(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104771
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】農作業機用遠隔操作システム
(51)【国際特許分類】
A01B 59/06 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
A01B59/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009114
(22)【出願日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】390010836
【氏名又は名称】小橋工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 和正
(72)【発明者】
【氏名】河原 文雄
【テーマコード(参考)】
2B041
【Fターム(参考)】
2B041AA20
2B041AB05
2B041AC01
2B041CA03
2B041CA16
2B041CG01
2B041EA18
2B041HA14
(57)【要約】
【課題】電波環境が悪い場合であっても、有線通信により確実に遠隔操作ができる遠隔操作システムを提供することを課題とする。
【解決手段】農作業機の制御手段と遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、前記制御側無線通信部は、制御側無線受信部を備え、前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線受信部を非作動にすることを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
農作業機の制御手段と遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記制御側無線通信部は、制御側無線受信部を備え、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線受信部を非作動にすることを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【請求項2】
前記制御側無線通信部は、制御側無線送信部を備え、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線送信部を非作動にすることを特徴とする請求項1に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項3】
前記操作側無線通信部は、操作側無線受信部を備え、
前記遠隔操作手段は、前記操作側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記操作側無線受信部を非作動にすることを特徴とする請求項1に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項4】
前記操作側無線通信部は、操作側無線送信部を備え、
前記遠隔操作手段は、前記操作側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記操作側無線送信部を非作動にすることを特徴とする請求項3に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項5】
農作業機の制御手段と遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、所定の優先順位に基づいて、前記有線通信で受信した情報及び前記無線通信で受信した情報のいずれか一方の情報で、前記農作業機を制御することを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【請求項6】
農作業機の制御手段と、前記農作業機の状態を表示可能な表示手段を有する遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記操作側無線通信部は、操作側無線受信部を備え、
前記遠隔操作手段は、前記操作側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記操作側無線受信部を非作動にすることを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【請求項7】
前記操作側無線通信部は、操作側無線送信部を備え、
前記遠隔操作手段は、前記操作側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記操作側無線送信部を非作動にすることを特徴とする請求項6に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項8】
前記制御側無線通信部は、制御側無線受信部を備え、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線受信部を非作動にすることを特徴とする請求項6に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項9】
前記制御側無線通信部は、制御側無線送信部を備え、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線送信部を非作動にすることを特徴とする請求項8に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【請求項10】
農作業機の制御手段と、前記農作業機の状態を表示可能な表示手段を有する遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記遠隔操作手段は、前記操作側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、所定の優先順位に基づいて、前記有線通信で受信した情報及び前記無線通信で受信した情報のいずれか一方の情報で、前記表示手段を制御することを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【請求項11】
前記通信ケーブルは、前記制御側無線通信部を前記制御手段から取り外すことなく、前記制御側コネクタに接続可能であることを特徴とする請求項1~10の何れか1項に記載された農作業機用遠隔操作システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作業機を遠隔操作するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、農作業機、例えば、トラクタ等の走行車体の後側に連結された農作業機を、走行車体に乗車している作業者が、操縦席等の乗車位置から遠隔操作するための遠隔操作システムが知られている。
従来の遠隔操作システムは、遠隔操作手段と農作業機を制御する制御手段との間の通信を有線で行なうシステム、無線で行なうシステム、両者を切り換えて行なうシステム(特許文献1)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された遠隔操作システムは、無線通信を利用して遠隔操作を行なっているときに、無線機能が故障したり、遠隔操作手段の電源が切れたりした場合、接続ケーブルをつないで有線通信による遠隔操作に切り替えることができる。この切り替えの際、遠隔操作手段は、接続ケーブルが接続されたことを検出して、遠隔操作手段の無線送信部からの送信はなされないようにして、操作信号が、無線通信と有線通信の2つの手段により重畳して送られないように構成されている。
