「該架線支持具」と、からなり、交通機関を含む電動装置に給電する。支柱は既存の電信柱あるいは鉄塔を利用することもできる。架線のたわみを防止する目的で前記「架線支持ドローン」を利用することもできる。主に自動車・電車・航空機へ給電する。
【0034】
信号機・停留所・坂道等に短い距離で敷設すると、自動車が停車中に充電し、発車・加速時に集電走行することで走行距離を伸ばすことができる。特に大型車に有効である。
【0035】
○全線架線・部分架線
始点から終点までの全体に敷設するのが全線架線。
始点から終点までの間の特定区間に敷設するのが部分架線。
該電動交通機関は、架線が敷設されていない区間は搭載した蓄電池等の前記動力発生装置を利用する。
【0036】
浮揚式架線は海上に敷設することもできる。
「海上架線設備」・・・海上に、発電設備を具えた「浮体式海上架線設備」を浮かべ、浮揚式架線を敷設する。前記全線架線あるいは部分架線で利用し、無架線の空域は、自力飛行する。海上に航路を設定することは、予期せぬ事故、墜落や荷物落下等に際して、被害を回避できる利点がある。
【0037】
ドローンの種類
○集電ドローン・・・交通機関に設置し、浮揚式架線あるいは固定式架線から集電し該交通機関に給電する。電線を探知し識別し接触するためのセンサーを具えた制御装置を利用する。非集電時は、架線から離線し移動できる。
○親機集電ドローン・・・架線から集電した電気を、他の子機ドローンに給電すし、ドローンの編隊を組織的に運用することができる。
【0038】
5融雪
請求項4の前記「浮力式動力発生装置」を利用した電熱線・熱水・温風で道路・線路を融雪する。
○散水・・・原水は河川水を主体とする。大規模な融雪設備の場合、地下水が枯渇するおそれがある。河川水を濾過し、絶縁電熱線を利用した送水管を用いて水を加熱し送水し、道路あるいは線路に敷設したパイプあるいはホースで散水する。極寒の場合は、
○ロードヒーティング・・・電熱線や絶縁電熱線を利用して道路を温める。
○散水車・・・前記「浮力式動力発生装置」を利用して水を加熱し、散水車を利用して熱水を道路あるいは線路に散水する。散水車は自動車あるいは鉄道車両を利用する。散水後放置すると凍結するので、反復散水が必要となる。
○温風噴射・・・送風管とノズルを利用し、線路あるいは道路に温風を噴射する。
【0039】
前記「浮力式動力発生装置」群を利用する「交通機関」・・・1自動車、2電車、3航空機、4船舶・潜水船、5その他特殊設備
自立走行と集電走行(あるいは飛行・航行)
○自立走行・・・前記「浮力式動力発生装置」を利用した自家発電機の搭載あるいは牽引によって、外部からの給電や充電に依存せず、自立して走行(飛行・航行)する。
○集電走行・・・架線からの集電を利用して走行する。
【0040】
1自動車
本願発明では、搭載する前記「浮力式動力発生装置」の構成には「蓄電池」や「集約型圧縮空気ボンベ」が含まれているが、他に集電・内燃機関を適宜利用することもできる。
【0041】
搭載する「浮力式動力発生装置」の出力が、自動車の駆動動力と同等かそれ以上であれば、外部からの充電を必要としない自立走行となり、蓄電池コストも大幅に低下する。出力が駆動動力以下でも走行距離が延伸する。バス・トラック等の大型自動車は、大型大出力の発電機が搭載可能であり、蓄電池の性能向上と相まって自立走行の実現可能性は大きい。
【0042】
トラックの場合、車体を前部・中部・後部に分け、前部を運転席・中部を「浮力式動力発生装置」・後部を荷台とするのが合理的である。
【0043】
「圧縮空気自動車」
動力として「集約型圧縮空気ボンベ」を利用する。車体の利用可能な部位をボンベとして利用することができる。衝突事故が頻発するので、安全装置に特別な工夫が必要となる。
【0044】
○電源車・・・「発電機」の構成による「浮力式動力発生装置」を搭載し、発電と給電を主な目的とする自動車。車両の牽引にも利用し得る。
○動力車・・・「原動機」の構成による「浮力式動力発生装置」を搭載し、動力を、電気ではなく力学的エネルギーとして用いる自動車。
【0045】
手動操作のアクセル・・・踏み間違え防止の目的でアクセルペダルは用いない。
アクセル操作で一定の速度を設定する機能を具える。
【0046】
「振動式自動車移動装置」
振動装置を利用し、自動車の車輪の一部又は全体を振動させることによって、該自動車の位置を任意の方向に回転あるいは移動させること、を特徴とする。
【0047】
2電車
蒸気機関車やディーゼル機関車は気動車の範疇であるが、蒸気やディーゼルに代えて「自家発電機と電動モーターと蓄電池」を用いる。鉄道車両は筐体が大きく、前記「浮力式動力発生装置」大型の自家発電機を搭載して必要動力を満たすことは可能である。架線を用いないことで保守管理のコストを削減できる。
レールバスやデュアル・モード・ビークルへの適用は、とりわけ地方交通機関に経営上のメリットをもたらす。
【0048】
部分架線・・・駅あるいは上り坂に部分的に設置し、発車時と勾配での負担を軽減する。加速した後の電気消費量は少ない。駅以外の架線は保守管理が不要となる。
【0049】
○電源車・・・「発電機」の構成による「浮力式動力発生装置」を搭載し、発電と給電を主な目的とする車両。車両の牽引にも利用し得る。
○動力車・・・「原動機」の構成による「浮力式動力発生装置」を搭載し、動力を、電気ではなく力学的エネルギーとして用いる車両。
【0050】
3航空機
「電動航空機」・・・前記「発電機」の構成による「浮力式動力発生装置」(蓄電池・改良した圧縮空気ボンベを含む)を搭載する有人あるいは無人の航空機。
「フック可変式ファスナー」を利用して蓄電池を交換すれば、自立飛行が可能になる。オプションとして内燃機関、架線からの集電を利用する有人あるいは無人の航空機。
