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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104774
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】携帯端末用ケース
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/11 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009118
(22)【出願日】2023-01-25
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 取引先にて商品説明を行いました。 ・2022年6月1日 於;SBフレームワークス株式会社 CPセンター ・2022年6月1日 於;MEGAドン・キホーテUNY豊田元町店 ・2022年6月1日 於;LEPLUS OUTLET(他12件;別紙1参照) ツイッター・インスタグラム・出願人ウェブサイト上で公開しました。 ・2022年9月 8日 出願人ウェブサイト上で公開 ・2022年9月22日 出願人ウェブサイト上で公開 ・2022年9月27日 ツイッター上で公開(他11件;別紙2参照) 取引先等へ販売しました。 ・2022年9月8日 ドコモショップサーキット通り店へ出荷 ・2022年9月8日 ドコモショップ伊勢店へ出荷 ・2022年9月8日 ドコモショップ松阪店へ出荷(他597件;別紙3参照)
(71)【出願人】
【識別番号】515076529
【氏名又は名称】株式会社MSソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】熊本 リサ
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023BB01
5K023BB26
5K023DD06
5K023MM03
5K023MM25
5K023PP02
5K023PP12
(57)【要約】
【課題】ケース本体からカバーが剥離し難い携帯端末用ケースを提供する。
【解決手段】携帯端末Pを保持する矩形枠状体10は、短辺部材101、102と長辺部材103、104から構成されている。短辺部材101、102、及び、長辺部材103の背面(但し、外縁凸部105や内縁凸部131が形成された領域は除く)と、長辺部材104の背面は連続し、かつ、同一平面をなしてカバー体取り付け領域を構成している。カバー体取り付け領域にカバー2の取付部21を接着する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末の4つの側縁部のうちの1つを保持し、前記携帯端末の背面と対向する面の逆側面である第1の面が略平面である第1の部材と、前記携帯端末の4つの側縁部のうちの他の3つを保持し、前記携帯端末の背面と対向する面の逆側面の少なくとも一部である第2の面が、前記第1の面と連続し、かつ、同一平面をなす第2の部材と、を有し、枠状に構成されたケース本体と、
前記第1の面及び前記第2の面に取り付けられ、前記ケース本体に保持された前記携帯端末の前面を被覆可能なカバーと、を備える
携帯端末用ケース。
【請求項2】
前記第2の部材の前記第2の面の外縁に第1の凸部が設けられた
請求項1に記載の携帯端末用ケース。
【請求項3】
前記カバーは、前記携帯端末の前面を被覆するカバー本体と、該カバー本体に連設され、前記第1の面及び前記第2の面に取り付けられる取付部を有し、
前記第1の凸部の高さは、前記取付部の厚さと略同一である
請求項2に記載の携帯端末用ケース。
【請求項4】
前記第1の部材の前記第1の面及び前記第2の部材の前記第2の面に取り付けられ、前記ケース本体の内側領域の少なくとも一部を閉塞する透明体を備え、
前記第1の凸部の高さは、前記透明体の厚さと略同一である
請求項1、請求項2または請求項3に記載の携帯端末用ケース。
【請求項5】
前記ケース本体は、
前記第2の部材と共に、若しくは、前記第1の部材及び前記第2の部材と共に、前記携帯端末の背面に設けられたカメラに対応する領域を囲繞する第3の部材を備え、
前記第3の部材の、前記携帯端末の背面と対向する面の逆側面の少なくとも一部である第3の面が、前記第1の面と連続し、かつ、同一平面をなし、
前記カバーは、
前記第1の面、前記第2の面、及び、前記第3の面に取り付けられる
