(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024104801
(43)【公開日】2024-08-06
(54)【発明の名称】開きドアのヒンジ装置
(51)【国際特許分類】
E05D 7/083 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
E05D7/083
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023009162
(22)【出願日】2023-01-25
(71)【出願人】
【識別番号】505201515
【氏名又は名称】辻産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100099977
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 章吾
(74)【代理人】
【識別番号】100104259
【弁理士】
【氏名又は名称】寒川 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(74)【代理人】
【識別番号】100229116
【弁理士】
【氏名又は名称】日笠 竜斗
(72)【発明者】
【氏名】辻 将士
(57)【要約】
【課題】 本発明は、軸体の軸本体が軸案内体から抜けることを阻止して、開きドア本体がドア枠から外れて倒れることを防止できる開きドアのヒンジ装置を提供する。
【解決手段】 本発明のヒンジ装置X1は、開きドア本体Y2の上端面Yaに固定される軸案内体11と、ドア枠Y1の上枠53に固定される軸体12を備える。軸体12は、軸案内体11の軸案内穴11を貫通して、軸収納穴16に配置される軸本体6と、軸本体6に固定されて、軸案内穴15から段部17を介して拡径される軸収納穴16に配置されるフランジ7を有する。開きドア本体Y2がドア枠Y1に対して上下方向UDの下方(床面G側)に移動すると、軸体12のフランジ7の板表面7Aを軸案内体11の段部17に当接して、軸本体6が軸案内体11から抜けることを阻止して、開きドア本体Y2がドア枠Y1から外れて倒れることを防止する。
【選択図】
図45
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の縦枠、及び前記各縦枠の上端側に配置され、前記各縦枠の間に架設される上枠を有し、前記各縦枠及び前記上枠の内側に開口部を形成するドア枠と、前記ドア枠の前記開口部を開閉する開きドア本体と、を備え、前記開きドア本体の上端面及び前記上枠の間に間隔を隔て、前記開きドア本体の下端面及び床面の間に間隔を隔てて、前記開きドア本体を前記開口部に配置する開きドアにおいて、前記開きドア本体を回転自在に支持するヒンジ装置であって、
上下方向の回転中心線を有して、前記開きドア本体の前記下端面及び前記床面の間に配置され、前記開きドア本体を回転自在に支持する第1ヒンジと、
前記上枠及び前記開きドア本体の前記上端面の間に配置され、軸案内体及び軸体を有する第2ヒンジと、を備え、
前記軸案内体は、
前記軸案内体の上端面及び前記上枠の間に間隔を隔てて、前記上枠及び前記開きドア本体の前記上端面の間に配置され、前記軸案内体の下端面を前記開きドア本体の前記上端面に当接して前記開きドア本体に固定されると共に、
前記第1ヒンジの前記回転中心線と同心に配置され、前記軸案内体の前記上端面に開口して前記軸案内体の前記上端面及び前記下端面の間に形成される軸案内穴と、
前記軸案内穴及び前記軸案内体の前記下端面の間に形成され、前記軸案内穴から環状の段部を介して拡径される軸収納穴と、を有し、
前記軸体は、
前記軸案内穴の穴中心線と同心に配置され、一方の軸端を前記上枠に向けて前記上枠に固定される軸本体と、
前記軸収納穴に配置されるフランジと、を有し、
前記軸本体は、
前記開きドア本体を上下方向に移動自在、及び前記開きドア本体を回転自在として前記開きドア本体に固定された前記軸案内体の前記軸案内穴を貫通して、他方の軸端側を前記軸案内穴から前記軸収納穴に突出して配置され、
前記フランジは、
前記軸本体の他方の軸端側に配置され、前記軸本体の外周面から径方向に突出して前記軸案内穴の穴周面及び前記軸収納穴の穴周面の間に配置され、
前記上下方向において、前記段部との間に間隔を隔て、及び前記軸案内体の前記下端面との間に間隔を隔てて前記軸収納穴に配置され、
前記軸収納穴の穴周面との間に隙間を隔てて前記軸収納穴に配置される
ことを特徴とする開きドアのヒンジ装置。
【請求項2】
左右一対の縦枠、及び前記各縦枠の上端側に配置され、前記各縦枠の間に架設される上枠を有し、前記各縦枠及び前記上枠の内側に開口部を形成するドア枠と、左右一対の縦框、前記各縦框の上端側に配置され、前記各縦框の間に架設される上框、及び前記各縦框の下端側に配置され、前記各縦框の間に架設される下框を有し、前記ドア枠の前記開口部を開閉する開きドア本体と、を備え、前記上框及び前記上枠の間に間隔を隔て、前記下框及び床面の間に間隔を隔てて、前記開きドア本体を前記開口部に配置する開きドアにおいて、前記開きドア本体を回転自在に支持するヒンジ装置であって、
上下方向の回転中心線を有して、前記下框及び前記床面の間に配置され、前記開きドア本体を回転自在に支持する第1ヒンジと、
軸案内体及び軸体を有する第2ヒンジと、を備え、
前記軸案内体は、
前記軸案内体の上端面を前記上枠に対向して、前記上框に組込まれて前記上框に固定されると共に、
前記第1ヒンジの前記回転中心線と同心に配置され、前記軸案内体の前記上端面に開口して前記軸案内体の前記上端面及び下端面の間に形成される軸案内穴と、
前記軸案内穴及び前記軸案内体の前記下端面の間に形成され、前記軸案内穴から環状の段部を介して拡径される軸収納穴と、を有し、
前記軸体は、
前記軸案内穴の穴中心線と同心に配置され、一方の軸端を前記上枠に向けて前記上枠に固定される軸本体と、
前記軸収納穴に配置されるフランジと、を有し、
前記軸本体は、
前記開きドア本体を上下方向に移動自在、及び前記開きドア本体を回転自在として前記開きドア本体に固定された前記軸案内体の前記軸案内穴を貫通して、他方の軸端側を前記軸案内穴から前記軸収納穴に突出して配置され、
前記フランジは、
前記軸本体の他方の軸端側に配置され、前記軸本体の外周面から径方向に突出して前記軸案内穴の穴周面及び前記軸収納穴の穴周面の間に配置され、
前記上下方向において、前記段部との間に間隔を隔て、及び前記軸案内体の前記下端面との間に間隔を隔てて前記軸収納穴に配置され、
前記軸収納穴の穴周面との間に隙間を隔てて前記軸収納穴に配置される
ことを特徴とする開きドアのヒンジ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開きドアの開きドア本体を回転自在に支持する開きドアのヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
開きドアを回転自在に支持する技術として、特許文献1は、開きドアの支持装置を開示する。支持装置は、ドア枠の上枠に固定される上部軸受と、ドアの上片に固定され、上部軸受に軸支される回転軸と、床面に固定される下部軸受と、ドアの下片に固定され、下部軸受に軸支される回転軸とを備える。
ドアは、各回転軸を上部軸受及び下部軸受によって回転自在に軸支することで、ドア枠を開閉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、ドアの上下方向の下方(床面)の移動によって、回転軸が上部軸受から抜けて、ドアがドア枠から外れて倒れる虞がある。
【0005】
本発明は、開きドア本体が上下方向の下方(床面)に移動しても、開きドア本体がドア枠から外れて倒れることを防止できる開きドアのヒンジ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の開きドアのヒンジ装置は、左右一対の縦枠、及び前記各縦枠の上端側に配置され、前記各縦枠の間に架設される上枠を有し、前記各縦枠及び前記上枠の内側に開口部を形成するドア枠と、前記ドア枠の前記開口部を開閉する開ドア本体と、を備え、前記開きドア本体の上端面及び前記上枠の間に間隔を隔て、前記開きドア本体の下端面及び床面の間に間隔を隔てて前記開きドア本体を前記開口部に配置する開きドアにおいて、前記開きドア本体を回転自在に支持するヒンジ装置であって、上下方向の回転中心線を有して、前記開きドア本体の前記下端面及び前記床面の間に配置され、前記開きドア本体を回転自在に支持する第1ヒンジと、前記上枠及び前記開きドア本体の前記上端面の間に配置され、軸案内体及び軸体を有する第2ヒンジと、を備え、前記軸案内体は、前記軸案内体の前記上端面及び前記上枠の間に間隔を隔てて、前記上枠及び前記開きドア本体の前記上端面の間に配置され、前記軸案内体の下端面を前記開きドア本体の前記上端面に当接して前記開きドア本体に固定されると共に、前記第1ヒンジの前記回転中心線と同心に配置され、前記軸案内体の前記上端面に開口して前記軸案内体の前記上端面及び前記下端面の間に形成される軸案内穴と、前記軸案内穴及び前記軸案内体の前記下端面の間に形成され、前記軸案内穴から環状の段部を介して拡径される軸収納穴と、を有し、前記軸体は、前記軸案内穴の穴中心線と同心に配置され、一方の軸端を前記上枠に向けて前記上枠に固定される軸本体と、前記軸収納穴に配置されるフランジと、を有し、前記軸本体は、前記開きドア本体を上下方向に移動自在、及び前記開きドア本体を回転自在として前記開きドア本体に固定された前記軸案内体の前記軸案内穴を貫通して(軸案内穴の穴周面に隙間を隔てて前記軸案内穴を貫通して)、他方の軸端側を前記軸収納穴に突出して配置され、前記フランジは、前記軸本体の他方の軸端側に配置され、前記軸本体の外周面から径方向に突出して前記軸案内穴の穴周面(穴内周面)及び前記軸収納穴の穴周面(穴内周面)の間に配置され、前記上下方向において、前記段部との間に間隔を隔て、及び前記軸案内体の前記下端面との間に間隔を隔てて前記軸収納穴に配置され、前記軸収納穴の穴周面との間に隙間を隔てて前記軸収納穴に配置されることを特徴とする。
請求項1では、軸本体は、開きドア本体と共に軸案内体(開きドア本体に固定した軸案内体)を上下方向に移動自在、及び開きドア本体と共に軸案内体(開きドア本体に固定した軸案内体)を回転自在として軸案内穴(開きドア本体に固定した軸案内体の軸案内穴)を貫通して、他方の軸端側を軸案内穴から軸収納穴に突出して配置される構成も採用できる。
【0007】
本発明の開きドアのヒンジ装置は、左右一致の縦枠、及び前記各縦枠の上端側に配置され、前記各縦枠の間に架設される上枠を有し、前記各縦枠及び前記上枠の内側に開口部を形成するドア枠と、左右一対の縦框、前記各縦框の上端側に配置され、前記各縦框の間に架設される上框、及び前記各縦框の下端側に配置され、前記各縦框の間に架設される下框を有し、前記ドア枠の前記開口部を開閉する開きドア本体と、を備え、前記上框及び前記上枠の間に間隔を隔て、前記下框及び床面の間に間隔を隔てて、前記開きドア本体を前記開口部に配置する開きドアにおいて、前記開きドア本体を回転自在に支持するヒンジ装置であって、上下方向の回転中心線を有して、前記下框及び前記床面の間に配置され、前記開きドア本体を回転自在に支持する第1ヒンジと、軸案内体及び軸体を有する第2ヒンジと、を備え、前記軸案内体は、前記軸案内体の上端面を前記上枠に対向して、前記上框に組込まれて前記上框に固定されると共に、前記第1ヒンジの前記回転中心線と同心に配置され、前記軸案内体の前記上端面に開口して前記軸案内体の前記上端面及び下端面の間に形成される軸案内穴と、前記軸案内穴及び前記軸案内体の前記下端面の間に形成され、前記軸案内穴いから環状の段部を介して拡径される軸収納穴と、を有し、前記軸体は、前記軸案内穴と同心に配置され、一方の軸端を前記上枠に向けて前記上枠に固定される軸本体と、前記軸収納穴に配置されるフランジと、を有し、前記軸本体は、前記開きドア本体を上下方向に移動自在、及び前記開きドア本体を回転自在として前記上框に固定された前記軸案内体の前記軸案内穴を貫通して(前記軸案内穴の穴周面に隙間を隔てて前記軸案内穴を貫通して)、他方の軸端側を前記軸案内穴から前記軸収納穴に突出して配置され、前記フランジは、前記軸本体の他方の軸端側に配置され、前記軸本体の外周面から突出して前記軸案内穴の穴周面(穴内周面)及び前記軸収納穴の穴周面(穴内周面)の間に配置され、前記上下方向において、前記段部との間に間隔を隔て、及び前記軸案内体の前記下端面との間に間隔を隔てて前記軸収納穴に配置され、前記軸収納穴の穴周面に隙間を隔てて前記軸収納穴に配置されることを特徴とする。