【0051】
「圧縮空気航空機」
前記「圧縮空気エンジン」の構成による「浮力式動力発生装置」を搭載し、管集約型圧縮空気ボンベ」を利用する有人あるいは無人の航空機。機体の利用可能な部位をボンベとして利用することができる。「圧縮空気エンジン」でプロペラあるいは回転翼を駆動して飛行する。「フック可変式ファスナー」を利用してボンペを交換すれば、自立飛行が可能になる。オプションとして、内燃機関を利用しても良い。安全対策として、回転翼を包むネットのカバーを装備するとよい。
【0052】
架線集電型航空機・・・移動型あるいは定位置型がある。
「移動型有線式航空機」
大型で遠距離飛行に適する。前記「浮力式動力発生装置」(蓄電池・改良した圧縮空気ボンベを含む)と、集電ドローンと、自家発電機と、電動モーターと、プロペラあるいは回転翼と、蓄電池と、充電装置と、オプションとしての内燃機関と、からなり、該浮揚式架線あるいは該固定式架線から該集電ドローンによって受電し飛行する。受電しないときは蓄電池を用いる。集電のみで飛行する場合は、前記「浮力式動力発生装置」自家発電機は搭載しなくてもよい。プロペラによる水平離着陸、あるいは回転翼による垂直離着陸が可能な、有人あるいは無人航空機。
【0053】
「移動型有線式航空機」と電動式航空機で編隊を組み、「移動型有線式航空機」から該電動飛行機に給電することもできる。この給電機能によって、複数の航空機が連携して集団飛行することができる。
【0054】
「定位置型有線式航空機」
限定した空域に留まり長時間飛行する。地上あるいは船舶を含む交通機関に具えた電源と、該電源と該航空機を結ぶ電線と、プロペラあるいは回転翼と、電動モーターと、蓄電池と、充電器と、からなる、有人あるいは無人航空機。
【0055】
電線で電源と航空機を結び、電源からの給電によって飛行する。他の「定位置型有線航空機」に給電することもできる。この給電機能によって、複数の「定位置型有線式航空機」が連携して集団飛行することができる。有人あるいは無人操縦、回転翼による垂直離着陸。
【0056】
「集約型圧縮空気航空機」
前記「管集約型圧縮空気ボンベ」を利用する有人あるいは無人の航空機。「管集約型圧縮空気ボンベ」を搭載すること、あるいは該「管集約型圧縮空気ボンベ」で機体を造作してもよい。ボンベの噴射で推進し飛行する、あるいは噴射でプロペラあるいは回転翼を駆動して飛行する。短距離用のドローンに適する。「浮揚式架線」あるいは「固定式架線」と集電ドローンを利用した集電飛行と、蓄電池と、電動機と、内燃機関との併用でも良い。安全対策として、回転翼を包むネットのカバーを装備するとよい。
【0057】
○電源機・・・発電に特化した機体。航空機に給電する、あるいはグライダーを含む航空機等を牽引する。
○動力機・・・動力発生装置の動力を、電気ではなく力学的エネルギーとして用いる。浮体の上下運動を回転運動に変えてプロペラや回転翼を駆動し、グライダーを含む航空機等を牽引する。
【0058】
飛行艇・・・前記「電気航空機」あるいは「移動型有線式航空機」の構成に加えて、「圧縮空気ボンベ」を利用し、離着水時に、機体が接触する海面に気泡を噴射し、着水の衝撃を緩和する機能を有する飛行艇。
【0059】
4船舶・潜水船
自動車や電車と比較すれば船体が極めて大型であり、船舶・潜水船ともに外部からの動力源供給に依存せず、搭載した前記「浮力式動力発生装置」のみで自立航行が可能である。
【0060】
バージ曳航船とバージ・潜水バージ曳航潜水船と潜水バージ
○バージ曳航船は、前記「自家発電型航空機」を搭載して自力航行する。多数のバージを曳航することは燃費上不利であるが、本願発明の前記「自家発電型航空機」であれば、エネルギー・コストは問題にならない。バージは用途別に建造する。一航海で多種のバージを曳航することが可能である。
○潜水バージ曳航潜水船は、潜水バージを曳航して海中を航行する。天候による波の影響を受けないので、船体構造上も有利な点が多い。
○曳航される後続の「バージあるいは潜水バージ」の正面抵抗を減少させることを目的として、後続の「バージあるいは潜水バージ」の正面に気泡を噴射する装置を具えるとよい。これは各バージが船尾に具える。
○バージは短距離の自力航行能力を具えると、着岸の際に有利である。
○積載物の品質低下を防止することを目的として、船倉を窒素で満たす装置を具えるとよい。
潜水船は、自家発電機能によって劇的に用途が広がる。輸送のみならず、漁業・資源探査等多様な用途が可能となる。
【0061】
海洋資源開発を目的とする「潜水船」・・・海底資源の採掘のみでなく、該採掘した資源を加工する工場の機能を具えるとよい。
【0062】
5その他の特殊設備
ロケットの空中発射設備
「移動型有線式航空機」を利用する。電源と、浮揚式架線と、集電ドローンを具えた「移動型有線式航空機」を利用した「ロケット空中発射装置」と、発射基地と、からなる。「ロケット空中発射装置」がロケットを搭載し、該「浮揚式架線」から集電ドローンによって受電しつつロケットを高空へ運搬し、空中発射させる。発射後は、該「浮揚式架線」から集電ドローンによって受電しつつ発射基地に帰還する。
【0063】
「移動型有線式航空機」を利用した運搬設備
貨物、自動車、コンテナ、小型船舶、バージ等の運搬物を空輸する。電源と、浮揚式架線あるいは固定式架線と、集電ドローン具えた「移動型有線式航空機」によって「運搬装置」を構成する。「運搬装置」が「運搬物」を搭載し、「浮揚式架線」あるいは「固定式架線」から集電ドローンによって受電しつつ運搬する。
【0064】
航空機の「離着陸補助設備」
水平飛行する航空機を垂直離着陸させる設備である。一定範囲の移動能力を具えた「定位置型有線式航空機」である「離着陸補助航空機」と、浮揚式架線と、集電ドローンと、蓄電池と、「フック可変式面ファスナー」と、オプションとしての内燃機関と、からなる。
