(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104764
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】福祉サービス提供システム、および被介護者支援方法
(51)【国際特許分類】
G16H 50/30 20180101AFI20240730BHJP
【FI】
G16H50/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009103
(22)【出願日】2023-01-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔新聞記事〕
(71)【出願人】
【識別番号】523027843
【氏名又は名称】株式会社池田介護研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100119264
【弁理士】
【氏名又は名称】富沢 知成
(72)【発明者】
【氏名】池田 右文
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】 (修正有)
【課題】高齢者等の被介護者、要介護者に対して、その健康状態の見守りや安全の確認と、元気に日常生活を送ることのできるサービスを提供可能な、福祉サービス提供システムを提供する。
【解決手段】インターネットINを介した福祉サービスを提供する提供側通信体10と、福祉サービスの一又は複数の利用者が夫々有する利用者側通信手段50と、から構成される福祉サービス提供システム100であって、提供側通信体10は、福祉サービス情報を利用者側通信手段50に送信するサービス提供機能部20と、利用者通信手段50から送信される監視により得られる利用者状況情報を受信する利用者監視機能部30とから構成される。利用者側通信手段50は、提供側通信体10から送信される福祉サービス情報を受信してこれを利用するための福祉サービス利用機能部60と、利用者状況情報を提供側通信体10に送信する利用者状況報告機能部70と、から構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介した福祉サービスを提供する提供側通信体と、
該福祉サービスの一または複数の利用者がそれぞれ有する利用者側通信手段と、からなる福祉サービス提供システムであって、
該提供側通信体は、
福祉サービス情報を該利用者側通信手段に送信するサービス提供機能部と、
該利用者通信手段から送信される後記利用者状況情報を受信する利用者監視機能部とから構成され、
該福祉サービス情報には福祉サービス提供施設にてなされる福祉サービスを内容とする視聴覚情報であるところの施設視聴覚情報が少なくとも含まれ、
該利用者側通信手段は、
該提供側通信体から送信される福祉サービス情報を受信してこれを利用に供するための福祉サービス利用機能部と、
監視により得られる利用者の状況についての情報である利用者状況情報を該提供側通信体に送信する利用者状況報告機能部とから構成される
ことを特徴とする、
福祉サービス提供システム。
【請求項2】
前記福祉サービス情報にはビデオ会議システムを用いたオンライン交流機会情報が含まれることを特徴とする、請求項1に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項3】
前記施設視聴覚情報には身体運動の中継映像または動画が含まれることを特徴とする、請求項2に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項4】
前記利用者状況情報には、下記<A1>~<A3>の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
<A1> 利用者の心拍数、血中酸素濃度、またはその他のバイタルサイン測定値のうち、少なくともいずれか一つからなるバイタル情報
<A2> 利用者の転倒に係る姿勢情報、またはその他の姿勢情報
<A3> 利用者の地理的位置情報
【請求項5】
前記利用者状況情報は、前記提供側通信体を介して/または介さないで、利用者と所定の関係にある関係者が有する関係者通信手段に対しても送信されるよう形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項6】
前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
【請求項7】
前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、請求項4に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項8】
前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、請求項5に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項9】