請求項1、請求項2または請求項3に記載の携帯端末用ケース。
【請求項6】
前記第2の部材の前記第2の面と前記第3の部材の前記第3の面に、若しくは、前記第1の部材の前記第1の面と前記第2の部材の前記第2の面と前記第3の部材の前記第3の面に、前記カメラに対応する領域を囲繞する第2の凸部が設けられた
請求項5に記載の携帯端末用ケース。
【請求項7】
前記カバーは、前記携帯端末の前面を被覆するカバー本体と、該カバー本体に連設され、前記第1の面、前記第2の面、及び、前記第3の面に取り付けられる取付部を有し、
前記第2の凸部の高さは、前記取付部の厚さよりも大きい
請求項6記載の携帯端末用ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末用ケースに関する。詳しくは、その背面側から携帯端末の背面が視認可能な携帯端末用ケースに係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、落下などによる衝撃から携帯端末を保護するために、各種の携帯端末用ケースが提案されている。
例えば、携帯端末を保持した状態において、携帯端末の背面(携帯端末の表示面とは逆側面)を視認できるものとして、特許文献1に記載の携帯端末用ケースが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6842019号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の携帯端末用ケースは、四周枠部Fのうちの1つの長手枠部F1に切欠部Nを切り欠き、この切欠部Nに保護カバーCの取付部C1を取り付けて構成されており、換言すると、長手枠部F1の一部分のみと取付部C1を取り付けており、携帯端末用ケースの開閉を繰り返すと、保護カバーCが本体部BOから剥がれてしまう恐れがあった。
【0005】
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであって、ケース本体からカバーが剥離し難い携帯端末用ケースを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の携帯端末用ケースは、携帯端末の4つの側縁部のうちの1つを保持し、前記携帯端末の背面と対向する面の逆側面である第1の面が略平面である第1の部材と、前記携帯端末の4つの側縁部のうちの他の3つを保持し、前記携帯端末の背面と対向する面の逆側面の少なくとも一部である第2の面が、前記第1の面と連続し、かつ、同一平面をなす第2の部材と、を有し、枠状に構成されたケース本体と、前記第1の面及び前記第2の面に取り付けられ、前記ケース本体に保持された前記携帯端末の前面を被覆可能なカバーと、を備える。
【0007】
ここで、第1の部材が携帯端末の4つの側縁部のうちの1つを保持し、第2の部材が携帯端末の4つの側縁部のうちの他の3つを保持することによって、ケース本体に保持された携帯端末の4つの側縁部を保護することができる。
なお、「4つの側縁部」とは、携帯端末の前面(正面)と背面を除く4面であり、具体的には、上面(上部面)、下面(下部面)、左側面(左面)、右側面(右面)の4面を意味している。
【0008】
また、ケース本体が枠状に構成されたことによって、ケース本体の内側(ケース本体を背面側から見た場合の内側)から、ケース本体に保持された携帯端末の背面を視認することができる。
【0009】
更に、枠状のケース本体の内側に透明体を設けた場合には、ケース本体に保持された携帯端末の背面の視認性を確保しつつ、携帯端末の背面を保護することができる。
なお、枠状のケース本体の内側に透明体を設けた場合には、ケース本体に保持された携帯端末の背面と透明体の間に、各種の装飾体(例えば、写真やステッカーなど)を挟み込むことができ、ケース本体の背面側から各種装飾体を視認することもできる。
【0010】
また、第1の部材の、携帯端末の背面と対向する面の逆側面である第1の面(ケース本体の背面側の面)が略平面であるために、第1の面の全面を取付領域として利用することができる。
即ち、第1の部材の背面(ケース本体の背面側の面)の一部では無く、第1の部材の背面の全部を取付領域として利用できる構成を採用することで、カバーの剥離を抑止することができるのである。
【0011】
なお、ここでの「取付領域」とは、カバーを取り付けるための領域として利用することができるのは勿論のこと、透明体を取り付けるための領域としても利用することができる。
【0012】