【0005】
近年、無線通信が使われる機器が増え、多様な周波数の電波が飛び交っている状態となっており、これにより、同じ周波数の電波、類似の周波数の電波同士が互いに影響し合って、通信が不安定になるケースが増加するなど、電波環境の悪化は、農作業機の遠隔操作システムでも問題になっている。
【0006】
特許文献1に記載されたような遠隔操作システムでは、有線通信を使用しているとき、遠隔操作手段の無線送信部からの送信はなされないようにされているが、制御手段側の無線通信部は作動していて、遠隔操作システム以外の電波を受信し、その結果、制御手段に無関係な信号が伝送され、制御手段を誤作動させるという問題がある。
【0007】
また、遠隔操作手段も、無線受信部を有し、制御手段側から農作業機の状態のデータ等の情報を受信したり、他のPCなどと接続して、遠隔操作手段のソフトウェアを更新したりするものもある。
このような遠隔操作手段でも、上述した制御手段と同様、有線通信を使用しているとき、無線通信部が作動していると、遠隔操作システム以外の電波を受信し、その結果、遠隔操作手段に無関係な信号が伝送され、遠隔操作手段を誤作動させるという問題がある。
【0008】
一方、通信ケーブルを介した有線通信においても、屋外の田畑で使用したり、車体や農作業機の振動にさらされたりする環境では、通信ケーブルと遠隔操作手段の接続部、通信ケーブルと制御手段の接続部、通信ケーブル同士の接続部等での端子間の接触不良などが生じることがあり、通信が不安定になる場合もある。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、電波環境が悪い場合であっても、有線通信により確実に遠隔操作ができる遠隔操作システム、無線通信と有線通信の一方の通信状態が悪い場合であっても、優先順位に従って、他方の通信を使用することにより確実に遠隔操作ができる遠隔操作システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を解決するために、本発明は、以下の構成を具備するものである。
農作業機の制御手段と遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記制御側無線通信部は、制御側無線受信部を備え、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、前記制御側無線受信部を非作動にすることを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【0011】
また、本発明は、以下の構成を具備するものである。
農作業機の制御手段と遠隔操作手段を備えた農作業機を操作する農作業機用遠隔操作システムであって、
前記制御手段は、制御側無線通信部と制御側コネクタを有し、
前記遠隔操作手段は、操作側無線通信部と操作側コネクタを有し、
前記制御手段と前記遠隔操作手段は、前記制御側無線通信部と前記操作側無線通信部との間の無線通信及び前記制御側コネクタ及び前記操作側コネクタを通信ケーブルで接続することによる有線通信が可能であり、
前記制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、所定の優先順位に基づいて、前記有線通信で受信した情報及び前記無線通信で受信した情報のいずれか一方の情報で、前記農作業機を制御することを特徴とする農作業機用遠隔操作システム。
【発明の効果】
【0012】
制御手段は、制御側コネクタと操作側コネクタが通信ケーブルで接続されているときは、制御側受信部を非作動にすることにより、電波環境が悪い場合でも、有線通信により、確実に遠隔操作ができる遠隔操作システムを提供することができる。
【0013】
制御手段は、前記制御側コネクタに前記通信ケーブルが接続されているときは、所定の優先順位に基づいて、前記有線通信で受信した情報及び前記無線通信で受信した情報のいずれか一方の情報で、前記農作業機を制御することにより確実に遠隔操作ができる遠隔操作システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態のハロー1の斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態のハロー1を後方から見た図である。
【
図3】本発明の実施形態のハロー1と遠隔操作システム2の図である。
【
図4】本発明の実施形態の遠隔操作システム2の、通信ケーブル3を接続した状態の機能ブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態の遠隔操作システム2の、通信ケーブル3を接続していない状態の機能ブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態の遠隔操作手段21の図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施形態]
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の遠隔操作システム2を、ハロー1を遠隔操作するシステムを例に挙げて、説明する。
以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
また、説明の便宜上、上、下、前、後、右、左といった方向を示す語句を用いるが、重力の働く方向が下であり、その逆が上である。また、走行車体の進行する方向が前であり、その逆が後である。さらに、前に向かって、右側が右であり、左側が左である。
【0016】
[ハロー全体構成]
図1は、本発明の実施形態のハロー1の左方前方から見た斜視図であり、上の枠内は制御ボックス113を覆うカバーを外した状態の図である。
図2は、本発明の実施形態のハロー1の後方から見た図である。
【0017】
図1、2に示すように、本実施形態におけるハロー1は、代かき作業などに使用される農作業機であり、装着部11、動力伝達部12、作業部13を備えている。
ハロー1は、トラクタ等の走行車体(図示していない)に対して装着部11により連結される。装着部11には、動力伝達部12と作業部13が連結されている。これにより、走行車体の走行に従ってハロー1が牽引され、作業部13による代かき作業などが行われる。
【0018】
本実施形態のハロー1は、横幅(左右方向の幅)が走行車体の幅よりも広く、ハロー1の左右両側が走行車体から左右側方にはみ出すことから、車庫から圃場までの移動時、圃場間の移動時などでは、横幅を狭くするために、左右両側の作業部13を中央部側に折りたたみ可能(開閉可能)に構成されている。作業部13は、走行車体の後方タイヤの間隔よりやや広い中央作業機部分13C、左作業機部分13L、右作業機部分13Rに3分割されている。左作業機部分13Lと右作業機部分13Rは、ほぼ左右対称であり、ほぼ同じ構成を有している。
【0019】
[装着部]
装着部11は、走行車体の後方に設けられた三点リンク機構(図示していない)に連結される。三点リンク機構は、通常、トップリンク、リフトロッド及びロワーリンクで構成される。三点リンク機構は、公知の機構であるため、詳細な説明は省略する。
装着部11は、トップリンクに連結されるトップマスト111と、ロワーリンクに連結されるロワーリンク連結部112を有する。