【0065】
「離着陸補助航空機」は、浮揚式架線から集電ドローンによって受電し、電動モーターと、蓄電池と、回転翼とを利用して飛行する。オプションとして内燃機関を利用しても良い。離着陸場は、地上、建物、船舶に設置する。防風設備を具えるとよい。離着陸補助される航空機は、「フック可変式面ファスナー」を具える。
【0066】
○離陸は、「離着陸補助航空機」が、「フック可変式面ファスナー」を利用して被搭載航空機を搭載し、上昇し、飛行しつつ該被搭載航空機を解放する。
○着陸は、「離着陸補助航空機」が、飛行しつつ、「フック可変式面ファスナー」を利用して被搭載航空機を捕捉し、搭載し、下降し、着陸し、被搭載飛行機を解放する。
【0067】
前記「浮力式動力発生装置」・「交通機関と該交通機関に関連する設備あるいは装置」を利用した「ドローン輸送システム」
現在の輸送方法の主流はコンテナ輸送であり、ダンボールもコンテナの一種である。宅配便は、集荷→営業所→トラックターミナル(振り分けてパレット化)→路線トラック→目的地トラックターミナル(振り分け)→営業所(小分け)→相手先、とかなり煩雑な過程を辿る。問題は、輸送機関の乗り換えと荷物の振り分けにある。
【0068】
我が国の物流は100キロメートル以内が80パーセント近くを占める。そのほとんどが自動車輸送であるが、今後、ドローンが有力な輸送手段となる可能性はある。空は渋滞も信号もなく、依頼主から届け先まで直行できる。すなわち、乗り換えと振り分けが不要となる。雨天・強風にも対応できる宅配ボックスは必須である。ドローンの自立飛行が可能となれば、距離は無関係であるが、現状では充電と集電が現実的である。
【0069】
輸送用ドローンの特徴
電源
○充電基地・・・一階あるいは多層階の充電基地。架線が未整備の地域で有効。
残量低下で充電基地を利用しつつ目的地まで蛙飛びのように飛行する。バッテリー交換方式でもよい。
○固定架線あるいは浮揚架線・・・道路は行き止まり箇所を除いて、すべて繋がっている。しかし、架線を道路状に、密に網羅することは現実的ではない。
架線は散在させ、集電飛行と自力飛行を組み合わせる。
○鉄道架線の利用・・・集電方式は出力が大きく、多機集中使用で、大型トラックを凌駕する可能性はある。線路の架線を固定式架線としてすれば、貨物列車をドローン群で代替できる可能性はある。この方法は、超低空縦列飛行となり、トンネルも通過できる。荷物の落下事故発生でも付近住民への被害の可能性は極めて小さい。
【0070】
ルート
幹線道路あるいは幹線鉄道のように、主要地点間を結び、大量のドローンを飛行させる動脈としての架線を「幹線架線」、幹線に繋がり枝分かれする毛細血管としての架線を「支線架線」とする。鉄道架線は「幹線架線」となる。
【0071】
輸送用ドローンの特徴
○給電機能・・・ドローンは他のドローンに給電する機能を持つ。浮揚式架線あるいは固定式架線から集電飛行しつつ他のドローンに給電することにより、多数のドローンが立体的な編隊を組むことも可能となる。
飛行装置・・・GPS・通信装置・制御装置により、自動操縦と遠隔操縦、単独飛行と編隊飛行を可能とする。
○編隊飛行・・・集団飛行によって、組織的な輸送が可能になる。大量の荷物は「数珠つなぎドローン」による分割輸送で対処する。大型重量物はドローンの複数使用で積載能力を拡大する。個々の機体の改良による個機優秀化では限界がある。ドローン標準機の多機集中使用が合理的である。三次元の編成は、他の交通手段では非常に困難である。
【0072】
ドローン輸送の例 単独→集団→単独
○依頼主が荷物をドローンに積載し、ドローンが支線架線によって、目的地方面への幹線架線へ単独飛行し、同一方面へのドローン群と編隊を組み、集団で幹線架線を飛行し、目的地付近で別れ、支線架線によって、届け先へ単独飛行で配達する。
○輸送業者の営業所→依頼人・積み込み→充電基地あるいは支線架線を選択し利用しつつ幹線架線→目的地近辺で離脱し充電基地あるいは支線架線を選択肢利用しつつ受取人へ配達する。
○自家用ドローンに積み込み→充電基地あるいは支線架線を選択し利用しつつ本線架線→目的地近辺で離脱し充電基地あるいは支線架線を選択肢利用しつつ受取人へ配達する。
いずれも宅配ボックスは必須である。
【0073】
ドローン輸送をインフラとして考える場合、その建設コストの劇的な低廉化か注目される。土地収容も、長大な建造物も不要である。敷設は電源と架線と架線支持ドローン。そこに、無数のドローンが、単独で、編隊で、貨物を搭載して行き交う。
【0074】
輸送料金は、葉書や封書と同様に全国一律とすべきである。超高速全国一律料金の経済効果は計り知れないほど大きい。遠隔のハンディがなくなり、地方間格差・一極集中の是正が可能になる。
【0075】
造水機
我々が利用する淡水は、すべて雨水由来であり、主に河川から採取する。地中に長期間貯蔵された雨水は、地下水として利用される。これらは雨水の間接利用である。雨水を直接採取して用いる場合は直接利用となる。さらに、雨水の由来は大気中の水分であって、大気中には想像を遥かにこえる大量の水分が溶け込んでいる。もっとも純度の高い採水方法は、大気中の水蒸気を液化する方法である。
【0076】
凝縮式造水機
大気中の水蒸気を凝縮して造水することを特徴とする造水機であって、圧縮機と熱交換器とを利用した冷却機と、冷却された物体と、送風機と、貯水槽と、からなり、該送風機によって大気を該冷却された物体に接触させ、大気中の水蒸気を凝縮させて造水し貯水する。「浮力式動力発生装置」の中にコンプレッサーがあり、熱交換器と組み合わせてヒートポンプを構成する。送風機によって大気を冷却された物体に接触させ、大気中の水蒸気を凝縮させて造水する。得られた水は蒸留水であり、飲用に適するように加工したほうがよい。