更に、第1の部材の背面の全部を取付領域とすることによって、第1の部材の背面の全部が被覆(カバーで被覆、若しくは、カバー及び透明体で被覆)され、第1の部材の背面が露出しないために、デザイン性にも優れたものとなる。
【0013】
なお、第1の部材の背面の一部のみを取付領域とする場合(例えば、特許文献1の場合)には、第1の部材の背面が露出することになり、第1の部材とカバーの材質や色彩の相違も相俟って、デザイン的な統一感を持たせることが難しくなる。
【0014】
また、第2の部材の、携帯端末の背面と対向する面の逆側面の少なくとも一部である第2の面(ケース本体の背面側の面)が、第1の面と連続し、かつ、同一平面をなすために、第1の面のみならず、第2の面も取付領域として利用することができる。
即ち、第1の部材の背面(ケース本体の背面側の面)のみならず、第2の部材の背面(ケース本体の背面側の面)についても取付領域として利用できる構成を採用することで、カバーの離脱を抑止することができるのである。
【0015】
更に、第1の部材の背面のみならず、第2の部材の背面についても取付領域とすることによって、「携帯端末用ケースの背面の第1の面に対応する領域」と「携帯端末用ケースの背面の第2の面に対応する領域」にデザイン的な統一感を持たせることができ、デザイン性にも優れたものとなる。
【0016】
なお、第1の部材の背面のみを取付領域とする場合(例えば、特許文献1の場合)には、第2の部材とカバーの材質や色彩の相違も相俟って、携帯端末用ケースの背面にデザイン的な統一感を持たせることが難しくなる。
【0017】
また、第1の部材の背面のみならず、第2の部材の背面についても取付領域とすることによって、第2の部材の背面に透明体を取り付けることが可能となり、カバーや透明体の厚さによっては、「携帯端末用ケースの背面の第1の面に対応する領域」と「携帯端末用ケースの背面の第2の面に対応する領域」と「透明体の表面」とを面一にすることができ、種々なデザインバリエーションの実現が可能となる。
【0018】
なお、第1の部材の背面のみを取付領域とする場合(例えば、特許文献1の場合)には、第2の部材の背面に取付領域が存在しないため、第2の部材の背面に透明体を取り付けることができず、カバー体や透明体の厚さをどの様に調整したとしても、「携帯端末用ケースの背面の第1の面に対応する領域」と「携帯端末用ケースの背面の第2の面に対応する領域」と「透明体の表面」を面一にすることはできない。
【0019】
また、ケース本体に保持された携帯端末の前面を被覆可能なカバーによって、携帯端末の前面(正面である表示面)を保護することができる。
【0020】
また、第2の部材の第2の面の外縁に第1の凸部が設けられた場合には、第2の面に取り付けられたカバーの側縁部に、携帯端末のユーザの手が触れ難くなり、より一層カバーの剥離を抑止することができる。
【0021】
更に、カバーが、携帯端末の前面を被覆するカバー本体と、カバー本体に連設され、第1の面及び第2の面に取り付けられる取付部を有し、第1の凸部の高さが、取付部の厚さと略同一である場合には、ケース本体にカバーを取り付けた際に、第1の凸部と取付部が面一になり、デザイン性の高い携帯端末用ケースを実現することができる。
【0022】
また、第1の部材の第1の面及び第2の部材の第2の面に取り付けられ、ケース本体の内側領域の少なくとも一部を閉塞する透明体を備え、第1の凸部の高さが、透明体の厚さと略同一である場合には、ケース本体に透明体を取り付けた際に、第1の凸部と透明体が面一になり、デザイン性の高い携帯端末用ケースを実現することができる。
なお、第1の凸部の高さと、取付部の厚さと、透明体の厚さが略同一である場合には、ケース本体に透明体とカバーを取り付けた際に、第1の凸部と取付部と透明体が面一になり、より一層デザイン性の高い携帯端末用ケースを実現することができる。
【0023】
また、ケース本体が、第2の部材と共に、若しくは、第1の部材及び第2の部材と共に、携帯端末の背面に設けられたカメラに対応する領域を囲繞する第3の部材を備え、第3の部材の、携帯端末の背面と対向する面の逆側面の少なくとも一部である第3の面(ケース本体の背面側の面)が、第1の面と連続し、かつ、同一平面をなす場合には、第1の面と第2の面のみならず、第3の面も取付領域として利用することができる。
即ち、第1の部材の背面(ケース本体の背面側の面)や第2の部材の背面(ケース本体の背面側の面)のみならず、第3の部材の背面(ケース本体の背面側の面)についても取付領域として利用できる構成を採用することで、より一層カバーの剥離を抑止することができるのである。