前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該主要装置を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
【請求項10】
前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該主要装置を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項11】
前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該主要装置を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の福祉サービス提供システム。
【請求項12】
請求項4に記載の福祉サービス提供システムを用いて行われる被介護者支援方法であって、
被介護者に前記利用者側通信手段を携帯させることにより
前記提供側通信体の利用者監視機能部は前記利用者状況情報を常時取得し、
また該提供側通信体のサービス提供機能部は少なくとも前記施設視聴覚情報を含む福祉サービス情報を該利用者側通信手段に随時送信して、利用者に福祉サービスを利用させる
ことを特徴とする、被介護者支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は福祉サービス提供システム、および被介護者支援方法に係り、特に自宅に居る高齢者等に対して、健康状態の見守りと、元気に日常生活を送ることのできるサービス提供を情報通信技術により実現できる、福祉サービス提供システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信端末を用いて高齢者等の健康状態を監視する技術は近時、必要な機器や情報インフラの発展・充実に伴い、種々のものが提供、提案されている。たとえば後掲特許文献1には、高齢者等の運動および会話を日常化することに寄与する見守り技術の提供を目的として、高齢者等に係る見守り端末と、高齢者等の見守りを希望する親族等に係る親族端末との双方向通信を可能とする支援システムが開示されている。当該支援システムでは、見守り端末を介しての高齢者等の生活改善の実行チェック、および親族端末に対しては親族等の生活改善の実行チェックも行い、高齢者等の運動および会話の日常化への動機付けのために、高齢者等・親族等双方の実行に応じてポイントが付与されるという方式である。それにより、双方のコミュニケーションの契機を提供し、高齢者等の生活改善実行促進に貢献する、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-87040号公報「支援システムおよびコンピュータプログラム」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、近年の新型コロナウイルス禍の影響で、見守りや介護が望ましい高齢者等は、たとえ従前はデイサービスセンターのような通所施設に通えた者であっても、外出機会が相当制限されてしまい、自宅に居ざるを得ず、デイサービスを利用できないケースが増加している。このような状況下での、高齢者等の健康や安全の維持、元気な生活の維持に資する方策が望まれる。
【0005】
上記文献開示技術のように、見守りが望ましい高齢者等とその親族等関係者との間の連絡を促進することは、かかる方策の一つと言える。一方、介護・福祉事業者により提供されるデイサービスのようなサービスを、基本的に在宅時間が多くを占めるようになってしまった高齢者等の被介護者に対して提供できる方式も大いに有意義であり、さらに見守りサービスをこれに伴わせることによって、自宅に居る高齢者等に対する健康状態の見守りと、元気に日常生活を送ることをより一層支援することができる。
【0006】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術を踏まえ、基本的に多くの時間を自宅で過ごす高齢者等の被介護者、要介護者に対して、その健康状態の見守りや安全の確認と、元気に日常生活を送ることのできるサービスを提供可能な、福祉サービス提供システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者は上記課題について検討した結果、在宅での生活が日常となっている高齢者等に通信手段を携帯してもらうが、その通信手段には、介護・福祉事業者が運営するデイサービスセンターでの提供メニューをインターネットを介して受信する機能と、それとともに、携帯する高齢者等のバイタル情報を常時事業者側へと送信せしめる機能との両方を具備する構成とすることによって解決できることを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕 インターネットを介した福祉サービスを提供する提供側通信体と、該福祉サービスの一または複数の利用者がそれぞれ有する利用者側通信手段と、からなる福祉サービス提供システムであって、該提供側通信体は、福祉サービス情報を該利用者側通信手段に送信するサービス提供機能部と、該利用者通信手段から送信される後記利用者状況情報を受信する利用者監視機能部とから構成され、該福祉サービス情報には福祉サービス提供施設にてなされる福祉サービスを内容とする視聴覚情報であるところの施設視聴覚情報が少なくとも含まれ、該利用者側通信手段は、該提供側通信体から送信される福祉サービス情報を受信してこれを利用に供するための福祉サービス利用機能部と、監視により得られる利用者の状況についての情報である利用者状況情報を該提供側通信体に送信する利用者状況報告機能部とから構成されることを特徴とする、福祉サービス提供システム。
