(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104766
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】焼夷弾頭発射カタパルト、燃焼膨張力カタパルト、原子力カタパルト
(51)【国際特許分類】
F41F 7/00 20060101AFI20240730BHJP
F42B 12/44 20060101ALI20240730BHJP
B64F 1/06 20060101ALI20240730BHJP
G21G 4/02 20060101ALI20240730BHJP
G21H 3/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
F41F7/00
F42B12/44
B64F1/06
G21G4/02
G21H3/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009108
(22)【出願日】2023-01-25
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
(71)【出願人】
【識別番号】303002055
【氏名又は名称】白川 利久
(72)【発明者】
【氏名】白川利久
(57)【要約】 (修正有)
【課題】焼夷弾頭カタパルトを提供する。
【解決手段】可燃性液体または気体の燃焼膨張力で円柱ペレット320を加速し樋201に置いた飛翔体を発射させる燃焼膨張力カタパルト。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼夷弾頭(102)は、短尺紙円筒(101)の先端に、焼夷弾を固着してなり、
台座(200)は、焼夷弾頭(102)を置く樋(201)の後ろにスプリング(202)を敷設してなり、
スプリング(202)の瞬発力により焼夷弾頭(102)を発射することを特徴とする焼夷弾頭発射カタパルト。
【請求項2】
請求項1の樋(201)の後方に中空円筒(310)を接続し、
中空円筒(310)の中に円柱ペレット(320)を装填し、
中空円筒(310)の後端に開閉器(330)付き燃焼室(400)を接続し、
燃焼室(400)は円筒形の密封容器であって、
燃焼室(400)の上部に可燃性液体または気体を充填したボンベ(420)を接続し、
燃焼室(400)の中に多数の点火プラグ(340)を内蔵させ、
可燃性液体または気体の燃焼膨張力で円柱ペレット(320)を加速し樋(201)に置いた飛翔体を発射させることを特徴とする燃焼膨張力カタパルト。
【請求項3】
請求項2の燃焼膨張力カタパルトにおいて、
核燃料物質の熱により、液体中性子減速材または固体の中性子減速材を気化させて、膨張力により飛行機を発射せせることを特徴とする原子力カタパルト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カタパルトに係る。
【背景技術】
【0002】
航空母艦は短距離滑走路であるからカタパルト発艦が重要である。
銃や大砲の発射には黒色火薬などによる膨張力で銃弾や砲弾を発射する。銃身や砲身はカタパルトとも言えそうである。
ボウガンはカタパルトによる矢の発射装置ともいえる(特許文献1)。
【特許文献1】特開2006-304702
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ボウガンで矢を放つには大きな筋力が必要である。防弾チョッキを着た者には物足りない。
近年、航空母艦のカタパルトに電磁カタパルトが採用されようとしている。銃砲でも電磁式に関心が持たれている。
しかし、電磁式は強力な発電設備を必要とするから、実施が難しい。
電気を発生させるために、化石燃料燃焼による発電効率は約35%程度である。したがって、約3倍の燃焼設備が必要になる。
液化天然ガス発電では、発電効率は約65%程度になるが、これは、複合発電にしたから達成できると思われる。
複合発電システムは巨大な装置を必要とするから、携行や船舶搭載には不向きである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