【0024】
更に、第1の部材と第2の部材の背面のみならず、第3の部材の背面についても取付領域とすることによって、「携帯端末用ケースの背面の第1の面に対応する領域」と「携帯端末用ケースの背面の第2の面に対応する領域」と「携帯端末用ケースの背面の第3の面に対応する領域」にデザイン的な統一感を持たせることができ、より一層デザイン性にも優れたものとなる。
【0025】
なお、第1の部材の背面のみを取付領域とする場合(例えば、特許文献1の場合)には、第3の部材とカバーの材質や色彩の相違も相俟って、携帯端末用ケースの背面にデザイン的な統一感を持たせることが難しくなる。
【0026】
また、第2の部材の第2の面と第3の部材の第3の面に、若しくは、第1の部材の第1の面と第2の部材の第2の面と第3の部材の第3の面に、カメラに対応する領域を囲繞する第2の凸部が設けられた場合には、第3の面に取り付けられたカバーの側縁部に、携帯端末のユーザの手が触れ難くなり、より一層カバーの剥離を抑止することができる。
【0027】
更に、カバーが、携帯端末の前面を被覆するカバー本体と、カバー本体に連設され、第1の面、第2の面、及び、第3の面に取り付けられる取付部を有し、第2の凸部の高さが、取付部の厚さより大きい場合には、ケース本体に保持された携帯端末の背面のカメラを保護することができる。
即ち、一般的な携帯端末のカメラは、携帯端末の背面から突出しており、ケース本体に保持された携帯端末のカメラについても、ケース本体に取り付けられたカバーの表面(ケース本体の背面側の表面)から突出してしまうことが考えられる。そのため、第2の凸部の高さを取付部の厚さより大きくし、ケース本体に取り付けられたカバーの表面(ケース本体の背面側の表面)から第2の凸部が突出するようにすることで、ケース本体に保持された携帯端末の背面のカメラの保護が期待できるのである。
【発明の効果】
【0028】
本発明の携帯端末用ケースでは、ケース本体とカバーの取付強度が向上し、ケース本体からカバーが剥離することを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の携帯端末用ケースの一例を説明するための斜視図(1)である。
図2】本発明の携帯端末用ケースの一例のケース本体を説明するための斜視図(1)である。
図3】本発明の携帯端末用ケースの一例のケース本体を説明するための斜視図(2)である。
図4】本発明の携帯端末用ケースの一例のカバーを説明するための図である。
図5】本発明の携帯端末用ケースの一例を説明するための斜視図(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。
図1は、本発明を適用した携帯端末用ケースの一例を示しており、ここで示す携帯端末用ケースAは、ケース本体1と、カバー2と、透明体14から構成されており、図2図5で示すように、ケース本体1に携帯端末(スマートフォンなど)Pを保持可能(収容可能)である。
【0031】
なお、ケース本体1で携帯端末Pを保持した際に、携帯端末Pの前面と同じ向きの面(図1の手前側の面)を「前面」と表現し、ケース本体1で携帯端末Pを保持した際に、携帯端末Pの背面と同じ向きの面(図5の手前側の面)を「背面」と表現する。
【0032】
(ケース本体1について)
ケース本体1は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)からなり、矩形枠状体10とカメラ枠体13とから構成されている。また、矩形枠状体10の内部(内側領域)にカメラ枠体13が配置されており、矩形枠状体10とカメラ枠体13は、一角を共有して連設されている。
【0033】
また、矩形枠状体10は、短辺部材101、102と長辺部材103、104から構成され、短辺部材101が携帯端末Pの上面(携帯端末Pの側縁部の1つ)を保持し、短辺部材102が携帯端末Pの下面(携帯端末Pの側縁部の1つ)を保持し、長辺部材103が携帯端末Pの右側面(携帯端末Pの側縁部の1つ)を保持し、長辺部材104が携帯端末Pの左側面(携帯端末Pの側縁部の1つ)を保持する。
【0034】
更に、カメラ枠体13は、ケース本体1が保持する携帯端末Pの背面に設けられたカメラP4に対応する領域を囲繞するように形成されている。なお、ケース本体1が携帯端末Pを保持した際には、カメラ枠体13の内部(内側領域)にカメラP4が配置されることになる。
【0035】