〔2〕 前記福祉サービス情報にはビデオ会議システムを用いたオンライン交流機会情報が含まれることを特徴とする、〔1〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔3〕 前記施設視聴覚情報には身体運動の中継映像または動画が含まれることを特徴とする、〔2〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔4〕 前記利用者状況情報には、下記<A1>~<A3>の少なくともいずれかが含まれることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
<A1> 利用者の心拍数、血中酸素濃度、またはその他のバイタルサイン測定値のうち、少なくともいずれか一つからなるバイタル情報
<A2> 利用者の転倒に係る姿勢情報、またはその他の姿勢情報
<A3> 利用者の地理的位置情報
【0009】
〔5〕 前記利用者状況情報は、前記提供側通信体を介して/または介さないで、利用者と所定の関係にある関係者が有する関係者通信手段に対しても送信されるよう形成されていることを特徴とする、〔4〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔6〕 前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
〔7〕 前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、〔4〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔8〕 前記利用者側通信手段が複数の通信手段により構成されており、前記福祉サービス利用機能部と利用者状況報告機能部がそれらによって分担されていることを特徴とする、〔5〕に記載の福祉サービス提供システム。
【0010】
〔9〕 前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該提供側通信体を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の福祉サービス提供システム。
〔10〕 前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該提供側通信体を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、〔4〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔11〕 前記提供側通信体が、前記サービス提供機能部ならびに利用者監視機能部をともに担う主要装置と、該利用者監視機能部を担う一または複数の副通信手段とにより構成されており、該副通信手段は、該提供側通信体を介して/または介さないで、利用者側通信手段からの送信を受信するよう形成されていることを特徴とする、〔5〕に記載の福祉サービス提供システム。
〔12〕 〔4〕に記載の福祉サービス提供システムを用いて行われる被介護者支援方法であって、被介護者に前記利用者側通信手段を携帯させることにより前記提供側通信体の利用者監視機能部は前記利用者状況情報を常時取得し、また該提供側通信体のサービス提供機能部は少なくとも前記施設視聴覚情報を含む福祉サービス情報を該利用者側通信手段に随時送信して、利用者に福祉サービスを利用させることを特徴とする、被介護者支援方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明の福祉サービス提供システム、および被介護者支援方法は上述のように構成されるため、これらによれば、基本的に多くの時間を自宅で過ごす高齢者等の被介護者、要介護者に対して、その健康状態や安全の見守りと、言わば「仮想デイサービス」の提供によって元気な日常生活を実現させることができる。特に、一人暮らしの高齢者に対する見守りと仮想デイサービスの提供を同時に行うことができる。
【0012】
種々のパターンで列挙した上述の本発明の少なくとも一部によれば、アプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリ」という)を格納した通信端末機器を対象の高齢者等に所持してもらい、高齢者等がこれを活用することで、離れて暮らす家族ら当該高齢者等の関係者が高齢者等の体調を把握できる他、自宅に居ながらにしてオンラインによるデイサービスの利用も可能となり、生活の質の向上を推進、支援することができる。