ハロー1は、装着部11を介して、三点リンク機構により昇降可能になっている。
また、装着部11には、作業部13の各種駆動部を制御する制御手段22が収納された制御ボックス113が設置されている。
【0020】
[動力伝達部]
動力伝達部12は、ギヤボックス121、伝動フレーム122、チェーンケース123を有している。
ギヤボックス121は、伝動フレーム122の中央に配置されている。ギヤボックス121は入力軸1211を有し、走行車体のPTO軸(図示していない)から、ユニバーサルジョイント(図示していない)を介して、動力が伝達される。
【0021】
伝動フレーム122は、ハロー1の本体フレームを兼ねており、装着部11に連結支持されるとともに、作業部13を支持している。伝動フレーム122内には、伝動シャフト(図示していない)が収納されており、入力軸1211から動力が伝達される。
上述のとおり、作業部13は、中央作業機部分13Cに対して、左作業機部分13Lと右作業機部分13Rが折りたためるようになっており、伝動フレーム122も、中央伝動フレーム122Cに対して、左伝動フレーム122Lと右伝動フレーム122Rが折りたためるように構成されている。左伝動フレーム122Lと右伝動フレーム122Rが折りたたまれた状態では、それぞれに収納された左伝動シャフトと右伝動シャフト(いずれも図示していない)は、中央伝動フレーム122Cに収納された中央伝動シャフト(図示していない)との動力伝達が解除される。
【0022】
チェーンケース123は、伝動フレーム122から、作業部13の爪を装着した回転軸(図示していない)に動力を伝達するチェーン(図示していない)を収納する。
本実施形態のハロー1では、中央伝動フレーム122Cの左側端部に中央チェーンケース123Cが、左伝動フレーム122Lの左側端部に左チェーンケース123Lが、右伝動フレーム122Rの右側端部に右チェーンケース123Rが、それぞれ、配置されている。
【0023】
[作業部]
上述のとおり、作業部13は、中央作業機部分13C、左作業機部分13L、右作業機部分13Rに3分割されており、左作業機部分13L、右作業機部分13Rが、中央作業機部分13Cに対して、上方に折りたたまれた状態(閉状態)と、側方に展開された状態(開状態)とに、開閉可能に構成されている。
中央作業機部分13Cは中央伝動フレーム122Cに支持された中央シールドカバー131Cにより、左作業機部分13Lは左伝動フレーム122Lに支持された左シールドカバー131Lにより、右作業機部分13Rは右伝動フレーム122Rに支持された右シールドカバー131Rにより、それぞれ、覆われている。
【0024】
中央シールドカバー131Cと左シールドカバー131Lの間、中央シールドカバー131Cと右シールドカバー131Rの間には、それぞれ、左回転支持部132L、右回転支持部132Rが配置され、左作業機部分13L、右作業機部分13Rは、中央作業機部分13Cに対して回動自在に支持されて、開閉可能になっている。
また、中央シールドカバー131Cと左シールドカバー131Lの間、中央シールドカバー131Cと右シールドカバー131Rの間には、それぞれ、左作業機部分開閉油圧シリンダ133L、右作業機部分開閉油圧シリンダ133Rが介装されている。左作業機部分開閉油圧シリンダ133L、右作業機部分開閉油圧シリンダ133Rは、それぞれ、独立して駆動され、左作業機部分13L、右作業機部分13Rを、それぞれ、独立して開閉することができる。
なお、図示はしないが、左作業機部分開閉油圧シリンダ133L、右作業機部分開閉油圧シリンダ133Rは、油圧バルブアセンブリ(図示していない)に接続され、当該油圧バルブアセンブリは、油圧ホースを介して、トラクタ等の走行車体の油圧取出口に接続されている。
油圧バルブアセンブリは、遠隔操作手段21により制御可能である。
【0025】
中央シールドカバー131C、左シールドカバー131L、右シールドカバー131Rの後端部には、それぞれ、中央エプロン134C、左エプロン134L、右エプロン134Rが上下方向に回動自在に支持されている。
中央シールドカバー131Cと中央エプロン134Cの間には、エプロン加圧調節装置135(2か所あり)が介装されている。エプロン加圧調節装置135により、中央エプロン134Cの加圧の強弱を調節可能であるとともに、加圧モータ部1351により駆動される加圧フック(図示していない)を係脱して、中央エプロン134Cの加圧を入切することも可能になっている。なお、左エプロン134L、右エプロン134Rは、それぞれ、左作業機部分13L、右作業機部分13Rが開状態にされたとき、中央エプロン134Cと連結されるように構成され、中央エプロン134Cを加圧調節すること及び加圧調節を入切することで、左エプロン134L、右エプロン134Rも加圧調節及び加圧調節の入切が可能である。
中央エプロン134Cの加圧の入切は、遠隔操作手段21により操作可能である。
【0026】
中央エプロン134C、左エプロン134L、右エプロン134Rの下端部には、それぞれ、中央レベラ136C、左レベラ136L、右レベラ136Rが上下方向に回動自在に支持されている。左レベラ136L、右レベラ136Rは、それぞれ、左作業機部分13L、右作業機部分13Rが開状態にされたとき、中央レベラ136Cと連結されるように構成されている。
中央シールドカバー131Cと中央レベラ136Cの間、左シールドカバー131Lと左レベラ136Lの間、右シールドカバー131Rと右レベラ136Rの間には、それぞれ、中央アンダストッパ137C(2か所あり)、左アンダストッパ137L、右アンダストッパ137Rが介装されている。中央アンダストッパ137C、左アンダストッパ137L、右アンダストッパ137Rは、長さを調節することにより、中央レベラ136C、左レベラ136L、右レベラ136Rの角度が調節可能であるとともに、それぞれ、独立して駆動される中央土寄せモータ部1371C(2か所あり)、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371Rにより駆動される土寄せロック(図示していない)を係脱して、各レベラの土寄せ状態、土寄せ解除状態(代かき状態)を、独立して切り換えることが可能になっている。土寄せ状態は、ハロー1を、代かき作業前に、圃場の高低差をならすための土寄せ作業に使用する際の作業部13の状態である。
中央レベラ136C、左レベラ136L、右レベラ136Rの土寄せ状態と土寄せ解除状態の切り換えは、遠隔操作手段21により操作可能である。
【0027】
左レベラ136Lの左端部、右レベラ136Rの右端部には、それぞれ、左EXレベラ138L、右EXレベラ138Rが回動自在に支持されていて、それぞれ、左外側方、右外側方に開閉可能になっている。左EXレベラ138L、右EXレベラ138Rは、作業部13側方の土や泥を内側に引き寄せるとともに、作業部13側方の土の均平化を行うために使用される。
左EXレベラ138L、右EXレベラ138Rは、それぞれ、左EXレベラモータ部1381L、右EXレベラモータ部1381Rにより回動されるよう構成されている。
左EXレベラ138L、右EXレベラ138Rの開閉は、遠隔操作手段21により操作可能である。
【0028】
[遠隔操作システム]
図3は、本発明の実施形態のハロー1と遠隔操作システム2の図であり、
図4は、本発明の実施形態の遠隔操作システム2の、通信ケーブル3を接続した状態の機能ブロック図であり、
図5は、本発明の実施形態の遠隔操作システム2の、通信ケーブル3を接続していない状態の機能ブロック図である。