【0077】
舗装された都市に降り注ぐ大量の水は、ほとんどがそのまま海に捨て去られる。
しかし、濾過し殺菌すれば、「中水」として飲用・浴用以外の用途に供し得る。
雨水は、上流ほど純度が高い。河川に流れ込むと、濁流となってしまう。純度の高い段階で貯水し、「中水」専用の水路を設けて下流域に送水すれば、比較的簡易な浄水操作で利用可能になる。純度を高めれば、飲用も可能である。現在の水道事業は、生活用水をすべて「上水」でまかなうところに高コスト要因がある。比較的低コストの「中水路網」を網羅し、自家浄水装置で造水し利用する方法は、大きな可能性を有する。
【0078】
高温気泡注入式造水器
原水が得られ場合には、原水に加熱した気泡を注入し、原水を通過した水蒸気を含む熱気を冷却して造水する。ことを特徴とする、造水機であって、原水と、原水を収容する容器と、原水に高温の気泡を注入する装置と、「原水の注入と排出を制御する装置」と、凝縮機と、貯水槽と、からなる。「原水の注入と排出を制御する装置」を利用して、該容器内の原水に高温の気泡を注入し、該原水を通過した水蒸気を含む空気を、凝縮機を利用して凝縮させることによって造水する。ことを特徴とする。
【0079】
「高温気泡注入式濃縮機あるいは乾燥機」
該「高温気泡注入式造水機」を、濃縮機あるいは乾燥機として利用することができる。濃縮する対象物に高温の気泡を注入し、対象物を通過した水蒸気を含む空気を排出して濃縮する。対象物の水分をすべて排出し乾燥させる「乾燥機」として用いることもできる。
【0080】
凝縮式造水機
ヒートポンプを利用した造水機であって、大気中の水蒸気を凝縮して造水することを特徴とする。ヒートポンプによって物体を冷却し、送風機によって大気を該冷却された物体に接触させ、大気中の水蒸気を凝縮させて造水する。ヒートポンプには該「浮力式動力発生装置」を利用したコンプレッサーを用いる。
【0081】
「漁業の漁具と装置と設備」
請求項4の「浮力式動力発生装置」を利用する「漁業の漁具と装置と設備」
漁業では既にドローンや水中ドローンが利用され始めている。これらの利用によって漁業は、空中・海上・海中の立体的操業に発展する。
○漁船・・・自家発電機搭載によって、自立航行が可能となる。従来の漁法に加えて、ドローンと潜水漁船との連携による3次元漁業が可能となる。
○ドローン・・・自家発電機、蓄電池、圧縮空気ボンベ、内燃機関を適宜利用した自力飛行、陸上あるいは船舶あるいは航空機の電源から引かれる架線を利用した集電飛行陸上あるいは船舶あるいは航空機からの遠隔操作が可能であること、魚類の探知装置と、網漁法漁具と、釣漁法漁具と、撒き餌漁法漁具と、生簀型漁獲物収容運搬装置と、を具える。とくに多数のドローンによる広域探知が可能となる。
○潜水漁船・・・自家発電機による自力航行、音波による通信装置と、有線式の自走可能なシュノーケルと、有線式の自走可能なアンテナを具えた通信装置と、前記シュノーケルとアンテナを一体化した装置と、有線式で自走可能なカメラと、魚類の探知装置と、網漁法漁具と、釣漁法漁具と、撒き餌漁法漁具と、からなる装置群から選択された一つあるいは複数の装置を具えること、
【0082】
漁業とは、商品としての魚を捕獲することであり、商品と生育過程の商品未満とを厳重に選別しなければならない。商品未満は、やがて商品に生育するのであり、「未満」の大量捕獲は、未来の商品の枯渇である。したがって、選別捕獲が鉄則でなければならない。
○選別捕獲・・・従来の漁法とりわけ底引き網は、極めて暴力的な方法であり、自然破壊そのものと言える。魚の習性とリズムに合わせた、自然体の漁法を工夫すべきである。撒き餌によって魚群を定置網へ誘導し、網目の大きさで未成魚は解放する。海中で漁獲対象を詳細に把握しつつ、自然の流れで魚群を誘導する。海の生産力は驚くべきものであるが、さすがに商品未満の大量捕獲が続けば、資源は枯渇する。古来、漁場は自然界の範疇であったが、漁場を高度に人工化することによって、資源の再生産を目的とする管理漁業を実現することができる。
【0083】
海洋牧場の機能を有する漁礁・・・自家発電機で自立的に稼働
マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置、通気管と吸気口、通信装置を具えたフロートと漁礁を結ぶ電線、漁礁監視装置、魚類捕獲装置、漁網あるいは魚類を閉じ込める閉鎖空間を作り出す機能、漁獲物輸送装置、給餌あるいは撒き餌装置、等を特徴とする。
【0084】
曝気装置・・・マイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを発生させる。河川、湖沼さらには湾などの広大な領域に気泡を発生させるには、長期間の連続運転が必要となるが自家発電装置によって可能となる。
○定位置曝気装置・・・吸気口を具えたフロート、通気管、マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置、からなる。
○曝気船・・・マイクロバブルあるいはマイクロナノバブル発生装置を具え、定位置においてあるいは移動してマイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを海中に放出する。
【0085】
「農業の装置と設備」
請求項4の「動力発生装置」群を利用した「農業の装置と設備」である農業用ハウス、植物工場、栽培塔、人工農地、畜舎。
○農業用ハウス・・・自家発電機の利用によって、きわめて低コストで栽培を営むことができる。播種・散水・収穫を含む農作業を、自動あるいは手動で操作し実行することを特徴とする「農作業装置」と、気温と湿度と照明を管理する装置、土壌殺菌を含む土壌を管理する装置と、水耕栽培の装置等を利用する。