手段1は焼夷弾頭カタパルトである。
焼夷弾頭(102)は、短尺紙円筒(101)の先端に、焼夷弾を固着してなる。
台座(200)は、焼夷弾頭(102)を置く樋(201)の後ろにスプリング(202)を敷設してなる。
スプリング(202)の瞬発力により焼夷弾頭(102)を発射することを特徴とする焼夷弾頭発射カタパルト。
焼夷弾はプラスチックの密封容器に軽油や重油やタールや黄燐を充填してなる。
【0005】
矢尻に代わって焼夷弾としたため、敵の着衣に火をつけることができる。敵の攻撃力を弱めることができる。火矢と違って発射した側の所在を隠すことができる。
台座(200)を木材で作り、スプリング(202)は砂鉄から作り、焼夷弾は硫黄・木炭・石炭タール・硫酸とすれば、日本で産出する材料から製造することができる。これ等の質量は小さいから、スプリング力程度でも遠くまで飛翔する。
現在の兵士は防弾チョッキを着ている。炭素繊維やガラス繊維で強化されているから、銃弾では兵士を傷つけにくい。
高さ方向に約45度で発射すれば距離が長くなる。
【0006】
焼夷弾を打ち上げ花火の様にすれば火玉が拡散し、広い範囲の敵兵を損傷させることができる。
ドローンに敷設して戦車周囲の兵隊を傷つけることもできる。
各国の平均的人の価値をGDP /人口と近似すると、敵国の平均的人の価値が低い場合、高価なハイテク兵器で殺傷することは、コストパフォーマンスが悪い。
本発明はローテクであり、製造コストが安い。外国に侵略して迄使える兵器ではない。敵国に過度の恐怖を与えることがない。自国内でのゲリラ戦には使えるだろう。
日本に侵略したとしても、資源無し・平野少し・地震あり・老人多数・虚弱な若者・活火山近くの軍港少し・東は大海原の果てにアメリカ、取り柄がない。狭い島に侵略者が数百年もすると小型の大人しい人間になる。自衛するほどのものはない。自衛は手抜きでもいいくらいである。
日本周辺国は寒くて、多数の人々、広い荒野、泥濘だから侵略するに値しない。長距離攻撃力は手抜きでもいいくらいである。ロシア・中国を刺激するNATOとのお付き合いはほどほどにする。
ロシアからNATOに向かうウクライナには、程よい広さの黒海・武器製造経験技術者・小麦・石炭・天然ガス・地下鉱物がある。米露合弁会社を創らないと事変は収まらないだろう。
【0007】
手段2は燃焼膨張力焼夷弾カタパルト。
請求項1の樋(201)の後方に中空円筒(310)を接続する。
中空円筒(310)の中に円柱ペレット(320)を装填する。
中空円筒(310)の後端に開閉器(330)付き燃焼室(400)を接続する。
燃焼室(400)は円筒形の密封容器である。
燃焼室(400)の上部に可燃性液体または気体を充填したボンベ(420)を接続する。
燃焼室(400)の中に多数の点火プラグ(340)を内蔵させる。
可燃性液体または気体の燃焼膨張力で円柱ペレット(320)を加速させ、樋(201)に置いた飛行機等の飛翔体を発射させることを特徴とする燃焼膨張力カタパルト。
【0008】
スプリング力を縮めるための大きな筋力を、最近の若者には期待できない。そこで、化学燃料の燃焼力により焼夷弾を発射する。
ボンベ(420)に発泡剤を充填してもよい。
【0009】
手段3は原子力カタパルトである。
請求項2の燃焼膨張力カタパルトにおいて、核燃料物質の熱により、液体中性子減速材(水)または固体中性子減速材(ポリエチレン)を気化させる。
水またはポリエチレンが気体に相変化することによる膨張力により飛行機を発射させることを特徴とする原子力カタパルト。
【0010】
原子力機構は、米国のベンチャー会社が2年後程度にロシアから高濃縮ウランまたはプルトニウムを輸入して新型炉を開発するようである(米国政府は日本の新型炉のために濃縮ウランやプルトニウムを援助すると言っているわけではなさそうである。ベンチャー会社から日本に高濃縮ウランを輸出できるのだろうか。ベンチャー企業に米国政府の予算が付かなければ米国政府の許可は難しい。
原子力機構案にかこつけて、自衛隊が日本に高濃縮ウランまたはプルトニウムを持ち込んで蓄積しておけば、本発明に利用できる。
輸入が無理なら、日本国内でウラン濃縮またはプルトニウム抽出を実施する。