遠隔操作システム2は、遠隔操作手段21(リモコン)と、制御ボックス113に収納され、ハロー1の各種駆動部を制御する制御手段22を有する。
遠隔操作手段21と制御手段22は、無線により通信できるとともに、操作側コネクタ214と制御側コネクタ224を通信ケーブル3で接続することにより、有線で通信することもできる。
なお、通信ケーブル3として公知の通信ケーブルが使用可能であり、USBケーブルなどを使用してもよい。
【0029】
[遠隔操作手段]
図6は、本発明の実施形態の遠隔操作手段21の図である。
遠隔操作手段21は、ハロー1の各可動部分を遠隔操作するリモコンであって、
図4、5に示すように、操作側マイコン211、操作側バッテリ212、操作部213、操作側コネクタ214、操作側無線通信部215、操作側有線通信部216を有する。なお、
図6では、操作側コネクタ214は、矢印が指す方向に存在するが、隠れていて図示されていない。また、操作側コネクタ214を覆うための着脱可能な防水カバーを取り付けてもよい。
遠隔操作手段21は、操作側マイコン211により各種プログラムが実行され、操作部213の操作手段の操作に基づいて、制御手段22に各種操作信号を送信し、また、制御手段22から送信されたデータに基づいて、ハロー1の各種機器の状態を操作部213の各種表示手段に表示可能である。
【0030】
操作側マイコン211、操作側無線通信部215、操作側有線通信部216は、操作側バッテリ212により給電されて駆動される。操作側バッテリ212は、操作側コネクタ214に、通信ケーブル3を介して、制御手段22が接続されると、制御手段22の制御側バッテリ222から電力が給電され、充電される。なお、操作側バッテリ212の充電は、走行車体のバッテリから給電されるようにしてもよい。また、操作側バッテリ212の充電用コネクタを操作側コネクタ214とは別途備えて、充電用ケーブルを使用して充電してもよい。また、ケーブルにより有線で充電することに換えて、もしくは加えて、ワイヤレス充電可能に構成してもよい。
操作側コネクタ214は、制御側コネクタ224と、通信ケーブル3を介して接続可能である。
【0031】
なお、本実施形態では、遠隔操作手段21を専用のリモコンとして構成しているが、スマートフォンやタブレット端末、ノートPC等のような汎用の携帯端末にアプリを導入して、遠隔操作手段として使用してもよい。遠隔操作手段は、制御手段22と無線通信でき、かつ通信ケーブル3を介して制御手段22と有線通信できる構成を備えていれば任意の情報端末で構成することが可能であり、上記したものに限定されない。
【0032】
操作側無線通信部215は、操作側無線受信部2151、操作側無線送信部2152、操作側無線アンテナ2153を有し、制御手段22との間で情報を無線で送受信するための回路を備える。使用する通信規格は、WiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、特定小電力無線等の各種通信規格が使用できる。
操作側有線通信部216は、操作側有線受信部2161、操作側有線送信部2162を有し、通信ケーブル3を介して、制御手段22との間で情報を有線で送受信するための回路を備える。使用する規格は、CAN(Controller Area Network)、イーサネット(Ethernet)などの各種通信規格が使用できる。
なお、遠隔操作手段21への情報の入力がない場合には、操作側無線通信部215は操作側無線受信部2151を、操作側有線通信部216は操作側有線受信部2161を有さなくてもよい。
【0033】
[制御手段]
制御手段22は、装着部11に設置された制御ボックス113に収納されており、制御側マイコン221、制御側バッテリ222、機器制御用コネクタ223、制御側コネクタ224、制御側無線通信部225、制御側有線通信部226を有する。
制御手段22は、制御側マイコン221により各種プログラムが実行され、機器制御用コネクタ223を介して、各種機器の制御を行う。本実施形態では、油圧バルブアセンブリ、左EXレベラモータ部1381L、右EXレベラモータ部1381R、中央土寄せモータ部1371C、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371R、加圧モータ部1351を制御する。
また、制御手段22は、作業部13に、各種検知センサを設置して、機器制御用コネクタ223を介してデータを収集する。
【0034】
制御側マイコン221、制御側無線通信部225、制御側有線通信部226は、制御側バッテリ222により給電されて駆動される。制御側バッテリ222は、充電用コネクタ2221を介して充電される。制御側バッテリ222は、充電用コネクタ2221と走行車体のバッテリに接続された給電用コネクタを、充電用ケーブルで接続して充電する。
なお、制御手段22に制御側バッテリ222を備えずに、走行車体のバッテリから常に給電される構成としてもよい。
制御側コネクタ224は、操作側コネクタ214と通信ケーブル3を介して接続可能である。
充電用コネクタ2221、機器制御用コネクタ223、制御側コネクタ224は、制御ボックス113の外側に面するように設置されており、通信ケーブル3などのケーブルは制御ボックス113を開けることなく、外側から各コネクタに着脱することができる。例えば、通信ケーブル3は、制御ボックス113内に制御側無線通信部225及び制御側有線通信部226を収納したまま、取り外すことなく、制御側コネクタ224に着脱することができる。
【0035】
制御側無線通信部225は、制御側無線受信部2251、制御側無線送信部2252、制御側無線アンテナ2253を有し、遠隔操作手段21との間で情報を無線で送受信するための回路を備える。使用する通信規格は、操作側無線通信部と同様である。
制御側有線通信部226は、制御側有線受信部2261、制御側有線送信部2262を有し、遠隔操作手段21との間で情報を通信ケーブル3を介して、有線で送受信するための回路を備える。使用する通信規格は、操作側有線通信部と同様である。
なお、制御手段22から情報の出力がない場合には、制御側無線通信部225は制御側無線送信部2252を、制御側有線通信部226は制御側有線送信部2262を有さなくてもよい。
【0036】
[遠隔操作]
操作部213には、操作手段としての複数の押圧ボタンと、表示手段としての表示ランプが含まれる。
(1)電源
電源ボタンと電源ランプが用意されていて、電源ボタンを押圧すると、電源が入り切りされる。電源が入りのときに電源ランプが点灯し、電源が切りのときに電源ランプが消灯する。
また、電源ボタンの横に充電ランプが用意されていて、バッテリ残量が一定値以下になると点滅し、充電中は点灯し、充電が完了すると消灯する。
【0037】
(2)作業機開閉
作業機開閉ボタンとして、左作業機部分13Lと右作業機部分13Rを開閉するボタン(L/Rボタン)、左作業機部分13Lを開閉するボタン(Lボタン)、右作業機部分13Rを開閉するボタン(Rボタン)の3つのボタンが用意されている。
L/Rボタンが押圧されると、左作業機部分13Lと右作業機部分13Rが閉状態から開状態に、又は、開状態から閉状態になるように、Lボタンが押圧されると、左作業機部分13Lが閉状態から開状態に、又は、開状態から閉状態になるように、Rボタンが押圧されると、右作業機部分13Rが閉状態から開状態に、又は、開状態からが閉状態になるように、それぞれ、遠隔操作手段21は操作信号を制御手段22に送信し、制御手段22は、受信した操作信号により油圧バルブアセンブリを制御する。