また、矩形枠状体10の背面(但し、短辺部材101、短辺部材102、長辺部材103の背面の外縁を除く)と、カメラ枠体13の背面(但し、カメラ枠体13の内縁は除く)は、面一に形成されている。
即ち、長辺部材104の背面と、短辺部材101の背面(但し、外縁とカメラ枠体13の内縁を除く)と、短辺部材102の背面(但し、外縁を除く)と、長辺部材103の背面(但し、外縁とカメラ枠体13の内縁を除く)と、カメラ枠体13の背面(但し、内縁を除く)は、連続すると共に、同一平面をなしている。
【0036】
なお、長辺部材104が本発明の「第1の部材」に相当し、長辺部材104の背面が本発明の「第1の面」に相当する。
また、短辺部材101、短辺部材102、及び、長辺部材103が本発明の「第2の部材」に相当し、短辺部材101の背面(但し、外縁とカメラ枠体13の内縁を除く)、短辺部材102の背面(但し、外縁を除く)、及び、長辺部材103の背面(但し、外縁とカメラ枠体13の内縁を除く)が本発明の「第2の面」に相当する。
更に、カメラ枠体13(但し、短辺部材101や長辺部材103と重複する部分を除く)が本発明の「第3の部材」に相当し、カメラ枠体13の背面(但し、短辺部材101や長辺部材103と重複する部分と内縁を除く)が本発明の「第3の面」に相当する。
【0037】
また、短辺部材101の背面の外縁、短辺部材102の背面の外縁、及び、長辺部材103の背面の外縁には外縁凸部105が形成され、カメラ枠体13の背面の内縁には内縁凸部131が形成されている。なお、内縁凸部131の高さは、外縁凸部105の高さよりも大きく形成されている。
【0038】
また、ケース本体1の背面には、矩形枠状体10の内部(但し、カメラ枠体13の内部を除く)の開口領域を閉塞するように、ポリカーボネート(PC)からなる透明体14が取り付けられている。
具体的には、外縁凸部105の高さと同じ厚さの透明体14が、短辺部材101の背面の内縁の一部、短辺部材102の背面の内縁、長辺部材103の背面の内縁の一部、長辺部材104の背面の内縁、カメラ枠体13の背面の外縁の一部と接着されている。
【0039】
ところで、ケース本体1の背面は、外縁凸部105と内縁凸部131が形成された領域を除いて、面一に構成されている(換言すると、連続すると共に、同一平面をなしている)。
【0040】
そのため、透明体14を接着したとしても、「短辺部材101の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」、「短辺部材101の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」、「短辺部材102の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」、「長辺部材103の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」、「長辺部材103の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」、「長辺部材104の背面の透明体14と接着していない領域」、「カメラ枠体13の背面の内縁凸部131と透明体14の間の領域」は、面一となる(以下、こうした面一となる領域を「カバー取り付け領域」と称する)。
【0041】
また、長辺部材103の内側面(ケース本体1で携帯端末Pを保持した際に、携帯端末Pの右側面と対向する面)にマグネット106が取り付けられている。
【0042】
(カバー2について)
カバー2は、ポリウレタン(PU)からなり、カバー本体20と、取付部21と、折曲部22から構成されており、カバー本体20と取付部21とは、折曲部22を介して連設されている(図4参照)。
【0043】
カバー本体20は、ケース本体1の外径と略同一に形成され、ケース本体1で保持した携帯端末Pの前面を被覆して、携帯端末Pを保護する。
【0044】
取付部21は、短辺取付部211、212と長辺取付部213、214から構成される矩形取付部(符号無し)とカメラ取付部215とから構成されている。また、矩形取付部の内部(内部領域)にカメラ取付部215が配置されており、矩形取付部とカメラ取付部215は、一角を共有して連接されている。
【0045】
また、取付部21は、外縁凸部105の高さと同じ厚さであり(透明体14と同じ厚さであり)、カバー取り付け領域に隙間無く取り付け可能な形状である。
【0046】