【0013】
種々のパターンで列挙した上述の本発明の少なくとも一部によれば、高齢者等の本発明システム・方法利用者は、機能する状態で利用者側通信手段を身に着けていることによって、その心拍数や血中酸素濃度といったバイタル情報が、福祉サービスを提供する側であるところの介護事業所の職員等の端末、あるいは別居する家族等の関係者に対し、常時送られる。したがって、利用者の体調に好ましくない変化があった場合などには、これらバイタル情報の送信を受けている者が利用者の元に駆け付けることができる。
【0014】
種々のパターンで列挙した上述の本発明の少なくとも一部によればまた、高齢者等の本発明システム・方法利用者は、機能する状態で利用者側通信手段を身に着けていることによって、転倒の有無といった姿勢情報や、GPSによる地理的位置情報が、福祉サービスを提供する側であるところの介護事業所の職員等の端末、あるいは別居する家族等の関係者に対し、常時送られる。したがって、利用者の姿勢・体勢に転倒等の異常が推測されたり、その地理的位置情報によって認知症等による徘徊の可能性が推測される場合などには、これらの情報の送信を受けている者が利用者の元に駆け付けることができる。
【0015】
昨今、新型コロナウイルス蔓延の影響により、介護事業者が営むデイサービスを利用できない高齢者が増えているが、このような環境下でも、本発明が提供する「仮想デイサービス」によれば利用者は、デイサービスセンターか入居型施設か等を問わず介護事業所が行う福祉サービス、たとえばヨガなどの体操や、利用者同士の交流の場に、オンラインで参加することができる。すなわち、利用者は自身の端末からワンタッチでビデオ会議システムに接続でき、画面を通して運動や会話等を楽しむことができる。こうして本発明によれば、利用者の健康と、上述の見守りによる安全を、外出制限が厳しい状況下であっても維持することができ、高齢者等本発明利用者が社会と共存し、自分らしく生きることを効果的に支援できる。
【0016】
なお、本発明が提供する福祉サービスの柱は、上述の通り「仮想デイサービス」および健康状態や安全の見守りであるが、これらを提供する提供側通信体は、介護事業所等の福祉サービス提供事業者、当該事業者に所属する職員等の個人、当該事業者とは独立しているが協力関係にある看護師・ヘルパー等の個人、自治体などの当該事業者とは独立しているが協力関係にある関連団体、いずれの者の操作に係るものをも想定している。このうち福祉サービス提供事業者の操作に係る提供側通信体が中心である。その他の者の操作に係る提供側通信体はその重畳性を適宜に構成し得るが、主に見守りサービス、すなわち利用者監視機能を担うものとすることができる。これにより、重畳性の度合に応じ、利用者を見守りを丁寧に、漏れなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明福祉サービス提供システムの基本構成を概念的に示す説明図である。
【
図2】
図1に示す本発明福祉サービス提供システムの基本作用を概念的に示す説明図である。
【
図3】本発明福祉サービス提供システムにより提供される福祉サービス情報の内容を概念的に示す説明図である。
【
図4】本発明福祉サービス提供システムにおいて通信される利用者状況情報の内容を概念的に示す説明図である。
【
図5】関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第一構成例を概念的に示す説明図である。
【
図6】関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第二構成例を概念的に示す説明図である。
【
図7】関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第三構成例を概念的に示す説明図である。
【
図8】本発明福祉サービス提供システムの利用者側通信手段の構成例を概念的に示す説明図である。
【
図9】提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第一構成例を概念的に示す説明図である。
【
図10】提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第二構成例を概念的に示す説明図である。
【
図11】提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第三構成例を概念的に示す説明図である。
【
図12】本発明被介護者支援方法の構成を示すフロー図である。
【
図13】本発明福祉サービス提供システムの実施例について、その実施に関係する者を主としてピクトグラム風に示す説明図である。
【
図14】本発明福祉サービス提供システムの別の実施例について、構成要素を主として概念的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。なお、各図およびそれを用いた各説明の通り、本発明福祉サービス提供システムには複数のパターンを採り得るが、いずれの図においても、同質の構成要素に対しては同じ符号を付す。