その後、図示しないトラクタ等の走行車体の油圧コントロール操作部が操作されると、左作業機部分開閉油圧シリンダ133L、右作業機部分開閉油圧シリンダ133Rが駆動する。
また、作業機開閉ランプが、左作業機部分13L、右作業機部分13Rのそれぞれに対応して2つ用意され、操作されたボタンに基づいて、開閉動作が行われる左作業機部分13L、右作業機部分13Rに対応するランプが、所定時間点灯する。
【0038】
(3)EXレベラ
EXレベラボタンとして、左EXレベラ138Lと右EXレベラ138Rを閉じるボタン(L/R閉ボタン)、左EXレベラ138Lと右EXレベラ138Rを開くボタン(L/R開ボタン)、左EXレベラ138Lを開閉するボタン(L開閉ボタン)、右EXレベラ138Rを開閉するボタン(R開閉ボタン)の4つのボタンが用意されている。
L/R閉ボタンが押圧されると、左EXレベラ138Lと右EXレベラ138Rが閉状態になるように、L/R開ボタンが押圧されると、左EXレベラ138Lと右EXレベラ138Rが開状態になるように、L開閉ボタンが押圧されると、左EXレベラ138Lが閉状態から開状態に、又は、開状態から閉状態になるように、R開閉ボタンが押圧されると、右EXレベラ138Rが閉状態から開状態に、又は、開状態から閉状態になるように、遠隔操作手段21は操作信号を制御手段22に送信し、制御手段22は、左EXレベラモータ部1381L、右EXレベラモータ部1381Rを駆動する。
また、EXレベラ状態表示ランプが1つ用意されていて、制御手段22から送信される、左EXレベラ138Lと右EXレベラ138Rの開閉状態のデータに基づいて、左EXレベラ138L及び右EXレベラ138Rの閉状態のときに消灯し、左EXレベラ138L及び右EXレベラ138Rの開状態のときに点灯し、いずれか一方のEXレベラの開状態のときにフラッシュ点滅する。
【0039】
(4)土寄せ切替
土寄せ切替ボタンとして、中央エプロン134C、左エプロン134L、右エプロン134Rを土寄せ状態にするボタン(土寄せボタン)、土寄せ状態を解除するボタン(解除ボタン)の2つのボタンが用意されている。
土寄せボタンが押圧されると、土寄せ解除状態の各エプロンが土寄せ状態になるように、解除ボタンが押圧されると、土寄せ状態の各エプロンが土寄せ解除状態になるように、遠隔操作手段21は操作信号を制御手段22に送信し、制御手段22は、中央土寄せモータ部1371C、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371Rを駆動する。
また、土寄せ状態表示ランプが1つ用意されていて、制御手段22から送信される、中央土寄せモータ部1371C、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371Rの作動状態のデータに基づいて、中央土寄せモータ部1371C、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371Rの土寄せ作動が完了すると点灯し、解除作動が完了すると消灯し、作動中は点滅する。
【0040】
(5)エプロン加圧
エプロン加圧ボタンとして、中央エプロン134Cの加圧状態を入り切りするボタン(入切ボタン)が用意されている。
入切ボタンが押圧されると、加圧切り状態の中央エプロン134Cが加圧入り状態に、又は、加圧入り状態の中央エプロン134Cが加圧切り状態になるように、遠隔操作手段21は操作信号を制御手段22に送信し、制御手段22は、加圧モータ部1351を駆動する。なお、左エプロン134L、右エプロン134Rも、それぞれ、中央エプロン134Cと連結されていれば、中央エプロン134Cとともに、加圧状態を入り切りすることができる。
また、エプロン加圧状態表示ランプが1つ用意されていて、制御手段から送信される、加圧モータ部1351の作動状態のデータに基づいて、加圧作動が完了すると点灯し、加圧が切りになると消灯し、加圧作動中は点滅する。
【0041】
[無線/有線切換(制御手段)]
本実施形態では、遠隔操作手段21と制御手段22の間の通信は、
図5で示すように、無線で行なうことを基本としているが、
図4に示すように、両者を通信ケーブル3で接続することで、有線通信を行うことができる。有線通信は、圃場の電波環境が悪く、無線通信が安定して行われず、遠隔操作手段21の操作によりハロー1の各機器が動作しない場合や、遠隔操作手段21の操作側バッテリ212が消耗して電力が不足した場合などにおいて使用される。
遠隔操作手段21の操作側コネクタ214と制御手段22の制御側コネクタ224が通信ケーブル3で接続されて、両者間の有線通信が正常であることを制御側マイコン221が検出すると、制御側マイコン221は、制御側無線受信部2251を非作動にして、制御側無線受信部2251が制御側マイコン221に情報を出力しないように制御する。すなわち、有線通信が正常であることを制御側マイコン221が検出すると、制御側無線受信部2251を非作動とすることにより、通信が無線から有線に切換えられるように制御される。これにより、制御側無線受信部2251が、遠隔操作手段21からの無線やその他周辺に飛び交う無線を受信して、制御側マイコン221に無関係な情報を出力することがなくなるので、制御側マイコン221の誤作動などを防止することができる。
【0042】
なお、有線通信が正常であることを制御側マイコン221が検出した場合に限らず、単に制御側コネクタ224に通信ケーブル3が接続されていることを制御側マイコン221が検出すると、制御側無線受信部2251を非作動にしてもよい。
また、制御側無線受信部2251を非作動にする代りに、制御側マイコン221が制御側無線受信部2251からの情報を入力しないようにしてもよいし、制御側無線受信部2251と制御側無線アンテナ2253の導通を遮断してもよい。
さらに、有線通信時には、制御側無線送信部2252を非作動にすると、制御手段22から不要な電波を出力することがなくなる。これにより遠隔操作手段21の誤作動などを防止することができるとともに、制御側バッテリ222の不要な消耗を防止することができる。
【0043】
[無線/有線切換(遠隔操作手段)]
遠隔操作手段21の操作側コネクタ214と制御手段22の制御側コネクタ224が通信ケーブル3で接続されており、両者間の有線通信が正常であることを操作側マイコン211が検出すると、操作側マイコン211は、操作側無線受信部2151を非作動にして、操作側無線受信部2151が操作側マイコン211に情報を出力しないように制御する。これにより、操作側無線受信部2151が、制御手段22からの無線やその他周辺に飛び交う無線を受信して、操作側マイコン211に無関係な情報を出力することがなくなるので、操作側マイコン211の誤作動などを防止することができる。
【0044】
なお、有線通信が正常であることを操作側マイコン211が検出した場合に限らず、単に操作側コネクタ214に通信ケーブル3が接続されていることを操作側マイコン211が検出すると、操作側無線受信部2151を非作動にしてもよい。
また、操作側無線受信部2151を非作動にする代りに、操作側マイコン211が操作側無線受信部2151からの情報を入力しないようにしてもよいし、操作側無線受信部2151と操作側無線アンテナ2153を遮断してもよい。
さらに、有線通信時には、操作側無線送信部2152を非作動にすると、遠隔操作手段21から不要な電波を出力することがなくなる。これにより制御手段22の誤作動などを防止することができるとともに、操作側バッテリ212の不要な消耗を防止することができる。
【0045】