具体的には、短辺取付部211は「短辺部材101の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」と「短辺部材101の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」に隙間無く取り付け可能な形状であり、短辺取付部212は「短辺部材102の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」に隙間無く取り付け可能な形状であり、長辺取付部213は「長辺部材103の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」と「長辺部材103の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」に隙間無く取り付け可能な形状であり、長辺取付部214は「長辺部材104の背面の透明体14と接着していない領域」に隙間無く取り付け可能な形状であり、カメラ取付部215(但し、短辺取付部211や長辺取付部213と重複する領域を除く)は「カメラ枠体13の背面の内縁凸部131と透明体14の間の領域」に隙間無く取り付け可能な形状である。
【0047】
また、カバー本体20には、マグネット201が取り付けられている。マグネット201は、カバー本体20が携帯端末Pの前面を被覆した際に、マグネット106と対応する位置に取り付けられている。
【0048】
(携帯端末用ケースAについて)
携帯端末用ケースAは、ケース本体1の「カバー取り付け領域」に、カバー2の取付部21を接着剤で接着している。
【0049】
具体的には、短辺取付部211を「短辺部材101の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」と「短辺部材101の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」に接着し、短辺取付部212を「短辺部材102の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」に接着し、長辺取付部213を「長辺部材103の背面の外縁凸部105と内縁凸部131の間の領域」と「長辺部材103の背面の外縁凸部105と透明体14の間の領域」に接着し、長辺取付部214を「長辺部材104の背面の透明体14と接着していない領域」に接着し、カメラ取付部215(但し、短辺取付部211や長辺取付部213と重複する領域を除く)を「カメラ枠体13の背面の内縁凸部131と透明体14の間の領域」に接着している。
【0050】
(効果)
上記した本発明を適用した携帯端末用ケースAでは、「長辺部材104の背面のうち、透明体14と接着していない領域の全て」をカバー取り付け領域とし、こうした広範囲な領域に長辺取付部214を接着することで、充分な接着強度を実現することができる。
【0051】
また、長辺取付部214のみならず、短辺取付部211、短辺取付部212、長辺取付部213、カメラ取付部215についてもカバー取り付け領域に接着することで、更に充分な接着強度を実現することができる。
【0052】
更に、取付部21の厚さと同じ高さの外縁凸部105が設けられ、短辺取付部211の外側面、短辺取付部212の外側面、及び、長辺取付部213の外側面が露出しないことによって、携帯端末Pのユーザの手が触れ難くなり、取付部21の剥離を抑止することができる。
【0053】
また、取付部21の厚さと同じ厚さの透明体14や、取付部21の厚さよりも大きな高さの内縁凸部131が設けられ、短辺取付部211の内側面、短辺取付部212の内側面、長辺取付部213の内側面、及び、カメラ取付部215(但し、短辺取付部211や長辺取付部213と重複する領域を除く)の内外側面が露出しないことによって、携帯端末Pのユーザの手が触れ難くなり、取付部21の剥離を抑止することができる。
【0054】
また、外縁凸部105の高さ、取付部21の厚さ、透明体14の厚さが同一であるために、携帯端末用ケースAの背面(但し、内縁凸部131の領域を除く)が面一に構成され、デザイン性の高い携帯端末用ケースが実現する。
【0055】
更に、携帯端末用ケースAの背面(但し、内縁凸部131の領域を除く)が、透明体14と取付部21の2種のみの素材で表現されることになり、飽きの来ないシンプルなデザインが実現できる。
【0056】
(変形例1)