図1は、本発明福祉サービス提供システムの基本構成を概念的に示す説明図である。また、
図2は、
図1に示す本発明福祉サービス提供システムの基本作用を概念的に示す説明図である。これらに図示するように本福祉サービス提供システム100は、インターネットINを介した福祉サービスを提供する提供側通信体10と、福祉サービスの一または複数の利用者がそれぞれ有する利用者側通信手段50、50、・・・と、からなるシステムであって、提供側通信体10は、福祉サービス情報Sを利用者側通信手段50に送信するサービス提供機能部20と、利用者通信手段50から送信される、監視により得られる利用者の状況についての情報である利用者状況情報Rを受信する利用者監視機能部30とから構成され、福祉サービス情報Sには福祉サービス提供施設にてなされる福祉サービスを内容とする視聴覚情報であるところの施設視聴覚情報Saが少なくとも含まれ、利用者側通信手段50は、提供側通信体10から送信される福祉サービス情報Sを受信してこれを利用するための福祉サービス利用機能部60と、利用者状況情報Rを提供側通信体1に送信する利用者状況報告機能部70とから構成されることを、基本構成とする。
【0019】
かかる構成により本福祉サービス提供システム100では、インターネットINを介して、提供側通信体10から一または複数の利用者側通信手段50、50、・・・に対して福祉サービスが提供され、一方、利用者通信手段50からは、監視により得られる利用者の状況についての情報である利用者状況情報Rが送信され、これが提供側通信体10に受信されることによって、監視すなわち見守り というサービスを含む福祉サービスの提供が、提供側通信体10から利用者側通信手段50に対してなされる。
【0020】
具体的には、提供側通信体10はこれが備えるサービス提供機能部20によって利用者側通信手段50に対して福祉サービス情報Sを送信し、利用者側通信手段50は、備えられている福祉サービス利用機能部60によってこれを受信することにより、福祉サービス情報Sに係る所定の福祉サービスの提供を受けて利用に供することができる。福祉サービス情報Sには最低限、施設視聴覚情報Saが含まれているため、利用者側通信手段50はこれを受信し、したがって利用者は、デイサービスセンターや入居型施設などの福祉サービス提供施設にてなされる福祉サービスを内容とする視聴覚情報の視聴が可能となる。
【0021】
一方、利用者側通信手段50では、これが携帯あるいは装着される利用者における状況であるところの利用者状況情報Rが形成され、それがインターネットINを介して、利用者側通信手段50に備えられている利用者状況報告機能部70から提供側通信体10へ、すなわち利用者監視機能部30へと送信される。提供側通信体10の利用者監視機能部30は、利用者状況情報Rを受信し、利用者の監視(見守り)を始め、情報受信後の然るべき活用に供される。この利用者状況情報Rは、利用者が利用者側通信手段50を携帯、装着し機能させている限り、常時生成されて通信されるものとする。
【0022】
なお、
図1、2、および後出の各図とも、基本的には概念的に、かつ例示的に示しており、各図における要素の数量や仕様等によって本発明が限定されるものではない。
図1、2を用いて説明した本発明システムを構成する基本的要素について、箇条列挙して説明する。
【0023】
・提供側通信体10
本発明福祉サービス提供システム100において、福祉サービスを提供する側の操作・管理に係る通信手段である。「福祉サービスを提供する側」には、介護・福祉事業者の他、それに所属する職員、当該介護・福祉事業者とは独立しているが協力関係にある看護師・ヘルパーといった個人や事業者、さらに自治体等の協力機関・支援機関など、本サービスを利用する利用者から見て、福祉サービスを提供してくれる他者のすべてを含み得る。「通信体」は具体的には、ホストコンピューター等のコンピューターの他、スマートフォン、タブレットなど、インターネットINを介した通信の可能な機器を広く含み得る。「福祉サービスを提供する側」も「通信体」も、それぞれ列挙したうちのいずれか一つ以上が構成要素となって、本発明システム100が構成される。
【0024】
・利用者側通信手段50
本発明福祉サービス提供システム100において、福祉サービスを利用する側の操作・管理に係る通信手段である。具体的には、スマートフォンやタブレット、腕時計型等身に付けて用いるウェアラブルデバイスなどの通信端末である。利用者側通信手段50を構成する具体的な通信装置の種類の数は限定されず、1種類のみでも2種類以上でもよいが、全体として、福祉サービス利用機能部60および利用者状況報告機能部70が備えられている構成とする。特に利用者状況報告機能部70は、利用者の健康状態や姿勢・行動を監視するためのものであるため、常時あるいは必要時、利用者の身体に装着、携帯されていることを予定する。利用者側通信手段50の具体的構成は、それを満たすようになされる。
【0025】
・福祉サービス
「福祉サービス情報S」の送信によって提供される<仮想デイサービス>に係るサービスの他、利用者監視機能部30による利用者状況の監視、すなわち<見守りサービス>も含む。