請求項2では、軸本体は、開きドア本体と共に軸案内体(上框に固定した軸案内体)を上下方向に移動自在、及び開きドア本体と共に軸案内体(上框に固定した軸案内体)を回転自在として軸案内穴(上框に固定した軸案内体の軸案内穴)を貫通して、他方の軸端側を軸案内穴から軸収納穴に突出して配置される構成も採用できる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、例えば、地震等の災害によって、開きドア本体がドア枠に対して上下方向の下方(床面)に向けて移動すると、軸体のフランジを軸案内体の段部に当接することで、軸体の軸本体が軸案内体(軸案内穴及び軸収納穴)から抜けることを阻止して、開きドア本体がドア枠から外れて倒れることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態のヒンジ装置、及び開きドア(ドア枠、開きドア本体)を示す正面図(前面図)である。
【
図9】第1実施形態のヒンジ装置の第2ヒンジを示す分解斜視図である。
【
図10】(a)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す上側斜視図、(b)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す下側斜視図である。
【
図11】第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す平面図(上面図)である。
【
図12】(a)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す底面図(下面図)、(b)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す正面図(前面図)である。
【
図14】(a)は、第1実施形態にヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す上側斜視図、(b)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す平面図(上面図)である。
【
図15】(a)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す底面図(下面図)、(b)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す背面図(後面図)である。
【
図16】(a)は、
図15(b)のJ-J断面図、(b)は、
図15(b)のK-K断面図である。
【
図17】(a)は、第1及び第2実施形態のヒンジ装置において、軸体(第2ヒンジ)を示す平面図(上面図)、(b)は、第1及び第2実施形態のヒンジ装置において、軸体(第2ヒンジ)を示す底面図(下面図)である。
【
図18】(a)は、第1及び第2実施形態のヒンジ装置において、軸体(第2ヒンジ)を示す正面図(前面図)、(b)は、
図17(a)のL-L断面図である。
【
図19】(a)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を開きドア本体の上框(開きドア本体の上端面)に固定した正面図(前面図)、(b)は、第1実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を開きドア本体の上框(開きドア本体の上端面)に固定した平面図(上面図)である。
【
図21】第1及び第2実施形態のヒンジ装置において、軸体(第2ヒンジ)をドア枠の上枠に固定した正面図(前面図)である。
【
図22】第1実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体に固定した第1案内部材(軸案内穴溝、軸収納穴溝)に軸体の軸本体及びフランジを挿入した正面図(前面図)である。
【
図24】第1実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体がドア枠に対して上下方向の下方側(床面側)に移動した状態を示す断面図である。
【
図25】第1実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体がドア枠に対して上下方向の上方側(上枠側)に移動した状態を示す断面図である。
【
図26】第2実施形態のヒンジ装置、及び開きドア(ドア枠、開きドア本体)を示す正面図(前面図)である。
【
図34】第2実施形態のヒンジ装置の第2ヒンジを示す分解斜視図である。
【
図35】(a)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す上側斜視図、(b)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す平面図(上面図)である。
【
図36】(a)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す底面図(下面図)、(b)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を示す正面図(前面図)である。
【
図38】(a)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す上側斜視図、(b)は、第2実施形態にヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す平面図(上面図)である。
【
図39】(a)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す底面図(下面図)、(b)は、第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第2案内部材を示す正面図(前面図)である。
【
図41】第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を開きドア本体の上框に組込んだ正面図(前面図)である。
【
図42】第2実施形態のヒンジ装置において、軸案内体(第2ヒンジ)の第1案内部材を開きドア本体の上框に組込んだ平面図(上面図)である。
【
図44】第2実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体の上框に組込んだ第1案内部材(軸案内穴溝、軸収納穴溝)に軸体の軸本体及びフランジを挿入した正面図(全面図)である。
【
図46】第2実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体がドア枠に対して上下方向の下方側(床面側)に移動した状態を示す断面図である。
【
図47】第2実施形態のヒンジ装置において、開きドア本体がドア枠に対して上下方向の上方側(上枠側)に移動した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1及び第2実施形態の開きドアのヒンジ装置について、
図1乃至
図47を参照して説明する。
【0011】
第1実施形態の開きドアのヒンジ装置(支持装置)について、
図1乃至
図25を参照して説明する。
【0012】
図1乃至
図25において、第1実施形態の開きドアのヒンジ装置X1(以下、「ヒンジ装置X1」という。)は、開きドアYの開きドア本体Y2を回転自在に支持する。
【0013】
開きドアY(片開ドア)は、
図1乃至
図4に示すように、ドア枠Y1、及び開きドア本体Y2(片開きドア本体)を備える。
【0014】
ドア枠Y1は、
図1乃至
図4に示すように。例えば、建物の壁Eに形成されたドア開口部F内に配置され、建物の壁Eに固定される。ドア開口部Fは、建物の床面G(床)から壁Eに形成される。
ドア枠Y1は、左右一対の縦枠51,52(縦枠材)、及び上枠53(上枠材)を有する。
【0015】
各縦枠51,52(右縦枠51、左縦枠52)は、
図1乃至
図4に示すように、ドア開口部F内において、各縦枠51,52の間に間隔を隔てて平行に配置される。各縦枠51,52は、左右方向LRにおいて、各縦枠51,52の間に間隔を隔てて平行に配置される。各縦枠51,52は、建物の床面G(床)に立設されて、建物の壁Eに固定される。各縦枠51,52は、床面Gに直交する上下方向UD(以下、「上下方向UD」という。)において、建物の床面Gから上方に延在される。各縦枠51,52は、上下方向UDにおいて、建物の床面G(床)及びドア開口部Fの上端の間に延在されて、建物の壁Eに固定される。
【0016】
上枠53(横枠/横部材)は、
図1乃至
図4に示すように、ドア開口部F内の上下方向UDにおいて、各縦枠51の上端側(ドア開口部Fの上端側)に配置される。上枠53は、各縦枠51,52の間に架設されて、各縦枠51,52に連結(固定)される。上枠53は、建物の壁Eに固定される。
【0017】
ドア枠Y1は、
図1及び
図2に示すように、各縦枠51,52及び上枠53の内側に開口部Z(内方開口部)を形成する。開口部Zは、各縦枠51,52、上枠53及び床面Gによって矩形状(長方形状)に形成される。
なお、上下方向UDは、左右方向LRに直交する方向、又は各縦枠51,52の延びる方向である(以下、同様)。
【0018】
開きドア本体Y2(片開きドア本体)は、
図1乃至
図4に示すように、ドア枠Y1の開口部Zを開閉する。開きドア本体Y2は、例えば、矩形状(長方形状)に形成される。開きドア本体Y2は、左右一対の縦框61,62、上框63(上横框/上桟)、下框64(下横框/下桟)及びドア板65を有する。
各縦框61,62、上框63及び下框64は、金属であって、例えば、アルミ合金で形成される。
【0019】
各縦框61,62は(右縦框61、左縦框62)は、
図1、
図2及び
図4に示すように、左右方向LRにおいて、各縦框61,62の間に間隔を隔てて平行に配置される。
【0020】
上框63は、
図4に示すように、内部空間εを有する中空体に形成される。上框63は、
図1乃至
図4に示すように、上下方向UDにおいて、各縦框61,62の上端側に配置される。上框63は、各縦框61,62の間に架設されて、各縦框61,62に連結(固定)される。
【0021】
下框64は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDにおいて、各縦框61,62の下端側に配置される。下框64は、上下方向UDにおいて、上框63に間隔を隔てて平行に配置される。下框64は、各縦框61,62の間に架設されて、各縦框61,62に連結(固定)される。
開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、各縦框61,62、上框63及び下框64によって、矩形状の枠体66を形成する。開きドア本体Y2は、各縦框61,62、上框63及び下框64の内側(枠体66の内側)に開口部YAを形成する。
【0022】
ドア板65は、
図1、
図2及び
図4に示すように、各縦框61,62、上框63及び下框64の内側(枠体66の内側)に配置される。ドア板65は、枠体66の開口部YAを閉塞(閉鎖)して、各縦框61,62、上框63及び下框64(枠体66)に固定される。ドア板65は、例えば、ガラス板(透明のガラス板等)で形成される。
【0023】
開きドアYは、
図1乃至
図4に示すように、開きドア本体Y2の上框63(開きドア本体Y2の上端面Ya)及び上枠53の間に間隔δ1(ドア上間隔/第1間隔)を隔て、開きドア本体Y2の下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb)及び床面Gの間に間隔δ2(ドア下間隔/第2間隔)を隔てて、開きドア本体Y2をドア枠Y1の開口部Z(各縦枠51,52及び上枠53の内側)に配置する。
【0024】
開きドア本体Y2は、
図1乃至
図4に示すように、ドア枠Y2の開口部Z内(各縦枠51,52及び上枠53の内側)に配置される。
【0025】
開きドア本体Y2は、
図1乃至
図4に示すように、上框63を上枠53に対向し、及び下框64を床面G(床)に対向して、ドア枠Y1の開口部Zに配置される。開きドア本体Y2は、上下方向UDにおいて、上框63及び上枠53の間に間隔δ1を隔てて、ドア枠Y1の開口部Z(各縦枠51,52及び上枠53の内側)に配置される、開きドア本体Y2は、上框63を上枠53と平行にし、及び下框64を床面Gと平行にして、ドア枠Y1の開口部Zに配置される、上框63は、上下方向UDにおいて、ドア枠Y1の上枠53に間隔δ1を隔てて、上枠53に平行に配置される。
開きドア本体Y2の上框63は、上下方向UDにおいて、上枠53に対向する上端面Yaを有し、上框63の上端面Yaは、開きドア本体Y1の上下方向UDの上端面Yaとなる。
【0026】