○植物工場・・・人工光線を利用する。現状では光熱費が経営を圧迫しているが、本願発明の動力発生装置がコスト問題を解決する。
○栽培塔・・・山間地あるいはフロートを利用して湖沼・海洋に設置可能。多段式、播種・散水・収穫を含む農作業を、自動あるいは手動で操作し実行することを特徴とする「農作業装置」と、気温と湿度と照明を管理する装置、土壌殺菌を含む土壌を管理する装置と、水耕栽培の装置と、獣害対策としての柵あるいは電気柵等を利用する。
○人工農地・・・栽培を目的として、地上あるいは浮体として水上に設置される建築物であって、単層あるいは多層の構造であること、全体あるいは部分が密閉あるいは開放の構造であること、播種・散水・収穫を含む農作業を、自動あるいは手動で操作し実行することを特徴とする「農作業装置」と、気温と湿度と照明を管理する装置、土壌殺菌を含む土壌を管理する装置と、水耕栽培の装置と、獣害対策としての柵あるいは電気柵等を利用する。
○「捕虫機」・・・虫類を捕獲することを目的として、照明によって虫類を誘引し、吸引装置によって捕獲することを特徴とする。
○その他、造水装置と、水上に設置される設備を移動させる装置等を利用する。
○畜舎・・・給餌・搾乳・清掃・排泄物処理を含む畜産業務を自動化すること、家畜の屎尿を含んだ汚水は亜臨界水処理すること、河川水等を原水として「中水」あるいは「上水」を造水する装置を具えること、気温と湿度と照明と臭気を管理する装置を具えること、単層あるいは多層の構造であり、全体あるいは部分が密閉あるいは開放の構造であること、密閉によって、臭気の拡散を防止し、外部からの病原菌侵入を防止することができること、「捕虫機」によって捕獲した虫類を養鶏の飼料として利用すること、等の特徴を有する。
【0086】
「通信設備と通信機器とソフトウェア」
請求項4の動力発生装置を利用した「通信設備と通信機器とソフトウェア」
基地局・放送局・データセンター・インターネット関連設備に自家発電機を設置することの利点は計り知れない。基地局は「定位置型有線式航空機」を利用して空中基地局とすることができる。高空に配置することにより、通信可能エリアが拡大する。携帯電話やパソコンのような小型装置に自家発電機を組み込むことは、現状では非常に困難であるが、充電器やアダプターを自家発電化することは可能である。本願発明の発電機を系統に接続すること、あるいは自宅やオフィスに自家発電機を設置することを前提にすれば、通信機能を持つ通信機器と通信設備は、本願発明の発電機を利用するものといえる。
【0087】
前記通信機器に、絵文字を利用した表現と通信のソフトウェアを組み込む。絵文字を利用することによって、自然言語の壁を超えて、全人類のコミュニケーションが可能になる。
【0088】
「絵文字を利用した表現と通信のソフトウェア」
「絵文字を利用した表現と通信のソフトウェア」の特徴。
該「絵文字」は、本願発明の発明者が絵柄と意味を定めた「絵文字」、を「正規絵文字」とすること、
利用者が任意に絵柄を制作し、あるいは既成の絵柄を利用し、意味を定めた「絵文字」、を「任意絵文字」とすること、
該「絵文字」の意味は、自然言語と「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方あるいは両方を利用して表示することができること、
からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
【0089】
該「絵文字」の辞書は、
該「正規絵文字」と該「任意絵文字」と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と、からなる表現の群から選択された一つ又は複数の表現を収納し、表示すること、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」の意味を、多種の自然言語から選択された自然言語と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方又は両方によって表示すること、
該自然言語の発音を収納し、発音すること、
多種の自然言語から選択された自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換し表示すること、からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
【0090】
該「絵文字文」は、
該「正規絵文字」と該「任意絵文字」と該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と数字と自然言語と、を利用することができること、
該「絵文字文」の構文は、本願発明の発明者が定めた規則に従って構成するものを「正規構文」とすること、
該「絵文字文」の構文は、利用者が任意に構成するものを「任意構文」とすること、
該「正規構文」の作成に利用する、自然言語によって表現された多種の構文のサンプル文を「正規サンプル構文」とすること、
からなる特徴の群から選択された一つ又は複数の特徴を有すること、
【0091】
該「絵文字文」の作成の機能は、
該「辞書」を利用して、多種の自然言語から選択された自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換すること、
該「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
前記「正規サンプル構文」の各単語の部分に、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換したい自然言語の単語を入力すること