・福祉サービス情報S
<仮想デイサービス>に係るサービスの情報であり、後述のオンライン交流機会情報や、身体運動の中継映像または動画といった施設視聴覚情報Saを含み得る。
【0026】
・サービス提供機能部20
提供側通信体10の機能の一つ、すなわち提供機能を担う要素である。
・利用者監視機能部30
提供側通信体10の機能の一つ、すなわち監視機能を担う要素である。
・利用者状況情報R
提供側通信体10が監視対象とする、利用者の健康状態や姿勢・行動についての状況の情報である。詳細は後述する。
【0027】
・福祉サービス提供施設
介護・福祉事業者が営むデイサービスセンターや入所型施設である(介護施設)。
・施設視聴覚情報Sa
福祉サービス提供施設からの、ビデオ会議システムまたは動画配信等による、同施設にて実際に実施される福祉サービスを内容とする視聴覚情報である。
【0028】
・福祉サービス利用機能部60
利用者側通信手段50を構成する機能部の一つであり、提供側通信体10から送信される福祉サービス情報Sを受信して利用可能な仕様を備えた通信装置であれば、スマートフォン、タブレットなど限定なく該当、使用し得る。
・利用者状況報告機能部70
利用者側通信手段50を構成する機能部の一つであり、利用者状況情報Rを取得し、これを提供側通信体10へ送信可能な仕様を備えた通信装置であれば、限定なく該当、使用し得る。たとえば腕時計型のウェアラブルデバイス等である。
【0029】
図3は、本発明福祉サービス提供システムにより提供される福祉サービス情報の内容を概念的に示す説明図である。図中(a)に示すように福祉サービス情報Sには、施設視聴覚情報Saの他、ビデオ会議システムを用いたオンライン交流機会情報Sbが含まれるものとすることができる。これには、ZOOM(登録商標)等のビデオ会議システムでの会議への招待の情報を始め、その”場”の提供およびそれに係る一切の情報を含み得る。
【0030】
これにより、利用者側通信手段50は、施設視聴覚情報Saの他に、ビデオ会議システムを用いたオンライン交流機会情報Sbを受信することができ、利用者は施設視聴覚情報Saによって身体運動等の福祉サービス提供施設における実施サービスを、それが実施されると同時にまたは事後に視聴することで、自らもそれに合わせて身体運動等をするという活動が可能であるとともに、オンライン交流機会情報Sbによって、福祉サービス提供施設に居る人たちと双方向で、あるいは多方向で交流するという、より積極的、外向的、主体的、協調的な活動、関係性を強化できる活動が可能となる。
【0031】
なお、図中(b)に示すように、施設視聴覚情報Saには、身体運動の中継映像SaL、または身体運動の動画SaVの少なくともいずれかが含まれるものとすることができる。身体運動としては、ヨガ、体操、ストレッチ、ダンス、その他身体の運動としてあらゆるものを含み得る。これにより、利用者側通信手段50は施設視聴覚情報Saを受信し、利用者はそれによってヨガ、体操、ストレッチ、ダンス、その他身体の運動を、それが実施されると同時に、または事後視聴によって、自らもそれに合わせて身体運動等をするという活動が可能である。身体運動の動画SaVの場合には、オンデマンドにより利用者が自分の都合に合わせて視聴できる構成とすることも可能である。
【0032】
図4は、本発明福祉サービス提供システムにおいて通信される利用者状況情報の内容を概念的に示す説明図である。図示するように利用者状況情報Rには、
<A1> 利用者の心拍数、血中酸素濃度、またはその他のバイタルサイン測定値のうち、少なくともいずれか一つからなるバイタル情報R1
<A2> 利用者の転倒に係る姿勢情報、またはその他の姿勢情報R2
<A3> 利用者の地理的位置情報R3
の少なくともいずれかが含まれるものとする。図示するように、これら全ての情報を含んだ利用者状況情報Rとすることが最も望ましい。
【0033】
バイタル情報R1が利用者状況情報Rに含まれることにより、提供側通信体10は利用者の健康状態を所定の指標によって確認・監視・通知することができ、それらの指標に異常が認められた場合における遅滞なき対応を促すことができる。また、角速度センサ等適宜の検知方式による姿勢情報R2が含まれることにより、提供側通信体10は利用者の転倒有無などの姿勢状態を測定される検出値に基づいて確認・監視・通知することができ、異常が認められた場合における遅滞なき対応を促すことができる。また、GPS利用による地理的位置情報R3が含まれることにより、提供側通信体10は利用者の地理的位置を確認・監視・通知することができ、徘徊等によって異常が認められた場合における遅滞なき対応を促すことができる。
【0034】
図5は、関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第一構成例を概念的に示す説明図である。図示するように本福祉サービス提供システム100は、関係者通信手段80をその構成に含めるものとすることができる。関係者通信手段80は、利用者と所定の関係にある関係者により操作される通信手段であり、スマートフォンその他の通信手段を適宜これに充てることができる。なお、関係者は具体的には、利用者の別居家族・親族など、利用者の見守りに対する責任がある者、見守りを必要とする者、または見守り要望する者などである。関係者通信手段80の数が一か複数かは限定されないことは言うまでもない。