開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDにおいて、下框64及び床面Gの間に間隔δ2を隔てて、ドア枠Y1の開口部Zに配置される。開きドア本体Y2は、下框64を床面Gと平行にして、ドア枠Y1の開口部Zに配置される。下框64は、上下方向UDにおいて、床面Gに間隔δ2を隔てて、床面Gに平行に配置される。
開きドア本体Y2の下框64は、上下方向UDにおいて、床面Gに対向する下端面Ybを有し、下框64の下端面Ybは、開きドア本体Y1の上下方向UDの下端面Ybとなる。
【0027】
開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、ドア枠Y1の開口部Zを閉じた状態において、各縦框61,62を各縦枠51,52に対向して、ドア枠Y1の開口部Z内に配置される。開きドア本体Y2は、ドア枠Y1の開口部Zを閉じた状態において、縦框61(右縦框)及び縦枠51(右縦枠)の間に隙間(ドア右隙間/第1隙間)を隔て、縦框62(左縦框)及び縦枠52(左縦枠)の間に隙間(ドア左隙間/第2隙間)を隔てて、ドア枠Y1の開口部Z内に配置される。開きドア本体Y2は、ドア枠Y1の開口部Zを閉じた状態において、各縦框61,62を各縦枠51,52と平行にして、ドア枠Y1開口部Zに配置される。各縦框61,62は、開きドア本体Y2でドア枠Y1の開口部Zを閉じた状態において、各縦枠51,52に隙間を隔てて、各縦枠51,52に平行に配置される。
【0028】
開きドア本体Y2は、
図1乃至
図8に示すように、ヒンジ装置X1によって、回転自在に支持(軸支)されて、ドア枠Y1の開口部Zを開閉する。
【0029】
ヒンジ装置X1は、
図1乃至
図23に示すように、第1ヒンジ1(例えば、フロアヒンジ)、及び第2ヒンジ2を備える。
【0030】
第1ヒンジ1(下ヒンジ)は、
図1及び
図2に示すように、上下方向UDの回転中心線aを有して、下框64(開きドア本体Y1の下端面Yb)及び床面Gの間に配置される。第1ヒンジ1は、ドア枠Y1の各縦枠51,52に沿って延びる回転中心線aを有する。第1ヒンジ1は、上下方向UDにおいて、開きドア本体Y2の下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb)より下方側(床面G側)に配置される。
【0031】
第1ヒンジ1は、
図1に示すように、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(ヒンジ間隔/第3間隔)を隔て、及び縦枠52に間隔δ9(第9間隔)を隔てて、下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb)及び床面Gの間に配置される。第1ヒンジ1は、左右方向LRにおいて、例えば、縦框62側(縦枠52側)に配置される。
第1ヒンジ1は、開きドア本体Y2の下端Ybにおいて、開きドア本体Y2を回転自在に支持(軸支)する。
【0032】
第1ヒンジ1は、
図1及び
図2に示すように、例えば、支持軸3、及び軸受け4(軸受け部材)を有する。
【0033】
支持軸3は、
図1に示すように、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3を隔て、及び縦枠52に間隔δ9(第9間隔)を隔てて、開きドア本体Y2の下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb)に配置される。支持軸3は、左右方向LRにおいて、縦框62(縦枠52)に間隔δ3を隔てて、縦框62側(縦枠52側)に配置される。支持軸3は、
図1及び
図2に示すように、支持軸3の軸中心線aを上下方向UDに向けて、下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb)に配置される。支持軸3は、一方の軸端側を下框64(開きドア本体Y2の下端面Yb側)に固定して、開きドア本体Y2に配置される。支持軸3は、上下方向UDnioite、下框64の下端面Yb(開きドア本体Y2の下端面Yb)から床面Gに向けて突出される。
【0034】
軸受け4は、
図1に示すように、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3を隔て、及び縦枠52に間隔δ9(第9間隔)を隔てて、下框64の下端面Yb(開きドア本体Y2の下端面Yb)に対向して配置される。軸受け4は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3を隔てて、縦框62側(縦枠52側)に配置される。軸受け4は、例えば、床面G(床)に固定される。
【0035】
軸受け4は、軸受け穴5を有する。軸受け穴5は、上下方向UDにおいて、軸受け4の上端面から穴深さ(穴長さ)を有して軸受け4に形成される。軸受け穴5は、軸受け4の上端面に開口して、下框64の下端面Yb(開きドア本体Y2の下端面Yb)に対向して配置される。軸受け穴5は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3を隔てる位置(縦枠52に間隔δ9を隔てる位置)に軸受け穴5の穴中心線aを配置して、軸受け4に形成される。
【0036】
開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、他方の軸端3Bから支持軸3を軸受け穴5に挿入し、及び支持軸3の他方の軸端3B(軸端面)を軸受け穴5の穴底面5Aに当接して、軸受け4に回転自在に配置される。支持軸3は、軸受け穴5の穴周面(穴内周面)に隙間を隔てて、軸受け穴5に挿入される。
第1ヒンジ1は、
図1及び
図2に示すように、下框64(開きドア本体Y2)に固定した支持軸3を軸受け穴5に挿入して、軸受け4で開きドア本体Y2を回転自在に支持(軸支)する。第1ヒンジ1において、支持軸3の軸中心線aは、第1ヒンジ1(開きドア本体Y2)の回転中心線aとなる。
【0037】
第2ヒンジ2(上ヒンジ)は、
図1乃至
図8に示すように、上下方向UDにおいて、ドア枠Y1の上枠53及び開きドア本体Y2の上框63(開きドア本体Y2の上端面Ya)の間に配置される。第2ヒンジ2は、上下方向UDにおいて、上枠53及び上框63の上端面Ya(開きドア本体Y2の上端面Ya)の間に配置される。
【0038】
第2ヒンジ2は、
図1乃至
図18に示すように、軸案内体11及び軸体12を有する。
【0039】
軸案内体11は、金属であって、例えば、亜鉛合金で形成される。軸案内体11は、
図1乃至
図8に示すように、軸案内体11の上下方向UDの上端面11A及びドア枠Y1の上枠53の間に間隔δ4(第4間隔)を隔てて、上枠53及び上框63(上框63の上端面Ya/開きドア本体Y2の上端面Ya)の間に配置される。軸案内体11は、上下方向UDにおいて、軸案内体11の上端面Ya及び上枠53の間に間隔δ4を隔てて配置される。
軸案内体11は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(第3間隔)を隔て、及び縦枠52に間隔δ9を隔てて配置される。
【0040】
軸案内体11は、
図1乃至
図4に示すように、軸案内体11の上下方向UDの下端面11Bを上框63(上框63の上端面Ya/開きドア本体Y2の上端面Ya)に当接して、開きドア本体Y2(開きドア本体Y2の上框63)に固定される。
【0041】
軸案内体11は、
図6乃至
図8に示すように、軸案内穴15、及び軸収納穴16を有する。
【0042】
軸案内穴15は、
図6乃至
図8に示すように、軸案内体11に形成される。軸案内穴15は、第1ヒンジ1の回転中心線a(支持軸3の軸中心線a)と同心に配置される。軸案内穴15は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(第3間隔)を隔てる位置(縦枠52に間隔δ9を隔てる位置)に軸案内穴15の穴中心aを配置して、第1ヒンジ1の回転中心線a(支持軸3の軸中心線a)と同心に配置される。
軸案内穴15は、
図6及び
図8に示すように、軸案内体11の上端面11Aに開口して、軸案内体11の上端面11A及び下端面11Bの間に形成される。軸案内穴15は、上下方向UDにおいて、軸案内体11の上端面11Aに開口して、軸案内体11の上端面11A及び上枠53の間に連通される。軸案内穴15は、上下方向UDにおいて、軸案内体11の上端面11Aから穴長さL1を有して、軸案内体11の下端面11Bに向けて延在される。軸案内穴15は、半径r1を有する円形穴[半径r1を有する略円形穴、又は半径r1の円弧を有する穴(円形長穴)]に形成される。
【0043】
軸収納穴16は、
図7及び
図8に示すように、軸案内体11に形成される。軸収納穴16は、第1ヒンジ1の回転中心線a(支持軸3の軸中心線a)と同心に配置される。軸収納穴16は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(第3間隔)を隔てる位置(縦枠52に間隔δ9を隔てる位置)に軸収納穴16の穴中心線aを配置して、第1ヒンジ1の回転中心線aと同心に配置される。
軸収納穴16は、
図7及び
図8に示すように、上下方向UDにおいて、軸案内穴15に連続して軸案内体11に形成される。軸収納穴16は、上下方向UDにおいて、軸案内穴15及び軸案内体11の下端面11Bの間に形成される。軸収納穴16は、軸案内体11の下端面11Bに開口される。
軸収納穴16は、軸案内穴15から環状の段部17(段部)を介して拡径される、軸収納穴16は、軸案内穴15の半径r1より大きい半径r2を有する円形穴[半径r2を有する略円形穴、又は半径r2の円弧を有する穴(円形長穴)]に形成される。
【0044】
段部17は、軸案内穴15及び軸収納穴16の間に配置されて、軸案内穴15及び軸収納穴16に連続して形成される。段部17は、軸案内穴15の穴下端から径方向に穴半径r2を有して拡径されて、軸収納穴16の穴上端16Aに連続して形成される。
【0045】
軸案内体11は、
図9乃至
図16に示すように、例えば、第1案内部材21(基礎部材)及び第2案内部材22(蓋部材)を有する。
【0046】
第1案内部材21(基礎部材)は、金属であって、例えば、亜鉛金属で形成される。第1案内部材21は、
図9乃至
図13に示すように、基台25(基礎台)、及び左右一対の固定板26,27を有する。
【0047】
基台25は、
図10乃至
図13に示すように、例えば、上下方向UDに高さHA、左右方向LRに長さLA、及び前後方向FRに幅WAを有する直方体(立体形状)に形成される。なお、前後方向FRは、上下方向UD及び左右方向LRに直交する方向である。
【0048】
基台25は、
図10乃至
図13に示すように、第1装着穴溝28(装着溝)、軸案内穴溝29(案内溝)、第2装着穴溝30(装着溝)、軸収納穴溝31(装着溝)、及び左右一対のネジ穴32,33(雌ネジ穴)を有する。
【0049】
第1装着穴溝28(第1装着穴溝)は、
図10乃至
図13に示すように、第1案内部材21に形成される。第1装着穴溝28は、左右方向LR(基台25の左右方向LR)において、基台25の長さ中心に配置される。第1装着穴溝28は、左右方向LRに穴溝幅Wα(穴幅)を有して、基台25に形成される。第1装着穴溝28の穴溝幅Wαは、軸案内穴15の半径の2倍[2×(r1)]と同一の幅(穴溝幅)である。
【0050】
第1装着穴溝28は、
図10乃至
図13に示すように、前後方向FRにおいて、基台25の各側端面25C,25Dうち一方の側端面25C(前端面/前側端面)に開口される。第1装着穴溝28は、前後方向FRにおいて、基台25の一方の側端面25C(前端面)から他方の側端面25D(後端面/後側端面)に向けて延在して形成される。
【0051】
第1装着穴溝28は、
図10乃至
図13に示すように、上下方向UD(基台23の上下方向UD)において、基台25の上端面25Aに開口して、基台25に形成される。第1装着穴溝28は、上下方向UDにおいて、基台25の上端面25Aから穴溝長さL1を有して、基台25の上端面25A及び下端面25Bの間に形成される。第1装着穴溝28の穴溝長さL1は、軸案内穴15の穴長さL1と同一の長さである。
【0052】
軸案内穴溝29(第1軸案内穴溝)は、
図10乃至
図13に示すように、基台25に形成される。軸案内穴溝29は、左右方向LRにおいて、基台25の長さ中心に配置される。軸案内穴溝29は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝28及び基台25の側端面25D(後端面)の間に配置される。軸案内穴溝29は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝28に連続して、基台25に形成される。軸案内穴溝29は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝28に連通される。