上記した本実施の形態では、短辺部材101の背面の外縁、短辺部材102の背面の外縁、長辺部材103の背面の外縁に外縁凸部105が形成された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも、短辺部材101、短辺部材102、長辺部材103の全てに外縁凸部105が設けられる必要は無く、一部のみ(例えば、長辺部材103のみ)に外縁凸部105を設けても良い。また、外縁凸部105は全く設けなくても良い。
但し、取付部21の外側面が露出しなくなり、携帯端末Pのユーザの手が触れ難くなるため、取付部21の剥離を抑止するという点を考慮すると、外縁凸部105を設けた方が好ましい。
【0057】
(変形例2)
また、本実施の形態では、カメラ枠体13の背面の内縁に内縁凸部131が形成された場合を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも、内縁凸部131が設けられる必要は無い。
但し、カメラ取付部215(但し、短辺取付部211や長辺取付部213と重複する領域を除く)の内側面が露出しなくなり、携帯端末Pのユーザの手が触れ難くなるため、取付部21の剥離を抑止するという点を考慮すると、内縁凸部131を設けた方が好ましい。
【0058】
(変形例3)
更に、本実施の形態では、外縁凸部105の高さ、透明体14の厚さ、及び、取付部21の厚さ、が同一である場合を例に挙げて説明を行っているが、広範囲なカバー取り付け領域を確保することを通じて、取付部21の剥離を抑止することができれば充分であって、必ずしも、外縁凸部105の高さ、透明体14の厚さ、及び、取付部21の厚さ、が同一である必要は無い。
但し、外縁凸部105の高さ、透明体14の厚さ、及び、取付部21の厚さ、が同一であれば、携帯端末用ケースAの背面(但し、内縁凸部131の領域を除く)を面一に構成でき、高いデザイン性を実現できるために、外縁凸部105の高さ、透明体14の厚さ、及び、取付部21の厚さ、は同一である方が好ましい。
【0059】
(変形例4)
また、本実施の形態では、カバー本体20で携帯端末Pの前面を被覆する際に、折曲部22が携帯端末Pの左側面を保持する長辺部材104を被覆する場合(換言すると、長辺部材104が「第1の部材」に相当する場合)を例に挙げて説明を行っているが、必ずしも、長辺部材104が「第1の部材」である必要は無い。
具体的には、(1)カバー本体20で携帯端末Pの前面を被覆する際に、折曲部22が携帯端末Pの上面を保持する短辺部材101を被覆する(換言すると、短辺部材101が「第1の部材」に相当する)構成、(2)カバー本体20で携帯端末Pの前面を被覆する際に、折曲部22が携帯端末Pの下面を保持する短辺部材102を被覆する(換言すると、短辺部材102が「第1の部材」に相当する)構成、(3)カバー本体20で携帯端末Pの前面を被覆する際に、折曲部22が携帯端末Pの右側面を保持する長辺部材103を被覆する(換言すると、長辺部材103が「第1の部材」に相当する)構成、であっても良い。
【0060】
(変形例5)
また、本実施の形態では、矩形枠状体10の内部の開口領域を閉塞するように、透明体14が取り付けられた場合を例に挙げて説明を行っているが、携帯端末Pの背面を視認可能に構成できれば充分であって、必ずしも透明体14が取り付けられる必要はなく、カメラ枠体13と同様に、開口したままであっても良い。
但し、透明体14を取り付けることで、携帯端末Pの背面を保護することができると共に、携帯端末Pの背面と透明体14との間に、各種の装飾体(例えば、写真やステッカーなど)を挟み込むことで、携帯端末用ケースAの装飾のバリエーションが増えるため、透明体14が取り付けられた方が好ましい。
【0061】
(変形例6)
また、本実施の形態では、前面側から見た場合に、四隅に円弧状の面取りが形成され、全体として、略長方形状をした携帯端末Pを保持する場合を例に挙げて説明を行っているが、保持する携帯端末Pの形状は、これに限るものではない。
例えば、前面側から見た場合に、四隅に円弧状の面取りが形成され、全体として、略正方形状をした携帯端末を保持する場合には、長辺部材103、104が、短辺部材101、102と同程度の長さに形成されることになる。
【符号の説明】
【0062】
1 ケース本体
10 矩形枠状体
101 短辺部材
102 短辺部材
103 長辺部材
104 長辺部材
105 外縁凸部
106 マグネット
13 カメラ枠体
131 内縁凸部
14 透明体
2 カバー
20 カバー本体
201 マグネット
21 取付部
211 短辺取付部
212 短辺取付部
213 長辺取付部
214 長辺取付部
215 カメラ取付部
22 折曲部
図1
図2
図3
図4
図5