【0035】
図示するように、本システム100においてインターネットINを介しての通信対象となる利用者状況情報Rは、提供側通信体10を介さないで、直接関係者通信手段80に対しても送信される。これにより関係者は、提供側通信体10からの間接的な連絡によらず直接、利用者の状況を監視・見守りすることができる。
【0036】
図6は、関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第二構成例を概念的に示す説明図である。また、
図7は、関係者通信手段を要素として含む本発明福祉サービス提供システムの第三構成例を概念的に示す説明図である。これらに示すように、関係者通信手段80への利用者状況情報Rの送信は、その全部(
図6のパターン)または一部(
図7のパターン)を、提供側通信体10を介した間接的なものとしてもよい。
【0037】
この場合、提供側通信体10から関係者通信手段80への連絡は、利用者側通信手段50から受信したものをそのまま、即時に送信する構成とする、あるいは受信した情報を一旦加工してそれを送信する構成とする、といった仕様は適宜になし得る。たとえば利用者状況情報Rがより専門的だったり生データだったりして一般人には直ちに理解しにくいような場合、それを理解しやすくするような加工が通信過程のどこかでなされることが望ましいが、提供側通信体10においてそれを実施するような場合は、提供側通信体10を介することは有用である。
【0038】
図8は、本発明福祉サービス提供システムの利用者側通信手段の構成例を概念的に示す説明図である。図示するように本システム100に係る利用者側通信手段50は、複数の通信手段56、57からなるるものとし、福祉サービス利用機能部60は通信手段56が、また利用者状況報告機能部70は通信手段57が、それぞれ分担するという構成とすることができる。これにより利用者は、福祉サービスの利用は、福祉サービス利用機能部60を備えている機能特化通信手段56によって福祉サービス情報Sを受信することで行い、一方利用者監視機能に係る見守りサービスは、利用者状況報告機能部70を備えている機能特化通信手段57により利用者状況情報Rが提供側通信体10に送信されることにより享受することができる。
【0039】
福祉サービス利用機能部60、利用者状況報告機能部70のいずれもを備えた単一の通信手段であれば、通信手段50を単一の装置により賄うことができる。しかしながら、福祉サービス利用機能部60による福祉サービス利用にはある程度のサイズのディスプレイが望ましいこと、一方、利用者状況報告機能部70による利用者状況情報の送信は可能な限り常時切れ目なくなされることが望まれ、そのためには利用者が可能な限り常時身に付けていることが望ましいこと、を考慮すると、
図8のように機能で二分割された機能特化通信手段56、57により通信手段50を構成することが最適である。なお、機能特化通信手段56としてはスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータなど、また機能特化通信手段57としてはAPPLE WATCH(登録商標 アップル インコーポレイテッド)などの腕時計型通信デバイスなどを好適に用いることができる。
【0040】
図9は、提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第一構成例を概念的に示す説明図である。図示するように本システム100に係る提供側通信体10は、サービス提供機能部20ならびに利用者監視機能部30をともに担う主要装置14と、利用者監視機能部30を担う一または複数の副通信手段40、40、・・・とにより構成されており、副通信手段40は、主要装置14を介さないで、インターネットINを介して直接、利用者側通信手段50からの送信を受信するよう形成されている構成とすることができる。
【0041】
本発明福祉サービス提供システム100によって提供される2つの機能、すなわち福祉サービス提供機能と利用者監視機能のうち、施設視聴覚情報Saなどの福祉サービス情報Sの提供を福祉サービス提供機能部20によって担う前者福祉サービス提供機能は、一の者(要するに介護・福祉事業者)の操作・運営・管理による一の装置によって行われれば足り、複数者の関与の必要はない。かかる一の装置が、主要装置14である。たとえば、介護・福祉事業者の操作・運営・管理によるホストコンピューターである。
【0042】
一方、利用者監視機能部30によって担われる利用者監視機能は、一者のみならず複数の者によって担われることがより望ましい。たとえば介護・福祉事業者の雇用する職員個人、看護師、ヘルパー、自治体、自治体職員、その他の支援員などといった提供側構成人員であるが、これらの者の一部または全部が副通信手段40をそれぞれ所持することで、見守りサービスをより綿密に、丁寧に実現することができる。
【0043】