【0053】
軸案内穴溝29は、
図10乃至
図13に示すように、軸案内穴15の半径r1と同一の半径r1を有する半円形状に形成される。
軸案内穴溝29(第1軸案内穴溝)は、上下方向UDにおいて、基台25の上端面25Aに開口して、基台25に形成される。軸案内穴溝29は、半径r1を有する半円形状にて基台25の上端面25Aに開口される。軸案内穴溝29は、上下方向UDにおいて、基台25の上端面25Aから穴溝長さL1(溝長さ)を有して、基台25の上端面25A及び基台25の下端面25Bの間に形成される。
【0054】
第2装着穴溝30(第2装着溝)は、
図10乃至
図13に示すように、第1案内部材21に形成される。第2装着穴溝30は、左右方向LRにおいて、基台25の長さ中心に配置される。第2装着穴溝30は、左右方向LRに穴溝幅Wβを有して、基台25に形成される。第2装着穴溝30の穴溝幅Wβは、軸収納穴16の半径r2の2倍[2×(r2)]と同一の幅(穴溝幅)である。
【0055】
第2装着穴溝30は、
図10乃至
図13に示すように、前後方向FRにおいて、基台25の側端面25C(前端面)に開口される。第2装着穴溝30は、前後方向FRにおいて、基台25の一方の側端面25C(前端面)から他方の側端面25D(後端面)に向けて延在して形成される。
【0056】
第2装着穴溝30は、
図10乃至
図13に示すように、上下方向UDにおいて、第1装着穴溝28及び基台25の下端面25Bの間に配置される。第2装着穴溝30は、上下方向UDにおいて、第1装着穴溝28に連続して、基台25に形成される。第2装着穴溝30は、上下方向UDにおいて、基台25の下端面25Bに開口される。第2装着穴溝30は、第1装着穴溝28から段部30Aを介して拡幅される。
【0057】
軸収納穴溝31(第1軸収納穴溝)は、
図10乃至
図13に示すように、基台25に形成される。軸収納穴溝31は、左右方向LRにおいて、基台25の長さ中心に配置される。軸収納穴溝31は、前後方向FRにおいて、第2装着穴溝28及び基台25の側端面25D(後端面)の間に配置される。軸収納穴溝31は、前後方向LRにおいて、第2装着穴溝30に連続して、基台25に形成される。軸収納穴溝31は、前後方向FRにおいて、第2装着穴溝30に連通される。
【0058】
軸収納穴溝31は、
図10乃至
図13に示すように、軸案内穴溝29の穴溝中心線と同心に配置されて、軸収納穴16の半径r2と同一の半径r2を有する半円形状に形成される。
軸収納穴溝31は、上下方向UDにおいて、軸案内穴溝29及び基台25の下端面25Bの間に配置される。軸収納穴溝31は、上下方向UDにおいて、軸案内穴溝29に連続して、基台25に形成される。軸収納穴溝31は、上下方向UDにおいて、基台25の下端面25Bに開口される。軸収納穴溝31は、軸案内穴溝29から段部31Aを介して拡径される。
【0059】
各ネジ穴32,33は、
図10乃至
図13に示すように、基台25に形成される。各ネジ穴32,33は、基台25の左右方向LRの各側端面25E,25F(右側端面25E,左側端面25F)及び第2装着穴溝30の間に配置される。各ネジ穴32,33は、前後方向FRにおいて、基台25を貫通して、基台25の各側端面25C,25D(前端面25C,後端面25D)に開口される。
【0060】
固定板26,27は、
図10乃至
図13に示すように、板厚さ方向(上下方向UD)に板表面26A,27A及び板裏面26B,27Bを有する。
【0061】
一方の固定板26は、
図10乃至
図13に示すように、上下方向UDにおいて、基台25の下端面25B側に配置されて、基台25に固定(連結)される。固定板26は、左右方向LRにおいて、基台25の側端面25E(右側端面)から突出して配置される。固定板26は、固定板26の板裏面26Bを基台25の下端面25Bに面一にして配置される。
【0062】
他方の固定板27は、
図10乃至
図13に示すように、上下方向UDにおいて、基台25の下端面25B側に配置されて、基台25に固定(連結)される。固定板27は、左右方向LRにおいて、基台25の側端面25F(左側端面)から突出して配置される、固定板27は、固定板27の板裏面27Bを基台25の下端面25Bに面一にして配置される。
【0063】
各固定板27,28は、ボルト挿入穴34を有する。各ボルト挿入穴34は、上下方向UDにおいて、各固定板27,28を貫通して、各固定板27,28の板表面27A,28A及び板裏面27B,28Bに開口される。
【0064】
第1案内部材21において、基台25の下端面25B、及び各固定板26,27の板裏面26B,27Bは、軸案内体11の下端面11Bとなる。
【0065】
第2案内部材22(蓋部材)は、金属であって、例えば、亜鉛合金で形成される。第2案内部材22は、
図9、及び
図14乃至
図16に示すように、蓋基台35(蓋基礎台)、第1突起部36、軸案内穴溝37(第2軸案内穴溝/軸案内溝)、左右一対の第2突起部38,39、軸収納穴溝40(第2軸収納穴溝/軸収納溝)及び左右一対のボルト穴41,42を有する。
【0066】
蓋基台35は、
図14乃至
図16に示すように、例えば、上下方向UDに高さHA、左右方向LRに長さLA、及び前後方向FRに幅WBを有する直方体(立体形状)に形成される。
【0067】
第1突起部36は、
図14乃至
図16に示すように、蓋基台35の前後方向FRの各側端面35C,35Dのうち一方の側端面35C(後端面/後側端面)に配置される。第1突起部36は、蓋基台35の左右方向LRの長さ中心に配置される。第1突起部36は、左右方向LRに突起幅Wγを有して、蓋基台35に固定される。第1突起部36は、蓋基台35の上下方向UDの上端面35Aから下端面35Bに向けて延在される。第1突起部36は、上下方向UDにおいて、蓋基台35の上端面35Aから突起長さL1を有して延在される。第1突起部36は、前後方向FRにおいて、蓋基台35の側端面35C(前端面)から突出量τ1を有して突出される。
【0068】
軸案内穴溝37は、軸案内穴15の半径y1と同一の穴溝半径r1(半径r1)を有する円弧状に形成される。
軸案内穴溝37(軸案内溝)は、
図14乃至
図16に示すように、第1突起部36に形成される。軸案内穴溝37は、上下方向UDにおいて、第1突起部36を貫通して、第1突起部36の上下方向UDの上端面36A及び下端面36Bに開口される。軸案内穴溝37は、半径r1を有する円弧形状にて第1突起部36の上端面36A及び下端面36Bに開口される。
軸案内穴溝37は、上下方向UDに穴溝長さL1(溝長さ)を有する。軸案内穴溝37は、第1突起部36の突出端面36C(前端面/前側端面)に開口して、第1突起部36に形成される。軸案内穴溝37は、前後方向FRにおいて、突出端面36Cから半径r1より小さい穴溝深さDAを有して、第1突起部36に形成される。軸案内穴溝37は、第1突起部36の左右方向LRの突起幅中心fにおいて、第1突起部36の突出端面36Cから穴溝深さDA(最大穴溝深さ)を有して凹んで、第1突起部36に形成される。
【0069】
各第2突起部38,39は、
図14乃至
図16に示すように、蓋基台35の側端面35Cに配置される。第2突起部38(右側の第2突起部)は、左右方向LRにおいて、蓋基台35の長さ中心fから間隔δ6(第6間隔/突起間隔)を隔てて、第1突起部36及び蓋基台35の左右方向LRの一方の側端面35E(右側端面)の間に配置される。第2突起部39(左側の第2突起部)は、左右方向LRにおいて、蓋基台35の長さ中心fから間隔δ6(第6間隔)を隔てて、第1突起部36及び蓋基台35の左右方向LRの他方の側端面35F(左側端面)の間に配置される。
【0070】
各第2突起部38,39は、
図14乃至
図16に示すように、上下方向UDにおいて、第1突起部36(第1突起部36の下端面36B)及び蓋基台35の下端面35Bの間に配置される。各第2突起部38,39は、上下方向UDにおいて、第1突起部36の下端面36Bに隙間を隔てて、蓋基台35の下端面35Bまで延在される。
【0071】
各第2突起部38,39は、
図14乃至
図16に示すように、前後方向FRにおいて、蓋基台35の側端面35C(前端面)から突出量τ1を有して突出される。
【0072】
軸収納穴溝40(軸収納溝)は、
図14乃至
図16に示すように、左右方向LRにおいて、各第2突起部38,39の間、及び各第2突起部38,39の間の蓋基台35に形成される。軸収納穴溝40は、上下方向UDにおいて、第1突起部36の下端面36B及び蓋基台35の下端面35Bの間に形成される。軸収納穴溝40は、前後方向FRにおいて、各第2突起部38,39の突出端面38A,39Aから半径r2より小さい穴溝深さDB(溝深さ)を有して、各第2突起部38,39の間、及び各第2突起部38,39の蓋基台35に形成される。軸収納穴溝40は、蓋基台35の長さ中心fにおいて、突出端面38A,39Aから溝深さDBを有して凹んで、第2突起部38,39の間、及び各第2突起部38,39の蓋基台35に形成される。
軸収納穴溝40は、軸案内穴溝37の穴中心線と同心に配置されて、軸収納穴16の半径r2と同一の穴溝半径r2(半径r2)を有する円弧状に形成される。
【0073】
各ボルト穴41,42は、
図14乃至
図16に示すように、蓋基台35に形成される。ボルト穴41は、左右方向LRにおいて、蓋基台35の側端面35E(右側端面)及び第2突起部38の間に配置される。ボルト穴42は、左右方向LRにおいて、蓋基台35の側端面35F(左側端面)及び第2突起部39の間に配置される。
各ボルト穴41,42は、
図14乃至
図16に示すように、前後方向FRにおいて、蓋基台35を貫通して、蓋基台35の各側端面35C,35D(前端面/後端面)に開口される。
【0074】
軸体12は、
図1乃至
図8に示すように、軸本体6及びフランジ7(フランジ部)を有する。
【0075】
軸本体6は、
図1乃至
図8に示すように、軸案内体11の軸案内穴15の穴中心線a(第1ヒンジ1の回転中心線a)と同心に配置される。軸本体6は、一方の軸端6Aを上枠53に向けて配置されて、上枠53に固定される。
軸本体6は、開きドア本体Y2を上下方向UD(回転軸中心線aに沿った上下方向UD)に移動自在とし、及び開きドア本体Y2を回転自在(回転中心線aを中心に回転自在)として、開きドア本体Y2(開きドア本体Y2の上端面Ya)に固定した軸案内体11の軸案内穴15を貫通して、他方の軸端6B側を軸案内穴15から軸収納穴16に突出して配置される。軸本体6は、開きドア本体Y2と共に軸案内体11(開きドア本体Y2に固定した軸案内体11)を上下方向UDに移動自在とし、及び開きドア本体Y2と共に軸案内体11(開きドア本体Y2に固定した軸案内体11)回転自在として、軸案内穴15(開きドア本体Y2に固定した軸案内体11の軸案内穴15)を貫通して、他方の軸端6B側を軸案内穴15から軸収納穴16に突出して配置される。
軸本体6は、
図6及び
図8に示すように、軸案内体11の軸案内穴15の穴周面(穴内周面)に隙間(僅かな隙間)を隔てて軸案内穴15を貫通して、他方の軸端6B側を軸案内穴15から軸収納穴16に突出して配置される。軸本体6は、上下方向UDにおいて、他方の軸端6B及び段部17の間に間隔を隔て、他方の軸端6B及び軸案内体11の下端面11B(上框63の上端面Ya)の間に間隔を隔てて、軸収納穴16に配置される。
【0076】
フランジ7(フランジ部)は、
図1乃至
図8に示すように、軸収納穴16に配置される。フランジ7は、軸本体6の他方の軸端6B側に配置される。フランジ7は、軸本体6の外周面6aから径方向に突出して、軸案内穴15の穴周面及び軸収納穴16の穴周面(穴内周面)の間に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、段部17との間に間隔δ7(第7間隔/第1フランジ間隔)を隔て、及び軸案内体11の下端面11B(上框63の上端面Ya)との間に間隔δ8(第8間隔/第2フランジ間隔)を隔てて、軸収納穴16に配置される。
フランジ7は、軸本体6の径方向(左右方向LR及び前後方向FR)において、軸収納穴16の穴周面との間に隙間を隔てて、軸収納穴16に配置される。
フランジ7は、軸収納穴16内から軸案内体11の段部17に当接自在として、軸収納穴16内に配置される。
【0077】
軸体12は、
図9、
図17及び
図18に示すように、例えば、軸固定板8、軸本体6、フランジ7(フランジ部)を有する。
【0078】
軸固定板8は、
図9、
図17及び
図18に示すように、矩形状(矩形板、長方形板)に形成される。軸固定板8は、板厚さ方向に板表面8A及び板裏面8Bを有する。軸固定板8は、軸固定穴8a、複数(4つ)の板固定穴8b,8c,8d,8eを有する。
【0079】
軸固定穴8aは、
図9、
図17及び