上述の、制御手段22の無線/有線切換、遠隔操作手段21の無線/有線切換について、遠隔操作システム2として、どちらか一方のみを備えてもよいし、両方を備えてもよい。
【0046】
[変形例1]
上述の無線/有線切換では、無線通信が正常でない場合や遠隔操作手段21の操作側バッテリ212が消耗した場合等に、遠隔操作手段21と制御手段22を通信ケーブル3で接続して、無線通信に換えて有線通信を行うものであったが、遠隔操作手段21と制御手段22を通信ケーブル3で接続した状態で、それぞれの通信状態に応じて、無線通信と有線通信を切り換えるようにしてもよいし、無線通信が正常でない場合に、遠隔操作手段21と制御手段22を通信ケーブル3で接続した後、それぞれの通信状態に応じて、無線通信と有線通信を切り換えるようにしてもよい。
そのため、通信ケーブル3が操作側コネクタ214と制御手段22の制御側コネクタ224に接続された状態であっても、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び操作側有線通信部216、制御手段22の制御側無線通信部225及び制御側有線通信部226は、いずれも、作動状態にされている。
【0047】
通信ケーブル3が操作側コネクタ214と制御手段22の制御側コネクタ224に接続された状態であっても、遠隔操作手段21と制御手段22の通信は、無線通信、有線通信のいずれか一方のみを使用するが、本変形例1では、有線通信を優先的に使用する。すなわち、有線通信の優先順位を、無線通信の優先順位より上位に位置づける。
制御手段22の制御側マイコン221は、所定時間毎に、通信ケーブル3が接続されているか否かを検出する。
(a)通信ケーブル3が接続されていることを検出すると、制御側マイコン221は、遠隔操作手段21の操作側マイコン211と有線通信動作を行い、有線通信の通信状態を検出する。
【0048】
(a-1)有線通信の通信状態が正常であることを検出した場合、制御側マイコン221は、有線通信で受信した情報に基づいて、油圧バルブアセンブリ、左EXレベラモータ部1381L、右EXレベラモータ部1381R、中央土寄せモータ部1371C、左土寄せモータ部1371L、右土寄せモータ部1371R、加圧モータ部1351の各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に有線通信により情報を送信する。
また、遠隔操作手段21の操作側マイコン211も、制御手段22の制御側マイコン221との有線通信が正常であることが検出できるので、有線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に有線通信により情報を送信する。
制御手段22の制御側マイコン221及び遠隔操作手段21の操作側マイコン211が、それぞれ、有線通信で受信した情報に基づいて、各種機器及び表示ランプの表示を制御しているときも、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225は、作動状態にされている。なお、無線通信が正常であるか否かが不明であることから、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225は非作動状態にされてもよい。これにより、操作側無線通信部215及び制御側無線通信部225が不要な電波を送信することも受信することがなくなり、さらにバッテリの消耗も防ぐことができる。
【0049】
(a-2)有線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、制御側マイコン221は、遠隔操作手段21の操作側マイコン211との無線通信動作を行い、無線通信の通信状態を検出する。なお、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226の少なくとも1つが非作動状態である場合も、有線通信の通信状態が正常でないと検出される。
(a-2-1)無線通信の通信状態が正常であることを検出した場合、制御側マイコン221は、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に無線通信により情報を送信する。
また、遠隔操作手段21の操作側マイコン211も、制御手段22の制御側マイコン221との無線通信が正常であることが検出できるので、無線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に無線通信により情報を送信する。
有線通信の通信状態が正常でないことが検出されたことから、制御手段22の制御側マイコン221及び遠隔操作手段21の操作側マイコン211が、それぞれ、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器及び表示ランプの表示を制御しているとき、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226は、非作動状態とする。これにより、操作側有線通信部216及び制御側有線通信部226が不要な情報を送信することも受信することもなくなり、さらにバッテリの消耗も防ぐことができる。
【0050】
なお、有線通信が正常に復帰する可能性もあることから、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226は作動状態を保ったままにしてもよい。
この場合、通信状態が正常でなかった有線通信が正常に復帰すると、制御側マイコン221の、所定時間毎の、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出で、通信ケーブル3が接続されていることが検出され、有線通信の通信状態の検出で、有線通信の通信状態が正常であることが検出されることになる。すると、制御側マイコン221は、有線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に有線通信により情報を送信する。同様に、操作側マイコン211も、有線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に有線通信により情報を送信する。
ただし、有線通信の通信状態によっては、有線通信と無線通信の切り換えが頻繁に起こる状態が生じ得るから、一度、有線通信から無線通信に切り替わった場合、有線通信の正常を検出しても、すぐに、有線通信に切り替えずに、有線通信の正常を連続して所定回数検出したときに、有線通信に切り替えるようにしてもよい。
【0051】
(a-2-2)無線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、有線通信と無線通信の両方の通信状態が正常でないことから、制御側マイコン221は各種機器の制御を停止する。なお、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225の少なくとも1つが非作動状態である場合も、無線通信の通信状態が正常でないと検出される。
操作側マイコン211は、制御手段22から有線通信及び無線通信のいずれを介しても正常な情報が受信できないことを検知すると、遠隔操作手段21と制御手段22との通信が正常にできないことを、操作者に警告する。警告手段としては、警告ランプのような警告表示や、警告ブザーのような警告音の発生などで行うことができる。なお、無線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、すぐに警告するのではなく、再度、有線通信と無線通信の通信状態を検知して、両者が正常でないことを検出した場合に、警告することとしてもよい。また、有線通信及び無線通信の通信状態が正常でないことを所定回数以上連続して検出した場合に、警告することとしてもよい。