図10は、提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第二構成例を概念的に示す説明図である。また、
図11は、提供側通信体が主要装置と副通信手段から構成される本発明福祉サービス提供システムの第三構成例を概念的に示す説明図である。これらに示すように、各副通信手段40、40、・・・への利用者状況情報Rの送信は、その全部(
図10のパターン)または一部(
図11のパターン)を、主要装置14を介した間接的なものとしてもよい。等しく提供側の人員であるとは言え、担うべき利用者監視機能・責任に軽重がある場合、あるいは主要端末14による情報の加工が望ましい場合などは、提供側人員の構成状況に応じて、これらの構成を適宜とることができる。
【0044】
図12は、本発明被介護者支援方法の構成を示すフロー図である。図示するように本被介護者支援方法は、以上説明したいずれかの構成の福祉サービス提供システム100を用いて行われるフローであって、被介護者に利用者側通信手段50を携帯させる携帯状態形成過程P10と、それによって提供側通信体10の利用者監視機能部30が利用者状況情報Rを常時取得する利用者状況情報取得過程P21と、合わせて、提供側通信体10のサービス提供機能部20が少なくとも施設視聴覚情報Saを含む福祉サービス情報Sを利用者側通信手段50に随時送信して利用者に福祉サービスを利用させるサービス提供過程P22とからなることを、特徴的な構成とする。
【0045】
かかる構成の本発明被介護者支援方法によれば、まず携帯状態形成過程P10によって、被介護者に利用者側通信手段50が携帯せしめられ、その後、利用者状況情報取得過程P21によって、提供側通信体10の利用者監視機能部30による利用者状況情報Rの常時取得の状態が形成され、合わせて、サービス提供過程P22によって、提供側通信体10から利用者側通信手段50に対して少なくとも施設視聴覚情報Saを含む福祉サービス情報Sが随時送信され、これによって利用者が福祉サービスを利用可能となる、という作用を、福祉サービス提供システム100において実現することができる。
【0046】
図13は、本発明福祉サービス提供システムの実施例について、その実施に関係する者を主としてピクトグラム風に示した説明図である。本実施例では、利用者が腕時計型通信デバイスを身に着けることで、利用者状況情報が介護・福祉事業者のオペレーター、看護師やヘルパー、また別居する家族へと常時送信されるため、複数者からの見守りを受けて、安心して生活することができる。なお、図中の「オペレーター」には本発明の「福祉サービスを提供する側」に該当する者に所属する要員を広く含み、福祉サービス提供施設のみならず、たとえば地方自治体やその関連機関の要員であってもよい。また、利用者状況情報の常時送信先として福祉サービス提供施設が運営するデイ―サービスセンター等の職員も含み得ることは言うまでもない。
【0047】
また、利用者は、腕時計型通信デバイスとは別にスマートフォン等の通信装置をも常備することにより、介護・福祉事業者側から送信される福祉サービス情報に基づいて、福祉サービス提供施設で行われているヨガ等の体操を、自宅にいながらリアルタイムで一緒に行ったり、または事後の動画視聴で行ったり、また同じく同施設で行われる交流機会に自宅にいながらリアルタイムで参加することができ、「仮想デイサービス」を享受することができる。
【0048】
図14は、本発明福祉サービス提供システムの別の実施例について、構成要素を主として概念的に示す説明図である。ここに示した構成は本発明の典型的な例の一つであるが、決してこれに限定されるものではない。なお、図中の「ホストコンピューター」は
図9等で示した主要装置、「支援スタッフ1端末」「自治体等の協力機関端末」等は同じく副通信手段、「家族A端末」は
図5等で示した関係者通信手段である。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明の福祉サービス提供システム、および被介護者支援方法によれば、多くの時間を自宅で過ごす一人暮らしの高齢者等の被介護者、要介護者に対して、その健康状態や安全の見守りと「仮想デイサービス」の同時提供によって元気な日常生活を実現させることができる。したがって、介護・福祉事業分野、および関連する全分野において、産業上利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0050】
10…提供側通信体
14…主要装置
20…サービス提供機能部
30…利用者監視機能部
40…副通信手段
50…利用者側通信手段
56、57…機能特化通信手段
60…福祉サービス利用機能部
70…利用者状況報告機能部
80…関係者通信手段
100…福祉サービス提供システム
IN…インターネット
P10…携帯状態形成過程
P21…利用者状況情報取得過程
P22…サービス提供過程
R…利用者状況情報
R1…バイタル情報
R2…姿勢情報
R3…地理的位置情報
S…福祉サービス情報
Sa…施設視聴覚情報
SaL…身体運動の中継映像
SaV…身体運動の動画
Sb…オンライン交流機会情報