図18に示すように、軸固定板8に形成される。軸固定穴8aは、軸固定板8の長手方向(左右方向LR)の中心、及び軸固定板8の短手方向(前後方向FR)の中心(軸固定板8の板中心)に配置される。軸固定穴8aは、板厚さ方向(上下方向UD)において、軸固定板8を貫通して、軸固定板8の板表面8A及び板裏面8Bに開口される。軸固定穴8aは、板厚さ方向(上下方向UD)において、板表面8Aから板裏面8Bに向けて段々に縮径される。
【0080】
各板固定穴8b~8eは、
図9、
図17及び
図18に示すように、軸固定板8に形成される。各板固定穴8b,8cは、軸固定板8の長手方向(左右方向LR)において、各板固定穴8b~8eの間に間隔を隔てて配置される。各板固定穴8b~8eは、板厚さ方向(上下方向UD)において、軸固定板8を貫通して、軸固定板8の板表面8A及び板裏面8Bに開口される。
【0081】
軸本体6は、
図9、
図17及び
図18に示すように、軸芯材9(芯材)及びスリーブ10を有する。
【0082】
軸芯材9は、金属であって、例えば、真鍮(快削真鍮材)で形成される。軸芯材9は、
図9、
図17及び
図18示すように、円柱状に形成され、ネジ穴43を有する。ネジ穴43は、軸芯材9に形成される。ネジ穴43は、軸芯材9と同心に配置されて、軸芯材9の一方の軸端9Aに開口される。ネジ穴43は、軸芯材9の軸中心線の方向(上下方向UD)において、軸芯材9の一方の軸端9Aから他方の軸端9Bに向けて延在される。
軸芯材9の一方の軸端9Aは、軸本体6の一方の軸端6Aとなる。軸芯材9の他方の軸端9Bは、軸本体6の他方の軸端6Bとなる。
【0083】
スリーブ10は、軸芯材9と異なる金属であって、例えば、高炭素鋼(高炭素クロム軸受鋼)で形成される。スリーブ10は、
図9、
図17及び
図18に示すように、円筒状に形成される。スリーブ10は、軸芯材9の軸長さより短い筒長さを有する。スリーブ10は、軸芯材9に外嵌されて、軸芯材9と同心に配置される。スリーブ10は、軸芯材9に対して回転自在に外嵌される。スリーブ10は、軸芯材9に外嵌されて、軸芯材9に固定される。軸芯材9は、スリーブ10内に挿入(圧入)されて、スリーブ10と同心に配置される。
【0084】
フランジ7は、金属であって、例えば、真鍮(快切真鍮材)によって、軸芯材9と一体に形成される。フランジ7は、
図9、
図17及び
図18に示すように、例えば、円環状板(円環状)に形成される。フランジ7(フランジ板)は、板厚さ方向(上下方向UD)に板表面7A及び板裏面7Bを有する。フランジ7は、板表面7Aを軸芯材9の一方の軸端9A(スリーブ10の一方の筒端10A)に向けて、軸芯材9及びスリーブ10と同心に配置される。フランジ7は、板表面7Aをスリーブ10の他方の筒端10Bに当接して、軸芯材9に固定される。フランジ7は、軸芯材9に外嵌されて、軸芯材9の他方の軸端9B側に配置される。フランジ7は、軸芯材9の外周面9aから径方向(軸芯材9の径方向/径外方向)に突出して配置される。フランジ7は、軸芯材9(スリーブ10)の径方向(径外方向)において、スリーブ10の外周面10aから突出して配置される。スリーブ10の外周面10aは、軸本体6の外周面6aとなる。
【0085】
軸体12において、軸本体6(軸芯材9)は、
図17及び
図18に示すように、軸固定板8に固定される。軸芯材9(軸本体6)は、一方の軸端9A(軸本体6の一方の軸端6A)を軸固定板8の板裏面8Bに向けて、軸固定板8の軸固定穴8aと同心に配置される。軸本体6は、軸芯材9の一方の軸端9A(軸本体6の一方の軸端6A)を軸固定板8の板裏面8Bに当接して配置される。
軸芯材9(軸本体6)は、
図17及び
図18に示すように、ネジ44(平ネジ)によって軸固定板8に固定される。ネジ44は、ネジ軸43Aを軸固定板8の板表面8Aから軸固定穴8aに挿入すると共に、ネジ軸44Aを軸芯材9のネジ穴43に螺着して、軸本体6(軸芯材9)を軸固定板8に固定する。ネジ44は、ネジ頭部44Bを軸固定穴8a内に挿入すると共に、ネジ頭部44Bを軸固定穴8aの穴周面(穴内周面)に当接して、軸固定板8及び軸芯材9(軸本体6)を連結する。
軸体12において、軸芯材9をネジ44によって軸固定板8に固定すると、フランジ7及びスリーブ10は、軸芯材9を介して軸固定板8に支持され、上下方向UDにおいて、軸固定板8(板裏面8B)より下方(下側)に配置される。
【0086】
図1乃至
図8、及び
図19乃至
図23において、開きドア本体Y2は、第1ヒンジ1(支持軸3及び軸受け4)、及び第2ヒンジ2[第1及び第2案内部材21,22(軸案内体11)及び軸体12(軸本体6、及び軸固定板8)によって、ドア枠Y1(上枠53)及び床面G(床)に回転自在に支持される。
【0087】
図19及び
図20において、軸案内体11の第1案内部材21は、基台25の上端面25Aを開きドア本体Y1の上下方向UDの上方に向けて配置される。第1案内部材21は、基台25の側端面25Cを開きドア本体Y2の前後方向FRの前方に向けて、開きドア本体Y1の上框63の上端面Ya(開きドア本体Y2の上端面Ya)に配置される。
第1案内部材21は、左右方向LRにおいて、軸案内穴溝29(軸収納穴溝31)の穴溝中心及び縦框62の間に間隔δ3(第3間隔)を隔てて配置される。第1案内部材21は、基台25の下端面25B、及び各固定板26,27の板裏面26B,27Bを上框63の上端面Ya(開きドア本体Y2の上端面Ya)に当接して、一対のボルト45及びナット46によって上框63(開きドア本体Y2)に固定される。
【0088】
各ボルト45は、
図19及び
図20に示すように、上框63の内部空間εからネジ軸45Aを上框63及び各固定板26,27のボルト挿入穴34を貫通して、ネジ軸45Aを各固定板26,27の板表面26A,27Aから上方に突出して配置される。
各ナット46は、各固定板26,27から突出する各ボルト45のネジ軸45Aに螺着されて、各ボルト45のボルト頭部45Bとで各固定板26,27及び上框63(開きドア本体Y2の上端面Ya)を挟持して、第2案内部材22を上框63(開きドア本体Y2)に固定する。
【0089】
図21において、軸体12は、ドア枠Y1の開口部Z内において、軸固定板8の長手方向を上枠53の左右方向LRに向けて配置される。軸体12は、左右方向LRにおいて、軸本体6(軸芯材9)の軸中心線及び縦枠52の間に間隔δ9(第9間隔)を隔てて、開口部Z内に配置される。軸体12は、上下方向UDにおいて、軸芯材9の他方の軸端9B(軸本体6の他方の軸端6B)を床面G(床)に向けて、開口部Z内に配置される。
軸体12は、
図21に示すように、開口部Z内から軸固定板8の板表面8Aを上枠53に当接して、複数のネジ47によって上枠53に固定される。各ネジ47は、ドア枠Y1の開口部Z内から、ネジ軸47Aを軸固定板8の各板固定穴8b,8c,8d,8eに貫通して、上枠53に螺着して配置される。
各ネジ47は、ネジ軸47Aを上枠53に螺着すると共に、ネジ頭部47Bを軸固定板8の板裏面8Bに当接することで、軸体12(軸固定板8)を上枠53に固定する。
【0090】
図1、
図2、
図22及び
図23において、第2案内部材22を上框63(開きドア本体Y2)に固定し、軸体12を上枠53に固定すると、開きドア本体Y2をドア枠Y1の開口部Z内に配置して、ヒンジ装置X1(第1及び第2ヒンジ1,2)によって回転自在に支持する。
【0091】
第1案内部材21を固定した開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、ドア枠Y1の開口部Z内において、第1ヒンジ1の支持軸3を軸受け5の軸受け穴5に挿入して、開きドア本体Y2を第1ヒンジ1(支持軸3及び軸受け4)によって回転自在に支持する。
第1案内部材21を固定した開きドア本体Y2は、
図22及び
図23に示すように、支持軸3を軸受け穴5に挿入すると共に、上枠53に固定した軸体12の軸本体6(軸芯材9及びスリーブ10)を第1案内部材21の軸案内穴溝29及び軸収納穴溝31に挿入し、及びフランジ7を第1案内部材21の軸収納穴溝31に挿入する。
軸本体6(軸芯材9及びスリーブ10)及びフランジ7は、
図22及び
図23に示すように、支持軸3を軸受け穴5に挿入した開きドア本体Y2の前後方向FRの移動によって、基台25の側端面25Cから第1及び第2装着穴溝28,30に挿入されると共に、第1及び第2装着穴溝28,30を通して、第1案内部材21の軸案内穴溝29及び軸収納穴溝31に挿入(配置)される。
【0092】
上枠53に固定した軸体12の軸本体6及びフランジ7を、開きドア本体Y1に固定した第1案内部材21の軸案内穴溝29及び軸収納穴溝31に挿入(配置)すると、
図1乃至
図8に示すように、軸案内体11の第2案内部材22を第1案内部材21に固定する。
【0093】
第2案内部材22は、
図3、
図4及び
図6乃至
図8に示すように、前後方向FRにおいて、蓋基台35の側端面35Cを上框63に固定した第1案内部材21の基台25の側端面25Cに対向して配置される。第2案内部材22は、蓋基台35の左右方向LRを基台25の左右方向LRに向けて配置される。
第2案内部材22は、前後方向FRにおいて、基台25(第1案内部材21)の側端面25Cから第1突起部36を、第1案内部材21(基台25)の第1装着穴溝28内に圧入(挿入)し、及び各第2突起部38,39を、第1案内部材21(基台25)の第2装着穴溝30に圧入(挿入)して、開きドア本体Y2に固定した第1案内部材21に配置される。第2案内部材22は、上下方向UDにおいて、蓋基台35の上端面35A(第1突起部36の上端面36A)を第1案内部材21の基台25の上端面25Aに面一として、第1突起部36を第1装着穴溝28に圧入(挿入)し、各第2突起部38,39を第2装着穴溝30に圧入(挿入)する。
第2案内部材22は、第1突起部36の第1装着穴溝28への圧入、及び各第2突起部38,39の第2装着穴溝30への圧入に伴って、蓋基台35の側端面35Cを第1案内部材21の基台25の側端面35Cに当接して、一対のボルト48によって第1案内部材21に固定される。
【0094】
各ボルト48は、
図3及び
図7に示すように、ネジ軸48Aを第2案内部材22(蓋基台35)のボルト穴41,42に挿入し、第1案内部材21(基台25)のネジ穴32,33に螺着すると共に、ボルト頭部48Bを蓋基台35(第2案内部材22)の側端面35Dに当接(圧接)して、第2案内部材22を第1案内部材21(基台25)に固定する。
【0095】
第1及び第2案内部材21,22は、
図6乃至
図8に示すように、第1突起部36を第1装着穴溝28に圧入し、及び各第2突起部38,39を第2装着穴溝30に圧入すると、各軸案内穴溝29,37(各軸案内穴溝29,37及び第1装着穴溝28)によって軸案内体11の軸案内穴15を形成し、各軸収納穴溝31,40(各軸収納穴溝31,40及び第2装着穴溝30)によって軸案内体11の軸収納穴16を形成し、段部31A(段部30A)及び第1突起部36の下端面36B(第2案内部材22)によって軸案内体11の段部17を形成する。
【0096】
図6乃至
図8において、軸本体6は、スリーブ10の外周面10a(軸本体6の外周面6a)及び各軸案内穴溝29,37の穴溝周面(軸案内体11の軸案内穴15の穴周面)の間に隙間を隔てて各軸案内穴溝29,37(軸案内穴15)を貫通して、軸芯材9の他方の軸端9B側(軸本体6の他方の軸端6B側)を各軸案内穴溝29,37(軸案内穴15)から各軸収納穴溝31,40(軸収納穴16)に突出して配置される。
軸本体6は、開きドア本体Y2を上下方向UDに移動自在とし、及び開きドア本体Y2を回転自在として、各軸案内穴溝29,37(第1装着穴溝28)を貫通して、軸芯材9の他方の軸端9B側を各軸案内穴溝29,37(第1装着穴溝28)から各軸収納穴溝31,40(第2装着穴溝30)に突出して配置される。
【0097】
図8において、フランジ7は、軸本体6のスリーブ10の外周面10a(軸本体6の外周面6a)から径方向に突出して、各軸案内穴溝29,37の穴溝周面(軸案内穴15の穴周面)及び各軸収納穴溝31,40の穴溝周面(軸収納穴16の穴周面)の間に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、段部31A(段部30A)及び第1突起部36の下端面36B(段部17)との間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、板表面7Aと、段部31A(段部30A)及び第1突起部36の下端面36B(段部17)の間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、基台25の下端面25B(上框63の上端面Ya)との間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、板裏面7B及び基台25の下端面25B(上框63の上端面Ya)の間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16)に配置される。