【0052】
また、無線通信による通信中は、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226を非作動状態とするように構成した場合、通信状態が正常であった無線通信が正常でなくなると、有線通信と無線通信の両方が正常でないことが検知され、制御側マイコン221の制御が停止され、操作側マイコン211が警告を発することになる。
しかし、有線通信が正常に復帰していることもあり得るから、無線通信が正常でないことを検知した場合、非作動状態にされていた有線通信を作動状態にして、有線通信の通信状態を検知し、正常であることを検知すれば、有線通信による通信に切り替えるようにしてもよい。
【0053】
(b)通信ケーブル3が接続されていないことを検出すると、制御側マイコン221は、遠隔操作手段21の操作側マイコン211との無線通信動作を行い、無線通信の通信状態を検出する。
(b-1)無線通信の通信状態が正常であることを検出した場合、制御側マイコン221は、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に無線通信により情報を送信する。
また、遠隔操作手段21の操作側マイコン211も、制御手段22の制御側マイコン221との無線通信が正常であることが検出できるので、無線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に無線通信により情報を送信する。
通信ケーブルが接続されていないことが検出されたことから、制御手段22の制御側マイコン221及び遠隔操作手段21の操作側マイコン211が、それぞれ、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器及び表示ランプの表示を制御しているとき、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226は、非作動状態にされている。
【0054】
(b-2)無線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、通信ケーブル3も接続されておらず、有線通信も不可能であることから、制御側マイコン221は各種機器の制御を停止する。
操作側マイコン211は、制御手段22から無線通信を介して正常な情報が受信できない状態を検知すると、通信ケーブル3が接続されておらず、有線通信も不可能であることから、遠隔操作手段21と制御手段22との通信が正常にできないことを、操作者に警告する。警告手段としては、警告ランプのような警告表示や、警告ブザーのような警告音の発生などで行うことができる。なお、無線通信の通信状態が正常でない場合、すぐに警告するのではなく、再度、無線通信の通信状態を検知して、正常でない場合に、警告することとしてもよい。また、無線通信の通信状態が正常でない状態が所定回数以上連続して検出された場合に、警告することとしてもよい。さらに、通信ケーブル3を接続するように促す警告を発してもよい。
【0055】
上述した、制御手段22の制御側マイコン221の、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出を、所定時間毎に行うことにより、常時、通信状態を監視して、適切な通信手段を選択して、遠隔操作手段21と制御手段22の通信を確実に行うことができる。
なお、制御手段22の制御側マイコン221の、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出は、常時行わずに、遠隔操作手段21の操作部213の押圧ボタンが押圧され、遠隔操作手段21から制御手段22に情報が送信される毎に、また、農作業機の状態が変化して各種検知センサからのデータを制御手段22から遠隔操作手段21に送信される毎に行うようにしてもよい。
また、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出は行わずに、有線通信の通信状態を検出するだけでもよい。
【0056】
また、通信ケーブルが接続されているか否かの検出方法は、特に限定されず、スイッチ等を設けて検出するようにしてもよいし、ACK信号の受信により検出するようにしてもよいし、通信が正常か否かに関わらず、情報の送受信が行えているか否かで検出するようにしてもよいし、通信が正常か否かを検出し、通信が正常の場合、通信が正常に加えて通信ケーブルが接続されていると判定するようにしてもよい等、公知の検出方法が用いることが可能である。
また、通信が正常か否かの検出方法は、特に限定されず、誤り訂正符号による検出、チェックサムによる検出等、公知の検出方法が用いることが可能である。
【0057】
[変形例2]
上述の変形例1では、有線通信を優先的に使用することにしたが、無線通信を優先的に使用することにしてもよい。すなわち、無線通信の優先順位を、有線通信の優先順位より上位に位置づけてもよい。
制御手段22の制御側マイコン221は、所定時間毎に、遠隔操作手段21の操作側マイコン211と無線通信動作を行い、無線通信の通信状態を検出する。
(a)無線通信の通信状態が正常であることを検出した場合、制御側マイコン221は、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に無線通信により情報を送信する。
また、遠隔操作手段21の操作側マイコン211も、制御手段22の制御側マイコン221との無線通信が正常であることが検出できるので、無線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に無線通信により情報を送信する。
制御手段22の制御側マイコン221及び遠隔操作手段21の操作側マイコン211が、それぞれ、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器及び表示ランプの表示を制御しているとき、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226は、非作動状態にされている。なお、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出を行い、通信ケーブル3が接続されていることが検出されている場合、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226を作動状態にしたままでもよい。
【0058】
(b)無線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、制御側マイコン221は、通信ケーブル3が接続されているか否かを検出する。なお、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225の少なくとも1つが非作動状態である場合も、無線通信の通信状態が正常でないと検出される。
(b-1)通信ケーブル3が接続されていることを検出すると、制御側マイコン221は、遠隔操作手段21の操作側マイコン211と有線通信動作を行い、有線通信の通信状態を検出する。
(b-1-1)有線通信の通信状態が正常であることを検出した場合、制御側マイコン221は、有線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に有線通信により情報を送信する。