によって、該自然言語を「正規構文」による「絵文字文」に変換すること、
該「正規サンプル構文」における「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
発信者が構成した自然言語による文の単語群を、単語ごとに該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換して絵文字文を作成すること、
該「変換」において、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
任意に表現を選択できること、
該「絵文字文」の「絵文字」の意味を、発信者が用意した自然言語と「絵あるいは写真を含む具象的表現」の、一方又は両方を利用して表示させること、
該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換したい自然言語を音声入力することによって、該自然言語を、該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」に変換して表示すること、
前記音声入力によって、複数の表現の候補が表示された場合に、任意に表現を選択できること、
の前記機能の群から選択された一つ又は複数の機能からなること、
該「絵文字文」の発信と受信の機能は、前記作成された「絵文字文」を発信する機能と、発信された該「絵文字文」を受信し表示する機能と、からなること、
【0092】
該「絵文字文」の翻訳の機能は
該「絵文字文」の該「正規絵文字」あるいは該「任意絵文字」あるいは該「絵あるいは写真を含む具象的表現」を、該「辞書」を利用して、多種の自然言語から選択した自然言語に変換すること、
該「変換」において、複数の自然言語による意味が表示された場合に、任意に意味を選択できること、
前記変換された自然言語を発音すること、
受信した該「正規構文」あるいは「任意構文」による「絵文字文」を、該「辞書」を利用
して、受信者が選択した自然言語に、自動と手動の一方又は両方によって翻訳すること、
該「翻訳」において、複数の自然言語の意味が表示された場合に、任意に意味を選択できること、
前記翻訳された自然言語を、音声で出力すること、
の前記機能群から選択された一つ又は複数の機能からなること、
【0093】
該「ソフトウェア」のオプションの機能は、
該「絵文字」と、該「絵あるいは写真を含む具象的表現」と、数字と、自然言語と、を動かすこと、あるいは彩色すること、あるいは拡大すること、あるいは縮小すること、
該「絵文字文」を用いた文書の画面に広告を表示すること、
該「正規絵文字」と該「正規構文」を利用して作成された、多種の文書の「雛形」を利用できること、
該「絵文字文」を利用した私文書あるいは公文書は、偽造を防止することを目的として、電子署名と電子認証を利用できること、
該「絵文字文」を利用した契約書を、契約の当事者の希望によって、通信事業者がデータベースに保存すること、
該契約書を該当事者の申し出によって公開すること、
該「正規絵文字」と該「正規構文」と該「雛形」を利用して作成された契約書を、公正証書とすること、
【0094】
「ドローン輸送システム」を利用した飲食業の業務(請求項12)
かんばん方式は、トヨタが創始し、いまやジャストインタイムとして生産現場での普遍的方法論となっている。しかし、食品・飲食業界での普及は心もとない。自動車の部品は腐らないが、刺し身はすぐ腐る。食品ロスはいまや環境問題であるが、業界では深刻な経営上のロスであり業績を圧迫する。
【0095】
食材・調理の集中管理センターと個別店舗
多種の食材を在庫し、多種の料理を調理するセンターと多数の飲食店との組み合わせであり、飲食店側は自店で用意できない食材あるいは料理をセンターから仕入れて調理あるいは販売する。配送はドローンを利用する。食材は客が注文してからで良い。あるいは自店では調理をせず、酒類以外は、センターからの仕入れのみを販売する。店舗側は場所代と料理代金の差額と酒類の売上を収入源とする。この方法では、品切れと売れ残りが生じない、あらゆる食材を必要量のみ入手し、顧客のあらゆる注文に対応し、ビジネスチャンスを失わない。
【0096】
飲食業共同店舗
建物内に、多種の食材を在庫する食材店、席(客室・テーブル・カウンター)、複数の料理担当店がある。客は任意に席を利用し、料理担当店を選び注文する。
料理担当店は注文に応じて食材店から食材を仕入れ、調理し、販売する。料理担当店は、客の利用した席の使用料と食材費を支払う。このような経営方式は従量制であり、ロスがほとんど発生しない。食材店は、共同店舗以外に販売先を持ち、在庫の完売に務める。食材店は、建物外でもよい。配送はドローンを利用する。
【0097】
「環境装置・設備」(請求項13)
環境装置は、大気汚染、水質汚濁、廃棄物、騒音・振動防止、悪臭、汚泥等の処理、または再利用する装置などと定義される。
請求項4の「浮力式動力発生装置」を利用する「環境装置・設備」。
○二酸化炭素の回収装置
○廃棄物処理を目的とする亜臨界水処理装置と超臨界水処理装置
○溶融炉、焼却炉。
○回収した二酸化炭素、亜臨界水処理装置と超臨界水処理装置の生産物を利用した炭化水素(合成燃料)の製造装置。水素は、水を電気分解して得る。
○亜臨界水処理装置と超臨界水処理装置の生産物から資源を回収する亜臨界水資源再生装置・超臨界水資源再生装置
○焼却炉・・・水を電気分解して得た水素と酸素を利用した完全燃焼を目的とする焼却炉。
○焼却灰を資源化する再生装置。
○マイクロバブルあるいはマイクロナノバブルを発生させる「曝気装置」
○砂漠緑化設備・・・造水機と、ポンプと、送水管と、土壌への給水器とからなる。
【0098】