フランジ7は、軸本体6の径方向において、フランジ7の外周面7a及び各軸収納穴溝31,40の穴溝周面(軸収納穴16の穴周面)の間に隙間を隔てて、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16)に配置される。
フランジ7は、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16内)から段部31A(段部30A)及び第1突起部36の下端面36B(段部17)に当接自在として、各軸収納穴溝31,40内(軸収納穴16内)に配置される。
【0098】
開きドア本体Y2は、
図1及び
図2に示すように、第1ヒンジ1の回転中心線a(支持軸3の軸中心線)及び第2ヒンジ2の軸本体6の軸中心線を回転中心として、ドア枠Y1に対して回転されて、ドア枠Y1の開口部Zを開閉する。開きドア本体Y2は、第1ヒンジ1の支持軸3及び軸受け4(軸受け穴5)によって案内(支持)され、及び第2ヒンジ2の軸本体6及び軸案内体11(軸案内穴15)によって案内(支持)されて、回転中心線aを中心として回転される。
開きドア本体Y2は、第2ヒンジ2(軸案内体11の及び軸体12)によって、軸体12に対して回転自在にされ、及び上下方向UDに移動自在にされる。
【0099】
ヒンジ装置X1は、
図25に示すように、例えば、地震等の災害によって、開きドア本体Y2がドア枠Y1に対して上下方向UDの下方(床面G側)に移動すると、軸体12のフランジ7(板表面7A)を軸案内体11の段部17[段部31A(段部30A)及び第1突起部36の下端面36B]に当接して、軸本体6が軸案内体11(軸案内穴15、軸収納穴16)から抜けることを阻止して、開きドア本体Y2がドア枠Y1から外れて倒れることを防止する。
開きドア本体Y2は、第2ヒンジ2の軸案内体11の軸案内穴15及び軸体12の軸本体6によって案内されて、上下方向UDの下方側に移動される。
【0100】
ヒンジ装置X1は、
図25に示すように、開きドア本体Y2がドア枠Y1に対して上下方向UDの上方(上枠53側)に移動すると、軸体12のフランジ7の板裏面7B(軸本体6の他方の軸端6B)を上框63の上端面Ya(開きドア本体Y2の上端面Ya)に当接して、軸本体6が軸案内体11(軸案内穴15、軸収納穴16)から抜けることを阻止する。
【0101】
第2実施形態の開きドアのヒンジ装置について、
図26乃至
図47を参照して説明する。
なお、
図26乃至
図47において、
図1乃至
図25と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
【0102】
図26乃至
図47において、第2実施形態の開きドアYのヒンジ装置X2(以下、「ヒンジ装置X2」という。)は、開きドアYの開きドア本体Y3を回転自在に支持する。
【0103】
開きドアY(片開きドア)は、
図26乃至
図29に示すように、ドア枠Y1、及び開きドア本体Y3(片開きドア本体)を備える。
【0104】
開きドア本体Y3は、
図26乃至
図29に示すように、左右一対の縦框61,62、上框63、下框64及びドア板65を有する。
【0105】
上框63は、
図28、
図29、
図31及び
図32に示すように、内部空間εを有する中空体に形成される。上框63は、上下方向UDにおいて、各縦框61,62の上端側に配置される。上框63は、各縦框61,62の間に架設されて、各縦框61,62に連結(固定)される。上框63は、上下方向UDにおいて、下框64に間隔を隔てて平行に配置される。
【0106】
上框63は、
図28、
図29、
図31及び
図32に示すように、上下方向UDの上板67及び下板68、前後方向FRの前板69及び後板70を有する。上板67、下板68、前板69及び後板70は、左右方向LRにおいて、各縦框61,62の間に延在して配置される。上框63は、上板67、下板68、前板69及び後板70によって、上框63内に内部空間ε(空間)を形成する。内部空間εは、左右方向LRに延在して、上框63の内部に形成される。
【0107】
上框63は、
図29及び
図32に示すように、第1仕切板71、及び第2仕切板72を有する。
【0108】
第1仕切板71は、
図29及び
図32に示すように、上框63の内部空間ε(上框63内)に配置される。第1仕切板71は、前後方向FRにおいて、前板69及び後板70に間隔を隔てて、前板69及び後板70の間に配置される。第1仕切板71は、前板69及び後板70に平行に配置される。第1仕切板71は、上下方向UDにおいて、上板67及び下板68の間に配置されて、上板67及び下板68に固定(連結)される。第1仕切板71は、左右方向LRに延在して、上框63の内部空間εに配置される。
【0109】
第2仕切板72は、
図29及び
図32に示すように、上框63の内部空間ε(上框63内)に配置される。第2仕切板72は、前後方向FRにおいて、第1仕切板71及び後板70に間隔を隔て、第1仕切板71及び後板70の間に配置される。第2仕切板72は、第1仕切板71及び後板70に平行に配置される。第2仕切板72は、上下方向UDにおいて、上板67及び下板68の間に配置されて、上板67及び下板68に固定(連結)される。第2仕切板72は、左右方向LRに延在して、上框63の内部空間εに配置される。
【0110】
上框63は、
図29及び
図32に示すように、前後方向FRにおいて、第1及び第2仕切板71,72によって内部空間εを挿入室ε1(挿入空間/第1室)、及び装着室ε2(装着空間/第2室)に区画する。挿入室ε1は、前後方向FRにおいて、前板69及び第1仕切板71の間に形成され、装着室ε2は、前後方向FRにおいて、第1及び第2仕切板71,72の間に形成される。
【0111】
上框63は、
図28、
図29、
図31及び
図32に示すように、装着穴73、横挿入穴74、縦挿入穴75及び左右一対のボルト穴76,77を有する。
【0112】
装着穴73は、
図31に示すように、上框63(上板67)に形成される。装着穴73は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(第3間隔)を隔て、及び縦枠52に間隔δ9(第9間隔)を隔てて、上框63(上板67)に配置される。装着穴73は、前後方向FRに穴幅HX、及び左右方向LRに穴長さLXを有する。装着穴73は、上下方向UDにおいて、上框63の上板67を貫通して、上板67の上板面67A(開きドア本体Y3の上端面Ya)に開口して、装着室ε1(内部空間ε)に連通される。
【0113】
横挿入穴74は、
図28及び
図32に示すように、上框63(前板69及び第1仕切板71)に形成される。横挿入穴74は、左右方向LRにおいて、縦框62に間隔δ3(第3間隔)を隔て、及び縦枠52に間隔δ9を隔てて、上框63(前板69及び第1仕切板71)に配置される。横挿入穴74は、上下方向UDに穴幅HY、及び左右方向LRに穴長さHXを有する。横挿入穴74は、前後方向FRにおいて、前板69及び第1仕切板71を貫通して、前板69に開口される。横挿入穴74は、前後方向FRにおいて、第1仕切板71を貫通して、挿入室ε1及び装着室ε2に連通される。
【0114】
縦挿入穴75は、
図31に示すように、上框63(上板67)に形成される。縦挿入穴75は、左右方向LRにおいて、装着穴73及び横挿入穴74の穴長さ中心に配置される。縦挿入穴75は、左右方向LRに穴幅WZを有して、上框63の上板67の上板面67Aに開口される。縦挿入穴75は、前後方向FRにおいて、装着穴73及び前板69の間に延在して、前板69に開口される。縦挿入穴75は、上下方向UDにおいて、上框63の上板67を貫通して、上板67の上板面67Aに開口される。縦挿入穴75は、上下方向UDにおいて、上板67を貫通して、挿入穴ε1及び横挿入穴74に連通される。
【0115】
各ボルト穴76,77は、
図32に示すように、左右方向LRにおいて、横挿入穴74の両側(右側及び左側)に配置される。各ボルト穴76,77は、前後方向FRにおいて、前板69及び第1仕切板71を貫通して、前板69に開口される。各ボルト穴76,77は、前後方向FRにおいて、第1仕切板71を貫通して、挿入室ε1及び装着室ε2を連通する。
【0116】
開きドアYは、
図26に示すように、開きドア本体Y3の上框63(上板67の上板面67A)及び上枠53の間に間隔δA(第1間隔)を隔て、開きドア本体Y3の下框64及び床面Gの間に間隔δ2を隔てて、開きドア本体Y3をドア枠Y1の開口部Z内(各縦枠51,52及び上枠53の内側)に配置する。
【0117】
開きドア本体Y3は、
図26及び
図27に示すように、ドア枠Y1の開口部Z内(各縦枠51,52及び上枠53の内側)に配置される。
【0118】
開きドア本体Y3は、
図26乃至
図29に示すように、上框63(上板67の上板面67A)を上枠53に対向し、及び下框64を床面Gに対向して、ドア枠Y1の開口部Zに配置される。開きドア本体Y3は、上框63(上板67)を上枠53と平行にし、及び下框64を床面Gと平行にして、ドア枠Y1の開口部Zに配置される。上框63は、上下方向UDにおいて、ドア枠Y1の上枠53に間隔δAを隔てて、上枠53に平行に配置される。上框63の上板67の上板面67Aは、開きドア本体Y3の上端面Yaとなる。
【0119】
開きドア本体Y3は、
図26乃至
図33に示すように、ヒンジ装置X2によって、回転自在に支持されて、ドア枠Y1の開口部Zを開閉する。
【0120】
ヒンジ装置X2は、
図26乃至
図33に示すように、第1ヒンジ1、及び第2ヒンジ2Xを備える。
【0121】
ヒンジ装置X2において、第1ヒンジ1は、
図1及び
図2で説明したと同様に、開きドア本体Y3の下端Ybにおいて、開きドア本体Y3を回転自在に支持(軸支)する。
ヒンジ装置X2において、第1ヒンジ1は、
図1及び
図2で説明したと同様に、支持軸3、及び軸受け4を有する。
【0122】
第2ヒンジ2X(上ヒンジ)は、
図26乃至
図40に示すように、軸案内体11及び軸体12を有する。
【0123】
軸案内体11は、
図26乃至
図33に示すように、軸案内体11の上下方向UDの上端面11Aを上枠53に対向して、上框63に組込まれる。軸案内体11は、上下方向UDにおいて、軸案内体11の上端面11A及び上枠53の間に間隔δB(第2間隔)を隔てて、上框63に組込まれて上框63に固定される。軸案内体11は、上框63の内部空間ε(挿入室ε1及び装着室ε2)に配置される。
【0124】
ヒンジ装置X2において、軸案内体11は、
図6乃至
図8で説明したと同様に、軸案内穴15、及び軸収納穴16(段部17)を有する。
【0125】
ヒンジ装置X2において、軸案内体11は、
図34乃至
図40に示すように、第1案内部材81、及び第2案内部材82を有する。
【0126】
第1案内部材91は、金属であって、例えば、亜鉛合金で形成される。第1案内部材91は、
図34乃至
図37に示すように、基台83(基礎台)、及び突起片94を有する。
【0127】
基台83は、
図34乃至
図37に示すように、例えば、上下方向UDに高さHB、左右方向LRに長さLB,及び前後方向FRに幅WBを有する立体形状(直方体)に形成される。
【0128】
基台83は、
図34乃至
図37に示すように、凸部85、第1装着穴溝86(装着溝)、軸案内穴溝87(案内溝)、第2装着穴溝88(装着溝)、軸収納穴溝89(収納溝)、及び複数(4つ)のネジ穴90~93を有する。
【0129】
凸部85は、
図34乃至
図37に示すように、左右方向LRにおいて、基台83の長さ中心に配置される。凸部85は、上下方向UDにおいて、基台83の上端面83Aから突出量LAを有して、突出して形成される。凸部85は、左右方向LRに幅WCを有して、基台83の上端面83Aから突出される。凸部85は、前後方向FRにおいて、基台83の各側端面83C,83D(前端面83C、後端面83D)の間に配置される。
【0130】
第1装着穴溝86(第1装着溝)は、第1案内部材81に形成される。第1装着穴溝86は、左右方向LR(基台83の左右方向LR)において、凸部85の幅中心(基台83の長さ中心)に配置される。第1装着穴溝86は、左右方向LRに穴溝花Wα(穴幅)を有して、凸部85(基台83)に形成される。
【0131】
第1装着穴溝86は、
図34乃至
図37に示すように、前後方向FRにおいて、凸部85の一方の側端面85C(前端面)及び基台83の一方の側端面83C(前端面)に開口される。第1装着穴溝86は、前後方向FRにおいて、凸部85の一方の側端面85Cから他方の側端面85D(後端面)に向けて延在して形成される。