また、遠隔操作手段21の操作側マイコン211も、制御手段22の制御側マイコン221との有線通信が正常であることが検出できるので、有線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に有線通信により情報を送信する。
このとき、無線通信の通信状態が正常でないことが検出されたことから、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225は、非作動状態にされる。これにより、操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225が不要な電波を送信することも受信することがなくなり、さらにバッテリの消耗も防ぐことができる。
【0059】
なお、無線通信が正常に復帰する可能性もあることから、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225は作動状態を保ったままにしてもよい。
この場合、通信状態が正常でなかった無線通信が正常に復帰すると、制御側マイコン221の、所定時間毎の、無線通信の通信状態の検出で、無線通信の通信状態が正常であることが検出されることになる。すると、制御側マイコン221は、無線通信で受信した情報に基づいて、各種機器の制御を行うとともに、遠隔操作手段21に無線通信により情報を送信する。同様に、操作側マイコン211も、無線通信で受信した情報に基づいて、表示ランプの表示を制御するとともに、制御手段22に無線通信により情報を送信する。
ただし、無線通信の通信状態によっては、無線通信と有線通信の切り換えが頻繁に起こる状態が生じ得るから、一度、無線通信から有線通信に切り替わった場合、無線通信の正常を検出しても、すぐに、無線通信に切り替えずに、無線通信の正常を連続して所定回数検出したときに、無線通信に切り替えるようにしてもよい。
【0060】
(b-1-2)有線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、無線通信と有線通信の両方の通信状態が正常でないことから、制御側マイコン221は各種機器の制御を停止する。なお、遠隔操作手段21の操作側有線通信部216及び制御手段22の制御側有線通信部226の少なくとも1つが非作動状態である場合も、有線通信の通信状態が正常でないと検出される。
操作側マイコン211は、制御手段22から無線通信及び有線通信のいずれを介しても正常な情報が受信できないことを検知すると、遠隔操作手段21と制御手段22との通信が正常にできないことを、操作者に警告する。警告手段としては、警告ランプのような警告表示や、警告ブザーのような警告音の発生などで行うことができる。なお、無線通信の通信状態が正常でないことを検出した場合、すぐに警告するのではなく、再度、無線通信と有線通信の通信状態を検知して、両者が正常でない場合に、警告することとしてもよい。また、無線通信及び有線通信の通信状態が正常でないことを所定回数以上連続して検出した場合に、警告することとしてもよい。
【0061】
また、有線通信による通信中は、遠隔操作手段21の操作側無線通信部215及び制御手段22の制御側無線通信部225を非作動状態とするように構成した場合、通信状態が正常であった有線通信が正常でなくなると、無線通信と有線通信の両方が正常でないことが検知され、制御側マイコン221の制御が停止され、操作側マイコン211が警告を発することになる。
しかし、無線通信が正常に復帰していることもあり得るから、有線通信が正常でないことを検知した場合、非作動状態にされていた無線通信を作動状態にして、無線通信の通信状態を検知し、正常であることを検知すれば、無線通信による通信に切り替えるようにしてもよい。
【0062】
(b-2)通信ケーブル3が接続されていないことを検出すると、制御側マイコン221は、無線通信も正常でないことから、制御側マイコン221は各種機器の制御を停止する。
操作側マイコン211は、制御手段22から無線通信を介して正常な情報が受信できない状態を検知すると、通信ケーブル3が接続されておらず、有線通信も不可能であることから、遠隔操作手段21と制御手段22との通信が正常にできないことを、操作者に警告する。警告手段としては、警告ランプのような警告表示や、警告ブザーのような警告音の発生などで行うことができる。なお、無線通信の通信状態が正常でない場合、すぐに警告するのではなく、再度、無線通信の通信状態を検知して、正常でない場合に、警告することとしてもよい。また、無線通信の通信状態が正常でない状態が所定回数以上連続して検出された場合に、警告することとしてもよい。さらに、通信ケーブル3を接続するように促す警告を発してもよい。
【0063】
上述した、制御手段22の制御側マイコン221の、無線通信が正常であるか否かの検出を、所定時間毎に行うことにより、常時、通信状態を監視して、適切な通信手段を選択して、遠隔操作手段21と制御手段22の通信を確実に行うことができる。
なお、制御手段22の制御側マイコン221の、無線通信が正常であるか否かの検出は、常時行わずに、遠隔操作手段21の操作部213の押圧ボタンが押圧され、遠隔操作手段21から制御手段22に情報が送信される毎に、また、農作業機の状態が変化して各種検知センサからのデータを制御手段22から遠隔操作手段21に送信される毎に行うようにしてもよい。
また、通信ケーブル3が接続されているか否かの検出は行わずに、有線通信の通信状態を検出するだけでもよい。
【0064】
[変形例3]
変形例1及び変形例2では、制御手段22の制御側マイコン221が、まず、通信ケーブル3が接続されているか否か、無線通信が正常であるか否か、有線通信が正常であるか否かを検出したが、遠隔操作手段21の操作側マイコン211が、まず、これらを検出するようにしてもよい。
【0065】
上述では、遠隔操作システムとして、ハロー1を遠隔操作する遠隔操作システム2を説明したが、ハロー1に限らず、遠隔操作する農作業機であれば、草刈機、畔塗り機、耕運機などのようなものであっても、遠隔操作システム2を適用することができる。
【0066】
以上のとおり、本発明に係る実施形態のハロー1及び遠隔操作システム2を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施形態及び変形例1~3に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、前述の実施形態及び変形例1~3は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0067】
1 ハロー
11 装着部
113 制御ボックス
12 動力伝達部
13 作業部
2 遠隔操作システム
21 遠隔操作手段
211 操作側マイコン
212 操作側バッテリ
213 操作部
214 操作側コネクタ
215 操作側無線通信部
2151 操作側無線受信部
2152 操作側無線送信部
2153 操作側無線アンテナ
216 操作側有線通信部
2161 操作側有線受信部
2162 操作側有線送信部
22 制御手段
221 制御側マイコン
222 制御側バッテリ
2221 充電用コネクタ
223 機器制御用コネクタ
224 制御側コネクタ
225 制御側無線通信部
2251 制御側無線受信部
2252 制御側無線送信部
2253 制御側無線アンテナ
226 制御側有線通信部
2261 制御側有線受信部
2262 制御側有線送信部
3 通信ケーブル