核融合発電がようやくゼロ出力からプラス出力になった。ウラン238ブタンケットによる熱取り出しが大きいだろうから、核分裂炉の光明が見えた。ただし、原発技術と抱き合わせでなければ原子炉をゆにゅうする国はない。
核燃料再処理技術が確立したなら核分裂炉の旗印として、核融合炉から発生した核廃棄物や核物質を利用消滅させるために核分裂炉の革新炉を開発すると言える。
ただし、革新炉の開発前に核燃料再処理技術開発が大事である。
官僚が原子力、再生可能エネルギー、火力発電に多様化していることはいいことである。
【0011】
再生可能エネルギーは、化石燃料消費量を減らすことに意義がある。天気に左右されることにこだわる必要はない。蓄電することに拘る必要もない。再生可能エネルギー発電容量に等しい石炭燃料発電容量を予備電源として持っていればよい。予備電源設備に要する金は政治からの援助であることは当然である。建設国債を発行すれば済む。仮に、冬季電力需要の容量を100%再生可能エネルギー発電容量にすれば化石燃料の輸入量は後世代にまで減る。再生可能エネルギー発電容量は国産でなければならない(輸入品はガリウムヒ素だから廃棄処分に困る)。政治によって補助金を付けても日本国債の発行であるならば問題は少ない。
再生可能エネルギー発電料金が高いことの差額は、民間消費者と政治が折半する。これにも建設国債を充てる。現行の様に化石燃料が高騰しているときには差額は小さくなるか負になる。建設国債の負担を将来に負担させるのは気の毒という人がいるが、今日死んだら自分の遺伝子は残らないから将来を心配する必要がない。遺伝子が残るなら、1万年後の子孫が負担すれだけの話である。1万年後の子孫は更に2万年後に先送りすれば人類滅亡まで続ければよい。
団体が原子力発電の旗振り役になるとろくなことにはならない。GEの口車に乗せられてGEの延命策(風力発電の発電機部が他社の特許に触れた。三菱重工・電機が合弁会社を創るはめになった)に金を出すはめになりかねない。IHIとGEのアンモニア発電協力も注意が必要である。製造は最大のリスクと、GEウエルチ会長が言って以来、GEは物つくりに精彩がない。設計図面のみ作り売る。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、電力でなく熱量そのものを使って物体を発射するため設備費が低く抑えられる。
原子力カタパルトの発熱部は、原子力発電所・火力発電所テロ阻止発電所駐屯地の自衛隊員のための暖房に使える。冷房は熱電半導体を使えばよい。
本発明のカタパルトで矢尻を放てば、発電所機器への損傷を心配せずに防戦できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
飛行機や物体を発射するための安価な装置を提供できた。
【実施例0014】
実施例1は焼夷弾頭発射カタパルトある。
図1は、焼夷弾頭発射カタパルトの概観図である。
焼夷弾頭(102)は、短尺紙円筒(101)の先端に、焼夷弾を固着してなる。
台座(200)の木の板中央にミゾを設け、焼夷弾頭(102)を置く樋(201)とする。
台座(200)の底部に支持棒(230)を敷設し、台座(200)を支持する。
樋(201)に粘着テープ(220)を敷設し、焼夷弾頭(102)を固定する。
樋(201)の後ろにスプリング被覆管(210)を敷設し、スプリング被覆管(210)の中にスプリング(202)を内蔵する。
スプリング先端(212)はレバー(203)と接触でき、レバー(203)を後ろに引くことによりスプリング(202)が縮められる。スプリング被覆管(210)には長さ方向に切り欠きがあり、当該切り欠きの中をレバー(203)が移動できる。
スプリング被覆管(210)外面に敷設したレバー止めノッチ(204)で、レバー(203)を固定し、縮んだスプリング(202)が固定される。
焼夷弾頭(102)に翼を敷設すれば、揚力により遠くまで飛翔できる。
【0015】
スプリング先端(212)に接触しているレバー(203)を引いてスプリング(202)を縮め、スプリング先端(212)に接触しているレバー(203)をレバー止めノッチ(204)で止める。レバー(203)をレバー止めノッチ(204)から離すとスプリング(202)が延びる。スプリング先端(212)が焼夷弾頭(102)の短尺紙円筒(101)に衝突し、焼夷弾頭(102)が発射される。