「絵文字文を利用した表現と通信のソフトウェア」を利用した業務群(請求項14)
インターネット放送と、インターネット番組と、通信販売と、オークション運営と、広告業と、新聞業と、出版業と、インターネットサイト運営と、マニュアル作成。
【0099】
建造物・建造物群(請求項15)
請求項4の「浮力式動力発生装置」を利用する建造物あるいは建造物群である、立体的人工地盤と、工場と、倉庫と、住宅と、ビル、ネットワーク型都市。
自家発電と造水と下水処理の機能を備えることができ、さらに物流や人流にドローンを利用することで、公共インフラに依存しない、自立的な居住環境を実現できる。そのため、宅地開発や都市開発のコストが劇的に低下する。
【0100】
都市の形成には一定以上の人口数が必要である。都市に一定の定義はないが、該ここでは就業機会が豊富で、衣食住の条件が整い、交通等の公共インフラが充実した広域生活空間とする。
【0101】
ネットワーク型都市
都市は人口の集中が条件であるとしても、請求項 の交通機関を利用し、高度な物流網を利用することで、広域分散の生活圏が密接に繋がり、ネットワークとしての都市機能を形成することが可能となる。すでに電話・インターネットによる情報網は成立している。情報と物流の充実によって、既存の都市と地方との条件格差は縮まっていく。北海道と九州がネットワークによって擬似的都市統合を実現することさえ不可能ではない。離島も都市圏に参入できる。現状での地方のハンディは逆に利点となる。地価が安く、居住コストが低い分、可処分所得が大きくなる。廉価で広い居住空間は、自宅の一部を職場に変え、テレワークが通勤の負担から解放する。
【0102】
立体的人工地盤
大きな多層の構造物の人工地盤であって、建物を個別に収納する。自家発電装置とドローン輸送システムを利用する。鋼材あるいはアルミニューム材を利用して、多層階に組み立てる人工地盤であって、種々の建造物を収納する。昇降機と、空調設備と、駐車場設備と、通信設備と、生産設備と、防火設備と、防犯設備と、免震装置と、浮揚式架線と、固定式架線と、航空機の離発着設備と、造水機と、河川水を浄化して生活用水とする装置と、環境設備等を利用する。
【0103】
免震装置は、基礎に設置する装置と、水槽と懸吊設備からなり、立体的人工地盤を水槽に浮かべ、懸吊機構で支持することを特徴とする懸吊式免震装置を利用するとよい。
【0104】
収納フレーム
前記立体人工地盤の内部に収納する、あるいは建物を建てる土地に設置する一階あるいは多層階の小型地盤である。フレームの中に建物を一戸あるいは複数収納する。目的は主に免震であって、フレームの底部と上部に免震装置を具える。上部の免震装置は懸吊式であって、収容する建物を吊り下げる。地震の揺れが無い時は固定装置で固定し、風の影響を防ぐ。揺れを検知すると、固定を解除し、免震装置を機能させる。台風や防風に備えて、シャッターを設けても良い。該「立体的人工地盤」と「収納フレーム」の併用で二重に免震することができる。
【0105】
○住宅・オフィス・・・一戸建て、あるいは集合住宅(アパート・マンション)単位で、前記人工地盤あるいは収納フレームに収納される。
住宅は、分離独立した各部屋が組み合わされる形態がよい。火災発生の場合は、火元の部屋内でスプリンクラーの作動、さらに独部屋を散水で包み込む。集合住宅も、各戸を分離独立構造とし、集合的に組み立てるのがよい。
建て替えも、部屋単位・一戸単位で実施することが可能である。他の居住者の合意は不要である。引っ越しも、部屋毎に移動・運搬することもできる。
オフィスも上記と同様である。
○工場・・・全国に分散した部品工場が10箇所あるとする。各所で製造した部品は高度に同一化されたクローンである。ある部品を発注する。ひとつの工場での生産能力が10日で1000個・1日あたり100個とする。これを10箇所の工場に分散発注すれば、ドローンによる高速輸送によって1日で納品完了となる。すなわち日本列島が一つの工場となる。クローン製造を実現するには、各工場そのものが、可能な限りクローンであること。工作機械など、製造装置、電気の品質、気温湿度などがすべてクローンでなければならない。振動も埃も極力制御されねばならない。前記立体的人工地盤を利用することが可能である
○倉庫・・・保管物の品質低下を防止する目的で、倉庫内を窒素で満たす窒素製造装置を具えること、前記立体的人工地盤を利用することも可能であること、
○店舗・・・冷蔵食品あるいは冷凍食品を販売する自動販売機と、電子レンジと、テーブルと椅子と、を具えた有人あるいは無人の飲食店店舗、あるいは移動式店舗。
○ランドリーと、コインランドリーと、浴場。
【0106】
前記建造物あるいは建造物群の複数が、通信設備とドローンを主体とする輸送システムを利用して集合するネットワーク型都市を構成することが可能である。
【0107】
自立型建築物
「浮力式動力発生装置」を用いた自家発電機・該造水器・下水処理装置・屎尿償却装置・オゾン消臭装置・雨水貯蔵装置・ドローン発着基地を具えることで、公共インフラに依存しない自立生活を営むことが可能となる。情報通信は固定電話に依存しない携帯電話を用いる。
下水処理は、浄化槽の他、亜臨界水処理でもよい。屎尿も亜臨界水処理が可能であるが、消臭装置を利用した上で電気による焼却処理が簡便である。該造水器を利用して乾燥処理し、電気で焼却する。
【発明の効果】
【0108】
「物体挿抜式発電機」
駆動動力に自然の流水を利用する場合は、装置の運転コストをゼロとすることは可能である。また、発電した電力の一部を駆動動力に用いるならば、自ら生み出した動力をもって自らを駆動する自立的動力発生が可能となる。ベースロード電源として有用である。
【0109】
「液体注排出発電機」