【0132】
第1装着穴溝86は、
図34乃至
図37に示すように、上下方向UD(基台83の上下方向UD)において、凸部85の上端面85Aに開口して、凸部85に形成される。第1装着穴溝86は、上下方向UDにおいて、凸部85の上端面85Aから穴溝長さL1を有して、凸部85を貫通して、凸部85の上端面85A及び基台83の下端面83Bの間に形成される。
【0133】
軸案内穴溝87(第1案内穴溝)は、
図34乃至
図37に示すように、凸部85(基台83)に形成される。軸案内穴溝87は、左右方向LRにおいて、凸部85の幅中心(基台83の長さ中心)に配置される。軸案内穴溝87は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝86及び凸部85の側端面85D(基台83の側端面83D)の間に配置される。軸案内穴溝87は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝86に連続して、凸部85及び基台83に形成される。軸案内穴溝87は、前後方向FRにおいて、第1装着穴溝86に連通される。
【0134】
軸案内穴溝87は、
図34乃至
図37に示すように、軸案内穴15の半径r1と同一の半径r1を有する半円形状に形成される。軸案内穴溝87は、上下方向UDにおいて、凸部85の上端面85Aに開口して、凸部85及び基台83に形成される。軸案内穴溝87は、半径r1を有する半円形状にて凸部85の上端面85Aに開口される。軸案内穴溝87は、上下方向UDにおいて、凸部85の上端面85Aから穴溝深さL1を有して、凸部85を貫通して、凸部85の上端面85A及び基台83の下端面83Bの間に形成される。
【0135】
第2装着穴溝88(第2装着溝)は、
図34乃至
図37に示すように、前後方向FRにおいて、第1案内部材81に形成される。第2装着穴溝88は、左右方向LRにおいて、基台83の長さ中心に配置される。第2装着穴溝88は、左右方向LRに穴溝幅Wβを有して、基台83に形成される。
【0136】
第2装着穴溝88は、
図34乃至
図37に示すように、前後方向FRにおいて、基台83の側端面83C(前端面)に開口される。第2装着穴溝88は、前後方向FRにおいて、基台83の一方の側端面83Cから他方の側端面83Dに向けて延在して形成される。
【0137】
第2装着穴溝88は、
図34乃至
図37に示すように、上下方向UDにおいて、第1装着穴溝86及び基台83の下端面83Bの間に配置される。第2装着穴溝88は、上下方向UDにおいて、第1装着穴溝86に連続して、基台83に形成される。第2装着穴溝88は、上下方向UDにおいて、基台83の下端面83Bに開口される。第2装着穴溝88は、左右方向LRにおいて、第1装着穴溝86から段部88Aを介して拡幅される。
【0138】
軸収納穴溝89(第1軸収納穴溝)は、
図34乃至
図37に示すように、基台83に形成される。軸収納穴溝89は、前後方向FRにおいて、基台83の長さ中心に配置される。軸収納穴溝89は、前後方向FRにおいて、第2装着穴溝88及び基台83の側端面83Dの間に配置される。軸収納穴溝89は、前後方向FRにおいて、第2装着穴溝88に連続して、基台83に形成される。軸収納穴溝89は、前後方向FRにおいて、第2装着穴溝88に連通される。
【0139】
軸収納穴溝89は、
図34乃至
図37に示すように、軸案内穴溝87の穴溝中心線と同心に配置されて、軸収納穴16の半径r2と同一の半径r2を有する半円形状に形成される。
軸収納穴溝89は、上下方向UDにおいて、軸案内穴溝87及び基台83の下端面83Bの間に配置される。軸収納穴溝89は、上下方向UDにおいて、軸案内穴溝87に連続して、基台83に形成される。軸収納穴溝89は、上下方向UDにおいて、基台83の下端面83Bに開口される。軸収納穴溝89は、軸案内穴溝87から段部89Aを介して拡径される。
軸収納穴溝89は、
図36及び
図37に示すように、前後方向FRにおいて、連通穴111を通して基台83の側端面85D(後端面)に開口される。連通穴111は、左右方向LRに半径r2より小さい穴幅を有して、基台83の側端面83D及び軸収納穴溝89の間に形成される。連通穴111は、前後方向FRにおいて、基台83を貫通して、軸収納穴溝89及び基台83の側端面83Dに開口される。連通穴111は、上下方向UDにおいて、凸部85の下端面85Bから基台83の下端面83Bまで延在して、基台83の下端面83Bに開口される。
【0140】
各ネジ穴90~93は、
図34乃至
図37に示すように、左右方向LRに間隔を隔てて配置される。各ネジ穴90,91は、左右方向LRにおいて、基台83の側端面83E(右側端面)及び第2装着穴溝88の間に配置される。各ネジ穴90,91は、左右方向LRにおいて、各ネジ穴90,91に間隔を隔てて配置される。各ネジ穴92,93は、左右方向LRにおいて、基台83の側端面83F(左側端面)及び第2装着穴溝88の間に配置される。各ネジ穴92,93は、左右方向LRにおいて、各ネジ穴92,93の間に間隔を隔てて配置される。
各ネジ穴90~93は、前後方向FRにおいて、基台83を貫通して、基台83の各側端面83C,83Dに開口される。
【0141】
突起片84は、
図34乃至
図37に示すように、板状に形成される。突起片84は、板厚さ方向(上下方向UD)に板表面84A及び板裏面84Bを有する。
突起片84は、板表面84Aを凸部85の上端面85Aと面一に配置して、基台83(と凸部85)に固定(連結)される。突起片84は、上下方向UDにおいて、板裏面84Bを基台83の下端面83Bに向けて、基台83(凸部85)に固定される。突起片84は、前後方向FRにおいて、凸部85に連続して形成される。突起片84は、前後方向FRにおいて、凸部85の側端面85D(基台83の側端面85D)から突出して形成される。
【0142】
ヒンジ装置X2において、第2案内部材82は、金属であって、例えば、亜鉛合金で形成される。第2案内部材82は、
図34、及び
図38乃至
図40に示すように、蓋基台94、第1突起部95、軸案内穴溝96(第2軸案内穴溝)、左右一対の第2突起部97,98、軸収納穴溝99(第2軸収納穴溝)及び左右一対のボルト穴100,101を有する。
【0143】
蓋基台94は、
図38乃至
図40に示すように、例えば、上下方向UDに高さHC、左右方向LRに長さLC、及び前後方向FRに幅WCを有する直方体(立体形状)に形成される。
【0144】
第1突起部95は、
図38乃至
図40に示すように、蓋基台94の上下方向UDの上端面94Aに配置される。第1突起部95は、上下方向UDにおいて、蓋基台94の上端面94Aから長さLQ(突出量LQ)を有して延在される。第1突起部95は、左右方向LRに突起幅Wγを有して、蓋基台94に固定(連結)される。第1突起部95は、前後方向FRにおいて、蓋基台94の側端面94C(前端面)から突出量τ1を有して突出される。
【0145】
軸案内穴溝96は、
図38乃至
図40に示すように、軸案内穴15の半径r1と同一の半径r1を有する円弧形状に形成される。
軸案内穴溝96は、第1突起部95に形成される。軸案内穴溝96は、上下方向UDにおいて、第1突起部95を貫通して、第1突起部95の上下方向UDの上端面95A及び下端面95Bに開口される。軸案内穴溝96は、半径r1を有する円弧形状にて第1突起部95の上端面95Aに開口される。
【0146】
軸案内穴溝96は、
図38乃至
図40に示すように、上下方向UDにおいて、穴溝長さL1(溝長さ)を有する。軸案内穴溝96は、第1突起部95の突出端面95C(前端面/前側端面)に開口して、第1突起部95に形成される。軸案内穴溝96は、前後方向FRにおいて、突出端面95Cから半径r1より小さい穴溝深さDAを有して、第1突起部95に形成される。軸案内穴溝96は、第1突起部95の左右方向LRの突起中心gにおいて、第1突起部95の突出端面95Cから穴溝深さDA(最大穴溝深さ)を有して凹んで、第1突起部95に形成される。
【0147】
各第2突起部97,98は、
図38乃至
図40に示すように、蓋基台94の側端面94Cに配置される。第2突起部97(右側の第2突起部97)は、左右方向LRにおいて、蓋基台94の長さ中心gから間隔δBを隔てて、第1突起部95及び蓋基台94の左右方向LRの一方の側端面94E(右側端面)の間に配置される。第2突起部97は、左右方向LRにおいて、第1突起部95に隣接して配置される。
第2突起部98(左側の第2突起部98)は、左右方向LRにおいて、蓋基台94の長さ中心gから間隔δBを隔てて、第1突起部95及び蓋基台94の左右方向LRの他方の側端面94F(左側端面)の間に配置される。第2突起部98は、左右方向LRにおいて、第1突起部95に隣接して配置される。
【0148】
各第2突起部97,98は、
図38乃至
図40に示すように、上下方向UDにおいて、第1突起部95(第1突起部95の下端面95B)及び蓋基台94の下端面94Bの間に配置される。各第2突起部97,98は、上下方向UDにおいて、第1突起部95に連続して、蓋基台94の下端面94Bまで延在される。
各第2突起部97,98は、前後方向FRにおいて、蓋基台94の側端面94C(前端面)から突出量τ1を有して突出される。
【0149】
軸収納穴溝99は、
図38乃至
図40に示すように、左右方向LRにおいて、各第2突起部97,98の間、及び各第2突起部97,98の間の蓋基台94に形成される。軸収納穴溝99は、上下方向UDにおいて、第1突起部95の下端面95B及び蓋基台94の下端面94Bの間に形成される。軸収納穴溝99は、前後方向FRにおいて、各第2突起部97,98の突出端面97A,98Aから半径r2より小さい穴溝深さDB(溝深さ)を有して、各第2突起部97,98の間、及び各第2突起部97,98の間の蓋基台94に形成される。軸収納穴溝99は、蓋基台94の長さ中心gにおいて、突出端面97A,98Aから穴溝深さDBを有して凹んで、各第2突起部97,98の間、及び各第2突起部97,98の間の蓋基台94に形成される。
【0150】
軸収納穴溝99は、
図38乃至
図40に示すように、軸案内穴溝96の穴中心線と同心に配置されて、軸収納穴16の半径r2と同一の穴溝半径r2(半径r2)を有する円弧形状に形成される。
【0151】
各ボルト穴100,101は、
図38乃至
図40に示すように、蓋基台94に形成される。ボルト穴100は、左右方向LRにおいて、蓋基台94の側端面94E(右側端面)及び第2突起部97の間に配置される。ボルト穴101は、左右方向LRにおいて、蓋基台94の側端面94F(左側端面)及び第2突起部98の間に配置される。
各ボルト穴100,101は、前後方向FRにおいて、蓋基台94を貫通して、蓋基台94の各側端面94C,95D(前端面/後端面)に開口される。
【0152】
第2ヒンジ2X(ヒンジ装置X2)において、軸体12は、
図17及び
図18で説明したと同様に、軸本体6及びフランジ7を有する。
第2ヒンジ2X(ヒンジ装置X2)において、軸体12は、
図17及び
図18で示したと同様に、例えば、軸固定板8、軸本体6(軸芯材9、スリーブ10)、及びフランジ7を有する。
【0153】
図26乃至
図33、及び
図41乃至
図45において、開きドア本体Y3は、第1ヒンジ1(支持軸3及び軸受け4)、及び第2ヒンジ2X[第1案内部材81,第2案内部材82(軸案内体11)及び軸体12(軸本体6、及び軸固定板8)]によって、ドア枠Y1(上枠53)及び床面Gに回転自在に支持される。
【0154】
図41乃至
図43において、軸案内体11の第1案内部材81は、上框63に組込まれる。第1案内部材81は、上框63の内部空間ε(装着室ε2)に配置される。第1案内部材81は、凸部85の上端面85A(基台83の上端面83A)を上方に向けて配置される。第1案内部材81は、基台83の側端面83Cを上框63の前後方向FRの前板69(横挿入穴74)に向けて、上框63に組込まれる。
第1案内部材81は、左右方向LRにおいて、軸案内穴溝87(軸収納穴溝89)の穴溝中心線及び縦框62の間に間隔δ3(第3間隔)を隔てて配置される。第1案内部材81は、基台83の左右方向LRを上框63の左右方向LRに向けて配置される。
第1案内部材81は、基台83の下端面83Bから上框63の装着穴73に挿入されて、上框63の装着室ε2(内部空間ε)に配置される。第1案内部材81は、上下方向UDにおいて、基台83を上框63の上板67から装着穴73に挿入して、基台83を装着室ε2に配置して、上框63に組込まれる。
第1案内部材81において、基台83は、下端面83Bから装着穴73に挿入されて、装着穴73から上框63の装着室ε2に配置される。
第1案内部材81は、基台83の装着穴73への挿入に伴って、突起片84(板裏面84B)を上框63の上板67(開きドア本体Y3の上端面Ya)に当接して、上框63の装着室ε2に配置される(装着穴ε2に組込まれる)。