流水が枯渇しない限り、昼夜連続運転が可能であり、ベースロード電源として有用である。水道水を利用することもできる。送水過程で落差があれば位置エネルギーを駆動動力とすることができる。
【0110】
「物体挿抜式発電機」と「液体注排出発電機」の構成要素であるコイルの寿命は半永久的であり、磁石の劣化も長期において極めて少ない。したがって、部品の摩耗箇所を交換するのみで、半永久的に稼働し得る。
【0111】
「推輓式間隙操作式浮体」・「双代式間隙操作式浮体」・「自立型間隙操作式浮体」必ずしも容器に収納する必要はなく、深い水槽、川・湖・海の任意の場所に設置して稼働させることができる。
【0112】
とりわけ「双代式間隙操作式浮体」は推輓装置が不要であり、且つ浮体の高速な上下運動が可能である。交通機関への搭載が容易であり、とりわけ充電スタンドが不要となる電気自動車に革命的変化を起こす。
【0113】
前記5つの装置は、構造が極めてシンプルであり、製造が容易である。装置の始動と停止は瞬時に実行され、電力需要にリアルタイムで即応できる。「双代式間隙操作式浮体」と「自立型間隙操作式浮体」は、開口部の開閉装置にレバー式とストッパーを用いることで自立運転が可能である。
【発明を実施するための形態】
【0114】
「物体挿抜式発電機」
浮体1と、液体2と、貯液部3とつながった容器と、物体4と、浮体の上部に取り付けられた磁石5と、コイル6と、物体を挿抜する装置と、からなる。
浮体は、容器内において可能な限り断面積を大きくする。したがって、浮体側面と容器内側面との間隔は可能な限り狭小にする。
物体の密度は流体と同じにするとよい。
磁石はネオジム磁石が強力で効率が良い。
コイルは、銅の他、鉄・アルミでもよい。
物体を挿抜する装置の駆動動力は、電気あるいは流水を用いる他に、「双代式間隙操作式浮体」・「自立型間隙操作式浮体」の浮体の上下運動を利用して物体を挿抜する方法が極めて効率的である
ただし、流水を用いる場合は、「液体注排出発電機」の方が効率的である。
【0115】
「液体注排出発電機」
容器に開閉装置を備えた注入部と排出部を設ける。注入は、注入を管理する装置によって実行する。
交互注排水法・・・容器に注水して浮体を上昇させ、浮体の上昇到達点で注水を中止。同時に容器から排水して浮体を下降させ、浮体の下降到達点で注水を再開。この過程を反復する。
常時注水法・・・容器に常時注水し、浮体の上昇到達点で、一気に排水し、浮体の下降到達点で排水を中止する。この過程を反復する。
常時排水法・・・容器から常時排水し、浮体の下降到達点で、排水量以上を注水し浮体を上昇させ、浮体の上昇到達点で注水を中止。この過程を反復する。
【0116】
「推輓式間隙操作式浮体」
A浮体7と、蛇腹上部8と、蛇腹上部に設けられた開口部9と、基盤10と、蛇腹下部11と、蛇腹下部を上下に押し引きする推輓装置12と、液体と、開口部の開閉装置と、からなる。屋内では容器に収容する。
蛇腹上部と蛇腹下部は基盤を挟んで導通しており、液体が相互に移動できる。
基盤は設置する場所において固定する。
推輓装置は電気で駆動すし、蛇腹下部を押し引きする。
【0117】
「双代式間隙操作式浮体」図3
浮体15と、蛇腹上部16と、該蛇腹上部に設けられた開口部17と、基盤18と、蛇腹下部19と、蛇腹上部の天井と蛇腹下部の底部とを結ぶ連携具20と、双方の連携具を繋ぐロープ状の器具21と、開口部開閉装置と、からなる。
開口部開閉装置は、電磁弁あるいは機械式の開閉弁を用いる。レバー式の開閉弁の場合、ストッパーと組み合わせ、浮体の上下運動に合わせて自立的に開閉することができる。図5
【0118】
「自立型間隙操作式浮体」図4
前記「双代式間隙操作式浮体」の一方の装置のみを、水中深く沈めて用いる。
開口部の開閉は、レバー式の開閉弁あるいは電磁弁を用いる。
レバー式の開閉弁の場合、ストッパーと組み合わせ、浮体の上下運動に合わせて自立的に開閉することができる。図5
浮体の上昇到達地点と下降到達地点に、レバー26と接触して弁を開閉する器具(ストッパー)27を設け、上昇到達地点で弁を閉じて開口部を閉鎖し、下降到達地点で弁を開けて開口部を開放すると、浮体は自立的に往復運動を反復する。
【0119】
シーソー式発電機図6
前記流水あるいは貯水を動力源とする方法を応用したシーソー方式で発電することもできる。シーソーの両端に磁石を吊下げる。コイルを2個設置し、シーソーを上下動させながら両端の磁石を交互に各コイルの中に出し入れする。シーソーを動かす動力は電気あるいは流水を利用するとよい。
【0120】
流水の場合は駆動動力のコストをゼロにできる。シーソーの両端ABに水槽を設け、Aの水槽に注水してA端を下降させると、A端の磁石がA側のコイルに入る。Aの水槽から排水し、Bの水槽に注水してB端を下降させると、B端の磁石がB側のコイルに入る。
【0121】
シーソーの片側のみを利用する場合は、獅子脅しのように、一方に磁石とコイルを設け、他方に水槽を設ける。該水槽に磁石の重量以上の水量を注水すると、コイル内に入っていた磁石を上方へ取り出すことができる。排水すると、磁石は再びコイル内に入る。磁石とコイルは逆にして、コイルを上下に動かす方法でも良い。磁石はネオジム磁石を用いると良い。
【図面の簡単な説明】
【0122】
図1】「物体挿抜式発電機」の概念図である。
図2】「推輓式間隙操作式浮体」の概念図である。
図3】「双代式間隙操作式浮体」の概念図である。
図4】「自立型間隙操作式浮体」の概念図である。
図5】「自立型間隙操作式浮体」で、レバーとストッパーを利用した、開口部の自立的開閉機構の概念図である。この機構は「双代式間隙操作式浮体」にも利用できる。
図6】「シーソー式発電機」の概念図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6