【0155】
第1案内部材81は、
図41乃至
図43に示すように、突起片84の上板67(開きドア本体Y3の上端面Ya)への当接によって、第1装着穴溝86、第2装着穴溝88及び各ネジ穴91,93を横挿入穴74に対向して(横挿入穴74の内側に配置して)、上框63に組込まれる。
第1及び第2装着穴溝86,88、各ネジ穴91,93は、突起片84の上板67への当接に伴って、横挿入穴74を通して挿入室ε1に連通される。
基台83は、左右方向LRにおいて、横挿入穴74及び側端面83E(右側端面)の間の側端面83C(前端面)、横挿入穴74及び側端面83F(左側端面)の間の側端面83C(前端面)を第1仕切板71に当接して、装着室ε2に配置される。
【0156】
第1案内部材81は、
図41乃至
図43に示すように、突起片84の上板67(開きドア本体Y3の上端面Ya)への当接によって、各ネジ穴90,92を各ボルト穴76,77に対向(連通)して、上框63に組込まれる。
【0157】
第1案内部材81は、
図41乃至
図43に示すように、突起片84の上板67への当接によって、凸部85を上框63の上板67及び上枠53の間に突出して、上框63に組込まれる。
凸部85は、突起片84の上板67への当接に伴って、上下方向UDにおいて、凸部85の上端面85A(突起片84の板表面84A)及び上枠53の間に間隔δBを隔てて、上板67から突出して、上框63の上板67(開きドア本体Y3の上端面Ya)及び上枠53の間に配置される。
【0158】
第1案内部材81は、
図42に示すように、基台83を装着室ε2に配置すると、一対のボルト102によって、上框63に固定される。
各ボルト102は、ネジ軸102Aから各ボルト穴76,77に挿入されて、ネジ軸102Aを装着室ε2内の基台83の各ネジ穴90,92に螺着して、上框63内に配置される。各ボルト102は、ボルト頭部102Bを第1仕切板71に当接する。
各ボルト102は、各ボルト102の回転によって、ネジ軸102Aを各ネジ穴90,92に螺入することで、ボルト頭部102Bを挿入室ε1から第1仕切板71に当接して、第1案内部材81を上框63に固定する。
【0159】
ヒンジ装置X2の軸体12は、
図21で説明したと同様に、ドア枠Y1の上枠53に固定される(
図21参照)。
【0160】
第1案内部材81を固定した開きドア本体Y3は、
図26及び
図27に示すように、ドア枠Y1の開口部Z内において、第1ヒンジ1の支持軸3を軸受け5の軸受け穴5に挿入して、開きドア本体Y3を第1ヒンジ1(支持軸3及び軸受け4)によって回転自在に支持する。
第1案内部材81を固定した開きドア本体Y3は、支持軸3を軸受け穴5に挿入すると共に、上枠53に固定した軸体12の軸本体6(軸芯材9及びスリーブ10)を第1案内部材81の軸案内穴溝87及び軸収納穴溝89に挿入し、及びフランジ7を第1案内部材81の軸収納穴溝89に挿入する。
軸本体6(軸芯材9及びスリーブ10)及びフランジ7は、
図44及び
図45に示すように、支持軸3を軸受け穴5に挿入した開きドア本体Y2の前後方向FRの移動によって、上框63の横挿入穴74及び縦挿入穴75に挿入されて、挿入室ε1に配置され、挿入室ε1から基台83の第1及び第2装着穴86,88を通して軸案内穴溝87及び軸収納穴溝89に挿入される。フランジ7は、基台83の側端面83D側に位置する一部(フランジ7の一部)を軸収納穴溝89から連通穴111内に挿入して配置される。
【0161】
上枠53に固定した軸体12の軸本体6及びフランジ7を、開きドア本体Y3に固定した第1案内部材81の軸案内穴溝87及び軸収納穴溝89に挿入(配置)すると、軸案内体11の第2案内部材82を第1案内部材81に固定する。
【0162】
第2案内部材82は、
図28乃至
図33に示すように、前後方向FRにおいて、蓋基台94の側端面94C(前端面)を装着室ε2内の基台83の側端面83C(前端面)に向け、蓋基台94の左右方向LRを上框63の左右方向LRに向けて配置される。第2案内部材82は、第1突起部95の上端面95Aを上枠53に向けて配置される。
【0163】
第2案内部材82は、
図28乃至
図33に示すように、蓋基台94を前板69の横挿入穴74に挿入して、挿入室ε1に配置して、上框63に組込まれる。第2案内部材82は、第1突起部95を前板69から縦挿入穴75に挿入して、挿入室ε1に配置して、上框63に組込まれる。第2案内部材82は、前後方向FRにおいて、装着室ε2内の基台83の側端面83C(凸部85の側端面85C)から第1突起部95を第1案内部材81の第1装着穴溝86に圧入(挿入)し、各第2突起部97,98を第1案内部材81の第2装着穴溝88に圧入(挿入)して、装着室ε2内の第1案内部材81に配置される。
【0164】
第1突起部95は、
図31乃至
図33に示すように、前後方向FRにおいて、挿入室ε1から縦挿入穴75を通して、装着室ε2内の基台83の第1装着穴溝86に圧入(挿入)される。
各第2突起部97,98は、前後方向FRにおいて、挿入室ε1から横挿入穴74を通して、装着室ε2内の基台83の第2装着穴溝88に圧入(挿入)される。
【0165】
第2案内部材82は、
図31乃至
図33に示すように、上下方向UDにおいて、第1突起部95の上端面95Aを上板67の上板面67A(開きドア本体Y3の上端面Ya)から上板67及び上枠53の間に突出して、第1突起部95を第1装着穴溝86に圧入(挿入)する。
第1突起部95は、上端面95Aを凸部85の上端面85Aと面一に配置して、第1装着穴溝86に圧入(挿入)される。第1突起部95は、上下方向UDにおいて、第1突起部95の上端面95A及び上枠53の間に間隔δBを隔てて、上板67から突出して、上框63の上板67(開きドア本体Y3の上端面Ya)及び上枠53の間に配置される。
【0166】
第2案内部材82は、
図32に示すように、第1突起部95の第1装着穴溝86への圧入、及び各第2突起部97,98の第2装着穴溝88への挿入に伴って、蓋基台94の側端面94C(前端面)を横挿入穴74から装着室ε2内の基台83の側端面83C(前端面)に当接して、一対のボルト103によって第1案内部材81に固定される。
【0167】
各ボルト103は、
図32及び
図33に示すように、ネジ軸103Aを第2案内部材82(蓋基台94)の各ボルト穴100,101に挿入し、第1案内部材81(基台83)の各ネジ穴91,93に螺着すると共に、ボルト頭部103Bを蓋基台94の側端面94D(後端面)に当接(圧接)して、上框63内(内部空間ε)において、第2案内部材82を第1案内部材81に固定する。
【0168】
第1及び第2案内部材81,82は、
図31乃至
図33に示すように、第1突起部95を第1装着穴溝86に圧入し、及び各第2突起部97,98を第2装着穴溝88に圧入すると、軸案内穴溝87,97(各軸案内穴溝87,97及び第1装着穴溝86)によって軸案内体11の軸案内穴15を形成し、各軸収納穴溝89,99(各軸収納穴溝89,90及び第2装着穴溝88)によって軸案内体11の軸収納穴16を形成し、第1案内部材81の段部89A(段部88A)及び第1突起部95の下端面95Bによって軸案内体11の段部17を形成する。
第1及び第2案内部材81,82において、凸部85の上端面85A及び第1突起部95の上端面95Aは、軸案内体11の上端面11Aとなる。
【0169】
図31乃至
図33において、ヒンジ装置X2の軸本体6は、スリーブ10の外周面10a(軸本体6の外周面6a)及び各軸案内穴溝87,96の穴溝周面(溝周面)(軸案内体11の軸案内穴15の穴周面)の間に隙間を隔てて、各軸案内穴溝87,96(軸案内穴15)を貫通して、軸芯材9の他方の軸端9B側(軸本体6の他方の軸端9B側)を各軸案内穴溝87,96(軸案内穴15)から各軸収納穴溝89,99(軸収納穴16)に突出して配置される。
ヒンジ装置X2(第2ヒンジ2X)において、軸本体6は、開きドア本体Y3を上下方向UDに移動自在とし、開きドア本体Y3を回転自在として上框63に組込んで固定した軸案内体11の軸案内穴15を貫通して、他方の軸端6B側を軸案内穴15から軸収納穴16に突出して配置される。
ヒンジ装置X2(第2ヒンジ2X)において、軸本体6は、開きドア本体Y3と共に軸案内体11(開きドア本体Y3に固定した軸案内体11)を上下方向UDに移動自在とし、開きドア本体Y3と共に軸案内体11(開きドア本体Y3に固定した軸案内体11)を回転自在として、軸案内穴15(開きドア本体Y3に固定した軸案内体11の軸案内穴15)を貫通して、他方の軸端6B側を軸案内穴15から軸収納穴16に突出して配置される。
【0170】
図32及び
図33において、ヒンジ装置X2のフランジ7は、軸本体6のスリーブ10の外周面10a(軸本体6の外周面6a)から径方向に突出して、各軸案内穴溝87,96の穴溝周面(軸案内穴15の穴周面)及び各軸収納穴溝89,99の穴溝周面(軸収納穴16の穴周面)の間に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、段部89A(段部88A)及び第1突起部95の下端面95B(段部17)との間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝89,99(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、板表面7Aと、段部89A(段部88A)及び第1突起部95の下端面95B(段部17)の間に間隔を隔てて、各軸収納穴溝89,99(軸収納穴16)に配置される。
フランジ7は、上下方向UDにおいて、基台83の下端面83B(上板67の上板面67A)との間に間隔δCを隔てて、各軸収納穴溝89,99(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、上下方向UDにおいて、板裏面7B及び基台83の下端面83B(上框63の下板68)の間に間隔δDを隔てて、各軸収納穴溝89,99内(軸収納穴16)に配置される。フランジ7は、軸本体6の径方向において、フランジ7の外周面7a及び各軸収納穴溝89,99の穴溝周面(軸収納穴16の穴周面)の間に隙間を隔てて、各軸収納穴溝89,99内(軸収納穴16)に配置される。
フランジ7は、各軸収納穴溝89,99内(軸収納穴16内)から段部89A(段部89A)及び第1突起部95の下端面95B(段部17)に当接自在として、各軸収納穴溝89,90内(軸収納穴16内)に配置される。
【0171】
開きドア本体Y3は、
図26及び
図27に示すように、第1ヒンジ1の回転中心線a(支持軸3の軸中心線)及び第2ヒンジ2Xの軸本体6の軸中心線を回転中心として、ドア枠Y1に対して回転されて、ドア枠Y1の開口部Zを開閉する。開きドア本体Y3は、第1ヒンジ1の支持軸3及び軸受け4(軸受け穴5)によって案内(支持)され、及び第2ヒンジ2Xの軸本体6及び軸案内体11(軸案内穴15)によって案内(支持)されて、回転中心線aを中心として回転される。
開きドア本体Y3は、第2ヒンジ2X(軸案内体11及び軸体12)によって、軸体12に対して回転自在にされ、及び上下方向UDに移動自在にされる。
【0172】
ヒンジ装置X2は、
図46に示すように、例えば、地震等の災害によって、開きドア本体Y3が上下方向UDの下方(床面G)に移動すると、軸体12のフランジ7(板表面7A)を軸案内体11の段部17[段部89A(段部88A)及び第1突起部95の下端面95B]に当接して、軸本体6が軸案内体11(軸案内穴15、軸収納穴16)から抜けることを阻止して、開きドア本体Y3がドア枠Y1から外れて倒れることを防止する。
開きドア本体Y3は、第2ヒンジ2Xの軸案内体11の軸案内穴15及び軸体12の軸本体6によって案内されて、上下方向UDの下方側に移動される。
【0173】
ヒンジ装置X2は、
図47に示すように、開きドア本体Y3がドア枠Y1に対して上下方向UDの上方(上枠53側)に移動すると、軸体12のフランジ7の板裏面7B(軸本体6の他方の軸端6B)を上框63の下板68に当接して、軸本体6が軸案内体11(軸案内穴15、軸収納穴16)から抜けることを阻止する。
【産業上の利用可能性】
【0174】
本発明は、開きドアの開きドア本体を回転自在に支持するのに最適である。
【符号の説明】
【0175】
X1、ヒンジ装置
Y 開きドア
Y1 ドア枠
Y2 開きドア本体
Ya 開きドア本体の上端面
Yb 開きドア本体の下端面
51,52 縦枠(縦枠材)
Z ドア枠の開口部
1 第1ヒンジ
a 回転中心線(支持軸の軸中心線)
6 軸本体
7 フランジ(フランジ部)
11 軸案内体
12 軸体
15 軸案内穴
16 軸収納穴
17 環状の段部
51,52 縦枠(縦枠材)
53 上枠(上枠材)